JP2003282503A - 半導体cmp加工用パッドの溝加工方法及びこれを実施するイオンブロー装置 - Google Patents

半導体cmp加工用パッドの溝加工方法及びこれを実施するイオンブロー装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電した微細な切粉が工具刃先に付着して加
工能率と加工精度を低下させることがない半導体CMP
パッドの細溝の溝加工方法及びこれを実施するイオンブ
ロー装置の提供。 【解決手段】 工具刃先で削除され被削材の物性により
帯電して放出された直後の微細な切粉に反対極性のイオ
ンブローを行うことにより切粉の電荷を中和させ、切粉
を工具刃先やワークの加工面に付着しないようにして回
収し半導体CMPパッド上に細溝を形成する溝加工方法
である。細溝を能率良く加工するために前記溝加工方法
に使用する多刃工具の刃先に向かい切粉が放出される方
法に均等なイオンブローを行うことができる流路と噴出
口とを備えた工具ホルダに多刃工具を取着して加工し電
荷が中和された切粉として加工部分から切粉を分離する
イオンブロー装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体CMP加工
用パッドの細密溝を能率よく加工する溝加工方法及びこ
れを実施するイオンブロー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体のCMP加工に用いる樹脂板とし
て硬質発泡ウレタン板材が多用され、これを所定形状に
切断した発泡ウレタンパッドに多数の同心円状または碁
盤目状の細密な溝を形成するには、機械加工法、金型に
よる形成法、モールデイング法等が提案され、それぞれ
について改良が加えられてきた。しかしながら、発泡ウ
レタンパッドをCMP加工に使用するに際しては外形寸
法の大きいものに細密な溝寸法と多くの溝数を加工した
ものが必要であり、溝の寸法精度と溝形状の均整度も高
いものが求められている。
【0003】ここで多数の同心円状又は碁盤目状の細密
な溝について説明する。図21(a)は、パッドの部分
であって同心円状に形成した細溝の上面図、(b)は溝
の断面図である。円板の直径は250mm乃至1000
mmの範囲であり溝のピッチ,溝形状の具体例は(b)
に図示する通りである。図22(a)は、碁盤目状に形
成した細溝の上面図、(b)は溝の断面図である。円板
の直径は250mm乃至1000mmの範囲であり溝の
ピッチ,溝形状の具体例は(b)に図示しする通りであ
る。
【0004】従来、同心円状の溝の加工は、旋盤の機能
を有する加工機にあってはパッドを取り付ける回転面板
があり、溝のピッチ方向に送って位置決めし、溝の深さ
方向に切り込むことが可能な刃物台に旋削工具を取着し
加工する。このような機械を用いる場合は、薄い発泡ウ
レタンパッドを均一な力で回転面板上に固定することは
困難であり、溝の深さ方向の微少量切り込みをバイト刃
先に与えることが難しい。
【0005】また、碁盤目状の溝の加工をする場合バイ
トを直線送りして平行な多条溝の加工をマシニングセン
タ又はプレーナ等に割出し回転テーブルを設けて回転工
具または切削工具を用いて加工することも可能であっ
た。また、工具の研摩を高品質に仕上げても切粉が刃先
に絡むことにより工具の折損に至る場合が生ずる。その
ため切粉が帯電しないよう切削液を多くしたり特殊な帯
電防止助剤を添加したりして切削効率の向上を計ってき
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術において述べた従来の汎用加工機である旋盤やマシニ
ングセンタ等を使用して発泡ウレタンパッドを加工する
場合、被削材が高分子材であり金属を加工する場合と異
なる特別な条件が加わる。薄い発泡ウレタンパッド上の
殆ど全表面に同心円状又は碁盤目状溝を刻設するため
に、外縁で被削材を固定するのみでは被削材の中央部分
を加工する時に変形を生じ、寸法精度の高い溝を加工す
ることができないという問題を有する。
【0007】また、発泡ウレタンパッド上に溝を加工す
る場合に、材質が発泡性ウレタンであり発泡程度による
硬度の差が多様で、溝が同心円状や直線からなる碁盤目
状であったりするので切削する際に加工工具を選択でき
る自由度の幅が狭く、切削工具の切り換えが容易でない
という問題を有する。また、汎用の加工機の殆どは金属
を被削材としているので加工機全体が重厚に構成され、
テーブルの送り・刃物台の送り・刃物の切り込みを構成
する機械要素が発泡ウレタンパッドを加工するには過剰
な剛性を有する。そのため直線溝をテーブル移動で加工
するとき、その分、加工動作の切り換えに多くの作業時
間を必要とし無駄時間が多いという問題を有する。ま
た、汎用機の直進テーブル・回転テーブルでは位置決め
に対する応答速度が悪く、その慣性のために高速化でき
ないので作業能率が悪いという問題を有する。同心円状
若しくは碁盤目状の溝を加工する場合、被削物の切粉は
帯電しやすく細く長く薄いので刃先に絡みやすい。刃先
に絡んだ場合は、溝の加工精度や形状精度に及ぼす影響
が大きく全く加工が不可能になる場合が生ずる。
【0008】また、被削材の材質が高分子物質であるた
め切削による摩擦で高電圧のマイナス帯電をし、粉状の
切粉が工具や被削材表面および加工された溝の中や溝壁
に付着しがちで、溝の切削性を低下させ溝の仕上がり精
度の低下、溝形状の均整度を低下させるという問題を有
する。また、被削材が発泡ウレタンパッドであるため従
来の刃先のままの旋削用バイト,溝フライスカッタ,穴
あけ用ドリルでは溝の仕上がり形状が良好でないという
問題を有する。
【0009】本発明は、従来の汎用加工機械を用いて発
泡ウレタンパッドを加工する場合に生ずる前述の問題に
鑑みなされたものであり、多孔性発泡ポリウレタンパッ
ドの細溝加工に適合した加工機械を用いることにより、
加工時に静電気を帯びて放出され、工具や溝に付着する
切粉に極性反対のイオンブローをすることにより電気的
に中和した切粉を回収させるようにしてパッドを効率よ
く加工する切削加工方法と、帯電する切粉に有効に逆極
性のイオンを吹き当て中和させた切粉を吸引して回収す
るイオンブロー装置とを提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の本発明は、テーブル上に吸着させた
半導体CMP加工用パッドに細溝を切削加工するに際
し、切削により前記パッド及び切粉に帯電した静電気を
中和させるイオンを切削工具の刃先近傍から圧力空気と
ともに噴出させて前記パッド及び工具に付着する切粉を
分離させるものである。
【0011】この請求項1の発明によれば、半導体CM
P加工用パッドの溝加工時の環境条件(温湿度)を一定
に保って、被削材及び切粉に帯電する静電気を中和でき
る程度の逆極性に帯電した空気を被削材に当てて中和し
切粉の付着を防止する切削加工方法である。噴出時の空
気流で切粉を排出するため、別に設けた排出用ノズルに
吸引させ排除することもできる。逆極性のイオンは多過
ぎても少な過ぎても良くないので適正な管理が必要であ
る。
【0012】また、請求項2の発明は、前記切削工具が
旋削用多刃工具であって、同心円の細溝を同時に切削加
工する場合において、前記旋削用多刃工具の工具ホルダ
の導通穴を通った前記イオンを工具刃先の方向に複数の
噴出口から放出させ、切粉の発生個所に均等に中和用イ
オンを噴出させ強制的に切粉と衝突させて帯電を中和さ
せることにより切刃と切刃の間に切粉が付着するのを防
ぐものである。
【0013】請求項2の発明によれば、旋削用多刃工具
で多条の細溝の加工を支障なく遂行するためには、削り
出される切粉処理が重要な課題である。特に、切粉の物
性からくる帯電による付着性はパッドの精度品質,形状
品質の維持を危うくするものである。特に細溝用多刃工
具で同心円状の溝を加工するときは刃先に絡みやすいの
でこれを排除する必要がある。そこで削り出された直後
の帯電した切粉に電荷中和用のイオンを吹き当て付着性
が生じないようにし、浮遊する切粉をエアブロー等の周
知の排出手段で刃先から排除することが容易となる。
【0014】請求項3の発明は、前記切削工具が溝フラ
イスカッタを所定のピッチに積層して構成した溝フライ
ス加工ユニットであって、複数の平行な細溝を同時に切
削加工する場合において、切刃の近傍に設けたノズルか
ら切粉の静電気を中和する逆極性の帯電イオンをパッド
面、切粉及び刃部に吹き付けて付着を防ぐようにしたも
のである。
【0015】請求項3の発明によれば、前記請求項2と
同様に所定のピッチで積層して構成した溝フライスカッ
タを使用して溝加工を遂行する場合にもイオンを吹き当
てることにより同様なイオンを中和させる効果が得られ
るので、切粉処理が容易となる。
【0016】請求項4の発明は、前記切削工具の刃先近
傍から圧力空気とともに噴出させて切粉の電荷を中和し
前記パッドおよび工具に付着する切粉を分離させ、該分
離した切粉をエアブローノズルと切粉吸い込みノズルの
働きによりパッド上に切粉を散在させておかないように
したものである。
【0017】請求項4の発明によれば、削り出された切
粉にイオンブローして付着性を消失させるイオンブロー
と、電荷が中和され浮遊する切粉を切削直後にノズルで
吸引して連続的に回収することを組み合わせたパッドの
切削加工方法であり、作業能率の向上と継続的な品質維
持が可能となる。
【0018】請求項5の発明は、半導体CMPパッドを
切削工具を用い細溝を加工する場合のイオンブロー装置
であって、イオン発生源を有し発生したイオンを圧力空
気と共に供給可能なイオンブロー流路と、前記切削工具
を保持しその刃先方向に前記イオンブロー流路のイオン
を噴出させる噴出口が並設された工具ホルダと、切粉と
逆極性の前記イオンを吹き当て静電気が中和された切粉
を排出する吸引ノズルとを含んでなり、切粉の電荷を中
和させ付着性を失った切粉を吸引回収するものである。
【0019】請求項5の発明によれば、多刃工具の刃先
間近にイオンブローが均等に吹き当てられるように工具
ホルダ内にイオンブローの流路を設け、生成した直後の
切粉の電荷を中和するので刃先に付着することもなく、
加工した溝の精度品質,形状品質が劣化することなく製
品を高品質に維持し加工能率も向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】〔本発明の溝加工方法を適用可能
な加工機械〕本発明の溝加工方法を適用し、且つイオン
ブロー装置が設けられた半導体CMP加工用パッドの細
溝加工機械は次の構成からなる。 (イ)円テーブル(C軸) (ロ)ガントリ形コラム(X軸) (ハ)クロスレール上に設けた2系統のサドル(Y1,
Y2軸) (ニ)左右のサドルそれぞれに設けた刃物台(Z1,Z
2軸) (ホ)モータ駆動と制御軸とを統括制御する数値制御装
置該細溝加工機械に、 (ヘ)固定工具(旋削工具・パッド切断工具) (ト)回転工具ユニット(溝フライスカッタ,ドリル) (チ)帯電防止用イオンブロー装置 等の装置を付加して使用することにより半導体CMP加
工用パッドの加工精度,加工能率が一層向上する。
【0021】前記構成からなる細溝加工機械の各部の構
成を予め説明する。図1(a),(b),(c)は細溝
加工機械の全体構成を示している。図1(a),
(b),(c)において、C軸制御される水平な円テー
ブル1,ベッド3にはクロスレールで連結された左右の
コラム4A,4Bが水平な第1ガイド5A,5Bで案内
され、同期駆動されるねじ軸6A,6BでX軸制御され
るガントリ形コラム11、クロスレール7上に設けられ
る二つのサドル8A,8Bを共通に移動可能に案内する
水平な第2ガイド9A,9BとそれぞれをY軸制御する
第2ガイドと平行なねじ軸10,14が示されている。
サドル8A,8Bのそれぞれに設けられた刃物台18,
19をZ軸方向にねじ軸12A,12Bで駆動するモー
タ13A,13Bが設けられている。
【0022】(イ)円テーブル(C軸) 図2は円テーブル1,ハウジング2の断面、円テーブル
1の駆動部及び円テーブル1の上面に半導体CMP加工
に使用する発泡ウレタンパッド15を吸引するための負
圧発生用のサクションブロワ25の配置図、図3は円テ
ーブル1をC軸制御して位置を角度割出した後、溝加工
前に円テーブル1の割出し位置を位置決めする固定部材
の断面図、図4はサクション効果を一様にするために円
テーブル1に刻設された空気の流路を示す平面図、図5
は円テーブル1の吸着面板16で、発泡ウレタンパッド
15を裏面からの吸引力を均一にし、かつ上面の溝加工
時の応力に対する変形がないように表面の微細溝と貫通
穴を設けた吸着面板16の上面図である。
【0023】図2において、発泡ウレタンパッド15を
吸引して固定する空気穴と溝が刻設された吸着面板16
で上面を覆い、中に空間1bが形成される円テーブル1
は、軸芯の穿設孔17aを通って空気導通可能な中空中
心軸17の上部端面がラッパ形に大きく開き、そのフラ
ンジ面17aで支えられ一体に固定されている。中空中
心軸17は、円テーブル1の外径と端面の振れを極めて
少なくするために上部の軸受33と下部の軸受34の形
式・寸法・精度級が選択されハウジング2に構成されて
おり、該ハウジングはベッド3に固定されている。中空
中心軸17は軸下端部に伝導部材が軸着されており、座
3aに固定されたC軸制御用のモータ21で駆動され
る。伝導部材はプーリ22,23およびベルト24が図
示されているが歯車伝導によっても良い。中空中心軸1
7が回転中も吸引力を維持しつづける必要があり、ベッ
ド3に設けたサクションブロワ25と中空中心軸17の
下端穴との間は、座3bに取着した支え26で支持され
るカップリング27,ホース28等で結合されている。
【0024】図3において、円テーブル1はC軸制御に
より所定の位置に角度割出しを行って、溝加工をする前
に円テーブル1が所定位置に固定される。そのため、中
空中心軸17に固定されて回転する円板30上の突出子
31を固定したセンサ32で位置を検出する〔図2参
照〕。碁盤目状の細溝加工の場合にはセンサ32の配置
により45度ごとの位置を検知可能とし90度の旋回位
置で固定して加工する。位置固定部材38として、円テ
ーブル1の下面に位置決め用のテーパ穴付のブッシュ3
5を割出し位置に設け、ベース3上に先端にテーパ軸3
6を有するピストン部材37を用いて位置決めする。該
ピストン部材は空圧式若しくは油圧式または電磁式のい
ずれでも良い。位置固定部材はテーパ軸36の使用に限
定されない。カービックカップリングを使用して45度
以下の割出しをすることも可能である。
【0025】図4(a)は円テーブルの上面図、(b)
は(a)のA−A線断面図である。図4において、円テ
ーブル1は急速な起動か停止ができるように材質は軽金
属の例えばアルミニューム合金系のなかから選定するこ
とが容易である。経年使用による歪みが生じず、かつ熱
変形しにくい材質が選ばれる。円テーブル1には中空中
心軸17と導通する空気の導通穴1aが複数設けられて
いる。中空中心軸17の軸心穴17bから外径方向へ離
れるほど吸引力が低下するので、外縁の領域にも等しく
吸引力が及ぶよう中心側の導通溝1bは外側の導通溝1
cより広く加工されている。溝幅は加工により自在に形
成することができる。図4(a)に示す円テーブル1の
実施例では、空気の導通溝1dは異なる半径の同心円上
に設け、これを放射状の導通溝1b,1cで結んでい
る。吸着面板16は壁の上面1eで支えられる。
【0026】図5に吸着面板16を示している。(a)
は上面図、(b)は断面図である。(c)は吸着面板1
6の部分拡大図、(d)は(c)のX部の拡大図、
(e)は(d)のAA断面拡大図である。図5におい
て、吸着面板16の上面には均等に加工された吸引穴1
6aに吸引されて固定される発泡ウレタンパッド15は
金属とことなり軟質であり吸着面板16への固定には特
別な配慮が必要となる。現に加工している位置と発泡ウ
レタンパッド15を固定する位置とが離れていると被削
材の発泡ウレタンパッドが切削時に刃物の送り方向に位
置ずれを発生し精度良く溝の加工ができない。
【0027】そこで発泡ウレタンパッド15をその背面
から均等な吸着力で吸引固定できる吸着面板16を使用
する必要がある。吸着面板16には、穴間ピッチをほぼ
等しくとって均一に吸引穴16aが設けられている。吸
引力により発泡ウレタンパッド15が変形しない穴径が
被削材のパッド厚さを考慮に入れ選定される。パッドの
板厚が1.4mmの場合は穴径は2mmぐらいである。
吸着面板16の上面には隣接する吸引穴16aをつなぐ
導通溝16bが刻設され吸引力を平均化している。また
吸着面板16の上面に所定の位置に所定個所に同心円の
切断工具使用時の逃げ溝16cが設けられている。な
お、穴あけ加工ユニット65を取着し穴加工をする場合
には、図示していないが吸着面板16の所定位置にドリ
ル径より若干大きい逃がし穴が設けられている。
【0028】(ロ)ガントリ形コラム(X軸) 図6(a)は中央の円テーブル1を挟んでベッド上に設
けた一対の第1ガイド5A,5Bに案内され軸制御され
るガントリ形コラム11の正面図、(b)はガントリ形
コラムの側面図である。図7(a)はガントリ形コラム
をX軸方向を案内する一対の第1ガイド5A,5Bと軸
制御される一対のねじ軸6A,6Bの配置を示す平面
図、(b)は一対のねじ軸6A,6Bを一本のベルト4
3で回転制御する伝導系の側面図である。
【0029】図6(a)において、右コラム4A,左コ
ラム4Bとクロスレール7とで構成されるガントリ形コ
ラム11は、ベッド3の中央部分に設けた円テーブル1
の外側にベッド3上に平行に一方の第1ガイド5Aで案
内される右コラム4Aと、他方が第1ガイド5Bで案内
される左コラム4Bとの間に橋設されるクロスレール7
とで構成されている。図6(b)の側面図において、ガ
ントリ形コラム11は、一対の第1ガイド5A,5Bに
案内され円テーブル1上をX軸方向に移動可能である。
なお、ガントリ形コラム11は溶接または鋳物で一体形
成することも可能である。
【0030】図7(a)はガントリ型コラムのX軸ガイ
ドの上面図、(b)はX軸駆動系を示す本機の背面図で
ある。図7(a)(b)において、ベッド3上の第1ガ
イド5A,5Bに平行に設けられたねじ軸6Aとボール
ナット39A及びねじ軸6Bとボールナット39Bとに
より、ガンドリ形コラム11は、モータ40に軸着され
たプーリ41から一対のねじ軸6A,6Bにキー着され
たプーリ42A,42Bが一本のベルト43を介してガ
イドローラ45A,45B,46で張力調整され同期回
転されている。ガントリ形コラム11のX軸方向駆動
は、それぞれのねじ軸に直結した別個のモータを同期制
御運転することによっても可能である。
【0031】(ハ)クロスレール上に設けた2系統のサ
ドル(Y1,Y2軸) 図6(a)に、クロスレール7の正面であってZ軸・X
軸に直交するY軸方向に一対の第2ガイドを共用して案
内されそれぞれの位置がモータで制御される2系統のサ
ドルの正面図が示されている。図8(a)は、図6
(a)のサドル8A,8Bの下面に設けられており、サ
ドルを案内する第2ガイド9A,9Bと、サドル8Aを
駆動するねじ軸14及びサドル8Bを駆動するねじ軸1
0の配置をサドル8A,8Bを取り外して示す正面図で
ある。図8(b)は、ねじ軸10を駆動するY1軸制御
用モータ47とねじ軸14を駆動するY2軸制御用のモ
ータ48に係る伝導部材の上面図である。
【0032】図8(a)(b)において、クロスレール
7の側面7aに第2ガイド9A,9Bが平行に設けられ
ている。サドル8A,8Bのそれぞれの下面に設けた4
個のリニア軸受49がサドルのY軸方向の移動を案内す
る。同じく側面7aには第2ガイド9A,9Bと平行に
ねじ軸10,14が設けられ、それぞれのモータ(Y1
軸)47とモータ(Y2軸)48で回転駆動される。そ
れぞれの回転はそれぞれのねじ軸10,14と螺合しそ
れぞれのサドル下面に固定されるナット50,51によ
り個別にY1軸制御,Y2軸制御が行われる。第2ガイ
ド9A,9Bを共通しているのでサドル8A,8Bが干
渉しないよう制御される。即ち、サドル上に設けられる
刃物台18,19に設置する刃物の種類が異なるとき
は、サドル8Aとサドル8Bのいずれの一つのサドルが
駆動される。
【0033】前記2系統のサドル8A,8Bは、クロス
レール7の同一側面に第2ガイド9A,9Bを共通にし
て設けられているが、これに限定されずサドルごとに別
個に設けても良い。また、2系統のサドルを同一側面で
なく一方を前側面に他方を後側面に設けても良い。刃物
台に取着する工具ユニットと関連する装置がある場合は
このような構成とすることも可能である。
【0034】(ニ)左右のサドルそれぞれに設けた刃物
台(Z1,Z2軸) 図6(a)に、クロスレール7の側面7aに右サドル8
Aに右刃物台18を、左サドル8Bに左刃物台19が図
示されている。図9(a)は、刃物台を仮想線で表した
支持部材の正面図、(b)は側面図である。図10は、
刃物台に溝フライス加工ユニットを、図11は刃物台に
ドリルユニットを設けた場合、図12は、刃物台に旋削
ユニットを設けた場合の側面図である。回転工具ユニッ
ト57と固定工具69を左右の刃物台に設ける場合、左
右の刃物台に刃先寸法の異なる同種の工具を設けたり、
回転工具ユニット57で一方に溝フライスカッタ81
を、他方にドリル87を設けることもできる。図9
(a)は、左サドル8Bと仮想線で示す左刃物台19と
の間に設けられ該刃物台のZ軸方向を案内する一対の第
3ガイドを構成する一対のガイド52B、4個のリニア
軸受53Bおよび刃物台の送り量すなわち切込量を制御
するモータ13Bとねじ軸12Bの配置図である。
【0035】図9(b)において、刃物台19は、刃物
台19の下面にそれぞれ2個のリニア軸受53B,53
Bおよびねじ軸(Z1軸)12Bと係合するボールナッ
ト55Bが固定されている。一対のガイドレール52B
は左サドル8Bに平行に固定されている。左刃物台19
のZ方向の位置制御をするモータ13Bと刃物台の移動
時に重量バランスをとる一対のバランサ56Bがサドル
8Bの上端に設けられ、刃物台の滑らかで精度の良い位
置制御を可能にしている。
【0036】刃物の位置決めは、ガントリ形コラム11
が第1ガイド5A、5BでX軸方向に、左サドル8Bが
第2ガイド9A,9Bによる紙面に鉛直なY軸方向に、
左刃物台19はバランサ56B,56Bと平衡しつつZ
軸方向に移動を制御して、左刃物台19を加工原点に位
置決め指令することにより行われる。図10,図11に
示す左刃物台19には、回転工具の回転数が制御可能な
回転工具ユニット57および穴あけ加工ユニット65が
装備されている。碁盤目状の溝加工の場合、溝フライス
カッタ81を取着して、円テーブル1をC軸で角度を割
出し、ガントリ形コラム11のX軸移動と左サドル8B
のY軸移動と左刃物台のZ軸移動で加工原点に位置決め
し、加工プログラムに従い切刃をZ軸移動で切込量を与
え左サドル8BのY軸移動で工具に送りを与える。図1
0は溝フライスカッタ、図11はドリルを装着した穴あ
け加工ユニット65を取着した例を示している。
【0037】図12に示す左刃物台19には、旋削用単
刃工具58のバイトまたは多刃工具74が装備され同心
円の溝加工に使用される。ガントリ形コラム11のX軸
移動と、左サドル8BのY軸移動と左刃物台19のZ軸
移動で工具原点に位置決めし、加工プログラムに従い円
テーブル1をC軸回転させ、刃先をZ軸移動で切込量を
与える。発泡ウレタンパッドに円形溝を加工する場合、
加工速度をほぼ一定にする場合には、C軸の回転速度を
刃物のY軸方向の位置により変速することもできる。
【0038】これまで左側刃物台19の構成について説
明してきたが、右側刃物台18の構成も同様であり説明
を省略する。左右の刃物台18,19のいずれか一方に
回転工具ユニット57を、他方に旋削用の固定工具6
9,74を装着することができる。回転工具ユニットと
しては溝フライス用カッタ81を、穴加工用にはドリル
82をそれぞれ専用工具として選定することができる。
ユニットとして着脱可能であり交換が容易な構成が望ま
しい。被削材の発泡ウレタンパッド15は、発泡材であ
り材質・硬度・熱的性質・切粉の形状が多様であり切削
が一般に金属に比して困難である。切削条件の工具周
速,送り速度等を決定するのに多くの労力を要する。こ
れを避けるため、溝の加工をカッタとバイトのいずれも
採用できるよう加工機械側が構成されている。なお、X
軸,Y1,Y2の各軸、Z1,Z2の各軸の位置決めに
リニアモータを使用することが可能である。リニアモー
タを採用することにより位置決め精度の向上と応答速度
の一層の向上が図れる。
【0039】(ホ)モータ駆動と制御軸とを統括制御す
る数値制御装置 発泡ウレタンパッド15の細溝加工機械に係るC軸・X
軸・Y軸・Z軸を位置制御するモータは数値制御装置で
制御される。正確かつ滑らかな位置決めと微小単位の切
れ込み,送りが指令され、軸相互間の同期化も加工プロ
グラムに従い作業が自動化される。また数値制御装置
に、発泡ウレタンパッド15に加工する溝の基本パター
ンを予め記憶しておき、その中から該当するパターンを
指定して制御軸系の作業プログラムを作成し自動加工を
行う。
【0040】図13は本発明に係る発泡ウレタンパッド
細溝加工機械に数値制御装置を採用した場合の制御系を
示すブロック線図である。加工する溝の形状即ち同心円
状溝または碁盤目状等の種類により加工工具の種類と寸
法が定まるのでこれに従い工具指令と加工プログラム入
力部101から数値制御装置102に入力される。デー
タは中央演算装置103を経由してデータ記憶部104
に蓄えられる。作業指令が入力されるとインタフェース
105を介し加工プログラムの工程順に従い記憶された
データにより円テーブル(C軸)106、ガントリ形コ
ラム(X軸)107、サドル(Y1軸)108・(Y2
軸)110、刃物台(Z1軸)109・(Z2軸)11
1、フライスカッタ(回転)116、ドリル(回転)1
17の各制御のサーボモータM1乃至M8および切断工
具(駆動)118が制御される。そして制御のサーボモ
ータに取り付けたエンコーダより回転量がNC装置に1
02にフィードバックされる。前記制御のサーボモータ
の制御運転と同時にサクションブロワ25,円テーブル
の位置固定部材38,イオンブロー装置114,切粉回
収装置115も動作を開始する。
【0041】本発明に係る細溝加工機械の制御を数値制
御装置に替えてシーケンサ制御で統括制御することがで
きる。シーケンサ制御を採用した場合は、位置制御と送
りや切り込みについて許容精度のレベルに制限が加わる
が、装置構成が簡略化できコスト面でもメリットがある
ので被削材の用途により選択することができる。
【0042】図14はシーケンサ制御のブロック線図で
ある。図14において、シーケンサ制御装置は主として
シーケンサユニットとリレーを組み合わせて回路を構成
し制御データを設定するデジタル回路を併せ含んでい
る。操作パネル121から位置決めデータ,加工データ
をシーケンサ回路部122に入力し、予定する加工順序
となるシーケンサプログラムも入力する。入力されたデ
ータはシーケンサユニットとリレーとで構成されるシー
ケンサ動作判定部123の出力で指令された動作の完了
ごとに次の動作データをシーケンサデータ出力部124
から同心円状溝,碁盤目状溝等の加工指令が出される。
制御されるモータはパルスモータであり位置決め,送り
・切り込みの駆動用モータ125、回転工具駆動用モー
タ126、切断工具駆動用ピストンシリンダ部材127
等がオープンループで制御される。細溝加工機械の関連
機器128は操作パネル121で直接指令される。
【0043】次にイオンブローして加工する場合に使用
される工具の形状を次に説明する。 (ヘ)固定工具(旋削工具・パッド切断工具) (1)旋削工具(単刃工具,多刃工具) 図17(a)(b)は旋削用の単刃工具、図18(a)
(b)(c)は多刃工具である。同心円状の多条溝の加
工には、単刃工具(バイト)58または多刃工具74の
いずれも用いることができる。被削材が発泡ウレタンパ
ッドであるためバイトの刃先形状は、刃幅が0.1mm
乃至1.0mmの範囲、刃物角が30度乃至35度の範
囲、すくい角は20度乃至10度の範囲で選定される。
前逃げ角55度乃至45度の範囲で選定される。また、
横逃げ角は0度乃至2度の範囲で選定される。また、刃
先を単刃工具58と同一に形成し並置して構成した多刃
工具74を刃物台に設定して使用すれば加工能率は極め
て向上する〔図12〕。これらの角度は溝加工の径が小
さいときの刃と溝の干渉及び刃が小さいための強度上の
問題により決定される。
【0044】(2)パッド切断工具 図16(a)は、サドル上の刃物台に設けた切断装置の
側面図、(b)は切断装置の正面図、(c)は切断工具
刃先から見た(a)の左側面図(底面図)である。図1
6(a)において、切断装置77はベース78を基板と
し、その上にユニットとして構成されている。該ユニッ
トは切断工具ホルダ66と、これをZ軸方向に駆動する
駆動源62例えば空圧のピストン・シリンダ部材とから
なっている。切り込みは刃物台の送りで行われる。ベー
ス78上にZ軸方向を一対の第4ガイド63A,63B
で案内される切断刃物台64が設けられている。該切断
刃物台64の台上の一端にピン80をストッパとする切
断刃物61が刃物ベース83に嵌装され一対の刃物押さ
えで固定され、切断工具ホルダ66に取着されている。
前記切断刃物台64の他端に設けた支え67とベース7
8に設けられた駆動源62の出力端とが連結金具68で
結合され駆動される。駆動源62は油・空圧のピストン
シリンダ部材又は電磁ソレノイドのいずれであっても良
い。
【0045】(ト)回転工具ユニット(溝フライスカッ
タ,ドリル) (1)溝フライスカッタ 図19(a)は、溝フライス加工ユニットに装着する発
泡ウレタンパッドの細溝加工用の溝フライスカッタ81
の正面図、(b)は切刃部分の拡大図である。図19
(b)において、刃物角は20度乃至40度の範囲で選
定する。刃先角が20度より小さくなると工具寿命が短
く45度を超えると切れ味が低下する。すくい角は30
度乃至40度の範囲で選定される。すくい角は30度に
近いのが望ましいが、耐久性の点で制限され40度を超
えると切れ味が低下する。刃幅は0.3mm乃至2.0
mmの範囲で選定される。側面切刃角は0度乃至2度の
範囲である。フライスカッタを単独に用い1溝ずつ加工
することもできるが加工能率を向上させた場合には、複
数のフライスカッタを所定ピッチに積層してユニット工
具に構成して用いれば良い。
【0046】(2)ドリル 図20は、穴あけ加工ユニットに装着する発泡ウレタン
パッドの細穴加工用ドリル図面で、(a)は正面図、
(b)は2条からなる切刃の展開図である。図20にお
いて、ドリル直径D1が0.5mm乃至1.5mm,ド
リル長Lが20mm乃至30mm,切刃数は2条であ
る。そしてドリル82の先端の尖った円錐の円錐角θは
55度乃至65度の範囲で形成しほぼ60度が望ましく
被削材への刃先の進入を円滑にする。ドリル82の胴体
部の直径D1まで進入したとき、ドリル82の外径部が
被削材を圧接した状態にある胴体部の切刃のねじれ角α
は1度乃至10度の範囲で形成しほぼ5度に選定するこ
とが望ましく、被削材の逃げの分を徐々に削除して所定
内径まで穴加工を進行させることができる。ドリル本体
の切刃部分にはバックテーパがなくストレートドリルで
ありドリル抜去時の不具合がない。本発明のドリルは単
独でも多軸ドリルユニットとしても使用できるので後者
の場合は能率良く加工ができる。
【0047】〔イオンブロー装置の実施例〕本願発明に
係る切削加工方法を実施するためのイオンブロー装置を
次に説明する。イオンブロー装置は、帯電防止用のイオ
ンブロー装置、工具ホルダ及び吸引ノズルとで構成され
ている。
【0048】(チ)帯電防止用イオンブロー装置 発泡ウレタンパッドを切削加工すると摩擦によって帯電
し切粉がパッドに付着しエアブローのみでは排除や吸引
が難しい。ウレタンの帯電列は負であるので別にコロナ
放電で発生させた正イオンを衝突させることにより中和
させて切粉排除の容易化を図っている。被削材が帯電す
る静電気の電圧のレベルは被削材の材質・硬度・加工条
件・室内の温湿度等により影響をうけやすく、加工時の
条件を一定にして保持することを前提にして中和に必要
なイオンを被削材に噴射するようにする。また、多刃工
具のように、バイトを並置して同時に多条の溝を加工す
る場合にも、切粉の発生個所に均等に中和用のイオンを
ノズル76から噴出させ、強制的に切粉と衝突させるよ
うノズル形状の先端を形成する必要がある。
【0049】図15(a)は、工具ホルダ71に固定さ
れた旋削用の多刃工具74の側面にノズル76を配した
イオンブロー装置114の正面図、(b)は、工具ホル
ダ71内にイオンブロー噴出用の導通穴71aを設け多
刃工具74の刃先方向に噴出口を設けた工具ホルダ71
の側面図、(c)は、刃先方向からの視図で並列に穿孔
した噴出口を示す(a)の下面図である。図15(a)
(b)において、右刃物台18に取着される工具ホルダ
71にカートリッジ72がテーパブッシュ73で位置決
めされる。多刃工具74は壁面71bおよび71cに当
接して案内されて後、押さえ金75で固定される。
【0050】工具の側面からはノズル76でイオンを噴
出させる。旋削用の多刃工具74の場合は、工具ホルダ
71に穿設した穴71aからカートリッジ72に穿設し
た穴72aを通って刃先74aの方向に噴出するよう流
路を設けることもできる。そしてイオンを噴出させるた
めにノズル76,穴72aに図示しない圧力空気発生装
置または工場に配管された圧力源と接続した空気導管を
導入しておくものである。本文で圧力空気発生装置には
工場の配管をも含むものである。
【0051】図15(c)は、旋削用の多刃工具74の
切刃と切刃の間に切粉が付着するのを防ぐために、噴出
口72aを複数設けるため穴72bをカートリッジ72
の内部に刻設したものである。左刃物台19に取着する
回転工具ユニット57を用いてフライスカッタ81やド
リル82で加工する場合はノズル76でイオンブローが
できる。
【0052】次に本発明のイオンブロー装置を使用した
場合の作用を同心円状の細溝と碁盤目状の細溝を加工す
る場合を例に次に説明する。
【0053】(a)同心円状の細溝 同心円状の細溝は図21に示すように、厚み1.4mm
の発泡ウレタンパッドに例えば溝幅0.5mm,溝ピッ
チ2mmを切削する。右刃物台18に単刃のバイト58
または多刃工具74を取着する。被削材の発泡ウレタン
パッド15を円テーブル1の吸着面板16に載置する。
予め吸着面板と同一円板のサイズに円板状に切断してお
くことが望ましい。切断は右刃物台に設けた切断装置7
7を用いて行うこともできる。吸着面板より直径が吸着
面板により小さい被削材に細溝を加工する場合には吸着
面板の穴を塞いでおくドーナッツ状の円板を予めパッド
材で作って被覆しておけば良い。また、吸着面板16に
吸着に必要な部分にのみ吸引穴16aを加工しておくこ
とも可能であり、円テーブル1の導通溝16bを内部で
部分的に遮断して吸引領域を分割することもできる。
【0054】被削材の発泡ウレタンパッドを載置し吸引
用ブロワ25を回転させて固定する。旋削速度が被削材
の内・外周加工時に一定になるようC軸回転数値を予め
入力する。ガントリ形コラム11でX軸位置、右サドル
8AでY1軸位置、右刃物台18でZ1位置をそれぞれ
制御して初期位置に移動させる。同心円の直径位置が同
心円の数によりY1軸上で位置決めされるよう入力さ
れ、バイトの切込量が刃物台のZ軸上にプログラムされ
る。これらの入力により準備は完了する。切削開始によ
り円テーブル1は所定回転数で駆動されバイトの切れ込
みが開始される。微小量の切り込みを所定回数行って一
個の円形細溝の加工が完了する。
【0055】次に右刃物台18と右サドル8Aを順次移
動させて他の同心円溝の加工を続行する。発泡ウレタン
パッドの面積が大きく溝数が多い場合は多刃旋削工具例
えば10本乃至30本のバイトを並置しユニットに構成
した工具を用いて(図11に示す多刃旋削工具74)効
率の良い加工を行うことができる。発泡ウレタンパッド
に細溝を加工する場合に発生する切粉の排除が問題とな
る。発泡ウレタンパッドはその成分により材質が異なり
多種多様であり発生する切粉も粉状からリボン状まで多
様である。とりわけ問題は被削材が高電圧の静電気を帯
びていることである。
【0056】そのため、工具,加工した溝内部,被削シ
ートの上面等に飛散して付着し、エアブローだけでは容
易に回収できない。そこで被削材及び切粉の静電気を中
和させるため、逆極性の帯電イオンをパッド面と切粉及
び刃部に吹き当て付着を防ぐイオンブローノズルを切刃
の近傍に設けている。中和させるために適量帯電した逆
極性のイオンをブローするものである。切削個所からは
エアブローノズルと切粉回収装置115の切粉吸い込み
ノズルを適宜配置して発泡ウレタンパッド上に切粉を散
在させておかないようにすれば精度良い溝加工が可能と
なる。単刃のバイトを使用しZ軸による工具の切り込
み、Y1軸によるサドルの移動およびC軸の円テーブル
回転を同期させることによりスパイラル溝の加工も可能
である。円テーブル上で溝の加工を完了した後切断工具
61を使用して所定外径寸法の円盤状パッドを裁断する
ことができる。
【0057】(b)碁盤目状の細溝 碁盤目状の細溝は図22に示すように厚み1.4mmの
発泡ウレタンパッドに例えば溝幅0.8mm,溝深さ
0.5mmで溝ピッチ6.35mmを切削する。円テー
ブル1上に被削材の発泡ウレタンパッドを載置して準備
する。左サドル8B上の左刃物台19には回転工具とし
て溝フライスカッタ81を装備した回転工具ユニット5
7を取着する。円テーブル1をC軸制御で回転角を割出
して初期位置でロックする。碁盤目状の細溝加工の場合
は次に90度回転させて円テーブル1の位置をロックす
る。ガントリ形コラム11でX軸位置、左サドル8Bで
Y2軸位置、左刃物台19でZ2位置をそれぞれ制御し
て、初期位置に移動させる。予め碁盤目の移動ピッチを
X軸に入力する。刃物台を余分にY軸方向に移動させる
必要がないからである。
【0058】円テーブル1が固定され左刃物台19が初
期位置設定が完了後加工を開始する。ガントリ形コラム
11をX軸方向に碁盤目のピッチで順次移動して固定し
平行な多条の細溝を加工する。続いて円テーブル1を9
0度旋回させて固定し直交する多条の平行な細溝を加工
して碁盤目状細溝の加工を完了する。溝フライスカッタ
81による細溝加工時には旋削時より切粉が粉末化して
発生するので前述した静電気を中和するイオンブロー用
のノズル73の必要性が更に高まり切削時の不可欠要件
である。
【0059】(c)同心円と放射状直線で形成される細
溝 前記(オ)で同心円状の溝を加工した発泡ウレタンパッ
ドに放射状の直線溝を付加する加工が可能である。この
場合円テーブル1は放射状の直線溝を付与する位置に角
度割出しして位置が固定できるよう望ましくはカービッ
クカップリングを設けるのが良い。なお、この場合もイ
オンブロー装置を併用するのが良い。
【0060】
【発明の効果】本発明の半導体CMP加工パッド用の細
溝加工機械、専用の溝フライスカッタ、専用のドリルお
よびイオンブローによる溝加工方法は、上述のとおりで
あり、多孔質でかつ軟質の発泡ウレタンパッドの加工に
際しイオンブロー装置を使用することにより次に記載す
る効果を有する。
【0061】請求項1に記載の発明は、パッドの加工に
際し切粉を排除するために、切削する切刃の近傍に帯電
する切粉と逆極性のイオンを帯びた空気を吹き付ける方
法を併用して加工を行うことにより切粉を有効に切削周
辺から排除することが可能となった。
【0062】請求項2に記載の発明は、多刃工具により
同心円状の細溝加工をする場合に工具刃先の方向に均等
にイオンを噴出させることにより接近した切刃間隔でも
切刃に切粉が付着することがないという効果を有する。
【0063】請求項3に記載の発明は、所定のピッチに
積層して構成したフライス工具を用い平行な細溝を加工
する場合にノズルから逆極性の帯電イオンを吹き付けて
切粉の静電気を中和させることができるので切粉付着を
防ぐことができるという効果を有する。
【0064】請求項4に記載の発明は、切削工具の刃先
で削られ放出された切粉をブローノズルからのイオンで
静電気を中和させる共に、工具周辺に浮遊する切粉を吸
い込み用ノズルで効率良く吸引させることによりパッド
表面に切粉が散在することを防ぐので溝形状の均整度の
低下を生じないという効果を有する。
【0065】請求項5に記載の発明は、切粉の発生個所
に均等に中和用イオンを噴出し強制的に切粉と衝突させ
るようにしたノズルの先端を形成した工具ホルダに多刃
工具を取着し、イオンで中和され付着性を消失した工具
刃先やパッド表面に散在する分離した切粉を吸い込みノ
ズルで回収するので工具刃先の破損防止と寸法精度の高
い溝を加工することができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るイオンブロー装置を取着し、本発
明に係る切削加工方法を適用する半導体CMP加工用パ
ッドの細溝加工機械の全体構成を示す図で、(a)はベ
ッドに設けられる円テーブル(C軸),ガントリ形コラ
ムの正面図、(b)はガントリ形コラムを位置決めする
X軸ねじ軸と円テーブルの上面図、(c)はサドル(Y
軸)と刃物台(Z軸)を含む側面図である。
【図2】細溝加工機械の円テーブル関連の構成説明図
で、円テーブルの断面,円テーブル駆動系,エアブロー
システムを含む図である。
【図3】図2に示す円テーブルの位置決め部材の断面図
である。
【図4】円テーブルを示す図で、(a)は円テーブルの
空気流,案内溝の構成を示す上面図、(b)は(a)の
A−A線断面図である。
【図5】円テーブルを被覆する吸着面板を示す図であっ
て、(a)は均等にかつ貫通して穿孔された穴の配置を
示す上面図、(b)は(a)の貫通穴を含む吸着面板の
断面図、(c)は吸着面板の一部拡大図、(d)は
(c)のX部の拡大図、(e)は(d)のB−B断面の
拡大図である。
【図6】ガントリ形コラム(Y軸)の図で、(a)は正
面図、(b)は左側面図である。
【図7】ガントリ形コラム(X軸)の駆動系を示す図
で、(a)は一対のねじ軸とモータの配置を示す上面
図、(b)は(a)の背面図である。
【図8】サドル(Y1軸,Y2軸)の駆動系を示す図
で、(a)はガイドとねじ軸の配置を示す正面図、
(b)はそれぞれのねじ軸を駆動するモータを含む上面
図である。
【図9】刃物台(Z1軸,Z2軸)の駆動系及びねじ軸
を駆動するモータと刃物台のバランサーとの配置を示す
図で、(a)は正面図、(b)は側面である。
【図10】刃物台に溝フライス加工ユニットを取着した
場合の側面図である。
【図11】刃物台にドリルユニットを取着した場合の側
面図である。
【図12】刃物台に旋削工具を取着した場合の側面図で
ある。
【図13】数値制御装置のブロック線図である。
【図14】シーケンサ装置のブロック線図である。
【図15】本発明のイオンブロー装置として刃物台に設
けて使用する多刃工具を取着した工具ホルダで、(a)
はノズルと多刃工具の正面図、(b)は(a)の刃物台
の右側面図、(c)は(a)の下面図である。
【図16】パッド加工用工具として使用される各種の工
具を示し、(a)は、サドル上の刃物台に設けた切断装
置の側面図、(b)は切断装置の正面図、(c)は切断
工具刃先から見た(a)の左側面図(底面図)である。
【図17】パッド加工用工具として使用される各種の工
具を示し、(a)(b)は旋削用の単刃工具である。
【図18】パッド加工用工具として使用される各種の工
具を示し、(a)(b)(c)は多刃工具である。
【図19】パッド加工用工具として使用される各種の工
具を示し、(a)は、溝フライス加工ユニットに装着す
る発泡ウレタンパッドの細溝加工用の溝フライスカッタ
の正面図、(b)は切刃部分の拡大図である。
【図20】穴あけ加工ユニットに装着する発泡ウレタン
パッドの細穴加工用ドリルで、(a)は正面図、(b)
は2条からなる切刃の展開図である。
【図21】半導体CMP加工用パッド上に形成される溝
の形態図で、(a)はパッドの部分であって同心円状に
形成した細溝の上面図、(b)は溝の断面図である。
【図22】半導体CMP加工用パッド上に形成される溝
の形態図で、(a)は、碁盤目状に形成した細溝の上面
図、(b)は溝の断面図である。
【符号の説明】
1 円テーブル 2 ハウジング 3 ベッド 4A 右コラム 4B 左コラム 5A,5B 第1ガイド 6A,6B,10,12A,12B,14 ねじ軸 7 クロスレール 8A 右サドル 8B 左サドル 9A,9B 第2ガイド 11 ガントリ形コラム 13A,13B モータ 15 発泡ウレタンパッド 16 吸着面板 17 中空中心軸 18 右刃物台 19 左刃物台 21 モータ(C軸) 25 サクションブロワ 30 円板 32 センサ 36 テーパ軸 37 ピストン部材 38 位置固定部材 39A,39B,55B ボールナット 40 モータ(X軸) 47 モータ(Y1軸) 48 モータ(Y2軸) 50,51 ナット 52A,52B 第3ガイド 53A,53B リニア軸受 56A,56B バランサー 57 回転工具ユニット 58 単刃工具(バイト) 59 溝フライス加工ユニット 60 入力部 61 切断工具 62 駆動系 63 第4ガイド 65 穴あけ加工ユニット 66 切断工具ホルダ 69 固定工具 71 工具ホルダ 72 カートリッジ 74 多刃工具 76 ノズル 77 切断装置 78 ベース 81 溝フライスカッタ 82 ドリル 83 刃物ベース
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年3月12日(2003.3.1
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項3
【補正方法】変更
【補正内容】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テーブル上に吸着させた半導体CMP加
    工用パッドに細溝を切削加工するに際し、切削により前
    記パッド及び切粉に帯電した静電気を中和させるイオン
    を切削工具の刃先近傍から圧力空気とともに噴出させて
    前記パッド及び工具に付着する切粉を分離させることを
    特徴とする半導体CMP加工用パッドの溝加工方法。
  2. 【請求項2】 前記切削工具が旋削用多刃工具であっ
    て、同心円の細溝を同時に切削加工する場合において、
    前記旋削用多刃工具の工具ホルダの導通穴を通った前記
    イオンを工具刃先の方向に複数の噴出口から放出させ、
    切粉の発生個所に均等に中和用イオンを噴出させ強制的
    に切粉と衝突させて帯電を中和させることにより切刃と
    切刃の間に切粉が付着するのを防ぐことを特徴とする請
    求項1に記載の半導体CMP加工用パッドの溝加工方
    法。
  3. 【請求項3】 前記切削工具が溝フライスカッタを所定
    のピッチに積層して構成した溝フライス加工ユニットで
    あって、複数の平行な細溝を同時に切削加工する場合に
    おいて、切刃の近傍に設けたノズルから切粉の静電気を
    中和する逆極性の帯電イオンをパッド面と切粉及び内部
    に吹き付けて付着を防ぐようにしたことを特徴とする請
    求項1に記載の半導体CMP加工用パッドの溝加工方
    法。
  4. 【請求項4】 前記切削工具の刃先近傍から圧力空気と
    ともに噴出させて切粉の電荷を中和し前記パッドおよび
    工具に付着する切粉を分離させ、該分離した切粉をエア
    ブローノズルと切粉吸い込みノズルの働きによりパッド
    上に切粉を散在させておかないようにしたことを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体CM
    P加工用パッドの溝加工方法。
  5. 【請求項5】 半導体CMPパッドを切削工具を用い細
    溝を加工する場合のイオンブロー装置であって、イオン
    発生源を有し発生したイオンを圧力空気と共に供給可能
    なイオンブロー流路と、前記切削工具を保持しその刃先
    方向に前記イオンブロー流路のイオンを噴出させる噴出
    口が並設された工具ホルダと、切粉と逆極性の前記イオ
    ンを吹き当て静電気が中和された切粉を排出する吸引ノ
    ズルとを含んでなり、切粉の電荷を中和させ付着性を失
    った切粉を吸引回収することを特徴とするイオンブロー
    装置。
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