JP2003277950A - 金属材料の塑性加工用表面処理方法 - Google Patents

金属材料の塑性加工用表面処理方法

Info

Publication number
JP2003277950A
JP2003277950A JP2002083907A JP2002083907A JP2003277950A JP 2003277950 A JP2003277950 A JP 2003277950A JP 2002083907 A JP2002083907 A JP 2002083907A JP 2002083907 A JP2002083907 A JP 2002083907A JP 2003277950 A JP2003277950 A JP 2003277950A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder particles
soap
powder
wax
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002083907A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3881269B2 (ja
Inventor
Masayuki Yoshida
昌之 吉田
Shinobu Komiyama
忍 小見山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Parkerizing Co Ltd
Original Assignee
Nihon Parkerizing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Parkerizing Co Ltd filed Critical Nihon Parkerizing Co Ltd
Priority to JP2002083907A priority Critical patent/JP3881269B2/ja
Publication of JP2003277950A publication Critical patent/JP2003277950A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3881269B2 publication Critical patent/JP3881269B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lubricants (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 地球環境保全を考慮した形での、安価な、金
属材料の塑性加工用表面処理方法であって、従来の化成
−石けん処理皮膜に匹敵する高い潤滑性を有する皮膜を
与えることができる方法の提供。 【解決手段】 下記(1)(2)又は(3)の粉末粒子
を金属材料の表面に付着させて、該表面に担体成分と滑
り成分からなる0.02〜50g/m2の付着量の複合
皮膜を形成させることを特徴とする金属材料の塑性加工
用表面処理方法: (1)無機化合物粉末粒子と、石けん、二硫化モリブデ
ン、ポリテトラフルオロエチレン、ワックス及び樹脂か
ら選ばれる粉末粒子、(2)無機多価金属化合物を核と
してその表面を該多価金属の金属石けんの皮膜が被覆し
てなる粉末粒子、又は(3)(2)の粉末粒子と、石け
ん、ワックス及び樹脂から選ばれる少なくとも1種の粉
末粒子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金属材料の表面に塑
性加工用皮膜を形成させるための方法に関する。本発明
が有用な技術分野は、塑性加工、特に冷間塑性加工の分
野である。より詳しく述べるならば、本発明は鍛造、伸
線、伸管、プレス、圧延のような塑性加工を際に、鉄
鋼、ステンレス、チタン、アルミニウム等の金属材料の
表面に化成処理、水系潤滑処理、油系潤滑処理等を施す
ことなく優れた潤滑性を有する皮膜を形成させる金属材
料の塑性加工用表面処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に鉄鋼、ステンレス等の金属材料を
塑性加工する際には、被加工材と工具との金属接触によ
り生ずる焼き付きやかじりを防止する目的で、金属表面
に潤滑皮膜を生成させる。金属表面に生成させる皮膜と
しては、潤滑剤を金属表面に物理的に付着させるタイプ
のものと、化学反応により金属表面に化成処理皮膜を生
成させた後、潤滑剤を使用するタイプのものがある。金
属表面に物理的に付着させる潤滑剤は金属表面に化成処
理皮膜を生成させて使用するものに比べ、密着性が劣る
ため一般に軽加工用として使用される。化成処理皮膜を
使用するタイプのものは表面に担体(キャリアー)とし
ての役割を有するリン酸塩皮膜やシュウ酸塩皮膜を生成
させた後、滑り性のある潤滑剤を使用する。このタイプ
はキャリア皮膜としての化成皮膜と潤滑剤との二層構造
を有しており、非常に高い耐焼き付き性を示す。そのた
め伸線、伸管、鍛造などの塑性加工分野において非常に
広い範囲で使用されてきた。特に塑性加工の中でも加工
が厳しい分野には、リン酸塩皮膜やシュウ酸塩皮膜を下
地にし、その上に潤滑剤を使用する方法が多用されてい
る。
【0003】化成処理皮膜上に使用される潤滑剤は使用
方法で大きく2つに分けることができる。1つは、化成
処理皮膜に潤滑剤を物理的に付着させるタイプのもの、
もう1つは、化成処理皮膜に潤滑剤を反応させて付着さ
せるタイプのものである。前者の潤滑剤としては、鉱
油、植物油又は合成油を基油として、その中に極圧剤を
添加したもの、又は黒鉛、二硫化モリブデン等の固体潤
滑剤をバインダー成分とともに水に加えたものであり、
このものは金属材料表面に付着、乾燥させて使用する。
これらの潤滑剤はスプレー塗布や浸漬塗布により簡便に
使用できるので、液管理も殆ど必要が無いなどの利点が
あるが、潤滑性が低いため比較的軽い潤滑の場合に使用
されることが多い。一方後者では、潤滑剤としてステア
リン酸ナトリウムのような反応型石けんを用いる処理が
行われる。特に高い潤滑性が必要な場合は潤滑剤として
反応型石けんを使用する。反応型石けんは、化成処理皮
膜と反応することで金属材料表面に高い潤滑性を与える
ことができる。
【0004】しかしながら反応型石けんによる処理は化
学反応であるため、処理液の管理、化学反応を制御する
ための温度管理、処理液の劣化による廃棄更新が必要と
なる。近年の地球環境保全を目的に、産業廃棄物の低減
は大きな課題となっている。このために、廃棄物が生じ
ない潤滑剤や処理方法が望まれている。また、従来技術
は、工程や処理液の管理が複雑であるために簡便な処理
が望まれている。
【0005】このような問題点を解決するため、「水溶
性高分子またはその水性エマルションを基材とし、固体
潤滑剤と化成皮膜形成剤とを配合した潤滑剤組成物(特
開昭52−20967号公報)」等が示されているが、
化成皮膜処理に匹敵するような皮膜は得られていない。
【0006】また、これら問題点を解決する手段とし
て、例えば、本出願人が係わる特開平10−8085号
の発明が挙げられる。これは、(A)水溶性無機塩、
(B)固体潤滑剤、(C)鉱油、動植物油脂および合成
油から選ばれる少なくとも1種の油成分、(D)界面活
性剤および(E)水からなる、固体潤滑剤および油が均
一にそれぞれ分散および乳化した、金属の冷間塑性加工
用水系潤滑剤に関するものである。しかし、この発明に
おいても塗布後に乾燥する工程が必要となる。例えば、
線材を処理する場合には、線を束ねたコイル状(質量と
しては数トンに達する)にて処理する場合が多いが、前
記、特開平10−8085号の発明を適用した場合に
は、浸漬処理した後にこのコイルの乾燥が必要となる。
コイルの場合には質量、容量とも大きいため、この乾燥
工程をも省く処理方法が望まれている。
【0007】一方、二硫化モリブデンなどの潤滑物質を
付着させる方法としては、それらを有機溶剤に希釈し塗
布する方法が用いられてきた。しかし、近年の環境問題
を考慮して、溶剤を全く使用しない方法が強く望まれて
いる。
【0008】「鍛造用被膜潤滑処理方法及び被膜潤滑処
理手段を有する鍛造装置」(特開平4−55030号公
報)には、鍛造加工を施される加工面に直流高電圧にて
帯電させた粒子状の潤滑剤を被覆させる処理方法が開示
されている。しかし、この方法では潤滑粒子が特定され
ていない。実施例では、リン酸カルシウム皮膜に金属石
けん皮膜を施したもの又は単にシュウ酸塩皮膜を施した
線材を切断し、その端面に帯電したリン酸を主成分とす
る酸化物パウダーを帯電させて50μmの厚さで塗布
し、得られる皮膜上に補助潤滑剤として油を塗布したも
のが記載されている。その後行われている加工は、一般
的にヘッダー加工と呼ばれる比較的軽度の加工である。
しかし、この公報は、化成−石けん処理皮膜の代替とな
ることができ、油を併用することがなく、優れた潤滑性
を有する複合皮膜に関する情報を与えていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記従来技術
の抱える問題点を解決するためのものであり、地球環境
保全を考慮した形での、安価な、金属材料の塑性加工用
表面処理方法を提供することを目的とする。本発明は、
また、従来の化成−石けん処理皮膜に匹敵する高い潤滑
性を有する皮膜を与えることができる、金属材料の塑性
加工用表面処理方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意検討した結果、加工時の摩擦を低
減する滑り成分とこの滑り成分の担体(キャリアー)と
なり耐焼付き性を付与するベース成分とを複合して有す
る皮膜を塗布させる新規な処理方法を見出し本発明を完
成するに至った。すなわち、本発明は、下記(1)
(2)又は(3)の粉末粒子を金属材料の表面に付着さ
せて、該表面に担体成分と滑り成分からなる0.02〜
50g/m2の付着量の複合皮膜を形成させることを特
徴とする金属材料の塑性加工用表面処理方法: (1)無機化合物粉末粒子と、石けん、二硫化モリブデ
ン、ポリテトラフルオロエチレン、ワックス及び樹脂か
ら選ばれる少なくとも1種の粉末粒子、(2)水に難溶
性もしくは不溶性であって、脂肪酸のアルカリ金属塩も
しくはアンモニウム塩又は水溶性エステル(以下、「脂
肪酸の………水溶性エステル」を「アルカリ石けん等」
という)との反応性を有する無機多価金属化合物を核と
してその表面を該多価金属の金属石けんの皮膜が被覆し
てなる粉末粒子(以下、2層粉末粒子という場合があ
る)又はこの粉末粒子の表面をさらに該アルカリ石けん
等の皮膜が被覆してなる粉末粒子(以下、3層粉末粒子
という場合がある)、又は(3)(2)の粉末粒子(す
なわち2層粉末粒子又は3層粉末粒子)と、石けん、ワ
ックス及び樹脂から選ばれる少なくとも1種の粉末粒子
に関する。
【0011】また、本発明は、下記(1)(2)又は
(3)の粉末粒子を金属材料の表面に付着させ、ついで
該金属材料を外部加熱するか塑性変形させて全体として
の粉末粒子の一部を溶融もしくは溶融圧着させて、該表
面に担体成分と滑り成分からなる0.02〜50g/m
2の付着量の複合皮膜を形成させることを特徴とする金
属材料の塑性加工用表面処理方法: (1)無機化合物粉末粒子と、石けん、二硫化モリブデ
ン、ポリテトラフルオロエチレン、ワックス及び樹脂か
ら選ばれる少なくとも1種の粉末粒子、(2)水に難溶
性もしくは不溶性であって、脂肪酸のアルカリ金属塩も
しくはアンモニウム塩又は水溶性エステル(以下、「脂
肪酸の………水溶性エステル」を「アルカリ石けん等」
という)との反応性を有する無機多価金属化合物を核と
してその表面を該多価金属の金属石けんの皮膜が被覆し
てなる粉末粒子(以下、2層粉末粒子という場合があ
る)又はこの粉末粒子の表面をさらに該アルカリ石けん
等の皮膜が被覆してなる粉末粒子(以下、3層粉末粒子
という場合がある)、又は(3)(2)の粉末粒子(す
なわち2層粉末粒子又は3層粉末粒子)と、石けん、ワ
ックス及び樹脂から選ばれる少なくとも1種の粉末粒子
に関する。なお、以下、2層粉末粒子及び/又は3層粉
末粒子を被覆粉末粒子という場合がある。上記2番目の
方法では溶融もしくは溶融圧着により皮膜の付着性を高
めることができる。また、上記いずれの方法においても
付着は静電粉体付着方法によって行うのが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の内容をより詳細に
説明する。まず、前記(1)の担体成分及び滑り成分に
ついて説明する。本発明で使用する無機化合物粉末粒子
は、複合皮膜の担体(キャリアー)となり耐焼付き性を
付与するベース成分として作用する。該無機化合物は、
金属のリン酸塩、ホウ酸塩、硫酸塩、ケイ酸塩、硝酸塩
から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。金
属としては、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、カ
ルシウム、マンガン、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜
鉛等が挙げられる。該無機化合物の好適な具体的とし
て、リン酸亜鉛、リン酸カルシウム、ホウ酸ナトリウ
ム、酸化カルシウム、ホウ酸カリウム、リン酸亜鉛カル
シウム、硫酸カリウム等が挙げられる。ベース成分は潤
滑性能とコストにより適宜選択される。
【0013】本発明で使用する石けんは、加工時の摩擦
を低減する滑り成分として作用するものである。石けん
としては飽和脂肪酸あるいは不飽和脂肪酸とカルシウ
ム、カリウム、ナトリウム、リチウム又は亜鉛、特にナ
トリウム又はカリウムとの塩であることが好ましい。飽
和脂肪酸又は不飽和脂肪酸としては炭素数8〜22、特
に炭素数16〜20のものが好ましく、例えばオクタン
酸、デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、イコサン酸、オレイン酸等が挙げら
れる。石けんの好適な具体的として、ステアリン酸ナト
リウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛等
が挙げられる。石けんの選択も潤滑性能とコストにより
適宜選択されるものである。
【0014】本発明で使用する二硫化モリブデン、ポリ
テトラフルオロエチレン、ワックス及び樹脂も摩擦を低
減する滑り成分として作用するものである。ポリテトラ
フルオロエチレンとしては分子量が50,000〜1,
000,000程度のものが好ましく使用される。ワッ
クスとしては、特に制限はなく、例えばマイクロクリス
タリンワックス、ポリエチレンワックス、ポリプロピレ
ンワックス、カルナウバワックス等が挙げられる。樹脂
は特に制限されず、例えばアクリル系樹脂、アミド系樹
脂、エステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂
およびフェノール系樹脂等が挙げられる。これらは、要
求される潤滑性能およびコストを勘案し適宜、選定され
る。
【0015】石けん、ワックス及び樹脂は摩擦を低減す
る滑り成分として作用するのものであるが、前述の複合
皮膜を連続膜として固定化する働きも有している。石け
ん、ワックス又は樹脂を使用することにより、外部加熱
やスキンパス時の加工熱や圧力を利用し皮膜を固定化で
きるようになる。この効果はワックスがもっとも顕著で
あり、さらに、融点60℃以上の合成ワックスであるこ
とが好ましい。同じ観点から樹脂もガラス転移点40℃
以上の合成樹脂であることが好ましい。
【0016】前記(1)において、滑り成分/担体成分
の質量比率は1/9〜9/1であるのが好ましく、4/
6〜8/2であるのがより好ましい。質量比率が1/9
未満では滑り成分が少なく摩擦係数の低減効果が充分で
ない。また、9/1を超えると担体の量が少なく充分な
キャリアー効果が得られない。
【0017】次に、前記(2)の担体成分及び滑り成分
について説明する。前記「水に難溶性もしくは不溶性で
あって、アルカリ石けん等、すなわち脂肪酸のアルカリ
金属塩もしくはアンモニウム塩又は水溶性エステルとの
反応性を有する無機多価金属化合物を核としてその表面
を該多価金属の金属石けんの皮膜が被覆してなる粉末粒
子」でいう脂肪酸としては、前記石けんについて記載し
たのと同様な脂肪酸を用いることができる。すなわち、
脂肪酸は飽和脂肪酸でも不飽和脂肪酸でもよく、炭素数
8〜22、特に炭素数16〜20のものが好ましく、例
えばオクタン酸、デカン酸、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イコサン酸、オレイ
ン酸等が挙げられる。アルカリ金属としてはナトリウ
ム、カリウム、リチウム等が挙げられ、特にナトリウム
及びカリウムが好ましい。水溶性エステルとしては上記
脂肪酸のカルボキシル基にエチレンオキシドが開環重合
して得られるエステルなどが挙げられる。アルカリ石け
ん等の好ましい具体例としては、パルミチン酸、ステア
リン酸又はイコサン酸のナトリウム塩又はカリウム塩が
挙げられ、中でもステアリン酸ナトリウムがもっとも好
ましい。本発明においてアルカリ石けん等は2層粉末粒
子を製造するために必要とされるのみならず、それ自体
が3層粉末粒子の最外層を構成する。
【0018】上記にいう無機多価金属化合物は本発明に
いう複合皮膜において担体成分として働く。かかる無機
多価金属化合物は、通常、粉体もしくは水に分散化した
状態で供給される粒状物質である。かかる無機多価金属
化合物としては、特に限定するものではないが、多価金
属の酸化物、水酸化物、炭酸塩、リン酸塩、シユウ酸塩
などが挙げられ、前記多価金属としては亜鉛、鉄、マン
ガン、ニッケル、コバルト、カルシウム、アルミニウム
及びスズが工業的なコスト面でも好適である。該無機多
価金属化合物の好適な具体例として、リン酸亜鉛、酸化
亜鉛、リン酸鉄、シユウ酸鉄、リン酸マンガン、リン酸
ニッケル、リン酸コバルト、リン酸カルシウム、酸化カ
ルシウム、水酸化カルシウム等が挙げられ、中でもリン
酸亜鉛及び酸化亜鉛が特に好適に用いられる。
【0019】前記無機多価金属化合物を被覆する金属石
けんは本発明にいう複合皮膜において滑り成分として働
く。該無機多価金属化合物とアルカリ石けん等との反応
によって生成する該多価金属とアルカリ石けん等を構成
する脂肪酸との塩である。前記金属石けんとしては、好
ましくは炭素数8〜22、より好ましくは炭素数16〜
20の飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸(例えば、パルミチ
ン酸、ステアリン酸、イコサン酸、オレイン酸等)の亜
鉛、鉄、マンガン、ニッケル、コバルト、カルシウム、
アルミニウム、スズ等の多価金属との塩が挙げられ、代
表的にはステアリン酸亜鉛が挙げられる。
【0020】核表面を十分に被覆するという観点から、
該被覆粉末粒子(2層粉末粒子又は3層粉末粒子)全体
に対する金属石けん皮膜の質量比は1〜30質量%であ
るのが好ましく、2〜15質量%であるのがより好まし
い。
【0021】本発明の被覆粉末粒子は上記無機多価金属
化合物とそれを被覆する該多価金属の金属石けんの2層
からなる粉末粒子のみならず、この2層粉末粒子の表面
をアルカリ石けん等の皮膜が被覆してなる粉末粒子をも
包含する。ここでこの3層からなる粉末粒子における、
上記無機多価金属化合物とそれを被覆する該多価金属の
金属石けんからなる粉末粒子はすでに記述したものと同
様で良い。この3層粉末粒子において、粉末粒子全体に
対するアルカリ石けん等の皮膜の質量比は、粒子の耐熱
性を高め安定な潤滑性能を維持する目的で、水溶性分を
少なくする観点から、0.1〜5質量%であるのが好ま
しく、0.1〜3質量%であるのがより好ましい。
【0022】本発明の前記被覆粉末粒子は、アルカリ石
けん等の水溶液中に前記無機多価金属化合物の粒子を懸
濁させ、加熱下に撹拌して該無機多価金属化合物粒子の
表面に金属石けん膜を生成させ、ついで該懸濁液を乾燥
することにより得ることができる。
【0023】前記無機多価金属化合物に対するアルカリ
石けん等の使用量については、前記したような被覆粉末
粒子に対する金属石けんの質量比になるように、アルカ
リ石けん等を用いればよいが、具体的には、前記無機多
価金属化合物:アルカリ石けん等のモル比として10
0:0.25〜100:15の範囲であることが好まし
い。アルカリ石けん等の量が100:0.25未満では
潤滑性に十分な性能が得られにくい傾向となり、10
0:15を超えると未反応アルカリ石けん等が多く存在
するために懸濁液の発泡性が高くなるなどの問題が発生
する傾向となる。
【0024】該粉末の製造に伴う反応を促すためには懸
濁液の温度を60℃以上、特に70〜100℃とし、p
Hを9以上、特に10〜12に調整しておくことが好ま
しい。この反応機構としては、無機多価金属化合物粒子
の表面で該無機多価金属化合物とアルカリ石けんとの複
分解反応が起こり、該無機多価金属化合物粒子を核とし
て金属石けん層が被覆するものと推測される。pHを上
記アルカリ側にするためにアルカリ金属の水酸化物(水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)、炭酸塩(炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム等)、重炭酸塩(重炭酸ナトリ
ウム、重炭酸カリウム等)、アンモニア水などを用いる
ことができるが、中でも水酸化ナトリウムが好ましい。
好ましい量の金属石けん皮膜を被覆させた後、該懸濁液
を乾燥して粉末にするが、乾燥の方法は常法によればよ
い。例えば、該懸濁液を濾過後、固形分を乾燥する、該
懸濁液を噴霧乾燥するなどの方法を用いることができ
る。
【0025】得られる被覆粉末粒子は通常表面にアルカ
リ石けん等の層を有している。この層は、必要に応じ、
該被覆粉末粒子を熱水、アルコール水溶液などにより洗
浄することにより除去することができる。
【0026】なお、前記した被覆粉末粒子(2層粉末粒
子又は3層粉末粒子)全体に対する金属石けん皮膜の質
量比、及び3層粉末粒子全体に対するアルカリ石けん等
の皮膜の質量比は以下に示す方法によって求められる金
属石けん皮膜の質量及びアルカリ石けん等の皮膜の質量
を基にして算出することができる。すなわち、2層粉末
粒子の場合は、1gの粉末粒子を1N塩酸中で加熱して
金属石けん分を脂肪酸に分解する。この脂肪酸をジエチ
ルエーテルで抽出して脂肪酸量を求め、これを基に金属
石けん量を計算する。3層粉末粒子の場合は、1gの粉
末粒子を50%エタノール水溶液中で4時間攪拌し、つ
いで濾紙により濾過する。残渣と濾液とをそれぞれ別個
に1N塩酸中で加熱して金属石けん又はアルカリ石けん
等を脂肪酸に分解する。この脂肪酸をジエチルエーテル
で抽出して脂肪酸量を求め、これを基に金属石けん又は
アルカリ石けん等の量を計算する。
【0027】前記(3)の担体成分及び滑り成分につい
て説明する。ここでは、上記(2)の被覆粉末粒子と、
石けん、ワックス及び樹脂から選ばれる少なくとも1種
の粉末粒子とが複合皮膜成分として用いられる。ここで
いう石けん、ワックス及び樹脂は前記(1)で説明した
石けん、ワックス及び樹脂と同様でよい。前述のごと
く、石けん、ワックス及び樹脂は摩擦を低減する滑り成
分として作用するのものであるが、複合皮膜を連続膜と
して固定化する働きも有している。上記(2)の被覆粉
末粒子に加え、石けん、ワックス又は樹脂を使用するの
は特にこの固定化作用を期待するものである。
【0028】上記(2)の被覆粉末粒子(2層粉末粒子
又は3層粉末粒子)と石けん、ワックス及び樹脂から選
ばれる少なくとも1種の粉末粒子との質量比率は、1:
9〜9:1であるのが好ましく、6:4〜2:8である
のがより好ましい。上記比率において、被覆粉末粒子の
割合が1:9より少ないと耐焼付き性が劣り、9:1よ
り多いと溶融もしくは溶融圧着させる場合の密着性が十
分でなくなる。
【0029】前記(1)〜(3)の場合におけるいずれ
の粉末粒子も、粒子径が大きくなると成膜後の凹凸が大
きくなって潤滑性を下げることになり、粒子径が小さく
ても潤滑性には全く問題ないが、粒子径が小さい粉末粒
子は一般にコストが高くなる。したがって、粉末粒子の
平均粒子径は0.5〜100μmであることが好まし
く、1〜40μmであることがより好ましい。
【0030】本発明で対象とする金属材料は、材質面か
ら特に限定されるものではないが、例えば、鉄、鋼、ス
テンレス鋼、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム
合金、チタン、チタン合金、マグネシウム、マグネシウ
ム合金等の金属よりなる金属材料が挙げられる。また、
形状面からは、本発明で対象とする金属材料は特に限定
されるものではなく、例えば、線材、管材、棒材、ブロ
ック材等の素材だけでなく、形状物(ギヤやシャフト
等)をも包含する。
【0031】本発明で使用する金属材料は前記粉末粒子
を付着させるのに先立って、アルカリ洗浄、酸洗浄、サ
ンドブラストおよびショットブラストから選ばれる少な
くとも1種以上の方法により清浄化するのが好ましい。
これは表面が汚れていると、その後の潤滑性に悪影響を
与えるからである。近年、環境保全の面より廃液を生じ
ないことが望まれているが、これに対してはブラスト処
理を適用すれば廃水を生じることなくこと金属表面を清
浄化することができる。
【0032】清浄化した金属材料表面に前記粉末粒子を
付着させる方法については特に制限はない。例えば、線
材等の場合には加工前のダイスに前記粉末粒子をセット
する方法、いわゆるダイスボックスを用いた方法にて表
面に付着させることができる。また、前記粉末粒子を流
動させている流動槽に加熱した金属材料を導入し付着さ
せる方法を用いることもできる。均一に付着(特に形状
物など)させるには、前記粉末粒子を帯電させ付着させ
る静電粉体付着法(静電粉体塗装法)により付着させる
ことが好ましい。前記粉末粒子を帯電させる方法は特に
限定されるものではないが、コロナ放電を利用する方法
が工業的には望ましい。具体的には、例えば、市販の静
電粉体装置(例えば、GX300:日本パーカライジン
グ株式会社製)を用いて、好ましくは、電圧40〜80
kVにて帯電させる。また、金属表面への粉末の静電粉
体塗装による付着は、例えば、市販の静電塗装ガン(例
えば、GX116:日本パーカライジング株式会社製)
を用いて行う。この際の粉体供給のエアー圧力はメイ
ン:10〜600kPa、サブ:10〜600kPaが
好ましい。
【0033】付着させる粉末粒子が前記(1)や(3)
の場合のように2種以上ある場合には、混合して付着さ
せてもそれぞれ別々に付着させても又はそれらをミック
スした方法で付着させてもよい。しかしながら、比重等
が異なる粉末粒子を混合物として均一に付着させること
は工業的には一般に困難であり、また担体成分を滑り成
分が被覆している形態が潤滑性能からもっとも好ましい
ので、担体成分をまず付着させ、ついで滑り成分を付着
させる方が好ましい。混合物として均一に付着させるこ
とは工業的には一般に困難である理由は、粉末粒子の混
合物が保存や輸送、付着装置への供給装置内等で分離す
る可能性が強いためである。前記(2)の場合には、担
体成分と滑り成分とが一体化されているので、付着は一
度ですませることができる利点がある。
【0034】上記付着によって形成される複合皮膜の付
着量は0.02〜50g/m2であることが必要であ
り、0.1〜30g/m2であることが好ましく、1〜
25g/m2であることがより好ましい。0.02g/
2未満では、潤滑性が不充分であり塑性加工に対して
充分な性能を発揮できない。50g/m2を超えると余
剰分が多くなり金型へのカス詰まり等の問題を引き起こ
し、また、コストも高くなり好ましくない。
【0035】表面に上述した複合皮膜を形成させた金属
材料はそのまま塑性加工に供してもよいが、複合皮膜の
金属材料への付着性を高めるための処理を行うほうが好
ましい。この処理は複合皮膜を形成させた金属材料を外
部加熱するか塑性変形させて複合皮膜の一部を溶融もし
くは溶融圧着させることにより行われる。
【0036】外部加熱の方法には特に制限はなく、例え
ば、複合皮膜を形成させた金属材料の表面に熱風又は温
風を与えるか、電磁誘導加熱方式で複合皮膜を形成させ
た金属材料を加熱する方法を用いることができる。外部
加熱によって複合皮膜の温度を到達温度として、50〜
150℃に1〜100秒間加熱することにより、ワック
ス等の固定化作用を有する成分が溶融し、複合皮膜の付
着性が向上する。また、複合皮膜を形成させた金属材料
に減面率1〜15%程度のスキンパスなどの金属の緩や
かな塑性変形を伴う加工を施すことにより、複合皮膜に
圧力と温度上昇(摩擦熱と変形熱)が加わり、ワックス
等の固定化作用を有する成分が溶融し、複合皮膜の付着
性が向上する。
【0037】複合皮膜形成後の前記付着性向上処理は、
線材等を連続加工する場合に特に有用である。例えば、
線材からボルトを作る加工を挙げると、線材は複合皮膜
形成後にスキンパスと称される引抜き加工を施される。
この目的は、線材の線径精度(真円度)を高めるための
もので、通常、断面減少率が5〜10%程度のものであ
る。この後、線材は移送されて、ヘッダーマシンと称さ
れる加工機にて、切断されついで多段加工にてボルトの
形状に成形される。このため潤滑性が必要な工程はスキ
ンパスとヘッダーと2カ所にわたる。例えば、静電付着
法にて付着した粒子はクーロン力で付着しているにすぎ
ないので、工業的な移送(搬送)には耐えられるない場
合が起こり得る。本発明では、外部加熱又はスキンパス
時の熱及び圧力を利用し皮膜の一部を溶融させて連続膜
状に固定化し、この1回の処理にて、スキンパス及びヘ
ッダーの2回の加工に必要な付着性ひいては潤滑性を付
与できるようにするのである。
【0038】前記付着性向上処理を施した後の複合皮膜
の付着量も0.02〜50g/m2であることが必要で
あり、0.1〜30g/m2であることが好ましく、1
〜25g/m2であることがより好ましい。0.02g
/m2未満では、潤滑性が不充分であり塑性加工に対し
て充分な性能を発揮できない。50g/m2を超えると
余剰分が多くなり金型へのカス詰まり等の問題を引き起
こし、また、コストも高くなり好ましくない。
【0039】
【実施例】以下に本発明に関し、いくつかの実施例を挙
げ、その有用性を比較例と対比して示す。
【0040】『素材』 <後方せん孔試験片>後方せん孔試験に供した材料は市
販のS45C球状化焼鈍材で、試験片の形状は直径30
mmφの円柱で高さが16〜40mmまで2mm単位で
変えたものである <スパイク試験片>スパイク試験に供した材料は市販の
S45C球状化焼鈍材で、試験片の形状は直径25mm
φの円柱で高さが30mmである。 <引抜き試験片>引抜き試験に供した材料は市販のSC
r440材で、試験片の形状は直径9.5mmφの円柱
で長さが1mのものである。
【0041】『工程と条件』 <後方せん孔試験> 清浄化:アルカリ脱脂 市販のアルカリ脱脂剤(登録商標 ファインクリーナー
4360,日本パーカライジング(株)製)濃度20g/
L、温度60℃、浸漬10分にて行った。 水洗 水道水、常温、浸漬1分にて行った。
【0042】表面処理:静電付着法 市販の静電粉体装置(GX300:日本パーカライジン
グ株式会社製)を用いて、電圧60kVにて粉末粒子を
帯電させた。また、金属表面への粉末の静電粉体塗装に
よる付着は、市販の静電塗装ガン(GX116:日本パ
ーカライジング株式会社製)を用いて行った。この際の
粉体供給のエアー圧力はメイン:98kPa、サブ:1
96kPaとして行った。塗布時間は1秒とした。な
お、粉末粒子が2種以上ある場合には、上記処理は担体
成分(2種以上の場合は混合物)と滑り成分(2種以上
の場合は混合物)に分け、担体成分→滑り成分の順に行
った。
【0043】加工:後方せん孔試験 後方せん孔試験は、200トンクランクプレスを用い、
金型をセットし外周部を拘束した円柱状試験片の上に、
50%の減面率になるような直径のパンチにて上方から
打ち付け、カップ状の成型物を得る方法で行った。この
時プレスの下死点は試験片底部の残し代が10mmとな
るよう調整した。後方せん孔試験は試験片を高さの低い
ものから順番に加工を行い、加工面に傷が入るまで試験
した。評価は内面に傷が入らなかった試験片のカップ内
高さを良好せん穿孔深さ(mm)とした。なお、金型:
SKD11、パンチ :HAP40、ランド径21.2
1mmφ、加工速度:30ストローク/分の条件で加工
を行った。
【0044】<スパイク試験> 清浄化:酸洗 塩酸(15%)、常温、浸漬5分にて行った。 水洗 水道水、常温、浸漬1分にて行った。
【0045】表面処理:静電付着法 市販の静電粉体装置(GX300:日本パーカライジン
グ株式会社製)を用いて、電圧60kVにて粉末粒子を
帯電させた。また、金属表面への粉末の静電粉体塗装に
よる付着は、市販の静電塗装ガン(GX116:日本パ
ーカライジング株式会社製)を用いて行った。この際の
粉体供給のエアー圧力はメイン:98kPa、サブ:1
96kPaとして行った。塗布時間は1秒とした。な
お、粉末粒子が2種以上ある場合には、上記処理は担体
成分(2種以上の場合は混合物)と滑り成分(2種以上
の場合は混合物)に分け、担体成分→滑り成分の順に行
った。
【0046】加工:スパイク試験 スパイク試験は特開平5−7969号に記載された方法
に準じて行った。試験後のスパイク高さと成形荷重にて
潤滑性を評価した。スパイク高さが高い程、潤滑性に優
れる。
【0047】<引抜き試験:多段加工性> 清浄化:ショットブラスト 市販のショットブラスト機を用い、アルミナ粉、200
メッシュ、5分処理した。 表面処理:ダイス前ボックス法 1段目の引抜き加工前にダイス前ボックスを設け、粉末
粒子をセットした。
【0048】 加工:引抜き試験(1段目) 加工:引抜き試験(2段目) 加工:引抜き試験(3段目) 引抜き試験は、市販のドローベンチを用い行った。引抜
き速度は20m/分である。1段目加工後に表面状態をチ
ェックし、加工面にキズ等が入っていないか確認の上に
2段目の加工に供試した。同様に2段目の加工後に表面
をチェックし3段目の加工に供試した。なお、2段目、
3段目の加工前にはダイス前ボックスを撤去し表面処理
は行っていない。 1段目 ダイス:φ9.00 φ9.50→φ9.00 減面率10.3%(スキンパス) 2段目 ダイス:φ8.20 φ9.00→φ8.20 減面率17.0% 3段目 ダイス:φ7.45 φ8.20→φ7.45 減面率17.5% 総括減面率38.5%
【0049】実施例1 以下に示す粉末粒子を用い、上述した処理及び試験を行
った。 潤滑剤1 担体成分:ホウ酸ナトリウム 滑り成分:ポリエチレンワックス(融点85℃) 平均粒子径:担体成分、滑り成分共に10μm 滑り成分/担体成分:5/5(質量比、以下同様) 付着量:10g/m2
【0050】実施例2 以下に示す粉末粒子を用い、上述した処理及び試験を行
った。 潤滑剤2 担体成分・滑り成分:リン酸亜鉛(核)−ステアリン酸
ナトリウム反応粉末(2層粉末粒子) 2層粉末粒子の平均粒子径:10μm 金属石けん質量比率(被覆粉末粒子全体に対する比率、
以下同様):約8% 付着量:8g/m2 上記2層粉末粒子は下記に示す製造方法によって製造し
た。すなわち、平均粒子径10μmのリン酸亜鉛粒子1
kgを水10Lに分散させ、ステアリン酸ナトリウム1
00g及び水酸化ナトリウム10gを添加し、95℃の
液温で30分間攪拌混合した。この処理液を5Aの市販
濾紙を用いて濾過し、濾過残留物を50%エタノール水
溶液中で1時間攪拌し、5Aの市販濾紙を用いて濾過し
た。濾過残留物をオーブン中120℃で4時間乾燥させ
て2層粉末粒子を得た。
【0051】実施例3 以下に示す粉末粒子を用い、上述した処理及び試験を行
った。 潤滑剤3 担体成分・滑り成分:酸化亜鉛(核)−ステアリン酸ナ
トリウム反応粉末(2層粉末粒子) 金属石けん質量比率:約10% 滑り成分:ポリエチレンワックス(融点120℃)添加 平均粒子径:2層粉末粒子、滑り成分共に5μm 2層粉末粒子:ポリエチレンワックスの質量比率=1:
1 付着量:8g/m2 上記2層粉末粒子は下記に示す製造方法によって製造し
た。すなわち、平均粒子径5μmの酸化亜鉛粒子1kg
を水10Lに分散させ、ステアリン酸ナトリウム100
g及び水酸化ナトリウム10gを添加し、90℃の液温
で30分間攪拌混合した。この処理液を5Aの市販濾紙
を用いて濾過し、濾過残留物を50%エタノール水溶液
中で1時間攪拌し、5Aの市販濾紙を用いて濾過した。
濾過残留物をオーブン中120℃で4時間乾燥させて2
層粉末粒子を得た。
【0052】実施例4 以下に示す粉末粒子を用い、上述した処理及び試験を行
った。 潤滑剤4 担体成分:リン酸亜鉛 滑り成分:ステアリン酸亜鉛、二硫化モリブデン(質量
比1:1) 平均粒子径:担体成分、滑り成分共に20μm 滑り成分/担体成分質量比率:7/3 付着量:20g/m2
【0053】実施例5 以下に示す粉末粒子を用い、上述した処理及び試験を行
った。 潤滑剤5 担体成分:リン酸亜鉛カルシウム、硫酸カリウム(質量
比1:1) 滑り成分:ステアリン酸カルシウム、ポリテトラフルオ
ロエチレン(質量比1:1) 平均粒子径:担体成分、滑り成分共に30μm 滑り成分/担体成分質量比:6/4 付着量:25g/m2
【0054】実施例6 以下に示す粉末粒子を用い、上述した処理及び試験を行
った。 潤滑剤6 担体成分・滑り成分:酸化亜鉛(核)−ステアリン酸ナ
トリウム反応粉末(2層粉末粒子) 金属石けん質量比率:約15% 2層粉末粒子の平均粒子径:1μm 付着量:15g/m2 上記2層粉末粒子は下記に示す製造方法によって製造し
た。すなわち、平均粒子径1μmの酸化亜鉛粒子1kg
を水10Lに分散させ、ステアリン酸ナトリウム200
g及び水酸化ナトリウム15gを添加し、95℃の液温
で30分間攪拌混合した。この処理液を5Aの市販濾紙
を用いて濾過し、濾過残留物を50%エタノール水溶液
中で1時間攪拌し、5Aの市販濾紙を用いて濾過した。
濾過残留物をオーブン中120℃で4時間乾燥させて2
層粉末粒子を得た。
【0055】実施例7 以下に示す粉末粒子を用い、上述した処理及び試験を行
った。 潤滑剤7 担体成分:リン酸亜鉛、リン酸カルシウム(質量比1:
1) 滑り成分:二硫化モリブデン、ポリテトラフルオロエチ
レン(質量比1:1) 平均粒子径:担体成分、滑り成分共に30μm 滑り成分/担体成分質量比:6/4 付着量:20g/m2
【0056】実施例8 以下に示す粉末粒子を用い、上述した処理及び試験を行
った。 潤滑剤8 担体成分・滑り成分:リン酸カルシウム(核)−ステア
リン酸ナトリウム反応粉末(3層粉末粒子) 金属石けん質量比率:約3% アルカリ石けん等の質量比率(被覆粉末粒子全体に対す
る比率、以下同様):約3% 滑り成分:ポリエチレンワックス(融点60℃) 平均粒子径:3層粉末粒子、滑り成分共に2μm 3層粉末粒子:ポリエチレンワックスの質量比率=1:
2 付着量:5g/m2 上記3層粉末粒子は下記に示す製造方法によって製造し
た。すなわち、平均粒子径2μmのリン酸カルシウム粒
子1kgを水10Lに分散させ、ステアリン酸ナトリウ
ム300g及び水酸化ナトリウム30gを添加し、97
℃の液温で60分間攪拌混合した。この処理液を5Aの
市販濾紙を用いて濾過し、濾過残留物を2Lの脱イオン
水を用いて常温下洗浄し、ついでオーブン中120℃で
4時間乾燥させて3層粉末粒子を得た。
【0057】実施例9 以下に示す粉末粒子を用い、上述した処理及び試験を行
った。ただし、本実施例では表面処理(帯電処理)・静
電付着処理と各試験との間で、試験片に熱風をあてて皮
膜の温度(試験片表面の温度)を120℃に10秒間保
持した(溶融処理)。 潤滑剤1 担体成分:ホウ酸ナトリウム 滑り成分:ポリエチレンワックス(融点85℃) 平均粒子径:担体成分、滑り成分共に10μm 滑り成分/担体成分質量比:5/5 付着量:8g/m2(溶融処理後)
【0058】実施例10 以下に示す粉末粒子を用い、上述した処理及び試験を行
った。ただし、本実施例では表面処理(帯電処理)・静
電付着処理と各試験との間で、試験片に熱風をあてて皮
膜の温度(試験片表面の温度)を100℃に15秒間保
持した(溶融処理)。 潤滑剤9 担体成分・滑り成分:リン酸亜鉛(核)−ステアリン酸
ナトリウム反応粉末(3層粉末粒子) 金属石けん質量比率:約6% アルカリ石けん等の質量比率:約2% 滑り成分:ポリエチレンワックス(融点60℃) 平均粒子径:3層粉末粒子、滑り成分共に20μm 3層粉末粒子:ポリエチレンワックスの質量比率=1:
2 付着量:4g/m2(溶融処理後) 上記3層粉末粒子は下記に示す製造方法によって製造し
た。すなわち、平均粒子径20μmのリン酸亜鉛粒子1
kgを水10Lに分散させ、ステアリン酸ナトリウム1
00g及び水酸化ナトリウム10gを添加し、90℃の
液温で20分間攪拌混合した。この処理液を5Aの市販
濾紙を用いて濾過し、オーブン中120℃で4時間乾燥
させて3層粉末粒子を得た。
【0059】比較例1 以下に示す粉末粒子を用い、上述した処理及び試験を行
った。 潤滑剤10 担体成分:ホウ酸ナトリウム 滑り成分:なし 担体成分の平均粒子径:5μm 滑り成分/担体成分:0/10 付着量:2g/m2
【0060】比較例2 以下に示す粉末粒子を用い、上述した処理及び試験を行
った。 潤滑剤11 担体成分:なし 滑り成分:ポリテトラフルオロエチレン 滑り成分の平均粒子径:1μm 滑り成分/担体成分:10/0 付着量:1g/m2
【0061】比較例3 以下に示す粉末粒子を用い、上述した処理及び試験を行
った。潤滑剤12 担体成分:リン酸亜鉛と酸化亜鉛の
混合物(質量比7:3) 滑り成分:なし 担体成分の
平均粒子径:10μm 滑り成分/担体成分:0/10 付着量:5g/m2
【0062】比較例4 以下の処理工程にて処理を行った。 <処理工程> 脱脂:アルカリ脱脂 市販の脱脂剤(登録商標 ファインクリーナー436
0,日本パーカライジング(株)製)濃度20g/L、温
度60℃、浸漬10分にて脱脂した。 水洗 水道水、室温、浸漬1分にて水洗した。 化成処理 市販のリン酸亜鉛化成処理剤(登録商標 パルボンド1
81X 日本パーカライジング(株)製)濃度90g/
L,温度80℃、浸漬10分にて処理した。
【0063】水洗 水道水、室温、浸漬1分にて水洗した。 石けん処理 市販の反応石けん潤滑剤(登録商標 パルーブ235
日本パーカライジング(株)製)濃度70g/L、80
℃、浸漬5分にて石けん処理を行った。 乾燥 80℃、5分の条件にてオーブンを用い乾燥した。
【0064】以上の試験の結果を表1に示す。表1から
明らかなように、本発明の塑性加工用金属材料の表面処
理方法を用いた実施例1〜8は簡便な工程により優れた
潤滑性を発揮することが分かる。滑り成分(B)/担体
成分(A)の比率が本発明の範囲外である比較例1およ
び比較例2は潤滑性が極端に劣っていた。また、特開平
4−55030合の発明に対応する比較例3においても
潤滑性が極端に劣っていた。比較例4のリン酸塩皮膜に
反応石けん処理を行ったものは、本発明と同等の潤滑性
を示すが、廃水処理や液管理が必要で簡便な設備では使
用できず、反応に伴う廃棄物を生じるために環境負荷が
大きい。
【0065】
【表1】
【0066】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の塑性
加工用金属材料の表面処理方法を用いることにより、極
めて優れた潤滑特性を有する複合皮膜を短い簡易的な工
程、低コストで、かつ、低環境汚染負荷で形成すること
ができるという優れた効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10M 103/06 C10M 103/06 C 105/24 105/24 107/00 107/00 107/02 107/02 107/38 107/38 109/00 109/00 125/10 125/10 125/20 125/20 125/22 125/22 125/24 125/24 125/26 125/26 129/40 129/40 169/04 169/04 // C10N 10:02 C10N 10:02 10:04 10:04 10:12 10:12 10:14 10:14 10:16 10:16 20:06 20:06 A Z 40:20 40:20 Z Fターム(参考) 4H104 AA17C AA18C AA19C AA20C AA21C AA26C BB16C CD02C DA05C EA04C EA08C EA09C EA18C FA01 FA02 FA06 FA07 FA08 PA21 4J038 BA212 CD121 HA356 JA43 KA20 PC02 4K044 AA02 AA03 AA06 AB03 AB04 AB05 BA14 BA17 BA18 BA19 BA21 BB01 BB11 BC01 BC05 CA22 CA24 CA29 CA53 CA67 CA71

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(1)(2)又は(3)の粉末粒子
    を金属材料の表面に付着させて、該表面に担体成分と滑
    り成分からなる0.02〜50g/m2の付着量の複合
    皮膜を形成させることを特徴とする金属材料の塑性加工
    用表面処理方法: (1)無機化合物粉末粒子と、石けん、二硫化モリブデ
    ン、ポリテトラフルオロエチレン、ワックス及び樹脂か
    ら選ばれる少なくとも1種の粉末粒子、(2)水に難溶
    性もしくは不溶性であって、脂肪酸のアルカリ金属塩も
    しくはアンモニウム塩又は水溶性エステル(以下、「脂
    肪酸の………水溶性エステル」を「アルカリ石けん等」
    という)との反応性を有する無機多価金属化合物を核と
    してその表面を該多価金属の金属石けんの皮膜が被覆し
    てなる粉末粒子(以下、2層粉末粒子という場合があ
    る)又はこの粉末粒子の表面をさらに該アルカリ石けん
    等の皮膜が被覆してなる粉末粒子(以下、3層粉末粒子
    という場合がある)、又は(3)(2)の粉末粒子(す
    なわち2層粉末粒子又は3層粉末粒子)と、石けん、ワ
    ックス及び樹脂から選ばれる少なくとも1種の粉末粒
    子。
  2. 【請求項2】 下記(1)(2)又は(3)の粉末粒子
    を金属材料の表面に付着させ、ついで該金属材料を外部
    加熱するか塑性変形させて全体としての粉末粒子の一部
    を溶融もしくは溶融圧着させて、該表面に担体成分と滑
    り成分からなる0.02〜50g/m2の付着量の複合
    皮膜を形成させることを特徴とする金属材料の塑性加工
    用表面処理方法: (1)無機化合物粉末粒子と、石けん、二硫化モリブデ
    ン、ポリテトラフルオロエチレン、ワックス及び樹脂か
    ら選ばれる少なくとも1種の粉末粒子、(2)水に難溶
    性もしくは不溶性であって、脂肪酸のアルカリ金属塩も
    しくはアンモニウム塩又は水溶性エステル(以下、「脂
    肪酸の………水溶性エステル」を「アルカリ石けん等」
    という)との反応性を有する無機多価金属化合物を核と
    してその表面を該多価金属の金属石けんの皮膜が被覆し
    てなる粉末粒子(以下、2層粉末粒子という場合があ
    る)又はこの粉末粒子の表面をさらに該アルカリ石けん
    等の皮膜が被覆してなる粉末粒子(以下、3層粉末粒子
    という場合がある)、又は(3)(2)の粉末粒子(す
    なわち2層粉末粒子又は3層粉末粒子)と、石けん、ワ
    ックス及び樹脂から選ばれる少なくとも1種の粉末粒
    子。
  3. 【請求項3】 前記粉末粒子の付着を静電粉体付着方法
    によって行う請求項1又は2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記粉末粒子の付着に先立って、前記金
    属材料表面をアルカリ洗浄、酸洗浄、サンドブラスト及
    びショットブラストから選ばれる少なくとも1種の方法
    により清浄化する請求項1〜3のいずれかに記載の方
    法。
  5. 【請求項5】 前記(1)の場合であって、各粉末粒子
    ごとに付着を行い、その順序が無機化合物粉末粒子→石
    けん、二硫化モリブデン、ポリテトラフルオロエチレ
    ン、ワックス及び樹脂から選ばれる少なくとも1種の粉
    末粒子である請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記(1)の場合であって、前記無機化
    合物が金属のリン酸塩、ホウ酸塩、硫酸塩、ケイ酸塩及
    び硝酸塩から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜
    5のいずれかに記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記金属がナトリウム、マグネシウム、
    カリウム、カルシウム、マンガン、鉄、コバルト、ニッ
    ケル、銅及び亜鉛から選ばれる少なくとも1種である請
    求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記(1)又は(3)の場合であって、
    前記石けんが脂肪酸のカルシウム塩、カリウム塩、ナト
    リウム塩及び亜鉛塩から選ばれる少なくとも1種である
    請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記(1)又は(3)の場合であって、
    前記ワックスが融点60℃以上の合成ワックスである請
    求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記(1)又は(3)の場合であっ
    て、前記樹脂がガラス転移点40℃以上の合成樹脂であ
    る請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記(1)の場合であって、前記無機
    化合物粉末粒子と石けん、二硫化モリブデン、ポリテト
    ラフルオロエチレン、ワックス及び樹脂から選ばれる少
    なくとも1種の粉末粒子との質量比率が1:9〜9:1
    の範囲内である請求項1〜10のいずれかに記載の方
    法。
  12. 【請求項12】 前記(2)の場合であって、前記無機
    多価金属化合物中の多価金属が亜鉛、鉄、マンガン、ニ
    ッケル、コバルト、カルシウム、アルミニウム及びスズ
    から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜4のいず
    れかに記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記(2)の場合であって、前記無機
    多価金属化合物が該多価金属の酸化物、水酸化物、炭酸
    塩及びリン酸塩から選ばれる少なくとも1種である請求
    項1〜4及び12のいずれかに記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記(2)の場合であって、前記無機
    多価金属化合物がリン酸亜鉛及び酸化亜鉛から選ばれる
    少なくとも1種である請求項1〜4及び12及び13の
    いずれかに記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記(2)の場合であって、前記2層
    粉末粒子又は3層粉末粒子全体に対する金属石けん皮膜
    の質量比率が1〜30質量%である請求項1〜4及び1
    2〜14のいずれかに記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記(2)の場合であって、前記3層
    粉末粒子全体に対するアルカリ石けん等の皮膜の質量比
    率が0.1〜5質量%である請求項1〜4及び12〜1
    5のいずれかに記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記(3)の場合であって、前記2層
    粉末粒子又は3層粉末粒子と石けん、ワックス及び樹脂
    から選ばれる少なくとも1種との質量比率が1:9〜
    9:1である請求項1〜4及び8〜10のいずれかに記
    載の方法。
  18. 【請求項18】 前記(3)の場合であって、各粉末粒
    子ごとに付着を行い、その順序が前記2層粉末粒子又は
    3層粉末粒子→石けん、ワックス及び樹脂から選ばれる
    少なくとも1種の粉末粒子である請求項1〜4及び8〜
    10及び17のいずれかに記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記各粉末粒子の平均粒子径が0.5
    〜100μmである請求項1〜18のいずれかに記載の
    方法。
JP2002083907A 2002-03-25 2002-03-25 金属材料の塑性加工用表面処理方法 Expired - Fee Related JP3881269B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002083907A JP3881269B2 (ja) 2002-03-25 2002-03-25 金属材料の塑性加工用表面処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002083907A JP3881269B2 (ja) 2002-03-25 2002-03-25 金属材料の塑性加工用表面処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003277950A true JP2003277950A (ja) 2003-10-02
JP3881269B2 JP3881269B2 (ja) 2007-02-14

Family

ID=29231471

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002083907A Expired - Fee Related JP3881269B2 (ja) 2002-03-25 2002-03-25 金属材料の塑性加工用表面処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3881269B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006143988A (ja) * 2004-10-20 2006-06-08 Yushiro Chem Ind Co Ltd 塑性加工用潤滑被膜、塑性加工用潤滑被膜形成用組成物、塑性加工用素材、塑性加工品の製造方法並びに金属管、金属線又は金属棒の製造方法
JP2009040802A (ja) * 2007-08-06 2009-02-26 Matsufumi Takatani 基材の表面に潤滑性を付与する方法及び潤滑性表面を有する基材
CN105734558A (zh) * 2016-02-29 2016-07-06 苏州莱特复合材料有限公司 铝青铜基复合陶瓷涂层材料及其制备方法
WO2017094893A1 (ja) * 2015-12-04 2017-06-08 Jfeスチール株式会社 ステンレス鋼板用潤滑塗料および潤滑ステンレス鋼板
JP2017105986A (ja) * 2015-12-04 2017-06-15 Jfeスチール株式会社 ステンレス鋼板用潤滑塗料および潤滑ステンレス鋼板
JP2020527603A (ja) * 2017-07-12 2020-09-10 テルミル,インコーポレーテッド 細菌及び真菌に対して有効な抗菌性組成物
WO2024070735A1 (ja) * 2022-09-29 2024-04-04 株式会社神戸製鋼所 金属-有機化合物複合材

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006143988A (ja) * 2004-10-20 2006-06-08 Yushiro Chem Ind Co Ltd 塑性加工用潤滑被膜、塑性加工用潤滑被膜形成用組成物、塑性加工用素材、塑性加工品の製造方法並びに金属管、金属線又は金属棒の製造方法
JP2009040802A (ja) * 2007-08-06 2009-02-26 Matsufumi Takatani 基材の表面に潤滑性を付与する方法及び潤滑性表面を有する基材
WO2017094893A1 (ja) * 2015-12-04 2017-06-08 Jfeスチール株式会社 ステンレス鋼板用潤滑塗料および潤滑ステンレス鋼板
JP2017105986A (ja) * 2015-12-04 2017-06-15 Jfeスチール株式会社 ステンレス鋼板用潤滑塗料および潤滑ステンレス鋼板
CN105734558A (zh) * 2016-02-29 2016-07-06 苏州莱特复合材料有限公司 铝青铜基复合陶瓷涂层材料及其制备方法
JP2020527603A (ja) * 2017-07-12 2020-09-10 テルミル,インコーポレーテッド 細菌及び真菌に対して有効な抗菌性組成物
JP7338875B2 (ja) 2017-07-12 2023-09-05 テルミル,インコーポレーテッド 細菌及び真菌に対して有効な抗菌性組成物
WO2024070735A1 (ja) * 2022-09-29 2024-04-04 株式会社神戸製鋼所 金属-有機化合物複合材

Also Published As

Publication number Publication date
JP3881269B2 (ja) 2007-02-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5450892B2 (ja) 塑性加工用潤滑被膜剤とその製造方法
US7879772B2 (en) Process for cold plastic working of metallic materials
AU2009209697B2 (en) Method for coating metal surfaces with a phosphate layer and then with a polymer lubricant layer
JP4271573B2 (ja) ヘッダー加工用金属線材の製造方法
EP0412788B1 (en) Lubrication method for cold plastic working of metallic materials
JP3984159B2 (ja) 金属材料塑性加工用水系潤滑剤および潤滑皮膜の形成方法
JP3984158B2 (ja) 金属材料塑性加工用水系潤滑剤および潤滑皮膜の処理方法
JP2000309793A (ja) 金属材料塑性加工用水系潤滑剤
CN103154216B (zh) 金属材料塑性加工用润滑剂组成物、润滑被膜及具备其之被覆金属材料、以及被覆金属材料的制造方法
JP3881269B2 (ja) 金属材料の塑性加工用表面処理方法
JPH0355204B2 (ja)
JPWO2002020704A1 (ja) 高能率冷間鍛造用水系一工程型潤滑剤
JPH06212444A (ja) 金属冷間加工用の複合皮膜形成用金属表面処理液及び複合皮膜形成方法
CN105316664B (zh) 金属表面处理方法及金属表面处理剂
JP2007098582A (ja) プレコートアルミニウム合金板及びプレス成形品の製造方法
JP5680998B2 (ja) 塑性加工用潤滑被膜の形成方法
WO2021112175A1 (ja) 金属表面前処理剤
JP2002309385A (ja) 成形性に優れた良環境対応型潤滑表面処理金属製品
JP2005023336A (ja) プレス成形性に優れた亜鉛系めっき鋼板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050120

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060608

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060613

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060809

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060919

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061006

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061107

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20061010

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101117

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111117

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121117

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121117

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131117

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees