JP2003278652A - リニアモータ駆動型圧縮機、及び、これを用いた冷凍機 - Google Patents
リニアモータ駆動型圧縮機、及び、これを用いた冷凍機Info
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- JP2003278652A JP2003278652A JP2002081760A JP2002081760A JP2003278652A JP 2003278652 A JP2003278652 A JP 2003278652A JP 2002081760 A JP2002081760 A JP 2002081760A JP 2002081760 A JP2002081760 A JP 2002081760A JP 2003278652 A JP2003278652 A JP 2003278652A
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- F25—REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
- F25B—REFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
- F25B2309/00—Gas cycle refrigeration machines
- F25B2309/001—Gas cycle refrigeration machines with a linear configuration or a linear motor
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- Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
- Linear Motors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧縮機運転時の機械振動を低減すると共に、
駆動部寸法及び重量を小さくして、圧縮機の小型・軽量
化を可能とする。 【解決手段】 圧縮機10のピストン13に連結される
可動子コア48と、該可動子コア48に近接配置される
永久磁石52と、前記ピストン13、可動子コア48、
永久磁石52を収容する気密容器54の外側に配置され
たコイル56と、該コイル56に発生した磁束を、前記
可動子コア48を介して前記永久磁石52に流し込むた
めの固定子磁極60R、60L及びヨーク62、64、
66とを含むリニアモータ12により圧縮機10を駆動
する。
駆動部寸法及び重量を小さくして、圧縮機の小型・軽量
化を可能とする。 【解決手段】 圧縮機10のピストン13に連結される
可動子コア48と、該可動子コア48に近接配置される
永久磁石52と、前記ピストン13、可動子コア48、
永久磁石52を収容する気密容器54の外側に配置され
たコイル56と、該コイル56に発生した磁束を、前記
可動子コア48を介して前記永久磁石52に流し込むた
めの固定子磁極60R、60L及びヨーク62、64、
66とを含むリニアモータ12により圧縮機10を駆動
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リニアモータ駆動
型圧縮機、及び、これを用いた冷凍機に係り、特に、赤
外線センサ等の小型計測素子の冷却に用いられる小型蓄
冷式冷凍機に用いるのに好適な、圧縮機運転時の機械振
動を小さくすることが可能な、リニアモータ駆動型圧縮
機、及び、これを用いた冷凍機に関する。
型圧縮機、及び、これを用いた冷凍機に係り、特に、赤
外線センサ等の小型計測素子の冷却に用いられる小型蓄
冷式冷凍機に用いるのに好適な、圧縮機運転時の機械振
動を小さくすることが可能な、リニアモータ駆動型圧縮
機、及び、これを用いた冷凍機に関する。
【0002】
【従来の技術】小型蓄冷式冷凍機の主な用途は、赤外線
センサ等の小型計測素子の冷却であり、そのような用途
では、冷凍機運転時の機械振動の低減が要求される。
センサ等の小型計測素子の冷却であり、そのような用途
では、冷凍機運転時の機械振動の低減が要求される。
【0003】そのため従来は、図1に例示する如く、圧
縮機(コンプレッサとも称する)10の同軸上に2台の
リニアモータ(LM)12、22を対向して設置し、ピ
ストン13、23が同時に近接あるいは離隔するように
位相差0°で運転するようにした、いわゆるツイン対向
リニアモータ型や、図2に例示する如く、1台のリニア
モータ12を用いるシングル・リニアモータ型に、ばね
30を介してカウンターバランサ32を設ける方法が採
られていた。
縮機(コンプレッサとも称する)10の同軸上に2台の
リニアモータ(LM)12、22を対向して設置し、ピ
ストン13、23が同時に近接あるいは離隔するように
位相差0°で運転するようにした、いわゆるツイン対向
リニアモータ型や、図2に例示する如く、1台のリニア
モータ12を用いるシングル・リニアモータ型に、ばね
30を介してカウンターバランサ32を設ける方法が採
られていた。
【0004】図において、11は圧力容器(気密容
器)、14、24は、ピストン13、23が摺動するシ
リンダ、15、25は、該シリンダ14、24内で、ピ
ストン13、23を摺動自在に支持する、気密性を有す
る軸受、16、26は、前記ピストン13、23を駆動
するためのコイル、17、27は、該コイル16、26
とピストン13、23を連結するコイルボビン、18、
28はヨーク、19、29は、該ヨーク18、28に固
定された永久磁石、40は、前記圧縮機10からガスを
送り込まれる熱交換器42が内蔵されたコールドヘッド
(CH)である。
器)、14、24は、ピストン13、23が摺動するシ
リンダ、15、25は、該シリンダ14、24内で、ピ
ストン13、23を摺動自在に支持する、気密性を有す
る軸受、16、26は、前記ピストン13、23を駆動
するためのコイル、17、27は、該コイル16、26
とピストン13、23を連結するコイルボビン、18、
28はヨーク、19、29は、該ヨーク18、28に固
定された永久磁石、40は、前記圧縮機10からガスを
送り込まれる熱交換器42が内蔵されたコールドヘッド
(CH)である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
圧縮機用リニアモータに用いられている駆動方式、即
ち、図1や図2に示したように、コイル16、26を駆
動させるムービングコイル型、あるいは、図3に示すよ
うに、コイル16をヨーク18に固定して、代わりにボ
ビン17に取付けた永久磁石19を駆動させるムービン
グマグネット型のいずれも、推力発生原理はローレンツ
力を使用しており、駆動部自体がローレンツ力発生源で
あるため、駆動部重量及び寸法が大きくなり、圧縮機運
転時の振動を市場要求レベルまで小さくすることは困難
であった。又、駆動部の重量及び寸法が大きいため、圧
縮機寸法や重量の小型化には限界があった。
圧縮機用リニアモータに用いられている駆動方式、即
ち、図1や図2に示したように、コイル16、26を駆
動させるムービングコイル型、あるいは、図3に示すよ
うに、コイル16をヨーク18に固定して、代わりにボ
ビン17に取付けた永久磁石19を駆動させるムービン
グマグネット型のいずれも、推力発生原理はローレンツ
力を使用しており、駆動部自体がローレンツ力発生源で
あるため、駆動部重量及び寸法が大きくなり、圧縮機運
転時の振動を市場要求レベルまで小さくすることは困難
であった。又、駆動部の重量及び寸法が大きいため、圧
縮機寸法や重量の小型化には限界があった。
【0006】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたもので、圧縮機の低振動化を図ると共に、寸
法や重量を小型化することを課題とする。
くなされたもので、圧縮機の低振動化を図ると共に、寸
法や重量を小型化することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧縮機を、圧
縮機のピストンに連結される可動子と、該可動子に近接
配置される永久磁石と、前記ピストン、可動子、永久磁
石を収容する気密容器の外側に配置されたコイルと、該
コイルに発生した磁束を、前記可動子を介して、前記永
久磁石に流し込むための固定子磁極及びヨークとを含む
リニアモータにより駆動するようにして、前記課題を解
決したものである。
縮機のピストンに連結される可動子と、該可動子に近接
配置される永久磁石と、前記ピストン、可動子、永久磁
石を収容する気密容器の外側に配置されたコイルと、該
コイルに発生した磁束を、前記可動子を介して、前記永
久磁石に流し込むための固定子磁極及びヨークとを含む
リニアモータにより駆動するようにして、前記課題を解
決したものである。
【0008】又、前記ヨークを、前記気密容器の内側と
外側の両方に分割して配置することにより、コイルに発
生した磁束を、効率良く永久磁石に流し込むことができ
るようにしたものである。
外側の両方に分割して配置することにより、コイルに発
生した磁束を、効率良く永久磁石に流し込むことができ
るようにしたものである。
【0009】又、前記ピストンと可動子を、非磁性で電
気抵抗の大きい材料を用いて連結したものである。
気抵抗の大きい材料を用いて連結したものである。
【0010】又、前記コイルの表面を、FRP等の非磁
性体でカバーして、コイルのみで自立できるようにし、
取付けを容易としたものである。
性体でカバーして、コイルのみで自立できるようにし、
取付けを容易としたものである。
【0011】又、前記コイルを、鉄等の非磁性体で囲っ
て、圧縮機外部に配置されるコイルの損失(鉄損や銅
損)を小さくしたものである。
て、圧縮機外部に配置されるコイルの損失(鉄損や銅
損)を小さくしたものである。
【0012】又、前記コイルの外側に放熱フィンやヒー
トシンクを配設して、コイルに印加される電流のジュー
ル熱による発熱を放散するようにしたものである。
トシンクを配設して、コイルに印加される電流のジュー
ル熱による発熱を放散するようにしたものである。
【0013】又、前記リニアモータを、カウンターバラ
ンサと共に配置するようにしたものである。
ンサと共に配置するようにしたものである。
【0014】あるいは、前記リニアモータを、同軸上に
対向して2台配置したものである。
対向して2台配置したものである。
【0015】本発明は、又、前記のリニアモータ駆動型
圧縮機を備えたことを特徴とする冷凍機を提供するもの
である。
圧縮機を備えたことを特徴とする冷凍機を提供するもの
である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明を図
1に示したようなツイン対向リニアモータ型の圧縮機に
適用した実施形態を詳細に説明する。
1に示したようなツイン対向リニアモータ型の圧縮機に
適用した実施形態を詳細に説明する。
【0017】本発明の第1実施形態のリニアモータ部分
は、図4に詳細に示す如く、圧縮機10のピストン13
に、ボビン50を介して連結される、筒状の可動子コア
48と、該可動子コア48に近接配置されるリング状の
永久磁石52と、前記ピストン13、可動子コア48、
永久磁石52等を収容するための、圧縮機の圧力容器
(気密容器)54の外側に配置されたコイル56と、該
コイル56に発生した磁束を、前記可動子コア48を介
して、前記永久磁石52に流し込むための、永久磁石5
2の両側に配置された固定子磁極60R、60L、圧力
容器54の内側と外側の両方に分割して配置されたアウ
ターヨーク62、64、圧力容器54の内側に配置され
た、シリンダ14を兼ねるインナーヨーク66と、前記
ピストン13を往復動自在に保持するための同期用弾性
支持体としてのコイルばね68とを備えている。
は、図4に詳細に示す如く、圧縮機10のピストン13
に、ボビン50を介して連結される、筒状の可動子コア
48と、該可動子コア48に近接配置されるリング状の
永久磁石52と、前記ピストン13、可動子コア48、
永久磁石52等を収容するための、圧縮機の圧力容器
(気密容器)54の外側に配置されたコイル56と、該
コイル56に発生した磁束を、前記可動子コア48を介
して、前記永久磁石52に流し込むための、永久磁石5
2の両側に配置された固定子磁極60R、60L、圧力
容器54の内側と外側の両方に分割して配置されたアウ
ターヨーク62、64、圧力容器54の内側に配置され
た、シリンダ14を兼ねるインナーヨーク66と、前記
ピストン13を往復動自在に保持するための同期用弾性
支持体としてのコイルばね68とを備えている。
【0018】前記可動子コア(鉄心)48は、例えば鉄
製の円筒とされている。該可動子コア48を保持するボ
ビン50は、非磁性で電気抵抗の大きい材料、例えばセ
ラミック、FRP、PPS等で構成されており、可動子
コア48とボビン50は、例えば接着剤やボルト(磁性
体/非磁性体)で締結されている。
製の円筒とされている。該可動子コア48を保持するボ
ビン50は、非磁性で電気抵抗の大きい材料、例えばセ
ラミック、FRP、PPS等で構成されており、可動子
コア48とボビン50は、例えば接着剤やボルト(磁性
体/非磁性体)で締結されている。
【0019】前記永久磁石52は、例えばフェライト、
サマリウム、ネオジウム等の常磁性体材料で構成されて
おり、コイル56の巻方向に対して垂直方向(図の左右
方向)の磁束の流れ(N極、S極)を持つ。なお、磁束
の向きは、図示と逆であっても良い。
サマリウム、ネオジウム等の常磁性体材料で構成されて
おり、コイル56の巻方向に対して垂直方向(図の左右
方向)の磁束の流れ(N極、S極)を持つ。なお、磁束
の向きは、図示と逆であっても良い。
【0020】前記コイル56の線材は、銅やアルミニウ
ム等の電気抵抗の小さい材質とされ、断面形状は、円、
四角、三角や、それらの中空形状とされている。
ム等の電気抵抗の小さい材質とされ、断面形状は、円、
四角、三角や、それらの中空形状とされている。
【0021】このコイル56は、例えば自己融着線、非
磁性体正ボビンに巻き付け、又は、モールド成型品等を
用いることができる。更に、コイル56の外表面を、F
RP等の非磁性体57でカバーすることにより、自立で
きるようにして、取付けを容易としている。
磁性体正ボビンに巻き付け、又は、モールド成型品等を
用いることができる。更に、コイル56の外表面を、F
RP等の非磁性体57でカバーすることにより、自立で
きるようにして、取付けを容易としている。
【0022】このコイル56は、圧力容器54の外側に
配置されるので、その損失(鉄損又は銅損)を小さくす
るため、コイル56の外側を、鉄等の磁性体(ここでは
アウターヨーク64)で囲っている。このアウターヨー
ク64は、圧力容器54に、接着剤又はボルト等で締結
される。
配置されるので、その損失(鉄損又は銅損)を小さくす
るため、コイル56の外側を、鉄等の磁性体(ここでは
アウターヨーク64)で囲っている。このアウターヨー
ク64は、圧力容器54に、接着剤又はボルト等で締結
される。
【0023】前記アウターヨーク64の外側には、放熱
フィン70又はヒートシンクが取付けられ、コイル56
に電流を印加した際のジュール熱による発熱を放散する
ようにしている。
フィン70又はヒートシンクが取付けられ、コイル56
に電流を印加した際のジュール熱による発熱を放散する
ようにしている。
【0024】前記固定子磁極60R、60L、アウター
ヨーク62、64、インナーヨーク66は、焼結鉄又は
珪素鋼板によって構成される。焼結鉄はプレス等で製造
されているが、大型化が困難である。そこで、大型化ヨ
ークに対応するため、焼結鉄製リニアモータ用ヨークを
分割製作し、ボルト等で結合して最終形状にすることが
できる。
ヨーク62、64、インナーヨーク66は、焼結鉄又は
珪素鋼板によって構成される。焼結鉄はプレス等で製造
されているが、大型化が困難である。そこで、大型化ヨ
ークに対応するため、焼結鉄製リニアモータ用ヨークを
分割製作し、ボルト等で結合して最終形状にすることが
できる。
【0025】前記コイルばね68のばね定数kmは、シ
リンダ15内のピストン14の右側の空間(ガス空間)
のばね定数kgと合わせて、リニアモータの駆動周波数
fが、次式の関係を満足するように調整される。
リンダ15内のピストン14の右側の空間(ガス空間)
のばね定数kgと合わせて、リニアモータの駆動周波数
fが、次式の関係を満足するように調整される。
【0026】
f=(r/2π)√{(kg+km)/m} …(1)
ここで、mは可動部質量である。
【0027】以下、リニアモータの動作を説明する。
【0028】まずコイル56に電流が流れていない中立
状態では、図5に示す如く、永久磁石52の両端(図の
上下)を中心とする磁束B0が発生している。
状態では、図5に示す如く、永久磁石52の両端(図の
上下)を中心とする磁束B0が発生している。
【0029】ここで、例えばコイル56に紙面の手前か
ら奥に向かって流れる電流(正方向電流と称する)を流
すと、図6に示す如く、インナーヨーク66から可動子
コア48を介して固定子磁極を通る磁束B1が、図の右
側に集中し、可動子コア48は右側の磁極60Rに吸引
されて、矢印Aに示す如く、図の右側に変位する。
ら奥に向かって流れる電流(正方向電流と称する)を流
すと、図6に示す如く、インナーヨーク66から可動子
コア48を介して固定子磁極を通る磁束B1が、図の右
側に集中し、可動子コア48は右側の磁極60Rに吸引
されて、矢印Aに示す如く、図の右側に変位する。
【0030】逆に、コイル56に紙面の奥から手前に向
かって流れる電流(負方向電流と称する)を流すと、図
7に示す如く、アウターヨーク62から、固定子磁極及
び可動子コア48を介して、インナーヨーク66を通る
磁束B2が、図の左側に集中し、可動子コア48は左側
の磁極60Lに吸引されて、矢印Bに示す如く、図の左
側に変位する。
かって流れる電流(負方向電流と称する)を流すと、図
7に示す如く、アウターヨーク62から、固定子磁極及
び可動子コア48を介して、インナーヨーク66を通る
磁束B2が、図の左側に集中し、可動子コア48は左側
の磁極60Lに吸引されて、矢印Bに示す如く、図の左
側に変位する。
【0031】従って、コイル56に時間的に変化する電
流(例えば50Hzの交流)を流すことによって、コイ
ル56が発生する磁束の流れを、ヨークに取付けられた
永久磁石52の極性により変化させれば、可動子コア4
8は吸引力により周期的に左右に往復運動し、これに伴
ってピストン13も左右動して、シリンダ14の右側の
ガス空間内のガスが圧縮される。
流(例えば50Hzの交流)を流すことによって、コイ
ル56が発生する磁束の流れを、ヨークに取付けられた
永久磁石52の極性により変化させれば、可動子コア4
8は吸引力により周期的に左右に往復運動し、これに伴
ってピストン13も左右動して、シリンダ14の右側の
ガス空間内のガスが圧縮される。
【0032】なお、前記実施形態においては、コイルば
ね68により、ピストン13、ボビン50及び可動子コ
ア48を保持していたが、これらを保持する手段はコイ
ルばねに限定されず、例えば図8に示す第2実施形態の
如く、図9に示すような渦巻状の板ばね80を積層した
ものを複数組(図8では2組)用いて保持してもよい。
図9において、81はスリットである。
ね68により、ピストン13、ボビン50及び可動子コ
ア48を保持していたが、これらを保持する手段はコイ
ルばねに限定されず、例えば図8に示す第2実施形態の
如く、図9に示すような渦巻状の板ばね80を積層した
ものを複数組(図8では2組)用いて保持してもよい。
図9において、81はスリットである。
【0033】又、前記実施形態においては、いずれも、
本発明が、リニアモータによりピストン13を駆動する
ものに適用されていたが、図10に示す第3実施形態の
ように、リニアモータにより、例えば板ばね80で支持
されたシリンダ14を駆動するものにも、同様に適用で
きる。
本発明が、リニアモータによりピストン13を駆動する
ものに適用されていたが、図10に示す第3実施形態の
ように、リニアモータにより、例えば板ばね80で支持
されたシリンダ14を駆動するものにも、同様に適用で
きる。
【0034】又、前記実施形態においては、本発明が、
ツイン対向リニアモータ型の圧縮機に適用されていた
が、本発明の適用対象はこれに限定されず、図2に示し
たようなシングルリニアモータ型にカウンターバランサ
を組み合わせたものに用いてもよい。更に、低振動が要
求される場合には、図2に示したようなバランサを用い
たリニアモータを、図1に示したように2台組み合わせ
て用いてもよい。
ツイン対向リニアモータ型の圧縮機に適用されていた
が、本発明の適用対象はこれに限定されず、図2に示し
たようなシングルリニアモータ型にカウンターバランサ
を組み合わせたものに用いてもよい。更に、低振動が要
求される場合には、図2に示したようなバランサを用い
たリニアモータを、図1に示したように2台組み合わせ
て用いてもよい。
【0035】本発明は、スターリング式の冷凍機の他、
スターリング式パルス管冷凍機、更には、吸排気弁を付
加して高圧と低圧を出せるようにして、G−M(ギフォ
ード・マクマホン)冷凍機を含む蓄冷式極低温冷凍機一
般に適用できる。
スターリング式パルス管冷凍機、更には、吸排気弁を付
加して高圧と低圧を出せるようにして、G−M(ギフォ
ード・マクマホン)冷凍機を含む蓄冷式極低温冷凍機一
般に適用できる。
【0036】
【発明の効果】従来のムービングコイル型やムービング
マグネット型のリニアモータは、ローレンツ力を利用し
て、ピストンを駆動していたが、本発明では、ムービン
グコア型とし、磁極内の吸引力を利用して駆動力を発生
させているので、可動部重量が小さくなり、リニアモー
タ駆動部を小型・軽量化して、圧縮機運転時の機械振動
値を低減することができる。従って、冷凍機械の寿命を
延ばすことができる。又、リニアモータ駆動部寸法や重
量を小さくすることができるので、圧縮機の小型・軽量
化を図れる。更に、ムービングマグネット型と異なり、
永久磁石を使っているため、圧縮機周辺(外部)の直流
磁界の変動がない。又、吸引力発生用のコイルを圧縮機
の気密容器外部に設置しているため、コイルから発生す
るアウトガスの影響を完全に無くすことができる等の優
れた効果を有する。
マグネット型のリニアモータは、ローレンツ力を利用し
て、ピストンを駆動していたが、本発明では、ムービン
グコア型とし、磁極内の吸引力を利用して駆動力を発生
させているので、可動部重量が小さくなり、リニアモー
タ駆動部を小型・軽量化して、圧縮機運転時の機械振動
値を低減することができる。従って、冷凍機械の寿命を
延ばすことができる。又、リニアモータ駆動部寸法や重
量を小さくすることができるので、圧縮機の小型・軽量
化を図れる。更に、ムービングマグネット型と異なり、
永久磁石を使っているため、圧縮機周辺(外部)の直流
磁界の変動がない。又、吸引力発生用のコイルを圧縮機
の気密容器外部に設置しているため、コイルから発生す
るアウトガスの影響を完全に無くすことができる等の優
れた効果を有する。
【図1】ツイン対向リニアモータ型の圧縮機の構成を示
す概略図
す概略図
【図2】シングル・リニアモータにカウンターバランサ
を組み合わせた圧縮機の構成を示す概略図
を組み合わせた圧縮機の構成を示す概略図
【図3】ムービングマグネット型リニアモータの要部構
成を示す概略図
成を示す概略図
【図4】本発明に係るリニアモータ駆動型圧縮機の第1
実施形態の要部構成を示す断面図
実施形態の要部構成を示す断面図
【図5】第1実施形態のリニアモータの動作を説明する
ための、コイルに流れる電流がゼロの状態を示す断面図
ための、コイルに流れる電流がゼロの状態を示す断面図
【図6】同じく、コイルに正方向電流が流れた状態を示
す断面図
す断面図
【図7】同じく、コイルに負方向電流が流れた状態を示
す断面図
す断面図
【図8】本発明に係るリニアモータ駆動型圧縮機の第2
実施形態の要部構成を示す断面図
実施形態の要部構成を示す断面図
【図9】第2実施形態で用いられている板ばねの形状を
示す正面図
示す正面図
【図10】本発明に係るリニアモータ駆動型圧縮機の第
3実施形態の要部構成を示す断面図
3実施形態の要部構成を示す断面図
10…圧縮機(コンプレッサ)
12、22…リニアモータ(LM)
13、23…ピストン
14、24…シリンダ
15、25…軸受
40…コールドヘッド(CH)
42…熱交換器
48…可動子コア
50…ボビン
52…永久磁石
54…圧力容器(気密容器)
56…コイル
60R、60L…固定子磁極
62、64…アウターヨーク
66…インナーヨーク
68…コイルばね
70…放熱フィン
80…板ばね
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Fターム(参考) 3H076 AA03 AA38 BB01 BB38 CC06
5H641 BB06 BB16 BB19 GG02 GG04
GG16 GG23 HH02 HH11 JA19
Claims (9)
- 【請求項1】圧縮機のピストンに連結される可動子と、 該可動子に近接配置される永久磁石と、 前記ピストン、可動子、永久磁石を収容する気密容器の
外側に配置されたコイルと、 該コイルに発生した磁束を、前記可動子を介して、前記
永久磁石に流し込むための固定子磁極及びヨークと、 を含むリニアモータにより駆動されることを特徴とする
リニアモータ駆動型圧縮機。 - 【請求項2】前記ヨークが、前記気密容器の内側と外側
の両方に分割して配置されていることを特徴とする請求
項1に記載のリニアモータ駆動型圧縮機。 - 【請求項3】前記ピストンと可動子が、非磁性で電気抵
抗の大きい材料を用いて連結されていることを特徴とす
る請求項1又は2に記載のリニアモータ駆動型圧縮機。 - 【請求項4】前記コイルの表面が非磁性体でカバーされ
ていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記
載のリニアモータ駆動型圧縮機。 - 【請求項5】前記コイルが磁性体で囲われていることを
特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のリニアモ
ータ駆動型圧縮機。 - 【請求項6】前記コイルの外側に放熱フィンやヒートシ
ンクが配設されていることを特徴とする請求項1乃至5
のいずれかに記載のリニアモータ駆動型圧縮機。 - 【請求項7】前記リニアモータが、カウンターバランサ
と共に配置されていることを特徴とする請求項1乃至6
のいずれかに記載のリニアモータ駆動型圧縮機。 - 【請求項8】前記リニアモータが、同軸上に対向して2
台配置されていることを特徴とする請求項1乃至7のい
ずれかに記載のリニアモータ駆動型圧縮機。 - 【請求項9】請求項1乃至8のいずれかに記載のリニア
モータ駆動型圧縮機を備えたことを特徴とする冷凍機。
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JP2002081760A JP2003278652A (ja) | 2002-03-22 | 2002-03-22 | リニアモータ駆動型圧縮機、及び、これを用いた冷凍機 |
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