JP2003278190A - 竪樋用集水装置 - Google Patents

竪樋用集水装置

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JP2003278190A JP2002084901A JP2002084901A JP2003278190A JP 2003278190 A JP2003278190 A JP 2003278190A JP 2002084901 A JP2002084901 A JP 2002084901A JP 2002084901 A JP2002084901 A JP 2002084901A JP 2003278190 A JP2003278190 A JP 2003278190A
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02A20/108Rainwater harvesting

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 満水となった時に集水を自動的に停止するこ
とにより、放置しても雨水が溢れてしまうことがなく、
竪樋の任意の場所に設置可能で、貯水量を監視する必要
がない竪樋用集水装置を提供する。 【解決手段】 建物の壁面に固定した竪樋Tの一部とな
る筒状本体部21、22を設け、下方の筒状部22の側
面に開口させた集水口26から側方へ延びて貯水槽7に
至る集水管3を、集水口26に設けた開閉部材4を回動
させて開閉する。開閉部材4は、貯水槽7内に配したフ
ロート部材81に一端に固定したワイヤ81の他端が固
定してあり、この集水停止手段によって、貯水槽7が満
水となった時にフロート部材81が浮き上がりワイヤ8
が開閉部材4を回動させて集水口26を閉じることが可
能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の竪樋から流
下する雨水を集めるために用いられる集水装置に関し、
特に、貯水容器の貯水量が一定量を超えた時に自動的に
取水を停止する機構を備えた竪樋用集水装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】雨水は、建物の屋根面を流れて軒樋に入
り、呼び樋から竪樋内を通過して排水される。近年、こ
の雨水を有効利用するために、樋の途中に取水用の装置
を設置することが提案されており、例えば、特開200
1−207485には、竪樋の中間部分に施工される取
水器が開示されている。この取水器は、竪樋に嵌め込ま
れて使用される筒状体の側部に開口部を設け、該開口部
にこれを開閉する取水板を回動自在に設けてなる。取水
板は半円筒状で、基端部は竪樋の内部に差し込まれてお
り、先端部には開いた状態で下方に傾斜する傾斜部が延
設されている。
【0003】従って、竪樋から雨水を取り出したい時に
は、取水板を回動させて、開口部を開けることにより、
取水板の基端部が竪樋を流れ落ちる雨水を受け、先端側
の傾斜部から雨水を側方に導いて、容器等に貯水するこ
とができる。取水を停止する時には、取水板を元の位置
に戻して、開口部を閉鎖する。これにより、大掛かりな
装置を用いずに、竪樋からの取水が可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置は、ホースを接続してバケツ等の小容量の容器
に簡易に貯水するためのもので、開口部を開閉する取水
板をその度に手動で開閉操作しなければならない。この
ため、貯水槽等の比較的容量の大きい容器に適用しよう
とした場合には、容量を越えないように貯水量を監視し
て適当な時期に集水を停止する必要があり、放置する
と、雨水が溢れてしまう。また、竪樋への取り付け場所
が、取水板の手動操作が可能な部位に制限される不具合
があった。
【0005】そこで、本発明は、容器の容量や雨量によ
らず、満水となった時に集水を自動的に停止する機構を
備え、設置場所等が制約されたり、貯水量を監視する必
要がなく、放置しても雨水が溢れてしまう懸念がない竪
樋用集水装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明請求項1の発明は、建物の壁面に固定される竪
樋に介設されて、雨水を取水する竪樋用集水装置であっ
て、竪樋の一部をなす筒状本体部と、該筒状本体部の側
面に開口する集水口から側方へ延びて貯水容器に雨水を
導く集水路と、上記集水路を開閉する開閉部材と、上記
開閉部材を上記集水路を閉じる方向に動作させて、上記
貯水容器への導水を停止する集水停止手段とを備えてい
る。上記集水停止手段は、上記貯水容器内に配設したフ
ロート部材と、一端が上記フロート部材に他端が上記開
閉部材に連結されて上記フロート部材の動きを上記開閉
部材に伝達する線状部材を有し、上記貯水容器の貯水量
が所定量を超えた時に上記フロート部材が上昇するのに
伴い上記線状部材を介して上記開閉部材を上記集水路を
閉じる方向に動作させるようになっている。
【0007】上記構成において、上記貯水容器が所定の
貯水量を超えると、上記フロート部材が浮き上がり、貯
水量が上昇するの伴って押し上げられる。これにより、
上記上記線状部材を介して上記開閉部材が上記フロート
部材方向に引っ張られ、上記集水路を閉じる。このよう
に、本発明によれば、満水時に集水を自動的に停止する
ことができるので、容器の容量や雨量に応じて貯水量を
監視する必要がなく、放置しても雨水が溢れることがな
い。よって、貯水容器や設置場所等の選択の自由度が大
きく、実用性の高い集水装置が得られる。
【0008】具体的には、請求項2のように、上記開閉
部材を、上記集水口に回動自在に設け、上記集水路を開
いた時に上記開閉部材の一端側が上記筒状本体部内に回
動するようにすると、上記集水路への導水が容易にな
る。そして、上記筒状本体部内に回動する上記開閉部材
の一端側に上記線状部材を連結し、上記筒状本体部の側
面に貫通穴を設けて、この貫通穴から上記線状部材を外
部に取り出すようにすれば、上記貯水容器内に配設され
る上記フロート部材に、上記線状部材を容易に接続する
ことができる。
【0009】請求項3のように、上記貯水容器に、所定
の貯水量を超えるまで上記フロート部材を支持する支持
部材を設置することもできる。これにより、上記貯水容
器が空の時に、上記フロート部材の重力が上記線状部材
および上記開閉部材に作用しないようにすることができ
る。
【0010】請求項4のように、具体的には、上記竪樋
を上下に分離し、上記竪樋用集水装置の上記筒状本体部
が、上端が上側の竪樋の分離端部に嵌合される第1の筒
状部と、下端が下側の竪樋の分離端部に嵌合される第2
の筒状部とからなり、上記第1の筒状部と上記第2の筒
状部をこれらの対向端で互いに嵌合せしめた構成するこ
とができる。この構成では、例えば、上記第1の筒状部
を竪樋に外挿しておき、上記第2の筒状部を装着した
後、両筒状部を嵌着することで、竪樋への施工が容易に
なり、実用的である。
【0011】請求項5のように、上記開閉部材が通常状
態で開となるように力を作用させる付勢部材を設ける
と、満水時以外には、上記集水路が開いた状態となる。
例えば、上記貯水容器の雨水を使用して上記フロート部
材が初期位置に戻ると、上記開閉部材が上記付勢部材に
よって開となるので、集水を自動的に再開することがで
きる。
【0012】請求項6のように、上記集水路に沿って上
記線状部材を案内する案内部材を設けると、上記線状部
材が容易に設置でき、また、上記集水停止手段による上
記開閉部材の動作がスムーズにできる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の第
1の実施の形態を説明する。図1は、本発明の竪樋用集
水装置の全体構成図で、集水装置1は、竪樋Tの一部を
なす筒状本体部2を構成する第1の筒状部21および第
2の筒状部22(以下、筒状部21、22という)と、
筒状部22から側方に延びる集水管3と、筒状部22と
集水管3の間を開閉するための開閉部材4とを有してい
る。集水管3には、延長管5、6が接続されており、T
字状に屈曲する延長管6の先端部は、貯水容器としての
貯水槽7内に挿置されている。これら集水管3および延
長管5、6が集水路を構成している。次に、装置各部の
詳細を示す。
【0014】図2(a)、(b)に示すように、竪樋T
は、集水装置1の取り付けのためにその一部を予め切除
して上下に分離してあり、筒状部21は、竪樋Tの上方
の分離端部T1に下方から外挿され、筒状部22は、や
や小径とした下端部が、竪樋Tの下方の分離端部T2に
嵌着されている。切除された竪樋Tの一部は、例えば、
延長管5として利用することができる。筒状部21と筒
状部22は、筒状部21下端の小径部23を、筒状部2
2の上部開口内に嵌着することにより固定される。ここ
で、図3のように、筒状部21の小径部23には側面に
突起24が形成してあり、一方、筒状部22の側面に
は、図4(a)、(b)のように、該突起24の対向位
置に嵌合穴25が設けられて、これら突起24と嵌合穴
25が凹凸嵌合することにより位置固定されるようにな
っている(図2(a)、(b)参照)。また、筒状部2
1は下端縁23aを内向きに屈曲加工して、流下する雨
水が中央に集まりやすいようにしている。
【0015】図4(a)、(b)において、下方の筒状
部22には、側面に集水口26となる開口が設けられる
とともに、該集水口26から側方に突出する集水菅3が
一体に設けられている。集水菅3は、雨水が流れやすい
ように下方へ向けてやや傾斜させて設けられ、先端部3
1は、延長管5を接続するためにやや肉厚の段付部とな
っている。集水菅3内には、下部内壁に沿う半円弧状断
面の開閉部材4が回動自在に設置され、その一端は、筒
状部22の集水口26と反対側の内側面近傍に達してい
る。開閉部材4は、軸方向の中央部裏面に突設した軸孔
41に、軸部材42を挿通して回動するようになってお
り、軸部材42の両端は集水菅3の管壁に回動自在に固
定されている。開閉部材4の集水菅3側の端部裏面に
は、付勢部材としての板状の重り部材43が接合してあ
り、これによって、開閉部材4は、図に実線で示す通常
状態において、集水口26を開放する位置に付勢され
る。この時、開閉部材4の集水菅3内に位置する長さ
が、筒状部22内に位置する長さよりも長くなるように
すると、より開方向に移動しやすくなる。好ましくは、
付勢部材として重り部材43に加えて、バネ部材43´
を、開閉部材4の裏面中央部と筒状部22内壁面との間
に設けるとよく、より確実に開位置に復帰させることが
できる。付勢部材をバネ部材43´のみとすることもで
きる。
【0016】開閉部材4の筒状部22側の端部裏面に
は、係止部44が突設してあり、図2(a)のように、
該係止部44にワイヤ8または釣り糸等の線状部材の一
端が連結されている。ワイヤ8の他端は、筒状部22の
側面に形成した貫通穴27を通って外部へ導かれ、集水
管3の先端部31外表面に突設した案内部材としての案
内穴32と、延長管5、6の外表面に設置される複数の
案内穴32(図1参照)を通って、延長管6先端まで延
びている。延長管5の案内穴32は、着脱可能な案内部
材33に一体に設けてあり、案内部材33は、例えば、
所定長のバネ材を略C字状に曲げ加工してその開口部を
開閉することにより、延長管5の外周に嵌着する構成と
することができる。延長管5を、竪樋Tの切除した一部
で構成する場合には、このようにすると、案内穴32の
設置が容易になる。なお、集水路に沿って設ける案内穴
32の総数、設置間隔等は、必要に応じて任意に設定す
ることができる。
【0017】図5(a)、(b)のように、L字状の延
長管6内は、屈曲部の下方に配設した隔壁61によっ
て、延長管5に接続される上部管62とフロート部材8
1が収容される下部管63とに区画されている。隔壁6
1は、集水路となる上部管62に流入する雨水の流れが
下り傾斜するように設置され、その下り側の端部に近い
上部管62側壁に、雨水を貯水槽7に導くための開口部
64が形成してある。一方、延長管6の下部管63は、
先端面(下端面)の対向端縁間に、フロート部材81を
支持する矩形板状の支持部材83が架設されており、該
支持部材83中央に、側壁に固定した小径のJ字管82
の先端が開口している。下部管63内空間は、先端面に
設けた連通口84によって、貯水槽7内空間と連通して
いる。これにより、貯水槽7の貯水量が多くなると、連
通口84を通って下部管63内に貯水槽7の雨水が流入
することになる。なお、J字管82上方の、下部管63
上端部側面には、矩形の開口65が形成してあり、導水
時に、下部管63内の空気抜き穴として機能する。
【0018】延長管5、6の管壁に沿って配設されたワ
イヤ8の先端は、案内部材となるJ字管82内を通って
下部管63内に至り、球状のフロート部材81底部の留
め具81aに連結されている。このように、J字管82
を用いて下部管63への連結部にア−ルを設けているこ
とで、管内を通るワイヤ8に縒りが生じにくくなり、ワ
イヤ8を介した開閉部材4の動きがスムーズになる。ま
た、留め具81aを、自在に回転する猿環で構成する
と、縒りや糸絡みを防止する効果が高く好ましい。J字
管82のア−ルの底部に水抜き用の穴82aを貫設して
もよい。
【0019】ワイヤ8とフロート部材81は、満水時に
開閉部材4を閉じる集水停止手段を構成している。開閉
部材4が集水口26を開いている通常状態にある時、フ
ロート部材81は、支持部材83上に支持されており、
フロート部材81の重力がワイヤ8を介して開閉部材4
に作用しないようになっている。また、ワイヤ8は、開
閉部材4が集水口26を開放している状態で、閉鎖方向
への力を受けず、緩みもほとんど生じない程度となるよ
うに、長さが調節されている。従って、貯水槽7が満水
近くなり、連通口84から下部管63内に雨水が流入す
ると、流入量の上昇に伴い、フロート部材81が浮き上
がる。これにより、ワイヤ8が開閉部材4を下方に引っ
張り、開閉部材4が回動して開口部26を閉鎖する。こ
こで、下部管63の管径はフロート部材81よりやや大
きい程度に設定してあり、フロート部材81の横方向へ
の動きが規制されて、速やかに下部管63内を上昇する
ようになっている。
【0020】延長管6は、J字管82の上端部に固定し
た取付部材71によって、貯水槽7に取り付けられる。
図6は取付部材71の詳細図で、取付部材71は、貯水
槽7に取り付けるための凹部72と、J字管82に固定
するための縦溝74を有し、縦溝74内にJ字管82を
挟持してねじ締めするようになっている。貯水槽7へ
は、図1に示すように、凹部72を貯水槽7の上縁部に
嵌合し、側部に設けた取付穴73にねじ部材75を挿通
して締め付けることにより固定される。なお、貯水槽7
が、上端縁に内方に突出するフランジを有する形状であ
る場合には、取付部材71の上面に設けた縦溝74´を
J字管82に固定し、凹部72を、貯水槽7のフランジ
を上下から挟むように配置してねじ締めすることで、取
り付けができる。
【0021】上記構成の竪樋用集水装置1を、竪樋Tに
施工する手順は、以下のようにする。まず、集水装置1
を取り付けるために、既存の竪樋Tの一部を筒状部2
1、22の取り付け長さより短く切除する(図2参
照)。次いで、集水装置1の筒状部21を、竪樋Tの上
方の分離端部T1外周に下方から外挿する一方、筒状部
22の下端小径部を下方の分離端部T2内に嵌着する。
この時、下端小径部を、分離端部T1下端縁に当接する
まで上方に引き上げることで、筒状部22の装着が可能
になる。その後、筒状部21を引き下げて、下端小径部
を筒状部22内に嵌着するとともに、突起24と嵌合穴
25を凹凸嵌合させて固定する。さらに、筒状部22の
集水管3に延長管5、6を取り付け、延長管6を側部の
取付部材71によって、貯水槽7に取り付ける(図1 参
照)。
【0022】なお、切除した既存の竪樋Tの一部を延長
管5として用いれば、切除片を有効利用でき、廃棄物も
生じない。また、ここでは、取り付けを容易にするため
に、延長管5、6を別体としたが、一体に設けることも
できる。また、延長管5、6形状や長さ、貯水槽7への
取り付け構造も、貯水槽7の位置や形状等に応じて任意
に変更できる。
【0023】次に、本発明の竪樋用集水装置1の作動に
ついて説明する。図1は、本発明の集水装置1を、竪樋
Tに施工した直後の状態を示すもので、貯水槽7は空と
なっている。開閉部材4は、重り部材43によって集水
管3を開く位置にあり、開閉部材4の左半部が筒状部2
2内に突出している。従って、雨天時に、屋根に降った
雨水が竪樋T内を流下すると、筒状部22内に突出する
開閉部材4が雨水を受け、集水管3へ導く。この時、筒
状部21を下端縁が内方を向くように加工したので、雨
水が効率よく、開閉部材4上に集水される。
【0024】これにより、図7に示すように、雨水が集
水管3から延長管5、6を経て流れ、開口部64から貯
水槽7に導入される。貯水量が所定の量に達するまでは
(満水前)、この状態が維持される。図8のように、貯
水量が延長管6の下部管63の連通口84の位置を超え
ると(満水時)、連通口84から下部管63内に雨水が
流入して、水位の上昇とともにフロート部材81を押し
上げる。これに伴い、フロート部材81がワイヤ8を介
して開閉部材4を回動させ、集水口26を閉鎖する。こ
れにより、雨水は集水管3に流入しなくなり、筒状部2
2から竪樋T内を流下して、地上に排水される。貯水量
が低下すると、フロート部材81が再び下降し、開閉部
材4は重り部材43とバネ部材43´の付勢力によって
集水口26を開放する初期位置に戻る。
【0025】このように、本実施の形態では、開閉部材
4を常時開とする付勢手段と、満水となった時に自動的
に開閉部材4を閉じる集水停止手段を設けて、開閉部材
4が貯水量に応じて自動開閉するように構成したので、
雨水を取水するために開閉部材4を手動で操作する必要
がない。よって、貯水量を監視する必要がなくなり、放
置しても雨水が溢れることがないので、雨水を効果的に
貯留し有効に活用できる。また、既存の竪樋Tに容易に
取り付けることができ、業者等に施工を依頼する必要が
ないので、経済的である。
【0026】なお、上記実施の形態では、球状のフロー
ト部材81を、延長管6の下部管63内に支持する構成
としたが、簡便のため、下部管63を省略することもで
きる。この場合には、図9に示すように、J字管82に
代わる棒状の案内部材76を設けて取付部材71に固定
し、案内部材76に沿って複数配設した案内穴77にワ
イヤ8を通してある。ワイヤ8の先端は、ペットボトル
等からなるフロート部材81´に固定されている。
【0027】この構成においても、貯水量が案内部材7
2の下端に達すると、貯水量の上昇とともに、フロート
部材81´が押し上げられる。よって、同様に、ワイヤ
8を介して開閉部材4を引っ張り、集水管3を閉じるこ
とができる。この構成では、フロート部材81´を支持
する支持部材がないが、この時、フロート部材81´の
重さに応じて開閉部材4に接合する重り部材43やバネ
部材43´の付勢力を調整することで、開閉部材4に初
期位置で閉鎖方向の力が作用しないようにすることが可
能である。また、ペットボトル等をフロート部材81´
とすれば、廃物利用になり、交換も容易である。
【0028】また、本発明では、開閉部材4を手動で操
作したり、貯水量を監視する必要がないので、図10
(a)のように、集水装置1を竪樋Tの上端部に施工し
て、通路を確保したり、図10(b)のように、竪樋T
の下端部に施工して、貯水槽7を地中に埋設することも
できる。このように、本発明では、集水装置1の竪樋T
への設置部位が制限されず、貯水槽7の設置場所も任意
に選択することができる。また、延長管5の長さや形状
を調整することで、既存の貯水槽への適用も容易にでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す竪樋用集水装置の
全体概略構成図である。
【図2】(a)は竪樋用集水装置の要部拡大側面図、
(b)は要部拡大正面図である。
【図3】(a)は上方の筒状部の拡大側面図、(b)は
上方の筒状部の拡大正面図である。
【図4】(a)は下方の筒状部の拡大側面図、(b)は
下方の筒状部の拡大正面図である。
【図5】(a)は延長管の拡大正面図、(b)は延長管
の拡大側面図である。
【図6】取付部材の拡大図である。
【図7】本発明の竪樋用集水装置の作動を説明するため
の図で、貯水槽が満水前の状態を示す図である。
【図8】本発明の竪樋用集水装置の作動を説明するため
の図で、貯水槽が満水の状態を示す図である。
【図9】本発明の集水停止手段の他の例を示す竪樋用集
水装置の主要部概略構成図である。
【図10】(a)、(b)は、本発明の竪樋用集水装置
の設置方法の他の例を示す全体概略図である。
【符号の説明】
T 竪樋 T1 上方の分離端部 T2 下方の分離端部 1 竪樋用集水装置 2 筒状本体部 21 第1の筒状部 22 第2の筒状部 26 集水口 27 貫通穴 3 集水管(集水路) 32 案内穴(案内部材) 4 開閉部材 43 重り部材(付勢部材) 43´ バネ部材(付勢部材) 5 延長管(集水路) 6 延長管(集水路) 7 貯水槽(貯水容器) 71 取付部材 8 ワイヤ(線状部材) 81 フロート部材 82 J字管(案内部材) 83 支持部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の壁面に固定される竪樋に介設され
    て、雨水を取水する竪樋用集水装置であって、竪樋の一
    部をなす筒状本体部と、該筒状本体部の側面に開口する
    集水口から側方へ延びて貯水容器に雨水を導く集水路
    と、上記集水路を開閉する開閉部材と、上記開閉部材を
    上記集水路を閉じる方向に動作させて、上記貯水容器へ
    の導水を停止する集水停止手段とを備えており、上記集
    水停止手段が、上記貯水容器内に配設したフロート部材
    と、一端が上記フロート部材に他端が上記開閉部材に連
    結されて上記フロート部材の動きを上記開閉部材に伝達
    する線状部材を有し、上記貯水容器の貯水量が所定量を
    超えた時に上記フロート部材が上昇するのに伴い上記線
    状部材を介して上記開閉部材を上記集水路を閉じる方向
    に動作させることを特徴とする竪樋用集水装置。
  2. 【請求項2】 上記開閉部材を、上記集水口に回動自在
    に設けるとともに、上記集水路を開いた時に上記筒状本
    体部内に回動する上記開閉部材の一端側に上記線状部材
    を連結し、上記筒状本体部の側面に上記線状部材を外部
    に取り出すための貫通穴を設けた請求項1記載の竪樋用
    集水装置。
  3. 【請求項3】 上記貯水容器に、所定の貯水量を超える
    まで上記フロート部材を支持する支持部材を設置した請
    求項1または2記載の竪樋用集水装置。
  4. 【請求項4】 上記竪樋は上下に分離され、上記竪樋用
    集水装置の上記筒状本体部は、上端が上側の竪樋の分離
    端部に嵌合される第1の筒状部と、下端が下側の竪樋の
    分離端部に嵌合される第2の筒状部とからなり、上記第
    1の筒状部と上記第2の筒状部をこれらの対向端で互い
    に嵌合せしめた請求項1ないし3のいずれか記載の竪樋
    用集水装置。
  5. 【請求項5】 上記開閉部材が通常状態で開となるよう
    に力を作用させる付勢部材を設けた請求項1ないし4の
    いずれか記載の竪樋用集水装置。
  6. 【請求項6】 上記集水路に沿って上記線状部材を案内
    する案内部材を設けた請求項1ないし5のいずれか記載
    の竪樋用集水装置。
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