JP2003281652A - 緊急通報装置 - Google Patents
緊急通報装置Info
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Abstract
すると共に、緊急通報時に搭乗者に変わって通報を代行
することが可能な緊急通報装置を提供する。 【解決手段】緊急通報装置は、練習モードにおいて緊急
通報装置は、各緊急事態が実際発生した場合になされる
緊急通報機関からの模擬的な問い合わせをユーザに行
い、その回答内容や応答の手順を学習、記憶しておく。
この質問と回答により、搭乗者情報を自動的に取得す
る。そして、実際の緊急事態発生時に、ユーザの反応が
ないような状態の場合に、練習モードで取得した搭乗者
情報をユーザに代わって通報する。
Description
り、緊急事態が発生した際に救援機関等に通報を行う緊
急通報装置に関する。
や、事故が発生した場合、通常は消防署(119番通
報)や警察署(110番通報)等の救援機関に通報する
ことになる。しかし実際の緊急時では、常に近くに人が
いるとは限らず、また運転者が行動不能や意識不明等に
陥ることで、通報装置を使用できない場合もある。ま
た、運転者が救援機関に通報することはできても、通報
先の相手に自分の状態等をを正確に連絡できない可能性
もある。そこで、緊急事態が発生した場合に、緊急連絡
用のスイッチを用意しておき、緊急事態が発生したこと
を自動的に通報する緊急通報装置が提案されている。例
えば、特開平5−5626号公報に記載された緊急通報
装置では、車両の事故位置を推定すると共に、事故発生
を検知し、事故を解析するための情報を記憶し、外部に
連絡するようになっている。また、特開平6−2512
92号公報では、車両の衝突時の、エアバッグの作動に
より現在位置等の車両情報を外部に送信する緊急通報装
置も提案されている。このような緊急通報装置を車両に
配置しておくことで、事故や急病が発生した緊急時、ユ
ーザは緊急通報装置を作動させ、又は自動作動すること
で救援を求めることができる。
報装置では、運転者情報、車両情報を事前に装置に入力
しておかなければならず、煩わしかった。このため、運
転者情報として入力されていない情報については、緊急
時通報時に運転者が連絡する必要があるが、意識レベル
が低い、苦痛などでコミュニケーションが困難などの場
合、結局、緊急通報装置を有効に活用できない場合があ
る。また、エアバッグ等の作動により緊急通報する装置
の場合、病気などの車体に異常が発生しないアクシデン
トの場合は、通報の代理機能は働かず、結局自力で通報
を行う必要がある。このような場合にも、苦痛が激しい
と、仮に緊急通報できたとしても、自分の情報の全てを
正確に伝えることができるとは限らない。さらに、運転
者や、車両の情報を外部に送信する際には、そのやり取
りが本当にされているかどうか運転者には分からなかっ
た。
なされたもので、緊急時の自動通報に必要となる情報を
容易に収集することが可能な緊急通報装置を提供するこ
とを第1の目的とする。また、緊急通報時に搭乗者が応
答できない場合であっても、搭乗者の情報を代行して通
報することが可能な緊急通報装置を提供することを第2
の目的とする。また、緊急通報の対応を、模擬的に実行
する質問と回答を通して容易に練習することができる緊
急通報装置を提供することを第3の目的とする。また、
搭乗者の情報を代行して通報する場合、通報時の応答内
容を搭乗者が確認することができるようにすることを第
4の目的とする。
は、車両の緊急事態時に緊急事態情報を通報する緊急通
報装置であって、前記緊急事態の発生に基づく、緊急連
絡先への連絡通報を模擬的に実行する練習手段と、前記
練習手段に基づく搭乗者の実行結果を搭乗者情報として
記憶する搭乗者情報記憶手段と、車体緊急事態又は搭乗
者の緊急事態の発生を検出する検出手段と、前記検出手
段により緊急事態の発生が検出された場合、緊急通報先
へ前記搭乗者情報記憶手段により記憶された搭乗者情報
を伝達する搭乗者情報伝達手段と、を備えることで前記
第1の目的を達成する。請求項2に記載の発明では、請
求項1に記載の緊急通報装置において、前記検出手段で
緊急事態の発生を検出した場合に、搭乗者が緊急通報先
との応答を行う事が可能か否かを判断する応答可否判断
手段を備え、前記搭乗者情報伝達手段は、応答可能判断
手段で、搭乗者が応答不可能と判断された場合に、搭乗
者情報の伝達を行うことで前記第2の目的を達成する。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記
載の緊急通報装置において、前記練習手段は、緊急事態
を想定した1又は複数の質問を出力する質問手段と、前
記質問手段による質問に対応する返答を受領する返答受
領手段と、を備えることで前記第3の目的を達成する。
請求項4に記載の発明では、請求項2、又は請求項3に
記載の緊急通報装置において、前記搭乗者情報伝達手段
は、緊急通報先へ伝達した搭乗者情報を、車両内で音声
出力する音声出力手段を備えることで前記第4の目的を
達成する。この場合、例えば、緊急通報先から受信した
音声を車両内で出力するようにしてもよい。
ける好適な実施の形態について、図面をを参照して詳細
に説明する。 (1)実施形態の概要 本実施形態の緊急通報装置では、練習機能を備えた緊急
通報装置をもって、緊急通報装置を練習することによ
り、ユーザの行動の内容を学習・記憶しておくことで、
実際の緊急事態発生時に、ユーザの反応がないような状
態の場合に、学習・記憶した内容に基づいて、通報を代
行する。緊急通報装置に、緊急通報モードを選択する緊
急通報スイッチと、緊急通報を模擬的に実行する練習モ
ードを選択する練習モードスイッチを配置する。練習モ
ードでは、緊急事態が発生した場合の操作を模擬的に実
行することで体験するために、実際の緊急事態に即した
仮想的な状況を想定しての練習を可能にする。この練習
モードにより緊急通報の対応を模擬的に実行する過程に
おいて、ユーザの対応手順や対応内容(模擬的実行の対
応結果)を、搭乗者情報として学習、記憶しておく。す
なわち、練習モードにおいて緊急通報装置は、各緊急事
態が実際発生した場合になされる緊急通報機関からの模
擬的な問い合わせをユーザに行い、その回答内容や応答
の手順を学習、記憶しておく。この質問と回答により、
搭乗者情報を自動的に取得する。質問に対するユーザの
回答(搭乗者情報)の取得の仕方は、音声認識にて、取
得した音声に基づきデータ化しても良いし、タッチパネ
ルやキーボードなどの入力装置を使用しても良い。そし
て、車両や搭乗者の緊急事態を検出した場合に、予め決
定されている通報先に緊急通報する。そして、ユーザの
反応がない場合には、記憶している搭乗者情報を緊急事
態の種類に応じて緊急通報先に適宜送信することで、通
報を代行する。これにより、ユーザは緊急通報装置を使
用できない状態に陥ったとしても、練習モードで学習し
たユーザ自身の望む手順により、自動的にその緊急通報
を行うことができる。また、学習機能を備えたインター
フェースを使用することにより、外部への通報時のやり
取りを音声で行い、その音声を車内スピーカより出力す
ることにより、搭乗者は確実に通報されいることが分か
り、かつ、伝えている情報を把握することが可能とな
る。
は、エージェントが緊急通報の対応や練習モードにおけ
る対応を行うようになっている。このエージェントは、
人工的な仮想人格であり、その容姿(平面的画像、ホロ
グラフィ等の立体的画像等)が車両内に出現される。こ
のエージェント装置では、車室内や車両の各種状態(ユ
ーザの状態を含む)、過去の処理内容等を判断し、その
判断結果に応じた処理を自律的に行う機能(以下代理機
能という)を備えている。そして、エージェント装置
は、対話型インターフェースを備えており、ユーザとの
対話(ユーザに対する問いかけや、問いかけに対するユ
ーザの回答の認識や判断、ユーザに対する提案、ユーザ
からの指示等)を行う。エージェント装置は、このユー
ザとの対話を含む各種代理機能を、車室内に出現させた
エージェントの動き(表示)や音声と連動させて実行す
る。例えば、ユーザにより緊急連絡ボタンが押されたこ
とを検出すると、エージェント装置は、ユーザ対する緊
急連絡の確認処理を、「緊急連絡をしますか?」といっ
た問いかけの音声出力と、電話機を指示しながら問いか
ける表情と首を傾げる動作を表す画像(動画又は静止
画)を表示装置へ表示する。このように、エージェント
装置の代理機能によるユーザとの対話や処理に連動し
て、エージェントの容姿が変化したり、音声が出力され
るので、ユーザは、あたかも仮想人格であるエージェン
トが車両内に存在しているような体感をするようにな
る。以下の説明では、このようなエージェント装置の一
連の代理機能の実行を、エージェントの行為や動作とし
て説明する。
しては、車両自体、搭乗者、対向車等を含む車両の状況
判断と学習(状況の学習だけでなく搭乗者の応答や反応
等も含む)をし、各時点での車両状況とそれまでの学習
結果に基づいて、エージェントが搭乗者や車両に対して
様々なバリエーションをもった対応(行為=行動と音
声)をする。これにより搭乗者は、複数のエージェント
を車両内に自由に呼びだしてつき合う(コミュニケーシ
ョンする)ことが可能になり、車両内での環境を快適に
することができる。ここで、本実施形態における人工的
な仮想人格(エージェント)とは、特定の人間、生物、
漫画のキャラクター等の同一性があり、その同一性のあ
る仮想人格が、主体の同一性・連続性を保つように出力
(動作、音声により応答)を行うものである。また、同
一性・連続性は特有の個性を持つものとして表現され、
車室内に出現させる本実施形態のエージェントは、同一
の車両状況であっても、過去の学習内容に応じて発声す
る音声や画像などが異なる。このエージェントの各種コ
ミュニケーション行為として、緊急時通報モードや練習
モードによる緊急時処理を行わせる。そしてエージェン
トが行う緊急時処理を含めた各行為を、複数のシナリオ
で構成する。各シナリオは、エージェントによる一連の
連続した行為の内容を規定した複数のシナリオデータ
(アプリケーションを含む)と、各シナリオデータを起
動するための起動条件とにより規格化する。
ロック図である。本実施形態のエージェント装置では、
コミュニケーション機能全体を制御する全体処理部9を
備えている。この全体処理部9は、設定した目的地まで
の経路を探索して音声や画像表示により案内するナビゲ
ーション処理部10、エージェント処理部11、ナビゲ
ーション処理部10とエージェント処理部11に対する
外部I/F部12、エージェント画像や地図画像等の画
像出力や入力画像を処理する画像処理部13、エージェ
ント音声や経路案内音声等の音声出力や入力される音声
を制御する音声制御部14、車両や搭乗者に関する各種
状況の検出データを処理する状況情報処理部15、及び
入力制御部16を有している。
処理部11は、データ処理及び各部の動作の制御を行う
CPU(中央処理装置)と、このCPUにデータバスや
制御バス等のバスラインで接続されたROM、RAM、
タイマ等を備えている。両処理部10、11はネットワ
ーク接続されており、互いの処理データを取得すること
ができるようになっている。本実施形態のエージェント
処理部11では、シナリオに従ってナビゲーション用の
データ(目的地データや走行経路データ等)を情報セン
タ等の外部装置から取得した場合や、シナリオに基づく
ユーザとのコミュニケーションにより目的地を取得した
場合に、これらのデータをナビゲーション処理部10に
供給するようになっている。ROMはCPUで制御を行
うための各種データやプログラムが予め格納されたリー
ドオンリーメモリであり、RAMはCPUがワーキング
メモリとして使用するランダムアクセスメモリである。
エージェント処理部11は、CPUがROMに格納され
た各種プログラムを読み込んで各種処理を実行するよう
になっている。なお、CPUは、記憶媒体駆動装置23
にセットされた外部の記憶媒体からコンピュータプログ
ラムを読み込んで、記憶装置29のエージェントデータ
30やナビゲーションデータ31、図示しないハードデ
ィスク等のその他の記憶装置に格納(インストール)
し、この記憶装置から必要なプログラム等をRAMに読
み込んで(ロードして)実行するようにしてもよい。ま
た、必要なプログラム等を記憶媒体駆動装置23からR
AMに直接読み込んで実行するようにしてもよい。
話を含めたエージェントの各種コミュニケーション動作
を、車両や搭乗者の各種状況(場面)を想定して予め作
成されたシナリオに従って行うようになっている。すな
わち、車速、時間、走行地域、気温、ガソリン残量、緊
急事態検出、(緊急事態に対応するための)練習モード
の選択、等の各種状況をシナリオ起動条件とし、各状況
におけるエージェントの行動が、各状況毎にシナリオと
して規定されている。各シナリオは、連続する複数のシ
ーン(場面)で構成されている。シーンは、シナリオの
なかの1つの場面であり、本実施形態における緊急通報
後の質問シナリオでは、エージェントが救急救命に基づ
く情報収集のための質問を行う各場面のシーンで構成さ
れている。各シーンは、タイトル、リスト、吹き出し、
背景、その他の小単位(パーツ)でまとまっている。各
シーンは、シナリオに従って順次進行していき、シナリ
オによっては、特定のシーンで出される質問に対する搭
乗者の回答や車両の状況等によって、選択される複数の
シーンが存在する。すなわち、途中の回答に応じてシー
ンが分岐するシナリオが存在する。シーンを含むシナリ
オのデータは後述するシナリオデータファイル302に
格納されている。いつどこでシナリオを実行するのかを
規定する情報(シーン起動条件)と、実行した場合にど
のような画面構成で、エージェントにどのような動作や
会話をさせ、ナビゲーション処理部10等のモジュール
に対してどのような指示を出し、イベントを受けとった
場合に次はどうするのか(どのシーンに移行するのか)
を規定するデータがシーン毎にまとまってシナリオデー
タファイル302へ格納されている。
シナリオデータにより、救急救命の知識に基づいて患者
の状態情報を収集するための各種質問が緊急質問として
シナリオデータ化されている。図2は、練習モードにお
いてエージェントが、搭乗者情報を収集するための質問
内容を表したものである。この図2に示されるように、
練習モードにおける各練習項目(事故や急病等)に共通
して行う質問事項と、各練習項目毎の質問項目が決めら
れている。すなわち、図2に示されるように、「急病」
「事故」など練習の種類によらず質問するとして、例え
ば、「あなたのお名前をおしえてください」、「性別と年
齢をおしえてください」、「血液型はわかりますか?」、
「特定の薬やその他何かのアレルギーはありますか?」、
「掛かりつけの病院はありますか?ありましたら主治医
の名前も教えてください」、等がある。また、「急病」の
練習でする質問として例えば、「今病気をしていたり、
持病をもっていたりしますか?」、「現在服用している薬
品はありますか?」、等がある。さらに、「事故」の練習
でする質問として、「現在(事故前から)怪我をしていた
り、障害等で体が不自由等の事はありますか?」等があ
る。また、図示しないが、練習の種類として他に「災
害」等があり、これら各練習の種類毎に質問事項が予め
決められている。
ザの応答内容(キー入力の場合には各キーに割り当てら
れた回答内容、音声入力の場合には音声認識による認識
結果)を取得し搭乗者情報として記憶される。本実施形
態において、これらの質問は練習モードが実行される毎
に毎回質問し、常時最新のデータに更新されるようにな
っているが、取得済みのデータに対応する質問は省略し
未取得データに対応する質問事項について質問するよう
にしてもよい。また、データ取得の有無にかかわらず毎
回質問する質問事項と、未取得の場合にのみ質問する質
問事項、定期的(n回毎、所定期間経過した場合毎)に
質問する質問事項、等に分類してもよい。なお、図2に
示した質問事項は一例を表したものであり、実際には救
急救命に必要とされる各種専門的な質問も規定されてい
る。
モードとして緊急通報モードと練習モードがある。緊急
通報部21には、緊急通報スイッチと、練習モードスイ
ッチが配置されており、いずれかのスイッチを選択する
ことでモードが選択される。緊急通報モードは、事故や
搭乗者の健康上のトラブル、急病などが発生した場合に
救援機関に実際に通報を行うモードである。練習モード
は、ユーザが緊急通報部の使用を模擬的に実行するため
のモードである。
急通報部21と記憶媒体駆動装置23と通信制御装置2
4が接続され、画像処理部13には表示装置27及び撮
像装置28が接続され、音声制御部14には音声出力装
置25及びマイク(音声取得手段)26が接続され、状
況情報処理部15には各種状況検出装置40が接続さ
れ、入力制御部16には入力装置22が接続されてる。
置41と状況検出部42と緊急事態検出装置43を備え
ている。現在位置検出装置41は、車両の絶対位置(緯
度、経度による)等の現在地情報を検出するためのもの
であり、人工衛星を利用して車両の位置を測定するGP
S(Global Positioning Syst
em)受信装置411と、方位センサ412と、舵角セ
ンサ413と、距離センサ414と、路上に配置された
ビーコンからの位置情報を受信するビーコン受信装置4
15等が使用される。GPS受信装置411とビーコン
受信装置415は単独で位置測定が可能であるが、GP
S受信装置411やビーコン受信装置415による受信
が不可能な場所では、方位センサ412と距離センサ4
14の双方を用いた推測航法によって現在位置を検出す
るようになっている。方位センサ412は、例えば、地
磁気を検出して車両の方位を求める地磁気センサ、車両
の回転角速度を検出しその角速度を積分して車両の方位
を求めるガスレートジャイロや光ファイバジャイロ等の
ジャイロ、左右の車輪センサを配置しその出力パルス差
(移動距離の差)により車両の旋回を検出することで方
位の変位量を算出するようにした車輪センサ、等が使用
される。舵角センサ413は、ステアリングの回転部に
取り付けた光学的な回転センサや回転抵抗ボリューム等
を用いてステアリングの角度αを検出する。距離センサ
414は、例えば、車輪の回転数を検出して計数し、ま
たは加速度を検出して2回積分するもの等の各種の方法
が使用される。距離センサ414と舵角センサ413は
運転操作状況検出手段としても機能する。緊急事態の模
擬的な実行を提案する際に、前記現在位置検出装置41
により検出された現在地情報を基に、例えば、車両が過
密都市に居ると判断した場合、衝突事故の模擬的実行を
提案する。
する運転操作状況検出手段として機能するブレーキセン
サ421、車速センサ422、方向指示器検出器42
3、シフトレバセンサ424、サイドブレーキ(パーキ
ングブレーキ)センサ425を備えている。また、状況
検出部42は、機器操作の状況を検出する機器操作状況
検出手段として機能するエアコン検出器427、ワイパ
検出器428、オーディオ検出器429を備えている。
が踏み込み状態か否かを検出する。車速センサ422
は、車速を検出する。方向指示器検出器423は、運転
者が方向指示器の操作中であるか否か、及び方向指示器
が点滅中か否かを検出する。シフトレバセンサ424
は、運転者がシフトレバを操作中か否か、及びシフトレ
バ位置を検出する。サイドブレーキ(パーキングブレー
キ)センサ425は、運転者がサイドブレーキを操作中
か否か、及びサイドブレーキの状態(オンかオフか)を
検出する。エアコン検出器427は、搭乗者がエアコン
の各種スイッチ等を操作中か否かを検出する。ワイパ検
出器428は、運転者がワイパの操作中か否かを検出す
る。オーディオ検出器429は、搭乗者がラジオ、CD
プレーヤ、カセットプーヤー等のオーディオ機器を操作
中か否か、及びオーディオ機器による音声が出力中か否
かを検出する。状況検出部42は、その他、機器操作状
況検出手段として、ヘッドランプやルームランプ等のラ
ンプ類の操作状況を検出するライト検出センサ、運転
席、又は助手席のシートベルト着脱操作を検出するシー
トベルト検出センサ、その他のセンサを備えている。
チセンサ431、衝突センサ432、赤外線センサ43
3、荷重センサ434、脈拍センサ435を備えてい
る。ハザードスイッチセンサ431は、ハザードスイッ
チのオン、オフ状態を検出し、状況情報処理部15に供
給するようになっている。状況情報処理部15では、ハ
ザードスイッチセンサ431からスイッチオン状態が所
定時間t以上継続した場合に緊急事態信号をエージェン
ト処理部11の状況判断部111に供給するようになっ
ている。衝突センサ432は、車両が衝突したことを検
出するセンサである。衝突センサ432としては各種セ
ンサを使用可能であるが、本実施形態では、エアバック
が発火したことを検出することで衝突を検出し、検出信
号を状況情報処理部15に供給するようになっている。
赤外線センサ433は、体温を検出して車両内の搭乗者
の有無、人数の少なくとも1つを検出する。荷重センサ
434は、車両内の各シート毎にに配置され、各荷重セ
ンサ434に係る荷重から搭乗者の有無、人数の少なく
とも1つを検出する。赤外線センサ433と荷重センサ
434は搭乗者数検出手段として機能する。本実施形態
では、赤外線センサ433と荷重センサ434の両者を
備えており、両検出結果から車両内の人数を検出するよ
うになっているが、一方を配置するようにしてもよい。
脈拍センサ435は、運転者の1分間当たりの脈拍数を
検出するセンサである。このセンサは、例えば運転者の
手首に装着し無線により脈拍数を送受信するようになっ
ている。また、ハンドル内に装着するようにしてもよ
い。
合や、本実施形態によるエージェントのその他全ての問
い合わせ等に対して搭乗者が応答するための1つの手段
でもある。入力装置22は、ナビゲーション処理におけ
る走行開始時の現在地(出発地点)や目的地(到達地
点)、情報提供局へ渋滞情報等の情報の請求を発信した
い車両の所定の走行環境(発信条件)、車内で使用され
る携帯電話のタイプ(型式)などを入力するためのもの
でもある。入力装置22には、タッチパネル(スイッチ
として機能)、キーボード、マウス、ライトペン、ジョ
イスティック、赤外線等によるリモコン、音声認識装置
などの各種の装置が使用可能である。また、赤外線等を
利用したリモコンと、リモコンから送信される各種信号
を受信する受信部を備えてもよい。リモコンには、画面
上に表示されたカーソルの移動操作等を行うジョイステ
ィックの他、メニュー指定キー(ボタン)、テンキー等
の各種キーが配置される。入力制御部16は、入力装置
22による入力内容に対応するデータを検出しエージェ
ント処理部11やナビゲーション処理部10に供給す
る。入力制御部16は、入力操作中か否かを検出するこ
とで機器操作状況検出手段として機能する。
えており、搭乗者によりこのスイッチがオンされると、
救援機関との間で緊急の通信を確立する。救援機関との
通信は、電話回線、救急用の専用回線、インターネット
等の各種通信回線の確立による。本実施形態では、事故
が発生した場合には衝突センサ432等により検出され
て自動的に事故の発生を判断して緊急通報がされるの
で、緊急通報スイッチが押された場合には、急病による
緊急事態と判断して緊急通報が行われるようになってい
る。また、緊急通報部21は、練習モードスイッチも備
えており、このスイッチがオンされると、ユーザに対し
て緊急通報スイッチがオンされた場合や緊急事態が検出
された場合と同様に動作する。しかし、この場合、緊急
通報部21は、救援機関との通信は確立せずに模擬的に
緊急事態を再現する。なお、本実施の形態では、緊急通
報部21に緊急通報スイッチと練習モードスイッチを備
え、ユーザが何れかを選択してオンするように構成した
が、この他に例えば、入力装置22に専用ボタンやタッ
チパネルのキー配置などで緊急通報キーと練習キーを設
けても良く、予め練習モードを指定できるようにし、緊
急通報と練習モードを同一のボタンで起動できるように
しても良い。また、緊急通報スイッチと練習モードスイ
ッチは必ずしも運転席付近に設ける必要はなく、助手席
や後部座席など必要と思われる個所に複数個設置するこ
とができる。
処理部10やエージェント処理部11が各種処理を行う
ためのコンピュータプログラムを外部の記憶媒体から読
み込むのに使用される駆動装置である。記憶媒体に記録
されているコンピュータプログラムには、各種のプログ
ラムやデータ等が含まれる。ここで、記憶媒体とは、コ
ンピュータプログラムが記録される記憶媒体をいい、具
体的には、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードデ
ィスク、磁気テープ等の磁気記憶媒体、メモリチップや
ICカード等の半導体記憶媒体、CD−ROMやMO、
PD(相変化書換型光ディスク)等の光学的に情報が読
み取られる記憶媒体、紙カードや紙テープ等を用いた記
憶媒体、その他各種方法でコンピュータプログラムが記
録される記憶媒体が含まれる。
憶媒体からコンピュータプログラムを読み込む他に、記
憶媒体がフロッピーディスクやICカード等のように書
き込み可能な記憶媒体である場合には、ナビゲーション
処理部10やエージェント処理部11のRAMや記憶装
置29のデータ等をその記憶媒体に書き込むことが可能
である。例えば、ICカードにエージェント機能に関す
る学習内容(学習項目データ、応答データ)や搭乗者情
報等のデータを記憶させ、他の車両に乗車する場合でも
これらを記憶させたICカードからデータを読み出させ
て使用することで、自分の過去の応対の状況に応じて学
習した状態のエージェントとコミュニケーションするこ
とが可能になる。これにより、車両毎のエージェントで
はなく、運転者毎もしくは搭乗者毎に固有な学習内容の
エージェントを車両内に出現させることが可能になる。
らなる携帯電話が接続されるようになっている。通信制
御装置24は、電話回線による通話の他、道路の混雑状
況や交通規制等の交通情報に関するデータなどを提供す
る情報提供局との通信や、車内での通信カラオケのため
に使用するカラオケデータを提供する情報提供局との通
信を行うことができるようになっている。また、通信制
御装置24を介して、エージェント機能に関する学習デ
ータ等を送受信することも可能である。本実施形態のエ
ージェント処理部11では、通信制御装置24を介して
シナリオが添付された電子メールを受信することができ
るようになっている。また、エージェント処理部11
は、インターネット上のホームページを表示するブラウ
ザソフトを備えており、通信制御装置24を介してホー
ムページからシナリオを含めたデータをダウンロードす
ることができるようになっている。これにより、緊急通
報の練習に関するシナリオを取得することも可能であ
る。なお、通信制御装置24は、携帯電話等の無線通信
機能を内蔵するようにしてもよい。
つ又は複数のスピーカで構成され、音声制御部14で制
御された音声、例えば、音声による経路案内を行う場合
の案内音声や、エージェントによる搭乗者との通常のコ
ミュニケーション用の会話や本実施形態の搭乗者情報取
得のための質問による音声や音が出力されるようになっ
ている。また、本実施形態では、緊急通報をした場合で
運転者が緊急通報機関との応対ができない場合に、練習
モードでユーザが行った学習済みの応答手順に従って、
搭乗者情報に格納されている情報をエージェントが代行
して通報するようになっている。この場合の通報時のや
り取りを音声で行い、その音声が音声出力装置25から
出力される。これにより、搭乗者は、確実に通報されい
ることが分かり、かつ、伝えている情報を把握すること
が可能となる。この音声出力装置25は、オーディオ用
のスピーカと兼用するようにしてもよい。音声出力装置
25と音声制御部14はエージェント処理部11と共
に、搭乗者情報取得用の質問を行う質問手段として機能
する。
声認識の対象となる音声、例えば、ナビゲーション処理
における目的地等の入力音声や、エージェントとの搭乗
者の会話(搭乗者による応答を含む)等を入出力する音
声入力手段として機能する。このマイク26は、搭乗者
の音声を的確に収集するために指向性のある専用のマイ
クが使用される。尚、音声出力装置25とマイク26と
でハンズフリーユニットを形成させて、携帯電話を介さ
ずに、電話通信における通話を行えるようにしてもよ
い。マイク26と音声認識部142は、運転者が同乗者
と会話中か否かを検出する会話検出手段として機能し、
この場合のマイク26、音声認識部142は、車内の状
況を検出する状況検出手段として機能する。すなわち、
搭乗者の会話より、うめいている、悲鳴をあげている、
会話がない等を検出し、自力で通報可能か否かの判断を
することも可能である。また、マイク26と音声認識部
142は、同乗者がいるか否かを会話から検出すること
で同乗者検出手段として機能し、更に、救急車両のサイ
レン音を認識して救急隊員が到着したことを認識する救
急隊員到着検出手段として機能する。
10の処理による経路案内用の道路地図や各種画像情報
が表示されたり、エージェント処理部11によるエージ
ェントの各種行動(動画)が表示されたりするようにな
っている。また、撮像装置28で撮像された車両内外の
画像も画像処理部13で処理された後に表示されるよう
になっている。表示装置27では、本実施形態の救急質
問シナリオに従って、救急隊員の容姿をした救急隊員エ
ージェントが救急質問をする際に表示される複数の救急
質問シーン画像や、質問が終了した後救急隊員が到着す
るまでの間表示される呼びかけシーン画像や、救急隊員
に収集した患者の情報情報を告知する告知シーン画面な
どが表示されるようになっている。さらに、表示装置2
7は後述の提案手段により提案された項目を表示する表
示手段として機能する。表示装置27は、液晶表示装
置、CRT等の各種表示装置が使用される。なお、この
表示装置27は、例えばタッチパネル等の、前記入力装
置22としての機能を兼ね備えたものとすることができ
る。
CD(電荷結合素子)を備えたカメラで構成されてお
り、車両内を撮像する車内カメラの他、車両前方、後
方、右側方、左側方を撮像する各車外カメラが配置され
ている。撮像装置28の各カメラにより撮像された画像
は、画像処理部13に供給され、画像認識等の処理が行
われる。本実施形態では、車内カメラで撮像された車内
の人の動きから搭乗者の状態(容態)を画像処理部13の
画像処理結果から、エージェント処理部11で判断す
る。すなわち、搭乗者が自力で通報可能であるか否か
や、自力行動が可能か否か等の搭乗者の状態(容態)
を、動き(普通に動く、、動かない、痙攣している
等)、姿勢(普通、のけぞっている、うずくまっている
等)、その他(吐血、白目をむいている、泡を吹いてい
る等)の判断基準から、エージェント処理部11で判断
するようになっている。また画像処理部13における各
認識結果(同乗者の有無、運転者の認識等)をエージェ
ントのコミュニケーションに反映させるようになってい
る。
ージェント機能やナビゲーション機能を実現するうえで
必要な各種データ(プログラムを含む)として、エージ
ェントデータ30とナビゲーションデータ31と車両情
報32が格納されている。この記憶装置29には、例え
ば、フロッピーディスク、ハードディスク、CD−RO
M、光ディスク、磁気テープ、ICカード、光カード、
DVD(digital versatile dis
c)等の各種記憶媒体と、その駆動装置が使用される。
この場合、例えば、学習項目データ304、応答データ
305、搭乗者情報307を持ち運びが容易なICカー
ドやフロッピーディスクで構成し、その他のデータをD
VDやハードディスクで構成するというように、複数種
類の異なる記憶媒体と駆動装置で構成し、駆動装置とし
てそれらの記憶媒体を用いるようにしてもよい。
トプログラム301、シナリオデータファイル302、
音声データ303、学習項目データ304、音声データ
で構成される応答データ305、エージェントの容姿や
行動を画像表示するための画像データ306、搭乗者情
報307、その他のエージェントによる処理に必要な各
種のデータが格納されている。
ジェント機能を実現するためのエージェント処理プログ
ラムが格納されている。例えば、各シナリオの起動条件
を満たしたか否かを判断する条件判断処理、条件判断処
理で起動条件を満たすと判断した場合に、当該起動条件
に対応するシナリオを起動し、そのシナリオデータに従
って前記エージェントに行為をさせるシナリオ実行処
理、その他の各種処理を実行する処理プログラムが格納
されている。
5は、搭乗者の応答等によってエージェントが学習した
結果を格納するデータである。従って、学習項目データ
304と応答データ305は、各搭乗者毎にそのデータ
が格納・更新(学習)されるようになっている。学習項
目データ304には、例えば、イグニッションオンした
通算回数や1日のオン回数、前5回の燃料給油時の燃料
残量のデータ等のエージェントの学習対象となる項目が
格納される。この学習項目データ304に格納された学
習内容に従って、例えば、イグニッションオン回数に応
じてエージェント出現時の挨拶内容が変化したり、燃料
残量が前5回の燃料残量の平均値以下になった場合に、
エージェントが給油の提案をする。応答データ305に
は、エージェントの行為に対するユーザの応答の履歴が
所定のシナリオ毎に格納される。応答データ305に
は、応答日時と応答内容が、各応答項目毎に所定回数分
格納される。応答内容としては、無視された、拒絶され
た、受容(容認)された、等の各場合が音声認識や入力
装置22の入力結果から判断され、格納される。また、
緊急事態を模擬的に実行する練習モードにおいて、搭乗
者が応答した手順が、応答データ305に格納されるよ
うになっている。
況、場面におけるエージェントの行為が規定されたシナ
リオのデータが格納されており、本実施形態の緊急通報
時または緊急通報の模擬的実行時に起動される救急質問
シナリオ(質問手段)も格納されている。本実施形態に
おけるシナリオデータファイル302はDVDに格納さ
れている。本実施形態の救急質問シナリオの場合には、
各シーン毎に搭乗者の状態等に関する救急質問がされ、
その質問に対する各回答が搭乗者情報307に格納され
るようになっている。
には、選択されたシナリオのシーンに従って、エージェ
ントが搭乗者と会話等を行うための音声データが格納さ
れている。エージェントによる会話の音声データは、本
実施形態による、エージェントの救急質問の音声データ
も格納されている。音声データ303の各データは、シ
ーンデータのキャラクタ動作指示データにより指定され
る。
定された各シーンで使用されるエージェントの状態を表
す静止画像や、動作を表す動画(アニメーション)等が
格納されている。例えば、エージェントがお辞儀をする
動画、うなずく動画、右手を挙げる動画等が格納されて
いる。これらの各静止画像や動画には画像コードが付け
られている。画像データ306に格納されるエージェン
トの容姿としては、人間(男性、女性)的な容姿である
必要はない。例えば、非人間型のエージェントとして、
タコや、ひよこ、犬、猫、カエル、ネズミ等の動物自体
の容姿や、人間的に図案化(イラスト化)した動物の容
姿であってもよく、更にロボット的な容姿や、フロアス
タンドや木などの容姿や、特定のキャラクタの容姿等で
あってもよい。またエージェントの年齢としても一定で
ある必要がなく、エージェントの学習機能として、最初
は子供の容姿とし、時間の経過と共に成長していき容姿
が変化していく(大人の容姿に変化し、更に老人の容姿
に変化していく)ようにしてもよい。画像データ306
には、これらの各種エージェントの容姿の画像が格納さ
れており、運転者の好みによって入力装置22等から選
択することができるようになっている。
で、エージェントによる行為をより搭乗者の希望や趣味
嗜好に合ったものとするため、また、緊急事態の模擬的
な実行を提案する際に利用される。図3は搭乗者情報3
07の構成を概念的に表したものである。この図3に例
示されるように、搭乗者情報307には、搭乗者のID
(識別情報)、名前、生年月日、年齢、性別、結婚(既
婚か未婚か)、子供(有無、人数、年齢)からなる搭乗
者基礎データと、趣味嗜好データと、健康管理データ
と、緊急時の連絡先データが格納されるようになってい
る。趣味嗜好データとしては、スポーツ、飲食、旅行等
の大項目と、これら大項目の概念に含まれる詳細項目と
から構成されている。例えば、大項目スポーツには、好
きなサッカーチーム、好きな野球の球団、ゴルフに対す
る興味等の詳細なデータが格納されるようになってい
る。健康管理データには、健康管理上のデータで、持病
がある場合にその病名や症状、かかりつけの病院名等が
格納され、模擬的な実行時の提案や、模擬的実行中の質
問等に用いられる。このように、搭乗者の情報を記憶す
ることをもって、本発明の搭乗者情報記憶手段とする。
健康管理データに格納される各情報は、図2に示した質
問事項に対応しており、各質問事項による質問に対する
回答の内容が格納されるようになっている。図3に示し
た健康管理データは一例を示したものであり、図2の質
問事項と同様に、更に詳細なデータを含めて質問され、
その回答内容が格納されるようになっている。本実施形
態では、これらの搭乗者情報には優先順位が決められて
おり、エージェントは、未だ格納されていない搭乗者情
報のうち優先順位が高い順に搭乗者に質問をするように
なっている。搭乗者基礎データは、趣味嗜好データより
も優先順位が高くなっている。なお、健康管理データの
優先順位は無く、緊急通報の練習モードにおいて質問さ
れるようになっている。
る場合には、各搭乗者毎に作成される。そして、搭乗者
を特定して該当する搭乗者情報が使用される。搭乗者の
特定は、例えば、イグニッションオン時に、全搭乗者に
共通するエージェントが登場して搭乗者へ問い合わせを
し、その回答から特定する。搭乗者の問い合わせは、入
力済み搭乗者の氏名とその他を選択するボタンを表示装
置に表示し、選択を促す音声を出力する。その他が選択
された場合には新規ユーザ登録画面を表示する。なお、
体重、運転席(シート)の固定位置(前後位置、背もた
れの角度)、ルームミラーの角度、視線の高さ、顔写真
をデジタル化したデータ、音声の特徴パラメータ等の搭
乗者固有の情報を少なくとも1つ搭乗者情報307に格
納しておき、これらの情報から搭乗者を特定するように
してもよい。
等で使用される各種データファイルとして、通信地域デ
ータファイル、描画地図データファイル、交差点データ
ファイル、ノードデータファイル、道路データファイ
ル、探索データファイル、写真データファイル等の各種
データが格納されている。
置24に接続され又は無接続で車内において使用される
携帯電話が、車内から通信できる地域を表示装置27に
表示したり、その通信できる地域を経路探索の際に使用
するための通信地域データが、携帯電話のタイプ別に格
納されている。描画地図データファイルには、表示装置
27に描画される描画地図データが格納されている。こ
の描画地図データは、階層化された地図、例えば最上位
層から日本、関東地方、東京、神田といった階層ごとの
地図データが格納されている。各階層の地図データは、
それぞれ地図コードが付されている。
定する交差点番号、交差点名、交差点の座標(緯度と経
度)、その交差点が始点や終点になっている道路の番
号、および信号の有無などが交差点データとして格納さ
れている。ノードデータファイルには、各道路における
各地点の座標を指定する緯度、経度などの情報からなる
ノードデータが格納されている。すなわち、このノード
データは、道路上の一地点に関するデータであり、ノー
ド間を接続するものをアークと呼ぶと、複数のノード列
のそれぞれの間をアークで接続することによって道路が
表現される。道路データファイルには、各道路を特定す
る道路番号、始点や終点となる交差点番号、同じ始点や
終点を持つ道路の道路番号、道路の太さ、進入禁止等の
禁止情報、後述の写真データの写真番号などが格納され
ている。交差点データファイル、ノードデータファイ
ル、道路データファイルにそれぞれ格納された交差点デ
ータ、ノードデータ、道路データからなる道路網データ
は、経路探索に使用される。
生成された経路を構成する交差点列データ、ノード列デ
ータなどが格納されている。交差点列データは、交差点
名、交差点番号、その交差点の特徴的風景を写した写真
番号、曲がり角、距離等の情報からなる。また、ノード
列データは、そのノードの位置を表す東経、北緯などの
情報からなる。写真データファイルには、各交差点や直
進中に見える特徴的な風景等を撮影した写真が、その写
真番号と対応してデジタル、アナログ、またはネガフィ
ルムの形式で格納されている。
装置(緊急通報装置)による、緊急通報機能の詳細につ
いて説明する。エージェント装置の緊急通報機能では、
実際に緊急事態が発生した場合に緊急連絡を行う緊急通
報モードの処理と、この緊急通報モードでの操作や対応
を練習する練習モードの処理がある。そして、緊急通報
モードでは、搭乗者が緊急通報機関との応答を行う通常
通報モードと、意識が無い場合のように搭乗者が応答で
きない場合にエージェントが通報を代行する代行通報モ
ードがある。なお、練習モードで使用するインターフェ
ース類は、練習効果を効率的にするため、緊急通報装置
の実使用時と同一のインターフェース類を使用してい
る。
通報機能による処理動作について、(i)緊急通報モー
ドにおける通常モードの処理動作、(ii)練習モード
における処理動作、(iii)緊急通報モードにおける
代行通報モードの処理動作、のそれぞれについて説明す
る。
になったり、走行中に崖崩れが発生した場合、衝突事故
に遭遇した場合など、何らかの緊急事態が実際に発生
し、救援機関に救助を求める場合である。図4は、自動
車と救援機関の関係を示した図で、(a)は自動車が救
援機関と直接応答する場合を、(b)は自動車がセンタ
ーと応答し、センターが救援機関に連絡する場合を表し
たものである。図4(a)において、自動車61は、本
実施の形態のエージェント装置を搭載した車両である。
救援機関63は、自動車61で何らかのトラブルが発生
した場合に救援業務を行う機関であって、例えば、消防
署、警察署、民間の救援機関などが該当する。自動車6
1でトラブルが発生して運転者が緊急通報部21(図
1)の緊急通報スイッチをオンするとエージェント処理
部11が通信制御装置24と救援機関63の間で無線に
よって通信回線を確立する。緊急通報部21により確立
される通信回線は、専用の通信回線のほか、電話回線を
利用するようにしてもよい。救援機関63は、エージェ
ント装置からの通報を受けると、緊急事態の内容を通報
者から確認し、必要に応じて救援隊を自動車61に派遣
する。
では、エージェント装置を搭載した自動車61、センタ
ー62、救援機関63などから構成されている。この
(b)の構成では、自動車61で緊急事態が発生して緊
急通報スイッチが選択された場合、緊急通報はセンター
62になされるようになっている。センター62では担
当のオペレータが配属されており、搭乗者の対応をする
ようになっている。オペレータは搭乗者から必要な情報
を聞き出すと、これを元に救援機関63に救援の依頼を
行う。
ードにおいて自動車61の緊急通報部21からの通報先
として、救援機関63に通報するようにシステムを構成
する場合と、センター62に通報するように構成する場
合があり、そのいずれを採用し、また、双方を採用した
うえでいずれかに通報する用にしてもよい。このように
システムとして構成された通報先(救援機関62、セン
ター63)に通報する場合のほか、本実施形態では、練
習モードで取得した連絡先(自宅や知人、親戚等の電
話、所定のメールアドレス)にも連絡するようにしても
よい。この場合の連絡先には、システムとしての通報先
と共に併せて連絡してもよく、また、システムの通報先
に代えて連絡するようにしてもよい。
て、緊急通報モードの通常モードにおいて、ユーザ、緊
急通報装置(エージェント装置のエージェント処理部1
1)及び救援機関の各動作を表したフロー図である。な
お、この通常モードが実行される前に、後述するように
通報を代行するか否かの判断が行われ、代行が必要ない
と判断された場合に以下の通常モードが実行される。こ
こでは、練習モードの内容を理解し易くするために、通
常モードの処理について先に説明する。
あるいは乗客(以下では運転者が操作を行うものとす
る)は緊急通報部21の緊急通報スイッチをオン(選
択)する(ステップ11)。緊急通報スイッチがオンさ
れると、エージェント装置は緊急通報モードでの動作を
開始する。また、各種状況検出装置40により異常事態
を検出(例えば、衝突センサ432により衝突を検出)
し、エージェント処理部11が自動的に緊急通報モード
での動作を開始する場合もある。前述のように、車体緊
急事態又は搭乗者の緊急事態の発生を検出することをも
って、本発明の検出手段とする。
ば、消防署、警察署、特定の民間の救援機関などと、各
種トラブルに対応する救援機関を選択可能に表示装置2
7に表示する(ステップ12)。なお、救援機関の代わ
りに、急病、事故、災害、などトラブルの種類を選択可
能に表示しても良い。この場合、表示されるトラブルの
種類は、例えば、急病の場合は消防署、事故の場合は警
察署といったように、救援を求めるべき救援機関に対応
付けておき、トラブルの種類が選択されると対応する救
援機関が特定できるようにしておく。
ラブルの種類に対応する救援機関を判断して選択し、入
力装置22から入力する(ステップ13)。なお、救援
機関の選択をエージェント処理部11が自動的に行うよ
うにすることも可能である。この場合、エージェント処
理部11は、各種状況検出装置40の検出信号からトラ
ブルの種類を推測し、救援機関を特定する。例えば、車
両の衝突を検出した場合には、警察署に通報し、エージ
ェントによる「大丈夫ですか?」等の問いかけに対し
て、応答がない場合や救急車の要請に関連する応答が確
認された場合には、さらに消防署に通報する。あるい
は、搭乗者からの入力を所定の時間だけ待ち、運転者か
らの入力がない場合に、救援機関を自動選択するように
構成しても良い。これは、運転者の意識がある場合は搭
乗者に選択してもらい、搭乗者が意識を失っている場合
は、搭乗者の代わりにエージェント処理部11が選択す
るものである。
御装置24を用いて選択された救援機関との通信回線を
確立し、救援機関への通報を開始する(ステップ1
4)。救援機関では、担当のオペレータが対応する。搭
乗者はマイク26を用いてオペレータに対して話しかけ
ることができ、音声出力装置25を用いてオペレータか
らの問いかけを聞くことができるようになっている。オ
ペレータが搭乗者に対して行う、トラブルの内容、怪我
・病気の有無や現在位置の質問などの問合せは、通信回
線を介して救援機関からエージェント装置に送信さる。
そして、エージェント装置では、エージェント処理部1
1が音声出力装置25を用いてオペレータの問合せを車
内放送する(ステップ15)。
レータの質問に対する、搭乗者による事故の内容や怪我
の有無などの返答をマイク26により取得し、通信制御
装置24を用いて救援機関に送信する(ステップ1
6)。エージェント処理部11は、オペレータが必要な
情報を得るまで上記ステップ15、16を繰り返す。オ
ペレータは、搭乗者から必要な情報を聞き出すと、救急
隊に出動を指示すると共に(ステップ17)、搭乗者に
対して救急隊が出動したことを報告する(ステップ1
8)。
する。本発明の練習手段とは、緊急事態の発生に基づ
く、緊急連絡先への連絡通報を模擬的に実行することで
ある。そして、練習モードにおいて、図2に示した各質
問事項に対応する質問とその回答取得をすることで搭乗
者情報をユーザの負担を少なくして自動的に取得するよ
うにしたものである。緊急通報モードでは、救援機関の
オペレータが搭乗者との対応を行ったが、練習モードで
は、エージェント処理部11が所定のシナリオ(救援機
関のオペレータによる、搭乗者に対する対応を想定した
シナリオ)に従って、オペレータの代わりに搭乗者に各
種質問を行う。
装置の動作を説明するための図である。一方、図7は、
練習モード時に表示装置27に表示されるシーンの一例
を表したものである。これらのシーンは練習シナリオに
含まれているものである。以下に図6、図7を用いなが
ら説明する。
ドスイッチをオンして選択することにより練習モードを
選択しする。搭乗者によって練習モードが選択される
と、エージェント装置は練習モードを起動し、練習モー
ドの動作を開始する(ステップ21)。このように、練
習モードは搭乗者がエージェント装置に練習モードの実
行を要請することにより起動する図7(a)は、練習キ
ーを選択する際に、エージェント処理部11が表示装置
27に表示するシーン画面である選択画面の1例を示し
た図である。選択画面では、エージェントが表示される
と共にエージェントの吹き出しが「練習モードを立ち上
げますか」などと表示される。更に、エージェント処理
部11はエージェントの吹き出しと同じ内容を音声出力
装置25から車内放送する。このように搭乗者に確認を
取ることにより、搭乗者は本番の緊急通報の動作との混
同をすることなく安心して練習機能を利用できる。
が、例えば一方がハイライトや反転表示されるなど、何
れが選択されているかが識別可能に表示されている。
「はい」と「いいえ」の選択は、搭乗者が入力装置22
から設定し、また音声により選択することができるよう
になっている。図示しないが搭乗者が入力装置22で確
定ボタンを押すと、エージェント処理部11は選択を確
定し、次の処理に移行する。「はい」が選択された場合
は、エージェント処理部11は、練習モードによる練習
を開始し、「いいえ」が選択された場合は、練習モード
を終了する。図示しないが、「はい」が選択されると表
示装置27にエージェントが表示されると共に、「練習
モードが選択されました」との音声が車内放送され、エ
ージェントが練習モードの開始を宣言する。
エージェント処理部11は、急病用、事故用などと想定
するトラブルの内容を選択式に複数提案し、その項目を
表示する(ステップ22)。搭乗者が複数表示されたト
ラブルの内容から所望のものを選択すると、エージェン
ト処理部11は、選択されたトラブルの内容を取得する
(ステップ23)。上記提案し、表示されたものの中か
ら所望の項目を選択することをもって、本発明の項目選
択手段とする。そして、搭乗者が選択したトラブルの種
類により、練習内容が急病用、事故用などというように
シナリオの各シーンが分岐するようになっている。な
お、トラブルの内容の代わりに救援機関を選択するよう
に構成し、搭乗者が選択した救援機関を記憶すること
で、練習と同一の緊急事態が発生した場合には記憶した
救援機関に緊急通報をするようにしても良い。
い」が選択された場合に、エージェント処理部11が表
示装置27に表示するシーン画面であるトラブル提案画
面の1例を示した図である。トラブル提案画面では、エ
ージェントが「どのような状況を想定して練習します
か」という吹き出しと共に表示される。更に、エージェ
ント処理部11はエージェントの吹き出しと同じ内容を
音声出力装置25から車内放送する。トラブル想定画面
には、更に、「急病」、「事故」、「災害」などと、ト
ラブルの内容が何れが選択されているかが識別可能に表
示されている。トラブルの種類は運転者が入力装置22
から設定できるようになっている。図示しないが運転者
が入力装置22で確定ボタンを押すと、エージェント処
理部11は選択を確定し、次の処理に移行する。このよ
うに、搭乗者は、どのような状況にあるのか想定する状
況を設定することができる。また、ナビゲーションと連
携して現在位置検出装置41より得られる情報を基に練
習を行う地点により、その場所で起こりうる事故を提案
することもできる。このように現在位置装置41より、
現在地の情報を検出することをもって、本発明の現在地
情報検出手段とする。車両の現在位置に応じた事項を想
定して緊急事態の項目を提案する場合の例として、例え
ば、高低差のある場所の場合、転落、滑落などが考えら
れる。また、過密都市の場合は衝突が、広い空間がある
場所ではスピードの出しすぎによるスピンなどが考えら
れる。
トラブルの内容を選択すると、エージェント処理部11
は、搭乗者に選択した内容でよいか再確認した後、緊急
通報の選択を指示する。搭乗者はエージェント処理部1
1の指示に従い、緊急通報部21を起動する(ステップ
24)。このように、練習モードでは救援機関への通報
が禁止され、緊急通報スイッチをオンしても通報は行わ
れない。
搭乗者に選択したトラブルの内容で処理を進めて良いか
否かを確認する場合に、表示装置27に表示するシーン
画面である内容確認画面の1例を示した図である。内容
確認画面では、エージェントが「事故を想定した練習モ
ードを開始します。よろしいですか」という吹き出しと
共に表示される。更に、エージェント処理部11はエー
ジェントの吹き出しと同じ内容を音声出力装置25から
車内放送する。
が、例えば一方がハイライトされるなど、何れが選択さ
れているかが識別可能に表示されている。「はい」と
「いいえ」の選択は、搭乗者が入力装置22から設定で
きるようになっている。図示しないが搭乗者が入力装置
22で確定ボタンを押すと、エージェント処理部11は
選択を確定し、次の処理に移行する。「はい」が選択さ
れた場合は、エージェント処理部11は、選択したトラ
ブルの内容で処理を進め、「いいえ」が選択された場合
は、トラブル選択画面を再表示し、搭乗者に再度の選択
を促す。
搭乗者に緊急通報装置の起動を指示するシーン画面であ
る起動指示画面の1例を示した図である。起動指示画面
では、エージェントが「練習モードを開始しました。通
常通り緊急通報装置を起動してください」という吹き出
しと共に表示される。更に、エージェント処理部11は
エージェントの吹き出しと同じ内容を音声出力装置25
から車内放送する。このように、練習モードの開始を確
認した後、通常どおり緊急通報部21の起動ボタン、即
ち緊急通報スイッチを押す。
急通報スイッチをオンして起動すると、エージェント処
理部11は、例えば、「どうされましたか」とか、「け
が人はいますか」などと事故の内容や、怪我の有無、現
在位置、更に、図2に例示した救急医療に必要な質問事
項などの、救援機関のオペレータの質問を模した音声を
音声出力装置25から出力する(ステップ25)。上記
救援機関のオペレータの質問等、緊急事態を想定した1
又は複数の質問を出力することで、本発明の質問手段と
する。また、質問に合わせて表示装置27にエージェン
トを吹き出しと共に表示する。図7(e)は、エージェ
ント処理部11が搭乗者が緊急通報部21を起動した後
に表示するシーン画面である質問画面の1例を示した図
である。なお、この画面は事故がおきたことを想定した
ものである。質問画面では、エージェントが「どうしま
したか」などといった吹き出しと共に表示される。更
に、エージェント処理部11はエージェントの吹き出し
と同じ内容を音声出力装置25から車内放送する。な
お、予め想定される緊急事態の内容をリスト表示し、そ
の中から該当する緊急状態を選択するようにしてもよ
い。もちろん、このリスト表示からの選択と音声による
返答(緊急事態の内容を説明する返答)を併用するよう
にしてもよい。
ジェントからの質問に対して搭乗者は、「発作がおきま
した」とか、「ガードレールにぶつかりました」などと
返答する。また、エージェント処理部11は、図2に例
示した「血液型は分かりますか?」、「今、病気をして
いたり持病をもっていますか?」等の、通報時に救援機
関から搭乗者に対して聞かれるであろう項目の質問も順
次行い、これに対してユーザは「血液型はBです。」、
「心筋梗塞があります」等の回答を行う。エージェント
処理部11は、各質問に対するユーザの応答手順を応答
データ305に格納すると共に、各質問に対する搭乗者
の回答内容をRAMの所定領域にに一時記憶する(ステ
ップ26)。この質問に対する返答をもって、本発明の
返答受領手段とする。緊急通報部21は、マイク26か
ら搭乗者の声を検出し、搭乗者が質問に答え終わると次
の質問を行うようになっている。
ル内容に対する全ての質問が終了したか判断し(ステッ
プ27)、まだ質問がのこっていれば(;N)、ステッ
プ25に戻り次の質問を行う。一方、全ての質問が完了
したら(ステップ27;Y)、エージェント処理部11
は、音声出力装置25や表示装置27から練習が終了し
たことを搭乗者に報告し、返答受領手段に格納された返
答を基に、実際時のアドバイス、例えば、声が小さく聞
きとりづらかった場合、「もっと大きな声で答えてくだ
さい。」というメッセージを出力するなどの評価を行う
(ステップ28)。上記実際時のアドバイスなどをする
ことをもって、本発明の練習評価手段とする。なお、本
実施形態では、練習が終了した後に、練習における応答
に対するアドバイスを行うようにしたが、各質問に対す
る搭乗者の応答毎にアドバイスを行うようにしてもよ
い。また、評価については各質問の終了から返答までの
時間を計測し、返答時間の長短を、望ましい返答時間と
の比較において伝えることで、練習評価の1指標とする
ようにしてもよい。望ましい返答時間は、質問内容毎に
設定し、各質問毎に返答時間の長短をグラフ表示するこ
とで評価するようにし、また、平均返答時間の長短によ
り評価するようにしてもよく、これら両者を採用しても
よい。また、練習の開始から終了までの平均的な対応時
間を各緊急事態毎に予め設定しておき、計測した練習開
始から終了までの時間の長短を使用して評価するように
してもよい。
ジェント処理部11が表示するシーン画面である終了画
面の1例を示した図である。終了画面では、エージェン
トが「お疲れ様でした」などといった音声を出力すると
共に、吹き出しに表示される。更に、練習モードにおけ
る対応についての評価を音声と吹き出しにより出力す
る。なお、練習モード終了の報告と評価は別シーンとし
て表示、音声出力するようにしてもよい。このように、
練習モード上で想定する状況下と同様の緊急通報部21
の使用方法を模擬的に実行し体験することができる。上
記緊急通報装置の使用法を模擬的に実行する一連の処理
をもって、本発明の練習手段とする。また、この緊急通
報の模擬な実行の結果を応答データ305に格納するこ
とをもって、本発明の結果記憶手段とする。
理部11は、図7(f)に示されるように、ステップ2
6でRAMに格納した回答内容(各質問に対応して取得
した回答)をリスト表示する。このリストでは、取得し
た回答と、その回答に対する質問事項が表示される。ま
た、各質問毎にチェック欄が表示され、リストを表示し
た当所には全てのチェック欄にチェックがつけられてい
る。そして、エージェント処理部11は、例えば、「次
の搭乗者情報を取得しました。登録しないデータのチェ
ックをはずしてください。」と音声出力と吹き出し表示
を行うことで、練習モードで取得した回答を搭乗者情報
307に格納してよいか確認を行う(ステップ29)。
況(疾患・持病、係り付けの病院等)と異なる情報につ
いては、チェック欄のチェックをはずすことで、正確な
情報をエージェント処理部11に伝えることができる。
エージェント処理部11は、搭乗者により確認された搭
乗者情報(チェック欄にチェックが付いている質問事項
と回答)をRAMから読み取り、情報を取得した日時
(情報更新日時)と共に搭乗者情報307に格納し(ス
テップ30)、処理を終了する。前述のように、練習手
段に基づく搭乗者の実行結果を搭乗者情報として記憶す
ることをもって、搭乗者情報記憶手段とする。このよう
にして練習モードにおいて、質問に対する回答から、名
前、性別、年齢、血液型、疾患・持病の有無、服用して
いる薬の有無・その種類・薬品名、アレルギーの有無、
怪我の有無(事故前からの怪我)、障害の有無、かかりつ
けの病院、主治医、等の搭乗者情報を容易に取得するこ
とができる。なお、説明した実施形態では、練習終了の
報告(ステップ28)、練習の評価(ステップ28)、
搭乗者情報の確認(ステップ30)の順に行う場合につ
いて説明したが、この3つの処理は他の順番とすること
も可能である。
報モードの処理動作 この代行通信モードでは、実際に緊急事態が発生したに
も関わらずユーザからの反応が得られない場合、緊急通
報装置が自動的に起動、緊急通報を代行し、過去の練習
から学習(緊急時の応答手順や回答内容)した結果を利
用して、搭乗者情報を搭乗者に変わって救援機関に提供
するモードである。
たフローチャートであり、本発明の搭乗者情報伝達手段
を形成する。搭乗者伝達手段とは、検出手段により緊急
事態の発生が検出された場合、緊急通報先へ搭乗者情報
記憶手段により記憶された搭乗者情報を伝達することで
あり、具体的に下記に記す。エージェント処理部11
は、各種状況検出装置や緊急通報装置などの状態から緊
急事態の発生を検出している(ステップ40)。すなわ
ち、エージェント処理部11は、衝突センサなどによる
エアバッグの作動や、緊急通報装置21の緊急通報スイ
ッチが搭乗者によりオンされたか否か、車内カメラ(撮
像装置28)で撮像した車内の人の動き等により、緊急
事態の検出を行う。
態をナビゲーション装置(ナビゲーション処理部11)
との連携により検出するようにしてもよい。例えば、ナ
ビゲーションデータに格納された地図より、自車位置が
直線道路等の蛇行が必要のない条件下において、不自然
な蛇行をして手いることを舵角センサ413で検知した
場合、通報するか否か、緊急事態が発生していないかを
問いかけて、その回答から緊急事態か否かを判断する。
不自然な蛇行か否かは、例えば、所定時間内での蛇行回
数や蛇行周期などから判断することができる。また、現
在位置検出装置を用いて、本来停止しないはずの場所を
検出した場合に緊急事態を検出するようにしてもよい。
例えば、高速道路上での停車、通常の停車場所(一般車
道での渋滞、信号待ち、駐車場、目的地、立ち寄り地点
に設定された場所)以外での停車などを検知し、通報す
るか否かを問いかける。
各方法を併用するようにしてもよい。例えば、衝突セン
サ432で、強(エアバッグが作動)、弱(作動せず)
の衝撃を検出できる場合、強では直ちに緊急事態と判断
するが、弱の場合には車内カメラによる画像処理を開始
することで緊急事態か否かを判断する。また、本来停止
しないはずの場所での停止がされた場合、ハザードスイ
ッチセンサ431が所定時間以上オンされていることを
検出した場合に緊急事態と判断するようにしてもよい。
部11は、通報を代行するか否かについて判断する(ス
テップ41)。すなわち、エージェント処理部11は、
撮像装置28の車内カメラで撮像した画像の画像処理に
よって、車内の人の動きから状態(容態)を画像処理によ
って検知する。例えば、通報が自力で可能であるか否
か、自力行動が可能どうか、といった状態(容態)を判
断する。その判断基準としては、動き(普通に動く、動
かない、痙攣している、など)、姿勢(普通、のけぞっ
ている、うずくまっている、など)、その他(吐血、白
目をむいている、泡を吹いている、など)による。ま
た、エージェント処理部11は、エージェントの会話機
能により、通報者に代理通報をするか否かを選択できる
機会を提供するようにしてもよい。例えば、通報者に異
常が感じられる場合、エージェント処理部11は「通報
できますか?」や「代理通報が必要ですか?」などと質問
し、その回答から代行通報をするか、通常モードにする
かを検出する。また、動くことは可能であるが、うまく
会話(通報機関とのあいだでの対話、対応)が出来ない
と搭乗者が自信が判断した場合、搭乗者は緊急通報スイ
ッチを押すことが可能であり、この場合通報の代行が必
要であると判断し、エージェント処理部11は代理通報
を行う。前述のように、検出手段で緊急事態の発生を検
出した場合に、搭乗者が緊急通報先との応答を行う事が
可能か否かを判断することをもって、本発明の応答可否
判断手段とする。
不要と判断した場合(ステップ41;N)、エージェン
ト処理部11は図5で説明した通常モードの処理を行う
(ステップ42)。一方、通報の代行が必要と判断した
場合には(ステップ41;Y)、緊急事態の状況、すな
わち、緊急事態の種類(事故、急病、災害等)や搭乗者
数、搭乗者が誰か等を判断する(ステップ43)。緊急
事態の種類は、例えば、車内カメラ、脈拍計、赤外線セ
ンサ、衝突センサなど、各種センサを用いて、緊急事態
の状況が、事故か、急病かを判断する。すなわち、衝突
センサ(エアバッグ検出センサ)が作動した場合事故と
判断する。車内カメラによる画像処理結果や、脈拍セン
サ435の検出値から搭乗者の異常を検出した場合には
急病と判断する。また、事故の場合には衝突センサ43
2により衝撃を検出して自動的に緊急通報がされるの
で、搭乗者の操作により緊急スイッチがオンされた場合
には急病と判断する。また、ステップ40において、ナ
ビゲーション装置との連携により緊急事態を検出した場
合には、急病と判断する。なお、事故とけが人の場合の
ように緊急事態の状態として必ずしも1つに特定する必
要はなく、複数の状態も検出するようにする。とくに、
衝突センサ432等により事故と判断した場合には、搭
乗者がけがをしている場合もあるので、必ず車内カメラ
による画像処理や音声による状況の確認質問を行い、回
答内容におうじて急病(けが)と判断する。また、事故
や急病の内容について、より詳細な状況をできるだけ検
出しておくようにする。例えば、事故の場合、衝突によ
る事故、転倒による事故、転落による事故等、また、急
病の場合、意識の有無、体温の低下(赤外線センサによ
る体温の測定による)、けいれん等の詳細な状況も検出
する。
センサ、赤外線センサ等のいずれか1以上の使用により
検出する。車内カメラの場合、車内の人の有無を画像処
理によって検知する。荷重センサ434の場合、荷重の
検出値から各シートに人がいるかいなかを判断し、人数
ユーザを特定する。赤外線センサ433の場合、体温を
検知して、車内の人の人数を検知する。また、「ほかに
同乗者はいますか?」といった人数確認質問をすること
で、その回答から人数を検出してもよい。なお、同乗者
を特定する質問をすることで、同乗者の個人情報(搭乗
者情報)を特定し、特定された場合には同乗者の個人情
報も通報対象とすることができる。このように、当事者
人数の確認により、適確な救援車両の数や救援者の人数
が救援機関に送信でき、かつ、当事者が検出できない場
合の通報装置の誤作動などを防ぐことが可能である。
の状況に応じた連絡先を選択し(ステップ44)、選択
した連絡先への通報を代行する(ステップ45)。すな
わち、緊急状態いの状況が急病(けがを含む)の場合に
は119番(救急機関、消防署)に通報し、事故の場合
には110番(警察)に通報する。なお、緊急通報を図
4(b)に示したセンタ(緊急通報サービス機関)を介
して行う場合には、当該センタに通報する。また、その
他の通報先(連絡先)として、自宅や会社等がある。こ
れらは、練習モードにおいて、事故、急病等の場合に対
応して取得した情報の送信先である。これら自宅等の通
報先が搭乗者情報307に格納されている場合には、緊
急事態の状況に応じて、その連絡先にも通報を行う。
ドにおいて搭乗者情報307に格納済みの各種情報を、
通報先に送信する(ステップ46)。搭乗者情報の送信
は、状況検出(ステップ43)によって、緊急事態の状
況が検出されているので、事故が検出された場合、事故
のときの情報を送信し、急病が検出された場合、急病時
の情報を送信する。ともに、練習時に事故、急病の時の
情報送信先を格納しているので、それに対応した通報先
に情報を送信する。また、一つの通報先だけでなく、複
数の通報先に同時に情報を送信することも可能である。
通報内容は記憶した搭乗者情報307を反映して通報を
行う。また、搭乗者情報に関して学習が十分でなかった
場合、学習した情報のみを通報する。
習モードにおける各練習項目毎に応答データ305に格
納されている。従って、ナビゲーション処理部11は、
通報を代行する際に、ステップ43で判断した緊急事態
の状況に対応した練習モードで格納した応答データ30
5による手順に従って通報を代行する。これにより、ユ
ーザは緊急通報装置を操作できない状態に陥ったとして
も、自身の望む手順で自動的にその緊急通報装置の効果
を得ることができる。
したものである。この図9に示されるように、通報者
名、事故が発生した時間、事故が発生した場所、搭乗者
情報、通報理由、状態、その他の情報を通報するすなわ
ち、通報者として、装置が代行で通報している旨、又は
搭乗者が通報している旨を通報する。事故が発生した時
間は、ナビゲーション装置(ナビゲーション処理部1
1)から取得する。なお、エージェント処理部11が緊
急事態発生時の時刻を検出し、その時刻を通報するよう
にしてもよい。事故が発生した場所は、ナビゲーション
処理部11から現在位置検出装置で検出した事故発生場
所の現在位置を取得する。搭乗者情報は、搭乗者情報3
07から取得する。通報の理由としては、事故に遭遇し
た、急病になった、等の理由を送信する。状態として
は、ステップ43で検出した車両や搭乗者についての現
在の状態を送信する。例えば、事故の場合には車の状態
(停車中、衝突、転落など)、急病の場合には搭乗者の
状態(意識の有無、動作の有無、体温の低下など)につ
いて、送信する。
報する場合、エージェント処理部11は、通報先からの
問い合わせ内容(音声)、及び、緊急通報装置からの通
報内容を音声で出力する。このように、通報時のやり取
り(通報先と緊急通報装置間の応答内容)を音声で行
い、その音声を車内スピーカより出力することにより、
搭乗者は確実に通報されいることが分かり、かつ、伝え
ている情報を把握することが可能となる。前述のよう
に、緊急通報先への伝達した搭乗者情報を車両内で音声
出力することをもって、本発明の音声出力手段とする。
報装置によれば、練習モードを搭載し、搭乗者が緊急事
態に遭遇した場合の対応を模擬的な実行を通して体験で
きるので、実際の緊急時に的確、かつ冷静に緊急通報装
置を使用することが可能となる。また、緊急通報を模擬
的に実行することにより、実際の緊急時に装置の存在を
忘れてしまうことを防ぐことも可能となる。また、練習
モードにおいて、緊急通報時に通報が必要な搭乗者の各
種情報が自動的に取得し記憶しているので、ユーザは自
分の情報を別途入力するする作業を省略することができ
る。まら、練習モードで搭乗者の情報を記憶しておくた
め、実際の緊急事態時に、搭乗者の意識がない場合、記
憶された情報を基に通報することが出来る。
が、本発明は上記実施形態に限定されず、各請求項に記
載した範囲内で適宜変更、変形することが可能である。
例えば、代行通報を行う際には通報先との間で音声によ
る応答を行うこととしたが、練習モードで取得した緊急
事態に対応する搭乗者情報のデータを一括して通報先に
送信するようにしてもよい。この場合には、どういった
データを送信したかを車両内に音声で出力するようにし
てもよい。これにより、搭乗者に通報が確実に行われて
いることを認識させ、安心させることができる。通報先
には、音声とデータとの双方を送信するようにしてもよ
い。すなわち、通報先に対して搭乗者情報を使用して音
声により応答するとともに、搭乗者情報の緊急事態に対
応する内容を一括してデータ送信する。
や自宅など通報先とした場合、搭乗者情報のデータ受信
が出来ない場合がある。その場合、データを書式化し
て、ファクシミリにより送信してもよい。また、搭乗者
情報のデータを音声化して、通常の電話回線で、音声で
伝えるようにしてもよい。
ザが選択した場合に実行される場合について説明した
が、エージェント処理部11が取得済みの搭乗者情報
や、未練習の項目を判断し、練習項目の変更を勧めた
り、練習モードの実行を促したりするように提案しても
よい(緊急事態に相当する項目を提案する提案手段)。
すなわち、ユーザが過去にどのような練習を行ったか、
現在足りない搭乗者情報は何かなどをエージェント処理
部11が管理し、ユーザに「おすすめ」の練習を促すこ
とで、より効率的に足りない搭乗者情報を取得できる。
例えば、練習済みの急病が選択された場合、「事故の場
合の練習をまだしていませんので、こちらをおすすめし
ます」と提案し、また、練習モードを全くしていない場
合や一定期間経過した場合に、「緊急事態が発生した場
合の対応を練習する練習モードがあります。実行してみ
ませんか?」との提案を行うようにする。
07の内容を管理することで、今している「病気」「怪我」
などの情報を普段の会話(エージェントとユーザとのコ
ミュニケーションで、シナリオにしたがって実行する)
から更新するようにしてもよい。例えば、エージェント
処理部11は、「そういえば、この前の怪我(病気)
は、なおりましたか?」と言うように問い合わせを行
い、回答内容からデータを更新する。またエージェント
処理部11は、、ユーザとの会話から掛かりつけの病院
に変化があったと判断した場合、ユーザに学習した情報
を更新するか問い合わせを行い、回答に応じてデータ更
新を行うようにしてもよい。例えば、「最近、以前と違
う病院に行きますね。病院が変ったのですか?(そうだ
ったら、)緊急通報を代理するときのあなたの情報を更
新してもいいですか?」等の問い合わせを行う。かかり
つけの病院か否かは、ナビゲーション処理における目的
地の設定や、車両停止した位置から判断することができ
る。また、エージェント処理部11は、ユーザの年齢
も、誕生日を過ぎた時点で自動的に更新するようにして
もよい。
態の通報を模擬的に実行する練習手段を設け、この練習
手段に基づく搭乗者の模擬的な実行結果を搭乗者情報と
して記憶するようにしたので、緊急時に自動通報の対象
となる情報を容易に収集することができる。請求項2に
記載の発明によれば、通報代行手段を備えているので、
緊急通報時に搭乗者が応答できない場合であっても、搭
乗者の情報を代行して通報することができる。請求項3
に記載の発明によれば、緊急通報対応を、模擬的に実行
する質問と回答を通して容易に練習することができる。
請求項5に記載の発明によれば、緊急通報先への応答内
容を、車両で音声出力する音声出力手段を備えるので、
搭乗者の情報を代行して通報する場合、通報時の応答内
容を搭乗者が確認することができ、搭乗者に安心感を与
えることができる。
成を示すブロック図である。
の内容を表した説明図である。
を概念的に表した説明図である。
る。
ーザ、緊急通報装置及び救援機関の各動作を表したフロ
ー図である。
動作を説明するための図である。
ーンの一例を表したものである。
ーチャートである。
明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 車両の緊急事態時に緊急事態情報を通報
する緊急通報装置であって、 前記緊急事態の発生に基づく、緊急連絡先への連絡通報
を模擬的に実行する練習手段と、 前記練習手段に基づく搭乗者の実行結果を搭乗者情報と
して記憶する搭乗者情報記憶手段と、 車体緊急事態又は搭乗者の緊急事態の発生を検出する検
出手段と、 前記検出手段により緊急事態の発生が検出された場合、
緊急通報先へ前記搭乗者情報記憶手段により記憶された
搭乗者情報を伝達する搭乗者情報伝達手段と、を備える
ことを特徴とする緊急通報装置。 - 【請求項2】 前記検出手段で緊急事態の発生を検出し
た場合に、搭乗者が緊急通報先との応答を行う事が可能
か否かを判断する応答可否判断手段を備え、 前記搭乗者情報伝達手段は、応答可能判断手段で、搭乗
者が応答不可能と判断された場合に、搭乗者情報の伝達
を行うことを特徴とする請求項1に記載の緊急通報装
置。 - 【請求項3】 前記練習手段は、 緊急事態を想定した1又は複数の質問を出力する質問手
段と、 前記質問手段による質問に対応する返答を受領する返答
受領手段と、を備えることを特徴とする請求項1又は請
求項2に記載の緊急通報装置。 - 【請求項4】 前記搭乗者情報伝達手段は、緊急通報先
へ伝達した搭乗者情報を、車両内で音声出力する音声出
力手段を備えることを特徴とする請求項2、又は請求項
3に記載の緊急通報装置。
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