JP2003276799A - 食品用液体供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温の食品用液体を安定した温度でかつ迅速
に供給することができる食品用液体供給装置を提供す
る。 【解決手段】 食品用液体供給装置は、加熱ヒータ１１
ａを有し温水を生成する温水タンク１１と、保温ヒータ
１２ａを有するとともに温水タンク１１からの温水を受
ける保温タンク１２とを備えている。載置台２４上に容
器３０が載置されると、容器センサ１８が作動し、保温
タンク１２内の温水が温水電磁弁１７を有する温水ライ
ン１６を介して載置台３０上の容器３０内へ供給され
る。同時に原液タンク２０内の原液が原液電磁弁２２
ａ，２２ｂを有する原液ライン２１を介して載置台２４
上の容器３０内へ供給される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はお茶等の高温の食品
用液体を供給する食品用液体供給装置に係り、とりわけ
食品用液体を安定した温度でかつ迅速に供給することが
できる食品用液体供給装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、レストラン等において高温の
お茶がお客様に提供される。この場合、レストランに高
温のお茶を供給する食品用液体供給装置を設置し、この
食品用液体供給装置により高温のお茶を供給している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の食品用液体供給
装置は、お茶の供給時間が長く、お客様の数が多い場
合、これに十分対応することができない、という問題が
ある。またお客様の数が多い場合、供給されたお茶の温
度が低下してしまい、温かいお茶を供給できないことが
ある。

【０００４】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、高温の食品用液体を安定した温度でかつ迅
速に供給することができる食品用液体供給装置を提供す
ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、加熱ヒータを
有し温水を生成する温水タンクと、保温ヒータを有する
とともに温水タンクからの温水を受ける保温タンクと、
原液を収納する原液タンクと、容器を載置する載置台
と、保温タンクからの温水と、原液タンクからの原液を
各々載置台へ導く温水ラインおよび原液ラインとを備
え、温水ラインおよび原液ラインに、温水電磁弁と原液
電磁弁を各々取付けたことを特徴とする食品用液体供給
装置である。

【０００６】本発明は、載置台に、容器が載置台に載置
されたことを検知する容器センサを設け、温水電磁弁と
原液電磁弁は、各々容器センサからの信号に基づいて作
動することを特徴とする食品用液体供給装置である。

【０００７】本発明は、温水タンクは密閉タンクとなっ
ており、温水タンクと保温タンクとの間に、供給電磁弁
を有し温水タンク内の温水を保温タンクへ加圧供給する
供給ラインを設けたことを特徴とする食品用液体供給装
置である。

【０００８】本発明は、原液電磁弁は、上方に位置し通
常時開となる上方原液電磁弁と、下方に位置し通常時閉
となる下方原液電磁弁とからなることを特徴とする食品
用液体供給装置である。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図１および図２は、本発明
による食品用液体供給装置の一実施の形態を示す図であ
る。

【００１０】図１および図２に示すように、食品用液体
供給装置１０は、高温のお茶を供給するものであるが、
お茶の代わりにラーメンのダシ、そばのダシ等を供給し
てもよい。

【００１１】このような食品用液体供給装置１０は、加
熱ヒータ１１ａを有し温水を生成できる温水タンク１１
と、温水タンク１１の上方に配置され、保温ヒータ１２
ａを有するとともに温水タンク１１からの温水を受ける
保温タンク１２と、お茶の原液を収納する原液タンク２
０と、容器３０を載置する載置台２４と、保温タンク１
２からの温水を載置台２４へ導く温水ライン１６と、原
液タンク２０からの原液を載置台２４へ導く原液ライン
２１とを備えている。

【００１２】このうち温水タンク１１には、入口ライン
１９を介して水道水が供給され、この水道水は温水タン
ク１１内において加熱ヒータ１１ａにより加熱されて７
０℃〜９５℃の温水となる。

【００１３】温水タンク１１は密閉タンクからなり、温
水タンク１１内の温水は、１〜２ｋｇ／ｃｍ^２の圧力に
加圧された状態で供給ライン１４を介して保温タンク１
２内へ送られるようになっている。供給ライン１４には
供給電磁弁１５が取付けられており、この供給電磁弁１
５は保温タンク１２内に配置されたフロート１３からの
信号に基づいて制御部２５により開閉制御されるように
なっている。

【００１４】また、保温タンク１２内の温水は、保温ヒ
ータ１２ａにより７０℃〜９０℃に維持されている。さ
らに保温タンク１２からの温水ライン１６には、温水電
磁弁１７が取付けられている。

【００１５】さらにまた、原液タンク２０からの原液ラ
インク２１には、上方に位置し通常時開となる上方原液
電磁弁２２ａと、下方に位置し通常時閉となる下方原液
電磁弁２２ｂとが取付けられており、これら上方原液電
磁弁２２ａと下方原液電磁弁２２ｂとによって、原液電
磁弁２２ａ，２２ｂが構成される。

【００１６】また載置台２４には、容器３０が載置台２
４上に載置されたことを検知する容器センサ１８が取付
けられている。さらにこの容器センサ１８からの信号に
基づいて制御部２５により、温水電磁弁１７、上方原液
電磁弁２２ａ、および下方原液電磁弁２２ｂが開閉制御
される。

【００１７】この場合、容器センサ１８が作動すると、
温水ライン１６に取付けられた温水電磁弁１７が開とな
り、温水ライン１６から約１６０ｃｃ／１．２秒の流速
で温水がノズル１６ａを介して容器３０内へ供給され
る。また同時に、通常時開となる上方原液電磁弁２２ａ
が閉、通常時閉となる下方原液電磁弁２２ｂが開となっ
て、原液ライン２１のうち上方原液電磁弁２２ａと下方
原液電磁弁２２ｂとの間の定量の原液が容器３０内へ供
給される。

【００１８】なお、載置台２４上の容器３０としては、
１８０ｃｃのお茶容器が考えられる。

【００１９】次にこのような構成からなる本実施例の作
用について説明する。まず入口ライン１９から水道水が
温水タンク１１内へ供給され、この温水タンク１１内で
水道水は加熱ヒータ１１ａにより加熱され、７０℃〜９
５℃の温水が生成される。

【００２０】保温タンク１２内において温水が減少する
と、フロート１３からの信号に基づいて制御部２５によ
り供給電磁弁１５が開となり、１〜２ｋｇ／ｃｍ^２に加
圧された温水タンク１１内の温水が供給ライン１４を経
て保温タンク１２へ送られる。保温タンク１２内の温水
が十分に貯ったところで、フロート１３からの信号に基
づいて制御部２５により供給電磁弁１５が閉となる。保
温タンク１２内の温水は、保温ヒータ１２ａにより７０
℃〜９５℃に保温される。

【００２１】他方、載置台２４上に容器３０が載置さ
れ、容器センサ１８が容器３０が載置台２４上に載置さ
れたことを検知する。このとき、容器センサ１８からの
信号に基づいて制御部２５は温水電磁弁１７を開とし、
保温タンク１２内の温水を温水ライン１６およびノズル
１６ａを介して容器３０内へ供給する。この場合、容器
３０内へは１６０ｃｃ／１．２秒の流速で温水が供給さ
れる。同時に制御部２５は上方原液電磁弁２２ａを閉、
下方原液電磁弁２２ｂを開とし、上方原液電磁弁２２ａ
と下方原液電磁弁２２ｂとの間の原液ライン２１中にあ
る一定量のお茶の原液をノズル２１ａを介して容器３０
内へ供給する。

【００２２】このようにして容器３０内へお茶の原液と
温水とを同時に供給することにより、容器３０内におい
てお茶の原液と温水とが混合し、これによって容器３０
内に高温のお茶を提供することができる。

【００２３】以上のように本実施の形態によれば、容器
３０内に高温のお茶を迅速に、かつ温度を安定化させて
供給することができる。

【００２４】すなわち、保温タンク１２内の温水を温水
ライン１６およびノズル１６ａを介して１６０ｃｃ／
１．２秒という高速で容器３０内に供給することがで
き、このとき容器３０内で原液タンク２０からの原液と
温水とを確実に混合することができる。

【００２５】また、１６０ｃｃ／１．２秒という高速で
くり返し容器３０内に供給する場合、温水の温度が低下
することも考えられるが、本発明においては温水を生成
する温水タンク１１を設置するとともに、温水タンク１
１とは別個に温水を保温する保温タンク１２を設け、こ
の保温タンク１２から温水を容器３０へ供給するように
したので、例えば保温タンク内のみで温水を生成しかつ
温水を供給する場合に比較して、保温タンク１２から高
温の温水を安定した温度で確実に供給することができ
る。

【００２６】なお、原液タンク２０内にお茶の原液を収
納した例を示したが、これに限らず原液タンク２０内に
ラーメンのダシまたはソバのダシの原液を収納し、容器
３０内にラーメンのダシまたはソバのダシを供給しても
よい。

【００２７】また、上記実施の形態において、温水タン
ク１１を密閉タンクとして、温水タンク１１内の温水を
加圧状態で保温タンク１２内へ送る例を示したが、これ
に限らず温水タンク１１を大気開放型のタンクとし、温
水タンク１１内の温水を供給ポンプ（図示せず）により
保温タンク１２へ供給してもよい。

【００２８】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、高温の食
品用液体を安定した温度で、かつ迅速に供給することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による食品用液体供給装置の一実施例を
示す正面図。

【図２】図１に示す食品用液体供給装置の側面図。

【符号の説明】

１０ 食品用液体供給装置 １１ 温水タンク １１ａ 加熱ヒータ １２ 保温タンク １２ａ 保温ヒータ １４ 供給ライン １５ 供給電磁弁 １６ 温水ライン １７ 温水電磁弁 １８ 容器センサ ２０ 原液タンク ２１ 原液ライン ２２ａ 上方原液電磁弁 ２２ｂ 下方原液電磁弁 ２４ 載置台 ２５ 制御部 ３０ 容器

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】加熱ヒータを有し温水を生成する温水タン
   クと、 保温ヒータを有するとともに温水タンクからの温水を受
   ける保温タンクと、 原液を収納する原液タンクと、 容器を載置する載置台と、 保温タンクからの温水と、原液タンクからの原液を各々
   載置台へ導く温水ラインおよび原液ラインとを備え、 温水ラインおよび原液ラインに、温水電磁弁と原液電磁
   弁を各々取付けたことを特徴とする食品用液体供給装
   置。
2. 【請求項２】載置台に、容器が載置台に載置されたこと
   を検知する容器センサを設け、 温水電磁弁と原液電磁弁は、各々容器センサからの信号
   に基づいて作動することを特徴とする請求項１記載の食
   品用液体供給装置。
3. 【請求項３】温水タンクは密閉タンクとなっており、 温水タンクと保温タンクとの間に、供給電磁弁を有し温
   水タンク内の温水を保温タンクへ加圧供給する供給ライ
   ンを設けたことを特徴とする請求項１記載の食品用液体
   供給装置。
4. 【請求項４】原液電磁弁は、上方に位置し通常時開とな
   る上方原液電磁弁と、下方に位置し通常時閉となる下方
   原液電磁弁とからなることを特徴とする請求項１記載の
   食品用液体供給装置。