JP2003276286A - 文字カスレ検査装置および方法 - Google Patents

文字カスレ検査装置および方法

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JP2003276286A
JP2003276286A JP2002087583A JP2002087583A JP2003276286A JP 2003276286 A JP2003276286 A JP 2003276286A JP 2002087583 A JP2002087583 A JP 2002087583A JP 2002087583 A JP2002087583 A JP 2002087583A JP 2003276286 A JP2003276286 A JP 2003276286A
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JP2002087583A
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English (en)
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Toru Takehara
徹 竹原
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で高い検査性能を得ることができる
文字カスレ検査装置および方法を提供する。 【解決手段】検査対象画像を所定のしきい値で2値化し
2値化画像を生成する2値化画像生成手段と、前記2値
化画像における独立領域の個数を計数する独立領域計数
手段と、前記個数が判定基準個数を超えているときに文
字カスレ不良であると判定する良否判定手段とを具備す
るようにした文字カスレ検査装置。簡単な構成で高い検
査性能を得ることができる文字カスレ検査装置および方
法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固定情報と可変情報
とが印刷されている印刷物等においてそれらが適正に印
刷されているか否かを検査する技術分野に属する。固定
情報の検査も可能であるが、特に、可変情報における文
字が適正に印刷されているか否かを検査する用途に好適
な文字カスレ検査装置および方法に関する。
【0002】
【従来技術】たとえば、ダイレクトメールの製造におい
ては各々に共通する情報(固定情報)を印刷機によって
あらかじめ印刷しておく。そして、その印刷物に対して
各々において個別の情報(可変情報)をプリンタによっ
て印字(一般的には印刷)する。これにより、固定情報
と可変情報とが印刷されているダイレクトメールが得ら
れる。可変情報は、宛先、個人名、利用明細(クレジッ
ト、電話、会員施設)、等である。多くの場合におい
て、固定情報に比較して可変情報にはダイレクトメール
で通知するべき必須かつ重要な情報が含まれている。す
なわち、可変情報には文字のカスレがあってはならな
い。そこで、プリンタで印字を行なった後に、適正に印
刷されているか否かを検査することが行なわれる。
【0003】文字カスレを検査する従来の方法として
は、たとえば、下記の方法1〜3が知られている。 方法1:検査基準となる良品画像を記憶しておき、検査
対象の印刷物を撮像して得た検査対象画像と位置合わせ
して対応する画素間の引算を行い差画像を生成し、その
差画像を所定のしきい値で2値化して2値化画像を生成
し、2値化画像において抽出された画素の数が許容範囲
内であれば良品、許容範囲外であれば不良品と判定す
る。 方法2:ダイレクトメールのように1枚ずつ異なる絵柄
を印刷する場合、基準となる良品の画像をプリンタの印
字と同期させてメモリに転送し、これを基準として検査
との差画像を生成する。 方法3:印刷物における余白部分または検査用のページ
に、プリンタにおける印字要素(インクジェットのノズ
ル等)に1対1で対応する平行線パターンを印字し、各
平行線の有無を検出してプリンタが正常に動作している
か否かを判定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】方法1では、固定情報
の印刷欠陥は検査可能であるが可変情報の印刷欠陥を検
査することはできない。方法2では、原理的には、固定
情報と可変情報の両方の印刷欠陥を検査することが可能
であるが、文字カスレを検査可能な解像度で画像データ
を転送し差画像を生成する等の処理を行なう装置の実現
には莫大な費用が掛かるという問題がある。方法3で
は、プリンタの印字要素に起因する印刷欠陥を高い精度
で検査することができる。しかし、印刷物に余白を必要
とすること、検査ページを設けた場合には、その検査ペ
ージを抜き取る必要があること、印字絵柄そのものを全
数検査できないというような問題がある。
【0005】本発明は上述の問題を解決するためになさ
れたものである。その目的は、簡単な構成で高い検査性
能を得ることができる文字カスレ検査装置および方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は下記の本発明
によって解決される。すなわち、本発明の請求項1に係
る文字カスレ検査装置は、検査対象画像を所定のしきい
値で2値化し2値化画像を生成する2値化画像生成手段
と、前記2値化画像における独立領域の個数を計数する
独立領域計数手段と、前記個数が判定基準個数を超えて
いるときに文字カスレ不良であると判定する良否判定手
段とを具備するようにしたものである。
【0007】本発明によれば、2値化画像生成手段によ
り検査対象画像は所定のしきい値で2値化され2値化画
像が生成され、独立領域計数手段により2値化画像にお
ける独立領域の個数が計数され、良否判定手段により個
数が判定基準個数を超えているときに文字カスレ不良で
あると判定される。すなわち、カスレによって独立領域
が分割されその個数が増加することを検出して良否判定
が行なわれる。したがって、簡単な構成で高い検査性能
を得ることができる文字カスレ検査装置が提供される。
【0008】また本発明の請求項2に係る文字カスレ検
査装置は、請求項1に係る文字カスレ検査装置におい
て、撮像手段を具備し、前記検査対象画像は可変情報領
域および/または固定情報領域を前記撮像手段が撮像し
て得た画像であるようにしたものである。本発明によれ
ば、可変情報領域および/または固定情報領域を撮像手
段が撮像して得た検査対象画像により検査が行なわれ
る。
【0009】また本発明の請求項3に係る文字カスレ検
査装置は、請求項1または2に係る文字カスレ検査装置
において、前記しきい値は、可変印字領域の下絵が消失
し文字が抽出されるしきい値であるようにしたものであ
る。本発明によれば、文字に限定した独立領域の個数が
検出される。したがって、文字カスレに対してより高い
検査性能が得られる。
【0010】また本発明の請求項4に係る文字カスレ検
査装置は、請求項1〜3のいずれかに係る文字カスレ検
査装置において、所定の文字数から前記判定基準個数を
演算する判定基準個数演算手段を具備するようにしたも
のである。本発明によれば、判定基準個数が所定の文字
数によって決まる。
【0011】また本発明の請求項5に係る文字カスレ検
査装置は、請求項1〜4のいずれかに係る文字カスレ検
査装置において、前記判定基準個数は、検査対象画像に
おける文字数を3倍した数値であるようにしたものであ
る。本発明によれば、判定基準個数が検査対象画像にお
ける文字数を3倍した数値として簡易的な計算で決定さ
れる。
【0012】また本発明の請求項6に係る文字カスレ検
査装置は、請求項1〜4のいずれかに係る文字カスレ検
査装置において、(判定基準個数)=1.5×((英数
字の数)+3×(ひらがなの数)+10×(漢字の
数))で表される数式に対し、検査対象画像における文
字種と文字数を当てはめて算出される(判定基準個数)
を前記判定基準個数とするようにしたものである。本発
明によれば、判定基準個数が検査対象画像における文字
種と文字数から比較的に精度の高い計算で決定され高い
検査性能が得られる。
【0013】また本発明の請求項7に係る文字カスレ検
査装置は、請求項1〜6のいずれかに係る文字カスレ検
査装置において、前記判定基準個数または前記文字数を
設定入力するための設定入力手段を具備するようにした
ものである。本発明によれば、判定基準個数または文字
数が設定入力される。
【0014】また本発明の請求項8に係る文字カスレ検
査装置は、請求項4〜7のいずれかに係る文字カスレ検
査装置において、前記検査対象画像に含まれる文字数を
抽出する検査対象画像文字数抽出手段を具備するように
したものである。本発明によれば、検査対象画像に含ま
れる文字数が抽出される。
【0015】また本発明の請求項9に係る文字カスレ検
査装置は、請求項4〜8のいずれかに係る文字カスレ検
査装置において、前記可変情報領域に印字する文字の基
データである印字データに含まれる文字数を抽出する印
字データ文字数抽出手段を具備するようにしたものであ
る。本発明によれば、可変情報領域に印字する文字の基
データである印字データに含まれる文字数が抽出され
る。
【0016】また本発明の請求項10に係る文字カスレ
検査方法は、検査対象画像を所定のしきい値で2値化し
2値化画像を生成する2値化画像生成過程と、前記2値
化画像における独立領域の個数を計数する独立領域計数
過程と、前記個数が判定基準個数を超えているときに文
字カスレ不良であると判定する良否判定過程とを含むよ
うにしたものである。
【0017】本発明によれば、2値化画像生成過程段に
おいて検査対象画像は所定のしきい値で2値化され2値
化画像が生成され、独立領域計数過程において2値化画
像における独立領域の個数が計数され、良否判定過程に
おいて個数が判定基準個数を超えているときに文字カス
レ不良であると判定される。すなわち、カスレによって
独立領域が分割されその個数が増加することを検出して
良否判定が行なわれる。したがって、簡単な構成で高い
検査性能を得ることができる文字カスレ検査方法が提供
される。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明について実施の形態
を説明する。本発明の文字カスレ検査装置について構成
の一例を図1に示す。図1において、1a,1b,・・
・はカメラ、2は光電センサ、3a,3b,・・・はデ
ータ処理部、4はプログラマブルロジックコントローラ
(PLC)、5は警告ランプ、6は警報ブザー、100
は印刷物である。
【0019】印刷物100は、固定情報または可変情報
だけが印刷されている印刷物であっても、固定情報と可
変情報とが印刷されているダイレクトメールのような印
刷物であってもよい。本発明の文字カスレ検査装置は、
そのような印刷物における文字の印刷が適正に行なわれ
ているか否かを検出する。特に、文字の”カスレ”を好
適に検出する。
【0020】ここでは、印刷物100がダイレクトメー
ルのような印刷物である場合を一例として説明する。ダ
イレクトメールでは、固定情報を印刷済の印刷物原反に
対してプリンタ(図示せず)によって可変情報が印字さ
れる。その可変情報が印字された印刷物100はプリン
タから排出され移送される。印刷物100は、プリンタ
から排出された直後に、文字カスレ検査装置のカメラ1
a,1b,・・・により撮像が行なわれる。
【0021】カメラ1a,1b,・・・は、印刷物10
0においてプリンタによって印字が行なわれた可変印字
領域を撮像して検査対象画像を得るための撮像手段であ
る。本発明の文字カスレ検査装置の検査対象は、可変印
字領域に限定されず固定情報が印刷されている固定印刷
領域であってもよい。ここでは可変印字領域に限定した
場合を一例として説明する。
【0022】カメラ1としては、CCD(charge coupl
ed device)型またはMOS(metaloxide semiconducto
r)型等のイメージセンサと、結像光学系(レンズ)、
駆動・増幅回路、等を有するエリアセンサカメラまたは
ラインセンサカメラを使用することができる。ラインセ
ンサカメラを使用するときには、その主走査と印刷物1
00の移送による副走査により2次元の画像を撮像す
る。
【0023】光電センサ2は、移送される印刷物100
の特徴個所(絵柄の輪郭、マーク、等)を検出するため
のセンサである。光電センサ2の検出信号は、カメラ1
による撮像のタイミングを与える。
【0024】データ処理部3a,3b,・・・は、文字
カスレ検査装置における動作の制御、文字カスレを抽出
する処理、印刷物100の良否を判定する処理、等を行
なう(詳細を後述する)。データ処理部3としては、画
像処理装置、パーソナルコンピュータ、等のデータ処理
装置のハードウェアとソフトウェアによって実現するこ
とができる。複数のデータ処理部3a,3b,・・・
は、複数のカメラ1a,1b,・・・に対応して存在す
る。図1に示す一例では、1台のデータ処理部は2台の
カメラの撮像信号を入力してデータ処理する。
【0025】プログラマブルロジックコントローラ(pr
ogrammable logic controller:PLC)4は、マイク
ロコンピュータを内蔵しプログラミング可能なシーケン
スコントローラである。PLC4は、データ処理部3
a,3b,・・・の各々が出力する文字カスレ不良が存
在するか否かの判定を総合し、警告ランプ5、警報ブザ
ー6、を動作させる、等の処理を行う。
【0026】警告ランプ5は、PLC4によって印刷物
100が不良であると判定されたときに、ランプを警告
点灯してオペレータに知らせるための警告ランプであ
る。警報ブザー6は、PLC4によって印刷物100が
不良であると判定されたときに、警報音声を発してオペ
レータに知らせるための警報ブザーである。オペレータ
は警告点灯が目に入り警報音声が耳に入ることで状況を
把握し必要な処置を行なうことができる。
【0027】以上の構成において、本発明の文字カスレ
検査装置の動作について図2〜図6参照して説明する。
図2は本発明の文字カスレ検査装置における動作の過程
を示すフロー図である。図3は文字カスレのない適正な
印刷が行なわれた可変印字領域を撮像して得た検査対象
画像を2値化した2値化画像の一例である。図4は、そ
の文字カスレのない適正な2値化画像における独立領域
の各々を特定する番号を付与した画像である。図5は文
字カスレのある不適正な印刷が行なわれた可変印字領域
を撮像して得た検査対象画像を2値化した2値化画像の
一例である。図6は、その文字カスレのある不適正な2
値化画像における独立領域の各々を特定する番号を付与
した画像である。
【0028】まず、図2のステップS1(撮像過程)に
おいて、カメラ1a,1b,・・・によって印刷物10
0における可変印字領域の撮像が行なわれる。データ処
理部3a,3b,・・・3は、光電センサ2が出力する
検出信号を入力すると、カメラ1a,1b,・・・に撮
像を行なう司令を出力する。そして、カメラ1a,1
b,・・・が出力する撮像信号を入力しA/D(analog
-to-digital)変換してメモリに撮像画像を記憶する。
この撮像画像は、印刷物100において文字が印字され
ている可変印字領域の撮像画像であり、ここでは検査対
象画像と呼ぶ。
【0029】次に、ステップS2(2値化画像生成過
程)において、データ処理部3a,3b,・・・3は、
検査対象画像を所定のしきい値で2値化し2値化画像を
生成する。その所定のしきい値は、可変印字領域の下絵
が消失し文字が抽出されるしきい値とする。一般的に、
下絵は濃淡を有する中間の画素値であり、それに対して
文字は最大の画素値となっている。したがって、中間の
画素値と最大の画素値とを区別するしきい値とする。こ
とこれにより、文字に限定した独立領域の個数が検出さ
れ、文字カスレに対してより高い検査性能を得ることが
できる。
【0030】図3、図5に示す2値化画像の一例におい
ては固定情報は印刷されていないが、一般的には、2値
化画像はあらかじめ印刷されている固定情報とプリンタ
で印字された文字が重なった画像である。
【0031】次に、ステップS3(独立領域計数過程)
において、データ処理部3a,3b,・・・3は、2値
化画像における独立領域の個数を計数する。図3に示す
2値化画像は、文字カスレのない適正な印刷が行なわれ
た可変印字領域の2値化画像である。その2値化画像に
おいて独立領域の各々を特定する番号を付与すると図4
に示す画像(独立領域分別画像)が得られる。この番号
は連続番号として付与されるから、番号の最大値が独立
領域の個数を表す。図4に示すように、この画像におけ
る独立領域の個数は22となっている。
【0032】一方、図5に示す2値化画像は、文字カス
レのある不適正な印刷が行なわれた可変印字領域の2値
化画像である。その2値化画像において、同様に、独立
領域の各々を特定する番号を付与すると図6に示す画像
(独立領域分別画像)が得られる。この番号は連続番号
として付与されるから、番号の最大値が独立領域の個数
を表す。図6に示すように、この画像における独立領域
の個数は40となっている。
【0033】次に、ステップS4(良否判定過程)にお
いて、データ処理部3a,3b,・・・は、独立領域の
個数が判定基準個数を超えているときに文字カスレ不良
であると判定する。複数のデータ処理部3a,3b,・
・・が出力する個別の判定データはPLC4によって入
力が行なわれる。PLC4は個別の判定データに基づい
て総合判定を行う。PLC4による総合判定は、たとえ
ば、データ処理部3a,3b,・・・のいずれか1つで
も不良の判定データを出力したときには総合判定を不良
とする判定である。その総合判定が”良”であるときに
は、ステップS1に戻って、上述の以降のステップを繰
り返す。その判定が”不良”であるときには、ステップ
S5に進む。
【0034】次に、ステップS5(警報過程)におい
て、PLC4は、警告ランプ5と警報ブザー6を作動さ
せる。そして、ステップS1に戻って、上述の以降のス
テップを繰り返す。警告ランプ5と警報ブザー6はオペ
レータによる停止入力が行なわれない限り作動し続け
る。
【0035】以上、本発明の文字カスレ検査装置の動作
について説明を行った。上述の説明は、その動作におけ
る基本フローを説明したものであるから、ここで補足の
説明を行う。まず、ステップS2における検査対象画像
を2値化する処理について補足説明する。検査対象画像
には、照明装置(図示せず)における照度のムラが存在
する。またカメラ1a,1b,・・・には、結像光学系
(レンズ)の特性に起因して画像の中心部と周辺部とで
感度のムラが存在する。照度のムラの補正は、たとえ
ば、校正画像の対応する画素の画素値を参照して、検査
対象画像の対応する画素の画素値を補正することで実施
できる。校正画像は、濃度が均一なシートを校正シート
として撮像を行って得る。
【0036】また、検査対象画像には撮像のタイミング
誤差による画像の位置ずれが存在する。この位置ずれに
ついては、周知の位置ずれ補正を適用することができ
る。ステップS2における検査対象画像を2値化する処
理の前に、検査対象画像における照度のムラ、感度のム
ラ、位置ずれ、等の誤差補正を行うと好適である。
【0037】次に、ステップS3における2値化画像に
おける独立領域の個数を計数する処理について補足説明
する。2値化画像には、ノイズとみなされる独立領域が
存在することが多い。これらは隣接する画素数が1つか
極めて少ないため孤立点と呼ばれる。この孤立点の存在
は、本発明の文字カスレ検査装置における判定において
もノイズとなり得る。したがって、ステップS3におけ
る2値化画像における独立領域の個数を計数する処理の
前に、2値化画像に対して孤立点を除去する処理、たと
えば縮小拡大処理を行うと好適である。
【0038】次に、ステップS4における独立領域の個
数が判定基準個数を超えているときに文字カスレ不良で
あると判定する処理について補足説明する。特に、ここ
での判定基準個数の設定について説明する。この判定基
準個数は、たとえば、文字カスレ検査装置の設定部(図
示せず)においてオペレータが入力して設定する構成と
することができる。
【0039】しかし、判定基準個数の適正な設定値をオ
ペレータが把握することは困難であるから、所定の文字
数に基づいて判定基準個数を演算する判定基準個数演算
部(図示せず)を文字カスレ検査装置が具備するように
する。そして、撮像が行なわれる可変印字領域に存在す
る文字数、すなわち検査対象画像に存在する文字数をオ
ペレータが入力すると、判定基準個数演算部が判定基準
個数を演算し文字カスレ検査装置に設定するように構成
する。
【0040】簡易的な計算としては、たとえば、判定基
準個数演算部は検査対象画像における文字数を3倍した
数値として判定基準個数を決定する。多くの場合におい
て、このような簡易的な計算で文字カスレ検査を行なう
ことができる。
【0041】実際は、文字数と判定基準個数の関係は、
文字における独立領域の数によって決まるものであり、
個々の文字によって異なる。比較において精度を高めた
簡易的な計算としては、(判定基準個数)=1.5×
((英数字の数)+3×(ひらがなの数)+10×(漢
字の数))で表される数式に対し、検査対象画像におけ
る文字種と文字数を当てはめて判定基準個数演算部が算
出する(判定基準個数)を判定基準個数とする。一般的
に、印刷文字は、英数字では独立領域が1個、ひらがな
では3個以下、漢字では10個以下であることが、上記
の数式の根拠となっている。この場合には、勿論、検査
対象画像に存在する文字数と文字種に応じた入力をオペ
レータが行うようにする。
【0042】上述ではオペレータが判定基準個数、文字
数、文字種を入力することを説明したが、これを自動で
行うことができる。すなわち、検査対象画像に含まれる
判定基準個数または文字数を抽出するデータ処理を行っ
て設定する構成とすることができる。この文字数、文字
種を抽出するデータ処理は、画像における文字パターン
を識別する周知の処理(文字読取処理)を適用すること
ができる。識別された(読み取られた)文字における文
字数と文字種に基づいて、判定基準個数演算部が上述と
同様の演算を行うようにする。また、この判定基準個数
を抽出する処理は、典型的な印字内容であって適正な印
字が行われた可変情報領域の検査対象画像について、上
述のステップS3で計数された個数を判定基準個数とす
る処理を適用することができる。
【0043】また、可変情報領域に印字する文字の基デ
ータである印字データに含まれる文字数を抽出する印字
データ文字数抽出部を具備するようにする。印字データ
はプリンタが入力するデータであって、印字データに
は、文字列、フォント、サイズ、レイアウト、等の情報
が含まれている。プリンタは印字データから印字データ
画像を生成しその印字データ画像に基づいて実際の印字
を行う。この印字データから印字データ文字数抽出部が
抽出した文字数と文字種に基づいて、判定基準個数演算
部が上述と同様の演算を行うようにする。
【0044】
【発明の効果】以上のとおりであるから、本発明の請求
項1に係る文字カスレ検査装置によれば、簡単な構成で
高い検査性能を得ることができる文字カスレ検査装置が
提供される。また本発明の請求項2に係る文字カスレ検
査装置によれば、可変情報領域および/または固定情報
領域を撮像手段が撮像して得た検査対象画像により検査
を行なうことができる。また本発明の請求項3に係る文
字カスレ検査装置によれば、文字に限定した独立領域の
個数が検出されるから、文字カスレに対してより高い検
査性能を得ることができる。また本発明の請求項4に係
る文字カスレ検査装置によれば、判定基準個数を所定の
文字数によって決めることができる。また本発明の請求
項5に係る文字カスレ検査装置によれば、判定基準個数
が検査対象画像における文字数を3倍した数値として簡
易的な計算で決定することができる。また本発明の請求
項6に係る文字カスレ検査装置によれば、判定基準個数
が検査対象画像における文字種と文字数から比較的に精
度の高い計算で決定され高い検査性能を得ることができ
る。また本発明の請求項7に係る文字カスレ検査装置に
よれば、判定基準個数または文字数を設定入力すること
ができる。また本発明の請求項8に係る文字カスレ検査
装置によれば、検査対象画像に含まれる文字数を抽出す
ることができる。また本発明の請求項9に係る文字カス
レ検査装置によれば、可変情報領域に印字する文字の基
データである印字データに含まれる文字数を抽出するこ
とができる。また本発明の請求項10に係る文字カスレ
検査方法によれば、簡単な構成で高い検査性能を得るこ
とができる文字カスレ検査方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の文字カスレ検査装置について構成の一
例を示す図である。
【図2】本発明の文字カスレ検査装置における動作の過
程を示すフロー図である。
【図3】文字カスレのない適正な印刷が行なわれた可変
印字領域を撮像して得た検査対象画像を2値化した2値
化画像の一例である。
【図4】文字カスレのない適正な2値化画像における独
立領域の各々を特定する番号を付与した画像である。
【図5】文字カスレのある不適正な印刷が行なわれた可
変印字領域を撮像して得た検査対象画像を2値化した2
値化画像の一例である。
【図6】文字カスレのある不適正な2値化画像における
独立領域の各々を特定する番号を付与した画像である。
【符号の説明】
1a,1b,・・・ カメラ 2 光電センサ 3a,3b,・・・ データ処理部 4 プログラマブルロジックコントローラ 5 警告ランプ 6 警報ブザー 100 印刷物

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】検査対象画像を所定のしきい値で2値化し
    2値化画像を生成する2値化画像生成手段と、 前記2値化画像における独立領域の個数を計数する独立
    領域計数手段と、 前記個数が判定基準個数を超えているときに文字カスレ
    不良であると判定する良否判定手段と、 を具備することを特徴とする文字カスレ検査装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の文字カスレ検査装置におい
    て、撮像手段を具備し、前記検査対象画像は可変情報領
    域および/または固定情報領域を前記撮像手段が撮像し
    て得た画像であることを特徴とする文字カスレ検査装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の文字カスレ検査装
    置において、前記しきい値は、可変印字領域の下絵が消
    失し文字が抽出されるしきい値であることを特徴とする
    文字カスレ検査装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の文字カス
    レ検査装置において、所定の文字数から前記判定基準個
    数を演算する判定基準個数演算手段を具備することを特
    徴とする文字カスレ検査装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の文字カス
    レ検査装置において、前記判定基準個数は、検査対象画
    像における文字数を3倍した数値であることを特徴とす
    る文字カスレ検査装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜4のいずれかに記載の文字カス
    レ検査装置において、(判定基準個数)=1.5×
    ((英数字の数)+3×(ひらがなの数)+10×(漢
    字の数))で表される数式に対し、検査対象画像におけ
    る文字種と文字数を当てはめて算出される(判定基準個
    数)を前記判定基準個数とすることを特徴とする文字カ
    スレ検査装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の文字カス
    レ検査装置において、前記判定基準個数または前記文字
    数を設定入力するための設定入力手段を具備することを
    特徴とする文字カスレ検査装置。
  8. 【請求項8】請求項4〜7のいずれかに記載の文字カス
    レ検査装置において、前記検査対象画像に含まれる文字
    数を抽出する検査対象画像文字数抽出手段を具備するこ
    とを特徴とする文字カスレ検査装置。
  9. 【請求項9】請求項4〜8のいずれかに記載の文字カス
    レ検査装置において、前記可変情報領域に印字する文字
    の基データである印字データに含まれる文字数を抽出し
    て前記前記判定基準個数に代入する印字データ文字数抽
    出手段を具備することを特徴とする文字カスレ検査装
    置。
  10. 【請求項10】検査対象画像を所定のしきい値で2値化
    し2値化画像を生成する2値化画像生成過程と、 前記2値化画像における独立領域の個数を計数する独立
    領域計数過程と、 前記個数が判定基準個数を超えているときに文字カスレ
    不良であると判定する良否判定過程と、 を含むことを特徴とする文字カスレ検査方法。
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