JP2003280118A - 放射線画像読取装置 - Google Patents

放射線画像読取装置

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JP2003280118A
JP2003280118A JP2002078661A JP2002078661A JP2003280118A JP 2003280118 A JP2003280118 A JP 2003280118A JP 2002078661 A JP2002078661 A JP 2002078661A JP 2002078661 A JP2002078661 A JP 2002078661A JP 2003280118 A JP2003280118 A JP 2003280118A
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JP2002078661A
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Takahiro Mitsumoto
孝博 三本
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効率よく輝尽光を集光しつつ、且つ集光部分
にカセッテが接触することを防ぐことが可能な、放射線
画像読取装置を提供する。 【解決手段】装置本体2の内部へ挿入されたカセッテ1
に備えられた輝尽性蛍光体シート23から放射線画像情
報を読取る読取手段60を備える放射線画像読取装置1
00において、読取手段60の上流側に、カセッテ1が
読取口64を通過する際に、所定の厚み基準値よりも厚
い部分を検知する異常検知部80を設け、異常検知部8
0の検出結果に基づいて、カセッテ1の搬送動作を停止
させるように制御するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、輝尽性蛍光体シ
ートに蓄積された放射線画像情報を読取る放射線画像読
取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】病院等において、検査した放射線画像情
報をデジタル化して保存・電送するために、画像情報を
デジタルデータとして出力する放射線画像読取装置があ
る。このようなデジタルデータを出力する放射線画像読
取装置として、輝尽性蛍光体シートを利用した放射線画
像読取装置が知られている。
【0003】このような放射線画像読取装置において、
上記の輝尽性蛍光体シートは、画像記録媒体として被写
体を透過した放射線エネルギーを蓄積している。そし
て、この輝尽性蛍光体シート中に蓄積された放射線エネ
ルギーを、所定の波長のレーザー光で励起することによ
り輝尽光を取得し、この輝尽光を集光する。そして、集
光した輝尽光を、所定の光電変換素子を用いて電気信号
として取り出すことによりデジタルデータ化する。
【0004】また、上記のような輝尽性蛍光体シート
は、カセッテという持ち運び可能な薄型箱状の筐体内に
納められて使用される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、輝尽性蛍光
体シートから輝尽光を集める集光部分は、輝尽光を効率
よく集光するために輝尽性蛍光シートになるべく近い方
が望ましい。しかし、この集光部分が輝尽性蛍光体シー
トに近すぎると、カセッテと輝尽性蛍光体シートが一体
の場合、例えば、輝尽性蛍光体シートがカセッテより剥
がれていたり、或いはカセッテに異物が付着していたり
等、何かの理由でカセッテに通常より幅が厚い部分があ
ると、その厚い部分が、集光部分に接触してしまい、傷
つけてしまう虞があった。そして、集光部分に傷つけて
しまうと、高額な修理コストがかかる上、その間、放射
線画像読取装置を使用することが出来なくなってしま
う。また、接触により輝尽性蛍光体シート自体が破損す
れば、再利用ができない上、画像情報が損なわれたり、
読取り不可能な状態になった場合には、被験者に再度検
査を課さなければならないという問題があった。
【0006】この発明は、かかる実状に鑑みてなされた
もので、効率よく輝尽光を集光しつつ、且つ集光部分に
カセッテが接触することを防ぐことが可能な、放射線画
像読取装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。
【0008】請求項1に記載の発明は、輝尽性蛍光体シ
ートを備えるカセッテを挿入する挿入口と、前記挿入口
より装置本体内部へ挿入された前記カセッテに備えられ
た前記輝尽性蛍光体シートから放射線画像情報を読取る
読取手段と、前記読取手段によって前記放射線画像情報
を読取り可能な位置に前記カセッテを搬送する搬送手段
と、を備える放射線画像読取装置において、前記読取手
段の上流側に設けられ、前記カセッテが通過する際に、
所定の厚み基準値よりも厚い部分を検知する検知手段
と、前記検知手段によって、所定の厚み基準値よりも厚
い部分が検知された場合に、前記搬送手段による前記カ
セッテの搬送動作を停止する搬送停止制御手段と、を備
えることを特徴とする。
【0009】この請求項1に記載の発明によれば、カセ
ッテが通過する際に、所定の厚み基準値よりも厚い部分
を検知する検知手段が読取手段の上流側に設けられ、搬
送停止制御手段により、検知手段が所定の厚み基準値よ
りも厚い部分を検知した場合に、搬送手段によるカセッ
テの搬送動作が停止されるので、カセッテに所定の厚み
基準値よりも厚い部分が読取手段に接触することを防ぐ
ことができるととも、効率よく輝尽光を集光することが
可能となる。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
放射線画像読取装置において、前記検知手段は、前記搬
送手段によって搬送される前記カセッテに接触する接触
部材を備え、前記接触部材による前記カセッテへの接触
に基づいて、前記カセッテが通過する際の前記所定の厚
み基準値よりも厚い部分の検知を行うように構成されて
いることを特徴とする。
【0011】この請求項2に記載の発明によれば、請求
項1に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこ
と、特に、検知手段は、搬送手段によって搬送されるカ
セッテに接触する接触部材を備え、この接触部材による
カセッテの接触に基づいて、カセッテが通過する際の所
定の厚み基準値よりも厚い部分の検知を行うので、容易
な構造で、且つ確実にカセッテに厚い部分があるか否か
を検知することができる。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項2記載の
放射線画像読取装置において、前記検知手段は、一端部
が回動自在に軸支され、他端部側に前記接触部材を有す
る回動部材を備え、搬送される前記カセッテに前記接触
部材が接触することによる前記回動部材の回動量に基づ
いて、前記カセッテが通過する際の前記所定の厚み基準
値よりも厚い部分の検知を行うように構成されているこ
とを特徴とする。
【0013】この請求項3に記載の発明によれば、請求
項2に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこ
と、特に、検知手段は、一端部が回動自在の軸支され、
他端部側に接触部材を有する回動部材を備えており、こ
の検知手段によって、搬送されるカセッテが接触するこ
とによる回動部材の回動量に基づいて、カセッテが通過
する際の所定の厚み基準値よりも厚い部分の検知が行わ
れるので、カセッテに所定の厚み基準値よりも厚い部分
がある場合、カセッテが接触部材に接触して傷つくこと
なく、検知することが出来る。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
何れかに記載の放射線画像読取装置において、前記カセ
ッテを排出する排出口と、前記検知手段によって、前記
カセッテが通過する際に、所定の厚さ基準値よりも厚い
部分が検知された場合に、前記搬送手段により当該カセ
ッテを前記排出口へ搬送させる排出制御手段と、を備え
る。
【0015】この請求項4に記載の発明によれば、請求
項1〜3の何れかに記載の発明と同様の効果が得られる
のは勿論のこと、特に、排出制御手段によって、検知手
段により通過するカセッテに、所定の厚さ基準値よりも
厚い部分が検知された場合に、搬送手段により当該カセ
ッテは排出口に排出されるので、画像読取装置の動作を
長時間停止させることなく、すぐに次の処理へと移行す
ることができる。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項1〜3の
何れかに記載の放射線画像読取装置において、前記検知
手段によって、前記カセッテが通過する際に、所定の厚
み基準値よりも厚い部分が検知された場合に、前記搬送
手段により当該カセッテを取り出し可能な位置まで搬送
させる取出制御手段を備えることを特徴とする。
【0017】この請求項5に記載の発明によれば、請求
項1〜3の何れかに記載の放射線画像読取装置におい
て、特に、取出制御手段によって、検知手段により通過
するカセッテに、所定の厚さ基準値よりも厚い部分が検
知された場合に、当該カセッテは、搬送手段により取出
し可能な位置まで搬送されるので、画像読取り装置の動
作を長時間停止させることなく、すぐに次の処理へと移
行することができる。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
何れかに記載の放射線画像読取装置において、音声或い
は画像による出力を行う出力手段と、前記検知手段によ
って、前記カセッテが通過する際に、所定の厚み基準値
よりも厚い部分が検知された場合に、前記出力手段によ
り、所定の態様による出力を行わせる出力制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0019】この請求項6に記載の発明によれば、請求
項1〜5の何れかに記載の放射線画像読取装置と同様の
効果が得られるのは勿論のこと、特に、出力制御手段に
よって、検知手段によりカセッテが通過する際に、所定
の厚み基準値よりも厚い部分が検知された場合に、音声
或いは画像による出力を行う出力手段に所定の態様によ
る出力を行わせるので、使用者は、カセッテの読取処理
ができなかったことを知ることができ、それに対して即
座に対応できる。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項6記載の
放射線画像読取装置において、前記カセッテは、自己を
識別するための識別情報を備え、前記カセッテから前記
識別情報を取得する識別情報取得手段と、前記検知手段
により前記カセッテが通過する際に、所定の厚み基準値
よりも厚い部分が検知された場合に、前記識別情報取得
手段によって取得された当該カセッテに対応する識別情
報を前記出力手段に出力する識別情報出力制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0021】この請求項7に記載の発明によれば、請求
項6記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこ
と、特に、識別情報取得手段によって、カセッテに備え
られた識別情報が取得され、識別情報出力制御手段によ
って、検知手段によりカセッテが通過する際に所定の厚
み基準値よりも厚い部分が検知された場合に、識別情報
取得手段によって取得された当該カセッテに対応する識
別情報が出力手段に出力されるので、使用者は、どのカ
セッテが読取処理できなかったかがわかる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。本実施の形態においては、輝
尽性蛍光体シートを採用した放射線画像読取装置につい
て説明することとする。
【0023】まず、本実施の形態に係る放射線画像読取
装置100で使用されるカセッテ1の構造を説明する。
【0024】カセッテ1は、例えば、分離可能なフロン
ト板10およびバック板20より構成される。図1は、
カセッテ1のフロント板10とバック板20とを分離さ
せたときの斜視図であり、図2は、カセッテ1のフロン
ト板10とバック板20とを合体させたときの断面図で
ある。このカセッテ1は、撮影時や搬送時において輝尽
性蛍光体シート23を保護するとともに、撮影後に輝尽
性蛍光体シート23に光が照射されて蓄積された画像情
報が消滅するのを防止するように機能する。
【0025】フロント板10は、フレーム11および前
面板12より構成される。フレーム11は、アルミニウ
ムや硬質樹脂など、臥位撮影時や全荷重撮影時などに負
荷される大きな荷重に耐え得る材質で構成されるのが好
ましい。また、前面板12は、アルミニウムや炭素繊維
強化樹脂など、放射線透過率および剛性の高い材質で構
成されるのが好ましい。
【0026】バック板20は、バック板本体21と、鉛
箔が裏面に設けられた支持板22と、輝尽性蛍光体シー
ト23と、から構成され、輝尽性蛍光体シート23は、
支持板22に固定されている。本実施の形態において
は、バック板本体21の裏面(以下、「バック板裏面」
という)21aには、後述する副走査手段50の磁石5
4に磁力で吸着するように、磁性を帯びた薄板24を貼
着している。
【0027】フロント板10およびバック板20には、
後述するロックON/OFF動作の際に用いられる挿入
孔13、25が設けられている。フロント板10をバッ
ク板20に被せると、フロント板10の挿入孔13とバ
ック板20の挿入孔25とが対応する位置に配置され
る。
【0028】カセッテ1には、フロント板10とバック
板20とを合体した状態で維持するために、ロック機構
が設けられている。ロック機構は、ロックON/OFF
動作に伴ってバック板本体21の側面に設けられた開口
部(31a、31b、31c)と、この開口部から突出
させたり、引き込んだりできるロック爪(30a、30
b、30c)と、を備えている。なお、図1には示され
ていないが、バック本体21の他の側面にも開口部が設
けられ、ロック爪が突出・引込可能に設けられている。
【0029】ここで、ロックON動作とは、ロック爪
(30a、30b、30c等)の先端を開口部(31
a、31b、31c等)より外側に突出させて、フロン
ト板10のフレーム11内に係止させる動作をいう。ま
た、ロックOFF動作とは、ロック爪(30a、30
b、30c等)の先端を開口部(31a、31b、31
c等)の内側に引き込み、フロント板10のフレーム1
1との係止状態を解除することをいう。
【0030】ロック爪(30a、30b、30c等)の
先端を開口部(31a、31b、31c等)の内側に引
き込んだ状態(ロックOFF状態)にあるバック板20
にフロント板10を被せて、挿入孔13、25に所定の
棒状部材を挿入して1回だけプッシュすると、プッシュ
・ラッチ機構によってロック爪(30a、30b、30
c等)の先端が開口部(31a、31b、31c等)よ
り外側に突出した状態(ロックON状態)へ移行し、フ
ロント板10とバック板20とは分離不可能な状態とな
る。
【0031】一方、ロックON状態にあるときに、挿入
孔13、25に所定の棒状部材を挿入して1回だけプッ
シュすると、プッシュ・ラッチ機構によってロック爪
(30a、30b、30c等)の先端が開口部(31
a、31b、31c等)の内側に引き込まれた状態(ロ
ックOFF状態)へ移行し、フロント板10とバック板
20とは分離可能な状態となる。
【0032】また、図示していないが、バック板裏面2
1aには、後述するコード読取手段3aによって読取ら
れるバーコードラベルが貼着されている。バーコードラ
ベルには、識別情報としての輝尽性蛍光体シート23の
識別番号(ID番号)や製造年月日、輝尽性蛍光体のバ
ージョン番号、カセッテ1のサイズを表す番号などがコ
ードとして記録されている。
【0033】次に、本実施の形態に係る放射線画像読取
装置の構成について、図3ないし図5を用いて説明す
る。
【0034】図3は、放射線画像読取装置の構成を説明
するための説明図である。放射線画像読取装置100
は、装置本体2と、カセッテ挿入口3と、カセッテ排出
口4と、を備えている。装置本体2は、搬送読取部2a
およびカセッテ挿入排出部2bから構成されており、カ
セッテ挿入排出部2bは、図3に示すように搬送読取部
2aから取り外し可能な構造とされている。
【0035】装置本体2の本体部2aには、カセッテ挿
入口3から挿入されたカセッテ1を受け取って保持した
状態で回動し、後述する副走査部50へとカセッテ1を
搬送する回動搬送部40と、この回動搬送部40によっ
て搬送されたカセッテ1を上下方向に移動させる副走査
部50と、カセッテ1内の輝尽性蛍光体シート23に蓄
積された画像情報を読取る読取手段60と、読取りを終
えた画像情報を消去する消去手段70と、読取手段60
への搬送が可能か否かを検知する検知手段としての異常
検知部80と、各種情報を表示する表示装置90が備え
られている。なお、回動搬送部40と副走査部50と
は、同一の基板91上に設けられている。
【0036】カセッテ挿入口3には、挿入されたカセッ
テ1のバック板裏面21aのバーコードラベルに記録さ
れたコードを読取るコード読取手段3aが設けられてい
る。また、カセッテ挿入口3の近傍には、カセッテ挿入
口3に挿入されたカセッテ1を支持しつつ装置本体2の
内部に挿入する挿入ローラ3bが設けられている。尚、
コード読取手段3aは、読取ったコードデータを、後述
する異常検知部80の制御部85に出力する。
【0037】回動搬送部40は、カセッテ挿入口3から
挿入されたカセッテ1を受け取って保持し、後述する副
走査部50へとカセッテ1を搬送するように機能するも
のである。回動搬送部40は、回動軸41を有し、この
回動軸41を回動中心として、少なくとも点線aから点
線cの範囲(角度θ(シータ)の範囲)を自由に回動可
能とされる。
【0038】また、回動搬送部40は、挿入ローラ3b
によって装置本体2の内部に搬送されたカセッテ1を受
け取る受け台42と、受け台42によって受け取られた
カセッテ1の下向きの面を支持するガイド部43と、を
備えている。受け台42は、ガイド部43に沿って上下
方向に移動可能に設けられている。
【0039】副走査部50は、副走査レール51、副走
査可動部52a、52b、副走査移動板53および磁石
54から構成され、回動搬送部40によって搬送された
カセッテ1を上下方向(副走査方向)に往復運動させる
ものである。副走査可動部52は、図示していない駆動
手段によって副走査レール51上を上下に移動可能とさ
れる。また、副走査移動板53は副走査可動部52a、
52bに固定されているため、結果的に、副走査移動板
53は駆動手段によって副走査レール51上を上下に移
動可能となって、カセッテ1を読取手段60に搬送す
る。
【0040】副走査部50の磁石54は、カセッテ1を
吸着させて保持する吸着保持手段である。磁石54は、
副走査移動板53に一体的に設けられているため、前記
した駆動手段によって、上下方向(副走査方向)に移動
可能とされる。カセッテ1は、この磁石54に吸着保持
された状態で、駆動手段によって上下方向に往復運動す
るように搬送されることとなる。
【0041】読取手段60は、レーザー走査ユニット6
1、光ガイド62、集光管63、光電変換手段などから
構成される。レーザー走査ユニット61は、輝尽性蛍光
体シート23にレーザー光(励起光)を照射するもので
あり、このレーザー光の作用によって、輝尽性蛍光体シ
ート23に蓄積された放射線エネルギーに比例した輝尽
発光光(画像情報)が放出される。光ガイド62は、放
出された輝尽発光光を集光管63に導くものである。集
光管63は、図示していないフォトマルチプライヤなど
の光電変換手段を備えており、集光された輝尽発光光を
電気信号に変換するように機能する。また、光ガイド6
2の先端部62aと、副走査レール51との間の読取口
64を通過して、輝尽性蛍光体シート23は、画像情報
が読取られる。
【0042】消去手段70は、消去光を出射して、輝尽
性蛍光体シート23に残存する画像情報を消去するよう
に機能する。消去手段70で使用される消去ランプとし
ては、ハロゲンランプ、高輝度蛍光灯、LEDアレイな
どを挙げることができる。
【0043】異常検知部80は、本発明の主要部であ
る。以下、図3ないし図5を用いて、この異常検知部8
0の構成について説明する。
【0044】図4は、図3のIV部の拡大図であり、副走
査部50によりバック板20が搬送される際の図であ
る。異常検知部80は、読取手段60の読取口64の近
傍に設けられており、回動棒81と、回動軸82と、接
触ローラ83と、検知センサ84と、制御部85(図3
内には図示なし)などから構成される。回動棒81は、
略く字状に屈曲して形成された棒状部材であって、中央
の頂部が、回動軸82によって軸支され、カセッテ1の
バック板20との接触に伴って、半時計回りに回動可能
な構成となっている。接触ローラ83は、回動棒81の
自由端に形成されており、アルミ等の金属製、樹脂製、
又はゴム製であって、カセッテ1のバック板20が、回
動棒81に接触する際の衝撃を緩和させる機能を果た
す。接触ローラ83は、バック板20の厚みが、正常な
厚みであれば、副走査動作中にバック板20に接触しな
いように設けられている。しかし、例えば、バック板本
体21から輝尽性蛍光体シート23が剥がれてバック板
20の厚みが正常状態よりも厚い部分ができ、その厚い
部分が、読取口64において、例えば、光ガイド62の
先端部62a等と接触するような場合(異常な場合)に
は、接触ローラ83はバック板20に接触するような位
置に設けられている。
【0045】検知センサ84は、副走査部50によって
搬送されるバック板20が、接触ローラ83に接触する
ことにより、回動棒81が、回動軸82を中心にして上
方向に移動するのを検知することにより、バック板20
の異常を検知するように機能する。そして、検知センサ
84は、異常を検知した場合に、異常検知信号を制御部
85に出力する。
【0046】制御部85は、本発明の放射線画像記録装
置100におけるカセッテの異常検知の動作を制御する
部位であって、例えば、CPU85a、RAM85b、
ROM85cなどで構成される。そして、図5に示すブ
ロック図のように、制御部85はコード読取手段3a、
回動搬送部40、副走査部50、検知センサ84、表示
装置90との各種制御信号の送受が可能な構成となって
いる。そして、制御部85は、搬送停止制御手段、排出
制御手段、取出制御手段、出力制御手段、識別情報取得
手段、識別情報出力制御手段として機能する。具体的
に、制御部85は、コード読取手段3aより入力される
コードデータをRAM85bに格納し、検知センサ84
より入力される異常検知信号に基づいて、副走査部5
0、回動搬送部40の各種動作を制御し、RAM85b
に格納したコードデータに基づいて、表示装置90によ
るエラー表示等の制御をするように機能する。表示装置
90は、出力手段として、制御部85から入力される制
御信号に従って、エラー表示するように機能する。尚、
エラーを音声等で報知するための音声報知機能を備えて
いてもよい。
【0047】カセッテ排出口4の近傍には、画像情報の
読取りを終えた輝尽性蛍光体シート23を収納したカセ
ッテ1を装置外部に排出する排出ローラ4aが設けられ
ている。また、カセッテ排出口4には、排出を終えたカ
セッテ1を2〜5枚複数枚ストックしておくストッカ4
bが設けられている。
【0048】続いて、本実施の形態に係る放射線画像読
取装置100を用いた画像読取動作について、図3ない
し図6を用いて説明する。図6は、図3のVI部分の拡大
し、カセッテ1の分離動作を説明する図である。
【0049】まず、放射線画像撮影が行われたカセッテ
1を、図3の矢印A1の方向で挿入口3に挿入する。こ
の際、カセッテ1の挿入孔13(25)が下側になり、
かつ、フロント板10の前面板13が斜め下側を向くよ
うに挿入する。すなわち、輝尽性蛍光体シート23の読
取面が斜め下側を向くように挿入する。カセッテ1が挿
入口3に挿入されると、バック板裏面21aに設けられ
たコードが、コード読取手段3aによって読取られる。
そして、読取られたコードデータは、制御部85に出力
され、RAM85bに一時格納される。
【0050】カセッテ挿入口3から装置本体2の内部に
取り込まれたカセッテ1は、挿入ローラ3bを介して、
回動搬送部40へと搬送される。回動搬送部40が回動
軸41を中心にしてA3の方向に点線aの位置から点線
cの位置まで回動すると、磁性の薄板24が貼着された
カセッテ1のバック板裏面21aが、副走査部50の磁
石54に磁力で吸着されることとなる。
【0051】カセッテ1のバック板20が、副操作部5
0の磁石54に吸着されると、回動搬送部40の受け台
42内に収納されていたロックピンが上昇し、このロッ
クピンが、カセッテ1のフロント板10の挿入孔13お
よびバック板20の挿入孔25に挿入される。この動作
により、カセッテ1のロックON状態がロックOFF状
態に移行し、フロント板10とバック板20とが分離可
能な状態となる。カセッテ1がロックOFF状態に移行
すると、ロックピンが下降して受け台42内に収納され
る。
【0052】カセッテ1のロックON状態が解除されて
ロックOFF状態に移行すると、回動搬送部40が図3
の矢印A6の方向へ回動して待避位置(例えば、点線b
の位置)で停止する。この操作により、フロント板10
とバック板20とを完全に分離することができる。
【0053】図6に示したようにバック板20がフロン
ト板10から完全に分離されると、バック板20は、図
示していない駆動手段によって副走査移動板53ととも
に、図3の矢印A4の方向(上方向)へ搬送(副走査)
される。より詳細には、光ガイド62の先端部62aと
副走査レール51との間にある読取口64を通過して搬
送されるバック板20の輝尽性蛍光体シート23が、光
ガイド62の先端部62aの近傍より、レーザー走査ユ
ニット61から出射されるレーザー光Bによって主走査
される。ここで、読取口64の幅は、輝尽光を効率良く
集めるために非常に狭く形成されており、具体的には、
輝尽性蛍光体シート23が正常にバック板20に装着さ
れている場合において、1〜2mmの差違しかない構成と
なっている。そして、輝尽性蛍光体シート23が正常に
バック板本体21に装着されている場合は、光ガイド6
2の先端部62aの手前に設けられている接触ローラ8
3に接触しないで読取口64への搬送が続行され、読取
処理が実行される。一方、例えば、輝尽性蛍光体シート
23がバック板本体21から剥がれているなどにより輝
尽性蛍光体シート23或いはバック板本体21が、接触
ローラ83に接触した場合の動作については、後で詳述
することとする。
【0054】輝尽性蛍光体シート23にレーザー光が作
用すると、輝尽性蛍光体シート23に蓄積された放射線
エネルギーに比例した輝尽発光光(画像情報)が放出さ
れ、この輝尽発光光が光ガイド62を通って集光管63
に集められ、光電変換手段によって電気信号に変換され
る。電気信号に変換された輝尽発光光は、画像データと
して所定の信号処理を施された後に、装置本体2から図
示していない通信ケーブルを介して、装置外の操作端末
や画像記憶装置、画像表示装置、ドライイメージャなど
の図示していない画像出力装置に出力される。
【0055】輝尽性蛍光体シート23からの画像情報の
読取りが完了すると、図示していない駆動手段によって
副走査移動板53およびバック板20が、図3の矢印A
5の方向(下方向)へ搬送される。バック板20が矢印
A5の方向へ搬送されている間、消去手段70から消去
光Cが出射され、輝尽性蛍光体シート23に残存する画
像情報が消去される。
【0056】バック板20が図6に示す位置まで下降し
た時点で、バック板20の搬送動作が停止される。バッ
ク板20が図6に示す位置で停止すると、待避位置に待
避していた回動搬送部40が、再び図3の点線cの位置
まで回動し、フロント板10とバック板20とを合体さ
せる。フロント板10とバック板20とが合体すると、
回動搬送部40の受け台42内に収納されていたロック
ピンが上昇し、フロント板10の挿入孔13およびバッ
ク板20の挿入孔25にロックピンの先端が挿入され
る。この動作により、ロックOFF状態にあったカセッ
テ1がロックON状態に移行し、分離不可能な状態とな
る。カセッテ1がロックON状態に移行すると、ロック
ピンが下降して受け台42内に再び収納される。
【0057】フロント板10とバック板20との合体作
業が完了すると、回動搬送部40は、再び図3の矢印A
6の方向に点線bの位置まで回動して停止する。この
後、受け台42はガイド部43に沿ってカセッテ排出口
4の方へカセッテ1を搬送し、カセッテ1を排出ローラ
4aへ受け渡す。排出ローラ4aは、カセッテ1を受け
取ると、カセッテ1がカセッテ排出口4から完全に排出
されるまで排出動作を行う。
【0058】カセッテ排出口4から排出された直後のカ
セッテ1の位置を1aで表すと、1aの場所に排出され
たカセッテ1は、カセッテ1の自重によってカセッテ1
の上端から、図3の矢印A8の方向に倒れ込み、最終的
に、1bで表される位置へ移動する。この動作がカセッ
テ1の自重のみで行われるように、カセッテ排出口4の
底板部分を1a側から1b側に向けて傾斜させておく。
【0059】上記のようにして、放射線画像の読取処理
が実行されるが、次いで、本発明の主要部分である、異
常検知処理における制御部85の制御に1ついて、図7
のフローチャートを用いて以下で説明する。
【0060】まず、放射線画像読取装置100に電源が
入れられる等により、画像読取処理が可能な状態となっ
て本動作が開始される。そして、制御部85は、コード
読取手段3aより、カセッテ1のコードデータが入力さ
れたか否かを判断し(ステップS1)、制御部85はコ
ードデータ入力されたと判断した場合(ステップS1:
Yes)には、ステップS2に移行する。一方、制御部
85が、コード読取手段3aよりコードデータの入力が
無いと判断した場合は、ステップS1に工程を戻って待
機する。ステップS2において、制御部85は、コード
読取手段3aより入力されたコードデータを、RAM8
5bに一時格納する。
【0061】次いで、カセッテ1が、上述のようにし
て、回動搬送部40、副走査部50によって、読取手段
60への搬送される途中で、制御部85は、異常検知部
80の検知センサ84より、異常検知信号が入力された
か否かを判断する(ステップS3)。そして、制御部8
5は、異常検知信号が入力されたと判断した場合(ステ
ップS3:Yes)には、ステップS4に移行し、異常
検知信号が入力されていないと判断した場合には、ステ
ップS6に移行する。ここで、検知センサ84が異常を
検知する場合とは、副走査部50によって上方向に搬送
されているバック板20が、異常検知部80の接触ロー
ラ83に接触し、それによって、回動棒81が、回動軸
82を軸中心として上方向に回動すると、回動棒81の
接触ローラ83との他端部の移動を検知センサ84が検
知する動作である。
【0062】次いで、ステップS4において、制御部8
5は、検知センサ84から入力された異常検知信号に基
づいて、副走査部50の図示しない駆動手段に、バック
板20の読取手段60への搬送動作を停止させる搬送動
作停止信号を出力する。すると、図示しない駆動手段に
よって、副走査移動板53は副走査方向への移動が停止
される。この時、バック板20は、読取口64へ搬送さ
れる前に動作が停止するので、輝尽性蛍光体シート23
が、例えば、光ガイド62の先端部62a等に接触する
ことにより、読取手段60の各部や、または輝尽性蛍光
体シート23が傷つくのを防ぐことができる。また、制
御部85は、図示しない駆動手段に、カセッテ1の排出
制御信号を出力する。具体的には、駆動手段に読取口6
4の手前で停止しているバック板20をA5方向に図6
の位置まで搬送させる。更に、制御部85は、回動搬送
部40に制御信号を出力することにより、回動搬送部4
0をA3方向に移動させ、cの位置でバック板20とフ
ロント板10とを合体させ、合体したカセッテ1を回動
搬送部40によって排出口4まで搬送させて装置外より
排出させる。尚、挿入口3へカセッテ10を排出する構
成であってもよい。
【0063】次いで、制御部85は、エラーが生じたカ
セッテ10を特定するために、輝尽性蛍光体シート20
の識別番号(ID番号)のデータをRAM85bより読
み出して、識別番号と、エラーメッセージ等を、表示装
置90に表示させる(ステップS5)。このとき、エラ
ー音等を放音してもよい。尚、表示装置90ではなく、
装置本体2に接続されている図示しない操作端末のモニ
ターなどに表示してもよい。
【0064】次いで、制御部85は、装置2の動作の終
了信号が入力されたか否かを判断し(ステップS6)、
終了信号が入力されたと判断した場合(ステップS6:
Yes)には、本動作を終了する。一方、制御部85
は、終了信号が入力されていないと判断した場合(ステ
ップS6:No)には、ステップS1に移行し、次のカ
セッテ1''の異常検知処理の制御に移行する。
【0065】尚、エラー発生時、制御部85は、カセッ
テ10を装置2の外に排出せずに、装置2の内部に止め
たまま装置の動作を停止させるように制御してもよい。
例えば、バック板20から輝尽性蛍光体シート23が剥
がれており、フロント板10との再合体が不可能な場合
等である。そのような場合、制御部85は、表示装置9
0や図示しない操作端末などに、装置2内部のどの位置
でカセッテ10(もしくはバック板12、もしくはフロ
ント板11など)が停止しているかをマンガ絵で図解表
示させたり、どのような操作手順で装置2内部に停止し
ているカセッテ1(もしくはバック板20、もしくはフ
ロント板10など)を取り出せば良いかの指示メッセー
ジを表示させたりする。それにより、使用者は、装置2
内部に停止したカセッテ1(もしくはバック板20、も
しくはフロント板10など)を、装置本体2に設けられ
た開閉扉5を開くことで、装置本体2の内部より取り出
すことができる。
【0066】以上のように、本発明における放射線画像
読取装置100によれば、制御部85による異常検知処
理の制御により、何らかの理由によって、バック板20
と該バック板20の輝尽性蛍光体シート23とが、読取
口64において読取手段60の各部や副走査レール51
等と接触する虞が有る場合が検知されて、搬送動作が停
止されるので、高価な読取手段60の各部や輝尽性蛍光
体シート23を傷つけることを防ぐことができる。した
がって、輝尽性蛍光体シート23が使用できなくなり、
患者に再撮影を課すことにより余分な放射線を被爆させ
ることがなくなる。
【0067】また、バック板20が、例えば、輝尽性蛍
光体シート23がバック板本体21より剥がれるなどに
より、通常よりも厚い部分がある場合、バック板20の
輝尽性蛍光体シート23は接触ローラ83に接触する。
すると、その接触に従動して回動棒81が移動するの
で、接触によって、バック板20、輝尽性蛍光体シート
23等が傷つく虞が少ない。
【0068】また、制御部85の制御に従って、副走査
部50、回動搬送部40によりカセッテ1が、装置2の
外部へ排出されるので、次のカセッテの画像読取り動作
へと移行することができる。また、エラーが出たカセッ
テ1の識別情報がエラーメッセージ等と共に、表示装置
90等に表示されるので、どのカセッテ1にエラーが生
じたかを使用者に報知することができる。また、カセッ
テ10を外部に排出できない状態でエラーが生じた場合
には、放射線画像読取装置100の動作を停止し、カセ
ッテ10を装置内部に残した状態で、エラーが発生した
ことが使用者に通知されるので、即座に不具合を解消
し、放射線画像読取装置100が再び使用できるように
復帰させることができる。
【0069】尚、上記実施の形態は、一例に過ぎず、適
宜変更可能である。例えば、異常検知部80において、
バック板20が、接触ローラ83に接触することにより
回動棒81が回動するのを、検知センサ84が検知する
ことによってバック板20に、通常よりも厚い部分があ
るか否かを検知する構成で説明を行ったが、バック板2
0が読取口64に正常に入るか否かが検知できれば、そ
の機構は、どのような形態であってもよい。
【0070】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、カセッ
テが通過する際に、所定の厚み基準値よりも厚い部分を
検知する検知手段が読取手段の上流側に設けられ、搬送
停止制御手段により、検知手段が所定の厚み基準値より
も厚い部分を検知した場合に、搬送手段によるカセッテ
の搬送動作が停止されるので、カセッテに所定の厚み基
準値よりも厚い部分が読取手段に接触することを防ぐこ
とができるととも、効率よく輝尽光を集光することが可
能となる。
【0071】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、
特に、検知手段は、搬送手段によって搬送されるカセッ
テに接触する接触部材を備え、この接触部材によるカセ
ッテの接触に基づいて、カセッテが通過する際の所定の
厚み基準値よりも厚い部分の検知を行うので、容易な構
造で、且つ確実にカセッテに厚い部分があるか否かを検
知することができる。
【0072】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、
特に、検知手段は、一端部が回動自在の軸支され、他端
部側に接触部材を有する回動部材を備えており、この検
知手段によって、搬送されるカセッテが接触することに
よる回動部材の回動量に基づいて、カセッテが通過する
際の所定の厚み基準値よりも厚い部分の検知が行われる
ので、カセッテに所定の厚み基準値よりも厚い部分があ
る場合、カセッテが接触部材に接触して傷つくことな
く、検知することが出来る。
【0073】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜3の何れかに記載の発明と同様の効果が得られるのは
勿論のこと、特に、排出制御手段によって、検知手段に
より通過するカセッテに、所定の厚さ基準値よりも厚い
部分が検知された場合に、搬送手段により当該カセッテ
は排出口に排出されるので、画像読取装置の動作を長時
間停止させることなく、すぐに次の処理へと移行するこ
とができる。
【0074】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
〜3の何れかに記載の放射線画像読取装置において、特
に、取出制御手段によって、検知手段により通過するカ
セッテに、所定の厚さ基準値よりも厚い部分が検知され
た場合に、当該カセッテは、搬送手段により取出し可能
な位置まで搬送されるので、画像読取り装置の動作を長
時間停止させることなく、すぐに次の処理へと移行する
ことができる。
【0075】請求項6に記載の発明によれば、請求項1
〜5の何れかに記載の放射線画像読取装置と同様の効果
が得られるのは勿論のこと、特に、出力制御手段によっ
て、検知手段によりカセッテが通過する際に、所定の厚
み基準値よりも厚い部分が検知された場合に、音声或い
は画像による出力を行う出力手段に所定の態様による出
力を行わせるので、使用者は、カセッテの読取処理がで
きなかったことを知ることができ、それに対して即座に
対応できる。
【0076】請求項7に記載の発明によれば、請求項6
記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特
に、識別情報取得手段によって、カセッテに備えられた
識別情報が取得され、識別情報出力制御手段によって、
検知手段によりカセッテが通過する際に所定の厚み基準
値よりも厚い部分が検知された場合に、識別情報取得手
段によって取得された当該カセッテに対応する識別情報
が出力手段に出力されるので、使用者は、どのカセッテ
が読取処理できなかったかがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カセッテのフロント板とバック板を分離させた
時の斜視図である。
【図2】カセッテのフロント板とバック板を合体させた
時の断面図である。
【図3】放射線画像読取装置の一構成例を示す図であ
る。
【図4】図3のIV部分の拡大図であり、バック板20が
副走査部50に搬送される際を説明する図である。
【図5】図3の異常検知部80の制御部85を説明する
ブロック図である。
【図6】図3のVI部分の拡大図であり、カセッテ1の分
離を説明するための図である。
【図7】異常検知部80における異常検知処理を説明す
るためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 カセッテ 2 装置本体 3a コード読取手段(識別情報取得手段) 4 排出口 5 開閉扉 10 フロント板 20 バック板 23 輝尽性蛍光体シート 40 回動搬送部(搬送手段) 50 副走査部(搬送手段) 60 読取手段 80 異常検知部(検知手段) 81 回動棒(回動部材) 82 回動軸(回動部材) 83 接触ローラ(接触部材) 84 検知センサ(検知手段) 85 制御部(搬送停止制御手段、排出制御手段、取出
制御手段、出力制御手段、識別情報取得手段、識別情報
出力制御手段) 90 表示装置(出力手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】輝尽性蛍光体シートを備えるカセッテを挿
    入する挿入口と、 前記挿入口より装置本体内部へ挿入された前記カセッテ
    に備えられた前記輝尽性蛍光体シートから放射線画像情
    報を読取る読取手段と、 前記読取手段によって前記放射線画像情報を読取り可能
    な位置に前記カセッテを搬送する搬送手段と、 を備える放射線画像読取装置において、 前記読取手段の上流側に設けられ、前記カセッテが通過
    する際に、所定の厚み基準値よりも厚い部分を検知する
    検知手段と、 前記検知手段によって、所定の厚み基準値よりも厚い部
    分が検知された場合に、前記搬送手段による前記カセッ
    テの搬送動作を停止する搬送停止制御手段と、 を備えることを特徴とする放射線画像読取装置。
  2. 【請求項2】前記検知手段は、 前記搬送手段によって搬送される前記カセッテに接触す
    る接触部材を備え、 前記接触部材による前記カセッテへの接触に基づいて、
    前記カセッテが通過する際の前記所定の厚み基準値より
    も厚い部分の検知を行うように構成されていることを特
    徴とする請求項1に記載の放射線画像読取装置。
  3. 【請求項3】前記検知手段は、 一端部が回動自在に軸支され、他端部側に前記接触部材
    を有する回動部材を備え、 搬送される前記カセッテに前記接触部材が接触すること
    による前記回動部材の回動量に基づいて、前記カセッテ
    が通過する際の前記所定の厚み基準値よりも厚い部分の
    検知を行うように構成されていることを特徴とする請求
    項2に記載の放射線画像読取装置。
  4. 【請求項4】前記カセッテを排出する排出口と、 前記検知手段によって、前記カセッテが通過する際に、
    所定の厚さ基準値よりも厚い部分が検知された場合に、
    前記搬送手段により当該カセッテを前記排出口へ搬送さ
    せる排出制御手段と、 を備えることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載
    の放射線画像読取装置。
  5. 【請求項5】前記検知手段によって、前記カセッテが通
    過する際に、所定の厚み基準値よりも厚い部分が検知さ
    れた場合に、前記搬送手段により当該カセッテを取り出
    し可能な位置まで搬送させる取出制御手段を備えること
    を特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の放射線画像
    読取装置。
  6. 【請求項6】音声或いは画像による出力を行う出力手段
    と、 前記検知手段によって、前記カセッテが通過する際に、
    所定の厚み基準値よりも厚い部分が検知された場合に、
    前記出力手段により、所定の態様による出力を行わせる
    出力制御手段と、 を備えることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載
    の放射線画像読取装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の放射線画像読取装置におい
    て、 前記カセッテは、自己を識別するための識別情報を備
    え、 前記カセッテから前記識別情報を取得する識別情報取得
    手段と、 前記検知手段により前記カセッテが通過する際に、所定
    の厚み基準値よりも厚い部分が検知された場合に、前記
    識別情報取得手段によって取得された当該カセッテに対
    応する識別情報を前記出力手段に出力する識別情報出力
    制御手段と、 を備えることを特徴とする放射線画像読取装置。
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