JP2003278671A - ベーンポンプ - Google Patents

ベーンポンプ

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JP2003278671A
JP2003278671A JP2002083143A JP2002083143A JP2003278671A JP 2003278671 A JP2003278671 A JP 2003278671A JP 2002083143 A JP2002083143 A JP 2002083143A JP 2002083143 A JP2002083143 A JP 2002083143A JP 2003278671 A JP2003278671 A JP 2003278671A
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vane
vane pump
side plate
port
rotor
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JP2002083143A
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Takuya Kurokawa
卓也 黒川
Kanji Kita
貫二 北
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リリーフバルブを必要とせずにベーンポンプ
の過負荷を防止する。 【解決手段】 ベーンポンプのロータ37Rの側面に形
成されたベーン押上ポート37bに対向するサイドプレ
ート31Rに、半径方向外側に延びる環状溝21cを形
成することにより、軸方向外側に撓み易い薄肉の可撓部
21dを形成する。ベーンポンプが高速回転して吐出圧
が所定圧を超えると、ベーン押上ポート37bに作用す
る圧力で可撓部21dがロータ37Rから離反するよう
に撓み変形し、そこに間隙αが形成される。その結果、
ベーン押上ポート37bの作動油は前記間隙αを通過し
て低圧部に逃がされるため、従来必要であったリリーフ
バルブを廃止して部品点数の削減およびベーンポンプの
小型軽量化を可能にしながら、ベーンポンプに過剰な負
荷が作用するのを防止して耐久性を高めることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、カムリングと、吸
入ポートおよび吐出ポートを有してカムリングの両面を
挟むサイドプレートと、カムリングおよびサイドプレー
トによって区画された空間に回転自在に収納されたロー
タと、ロータに半径方向移動自在に支持されてカムリン
グの内周面に摺動自在に当接するベーンとを備えたベー
ンポンプに関する。 【0002】 【従来の技術】かかるベーンポンプは、特公昭63−6
5533号公報により公知である。このベーンポンプは
高速回転により吐出圧が高まると、リリーフバルブが開
弁して作動油を高圧側から低圧側に逃がすようになって
おり、これによりベーンポンプの各部に過剰な負荷が加
わるのを防止している。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来のも
のは、ベーンポンプの過負荷を防止するための特別のリ
リーフバルブを必要とするため、部品点数の増加や寸法
および重量の増加を招く問題があった。 【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、特別のリリーフバルブを必要とせずにベーンポンプ
の過負荷を防止することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、カムリング
と、吸入ポートおよび吐出ポートを有してカムリングの
両面を挟むサイドプレートと、カムリングおよびサイド
プレートによって区画された空間に回転自在に収納され
たロータと、ロータに半径方向移動自在に支持されてカ
ムリングの内周面に摺動自在に当接するベーンとを備え
たベーンポンプにおいて、サイドプレートに所定の吐出
圧で変形する可撓部を形成し、この可撓部の変形によっ
てサイドプレートとロータとの間に作動油をリークさせ
る間隙を形成することを特徴とするベーンポンプが提案
される。 【0006】上記構成によれば、ベーンポンプのサイド
プレートに所定の吐出圧で変形する可撓部を形成したの
で、高速回転によりベーンポンプの吐出圧が所定圧を超
えると前記可撓部が変形してサイドプレートとロータと
の間に間隙が形成され、この間隙から作動油をリークさ
せることで特別のリリーフバルブが不要になり、部品点
数の削減およびベーンポンプの小型軽量化が可能にな
る。 【0007】尚、実施例の第1サイドプレート21L,
21Rは本発明のサイドプレートに対応する。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。 【0009】図1〜図10は本発明の第1実施例を示す
もので、図1は四輪駆動車両の動力伝達装置のスケルト
ン図、図2はハイドロリックカップリング装置の縦断面
図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図2の4−4
線断面図、図5は図2の5−5線断面図、図6は図2の
6−6線断面図、図7は図4および図5の7−7線断面
図、図8は図4の8−8線断面図、図9は図2の9部拡
大図、図10はハイドロリックカップリング装置の油圧
回路図である。 【0010】図1に示すように、四輪駆動車両Vは車体
前部に横置きに配置したエンジンEと、このエンジンE
の右側面に結合したトランスミッションMとを備える。
トランスミッションMの駆動力を主駆動輪としての左右
の前輪WFL,WFRに伝達する第1動力伝達系D1
は、トランスミッションMの出力軸1に設けた第1スパ
ーギヤ2と、第1スパーギヤ2に噛合する第2スパーギ
ヤ3と、第2スパーギヤ3により駆動されるベベルギヤ
式のフロントディファレンシャル4と、フロントディフ
ァレンシャル4から左右に延出して主駆動輪としての前
輪WFL,WFRに接続される左右の車軸5L,5Rと
から構成される。 【0011】第1動力伝達系D1の駆動力を副駆動輪と
しての後輪WRL,WRRに伝達する第2動力伝達系D
2は、フロントディファレンシャル4のデフボックスに
設けた第3スパーギヤ6と、第3スパーギヤ6に噛合す
る第4スパーギヤ7と、第4スパーギヤ7と一体に回転
する第1ベベルギヤ8と、第1ベベルギヤ8に噛合する
第2ベベルギヤ9と、前端に第2ベベルギヤ9を備えて
車体後方に延びるプロペラシャフト10と、プロペラシ
ャフト10の後端に設けた第3ベベルギヤ11と、第3
ベベルギヤ11に噛合する第4ベベルギヤ12と、第4
ベベルギヤ12により駆動されるハイドロリックカップ
リング装置Hと、ハイドロリックカップリング装置Hか
ら左右に延出して後輪WRL,WRRに接続される左右
の車軸13L,13Rとを備える。 【0012】次に、図2に基づいてハイドロリックカッ
プリング装置Hの構造を説明する。 【0013】ハイドロリックカップリング装置Hは左右
対称に配置された左ベーンポンプPLおよび右ベーンポ
ンプPRを備える。左右のベーンポンプPL,PRは、
左第1サイドプレート21L、左カムリング22L、第
2サイドプレート23、右カムリング22Rおよび右第
1サイドプレート21Rを備えており、それらは12本
のボルト24…で一体に結合される。このとき、左第1
サイドプレート21L、左カムリング22L、第2サイ
ドプレート23、右カムリング22Rおよび右第1サイ
ドプレート21Rは図示せぬノックピンが貫通して回転
方向に位置決めされており、左第1サイドプレート21
L、左カムリング22L、第2サイドプレート23、右
カムリング22Rおよび右第1サイドプレート21Rの
外周に薄肉円筒状のケーシング25が嵌合する。左第1
サイドプレート21Lおよび右第1サイドプレート21
Rの外周面とケーシング25の内周面との間に、3個の
シール部材26,27,28が配置される。左第1サイ
ドプレート21Lに第4ベベルギヤ12が複数本のボル
ト29…で結合される。第2サイドプレート23は、薄
い鋼板で形成された中央のセンタープレート30の両面
に左右一対の焼結金属製のバルブプレート31L,31
Rを重ね合わせて構成される。 【0014】左第1サイドプレート21Lの左側面に突
出する環状の支持部21aの外周面がボールベアリング
32でハウジング33に支持されるとともに、前記支持
部21aの内周面がボールベアリング34で左ロータシ
ャフト35Lに支持される。また右第1サイドプレート
21Rの右側面に突出する環状の支持部21aの外周面
がボールベアリング32でハウジング33に支持される
とともに、前記支持部21aの内周面がボールベアリン
グ34で右ロータシャフト35Rに支持される。 【0015】左後輪WRLの車軸13Lにスプライン結
合されて左第1サイドプレート21Lの軸孔21bを貫
通する左ロータシャフト35Lの外周は、前記軸孔21
bに支持したシール部材36Lによりシールされ、右後
輪WRRの車軸13Rにスプライン結合されて右第1サ
イドプレート21Rの軸孔21bを貫通する右ロータシ
ャフト35Rの外周は、前記軸孔21bに支持したシー
ル部材36Rによりシールされる。従って、前記5個の
シール部材26,27,28,36L,36Rによっ
て、左右のベーンポンプPL,PRの外部への作動油の
漏出が防止されるとともに、左右のベーンポンプPL,
PRの内部へのエアーの侵入が防止される。 【0016】左ロータシャフト35Lにスプライン結合
された左ロータ37Lが、左第1サイドプレート21
L、左カムリング22Lおよび第2サイドプレート23
に囲まれた空間に回転自在に収納され、また右ロータシ
ャフト35Rにスプライン結合された右ロータ37R
が、右第1サイドプレート21R、右カムリング22R
および第2サイドプレート23に囲まれた空間に回転自
在に収納される。第2サイドプレート23は左ベーンポ
ンプPLおよび右ベーンポンプPRに共通する構成要素
であり、その半径方向内周面にニードルベアリング3
8,38を介して左ロータシャフト35Lおよび右ロー
タシャフト35Rの対向部の外周が相対回転自在に支持
される。 【0017】左右のロータシャフト35L,35Rの内
部には軸方向に延びて両端が開口する貫通孔35a,3
5aが形成されており、そこに左右一対のリザーバ39
L,39Rが設けられる。各リザーバ39L,39R
は、貫通孔35a,35aにシール部材40,40を介
して摺動自在に嵌合するピストン41,41と、貫通孔
35a,35aの外端を閉塞するばね座42,42と、
ばね座42,42およびピストン41,41間に配置さ
れたコイルばね43,43とを備える。 【0018】しかして、ベーンポンプPL,PR内部の
作動油が温度変化に応じて膨張・収縮したとき、リザー
バ39L,39Rの容積が変化して作動油の容積変化を
吸収することにより、作動油へのエアーの混入を防止す
ることができる。即ち、温度上昇により作動油が膨張す
ると、ピストン41,41がコイルばね43,43を圧
縮して相互に離反する方向に移動してリザーバ39L,
39Rの容積が増加するため、前記作動油の膨張を吸収
することができる。逆に温度低下により作動油が収縮す
ると、ピストン41,41がコイルばね43,43の弾
発力で相互に接近する方向に移動してリザーバ39L,
39Rの容積が減少するため、前記作動油の収縮を吸収
するとともに、エアーのポンプ内部への吸入を防止する
ことができる。 【0019】次に、図2〜図8を参照しながら右ベーン
ポンプPRの構造を詳細に説明する。尚、左ベーンポン
プPLの構造は右ベーンポンプPRの構造と左右鏡面対
称であるため、その重複する説明は省略する。右ベーン
ポンプPRおよび左ベーンポンプPLの相対応する構成
要素には、同一の参照符号にそれぞれ添字「R」および
添字「L」が付してある。 【0020】図3から明らかなように、右カムリング2
2Rの内周面は概略3角形になっており、その内部に収
納された円形の右ロータ37Rとの間に、円周方向に1
20°ずつ離間した3個の作動室51R…が形成され
る。右ロータ37Rに放射状に形成された8個のベーン
溝37a…にそれぞれ板状のベーン52…が摺動自在に
支持されており、それらベーン52…の半径方向外端は
右カムリング22Rの内周面に摺接する。右ロータ37
Rの両面には、各ベーン52の半径方向外端を右カムリ
ング22Rの内周面に密着させるべく環状のベーン押上
ポート37b,37bが形成される。このベーン押上ポ
ート37b,37bは右ロータ35Rの8個のベーン溝
37a…の底部にそれぞれ連通する。また各ベーン52
…の半径方向外端を右カムリング22Rの内周面に密着
させるべく、ベーン溝37a…の底部とベーン52…の
半径方向内端との間にコイルスプリング53…が縮設さ
れる。 【0021】図4、図5および図7から明らかなよう
に、第2サイドプレート23の右バルブプレート31R
の外面(右カムリング22Rおよび右ロータ37Rに対
向する面)には、右ベーンポンプPRの3個の作動室5
1R…の円周方向両端にそれぞれ臨む3個の吸入ポート
54R…および3個の吐出ポート55R…が凹設され
る。吸入ポート54R…および吐出ポート55R…は、
右バルブプレート31Rを貫通する連通孔h1…と、右
バルブプレート31Rの内面(センタープレート30に
対向する面)に凹設した連通溝g1…と、右バルブプレ
ート31Rを貫通する連通孔h2…とを介してベーン押
上ポート37bに連通する。連通孔h1…には段状の弁
座56…が形成されており、右バルブプレート31Rの
内面側から連通孔h1…に装着したチェックボール57
…と前記弁座56…とによってチェックバルブ58R…
が構成される。このチェックバルブ58R…は、吸入ポ
ート54R…および吐出ポート55R…側からベーン押
上ポート37bへの作動油の流通を許容し、その逆方向
の作動油の流通を阻止する機能を有する。 【0022】従って、車両Vの前進走行時に吐出ポート
55R…が高圧になり、吸入ポート54R…が低圧にな
ると、高圧側の吐出ポート55R…の吐出圧がベーン押
上ポート37bに伝達される。また車両Vの後進走行時
に吸入ポート54R…が高圧になり、吐出ポート55R
…が低圧になると、高圧側の吸入ポート54R…の吐出
圧がベーン押上ポート37bに伝達される。 【0023】右バルブプレート31Rの外面に凹設した
3個の吸入ポート54R…および3個の吐出ポート55
R…は、チェックボール59…が着座する弁座60…
と、右バルブプレート31Rの内面に凹設した連通溝g
2…と、右バルブプレート31Rを貫通する連通孔h3
…と、右ロータシャフト35Rの外周部とを介してリザ
ーバ39Rに連通する。チェックボール59…および弁
座60…はチェックバルブ61R…を構成し、チェック
バルブ61R…は、吸入ポート54R…および吐出ポー
ト55R…側から右ロータシャフト35Rの外周部への
作動油の流通を阻止し、その逆方向の作動油の流通を許
容する機能を有する。 【0024】図4、図5、図6および図8から明らかな
ように、右バルブプレート31Rの内面に各3個の連通
溝g3…,g4…,g5…が凹設される。連通溝g3…
の一端は右バルブプレート31Rを貫通する連通孔h4
…を介して吐出ポート55R…に連通し、連通溝g4…
の一端は右バルブプレート31Rを貫通する連通孔h5
…を介して吸気ポート54R…に連通する。そして右バ
ルブプレート31Rの連通溝g3…,g4…の他端と、
左バルブプレート31Lの連通溝g5…の両端とが、セ
ンタープレート30を貫通する各二つの第1オリフィス
62a…,62b…を介して連通し、左バルブプレート
31Lの連通溝g3…,g4…の他端と、右バルブプレ
ート31Rの連通溝g5…の両端とが、センタープレー
ト30を貫通する各二つの第1オリフィス62a…,6
2b…を介して連通する。 【0025】また左右のベーンポンプPL,PRの吸入
ポート54L…,54R…どうしが、左右のバルブプレ
ート31L,31Rを貫通する連通孔h4…,h5…
と、センタープレート30を貫通する第2オリフィス6
3…とを介して連通し、左右のベーンポンプPL,PR
の吐出ポート55L…,55R…どうしが、左右のバル
ブプレート31L,31Rを貫通する連通孔h4…,h
5…と、センタープレート30を貫通する第2オリフィ
ス63…とを介して連通する。尚、図6におけるセパレ
ータプレート30の開口30a,30b…は、左右のリ
ザーバ39L,39Rを相互に連通させるものである。 【0026】またベーンポンプPL,PRの運転に伴っ
て吸入ポート54L…,54R…(あるいは吐出ポート
55L…,55R…)が負圧になったとき、その負圧で
チェックバルブ61L…,61R…が開弁して吸入ポー
ト54L…,54R…(あるいは吐出ポート55L…,
55R…)をリザーバ39L,39Rに連通させるの
で、過剰な負圧によりキャビテーションが発生するのを
防止することができる。このとき、コイルばね43,4
3で付勢されたピストン41,41により作動油が加圧
されるため、前記キャビテーションを一層効果的に防止
することができる。しかもロータシャフト35L,35
Rの貫通孔35a,35aを利用してリザーバ39L,
39Rを配置したので、ベーンポンプPL,PRの吐出
圧の影響を回避することが可能になるだけでなく、リザ
ーバ39L,39Rを設けたことによるベーンポンプP
L,PRの大型化を回避することができる。またリザー
バ39L,39RがベーンポンプPL,PRの回転中心
部に位置することで遠心油圧の影響を受け難くなり、更
にピストン41,41の断面積を小さくすればコイルば
ね43,43のばね荷重を小さく抑えることができる。 【0027】また第2サイドプレート23を中央のセン
タープレート30と、その両側を挟むように配置された
左右のバルブプレート31L,31Rとによって構成
し、左右のバルブプレート31L,31Rを貫通する連
通孔h1…,h2…,h3…,h4…,h5…と、左右
のバルブプレート31L,31Rの内面に形成した連通
溝g1…,g2…,g3…,g4…,g5…とによって
左右のベーンポンプPL,PRの全ての油路を構成した
ので、それら油路を第2サイドプレート23に集中的に
配置し、左右の第1サイドプレート21L,21Rを単
なる板体で構成することが可能になるだけでなく、油路
の短縮や第2サイドプレート23のサブアセンブリ化に
よる組付工数の削減を図ることができ、しかもハイドロ
リックカップリング装置Hの小型化を図ることができ
る。 【0028】またチェックバルブ58L…,58R…,
61L…,61R…を左右のバルブプレート31L,3
1Rの内部に配置したので、それらのチェックバルブ5
8L…,58R…,61L…,61R…をコンパクトに
配置できるだけでなく、作動油のリークを効果的に抑制
することができる。 【0029】更に、各々のベーンポンプPL,PRの吸
入ポート54L…,54R…および吐出ポート55L
…,55R…を連通させる第1オリフィス62a…,6
2b…と、左右のベーンポンプPL,PRの吸入ポート
54L…,54R…どうしおよび吐出ポート55L…,
55R…どうしを連通させる第2オリフィス63…とを
センタープレート30に集中して配置したので、それら
の第1オリフィス62a…,62b…および第2オリフ
ィス63…をセンタープレート30をプレス加工する際
に同時に形成することが可能となり、左右のバルブプレ
ート31L,31Rを機械加工して第1オリフィス62
a…,62b…および第2オリフィス63…を形成する
場合に比べて加工コストを大幅に削減することができ
る。 【0030】また第1オリフィス62a…,62b…を
2個ずつ直列に配置したので、そのオリフィス径を大き
くしても必要な圧力損失を発生させることが可能とな
り、異物による第1オリフィス62a…,62b…の詰
まりを効果的に防止することができるだけでなく、孔加
工が容易であり生産性も向上させることができる。しか
も第1オリフィス62a…,62b…および第2オリフ
ィス63…の径に対して、それらが臨む連通溝g3…,
g4…,g5…および連通孔h4…,h5…の径が急激
に拡大するので、第1オリフィス62a…,62b…お
よび第2オリフィス63…を通過した作動油に乱流を発
生させて流通抵抗を効果的に増加させることができる。 【0031】図2および図9から明らかなように、右ロ
ータ37Rに対向する右第1サイドプレート21Rの内
周部近傍に、半径方向外側に延びる環状溝21cを形成
することにより、軸方向外側に撓み易い薄肉の可撓部2
1dが形成される。可撓部21dの近傍には高圧の作動
油が供給されるベーン押上ポート37bが位置してお
り、ベーンポンプPRが高速回転して吐出圧が所定圧を
超えると、ベーン押上ポート37bに作用する圧力で右
第1サイドプレート21Rの可撓部21dが右ロータ3
7Rから離反するように撓み変形し、そこに間隙αが形
成される。その結果、ベーン押上ポート37bの作動油
は前記間隙αを通過し、更に右ロータシャフト35Rお
よび右ロータ37Rのスプライン結合部を通過して右リ
ザーバ39Rに逃がされる。 【0032】このように、ベーンポンプPRの高速回転
時に、右第1サイドプレート21Rの可撓部21dを撓
ませることで高圧の作動油を低圧部に逃がすので、トル
クリミッターとしての機能を発揮させることができる。
その結果、従来必要であったリリーフバルブを廃止して
部品点数の削減およびベーンポンプPRの小型軽量化を
可能にしながら、ベーンポンプPRに過剰な負荷が作用
するのを防止して耐久性を高めることができる。 【0033】以上、右ベーンポンプPRの構造を中心に
説明したが、左ベーンポンプPLの構造は前記右ベーン
ポンプPRのそれと鏡面対称であって両者の構造は実質
的に同じである。 【0034】図10は上記ハイドロリックカップリング
装置Hの油圧回路を示すものである。同図から明らかな
ように、左ベーンポンプPLの吸入ポート54L…およ
び吐出ポート55L…は第2サイドプレート23のセパ
レータプレート30を貫通する合計三対の第1オリフィ
ス62a…,62b…により相互に連通するとともに、
右ベーンポンプPRの吸入ポート54R…および吐出ポ
ート55R…は第2サイドプレート23のセパレータプ
レート30を貫通する合計三対の第1オリフィス62a
…,62b…により相互に連通する。また左右のベーン
ポンプPL,PRの吸入ポート54L…,54R…は第
2サイドプレート23のセンタープレート30を貫通す
る第2オリフィス63…により相互に連通するととも
に、左右のベーンポンプPL,PRの吐出ポート55L
…,55R…は第2サイドプレート23のセンタープレ
ート30を貫通する第2オリフィス63…により相互に
連通する。 【0035】左ベーンポンプPLの吸入ポート54L…
および吐出ポート55L…の何れか高圧側は第2サイド
プレート23の左バルブプレート31Lに設けたチェッ
クバルブ58L…を介してベーン押上ポート37bに連
通し、また右ベーンポンプPRの吸入ポート54R…お
よび吐出ポート55R…の何れか高圧側は第2サイドプ
レート23の右バルブプレート31Rに設けたチェック
バルブ58R…を介してベーン押上ポート37bに連通
する。左ベーンポンプPLの吸入ポート54L…および
吐出ポート55L…の何れか低圧側は第2サイドプレー
ト23の左バルブプレート31Lに設けたチェックバル
ブ61L…を介してリザーバ39L,39Rに連通し、
また右ベーンポンプPRの吸入ポート54R…および吐
出ポート55R…の何れか低圧側は第2サイドプレート
23の右バルブプレート31Rに設けたチェックバルブ
61R…を介してリザーバ39L,39Rに連通する。 【0036】次に、前述の構成を備えた本発明の第1実
施例の作用について説明する。 【0037】車両Vが定速走行する状態では、エンジン
Eの駆動力は出力軸1から第1スパーギヤ2、第2スパ
ーギヤ3、フロントディファレンシャル4および左右の
車軸5L,5Rを介して左右の前輪WFL,WFRに伝
達される。このとき、フロントディファレンシャル4の
第3スパーギヤ6の回転は、第4スパーギヤ7、第1ベ
ベルギヤ8、第2ベベルギヤ9、プロペラシャフト1
0、第3ベベルギヤ11および第4ベベルギヤ12を介
してハイドロリックカップリング装置Hのベーンポンプ
PL,PR(即ち、左右のカムリング22L,22R)
を回転させる。一方、車両Vの走行に伴って路面から受
ける摩擦力で駆動される後輪WRL,WRRの回転は、
左右の車軸13L,13Rからローターシャフト35
L,35Rを介して左ベーンポンプPLのロータ37L
および右ベーンポンプPRのロータ37Rに伝達され
る。前輪WFL,WFRにスリップが発生しておらず、
従って前輪WFL,WFRおよび後輪WRL,WRRの
回転数が等しいときには、左右のカムリング22L,2
2Rの回転数と左右のロータ37L,37Rの回転数と
が一致して相対回転が発生しない。その結果、左右のベ
ーンポンプPL,PRが作動油を吐出しないためにハイ
ドロリックカップリング装置Hは駆動力の伝達を行わ
ず、車両Vは前輪駆動状態になる。 【0038】また低摩擦路における発進時や急加速時に
エンジンEの駆動力が直接作用する前輪WFL,WFR
がスリップすると、前輪WFL,WFRの回転に連動す
る左右のベーンポンプPL,PRのカムリング22L,
22Rと、後輪WRL,WRRの回転に連動する左右の
ベーンポンプPL,PRのロータ37L,37Rとの間
に正転方向の相対回転が発生し、左右のベーンポンプP
L,PRは吐出ポート55L…,55R…から吐出した
作動油を吸入ポート54L…,54R…より吸入する。
吐出ポート55L…,55R…から吐出された作動油は
左右の第1オリフィス62a…,62a…を通過して吸
入ポート54L…,54R…に還流するが、その際の流
通抵抗により左右のベーンポンプPL,PRに負荷が発
生し、この負荷が駆動力として左右の後輪WRL,WR
Rに伝達される。しかして、前輪WFL,WFRのスリ
ップ時には四輪駆動状態となり、車両Vのトラクション
を増加させることができる。このとき、第1オリフィス
62a…,62b…の径を減少させるほど、左右のベー
ンポンプPL,PRの負荷が増加して後輪WRL,WR
Rに伝達される駆動力が増加する。 【0039】車両Vが低速でタイトな旋回を行うとき、
左右の前輪WFL,WFRの旋回軌跡の平均半径よりも
左右の後輪WRL,WRRの旋回軌跡の平均半径が小さ
くなるため、前輪WFL,WFRに接続された左右のカ
ムリング22L,22Rと、後輪WRL,WRRに接続
された左右のロータ37L,37Rとの間に相対回転が
発生する。しかも左右の後輪WRL,WRRの旋回軌跡
の半径は旋回外輪において大きく、旋回内輪において小
さいため、前記相対回転の大きさは左右のベーンポンプ
PL,PRで異なっている。このとき、左右のベーンポ
ンプPL,PRの吐出ポート55L…,55R…から吐
出された作動油は左右の第1オリフィス62a…,62
b…を経て吸入ポート54L…,54R…に還流し、ま
た左右のベーンポンプPL,PRが吐出した作動油の差
分は、第2オリフィス63…を経て行き来することによ
り相殺されるため、両ベーンポンプPL,PRに大きな
負荷が発生することが防止される。その結果、四輪駆動
車両Vが低速でタイトな旋回を行う際に、各車輪の旋回
軌跡の半径差により発生する旋回を妨げる方向のヨーモ
ーメントを軽減することができる。 【0040】例えば、左後輪WRLを除く左右の前輪W
FL,WFRおよび右後輪WRRが泥濘にはまったよう
な場合、スリップする前輪WFL,WFRに連動してカ
ムリング22L,22Rが回転すると、泥濘にはまって
摩擦が減少している右後輪WRRも、右カムリング22
Rからベーン52…、ロータ37Rおよびロータシャフ
ト35Rを介して伝達される駆動力によりスリップして
しまう。しかしながら、摩擦係数の高い路面に乗ってい
る左後輪WRLには左カムリング22Lからベーン52
…、ロータ37Lおよびロータシャフト35Lを介して
駆動力が伝達されるため、その駆動力により泥濘からの
脱出が可能となる。即ち、本実施例のハイドロリックカ
ップリング装置Hによれば、所謂差動制限機構(LS
D)の機能を発揮させることが可能となる。このとき、
第2オリフィス63…の径を減少させるほど、前記差動
制限機能を強めることができる。 【0041】前述した低摩擦路における発進時や急加速
時のように前輪WFL,WFRの回転数が後輪WRL,
WRRの回転数を上回る場合には、ロータ37L,37
Rが正転方向(図3の矢印A方向)に相対回転し、吸入
ポート54L…,54R…から作動油が吸入されて吐出
ポート55L…,55R…から作動油が吐出される。そ
の結果、高圧側の吐出ポート55L…,55R…に連な
るチェックバルブ58L…,58R…が開弁するため、
高圧側の吐出ポート55L…,55R…がベーン押上ポ
ート37b,37bに連通するとともに、ベーン押上ポ
ート37b,37bと低圧側の吸入ポート54L…,5
4R…との連通が該吸入ポート54L…,54R…に連
なるチェックバルブ58L…,58R…により遮断され
る。しかして、ベーン押上ポート37b,37bに伝達
された油圧によってベーン52…を半径方向外側に付勢
し、その先端を左右のカムリング22L,22Rの内周
面に圧接することができる。 【0042】一方、車両Vが急制動を行う場合には、A
BS(アンチロックブレーキシステム)等によって車輪
のロック状態を制御することにより、前輪WFL,WF
Rが後輪WRL,WRRよりも先にロックするようにし
て車両挙動の安定が図られる。このように急制動により
後輪WRL,WRRの回転数が前輪WFL,WFRの回
転数を上回ると、ロータ37L,37Rが逆転方向(図
3の矢印B方向)に相対回転し、吐出ポート55L…,
55R…から作動油が吸入されて吸入ポート54L…,
54R…から作動油が吐出される。その結果、高圧側の
吸入ポート54L…,54R…に連なるチェックバルブ
58L…,58R…が開弁するため、高圧側の吸入ポー
ト54L…,54R…がベーン押上ポート37b,37
bに連通するとともに、ベーン押上ポート37b,37
bと低圧側の吐出ポート55L…,55R…との連通が
該吐出ポート55L…,55R…に連なるチェックバル
ブ58L…,58R…により遮断される。しかして、ベ
ーン押上ポート37b,37bに伝達された油圧によっ
てベーン52…を半径方向外側に付勢し、その先端を左
右のカムリング22L,22Rの内周面に圧接すること
ができる。 【0043】次に、図11に基づいて本発明の第2実施
例を説明する。 【0044】第1実施例の第1サイドプレート21L,
21Rは、半径方向外側に延びる環状溝21c,21c
を形成することにより、軸方向外側に撓み易い薄肉の可
撓部21d,21dを形成しているが、第2実施例の第
1サイドプレート21L,21Rは、軸方向外側に延び
る環状溝21c,21c,21e,21eを同心に形成
することにより、それらの間に半径方向内側に撓み易い
薄肉の可撓部21d,21dを形成している。この第2
実施例によっても、ベーンポンプPL,PRが高速回転
して吐出圧が所定圧を超えると、ベーン押上ポート37
b,37bに作用する圧力で可撓部21d,21dが半
径方向内側に撓み変形し、ロータ37L,37Rとの間
に間隙αを形成して高圧の作動油をリザーバ39L,3
9Rに逃がすことができる。 【0045】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。 【0046】例えば、実施例ではハイドロリックカップ
リング装置H用のベーンポンプPL,PRを例示した
が、本発明は他の任意の用途のベーンポンプに対して適
用することができる。 【0047】 【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、ベーンポンプのサイドプレートに所定の吐出
圧で変形する可撓部を形成したので、高速回転によりベ
ーンポンプの吐出圧が所定圧を超えると前記可撓部が変
形してサイドプレートとロータとの間に間隙が形成さ
れ、この間隙から作動油をリークさせることで特別のリ
リーフバルブが不要になり、部品点数の削減およびベー
ンポンプの小型軽量化が可能になる。
【図面の簡単な説明】 【図1】四輪駆動車両の動力伝達装置のスケルトン図 【図2】ハイドロリックカップリング装置の縦断面図 【図3】図2の3−3線断面図 【図4】図2の4−4線断面図 【図5】図2の5−5線断面図 【図6】図2の6−6線断面図 【図7】図4および図5の7−7線断面図 【図8】図4の8−8線断面図 【図9】図2の9部拡大図 【図10】ハイドロリックカップリング装置の油圧回路
図 【図11】本発明の第2実施例に係る、前記図9に対応
する図 【符号の説明】 21L 第1サイドプレート(サイドプレート) 21R 第1サイドプレート(サイドプレート) 21d 可撓部 22L カムリング 22R カムリング 37L ロータ 37R ロータ 52 ベーン 54L 吸入ポート 54R 吸入ポート 55L 吐出ポート 55R 吐出ポート α 間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H040 AA03 BB05 BB11 CC09 CC21 DD06 DD24 3H044 AA02 BB05 CC12 CC19 DD04 DD13 DD16 DD42

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 カムリング(22L,22R)と、 吸入ポート(54L,54R)および吐出ポート(55
    L,55R)を有してカムリング(22L,22R)の
    両面を挟むサイドプレート(21L,21R)と、 カムリング(22L,22R)およびサイドプレート
    (21L,21R)によって区画された空間に回転自在
    に収納されたロータ(37L,37R)と、 ロータ(37L,37R)に半径方向移動自在に支持さ
    れてカムリング(22L,22R)の内周面に摺動自在
    に当接するベーン(52)と、を備えたベーンポンプに
    おいて、 サイドプレート(21L,21R)に所定の吐出圧で変
    形する可撓部(21d)を形成し、この可撓部(21
    d)の変形によってサイドプレート(21L,21R)
    とロータ(37L,37R)との間に作動油をリークさ
    せる間隙(α)を形成することを特徴とするベーンポン
    プ。
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