JP2003279390A - ガス使用流量判別装置 - Google Patents

ガス使用流量判別装置

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JP2003279390A
JP2003279390A JP2002087484A JP2002087484A JP2003279390A JP 2003279390 A JP2003279390 A JP 2003279390A JP 2002087484 A JP2002087484 A JP 2002087484A JP 2002087484 A JP2002087484 A JP 2002087484A JP 2003279390 A JP2003279390 A JP 2003279390A
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gas
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JP2002087484A
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Makoto Kato
真 加藤
Shinichi Kawamura
真一 河村
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Osaka Gas Co Ltd
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Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、機器別のガス使用流量の判別を、
容易且つ高精度に行えるガス使用流量判別装置50を提
供し、更には、その判別結果に基づいて特定機器4のガ
ス使用流量の算出を容易且つ正確に行えるようにするこ
とを目的とする。 【解決手段】 特定機器4を含む複数のガス機器4,5
への総ガス流量を計測するガスメータ1側から総ガス流
量に関する総流量信号が入力される手段21と、特定機
器4のガス使用流量の変動に応じて変動する所定の動作
量に関する動作量信号が入力される手段23と、総流量
信号と動作量信号とを用いて、総ガス流量の変動と動作
量の変動との両方が所定の時間範囲内で発生したことを
検知した場合に、総ガス流量の変動要因を特定機器のガ
ス使用流量の変動と判定する第1判定手段25とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機器別にガス使用
流量を監視し、機器別にガス使用流量を計測する技術に
関し、さらに詳しくは、特定機器のガス使用流量を判別
するためのガス使用流量判別技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガスを使用する機器別のガス使用
流量を計測するには、各機器に対して別途流量計測器を
設置する必要があった。また、機器内部における制御情
報等からガス使用流量を近似的に推測する方法がある。
【0003】しかしながら、上記従来技術では、各機器
に対して別途計測器を設置する場合では、複数の機器夫
々にかかる計測器を設置しなければならず、また、その
計測器の計測情報を転送するのに専用の通信媒体を設置
する必要があり、面倒な作業手間及び費用を要してい
た。また、機器内部における制御情報等からガス使用流
量を近似的に推測する場合では、機器が当該制御情報を
外部に取り出せるインタフェースを具備しているとは限
らず、広範なガス機器への適用が困難であった。
【0004】そこで、これら問題点を解消し、機器別の
ガス使用流量の判別を容易に行うべく、給湯器、空調機
等の電気を併用するガス機器のガス使用流量の判別にお
いて、当該ガス機器のガス使用流量と消費電力またはそ
の相当量との間の相関関係知識に基づいて、当該ガス機
器の消費電力またはその相当量からガス使用流量を判別
する技術が提案されている(特開2000−26657
1号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ガス使
用流量と消費電力またはその相当量との間の相関関係知
識にのみ基づいて、ガス使用流量の判別を行う場合、ガ
ス使用時の消費電力が機種毎に異なることと、機種によ
ってはガス不使用時でも積極的に電力を消費する電力使
用状態(例えば、ガスファンヒータや給湯器等における
ガス燃焼終了後に機器内部を冷却するためのポストパー
ジ等が該当)が存在するため、単純に判別に使用する電
力閾値を低く設定するだけでは、ガス使用状態と電力使
用状態との間の区別ができなくなる。また、ガス使用状
態と電力使用状態との間の区別を正確に行おうとすれ
ば、判別に使用する電力閾値を機種別に適切な値に設定
する必要があり、判別対象となるガス機器の機種を調査
するか、当該適正閾値を導出する手段を設ける必要があ
る。さらにまた、ガス流量と消費電力又はその相当量と
の間の相関関係は、その機器の使用経過年月や環境条件
等によって変化することがあり、その相関関係から求め
たガス使用流量の精度が低下することがある。
【0006】従って、本発明は、上述の問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的は、機器別のガス使用流
量の判別を、容易且つ高精度に行えるガス使用流量判別
装置を提供し、更には、その判別結果に基づいて特定の
機器のガス使用流量の算出を容易且つ正確に行えるよう
にすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係るガス使用流量判別装置の第一特徴構成
は、特許請求の範囲の欄の請求項1に記載した如く、特
定機器のガス使用流量を判別するためのガス使用流量判
別装置であって、前記特定機器を含む複数のガス機器へ
の総ガス流量を計測するガスメータ側から前記総ガス流
量に関する総流量信号が入力される総流量信号入力手段
と、前記特定機器のガス使用流量の変動に応じて変動す
る所定の動作量に関する動作量信号が入力される動作量
信号入力手段と、前記総流量信号から認識した前記総ガ
ス流量の変動と前記動作量信号から認識した前記動作量
の変動との両方が所定の時間範囲内で発生したことを検
知した場合に、前記総ガス流量の変動要因を前記特定機
器のガス使用流量の変動と判定する第1判定手段とを備
えた点にある。
【0008】即ち、本発明に係るガス使用流量判別装置
の上記第一の特徴構成によれば、総流量信号入力手段に
ガスメータ側から総流量信号が一定間隔等で入力される
と共に、動作量信号入力手段に特定機器側等から動作量
信号が一定間隔等で入力されたガス使用流量判別装置
は、総流量信号から特定機器を含む複数のガス機器への
総ガス流量を監視すると共に、動作量信号から特定機器
のガス使用流量の変動に応じて変動する所定の動作量を
監視する。
【0009】また、特定機器の動作量は、特定機器のガ
ス使用流量の変動に応じて変動するものであり、即ち、
特定機器の動作量が変動した場合には、特定機器のガス
使用流量が変動した可能性があると判断できる。一方、
総ガス流量は、特定機器を含む複数のガス機器のガス使
用流量の合計であるので、その総ガス流量が変動した場
合には、特定機器のガス使用流量が変動した可能性があ
ると判断できる。従って、上記特定機器の動作量の変動
と総ガス流量の変動との両方が、短い時間範囲内におい
て発生すれば、特定機器のガス使用流量が変動した可能
性が極めて高くなる。
【0010】そして、ガス使用流量判別装置は、第1判
定手段により、総ガス流量と特定機器の動作量との両方
が、例えば数秒間の所定の時間範囲内において、夫々に
対して予め設定された所定量以上変動したときに、その
総ガス流量の変動要因を特定機器のガス使用流量の変動
として判定することができるので、特定機器のガス使用
流量の判別を容易且つ高精度に行なうことができる。ま
た、ガス使用流量の判別対象である特定機器が複数ある
場合には、夫々の特定機器に対して動作量信号入力手段
と判別手段を設けることで、複数の特定機器の機器毎の
ガス使用流量の判別を行なうことができる。従って、機
器別のガス使用流量の判別を、容易且つ高精度に行える
ガス使用流量判別装置を実現することができる。
【0011】同第二特徴構成は、特許請求の範囲の欄の
請求項2に記載した如く、上記第一の特徴構成に加え
て、前記第1判定手段で前記総ガス流量の変動要因を前
記特定機器のガス使用流量の変動と判定したときの前記
総ガス流量の変動量から、前記特定機器のガス使用流量
を導出する第1特定機器使用流量導出手段を備えた点に
ある。
【0012】即ち、上記第二の特徴構成によれば、第1
特定機器使用流量導出手段により、第1判定手段で総ガ
ス流量の変動要因を特定機器のガス使用流量の変動と判
定した場合には、その総ガス流量の変動量は特定機器の
ガス使用流量の変動量であると考えられるので、その総
ガス流量の変動量を特定機器の運転開始から積算するこ
とで、特定機器のガス使用流量を導出することができ
る。また、このように導出したガス使用流量を1日又は
1ヶ月等の時間間隔で時間積分することで、特定機器の
1日毎又は1ヶ月毎等の積算ガス使用量を求めることも
できる。
【0013】同第三特徴構成は、特許請求の範囲の欄の
請求項3に記載した如く、上記第一又は二の特徴構成に
加えて、前記第1判定手段で前記総ガス流量の変動要因
を前記特定機器のガス使用流量の変動と判定したときの
前記動作量の変動量又はその相当量と、前記動作量及び
前記特定機器のガス使用流量との間の相関関係知識とか
ら、前記特定機器のガス使用流量を導出する第2特定機
器使用流量導出手段を備えた点にある。
【0014】ガスメータで計測される総ガス流量は、特
定機器以外の他機器のガス使用流量も含めた流量であ
り、希に、特定機器のガス使用流量の変動と、他機器の
ガス使用流量の変動とが発生する場合があると考えられ
る。
【0015】そこで、上記第三の特徴構成によれば、第
2特定機器使用流量導出手段は、第1判定手段で総ガス
流量の変動要因を特定機器のガス使用流量の変動と判定
した場合に、特定機器のガス使用流量の変動量を、他機
器のガス使用流量の変動量が含まれている可能性がある
総ガス流量の変動量からではなく、判定時に用いた特定
機器の動作量の変動量と、予め記憶装置等に記憶された
動作量とガス使用流量との間の相関関係知識とから導出
するので、総ガス流量の変動量に他機器のガス使用流量
の変動量が含まれていても、特定機器のガス使用流量の
変動量を比較的正確に導出することができる。
【0016】また、本ガス使用流量判別装置は、第2特
定機器使用流量導出手段により導出された特定機器のガ
ス使用流量と、総ガス流量とを比較して、その差が所定
の許容範囲内である場合には、特定機器のガス使用流量
の変動量を総ガス流量とし、その差が所定の許容範囲を
超える場合には、特定機器のガス使用流量の変動量を第
2特定機器使用流量導出手段で動作量の変動量等から導
出された変動量とするように構成することができ、特定
機器のガス使用流量の変動量を一層精度良く求めること
ができる。
【0017】この目的を達成するための本発明に係るガ
ス使用流量判別装置の第四の特徴構成は、特許請求の範
囲の欄の請求項4に記載した如く、特定機器のガス使用
流量を判別するためのガス使用流量判別装置であって、
前記特定機器を含む複数のガス機器への総ガス流量を計
測するガスメータ側から前記総ガス流量に関する総流量
信号が入力される総流量信号入力手段と、前記特定機器
のガス使用流量の変動に応じて変動する所定の動作量に
関する動作量信号が入力される動作量信号入力手段と、
前記動作量信号から認識した前記動作量と、前記動作量
及び前記特定機器のガス使用流量との間の相関関係知識
とから、前記特定機器のガス使用流量を推定する特定機
器使用流量推定手段と、前記総流量信号から認識した前
記総ガス流量の変動と、前記特定機器使用流量推定手段
で推定した前記特定機器のガス使用流量の変動との両方
が、所定の時間範囲内で発生したことを検知した場合
に、前記総ガス流量の変動要因を前記特定機器のガス使
用流量の変動と判定する第2判定手段とを備えた点にあ
る。
【0018】即ち、本発明に係るガス使用流量判別装置
の上記第四の特徴構成によれば、上記第一の特徴構成と
同様に、総流量信号入力手段にガスメータ側から総流量
信号が一定間隔等で入力されると共に、動作量信号入力
手段に特定機器側等から動作量信号が一定間隔等で入力
されたガス使用流量判別装置は、総流量信号から特定機
器を含む複数のガス機器への総ガス流量を監視すると共
に、動作量信号から特定機器のガス使用流量の変動に応
じて変動する所定の動作量を監視する。
【0019】また、特定機器の動作量は、特定機器のガ
ス使用流量との間に相関関係を有するものであり、即
ち、特定機器使用流量推定手段において、その動作量と
予め記憶している相関関係知識とから、特定機器のガス
使用流量を推定することができる。一方、総ガス流量
は、特定機器を含む複数のガス機器のガス使用流量の合
計であるので、その総ガス流量が変動した場合には、特
定機器のガス使用流量が変動した可能性があると判断で
きる。従って、上記特定機器の動作量から推定したガス
使用流量と総ガス流量との両方が短い時間範囲内におい
て変動すれば、特定機器のガス使用流量が変動した可能
性が極めて高くなる。
【0020】そして、ガス使用流量判別装置は、第2判
定手段により、総ガス流量と特定機器の動作量から推定
したガス使用流量との両方が、例えば数秒間の所定の時
間範囲内において、夫々に対して予め設定された所定量
以上変動したときに、その総ガス流量の変動要因を特定
機器のガス使用流量の変動として判定することができる
ので、特定機器のガス使用流量の判別を容易且つ高精度
に行なうことができる。従って、機器別のガス使用流量
の判別を、容易且つ高精度に行えるガス使用流量判別装
置を実現することができる。
【0021】同第五特徴構成は、特許請求の範囲の欄の
請求項5に記載した如く、上記第四の特徴構成に加え
て、前記特定機器のガス単独使用状態を検出する単独使
用検出手段と、前記単独使用検出手段で前記特定機器の
ガス単独使用状態を検出したときの前記総ガス流量と前
記動作量とを用いて、前記相関関係知識を生成又は更新
する相関関係知識生成手段を備えた点にある。
【0022】即ち、上記第五の特徴構成によれば、単独
使用検出手段により、例えば、特定機器側から入力され
る動作量信号から特定機器のガス使用状態を認識し、且
つ、総ガス流量が所定値以下であることを認識した場合
に、他機器が使用されず特定機器が単独で使用されてい
る状態、所謂特定機器のガス単独使用状態を検出した場
合に、相関関係知識生成手段により、その時の特定機器
のガス使用流量と推測される総ガス使用流量と特定機器
の動作量とから新たに特定機器のガス使用流量と動作量
との間の相関関係知識を生成して、記憶手段等に記憶さ
れた相関関係知識を新たのものに更新することができ
る。従って、記憶装置等に記憶された特定機器のガス使
用流量と動作量との間の相関関係知識は、随時その時の
特定機器にあった新たなものに更新することができるの
で、特定機器の動作量と、随時その時の特定機器に応じ
て更新される相関関係知識とから、精度良く特定機器の
ガス使用流量を導出することができる。
【0023】同第六特徴構成は、特許請求の範囲の欄の
請求項6に記載した如く、上記第一から五の何れかの特
徴構成に加えて、前記判定手段で前記総ガス流量の変動
要因を前記特定機器のガス使用流量の変動と判定しなか
ったときの前記総ガス流量の変動量から、前記特定機器
以外の他機器のガス使用流量を導出する他機器使用流量
導出手段を備えた点にある。
【0024】即ち、上記第六の特徴構成によれば、上記
第1又は第2判定手段で総ガス流量の変動要因を特定機
器のガス使用流量の変動と判定しなかった場合には、そ
の総ガス流量の変動量は、特定機器以外の他機器のガス
使用流量の変動量であると考えられるので、第1又は第
2特定機器使用流量導出手段により、その総ガス流量の
変動量を積算することで、他機器のガス使用流量を導出
することができる。また、このように導出した他機器の
ガス使用流量を1日又は1ヶ月等の時間間隔で時間積分
することで、他機器の1日毎又は1ヶ月毎等の積算ガス
使用量を求めることもでき、この他機器の積算ガス使用
量と、ガスメータで計測された特定機器と他機器との積
算ガス使用量とから、特定機器の積算ガス使用量を求め
ることができる。
【0025】同第七特徴構成は、特許請求の範囲の欄の
請求項7に記載した如く、上記第一から六の何れかの特
徴構成に加えて、前記判定手段の判定結果に基づいて前
記特定機器のガス使用流量を導出する特定機器使用流量
導出手段、又は、前記判定手段の判定結果に基づいて前
記特定機器以外の他機器のガス使用流量を導出する他機
器使用流量導出手段を備えると共に、前記動作量信号で
前記特定機器のガス使用停止状態を認識したときに、前
記特定機器使用流量導出手段で導出した前記特定機器の
ガス使用流量、又は、前記他機器使用流量導出手段で導
出した前記他機器のガス使用流量を補正する補正手段を
備えた点にある。
【0026】特定機器がガスの使用を停止した状態であ
る特定機器のガス使用停止状態を認識したときには、特
定機器使用流量導出手段で導出した特定機器のガス使用
流量が0になるか、他機器使用流量導出手段で導出した
他機器のガス使用流量が供給量信号から認識した総ガス
流量と一致すると考えられる。しかし、例えば、導出し
た特定機器のガス使用流量が0より大きい場合や、導出
した他機器のガス使用流量が総ガス流量より小さい場合
には、判定手段の判定誤差により、実際は他機器のガス
使用流量の変動量とすべき総ガス流量の変動量が特定機
器のガス使用流量の変動量とされたと考えられる。逆
に、導出した特定機器のガス使用流量が0より小さい場
合や、導出した他機器のガス使用流量が総ガス流量より
も大きい場合には、判定手段の判定誤差により、実際は
特定機器ののガス使用流量の変動量とすべき総ガス流量
の変動量が他機器のガス使用流量の変動量とされたと考
えられる。
【0027】そこで、上記第七の特徴構成によれば、補
正手段により、特定機器のガス使用停止状態を認識した
ときに、上記のように判定誤差が生じていると判断した
場合には、導出した特定機器のガス使用流量が0となる
ように、又は、導出した他機器のガス使用流量が総ガス
流量と一致するように、例えば、その誤差分の総ガス流
量の変動が生じた時点、即ち、判定誤差が発生したと考
えられる時点から、特定機器のガス使用停止状態を認識
した時点までの、特定機器のガス使用流量又は他機器の
ガス使用流量を補正し、一層正確に特定機器のガス使用
流量等を判別することができる。
【0028】同第八特徴構成は、特許請求の範囲の欄の
請求項8に記載した如く、上記第一から七の何れか特徴
構成に加えて、前記動作量信号入力手段が、前記特定機
器の消費電力又は消費電力相当量に関する消費電力信号
が前記動作量信号として入力される手段である点にあ
る。
【0029】尚、本明細書において、消費電力相当量と
は当該特定機器の消費電流、その消費電流と比例関係に
ある所定電圧、または、消費電力量等の消費電力と一定
の関係にある物理量を意味する。
【0030】ガスと電気を併用する特定機器には、一般
的に、ガス使用流量を調整するための電動制御弁等のよ
うに、ガス使用流量の変動に伴って消費電力が変動する
電気部品が設けられている。そして、その特定機器のガ
ス使用流量が変動した場合には、そのガス使用流量の変
動の前後数秒間において、その電気部品の消費電力が変
動し、特定機器の消費電力が変動するので前記動作量と
して利用できる。
【0031】即ち、上記第八の特徴構成によれば、特定
機器のガス使用流量の変動に伴って変動する消費電力又
はその相当量に関する消費電力信号が動作量信号として
動作量入力手段に入力されたガス使用流量判別装置は、
その入力された消費電力信号により、特定機器の消費電
力の変動を認識することができ、その消費電力の変動
と、総ガス流量の変動とが、所定の時間範囲内で発生し
た場合に、その総ガス流量の変動要因を特定機器のガス
使用流量の変動であると判定することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】本発明に係るガス使用流量判別装
置の一実施の形態を、図1〜図4に基づいて説明する。
【0033】図1に示すように、本発明に係るガス使用
流量判別装置(以下、本発明装置と呼ぶ。)50は、一
般家庭に供給されるガスを使用するガス機器4,5の
内、一般家庭に供給される電力を使用する電気併用型の
ガスファンヒータ等の特定機器4に対して使用され、特
定機器4のガス使用流量を特定機器4以外の他機器5と
判別するための装置である。また、本発明装置50は、
マイクロコンピュータ等の既存のコンピュータシステム
で構成されており、所定の実行プログラムを処理するこ
とにより後述する各手段として機能する構成となってい
る。
【0034】また、本発明装置50は、家庭内のガス機
器4,5への総ガス流量を計測する一般的なガスメータ
1から、家庭内の通信ネットワーク(例えば、電力線を
利用したネットワークや無線LAN等)を介して、その
ガスメータ1が計測した総ガス流量に関する総流量信号
が入力される総流量信号入力部(総流量信号入力手段)
21と、その総流量信号からガスメータ1を通過し、ガ
ス機器4,5に供給された総ガス流量を認識する総ガス
流量認識手段22が設けられている。詳しくは、このガ
スメータ1は、ガス流の流路形状を工夫して、ガス流を
流量に比例した周波数で振動させ、その振動により発生
する圧力変化を圧力センサで検知して、総ガス流量に比
例した周波数のパルス信号を発生するフルイディックガ
スメータとして構成されている。そして、総流量信号入
力部21には、そのパルス信号が入力され、総ガス流量
認識手段22は、そのパルス信号の周波数を換算して、
総ガス流量を導出する。
【0035】尚、ガスメータ1の構成は、フルイディッ
クガスメータに限らず、他の構成のガスメータを用いる
ことができ、本発明装置50の総流量信号入力部21と
総ガス流量認識手段22は、そのガスメータに合わせて
構成され、ガスメータから入力される総ガス流量に関す
る総流量信号から総ガス流量を導出するように構成さ
れ、たとえば、ガスメータから総流量信号入力手段21
に総流量信号として総ガス流量が直接入力される場合に
は、総ガス流量認識手段22を省略することができる。
【0036】特定機器4と商用交流電源との間には、特
定機器4において消費される消費電力(動作量の一例)
を計測する消費電力計測装置7が設けられている。そし
て、本発明装置50は、この消費電力計測装置7から、
家庭内の通信ネットワークを介して、その消費電力計測
装置7が計測した特定機器4の消費電力に関する消費電
力信号(動作量信号の一例)が入力される消費電力信号
入力部(動作量信号入力部)23が設けられている。
【0037】特定機器4において、消費電力は特定機器
4のガス使用流量の変動に応じて変動するものである。
即ち、特定機器4が、例えばガスファンヒータである場
合には、特定機器4の消費電力Pfの変動量ΔPfとガ
ス使用流量Qfの変動量ΔQfとは、図2に示すグラフ
図に示すように、一定の関係を有するものとなる。よっ
て、本発明装置50の消費電力信号入力部23に入力さ
れた消費電力信号から認識される特定機器4の消費電力
Pfが変動した場合には、そのガス使用流量Qfが変動
した可能性があると判断できる。
【0038】一方、本発明装置50の総ガス流量認識手
段22で認識された総ガス流量は、特定機器4を含む複
数のガス機器4,5のガス使用流量の合計であるので、
その総ガス流量が変動した場合には、特定機器4のガス
使用流量が変動した可能性があると判断できる。
【0039】そこで、本発明装置50には、総流量信号
から認識した総ガス流量の変動を検知し、その総ガス流
量の変動を検知した時点を中心に所定の時間範囲内にお
いて、消費電力信号から認識した特定機器4の消費電力
の変動を検知した場合に、総ガス流量の変動要因を特定
機器4のガス使用流量の変動と判定する第1判定手段2
5が設けられている。さらに、本発明装置50には、こ
の第1判定手段25で総ガス流量の変動要因を特定機器
4のガス使用流量の変動と判定したときの総ガス流量の
変動量から、特定機器4のガス使用流量を導出する第1
特定機器使用流量導出手段27と、逆に、第1判定手段
25で総ガス流量の変動要因を特定機器4のガス使用流
量の変動と判定しなかったときの総ガス流量の変動量か
ら、他機器5のガス使用流量を導出する他機器使用流量
導出手段28とが設けられており、これらの導出された
特定機器4のガス使用流量と、他機器5のガス使用流量
とは、ハードディスク等の記憶手段30に格納される。
【0040】次に、総流量信号入力部21に入力された
総流量信号から認識した総ガス流量Qtが、図4(a)
に示すように変動し、さらに、消費電力信号入力部23
に入力された消費電力信号から認識した特定機器4の消
費電力Pfが、図4(b)に示すように変動した場合に
おける、本発明装置50の第1判定手段25、第1特定
機器使用流量導出手段27、及び他機器使用流量導出手
段28の処理フローについて説明する。
【0041】本発明装置50は、図3のフロー図に示す
ように、第1判定手段25に、総ガス流量認識手段22
側から総ガス流量が、消費電力信号入力部23側から消
費電力が、所定の間隔で逐次入力され(ステップ10
1)、ステップ102が実行される。
【0042】そして、ステップ102においては、第1
判定手段25により、総ガス流量の変動が有るかが判定
される。そして、総ガス流量の変動が有ると判定した場
合には、次のステップ103が実行され、総ガス流量の
変動が無いと判定した場合には、上記ステップ101が
再度実行される。即ち、図4(a)に示すように、経過
時間T0、T1、T2、T3、T4、T5、T6、T
7、T8、T9において、ステップ103が実行される
ことになる。
【0043】ステップ103においては、第1判定手段
25により、入力された特定機器4の消費電力を用い
て、特定機器4がガスを消費している状態かが判定され
る。即ち、上記ステップ102において総ガス流量の変
動が有ったと判定した時点を中心に数秒の時間範囲内に
おいて、特定機器4の消費電力が所定の電力(例えば7
W)以上であれば、特定機器4はガスを消費しているガ
ス使用状態と判定して、次のステップ104が実行さ
れ、逆に、特定機器4の消費電力が所定の電力以下であ
れば、特定機器4はガスを消費していない待機状態又は
停止状態であり、上記ステップ102で判定した総ガス
流量の変動要因は他機器5におけるガス使用流量の変動
であると判定して、後述のステップ106が実行され
る。即ち、図4(b)に示すように、ステップ103が
実行される経過時間の内、経過時間T2、T3、T4、
T5、T6、T7、T8において、ステップ104が実
行され、経過時間T0、T1、T9において、ステップ
106が実行される。
【0044】ステップ104においては、第1判定手段
25により、特定機器4の消費電力の変動が有るかが判
定される。即ち、上記ステップ102において総ガス流
量の変動が有ったと判定した時点を中心に数秒の時間範
囲内において、特定機器4の消費電力の変動量が所定の
電力(例えば0.5W)以上であれば、上記ステップ1
02で判定した総ガス流量の変動要因は特定機器4にお
けるガス使用流量の変動であると判定して、後述のステ
ップ105が実行され、逆に、特定機器4の消費電力の
変動量が上記の所定の電力以下であれば、上記ステップ
102で判定した総ガス流量の変動要因は他機器5にお
けるガス使用流量の変動であると判定して、後述のステ
ップ106が実行される。即ち、図4(b)に示すよう
に、ステップ104が実行される経過時間の内、経過時
間T2、T3、T6、T7、T8において、ステップ1
05が実行され、経過時間T4、T5において、ステッ
プ106が実行される。
【0045】ステップ105においては、第1特定機器
使用流量導出手段27により、ステップ104で総ガス
流量の変動要因は特定機器4におけるガス使用流量の変
動であると判定した経過時間T2、T3、T6、T7、
T8の総ガス流量の変動量を、記憶手段30に記憶して
いる直前の特定機器4のガス使用流量に加算又は減算し
て、現時点での特定機器4のガス使用流量を導出し、導
出した特定機器4のガス使用流量をその時間に関連付け
て記憶手段30に格納する。即ち、記憶手段30には、
特定機器4のガス使用流量Qfの変化状態として、図4
(c)に示すようなデータが記録されることになる。
【0046】また、ステップ106においては、他機器
使用流量導出手段28により、ステップ103及びステ
ップ104において総ガス流量の変動要因は他機器5に
おけるガス使用流量の変動であると判定した経過時間T
0、T1、T4、T5、T9の総ガス流量の変動量を、
記憶手段30に記憶している直前の他機器5のガス使用
流量に加算又は減算して、現時点での他機器5のガス使
用流量を導出し、導出した他機器5のガス使用流量をそ
の時間に関連付けて記憶手段30に格納する。即ち、記
憶手段30には、他機器5のガス使用流量Qoの変化状
態として、図4(d)に示すようなデータが記録される
ことになる。
【0047】そして、このような夫々のガス使用流量を
所定の時間帯において時間積分することにより、その時
間帯における特定機器4の積算ガス使用量や、他機器5
の積算ガス使用量を求めることができ、例えば、本発明
装置50に設けられた送受信手段33は、ガス供給業者
側のシステムから、1月又は1年毎等の特定機器4の積
算ガス使用量の送信指令等を受信すると、記憶手段30
から必要なデータを抽出してガス供給業者側のシステム
に送信することができる。
【0048】尚、本発明装置50において、特定機器4
のガス使用流量のみを判別する場合には、他機器使用流
量導出手段28を省略することができる。また、このよ
うに構成する場合には、記憶手段30に、総ガス流量認
識手段22で認識した総ガス流量の変化状態を記録し、
その記録した総ガス流量から、第1特定機器使用流量導
出手段27で導出した特定機器4のガス使用流量を差し
引いたガス使用流量を、他機器5のガス使用流量として
も構わない。
【0049】また、このように構成した本発明装置50
において、図4(b)の経過時間T8のように、特定機
器4の消費電力が所定の電力(例えば7W)以下となっ
て特定機器4がガスを消費していないガス使用停止状態
となったことを認識したときに、第1特定機器使用流量
導出手段27で導出した特定機器4のガス使用流量、又
は、他機器使用流量導出手段28で導出した他機器のガ
ス使用流量を補正する補正手段31を備えることができ
る。
【0050】即ち、補正手段31は、特定機器4がガス
使用停止状態となっても、記憶手段30に記録した特定
機器4のガス使用流量が0とならない場合や、記憶手段
30に記録した他機器5のガス使用流量が総ガス流量と
一致しない場合に、例えば、その誤差分の総ガス流量の
変動が生じた時点、即ち、判定誤差が発生したと考えら
れる時点から、特定機器4のガス使用停止状態を認識し
た時点までの、特定機器4のガス使用流量又は他機器5
のガス使用流量を補正するように構成され、このような
補正手段31により、特定機器4のガス使用流量の判別
精度を一層向上することができる。
【0051】次に、上記実施の形態に対して、判別精度
の向上を図った別実施形態について説明する。図5に示
す本発明装置60は、図1と同じ符号が付されているも
のは、上記実施の形態と同様の構成であるので、説明を
割愛するが、上記実施の形態の第1特定機器使用流量導
出手段の代わりに第2特定機器使用流量導出手段39が
設けられている。この第2特定機器使用流量導出手段3
9は、第1判定手段25で総ガス流量の変動要因を特定
機器4のガス使用流量の変動と判定したときの特定機器
4のガス消費量の変動量を、総ガス流量の変動量からで
はなく、その時の特定機器4の消費電力の変動量と、特
定機器4における消費電力とガス使用流量との間の相関
関係知識とから、導出することができる。
【0052】即ち、特定機器4において、消費電力は、
特定機器4のガス使用流量の変動に応じて変動し、例え
ば、特定機器4がガスファンヒータである場合には、ガ
ス使用流量を調整するための電動制御弁等のように、ガ
ス使用流量の変動に伴って消費電力が変動する電気部品
が設けられているので、図6に示すように、消費電力P
fとガス使用流量Qfとは、ほぼ比例関係を有すること
がある。そして、第2特定機器使用流量導出手段39
は、予め記憶されている図6に示すような相関関係知識
と、特定機器4の消費電力の変動量とから、特定機器4
のガス使用流量の変動量を求め、その変動量を、記憶手
段30に記憶している直前の特定機器4のガス使用流量
に加算又は減算して、現時点での特定機器4のガス使用
流量を導出し、導出した特定機器4のガス使用流量をそ
の時間に関連付けて記憶手段30に格納する。
【0053】さらに、第2特定機器使用流量導出手段3
9は、第1判定手段25において、総ガス流量の変動要
因を特定機器4のガス消費流量の変動と判定したとき
に、総ガス流量の変動量と、特定機器4の消費電力と相
関関係知識とから求めたガス消費量の変動量とを比較
し、その差が所定量以下に収まっている場合には、総ガ
ス流量認識手段22で認識した総ガス流量の変動量を用
いて特定機器4のガス使用流量を導出し、その差が所定
量を超える場合には、特定機器4の消費電力と相関関係
知識とから求めたガス消費量の変動量を用いて特定機器
4のガス使用流量を導出するように構成することもでき
る。
【0054】このように構成することで、特定機器4が
ガス使用流量が変動したときの総ガス流量の変動量が、
例えば頻繁に変動する給湯器等のガス使用流量を含むと
きは、特定機器4のガス使用流量の変動量を特定機器4
の消費電力量から求め、特定機器4がガス使用流量が変
動したときの総ガス流量の変動量が、特定機器4のガス
使用流量の変動量のみを含むと考えられるときには、特
定機器4のガス使用流量の変動量を正確な総ガス流量の
変動量から求めることができ、特定機器4のガス使用流
量を精度良く求めることができる。
【0055】また、上記のように、第2特定機器使用流
量導出手段39において、特定機器4のガス使用流量と
消費電力との間の相関関係知識と、特定機器4の消費電
力の変動量とから、特定機器4のガス使用流量を求める
場合には、その相関関係知識を予め登録しておく必要が
あり、さらに、特定機器4が経年劣化等によりガス使用
流量と消費電力との相関関係が変化する場合には、その
都度その相関関係知識を更新することが好ましい。
【0056】そこで、本発明装置60には、特定機器4
のガス単独使用状態を検出する単独使用検出手段35
と、単独使用検出手段35で特定機器4のガス単独使用
状態を検出したときの総ガス流量と特定機器4の消費電
力とを用いて、特定機器使用流量推定手段37で用いら
れる相関関係知識を更新する相関関係知識生成手段36
とが設けられる。
【0057】即ち、単独使用検出手段35は、消費電力
信号入力部23に入力された消費電力信号を用いて、特
定機器4の消費電力が所定の電力(例えば7W)以上
で、特定機器4がガス使用状態であることを認識し、且
つ、総ガス流量が、例えば特定機器4の定格ガス使用流
量以下の所定値以下であることを認識した場合に、他機
器5がガスを使用しておらず、特定機器4のみがガスを
使用している状態、所謂特定機器4のガス単独使用状態
を検出する。
【0058】そして、相関関係知識生成手段36は、こ
のように単独使用検出手段35で特定機器4のガス単独
使用状態を検出している間の総ガス流量と、特定機器4
の消費電力とから、新たに特定機器4のガス使用流量と
動作量との間の相関関係知識を生成して、第2特定機器
使用流量導出手段39で用いられる相関関係知識として
登録又は更新するのである。よって、上記相関関係知識
は、随時その時の特定機器4にあったものとなるので、
第2特定機器使用流量導出手段39により、特定機器4
の消費電力と、最新の相関関係知識とから、精度良く特
定機器4のガス使用流量を導出することができる。
【0059】次に、上記夫々の実施の形態に対して、別
実施形態について説明する。図7に示す本発明装置70
は、図1及び図5と同じ符号が付されているものは、上
記夫々の実施の形態と同様の構成であるので、説明を割
愛するが、消費電力信号入力部に入力された消費電力信
号から、特定機器4のガス使用流量を推定する特定機器
使用流量推定手段37が設けられている。即ち、特定機
器使用流量推定手段37は、特定機器4の消費電力と、
前述の図6に示すような相関関係知識とから、特定機器
4のガス使用流量を推定する。
【0060】そして、第2判定手段38は、総流量信号
から認識した総ガス流量の変動を検知すると共に、その
総ガス流量の変動を検知した時点を中心に所定の時間範
囲内において、特定機器使用流量推定手段37で推定し
た特定機器4のガス使用流量の変動を検知した場合に、
総ガス流量の変動要因を特定機器4のガス使用流量の変
動と判定する。
【0061】そして、特定機器使用流量導出手段40
は、総ガス流量の変動要因を特定機器4のガス消費流量
の変動と判定したときに、総ガス流量認識手段22で認
識した総ガス流量の変動量、又は、特定機器使用流量推
定手段37で推定した特定機器4のガス消費流量の変動
量を用いて、記憶手段30に記憶している直前の特定機
器4のガス使用流量に加算又は減算して、現時点での特
定機器4のガス使用流量を導出し、導出した特定機器4
のガス使用流量をその時間に関連付けて記憶手段30に
格納する。
【0062】さらに、特定機器使用流量導出手段40
は、第2判定手段38において、総ガス流量の変動要因
を特定機器4のガス消費流量の変動と判定したときに、
その両変動量を比較し、差が所定量以下に収まっている
場合には、総ガス流量認識手段22で認識した総ガス流
量の変動量を用いて特定機器4のガス使用流量を導出
し、差が所定量を超える場合には、特定機器使用流量推
定手段37で推定した特定機器4のガス消費流量の変動
量を用いて特定機器4のガス使用流量を導出するように
構成することもできる。
【0063】以下に他の別実施形態を説明する。 〈1〉上記各実施形態では、特定機器4のガス使用流量
の変動に応じて変動する所定の動作量として特定機器4
の消費電力を用いたが、このような動作量は、消費電力
以外のものを用いても構わず、たとえば、動作量とし
て、特定機器4のガス使用流量を調整する制御弁の開度
情報や、特定機器4の設定出力等を用いることもでき
る。
【0064】〈2〉上記各実施形態の本発明装置50,
30では、各手段を一体で構成したが、これらの一部ま
たは全部を別体で構成しても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガス使用流量判別装置の一実施の
形態の構成を示す説明図
【図2】特定機器の消費電力の変動量とガス使用流量の
変動量との関係を例示するグラフ図
【図3】判定手段、特定機器使用流量導出手段、及び他
機器使用流量導出手段の処理フローを示すフロー図
【図4】総ガス流量の変化状態(a)、特定機器の消費
電力の変化状態(b)、特定機器のガス使用流量の変化
状態(c)、他機器のガス使用流量の変化状態(d)を
示すグラフ図
【図5】本発明に係るガス使用流量判別装置の別実施の
形態の構成を示す説明図
【図6】特定機器の消費電力とガス使用流量との相関関
係を例示するグラフ図
【図7】本発明に係るガス使用流量判別装置の別実施の
形態の構成を示す説明図
【符号の説明】
1:ガスメータ 4:特定機器 5:他機器 7:消費電力計測装置 20:ガス使用流量判別装置 21:総流量信号入力部(総流量信号入力手段) 23:消費電力信号入力部(動作量信号入力手段) 25:第1判定手段 27:第2特定機器使用流量導出手段 28:他機器使用流量導出手段 30:記憶手段 31:補正手段 33:送受信手段 35:単独使用検出手段 36:相関関係知識生成手段 37:特定機器使用流量推定手段 38:第2判定手段 39:第2特定機器使用流量導出手段 40:特定機器使用流量導出手段 50,60,70:ガス使用流量判別装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定機器のガス使用流量を判別するため
    のガス使用流量判別装置であって、 前記特定機器を含む複数のガス機器への総ガス流量を計
    測するガスメータ側から前記総ガス流量に関する総流量
    信号が入力される総流量信号入力手段と、 前記特定機器のガス使用流量の変動に応じて変動する所
    定の動作量に関する動作量信号が入力される動作量信号
    入力手段と、 前記総流量信号から認識した前記総ガス流量の変動と前
    記動作量信号から認識した前記動作量の変動との両方が
    所定の時間範囲内で発生したことを検知した場合に、前
    記総ガス流量の変動要因を前記特定機器のガス使用流量
    の変動と判定する第1判定手段とを備えたガス使用流量
    判別装置。
  2. 【請求項2】 前記第1判定手段で前記総ガス流量の変
    動要因を前記特定機器のガス使用流量の変動と判定した
    ときの前記総ガス流量の変動量から、前記特定機器のガ
    ス使用流量を導出する第1特定機器使用流量導出手段を
    備えた請求項1に記載のガス使用流量判別装置。
  3. 【請求項3】 前記第1判定手段で前記総ガス流量の変
    動要因を前記特定機器のガス使用流量の変動と判定した
    ときの前記動作量の変動量又はその相当量と、前記動作
    量及び前記特定機器のガス使用流量との間の相関関係知
    識とから、前記特定機器のガス使用流量を導出する第2
    特定機器使用流量導出手段を備えた請求項1又は2に記
    載のガス使用流量判別装置。
  4. 【請求項4】 特定機器のガス使用流量を判別するため
    のガス使用流量判別装置であって、 前記特定機器を含む複数のガス機器への総ガス流量を計
    測するガスメータ側から前記総ガス流量に関する総流量
    信号が入力される総流量信号入力手段と、 前記特定機器のガス使用流量の変動に応じて変動する所
    定の動作量に関する動作量信号が入力される動作量信号
    入力手段と、 前記動作量信号から認識した前記動作量と、前記動作量
    及び前記特定機器のガス使用流量との間の相関関係知識
    とから、前記特定機器のガス使用流量を推定する特定機
    器使用流量推定手段と、 前記総流量信号から認識した前記総ガス流量の変動と、
    前記特定機器使用流量推定手段で推定した前記特定機器
    のガス使用流量の変動との両方が、所定の時間範囲内で
    発生したことを検知した場合に、前記総ガス流量の変動
    要因を前記特定機器のガス使用流量の変動と判定する第
    2判定手段とを備えたガス使用流量判別装置。
  5. 【請求項5】 前記特定機器のガス単独使用状態を検出
    する単独使用検出手段と、 前記単独使用検出手段で前記特定機器のガス単独使用状
    態を検出したときの前記総ガス流量と前記動作量とを用
    いて、前記相関関係知識を生成又は更新する相関関係知
    識生成手段を備えた請求項3又は4に記載のガス使用流
    量判別装置。
  6. 【請求項6】 前記判定手段で前記総ガス流量の変動要
    因を前記特定機器のガス使用流量の変動と判定しなかっ
    たときの前記総ガス流量の変動量から、前記特定機器以
    外の他機器のガス使用流量を導出する他機器使用流量導
    出手段を備えた請求項1から5の何れか1項に記載のガ
    ス使用流量判別装置。
  7. 【請求項7】 前記判定手段の判定結果に基づいて前記
    特定機器のガス使用流量を導出する特定機器使用流量導
    出手段、又は、前記判定手段の判定結果に基づいて前記
    特定機器以外の他機器のガス使用流量を導出する他機器
    使用流量導出手段を備えると共に、 前記動作量信号で前記特定機器のガス使用停止状態を認
    識したときに、前記特定機器使用流量導出手段で導出し
    た前記特定機器のガス使用流量、又は、前記他機器使用
    流量導出手段で導出した前記他機器のガス使用流量を補
    正する補正手段を備えた請求項1から6の何れか1項に
    記載のガス使用流量判別装置。
  8. 【請求項8】 前記動作量信号入力手段が、前記特定機
    器の消費電力又は消費電力相当量に関する消費電力信号
    が前記動作量信号として入力される手段である請求項1
    から7の何れか1項に記載のガス使用流量判別装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007024750A (ja) * 2005-07-20 2007-02-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 流量計測装置
US7809514B2 (en) 2005-05-09 2010-10-05 Panasonic Corporation Flow rate measurement device

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US7809514B2 (en) 2005-05-09 2010-10-05 Panasonic Corporation Flow rate measurement device
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