JP2003279831A - 映像拡大装置 - Google Patents
映像拡大装置Info
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- JP2003279831A JP2003279831A JP2002171769A JP2002171769A JP2003279831A JP 2003279831 A JP2003279831 A JP 2003279831A JP 2002171769 A JP2002171769 A JP 2002171769A JP 2002171769 A JP2002171769 A JP 2002171769A JP 2003279831 A JP2003279831 A JP 2003279831A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単に倍率を変更可能であり安価な映
像拡大装置を実現する。 【解決手段】 ベース1に立設したポール2により可
動支持台5の円筒状ブロック部5aをスライド自在に支
持し、止めねじ5dにより任意の位置で固定可能にす
る。可動支持台にアーム部5bを介してレール部5cを
設け、レール部によりスライダ6をスライド自在に支持
し、スライダには、同軸的に変位自在なレンズホルダ8
と、カメラ11とを設ける。円筒状ブロックに枢支され
たアーム13に2本のカムスロット13a・13bを設
け、レンズホルダ及びスライダに設けた各ガイドピン8
a・6aを各カムスロットに突入させることにより、レ
ンズの被写体からの距離に応じて変化するレンズの合焦
位置にカメラを位置させる。レンズに単焦点レンズを用
いてカメラで撮った像を、レンズを変位させるのみで容
易に拡大変更することができ、簡単かつ安価なな構成と
することができる。
像拡大装置を実現する。 【解決手段】 ベース1に立設したポール2により可
動支持台5の円筒状ブロック部5aをスライド自在に支
持し、止めねじ5dにより任意の位置で固定可能にす
る。可動支持台にアーム部5bを介してレール部5cを
設け、レール部によりスライダ6をスライド自在に支持
し、スライダには、同軸的に変位自在なレンズホルダ8
と、カメラ11とを設ける。円筒状ブロックに枢支され
たアーム13に2本のカムスロット13a・13bを設
け、レンズホルダ及びスライダに設けた各ガイドピン8
a・6aを各カムスロットに突入させることにより、レ
ンズの被写体からの距離に応じて変化するレンズの合焦
位置にカメラを位置させる。レンズに単焦点レンズを用
いてカメラで撮った像を、レンズを変位させるのみで容
易に拡大変更することができ、簡単かつ安価なな構成と
することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像拡大装置に関
するものである。
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、物の微細な部分の検査、微細な商
品の確認、製品細部の加工、虫や植物などの細部の観
察、細かな部品の組み立てなどにおいて、対象物を拡大
して視認可能にする映像拡大装置にあっては、拡大用レ
ンズと撮像素子(CCDなど)とを組み合わせ、撮像素
子による受像結果をモニタで拡大して視認可能にしたも
のがある。
品の確認、製品細部の加工、虫や植物などの細部の観
察、細かな部品の組み立てなどにおいて、対象物を拡大
して視認可能にする映像拡大装置にあっては、拡大用レ
ンズと撮像素子(CCDなど)とを組み合わせ、撮像素
子による受像結果をモニタで拡大して視認可能にしたも
のがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したような映像拡
大装置において、ある倍率で拡大した状態から倍率を変
更したい場合、例えば被写体の一部分を高倍率で拡大し
たい場合には、先ず特定部分を含む比較的広い部分を低
倍率で確認し、拡大したい部分を特定してから高倍率に
変えることになる。そのような場合には、ズームレンズ
付きのものを使用するか、焦点距離の異なるレンズを交
換して調整し直すことが考えられる。しかしながら、ズ
ームレンズ付きのものや、交換レンズを用意するものに
あっては、いずれにしてもレンズ部分が高騰化し、装置
全体が高価になるという問題がある。また、予めズーム
レンズが装着されているものでは装置が大型化し、交換
レンズを使用するものでは交換作業が煩雑化するため、
取り扱い性が悪いというという問題がある。
大装置において、ある倍率で拡大した状態から倍率を変
更したい場合、例えば被写体の一部分を高倍率で拡大し
たい場合には、先ず特定部分を含む比較的広い部分を低
倍率で確認し、拡大したい部分を特定してから高倍率に
変えることになる。そのような場合には、ズームレンズ
付きのものを使用するか、焦点距離の異なるレンズを交
換して調整し直すことが考えられる。しかしながら、ズ
ームレンズ付きのものや、交換レンズを用意するものに
あっては、いずれにしてもレンズ部分が高騰化し、装置
全体が高価になるという問題がある。また、予めズーム
レンズが装着されているものでは装置が大型化し、交換
レンズを使用するものでは交換作業が煩雑化するため、
取り扱い性が悪いというという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決し
て、低倍率から高倍率までの大きな倍率の変更が簡単に
可能でありかつ安価な映像拡大装置を実現するために、
本発明に於いては、レンズと、撮像デバイスと、前記レ
ンズ及び前記撮像デバイスを同軸的に配置した状態で支
持するための支持体とを有する映像拡大装置であって、
前記レンズが単焦点レンズであり、前記レンズを支持し
かつその光軸方向に変位可能にするように前記支持体に
スライド支持されたレンズ支持体と、前記撮像デバイス
を前記光軸方向に変位可能にするように前記支持体にス
ライド支持された撮像デバイス支持体と、前記レンズ支
持体を変位させることにより前記撮像デバイスによる被
写体の映像の倍率を変えるべく前記レンズの被写体から
の距離に応じて変化する合焦位置に前記撮像デバイスを
位置させるように前記レンズ支持体と前記撮像デバイス
支持体との間に設けられたカム手段とを有することもの
とした。
て、低倍率から高倍率までの大きな倍率の変更が簡単に
可能でありかつ安価な映像拡大装置を実現するために、
本発明に於いては、レンズと、撮像デバイスと、前記レ
ンズ及び前記撮像デバイスを同軸的に配置した状態で支
持するための支持体とを有する映像拡大装置であって、
前記レンズが単焦点レンズであり、前記レンズを支持し
かつその光軸方向に変位可能にするように前記支持体に
スライド支持されたレンズ支持体と、前記撮像デバイス
を前記光軸方向に変位可能にするように前記支持体にス
ライド支持された撮像デバイス支持体と、前記レンズ支
持体を変位させることにより前記撮像デバイスによる被
写体の映像の倍率を変えるべく前記レンズの被写体から
の距離に応じて変化する合焦位置に前記撮像デバイスを
位置させるように前記レンズ支持体と前記撮像デバイス
支持体との間に設けられたカム手段とを有することもの
とした。
【0005】これによれば、レンズに単焦点レンズを用
い、カム手段を介して合焦位置に撮像デバイスが位置す
るようにすることから、カム手段を介したレンズ支持体
と撮像デバイス支持体との関係を維持した状態で被写体
に対してレンズのピントを合わせることにより、レンズ
支持体を変位させるのみで撮像デバイスで撮った像の倍
率を変更することができ、像の拡大変更を容易に行うこ
とができる。ズームレンズを用いたりレンズ交換したり
する必要がないため、映像拡大装置を低廉化し得る。ま
た、単焦点レンズを用い、その被写体からの距離に応じ
て変化する合焦位置に撮像デバイスをカム手段により位
置させることから、一度ピントを合わせれば、ピントを
合わせ直すことなく、レンズ支持体の変位のみで自由に
倍率を変更することができる。
い、カム手段を介して合焦位置に撮像デバイスが位置す
るようにすることから、カム手段を介したレンズ支持体
と撮像デバイス支持体との関係を維持した状態で被写体
に対してレンズのピントを合わせることにより、レンズ
支持体を変位させるのみで撮像デバイスで撮った像の倍
率を変更することができ、像の拡大変更を容易に行うこ
とができる。ズームレンズを用いたりレンズ交換したり
する必要がないため、映像拡大装置を低廉化し得る。ま
た、単焦点レンズを用い、その被写体からの距離に応じ
て変化する合焦位置に撮像デバイスをカム手段により位
置させることから、一度ピントを合わせれば、ピントを
合わせ直すことなく、レンズ支持体の変位のみで自由に
倍率を変更することができる。
【0006】特に、被写体に対する前記レンズの位置
が、前記レンズにおける無限遠の被写体を対象とする焦
点距離よりも近い所に被写体が位置する範囲に設定可能
であることによれば、単焦点レンズを用いても、その焦
点距離よりも近い所に被写体が位置する場合にはレンズ
の実質焦点距離が変化して高倍率の像が合焦し得るた
め、その変化に応じた合焦位置に撮像デバイスをカム手
段により位置させることにより、容易により一層拡大率
を高めることができる。
が、前記レンズにおける無限遠の被写体を対象とする焦
点距離よりも近い所に被写体が位置する範囲に設定可能
であることによれば、単焦点レンズを用いても、その焦
点距離よりも近い所に被写体が位置する場合にはレンズ
の実質焦点距離が変化して高倍率の像が合焦し得るた
め、その変化に応じた合焦位置に撮像デバイスをカム手
段により位置させることにより、容易により一層拡大率
を高めることができる。
【0007】また、前記カム手段が、前記支持体に傾動
自在に支持されたアームと、前記アームに設けられたレ
ンズ用カム溝及び撮像デバイス用カム溝と、前記レンズ
用カム溝に係合するように前記レンズ支持体に設けられ
たレンズ用係合ピンと、前記撮像デバイス用カム溝に係
合するように前記撮像デバイス支持体に設けられた撮像
デバイス用係合ピンとを有することによれば、アームに
カム溝を設けるという簡単な構成で、レンズの被写体か
らの距離に応じて変化する合焦位置に撮像デバイスを位
置させることができ、拡大映像装置を簡単な構成で実現
し得る。
自在に支持されたアームと、前記アームに設けられたレ
ンズ用カム溝及び撮像デバイス用カム溝と、前記レンズ
用カム溝に係合するように前記レンズ支持体に設けられ
たレンズ用係合ピンと、前記撮像デバイス用カム溝に係
合するように前記撮像デバイス支持体に設けられた撮像
デバイス用係合ピンとを有することによれば、アームに
カム溝を設けるという簡単な構成で、レンズの被写体か
らの距離に応じて変化する合焦位置に撮像デバイスを位
置させることができ、拡大映像装置を簡単な構成で実現
し得る。
【0008】また、前記アームが、倍率変換範囲が異な
るように設けられたレンズ用カム溝及び撮像デバイス用
カム溝を有する別のアームと交換可能に前記支持体に着
脱自在に設けられていることによれば、倍率の異なる別
のレンズを用いる場合に、そのレンズに応じたレンズ及
び撮像デバイスの相対変位を可能にするカム溝を設けた
アームを用意し、そのアームをレンズと共に交換するこ
とにより、拡大範囲の異なる拡大映像を得ることができ
る。
るように設けられたレンズ用カム溝及び撮像デバイス用
カム溝を有する別のアームと交換可能に前記支持体に着
脱自在に設けられていることによれば、倍率の異なる別
のレンズを用いる場合に、そのレンズに応じたレンズ及
び撮像デバイスの相対変位を可能にするカム溝を設けた
アームを用意し、そのアームをレンズと共に交換するこ
とにより、拡大範囲の異なる拡大映像を得ることができ
る。
【0009】また、前記撮像デバイス上での結像の明る
さが常に一定になるように、前記レンズ支持体の変位に
応じて絞りを変える絞り変更手段を設けると良い。特に
高倍率にすると像の明るさが不足するが、レンズ支持体
の位置変化に応じて絞りを変えることにより、倍率が変
化しても像の明るさが変わらないようにすることができ
る。
さが常に一定になるように、前記レンズ支持体の変位に
応じて絞りを変える絞り変更手段を設けると良い。特に
高倍率にすると像の明るさが不足するが、レンズ支持体
の位置変化に応じて絞りを変えることにより、倍率が変
化しても像の明るさが変わらないようにすることができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面に示された具体
例に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明す
る。
例に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明す
る。
【0011】図1は、本発明が適用された映像拡大装置
の全体を示す側面図であり、図2はその要部分解組み立
て斜視図である。図に示されるように、定盤型のベース
1の上面には、その端の部分にポール2が立設され、中
央付近には矩形平板状のステージ3が設けられている。
ステージ3は、ベース1の上面に固設されたステージ用
ベース4により支持されており、さらにレバー4aを操
作する(図の矢印A)ことにより図の矢印Bに示される
上下方向に変位可能になっている。なお、この上下させ
る機構はジャッキなどにおけるものと同様であって良
く、特別な構造ではないため、その説明を省略する。こ
のステージ3上に、図示されない被写体が載置される。
の全体を示す側面図であり、図2はその要部分解組み立
て斜視図である。図に示されるように、定盤型のベース
1の上面には、その端の部分にポール2が立設され、中
央付近には矩形平板状のステージ3が設けられている。
ステージ3は、ベース1の上面に固設されたステージ用
ベース4により支持されており、さらにレバー4aを操
作する(図の矢印A)ことにより図の矢印Bに示される
上下方向に変位可能になっている。なお、この上下させ
る機構はジャッキなどにおけるものと同様であって良
く、特別な構造ではないため、その説明を省略する。こ
のステージ3上に、図示されない被写体が載置される。
【0012】ポール2には、可動支持体5の円筒状ブロ
ック部5aが軸線方向(上下方向)にスライド可能に組
み付けられている。可動支持体5は、上記円筒状ブロッ
ク部5aと、円筒状ブロック部5aから側方(水平方
向)に延出するアーム部5bと、アーム部5bの延出端
部に設けられたL字断面形状のレール部5cとからな
る。なお、円筒状ブロック部5aの周壁部には半径方向
に貫通する止めねじ5dが設けられており、その止めね
じ5dをねじ込むことによりで、ポール2に対する円筒
状ブロック部5aのスライドが規制され、可動支持体5
がポール2に固定されている。
ック部5aが軸線方向(上下方向)にスライド可能に組
み付けられている。可動支持体5は、上記円筒状ブロッ
ク部5aと、円筒状ブロック部5aから側方(水平方
向)に延出するアーム部5bと、アーム部5bの延出端
部に設けられたL字断面形状のレール部5cとからな
る。なお、円筒状ブロック部5aの周壁部には半径方向
に貫通する止めねじ5dが設けられており、その止めね
じ5dをねじ込むことによりで、ポール2に対する円筒
状ブロック部5aのスライドが規制され、可動支持体5
がポール2に固定されている。
【0013】これらベース1及びポール2と、可動支持
体5とにより支持体が構成されている。
体5とにより支持体が構成されている。
【0014】上記レール部5cは、上記したようにL字
断面形状をなす長尺体に形成されていると共に、その長
手方向を上下方向に延在させるように設けられている。
そのレール部5cには、その長手方向(上下方向)に変
位自在になるように円筒状のスライダ6が組み付けられ
ている。その組み付け構造は、レール部5cのL字形の
一辺に相当する壁に設けた台形断面形状の溝7と、スラ
イダ6の外周面に溝7に合わせて突設された逆台形断面
形状の係合突部6aとの係合による。
断面形状をなす長尺体に形成されていると共に、その長
手方向を上下方向に延在させるように設けられている。
そのレール部5cには、その長手方向(上下方向)に変
位自在になるように円筒状のスライダ6が組み付けられ
ている。その組み付け構造は、レール部5cのL字形の
一辺に相当する壁に設けた台形断面形状の溝7と、スラ
イダ6の外周面に溝7に合わせて突設された逆台形断面
形状の係合突部6aとの係合による。
【0015】スライダ6には、ステージ3に対向する下
面に対して同軸的かつ出没自在になるようにレンズ支持
体としてのレンズホルダ8が受容されている。そのレン
ズホルダ8の下端部に単焦点レンズ9が設けられてい
る。このレンズホルダ8と単焦点レンズ9との結合は例
えばカメラと同様のねじ結合であって良い。なお、レン
ズ9は、機械的な説明にあってはレンズ単体とその保持
枠とを一体化したものを言い、光学的な説明にあっては
レンズ単体を言うものとする。
面に対して同軸的かつ出没自在になるようにレンズ支持
体としてのレンズホルダ8が受容されている。そのレン
ズホルダ8の下端部に単焦点レンズ9が設けられてい
る。このレンズホルダ8と単焦点レンズ9との結合は例
えばカメラと同様のねじ結合であって良い。なお、レン
ズ9は、機械的な説明にあってはレンズ単体とその保持
枠とを一体化したものを言い、光学的な説明にあっては
レンズ単体を言うものとする。
【0016】スライダ6の上端には、撮像デバイスとし
て例えばCCD(図示せず)を内蔵するカメラ11が取
り付けられている。カメラ11(CCD)は、レンズ9
の光軸上に同軸的に配置されている。なお、撮像デバイ
スとしては、CCDに限られるものではなく、光を電気
に変換するものであれば良い。なお、カメラ11は、機
械的な説明にあってはCCDを含むカメラ全体を言い、
光学的な説明にあってはCCDの受像面を言うものとす
る。
て例えばCCD(図示せず)を内蔵するカメラ11が取
り付けられている。カメラ11(CCD)は、レンズ9
の光軸上に同軸的に配置されている。なお、撮像デバイ
スとしては、CCDに限られるものではなく、光を電気
に変換するものであれば良い。なお、カメラ11は、機
械的な説明にあってはCCDを含むカメラ全体を言い、
光学的な説明にあってはCCDの受像面を言うものとす
る。
【0017】上記可動支持体5の円筒状ブロック5aの
側面には、側方に突出する二段形状のボス部12が設け
られている。そのボス部12の小径部が枢軸12aをな
し、その枢軸12aには、アーム13の一端部に設けら
れた孔13aが嵌装されている。また、アーム13の他
端部はスライダ6の側方に達するようにされている。こ
のようにして、支持体の一部をなす円筒状ブロック5a
に傾動自在にアーム13が支持されている。なお、枢軸
12aにはねじ孔が設けられており、そのねじ孔に止め
ねじ14をねじ込んで、ボス部12の大径部と止めねじ
14の頭とによりアーム13を挟持することによりアー
ム13の傾動角度を固定するようにしている。
側面には、側方に突出する二段形状のボス部12が設け
られている。そのボス部12の小径部が枢軸12aをな
し、その枢軸12aには、アーム13の一端部に設けら
れた孔13aが嵌装されている。また、アーム13の他
端部はスライダ6の側方に達するようにされている。こ
のようにして、支持体の一部をなす円筒状ブロック5a
に傾動自在にアーム13が支持されている。なお、枢軸
12aにはねじ孔が設けられており、そのねじ孔に止め
ねじ14をねじ込んで、ボス部12の大径部と止めねじ
14の頭とによりアーム13を挟持することによりアー
ム13の傾動角度を固定するようにしている。
【0018】図3に併せて示されるように、アーム13
の他端部側には、2本のカム溝としてのカムスロット1
3b・13cが設けられている。その一方のカムスロッ
ト13bは、アーム13の長手方向に延在する直線状に
形成され、他方のカムスロット13cは、一方のカムス
ロット13bに略平行する部分及びその部分から遠ざか
る部分を有するJ字状に形成されている。そして、一方
のカムスロット13bには、レンズホルダ8に一体的に
突設されたガイドピン8aが突入し、他方のカムスロッ
ト13cには、スライダ6に一体的に突設されたガイド
ピン6bが突入している。
の他端部側には、2本のカム溝としてのカムスロット1
3b・13cが設けられている。その一方のカムスロッ
ト13bは、アーム13の長手方向に延在する直線状に
形成され、他方のカムスロット13cは、一方のカムス
ロット13bに略平行する部分及びその部分から遠ざか
る部分を有するJ字状に形成されている。そして、一方
のカムスロット13bには、レンズホルダ8に一体的に
突設されたガイドピン8aが突入し、他方のカムスロッ
ト13cには、スライダ6に一体的に突設されたガイド
ピン6bが突入している。
【0019】スライダ6は、図1に実線で示されるステ
ージ3に対する最接近位置と、想像線で示される最遠位
置との2位置間で変位し得る。スライダ6を変位させる
には、アーム13に一体的に突設されたロッド13dを
持ってアーム13を傾動させることにより行う。アーム
13の傾動に応じて、ガイドピン6bがカムスロット1
3cにより押し上げまたは押し下げられると共に、スラ
イダ6がレール部6cにより上下方向にガイドされてい
ることからスライダ6が上下動する。なお、レール部6
cによるガイド方向はレンズ9の光軸と平行になるよう
に設定されている。
ージ3に対する最接近位置と、想像線で示される最遠位
置との2位置間で変位し得る。スライダ6を変位させる
には、アーム13に一体的に突設されたロッド13dを
持ってアーム13を傾動させることにより行う。アーム
13の傾動に応じて、ガイドピン6bがカムスロット1
3cにより押し上げまたは押し下げられると共に、スラ
イダ6がレール部6cにより上下方向にガイドされてい
ることからスライダ6が上下動する。なお、レール部6
cによるガイド方向はレンズ9の光軸と平行になるよう
に設定されている。
【0020】また、スライダ6を上記変動(上下動)範
囲内の任意の位置で停止状態に保持するために、図示例
ではアーム13と円筒状ブロック5aとの間に釣り合い
ばね15を設け、スライダ6の重量バランスを取るよう
にしている。これにより、上記止めねじ14を緩めてア
ーム13を任意の位置まで傾動し、再び止めねじ14を
ねじ込むことにより任意の角度にアーム13を固定する
ことができる。なお、スライダ6の重量バランスを取る
ためには、上記ばねによる釣り合いに限られるものでは
なく、バランスを取れる機構であれば良く、例えば、ア
ーム13を枢軸部から反対方向に延出しその延出端部に
バランスウェイトを設けるようにしても良い。
囲内の任意の位置で停止状態に保持するために、図示例
ではアーム13と円筒状ブロック5aとの間に釣り合い
ばね15を設け、スライダ6の重量バランスを取るよう
にしている。これにより、上記止めねじ14を緩めてア
ーム13を任意の位置まで傾動し、再び止めねじ14を
ねじ込むことにより任意の角度にアーム13を固定する
ことができる。なお、スライダ6の重量バランスを取る
ためには、上記ばねによる釣り合いに限られるものでは
なく、バランスを取れる機構であれば良く、例えば、ア
ーム13を枢軸部から反対方向に延出しその延出端部に
バランスウェイトを設けるようにしても良い。
【0021】また、図示例では、ポール2の上端部に多
関節構造の固定ジョイント16を介してモニタ17が取
り付けられている。このモニタ17にはカメラ11の映
像出力信号が入力される。このように、支持体に、撮像
デバイスからの映像信号に応じて画像を表示するモニタ
が首振り可能に設けられていることによれば、図示例の
ように、固定ジョイント16の関節部のねじを緩めたり
締めたりすることにより、モニタ17の映像面の向きを
三次元的に変えることができるため、取り扱い性が良
い。
関節構造の固定ジョイント16を介してモニタ17が取
り付けられている。このモニタ17にはカメラ11の映
像出力信号が入力される。このように、支持体に、撮像
デバイスからの映像信号に応じて画像を表示するモニタ
が首振り可能に設けられていることによれば、図示例の
ように、固定ジョイント16の関節部のねじを緩めたり
締めたりすることにより、モニタ17の映像面の向きを
三次元的に変えることができるため、取り扱い性が良
い。
【0022】このようにして構成された映像拡大装置に
あっては、ステージ3の上面に拡大して写したい被写体
を載置し、その被写体またはその一部をレンズ9により
拡大し、カメラ11を介してモニタ17に映すようにな
っている。
あっては、ステージ3の上面に拡大して写したい被写体
を載置し、その被写体またはその一部をレンズ9により
拡大し、カメラ11を介してモニタ17に映すようにな
っている。
【0023】本発明にあっては、単焦点レンズ9を用い
ており、レンズ9の合焦位置にカメラ11の受像面(C
CD)が位置するように、各カムスロット13b・13
cにより各ガイドピン8a・6aの相対位置が規制され
ている。図示例では、カメラ11の受像面(CCD)上
での倍率が、図1の実線で示される最接近位置では1.
0倍となり、図1の想像線で示される最遠位置では0.
2倍となるようにされている。そして、例えば25倍に
拡大してモニタ17上に映すと良く、その場合にはモニ
タ17上での倍率は5倍〜25倍の間で変化する。
ており、レンズ9の合焦位置にカメラ11の受像面(C
CD)が位置するように、各カムスロット13b・13
cにより各ガイドピン8a・6aの相対位置が規制され
ている。図示例では、カメラ11の受像面(CCD)上
での倍率が、図1の実線で示される最接近位置では1.
0倍となり、図1の想像線で示される最遠位置では0.
2倍となるようにされている。そして、例えば25倍に
拡大してモニタ17上に映すと良く、その場合にはモニ
タ17上での倍率は5倍〜25倍の間で変化する。
【0024】まず、準備作業としては、例えばスライダ
6を最遠位置に固定し、その状態でモニタ17で確認し
ながら、止めねじ5dを緩めて可動支持体5を上下動さ
せてピントを合わせる。また、必要に応じて可動支持体
5をポール2の軸線回りに回動させて、被写体の拡大し
たい部位がモニタ17の中央に位置するように調整す
る。その状態で止めねじ5dをねじ込んで可動支持体5
を固定する。なお、さらにピントを微調整する必要があ
る場合には、レバー4aを操作してステージ3を上下さ
せることで可能である。
6を最遠位置に固定し、その状態でモニタ17で確認し
ながら、止めねじ5dを緩めて可動支持体5を上下動さ
せてピントを合わせる。また、必要に応じて可動支持体
5をポール2の軸線回りに回動させて、被写体の拡大し
たい部位がモニタ17の中央に位置するように調整す
る。その状態で止めねじ5dをねじ込んで可動支持体5
を固定する。なお、さらにピントを微調整する必要があ
る場合には、レバー4aを操作してステージ3を上下さ
せることで可能である。
【0025】次に、本発明による上記倍率変化の要領に
ついて説明する。図4に示されるように、レンズ9が位
置Oにあるとして、前側(被写体側)主点をHf、後側
(カメラ側)主点をHr、前側焦点をFf、後側焦点を
Frとすると、レンズの焦点距離fは、Hf〜Ff間の
距離(=Hr〜Fr間の距離)となる。
ついて説明する。図4に示されるように、レンズ9が位
置Oにあるとして、前側(被写体側)主点をHf、後側
(カメラ側)主点をHr、前側焦点をFf、後側焦点を
Frとすると、レンズの焦点距離fは、Hf〜Ff間の
距離(=Hr〜Fr間の距離)となる。
【0026】また、被写体が位置Pにあり、その像が結
像位置Qにあり、P〜Ff間の距離=aとし、Q〜Fr
間の距離=bとすると、 f×f=a×b…(1) となる。
像位置Qにあり、P〜Ff間の距離=aとし、Q〜Fr
間の距離=bとすると、 f×f=a×b…(1) となる。
【0027】また、位置Pの被写体に対する結像位置Q
における像の倍率λは、 λ=(f+b)/(f+a)…(2) となる。
における像の倍率λは、 λ=(f+b)/(f+a)…(2) となる。
【0028】単焦点レンズ9の焦点距離を25mmと
し、距離aを125mm〜25mmまで変化させた場合
の距離b、カメラ9(CCD)での倍率λc、モニタ1
7での倍率λの例を表1に示す。
し、距離aを125mm〜25mmまで変化させた場合
の距離b、カメラ9(CCD)での倍率λc、モニタ1
7での倍率λの例を表1に示す。
【0029】
【表1】
また、P〜Ff間の距離aを横軸とし、レンズ9及びカ
メラ11の位置(被写体からの距離)と、カメラ11
(CCD上)及びモニタ17上での倍率とを縦軸とした
グラフを図5に示す。
メラ11の位置(被写体からの距離)と、カメラ11
(CCD上)及びモニタ17上での倍率とを縦軸とした
グラフを図5に示す。
【0030】本図示例では、図5に示されるように、レ
ンズ9の被写体からの距離の変化を線形とし、それに対
してカメラ11を距離aの増加に連れて漸増させるよう
に変化させている。これらの変化を、上記したように各
カムスロット13b・13cの形状により簡単に行うこ
とができる。すなわち、アーム13を単純に傾動させる
のみで、レンズ9及びカメラ11が図5に示されるよう
に変化し得る。そして、距離aの変化(25mm〜12
5mm)の範囲内で、図5に示されるように倍率を変化
させることができ、上記したようにモニタ17上で5倍
〜25倍に拡大された映像を見ることができる。
ンズ9の被写体からの距離の変化を線形とし、それに対
してカメラ11を距離aの増加に連れて漸増させるよう
に変化させている。これらの変化を、上記したように各
カムスロット13b・13cの形状により簡単に行うこ
とができる。すなわち、アーム13を単純に傾動させる
のみで、レンズ9及びカメラ11が図5に示されるよう
に変化し得る。そして、距離aの変化(25mm〜12
5mm)の範囲内で、図5に示されるように倍率を変化
させることができ、上記したようにモニタ17上で5倍
〜25倍に拡大された映像を見ることができる。
【0031】この場合には、5×ズームレンズを用いた
ものと同様の効果が得られ、それを単焦点レンズとカメ
ラとを組み合わせた簡単な構造で実現し得る。したがっ
て、廉価なレンズを用いて高倍率ズームレンズと同等の
倍率変化効果が得られ、廉価な映像拡大装置を実現し得
る。
ものと同様の効果が得られ、それを単焦点レンズとカメ
ラとを組み合わせた簡単な構造で実現し得る。したがっ
て、廉価なレンズを用いて高倍率ズームレンズと同等の
倍率変化効果が得られ、廉価な映像拡大装置を実現し得
る。
【0032】また、従来例で示した倍率変更のためにレ
ンズを交換するものの場合には、そのレンズ交換のみな
らず、改めてピント調節が必要であり、それらの作業が
煩雑であった。それに対して、上記図示例に代表される
本発明のものでは、一旦ピントを合わせたら、そのピン
トの合ったままの状態で倍率の変更が可能であり、希望
の倍率にする作業を容易に行うことができ、取り扱い性
が良い。
ンズを交換するものの場合には、そのレンズ交換のみな
らず、改めてピント調節が必要であり、それらの作業が
煩雑であった。それに対して、上記図示例に代表される
本発明のものでは、一旦ピントを合わせたら、そのピン
トの合ったままの状態で倍率の変更が可能であり、希望
の倍率にする作業を容易に行うことができ、取り扱い性
が良い。
【0033】一般にレンズ装着の場合、ピントが合焦し
ていない場合には、合焦した場合と異なる大きさになる
場合が多く、希望する倍率にしたつもりでも、合焦後改
めてレンズを交換する必要が生じる場合がある。それに
対して、本発明によれば、常にピントが合焦されている
ため、上記したように倍率の変更を容易に行うことがで
きる。
ていない場合には、合焦した場合と異なる大きさになる
場合が多く、希望する倍率にしたつもりでも、合焦後改
めてレンズを交換する必要が生じる場合がある。それに
対して、本発明によれば、常にピントが合焦されている
ため、上記したように倍率の変更を容易に行うことがで
きる。
【0034】また、被写体の細部を拡大して観察したい
場合には、上記準備作業で示したように、倍率の小さい
状態、すなわち広範囲に観察できる状態で希望する細部
の位置を探し出し、その部分だけを必要な倍率に拡大す
ることができる。したがって、ある部位を拡大観察し、
続けて他の部位を拡大観察したい場合などにおいて、そ
の作業を容易にかつ速やかに行うことができる。
場合には、上記準備作業で示したように、倍率の小さい
状態、すなわち広範囲に観察できる状態で希望する細部
の位置を探し出し、その部分だけを必要な倍率に拡大す
ることができる。したがって、ある部位を拡大観察し、
続けて他の部位を拡大観察したい場合などにおいて、そ
の作業を容易にかつ速やかに行うことができる。
【0035】さらに、上記したようにレンズ9がレンズ
ホルダ8にねじ結合などにより着脱自在に設けられてい
ることにより、倍率の異なるレンズ19を希望する場合
には容易に対応可能である。なお、この場合にはその交
換レンズ19の焦点距離に合わせた各カムスロットを設
けたアームを交換する。
ホルダ8にねじ結合などにより着脱自在に設けられてい
ることにより、倍率の異なるレンズ19を希望する場合
には容易に対応可能である。なお、この場合にはその交
換レンズ19の焦点距離に合わせた各カムスロットを設
けたアームを交換する。
【0036】また、本映像拡大装置にあっては、図示例
ではカメラ11の映像信号をモニタ17に出力している
が、より一層画面サイズの大きなモニタや家庭用テレビ
ジョン受像機に出力してそれらによる観察を行うことも
可能であるばかりでなく、プリンタを接続することによ
り、画像のハードコピーも可能である。
ではカメラ11の映像信号をモニタ17に出力している
が、より一層画面サイズの大きなモニタや家庭用テレビ
ジョン受像機に出力してそれらによる観察を行うことも
可能であるばかりでなく、プリンタを接続することによ
り、画像のハードコピーも可能である。
【0037】なお、図示例ではアーム13にカムスロッ
ト13b・13cを設けてレンズ9とカメラ11との相
対的変位の変化を実現したが、図示例の機構に限られる
ものではない。例えば、アーム13の傾動運動に連動す
るギヤを設け、そのギヤの山のピッチを図5の相対的変
化に合わせた変化とすることにより、そのギヤの回転に
伴ってレンズホルダ8に対するスライダ6の相対的変位
を実現させることができる。
ト13b・13cを設けてレンズ9とカメラ11との相
対的変位の変化を実現したが、図示例の機構に限られる
ものではない。例えば、アーム13の傾動運動に連動す
るギヤを設け、そのギヤの山のピッチを図5の相対的変
化に合わせた変化とすることにより、そのギヤの回転に
伴ってレンズホルダ8に対するスライダ6の相対的変位
を実現させることができる。
【0038】次に、本発明に基づく第2の実施の形態を
図6を参照して以下に示す。なお、図において上記図示
例と同様の部分については同一の符号を付してその詳し
い説明を省略する。図6では、ポール2に対して、任意
の位置に固定可能にされた可動支持体21を介して、レ
ンズ9及びCCDカメラ11を内蔵するケーシング22
が支持されている。なお、図6のものにあっては、ケー
シング22側に溝7が設けられ、可動支持体21側に係
合突部6aが設けられている。そして、止めねじ14に
よりケーシング22を任意の位置で固定するようになっ
ている。
図6を参照して以下に示す。なお、図において上記図示
例と同様の部分については同一の符号を付してその詳し
い説明を省略する。図6では、ポール2に対して、任意
の位置に固定可能にされた可動支持体21を介して、レ
ンズ9及びCCDカメラ11を内蔵するケーシング22
が支持されている。なお、図6のものにあっては、ケー
シング22側に溝7が設けられ、可動支持体21側に係
合突部6aが設けられている。そして、止めねじ14に
よりケーシング22を任意の位置で固定するようになっ
ている。
【0039】また、図7に併せて示されるように、ケー
シング22の左右両側部には、アームを介して吊り下げ
られた左右一対の照明器23が設けられている。これら
照明器23は、ベース1上の被写体を照射するためのも
のである。なお、この図示例にあっては、可動支持体2
1が、ポール2に対してその軸線方向(上下方向)にス
ライド自在にかつ凹凸係合により軸線回りの回動を規制
されている。そのため、上記図示例のステージ3の代わ
りに、可動支持体21を上下に変位させれば良いが、ス
テージ3を設けても良い。
シング22の左右両側部には、アームを介して吊り下げ
られた左右一対の照明器23が設けられている。これら
照明器23は、ベース1上の被写体を照射するためのも
のである。なお、この図示例にあっては、可動支持体2
1が、ポール2に対してその軸線方向(上下方向)にス
ライド自在にかつ凹凸係合により軸線回りの回動を規制
されている。そのため、上記図示例のステージ3の代わ
りに、可動支持体21を上下に変位させれば良いが、ス
テージ3を設けても良い。
【0040】図8に示されるように、ケーシング22内
には、レンズホルダ8に保持されたレンズ9と、絞り変
更手段としての絞り可変装置24と、スライダ6に保持
されたカメラ11とが、レンズ9の光軸上に同軸的に配
設されている。そして、ケーシング22の略下半分に設
けられた円筒部22aの外周面に鏡筒25が回動自在に
嵌装されている。
には、レンズホルダ8に保持されたレンズ9と、絞り変
更手段としての絞り可変装置24と、スライダ6に保持
されたカメラ11とが、レンズ9の光軸上に同軸的に配
設されている。そして、ケーシング22の略下半分に設
けられた円筒部22aの外周面に鏡筒25が回動自在に
嵌装されている。
【0041】鏡筒25には、上記図示例のカムスロット
13b・13cに相当する各リード溝25a・25bが
設けられている。それらリード溝25a・25bの形状
を図9の展開図で示す。図において、直線状のリード溝
25aにはレンズホルダ8のガイドピン8aが係合し、
湾曲状のリード溝25bにはスライダ6のガイドピン6
bが係合している。
13b・13cに相当する各リード溝25a・25bが
設けられている。それらリード溝25a・25bの形状
を図9の展開図で示す。図において、直線状のリード溝
25aにはレンズホルダ8のガイドピン8aが係合し、
湾曲状のリード溝25bにはスライダ6のガイドピン6
bが係合している。
【0042】なお、各ガイドピン8a・6bの図9に示
される位置は、図8に対応し、レンズ9が最低位置に位
置している状態である。この状態から鏡筒25を図9の
矢印Cに示される向きに回すことにより、各ガイドピン
8a・6bが対応するリード溝25a・25bによりガ
イドされるため、レンズ9及びカメラ11が各リード溝
25a・25bの形状に応じて上下方向に変位する。
される位置は、図8に対応し、レンズ9が最低位置に位
置している状態である。この状態から鏡筒25を図9の
矢印Cに示される向きに回すことにより、各ガイドピン
8a・6bが対応するリード溝25a・25bによりガ
イドされるため、レンズ9及びカメラ11が各リード溝
25a・25bの形状に応じて上下方向に変位する。
【0043】また、本図示例では、レンズホルダ8に絞
り可変装置24が一体的に設けられている。この絞り可
変装置24は、図10に示されるように、円板状ケーシ
ング24a内に例えば3枚の羽根24bを有し、ケーシ
ング24aから半径方向外向きに突出するレバー24c
により羽根24bを開閉して、絞りを変化させるように
したものである。なお、レバー24cは、絞りを最も絞
る方向にばね付勢されており、図10(a)は最小絞り
の状態である。その状態からレバー24cを矢印Dに示
される向きに変位させることにより、図10(b)に示
されるように絞りが最大に開放された状態になり得る。
り可変装置24が一体的に設けられている。この絞り可
変装置24は、図10に示されるように、円板状ケーシ
ング24a内に例えば3枚の羽根24bを有し、ケーシ
ング24aから半径方向外向きに突出するレバー24c
により羽根24bを開閉して、絞りを変化させるように
したものである。なお、レバー24cは、絞りを最も絞
る方向にばね付勢されており、図10(a)は最小絞り
の状態である。その状態からレバー24cを矢印Dに示
される向きに変位させることにより、図10(b)に示
されるように絞りが最大に開放された状態になり得る。
【0044】この絞り可変装置24のケーシング24a
がレンズホルダ8のカメラ11側に一体的に取り付けら
れ、そのレバー24cが、円筒部22aに設けられたリ
ード溝22bに係合している。このリード溝22bは、
レンズホルダ8が上記鏡筒25の回動に伴って上下動し
得る範囲に渡って、絞り可変装置24のレバー24cを
ガイドするように形成されている。
がレンズホルダ8のカメラ11側に一体的に取り付けら
れ、そのレバー24cが、円筒部22aに設けられたリ
ード溝22bに係合している。このリード溝22bは、
レンズホルダ8が上記鏡筒25の回動に伴って上下動し
得る範囲に渡って、絞り可変装置24のレバー24cを
ガイドするように形成されている。
【0045】この第2の実施の形態における上記距離a
の変化を例えば4〜50mmとして、以下に示す。その
距離aの変化に対応する他の値(b、L、λc、λ)を
表2に示す。ここでLは、被写体の位置Pから結像位置
Q(カメラ11)までの距離であり、(L=a+b+2
f)で表せる。なお、前側主点Hf及び後側主点Hr間
の距離を無視する。
の変化を例えば4〜50mmとして、以下に示す。その
距離aの変化に対応する他の値(b、L、λc、λ)を
表2に示す。ここでLは、被写体の位置Pから結像位置
Q(カメラ11)までの距離であり、(L=a+b+2
f)で表せる。なお、前側主点Hf及び後側主点Hr間
の距離を無視する。
【0046】
【表2】
また、距離aを横軸とし、レンズ9及びカメラ11の位
置(L)と、カメラ11(CCD上)及びモニタ17上
での倍率とを縦軸としたグラフを図11に示す。
置(L)と、カメラ11(CCD上)及びモニタ17上
での倍率とを縦軸としたグラフを図11に示す。
【0047】この第2の実施の形態では、図11に示さ
れるように、レンズ9の被写体からの距離の変化を線形
とし、それに対してカメラ11を距離aの増加に連れて
レンズ9に近づけ、距離aが約25mmの所を境として
漸増させるように変化させている。この25mm以上の
各値の変化にあっては、第1の実施の形態と同様であ
る。
れるように、レンズ9の被写体からの距離の変化を線形
とし、それに対してカメラ11を距離aの増加に連れて
レンズ9に近づけ、距離aが約25mmの所を境として
漸増させるように変化させている。この25mm以上の
各値の変化にあっては、第1の実施の形態と同様であ
る。
【0048】このような変化を、上記したように各リー
ド溝25a・25bの形状により簡単に行うことができ
る。したがって、鏡筒25を回動させるのみで、レンズ
9及びカメラ11が図11に示されるように変化し得
る。これにより、被写体のレンズ9による結像が合焦す
る関係を維持しつつカメラ11を変位させることがで
き、レンズ9の変位に応じて倍率を変化させることがで
きる、という所期の目的を達成することができる。な
お、鏡筒25は、例えば摩擦抵抗力により任意の位置で
止めることができるようになっている。
ド溝25a・25bの形状により簡単に行うことができ
る。したがって、鏡筒25を回動させるのみで、レンズ
9及びカメラ11が図11に示されるように変化し得
る。これにより、被写体のレンズ9による結像が合焦す
る関係を維持しつつカメラ11を変位させることがで
き、レンズ9の変位に応じて倍率を変化させることがで
きる、という所期の目的を達成することができる。な
お、鏡筒25は、例えば摩擦抵抗力により任意の位置で
止めることができるようになっている。
【0049】例えば距離aの変化が4〜50mmの場合
には、図11及び表2に示されるように、モニタ17上
で12.5倍〜156.3倍にも拡大された映像を見る
ことができる。なお、図8は距離aが4mmの状態であ
り、図12に距離aが25mmの場合、図13に距離a
が50mmの場合を示す。このように、鏡筒25の回転
量に応じてレンズ9が変位し、その合焦位置の変化に合
わせてカメラ11を変位させると共に、倍率の変化に応
じて絞りが変化することができる。
には、図11及び表2に示されるように、モニタ17上
で12.5倍〜156.3倍にも拡大された映像を見る
ことができる。なお、図8は距離aが4mmの状態であ
り、図12に距離aが25mmの場合、図13に距離a
が50mmの場合を示す。このように、鏡筒25の回転
量に応じてレンズ9が変位し、その合焦位置の変化に合
わせてカメラ11を変位させると共に、倍率の変化に応
じて絞りが変化することができる。
【0050】図4で示したものにおいて、レンズの位置
をO、前側主点をHf、後側主点をHr、前側焦点をF
f、後側焦点をFrとすれば、 f=Hf・Ff=Hr・Fr となる。そして、位置Pにある被写体の結像位置をQと
し、P〜Ff=a、Q〜Fr=bとすれば、上記式
(1)の関係になり、位置Qにおける被写体の像の倍率
λは、上記式(2)となる。これにより、高倍率の像が
得られる。
をO、前側主点をHf、後側主点をHr、前側焦点をF
f、後側焦点をFrとすれば、 f=Hf・Ff=Hr・Fr となる。そして、位置Pにある被写体の結像位置をQと
し、P〜Ff=a、Q〜Fr=bとすれば、上記式
(1)の関係になり、位置Qにおける被写体の像の倍率
λは、上記式(2)となる。これにより、高倍率の像が
得られる。
【0051】すなわち、単焦点レンズ9を用いても、被
写体が無限大に位置する場合の焦点距離よりも近い所に
被写体が位置する場合にはレンズ9の実質焦点距離が変
化して高倍率の像が得られる。レンズの実質焦点距離
は、本図示例の焦点距離25mmのレンズのような場合
には、被写体が無限大にある場合と1mに位置する場合
とでは、レンズから0.3mm程度被写体側に長くなる
程度であり、この程度ではほとんど変わらないとみなせ
る。そして、被写体が至近距離となるレンズ9から50
mm以内に位置するようになると、実質焦点距離が大き
く変化する。その変化に応じてカメラ11を変位させて
おり、被写体がレンズ9に近づいて実質焦点距離が変化
しても、常に合焦した状態で、倍率λcを表2に示され
るように増大させることができる。
写体が無限大に位置する場合の焦点距離よりも近い所に
被写体が位置する場合にはレンズ9の実質焦点距離が変
化して高倍率の像が得られる。レンズの実質焦点距離
は、本図示例の焦点距離25mmのレンズのような場合
には、被写体が無限大にある場合と1mに位置する場合
とでは、レンズから0.3mm程度被写体側に長くなる
程度であり、この程度ではほとんど変わらないとみなせ
る。そして、被写体が至近距離となるレンズ9から50
mm以内に位置するようになると、実質焦点距離が大き
く変化する。その変化に応じてカメラ11を変位させて
おり、被写体がレンズ9に近づいて実質焦点距離が変化
しても、常に合焦した状態で、倍率λcを表2に示され
るように増大させることができる。
【0052】なお、本図示例では、モニタ17上の映像
の大きさをカメラ11のCCD上の像に対して25倍と
している。この倍率は任意の値に設定可能であるが、解
像度の高い拡大映像を実現するためには、被写体に対す
るカメラ11のCCD上の像の拡大率を大きくすること
が重要である。それは、本発明により実現できる。
の大きさをカメラ11のCCD上の像に対して25倍と
している。この倍率は任意の値に設定可能であるが、解
像度の高い拡大映像を実現するためには、被写体に対す
るカメラ11のCCD上の像の拡大率を大きくすること
が重要である。それは、本発明により実現できる。
【0053】本映像拡大装置にあっては、例えば距離a
が4〜125mmの範囲を全領域として設定した場合に
は、その全領域あるいは目的に応じて選択した領域(例
えば図示例の距離aが4〜50mmの範囲)を利用でき
るように、レンズ9及びカメラ11の移動範囲を設定
し、それに応じてカムスロット13b・13cやリード
溝25a・25bを形成することにより、各種仕様のも
のを提供することができる。
が4〜125mmの範囲を全領域として設定した場合に
は、その全領域あるいは目的に応じて選択した領域(例
えば図示例の距離aが4〜50mmの範囲)を利用でき
るように、レンズ9及びカメラ11の移動範囲を設定
し、それに応じてカムスロット13b・13cやリード
溝25a・25bを形成することにより、各種仕様のも
のを提供することができる。
【0054】また、カメラ11の位置の違いや、上記し
たようにレンズ9の実質焦点距離の変化にかかわらず、
さらに被写体の凹凸変化による観察位置の違いにも関係
なく、常に何れかの位置に固定されたレンズ位置に対し
て合焦位置が不変である。そのため、被写体の照明対象
(観察対象)位置が変わらず、照明系の照射位置を変更
する必要がない。
たようにレンズ9の実質焦点距離の変化にかかわらず、
さらに被写体の凹凸変化による観察位置の違いにも関係
なく、常に何れかの位置に固定されたレンズ位置に対し
て合焦位置が不変である。そのため、被写体の照明対象
(観察対象)位置が変わらず、照明系の照射位置を変更
する必要がない。
【0055】また、一般に、被写体の特定部分を拡大し
たい場合でも、先ず広い範囲(低倍率)で写し、その範
囲で位置を合わせ(光軸を合わせる)、拡大させる。こ
のような操作の場合、広い範囲での被写体上の明るさに
対して、拡大していくと映像が暗くなる。それに対し
て、本発明では、上記したように絞り可変装置24を用
い、レンズ9の変位に応じて絞りを変化させている。倍
率が低い場合には絞り、倍率を高めるに連れて絞りを開
放していくことにより、映像の明るさを一定にすること
ができる。
たい場合でも、先ず広い範囲(低倍率)で写し、その範
囲で位置を合わせ(光軸を合わせる)、拡大させる。こ
のような操作の場合、広い範囲での被写体上の明るさに
対して、拡大していくと映像が暗くなる。それに対し
て、本発明では、上記したように絞り可変装置24を用
い、レンズ9の変位に応じて絞りを変化させている。倍
率が低い場合には絞り、倍率を高めるに連れて絞りを開
放していくことにより、映像の明るさを一定にすること
ができる。
【0056】これは、焦点距離/口径(レンズ有効径)
の値を同一にすることが明るさが変わらないことによ
る。絞り(口径)をレンズ9の変位に応じて変えること
により、照明の強さを変える必要が無く、またカメラ1
1のCCDの電気的処理を行うことなく、常に同一の明
るさの映像結果が得られる。これにより、照明装置23
の明るさの制御を行う必要が無く、照明装置23を低廉
化し得る。
の値を同一にすることが明るさが変わらないことによ
る。絞り(口径)をレンズ9の変位に応じて変えること
により、照明の強さを変える必要が無く、またカメラ1
1のCCDの電気的処理を行うことなく、常に同一の明
るさの映像結果が得られる。これにより、照明装置23
の明るさの制御を行う必要が無く、照明装置23を低廉
化し得る。
【0057】
【発明の効果】このように本発明によれば、レンズに単
焦点レンズを用いて撮像デバイスで撮った像を、レンズ
支持体を変位させるのみで容易に拡大変更することがで
きる。ズームレンズを用いたりレンズ交換したりする必
要がないため、映像拡大装置を低廉化し得る。また、単
焦点レンズを用い、その被写体からの距離に応じて変化
する合焦位置に撮像デバイスをカム手段により位置させ
ることから、一度ピントを合わせれば、ピントを合わせ
直すことなく、レンズ支持体の変位のみで自由に倍率を
変更することができる。さらに、被写体の任意の細部を
拡大観察したい場合に、倍率の小さい状態(全体を観察
できる状態)で細部の位置を探し出し、その部分だけを
必要な倍率に拡大することを容易に行うことができる。
焦点レンズを用いて撮像デバイスで撮った像を、レンズ
支持体を変位させるのみで容易に拡大変更することがで
きる。ズームレンズを用いたりレンズ交換したりする必
要がないため、映像拡大装置を低廉化し得る。また、単
焦点レンズを用い、その被写体からの距離に応じて変化
する合焦位置に撮像デバイスをカム手段により位置させ
ることから、一度ピントを合わせれば、ピントを合わせ
直すことなく、レンズ支持体の変位のみで自由に倍率を
変更することができる。さらに、被写体の任意の細部を
拡大観察したい場合に、倍率の小さい状態(全体を観察
できる状態)で細部の位置を探し出し、その部分だけを
必要な倍率に拡大することを容易に行うことができる。
【0058】特に、被写体に対するレンズの位置を、レ
ンズにおける無限遠の被写体を対象とする焦点距離より
も近い所に被写体が位置する範囲に設定可能とすること
により、単焦点レンズを用いても、その焦点距離よりも
近い所に被写体が位置する場合にはレンズの実質焦点距
離が変化して高倍率の像が合焦し得るため、容易により
一層拡大された映像を得ることができる。
ンズにおける無限遠の被写体を対象とする焦点距離より
も近い所に被写体が位置する範囲に設定可能とすること
により、単焦点レンズを用いても、その焦点距離よりも
近い所に被写体が位置する場合にはレンズの実質焦点距
離が変化して高倍率の像が合焦し得るため、容易により
一層拡大された映像を得ることができる。
【0059】また、アームにカム溝を設けるという簡単
な構成で、レンズの被写体からの距離に応じて変化する
合焦位置に撮像デバイスを位置させることができ、拡大
映像装置を簡単な構成で実現し得る。特に、アームが支
持体に着脱自在に設けられていることによれば、倍率の
異なる別のレンズを用いる場合に、そのレンズに応じた
レンズ及び撮像デバイスの相対変位を可能にするカム溝
を設けたアームを用意し、そのアームをレンズと共に交
換することにより、拡大範囲の異なる拡大映像を得るこ
とができる。
な構成で、レンズの被写体からの距離に応じて変化する
合焦位置に撮像デバイスを位置させることができ、拡大
映像装置を簡単な構成で実現し得る。特に、アームが支
持体に着脱自在に設けられていることによれば、倍率の
異なる別のレンズを用いる場合に、そのレンズに応じた
レンズ及び撮像デバイスの相対変位を可能にするカム溝
を設けたアームを用意し、そのアームをレンズと共に交
換することにより、拡大範囲の異なる拡大映像を得るこ
とができる。
【0060】また、撮像デバイス上での結像の明るさが
常に一定になるように、レンズ支持体の変位に応じて絞
りを変える絞り変更手段を設けることにより、倍率が変
化しても像の明るさが変わらないようにすることがで
き、照明装置を低廉化し得る。
常に一定になるように、レンズ支持体の変位に応じて絞
りを変える絞り変更手段を設けることにより、倍率が変
化しても像の明るさが変わらないようにすることがで
き、照明装置を低廉化し得る。
【図1】本発明が適用された映像拡大装置の全体を示す
側面図。
側面図。
【図2】映像拡大装置の要部分解組み立て斜視図。
【図3】アームを示す拡大側面図。
【図4】被写体と像の関係を示す説明図。
【図5】レンズの被写体からの距離の違いに対するレン
ズ及びカメラ位置、倍率の各変化を示す図。
ズ及びカメラ位置、倍率の各変化を示す図。
【図6】本発明に基づく第2の実施の形態を示す全体側
面図。
面図。
【図7】第2の実施の形態を示す全体正面図。
【図8】第2の実施の形態における要部拡大縦断面図。
【図9】鏡筒の展開図。
【図10】(a)は絞り可変装置を示す斜視図であり、
(b)は絞りを開放した状態を示す斜視図。
(b)は絞りを開放した状態を示す斜視図。
【図11】距離aが至近距離の場合における図5に対応
する図。
する図。
【図12】距離aが25mmの場合を示す図8に対応す
る図。
る図。
【図13】距離aが50mmの場合を示す図8に対応す
る図。
る図。
1 ベース
2 ポール
3 ステージ
4 ステージ用ベース
5 可動支持体
6 スライダ
7 溝
8 レンズホルダ
9 単焦点レンズ
11 カメラ
12 ボス部、12a 枢軸
13 アーム、13b・13c カムスロット
14 止めねじ
21 可動支持体
22 ケーシング、22b リード溝
23 照明器
24 絞り可変装置
25 鏡筒、25a・25b リード溝
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
G02B 7/04 C
Claims (5)
- 【請求項1】 レンズと、撮像デバイスと、前記レンズ
及び前記撮像デバイスを同軸的に配置した状態で支持す
るための支持体とを有する映像拡大装置であって、 前記レンズが単焦点レンズであり、 前記レンズを支持しかつその光軸方向に変位可能にする
ように前記支持体にスライド支持されたレンズ支持体
と、前記撮像デバイスを前記光軸方向に変位可能にする
ように前記支持体にスライド支持された撮像デバイス支
持体と、前記レンズ支持体を変位させることにより前記
撮像デバイスによる被写体の映像の倍率を変えるべく前
記レンズの被写体からの距離に応じて変化する合焦位置
に前記撮像デバイスを位置させるように前記レンズ支持
体と前記撮像デバイス支持体との間に設けられたカム手
段とを有することを特徴とする映像拡大装置。 - 【請求項2】 被写体に対する前記レンズの位置が、前
記レンズにおける無限遠の被写体を対象とする焦点距離
よりも近い所に被写体が位置する範囲に設定可能である
ことを特徴とする請求項1に記載の映像拡大装置。 - 【請求項3】 前記カム手段が、前記支持体に傾動自在
に支持されたアームと、前記アームに設けられたレンズ
用カム溝及び撮像デバイス用カム溝と、前記レンズ用カ
ム溝に係合するように前記レンズ支持体に設けられたレ
ンズ用係合ピンと、前記撮像デバイス用カム溝に係合す
るように前記撮像デバイス支持体に設けられた撮像デバ
イス用係合ピンとを有することを特徴とする請求項1ま
たは請求項2に記載の映像拡大装置。 - 【請求項4】 前記アームが、倍率変換範囲が異なるよ
うに設けられたレンズ用カム溝及び撮像デバイス用カム
溝を有する別のアームと交換可能に前記支持体に着脱自
在に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求
項3のいずれかに記載の映像拡大装置。 - 【請求項5】 前記撮像デバイス上での結像の明るさが
常に一定になるように、前記レンズ支持体の変位に応じ
て絞りを変える絞り変更手段を設けたことを特徴とする
請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の映像拡大装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002171769A JP2003279831A (ja) | 2002-01-16 | 2002-06-12 | 映像拡大装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002-7840 | 2002-01-16 | ||
JP2002007840 | 2002-01-16 | ||
JP2002171769A JP2003279831A (ja) | 2002-01-16 | 2002-06-12 | 映像拡大装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003279831A true JP2003279831A (ja) | 2003-10-02 |
Family
ID=29252934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002171769A Pending JP2003279831A (ja) | 2002-01-16 | 2002-06-12 | 映像拡大装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003279831A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006041029A1 (ja) * | 2004-10-08 | 2006-04-20 | Nikon Corporation | 顕微鏡装置 |
JP2006106566A (ja) * | 2004-10-08 | 2006-04-20 | Nikon Corp | 顕微鏡装置 |
JP2006330467A (ja) * | 2005-05-27 | 2006-12-07 | Olympus Corp | 正立型顕微鏡 |
KR101166638B1 (ko) | 2010-06-11 | 2012-07-18 | 엘지이노텍 주식회사 | 프로젝터의 포커스 조정장치 |
-
2002
- 2002-06-12 JP JP2002171769A patent/JP2003279831A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2006041029A1 (ja) * | 2004-10-08 | 2006-04-20 | Nikon Corporation | 顕微鏡装置 |
JP2006106566A (ja) * | 2004-10-08 | 2006-04-20 | Nikon Corp | 顕微鏡装置 |
US7729048B2 (en) | 2004-10-08 | 2010-06-01 | Nikon Corporation | Microscope system |
JP4539275B2 (ja) * | 2004-10-08 | 2010-09-08 | 株式会社ニコン | ユニット型顕微鏡装置 |
DE112005002465B4 (de) * | 2004-10-08 | 2017-07-06 | Nikon Corp. | Mikroskopsystem |
DE112005003882B3 (de) * | 2004-10-08 | 2018-02-15 | Nikon Corporation | Mikroskopsystem, welches aus Einheiten zusammengesetzt ist |
JP2006330467A (ja) * | 2005-05-27 | 2006-12-07 | Olympus Corp | 正立型顕微鏡 |
KR101166638B1 (ko) | 2010-06-11 | 2012-07-18 | 엘지이노텍 주식회사 | 프로젝터의 포커스 조정장치 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080212 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080624 |