JP2009150640A - パッケージ型空調機による空調システムの冷房能力測定方法 - Google Patents

パッケージ型空調機による空調システムの冷房能力測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】PACシステムの運転を停止することなく、大掛かりな設備を必要とせずに、しかも高精度に運転中のPACシステムの能力を測定する。
【解決手段】容量制御型の圧縮機と室外側熱交換器を備えた室外機と、室内側熱交換器を備えた室内機を冷媒配管で接続してなるシステムの冷房能力を次のように測定する。室外機から室内機に冷媒が送られる送液管を所定の熱量で加熱または冷却する。それに応じた室外機の前記圧縮機の運転状態の変化、すなわち動力(消費電力)、凝縮圧力、蒸発圧力の変化のデータに基づいて、冷房能力を推定する。データを得るに際しては、送液管を加熱または冷却した後の加熱量または冷却量分のエンタルピー差を用い、このエンタルピー差の算出にあたり、凝縮器での放熱量、冷媒流量、冷媒状態、冷媒流量に係わる凝縮器の伝熱性能から増倍係数α(i)を定義する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ビル用マルチなどのパッケージ型空調機(以下、「PAC」と称することがある)による個別空調システム(以下「PACシステム」と称することがある)において、その運用中の冷房能力を簡便に測定する方法に関する。より具体的には、PACの中でも特にインバータ機などの容量制御機を対象にして、容易に個別空調システムやPACの現状の性能(能力、効率)が把握でき、現地での運用中に簡便に冷房能力を推定する方法に関するものである。
室内機と室外機からなるパッケージ型空調機は、建物などの空調負荷に設置されまた冷媒配管で接続された後、試運転調整を実施した後に施主等に引き渡される。また引渡し後にも保守管理のために性能の維持を確認する必要がある。このようなPACの能力測定方法としてはJIS B 8615−1がある。しかし当該JISによる測定法は、環境試験室にPACを設置して行うべき測定法であり、外乱のある一般建物に設置されたPACでは正確な測定はできず、運転中のPACの能力測定には適用できない。
PACの能力は前述したJISによる測定の結果が定格の能力としてカタログに掲載されて選定されているが、前述した引渡し後の性能維持の確認は例えば次の場合に必要がある。
(1)建物の竣工後見込みと比べての負荷の増減、例えば真夏日の増加など気象条件の急変や建物が店舗であれば来客数、工場であれば計画に対する生産実績の乖離などが生じる場合。
(2)間仕切り変更や室割りや模様替え等の建物の使い勝手の変更が生じた場合。また、近時コミッショニングという考え方が注目されているが、引渡しの時点で負荷に対して期待された性能が出ていることを施主や設備運用者自身が確認できれば、責任負担が明瞭化される。
負荷に対して適正な能力のPACが設置されまたは設置され続けているかを検証し評価ができれば、PACの増設や機種変更、運転法の変更など改善策を適切に講じることができる。なおPACが設置された後PACシステムの稼動後に性能を相対的に確認するには、温度計や湿度計の計測値により空調された室の負荷状態を把握することが考えられるが、室ごとに計測する必要があり、労力がかかる。
一般に、空調機や冷却器などの能力(冷却・加熱の熱量)を測定するには、
(A)冷媒の温度・エンタルピー・流量から求める方法、
(B)空気の温度・エンタルピー・流量から求める方法、
(C)上記(A)、(B)を複合した方法
がある。
この中で、(A)の冷媒側から求める方法は高精度ではあるが、PACシステムが設置された現地での運用中においては、特に冷媒の流量を計測することが非常に困難である。冷媒の状態を計測するには、いったんPACシステムを停止して配管内に計器を挿入する必要があるためである。
一方、(B)の空気側から求める方法は、その温度分布の形成などにより、高精度に熱量を求めることは難しい.冷蔵倉庫用のユニットクーラーについては、PACから吹き出される空気側からの正確な能力測定の試みもなされているが(特許文献1)、センサを配置した計測用ダクトの脱着などの作業が必要となるため、多数のPACによる個別空調システムには適用し難い。
特許第3608655号公報
前述したように、PACによる個別空調システムが設置された現地での運用中に、その能力を測定するための、簡便で有効な方法は見当たらないのが現状である。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、PACシステムの運転を停止することなく、大掛かりな設備を必要とせずに、しかも高精度に運転中のPACシステムの能力、特に冷房能力を測定することを目的とする。
かかる課題を解決しようとする本発明は、容量制御型の圧縮機と室外側熱交換器を備えた室外機と、室内側熱交換器を備えた室内機を冷媒配管で接続してなるパッケージ型空調機を用いた空調システムの冷房能力を測定する方法であって、室外機から室内機に冷媒が送られる送液管を加熱または冷却し、それに応じた前記圧縮機の消費電力、凝縮圧力および蒸発圧力の変化のデータに基づいて、冷房能力を推定することを特徴としている。
容量制御型の圧縮機、例えばインバータ付きの圧縮機は空調負荷に応じて回転数が変わる。本発明はPACシステムに強制的に負荷を与え、圧縮機の動作の変化の傾向をとらえてその時の負荷に対応した能力を推定する。例えば、凝縮圧力と蒸発圧力を計測して圧縮比を求め、これから圧縮機の効率を算出して利用することができる。強制的に与える負荷としては冷房時の液冷媒に模擬負荷として付与するため「加熱」することが実際的だが、液冷媒を「冷却」しても圧縮機の運転状態の変化を把握することができるため、本発明を適用できる。本発明においては、冷房能力の推定は、そのような変化の傾向を把握し、それに基づいて推定する。
前記変化のデータを得るに際しては、送液管を加熱または冷却した後の加熱量または冷却量分のエンタルピー差を用い、少なくとも蒸発器でのエンタルピー差から前記送液管を加熱または冷却した後の加熱量または冷却量分のエンタルピー差を除いたエンタルピー差から、増倍係数α(i)を定義しその関数形を定めて行うようにしてもよい。これによれば、大掛かりな設備を要せず算術的にPACの性能を推定することができる。またモリエル線図の応用であるため推定結果の説明が容易である。
請求項2記載の発明を実施する場合、次の演算を、手順1Aと手順1Bの一方→手順1Aと手順1Bの残りの一方→手順3→手順4の手順で実行するようにしてもよい。かかる場合、通常のパソコンが適用できる。
手順1A:蒸発器でのエンタルピー差から送液管を加熱または冷却した後の加熱量または冷却量分のエンタルピー差を除いたエンタルピー差Δh(i)を、増倍係数α(i)を用いて次式のように定義する。
Δh(i)=α(i)・Δh(0)
Δh(0)は通常運転の場合の室内機の蒸発器でのエンタルピー差
手順1B:冷凍サイクルの一般的な特性から、増倍係数α(i)を高圧ガスの圧力の変化割合PH(0)/PH(i)と指数βを用いて次式のように定義する。
α(i)=(PH(0)/PH(i)β
但しPHは,凝縮圧力である。
手順3:手順1Aの式を用いて、送液管に冷熱量を付加しない場合の空調システムの運転状態を表す冷房能力Q(0)と動力W(0)と圧縮機の効率η(0)と圧縮機理論エンタルピー差Δhc(0)
送液管に加熱量または冷熱量Qin(i)を付加した場合の空調システムの運転状態を表す冷房能力Q(i)と動力W(i)と圧縮機の効率η(i)と圧縮機理論エンタルピー差Δhc(i)
とを整理して、、Q(0)=Q(i)の条件の下、下記の式を得る。
(0)=Qin(i)/{1−α(i)・(W(i)/W(0))・(η(i)/η(0))・(Δhc(0)/Δhc(i))}
手順4:手順1Bの式と圧縮機の効率η(i)の一般的な関数形(=a・(PH/PL))から次の式を得る。
(0)=Qin(i)/{1−(PH(0)/PH(i)β・(W(i)/W(0))・(χ(i)/χ(0)・(Δhc(0)/Δhc(i))}
aおよびbは、圧縮機で定まる固有の係数、PHは凝縮圧力,PLは蒸発圧力、χは圧縮比(PH/PL)である。である。
手順1Aと手順1Bはいずれを先に実施しても良い。本発明によれば、計測値に一定の演算をするだけでよいため、PACシステムの規模や用途に関わらず汎用的に利用できる。
前記した手順1〜4は、請求項2の実施に用いる冷房能力Q(0)の推定式である、
(0)=Qin(i)/{1−(PH(0)/PH(i)β・(W(0)/W(i))・(χ(0)/χ(i)・(Δhc(0)/Δhc(i))}
ここで、i=1〜n(nは3以上)
を得るための手順である。
請求項3の発明では、動力W(0)とW(i)、凝縮圧力PH(0)とPH(i)、蒸発圧力PL(0)とPL(i)の測定値と、W(0)、W(i)、PH(0)、PH(i)、PL(0)、PL(i)から求められるχ(0)、χ(i)、Δhc(0)、Δhc(i)を上記推定式に代入して連立方程式を解いて冷房能力Q(0)を推定することになる。
したがって、たとえばプログラム化されてパソコン等で利用する場合には、以下のものをプログラム化して、パソコンのハードディスクや適宜の記憶媒体に記録される。
(1) 測定した動力W(0)とW(i)、凝縮圧力PH(0)とPH(i)、蒸発圧力PL(0)とPL(i)の入力方法、
(2) (1)で入力したW(0)、W(i)、PH(0)、PH(i)、PL(0)、PL(i)からχ(0)、χ(i)、Δhc(0)、Δhc(i)を計算するための冷媒の物性データと計算式、
(3) (1)で入力したW(0)、W(i)、PH(0)、PH(i)と、(2)で計算したχ(0)、χ(i)、Δhc(0)、Δhc(i)の上記推定式への代入方法、
(4) 上記推定式のi=1〜nの連立方程式を満足するβとbの最確値を求める解法(例えば最小二乗法)
さらに圧縮機に電力を供給する電力線に設けた電力計、圧縮機の冷媒吐出管に設けた圧力計、圧縮機の冷媒吸込管に設けた圧力計で計測した、圧縮機の消費電力、凝縮圧力、蒸発圧力のそれぞれの値を用いて、少なくとも送液管に対する加熱量または冷熱量Qin(i)とβとbの関係を求めるようにしてもよい。
本発明によれば、通常のPACシステムが備えているセンサから計測値を得られるため、冷房能力推定にあたってPACの設定値の変更などを必要としない。つまり設備保有者・運用者に影響を与えない。Q(0)、β、bは、送液管に付加した3種類以上の加熱量または冷却量Qin(i)、すなわち{Qin(1)、Qin(2)、Qin(3)}での圧縮機の消費電力W(i)、凝縮圧力PH(i)、蒸発圧力PL(i)、の計測値と、χ(i)、Δhc(i)の算出値を用いて、上式の3つの連立方程式を満足するように求める。その手法として、例えば最小二乗法を用いた繰り返し計算がある。
本発明によれば、PACシステムの運転を停止することなく、大掛かりな設備を必要とせずに、しかも高精度にPACシステムの冷房能力を測定することができる。
図1では、一台の室外機に対して複数の室内機が接続されているような、ビル用マルチに本発明を適用した場合の例を示している。この図では1室に室内機1bが2台設置された空調室R1、R2が示され、以降別の空調室への冷媒配管が延長している。PACシステム1は室外機1aと複数の室内機1bとそれらを接続する冷媒配管往管1cと冷媒配管還管1dとから主として構成されている。室外機1aには圧縮機と室外側熱交換器、その他アキュムレータを備えている(いずれも図示せず)。また室外側熱交換器の排熱には、方式によって対応が異なり、空冷方式の場合には送風機1eが機内に備えられ、いわゆる水マルチなどの水冷方式の場合には冷却塔(図示せず)が冷却水配管を介して室外機1aと接続される。室内機1bには室内側熱交換器1fが内蔵され、送風機1gで室内等の空調負荷に空調空気を給気する。冷媒配管往管(以下「送液管」と称する)1cの室内機1b側には、膨張弁1h等の減圧装置が設けられる。液冷媒はかかる減圧装置により室内機1b内の熱交換器1fで気化しこれにより空調室R1、R2が冷房される。
本実施の形態では、送液管1cを所定の熱量で加熱または冷却する熱源装置を用いる。図1に示した2は熱源装置の1例であり、水などの供試液の満たされた恒温槽2a、ポンプ2b、送液管1cへの液の供給量を計測する流量計2c、および送液管1cへの液の送出温度と戻り温度を計測する温度計2dと、恒温槽2aに温熱または冷熱を付与するヒートポンプ2eから主として構成される。恒温槽2aには水またはブラインなどの液流体2fが満たされ、ポンプ2bにより送出可能になっている。ヒートポンプ2eは、恒温槽2a内の供試液を加熱または冷却する熱交換器2gと、大気中に熱を放出したり採熱する熱交換器2hを備え、前者が恒温槽2aに浸漬され、恒温槽2a内の液流体を加熱または冷却する。
さらに本実施形態では、恒温槽2a内の液流体によって送液管1cの管壁に冷熱または温熱を付与すべく断熱材3aで外装されたチューブ3を用いる。チューブ3は内側に前記の液流体が流通しうる中空管であり、図示のように送液管1cに巻き回せるような柔軟構造で、送液管1cに接する部分を残してシート状の断熱材3aで外装される。チューブ3は熱源装置2と一体化されていてもよいが、別体とされて空調システムが運転される現地でワンタッチジョイントなどを介して接続されてもよい。
この熱源装置2は前述のようにして加熱・冷却されたその熱量を算出するためのデータを測る。つまり温度計2dにより求めた送液温度と還液温度の差に流量計2cの計測値を乗ずることで熱量が算出される。チューブ3は送液管1cを流れる液冷媒に外部から温熱または冷熱を付与する。ここでは加熱する例を挙げるが、加熱量は冷房能力に対して十分に小さいため、液冷媒がガス化することはない。これらの機能は加熱に限れば電気ヒータでもより簡便に代替でき電流計により付与熱量を計測できる。なお、熱源装置の形態により、熱発生手段は直接送液管1cを冷却または加熱するものであることもあり、その場合熱量計測手段とは別体となる。
その他、消費電力を計測する電力計Wを備え、かつ室外機1aは通常の室外機と同様、圧縮機の高圧側冷媒と低圧側冷媒の圧力をそれぞれ計測する圧力計PH、PLを備える。PACシステムの室内機側、すなわち空調室R1、R2には、室内温度計TRが備えられて室温を計測する。そのほか屋外の適所に外気温を計測する温度センサToutが設けられる。なお、室内温度計TRと温度センサToutは通常のPACシステムに設けられるもので、本発明による推定法を実施するタイミングを測るために用い、推定の演算には用いない。
以上の構成を備えたPACシステムの冷房能力測定方法を以下に説明する。なお、インバータなどの容量制御機構を有するパッケージ空調機では、空調負荷に応じた冷房能力Q(0)で運転がなされている.このQ(0)は空調負荷が変化しない限り不変である.
(1)冷房能力推定の手順
まず熱源装置2とつながるチューブ3を送液管1cの適所、この場合は送液管1cが分岐する前の箇所、すなわち主管部分Mに組み付ける。運用中のPACの能力の推定は、朝方や夕方のように外気負荷の変動が大きい時刻は避け、外気温度Toutの変動が少ない時間帯、例えば10時から14時間で実施時期を選定する。能力推定の実施中は、中間階の2フロアや1フロアの東側と西側など、同一用途の室で室外機が異なる二系統を測定し、一方は送液管に冷熱量を付加した運転を実施して冷房能力を推定し、他方は通常の運転を実施する。すなわち、別の室外機の送液管に対して、前述と同様圧縮機の消費電力量と凝縮圧力と蒸発圧力を計測する。室外機は同一用途の居室や上または下の階を空調する室外機は近接して配置されるのが一般のため、測定値を目視して負荷をかけた側の系統と見比べることも容易である。
外気温度Toutが変動していないで、かつ通常の運転をする側のPACの動力が変動していないときに、空調負荷が変化してないと判断する.そして、室外機機内にある圧縮機吐出管の圧力計と圧縮機吸込管の圧力計廻りの弁をそれぞれ開き、表示装置を接続する。なお消費電力は既存の盤から目視することもできる。通常の運転をする側のPACに急激な変動、または徐々にではあるが大幅な変動がでたら、負荷をかけた側のPACの測定を中止する。
図2に能力推定を実施する系統の手順を示す。なお、以下の手順はコンピュータを使って行うことができ、計算結果はパソコン画面への表示や印刷によって得ることができ、ただし後述の計算結果からの冷房能力の推定は、対比テーブルをパソコン内に記憶させて対比してもよいし、保守員が目視によって判断してもよい。一例としては圧縮機の高圧側と低圧側にそれぞれ設けた圧力計PH、PLと電力計Wの信号を可搬式のパソコンに送信し、後述の比較、演算をさせることができる。この際外気温度と室温の計測値もパソコンに取り込み表示できるようにすれば、空気温度の変動に伴って作業を中断することができる。
まず、冷房能力推定を実施する系統ともう一方の別の系統の負荷変動が、能力推定の精度に影響を及ぼさない状態にあることを確認する。すなわち、外気温度Toutと室温Tを測定し(ステップS1)、外気温度Toutの経時変化率(δTout/δt)と室温Tの経時変化率(δT/δt)が予め定めた閾値以下となることを確認した後に(ステップS2)、運用中のPACの凝縮圧力(高圧)PH(0)、蒸発圧力(低圧)PL(0)、動力(消費電力)W(0)を測定する(ステップS3)。
次に熱源装置2を用いて、図3に示すように段階的に3通り(i=1〜3)の熱量Qin(i)を送液管1cに加熱または冷却する(ステップS4)。例えば、室外機1aの圧縮機(図示せず)を出た50℃の液冷媒に対して、20℃(i=1)、17℃(i=2)、14℃(i=3)の冷熱を付与する。3通りの熱の付与は、後述の能力推定式の未知の数値3つを連立方程式で解くためである。
熱量Qin(i)の加熱または冷却により変化したPACのサイクル状態が安定した後に、熱量Qin(i)ごとの凝縮圧力PH(i)、蒸発圧力PL(i)、動力W(i)を測定する(ステップS5)。最後に、外気温度Toutの経時変化率(δT/δt)と室温Tの経時変化率(δT/δt)が閾値以下であることを確認し(ステップS6)、測定したデータに基づき後述の能力推定式を導出する(ステップS7)。能力推定式の導出(ステップS7)は、まず、図3に示すように能力推定式に3通り(i=1〜3)の熱量Qin(i)ごとの凝縮圧力PH(i)、蒸発圧力PL(i)、動力W(i)を代入して連立させる。
次に、後述の能力推定式の未知の数値3つをパラメータとした収束計算を行い連立解を求める。その結果、求めた解である数値3つの内の1つであるPACの冷房能力Q(0)を推定できる。以上の閾値は要求される推定精度による。
すなわち、本発明においては、高い推定精度が要求されるほど、「閾値」を小さく定める必要がある。i=1から3(またはそれ以上)のQin(i)を付加して,動力,凝縮圧力,蒸発圧力を計測している時間中は,冷房負荷(冷房能力Q(0))が不変であることが前提条件であり,測定時間中のQ(0)の変動は推定精度の低下につながる。ここでは,Q(0)が測定時間中に変化していないことを,外気温度と室温の経時変化率(δTout/δt,δT/δt)によって判断する(δTout/δt,δT/δtが大きいことは,冷房負荷変動が大きいことを意味する)。測定時間中のδTout/δt=0(零),δT/δt=0(零)が理想であるが、現実的には困難なので閾値を定めることにした。この「閾値」を小さくすることで,冷房負荷変動が小さい場合での測定データが得られるため,推定精度が向上する。なお、この一連の推定手順を実施している間は、通常の運転を実施している同一用途の室の別系統の運転状態の測定も実施し、空調負荷が変化してないことの確認を行なう。
(2)送液管の冷却および加熱による冷媒状態の変化について
ここでは、図2と図3の冷房能力の推定式算出のステップの前提として、室外機1aの圧縮機(図示せず)の凝縮圧力と蒸発圧力とエンタルピー差の関連を説明する。
図4のように、送液管1cに熱量Qin(i)を付加(冷却の場合はプラス、加熱の場合はマイナス)すると、動力(消費電力)はW(0)からW(i)に変化する。
図5は、このときの冷媒状態をモリエル線図上に示したものである。同図では、通常運転の場合(図5(a))と比較して、送液管を冷却した場合(Qin(i)はプラスの場合:図5(b))の冷媒状態を例示する。
図5(b)に示したように、送液管1cを冷却すると、送液(膨張弁の入口)のエンタルピーはh3(0)からh4(i)に変化する.また、凝縮圧力(高圧)はPH(0)からPH(i)に変化し、蒸発圧力(低圧)はPL(0)からPL(i)に変化する。この高圧や低圧の変化に応じて、室外機1aの圧縮機(図示せず)吐出のエンタルピーはh1(0)’からh1(i)’に変化する。同時に、冷媒流量はG(0)からG(i)に変化し、圧縮機の効率(総合効率)はη(0)からη(i)に変化する。図5(a)に示すように、通常運転の場合、蒸発器でのエンタルピー差Δh(0)、ならびに圧縮機でのエンタルピー差Δhc(0)’は、下記の(1−1)式と(1−2)式である。
Δh(0)=h2(0)−h3(0) ・・・・(1−1)式
Δhc(0)’=h1(0)’−h2(0) ・・・・(1−2)式
また、図5(b)に示すように、送液管1cに冷熱量Qin(i)を付加した場合、Qin(i)分のエンタルピー差Δhin(i)、冷房力能力Q(0)からQin(i)を引いた冷熱量分のエンタルピー差Δh(i)、ならびに圧縮機でのエンタルピー差Δhc(i)’は、下記の(2−1)式、(2−2)式、(2−3)式である。
Δh(i)=h2(i)−h3(i) ・・・・(2−1)式
Δhc(i)’=h1(i)’−h2(i) ・・・・(2−2)式
Δhin(i)’=h3(i)−h4(i) ・・・・(2−3)式
ここで、Δh(i)は、増倍係数α(i)を用いて、下記の(3)式のように書くこととする。
Δh(i)=α(i)・Δh(0) ・・・・(3)式
圧縮機理論エンタルピー差(エントロピーsが一定の下でのエンタルピー差)は、高圧、低圧、および蒸発器出口の過熱度制御(過熱度=一定)から、冷媒の物性値を用いて求めることができる.
通常運転の場合の圧縮機理論エンタルピー差をΔhc(0)、冷熱量Qin(i)を付加した場合の圧縮機理論エンタルピー差をΔhc(i)と書くと、(1−2)式と(2−2)式のΔhc(0)’とΔhc(i)’は下記の(4−1)式と(4−2)式のように書くことができる。
Δhc(0)’= Δhc(0)/η(0) ・・・・(4−1)式
Δhc(i)’= Δhc(i)/η(i) ・・・・(4−2)式
ここで、η(0)は通常運転の場合の圧縮機効率であり、η(i)は冷熱量Qin(i)を付加した場合の圧縮機効率である。
(3)冷房能力および動力
送液管1cに冷熱量を付加しない場合、冷房能力Q(0)と動力W(0)は、下記の(5−1)式と(5−2)式となる。
(0)=G(0)・Δh(0) ・・・・(5−1)式
(0)=G(0)・Δhc(0)’= G(0)・Δhc(0)/η(0) ・・・・(5−2)式
また、送液管1cに冷熱量Qin(i)を付加した場合、冷房能力Q(0)と動力W(i)は下記の(6−1)式と(6−2)式となる。
(0)=Qin(i)+G(i)・Δh(i)= Qin(i)+G(i)・α(i)・Δh(0) ・・・・(6−1)式
(i)=G(i)・Δhc(i)’= G(i)・Δhc(i) /η(i) ・・・・(6−2)式
これらの(5−1)式、(5−2)式、(6−1)式、(6−2)式を整理すると、下記の(7)式を得る。
(0)=Qin(i)/{1−α(i)・(W(i) /W(0))・(η(i)/η(0))・(Δhc(0)/Δhc(i))} ・・・・(7)式
(4)圧縮機の効率およびエンタルピー差の増倍係数の関数形
圧縮機の効率ηをa・(PH/PL)の一般的な関数形とする。また、PH/PLを圧縮比χとおくと下記の(8)式を得る。
η(i)/η(0)=(χ(i)/η(0) ・・・・(8)式
ここで、aおよびbは、圧縮機で定まる固有の係数である。
エンタルピー差Δh(i)の増倍係数α(i)は、ここでは仮に、冷熱量Qin(i)が冷房能力Q(0)に比べて十分に小さい場合には、α(i)は測定値や理論値から定まることを想定する。なお、ここでの課題は、圧縮機の効率のように、エンタルピー差の増倍係数の関数形を定めることにある。
以降の説明を簡単にするため下記の(9)式のように、高圧の変化割合PH(0)/PH(i)を用いて定めることとする。
α(i)=f(PH(0)/PH(i)) ・・・・(9)式
ここで、f(PH(0)/PH(i))の関数形を、下記の(9−1)式のように定めることとする。
f(PH(0)/PH(i))=(PH(0)/PH(i)β ・・・・(9−1)式
なお、低圧および蒸発器出口での過熱度制御(過熱度=一定)から、Δh(i)を定めるための一方のエンタルピー(圧縮機吸入のエンタルピーh2(i))およびΔh(0)を定めるための一方のエンタルピー(圧縮機吸入のエンタルピーh2(0))は、冷媒の物性値を用いて求めることができる。したがって、今まで説明してきたように、(3)式に基づいてΔh(i)を定めるための増倍係数α(i)でなく、加熱・冷却前のエンタルピーh3(i)を定める増倍係数を採用しても良い。
(5)冷房能力の算出式および試験の種類
以上の(8)式および(9)式を(7)式に代入すると、下記の(10)式を得る。
(0)=Qin(i)/{1−(PH(0)/PH(i)β・(W(i)/W(0))・(χ(i)/χ(0)・(Δhc(0)/Δhc(i))} ・・・・(10)式
上記の(10)式において、ここで求めるべき冷房能力Q(0)と指数のbとβの3つが未知であるため、送液管1cに冷熱量を付加しない運転とともに、冷熱量Qin(1)、冷熱量Qin(2)、冷熱量Qin(3)の3種類の冷熱量を送液管1cに付加した運転を実施すれば、次の3元連立方程式を解くことで冷房能力Q(0)を推定することができる。
(0)=Qin(1)/{1−(PH(0)/PH(1)β・(W(1)/W(0))・(χ(1)/χ(0)・(Δhc(0)/Δhc(1))}
(0)=Qin(2)/{1−(PH(0)/PH(2)β・(W(2)/W(0))・(χ(2)/χ(0)・(Δhc(0)/Δhc(2))}
(0)=Qin(3)/{1−(PH(0)/PH(3)β・(W(3)/W(0))・(χ(3)/χ(0)・(Δhc(0)/Δhc(3))}
これを解くことによって、冷房能力Q(0)、b、βを求めることができる。演算装置によって解く場合のフローを図3に示した。これらは予めプログラム化してパソコン等にインストールしたり、適宜の記憶媒体に記録しておくことができる。
以上の結果が定格能力よりも低く算出されればPACの増設やOA機器等の発熱への対策を検討し、逆に高く算出されればPACの別の負荷域への移設等、負荷と空調が適切となるよう対策を検討することができる。
表1は冷房能力演算のツールの一例で、この表(コンピュータ利用の場合はデータテーブル)の各欄に計測値(付熱量加、消費電力、圧縮機の高圧側と低圧側の各圧力)と計算値(圧縮比とエンタルピー差)を、通常運転時と3通りの運転時の4つの運転モードごとに入力しあるいは記入する。ここで圧縮比=凝縮圧力/蒸発圧力の意であり、測定した蒸発圧力(低圧側冷媒の圧力を計測する圧力計PL)と凝縮圧力(高圧側冷媒の圧力を計測する圧力計PH)の計測値を利用する。なお、表1のうち備考欄は入力または記入されるデータの出所を確認的に示している。
表1の実際の運用としては以下が考えられる。表1のうち計測値が埋まればあとの計算は短時間で済む。そこで、計測をPACシステム試運転中や稼動中の現場(現地)で行い、前記方程式を事務所等で解いてもよい。または、携帯電話等の移動端末に測定値を手入力し、遠隔地のサーバに計算させて結果の送信を前記移動端末に戻し受けても良い。なお、図2の「能力推定式を算出」の処理は判断子(外気温度Toutと室温Tのしきい値との比較)の前に行ってもよい。
Figure 2009150640
(6)冷房能力の推定精度
以上の方法によって求めた冷房能力の推算精度、とくにエンタルピー差の増倍係数の関数形の妥当性を推定精度によって確認するために、室外機1aのかわりに水熱源ヒートポンプ(水冷チラー)を用いた試験装置で実施した結果を説明する。
図6に汎用水冷チラーを用いた試験装置40の系統を示す。また、表2に構成機器の仕様を示す。
図6は,試験装置40における各機器と冷媒配管との系統を模式的に示したものであり、送液管41を冷却や加熱するために、図1に示したような熱源装置(ヒートポンプ装置)42を用いている。また図1のチューブ3に代えて熱交換器42aを用いている。そして熱交換器42aを経た冷媒は膨張弁43を経て蒸発器44から、アキュムレータ45、圧縮機46、凝縮器47を巡るようになっている。送液管41を流れる冷媒の流量は質量流量計48によって計測される。蒸発器44で冷却された冷水は,冷房モードでの模擬負荷となる電気ヒータ49で熱交換器50加熱され蒸発器44に戻される。なお送液管41を流れる汎用水冷チラーの凝縮圧力は,圧力計51によって計測され,また蒸発圧力は圧力計52によって計測され,蒸発器入口温度は温度計53によって計測され,蒸発器出口温度は温度計54によって計測され,圧縮機46の電力は電力計55によって計測される。
そして熱交換器42aを介して汎用水冷チラーに付加した冷熱量Qinは、熱源水の流量計(図示せず)および温度計(図示せず)によって求めた。ここで推定すべき冷凍能力Q(真値)は、蒸発器44の冷水の出入口温度差と流量から求めることができる。
Figure 2009150640
推定冷凍能力Q(0)や推定精度(Q(0)/Q)の結果を表3、表4に示す。表3は送液管41を冷却した場合、表4は送液管41を加熱した場合である。また、送液管41を冷却した場合の試験装置40の運転状態の経時変化を図7に示す。送液管41に付加する冷熱量Qin(i)を3段階に変化させ、各段階において凝縮器47入口の冷却水の温度・流量、蒸発器44入口の冷水温度・流量が一定となった後の運転状態を測定した.表3の推定冷凍能力欄からわかるように、冷凍能力の予測精度は±6%、表4は±5%であり、送液管41を冷却する場合と加熱する場合共に十分な精度で予測できる。併せて、前出(9−1)式のようなエンタルピー差の増倍係数の関数形が妥当であることを確認した。なお、連立方程式で推定した能力Q(0)と定格能力との差は、表中に推定精度Q(0)/Qと表現している。Q(0)が通常運転の場合を示しており、冷却による測定時にQ(0)=2.8kW、加熱による測定時にQ(0)=2.4kWであった。
Figure 2009150640
Figure 2009150640
本発明は前述の実施形態に限らず実施できる。例えば室内外機が各一台のPACにも本発明は適用できる。また熱源装置は、加熱・冷却を正確に測定できるものであれば、ペルチェ素子なども用いることができる.
本発明の実施形態に係る概略構成図。 本発明の実施形態に係る冷房能力推定手順のフローチャート。 本発明の実施形態に係る冷房能力推定式の導出をするための演算のフローチャート。 本発明の実施形態を実施するに際し、測定中のサイクル変化を示す図。 本発明の実施形態を実施するに際し、送液管に冷熱量Qin(i)を付加したときの冷媒状態の変化の模式図。 本発明の実施形態の精度を検証するための試験装置図。 本発明の実施形態の精度を検証した際の、試験装置の運転状態の経時変化を示す図。
符号の説明
1 PACシステム
1a 室外機
1b 室内機
1c 送液管
2 熱源装置
3 チューブ

Claims (4)

  1. 容量制御型の圧縮機と室外側熱交換器を備えた室外機と、室内側熱交換器を備えた室内機を冷媒配管で接続してなるパッケージ型空調機を用いた空調システムの冷房能力を測定する方法であって、
    室外機から室内機に冷媒が送られる送液管を加熱または冷却し、それに応じた前記圧縮機の消費電力、凝縮圧力および蒸発圧力の変化のデータに基づいて、冷房能力を推定することを特徴とする、パッケージ型空調機による空調システムの冷房能力測定方法。
  2. 前記変化のデータを得るに際しては、送液管を加熱または冷却した後の加熱量または冷却量分のエンタルピー差を用い、少なくとも蒸発器でのエンタルピー差から前記送液管を加熱または冷却した後の加熱量または冷却量分のエンタルピー差を除いたエンタルピー差から、増倍係数α(i)を定義しその関数形を定めて行うことを特徴とする、請求項1に記載のパッケージ型空調機による空調システムの冷房能力測定方法。
  3. 次の演算を、手順1Aと手順1Bの一方→手順1Aと手順1Bの残りの一方→手順3→手順4の順で実行するプロセスを有することを特徴とする、請求項2に記載のパッケージ型空調機による空調システムの冷房能力測定方法。
    手順1A:蒸発器でのエンタルピー差から送液管を加熱または冷却した後の加熱量または冷却量分のエンタルピー差を除いたエンタルピー差Δh(i)を、増倍係数α(i)を用いて次式のように定義する。
    Δh(i)=α(i)・Δh(0)
    Δh(0)は通常運転の場合の室内機の蒸発器でのエンタルピー差
    手順1B:冷凍サイクルの一般的な特性から、増倍係数α(i)を高圧ガスの圧力の変化割合PH(0)/PH(i)と指数βを用いて次式のように定義する。
    α(i)=(PH(0)/PH(i)β
    但しPHは,凝縮圧力である。
    手順3:手順1Aの式を用いて、送液管に冷熱量を付加しない場合の空調システムの運転状態を表す冷房能力Q(0)と動力W(0)と圧縮機の効率η(0)と圧縮機理論エンタルピー差Δhc(0)
    送液管に加熱量または冷熱量Qin(i)を付加した場合の空調システムの運転状態を表す冷房能力Q(i)と動力W(i)と圧縮機の効率η(i)と圧縮機理論エンタルピー差Δhc(i)
    とを整理して、Q(0)=Q(i)の条件の下、下記の式を得る。
    (0)=Qin(i)/{1−α(i)・(W(i)/W(0))・(η(i)/η(0))・(Δhc(0)/Δhc(i))}
    手順4:手順1Bの式と圧縮機の効率η(i)の一般的な関数形であるa・(PH/PL)から次の式を得る。
    (0)=Qin(i)/{1−(PH(0)/PH(i)β・(W(i)/W(0))・(χ(i)/χ(0)・(Δhc(0)/Δhc(i))}
    但し、aおよびbは、圧縮機で定まる固有の係数、PHは凝縮圧力,PLは蒸発圧力、χは圧縮比(PH/PL)である。
  4. 圧縮機に電力を供給する電力線に設けた電力計、圧縮機の冷媒吐出管に設けた圧力計、圧縮機の冷媒吸込管に設けた圧力計で計測した、圧縮機の消費電力、凝縮圧力、蒸発圧力のそれぞれの値を用いて、
    少なくとも送液管に対する加熱量または冷熱量Qin(i)とβとbの関係を求めることを特徴とする、請求項3に記載のパッケージ型空調機による空調システムの冷房能力測定方法。
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