JP2003278663A - 可変容量コンプレッサの駆動トルク算出装置 - Google Patents
可変容量コンプレッサの駆動トルク算出装置Info
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Abstract
を考慮することで、高い推定精度によりコンプレッサ駆
動トルクを算出することができる可変容量コンプレッサ
の駆動トルク算出装置を提供すること 【解決手段】 車両用空調装置の冷凍サイクルに設けら
れ、外部からの信号により任意に単位時間当たりの理論
吐出容量を制御することができる外部制御型コンプレッ
サ3において、冷凍サイクルの高圧側に設けられるエバ
ポレータ7を流れる冷媒流量Grをコンデンサ差圧△Pに
基づいて推定し、推定された冷媒流量Grを用いてコンプ
レッサ駆動トルクTcompを算出するコンプレッサ駆動ト
ルク算出部20aを空調コントロールユニット20に設
けた。
Description
る空調装置の冷凍サイクルに採用された可変容量コンプ
レッサの駆動トルク算出装置の技術分野に属する。
ク算出装置としては、例えば、特開平5−99156号
公報に記載のものが知られている。
高圧側圧力と車速に基づいて可変容量コンプレッサの可
変領域にある容量を計算し、この計算した容量と高圧側
圧力とを用いて可変領域にある駆動トルクを計算すると
共に、最大容量と高圧側圧力とを用いて最大容量に達し
た後の駆動トルクを計算する。そして、計算した両駆動
トルクのうちで小さい方を最終的な駆動トルクと決定す
る装置が記載されている。
可変容量コンプレッサの駆動トルク算出装置にあって
は、コンプレッサ容量と高圧側圧力とを用いてコンプレ
ッサ駆動トルクを推定するものであるため、コンプレッ
サ駆動トルクを推定するのに重要な冷媒流量が何ら考慮
されていなく、計算されたコンプレッサ駆動トルクは推
定精度の低い情報になってしまうという問題があった。
もので、冷凍サイクルのコンデンサを流れる冷媒流量を
考慮することで、高い推定精度によりコンプレッサ駆動
トルクを算出することができる可変容量コンプレッサの
駆動トルク算出装置を提供することを目的とする。
め、本発明では、車両用空調装置の冷凍サイクルに設け
られ、外部からの信号により任意に単位時間当たりの理
論吐出容量を制御することができる可変容量コンプレッ
サにおいて、冷凍サイクルの低圧側に設けられるコンデ
ンサを流れる冷媒流量を推定し、推定された冷媒流量を
用いてコンプレッサ駆動トルクを算出するコンプレッサ
駆動トルク算出手段を設けた。
ルク算出装置にあっては、コンデンサを流れる冷媒流量
を推定し、推定された冷媒流量を用いてコンプレッサ駆
動トルクを算出するようにしたため、冷媒流量が考慮さ
れた高い推定精度によりコンプレッサ駆動トルクを算出
することができる。
ッサの駆動トルク算出装置を実現する実施の形態を、請
求項1,2,3,4,5,6に係る発明に対応する第1
実施例に基づいて説明する。
1は第1実施例の可変容量コンプレッサの駆動トルク算
出装置が適用された車両用空調システム図である。図1
において、1はエンジン、2はラジエータ、3は外部制
御型コンプレッサ(可変容量コンプレッサ)、4はコン
デンサ、5はリキッドタンク、6は温度式自動膨張弁、
7はエバポレータ、8はオルタネータ、9は冷却電動フ
ァン、10はファンモータ、11はコントロールバル
ブ、12はブロワファン、13はブロワファンモータ、
14はフューエルインジェクタである。
ーエルインジェクタ14を有し、エンジン1とラジエー
タ2とは、エンジン冷却水入口管とエンジン冷却水出口
管により連結されている。
は、外部制御型コンプレッサ3とコンデンサ4とリキッ
ドタンク5と温度式自動膨張弁6とエバポレータ7とに
より構成される。以下、各構成要素について説明する。
ンジン1により駆動され、エバポレータ7から送られる
低温低圧の気体による冷媒を高圧高温の気体にしてコン
デンサ4に送る。この外部制御型コンプレッサ3は、内
蔵されたコントロールバルブ11に対するデューティ信
号によりコンプレッサ容量が外部から可変に制御され
る。なお、外部制御型コンプレッサ3の詳しい構成は後
述する。
前面に配置され、走行風や冷却電動ファン9によって得
られる風で、高圧高温の冷媒を凝縮点まで冷却し高圧中
温の液体にしリキッドタンク5へ送る。
ら送られる高圧中温の液体による冷媒に含まれる水分や
ゴミを取り除き、冷媒が円滑に供給できるように溜め
て、温度式自動膨張弁6へ送る。
ク5から送られる高圧中温の液体による冷媒を急激に膨
張させ、低温低圧の液体(霧状)にし、エバポレータ7
に送る。
6から送られる霧状の冷媒を、ブロワファン12により
送られる車内空気からの熱を奪いながら蒸発させること
で低圧低温の気体とし、この低圧低温の気体による冷媒
を外部制御型コンプレッサ3に送る。
により駆動されるオルタネータ8の端子電圧を電源とし
て作動されるファンモータ10を有する。このファンモ
ータ10は、モータ駆動電圧がPWM制御(PWM=Pu
lse Width Modulationの略称)され、ファンモータ10
の作動によるコンデンサ冷却能力が可変に制御される。
ータ13により駆動され、車室内の空気である内気を吸
い込み、前記エバポレータ7に圧送し、冷たくなった空
気を車室内に送り出す。
において、20は空調コントロールユニット、20aは
コンプレッサ駆動トルク算出部(コンプレッサ駆動トル
ク算出手段)、20bはファンモータ制御部、20cは
コンプレッサ容量制御部、21は空調制御入力センサ
系、22はPWMモジュール、23はエンジンコントロ
ールユニット、24はエンジン制御入力センサ系であ
る。
凍サイクルの高圧側(コンデンサ4)の冷媒流量Grに基
づいてコンプレッサ駆動トルクTcompを算出するコンプ
レッサ駆動トルク算出部20aと、PWMモジュール2
2に対し出力するデューティ信号を演算するファンモー
タ制御部20bと、コントロールバルブ11へ出力する
デューティ信号を演算するCOMP容量制御部20cと、を
有する。
アコンスイッチ21-1、モードスイッチ21-2、デフスイッ
チ21-3、オートスイッチ21-4、FREスイッチ21-5、R
ECスイッチ21-6、温度調整スイッチ21-7、オフスイッ
チ21-8、内気温度センサ21-9、外気温度センサ21-10、
日射センサ21-11、吸込温度センサ21-12、水温センサ21
-13、高圧圧力センサ21-14(高圧側冷媒圧力検出手段)
が設けられている。
に、コンデンサ4の入口圧と出口圧との差圧を検出する
差圧センサ21-15(コンデンサ差圧検出手段)が追加さ
れている。すなわち、前記コンデンサ4は、図4に示す
ように、パラレルフロー式で、サブクール部(過冷却
部)を有するコンデンサ4と、リキッドタンク5とを一
体化し、一端部に外部制御型コンプレッサ3からの冷媒
入口管15と、リキッドタンク5への冷媒出口管16を
配置し、冷媒入口管15に高圧圧力センサ21-14を設け
ると共に、冷媒入口管15と冷媒出口管16の冷媒差圧
を受ける位置に差圧センサ21-15を設けている。
は、双方通信線を介して空調コントロールユニット20
に接続され、エンジン制御入力センサ系24として、車
速センサ24-1、エンジン回転数センサ24-2(エンジン回
転数検出手段)、アクセル開度センサ24-3、アイドルス
イッチ24-4等が設けられている。
面図であり、図3は外部制御型コンプレッサ3のコント
ロールバルブ11に対するデューティ信号によるコンプ
レッサ容量(吐出側圧力)の制御作用説明図である。
斜板式であり、コンプレッサケース30と、プーリ31
と、駆動軸32と、斜板駆動体33と、斜板34と、ピ
ストン35と、高圧ボール弁36と、コントロールバル
ブ11と、高圧室37と、クランク室38と、を有して
構成されている。
れた斜板34の傾きを変化させることにより、吐出容量
の制御を行う。つまり、外部制御型コンプレッサ3内に
組み込まれたコントロールバルブ11に対するデューテ
ィ信号により、高圧ボール弁36のリフト量を変化させ
る。これにより、高圧室37(=吐出側圧力Pd)から高
圧ボール弁36を経過してクランク室38へ流れ込む冷
媒流量を制御し、コンプレッサ3内のクランク室38の
圧力(=クランク室圧力Pc)を変え、斜板34の傾きを
変化させる。
すように、コントロールバルブ11のダイヤフラムに係
る低圧圧力(=吸込側圧力Ps)とセットスプリングのバ
ネ荷重と電磁コイルに発生する磁力のバランスにより決
まる。
ルには、コンプレッサ容量制御部20cから、例えば、
400HzのパルスON-OFF信号(デューティ信号)が送ら
れ、デューティ比による実効電流により発生する磁力の
変化で高圧ボール弁36のリフト量を制御する。
のコンプレッサ駆動トルク算出部20aにて実行される
駆動トルク算出処理の流れを示すフローチャートであ
り、このフローチャートに沿って外部制御型コンプレッ
サ3の駆動トルク算出作用を説明する。
作動中において常時実行するようにしても良いし、ま
た、減速時フューエルカット制御やアイドル回転数制御
等においてエンジンコントロールユニット23から要求
により実行するようにしても良い。
1では、高圧圧力センサ21-14により検出された高圧圧
力センサ値Pcondinと、差圧センサ21-15により検出さ
れた差圧センサ値△Pと、エンジン回転数センサ24-2に
より検出されたエンジン回転数センサ値Neが読み込ま
れる。
は、センサ信号の変動を滑らかにする遅延補正やフィル
タ処理等が施され、高圧圧力センサ認識値Pcondin、差
圧センサ認識値△P,エンジン回転数センサ認識値Ne
として、以後の処理に用いられる。
圧センサ認識値△P(=圧力損失)に基づいてコンデン
サ4を流れる冷媒流量Grが算出される(冷媒流量算出
部)。
(cond)は、冷媒流量Grを用いた下記の式であらわされ
る。 △P(cond)=k×Grn ...(1) ここで、k,nは係数であり、適用されるコンデンサを
用いて台上実験を行うことにより求めることができる。
圧センサ認識値△Pを代入すると共に、係数k,nとし
て実験により決められた値を代入することにより、冷媒
流量Grを算出することができる。
回転数の算出]ステップS3では、コンプレッサ吐出側
圧力Pdとコンプレッサ回転数Ncompとが算出される
(コンプレッサ吐出側圧力算出部およびコンプレッサ回
転数算出部)。
デンサ4の冷媒入口管15に設けられ、しかも、この冷
媒入口管15は外部制御型コンプレッサ3の吐出側配管
と連通しているため、高圧圧力センサ21-14による圧力
検出により得られる高圧圧力センサ認識値Pcondinをそ
のままコンプレッサ吐出側圧力Pdとして算出すること
ができる(Pd=Pcondin)。
側配管の圧力損失△P(comp)を考慮し、Pd=Pcondin
+△P(comp)の式により、コンプレッサ吐出側圧力Pd
を算出するようにしても良い。なお、圧力損失△P(com
p)は、冷媒流量Grに比例して発生する。この場合、コン
プレッサ吐出側圧力Pdを、より精度良く求めることが
できる。
サ3は、エンジン1により駆動されているため、プーリ
比iが1:1の場合には、エンジン回転数センサ認識値
Neをそのままコンプレッサ回転数Ncompとして算出す
ることができる(Ncomp=Ne)。
は、エンジン回転数センサ認識値Neにプーリ比iを掛
けた値をコンプレッサ回転数Ncompとして算出すること
ができる(Ncomp=Ne×i)。
プS4では、コンプレッサ吐出側圧力Pdとコンプレッ
サ回転数Ncompと冷媒流量Grを用いて、コンプレッサ駆
動トルクTcompが算出される(コンプレッサ駆動トルク
算出部)。
サ動力との関係を、コンプレッサ吐出側圧力Pd(=22
k)が同一で、コンプレッサ吸入側圧力Psを、Ps=2k,
Ps=2.5k,Ps=3kと異ならせて測定した。この測定結
果が図6である。
係を、コンプレッサ吸入側圧力Psが同一で、コンプレ
ッサ吐出側圧力Pdを、Pd=12k,Pd=14k,Pd=16k,P
d=18k,Pd=20k,Pd=22k,Pd=24kと異ならせて測定
した。この測定結果が図7である。
ースでもPsベースでも、冷媒流量が分かっていれば、
コンプレッサ動力を略推定できるといえる。ところが、
コンプレッサ動力の推定精度の向上を目指すと、図6の
グラフから明らかなように、同じPdベースでもコンプ
レッサ吸入側圧力Psによってコンプレッサ動力がPsの
多項式(例えば、二次式)によりあらわされる。図7の
グラフから明らかなように、同じPsベースでもコンプ
レッサ吐出側圧力Pdによってコンプレッサ動力がPdの
多項式(例えば、二次式)によりあらわされる。
ンプレッサ吸入側圧力Psとを、精度良く推定すること
ができれば、コンプレッサ動力の推定精度の向上を図る
ことが可能である。
ンプレッサ吸入側圧力Psのうち、コンプレッサ吸入側
圧力Psを精度良く推定、或いは、測定することはコス
ト、レイアウト条件等でかなり難しいものがある。
ク情報を、エンジン制御側で利用しようとした場合、減
速時のフューエルカット制御やアイドル回転数制御が行
われるのは、エンジン回転数が、例えば、1800rpm以下
の低回転数領域に限られることから、コンプレッサ吐出
側圧力Pd(=22k)を一定とし、エンジン回転数(=コ
ンプレッサ回転数)を800rpm, 1200rpm, 1800rpmという
ように変え、各エンジン回転数にてコンプレッサ吸入側
圧力Psを、Ps=2k,Ps=2.5k,Ps=3kと異ならせて測
定した。冷媒流量とコンプレッサ動力との関係を測定し
た。この測定結果が図8である。
回転数をベースにみると、コンプレッサ吐出側圧力Pd
が一定値の場合、コンプレッサ吸入側圧力Psの変化に
かかわらず、冷媒流量とコンプレッサ動力とには、比例
関係にあることが判明した。
プレッサ吐出側圧力Pdと冷媒流量が分かっていれば、
コンプレッサ吸入側圧力Psを推定したり測定すること
なく、コンプレッサ動力を高い精度により推定できると
いうことを意味する。
ラフに基づいて、コンプレッサ吐出側圧力Pdを一定と
し、コンプレッサ回転数Ncomp(例えば、1800rpm以下
の回転数域)をパラメータとし、冷媒流量Grに対するコ
ンプレッサ駆動トルクTcompの比例特性によるコンプレ
ッサ駆動トルクマップ(あるいは、コンプレッサ駆動ト
ルク演算式)を設定する。このコンプレッサ駆動トルク
マップは、コンプレッサ吐出側圧力Pdを、Pd=A1, P
d=A2, Pd=A3,...,Pd=Anというように、段階的に変
えて複数マップ設定しておく。なお、代表的な1つのコ
ンプレッサ駆動トルクマップを設定しておき、コンプレ
ッサ吐出側圧力Pdによる換算にて、無数のマップが存
在するような設定としても良い(コンプレッサ駆動トル
クマップ設定手段)。
力Pdにより複数設定しておいたマップから最適マップ
を選択(例えば、PdがA1±αの範囲に入る場合には、
Pd=A1のマップを選択)し、この選択したマップにお
いて、コンプレッサ回転数Ncompにより1つの比例特性
を特定し、この特定した比例特性と冷媒流量Grによりコ
ンプレッサ駆動トルクTcompを算出する。
テップS5では、ステップS4で算出されたコンプレッ
サ駆動トルクTcompを、エンジンコントロールユニット
23やコンプレッサ容量制御部20cに送信する。
の送信により、エンジン制御側でコンプレッサ負荷を正
確に把握することができ、例えば、減速時フューエルカ
ット制御やアイドル回転数制御等の様々なエンジン制御
にコンプレッサ駆動トルク情報を活用することができ
る。すなわち、エンジン制御側では、エンジンストール
が生じないように、最大コンプレッサ駆動トルクを想定
して制御に用いるしきい値や目標値を設定していたのに
対し、これらの値をコンプレッサ駆動トルク情報に応じ
た値により与えることができる。
の送信により、例えば、減速時フューエルカット制御や
アイドル回転数制御が行われる時には、要求冷房能力が
低ければ空調制御側でコンプレッサ容量を下げるという
ように、空調制御とエンジン制御とを協調させた総合制
御を行うこともできる。
トルク算出装置にあっては、下記に列挙する効果を得る
ことができる。
られ、外部からの信号により任意に単位時間当たりの理
論吐出容量を制御することができる外部制御型コンプレ
ッサ3において、冷凍サイクルの高圧側に設けられるコ
ンデンサ4を流れる冷媒流量Grを推定し、推定された冷
媒流量Grを用いてコンプレッサ駆動トルクTcompを算出
するコンプレッサ駆動トルク算出部20aを空調コント
ロールユニット20に設けたため、冷凍サイクルのコン
デンサ4を流れる冷媒流量Grを考慮した高い推定精度に
よりコンプレッサ駆動トルクTcompを算出することがで
きる。
は、差圧センサ認識値△Pに基づいてコンデンサ4を流
れる冷媒流量Grを算出する冷媒流量算出ステップ(ステ
ップS2)、コンプレッサ吐出側圧力Pdを算出するコ
ンプレッサ吐出側圧力算出ステップ(ステップS3)
と、コンプレッサ回転数Ncompを算出するコンプレッサ
回転数算出ステップ(ステップS3)と、算出されたコ
ンプレッサ吐出側圧力Pdとコンプレッサ回転数Ncomp
と冷媒流量Grとを用いてコンプレッサ駆動トルクTcomp
を算出するコンプレッサ駆動トルク算出ステップ(ステ
ップS4)と、を有するため、少ない算出処理ステップ
数により簡単に精度良くコンプレッサ駆動トルクTcomp
を算出することができる。
側冷媒圧力の差圧△Pを検出する差圧センサ21-15を設
け、冷媒流量算出ステップ(ステップS2)は、差圧セ
ンサ認識値△Pに基づいてコンデンサ4を流れる冷媒流
量Grを算出するようにしたため、測定値のみに基づく冷
媒流量Grの算出となり、高い精度でコンデンサ4を流れ
る冷媒流量Grを算出することができる。
高圧圧力センサ21-14を設け、コンプレッサ吐出側圧力
算出ステップ(ステップS3)は、高圧圧力センサ認識
値Pcondinに基づいてコンプレッサ吐出側圧力Pdを算
出するようにしたため、測定値に基づいて精度良く簡単
にコンプレッサ吐出側圧力Pdを算出することができ
る。
転数センサ24-2を設け、コンプレッサ回転数算出ステッ
プ(ステップS3)は、エンジン回転数センサ認識値N
eに基づいてコンプレッサ回転数Ncompを算出するよう
にしたため、測定値に基づいて精度良く簡単にコンプレ
ッサ回転数Ncompを算出することができる。
領域のコンプレッサ回転数Ncompを変動パラメータと
し、冷媒流量Grに対するコンプレッサ駆動トルクTcomp
の比例特性を設定したコンプレッサ駆動トルクマップ
を、コンプレッサ吐出側圧力Pdが異なる毎に複数設定
し、コンプレッサ駆動トルク算出ステップ(ステップS
4)は、算出されたコンプレッサ吐出側圧力Pdにより
複数のコンプレッサ駆動トルクマップから最適マップを
選択し、選択したマップにてコンプレッサ駆動回転数N
compにより比例特性を特定し、この比例特性と冷媒流量
Grによりコンプレッサ駆動トルクTcompを算出するよう
にしたため、エンジン低回転数域にてエンジン制御系で
省燃費のために用いられる精度の高いコンプレッサ駆動
トルク情報を、推定や測定が難しいコンプレッサ吐出側
圧力Psを用いない簡単な演算により提供することがで
きる。
動トルク算出装置を第1実施例に基づき説明してきた
が、具体的な構成については、この第1実施例に限られ
るものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明
の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容さ
れる。
してエンジン駆動による外部制御型コンプレッサを用い
る例を示したが、モータにより駆動される可変容量の電
動コンプレッサを備えた冷凍サイクルにも適用できる。
この場合、コンプレッサ駆動回転数は、モータ回転数の
検出に基づいて算出されることになる。
として、コンデンサの入口側において高圧圧力センサと
共に差圧センサを設けた例を示したが、コンデンサの入
口側と出口側にそれぞれ圧力センサを設け、両センサか
らの検出値の差を算出する圧力差算出手段をコンデンサ
差圧検出手段としても良い。また、コンデンサの出口側
において高圧圧力センサと共に差圧センサを設けても良
い。
として、コンデンサの入口側に設けた高圧圧力センサの
例を示したが、コンデンサの出口側に設けた高圧圧力セ
ンサとしても良いし、また、コンプレッサの吐出ポート
の近くに設けた高圧圧力センサとしても良い。
ク算出装置が適用された車両用空調システム図である。
する外部制御型コンプレッサを示す断面図である。
する外部制御型コンプレッサでの容量可変制御作用の説
明図である。
とが設けられたコンデンサの入口冷媒配管部を示す図で
ある。
コンプレッサ駆動トルク算出部にて実行される駆動トル
ク算出処理の流れを示すフローチャートである。
媒流量−コンプレッサ動力の測定グラフを示す図であ
る。
媒流量−コンプレッサ動力の測定グラフを示す図であ
る。
プレッサ駆動回転数をパラメータとする冷媒流量−コン
プレッサ動力の測定グラフを示す図である。
駆動トルク算出手段) 20b ファンモータ制御部 20c コンプレッサ容量制御部 21 空調制御入力センサ系 21-14 高圧圧力センサ(高圧冷媒圧力検出手段) 21-15 差圧センサ(コンデンサ差圧検出手段) 22 PWMモジュール 23 エンジンコントロールユニット 24 エンジン制御入力センサ系 24-2 エンジン回転数センサ(エンジン回転数検出手
段)
Claims (6)
- 【請求項1】 車両用空調装置の冷凍サイクルに設けら
れ、外部からの信号により任意に単位時間当たりの理論
吐出容量を制御することができる可変容量コンプレッサ
において、 冷凍サイクルの高圧側に設けられるコンデンサを流れる
冷媒流量を推定し、推定された冷媒流量を用いてコンプ
レッサ駆動トルクを算出するコンプレッサ駆動トルク算
出手段を設けたことを特徴とする可変容量コンプレッサ
の駆動トルク算出装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載された可変容量コンプレ
ッサの駆動トルク算出装置において、 前記コンプレッサ駆動トルク算出手段は、 コンデンサの入口側冷媒圧力と出口側冷媒圧力の差圧に
基づいてコンデンサを流れる冷媒流量を算出する冷媒流
量算出部と、 コンプレッサ吐出側圧力を算出するコンプレッサ吐出側
圧力算出部と、 コンプレッサ回転数を算出するコンプレッサ回転数算出
部と、 算出されたコンプレッサ吐出側圧力とコンプレッサ回転
数と冷媒流量とを用いてコンプレッサ駆動トルクを算出
するコンプレッサ駆動トルク算出部と、 を有することを特徴とする可変容量コンプレッサの駆動
トルク算出装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載された可変容量コンプレ
ッサの駆動トルク算出装置において、 コンデンサの入口側冷媒圧力と出口側冷媒圧力の差圧を
検出するコンデンサ差圧検出手段を設け、 前記冷媒流量算出部は、コンデンサ差圧検出値に基づい
てコンデンサを流れる冷媒流量を算出することを特徴と
する可変容量コンプレッサの駆動トルク算出装置。 - 【請求項4】 請求項2または請求項3の何れかに記載
された可変容量コンプレッサの駆動トルク算出装置にお
いて、 冷凍サイクルの高圧側圧力を検出する高圧側冷媒圧力検
出手段を設け、 前記コンプレッサ吐出側圧力算出部は、高圧側冷媒圧力
検出値に基づいてコンプレッサ吐出側圧力を算出するこ
とを特徴とする可変容量コンプレッサの駆動トルク算出
装置。 - 【請求項5】 請求項2ないし請求項4の何れかに記載
された可変容量コンプレッサの駆動トルク算出装置にお
いて、 エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段を設
け、 前記コンプレッサ回転数算出部は、エンジン回転数検出
値に基づいてコンプレッサ回転数を算出することを特徴
とする可変容量コンプレッサの駆動トルク算出装置。 - 【請求項6】 請求項2ないし請求項5の何れかに記載
された可変容量コンプレッサの駆動トルク算出装置にお
いて、 設定回転数以下領域のコンプレッサ回転数を変動パラメ
ータとし、冷媒流量に対するコンプレッサ駆動トルクの
比例特性を設定したコンプレッサ駆動トルクマップを、
コンプレッサ吐出側圧力が異なる毎に複数設定したコン
プレッサ駆動トルクマップ設定手段を設け、 前記コンプレッサ駆動トルク算出部は、算出されたコン
プレッサ吐出側圧力により複数のコンプレッサ駆動トル
クマップから最適マップを選択し、選択したマップにて
コンプレッサ駆動回転数により比例特性を特定し、この
比例特性と冷媒流量によりコンプレッサ駆動トルクを算
出することを特徴とする可変容量コンプレッサの駆動ト
ルク算出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002080113A JP4119143B2 (ja) | 2002-03-22 | 2002-03-22 | 可変容量コンプレッサの駆動トルク算出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP2002080113A JP4119143B2 (ja) | 2002-03-22 | 2002-03-22 | 可変容量コンプレッサの駆動トルク算出装置 |
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