JP2003276173A - インクジェット式記録装置およびインクカートリッジ - Google Patents

インクジェット式記録装置およびインクカートリッジ

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JP2003276173A
JP2003276173A JP2002079763A JP2002079763A JP2003276173A JP 2003276173 A JP2003276173 A JP 2003276173A JP 2002079763 A JP2002079763 A JP 2002079763A JP 2002079763 A JP2002079763 A JP 2002079763A JP 2003276173 A JP2003276173 A JP 2003276173A
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ink
stirring
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magnet
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JP2002079763A
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Bunji Ishimoto
文治 石本
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 沈降した顔料等の撹拌動作を簡素化された構
造で実施して、良質のインク吐出がえられるインクジェ
ット式記録装置を提供する。 【解決手段】 インクカートリッジ1のインク室11,
16,17,23内に移動可能な状態で撹拌移動体80
を配置し、撹拌移動体80には磁石の極性を保有させ、
インクカートリッジ1以外の静止状態にある箇所に撹拌
移動体80の磁石の極性に対応する外部磁石81,82
を設け、インクカートリッジ1が移動して撹拌移動体8
0が外部磁石81,82に接近したときに生じる磁気吸
引力または磁気反発力により、撹拌移動体80が移動さ
れて撹拌動作を行う。したがって、沈降した顔料等の撹
拌動作が磁力を動力源にして確実に行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクカートリッ
ジから供給されたインクをインク滴として吐出する記録
ヘッドを備えたインクジェット式記録装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、インクジェット記録装置に用い
られるインクとしては、溶媒中に顔料等の分散粒子を均
一に分散させて混合したものが用いられることがある。
このようなインクは、長期間にわたって印刷が行われ
ず、インク貯蔵部内においてインクが循環しない状態で
置かれていると、溶媒と分散粒子との比重差で分散粒子
が沈降する性質がある。
【0003】このような分散粒子の沈降に対し、濃度を
一定に維持するために撹拌装置を設けることが検討され
てきた。例えば、特開昭60−110458号公報に
は、沈降粒子の再分散の手法として、インクタンクの底
部にマグネットスターラーを配置し、このマグネットス
ターラーの回転によりインクタンク内の回転子を回転さ
せて、沈降粒子を拡散することが開示されている。ある
いは、特開平4−169269号公報には、インク液中
にボール・ビーズを入れこのボール・ビーズの液中移動
で再分散を図ること等が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記マグネ
ットスターラーの方式は、そのための構造が複雑にな
り、しかも動作制御が高精度のもとで行われなければな
らない。また、上記ボール・ビーズの場合であると、撹
拌力が十分でなく、長期間使用されずに放置されて分散
粒子が沈降しているような場合、十分な撹拌が行われな
いまま印刷が開始されるおそれがあり、そのために吐出
安定性が低下することがある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、インクカートリッジやそのキャリッジの構造を
複雑化・大型化することなく、良質のインク吐出がえら
れるインクジェット式記録装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のインクジェット式記録装置は、印刷信号に
対応してインク滴を吐出する記録ヘッドと、上記記録ヘ
ッドに供給されるインクを貯留するインクカートリッジ
と、上記インクカートリッジを搭載するとともに上記記
録ヘッドが取付けられているキャリッジと、上記インク
カートリッジのインク室内に移動可能な状態で配置され
るとともに上記インクを撹拌する撹拌移動体とを備え、
上記撹拌移動体には磁石の極性を保有させ、上記インク
カートリッジ以外の静止状態にある箇所に上記撹拌移動
体の磁石の極性に対応する外部磁石を設け、上記インク
カートリッジが移動して撹拌移動体が上記外部磁石に接
近したときに上記外部磁石と撹拌移動体との間に生じる
磁気吸引力または磁気反発力により、撹拌移動体が移動
されて撹拌動作を行うことを要旨とする。
【0007】すなわち、上記インクカートリッジのイン
ク室内に移動可能な状態で配置されるとともに上記イン
クを撹拌する撹拌移動体とを備え、上記撹拌移動体には
磁石の極性を保有させ、上記インクカートリッジ以外の
静止状態にある箇所に上記撹拌移動体の磁石の極性に対
応する外部磁石を設け、上記インクカートリッジが移動
して撹拌移動体が上記外部磁石に接近したときに上記外
部磁石と撹拌移動体との間に生じる磁気吸引力または磁
気反発力により、撹拌移動体が移動されて撹拌動作を行
うのである。
【0008】したがって、上記インクカートリッジが移
動し撹拌移動体の磁石の極性を有する箇所が上記外部磁
石に接近すると、撹拌移動体の磁力線と外部磁石の磁力
線とが干渉し合う位置関係となる。このときに、撹拌移
動体側の極性と外部磁石側の極性とが異なる場合には、
撹拌移動体は外部磁石に吸引されるので、撹拌移動体は
インク室内において、外部磁石に接近する方向に移動
し、この移動によって沈降している顔料等が撹拌され
て、再分散がなされる。そして、磁石同士の強力な吸引
力や反発力を利用して強力な撹拌を行いうるため、長期
間放置された後でも十分な再分散の後印刷を開始するこ
とが可能で、吐出安定性が高まる。
【0009】また、上記の極性関係とは逆に、撹拌移動
体側の極性と外部磁石側の極性とが同極となる場合に
は、撹拌移動体は外部磁石から反発されるので、撹拌移
動体はインク室内において、外部磁石から離反する方向
に移動し、この移動によって沈降している顔料等が撹拌
されて、再分散がなされる。
【0010】上記外部磁石をインクカートリッジの移動
範囲内に複数配置することにより、インクカートリッジ
が1つの外部磁石に対応する箇所に来たときには、この
外部磁石と撹拌移動体との間に、例えば、磁気吸引力が
発生し、それに伴った移動が撹拌移動体に生じる。ま
た、インクカートリッジが他の外部磁石に対応する箇所
に来たときには、この外部磁石と撹拌移動体との間に、
例えば、磁気反発力が発生し、それに伴った移動が撹拌
移動体に生じる。したがって、インクカートリッジの移
動範囲に複数の外部磁石を極性を異ならせた状態で配置
しておくことにより、撹拌移動体に往復あるいは回動
(揺動)運動を発生させて、撹拌動作が行われる。
【0011】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記撹拌動作を、記録装置の電源投入時、インクカ
ートリッジ交換時、印刷動作時間内の一定時間経過時等
において行う場合には、インクの顔料等が沈降したと見
込まれる時期に撹拌動作が行われることから、印刷動作
前にはほぼ確実に再分散処理が図られて、均一分散がな
されたインク滴が吐出される。なお、例えば、ブラック
のインクカートリッジのインクばかりが消費されて他の
色のインクカートリッジのインクが消費されない場合に
は、印刷動作時間が一定時間経過すると、後者のインク
カートリッジ内に顔料等の沈降現象が発生しやすいの
で、そのような事態に備えて上記のような時間経過時に
撹拌動作を行うのである。
【0012】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記撹拌移動体は、それ全体が磁石で構成されてい
る場合には、撹拌移動体全体を構成している磁石のいず
れかの極性と外部磁石のいずれかの極性とによる吸引ま
たは離反現象により、撹拌移動体が移動して撹拌動作が
なされる。
【0013】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記撹拌移動体は、非磁性材料で構成され、その1
部に磁石が取付けられている場合には、撹拌移動体全体
の1部をなす磁石の極性により、上述と同様な吸引また
は離反現象により、撹拌移動体が移動して撹拌動作がな
される。また、撹拌移動体を、例えば、合成樹脂製とし
その1部に磁石を配置することにより、撹拌移動体の軽
量化や原価低減に有効である。
【0014】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記外部磁石が、上記キャリッジの移動方向におけ
る所定箇所に配置されている場合には、キャリッジの移
動に伴って撹拌移動体が所定箇所の外部磁石と対応する
ので、そのときに撹拌移動体に撹拌動作が付与される。
このようにキャリッジの移動に連携させた外部磁石と撹
拌移動体との対応関係であるから、キャリッジが本来有
している移動機能を撹拌動作に活用でき、構造簡素化に
おいて好適である。
【0015】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記撹拌動作は、上記記録ヘッドの印刷往復移動に
同期して行われる場合には、撹拌動作のためのインクカ
ートリッジ往復運動の範囲が、記録ヘッドの印刷動作範
囲と同じであるために、両動作を特別に異ならせる必要
がなく、両動作の制御が簡単に行える。
【0016】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記撹拌動作は、上記記録ヘッドの印刷往復移動と
異なった撹拌動作用の動作態様である場合には、撹拌動
作に最も適した動作態様(撹拌挙動)を選定できるの
で、インク中の顔料等が十分に再分散された状態がえら
れる。この場合において、撹拌動作が完了してから印刷
動作を行うことにより、撹拌動作中に発生する可能性の
ある振動が記録ヘッドに伝達されることがなく、記録ヘ
ッドからのインク滴吐出が安定し、良質の印刷が行え
る。
【0017】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記磁気吸引力または磁気反発力により上記撹拌移
動体が往復運動をする場合には、あらかじめ設定された
撹拌移動体の極性と外部磁石の極性との対応関係によ
り、正確かつ確実な撹拌移動体の往復運動がえられて、
良好な顔料等の再分散がなされる。また、インク室の空
間形状によっては、撹拌移動体の運動方向に制約が生じ
たり、あるいは再分散時のインク流を最適な流動状態に
することが必要となる場合があるが、このような場合
に、上記往復運動を適用してすぐれた撹拌動作をえるこ
とができる。
【0018】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記撹拌移動体が往復運動ガイド部材に支持されて
いる場合には、往復運動ガイド部材のガイド機能によ
り、撹拌移動体は常に均一な往復運動を行い、良好な撹
拌動作がえられる。
【0019】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記往復運動ガイド部材は、細長い閉断面空間を有
するとともに、インクを流入流出する通口が形成され、
撹拌移動体が往復移動可能な状態で上記閉断面空間内に
配置されている場合には、上記閉断面空間内における撹
拌移動体の往復運動により、閉断面空間の外側のインク
が上記通口をへて閉断面空間に流入流出して撹拌流が生
成され、良好な撹拌動作がえられる。
【0020】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記磁気吸引力または磁気反発力により上記撹拌移
動体が回動運動をする場合には、あらかじめ設定された
撹拌移動体の極性と外部磁石の極性との対応関係によ
り、正確かつ確実な撹拌移動体の回動運動がえられて、
良好な顔料等の再分散がなされる。また、インク室の空
間形状によっては、撹拌移動体の運動方向に制約が生じ
たり、あるいは再分散時のインク流を最適な流動状態に
することが必要となる場合があるが、このような場合
に、上記回動運動を適用してすぐれた撹拌動作をえるこ
とができる。
【0021】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記撹拌移動体が回動運動ガイド部材に支持されて
いる場合には、回動運動ガイド部材のガイド機能によ
り、撹拌移動体は常に均一な回動運動を行い、良好な撹
拌動作がえられる。
【0022】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記外部磁石が永久磁石である場合には、撹拌移動
体を移動させて撹拌動作を行う際には、上記永久磁石を
撹拌移動体を移動させることのできる箇所に位置付け、
また、撹拌移動体を停止させて撹拌動作を行わないとき
には、上記永久磁石を撹拌移動体を移動させることので
きない箇所に位置付ける。このように上記永久磁石の位
置付けを選択的にすることにより、撹拌動作が必要なと
きに確実な再分散がなされる。
【0023】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記外部磁石が電磁石である場合には、撹拌移動体
を移動させて撹拌動作を行う際には、上記電磁石を励磁
して撹拌移動体を移動させることのできる状態とし、ま
た、撹拌移動体を停止させて撹拌動作を行わないときに
は、上記電磁石の励磁を中止して撹拌移動体を移動させ
ることのできない状態とする。このように上記電磁石の
励磁・非励磁を選択的にすることにより、撹拌動作が必
要なときに確実な再分散がなされる。
【0024】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記インク室は複数設けられ、各インク室に上記撹
拌移動体が配置されている場合には、各インク室毎に十
分な撹拌がなされるので、各インク室間の顔料等に分散
性のばらつきがなく、記録ヘッドから吐出されるインク
滴のインク性状が良好なものとなる。印刷動作中にはイ
ンクは、例えば、インクカートリッジの第1インク室か
ら第2インク室・・・のように順次各インク室を経由し
て記録ヘッドに供給されるので、上記の各インク室にお
ける撹拌は、インクカートリッジ全体のインク性状を均
質なものとする点で重要である。
【0025】本発明のインクジェット式記録装置におい
て、上記インクが溶媒中に分散粒子を分散させた分散型
インクである場合には、上述の撹拌移動体の各種の挙動
により、良好な再分散がえられる。
【0026】沈降した分散粒子を良好な態様で撹拌する
ために、本発明のインクカートリッジは、インクカート
リッジ内の1部に配置された往復運動ガイド部材が、細
長い閉断面空間を有するとともに、インクを流入流出す
る通口が形成され、撹拌移動体が往復移動可能な状態で
上記閉断面空間内に配置されていることを要旨とする。
【0027】すなわち、上記往復運動ガイド部材は、細
長い閉断面空間を有するとともに、インクを流入流出す
る通口が形成され、撹拌移動体が往復移動可能な状態で
上記閉断面空間内に配置されている。
【0028】したがって、上記閉断面空間内における撹
拌移動体の往復運動により、閉断面空間の外側のインク
が上記通口をへて閉断面空間に流入流出して撹拌流が生
成され、良好な撹拌動作がえられる。
【0029】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を詳
しく説明する。
【0030】図1は、本発明が適用されるインクジェッ
ト式記録装置の周辺構造の一例を示す図である。この装
置は、インクカートリッジ(以下「カートリッジ」とい
う)1が搭載されるとともに、記録ヘッド73が取り付
けられたキャリッジ75を備えている。
【0031】上記キャリッジ75は、タイミングベルト
77を介してステッピングモータ79に接続され、ガイ
ドバー78に案内されて記録紙76の紙幅方向(主走査
方向)に往復移動するようになっている。上記キャリッ
ジ75は、上部に開放する箱型を呈し、記録紙76と対
向する面(この例では下面)に、記録ヘッド73のノズ
ル面が露呈するよう取り付けられるとともに、カートリ
ッジ1が搭載されるようになっている。
【0032】そして、上記記録ヘッド73にカートリッ
ジ1からインクが供給され、キャリッジ75を移動させ
ながら記録紙76上面にインク滴を吐出させて記録紙7
6に画像や文字をドットマトリックスにより印刷するよ
うになっている。
【0033】図2および図3は、上記カートリッジ1を
示す分解斜視図である。このカートリッジ1は、一方の
面(図2における右側面)が開口した扁平な矩形状の容
器本体2と、上記開口を封止する蓋体3とを備えてい
る。上記容器本体2および蓋体3は、いずれも合成樹脂
から形成されている。
【0034】図4は、上記容器本体2を開口側から見た
状態を示す。上記容器本体2の挿入方向の先端面(この
例では下面)には、インク供給口4が形成され、図4に
おける左右の側面にはそれぞれ係止部材5,6が容器本
体2と一体的に形成されている。上記インク供給口4に
はインク供給針の挿通により開弁する弁体(図示せず)
が収容されている。なお、図2および図3において、2
Bはインク供給口4側の係止部材5の下部に設けられた
記憶手段(図示せず)を収容する凹部である。
【0035】上記容器本体2の内部は、略水平方向でイ
ンク供給口4の側に若干下り傾斜となるように延びる壁
10により上下に2分割されている。上記壁10より下
側の領域は、インクが収容される第1インク室11に形
成されている。
【0036】上記壁10より上側の領域は、壁10を含
む枠状部14により容器本体2の内壁面と略一定の隙間
を持たせて区画されている。上記枠状部14と容器本体
2の内壁面との間に形成された隙間と、上記枠状部14
のバルブ収容室8側に設けられた壁12とにより、通孔
67を介して第1インク室11を大気と連通させる大気
連通路13,13’が形成されている。上記壁12と容
器本体2の外周壁とに蓋体3が融着されて大気連通路1
3’が形成されている。
【0037】上記枠状部14の内部は、底部にインクが
流通する連通口15Aが形成された縦方向に延びる壁1
5により左右に分割されている。そして、上記壁15で
分割された図示の右側に位置する領域は、第1インク室
11のインクを吸い上げて一時貯留する第2インク室1
6に形成されている。また、図示の左側に位置する領域
は、膜弁52やバネ50等から構成される差圧弁が収容
される第3インク室17に形成されている。
【0038】上記第1インク室11の第2インク室16
に対応する領域には、第2インク室16と容器本体2の
底面部2A近傍との間を接続して第1インク室11のイ
ンクを第2インク室16に導入する連通流路18が形成
されている。上記連通流路18の下部には、周囲が壁1
9で囲まれた矩形の領域が形成され、上記壁19には、
その下部と上面とにそれぞれ連通口19A,19Bが形
成されている。
【0039】上記連通流路18は、容器本体2の表面
(以下、容器本体2の開口側と反対側の面を「容器本体
2の表面」という)に溝状の凹部18Aを形成し、この
凹部18Aを遮気性のフィルム(図示せず)で封止する
ことにより形成されている。
【0040】そして、上記連通流路18は、その上部が
連通口47を介して第2インク室16と連通し、下部の
壁19で囲まれた矩形の領域内に開口部(図示せず)が
形成されて第1インク室11と連通している。これによ
り、第1インク室11とバッファ室と連通流路18を介
して連通され、第1インク室11のインクが第2インク
室16に導入されうるようになっている。
【0041】また、容器本体2の底面部2Aには、その
連通流路18に対向する箇所に、第1インク室11にイ
ンクを注入する際に用いられるインク注入口20が形成
されている。さらに、上記インク注入口20の近傍に
は、インク注入の際に空気を排出する空気排出口21が
形成されている。
【0042】上記第3インク室17には、枠状部14の
上面14Aとの間で所定間隔を隔てて横方向に延びる壁
22が形成されている。また、上記第3インク室17
は、上記壁22に連続したほぼ円弧状を呈する壁24に
よって区画され、上記壁24に囲まれた部分が、差圧弁
収容室33とフィルタ収容室34が形成される領域にな
っている。
【0043】さらに、上記ほぼ円弧状の壁24で囲まれ
た領域と対向する領域の、厚み方向の表面側に差圧弁収
容室33を形成するとともに、開口側にフィルタ収容室
34を形成するよう壁25により厚み方向に2分割され
ている。上記フィルタ収容室34の内部には、フィルタ
55が溶着されてフィルタ55を固定する筒形のフィル
タ取付部31が形成されている。上記壁25には、フィ
ルタ55を通過したインクを差圧弁収容室33に導くイ
ンク流通口25Aが設けられている。
【0044】上記略円弧状の壁24の下部には、壁10
との間に連通口26Aを備えた区画壁26が形成され、
この壁26より下流側(図4における左側)が第4イン
ク室23に形成されている。また、上記略円弧状の壁2
4と枠状部14との間には下部に連通口27Aを備えて
縦方向に延びる区画壁27が設けられ、インク流路28
Aが形成されている。
【0045】また、上記壁27の上端部に連続するとと
もに、ほぼ円弧状の壁24および壁22に接続されるよ
う形成された円弧状の壁30が形成されている。そし
て、上記円弧状の壁30に囲まれた領域が、インク流通
空間9に形成されている。
【0046】そして、上記インク流通空間9を形成して
いる円弧状の壁30にまたがって、大円と小円を連結し
た形状の貫通穴29が形成されている。そして、上記貫
通穴29の大円側がインク流路28Aの上部に連通し、
貫通穴29の小円側が、ほぼ円弧状の壁24の先端部に
設けられた連通口24Aを介してフィルタ収容室34の
上部に連通している。これにより、上記貫通穴29を介
してインク流路28Aとフィルタ収容室34とが連通し
ている。
【0047】そして、第2インク室16から連通口15
A,26A,27Aを通過してインク流路28Aに流入
したインクは、インク流通空間9を通過して貫通穴29
の大円側に流れ込む。ついで、貫通穴29に流入したイ
ンクは、貫通穴29の小円側から連通口24Aを介して
フィルタ収容室34に流れ込むようになっている。
【0048】一方、上記差圧弁収容室33の下部とイン
ク供給口4とは、表面側に形成された溝状の凹部35
と、この凹部35を覆う遮気性フィルム(図示せず)と
からなる流路により連通されている。これにより、フィ
ルタ収容室34に流入したインクは、フィルタ55でろ
過されてインク流通口25Aを通過し、差圧弁収容室3
3を通って凹部35で形成される流路からインク供給口
4に流れるようになっている。
【0049】一方、容器本体2の表面には、なるべく流
路抵抗が高くなるよう蛇行する細溝36と、上記細溝3
6に連通し、差圧弁収容室33および細溝36の周囲を
囲む幅広の溝37とが形成されている。また、上記容器
本体2の表面には、その第2インク室16に対応する領
域に矩形状の凹部38が形成されている。
【0050】上記矩形状の凹部38内には、一段下がり
の状態で枠部39およびリブ40が形成されている。そ
して、これらに發インク性を有する通気性フィルム(図
示せず)が張設されることにより、上記矩形状の凹部3
8内が、細溝36および溝37を介して大気に連通する
大気通気室に形成されている。
【0051】上記凹部38の奥面には貫通穴41が穿設
され、第2インク室16内の壁42で区画された細長い
領域43に連通されている。また、上記凹部38の通気
性フィルムよりも表面側の領域には細溝36が連通して
いる。さらに、上記細長い領域43の貫通穴41と反対
側の端部には貫通穴44が穿設されている。この貫通穴
44は、容器本体2の表面側に形成された連通用の溝4
5、および上記溝45と連通するよう穿設された貫通穴
46を介して大気開放弁室であるバルブ収容室8に連通
されている。
【0052】バルブ収容室8は、そのカートリッジ挿入
側(この実施例では下側)が開放されていて、記録装置
本体に設けられた識別片およびバルブ作動杆が進入可能
に形成され、上部に、作動杆70の進入により開弁して
常時開放弁状態を維持する大気開放弁が収容されてい
る。
【0053】図5は、前述のフィルタ収容室34および
差圧弁収容室33近傍の断面構造を示す。なお、図示の
右側が差圧弁収容室33のある容器本体2の表面側であ
る。上記差圧弁収容室33には、バネ50とエラストマ
ー等の弾性変形可能な材料により構成され、中心に貫通
穴51を備えた膜弁52が収容されている。上記膜弁5
2はその周囲が環状の厚肉部52Aを有し、この厚肉部
52Aに一体に形成された枠部54を介して容器本体2
に固定されている。また、上記バネ50は、一端が膜弁
52のバネ受け部52Bに当接され、他端が差圧弁収容
室33を蓋する蓋体53のバネ受け部53Aに当接され
て支持されている。
【0054】なお、図において、56,57は容器本体
2の表面側および開口面側に貼付された遮気性フィルム
である。遮気性フィルム56は、壁10,15,22,
24,30,42,枠状部14,区画壁26,27,傾
斜面32と溶着されている。
【0055】このような構成により、フィルタ55を通
ってインク流通口25Aを通過したインクは、膜弁52
によって流通を阻止される。この状態でインク供給口4
の圧力が低下すると、その負圧により膜弁52がバネ5
0の付勢力に抗して弁座部25Bから離れ、インクは貫
通穴51を通過して凹部35で形成された流路を経由し
てインク供給口4に流れ込む。
【0056】インク供給口4のインク圧力が所定の値に
上昇すると、膜弁52がバネ50の付勢力によって弁座
部25Bに弾接され、インクの流通が遮断される。この
ような動作を繰り返すことにより一定の負圧を維持しな
がらインクをインク供給口4から排出することができ
る。
【0057】図6は、大気連通用のバルブ収容室8の断
面構造を示す。上記バルブ収容室8を区画する壁には貫
通穴60が穿設され、ここにゴム等の弾性部材により構
成された押圧部材61がその周囲を容器本体2に支持さ
れて移動可能に挿入されている。上記押圧部材61の進
入側の先端には、弾性部材62に支持されて貫通穴60
に常時付勢された弁体65が配置されている。上記弾性
部材62は、この例では下端が突起63で固定され、中
央部が突起64で規制された板バネが用いられている。
【0058】一方、上記押圧部材61の反対側には、ア
ーム66が配置されている。上記アーム66は、そのカ
ートリッジ1の挿入方向側(この例では下端)が、後述
する作動杆70より内側に位置する回動支点66Aを介
して容器本体2に固定されている。また、上記アーム6
6は、その引き抜き側(この例では上部側)が作動杆7
0の進入路に斜めに突出している。上記アーム66の先
端には、押圧部材61を弾圧する凸部66Bが形成され
ている。このような構成により、弁体65の開弁時に、
第1インク室11の上部に設けられた通孔67が貫通穴
60を介して大気連通用の凹部38に接続される。
【0059】このような構成により、図7に示したよう
に下面に作動杆70が立設されたカートリッジホルダ7
1にカートリッジ1が装填されると、作動杆70が傾斜
したアーム66に当接し、カートリッジ1の押込みとと
もに凸部(押圧部材)61を弁体65の側に傾斜させ
る。これにより弁体65が貫通穴60から離れ、前述し
た貫通穴46、溝45、貫通穴44、領域43、貫通穴
41を介して大気連通用の凹部38を大気に開放させ
る。
【0060】また、カートリッジホルダ71から引き抜
かれた場合には、アーム66が作動杆70の支持を失う
ため、板バネ62の付勢力により弁体65が貫通穴60
を封鎖し、インク収容領域と大気との連通を断つ。な
お、図において、符号72はインクジェット記録ヘッド
73にインクを供給するインク供給針を示す。
【0061】上記のように弁等の全ての部材が容器本体
2に組み込まれた状態で、表面には、少なくとも凹部が
形成されている領域を覆うように遮気性フィルムを貼付
する。これにより、表面側には凹部とフィルムにより大
気連通路となるキャピラリが形成される。
【0062】また、容器本体2の開口部には、前述した
各壁に対して気密的になるよう、遮気性フィルム56が
熱溶着等により貼着される。そして、そのうえから蓋体
3をかぶせて溶着等により固定される。これにより、各
壁によって区画された領域が連通口や開口を介してのみ
連通するように封止される。
【0063】さらに、バルブ収容室8の開口側も、同様
に熱溶着により遮気性フィルム56’で封止され、カー
トリッジ1に仕上げられる。このようにインク収容領域
を遮気性フィルム56等により封止する構造を採ること
により、容器本体2を容易に成形できるばかりでなく、
キャリッジの往復動に起因するインクの揺動を遮気性フ
ィルム56の膜変形により吸収してインク圧力をなるべ
く一定に維持することが可能となる。
【0064】ついで、インク注入口20にインク注入管
を挿通するとともに、空気排出口21を開放した状態
で、十分に脱気したインクを注入する。注入が完了した
後、インク注入口20および空気排出口21をフィルム
や栓体で封止する。
【0065】このように構成されたカートリッジ1は、
弁等により大気との連通が断たれて保存されるため、イ
ンクの脱気度が十分に維持される。
【0066】そして、カートリッジ1をカートリッジホ
ルダ71に装填する際、インク供給口4がインク供給針
72に挿通される位置まで進入し、前述したように作動
杆70により貫通穴60が開放されてインク収容領域が
大気に連通し、インク供給口4のバルブもインク供給針
72により開弁される。
【0067】カートリッジ1がカートリッジホルダ71
に正常に装着され、印刷が行なわれて記録ヘッド73に
よりインクが消費されると、インク供給口4の圧力が規
定値以下に低下するため、前述のように膜弁52が開放
される。また、インク供給口4の圧力が上昇すると膜弁
52が閉弁する。このようにして、所定の負圧に維持さ
れたインクが記録ヘッド73に流れ込む。
【0068】記録ヘッド73でのインクの消費が進行す
ると、第1インク室11のインクが連通流路18を介し
て第2インク室16に流れ込む。ここに流れ込んだ気泡
は浮力により上昇し、インクだけが下部の連通口15A
を経由して第3インク室17に流れ込む。第3インク室
17内のインクは、フィルタ収容室34を区画する壁2
6の連通口26Aを通過して第4インク室23を通り、
インク流路28Aへ流れ込む。
【0069】インク流路28Aを流れたインクは、イン
ク流通空間9に流れ込む。上記インク流通空間9を通過
したインクは、貫通穴29の大円側から小円側と流れ、
連通口24Aを通過してフィルタ収容室34の上部に流
れ込む。
【0070】ついで、フィルタ収容室34に流入したイ
ンクは、フィルタ55でろ過され、インク流通口25A
を通過して差圧弁収容室33に流れ込み、前述したよう
に膜弁52の開閉動作により所定の負圧でインク供給口
4に流れ込む。
【0071】ここで、第1インク室11は、大気連通路
13,13’および通孔67を介して大気に連通されて
いて、大気圧に維持されているから、負圧が発生してイ
ンクの流れを阻害することにはならない。
【0072】以上に説明したインクカートリッジ1やキ
ャリッジ75等は、本発明のインクジェット式記録装置
の前提となるもので、図8〜図19に本発明の目的を達
成するための実施の形態が示されている。
【0073】図8から図19において、図1〜図7で説
明した構造と同じ構造でしかも同様な機能を果たす部位
については、同様の符号が付されている。
【0074】図8から図10に示された第1の実施の形
態は、インクカートリッジ1に形成された複数のインク
室内に、インクを撹拌させる撹拌移動体80が移動可能
な状態で配置されている。この撹拌移動体80は、前述
の第1インク室11,第2インク室16,第3インク室
17,第4インク室23のそれぞれに配置されている。
第1インク室11の底面積が図8の幅方向で見て大きい
ので、ここでは、第1インク室11には2個の撹拌移動
体80が配置され、都合、5個配置されている。なお、
図8は、各インク室11,16,17,23を主体にし
て図示してあるので、図4に示したような容器本体2や
枠状部14等の個別の図示は行っていない。
【0075】上記撹拌移動体80には、磁石の極性が保
有させてあり、そのために、ここでは撹拌移動体80全
体が磁石(永久磁石)で構成されている。上記インクカ
ートリッジ1以外の静止状態にある箇所に、上記撹拌移
動体80の極性に対応する外部磁石81,82が配置さ
れている。上記の静止状態にある箇所の具体例は、図1
に符号83,84で示された記録装置の外壁の1部をな
す左右の横壁板であり、図8ではこれら横壁板83,8
4は2点鎖線で図示されている。各インク室11,1
6,17,23に配置された5個の磁石80は、横壁板
83に配置された5個の外部磁石81と横壁板84に配
置された5個の外部磁石82にそれぞれ対応している。
すなわち、底面部2Aの近くに配置されているN極,S
極を表示した磁石80に対しては、各横壁板83,84
のN極,S極を表示した外部磁石81,82と対応して
いる。そして、他の4個の磁石80についても上記のも
のと同様な対応関係が設定してある。なお、図9は、イ
ンク室11の部分を断面図として示している。
【0076】各磁石80は、往復運動をするように構成
され、そのために図9に示したように、往復運動ガイド
部材85に支持されている。この往復運動ガイド部材8
5は細長い閉断面空間を有していて、ここでは、その断
面形状は四角い断面の細長い空間とされている。この空
間の中に磁石80が往復運動が可能な状態で配置され、
磁石80と往復運動ガイド部材85の内面との隙間はで
きるだけ狭くしてある。また、往復運動ガイド部材85
の上部の左右には通口86,87があけてあり、閉断面
空間の外側のインクが上記通口をへて閉断面空間に流入
流出して撹拌流が生成され、良好な撹拌動作がえられ
る。なお、図10に示されているように、往復運動ガイ
ド部材85と撹拌移動体80の断面形状が四角いものと
されているが、これらを円形断面にすることもできる。
【0077】図9や図10においては、撹拌移動体80
に磁石の極性を保有させ、外部磁石81,82により、
撹拌移動体80を積極的に往復運動させるものである
が、このような磁気吸引力や磁気反発力に依存すること
なく、撹拌動作をおこなうことができる。例えば、上記
閉断面空間の長手方向を印刷動作の主走査方向とほぼ同
じ方向に設定し、キャリッジ75の往復移動により、キ
ャリッジ75の停止ごとに撹拌移動体80に作用する慣
性力で、閉断面空間内を撹拌移動体80が往復運動する
ような構成である。あるいは、キャリッジ75を上記主
走査方向に振動させて、撹拌移動体80に撹拌動作を行
わせることもできる。
【0078】上記タイミングベルト77の動作でインク
カートリッジ1が移動し、各インク室11,16,1
7,23が横壁板83の方へ接近すると、各撹拌移動体
80は対応する各外部磁石81に接近し、磁石80と外
部磁石81との対向する極性が異極となるので、磁石8
0が左側へ吸引されて図9に示した状態となる。すなわ
ち、この状態で磁石80と外部磁石81との両磁力線は
干渉し合う位置関係となり、図9の極性関係では磁石8
0が外部磁石81に吸引されて左方に移動し、第1イン
ク室11の内壁に密着して停止する。
【0079】上記磁石80が往復運動ガイド部材85内
を左方へ移動する過渡期には、同部材85内のインクが
通口86から排出され、それと同時に反対側の通口87
からインクが同部材85内に吸入される。また、逆に各
インク室11,16,17,23が反対側の横壁板84
の方へ移動して外部磁石82に接近すると、磁石80に
は上記の移動とは逆向きの磁気吸引運動が付与されて、
上記のインク流とは逆の排出・吸入流が発生する。この
ようなインクの排出・吸入流がインクカートリッジ1の
往復により所要回数、例えば、数回にわたって発生する
と、第1インク室11の底部付近には乱流が発生し沈降
していた顔料等が撹拌されて再分散がなされる。
【0080】上記の図9の場合は、磁石80と外部磁石
81,82との間には磁気吸引力が作用するが、磁石8
0または外部磁石81,82の極性を反転して、両磁石
80と81,82との間に磁気反発力が作用するように
することもできる。この場合も、上記磁気吸引力発生の
場合と同じ撹拌流がえられる。また、各インク室11,
16,17,23内の磁石80の極性と外部磁石81,
82の各極性を、各磁石80毎に同極や異極にしておく
ことにより、上記対向する磁石間において、吸引と離反
を不統一に行わせることもできる。このような極性の選
択は、例えば、第1インク室11から第2インク室16
・・・へのインク流動等との関連でなされる。
【0081】上述のタイミングベルト77の動作でイン
クカートリッジ1が移動する撹拌動作形態は、記録ヘッ
ド73の記録紙76に対する印刷往復移動と同期させる
ことができる。このような同期方式であれば、撹拌動作
のために特別な動作制御を行う必要がなくなり、制御面
の簡素化にとって有利である。
【0082】上記の実施の形態においては、撹拌移動体
80として、撹拌移動体全体が磁石で構成されている例
をあげたが、図11や図12のように撹拌移動体80
を、合成樹脂やアルミニウム製の本体88とこの本体8
8の両端に取付けた永久磁石89,90で構成すること
もできる。この場合、両永久磁石89,90の外端側の
極性は異極関係に設定されている。ここで、図11のも
のは往復運動用の撹拌移動体80であり、図12のもの
はその中央に回動用の軸穴91を有する回動運動用の撹
拌移動体80である。
【0083】上記撹拌動作は、記録装置の電源投入時、
インクカートリッジ交換時、印刷動作時間の一定時間経
過時等において適時に行われる。すなわち、インクの顔
料等が沈降したと見込まれる時期に撹拌動作が行われる
ので、印刷動作前にはほぼ確実に再分散処理が図られ
て、均一分散がなされたインク滴が吐出される。
【0084】上記の適時な撹拌動作を行わせるために、
図8の両外部磁石81,82を電磁石にして、撹拌動作
を行うときには、両磁石81,82を励磁し、撹拌動作
を行わないときには非励磁状態にする。このような励磁
・非励磁は、上記記録装置の電源投入時、インクカート
リッジ交換時、印刷動作時間の一定時間経過時等に作動
を開始するタイマー等を用いることにより、容易に実施
できる。
【0085】図13に示した第2の実施の形態は、上述
のような適時な撹拌動作を行わせるためのものである。
これは、外部磁石81,82が電磁石とされ、図1に示
した記録装置の外壁の1部をなす奥壁板92に所定の間
隔を空けて取付けられ、両電磁石81,82の極性は異
極とされている。一方、鎖線で示したインクカートリッ
ジ1内の撹拌移動体80は、電磁石82,81の極性に
対応して図13の上下方向に往復運動をする。この撹拌
移動体80の往復運動により、撹拌動作がなされる。そ
れ以外は、上記実施の形態と同様であり、同様の部分に
は同じ符号を付している。
【0086】上記電磁石81,82の励磁中には、イン
クカートリッジ1の往復運動に応答して撹拌移動体80
に撹拌運動が付与され、電磁石81,82が非励磁のと
きには、撹拌動作が停止される。このように、励磁期間
を適宜設定することにより、インクの顔料等が沈降した
と見込まれる時期に撹拌動作が行われるので、印刷動作
前にはほぼ確実に再分散処理が図られて、均一分散がな
されたインク滴が吐出される。それ以外は、上記実施の
形態と同様の作用効果を奏する。
【0087】図14に示した第3の実施の形態は、やは
り、上述のような適時な撹拌動作を行わせるためのもの
である。これは、外部磁石81,82が永久磁石とさ
れ、図1に示した記録装置の外壁をなす奥壁板92に所
定の間隔を空けて取付けられ、両永久磁石81,82の
極性は異極とされている。一方、インクカートリッジ1
内の鎖線で示した撹拌移動体80は、電磁石82,81
の極性に対応して図14の上下方向に往復運動をする。
そして、撹拌動作を行わないときには、永久磁石81,
82を遠ざけて同磁石81,82の磁力が撹拌移動体8
0に及ばないようにしている。このような遠近動作を永
久磁石81,82に付与するために、アクチュエータ9
3,94が配置してある。アクチュエータ93,94に
はエアシリンダ式や電動式等いろいろなものが採用でき
るが、ここでは電磁ソレノイドのタイプである。撹拌動
作を行わないときには、アクチュエータ93,94の出
力で永久磁石81,82が2点鎖線図示の位置に後退さ
せられる。それ以外は、上記実施の形態と同様であり、
同様の部分には同じ符号を付している。
【0088】上記永久磁石81,82が、図14の実線
図示のように進出位置にあるときには、インクカートリ
ッジ1の往復運動に応答して撹拌移動体80に撹拌運動
が付与され、永久磁石81,82が後退しているときに
は、撹拌動作が停止される。このように、永久磁石8
1,82の進出期間を適宜設定することにより、インク
の顔料等が沈降したと見込まれる時期に撹拌動作が行わ
れるので、印刷動作前にはほぼ確実に再分散処理が図ら
れて、均一分散がなされたインク滴が吐出される。それ
以外は、上記実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0089】図13,図14に示すものにおいて、外部
磁石81,82をキャリッジ75の移動範囲内の非印字
領域で、比較的狭い間隔で設けることもできる。そし
て、2つの外部磁石81,82の間で印刷動作時の往復
ストロークより大幅に短い往復ストロークでキャリッジ
75の往復運動を行って撹拌することもできる。この場
合には、撹拌移動体80の往復運動における「往」と
「復」との間隔時間が短縮されるので、撹拌移動体80
の往復周期が短くなり、いわゆる高速往復運動による高
い撹拌効果をえることができる。
【0090】図15,図16に示した第4の実施の形態
は、撹拌移動体80全体が永久磁石で構成され、その中
央に通孔95があけられ、ここに往復運動ガイド部材8
5であるガイド軸96が貫通させてあり、このガイド軸
96は第1インク室11等の底部近傍に固定されてい
る。図16から明らかなように、ガイド軸96は起立し
た支持片97とインクカートリッジ1の内壁との間に架
設され、撹拌移動体80はガイド軸96にそって往復で
きるようになっている。なお、符号98は、ゴム等の弾
性材料で構成した緩衝部材であり、撹拌移動体80が支
持片97やインクカートリッジ1の内壁に衝突して、記
録ヘッド73等に振動を伝達しないようにしている。そ
れ以外は、上記各実施の形態と同様であり、同様の部分
には同じ符号を付している。
【0091】上記ガイド軸96にそって撹拌移動体80
が往復運動をするので、その運動は正確な運動として実
現し、良好な撹拌動作がえられる。また、緩衝部材98
により振動等が記録ヘッド73に伝達されないので、イ
ンク滴の吐出安定性をより高めることができる。それ以
外は、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0092】図17に示した第5の実施の形態は、1個
の磁石によってえられる磁気反発力と圧縮コイルスプリ
ング99の張力との組合わせによって、撹拌移動体80
が往復運動をするものである。それ以外は、上記各実施
の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付して
いる。
【0093】上記圧縮コイルスプリング99の張力と磁
気反発力との組合わせにより、外部磁石を最少1つにす
ることができて、構造の簡素化にとって有利である。な
お、圧縮コイルスプリング99の垣内箇所を変えて、磁
気吸引力に圧縮コイルスプリング99の張力を対向させ
て、同様の効果をえることもできる。それ以外は、上記
各実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0094】図18に示した第6の実施の形態は、撹拌
移動体80が、回動運動ガイド部材である枢軸100に
より回動可能に支持されている場合で、外部磁石81,
82との間の吸引・離反により、撹拌移動体80が実線
図示の縦向きから2点鎖線図示の横向きにインクカート
リッジ1の往復にともなって交互に回動する。それ以外
は、上記各実施の形態と同様であり、同様の部分には同
じ符号を付している。
【0095】撹拌移動体80の回動により、インクは遠
心力で撹拌移動体80から遠ざけられるような流れを呈
し、その流れが第1インク室11等の内壁に当たって乱
流現象が活発になされて、良好な撹拌動作がえられる。
それ以外は、上記各実施の形態と同様の作用効果を奏す
る。
【0096】図19に示した第7の実施の形態は、上記
奥壁板92に多数の外部磁石81,82を1列に並べて
各外部磁石81,82の先端部の極性を交互に変えたも
のである。それ以外は、上記各実施の形態と同様であ
り、同様の部分には同じ符号を付している。
【0097】インクカートリッジ1を多数の外部磁石8
1,82にそって移動させると、撹拌移動体80には反
発と離反が連続的に反復して作用するので、撹拌移動体
80は枢軸100を中心にして小刻みに左右に回動をく
りかえして、すなわち揺動運動をくりかえして、撹拌動
作がなされる。なお、外部磁石81,82の極性を上記
のように交互に整然と配列するのではなく、両極を不規
則に配列することにより、上記の小刻みな回動のくり返
しが不規則な動きとなり、これによってより撹拌性を高
めることもできる。それ以外は、上記各実施の形態と同
様の作用効果を奏する。
【0098】上記の各実施の形態においては、電磁石や
電磁ソレノイドに対する通電制御を、撹拌動作や印刷動
作に適合させて行うのであるが、そのような通電制御は
通常の制御回路で容易に実施することができる。
【0099】なお、一般に、キャリッジ75やインクカ
ートリッジ1は、非磁性体である合成樹脂材料で製作さ
れているので、各撹拌移動体80と各外部磁石81,8
2間における磁力線は所定どおりの形態となり、上述の
吸引・離反の作動が適正になされる。
【0100】上記の各実施の形態において、撹拌移動体
80の表面に凹凸や小さなフィンを設けて、撹拌動作を
より積極的に行うこともできる。また、撹拌移動体80
は磁気吸引力,磁気反発力により、強制的に撹拌動作が
なされるから、撹拌移動体80の形状をインク室の空間
形状を考慮して、板状や棒状突起を有する形状にして、
撹拌効果を一層高めることもできる。さらに、1つのイ
ンク室内に複数の撹拌移動体を配置して、撹拌効果を高
めることもできる。
【0101】
【発明の効果】以上のように、本発明のインクジェット
式記録装置によれば、上記インクカートリッジが移動し
撹拌移動体の磁石の極性を有する箇所が上記外部磁石に
接近すると、撹拌移動体の磁力線と外部磁石の磁力線と
が干渉し合う位置関係となる。このときに、撹拌移動体
側の極性と外部磁石側の極性とが異なる場合には、撹拌
移動体は外部磁石に吸引されるので、撹拌移動体はイン
ク室内において、外部磁石に接近する方向に移動し、こ
の移動によって沈降している顔料等が撹拌されて、再分
散がなされる。そして、磁石同士の強力な吸引力や反発
力を利用して強力な撹拌を行いうるため、長期間放置さ
れた後でも十分な再分散の後印刷を開始することが可能
で、吐出安定性が高まる。
【0102】また、上記の極性関係とは逆に、撹拌移動
体側の極性と外部磁石側の極性とが同極となる場合に
は、撹拌移動体は外部磁石から反発されるので、撹拌移
動体はインク室内において、外部磁石から離反する方向
に移動し、この移動によって沈降している顔料等が撹拌
されて、再分散がなされる。
【0103】上記外部磁石をインクカートリッジの移動
範囲内に複数配置することにより、インクカートリッジ
が1つの外部磁石に対応する箇所に来たときには、この
外部磁石と撹拌移動体との間に、例えば、磁気吸引力が
発生し、それに伴った移動が撹拌移動体に生じる。ま
た、インクカートリッジが他の外部磁石に対応する箇所
に来たときには、この外部磁石と撹拌移動体との間に、
例えば、磁気反発力が発生し、それに伴った移動が撹拌
移動体に生じる。したがって、インクカートリッジの移
動範囲に複数の外部磁石を極性を異ならせた状態で配置
しておくことにより、撹拌移動体に往復あるいは回動
(揺動)運動を発生させて、撹拌動作が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるインクジェット式記録装置
を示す斜視図である。
【図2】本発明が適用されるインクカートリッジを示す
分解斜視図である。
【図3】上記インクカートリッジを示す分解斜視図であ
る。
【図4】容器本体の開口部の状態を示す図である。
【図5】負圧発生手段収容室の断面構造を示す拡大図で
ある。
【図6】大気連通用のバルブ収容室の断面構造を示す拡
大図である。
【図7】カートリッジホルダの一例を示す図である。
【図8】本発明のインクジェット式記録装置の一実施の
形態をインク室を主体にして示した分解斜視図ある。
【図9】図8のなかの1つの撹拌移動体の往復構造を示
す断面図である。
【図10】図9の〔10〕−〔10〕断面図である。
【図11】撹拌移動体の変形例を示す断面図である。
【図12】撹拌移動体の他の変形例を示す断面図であ
る。
【図13】第2の実施の形態であり、外部磁石の設置態
様の一例を示す断面図である。
【図14】第3の実施の形態であり、外部磁石の設置態
様の他の例を示す断面図である。
【図15】第4の実施の形態であり、往復運動ガイド部
材の一例を示す断面図である。
【図16】図15の〔16〕−〔16〕断面図である。
【図17】第5の実施の形態であり、往復運動ガイド部
材の他の例を示す断面図である。
【図18】第6の実施の形態であり、撹拌移動体が回動
する場合の断面図である。
【図19】第7の実施の形態であり、多数の外部磁石が
配列された場合の断面図である。
【符号の説明】
1 インクカートリッジ 2 容器本体 2A 底面部 2B 凹部 3 蓋体 4 インク供給口 5,6 係止部材 8 バルブ収容室 9 インク流通空間 10 壁 11 第1インク室 12 壁 13,13’ 大気連通路 14 枠状部 14A 上面 15 壁 15A 連通口 16 第2インク室 17 第3インク室 18 連通流路 18A 凹部 19 壁 19A,19B 連通口 20 インク注入口 21 空気排出口 22 壁 23 第4インク室 24,25 壁 24A 連通口 25A インク流通口 25B 弁座部 26,27 区画壁 26A,27A 連通口 28A インク流路 29 貫通穴 30 壁 30A 凹部 31 フィルタ取付部 32 傾斜面 33 差圧弁収容室 34 フィルタ収容室 35 凹部 36 細溝 37 溝 38 凹部 39 枠部 40 リブ 41,44 貫通穴 42 壁 43 領域 45 溝 46 貫通穴 47 連通口 50 バネ 51 貫通穴 52 膜弁 52A 厚肉部 52B,53A バネ受け部 53 蓋体 54 枠部 55 フィルタ 56,56’,57遮気性フィルム 60 貫通穴 61 押圧部材 62 弾性部材 63,64 突起 65 弁体 66 アーム 66A 回動支点 66B 凸部 67 通孔 70 作動杆 71 カートリッジホルダ 72 インク供給針 73 記録ヘッド 75 キャリッジ 76 記録紙 77 タイミングベルト 78 ガイドバー 79 ステッピングモータ 80 撹拌移動体,磁石 81 外部磁石,電磁石,永久磁石 82 外部磁石,電磁石,永久磁石 83 横壁板 84 横壁板 85 往復運動ガイド部材 86 通口 87 通口 88 本体 89 永久磁石 90 永久磁石 91 軸穴 92 奥壁板 93 アクチュエータ 94 アクチュエータ 95 通孔 96 ガイド軸 97 支持片 98 緩衝部材 99 圧縮コイルスプリング 100 枢軸

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷信号に対応してインク滴を吐出する
    記録ヘッドと、上記記録ヘッドに供給されるインクを貯
    留するインクカートリッジと、上記インクカートリッジ
    を搭載するとともに上記記録ヘッドが取付けられている
    キャリッジと、上記インクカートリッジのインク室内に
    移動可能な状態で配置されるとともに上記インクを撹拌
    する撹拌移動体とを備え、上記撹拌移動体には磁石の極
    性を保有させ、上記インクカートリッジ以外の静止状態
    にある箇所に上記撹拌移動体の磁石の極性に対応する外
    部磁石を設け、上記インクカートリッジが移動して撹拌
    移動体が上記外部磁石に接近したときに上記外部磁石と
    撹拌移動体との間に生じる磁気吸引力または磁気反発力
    により、撹拌移動体が移動されて撹拌動作を行うことを
    特徴とするインクジェット式記録装置。
  2. 【請求項2】 上記撹拌動作を、記録装置の電源投入
    時、インクカートリッジ交換時、印刷動作時間内の一定
    時間経過時等において行う請求項1記載のインクジェッ
    ト式記録装置。
  3. 【請求項3】 上記撹拌移動体は、それ全体が磁石で構
    成されている請求項1記載のインクジェット式記録装
    置。
  4. 【請求項4】 上記撹拌移動体は、非磁性材料で構成さ
    れ、その1部に磁石が取付けられている請求項1記載の
    インクジェット式記録装置。
  5. 【請求項5】 上記外部磁石は、上記キャリッジの移動
    方向における所定箇所に配置されている請求項1〜4の
    いずれか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  6. 【請求項6】 上記撹拌動作は、上記記録ヘッドの印刷
    往復移動に同期して行われる請求項1〜5のいずれか一
    項に記載のインクジェット式記録装置。
  7. 【請求項7】 上記撹拌動作は、上記記録ヘッドの印刷
    往復移動と異なった撹拌動作用の動作態様である請求項
    1〜6のいずれか一項に記載のインクジェット式記録装
    置。
  8. 【請求項8】 上記磁気吸引力または磁気反発力により
    上記撹拌移動体が往復運動をする請求項1〜7のいずれ
    か一項に記載のインクジェット式記録装置。
  9. 【請求項9】 上記撹拌移動体が往復運動ガイド部材に
    支持されている請求項8に記載のインクジェット式記録
    装置。
  10. 【請求項10】 上記往復運動ガイド部材は、細長い閉
    断面空間を有するとともに、インクを流入流出する通口
    が形成され、撹拌移動体が往復移動可能な状態で上記閉
    断面空間内に配置されている請求項9記載のインクジェ
    ット式記録装置。
  11. 【請求項11】 上記磁気吸引力または磁気反発力によ
    り上記撹拌移動体が回動運動をする請求項1〜7のいず
    れか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  12. 【請求項12】 上記撹拌移動体が回動運動ガイド部材
    に支持されている請求項11に記載のインクジェット式
    記録装置。
  13. 【請求項13】 上記外部磁石が永久磁石である請求項
    1〜12のいずれか一項に記載のインクジェット式記録
    装置。
  14. 【請求項14】 上記外部磁石が電磁石である請求項1
    〜12のいずれか一項に記載のインクジェット式記録装
    置。
  15. 【請求項15】 上記インク室は複数設けられ、各イン
    ク室に上記撹拌移動体が配置されている請求項1〜14
    のいずれか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  16. 【請求項16】 上記インクが溶媒中に分散粒子を分散
    させた分散型インクである請求項1〜15のいずれか一
    項に記載のインクジェット式記録装置。
  17. 【請求項17】 インクカートリッジ内の1部に配置さ
    れた往復運動ガイド部材は、細長い閉断面空間を有する
    とともに、インクを流入流出する通口が形成され、撹拌
    移動体が往復移動可能な状態で上記閉断面空間内に配置
    されているインクカートリッジ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100457466C (zh) * 2004-10-01 2009-02-04 日立家用电器公司 喷墨记录装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100457466C (zh) * 2004-10-01 2009-02-04 日立家用电器公司 喷墨记录装置

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