JP2003280059A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2003280059A
JP2003280059A JP2002079587A JP2002079587A JP2003280059A JP 2003280059 A JP2003280059 A JP 2003280059A JP 2002079587 A JP2002079587 A JP 2002079587A JP 2002079587 A JP2002079587 A JP 2002079587A JP 2003280059 A JP2003280059 A JP 2003280059A
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camera
shutter
exposure
camera shake
strobe
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JP2002079587A
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Takashi Suzuki
崇 鈴木
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Olympus Optical Co Ltd
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】撮影途中に手ぶれが発生した場合に、手ぶれの
警告だけでは手ぶれ防止としては不十分であるという問
題がある。 【解決手段】本発明は、加速度センサと測距用像センサ
を利用したホールディングチェック機能による手ぶれ判
定を行う手ぶれ検出モードを備え、シャッタの開放中に
手ぶれが発生した場合に、その手ぶれの大きさから写真
に影響を与えると判定された際には、不足する露出値を
求め、必要であれば、その不足する露出値をストロボ発
光により補い、シャッタを閉じさせることにより、写真
への手ぶれの影響を防止するカメラである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影時の手ぶれを
検出し、露出状態を制御して手ぶれの影響を抑制するカ
メラに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、撮影者が手でカメラをホールディ
ングして撮影する際に、露出中にカメラが揺れてしまい
失敗写真となる、所謂、手ぶれが発生する場合がある。
この手ぶれを防止するために、種々の防振技術が検討さ
れている。この防振技術は、振動の検出と、検出した振
動への対策との2つの技術に分けられる。さらに、手ぶ
れ防止対策の技術は、揺れ状態をユーザに認知させる警
告技術と、撮影レンズを駆動制御して手ぶれによる像の
劣化を防止する技術に分類される。このうち警告技術と
して、本出願人は、例えば、特願平11−201845
号において、表示手段の工夫によって手ぶれによる失敗
を抑制するカメラを提案している。
【0003】また、測距センサを応用した例も、特開平
2001−165622号公報、以前には、特公昭62
−27686号公報等に示されている。通常、これらの
警告は、カメラに設けられた表示部を点灯や点滅させる
ことにより、撮影者に認識させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際の使用に
際して、ユーザに警告しただけでは手ぶれの対策として
は不十分である。つまり、シャッタ解放前のホールディ
ングしている際には、手ぶれ発生の警告は有効である
が、シャッタ解放後の撮影途中に手ぶれ発生を警告され
ても、結果として撮影された写真には、手ぶれによる滲
みが発生してしまう問題がある。
【0005】このような手ぶれ対策における従来技術と
しては、撮影時にカメラに手ぶれが発生した場合に、揺
れが収まる方向に撮影レンズを揺らせて、像がぶれない
ように補正する防振レンズ付きのカメラが知られている
が、これは複雑な構成を持つうえ、高価である。
【0006】また、特許2842662号に開示される
ように、露出途中で手ぶれを感知した場合、露出制御を
中断する技術も提案されている。この技術によれば、安
価で対応できるが、その時の写真の出来映えは、フィル
ムのラチチュードに依存してしまう旨が記述されてい
る。従って、そのときの露出値がラチチュードでカバー
できない範囲であれば、露出値が不足する暗い写真にな
ってしまうという問題が発生する。そこで本発明は、撮
影前に発生した手ぶれには警告を行い、且つ撮影途中に
発生した手ぶれにおいて、撮影される写真に影響を与え
る手ぶれの場合にはシャッタを途中で閉じさせ、且つ不
足する露出値をストロボ発光で補うことにより、手ぶれ
により発生する問題を簡単な構成で且つ廉価で対応する
カメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、カメラの保持状態を判定する判定手段と、
露出時に閉状態から開状態に変化する絞りと兼用したシ
ャッタと、被写体を照明するストロボ手段と、上記シャ
ッタの開放途中で上記保持状態が変化して撮影する画像
に影響を与えると判定された時に、上記シャッタの閉動
作を開始するとともに、上記シャッタの閉動作直前の絞
り値に基づいて、上記ストロボ手段により不足露出値を
補うようにストロボ発光を制御する制御手段とを備える
カメラカメラを提供する。
【0008】また、カメラの保持状態を判定する判定手
段と、露出時に閉状態から開状態に変化するシャッタ
と、被写体を照明するストロボ手段と、上記シャッタが
開放してから累積する露出値を求める露出値算出手段
と、上記シャッタの開放途中で、上記保持状態の変化が
変化して撮影する画像に影響を与えると判定された時
に、上記シャッタの閉動作を開始するとともに、上記シ
ャッタの閉動作直前までの露出値に基づいて、ストロボ
の発光を制御する制御手段とを備えるカメラを提供す
る。
【0009】さらに、カメラの保持状態を判定する判定
手段と、露出制御用のシャッタと、被写体を照明するた
めに、充電した電荷を放電して発光するストロボ手段
と、上記露出制御途中で、上記保持状態の変化が変化し
て撮影する画像に影響を与えると判定された時に、上記
露出動作終了直前までの露出値、及び上記充電電圧値に
基づいて、上記露出動作を終了するか、継続するかを決
定する決定手段とを備えるカメラを提供する。
【0010】以上のような構成のカメラは、判定手段に
より撮影前に発生した手ぶれが発生した場合には警告を
行う。また、シャッタを開放している撮影途中に発生し
た手ぶれに対しては、制御手段によりその手ぶれの大き
さが撮影される写真に滲み等の影響を与えると判定され
ると、設定時間の前にシャッタを閉じさせるが、その閉
口に伴い、不足する露出値を検出して、その露出値が撮
影に先だって求められた露出値より所定量アンダであっ
た際に、ストロボ発光により不足する露出値を補いつつ
シャッタを閉じさせる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について詳細に説明する。本実施形態は、カメラ
のファインダ内に設けられた撮影モードによる撮影範囲
(ファインダ視野)を光の透過率変化で表示する液晶表
示部と、手ぶれ判定を行う判定手段として、既存の測距
センサの他にモノリシック加速度計を併用し、カメラの
振動を検知して手ぶれの発生を示唆する振動検出部とを
備えて、手ぶれが発生した場合には、液晶表示部の表示
領域の透過率をパターン的に変化させてユーザへ手ぶれ
発生を容易に認識させる技術となっている。
【0012】上記モノリシック加速度計は、ICチップ
の上に形成されるものであり、可動のパターンと非可動
パターンと間に発生する容量変化を利用して振動を検出
する装置であり、本発明には、例えば特開平8−178
954号公報等で提案されているものを用いることがで
きる。
【0013】その構成としては、両パターンは共にシリ
コン基板上にポリシリコン部材により形成されており、
一方の電極が移動可能で加速度に応答し、他方の電極が
加速度に対して静止しているような状態で一対のコンデ
ンサを形成している。このようなシリコン基板に加速が
加わると、一方のコンデンサの容量は増大し、他方のコ
ンデンサの容量は減少する。これらの差動キャパシタン
スを電圧信号に変換する信号処理回路が必要であり、こ
れらの可動電極、コンデンサ及び信号処理回路が同一基
板上にモノリシックに形成される。
【0014】また、特開平8−178954号公報に
は、自動車の制動システムやエアバッグ等の安全装置を
作動させるための応用が述べられており、モノリシック
化する事により、寸法コスト、所要電力、信頼性等にす
ぐれている点が説明されているが、本実施形態は、この
ような素子を有効に配置、制御し、上記特質を保ちつ
つ、カメラ特有の状況を加味し、高精度で効果的な防振
カメラを実現する。この部分は、衝撃などを検出するい
わゆるショックセンサ等で構成してもよい。
【0015】図1及び図2には、本発明の実施形態に係
るカメラの構成例を示して説明する。図1(a)は、カ
メラの外観と、その一部の内部構造を示し、図1(b)
は、本実施形態の特徴となる硬質プリント基板とフレキ
シブルプリント基板(以下、フレキ基板と称する)の配
置関係を示す図であり、図1(c)は本発明の測距光学
系を示す。図2は、本実施形態のカメラの電気的なブロ
ック構成を示す図である。
【0016】図1(a)に示すように、カメラ10の前
面には、撮影レンズ9やストロボ8(ストロボ手段)の
他に、ファインダ対物レンズ15や、オートフォーカス
(AF)用の測距部及び測光に用いられる測光測距ユニ
ット5の受光レンズ等が配置されている。このカメラの
内部には、該カメラを全自動で動かすための電子回路が
設けられている。この電子回路には、硬質プリント基板
14上に実装される前述したモノリシック加速度計(加
速度センサ)3も含まれており、位置関係を示すため
に、図1(a)において一部の内部構造が見えるように
カットしている。
【0017】また、硬質プリント基板14上には、加速
度センサ3の他に、カメラ全体の撮影に関する動作を制
御するためのワンチップマイコン(CPU)1や、モー
タ等のアクチュエータを動作させて機械機構部を駆動さ
せるインターフェースIC(IFIC)2が実装されて
いる。また、CPU1の近傍には、カメラ組立工程で部
品バラつきの調整用データを記憶するためのメモリ4と
して、例えばEEPROMが設けられている。
【0018】図1(b)は、カメラを横方向から見た状
態における、硬質プリント基板14とフレキシブル基板
7の関係を示す図である。この硬質プリント基板14
は、カメラ内部の曲面に沿って曲げられないため、フレ
キ基板7が用いられており、コネクタ12により接続さ
れている。このフレキ基板7の上面には表示素子(LC
D)6が実装され、オートフォーカス(AF)用センサ
5cとの通信ラインやスイッチ用パターン13が形成さ
れている。このフレキ基板7は、カメラ背面まで回り込
み、図1(b)に示すような警告表示用部11における
発音素子PCVやLED等の告知用素子が実装され、警
告表示用部11にCPU1から出力された信号を伝達さ
れる他、AFセンサ5cにも信号の授受がなされるよう
になっている。
【0019】このAFセンサ5cは、図1(c)に示す
ように、周知な三角測距の原理を用いて、被写体101
の距離を求めるものであり、被写体101の像信号10
2を、2組の受光レンズ5d及びセンサアレイ5eによ
って検出し、その相対位置差xから被写体距離Lを検出
することができる。
【0020】一般に被写体は、縦方向の陰影を有してお
り、この2つの受光レンズ5dは、図1(a)に示すよ
うに、横方向(X方向)に配置されている。またセンサ
アレイ5eも横方向に分割されている。このような配置
によって、横方向に手ぶれがあると生じるX方向の像ズ
レは、このAFセンサにより検出することができる。従
って、加速度センサ3は、図2(b)に示すように、X
方向よりもY方向のブレを検出する方向に配置して、X
Y両方向の検出を別のセンサで補い合うようにした。
【0021】ここで、図3に示す製造工程の一例を参照
して、加速度センサ3について説明する。まず、シリコ
ン基板(ICチップ)20上に酸化膜21を形成し(図
3(a),(b))、その酸化膜21上にレジストマス
クによるパターンを形成し、露出している部分をエッチ
ングで除去し、レジストマスクを除去すると、任意の部
分に開口部を形成することができる(図3(c))。そ
の後、所定形状にポリシリコン層22を堆積させた後
(図3(d))、酸化膜21をウェットエッチングを用
いて選択的に除去すると、ポリシリコン層22によるブ
リッジ構造がシリコン基板20上に形成される(図3
(e))。このポリシリコン層には、リンなどの不純物
拡散を行い、導電性を持たせる。このように図4(b)
に示すような4隅に支柱部を有する可動電極22がシリ
コン基板20上に形成される。
【0022】また、シリコン基板20上には、図4
(a)に示すように、別の電極24,25を形成し、前
述した可動電極22の腕部23a,23bと隣接させて
配置することにより、腕部23aと電極24、腕部23
bと電極25の間に微小コンデンサ容量が形成される。
さらに、図4(c)に示すようにシリコン基板20上
に、この可動電極構造を配置するICチップとすること
によって、所定方向の加速度が判定できる処理回路付き
のICがモノリシックで構成できる。
【0023】つまり、図4(c)に示すように、このチ
ップ上には上記モノリシックで構成された可動電極コン
デンサと共に処理回路部29がオンチップで形成されて
いる。これは、可動電極22によって変化する容量成分
を検出して、加速度に応じた信号を出力するものであ
る。ブリッジ状可動電極22の動きによって上記2つの
電極に形成される容量の一方は増加し、一方は減少する
ので、図4(b)の矢印方向の加速度が検出できる。従
って、このICチップをカメラに搭載すると、図2
(b)のようにY方向の加速度が判定できる。
【0024】図5(a)には、処理回路29の構成例を
示す。前述したように、加速度方向の移動を検出するた
めの加速度センサ3に含まれる腕部23a,23bと電
極24及び、腕部23bと電極25のそれぞれの間で容
量成分が形成され、腕部23a,23bの動きによっ
て、これらの容量が変化する。この容量変化を処理回路
29により電気的信号に変換する。
【0025】この処理回路29は、パルス波形の搬送波
を発振する搬送波発生器(発振回路)31と、加速度セ
ンサ3の容量変化によって変化したそれぞれの発振波形
を全波スイッチング整流によって復調する復調回路32
と、加速度依存のアナログ信号を出力するフィルタ回路
33と、アナログ−PWM変換するPWM信号発生回路
34とで構成される。図5(b)にその出力波形を示
す。このように加速度に応じて、パルスのデューティ比
(T1とT2の割合)が変化する。
【0026】従って、この加速度センサ3は、加速度に
比例する電圧信号又は加速度に比例するパルス幅変調
(PWM)信号を出力する。ディジタル信号のみを扱え
るCPU1は、内蔵するカウンタを利用して、PWM信
号を復調すれば、加速度検出が可能となる。加速度に比
例する電圧信号は、A/D変換器を有する調整器等を利
用すればよい。また、PWM信号を利用すれば、CPU
1にA/D変換器を搭載する必要はない。
【0027】図2(a)には、このような加速度センサ
3を実装したカメラのブロック回路図を示して、説明す
る。この構成においては、カメラ全体を制御するCPU
1と、IFIC2と、モノリシック加速度計(加速度セ
ンサ)3と、調整用データを記憶するメモリ(EEPR
OM)4と、オートフォーカス(AF)部5aと、測光
部5bと、AFセンサ5cと、カメラの設定状態や撮影
に関する情報を表示するための液晶表示素子(LCD)
6と、ファインダ内に設けられて撮影に関する情報を表
示するファインダ内LCD6aと、補助光等を発光させ
る発光管を含むストロボ部8と、発光管を発光させるた
めの電荷をチャージするメインコンデンサ8aと、ズー
ミング機能を有する撮影レンズ9と、LEDを含む警告
表示用部11と、警告表示用部11に直列接続された抵
抗11aと、カメラの撮影シーケンスを開始させるため
のスイッチ13a,13bと、手ぶれ検出モードを設定
するモード切り換えスイッチ13cと、カメラのストロ
ボの発光状態を変更するためのフラッシュスイッチ13
dと、撮影レンズ、シャッタ、フィルムの給送等の駆動
機構を駆動するモータ18と、モータ18と連動して回
転する回転羽根16と、モータ18の駆動制御のために
回転する回転羽根16の穴を光学的に検出するフォトイ
ンタラプタ17とで構成される。
【0028】また、モータ18は、シャッタ19やズー
ムレンズ鏡枠等の各駆動機構を駆動する場合に、切替機
構により駆動先を切り替えてもよいし、それぞれ駆動機
構に別途のモータを備えてもよい。ここで想定している
シャッタは、絞りと兼用したレンズシャッタ式のもので
あり、図2(c)に示すように、開口が徐々に開いてい
く過程(時間T0)と、全開となって絞りの状態が変化
しなくなる過程と、絞りが閉口していく過程(時間T
1)とを有している。撮影シーンの明るさやフィルム感
度によってシャッタが閉じる時間T1が決定される。こ
のように絞りが開口から閉口するまで状態は、絞り値に
よって表すことができる。
【0029】この構成において、CPU1は、スイッチ
13a,13bの操作状態に従って、カメラの撮影シー
ケンスを制御する。つまり、モノリシック加速度計3の
出力に従って手ぶれ警告用のファインダ内LCD6aに
よる警告表示の他、撮影時にはAF部5a、露出制御の
ために被写体の輝度を測定する測光回路5bを駆動し、
必要な信号を受けとって前述したIFIC2を介して、
モータ18を制御する。この時、モータ18の回転は回
転羽根16に伝えられ、その調整の穴の有無の位置に従
ってフォトインタラプタ17が出力する信号をIFIC
2が波形整合してCPU1はモータ18の回転の状態を
モニタする。また、必要に応じてストロボ部8による補
助光の発光を行う。
【0030】図7は、第1の表示例として、ファインダ
内LCD6aに表示される警告パターンの一例を示し説
明したものである。ファインダ内LCD6aは、パノラ
マモード時の画面表示や、シャッタが切れたことを示
す、ブラックアウト表示等に使われるものを流用する。
【0031】図7に示す画面A及び画面Cを合わせた遮
光パターンは、パノラマ撮影設定時に表示される遮光パ
ターンであり、これを利用している。まず、画面Aに示
すように上部領域のみを遮光し、次に画面Bに示すよう
にパノラマ撮影時の撮影範囲を示す中央の領域のみを遮
光し、最後に画面Cに示すようにパノラマ遮光部の下部
領域のみを遮光することを順次、繰り返し行うパターン
である。この表示形態を繰り返し行うことにより、ファ
インダを覗いているユーザに手ぶれが発生していること
を認知させることができる(このA,B,Cのパターン
を同時に遮光すると、上記ブラックアウト表示ができ
る)。
【0032】このような表示によってファインダ画面が
揺れる感じが表現できるので、ユーザはカメラを構え直
して手ぶれが発生しなくなると、ノーマルかパノラマの
モードに応じて図8(a)の画面D又は図8(b)の画
面Eに戻り、被写体のモニタが可能となる。
【0033】また、図9は、LCD6aに表示される手
ぶれ警告の第2の表示例を示している。この表示例は、
図7で説明したパターンを同様に、パノラマ撮影設定時
に表示される遮光部分を利用している。この上下の遮光
部分を交互に画面A、画面Cとして表示するパターンで
ある。このパターンは、図7におけるパターンとは異な
り、常に画面中央部は見えているためパノラマ撮影モー
ド、被写体の表情が見えにくくなったりすることはな
い。また、点滅しているため、図8(a),(b)にお
ける通常表示とは異なり、ユーザが誤解することはな
い。
【0034】次に、このように構成されたカメラの振動
検出原理について、図6を参照して説明する。図6
(a)に示すように、ユーザ100が片手でカメラを持
ちホールディングする場合、カメラが斜め方向に微小に
揺られる傾向があり、これは、図6(b)のように、X
方向とY方向の動きに分解できるものである。一般のユ
ーザは、こうした微小振動が撮影時に「手ぶれ」という
作用をひき起こす事に対して無意識である場合が多く、
カメラがこの微小振動を検知して、前述した図7乃至図
9で説明したような表示を行うことにより、ユーザは左
手100aをカメラにそえる等、振動を押さえるような
方策を講じて撮影するため、手ぶれによる失敗のない写
真撮影が可能となる。但し、常に警告されていると、撮
影者にとってはわずらわしくなる。十分手ぶれに注意し
ている経験豊かなユーザは、むしろ、流し撮りなど、こ
のカメラの揺れを効果的に利用した写真撮影を楽しんだ
りする場合もあるため、このホールディングチェック機
能は、モードの1つ例えば、手ぶれ検出モードにしてお
き、ユーザが必要と思う時のみ、設定できるような工夫
をする。
【0035】つまり、図10(a)に示すようなモード
切り換えスイッチ13c及び液晶表示部6を設け、通常
状態では、セグメント6aによるフィルムカウンタ等の
機能のみを表示させておく。そして、図10(b)に示
すようにユーザ100がモード切替スイッチ13cを操
作して、手ぶれ検出モードが設定されたならば、図10
(b)、(c)に示すような表示セグメント6b,6c
からなる手ぶれ検出モード設定表示を行われる。この手
ぶれ検出モード設定表示は、表示セグメント6bのみが
点滅し、ユーザがモード設定されていることを認知する
ことができる。
【0036】この手ぶれ検出モード設定表示は、図10
(d)に示すようなセルフタイマーモード表示6dのセ
グメントの一部を兼用しているため、液晶表示素子6内
に新たなセグメントを作るスペースを確保する必要がな
く、レイアウトに負担をかけることがない。これらのセ
グメントは、図11に示すように、セルフタイマーモー
ド表示用のセグメントが複数に分割されたものであり、
それぞれに配線されて、各部を独立的に表示制御するこ
とができるように構成されている。
【0037】図12及び図13には、このような手ぶれ
検出モードを有するカメラの一構成例の外観を示す。こ
こで、図12は、カメラの背面側から見た構成を示し、
図13は、正面斜め方向から見た構成を示している。こ
れらの図面を参照して、ホールディングチェックによる
手ぶれの発生を警告する作用について説明する。
【0038】図12に示すように、カメラ10の背面に
は、ファインダ接眼部61が設けられ、その横には、発
光ダイオード(LED)11が設けられている。手ぶれ
が発生している状態においては、このLED11が点滅
表示され、ユーザは、カメラを構えた状態であってもそ
の警告を認識することができる。このような警告を認識
した場合には、例えば、図6(a)示したように、撮影
者が片手(右手)でホールディングしているカメラに左
手100aを添えて、カメラをよりしっかりとホールド
して揺れ防止等の対策ができる。カメラ10の上面に
は、モード表示用LCD6、モード設定用のスイッチ1
3c及びレリーズボタン51等が設けられている。
【0039】図13に示すように、カメラ10の前面に
は、撮影レンズ63と、その上方には、ファインダ対物
レンズ64、測光測距ユニット5の受光レンズが設けら
れ、更にストロボ発光部62及びセルフタイマー用LE
D65が配置されている。このLED65を手ぶれ発生
時にLED65も点滅表示させれば、ユーザがカメラ前
にいた場合に依頼した撮影者に手ぶれが発生しているか
否かを知ることができる。
【0040】また図13に示すように、カメラ10の前
面には、摺動可能で携帯時には、撮影レンズ63、ファ
インダ対物レンズ64、測光測距ユニット5の受光レン
ズをカバーするバリア10a設けられている。このバリ
ア10aは、電源スイッチを兼ねさせて、開けたときに
電源がオンして、沈胴している撮影レンズ63を所定位
置まで繰り出させて撮影可能状態にし、閉じようとした
場合には、撮影レンズ63をカメラ内に沈胴させて、電
源をオフさせる機能を持たせてもよい。
【0041】前述したカメラの裏面側のファインダ接眼
レンズ61の近傍に設けたLED11は、既存するスト
ロボの充電中表示やAF合焦表示用のLEDと兼用させ
てもよい。
【0042】この手ぶれ検出モードを設定した後、カメ
ラを構えた際にホールディングが不安定でカメラに揺れ
があれば、前述したようにファインダ内LCDを点滅さ
せたり、また、図9に示すように、カメラファインダ接
眼部61近傍のLED11を点滅させて警告するように
してもよい。
【0043】また、このような揺れが発生している際
に、カメラ前面に設けたセルフタイマー表示用LED6
5を点滅させる機能を持たせることにより、例えば、カ
メラのユーザーは、自身の撮影のために依頼した撮影者
のカメラの揺れ状態を認識することができる。
【0044】図14を参照して、前述したAFセンサ5
cの出力(像信号)と、加速度センサ3の出力の関係に
ついて説明する。この説明にあたって、ユーザが構えた
カメラが、図6(a),(b)に示すようなX、Y方向
の両成分の動きを持つ手ぶれを起こしている状態とす
る。
【0045】まず、カメラの揺れ幅が大きい、即ち、移
動距離が長い場合は、図14(a)に示すように、カメ
ラが動いた瞬間t=t1 のタイミングで加速度センサ
3がカメラが動き出すことによる信号を出力する。しか
し、その後、一定速で動いていれば、カメラが揺れてい
るにもかかわらず、加速度センサ3は、加速度が無いた
め、その検出信号を出力しない。再び、カメラが止まっ
た時t=t7 のタイミングで、今度は、先の定速運動
を停止させるような方向の出力結果を出力する。つま
り、カメラの揺れが検出されにくいということになる。
しかし、カメラの像センサ(AFセンサ5c)は、定速
移動中であっても、変化しつづける像信号を出力するた
め、この出力結果を判定すれば、加速度センサ3の出力
が0でも、カメラのCPU1は、カメラが揺れているこ
とが判別でき、加速度センサ3の出力を補うことができ
る。
【0046】また、カメラの揺れ幅が小さい、即ち、移
動距離が短い場合は、図14(b)に示すように、AF
センサ5cが検出した像信号は、ほとんど変化しなくと
も、加速度センサ3が揺れが反復する毎に出力する。こ
のような小刻みな揺れは、撮影者がカメラを構えた際
に、カメラを固定して保持しようとして、手の震えがカ
メラに伝わるものであり、図14(a)とは異なり、像
の変化が小さく、実際にこの揺れが発生している状態で
撮影しても、焦点距離によっては、問題ない写真が撮影
できる場合が多い。つまり、加速度センサ3が大きな出
力を出力しても、カメラは微動しかしていない場合があ
り、加速度センサ3の出力間隔が空いていても、カメラ
位置は大きく変化している場合もある。
【0047】また、AFセンサ5cによるぶれ判定にも
限界がいくつかある。例えば、主要被写体が背景と比べ
てコントラストがないシーンや、暗くて主要被写体が特
定できないシーンでは、被写体像の変化が感知されず、
判定することができない。また、本実施形態のように、
一方向しか検出方向のないセンサではそれと異なる方向
のカメラの移動や像変化はわからないし、また、カメラ
があまりにも大きく揺れた時には、AFセンサ5cがモ
ニタしている位置がはずれて、像が完全に変化してしま
い揺れ量の正確な判定ができなくなってしまうため、こ
れらの2つのセンサを適宜、使い分けて振動を判定する
必要がある。
【0048】図15に示すフローチャートを参照して、
前述したような構成により検出されたカメラの保持状態
(手ぶれ状態)の判定結果を用いて、正しく露出を行う
制御について説明する。このシーケンスは、レリーズボ
タンの押し込み(半押し)に伴う1stレリーズスイッチ
(1R)がオンした以降に実行されるものであり、CP
U内蔵のROMに予め記憶されたプログラムに従って実
行される。
【0049】1stレリーズSWのオンによりシーケンス
がスタートし、まず露出値(露光量)を決めるための測
光が行われる(ステップS1)。次に、ストロボの発光
用コンデンサの充電電圧をチェックするとともに(ステ
ップS2)、ストロボ発光時間と、その時得られる光量
(ガイドナンバー:GNo)を算出する。次に、測距装置
によって被写体距離Lを検出し、ピント合わせのための
AF演算を行い(ステップS3)、さらに、これらの測
距・測光の結果より、ストロボ発光の有無また、発光し
た場合のストロボ発光時間等の演算を含む露出制御を行
う(ステップS4)。
【0050】次に、さらなるレリーズボタンの押し込み
(全押し)により、2ndレリーズSW(2R)がオンし
たか否かを判定する(ステップS5)。この判定で、2
Rがオンしていないならば(NO)、撮影者がまだ、シ
ャッタチャンスを狙っている状態であるものと判断さ
れ、所定時間待機し(ステップS14)、その所定時間
が経過したならば(YES)、測距装置により得られた
測距結果を基づき(ステップS15)、また、加速度セ
ンサの出力等をモニタして、手ぶれ判定を行う(ステッ
プS16)。判定された判定結果に応じた警告を行い
(ステップS17)、上記ステップ14に戻る。一方、
上記ステップS5において、2Rがオンされたならば
(YES)、撮影レンズのうちのAF用レンズを駆動し
てピント合わせ、露出を開始する(ステップS6)。
【0051】そして、露出を開始すると共に、測距装置
からの出力(測距値)をモニタし(ステップS7)、且
つ加速度センサの出力もモニタして、手ぶれ判定を行う
(ステップS8)。この手ぶれ判定において、手ぶれが
予め定めた基準より大きいか否かを比較して(ステップ
S9)、手ぶれの方が大きければ(YES)、手ぶれの
影響が大きくなる前に露出を終了させるために、これま
での露出値(露光量)を再演算して求める(ステップS
10)。この再演算においては、シャッタの開放から、
この時点までの露出値を積算して、通常よりもストロボ
発光量を少なく及びシャッタスピードを短くした前提で
演算されるものであり、主として、ストロボ発光時間を
再演算しなおすものである。
【0052】次に、露出を終了する、即ち、再演算によ
り求められた発光時間のストロボ発光を行いつつ、シャ
ッタ閉時の処理を行う(ステップS11)。そして、露
出を終了した後、AF用レンズの位置情報をリセットし
(ステップS12)、フィルム給送機構により、1コマ
のフィルムを巻き上げて(ステップS13)、一連のシ
ーケンスを終了する。以上説明したように、本実施形態
では、露出中に写真に影響がある手ぶれが発生したもの
と判定されると、手ぶれの影響を極力抑えるようにスト
ロボ発光により不足した露出値を補いつつ、シャッタを
閉じる。
【0053】図16には、露出時に手ぶれ発生の有無に
おける、シャッタの開放状態とストロボ発光の関係につ
いて示し、説明する。図16(a)は、時間Tshockの
タイミングで手ぶれが検出された例であり、シャッタは
予め算出された時間よりも早く途中で閉じるが、ストロ
ボを時間ST1だけ発光させて、シャッタを早めに閉じる
ことによって不足する露出値を補っている。また、図1
6(b)は、手ぶれが検出されず、シャッタが全開まで
行っており、この場合は、絞り(開口)が開放FNoまで
行くので、ストロボ発光が必要でも発光量(発光時間S
T0)は少なくてよい。
【0054】図17に示すフローチャートを参照して、
手ぶれ発生における露出について詳細に説明する。ここ
では、単純化のために、1stレリーズスイッチや主に露
出中の制御を強調して説明している。撮影者によりレリ
ーズボタンが押し込まれて、1stレリーズスイッチ(1
R)がオンしたことが検出されると、撮影シーケンスが
開始される。まず、前述したような測光・測距が行われ
る(ステップS21)。これは、AFセンサの出力によ
って、被写体の明るさや被写体までの距離Lが求められ
る。ここで得られた結果にフィルム感度等も加味され
て、シャッタスピード(時間T1)が算出される(ステ
ップS22)。また、CPU1に内蔵されるRAMを用
いて、カメラ状態を記録しておく機能を用いる。これ
は、所定のRAMのテーブルにおける1ビット(フラ
グ)を”H”や”L”に設定することによって、制御を
切り替えるものであり、例えばストロボの発光フラグ及
び充電フラグについての情報は、共に最初は”0”にリ
セットする(ステップS23)。
【0055】次に、ストロボのコンデンサの充電電圧を
CPUに内蔵するA/D等でチェックして、充電状態の
良否を判定する(ステップS24)。この判定で、充電
が十分であれば(YES)、充電フラグを”1”とする
(ステップS25)。そして、フラグ”1”とした場
合、及び充電が不十分であった場合(NO)には、共に
上記ステップS21でより得られた距離Lでピント合わ
せを行い(ステップS26)、シャッタを開放し且つ、
タイマTをスタートさせる(ステップS27)。尚、通
常は、タイマTが時間T1に達したならばシャッタが閉
口される。
【0056】次に、タイマによりカウントされた時間T
がシャッタ開放後の時間T1に達したか否かを判定する
(ステップS28)。カウント時間Tが時間T1以上に
なった場合には(YES)、発光フラグが”1”となっ
ているか否かを判定する(ステップS29)。この判定
で、発光フラグが”1”であった場合には(YES)、
ストロボ発光が可能であるものと判定され、前述したよ
うに演算されたGNoに従って、ストロボ発光を行い
(ステップS30)、シャッタを閉じて(ステップS3
1)、一連のシーケンスを終了する。一方、上記ステッ
プS29で発光フラグが”1”でなかった場合(N
O)、ストロボ発光ができないものと判断されて、その
ままステップS31に移行して、シャッタを閉じる。
【0057】また、上記ステップS28において、カウ
ント時間Tが時間T1に達しない場合には(NO)、露
出中において手ぶれ判定を行っているため、手ぶれ判定
シーケンスを実施する。ここで、シャッタの開放した
後、所定時間Tsoが経過したか否かを判定する(ステッ
プS32)。これは、シャッタ開放後、すぐに閉口して
しまうと、フィルムに全く露出されなくなるため、所定
時間は、シャッタが閉口しないようにするためのもので
ある。その所定時間Tsoが経過した後(YES)、充電
フラグが”1”か否かを判定する(ステップS33)。
【0058】この判定で、充電フラグが”1”であった
場合(YES)に手ぶれ判定を実施する。つまり、ステ
ップS32,S33において、所定時間Tsoが経過し、
且つ充電フラグが”1”であった場合に手ぶれ判定を実
施する。また、ここでは説明を容易にするために、例え
ば、シャッタが開放(T=To)になると、ちょうど手
ぶれが起こりやすいシャッタスピードに相当するものと
して、手ぶれが無くシャッタが開放になったか否か(T
>To)を判定する。この判定で、手ぶれが無くシャッ
タが開放された状態となった場合には(YES)、発光
を伴う露出制御を行うようにした。つまり、発光フラグ
に”1”をセットし(ステップS35)、FNoを開放
FNoに設定し(ステップS36)、FNo、被写体距
離L、フィルム感度に基づいて、ストロボの発光量(G
No)を算出する(ステップS37)。この算出後に
は、上記ステップ29に移行して、以降のストロボ発光
有りの露出制御を行う。
【0059】一方、上記ステップS34において、シャ
ッタが開放に至る前に手ぶれが発生した場合には(N
O)、手ぶれの大きさを検出し(ステップS38)、そ
の手ぶれの大きさが予め定めた判定値よりも大きいか否
かを判定する(ステップS39)。この判定において、
手ぶれの大きさが判定値よりも大きくない(NO)、即
ち、写真に影響を与えるほど影響がないものと判定され
た場合には、ステップS28に移行して、通常の露出制
御を行う。これに対し、発生した手ぶれの大きさが写真
に問題を与えると判定された場合には(YES)、手ぶ
れによる像の滲みが写し込まれる前にシャッタを閉じ無
ければならない。この露出では、露出値が不足する場合
があり、それを極力防止するために、すでに上記時間T
1における露出値に至るか否かを判定するために、ま
ず、露出アンダ量を算出する(ステップS40)。そし
て、得られた結果が1EV以上か否かを判定し(ステッ
プS41)、1EV未満であれば(NO)、ストロボ発
光は不要であるため、そのままステップS29に移行し
て、シャッタを閉じる。しかし、1EV以上のアンダの
場合には(YES)、ストロボ発光が必要であるのと判
断して、発光フラグを”1”に設定し(ステップS4
2)、経過した時間Tより現在のFNoを算出して(ス
テップS43)、ステップS37に移行し、再演算した
ストロボ光量に基づく発光した露出制御行う。
【0060】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、シャッタ開放後、即ち露出中に手ぶれが発生した判
定し、発生した手ぶれが写真に滲みを与えるほど大きい
場合には、シャッタを閉じて、像の滲みを防止する。こ
の時の露出値の誤差が所定レベル未満ならストロボ発光
は行わず、無駄なエネルギーの消費を防止する。また、
そのままシャッタを閉じてしまうと露出値が不足する場
合には、正しく計算された補足光量によるストロボ発光
を行い、充分な露出による手ぶれのない美しい写真を得
ることができる。
【0061】また、ストロボの充電状態をチェックする
ことを加味したので、露出がアンダーになったり、充電
を待ってタイミングを逃すことがない。ストロボオフモ
ードが設定可能なカメラにおいては、充電フラグが”
0”になるように制御すればよい。また、ステップS3
2の判定では、所定時間の露出が行われたかを判定して
いるため、シャッタ開放直後に手ぶれが発生したこと
で、充分な露出が行われずにシャッタが閉じてしまうよ
うな弊害を防止することができる。
【0062】以上の実施形態について説明したが、本明
細書には以下のような発明も含まれている。
【0063】(1)カメラの保持状態を判定する判定手
段と、露出時に閉状態から開状態に変化する絞りと兼用
したシャッタと、被写体を照明するストロボ手段と、上
記シャッタの開放途中で、上記保持状態の変化を検出し
たときに、上記シャッタの閉動作を開始するとともに、
上記シャッタの閉動作直前の絞り値に基づいて、ストロ
ボの発光を制御を行う制御手段と、を具備することを特
徴とするカメラ。
【0064】(2)カメラの保持状態を判定する判定手
段と、露出時に閉状態から開状態に変化するシャッタ
と、被写体を照明するストロボ手段と、上記シャッタが
開放してから累積する露出値を求める露出値算出手段
と、上記シャッタの開放途中で、上記保持状態の変化を
検出した時に、上記シャッタの閉動作を開始するととも
に、上記シャッタの閉動作直前までの露出値に基づい
て、ストロボの発光を制御する制御手段と、を具備する
ことを特徴とするカメラ。
【0065】(3)手ぶれによるカメラの保持状態を判
定する判定手段と、露出時に閉状態から開状態に変化
し、所定の露出時間後に閉状態になるシャッタと、被写
体を照明するストロボ手段と、上記シャッタが開放して
から取り込まれた光量を累積して露出値として求める露
出値算出手段と、上記シャッタの開状態となってから上
記所定の露出時間前に手ぶれが発生して、撮影する画像
に影響を与えると判定された時に、上記シャッタの閉動
作を開始すると、上記シャッタの閉動作直前までの露出
値に基づいて、上記ストロボ手段により不足露出値を補
うようにストロボ発光を制御する制御手段と、を具備す
ることを特徴とするカメラ。
【0066】(4)上記カメラにおいて、上記シャッタ
の開状態は、開放開始から所定時間までの間に手ぶれ発
生によるシャッタ閉口指示があっても、上記所定時間が
経過するまでは、シャッタの開状態を維持する上記
(3)に記載のカメラ。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、撮
影前に発生した手ぶれには警告を行い、且つ撮影途中に
発生した手ぶれには、その手ぶれが撮影される写真に影
響を与えると判定された際にシャッタを閉じさせ、その
閉口により不足する露出値を算出して、ストロボ発光に
より不足する露出値を補いつつシャッタを閉じさせるこ
とにより、手ぶれにより発生する問題を簡単な構成で且
つ廉価で対応するカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るカメラの構成例及び測
距理論について説明するための図である。
【図2】実施形態のカメラの電気的なブロック構成を示
す図である。
【図3】加速度センサの製造工程の一例を示す図であ
る。
【図4】実施形態のカメラに用いられる加速度センサの
構成及び動作について説明するための図である。
【図5】実施形態のカメラに用いられる処理回路の構成
例を示す図である。
【図6】カメラの振動検出原理について説明するための
図である。
【図7】カメラのファインダ内LCDに表示される警告
パターンの第1の表示例を示す図である。
【図8】カメラのファインダ内LCDに表示される通常
撮影パターンとパノラマ撮影パターンの例を示す図であ
る。
【図9】カメラのファインダ内LCDに表示される警告
パターンの第2の表示例を示す図である。
【図10】手ぶれ検出モードの設定及び設定表示につい
て説明するための図である。
【図11】セルフタイマーモード表示用のセグメントの
一例を示す図である。
【図12】実施形態の手ぶれ検出モードを有するカメラ
を背面斜め方向から見た外観の一例を示す図である。
【図13】実施形態の手ぶれ検出モードを有するカメラ
を正面斜め方向から見た外観の一例を示す図である。
【図14】AFセンサの出力と、加速度センサの出力の
関係について説明するための図である。
【図15】カメラの保持状態(手ぶれ状態)の判定結果
を用いて、正しく露出を行う制御について説明するため
のフローチャートである。
【図16】露出時に手ぶれ発生の有無における、シャッ
タの開放状態とストロボ発光の関係について示す図であ
る。
【図17】手ぶれ発生における露出について詳細に説明
するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…CPU 2…IFIC 3…モノリシック加速度計(加速度センサ) 4…メモリ(EEPROM) 5a…オートフォーカス(AF)部 5b…測光部 5c…AFセンサ 6…液晶表示素子(LCD) 6a…ファインダ内LCD 7…フレキシブル基板 8…ストロボ部 8a…メインコンデンサ 9…撮影レンズ 10…カメラ 11…警告表示用部 11a…抵抗 12…コネクタ 13a,13b…スイッチ 14…硬質プリント基板 15…ファインダ対物レンズ 16…回転羽根 17…フォトインタラプタ 18…モータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラの保持状態を判定する判定手段
    と、 露出時に閉状態から開状態に変化する絞りと兼用したシ
    ャッタと、 被写体を照明するストロボ手段と、 上記シャッタの開放途中で、上記保持状態が変化して撮
    影する画像に影響を与えると判定された時に、上記シャ
    ッタの閉動作を開始するとともに、上記シャッタの閉動
    作直前の絞り値に基づいて、上記ストロボ手段により不
    足露出値を補うようにストロボ発光を制御する制御手段
    と、を具備することを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 カメラの保持状態を判定する判定手段
    と、 露出時に閉状態から開状態に変化するシャッタと、 被写体を照明するストロボ手段と、 上記シャッタが開放してから累積する露出値を求める露
    出値算出手段と、 上記シャッタの開放途中で、上記保持状態が変化して撮
    影する画像に影響を与えると判定された時に、上記シャ
    ッタの閉動作を開始すると、上記シャッタの閉動作直前
    までの露出値に基づいて、上記ストロボ手段により不足
    露出値を補うようにストロボ発光を制御する制御手段
    と、を具備することを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 カメラの保持状態を判定する判定手段
    と、 露出制御用のシャッタと、 被写体を照明するために、充電した電荷を放電して発光
    するストロボ手段と、 上記露出制御途中で、上記保持状態が変化して撮影する
    画像に影響を与えると判定された時に、上記露出動作終
    了直前までの露出値、及び上記充電電圧値に基づいて、
    上記露出動作を終了するか、継続するかを決定する決定
    手段と、を具備することを特徴とするカメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6922524B2 (en) 2002-11-27 2005-07-26 Olympus Corporation Camera having blur detecting function

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