JP2003276613A - チルト位置調整装置 - Google Patents
チルト位置調整装置Info
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- JP2003276613A JP2003276613A JP2002085955A JP2002085955A JP2003276613A JP 2003276613 A JP2003276613 A JP 2003276613A JP 2002085955 A JP2002085955 A JP 2002085955A JP 2002085955 A JP2002085955 A JP 2002085955A JP 2003276613 A JP2003276613 A JP 2003276613A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pivot
- steering column
- steering
- shaft
- adjusting device
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型で剛性の優れるチルト位置調整装置を実
現することである。 【解決手段】 第1枢軸4を前記ステアリングコラムの
上方に配置し、前記第2枢軸5を前記ステアリングコラ
ム20の下方に配置すること。
現することである。 【解決手段】 第1枢軸4を前記ステアリングコラムの
上方に配置し、前記第2枢軸5を前記ステアリングコラ
ム20の下方に配置すること。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータを用いてス
テアリングホイールの上下位置の調整を行うステアリン
グ装置の位置調整装置に関する。
テアリングホイールの上下位置の調整を行うステアリン
グ装置の位置調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のステアリングホイールの上下位
置を調整する装置としては、例えば特開平181613
号公報に示されるものが知られている。この装置では、
ステアリングホイールの回転を伝達するように操舵装置
を構成しているステアリングシャフトを備えるステアリ
ングコラムは、車体に取付け支持される前側部分と、ス
テアリングホイールが取付けられる後側部分とに2分割
されている。そして、前側部分と後側部分はステアリン
グコラムの中心軸上に配置された枢軸で結合されてい
る。ステアリングホイールの上下方向の位置を調整可能
にするために、ステアリングコラムの下側に配置され、
ステアリングコラムの前側部分および後側部分とそれぞ
れ連結され、それらの間で伸縮自在に作動する駆動機構
が備えられている。駆動機構が伸びるように作動したと
き、ステアリングコラムの後側部分は枢軸周りに回転し
ステアリングホイールを持ち上げるように、また駆動機
構が縮むように作動したときステアリングホイールを下
げるように作動する。
置を調整する装置としては、例えば特開平181613
号公報に示されるものが知られている。この装置では、
ステアリングホイールの回転を伝達するように操舵装置
を構成しているステアリングシャフトを備えるステアリ
ングコラムは、車体に取付け支持される前側部分と、ス
テアリングホイールが取付けられる後側部分とに2分割
されている。そして、前側部分と後側部分はステアリン
グコラムの中心軸上に配置された枢軸で結合されてい
る。ステアリングホイールの上下方向の位置を調整可能
にするために、ステアリングコラムの下側に配置され、
ステアリングコラムの前側部分および後側部分とそれぞ
れ連結され、それらの間で伸縮自在に作動する駆動機構
が備えられている。駆動機構が伸びるように作動したと
き、ステアリングコラムの後側部分は枢軸周りに回転し
ステアリングホイールを持ち上げるように、また駆動機
構が縮むように作動したときステアリングホイールを下
げるように作動する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術による装置の構成では、車体へ取付けられるス
テアリングコラムの前側部とステアリングホイールを支
持する後側部の間に枢軸が配置されるために、ステアリ
ングホイールの位置が車体への取付け部から遠くなって
しまう。このため、ステアリングホイールを支持する剛
性の確保が難しく、車両振動の影響を受け易くなる。こ
れを避けるためにはチルト位置調整装置の各構成部品を
大型にして剛性を確保しなければならない問題がある。
また、このような従来の装置ではステアリングコラムに
内蔵されるステアリングシャフトもこの枢軸位置で分割
されるために、ユニバーサルジョイントなどの複雑で高
価な連結機構を必要とする。
従来技術による装置の構成では、車体へ取付けられるス
テアリングコラムの前側部とステアリングホイールを支
持する後側部の間に枢軸が配置されるために、ステアリ
ングホイールの位置が車体への取付け部から遠くなって
しまう。このため、ステアリングホイールを支持する剛
性の確保が難しく、車両振動の影響を受け易くなる。こ
れを避けるためにはチルト位置調整装置の各構成部品を
大型にして剛性を確保しなければならない問題がある。
また、このような従来の装置ではステアリングコラムに
内蔵されるステアリングシャフトもこの枢軸位置で分割
されるために、ユニバーサルジョイントなどの複雑で高
価な連結機構を必要とする。
【0004】更に、車両では通常ステアリングコラムの
下側のスペースが狭いために、ステアリングコラムの軸
の下方に配置される駆動機構取付け位置は枢軸からの距
離を大きく採るのが難しい。このために、駆動機構には
大きな荷重出力と、遊びの少ない高精度の作動が必要と
され高価になる問題がある。
下側のスペースが狭いために、ステアリングコラムの軸
の下方に配置される駆動機構取付け位置は枢軸からの距
離を大きく採るのが難しい。このために、駆動機構には
大きな荷重出力と、遊びの少ない高精度の作動が必要と
され高価になる問題がある。
【0005】本発明の課題は、上記問題を解決し小型で
剛性の優れるチルト位置調整装置を実現することであ
る。
剛性の優れるチルト位置調整装置を実現することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた第1の技術的手段は、車体の概略前後方向に延
びる中心軸を有し、後方端部にステアリングホイールを
支持するステアリングコラムと、前記車体に固定して取
付けられる支持部材と、前記支持部材に前記ステアリン
グコラムを回転自在に結合する第1枢軸と、前記ステア
リングコラムとは第2枢軸で、また前記支持部材とは第
2枢軸で回転自在に結合され、前記支持部材に対し前記
ステアリングコラムを前記第1枢軸周りに回転させるよ
うに作動する駆動機構とを備えるチルト位置調整装置に
おいて、前記第1枢軸を前記ステアリングコラムの上方
に配置し、前記第2枢軸を前記ステアリングコラムの下
方に配置するようにしたことである。
に講じた第1の技術的手段は、車体の概略前後方向に延
びる中心軸を有し、後方端部にステアリングホイールを
支持するステアリングコラムと、前記車体に固定して取
付けられる支持部材と、前記支持部材に前記ステアリン
グコラムを回転自在に結合する第1枢軸と、前記ステア
リングコラムとは第2枢軸で、また前記支持部材とは第
2枢軸で回転自在に結合され、前記支持部材に対し前記
ステアリングコラムを前記第1枢軸周りに回転させるよ
うに作動する駆動機構とを備えるチルト位置調整装置に
おいて、前記第1枢軸を前記ステアリングコラムの上方
に配置し、前記第2枢軸を前記ステアリングコラムの下
方に配置するようにしたことである。
【0007】この構成によって、ステアリングコラムは
枢軸によって分割されないために、ステアリングコラム
を車体に支持する支持部材とステアリングホイールの距
離を短くでき、ステアリングホイールを支持する剛性を
高め振動の影響を少なくできるようになる。またステア
リングコラムを回転自在に支持する第1枢軸を、ステア
リングコラムの上方に配置し、駆動機構と第1枢軸の距
離を大きくできるようにしたために、駆動機構に要求さ
れる荷重出力を小さく、また作動の遊びの影響が小さく
なるようにすることができる。
枢軸によって分割されないために、ステアリングコラム
を車体に支持する支持部材とステアリングホイールの距
離を短くでき、ステアリングホイールを支持する剛性を
高め振動の影響を少なくできるようになる。またステア
リングコラムを回転自在に支持する第1枢軸を、ステア
リングコラムの上方に配置し、駆動機構と第1枢軸の距
離を大きくできるようにしたために、駆動機構に要求さ
れる荷重出力を小さく、また作動の遊びの影響が小さく
なるようにすることができる。
【0008】また、上記した課題を解決するために第2
の手段として、上記第1の技術的な手段に加えて、前記
第1枢軸から前記ステアリングホイールまでの距離aと
し、前記第1枢軸から前記第2枢軸までの距離bとした
とき、a/bを4以下に設定するようにすると良い。
の手段として、上記第1の技術的な手段に加えて、前記
第1枢軸から前記ステアリングホイールまでの距離aと
し、前記第1枢軸から前記第2枢軸までの距離bとした
とき、a/bを4以下に設定するようにすると良い。
【0009】この構成によって、ステアリングホイール
を支持する剛性を確実に確保できるようになる。
を支持する剛性を確実に確保できるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の一実施形態を図
1乃至図3に基づいて説明する。
1乃至図3に基づいて説明する。
【0011】図1に示すステアリング装置1は、車両の
概略前後方向(図1に示す略左方が前方となる)長く伸
びるステアリングコラム20を備えている。ステアリン
グコラム20は筒上のステアリングチューブ32を備
え、ステアリングチューブ32内には同軸上に伸びるス
テアリングシャフト31が回転自在に支持されている。
ステアリングシャフト31の後方端には既知のようにス
テアリングホイール10が固定して取付けられる。
概略前後方向(図1に示す略左方が前方となる)長く伸
びるステアリングコラム20を備えている。ステアリン
グコラム20は筒上のステアリングチューブ32を備
え、ステアリングチューブ32内には同軸上に伸びるス
テアリングシャフト31が回転自在に支持されている。
ステアリングシャフト31の後方端には既知のようにス
テアリングホイール10が固定して取付けられる。
【0012】また、ステアリングチューブ32の前方端
部付近にはステアリングホイール10の位置を上下方向
に調整可能とするチルト位置調整装置2が備えられてい
る。
部付近にはステアリングホイール10の位置を上下方向
に調整可能とするチルト位置調整装置2が備えられてい
る。
【0013】図1及び図2に示されるように、チルト位
置調整装置2には、ハウジングブラケット21と、ハウ
ジングブラケット21に溶接等で固定される取付けブラ
ケット25が備えられ、車両の車体9側に取付けネジ9
1およびピン92によって固定されている。ハウジング
ブラケット21は、図2に示されるように、ステアリン
グシャフト31の回転軸と直角方向の断面で、ステアリ
ングシャフト31を囲む4角形の枠体に形成されてい
る。ハウジングブラケット21の上部と下部には夫々ス
テアリングシャフト31の回転軸と直角方向に水平に延
びる軸線を形成するように、2対の軸受け22、23が
固定されている。
置調整装置2には、ハウジングブラケット21と、ハウ
ジングブラケット21に溶接等で固定される取付けブラ
ケット25が備えられ、車両の車体9側に取付けネジ9
1およびピン92によって固定されている。ハウジング
ブラケット21は、図2に示されるように、ステアリン
グシャフト31の回転軸と直角方向の断面で、ステアリ
ングシャフト31を囲む4角形の枠体に形成されてい
る。ハウジングブラケット21の上部と下部には夫々ス
テアリングシャフト31の回転軸と直角方向に水平に延
びる軸線を形成するように、2対の軸受け22、23が
固定されている。
【0014】図1、図2及び図3に示されるように、ハ
ウジングブラケット21内に位置するステアリングチュ
ーブ32の外径上に、ヨーク35が固定して取付けられ
ている。ヨーク35は上方に平行に延びる1対の第1ア
ーム部36を備え、各第1アーム部36の上端部には、
ステアリングシャフト31の回転軸とは直角方向に水平
に延びる軸線を有するように穴36aが形成されてい
る。そして各穴36aには、それぞれ1対のシャフト4
1が回転可能に嵌合され、更にシャフト41はハウジン
グブラケット21の上部に固定された軸受け22にネジ
締め固定される構成となっている。これによって、ステ
アリングコラム20をハウジングブラケット21に回転
自在に支持する第1枢軸4を構成している。
ウジングブラケット21内に位置するステアリングチュ
ーブ32の外径上に、ヨーク35が固定して取付けられ
ている。ヨーク35は上方に平行に延びる1対の第1ア
ーム部36を備え、各第1アーム部36の上端部には、
ステアリングシャフト31の回転軸とは直角方向に水平
に延びる軸線を有するように穴36aが形成されてい
る。そして各穴36aには、それぞれ1対のシャフト4
1が回転可能に嵌合され、更にシャフト41はハウジン
グブラケット21の上部に固定された軸受け22にネジ
締め固定される構成となっている。これによって、ステ
アリングコラム20をハウジングブラケット21に回転
自在に支持する第1枢軸4を構成している。
【0015】次に図3に示されるように、ヨーク35に
は更に下方に平行に延びる1対の第2アーム部58が形
成されている。各第2アーム部58の下端部には、ステ
アリングシャフト31の回転軸とは直角の方向に水平に
延びる軸線を形成するように穴58aが形成されてい
る。
は更に下方に平行に延びる1対の第2アーム部58が形
成されている。各第2アーム部58の下端部には、ステ
アリングシャフト31の回転軸とは直角の方向に水平に
延びる軸線を形成するように穴58aが形成されてい
る。
【0016】更に図1と図3に示されるように、チルト
位置調整装置2はモータ55と減速機構53で構成され
る駆動装置50を備えている。駆動装置50は、モータ
55の回転作動を減速機構53で減速して、減速機構5
3のケーシング54の内部に回転支持されるスクリュシ
ャフト56を回転する構成となっている。ケーシング5
4は、図3に示されるように各第2アーム部58の間に
配置され、軸穴54aを有している。軸穴54aはケー
シング54の左右から夫々同一の水平軸上に位置するよ
うに形成され、各軸穴54aには一対のシャフト51が
回転自在に嵌合されている。シャフト51は穴58aに
ネジ締め固定される構成となっている。これにより、駆
動装置50をステアリングコラム20に回転自在に支持
する第2枢軸5を構成している。
位置調整装置2はモータ55と減速機構53で構成され
る駆動装置50を備えている。駆動装置50は、モータ
55の回転作動を減速機構53で減速して、減速機構5
3のケーシング54の内部に回転支持されるスクリュシ
ャフト56を回転する構成となっている。ケーシング5
4は、図3に示されるように各第2アーム部58の間に
配置され、軸穴54aを有している。軸穴54aはケー
シング54の左右から夫々同一の水平軸上に位置するよ
うに形成され、各軸穴54aには一対のシャフト51が
回転自在に嵌合されている。シャフト51は穴58aに
ネジ締め固定される構成となっている。これにより、駆
動装置50をステアリングコラム20に回転自在に支持
する第2枢軸5を構成している。
【0017】次に、図1と図2に示すように、スクリュ
シャフト56はケーシング54から前方に突出して延
び、その突出部分の外径上にはネジ57が形成されてい
る。そして、ネジ57と係合するナット71を備える推
進機構7が、軸受け23の間に配置されている。推進機
構7はナット71の外周に有ってナット71を固定的に
支持するブロック部材72を備えている。ブロック部材
72は軸穴72aを有している。軸穴72aはブロック
部材72の左右から夫々同一の水平軸上に位置するよう
に形成され、各軸穴72aには一対のシャフト61が回
転自在に嵌合されている。シャフト61は軸受け23を
貫通し、軸受け23にネジ締め固定される構成となって
いる。これにより、推進機構7をハウジングブラケット
21に回転自在に支持する第3枢軸6を構成している。
そして、スクリュシャフト56が回転すると、推進機構
7はスクリュシャフト56の回転軸に沿って前後方向に
移動できる構成となっている。
シャフト56はケーシング54から前方に突出して延
び、その突出部分の外径上にはネジ57が形成されてい
る。そして、ネジ57と係合するナット71を備える推
進機構7が、軸受け23の間に配置されている。推進機
構7はナット71の外周に有ってナット71を固定的に
支持するブロック部材72を備えている。ブロック部材
72は軸穴72aを有している。軸穴72aはブロック
部材72の左右から夫々同一の水平軸上に位置するよう
に形成され、各軸穴72aには一対のシャフト61が回
転自在に嵌合されている。シャフト61は軸受け23を
貫通し、軸受け23にネジ締め固定される構成となって
いる。これにより、推進機構7をハウジングブラケット
21に回転自在に支持する第3枢軸6を構成している。
そして、スクリュシャフト56が回転すると、推進機構
7はスクリュシャフト56の回転軸に沿って前後方向に
移動できる構成となっている。
【0018】また、ブロック部材72の下方部分にはス
クリュシャフト56をナット71に押し付けるように作
用して相互の係合ガタを抑える調整機構75が取付けら
れている。
クリュシャフト56をナット71に押し付けるように作
用して相互の係合ガタを抑える調整機構75が取付けら
れている。
【0019】スクリュシャフト56はナット71を貫通
して更に前方に伸び、その先端にストッパ59が固定し
て取付けられ、ナット71に対するスクリュシャフト5
6の移動を所定範囲内に規制する。
して更に前方に伸び、その先端にストッパ59が固定し
て取付けられ、ナット71に対するスクリュシャフト5
6の移動を所定範囲内に規制する。
【0020】このチルト位置調整装置2の構成におい
て、第1枢軸4、第2枢軸5および第3枢軸6で各構成
部材が互いに接合される3角形の構造体で各部材の位置
が強固に保たれる構成となっている。また、この構成で
はハウジングブラケット21の車体9側への取付け部分
と、第1枢軸4と、駆動装置50とが共にステアリング
コラム20の軸方向でほぼ同じ位置に上下に配置されて
いるために、取付け部とステアリングホイール10まで
の距離を短く構成することができる。そして、スペース
の狭い車両への適用が可能となる利点がある。
て、第1枢軸4、第2枢軸5および第3枢軸6で各構成
部材が互いに接合される3角形の構造体で各部材の位置
が強固に保たれる構成となっている。また、この構成で
はハウジングブラケット21の車体9側への取付け部分
と、第1枢軸4と、駆動装置50とが共にステアリング
コラム20の軸方向でほぼ同じ位置に上下に配置されて
いるために、取付け部とステアリングホイール10まで
の距離を短く構成することができる。そして、スペース
の狭い車両への適用が可能となる利点がある。
【0021】以上のように構成されたチルト位置調整装
置2の作動について説明する。駆動装置50の作動によ
って、スクリュシャフト56が一方向に回転するとき、
スクリュシャフト56に係合するナット71に対して、
駆動装置50側が引き寄せられる。そして、第2枢軸5
と第3枢軸6の距離は近くなる、ステアリングコラム2
0は第1枢軸4の周りに時計方向に回転する。そして、
ステアリングコラム20の後端部に位置するステアリン
グホイール10の位置が下降する。乗員の所望に位置に
到達したときに駆動装置50を停止することで、その位
置を確保できる。ステアリングホイール10の位置を上
昇させる場合は、駆動装置50によって、スクリュシャ
フト56が他方向に回転させればよい。
置2の作動について説明する。駆動装置50の作動によ
って、スクリュシャフト56が一方向に回転するとき、
スクリュシャフト56に係合するナット71に対して、
駆動装置50側が引き寄せられる。そして、第2枢軸5
と第3枢軸6の距離は近くなる、ステアリングコラム2
0は第1枢軸4の周りに時計方向に回転する。そして、
ステアリングコラム20の後端部に位置するステアリン
グホイール10の位置が下降する。乗員の所望に位置に
到達したときに駆動装置50を停止することで、その位
置を確保できる。ステアリングホイール10の位置を上
昇させる場合は、駆動装置50によって、スクリュシャ
フト56が他方向に回転させればよい。
【0022】
【発明の効果】上記した構成を有するチルト位置調整装
置2では、冒頭に引用した従来技術によるチルト位置調
整装置と異なり、ステアリングコラム20は枢軸によっ
て分割されないため、ステアリングコラム20を車体9
側に支持する第1枢軸4とステアリングホイール10と
の距離aを小さくするように設定できるようになる。
置2では、冒頭に引用した従来技術によるチルト位置調
整装置と異なり、ステアリングコラム20は枢軸によっ
て分割されないため、ステアリングコラム20を車体9
側に支持する第1枢軸4とステアリングホイール10と
の距離aを小さくするように設定できるようになる。
【0023】またステアリングコラム20を回転自在に
支持する第1枢軸4を、ステアリングコラム20の上方
に配置し、駆動機構50とステアリングコラム20の結
合点となる第2枢軸5を第1枢軸4から大きく離して配
置することができるようにしている。即ち図1に示す距
離bを大きくすることができるようしている。このため
に駆動機構に要求される荷重出力を小さく、また作動の
遊びの影響が小さくなるようにすることができるように
なる。
支持する第1枢軸4を、ステアリングコラム20の上方
に配置し、駆動機構50とステアリングコラム20の結
合点となる第2枢軸5を第1枢軸4から大きく離して配
置することができるようにしている。即ち図1に示す距
離bを大きくすることができるようしている。このため
に駆動機構に要求される荷重出力を小さく、また作動の
遊びの影響が小さくなるようにすることができるように
なる。
【0024】この構成で、距離aを小さくし、距離bを
大きくすることで、ステアリングホイール10を支持す
る剛性が大きくすることができる。そして、ステアリン
グホイール10が車両からの振動の影響を受けて共振す
るようになる固有振動数を上げて、振動の影響を少なく
できる。特に、上記距離の比、即ちa/bを4以下に設
定することで振動の影響を確実に少なくするようにする
ことが可能となる。
大きくすることで、ステアリングホイール10を支持す
る剛性が大きくすることができる。そして、ステアリン
グホイール10が車両からの振動の影響を受けて共振す
るようになる固有振動数を上げて、振動の影響を少なく
できる。特に、上記距離の比、即ちa/bを4以下に設
定することで振動の影響を確実に少なくするようにする
ことが可能となる。
【図1】本発明に関わるチルト位置調整装置を備えるス
テアリング装置の断面図である。
テアリング装置の断面図である。
【図2】図1におけるA−A部分での断面図を示す。
【図3】図1におけるB−B部分での断面図を示す。。
4 第1枢軸
5 第2枢軸
6 第3枢軸
9 車体
20 ステアリングコラム
21 支持部材(ハウジングブラケット)
50 駆動装置
Claims (2)
- 【請求項1】 車体の概略前後方向に延びる中心軸を有
し、後方端部にステアリングホイールを支持するステア
リングコラムと、前記車体に固定して取付けられる支持
部材と、 前記支持部材に前記ステアリングコラムを回転自在に結
合する第1枢軸と、 前記ステアリングコラムとは第2枢軸で、また前記支持
部材とは第2枢軸で回転自在に結合され、前記支持部材
に対し前記ステアリングコラムを前記第1枢軸周りに回
転させるように作動する駆動機構とを備えるチルト位置
調整装置において、 前記第1枢軸を前記ステアリングコラムの上方に配置
し、前記第2枢軸を前記ステアリングコラムの下方に配
置したことを特徴とするチルト位置調整装置。 - 【請求項2】 前記第1枢軸から前記ステアリングホイ
ールまでの距離aとし、前記第1枢軸から前記第2枢軸
までの距離bとしたとき、a/bを4以下に設定したこ
とを特徴とする請求項1に記載のチルト位置調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002085955A JP2003276613A (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | チルト位置調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002085955A JP2003276613A (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | チルト位置調整装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003276613A true JP2003276613A (ja) | 2003-10-02 |
Family
ID=29232723
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002085955A Pending JP2003276613A (ja) | 2002-03-26 | 2002-03-26 | チルト位置調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003276613A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013091442A (ja) * | 2011-10-26 | 2013-05-16 | Jtekt Corp | 位置調整式ステアリング装置 |
-
2002
- 2002-03-26 JP JP2002085955A patent/JP2003276613A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013091442A (ja) * | 2011-10-26 | 2013-05-16 | Jtekt Corp | 位置調整式ステアリング装置 |
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