JP2003280261A - 静電潜像現像用トナー - Google Patents

静電潜像現像用トナー

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JP2003280261A
JP2003280261A JP2002085026A JP2002085026A JP2003280261A JP 2003280261 A JP2003280261 A JP 2003280261A JP 2002085026 A JP2002085026 A JP 2002085026A JP 2002085026 A JP2002085026 A JP 2002085026A JP 2003280261 A JP2003280261 A JP 2003280261A
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silica
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Takashi Nagai
孝 永井
Hidekazu Tamura
英一 田村
Hiroko Sugimoto
博子 杉本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速機における長期間の使用によっても性能
が低下しないトナーを提供する。 【解決手段】 少なくとも結着樹脂を有するトナー粒子
の表面にシリカを付着させ、結着樹脂のガラス転移温度
Aを54℃以上とし、シリカの付着量B(wt%)を下
記不等式を満足するようにする。 54≦A≦58のとき B≧−0.15×A+9.1 ・・・(1) 58<A のとき B≧0.4 ・・・・・・・・・(2) ここで、静電潜像現像用トナーは磁性粉を含有した一成
分系現像剤であるのが好ましく、またジャンピング現像
に用いるのが好ましい。。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は静電潜像現像用トナ
ー(以下、単に「トナー」と記すことがある)に関し、
より詳細には長期間の使用に対しても優れた性能維持性
を示すトナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまでの画像形成装置では部品交換の
簡便性を重視して、感光体及びその周辺に配設された部
材を現像ユニットとして一体化し、所定枚数画像を形成
した後はこの現像ユニットを丸ごと新しいものと交換し
ていた。しかし、環境に対する近年の意識の高まりと共
に、使い捨て部品の低減および各部品の長寿命化が強く
望まれるようになってきた。このような要望に対応する
ため複写機やプリンターなどの画像形成装置において
も、現像ユニットを丸ごと交換する代わりに、消費され
た分のトナーを補給するだけで部品交換も行わずに長期
間使用できる機種の検討・開発が種々なされた。この結
果、画像形成速度が40枚/分程度以下のいわゆる低・
中速機では前記目的の効果が得られるものが既に市販さ
れるようになった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画像形
成速度が40枚/分を超えるいわゆる高速機において
は、部品交換を行うことなくトナー補給するだけで長期
間(例えば5万枚)使用することは依然として難しかっ
た。
【0004】本発明はこのような従来の問題に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、高速機に
おける長期間の使用によっても性能が低下しないトナー
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、少なく
とも結着樹脂を有するトナー粒子の表面にシリカを付着
させた静電潜像現像用トナーにおいて、前記結着樹脂の
ガラス転移温度A(以下、「Tg」と記すことがある)
が54℃以上で、前記シリカの付着量B(wt%)が下
記不等式を満足することを特徴とする静電潜像現像用ト
ナーが提供される。 54≦A≦58のとき B≧−0.15×A+9.1 ・・・(1) 58<A のとき B≧0.4 ・・・・・・・・・(2)
【0006】ここで、前記静電潜像現像用トナーは磁性
粉を含有した一成分系現像剤であるのが好ましく、また
ジャンピング現像に用いるのが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明者等は、高速機における長
期間の使用によっても画像濃度(ID)やカブリ濃度
(FD)などの画像特性が低下しないトナーを得るべく
鋭意検討を重ねた結果、結着樹脂のTgとトナー粒子表
面に付着するシリカ量とが画像特性の維持に与える影響
が大きく、また両者は密接に関連していることを突き止
め、本発明をなすに至った。
【0008】すなわち、本発明のトナーの大きな特徴
は、結着樹脂のTgを54℃以上とするとともに、トナ
ー粒子表面のシリカの付着量を前記不等式(1)又は
(2)を満足させることにある。まず、使用する結着樹
脂のTgを54℃以上としたのは、結着樹脂のTgが5
4℃未満であると、長期間の使用によってトナーカート
リッジや現像装置内でトナーが固まり画像濃度が低下す
るおそれがあるからである。他方、結着樹脂のTgの上
限値については特に限定はないが、Tgが高すぎると紙
などの被転写物にトナーが十分に定着しないことがある
から、Tgは90℃以下であることが望ましい。
【0009】結着樹脂のTgを前記範囲にするには、樹
脂の種類及び平均分子量や分子量分布などを調整すれば
よい。使用する樹脂としては特に限定はなく、例えばス
チレン−アクリル樹脂やポリエステル樹脂を用いること
ができる。もちろん必要によりこれらの樹脂にその他の
樹脂を併用してもよい。
【0010】スチレン−アクリル樹脂の基体となる単量
体としては、例えばスチレン、α−メチルスチレン、p
−メチルスチレン、p−t−ブチルスチレン、p−クロ
ルスチレン、ヒドロキシスチレン等のスチレン誘導体;
メタクリル酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレー
ト、ブチル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)
アクリレート、メトキシエチル(メタ)アクリレート、
プロポキシエチル(メタ)アクリレート、メトキシジエ
チレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシジエ
チレングリコール(メタ)アクリレート、ベンジル(メ
タ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレー
ト、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、
(メタ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、
N−メチロール(メタ)アクリルアミド、エチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブチレングリ
コールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオー
ルジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ
(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エステル
を挙げることができる。
【0011】上記各種単量体の混合物は、溶液重合、塊
状重合、乳化重合、懸濁重合等任意の方法で重合し、本
発明で使用する結着樹脂とすることができる。かかる重
合に際し、使用できる重合開始剤としては過酸化アセチ
ル、過酸化デカノイル、過酸化ラウロイル、過酸化ベン
ゾイル、アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾ
ビス−2,4−ジメチルバレロニトリル、2,2’−ア
ゾビス−4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリ
ル等の公知の重合開始剤を使用することができる。これ
ら重合開始剤は単量体総重量に対して0.1〜15重量
%の範囲で使用するのが好ましい。
【0012】またポリエステル樹脂は、主として多価カ
ルボン酸類と多価アルコール類との縮重合により得られ
るものであって、多価カルボン酸類としては、例えばフ
タル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、コハク酸、1,
2,4−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタ
レントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカル
ボン酸、ピロメリット酸等の芳香族多価カルボン酸;マ
レイン酸、フマール酸、コハク酸、アジピン酸、セバチ
ン酸、マロン酸、アゼライン酸、メサコン酸、シトラコ
ン酸、グルタコン酸等の脂肪族ジカルボン酸;シクロヘ
キサンジカルボン酸、シクロヘキセンジカルボン酸等の
脂環式ジカルボン酸;これらカルボン酸の無水物や低級
アルキルエステルが挙げられ、これらの1種又は2種以
上が使用される。
【0013】ここで3価以上の成分の含有量は架橋度に
依存し、所望の架橋度とするためにはその添加量を調整
すればよい。一般的には、3価以上の成分の含有量は1
5mol%以下が好ましい。
【0014】一方、ポリエステル樹脂に用いられる多価
アルコール類としては、例えば、エチレングリコール、
1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレング
リコール、1,4−ブタンジオール、1,4−ブテンジ
オール、ネオペンチルグリコール、1,5−ペンタング
リコール、1,6−ヘキサングリコール等のアルキレン
グリコール類;ジエチレングリコール、トリエチレング
リコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレ
ングリコール等のアルキレンエーテルグリコール類;
1,4−シクロヘキサンジメタノール、水素添加ビスフ
ェノールA等の脂環族多価アルコール類;ビスフェノー
ルA、ビスフェノールF、ビスフェノールS等のビスフ
ェノール類及びビスフェノール類のアルキレンオキサイ
ドを挙げることができ、これらの1種又は2種以上を組
み合わせて使用できる。
【0015】なお、分子量の調整や反応の制御を目的と
して、モノカルボン酸、モノアルコールを必要により使
用してもよい。モノカルボン酸としては、例えば安息香
酸、パラヒドロキシ安息香酸、トルエンカルボン酸、サ
リチル酸、酢酸、プロピオン酸及びステアリン酸等が挙
げられる。モノアルコールとしては、ベンジルアルコー
ル、トルエン−4−メタノール、シクロヘキサンメタノ
ールなどのモノアルコールが挙げられる。
【0016】次に、本発明では、トナー粒子表面のシリ
カの付着量を前記不等式(1)又は(2)を満足するよ
うにすることが重要である。結着樹脂のTgが58℃以
下の範囲では、長期間の使用によってトナーが凝集し流
動性が低下するおそれがある。これによりトナー帯電量
が低下して画像濃度の低下し、またトナーの凝集によっ
てトナー粒子表面からシリカが脱離しカブリ濃度の上昇
を招く危険がある。そこで本発明のトナーでは、このよ
うな不具合を防止するために通常よりも多くのシリカを
トナー粒子に付着させるのである。具体的には、結着樹
脂のTgが58℃から54℃へ低下するに従ってトナー
の凝集性が増すので、不等式(1)に示すように、この
Tgの範囲ではTgの低下に合わせてシリカの付着量を
一定の割合で増加させる。他方、結着樹脂のTgが58
℃を超える場合には、トナーの凝集は起こりにくくなる
ので、トナーの帯電性や流動性を確保するための最小限
のシリカをトナー粒子に付着するだけでよい。つまり不
等式(2)に示すように少なくとも最小限のシリカ
(0.4%)をトナーに付着させる。なお、シリカの付
着量が多いほどトナー流動性や帯電量が高くなり、画像
特性の維持性が向上するので、不等式(1)及び(2)
においてシリカ付着量Bの上限は特に定めていない。た
だし、シリカをトナー粒子に過剰に付着させてもトナー
の流動性や帯電量はあるところで飽和し、シリカ付着量
に対応するだけの充分な効果は得られない。したがって
シリカ付着量の上限値としては実用上は1.2wt%程
度が望ましい。
【0017】本発明で使用するシリカとしては特に限定
はなく、従来公知のものが使用できる。中でも疎水化し
たシリカが好適である。このような疎水化シリカは、例
えば表面のケイ素原子がシラノール基となっている二酸
化ケイ素微粉末を、オクチルトリクロルシランやデシル
トリクロルシラン、4−イソプロピルフェニルトリクロ
ルシランなどの化合物と反応させて、二酸化ケイ素微粉
末の表面ケイ素原子に酸素原子を介して疎水性基を結合
させたものである。このような疎水性シリカで市販され
ているものとしては、例えば「R972」、「R97
4」、「R202」、「R805」、「R812」(以
上、デグサ社製);「M−5」、「MS−7」、「MS
−75」、「HS−5」、「EH−5」、「TS−72
0」(以上、キャボット社製)などが挙げられる。また
シリカの粒径としては一次粒子径で50nm以下が好ま
しく、より好ましくは20nm以下である。シリカとト
ナー粒子との混合は、例えばヘンシェルミキサー、V型
混合機、ターブラーミキサー、ハイブリダイザー等の従
来公知の混合機を用いて行えばよい。
【0018】その他トナー粒子表面に、トナーの帯電制
御性や嵩密度(流動性)等を調整するために、アルミ
ナ、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、炭酸カ
ルシウム等の無機微粉末;ポリメチルメタクリレート等
の有機微粉末;ステアリン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩等を
挙げることができ、これらの1種又は2種以上を付着さ
せてもよい。これら表面処理剤の付着量は、トナー粒子
当たり0.1〜2.0wt%の範囲が好ましい。
【0019】本発明のトナーは、粉砕分級法、溶融造粒
法、スプレー造粒法、懸濁・乳化重合法等の従来公知の
方法で製造し得るが、製造設備や生産性などの点から粉
砕分級法が好適に使用できる。かかる粉砕分級法では、
結着樹脂、そして必要により着色剤、磁性粉、電荷制御
剤、離型剤などのトナー組成物をヘンシェルミキサーや
V型混合機などで前混合した後、二軸押出機などの溶融
混練装置を用いて溶融混練する。この溶融混練物を冷却
した後、粗粉砕・微粉砕し、必要によりその後分級し
て、所定の粒径分布を有するトナー粒子とする。そして
必要によりこのトナー粒子の表面をシリカで処理しトナ
ーとする。
【0020】トナーの体積平均粒径は6.0〜10.0
μmが好ましい。トナーの体積平均粒径が前記範囲を外
れると初期から画像濃度不足が生じ、また体積平均粒径
が6.0μmより小さいとカブリ濃度が高くなるおそれ
があるからである。体積平均粒径のより好ましい範囲は
7.0〜8.5μmの範囲である。さらに、トナー粒径
5μm以下の割合は6.0〜10.0vol%であるこ
とが好ましい。粒径5μm以下の割合が6.0vol%
より少ないと初期から画像濃度不足が生じることがあ
り、他方10.0vol%より多いと画像濃度が不足す
ると共にカブリ濃度が高くなることがあるからである。
より好ましい粒径5μm以下の割合は7.0〜9.0v
ol%の範囲である。
【0021】本発明のトナーは一成分系・二成分系およ
び磁性・非磁性のいずれであってもよいが、本発明の効
果を充分に得る観点からは一成分系磁性トナーが望まし
い。本発明のトナーが磁性トナーの場合には、その飽和
磁化は16〜27Am2/kgの範囲が望ましい。トナ
ー飽和磁化が16Am2/kgより小さいとカブリ濃度
が高くなるおそれがあり、他方27Am2/kgより大
きいと初期から画像濃度が不足するおそれがあるからで
ある。より好ましい飽和磁化は20〜24Am 2/kg
の範囲である。なお、ここでいう飽和磁化は、TOEI
社製「VSM−P7」を用いて、磁場79.6kA/m
(1kOe)で測定したものである。
【0022】本発明のトナーが磁性トナーの場合に結着
樹脂に添加する磁性粉としては、例えば、四三酸化鉄
(Fe34)、三二酸化鉄(γ−Fe23)、酸化鉄亜
鉛(ZnFe34)、酸化鉄イットリウム(Y3Fe5
12)、酸化鉄カドミウム(CdFe24)、酸化鉄ガド
リウム(Gd3Fe512)、酸化鉄銅(CuFe
24)、酸化鉄鉛(PbFe1219)、酸化鉄ニッケル
(NiFe24)、酸化鉄ネオジウム(NdFe
3)、酸化鉄バリウム(BaFe1219)、酸化鉄マ
グネシウム(MgFe24)、酸化鉄マンガン(Mn
Fe24)、酸化鉄ランタン(LaFeO3)、鉄粉
(Fe)、コバルト粉(Co)、ニッケル粉(Ni)等
が挙げられる。特に好適な磁性粉は微粒子状四三酸化鉄
(マグネタイト)である。好適なマグネタイトは正8面
体状で、粒子径が0.05〜1.0μmのものである。
このマグネタイト粒子は、シランカップリング剤、チタ
ン系カップリング剤等で表面処理されていてもよい。磁
性粉の含有量は、結着樹脂100重量部当り50〜30
重量部の範囲、特に70〜150重量部の範囲が好まし
い。
【0023】着色剤としては、例えば、ブラック用トナ
ー着色剤としては、カーボンブラック、アセチレンブラ
ック、ランブラック、アニリンブラック等が挙げられ
る。イエロートナー用着色剤としては、C.I.ピグメ
ントイエロー1、C.I.ピグメントイエロー5、C.
I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエ
ロー15、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.
ピグメントイエロー180、C.I.ピグメントイエロ
ー74、C.I.ピグメントイエロー4、C.I.ピグ
メントイエロー81、C.I.ピグメントイエロー9
7、C.I.ピグメントイエロー93等のアゾ系顔料;
黄色酸化鉄、黄土などの無機系顔料;C.I.アシッド
イエロー1等のニトロ系染料;C.I.ソルベントイエ
ロー2、C.I.ソルベントイエロー6、C.I.ソル
ベントイエロー14、C.I.ソルベントイエロー1
5、C.I.ソルベントイエロー19、C.I.ソルベ
ントイエロー21等の油溶性染料などが挙げられる。マ
ゼンタトナー溶着色剤としては、C.I.ピグメントレ
ッド49、C.I.ピグメントレッド57、C.I.ピ
グメントレッド81、C.I.ピグメントレッド12
2、C.I.ピグメントレッド184、C.I.ピグメ
ントレッド238、C.I.ソルベントレッド19、
C.I.ソルベントレッド49、C.I.ソルベントレ
ッド52、C.I.ベーシックレッド10、C.I.デ
ィスパーズレッド15等が挙げられる。シアントナー用
着色剤としては、C.I.ピグメントブルー15、C.
I.ピグメントブルー16、C.I.ソルベントブルー
55、C.I.ソルベントブルー70、C.I.ダイレ
クトブルー25、C.I.ダイレクトブルー86等が挙
げられる。これら着色剤の1種又は2種以上を組み合わ
せて使用してもよい。着色剤の総含有量は結着樹脂10
0重量部当たり0.1〜20重量部、特に1〜15重量
部の範囲が好ましい。
【0024】また磁性トナーの場合は磁性粉によりトナ
ー色彩は黒になるので、黒色トナーとして用いる場合に
は一般に着色剤を用いる必要がないが、着色補強として
カーボンブラック、アセチレンブラック、ランブラッ
ク、アニリンブラック等をトナー粒子中に分散混合して
も構わない。この場合の着色剤の含有量は結着樹脂10
0重量部に対して0.1〜10重量部程度である。
【0025】電荷制御剤としては、これまで公知の電荷
制御剤を使用でき、例えば正帯電性電荷制御剤として
は、ニグロシン染料、脂肪酸変性ニグロシン染料、カル
ボキシル基含有脂肪酸変性ニグロシン染料、四級アンモ
ニウム塩、アミン系化合物、有機金属化合物等を使用で
き、負帯電性電荷制御剤としては、オキシカルボン酸の
金属錯体、アゾ化合物の金属錯体、金属錯塩染料やサリ
チル酸誘導体等を使用できる。電荷制御剤の添加量は、
結着樹脂100重量部当り0.1〜10重量部の範囲が
好ましい。
【0026】離型剤としては、各種ワックス類や低分子
量オレフィン系樹脂を使用することができる。ワックス
類としては、例えば脂肪酸の多価アルコールエステル、
脂肪酸の高級アルコールエステル、アルキレンビス脂肪
酸アミド化合物、天然ワックスを使用することができ
る。低分子量オレフィン系樹脂としては、数平均分子量
が1,000〜10,000、特に2,000〜6,0
00の範囲にあるポリプロピレン、ポリエチレン、プロ
ピレン−エチレン共重合体等を使用することができ、特
にポリプロピレンを好適に使用することができる。離型
剤の添加量は、結着樹脂100重量部当り0.1〜10
重量部が好ましい。
【0027】本発明のトナーを用いて感光体ドラム上の
静電潜像を現像する方法としては、感光体ドラムの非露
光部と逆極性の電荷を持ったトナーで静電潜像の現像を
行う正現像法、および非露光部と同極性の電荷を持った
トナーで静電潜像の現像を行う反転現像法のいずれでも
よく、また現像方式としてはトナー薄層と感光体が接触
する接触現像方式および両者が接触しないジャンピング
現像方式のいずれでもよいが、高品質の画像を得る観点
からは反転現像法およびジャンピング現像方式が好まし
く、さらにはこれらの組み合わせがより好ましい。この
場合、感光体ドラムはトナーと同極性に帯電され、潜像
部分の電荷が露光により除去される。そして現像部にお
いて現像スリーブと感光体ドラムとの間に、現像バイア
スとして直流に交流を重畳した交互電圧が印加されて、
現像スリーブ上のトナーが感光体ドラム上の電荷の除去
された静電潜像にジャンピングし付着して、静電潜像が
トナー像として可視像化される。
【0028】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものでは
ない。
【0029】実験例1〜8、比較例1〜6 結着樹脂としてスチレン−アクリル系樹脂(ガラス転移
点(Tg)は表1に示した通り)を100重量部、帯電
制御剤を5重量部、磁性粉(平均粒径0.25μm、F
eO含有量18wt%、八面体形状)を40重量部それ
ぞれヘンシェルミキサーに投入・混合した後、二軸押し
出し機で溶融混練してドラムフレーカーで冷却し、ハン
マーミルで粗粉砕した。次に機械式ミルで微粉砕し、風
力分級機を用いて分級して、体積平均粒径7.2μmの
トナー粒子を作製した。そして、このトナー粒子に対し
て、表1に示す添加量でシリカ(粒径0.012μm)
を投入し、ヘンシェルミキサーで高撹拌混合して正帯電
性の磁性トナーを作製した。これらの磁性トナーについ
て下記耐刷試験を行った。結果を表1に合わせて示す。
【0030】(耐刷試験)前記作製した磁性トナーを図
1に示す50枚/分の高速プリンターに投入し、常温常
湿(20℃/65RH)下で10,000(10k)枚
の耐刷試験を行い、画像濃度(ID)およびカブリ濃度
(FD)をそれぞれ測定した。画像濃度は複写画像黒べ
た部の濃度を、カブリ濃度は非画像部の濃度をそれぞれ
反射濃度計(東京電色社製の型番TC−6D)で測定し
た値である。なお、判定基準はIDの場合、1.300
以上、FDの場合、0.008以下とした。
【0031】ここで、図1のプリンターの構成を簡単に
説明しておくと、まず帯電手段2により感光体1の表面
を正極性に一様に帯電させる。つぎに露光手段3で感光
体1の表面に静電潜像(露光部)を形成する。そして、
現像装置4を用いて、内部に磁石を内蔵する現像スリー
ブ上に形成されたトナー薄層によって、前記静電潜像に
トナーを付着させ可視像化する。転写手段5において、
かかる感光体1上のトナー像を被転写部材7へ転写す
る。被転写部材7上のトナー像は、その後図示しない定
着手段において熱及び圧力が加えられて被転写部材7上
に溶融定着する。一方、感光体1上に残存する、転写し
なかったトナーは、クリーニング手段6において、クリ
ーニングブラシ61で予め清掃され、つぎにクリーニン
グブレード62によって完全に清掃される。なお、感光
体として非晶質シリコン感光体を用い、バイアス電源と
して周波数2.5kHz、ピーク・ピーク電圧1.9k
Vの交流電圧に160Vの直流を重畳させたものを用
い、感光ドラム上の潜像の表面電位を明部10V、暗部
240Vにし、現像スリーブと感光ドラムの間隔を32
0μmに設定して非接触現像を行った。
【0032】
【表1】
【0033】表1から明らかなように、実施例1〜8の
トナーでは、IDについは初期・1万枚耐刷後ともに
1.300以上と良好な結果であった。またFDについ
ても初期・1万枚耐刷後ともに0.006以下と良好な
結果であった。これに対して、結着樹脂のTgの低い比
較例1のトナーでは耐刷後のIDが低かった。また、シ
リカの付着量の少ない比較例2〜6のトナーでは、耐刷
後のIDが1.300未満と低く、また耐刷後のFDが
0.009超と高かった。
【0034】
【発明の効果】本発明のトナーでは、結着樹脂のTgを
所定以上とし、且つシリカの付着量を所定の不等式を満
足する範囲としたので、低・中速機のみならず高速機に
おける長期間の使用によっても性能が低下しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 耐刷試験に用いたプリンターの概略構成図で
ある。
【符号の説明】
1 感光体(像担持体) 2 帯電手段 3 露光手段 4 現像手段 5 転写手段 6 クリーニング手段 7 被転写部材 61 クリーニングブラシ 62 クリーニングブレード
フロントページの続き (72)発明者 杉本 博子 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 京セラミタ株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA01 AA02 AA08 CA04 CB03 CB13 DA10 EA03 EA07 EA10 FA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも結着樹脂を有するトナー粒子
    の表面にシリカを付着させた静電潜像現像用トナーにお
    いて、 前記結着樹脂のガラス転移温度A(℃)が54℃以上
    で、 前記トナー粒子に対する前記シリカの付着量B(wt
    %)が下記不等式を満足することを特徴とする静電潜像
    現像用トナー。 54≦A≦58℃のとき B≧−0.15×A+9.1・・・(1) 58℃<A のとき B≧0.4 ・・・・・・・・・(2)
  2. 【請求項2】 磁性粉を含有した一成分系現像剤である
    請求項1記載の静電潜像現像用トナー。
  3. 【請求項3】 ジャンピング現像に用いる請求項1又は
    2に記載の静電潜像現像用トナー。
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