JP2003281897A - 不揮発性メモリ、半導体集積回路およびその製造方法 - Google Patents

不揮発性メモリ、半導体集積回路およびその製造方法

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JP2003281897A
JP2003281897A JP2002086237A JP2002086237A JP2003281897A JP 2003281897 A JP2003281897 A JP 2003281897A JP 2002086237 A JP2002086237 A JP 2002086237A JP 2002086237 A JP2002086237 A JP 2002086237A JP 2003281897 A JP2003281897 A JP 2003281897A
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boosting
volatile memory
oscillation
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Tadashi Oda
忠試 小田
Yoshito Fujimoto
義人 藤本
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Hitachi Ltd
Hitachi Solutions Technology Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi ULSI Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デバイスの製造ばらつきにより昇圧速度が変
動して書換え耐性が大きく変動したり書換え所要時間が
大幅に長くなるのを回避できる不揮発性メモリを提供す
る。 【解決手段】 抵抗や容量を含む内部発振器と該発振器
で生成された発振信号により昇圧動作する昇圧回路を備
えた不揮発性メモリにおいて、デバイス製造ばらつきに
より発振周波数が変化し昇圧速度が設計目標値からずれ
ても、昇圧時間を測定して所定の速度で昇圧するように
発振周波数をトリミング出来る構成にすることにより、
記憶素子に印加されるストレスを減らして書換え耐性を
向上させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、不揮発性半導体記
憶装置における書込み及び消去方式に関し、例えば電気
的に消去及び書込み可能なEEPROM(エレクトリカ
リ・イレーサブル・アンド・プログラマブル・リード・
オンリ・メモリ)のような不揮発性記憶装置およびそれ
を内蔵したマイクロコンピュータのようなLSI(大規
模半導体集積回路)に利用して有効な技術に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】消去及び書込み可能な不揮発性半導体記
憶装置(以下、不揮発性メモリと称する)を構成する記
憶素子として、例えば、ドレイン・ソース領域間のチャ
ンネル形成領域上にゲート絶縁膜を介して形成されたフ
ローティングゲートと、かかるフローティングゲート上
にゲート間絶縁膜を介して形成されたコントロールゲー
トとを有し、該フローティングゲートに電子を蓄積する
か否かで情報を記憶するいわゆる2層ゲート構造のMO
SFETがある。また、チャンネル形成領域上に酸化膜
と窒化膜と酸化膜からなる3層のゲート絶縁膜を介して
ゲート電極が形成され、窒化膜中に電子または正孔が蓄
積されることで情報を記憶するいわゆるMONOS構造
のMOSFETからなる不揮発性記憶素子がある。これ
らの不揮発性記憶素子は、情報の読み出しのためには比
較的低い電圧しか必要としないのに対して、情報の書込
み及び情報の消去のためには、ホットキャリヤの注入や
ゲート絶縁膜でのトンネル電流の発生をもたらすような
比較的高い電圧を必要とする。従来の不揮発性メモリで
は、書込みや消去に用いる高電圧を発生する昇圧回路を
内蔵させることによって、単一電源で動作可能なように
構成されることが多い。
【0003】ところで、従来、窒化膜中に電子または正
孔を蓄積することで情報を記憶するMONOS構造のM
OSFETを記憶素子とする不揮発性メモリにおいて
は、書込み時には記憶素子のゲートに正電圧(Vcc)
を、またウェル領域(バックゲート)に負の高電圧(−
Vpp)を印加して電子を窒化膜中に蓄積する。一方、
消去時にはゲートに負の高電圧(−Vpp)を、またウ
ェル領域に正電圧(Vcc)を印加して正孔を窒化膜中
に蓄積して記憶素子のしきい値を変化させるようにして
いる。ここで、書込み及び消去に使用される負の高電圧
は一般にチャージポンプにより発生されるが、チャージ
ポンプによる昇圧速度が速すぎると記憶素子に与えるス
トレスが大きくなるため、最大書換え回数(以下、書換
え耐性と称する)に制限が生じるという不具合がある。
一方、チャージポンプによる昇圧速度が遅すぎると所定
の時間内に消去動作が終了しないという不具合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】EEPROMはICカ
ードなどに使用されるが、顧客の用途により動作周波数
の範囲を広く持つICカードに使用される場合であって
もその不揮発性記憶素子の書換え時間を一定に保つよう
に、EEPROM内部にチャージポンプを動作させるた
めの独自の発振器を持つ場合が多い。この内部発振器と
して、抵抗や容量とインバータを組み合わせた低コスト
化が可能なリングオシレータ回路を用いる場合、製造プ
ロセスの変化やウェハ上での形成場所によって抵抗値や
容量値がばらついて、発振周波数がばらつくことがあ
る。例えば抵抗値や容量値が小さくなると発振周波数は
高くなる。そして、発振周波数が高くなるとチャージポ
ンプにおける平均の昇圧速度が速くなって、メモリの書
換え耐性が低くなってしまうという不具合が発生する。
また、逆に抵抗値や容量値が大きい方へばらついて発振
周波数が低くなった場合には、チャージポンプにおける
平均の昇圧速度が遅くなって、所定の時間内に書換えに
必要な負の高電圧(−Vpp)まで昇圧しきれなくなっ
てしまうという不具合が発生する。
【0005】本発明の目的は、書込み、消去に使用する
高電圧を発生する昇圧回路の昇圧速度を調整することが
できるようにし、これによって書換え耐性の高い不揮発
性メモリを提供することにある。本発明の他の目的は、
デバイスの製造ばらつきにより昇圧速度が変動して書換
え耐性が大きく変動したり書換え所要時間が大幅に長く
なるのを回避できる不揮発性メモリを提供することにあ
る。この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特
徴については、本明細書の記述および添付図面から明ら
かになるであろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のと
おりである。すなわち、不揮発性メモリの書換え耐性を
向上させる上では書込みや消去に際して昇圧回路におけ
る昇圧速度が重要であり、昇圧速度が遅いほど記憶素子
に与えるストレスが小さくなって書換え耐性は高くな
り、昇圧速度が速いほど記憶素子に与えるストレスが大
きくなって書換え耐性は下がるため、予め設定された書
換え所要時間内に昇圧が終了する範囲内で昇圧速度は遅
くかつ製造ばらつきに関わらず昇圧速度が一定であるこ
とが望ましい。つまり、昇圧速度が遅いほど書換え耐性
は高くなるが、遅すぎると書換え所要時間が長くなるの
で両者のバランスを図ることが重要である。
【0007】本発明は、書込み及び消去に使用する高電
圧を発生する昇圧回路と該昇圧回路を動作させるための
昇圧用クロック信号を発生する発振回路とを備えた不揮
発性メモリにおいて、デバイスの製造ばらつきにより発
振回路の周波数が変化し昇圧速度が設計目標値からずれ
ても、昇圧時間を測定して得られた測定値に基づいて所
定の速度で昇圧が行なわれるように、発振周波数をトリ
ミングで修正出来る構成としたものである。より具体的
には、昇圧回路を起動させる起動許可信号でセットさ
れ、昇圧電圧を書換えに必要な電圧(−Vpp)にクラ
ンプするクランプ回路のクランプ信号によりリセットさ
れるパルスを発生する回路を設け、発振回路で生成され
昇圧回路に供給される発振信号のパルス幅を測定し、所
定の昇圧速度が得られるように発振回路をトリミングで
きる構成とした。これにより、書込みや消去に際して記
憶素子に与えるストレスが小さくなるため不揮発性メモ
リの書換え耐性を向上させることができるとともに、書
換え所要時間が大幅に長くなるのを回避することができ
る。
【0008】さらに、上記した手段によれば、ユーザー
の要望ないしは用途に応じて、書換え耐性よりもデータ
保証時間の方を優先したい場合には昇圧速度を速くし、
データ保証時間よりも書換え耐性の方を優先したい場合
には昇圧速度を遅くして、書換え耐性とデータ保証期間
のバランスを最適化した不揮発性メモリを容易に提供す
ることができる。すなわち、不揮発性メモリは、昇圧速
度を遅くするほど記憶素子に与えるストレスが小さくな
り書換え耐性が向上するが、一般には仕様によって書換
え時間は製品ごとにある一定の値に決められることが多
く、そのような場合に、昇圧速度を遅くしすぎると高電
圧印加時間が短くなり、書換え後どの位長い時間そのま
ま放置してもデータが変化しないか保証するデータ保証
時間が短くなってしまう。
【0009】しかるに、本発明においては、書込み及び
消去に使用する高電圧を発生する昇圧回路を動作させる
ためのクロック信号を発生する発振回路の周波数をトリ
ミングで修正乃至調整可能な構成を有する。そのため、
上記昇圧回路の昇圧速度は、上記発振回路から出力され
るクロック信号の周波数をトリミングにより高くしたり
あるいは低くしたり調整することで、書換え耐性または
データ保証時間のいずれを優先させるか選択できるよう
になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例を図
面に基づいて説明する。図1には、本発明を適用した電
気的に消去及び書込み可能な不揮発性メモリの一例とし
てのEEPROMの実施例のブロック図を示す。特に制
限されないが、この実施例のEEPROMを構成する記
憶素子は、チャンネル形成領域上に酸化膜と窒化膜と酸
化膜からなる3層のゲート絶縁膜を介してゲート電極が
形成され、窒化膜中に電子または正孔が蓄積されること
で情報を記憶するいわゆるMONOS構造のMOSFE
T(図2参照)で構成される。上記EEPROMは、か
かる記憶素子がマトリックス状に配置されてなるメモリ
アレイ、該メモリアレイの選択や書込み、読出し動作を
行なうメモリ周辺回路、書込みや消去に必要な高電圧を
発生するチャージポンプ回路によって構成される昇圧回
路などが単結晶シリコンのような1個の半導体チップ上
に形成される。
【0011】図1において、10はワード線WLとデー
タ線DLが互いに交差する方向に配設され、各ワード線
WLとデータ線DLとの交点にそれぞれ不揮発性記憶素
子を含むメモリセルが配置されたメモリアレイである。
特に制限されるものでないが、この実施例のメモリアレ
イ10では、1つのワード線WLに1024個すなわち
128バイトのメモリセルのコントロールゲートが接続
され、同一行のメモリセルは8個ずつすなわちバイト単
位で同一のウェル領域WELL0〜WELL127上に
形成されている。
【0012】また、同一のデータ線DLに接続される同
一列のメモリセルは同一のウェル領域WELL0〜WE
LL127上に形成されている。さらに、メモリアレイ
10内には、各メモリセルの記憶素子に書込み電圧や消
去電圧を印加するための高圧ワード線HWLが上記各ワ
ード線WLに平行して、また記憶素子に接地電位を印加
するための共通ソース線SLが上記データ線DLに平行
して、それぞれ配設されている。
【0013】上記メモリアレイ10を構成するメモリセ
ルは、図3にも示されているように、不揮発性記憶素子
としてのMONOS−MOSFET Qmと、該MOS
FET Qmとチャネルが直列になるように接続された
選択スイッチ用MOSFETQsとから構成されてお
り、このうち選択スイッチ用MOSFET Qsのゲー
トがワード線WLに、ドレイン(もしくはソース)がデ
ータ線DLにそれぞれ接続され、MONOS−MOSF
ET Qmのゲートは高圧ワード線HWLに、ソース
(もしくはドレイン)は共通ソース線SLにそれぞれ接
続されている。Vwellは、MOSFET Qm,Qsの
基体(バックゲート)に印加されるウェル電位である。
【0014】図1において、11は上記メモリアレイ1
0の各ウェル領域WELL0〜WELL127に書込み
電圧や消去阻止電圧を印加するウェル電位制御回路、1
2はメモリアレイ10の各データ線DLに接続され選択
メモリセルからデータ線上に読み出された電位を増幅し
て読出しデータをラッチしたり書込み時にデータ線DL
にのせる書込みデータを保持するカラムラッチ回路、1
3は読出しデータをチップ外部へ出力したりチップ外部
より入力される書込みデータを取り込んで上記データラ
ッチへ転送するデータ入出力回路、14は外部から入力
されるカラムアドレスAyをデコードして上記ウェル電
位制御回路11により電圧を印加するウェルを選択した
りカラムラッチ回路12にラッチされるデータをバイト
単位で選択するカラムデコーダである。
【0015】上記カラムデコーダ14は、バイト単位の
読出し、書込みモードでは上記カラムラッチ回路12に
対してアドレス信号に対応したバイトのデータをデータ
線DLとデータ入出力回路13との間で転送させるとと
もに、ページモードでは例えば内部のアドレスカウンタ
を更新しながら128バイトのデータをバイト単位で順
次データ入出力回路13から取り込んだり、データ入出
力回路13へ出力したりする。さらに、15は外部から
入力されるロウアドレス信号Axをデコードしてメモリ
アレイ11内の一本のワード線WLを選択したり高圧ワ
ード線HWLに消去電圧を選択的に印加したりするロウ
アドレスデコーダ、16は外部から入力されるチップ選
択状態を示す前記チップセレクト信号/CS、データの
書込みまたは読出し動作を指示するリード/ライト信号
R/Wなどに基づいて動作モードを判定してそれぞれの
モードに応じた内部タイミング制御信号を生成するタイ
ミング制御回路である。
【0016】また、この実施例のEEPROMには、外
部から入力される基準クロック信号φsに基づいて上記
タイミング制御回路16で必要とされる内部クロック信
号φcを発生するクロック発生回路17、書込み時や消
去時に必要とされる高電圧−Vppを生成する高圧電源
回路20等が設けられている。高圧電源回路20で発生
された高電圧−Vppは、上記ウェル電位制御回路11
やカラムラッチ回路12、ロウアドレスデコーダ15に
対して各動作モードに応じた所定のタイミングで供給さ
れる。
【0017】上記高圧電源回路20は、外部から供給さ
れる5Vまたは3.3Vや1.8Vのような電源電圧V
ccを昇圧して書込み・消去に必要な−7V,−10
V,−11Vのような高電圧−Vppを生成するチャー
ジポンプなどからなる昇圧回路21、該昇圧回路21の
動作に必要な昇圧用クロックの基準となる発振信号φos
cを生成するリングオシレータのような発振回路22、
生成された発振信号φoscを分周して昇圧用クロックを
生成する分周回路23、発振回路22の発振周波数を調
整するトリミング制御回路24、昇圧された電圧を所望
の電位にクランプするクランプ回路25などで構成され
る。上記クランプ回路25は、昇圧された電圧−Vpp
がクランプ電圧に到達するとVpp到達信号VPSTを
出力するように構成される。なお、クランプ回路は、フ
ラッシュメモリなどでも頻繁に使用されている公知の回
路と同様の構成を有する回路を使用することができるの
で、具体的な回路の例示と説明は省略する。
【0018】さらに、本実施例のEEPROMには、上
記トリミング制御回路24で利用されるトリミング情報
を記憶する電気的に書き込み及び消去可能な不揮発性メ
モリなどの記憶回路からなるデータ設定回路18と、該
データ設定回路18に設定されている情報を読み出して
保持する揮発性メモリもしくはレジスタ19が設けられ
ている。データ設定回路18に設定されるトリミング情
報(データ)のために専用の外部端子を設けても良い
が、前記データ入出力回路13が接続されているデータ
入出力端子I/Oを使用して入力するように構成するこ
とができる。これによって外部端子数を減らすことがで
きる。また、専用の外部端子とする場合には、EEPR
OMチップが樹脂などからなるパッケージに封入される
際にはその外部リード端子(ピン)に接続されないいわ
ゆる隠しパッドと呼ばれる電極端子とすることができ
る。
【0019】なお、上記電源回路15は、書込み及び消
去時の上記高電圧−Vppの他にも、読出し電圧、ベリ
ファイ電圧等チップ内部で必要とされるVcc以外の電
源電圧を発生するとともに、メモリの動作状態に応じて
これらの電圧の中から所望の電圧を選択して上記ウェル
電位制御回路11やカラムラッチ回路12、ロウアドレ
スデコーダ15等に供給する。
【0020】さらに、この実施例では、上記タイミング
制御回路16から出力される信号に基づいて消去時の高
電圧−Vppの昇圧に要する時間を外部で測定可能にす
るための昇圧モニタパルスVRESを生成するモニタパ
ルス生成回路30が設けられている。また、生成された
パルスをチップ外部へ出力するための端子PMNTも、E
EPROMの通常動作時には不使用にすることができる
ので、隠しパッドと呼ばれる電極端子とすることができ
る。
【0021】このモニタ用端子PMNTの電位をプロセス
の最終工程でテスタなどの測定装置により測定すること
で、−Vppの昇圧に要する時間を外部で知ることがで
きる。測定された時間に応じて上記トリミング制御回路
24で利用されるトリミング情報を決定し記憶回路18
に記憶することによって、昇圧回路21における昇圧速
度を最適に調整することが可能になる。また、モニタ用
端子PMNTを隠しパッドとして設けることにより、パッ
ケージ状態における外部リード端子(ピン)の数を減ら
すことができる。
【0022】さらに、この実施例では、外部のCPUな
どから供給される書き換えバイト数に対応したパルスを
有するバイト信号/LD2を計数するカウンタ部26が
設けられており、このカウンタ部26の計数値に応じて
分周回路23における分周比を変更することで、書き換
えバイト数にも応じて昇圧回路21における昇圧速度を
制御できるように構成されている。具体的には、書き換
えバイト数が少ないときは昇圧回路21に周波数の低い
クロックを供給して昇圧動作を遅くさせるように分周回
路23を制御する。また、書き換えバイト数が多いとき
は昇圧回路21に周波数の高いクロックを供給して昇圧
動作を速くさせるように分周回路23を制御する。
【0023】MONOS構造のMOSFETを記憶素子
とし図1のような構成を有するEEPROMにおいて
は、消去時に同一ワード線の非選択のウェルに高電圧−
Vppを印加するため、書換えバイト数によって非選択
のウェルの数が変わりそれによって昇圧回路の負荷の大
きさが変化するので、何ら対策を講じないと非選択のウ
ェルの数が多くなるほど昇圧速度が遅くなり、非選択の
ウェルの数が少なくなるほど昇圧速度が早くなる。しか
るに、上記のように書き換えバイト数に応じて分周回路
23における分周比が変えられるように構成すること
で、昇圧速度が最適になるように制御される。なお、バ
イト信号/LD2は1パルスが書換えデータの1バイト
を意味し、例えば連続して8パルスのバイト信号/LD
2が供給された場合、8バイトのデータの書き換えが行
なわれることを意味するような信号とされる。
【0024】図2には、上記メモリアレイ10を構成す
るMONOS構造のMOSFETからなる不揮発性記憶
素子Qmと選択用MOSFET Qsの構造が示されて
いる。MONOS構造のMOSFET Qmは、N型半
導体基板100上に形成されN型アイソレーション領域
110にて囲まれたP型ウェル領域120の表面上にト
ンネル酸化膜131と窒化膜132とトップ酸化膜13
3とからなる3層構造のゲート絶縁膜130を介してポ
リシリコンなどからなるゲート電極140が形成され、
ゲート絶縁膜130の両側のP型ウェル領域120の表
面にはn型拡散層からなるソース領域151およびドレ
イン領域152が形成されてなる。
【0025】特に制限されるものでないが、トンネル酸
化膜131は例えば1.7nmのような厚みに、また窒
化膜132はトンネル酸化膜131よりも厚い16.5
nmのような厚みに形成されることにより、トンネル酸
化膜131と窒化膜132との界面に情報電荷を捕獲し
て情報の記憶を行なう。
【0026】また、選択用MOSFET Qsは、不揮
発性記憶素子Qmと同一のP型ウェル領域120の表面
上に高耐圧のゲート酸化膜134を介してポリシリコン
などからなるゲート電極141が形成され、ゲート絶縁
膜133の両側のP型ウェル領域120の表面にはn型
拡散層からなるソース領域152およびドレイン領域1
53が形成されてなる。不揮発性記憶素子Qmと選択用
MOSFET Qsは同一の拡散層152をそれぞれド
レイン領域とソース領域として共有するように構成され
ている。ゲート酸化膜134は例えば35nmのような
厚みに形成されることにより高耐圧の素子とされる。
【0027】そして、かかる構造のメモリセルにおいて
は、消去時に図3(A)のように、選択用MOSFET
Qsのゲート電極141に電源電圧Vccが、不揮発性
記憶素子Qmのゲート電極140に負の高電圧(−Vp
p)が、またウェル領域120に正電圧(Vcc−2V)
が、さらにソース領域151およびドレイン領域153
にはVccが印加されて「正孔」が窒化膜中に蓄積され
る。消去時の各バイアス電圧の例が図2に括弧書きで示
されている。なお、このときワード線を共通にする非選
択の記憶素子においては、図3(B)のように、ウェル
に高圧ワード線HWLと同一の高電圧(−Vpp)が印
加されることで正孔の注入が阻止される。
【0028】一方、書込み時には図3(C)のように、
ゲート電極140,141に正電圧(Vcc)が、また
ウェル領域120に負の高電圧(−Vpp)が、さらに
ソースおよびドレインにも−Vppが印加されて電子が
窒化膜中に蓄積されるように制御される。なお、この実
施例においては、消去および書込みに際して、書込みデ
ータ“1”が上記消去動作に対応され、書込みデータ
“0”が上記書込み動作に対応される。従って、データ
“0”から“1”へ書き換えられる記憶素子(Qm)に
おいては、消去のみ実行され、データ書込み時には図3
(D)のように、ドレイン(データ線側)電位がVc
c、またソース電位がフローティングとされることによ
り電子の注入が行なわれないように制御される。
【0029】データ書換え時には先ずゲート電極140
に負の高電圧−Vppが、またウェル領域120に正電
圧(Vcc)が印加されることで、ゲート−ウェル間に
書込み深さVcc+Vppの電圧が印加され、ゲート絶
縁膜へ正孔の注入が行なわれる。続いて、ゲート電極1
40に正電圧(Vcc)が、またウェル領域120に負
の高電圧−Vppが印加されることで、ゲート−ウェル
間に書込み深さVcc+Vppの電圧が消去の際と逆の
向きに印加され、ゲート絶縁膜へ「電子」の注入が行な
われる。上記のような書換え動作により、初期状態では
しきい値が0V近傍にある記憶素子が、消去により窒化
膜中に「正孔」が蓄積されるとしきい値が約−2Vのよ
うなレベルにされる。また、書込みにより窒化膜中に
「電子」が蓄積されると、記憶素子のしきい値が2Vの
ようなレベルにされる。
【0030】図3(E)に、読出し時におけるメモリセ
ルのバイアス状態を示す。同図に示すように、読出し時
にはVccにプリチャージされた後にワード線WLがV
ccとされることにより選択スイッチ用MOSFET
Qsがオン状態とされる。また、高圧ワード線HWLは
例えば0Vのような電位とされ、選択されたメモリセル
のMOSFET Qmのしきい値(2Vまたは−2V)
に応じてオンまたはオフ状態となり、オンのときはデー
タ線DLからソース線SLに向かって電流が流れてデー
タ線DLの電位は0Vに変化し、オフのときはデータ線
DLからソース線SLに向かう電流パスが遮断されてデ
ータ線DLの電位はVccのままとなる。この電位がデ
ータ線に接続されているカラムラッチ回路12により増
幅されてラッチされた後、入出力回路13より出力され
る。
【0031】図4には、モニタパルス生成回路30のよ
り具体的な構成例が、また図5には該モニタパルス生成
回路30に入力される信号および出力信号のタイミング
が示されている。図4において、31は前記タイミング
制御回路16から供給される昇圧開始信号WEZの立ち
下がりに同期したワンショットパルスφwを生成するワ
ンショットパルス生成回路、32は生成されたワンショ
ットパルスφwによってセット状態にされ前記電圧クラ
ンプ回路25から出力されるVpp到達信号VPSTに
よりリセットされるフリップフロップ、33は所定のモ
ード制御信号MODEに応じてフリップフロップ32の出力
を通過させたり遮断したりする論理ゲート回路である。
【0032】この論理ゲート回路33は、テストモード
のような所定の動作モードの時にモード制御信号MODEが
ハイレベルにされると、フリップフロップ32の出力Q
を通過させてバッファ34へ伝え、バッファ34によっ
てモニタパルスVRESとして前記モニタ端子PMNTへ
出力される。ユーザーモードのような動作モードの際に
はモード制御信号MODEはロウレベルにされて、モニタ端
子PMNTはロウレベル(接地電位)に固定される。この
実施例のモニタパルス生成回路30に入力される昇圧開
始信号WEZは、高圧電源回路20内の分周回路23に
も供給される信号であり、昇圧開始信号WEZがロウレ
ベルの期間だけ発振回路22の発振信号φoscが分周さ
れて昇圧回路21に供給されて昇圧が行われる。
【0033】従って、この実施例のモニタパルス生成回
路30においては、昇圧開始信号WEZが立ち下がると
これに同期してワンショットパルスφwが生成され、こ
のワンショットパルスφwによってフリップフロップ3
2がセットされて、図5に示されているように、フリッ
プフロップ32から出力されるモニタパルスVRESが
ハイレベルに変化される。そして、Vpp到達信号VP
STがロウレベルに変化するとフリップフロップ32が
リセットされて、図5に示されているように、フリップ
フロップ32から出力されるモニタパルスVRESがロ
ウレベルに変化される。そのため、モニタパルスVRE
Sのハイレベルの期間は、昇圧回路21が昇圧動作を開
始してから昇圧電圧Vppがクランプ回路25のクラン
プレベルに達するまでの時間に相当することになる。従
って、このモニタパルスVRESが出力される端子PMN
Tに測定装置を接続してパルスの幅を測定することによ
り昇圧回路21における昇圧速度を知ることができる。
【0034】図6には、昇圧回路21の実施例が示され
ている。昇圧回路21は、具体的な回路例が示されてい
る最終段と同様な構成のチャージポンプCP1,CP
2,……CPnが直列に接続されてなる。各段のチャー
ジポンプは、電荷蓄積用の容量C1と、ダイオードとし
て動作するMOSFET Qd1,Qd2,Qd3,Q
d4,Qd5と、電荷転送用のMOSFET Qtと、
電圧切替えスイッチとして動作するMOSFET Qs
1,Qs2と、MOSFET Qs1とQd2のゲート
電圧をそれぞれブーストするための容量Cb1,Cb2
と、リセット信号RESETによりリセット状態が解除され
ている場合にのみ分周回路23から供給されるクロック
信号NCLK,PCLK,ACLKを伝えるNANDゲートG1,G
2,G3と、それらの出力を反転するインバータINV
1,INV2,INV3とによって構成されている。
【0035】この実施例の昇圧回路は、図7に示されて
いるようなタイミングのクロック信号NCLK,PCLK,ACLK
により各段のチャージポンプが奇数段と偶数段に分かれ
て交互にチャージ動作と電荷転送動作とを繰り返すよう
に制御される。これによって、各段のチャージポンプに
おいてダイオードMOSFET Qd1を介して容量C
1に蓄積した負の電荷が、クロックでブースト容量Cb
1,Cb2の一方の端子が叩かれることによりMOSF
ET Qtがオンされて次段(図の左側から右側)へ向
かって順次転送されることで昇圧が行われる。
【0036】MOSFET Qd2とQd3は互いに逆
向きのダイオードとして作用し、Qd2が容量Cb1に
ブースト動作のための負電荷を与え、Qd3はQs1の
ゲート・ソース間電圧が高くなり過ぎないように抑制す
る。同様にMOSFET Qd4とQd5も互いに逆向
きのダイオードとして作用し、Qd4が容量Cb2にブ
ースト動作のための負電荷を与え、Qd5はQtのゲー
ト・ソース間電圧が高くなり過ぎないように抑制する。
【0037】容量C1は、インバータINV3により一
方の端子にVccが印加されたときにダイオードとして
作用するQd1を介してノードN1側に負電荷が蓄積さ
れた後、インバータINV3により一方の端子が接地電
位に変化されることでノードN1に負電荷を蓄積したま
まその電位を負の方向へ変化させる。MOSFETQs
1とQs2は互いにオン期間が重ならないという条件の
下でクロック信号NCLK,PCLKにより相補的にオン、オフ
される。より詳細には、Qs2のオン(Qs1はオフ)
でブースト容量Cb2の一方の端子にVccを与えてQ
d4を介して負電荷をCb2に蓄積させた後、Qs1を
オン(Qs2はオフ)させてブースト容量Cb2の一方
の端子にノードN1の負電位を伝えることでCb2の他
方の端子を急激に負の方向へブーストさせる。これによ
ってQtをオンさせてノードN1に蓄積されていた負電
荷を出力端子VPP側へ転送させ、昇圧が行われる。
【0038】ここで、この昇圧回路21において、各段
のチャージポンプを動作させるクロック信号NCLK,PCL
K,ACLKの周波数と昇圧速度との関係を、昇圧電圧Vp
pの時間的変化を示す図8を用いて説明すると、クロッ
クの周波数が高いほど単位時間内でのチャージと電荷転
送回数が多くなるため、図8に符号Aで示すように昇圧
速度は速くなる。一方、クロックの周波数が低くなると
単位時間内でのチャージと電荷転送回数が少なくなるた
め、図8に符号Bで示すように昇圧速度は遅くなる。従
って、発振回路22で発生される発振信号φoscの周波
数が製造ばらつきで変動するとそれに応じて昇圧回路2
1における昇圧速度が変動することになる。
【0039】本実施例では、発振回路22として図9に
示すようなリング型発振回路(リングオシレータともい
う)を使用している。具体的には、入力側のインバータ
INViと出力側のインバータINVoとの間に容量素子(C1,C
2)及び抵抗素子Rとを含むCR時定数回路を介在させて
なる遅延段DLY1,DLY2,DLY3,……DLYmを奇数個縦続接
続させ、最終の遅延段DLYmの出力を初段の遅延段DLY1に
帰還させることによって発振動作して、各段の遅延時間
の総和に等しい周期の発振信号φoscを出力するように
構成されている。
【0040】本発明者等が検討した結果によると、かか
る構成のリングオシレータにあっては、素子のばらつき
による発振周波数のばらつきは、各遅延段DLY1-DLYnの
抵抗素子Rの抵抗値の製造ばらつきによるものが最も大
きい。上記抵抗素子Rは多結晶シリコンによって構成さ
れており、現在の製造プロセス技術では抵抗素子Rの抵
抗値はウェハごとに、あるいは、同一ウェハであっても
形成される場所によって異なってしまう。そのため、リ
ングオシレータを構成する各遅延段の抵抗素子Rの抵抗
値が製造ばらつきによって、チップごとに発振回路22
の発振周波数がばらついて、前記昇圧回路21における
昇圧速度を許容範囲以上に変動させる原因になっている
ことが分かった。
【0041】そこで、本実施例の発振回路においては、
リングオシレータを構成する遅延段DLY1,DLY2,DLY3,
……DLYmのうちDLY1〜DLY6にバイパス用のゲートBG
1,BG2……を設けるとともに、これらのバイパス用
のゲートBG1,BG2……の状態を制御するトリミン
グ制御回路24を設けている。このトリミング制御回路
24は一種のデコーダ回路であり、EEPROM等の不
揮発性メモリからなるデータ設定回路18に設定されリ
セット解除後(半導体集積回路の初期設定時)にレジス
タ19に格納(ロード)された4ビットのトリミングデ
ータTVC0〜TVC3をデコードすることによって、バイパス
用のゲートBG1,BG2……の制御信号を発生するよ
うに構成されている。
【0042】そして、トリミング制御回路24からの制
御信号によりバイパス用のゲートBG1,BG2……が
導通状態に設定された遅延段においては信号がバイパス
ゲート側を通過することにより信号の伝達遅延時間が短
縮され、リングオシレータの発振周波数が高くなるよう
にされる。かかる構成によれば、トリミング制御回路2
4がデコーダ回路であるため、トリミング制御回路24
から出力される制御信号により導通状態にされるバイパ
ス用のゲートBG1,BG2……の数が切り替えられる
ことによって発振周波数が段階的に変更されることとな
る。
【0043】なお、この実施例では、図8に示されてい
る消去時間T1と書込み時間T2は、外部から供給され
る基準となるクロック信号φsに基づいて生成される内
部クロック信号φcに従って動作するタイミング制御回
路16で生成される制御信号によって決定される。これ
らの消去時間T1と書込み時間T2に関しても、不揮発
性メモリが使用されるシステムに応じて可変できるよう
に構成することができる。その場合、その設定データを
保持するために前記実施例のデータ設定回路18とレジ
スタ19を共用させることができる。
【0044】次に、本実施例を適用したEEPROMに
おける昇圧回路21の昇圧速度の具体的な調整の仕方を
図10のフローチャートを用いて説明する。先ず、デー
タ設定回路18に発振回路23における発振周波数を調
整可能範囲の中間にするようなトリミング情報(デー
タ)TVC0〜TVC3を設定する(ステップS1)。これは、
図9に示されているリングオシレータのバイパスゲート
を有する遅延段DLY1-DLY6のうち半数の遅延段DLY1−DL
Y3が信号伝達経路としてバイパス側が選択される状態に
対応する。データ設定回路18に設定されたデータTVC0
〜TVC3はレジスタ19にロードされ、トリミング制御回
路24によりリングオシレータのバイパスゲートの制御
が行われて発振回路22が発振して生成された発信信号
φoscを分周したクロックで昇圧回路21が昇圧動作を
開始する。
【0045】そこで、モニタ端子PMNTに出力されるモ
ニタパルスVRESのパルス幅をテスタにより測定する
(ステップS2)。そして、測定されたパルス幅Tpが
目標範囲T0±ΔTに入っているか否か判定する(ステ
ップS3,S4)。判定の結果、測定されたパルス幅が
目標範囲T0±ΔTに入ったときは有効な設定状態であ
るとして処理を終了する。ステップS3で、パルス幅が
目標範囲よりも大きいと判定した時は昇圧回路21の昇
圧速度が遅すぎるので、データ設定回路18の設定デー
タを発振回路23における発振周波数を高くする方向に
再設定する(ステップS5)。そして、再びモニタパル
スVRESのパルス幅をテスタにより測定し、測定され
たパルス幅が目標範囲T0±ΔTに入っているか否か判
定する(ステップS6,S7)。
【0046】ここで、測定されたパルス幅がT0+ΔT
よりも小さい時は目標範囲T0±ΔTに入ったというこ
とであるので、有効な設定状態であるとして処理を終了
する。一方、ステップS7で測定されたパルス幅がT0
+ΔTよりも大きいと判定した時は、ステップS8へ移
行してデータ設定回路18に設定したデータが設定可能
な最大データTVCmaxに達したか判定し、達していないと
きステップS5へ戻ってデータ設定回路18にデータを
再度設定する。また、設定データが設定可能な最大デー
タTVCmaxに達したときはデータ設定不能として処理を終
了する。
【0047】ステップS4で、パルス幅が目標範囲より
も小さいと判定した時は、昇圧回路21の昇圧速度が速
すぎるのでデータ設定回路18の設定データを発振回路
23における発振周波数foscを低くする方向に再設定
する(ステップS9)。そして、再びモニタパルスVR
ESのパルス幅をテスタにより測定し、測定されたパル
ス幅がT0+ΔTよりも大きい時は目標範囲T0±ΔT
に入っているか否か判定する(ステップS10,S1
1)。
【0048】ここで、測定されたパルス幅がT0−ΔT
よりも大きい時は目標範囲T0±ΔTに入ったというこ
とであるので、有効な設定状態であるとして処理を終了
する。一方、ステップS10で測定されたパルス幅がT
0−ΔTよりも小さいと判定した時は、ステップS12
へ移行してデータ設定回路18に設定したデータが設定
可能な最小データTVCminに達したか判定し、達していな
いときステップS9へ戻ってデータ設定回路18にデー
タを再設定する。また、設定データが設定可能な最小デ
ータTVCminに達したときはデータ設定不能として処理を
終了する。
【0049】なお、上記実施例の不揮発性メモリでは、
データ“1”が消去に対応され、データ“0”が書込み
対応されると説明したが、データ“1”を書込みに対応
させ、データ“0”を消去に対応させることも可能であ
る。さらに、上記実施例では、書込みによってメモリセ
ルのしきい値を高くし消去によってしきい値を低くする
ようにしたEEPROMについて説明したが、書込みに
よってメモリセルのしきい値を低くし消去によってしき
い値を高く変化させるようにしたEEPROMに適用し
ても良い。
【0050】以上、本発明を、MONOS構造のMOS
FETを記憶素子とするEEPROMに適用した場合に
ついて説明したが、本発明は図11に示すようなポリシ
リコン層などからなるフローティングゲート電極FGと
コントロールゲートCGの2層ゲートを有するMOSF
ETを電気的に書き込み及び消去可能な不揮発性記憶素
子として備え、データを一括消去可能に構成されたフラ
ッシュメモリや以下に説明するような構成を有する不揮
発性メモリにも適用することができる。図12および図
13には本発明に係る電気的に書込み及び消去可能な不
揮発性メモリを構成するメモリセルの他の実施例の回路
図とデバイス断面図を示す。この実施例のメモリセルは
CMOSプロセスにより形成できるようにされたもので
ある。
【0051】図12に示されているようにこの実施例の
メモリセルは、並列接続された2個の不揮発性記憶素子
PM1,PM2と、直列接続された2つの読出し用MI
SトランジスタDM1,DM2および選択MOSFET
SMとを備え、不揮発性記憶素子PM1,PM2のフロ
ーティングゲートVfが、OR論理接続された2つの読
出し用MISトランジスタDM1,DM2のゲート電極
として使用され、読み出し時に不揮発性記憶素子PM
1,PM2の書込みワード線PWLを回路の接地電位と
する。
【0052】すなわち、図12の実施例のメモリセル
は、2つの不揮発性記憶素子PM1,PM2のフローテ
ィングゲートVfを、互いに直列接続されたnチャンネ
ル型の読み出しMISトランジスタDM1,DM2のゲ
ート電極として接続する。ここで、不揮発性記憶素子P
M1,PM2が読み出しデータ線と接続する接続点を便
宜上ドレイン電極と称し、不揮発性記憶素子PM1,P
M2がソース線Vssと接続する接続点を便宜上ソース
電極と称すると、不揮発性記憶素子PM1,PM2のソ
ース電極は読み出しMISトランジスタDM1,DM2
のソース電極とソース線Vssを共有するようにされ
る。
【0053】図12のメモリセルは、例えば図13に示
すような構造とすることができる。すなわち、第1導電
型の半導体基板21の表面領域に、不揮発性記憶素子の
コントロールゲートとして機能する第2導電型の半導体
領域22と第1導電型の半導体領域23が形成され、第
1導電型の半導体領域23には素子分離領域24で分離
されゲート絶縁膜26を備えた不揮発性記憶素子の書込
みMISトランジスタ領域W−MISと、素子分離領域
24で分離されゲート絶縁膜26と初期閾値電圧を調整
するための第2導電型の不純物層25を備えた読み出し
MISトランジスタ領域R−MISが形成される。FG
Tは不揮発性記憶素子のフローティングゲート領域であ
る。
【0054】前記第2導電型の半導体領域22、書込み
MISトランジスタ領域W−MIS及び読み出しMIS
トランジスタ領域R−MISの上部にはゲート絶縁膜2
6を介してフローティングゲート27が配置され、前記
第2導電型の半導体領域22の表面には第2導電型の拡
散層31が形成される。前記フローティングゲート27
と第2導電型の拡散層31の表面領域には金属シリサイ
ド層29が形成される。前記フローティングゲート27
の周辺部には絶縁膜サイドスペーサ30が形成され、第
1層間絶縁膜33、第1金属配線層34、第2層間絶縁
膜35、第2金属配線層36、第3層間絶縁膜37、第
3金属配線層38が形成される。
【0055】図12および図13に示されるようなメモ
リセルによれば、不揮発性記憶素子のフローティングゲ
ート電極は読み出しトランジスタ素子のゲート電極にな
るから、読み出しトランジスタ素子は、フローティング
ゲート電極の電子注入状態・電子放出状態、換言すれば
書込み状態・消去状態に応じたスイッチ状態若しくは相
互コンダクタンスを採る。したがって、コントロールゲ
ートに選択レベルを与えなくても、そのスイッチ状態若
しくは相互コンダクタンス状態に応じた電流を伝達手段
に流すことができる。コントロールゲート電極に選択レ
ベルを与えないため、伝達手段に必要な信号量を確保す
るという意味で、前記読み出しトランジスタ素子にはデ
ィプレッションタイプのMISトランジスタが採用され
ている。
【0056】読み出し動作では、不揮発性記憶素子の閾
値電圧に応じてチャネル電流を流す必要はない。したが
って、読み出し動作時には不揮発性記憶素子のソース電
極及びドレイン電極を夫々0Vのような回路の接地電位
電位にしてよい。したがって、第1ドレイン電極からフ
ローティングゲートに弱いホットエレクトロン注入は生
じない。この時コントロールゲート電極も回路の接地電
位にされている場合にはトンネル電流も生じない。この
ように、読み出し動作において、チャージゲインによる
データ反転の問題を生ぜず、これによって、長期のデー
タ保持性能を向上させ、読み出し不良率の低下を実現す
ることが可能になる。
【0057】また、双方の不揮発性記憶素子の書込み状
態において双方の読み出しトランジスタ素子はオフ状態
になっている。書込み状態の不揮発性記憶素子から何ら
かの原因で保持電荷が漏洩する可能性は確率的に0では
ないが、一方の不揮発性記憶素子から保持電荷が漏洩し
ても前記読み出しトランジスタ素子の直列経路はカット
オフ状態のままであり、双方の不揮発性記憶素子から共
に保持電荷が漏洩する確率は極めて低く、これにより、
上記不揮発性記憶素子と読み出しトランジスタ素子との
ペア構造によるチャージゲイン対策を行った情報記憶セ
ルに対して、更にデータリテンション対策も万全とな
り、読み出し不良率を更に改善することができる。
【0058】図14は、上記不揮発性メモリチップをI
Cカードのメモリとして利用する場合のシステム構成例
を示す。図14において、201は上記実施例で説明し
たような構成を有する本発明に係る不揮発性メモリとし
てのEEPROM、202はシステム全体を制御するプ
ログラム制御方式のCPU(中央演算処理ユニット)、
203はCPUが実行すべきプログラムやプログラムの
実行に必要な固定データが格納されたROM(リード・
オンリ・メモリ)、204はCPU202の作業領域や
一時記憶領域を提供するRAM(ランダム・アクセス・
メモリ)、205はカード内部のシステムとカード外部
の装置との間の信号の送受信を行なう入出力ポート、2
06はカード外部から供給されるクロック信号CLKを
波形整形したり分周したりして、EEPROM201や
CPU202の動作に必要なシステムクロックφsを生
成するクロック生成回路である。
【0059】これらの回路は、各々別個のチップとして
構成もしくは1つの半導体チップ上に形成され、CPU
202とROM203、RAM204、EEPROM2
01および入出力ポート205はアドレスバス207お
よびデータバス208を介して互いに接続され、データ
送受信可能にされる。また、CPU202からEEPR
OM201へは、前述した書換えのバイト数を示す信号
/LD2が供給される。
【0060】また、図14において、211〜216は
外部端子で、電源電圧Vcc,Vssの供給を受ける電
源端子211,212と、システムを初期状態にするリ
セット信号/RESを受けるリセット端子213と、カ
ード外部から供給されるクロック信号CLKを受けるク
ロック端子214と、上記入出力ポート205と接続さ
れシリアル入出力を行なうデータ入出力端子215,2
16とがある。
【0061】図15には上記EEPROMを内蔵したI
Cカードの外観を示す。図15において、300はプラ
スチップなどで成形されるカード本体、310はこのカ
ード本体300の表面に設けられた外部端子としての電
極部であり、この電極部に図14に示されている外部端
子211〜216が電気的に接続されている。また、図
14に示されている各チップ201〜206は、図15
においては電極部310の下側に配置され、プラスチッ
クなどからなるパッケージに収納されもしくはプリント
配線基板上に搭載され全体が樹脂等によりモールドされ
て構成される。
【0062】本発明に係るICカードは、図15に示す
ような接触型に限られず、非接触型のICカードであっ
ても良く、その場合は、外部端子としての電極部310
が外観上現われないものであっても良い。さらに、本発
明に係るICカードにおいて、データ保証時間が長くな
るように書替えを制御する情報としては、金融向けIC
カードにおける金銭情報やIDカードとして用いられる
場合のID情報、暗号化処理を行なう場合の暗号化鍵/
復号化鍵といったものがあげられる。なお、本発明に係
るEEPROMが適用されるシステムは上記のようなI
Cカードシステムに限定されるのものでない。
【0063】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、上
記実施例では、昇圧速度を調整するデータを設定するデ
ータ設定手段(18)として不揮発性メモリを使用して
いるが、フューズなどのプログラム可能な素子を使用し
てもよい。不揮発性メモリを使用することによりプロセ
スに何ら新たな工程を追加することなくデータ設定手段
を形成することができるという利点がある。データ設定
回路18に利用される不揮発性メモリは、本発明のEE
PROMのメモリアレイ10に一部を用いて良い。この
場合、トリミング情報を記憶するメモリアレイ10の一
部の記憶素子がEEPROMを含む半導体集積回路の初
期化動作に応答して読み出しされて揮発性メモリ乃至レ
ジスタ19に格納されることになる。
【0064】また、前記実施例では1ビットのメモリセ
ルが記憶素子(MOSFET Qm)と選択スイッチ素
子(MOSFET Qs)とで構成されているが、選択
スイッチ素子がなく、記憶素子が直接データ線DLに接
続されるように構成されたメモリセルを有するメモリア
レイであってもよい。さらに、実施例では、1メモリセ
ル当り1ビットのデータを記憶するものについて説明し
たが、記憶素子のしきい値を3段階以上に設定して1メ
モリセル当り複数ビットのデータを格納するものであっ
ても良い。
【0065】以上の説明では、本発明をEEPROMお
よびそれを搭載したICカードに適用した場合を説明し
たが、この発明は他の不揮発性メモリおよびそれを内蔵
した電子機器にも利用することができる。
【0066】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。すなわち、本発明に従うと、書込みや
消去に際して記憶素子に与えるストレスが小さくなるた
め不揮発性メモリの書換え耐性を向上させることができ
るとともに、書換え所要時間が大幅に長くなるのを回避
することができる。また、昇圧速度を適宜調整すること
ができるため、ユーザーの要望ないしは用途に応じて、
書換え耐性またはデータ保証時間のいずれかを優先させ
るか選択できる不揮発性メモリを実現することができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した不揮発性メモリの一例として
のEEPROMの実施例を示すブロック図である。
【図2】実施例のEEPROMのメモリアレイを構成す
るメモリセルの構造を示す断面図である。
【図3】実施例のEEPROMにおけるメモリセルの回
路構成および消去、書込み、読出しそれぞれにおけるワ
ード線、高圧ワード線、データ線およびソース線への印
加電圧の一例を説明図である。
【図4】昇圧時間検出用のパルスを生成するパルス発生
回路の一実施例を示す回路構成図である。
【図5】実施例の昇圧時間検出用パルス発生回路のタイ
ミングを示すタイミングチャートである。
【図6】昇圧回路を構成するチャージポンプの一実施例
を示す回路構成図である。
【図7】実施例のチャージポンプを動作させるクロック
信号の一例を示すタイミングチャートである。
【図8】昇圧回路により発生される昇圧電圧のばらつき
を示す電圧波形図である。
【図9】発振回路とトリミング制御回路の一実施例を示
す回路構成図である。
【図10】実施例のEEPROMにおける昇圧速度のト
リミングの手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明を適用して有効な不揮発性メモリの一
例としてのフラッシュメモリを構成するメモリセルの他
の実施例を示す回路図である。
【図12】本発明を適用して有効な不揮発性メモリを構
成するメモリセルのさらに他の実施例を示す回路図であ
る。
【図13】図12の実施例のメモリセルのデバイス構造
の一例を示す断面図である。
【図14】本発明を適用したEEPROMの応用システ
ムの一例としてのICカードシステムの構成例を示すブ
ロック図である。
【図15】ICカードの外観を示す概略図である。
【符号の説明】
10 メモリアレイ 11 ウェル電位制御回路 12 カラムラッチ回路 13 データ入出力回路 14 カラムデコーダ 15 ロウアドレスデコーダ 16 タイミング制御回路 17 クロック発生回路 18 データ設定回路(不揮発性メモリ回路) 19 レジスタ(揮発性メモリ回路) 20 高圧電源回路 21 昇圧回路 22 発振回路 23 分周回路 24 トリミング制御回路 25 クランプ回路 30 モニタパルス生成回路 PMNT モニタ用外部端子(パッド)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/788 G06K 19/00 N 29/792 // H03K 3/03 (72)発明者 小田 忠試 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 藤本 義人 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 Fターム(参考) 5B025 AA07 AB01 AC02 AD04 AD08 AD10 AD15 AE05 AE08 5B035 AA02 AA07 BB09 CA12 5F083 EP18 EP23 EP33 ER03 ER11 ER21 ER29 GA15 JA35 LA10 5F101 BA45 BB02 BC02 BD22 BE02 BE05 BE07 5J043 AA14 AA22 EE01 LL01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源端子と、グランド端子と、複数の不
    揮発性記憶素子と、制御回路と、前記電源端子に供給さ
    れる電源電圧を昇圧する昇圧回路と、該昇圧回路の昇圧
    動作に必要なクロック信号を生成する発振回路とを有
    し、前記昇圧回路で生成された高電圧が前記不揮発性記
    憶素子に印加されることで書込みまたは消去が行なわれ
    る不揮発性メモリであって、 前記発振回路は発振周波数が可変に構成され、該発振回
    路における発振周波数を調整するための周波数調整手段
    と、前記昇圧回路における昇圧開始から所定電位に達す
    るまでの時間に対応した幅を有するパルス信号を生成す
    るパルス生成回路と、該パルス生成回路により生成され
    たパルス信号を出力する外部端子とを備え、前記発振周
    波数の調整により前記昇圧回路における昇圧速度が調整
    可能に構成されていることを特徴とする不揮発性メモ
    リ。
  2. 【請求項2】 前記周波数調整手段は、設定データを保
    持するデータ設定手段と、該データ設定手段に保持され
    ているデータに応じて前記発振回路の動作状態を制御す
    る制御信号を発生する発振制御信号生成回路とからなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の不揮発性メモリ。
  3. 【請求項3】 前記データ設定手段は、設定データを記
    憶する不揮発性のメモリ回路と、該メモリ回路から読み
    出されたデータを保持する揮発性のメモリ回路とからな
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の不揮発性
    メモリ。
  4. 【請求項4】 前記昇圧回路により昇圧された電圧を所
    定のレベルでクランプするクランプ回路を備え、前記パ
    ルス生成回路は前記制御回路から前記昇圧回路に供給さ
    れる昇圧開始信号と前記クランプ回路から出力されるク
    ランプレベルに達したことを示す信号とに基づいて生成
    するパルス信号の立ち上げと立ち下げを制御するように
    構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の不揮発性メモリ。
  5. 【請求項5】 前記パルス信号を出力する外部端子はパ
    ッケージに封入された状態では外部に現われない電極端
    子として設けられていることを特徴とする請求項1〜4
    のいずれかに記載の不揮発性メモリ。
  6. 【請求項6】 前記記憶素子は、ドレイン・ソース領域
    間のチャンネル形成領域上に酸化膜と窒化膜と酸化膜か
    らなる3層以上のゲート絶縁膜を介してゲート電極が形
    成され、窒化膜中に電子または正孔が蓄積されることで
    情報を記憶する絶縁膜積層構造の電界効果トランジスタ
    からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記
    載の不揮発性メモリ。
  7. 【請求項7】 電源端子と、グランド端子と、複数の不
    揮発性記憶素子と、制御回路と、前記電源端子に供給さ
    れる電源電圧を昇圧する昇圧回路と、該昇圧回路の昇圧
    動作に必要なクロック信号を生成する発振周波数が可変
    な発振回路と、該発振回路における発振周波数を調整す
    るための周波数調整手段とを備え、前記昇圧回路で生成
    された高電圧が前記不揮発性記憶素子に印加されること
    で書込みまたは消去が行なわれる不揮発性メモリの製造
    方法であって、前記昇圧回路の昇圧速度を外部の測定装
    置で測定し、昇圧速度が速い場合には前記発振回路の発
    振周波数を下げるようなデータを前記周波数調整手段に
    与え、昇圧速度が遅い場合には前記発振回路の発振周波
    数を上げるようなデータを前記周波数調整手段に与え
    て、昇圧速度が調整された不揮発性メモリを得ることを
    特徴とする不揮発性メモリの製造方法。
  8. 【請求項8】 電源端子と、グランド端子と、複数の不
    揮発性記憶素子と、制御回路と、前記電源端子に供給さ
    れる電源電圧を昇圧する昇圧回路と、該昇圧回路の昇圧
    動作に必要なクロック信号を生成する発振周波数が可変
    な発振回路と、該発振回路における発振周波数を調整す
    るための周波数調整手段と、前記昇圧回路による昇圧開
    始から所定電位に達するまでの時間に対応した幅を有す
    るパルス信号を生成するパルス生成回路と、該パルス生
    成回路により生成されたパルス信号を出力する外部端子
    とを備え、前記昇圧回路で生成された高電圧が前記不揮
    発性記憶素子に印加されることで書込みまたは消去が行
    なわれる不揮発性メモリの製造方法であって、 前記昇圧回路を動作させ前記外部端子に出力されるパル
    スの幅を外部の測定装置で測定し、昇圧速度が速い場合
    には前記発振回路の発振周波数を下げるようなデータを
    前記周波数調整手段に与え、昇圧速度が遅い場合には前
    記発振回路の発振周波数を上げるようなデータを前記周
    波数調整手段に与えて、昇圧速度が調整された不揮発性
    メモリを得ることを特徴とする不揮発性メモリの製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記外部装置による前記測定と昇圧速度
    が所定よりも速いか遅いかの判定と前記周波数調整手段
    への前記データの設定とを繰り返し行なって前記昇圧回
    路の昇圧速度を最適値に近付けることを特徴とする請求
    項7または8に記載の不揮発性メモリ。
  10. 【請求項10】 複数の第1不揮発性記憶素子を含むメ
    モリアレイと、 上記メモリアレイに結合され、所望の不揮発性記憶素子
    に記憶された情報を消去するために、上記所望の第1不
    揮発性記憶素子に供給される消去パルスを形成する昇圧
    回路と、 上記昇圧回路に結合され、上記昇圧回路へ昇圧動作の為
    のクロックを供給する発振回路と、 上記発振回路に結合され、上記発振回路から出力される
    上記クロックの周波数を調整するための制御回路とを有
    し、 上記制御回路は、 トリミング情報が格納される第2不揮発性記憶素子と、 上記第2不揮発性記憶素子に格納された上記トリミング
    情報を初期化動作に応答して格納されるレジスタと、 上記レジスタに格納された上記トリミング情報に応答し
    て制御信号を出力するトリミング制御回路とを有し、 上記発振回路は、それぞれがインバータと抵抗素子とを
    含む複数段の遅延回路を有し、上記複数段の遅延回路内
    の所望の複数の遅延回路にはその入力と出力と間にバイ
    パス経路が設けられており、 上記トリミング制御回路から出力される上記制御信号
    は、上記バイパス経路の導通・非導通を制御する、こと
    を特徴とする半導体集積回路。
  11. 【請求項11】 複数の第1不揮発性記憶素子を含むメ
    モリアレイと、 上記メモリアレイに結合され、所望の不揮発性記憶素子
    に記憶された情報を消去するために、上記所望の第1不
    揮発性記憶素子に供給される消去パルスを形成する昇圧
    回路と、 上記昇圧回路に結合され、上記昇圧回路へ昇圧動作の為
    のクロックを供給する発振回路と、有し上記発振回路
    は、それぞれがインバータと抵抗素子とを含む複数段の
    遅延回路を有し、 上記複数段の遅延回路内の所望の複数の遅延回路にはそ
    の入力と出力と間にバイパス経路が設けられる、ことを
    特徴とする半導体集積回路。
  12. 【請求項12】 さらに、 上記発振回路に結合され、
    上記発振回路から出力される上記クロックの周波数を調
    整するための制御回路とを有し、 上記制御回路は、 トリミング情報が格納される第2不揮発性記憶素子と、 上記第2不揮発性記憶素子に格納された上記トリミング
    情報を初期化動作に応答して格納されるレジスタと、 上記レジスタに格納された上記トリミング情報に応答し
    て制御信号を出力するトリミング制御回路とを有し、 上記トリミング制御回路から出力される上記制御信号
    は、上記バイパス経路の導通・非導通を制御する、こと
    を特徴とする請求項11に記載の半導体集積回路。
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