JP2003278956A - 防音管 - Google Patents

防音管

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JP2003278956A
JP2003278956A JP2002086054A JP2002086054A JP2003278956A JP 2003278956 A JP2003278956 A JP 2003278956A JP 2002086054 A JP2002086054 A JP 2002086054A JP 2002086054 A JP2002086054 A JP 2002086054A JP 2003278956 A JP2003278956 A JP 2003278956A
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JP
Japan
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pipe
tube
soundproof
foam
sound
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JP2002086054A
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English (en)
Inventor
Kotaro Tsuboi
康太郎 坪井
Junichi Yokoyama
順一 横山
Takashi Oguchi
貴士 小口
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な吸音効果を奏し、給排水管として好適
に使用することのできる防音管を提供する。 【解決手段】 内管と外管との間に発泡層が設けられ、
該発泡層が、独立気泡発泡体部と、内管側に開口部を有
し、外管に向かって実質的に貫通する複数の孔とからな
り、上記独立気泡発泡体部の発泡倍率が3〜15倍、平
均気泡径が0.3〜5mmとなされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防音管に関し、さ
らに詳しくは、住宅、ビル、アパート、マンション等の
建築物の給排水管として好適に用いられる防音管に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近来、住宅内の給排水管の流水音が居住
性を阻害し、特に隣接居住空間の間の給排水管が相互に
不快感を与え居住空間のトラブルの一原因となってい
る。
【0003】この給排水管の流水音の伝達経路は、給排
水管の管壁から居室内に放射される騒音(放射音)と、
給排水管に発生する振動が支持部や貫通部から建物躯体
に侵入し隣接居室の内層材から放射される固体伝達音と
に大別できる。
【0004】上記放射音に対する対策としては、配管後
に給排水管に吸音材を被覆すること、固体伝達音に対し
ては、支持部、継手、曲がり管等に振動吸収機構を設け
ることが行われている。
【0005】しかし、配管後に吸音材を被覆する構成で
は、工期が長期化し、特に壁貫通部等の施工が容易では
ない。そこで、上記の課題を解決するため、内管と、発
泡体等からなる内層と密実の外層との一体化した被覆層
を有する吸遮音性管状体(特開昭60−30887号公
報)が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記管状体は、被覆層
の内層として、十分な吸遮音性能を有するためには、発
泡ウレタン等の連続気泡発泡体、ガラス繊維などが使用
される。しかしながら、この内層は本質的に吸水性であ
り、継手と管等の接合面より水が浸入し、多孔間隙が封
水され、実質的な多孔度が低減されて吸音率が低下する
とともに、上記連続気泡発泡体の孔径は一般に小さく、
粘性散逸による吸音効果は不十分である。
【0007】本発明は、上記の課題を解決し、十分な吸
音効果を奏し、給排水管として好適に使用することので
きる防音管を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の防音管は、内管
と外管との間に発泡層が設けられ、該発泡層が、独立気
泡発泡体部と、内管側に開口部を有し、外管に向かって
実質的に貫通する複数の孔とからなり、上記独立気泡発
泡体部の発泡倍率が3〜15倍、平均気泡径が0.3〜
5mmとなされているものである。
【0009】本発明に使用される内管は特に限定され
ず、金属管、樹脂管、内層を樹脂でライニングした金属
管などがあげられる。本発明に使用される外管も特に限
定されず、金属管、樹脂管などがあげられる。
【0010】上記内管及び外管に使用される金属管の材
質は特に限定されず、通常の鋼管などがあげられる。
【0011】上記内管及び外管に使用される樹脂管の材
質も特に限定されず、塩化ビニル系樹脂;ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂などが挙
げられる。
【0012】上記内管又は外管を樹脂管とする場合、請
求項2記載のように、充填材を含有することが好まし
い。
【0013】上記充填材は、その重量則に基づき、流水
音を反射させることにより防音効果を奏するものであれ
ば特に限定されるものではないが、比重が小さすぎると
十分な防音効果を奏せず、大量の添加を必要とし、大き
すぎると強度低下を来すので、十分な防音性能を有する
ためには、充填材の比重は1〜14であることが好まし
い。このような充填材としては、例えば、上記充填剤と
しては例えば硫酸バリウム、炭酸カルシウム、タルク、
クレ−、マイカ、ガラス繊維などがあげられる。これら
は単独で使用されてもよいし、2種類以上併用されても
よい。
【0014】上記充填材の量は特に限定されるものでは
ないが、少なすぎると十分な防音効果を奏せず、多すぎ
ると強度低下を来すので、樹脂100重量部に対して5
0〜300重量部が好ましい。
【0015】本発明に使用される発泡層は、独立気泡発
泡体部と、内管側に開口部を有し、外管に向かって実質
的に貫通する複数の孔とからなる。
【0016】上記発泡体の発泡倍率は、低すぎると、断
熱性能が低下し、発露や保温性の低下などの問題が発生
し、高すぎると発泡体のセル壁が薄くなり、防音効果が
低下するので3〜15倍に限定される。
【0017】上記発泡体の平均気泡径は、小さすぎると
吸音効果が十分でなく(即ち、独立気泡の場合、流水音
を気泡内へ取り込み、気泡のセル壁との衝突による熱散
逸により防音効果を奏する。気泡径が小さいと、気泡の
表面積が小さいため、流水音と気泡のセル壁との衝突頻
度が減少する)、大きすぎるとセル内での熱対流が発生
するため、断熱性能が低下し、発露や保温性の低下など
の問題が発生するので、0.3〜5mmが好ましい。
【0018】上記平均気泡径は、マイクロスコープなど
で観察された複数のセルの画像を、画像処理等の方法に
より等価円の直径に換算した値をいう。
【0019】上記発泡体の独立気泡率は特に限定される
ものではないが、小さすぎると給排水管として用いた場
合、継手と管等の接合面より水が浸入し、吸音率の低下
を生じるので、70%以上が好ましく、さらに好ましく
は95%以上である。
【0020】上記発泡体に使用される材料としては、例
えば天然ゴム;スチレン・ブタジエンゴム、エチレン・
プロピレンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ブ
チルゴム、シリコンゴム、アクリルゴム、ウレタンゴ
ム、フッ素ゴム等の合成ゴム;塩化ビニル系樹脂、オレ
フィン系樹脂、スチレン系樹脂、ABS、アクリル系樹
脂、及びそれらの架橋体等の熱可塑性樹脂;塩化ビニル
系エラストマ−、オレフィン系エラストマ−、ウレタン
系エラストマ−、エステル系エラストマ−、スチレン系
エラストマ−等の熱可塑性エラストマ−樹脂;軟質ウレ
タン樹脂発泡体などが挙げられ、さらに必要に応じて、
熱安定剤、酸化防止剤、充填剤などが適宜添加されても
よい。
【0021】本発明において、発泡層の孔は、内管側に
開口部を有し、外管に向かって実質的に貫通して設けら
れる。この孔は、内管を透過した流水音を発泡体内部の
気泡に取り込むものであり、内管側から外管に完全に貫
通しているのが好ましいが、外管側が表皮で閉塞されて
いても構わない。
【0022】上記孔は、請求項3に記載したように、内
管側の開口部の面積が、内管の外表面積に対して0.1
〜20%とするのが好ましい。開口部の面積が小さすぎ
ると、内管を透過した流水音を十分に取り込むことがで
きず、大きすぎると発泡体層の強度が低下する。孔の形
状は特に限定されず、内管から外管に向かって一定の径
のものであってもよいし、次第に拡径するまたは縮径す
るテーパー状のものであってもよい。
【0023】(作用)本発明の防音管は、内管と外管と
の間に発泡層が設けられ、該発泡層が、独立気泡発泡体
部と、内管側に開口部を有し、外管に向かって実質的に
貫通する複数の孔とからなるものであるから、連続気泡
発泡体の場合と異なり、吸水による防音性能の低下がな
く、さらに、平均気泡径を0.3〜5mmとすることに
より、粘性散逸による吸音効果が格段に向上する。
【0024】本発明において、上記内管又は外管が、充
填材を含有する樹脂からなる構成をとることにより、そ
の重量則に基づき、流水音を反射させることによりさら
なる防音効果を奏する。
【0025】さらに、本発明において、上記孔の内管側
の開口部の面積が、内管の外表面積に対して0.1〜2
0%である構成をとることにより、発泡体層の強度が低
下することなしに、内管を透過した流水音を気泡のセル
内に取り込むことができるので、さらなる防音効果を奏
する。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳し
く説明する。
【0027】(実施例1〜5、比較例1〜4)押出発泡
成形により、表1に示した所定の平均気泡径(JIS
K6402に準じて測定)を有する低密度ポリエチレン
製の発泡倍率5倍の独立気泡発泡体〔独立気泡率98
%:エアピクノメータ法(ASTM D2856)に準
じて測定〕発泡を得た。得られた発泡体に、表1に示し
た所定の直径の貫通孔を所定のピッチでパンチング加工
により設け、発泡層を作製した。
【0028】一方、高密度ポリエチレン(比重0.9)
100重量部、硫酸バリウム(比重)150重量部から
なる樹脂組成物を同方向2軸押出機に供給し、ペレタイ
ザーにてペレット化し、ポリエチレン樹脂組成物A(比
重1.9)とした。
【0029】さらに、上記高密度ポリエチレン100重
量部、硫酸バリウム100重量部からなる樹脂組成物を
同方向2軸押出機に供給し、ペレタイザーにてペレット
化し、ポリエチレン樹脂組成物B(比重1.6)とし
た。
【0030】そして、内管として、高密度ポリエチレン
又は上記ポリエチレン樹脂組成物を用い、押出成形によ
り、呼び径75A、肉厚3mmの高密度ポリエチレン製
管を作製し、上記発泡層を巻き付け、複層管を得た。
【0031】さらに、高密度ポリエチレン又は上記ポリ
エチレン樹脂組成物を40φ単軸押出機に供給し、クロ
スヘッド金型を用いて、上記複層管表面に被覆し、0.
6mmの外管とし、内管と外管との間に発泡層が設けら
れた防音管を得た。なお、比較例4の場合は、発泡層が
割れて防音管が得られなかった。
【0032】評価 防音性能 実施例1〜5、比較例1〜3で得られた防音管を、建物
2階に設けられた便器(TOTO社製、型番「CS90
B」)の一端に、塩化ビニル樹脂製継手(積水化学社
製、呼び径75mm、型番「DVDL」、90度エル
ボ)を介して接続させ、便器の他端にタンク(TOTO
社製、型番「SH90BA」)を接続した。上記防音管
は、天井裏に配管された横管(長さ1.5m)と、外壁
から90cmの距離に支持された立管(長さ2.6m)
とし、便器と横管、横管と立管との間は上述のように継
手で接続し、各継手の部分は吊り具にて支持した。
【0033】上記タンクから、予め30回排水した後
に、上記便器内に油粘土とおが屑からなる疑似汚物(比
重:0.95)を100g投入しておき、外壁から1
m、床から1.2mの位置にて洗浄開始から10秒間の
音圧レベルを、精密騒音計(RION社製、型式「NA
−27」)で測定し、LMax値(A特性、最大値)を
表1に纏めて示した。
【0034】保温性 実施例1〜5、比較例1〜3で得られた防音管を23℃
の恒温室内に設置し、60℃の水を24時間通水した
後、防音管内表面の温度が40℃に低下するまでの時間
を測定した。以上の結果を表1に纏めて示した。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】本発明の防音管は、上述の如き構成とな
されているので、十分な吸音効果を奏し、給排水管とし
て好適に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H111 AA01 BA01 BA15 BA26 BA34 CA52 CB04 CB14 CB24 DA13 DB03 DB05 EA04 4F100 AK01A AK01B AK01C AK05 AK06 AK07 BA03 BA06 BA10B BA10C BA16 CA23B CA23C DA11 DJ02A EH17 EJ02 GB90 JH01 YY00A

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内管と外管との間に発泡層が設けられ、該
    発泡層が、独立気泡発泡体部と、内管側に開口部を有
    し、外管に向かって実質的に貫通する複数の孔とからな
    り、上記独立気泡発泡体部の発泡倍率が3〜15倍、平
    均気泡径が0.3〜5mmとなされていることを特徴と
    する防音管。
  2. 【請求項2】上記内管又は外管が、充填材を含有する樹
    脂からなることを特徴とする請求項1記載の防音管。
  3. 【請求項3】上記孔の内管側の開口部の面積が、内管の
    外表面積に対して0.1〜20%であることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の防音管。
JP2002086054A 2002-03-26 2002-03-26 防音管 Pending JP2003278956A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2022167918A (ja) * 2019-08-28 2022-11-04 積水化学工業株式会社 中空円管

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022167918A (ja) * 2019-08-28 2022-11-04 積水化学工業株式会社 中空円管
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