JP2003278805A - クラッチ制御装置 - Google Patents

クラッチ制御装置

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JP2003278805A
JP2003278805A JP2002079466A JP2002079466A JP2003278805A JP 2003278805 A JP2003278805 A JP 2003278805A JP 2002079466 A JP2002079466 A JP 2002079466A JP 2002079466 A JP2002079466 A JP 2002079466A JP 2003278805 A JP2003278805 A JP 2003278805A
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Atsushi Kumazawa
厚 熊沢
Osamu Umemoto
修 梅本
Takeshi Nakamura
中村  剛
Osamu Ogi
治 小木
Toshikuni Shirasawa
敏邦 白沢
Yukihiko Shiono
幸彦 塩野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、自動的にクラッチの断接を行なう
クラッチ機構に用いて好適の、クラッチ制御装置に関
し、ショックを生じることなく速やかにクラッチを切断
できるようにする。 【解決手段】 クラッチを断接駆動するクラッチアクチ
ュエータ21と、クラッチアクチュエータ21を制御す
る制御手段41とをそなえ、制御手段41は、クラッチ
のストローク目標値を設定する目標値設定手段61と、
クラッチストローク目標値となるようにクラッチアクチ
ュエータ21に対する制御信号を設定する制御信号設定
手段62とをそなえるとともに、目標値設定手段61
を、クラッチの切断時にはクラッチストローク目標値を
所定ストロークまでは急速に増加させ、所定ストローク
以降は所定時間ストローク目標値を固定し、その後クラ
ッチストローク目標値を増加させるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動的にクラッチ
の断接を行なうクラッチ機構に用いて好適の、クラッチ
制御装置に関し、特に機械式自動変速機を備えた車両の
クラッチ機構に用いて好適の、クラッチ制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の変速機として、マニュア
ル車と同様な変速ギヤ機構及びクラッチ機構にそれぞれ
アクチュエータを付設して自動変速を行なえるようにし
た機械式自動変速機が開発、実用化されており、主にト
ラックやバス等の大型車を中心に適用されている。
【0003】また、このようなアクチュエータとして
は、例えばエアや油圧等の流体圧を用いたシリンダ機構
や電気モータが適用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図5はクラ
ッチ切断時のクラッチストロークと時間との関係を示す
図であり、通常は短時間で変速を終了するべく、クラッ
チ接続時のストローク位置からクラッチ待機点(クラッ
チ切断点)まで、クラッチアクチュエータを最大速度で
作動させてクラッチを切断している(線a参照)。
【0005】しかしながら、クラッチの接続中にはエン
ジントルクが駆動系に伝達されており、これに起因して
駆動系にはねじれが生じている。このため、クラッチの
切断時にクラッチを急速に切り離すと、駆動系のねじれ
が急激に解放され車両にショックや振動が生じ、運転フ
ィーリングが悪化する。そこで、線bに示すようにクラ
ッチをゆっくり切断し、半クラッチ領域でクラッチを滑
らせて駆動系のねじれを徐々に解放することでショック
を吸収するようにすることも考えられるが、このように
してクラッチを切断する場合は、クラッチを切るのに通
常よりも長く時間がかかるため、車両急停車時等にエン
ジンストールを起こすおそれがある。
【0006】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、ショックを生じることなく速やかにクラッチ
を切断できるようにした、クラッチ制御装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
クラッチ制御装置では、エンジンと駆動系との間に介装
されたクラッチは、クラッチアクチュエータにより断接
駆動される。また、このクラッチアクチュエータは制御
手段によりその作動が制御され、制御手段に設けられた
目標値設定手段によりクラッチのストローク目標値が設
定されるとともに、制御信号設定手段によりクラッチの
実ストロークがクラッチストローク目標値となるように
上記クラッチアクチュエータに対する制御信号が設定さ
れる。
【0008】また、目標値設定手段では、クラッチの切
断時には、クラッチストローク目標値を所定ストローク
までは急速に(例えばステップ状に)増加させ、所定ス
トローク以降は所定時間ストローク目標値を固定し、そ
の後、クラッチストローク目標値を増加させるように設
定する。そして、このような特性でクラッチアクチュエ
ータの作動を制御することにより、クラッチ切断時にお
いて駆動系のねじれが徐々に解放されてショックを防止
できるとともに、速やかにクラッチを切ることができ、
急ブレーキ時等におけるエンジンストールを防止するこ
とができる。
【0009】また、請求項2記載の本発明のクラッチ制
御装置では、エンジンと駆動系との間に介装されたクラ
ッチは、クラッチアクチュエータにより断接駆動され
る。また、このクラッチアクチュエータは制御手段によ
りその作動が制御され、制御手段に設けられた目標値設
定手段によりクラッチのストローク目標値が設定される
とともに、制御信号設定手段によりクラッチの実ストロ
ークがクラッチストローク目標値となるように上記クラ
ッチアクチュエータに対する制御信号が設定される。
【0010】また、目標値設定手段では、クラッチの切
断時には、クラッチストローク目標値を所定ストローク
までは比較的急速に増加させ、所定ストローク以降は比
較的緩やかに増加させるように設定する。そして、この
ような特性でクラッチアクチュエータの作動を制御する
ことにより、クラッチ切断時において駆動系のねじれが
徐々に解放されてショックを防止できるとともに、速や
かにクラッチを切ることができ、急ブレーキ時等におけ
るエンジンストールを防止することができる。
【0011】また、請求項3記載の本発明のクラッチ制
御装置では、所定ストロークを半クラッチ領域に設定す
ることにより、この半クラッチ領域でクラッチのねじれ
が徐々に解放されてショックを確実に抑制できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面により、本発明の一実
施形態にかかるクラッチ制御機構について説明すると、
図1はその要部機能を示す模式的なブロック図、図2は
本発明が適用されるクラッチ機構及び機械式自動変速機
の要部機能に着目して示す模式図、図3はその特性を説
明するための図である。
【0013】まず、本発明が適用されるクラッチ機構及
び機械式自動変速機について図2を用いて簡単に説明す
ると、エンジン1には摩擦クラッチを有するクラッチ機
構(単にクラッチともいう)2と、このクラッチ機構2
を介してエンジン1の出力部に接続された機械式自動変
速機本体3とをそなえている。また、クラッチ機構2に
は、クラッチアクチュエータとしての電動モータ21が
付設されており、このアクチュエータ21が作動するこ
とによりクラッチ2が断接駆動されるようになってい
る。
【0014】また、変速機本体3は、ギヤシフトユニッ
ト(GSU)31によって変速操作されるようになって
いる。このギヤシフトユニット31には、変速用アクチ
ュエータとして、セレクト方向及びシフト方向にそれぞ
れギヤシフト部材を駆動する電動モータ(図示省略)を
そなえている。そして、変速操作時には、電動モータに
よってシフト部材を駆動して、変速機本体3のギヤ機構
の噛合状態を切り替えることにより変速段を所要の状態
にシフト駆動するようになっている。
【0015】エンジン1はエンジン電子コントロールユ
ニット(エンジンECU)42によって、また、クラッ
チ用アクチュエータ21及びギヤシフトユニット31は
変速機のための電子制御ユニットである変速機電子コン
トロールユニット(変速機ECU)41によって、それ
ぞれ電気信号を通じて制御されるようになっている。ま
た、この機械式自動変速機は、ドライバの手動操作によ
る変速段のシフト指令を電気信号としてクラッチアクチ
ュエータ21及びギヤシフトユニット31に伝達してこ
れらのクラッチアクチュエータ21及びギヤシフトユニ
ット31を遠隔操作する手動シフトモードと、車両の走
行状態(例えば車速やエンジン負荷)に応じた最適変速
段にするために変速段の切替が必要な時にクラッチアク
チュエータ21及びギヤシフトユニット31の作動を制
御する自動シフトモードとを選択して実行できるように
なっている。
【0016】また、変速機ECU41には、チェンジレ
バーユニット5,車速センサ(車速検出手段)51,ク
ラッチストロークセンサ52,変速機本体3の変速段を
検出するトランスミッションギヤセンサ(図示略),ク
ラッチ回転速度(すなわち、クラッチ機構2の出力側回
転数)を検出するクラッチ回転数センサ54,ブレーキ
ペダル7が踏み込まれるとONになりブレーキの作動を
検出するストップランプスイッチ(ブレーキのエア圧を
検知するタイプも含む)56,エンジンECU42,エ
マージェンシスイッチ(図示略),インジケータ60,
パーキングブレーキスイッチ59等がそれぞれ接続され
ており、各種の信号が入力されるようになっている(図
2参照)。
【0017】また、エンジンECU42には、車速セン
サ51,アクセル踏込量センサ57,エンジン回転数セ
ンサ58,変速機ECU41及びエキゾーストブレーキ
系61等がそれぞれ接続されている。なお、アクセル踏
込量センサ57はアクセルペダル8に付設される。そし
て、チェンジレバーユニット5を通じて手動シフトモー
ドが選択されると、変速機ECU41に設けられた手動
変速用遠隔操作制御部(図示略)を介して、チェンジレ
バーユニット5からの指令に基づいて、ギヤシフトユニ
ット31やクラッチアクチュエータ21が遠隔操作され
るようになっている。
【0018】つまり、手動変速用遠隔操作制御部では、
手動シフトモード時に、チェンジレバーユニット5のチ
ェンジレバー5aを手動操作するだけで、ギヤシフトユ
ニット31及びクラッチアクチュエータ21を遠隔操作
して、変速機本体3の要部及びクラッチ機構2を駆動し
ながら、クラッチ断,ギヤチェンジ,クラッチ接の動作
を制御するようになっている。
【0019】また、チェンジレバー5aを通じて自動シ
フトモードが選択されると、自動シフトモードを実施す
るようになっている。この自動シフトモード時には、変
速機ECU41に設けられた自動変速用遠隔操作制御部
(図示省略)を介して、各種の情報に基づきギヤシフト
ユニット31及びクラッチアクチュエータ21が遠隔操
作されるとともに、エンジンECU42を介して、各種
の情報に基づき電子ガバナ11が遠隔操作されるように
なっている。
【0020】次に、本発明の要部について説明すると、
図1に示すように、制御手段としての変速機ECU41
には、クラッチ2の切断時のクラッチストロークの目標
値を設定する目標値設定手段61と、上記目標値設定手
段61で設定されたクラッチストローク目標値となるよ
うにクラッチアクチュエータ21に対する制御信号を設
定する制御信号設定手段62とが設けられている。
【0021】ここで、目標値設定手段61は、クラッチ
切断時のクラッチ2の作動特性が書き込まれたマップが
格納されており、マップには図3に示すようなクラッチ
ストローク目標値が記憶されている。そして、チェンジ
レバーユニット5,車速センサ51,アクセル踏込量セ
ンサ57及びエンジン回転数センサ58からの各種情報
に基づき、プロペラシャフトやドライブシャフト等の駆
動系に大きなエンジントルクが作用している状態下でク
ラッチ2の切断が実行されると判定された場合には、上
記目標値設定手段61において、図3に線cで示すよう
な特性でクラッチストローク目標値が設定されるととも
に、制御信号設定手段62において、上記クラッチスト
ローク目標値となるようにクラッチアクチュエータ21
に制御信号が設定されるようになっている。
【0022】なお、駆動系に大きなエンジントルクが作
用していない状態であれば、図3の線dで示すような特
性でクラッチ切断時のクラッチストローク目標値が設定
されるようになっているが、この場合は、通常のクラッ
チ断制御であり、一般的な特性(従来の技術で説明した
図5の線a参照)と同じであるので説明を省略する。一
方、上述のように駆動系に大きなエンジントルクが作用
している状態、即ち駆動系にねじれが生じている状態で
クラッチ2の断制御が実行される場合には、図3に示す
ように、目標値設定手段61により所定ストローク位置
まではクラッチストローク目標値が急速に増加するよう
に設定され、所定ストローク以降は所定時間Tだけスト
ローク目標値を固定し、その後、クラッチストローク目
標値を増加するように設定される。なお、所定ストロー
クとは、駆動系のねじれが徐々に解放されるようなスト
ローク位置であって、本実施形態においては、クラッチ
切断時においてクラッチが滑り始める点、即ち、半クラ
ッチ領域が開始するストロークに設定されている。ま
た、クラッチストローク目標値の急速な増加とは、駆動
系にねじれが生じていない状態でクラッチを切断すると
きのクラッチストローク速度に相当し、本実施形態にお
いてはアクチュエータ21の最大速度である。
【0023】つまり、駆動系にエンジントルクが作用し
ている状態でのクラッチ切断時には、半クラッチ領域開
始点までは通常時のクラッチストローク速度(最大速
度)でクラッチアクチュエータ21を作動させて速やか
に半クラッチ状態し、所定時間Tだけこの半クラッチ領
域開始点にクラッチストロークを保持するようになって
いる。そして、このように半クラッチ状態を保持するこ
とにより、この半クラッチ領域で駆動系のねじれを徐々
に解放してショックの発生を防止するようになってい
る。
【0024】そして、所定時間経過後(即ち、駆動系の
ねじれ解放後)に、クラッチストローク目標値を再び増
加させることにより、速やかにクラッチ2の切断を終了
するようになっているのである。なお、本実施形態で
は、所定時間経過後も最大速度でクラッチアクチュエー
タ21の作動速度が制御されるようになっている。ま
た、上記の所定時間(減衰時間ともいう)Tは、実験や
計算等により予め設定された時間(本実施形態において
は固定値)であって、駆動系のねじれが解放されるのに
十分な時間で、且つ極力短い時間に設定されている。
【0025】本発明の一実施形態に係るクラッチ制御装
置は、上述のように構成されているので、変速機ECU
41により駆動系にエンジントルクが作用している状態
下でクラッチ2の切断の必要性が判定されると、目標値
設定手段61によりクラッチストロークの目標値が設定
されるとともに制御信号設定手段62により上記クラッ
チストローク目標値となるようにクラッチアクチュエー
タ21に対して制御信号が出力される。
【0026】この場合、図3に示すように、半クラッチ
領域が開始される所定のストロークまでは目標クラッチ
ストロークを急速に増加させて、最大速度でアクチュエ
ータ21を作動させる。そして、これ以降は、所定時間
Tだけストローク目標値を固定し、その後、再びクラッ
チストローク目標値を増加させる。これにより、クラッ
チ2が速やかに半クラッチ状態となる。また、所定時間
Tだけ半クラッチ状態にクラッチストロークを保持する
ことにより、駆動系のねじれが滑りながら徐々に解放さ
れて駆動系の振動が減衰し、ショックの発生を未然に防
止することができる。また、所定時間後に再びクラッチ
ストローク目標値を増加させることにより速やかにクラ
ッチ2が切断される。
【0027】したがって、本発明のクラッチ制御装置に
よれば、クラッチ切断時のショックの発生を防止するこ
とができる利点があるとともに、ショックの発生を防止
するべくゆっくりとクラッチを切る手法(図5の線b参
照)に対して、よりすばやくクラッチ2を切ることがで
き、急ブレーキ時等においてクラッチ2の切り遅れに起
因するのエンジンストールを防止することができる。
【0028】なお、上述の実施形態において、減衰時間
Tは一定値として説明したが、この減衰時間Tを変速段
や車速やブレーキ操作等に応じて設定するようにしても
よい。また、上述では減衰時間Tを駆動系のねじれが解
放されるのに十分な時間として設定しているが、駆動系
のねじれが完全に解放されないような時間を減衰時間と
して設定することもできる。例えば半クラッチ領域で緩
やかにクラッチアクチュエータ21を作動させて徐々に
駆動系のねじれを解放するように作動させてもよく、こ
のような場合には、ショックが生じない範囲内であれ
ば、駆動系のねじれが完全に解放されないような時間を
減衰時間として設定してもよい。
【0029】次に、本発明の一実施形態に係るクラッチ
制御装置の変形例について説明すると、図4はその特性
を説明するための図である。なお、この変形例は、上述
の実施形態に対して、クラッチ2のストローク目標値の
設定が異なるのみであって、これ以外は上述した実施形
態と同様に構成されたものである。したがって、以下で
は上述の実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
【0030】この変形例では、目標値設定手段61は、
図4に示すように、所定ストローク位置(半クラッチ開
始点)までは急激にクラッチストロークの目標値を増加
させ(通常時のストローク速度)、所定ストローク以降
は、減衰時間Tを設定することなく、それまでよりも緩
やかにクラッチストローク目標値を増加させるように設
定されている。
【0031】つまり、半クラッチ領域開始点までは通常
時のストローク速度(最大速度)でクラッチアクチュエ
ータ21を作動させて速やかに半クラッチ状態にして、
その後は、減衰時間Tを設定することなく、緩やかにク
ラッチを切ることで、減衰時間Tを設定しなくても、半
クラッチ領域内で駆動系のねじれが解放され、ショック
の発生を防止するようになっているのである。
【0032】そして、このように設定した場合にも、上
述の実施形態と同様に、クラッチ切断時のショックの発
生を防止することができる利点があるほか、よりすばや
くクラッチ2を切ることができ、急ブレーキ時等におい
てクラッチ2の切り遅れに起因するのエンジンストール
を防止することができるという利点がある。なお、本発
明は、上述の実施形態及びその変形例に限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形す
ることができる。例えば、上述の実施形態及び変形例で
は、駆動系に大きなエンジントルクが作用している状態
下でクラッチを切るときに、駆動系の振動を減衰させる
べく図3の線c又は図4の線eに示すような特性でクラ
ッチ切断制御が実行されるようになっているが、クラッ
チ2の切断時には、常に、図3の線c又は図4の線eに
示すような特性でクラッチアクチュエータ21を作動さ
せてクラッチ2を切断してもよい。
【0033】さらに、上述の実施形態では、クラッチ2
が滑り始める点(半クラッチ開始点)を所定ストローク
(減衰点)として設定しているが、この所定ストローク
は少なくとも半クラッチ領域にあればよい。
【0034】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のクラッチ
制御機構によれば、クラッチの切断時には、クラッチス
トローク目標値を所定ストロークまでは急速に増加さ
せ、上記所定ストローク以降は所定時間ストローク目標
値を固定し、その後、上記クラッチストローク目標値を
増加させたり(請求項1)、或いは上記クラッチストロ
ーク目標値を所定ストロークまでは比較的急速に増加さ
せ、上記所定ストローク以降は比較的緩やかに増加させ
たり(請求項2)することにより、クラッチ切断時に駆
動系のねじれが解放されることに起因するショックを防
止することができるという利点がある。また、すばやく
クラッチを切ることができ、急ブレーキ時等においてク
ラッチの切り遅れに起因するのエンジンストールを防止
することができるという利点がある。
【0035】また、所定ストロークを半クラッチ領域に
設定する(請求項3)ことにより、この半クラッチ領域
で駆動系のねじれを徐々に且つ確実に解放することがで
きる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるクラッチ制御機構
の要部機能を示す模式的なブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかるクラッチ制御機構
が適用されるクラッチ機構及び機械式自動変速機の要部
機能に着目して示す模式図である。
【図3】本発明の一実施形態にかかるクラッチ制御機構
の特性を説明するための図である。
【図4】本発明の一実施形態にかかるクラッチ制御機構
の変形例の特性を説明するための図である。
【図5】従来の技術について説明するための図である。
【符号の説明】
1 エンジン 2 クラッチ 21 クラッチアクチュエータ 41 制御手段としての変速機ECU 61 目標値設定手段 62 制御信号設定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 剛 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 小木 治 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 白沢 敏邦 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 塩野 幸彦 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 Fターム(参考) 3J057 AA02 BB02 GA37 GB02 GB05 GB12 GB14 GB26 GB27 GB30 GB36 GE07 HH02 JJ01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンと駆動系との間に介装されたク
    ラッチを断接駆動するクラッチアクチュエータと、 上記クラッチアクチュエータを制御する制御手段とをそ
    なえ、 上記制御手段は、 上記クラッチのストローク目標値を設定する目標値設定
    手段と、 上記クラッチの実ストロークが上記目標値設定手段によ
    り設定されたクラッチストローク目標値となるように上
    記クラッチアクチュエータに対する制御信号を設定する
    制御信号設定手段とをそなえるとともに、 上記目標値設定手段は、 上記クラッチの切断時には、上記クラッチストローク目
    標値を所定ストロークまでは増加させ、上記所定ストロ
    ーク以降は所定時間ストローク目標値を固定し、その
    後、上記クラッチストローク目標値を増加させることを
    特徴とする、クラッチ制御装置。
  2. 【請求項2】 エンジンと駆動系との間に介装されたク
    ラッチを断接駆動するクラッチアクチュエータと、 上記クラッチアクチュエータを制御する制御手段とをそ
    なえ、 上記制御手段は、 上記クラッチストロークの目標値を設定する目標値設定
    手段と、 上記クラッチの実ストロークが上記目標値設定手段によ
    り設定されたクラッチストローク目標値になるように上
    記クラッチアクチュエータに対する制御信号を設定する
    制御信号設定手段をそなえるとともに、 上記目標値設定手段は、 上記クラッチの切断時には、上記クラッチストローク目
    標値を所定ストロークまでは比較的急速に増加させ、上
    記所定ストローク以降は比較的緩やかに増加させること
    を特徴とする、クラッチ制御装置。
  3. 【請求項3】 上記所定ストロークは半クラッチ領域に
    設定されていることを特徴とする、請求項1又は2記載
    のクラッチ制御装置。
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