JP2003278118A - 除雪機 - Google Patents

除雪機

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JP2003278118A
JP2003278118A JP2002087209A JP2002087209A JP2003278118A JP 2003278118 A JP2003278118 A JP 2003278118A JP 2002087209 A JP2002087209 A JP 2002087209A JP 2002087209 A JP2002087209 A JP 2002087209A JP 2003278118 A JP2003278118 A JP 2003278118A
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auger
shaft
snow
drive shaft
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Atsushi Kanazawa
敦 金沢
Yoshihisa Yamaguchi
佳久 山口
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Yamaha Motor Co Ltd
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Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体内に進入した石等の異物によりインペラ
の回転がロックされたとき等に、インペラやその軸及び
エンジンの回転動力伝達系を保護することを図った除雪
機を提供する。 【解決手段】 走行駆動部96に支持された車体2と、
この車体2の前部に設けた雪を掻き集めるためのオーガ
11と、このオーガ11の後部に設けた雪を放出するた
めのインペラ10と、前記オーガ11及びインペラ10
を駆動するための動力源6とを備え、インペラ軸16の
前端部にオーガ軸14が連結され、前記インペラ10後
方のインペラ軸16にインペラ駆動プーリ17が装着さ
れ、このインペラ駆動プーリ17に回転伝達手段18を
介して前記動力源6の出力軸が連結された除雪機1にお
いて、前記インペラ10は、所定のトルク以上が付加さ
れるとスリップする緩衝スリップ部材92を介して前記
インペラ軸16に装着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は除雪機に関し、特に
その駆動力伝達系の保護構造に関する。
【従来の技術】除雪機は、クローラやホイル等の走行駆
動部に支持された車体と、この車体の前部に設けた雪を
掻き集めるためのオーガと、このオーガの後部に設けた
雪を放出するためのインペラと、前記オーガ及びインペ
ラを駆動するためのエンジン及び/又は電動機からなる
動力源とを備え、駆動軸(インペラが装着された回転
軸)の前端部にオーガ軸(オーガが装着された回転軸)
が連結される。インペラ後方の駆動軸に駆動プーリが装
着され、この駆動プーリにベルト等の回転伝達手段を介
して前記動力源の出力軸が連結される。このような除雪
機は、走行しながら車体前部のオーガで雪を掻き集めこ
れをその後方のインペラで跳ね上げてシュートを介して
放出する。このような除雪機において、オーガが石等の
異物を噛み込むと、オーガの回転がロックされオーガ軸
に過大なトルクが作用して大きな衝撃力が発生しオーガ
軸やその他伝達系部品を損傷するおそれがある。このよ
うなオーガの回転ロックに対する衝撃緩和装置が特開20
01-271904号公報に開示されている。この公報記載の衝
撃緩衝装置は、オーガを含む除雪部を機体前部に備え、
エンジンからの動力を駆動軸、ウォーム減速機及びオー
ガ軸を経て前記オーガに伝達して該オーガを回転駆動す
る除雪機において、駆動軸の先端部に過負荷防止機構を
設けて、オーガに加わる衝撃を吸収緩和するものであ
る。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の衝撃緩衝装置では、オーガに噛み込まれた石等
がさらにその後方に進入した場合やその他の原因により
インペラの回転がロックされた場合に、インペラに対す
る過大な衝撃負荷に対処することができず、インペラや
駆動軸及びエンジンからの動力伝達系に損傷を与えるお
それがある。本発明は上記従来技術を考慮したものであ
って、車体内に進入した石等の異物によりインペラの回
転がロックされたとき等に、インペラや駆動軸及びエン
ジンの回転動力伝達系を保護することを図った除雪機の
提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、走行駆動部に支持された車体と、この
車体の前部に設けた雪を掻き集めるためのオーガと、こ
のオーガの後部に設けた雪を放出するためのインペラ
と、前記オーガ及びインペラを駆動するための動力源と
を備え、インペラが取付けられる駆動軸の前端部にオー
ガ軸が連結され、前記インペラ後方の駆動軸に駆動プー
リが装着され、この駆動プーリに回転伝達手段を介して
前記動力源の出力軸が連結された除雪機において、前記
インペラは、所定のトルク以上が付加されるとスリップ
する緩衝スリップ部材を介して前記駆動軸に装着された
ことを特徴とする除雪機を提供する。この構成によれ
ば、駆動軸とインペラとの間に緩衝スリップ部材が介装
されるため、オーガ後方のインペラの回転が石等の異物
の進入等によりロックされて所定値以上のトルクが作用
した場合に、スリップ部材が滑ってインペラが保護され
るとともに、エンジンからインペラにいたる動力伝達系
に対する過大な衝撃負荷を吸収してこれらを保護するこ
とができる。好ましい構成例においては、前記オーガ
は、所定のトルク以上が付加されるとスリップする緩衝
スリップ部材を介して前記オーガ軸に装着されたことを
特徴としている。この構成によれば、駆動軸とともに、
オーガ軸にも緩衝スリップ部材が装着されるため、駆動
軸の緩衝スリップ部材によるインペラの保護とともに、
オーガ軸に設けた緩衝スリップ部材により、噛み込んだ
石等による過大負荷からオーガ及びオーガ軸が確実に保
護される。、前記目的を達成するため、本発明ではさら
に、走行駆動部に支持された車体と、この車体の前部に
設けた雪を掻き集めるためのオーガと、このオーガの後
部に設けた雪を放出するためのインペラと、前記オーガ
及びインペラを駆動するための動力源とを備え、インペ
ラが取付けられる駆動軸の前端部にオーガ軸が連結さ
れ、前記インペラ後方の駆動軸に駆動プーリが装着さ
れ、この駆動プーリに回転伝達手段を介して前記動力源
の出力軸が連結された除雪機において、前記駆動軸のイ
ンペラ装着部と前記動力源との間の動力伝達系に、所定
のトルク以上が付加されるとスリップする緩衝スリップ
部材を設けたことを特徴とする除雪機を提供する。この
構成によれば、エンジン出力軸に連結された動力伝達系
に緩衝スリップ部材が設けられるため、オーガやインペ
ラに石等が噛み込まれて回転がロックして所定値以上の
大きなトルクが付加された場合に、緩衝スリップ部材が
滑ってエンジン出力軸に連結された動力伝達系が保護さ
れるとともに、この動力伝達系に連結された駆動軸やオ
ーガ軸に対する過大な衝撃負荷が吸収されてこれらが保
護される。好ましい構成例では、前記緩衝スリップ部材
は、前記駆動プーリと前記駆動軸との間に介装されたこ
とを特徴としている。この構成によれば、駆動軸の後端
部に装着された駆動プーリと駆動軸との間に緩衝スリッ
プ部材が装着されるため、エンジン出力軸から駆動プー
リまでの動力伝達系及び駆動軸に対する衝撃荷重を吸収
してこれらを保護するとともに、駆動軸に連結されたオ
ーガ軸が保護される。好ましい構成例では、前記緩衝ス
リップ部材は、動力伝達の上流側となる回転軸側に一体
的に固定した内筒と、この内筒の外周に圧入して嵌め込
まれ被駆動部品が固着される外筒とからなり、この外筒
を回転軸とともに回転する回転部材側に一体的に固定
し、前記回転軸と回転部材間に所定値以上のトルクが作
用したときに前記内筒と外筒間が相互に滑ることを特徴
としている。この構成によれば、オーガ軸や駆動軸等の
回転軸に内筒を固定し、この内筒に外筒を圧入し、この
外筒を、回転軸に装着されるオーガやインペラあるいは
駆動プーリ等の回転部材側に固定し、内筒と外筒間の圧
入による両者間の滑りトルクを、例えば回転軸や回転部
材の破断トルクより小さく設定しておくことにより、石
等を噛み込んで大きな衝撃荷重が作用したときに、回転
軸やその他の部材が破断する前に緩衝スリップ部材の内
筒と外筒間が滑って衝撃荷重が逃される。
【発明の実施の形態】図1は本発明が適用される除雪機
の基本構成説明図である。(A)の除雪機は、走行駆動
部としてホイル(タイヤ)41を備え、このホイル41
に車体42が支持される。車体42の前方にオーガ43
が備わり、その後部にシュート44が備わる。車体42
の後部にハンドル45が連結される。車体42にエンジ
ン81が搭載され、さらにバッテリ(不図示)が搭載さ
れる。この例では、ホイル41の車軸46がチルト中心
軸になり、この車軸(チルト中心軸)46廻りにオーガ
43が揺動動作して接地面(雪を含む走行面)47に対
し接近離間する(矢印Y)。なお、矢印Yの両端の一点
鎖線は、チルト動作したときの車体42に対する接地面
47の相対位置を示す。エンジン81は、その出力軸8
2が動力伝達系(例えばプーリとベルト)83を介して
駆動軸84に連結される。駆動軸84にインペラ85が
装着される。駆動軸84の前端部に回転連結機構(例え
ばウォーム歯車)86を介してオーガ軸87が連結され
る。(B)の除雪機は、走行駆動部としてクローラ48
を備え、これを保持するクローラフレーム48aに車体
42が連結軸49を介して支持される。車体42とクロ
ーラフレーム48aとの間にチルトシリンダ50が介装
される。この場合、連結軸49がチルト中心軸となり、
オーガ43はクローラフレーム48aに対しこの連結軸
(チルト中心軸)49廻りに揺動動作して接地面47に
対し接近離間する。その他は(A)と同様である。
(C)の除雪機は、クローラ48の一方の車軸(この例
では前側の車軸)51を介して車体42がクローラフレ
ーム48aに連結される。この場合には、前側の車軸5
1がチルト中心軸となり、オーガ43はクローラフレー
ム48aに対し、この車軸(チルト中心軸)51廻りに
揺動動作して接地面47に対し接近離間する。その他は
(B)と同様である。以上のような各種構成の除雪機に
おいて、除雪作業時には車体42のチルト動作によりオ
ーガ43を接地面47側に移動させてオーガ43により
接地面47上の雪を掻き集め、これをインペラ85で跳
ね上げ、シュート44を通して放出する。図2は、本発
明の実施形態の要部構成図である。エンジン81の出力
軸82に駆動側プーリ88が装着される。この駆動側プ
ーリ88は、ベルト89を介して従動側のプーリ90に
連結される。この従動側のプーリ90は、駆動軸84の
端部に装着される。駆動軸84上にインペラ85が装着
される。駆動軸84の前端部にウォームギヤ91を介し
てオーガ軸87が連結される。上記構成において、イン
ペラ85は、緩衝スリップ部材92を介して駆動軸84
に装着される。この緩衝スリップ部材92は、石等の異
物の進入によりインペラ85の回転がロックされたとき
に、インペラ85と駆動軸84とを相互に滑らせて過大
な衝撃荷重の発生を抑え、インペラ85や駆動軸84及
びこれに連結された他の部材に付与される過大なトルク
を逃し、これらを保護するものである。この緩衝スリッ
プ部材の詳細は後述する。この実施形態において、駆動
軸84とインペラ85間に上記緩衝スリップ部材92を
介装するとともに、オーガ軸87にも同様の緩衝スリッ
プ部材93を装着してもよい。これによりオーガ43及
びオーガ軸87の確実な保護を図ることができる。さら
に、エンジン81とその出力軸82間に緩衝スリップ部
材94を介装してもよい。これにより、エンジン81に
作用する過大な負荷を吸収することができる。図3は、
本発明の別の実施形態の要部構成図である。この実施形
態は、駆動軸84の後端部に設けた動力伝達用のプーリ
90に対し緩衝スリップ部材95を装着したものであ
る。これにより駆動軸や動力伝達系の保護が図られる。
このようにインペラ駆動用のプーリ90と駆動軸84間
に設けた緩衝スリップ部材95とともに、前述の図2の
例と同様に、オーガ軸87にも同様の緩衝スリップ部材
93を装着してもよい。これによりオーガ43及びオー
ガ軸87の確実な保護を図ることができる。さらに、エ
ンジン81とその出力軸82間に緩衝スリップ部材94
を介装してもよい。これにより、エンジン81に作用す
る過大な負荷を吸収することができる。図4は本発明に
係る除雪機の内部構成を示す側面図、図5は正面から見
た内部構成図である。この実施例は、前述の図1(C)
に示したクローラ駆動形式の除雪機である。除雪機1
は、車体2の左右の下部にクローラフレーム3を有し、
このクローラフレーム3にクローラ96が備わる。クロ
ーラ96は、駆動輪となる前輪97及び従動輪となる後
輪98間にトラック99を架け渡して装着したものであ
る。車体2の上部にエンジン6が搭載され、その上側の
車体2に燃料タンク7が配設される。エンジン6の下部
の車体2にこのエンジン6で駆動される油圧変速機20
0が取付けられる。油圧変速機200は、ギヤケース9
a内の減速ギヤ9を介して前輪97の車軸4aに連結さ
れ、前輪97を回転駆動する。106はバッテリであ
る。なお、油圧変速機200の代わりに電動機を用いて
もよい。車体2の前部にはインペラ10及びその前側に
オーガ11が、それぞれインペラハウジング12及びオ
ーガハウジング13に覆われて配設される。オーガ11
はオーガ軸14廻りに回転する。オーガ軸14は、ウォ
ームギヤ15を介して、インペラ10が装着された駆動
軸16により回転駆動される。この駆動軸16の後端部
にプーリ17が装着される。駆動軸16に装着されたプ
ーリ17は、図5に示すように、ベルト18を介して、
エンジン6の出力軸103に装着された駆動側プーリ1
04に連結される。駆動側プーリ104とエンジンとの
間のエンジン出力軸103上には電磁式のオーガクラッ
チ19が設けられている。図5の105はマフラーであ
る。オーガハウジング13の背面側下部に、板金をスキ
ー状に曲げ加工したスキッド22が備わる。このスキッ
ド22は、オーガ11の設置面上高さを一定とし除雪深
さを安定させるものである。このスキッド22はモータ
により伸縮可能な構造(オーガ11の下部から走行面に
対し突出及び引込み可能な構造)としてもよい。インペ
ラハウジング12の上部にシュート23が備わる。シュ
ート23は、オーガ11で掻き集められインペラ10で
跳ね上げられた雪を放出するためのガイドである。シュ
ート23の上端部の放出口であるデフレクタ24は、こ
の例では2ヵ所のヒンジ25を中心に折れ曲って放出角
度を調整可能である。このデフレクタ24は、ハンドル
部分の操作部に連結されたシュートワイヤ32を引張る
ことにより、背面のスプリング26に抗してヒンジ25
廻りに前方に回動して折れ曲る。このシュート23は、
シュート回転モータ27により垂直軸C廻りに回転し、
デフレクタ24の向きを変えて投雪方向を変えることが
できる。車体2の後部にハンドル29が連結される。左
右のハンドル29間に操作ボックス30が備わり各種操
作レバ−等が装着される。34は走行変速レバーであ
り、油圧変速機200を介してクローラ96の前輪97
の回転速度を制御する。35はシュートレバーであり、
前述のデフレクタ24の角度調整のためのシュートワイ
ヤ32に連結され、これを引張ってデフレクタ24の角
度を変える。36はシュート回転モータを駆動するシュ
ート回転スイッチである。このシュート回転スイッチ3
6は、左右のハンドルグリップの一方に設けられ、他方
のハンドルグリップの同じ位置にスキッド操作スイッチ
(不図示)が設けられる。このスキッド操作スイッチ
は、スキッド22が電動モータにより伸縮式の場合にそ
のモータを駆動操作するものである。なお、シュート回
転スイッチ36とスキッド操作スイッチの位置は逆でも
よい。不図示のオーガクラッチレバーでオーガクラッチ
(すなわち電磁クラッチ19)をON/OFFしてオー
ガ11に対しエンジン6の回転を接続又は切断する。車
体2の後部側に、長さを変更調整可能な連結部材50が
備わり、この連結部材50の伸縮により、前輪97の車
軸4aをチルト中心軸として車体2をチルト動作させ、
オーガ11を走行面に対し上下動作させる。図では、チ
ルト動作による車体2に対するクローラフレーム3の相
対的な揺動動作を破線で示す。後輪98の車軸4bは図
示したように前輪97の車軸4aを中心に回動する。1
02はチルト操作レバーである。本実施形態では、イン
ペラ10は緩衝スリップ部材92を介して駆動軸16上
に装着される。図6は、この緩衝スリップ部材92の詳
細図である。緩衝スリップ部材92は、ハブ状の内筒1
07にリング状の外筒108を圧入したフランジ状の部
材である。この外筒108は、内筒107に対する圧入
の締代として、圧入面114に所定のトルクが作用した
場合に両者が相互に滑って回転するような圧入力で嵌着
される。このような滑りトルクとして、例えば、エンジ
ンがストールするトルクより大きく、且つ、他の部品の
破断トルクより小さい値に設定しておく。内筒107
は、駆動軸16に嵌められ、駆動軸16を貫通するボル
ト109及びこれに螺着するナット110により駆動軸
16に一体的に固定される。外筒108は、インペラ1
0の背板111に複数のボルト112及びナット113
により締結され一体的に固定される。これにより、石等
を噛み込んでインペラの回転がロックされたときに、部
品が破断する前(部品が破断するトルクに達する前)
に、圧入面114に破断トルクより小さい滑りトルクが
作用して外筒108と内筒107が相互に滑って回転す
る。これにより各部品が保護される。この滑りトルクは
エンジンストールのトルクより大きいため、滑り回転し
ながらやがてエンジンはこれに作用する負荷により停止
し、内筒107と外筒108の回転が停止する。この状
態で石等の回転ロックの原因を取り除き、その後エンジ
ンを再起動する。この内筒107と外筒108の圧入面
には、少なくとも一方の面に焼き付き防止用の低温浸硫
処理が施される。これにより滑り回転が発生したとき
に、圧入面が焼き付くことを防止できる。なお、緩衝ス
リップ部材92に温度センサを取付け、スリップによる
発熱を検知して検出温度が設定温度に等しいか高くなる
場合、エンジン6を停止させるようにしてもよい。この
場合設定温度を焼き付き温度より低くしておくことで、
焼き付きを防止できる。図7は本発明の別の実施形態の
側面図である。この実施形態は、駆動軸16とこれを駆
動するプーリ17との間に緩衝スリップ部材95を介装
したものである。この緩衝スリップ部材95自体の構成
及び作用効果は上記図5のインペラに装着した緩衝スリ
ップ部材92と実質上同じである。また、除雪機1のそ
の他部分の構成及び作用効果は上記図5の例と同じであ
る。図8は、図7の実施形態の緩衝スリップ部材95の
取付け状態を示す詳細図である。この緩衝スリップ部材
95は、前述の緩衝スリップ部材92と同様に、ハブ状
の内筒107にリング状の外筒108を圧入したフラン
ジ状の部材である。この外筒108は、内筒107に対
する圧入の締代として、前述のように、圧入面114に
所定のトルクが作用した場合に両者が相互に滑って回転
するような圧入力で嵌着される。内筒107は、駆動軸
16に嵌められ、駆動軸16を貫通するボルト109及
びこれに螺着するナット110により駆動軸16に一体
的に固定される。外筒108は、プーリ17の根元部に
複数のボルト112及びナット113により締結され一
体的に固定される。なお、図2や図3に示す駆動軸84
を、インペラ85取付け部より動力伝達経路上流側で分
割し、この部分に緩衝スリップ部材92を配置してもよ
い。
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、駆動
軸とインペラとの間に緩衝スリップ部材が介装されるた
め、オーガ後方のインペラの回転が石等の異物の進入等
によりロックされて所定値以上のトルクが作用した場合
に、スリップ部材が滑ってインペラや駆動軸が保護され
るとともに、この駆動軸の前端に連結されたエンジンか
らの動力伝達系に対する過大な衝撃負荷を吸収してこれ
らを保護することができる。また、駆動軸駆動プーリ等
のエンジン出力軸に連結された動力伝達系に緩衝スリッ
プ部材を設けることにより、オーガやインペラに石等が
噛み込まれて回転がロックして所定値以上の大きなトル
クが付加された場合に、緩衝スリップ部材が滑ってエン
ジン出力軸に連結された動力伝達系が保護されるととも
に、この動力伝達系に連結された駆動軸やオーガ軸に対
する過大な衝撃負荷が吸収されてこれらが保護される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される除雪機の構成説明図。
【図2】 本発明の実施形態の基本構成図。
【図3】 本発明の別の実施形態の基本構成説明図。
【図4】 本発明の実施形態に係る除雪機の側面図。
【図5】 図4の実施形態の正面図。
【図6】 図4の実施形態の要部詳細図。
【図7】 本発明の別の実施形態に係る除雪機の側面
図。
【図8】 図7の実施形態の要部詳細図。
【符号の説明】
1:除雪機、2:車体、3:ホイルフレーム、4a,4
b:車軸、5:ホイル、6:エンジン、7:燃料タン
ク、9:減速ギヤ、9a:ギヤケース、10:インペ
ラ、11:オーガ、12:インペラハウジング、13:
オーガハウジング、14:オーガ軸、15:ウォームギ
ヤ、16:駆動軸、17:プーリ、18:ベルト、1
9:オーガクラッチ、22:スキッド、23:シュー
ト、24:デフレクタ、25:ヒンジ、26:スプリン
グ、27:シュート回転モータ、29:ハンドル、3
0:操作ボックス、32:シュートワイヤ、34:走行
変速レバー、35:シュートレバー、36:シュート回
転スイッチ、42:車体、43:オーガ、44:シュー
ト、45:ハンドル、46:車軸、47:接地面、4
8:クローラ、48a:クローラフレーム、49:連結
軸、50:チルトシリンダ、51:車軸、81:エンジ
ン、82:出力軸、83:動力伝達系、84:駆動軸、
85:インペラ、86:回転連結機構、87:オーガ
軸、88:駆動側プーリ、89:ベルト、90:従動側
プーリ、91:ウォームギヤ、92,93,94,9
5:緩衝スリップ部材、96:クローラ、97:前輪、
98:後輪、99:トラック、100:チルトシリン
ダ、102:チルト操作レバー、103:エンジン出力
軸、104:駆動側プーリ、105:マフラー、10
6:バッテリ、107:内筒、108:外筒、109:
ボルト、110:ナット、111:背板、112:ボル
ト、113:ナット、114:圧入面、200:油圧変
速機。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行駆動部に支持された車体と、 この車体の前部に設けた雪を掻き集めるためのオーガ
    と、 このオーガの後部に設けた雪を放出するためのインペラ
    と、 前記オーガ及びインペラを駆動するための動力源とを備
    え、 インペラが取付けられる駆動軸の前端部にオーガ軸が連
    結され、 前記インペラ後方の駆動軸に駆動プーリが装着され、 この駆動プーリに回転伝達手段を介して前記動力源の出
    力軸が連結された除雪機において、 前記インペラは、所定のトルク以上が付加されるとスリ
    ップする緩衝スリップ部材を介して前記駆動軸に装着さ
    れたことを特徴とする除雪機。
  2. 【請求項2】前記オーガは、所定のトルク以上が付加さ
    れるとスリップする緩衝スリップ部材を介して前記オー
    ガ軸に装着されたことを特徴とする請求項1に記載の除
    雪機。
  3. 【請求項3】走行駆動部に支持された車体と、 この車体の前部に設けた雪を掻き集めるためのオーガ
    と、 このオーガの後部に設けた雪を放出するためのインペラ
    と、 前記オーガ及びインペラを駆動するための動力源とを備
    え、 インペラが取付けられる駆動軸の前端部にオーガ軸が連
    結され、 前記インペラ後方の駆動軸に駆動プーリが装着され、 この駆動プーリに回転伝達手段を介して前記動力源の出
    力軸が連結された除雪機において、 前記駆動軸のインペラ装着部と前記動力源との間の動力
    伝達系に、所定のトルク以上が付加されるとスリップす
    る緩衝スリップ部材を設けたことを特徴とする除雪機。
  4. 【請求項4】前記緩衝スリップ部材は、前記駆動プーリ
    と前記駆動軸との間に介装されたことを特徴とする請求
    項3に記載の除雪機。
  5. 【請求項5】前記緩衝スリップ部材は、動力伝達の上流
    側となる回転軸側に一体的に固定した内筒と、この内筒
    の外周に圧入して嵌め込まれ被駆動部品が固着される外
    筒とからなり、この外筒を回転軸とともに回転する回転
    部材側に一体的に固定し、前記回転軸と回転部材間に所
    定値以上のトルクが作用したときに前記内筒と外筒間が
    相互に滑ることを特徴とする請求項1から4のいずれか
    に記載の除雪機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7143531B2 (en) 2004-07-02 2006-12-05 Micozzi Albert M Plow protector
CN107542057A (zh) * 2017-10-13 2018-01-05 威海广泰空港设备股份有限公司 除雪抛雪车
WO2019186822A1 (ja) * 2018-03-28 2019-10-03 本田技研工業株式会社 除雪機の駆動装置

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