JPH08119392A - 液体定量注出装置 - Google Patents

液体定量注出装置

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JPH08119392A
JPH08119392A JP28149694A JP28149694A JPH08119392A JP H08119392 A JPH08119392 A JP H08119392A JP 28149694 A JP28149694 A JP 28149694A JP 28149694 A JP28149694 A JP 28149694A JP H08119392 A JPH08119392 A JP H08119392A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バック内の内容液を注出器具等に接触させる
ことなく、且つバック内に空気を侵入せさることなく、
バックから直接定量注出することができる。 【構成】 定量注出バックの注入口54を閉塞する注入
口弁17と、注出口56を閉塞する注出口弁18とをそ
れぞれ逆方向に移動するようにアクチュエータ19、2
0で駆動させ、注出口が閉塞すると注入口が開口して定
量袋55に定量の液体を貯溜し、注出口が開口すると注
入口が閉塞して前記定量袋内の液体を注出し、同時に希
釈液ノズルから希釈液が給液される。 【効果】 定量注出バックを良好に保持して最後まで正
確に定量注出することができ、且つ中性飲料等酸化劣化
し易い液体であっても、全体の注出が終わるまで長期に
わたって一定品質を維持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体注出時に液体貯溜
部に外気が侵入することなく、中性飲料でも長期にわた
って一定品質を保持したまま、定量の液体を注出するこ
とができる液体定量注出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、飲料液をカップに定量注出して提
供する液体定量注出装置として、カップ注出式自動販売
機、ボタン押圧式の液体ディスペンサー等が知られてい
る。カップ注出式自動販売機や液体ディスペンサー(以
下、単に液体定量注出装置という)は、一般に飲料液を
装置内のタンク(液体貯溜部)に貯溜し、そこから電磁
弁等を介して直接注出される構造になっているため、少
なくともタンクへの液充填時及びタンクからの液注出時
には、タンク内に外気が侵入し、貯溜された液体が腐敗
や酸化し易い欠点がある。また、従来の液体定量注出装
置は、装置に設けられた弁体及びノズル等を介してカッ
プに液体を供給しているので、これらの部品が汚染され
易く、衛生面での問題がある。従って、特に、空気と接
触するとすぐに酸化して品質を劣化させるコーヒーや紅
茶等は、従来の液体定量注出装置では常時高品質を維持
して提供することはできない問題があり、これらの飲料
液は液体定量注出装置での少量づつ分割して提供するに
は好ましくない。
【0003】一方、これらの液体定量注出装置で注出さ
れる液体は、ウーロン茶やコーヒー等酸化や腐敗し易い
中性飲料液の場合、流通過程での腐敗や変質を防ぐため
に、ガスバリヤー性の高い袋をダンボール箱に内蔵した
バッグインボックスと呼ばれる定量注出バックに工場で
無菌充填して提供されている。それにより、中性飲料で
あっても常温状態で長期保存が可能であり、流通コスト
を低減させている。しかしながら、上記のように従来、
バッグインボックスから、内部の液体を空気に触れさせ
ずに内溶液を少量づつ定量分割供与する手段はなく、開
封後は細菌汚染や酸化劣化が進み、長期間にわたって一
定品質を維持しながら分割供与することはできなかっ
た。そのため、例えば細菌汚染や酸化し易い中性飲料を
自動販売機に原料液として貯溜し、液体注出時に希釈し
てカップに注出するということは、品質保全上できなか
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の液体
定量注出装置の上記問題点を解消するために創案された
ものであり、定量注出バック内の液体が直接空気に触れ
ることがなく、且つ装置のノズル等の部品に接触するこ
となく液体を定量注出することができ、中性飲料等酸化
劣化し易い液体であっても、腐敗や酸化劣化のおそれが
なく、定量注出バック全体の注出が終わるまで長期にわ
たって一定品質を維持して供給することができ、しかも
最後まで正確に定量注出ができる液体定量注出装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を本発明の液体
定量注出装置は、液貯溜部と定量注出部を有する定量注
出バックの前記液貯溜部を保持する液貯溜袋保持部と、
該液貯溜袋保持部に保持された定量注出バックから液体
を定量注出する定量注出機構部とからなる液体定量注出
装置であって、前記液貯溜袋保持部から垂下した状態に
ある前記定量注出バックの注入口を開閉する注入口弁
と、注出口を開閉する注出口弁と、前記注入口弁を駆動
する注入口弁駆動用のアクチュエータと、前記注出口弁
を駆動する注出口弁駆動用のアクチュエータを有し、前
記注入口弁及び注出口弁が交互に作動するようにしてな
り、前記定量注出バックの注出口が閉塞すると注入口が
開口して前記定量注出部の定量袋に定量の液体を貯溜
し、注出口が開口すると注入口が閉塞して前記定量袋内
の液体を注出するようにしてなることを特徴とする構成
を採用することによって解決したものである。
【0006】前記液貯溜袋保持部は、前記定量注出機構
部側に下降傾斜する液貯溜部保持傾斜面を有し、該液貯
溜部保持傾斜面に液貯溜部に係合する係合突起を形成す
ることによって、液貯溜部を良好に保持する事ができ、
最後まで良好に液を流下させ正確に定量注出ができるよ
うにした。
【0007】液注出時に前記定量袋の側壁を押圧して液
を押し出すようにした液押出し板と、該液押出し板に対
向して配置された定量袋押え蓋とを有し、前記液押出し
板と前記定量袋押え蓋との間で定量袋保持空間を形成す
ることによって、より正確な定量性と確実な注出性を確
保するようにした。
【0008】そして、前記定量注出バックから液の注出
と同時に、該定量注出バックから注出液を受ける容器内
に、水又は湯等の希釈液を給液できるように希釈液ノズ
ルを設け、濃縮飲料等の内容液の注出と同時に飲用に適
する濃度に希釈することができようにした。
【0009】前記定量袋に対してほぼ垂直に移動可能に
設けられ、液注出時に該定量袋の側壁を押圧して液を押
し出すようにした液押出し板と、該液押出し板に対向し
て配置された定量袋押え蓋とを有し、前記液押出し板と
前記定量袋押え蓋との間が定量袋保持空間を形成するよ
うにした。
【0010】前記注入口弁駆動アクチュエータ及び注入
口弁駆動アクチュエータとして、シリンダ装置、ソレノ
イド装置、又はモータ駆動のカム等が採用できる。
【0011】
【作用】注出口弁と注入口弁とが互いに反対方向に移動
するように、アクチュエータを制御することによって、
注入口が開いているときは必ず注出口は閉じている状態
にあり、例えば、常時は注入口弁が開いて注出口弁は閉
じた状態にしておけば、定量袋内に液貯溜部から定量の
液体が流入して貯溜されている状態にある。液注出時に
は、注入口弁駆動アクチュエータ及び注入口弁駆動アク
チュエータが作動し、注入口弁が注入口を閉塞して貯溜
袋と定量袋との連通を遮断すると共に、注出口弁が注出
口を開口するので、注出中に液貯溜部に外気が侵入する
ことなく、定量注出することができる。また、注出が終
了するまで、装置内の器具と全く接触することなく、一
定量の液を繰り返し注出することができるので、汚染さ
れるおそれがなく、従来の液定量注出装置の衛生面での
不安を解消することができる。従って、本装置によっ
て、工場で無菌充填された液貯溜部と定量注出部が一体
になった定量注出バックから、液貯溜部に空気を侵入さ
せることなく、且つ定量注出バックの内面とのみ接触し
て定量づつ分割して注出することができるから、液貯溜
部に貯溜されている液は完全に外気と遮断され、長期間
保存しても細菌汚染や酸化することがなく、使い終わる
まで一定品質を保つことができる。それ故本装置によれ
ば、中性飲料、特に酸化や腐敗し易くディスペンサーか
らの注出には不適であったコーヒー、ウーロン茶等の注
出にも適用できる。
【0012】また、液注出時は液押出し板押しバネが圧
縮されて液押出し板が定量袋の側面を最初は弱い力でゆ
っくりと押し、バネが圧縮されるに従って次第に強く且
つ早く押すので、液は注出口からほぼ一定流量で注出す
る。そして、定量袋に注入時の液押出し板と定量袋押え
板との間隔を調整することができるので、定量袋の充填
量の少量調節ができる。例えば、定量袋の容量が30c
cである場合、1回で注出する量を30cc〜25cc
の間で調整することができる。
【0013】貯溜袋部が、液貯溜部保持傾斜面に突設さ
れた係合突起に嵌合して保持されているので、該貯溜袋
部が滑り落ちるのを防止し、且つ貯溜袋部と注入口間の
形状が一定に保たれるので、液の流出が常に一定とな
り、最後まで良好に注出できる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の液定量注出装置の実施例を図
面に基づき詳細に説明する。まず、本発明の実施例の具
体的構成を説明する前に、本実施例の液定量注出装置に
適用される貯溜袋部と定量注出部とを有する定量注出バ
ックの具体例を図5によって説明する。
【0015】本実施例の定量注出バック51は、ガスバ
リア性が高く且つ可撓性である材料、例えばポリエチレ
ン/接着層/エバール/接着層/ポリエチレンの多層フ
イルムで形成され、貯溜袋部52と定量注出部53とか
らなる。定量注出部53は、定量袋55、貯溜袋部52
と定量袋55とを連通する注入口54、及び定量袋55
に前記注入口と反対側に接続され先端が閉塞している注
出口56とからなり、定量注出バック全体が密閉状態に
形成されている。図の実施例では、表壁と裏壁の2枚の
フイルムを周縁をヒートシールすることによってバック
が形成されており、周縁部がヒートシール部57となっ
ている。貯溜袋部52の表壁には、プラスチック材料で
成形された密閉蓋付の充填口59が一体に取付けられて
いる。また、定量袋53の周縁のヒートシール部57の
4隅には図示のように、該定量袋を液定量注出装置に位
置決めして取付けるためのセット穴58が4隅に形成さ
れている。また、貯溜袋部52の下方側中央部には、後
述する液定量注出装置の液貯溜部保持傾斜面に突設され
た係合突起に嵌合して、該貯溜袋部が滑り落ちるのを防
止するためと、液の流下圧を一定に保つために、保持孔
62が形成されている。勿論、該保持孔の周縁部は表壁
と裏壁がヒートシールされて密閉されている。なお、6
3、63は貯溜袋部上縁に設けられた位置決め用の凹部
である。
【0016】以上のように形成された定量注出バック5
1は、未使用状態では注入口54の基端部を破線60で
示すように着脱自在のピン等で挾んで貯溜袋部52から
定量袋53に液が流出しないように注入口を閉塞してお
き、無菌充填機で内容物を充填する。
【0017】次に、以上のように構成された定量注出バ
ックから液を定量注出する本発明の実施例に係る液定量
注出装置を説明する。本実施例の液定量注出装置の全体
図が図4に示されており、該実施例は液を注出ボタンを
押すことによってカップ載せ台に置いたカップに定量の
液を注出する液ディスペンサーに適用した場合の実施例
である。該ディスペンサー1は、図5に示すような飲料
液が充填された定量注出付袋の貯溜袋部52を設置する
液貯溜袋保持部2、定量注出バックから液を外気や埃が
侵入するのを阻止しながら外部に定量注出する定量注出
機構部3、及び駆動制御部4を備え、注出ボタン5を押
すことによってカップ載せ台6に置いたカップ7に定量
の液を注出するようになっている。なお、図4における
8は電源スイッチである。
【0018】液貯溜袋保持部2は、図4に破線で示すよ
うに、定量注出機構部3側に下降傾斜する液貯溜部保持
傾斜面9を有し、該傾斜面の定量注出機構部側寄り中央
部に液貯溜部に形成された保持孔62に嵌合する係合突
起21が突設され、且つ後端部には液貯溜部に形成され
た凹部63、63に嵌合して位置決めする2本の位置決
め突起22が突設されている。
【0019】以下、本実施例装置の主要部である定量注
出機構部3の具体的構成を図1〜図3により説明する。
図中、11は基台であり、該基台の前面壁12、該前面
壁に取付けられた枠体13、及び該枠体に着脱自在若し
くは開閉自在に取付けられた定量袋押え蓋14とで、後
述する定量注出バックの定量注出部が垂下する空間15
を形成している。17は注入口弁であり、注入口弁駆動
用のアクチュエータ19の作動ロッド先端に固定され、
アクチュエータが作動することによって定量注出バック
の注入口が位置する空間に突出して該注入口を枠体面と
の間で押圧して注入口の開閉を行うようになっている。
18は同様に注出口が位置する空間に突出して同様に注
出口を開閉する注出口弁であり、注出口弁駆動用のアク
チュエータ20で駆動される。これらのアクチュエータ
は、本実施例では空圧シリンダで形成したが、空圧リン
ダに限らず、油圧シリンダ、又はソレノイド、さらには
モータで回転駆動されるカム手段等、適宜の手段が採用
できる。そして、アクチュエータ19とアクチュエータ
20が、交互に作動することによって、定量袋に一定量
の液を貯溜し、且つ該液を外部に注出できるようになっ
ている。
【0020】30は定量袋が位置する空間15内に進出
可能に設けられた液押出し板であり、該液押出し板30
と前記定量袋押え蓋14とで定量袋保持空間を形成し、
該液押出し板30を空間15への進出量を調整すること
によって、定量袋内に流入する液量を微調整することが
でき、且つ液注出時に液押出し板30を進出させて定量
袋を押圧することによって、定量袋内の液を押出し良好
に注出することができる。液押出し板30は、図示する
ように基台1の前壁12、中間壁31、及び後方壁32
に摺動自在に貫通支持された4本の駆動ロッド33に固
定されている。該4本の駆動ロッド33には、基台11
の前面壁12と中間壁31との間に位置する前部連結板
34と後方壁寄りに位置する後部連結板35とを互いに
連結して一体に移動する液押出し板駆動体36が摺動自
在に嵌合され、前部連結板34と駆動ロッド23に固定
されたバネ止めピン37との間に液押出し板押しバネ3
8が嵌合され、且つ中間壁31と後部連結板35との間
に液押出し板戻しバネ39が嵌合され、駆動ロッド23
を常に図1において右側に移動するように付勢してい
る。
【0021】40は液押出し板駆動アクチュエータであ
る液押出し板駆動レノイドであり、そのプランジャ41
が後部連結板35に連結され、該液押出し板駆動ソレノ
イドを作動させることによって、液押出し板駆動体36
を図1において右方に移動させ、液押出し板押しバネ3
8を介して駆動ロッド33を押し、液押出し板30が定
量袋を押圧するようになっている。なお、液押出し板押
しバネ38は、上方(注入口側)の駆動ロッドに嵌合し
ているものが、下方(注出口側)の駆動ロッドに嵌合し
ているものより、若干バネ力を強く設定してある。42
はロッド33に固定された液押出し板戻し止めピンであ
り、液押出し板戻しバネ39によって図1において右方
向に付勢されている後部連結板35が係合することによ
って、駆動ロッドが右方向に移動し、液押出し板30が
初期位置に自動的に復帰するようになっている。44は
後方壁32に設けられ液押出し板移動量調節ネジであ
り、液押出し板駆動体36の移動位置を調整し、液押出
し板30の停止位置を調節する。なお、45は前面板1
2に着脱自在に設けられた定量袋設定ピンであり、前記
定量注出バックの定量袋のヒートシールされた4隅に形
成されたセット穴58と一致する位置に設けられてい
る。
【0022】47は、水道あるいは、冷水又は湯を供給
する給水槽に電磁弁を介して連結された希釈液ノズルで
ある。
【0023】本実施例の液定量注出装置は、以上のよう
に構成され、図5に示すような、液が充填された定量注
出バック51の貯溜袋部52を液貯溜袋保持傾斜面9に
保持孔62、凹部63をそれぞれ係合突起21及び位置
決め突起22に係合させて装着し、定量注出部53を定
量注出機構部3の空間15にセットする。なお、定量注
出バック51を液定量注出装置に装着するとき、定量袋
押え蓋14を開き、図3に示すように、枠体13の開口
部から前面壁12及び液押出し板30を露見させること
によって、定量注出バックの定量注出部53を容易に空
間15内に位置させることができる。そして、定量袋の
4隅に設けたセット穴58にセットピン45を挿入して
定量袋を前面壁に支持させることによって、定量注出部
を位置決めして正確にセットすることができる。
【0024】その際、液押出し板30は図1に示すよう
な位置にあり、該液押出し板と定量袋押え蓋との間隔が
定量袋の拡がりを規制し、該定量袋の流入量を規制して
いる。従って、調節ネジ44を回して液押出し板30と
定量袋押え蓋14との間隔を調整することによって、定
量袋に流入する液量を調節することができる。また、不
作動状態では注出口弁18は図1に示すように空間15
を遮断するように突出している位置にあるが、定量注出
部をセットするときは、手動又は弁駆動ソレノイド21
によって注出口弁を移動させ、注出口弁と枠体13の間
から定量注出バックの注出口を垂下させて、その先端を
図4に示すように定量注出部から外部に垂下させる。そ
して、定量注出部のセットが完了したら、定量押え蓋1
4を閉じ定量注出バックの注入口を閉塞していたピンを
抜いて、最後に注出口下端を図5に示す破線61より切
断して注出口を開口して、注出する準備作業が終了す
る。
【0025】次に、カップに液を定量注出する作動を図
6により説明する。前記のように、定量注出バックをセ
ットして準備作業が終了した時点では、同図(a)に示
すように、注入口弁17は開いて注出口弁18は閉じた
状態であるので、定量袋55内に貯溜袋部52から液が
流下し、定量袋内に定量の液が貯溜されている状態にあ
る。次に、注出ボタンを押すとアクチュエータ19最初
に注入口弁17が定量注出バックの注入口54を押圧し
て、注入口を閉塞して貯溜袋と定量袋との導通を遮断
し、次いでアクチュエータ20が作動して注出口弁18
が注出口56を開口する(同図(b))。
【0026】その後、注出ボタンを押してから時間遅れ
で、定量袋駆動ソレノイド40が作動し、液押出し板駆
動体を図1において左動させることによって、液押出し
板押しバネ38が圧縮されることにより、液押出し板3
0は、最初は弱い力でゆっくりと押され、液押出し板押
しバネ38が圧縮されるに従って次第に強く且つ早く押
される。それにより、定量袋は押しバネ38の反発力で
緩衝されながら押圧され、内容物を注出口からほぼ一定
流量で注出される。そして、液押出し板押しバネは、上
方側のものがバネ力を強くしてあるので、液押出し板は
若干前傾状態で定量袋を押すことができ、定量袋の液を
袋内に残留させることなく最後まで良好に注出させるこ
とができる。なお、定量袋駆動ソレノイドの作動時間
は、定量袋の容量等により適宜選定すれば良い。
【0027】注出が終了すると、まずアクチュエータ2
0が作動して注出口弁18が進出し、次いで、アクチュ
エータ19の作動が停止して注入口弁17が退避して、
注出口が閉じ注入口が開く(同図(e))。その後、定
量袋駆動ソレノイド40の作動が停止する。それにより
液押出し板戻しバネ38によって液押出し板駆動体36
が押されて、駆動ロッド33が右動され、液押出し板3
0が初期の位置に復帰する(同図(f))。それによ
り、貯溜袋から液が流下して同図(a)の状態になり、
次の注出に備える。なお、注出ボタンをおすことによっ
て、希釈液ノズルの電磁弁も作動して給水を開始してカ
ップに一定量の水又は湯を供給して一定濃度に希釈する
ようにする。なお、希釈液ノズルから給水量は、カップ
が所定重量になったのを検知して給水を停止するか、ま
た予め電磁弁の作動時間を設定しておくことによって一
定量の液を注出できるようにする等、適宜の手段を採用
することができる。
【0028】以上のように、本実施例装置によれば、無
菌充填された定量注出バックから外気を侵入させること
なく、直接定量注出できるので、従来困難であった中性
飲料濃縮液等の無菌バッグインボックスにも適用でき、
飲料液の輸送コスト及び保管コストを著しく低減でき
る。また、特に本発明では、液貯溜部が、液貯溜部傾斜
面に設けられた係合突起に嵌合して保持されるので、液
貯溜部を確実に保持して、最後まで確実に注出すること
ができる。また、係合突起位置で貯溜袋部内の液の流路
が2分されるので、貯溜袋部内の液量がが多い初期に
は、該位置で液の流下に抵抗与え注出口の液圧をほぼ一
定に保つことができ、常に良好に注出することができ
る。
【0029】以上本発明の実施例を詳細に説明したが、
本発明は上記実施例に限るものでなく、種々の設計変更
が可能である。例えば、上記実施例では、液押出し板3
0は定量袋駆動ソレノイドで液押出し板駆動体を介して
間接的に駆動するようにしてあるが、定量袋駆動ソレノ
イドで直接液押出し板を駆動するようにしてもよい。ま
た、液押出し板の駆動は、ソレノイドに限らず、シリン
ダ装置、カム機構等適宜の手段が採用できる。また、本
発明の液定量注出装置は、液自動販売機等種々の液注出
装置に適用できる。
【0030】
【発明の効果】本発明の定量注出装置は、以上のように
構成され次のような格別の効果を奏するものである。
【0031】使用中に装置内の液貯溜部内に空気が侵入
することがなく、注出することができるので、酸化し易
い飲料液でも酸化劣化することがなく長期間一定品質を
維持して少量づつの分割注出ができる。且つ液は、注出
が終了するまで殺菌され無菌充填された定量注出バック
の内面とのみ接触し、装置内の器具とは全く接触するこ
となく、一定量の液を繰り返し注出することができるの
で、汚染されるおそれがなく、従来のカップ式液ディス
ペンサーの衛生面での不安を解消することができる。そ
れ故本装置によれば、中性飲料、特に酸化や腐敗し易く
ディスペンサーからの注出には不適であった濃縮飲料液
等の注出にも適用でき、流通コストの低減を図ることが
できる。
【0032】また、構造が簡単で弁の開閉も確実に安定
してでき、且つ操作も簡単で熟練を要せずして確実に定
量注出ができ、しかもノズル等の部品を消毒する必要も
なく保守管理が容易である。
【0033】請求項2の構成によれば、液貯溜部が、液
貯溜部傾斜面に設けられた係合突起に嵌合して保持され
るので、液貯溜部を確実に保持して、最後まで確実に且
つ良好に定量注出することができる。
【0034】請求項3の構成によれば、定量袋内に定量
の液体を確実に貯溜することができ、且つその定量袋の
貯溜量の少量調節が簡単にでき、注出量を調整すること
ができ、また定量袋の液体を残留させることなく最後ま
で良好に注出させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る液体定量注出装置の定量
注出機構部の側面図である。
【図2】その平面図である。
【図3】その正面図である。
【図4】(a)は本発明の液体定量注出装置の実施例に
係るディスペンサーの正面図、(b)は側面図である。
【図5】本発明の液体定量注出装置に適用される定量注
出バックの実施例である定量注出バックの正面図であ
る。
【図6】液体定量注出装置による定量注出工程説明図で
ある。
【符号の説明】
1 ディスペンサー 3 定量注出機
構部 11 基台 12 前面壁 13 枠体 14 定量袋押
え蓋 15 空間 16 弁組立体 17 注入口弁 18 注出弁 19 保持板 21 係合突起 22 引張スプリング 30 液押出し
板 36 液押出し板駆動体 38 液押出し
板押しバネ 39 液押出し板戻しバネ 44 液押出し
板移動量調節ネジ 40 定量袋駆動ソレノイド 45 定量袋設
定ピン 51 定量注出バック 52 液貯溜袋 53 定量注出部 54 注入口 55 定量袋 56 注出口

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液貯溜部と定量注出部を有する定量注出
    バックの前記液貯溜部を保持する液貯溜袋保持部と、該
    液貯溜袋保持部に保持された定量注出バックから液体を
    定量注出する定量注出機構部とからなる液体定量注出装
    置であって、前記液貯溜袋保持部から垂下した状態にあ
    る前記定量注出バックの注入口を開閉する注入口弁と、
    注出口を開閉する注出口弁と、前記注入口弁を駆動する
    注入口弁駆動用のアクチュエータと、前記注出口弁を駆
    動する注出口弁駆動用のアクチュエータを有し、前記注
    入口弁及び注出口弁が交互に作動するようにしてなり、
    前記定量注出バックの注出口が閉塞すると注入口が開口
    して前記定量注出部の定量袋に定量の液体を貯溜し、注
    出口が開口すると注入口が閉塞して前記定量袋内の液体
    を注出するようにしてなることを特徴とする液体定量注
    出装置。
  2. 【請求項2】 前記液貯溜袋保持部は、前記定量注出機
    構部側に下降傾斜する液貯溜部保持傾斜面を有し、該液
    貯溜部保持傾斜面に液貯溜部に係合する係合突起が形成
    されている請求項1記載の液体定量注出装置。
  3. 【請求項3】 液注出時に前記定量袋の側壁を押圧して
    液を押し出すようにした液押出し板と、該液押出し板に
    対向して配置された定量袋押え蓋とを有し、前記液押出
    し板と前記定量袋押え蓋との間が定量袋保持空間を形成
    する請求項1又は2記載の液体定量注出装置。
  4. 【請求項4】 前記定量注出バックからの注出液を受け
    る容器内に、希釈液を給液する希釈液ノズルを設けた請
    求項1、2又は3記載の液体定量注出装置。
  5. 【請求項5】 前記注入口弁駆動アクチュエータ及び注
    入口弁駆動アクチュエータがシリンダ装置である請求項
    1〜4何れか記載の液体定量注出装置。
  6. 【請求項6】 前記注入口弁駆動アクチュエータ及び注
    入口弁駆動アクチュエータがソレノイド装置である請求
    項1〜4何れか記載の液体定量注出装置。
  7. 【請求項7】 前記注入口弁駆動アクチュエータ及び注
    入口弁駆動アクチュエータがソレノイド装置である請求
    項1〜4何れか記載の液体定量注出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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