JP2003275787A - 生物処理装置 - Google Patents

生物処理装置

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JP2003275787A
JP2003275787A JP2002078212A JP2002078212A JP2003275787A JP 2003275787 A JP2003275787 A JP 2003275787A JP 2002078212 A JP2002078212 A JP 2002078212A JP 2002078212 A JP2002078212 A JP 2002078212A JP 2003275787 A JP2003275787 A JP 2003275787A
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Japan
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sludge
aerobic digestion
digestion tank
tank
biological treatment
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JP2002078212A
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Akio Oyama
昭男 大山
Ichiro Sumita
一郎 住田
Takaaki Masui
孝明 増井
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Kurita Water Industries Ltd
Original Assignee
Kurita Water Industries Ltd
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    • Y02W10/20Sludge processing

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Abstract

(57)【要約】 【課題】好気性消化槽内の浸漬膜を引き上げて薬品洗浄
する必要なく、汚泥中の夾雑物が集まって好気性消化槽
内の浸漬膜にからみついてしまうのを抑制し、浸漬膜の
膜面が切れたり膜面が覆われてしまうのを抑制する。 【解決手段】下水を生物処理するOD槽1と、OD槽1
で生物処理された処理液を分離する最終沈殿池3と、最
終沈殿池3で分離された汚泥のうちの余剰汚泥をオゾン
処理して改質するオゾン反応塔10と、オゾン反応塔1
0で改質された汚泥を生物処理するためにOD槽1とは
別個に設けられた好気性消化槽5と有する生物処理装置
に、好気性消化槽5内に配置された浸漬膜6,7によっ
て処理すべき汚泥中の夾雑物を破砕するための破砕機1
2を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は生物処理装置に関
し、特には、好気性消化槽内の浸漬膜を引き上げて薬品
洗浄する必要なく、汚泥中の夾雑物が集まって浸漬膜に
からみつくのに伴い、浸漬膜の膜面が切れたり膜面が覆
われてしまうのを抑制することができる生物処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、下水を生物処理するための曝気槽
と、その曝気槽で生物処理された処理液を分離する分離
装置と、その分離装置で分離された汚泥をオゾン処理し
て改質するためのオゾン反応塔と、そのオゾン反応塔で
改質された汚泥を生物処理するために曝気槽とは別個に
設けられた好気性消化槽とを具備する生物処理装置が知
られている。この種の生物処理装置の例としては、例え
ば特開平11−277095号公報に記載されたものが
ある。特開平11−277095号公報の図1に記載さ
れた生物処理装置では、まず、下水が曝気槽に導入され
て生物処理される。次いで、生物処理された液が膜分離
装置によって膜分離される。次いで、膜分離された濃縮
液の一部が余剰汚泥として好気性消化槽に導入され、散
気装置によって消化される。好気性消化槽内の汚泥は、
改質を行うためにオゾン反応塔に送られ、その改質され
た汚泥はオゾン反応塔から好気性消化槽に再び戻され
る。
【0003】つまり、従来の生物処理装置では、下水処
理の際に発生する余剰汚泥を減量するために、分離装置
から余剰汚泥として送られてきた汚泥を、オゾン反応塔
において改質(可溶化)し、それを好気性消化槽におい
て生物分解している。つまり、下水処理の際に発生する
余剰汚泥を好気性消化槽で生物分解することにより、余
剰汚泥を減量している。下水処理に用いる曝気槽として
は、例えばOD槽(オキシデーションディッチ)、長時
間曝気槽、回分槽などがある。曝気槽で処理された処理
液を分離する分離装置としては、例えば膜分離装置、最
終沈殿池などがある。
【0004】従来の生物処理装置では、オゾン反応塔で
改質された汚泥を曝気槽において生物分解しようとする
と、オゾン処理によるBOD負荷が増大したり、難分解
性のCOD成分を分解するために曝気槽が大きくなって
しまう点に鑑み、曝気槽とは別個に、余剰汚泥専用の好
気性消化槽が設けられている。また、余剰汚泥を減量す
るのに必要な汚泥滞留時間(SRT)を確保するため
に、この好気性消化槽は例えば2〜4%の高MLSS濃
度で運転される。重力式固液分離装置によって好気性消
化槽内の汚泥を分離濃縮する場合には2〜4%の高ML
SS濃度を達成するのが困難であるため、浸漬膜が好気
性消化槽内に配置され、好気性消化槽内に投入された
0.7〜0.9%の濃度の汚泥がその浸漬膜によって2
〜4%の濃度に濃縮されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、平膜タイプ
の浸漬膜が好気性消化槽内に配置される場合には、それ
ほど大きな問題が生じないものの、中空糸タイプの浸漬
膜が好気性消化槽内に配置される場合には、汚泥中の非
常に細かい夾雑物(例えば、繊維くず、髪の毛、草、紙
切れなど)が集まって浸漬膜にからみつき、その結果、
浸漬膜の膜面が切れたり、膜面が覆われてしまうおそれ
がある。
【0006】汚泥中の夾雑物が集まって浸漬膜にからみ
つくのを抑制するために、従来から、浸漬膜の下側に散
気装置が配置され、膜面付近に上昇流が形成されてい
る。しかしながら、浸漬膜の下側に散気装置を配置した
だけでは、汚泥中の夾雑物が集まって浸漬膜にからみつ
くのを十分に抑制することができない。
【0007】また、汚泥中の夾雑物が集まって浸漬膜に
からみつくのに伴い、浸漬膜の膜面が切れたり膜面が覆
われてしまうのを抑制するために、生物処理装置の運転
中であって浸漬膜に夾雑物が付着した時に浸漬膜を引き
上げ、その浸漬膜を薬品(例えばカセイソーダ、カセイ
ソーダ+次亜塩など)によって洗浄する方法が考えられ
る。しかしながら、浸漬膜を好気性消化槽から引き上げ
て薬品洗浄する場合には、浸漬膜の膜面が切れたり膜面
が覆われてしまうのを抑制することができるものの、薬
品洗浄槽及び薬品貯留タンクを設けなければならず、ま
た、危険物の対策や洗浄後の廃薬品の処理が必要になっ
てしまい、更に、洗浄作業に時間を要してしまう、薬品
コストが嵩んでしまう、薬品洗浄中に生物処理が中断さ
れてしまうなどの問題が生じてしまう。
【0008】前記問題点に鑑み、本発明は好気性消化槽
内の浸漬膜を引き上げて薬品洗浄する必要なく、汚泥中
の夾雑物が集まって浸漬膜にからみつくのに伴い、浸漬
膜の膜面が切れたり膜面が覆われてしまうのを抑制する
ことができる生物処理装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、下水を生物処理するための曝気槽と、前記曝気
槽で生物処理された処理液を分離する分離装置と、前記
分離装置で分離された汚泥をオゾン処理して改質するた
めのオゾン反応塔と、前記オゾン反応塔で改質された汚
泥を生物処理するために前記曝気槽とは別個に設けられ
た好気性消化槽とを具備する生物処理装置において、前
記好気性消化槽内に配置された浸漬膜によって処理すべ
き汚泥中の夾雑物を破砕するための破砕機を設けたこと
を特徴とする生物処理装置が提供される。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、前記好気
性消化槽内の汚泥を前記オゾン反応塔に送るために前記
好気性消化槽と前記オゾン反応塔との間に設けられた通
路上に前記破砕機を配置したことを特徴とする請求項1
に記載の生物処理装置提供される。
【0011】請求項3に記載の発明によれば、前記好気
性消化槽内の汚泥を前記オゾン反応塔に送るためのポン
プを前記通路上に配置し、前記破砕機を前記ポンプの下
流側に配置したことを特徴とする請求項2に記載の生物
処理装置提供される。
【0012】請求項4に記載の発明によれば、前記分離
装置で分離された汚泥を前記好気性消化槽に送るために
前記分離装置と前記好気性消化槽との間に設けられた通
路上に前記破砕機を配置したことを特徴とする請求項1
に記載の生物処理装置提供される。
【0013】請求項5に記載の発明によれば、前記オゾ
ン反応塔で改質された汚泥を前記好気性消化槽に送るた
めに前記オゾン反応塔と前記好気性消化槽との間に設け
られた通路上に前記破砕機を配置したことを特徴とする
請求項1に記載の生物処理装置提供される。
【0014】請求項6に記載の発明によれば、前記破砕
機によって破砕された夾雑物を廃棄処理することなく戻
すことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載
の生物処理装置提供される。
【0015】請求項1,2,4,5に記載の生物処理装
置では、好気性消化槽内に配置された浸漬膜によって処
理すべき汚泥中の夾雑物を破砕するための破砕機が設け
られている。例えば、好気性消化槽内の汚泥をオゾン反
応塔に送るために好気性消化槽とオゾン反応塔との間に
設けられた通路上に破砕機が配置されている。あるい
は、分離装置で分離された汚泥を好気性消化槽に送るた
めに分離装置と好気性消化槽との間に設けられた通路上
に破砕機が配置されている。または、オゾン反応塔で改
質された汚泥を好気性消化槽に送るためにオゾン反応塔
と好気性消化槽との間に設けられた通路上に破砕機が配
置されている。そのため、従来の生物処理装置のように
好気性消化槽内の浸漬膜を引き上げて薬品洗浄する必要
なく、汚泥中の夾雑物が集まって好気性消化槽内の浸漬
膜にからみついてしまうのを抑制することができる。そ
の結果、汚泥中の夾雑物が集まって好気性消化槽内の浸
漬膜にからみつくのに伴い、浸漬膜の膜面が切れたり膜
面が覆われてしまうのを抑制することができる。
【0016】請求項3に記載の生物処理装置では、好気
性消化槽内の汚泥をオゾン反応塔に送るために好気性消
化槽とオゾン反応塔との間に設けられた通路上に、好気
性消化槽内の汚泥をオゾン反応塔に送るためのポンプが
配置され、破砕機がポンプの下流側に配置されている。
つまり、好気性消化槽内の汚泥はポンプによってオゾン
反応塔まで送られ、好気性消化槽からオゾン反応塔に送
られている汚泥が破砕機によって破砕される。そのた
め、破砕機によって好気性消化槽内の汚泥に含まれる夾
雑物を破砕するために、破砕機によって好気性消化槽内
の汚泥を揚程する必要性を排除することができる。
【0017】請求項6に記載の生物処理装置では、破砕
機によって破砕された夾雑物が廃棄処理することなく戻
される。例えば、好気性消化槽内の汚泥をオゾン反応塔
に送るために好気性消化槽とオゾン反応塔との間に設け
られた通路上に破砕機が配置されている場合には、破砕
機によって破砕された夾雑物がオゾン反応塔に戻され
る。あるいは、分離装置と好気性消化槽との間に設けら
れた通路上に破砕機が配置されている場合には、破砕機
によって破砕された夾雑物が好気性消化槽に戻される。
または、オゾン反応塔で改質された汚泥を好気性消化槽
に送るためにオゾン反応塔と好気性消化槽との間に設け
られた通路上に破砕機が配置されている場合には、破砕
機によって破砕された夾雑物が好気性消化槽に戻され
る。そのため、スクリーン等によって夾雑物が汚泥から
除去されて廃棄される場合よりも、廃棄物の発生量を抑
制することができる。
【0018】好気性消化槽内の汚泥をオゾン反応塔に送
るために好気性消化槽とオゾン反応塔との間に設けられ
た通路上に破砕機が配置され、破砕機によって破砕され
た夾雑物がオゾン反応塔に戻される場合には、破砕され
た夾雑物がオゾン反応塔において可溶化された後に生分
解される。オゾン反応塔における処理を24時間連続し
て行う場合には、破砕機における処理も24時間連続し
て行われることになる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を用いて本発明の
実施形態について説明する。
【0020】図1は本発明の生物処理装置の第一の実施
形態の概略構成図である。図1において、1は下水を生
物処理するためのOD槽(オキシデーションディッ
チ)、2は曝気装置、3はOD槽1で生物処理された処
理液を分離するための最終沈殿池、4は最終沈殿池3で
分離された分離水を滅菌するための滅菌装置である。5
は余剰汚泥を生物処理するための酸素曝気式好気性消化
槽、6は好気性消化槽5内に配置された第一段浸漬膜、
7は好気性消化槽5内に配置された第二段浸漬膜、8は
仕切壁、9は酸素溶解用表面曝気機である。10は最終
沈殿池3で分離された汚泥のうちの余剰汚泥をオゾン処
理して改質するためのオゾン反応塔、11は好気性消化
槽5内の汚泥をオゾン反応塔10に送るためのポンプで
ある。12は好気性消化槽5内に配置された浸漬膜6,
7によって処理すべき汚泥中の夾雑物を破砕するための
破砕機、13はコンプレッサ、14は酸素発生器、15
はオゾナイザ、16は泡分離槽、17は排オゾン分解装
置、18はポンプである。
【0021】図1に示すように、第一の実施形態では、
処理すべき汚水がOD槽1内に流入せしめられ、活性汚
泥と混合せしめられる。OD槽1内で活性汚泥と混合せ
しめられた汚水は、曝気装置2によって曝気されつつ生
物処理される。次いで、OD槽1内で生物処理された処
理液は、最終沈殿池3において分離水と汚泥とに分離さ
れる。最終沈殿池3で分離された分離水は滅菌装置4に
送られ、そこで滅菌されて放流される。一方、最終沈殿
池3で分離された汚泥のうちの返送汚泥はOD槽1に返
送される。また、最終沈殿池3で分離された汚泥のうち
の余剰汚泥は好気性消化槽5に送られる。
【0022】好気性消化槽5に送られた余剰汚泥は、酸
素溶解用表面曝気機9によって曝気されつつ、好気性消
化される。また、ポンプ18が駆動され、第一段浸漬膜
6及び第二段浸漬膜7によって好気性消化液の膜分離が
行われる。好気性消化槽5内の好気性消化液の一部は、
ポンプ11によってオゾン反応塔10に送られる。その
とき、好気性消化液に含まれる夾雑物が破砕機12によ
って破砕される。つまり、好気性消化槽5内の汚泥がポ
ンプ11によってオゾン反応塔10に送られるとき、汚
泥に含まれる夾雑物が破砕機12によって破砕される。
【0023】オゾン反応塔10には、コンプレッサ1
3、酸素発生器14、オゾナイザ15を介して発生せし
められたオゾンが供給されており、オゾン反応塔10内
では、好気性消化槽5から送られた汚泥がオゾンによっ
て改質される。これにより、好気性消化槽5から送られ
た汚泥がBOD化される。オゾン反応塔10で改質され
た汚泥は泡分離槽16に送られ、そこで泡と分離された
汚泥が好気性消化槽5に戻される。一方、泡分離槽16
で分離された気体は排オゾン分解装置17に送られ、そ
こで処理された気体が排酸素として好気性消化槽5に戻
される。
【0024】すなわち、第一の実施形態では、下水処理
の際に発生する余剰汚泥を減量するために、最終沈殿池
3から余剰汚泥として送られてきた汚泥が、好気性消化
槽5を介してオゾン反応塔10に送られ、そこで改質さ
れる。次いで、オゾン反応塔10で改質された汚泥が好
気性消化槽5に戻され、そこで生物分解される。つま
り、下水処理の際に発生する余剰汚泥を好気性消化槽5
で生物分解することにより、余剰汚泥を減量している。
【0025】また、第一の実施形態では、オゾン反応塔
10で改質された汚泥をOD槽1において生物分解しよ
うとすると、オゾン処理によるBOD負荷が増大した
り、難分解性のCOD成分を分解するためにOD槽1が
大きくなってしまう点に鑑み、OD槽1とは別個に、余
剰汚泥専用の好気性消化槽5が設けられている。また、
余剰汚泥を減量するのに必要な汚泥滞留時間(SRT)
を確保するために、この好気性消化槽5は例えば2〜4
%の高MLSS濃度で運転される。重力式固液分離装置
によって好気性消化槽5内の汚泥を分離濃縮する場合に
は2〜4%の高MLSS濃度を達成するのが困難である
ため、浸漬膜6,7が好気性消化槽5内に配置され、好
気性消化槽5内に投入された0.7〜0.9%の濃度の
汚泥がその浸漬膜6,7によって2〜4%の濃度に濃縮
されている。
【0026】更に、第一の実施形態では、好気性消化槽
5内に配置される浸漬膜6,7として中空糸タイプのも
のが用いられる場合には、汚泥中の非常に細かい夾雑物
(例えば、繊維くず、髪の毛、草、紙切れなど)が集ま
って浸漬膜6,7にからみつき、その結果、浸漬膜6,
7の膜面が切れたり、膜面が覆われてしまうおそれがあ
る点に鑑み、好気性消化槽5内に配置された浸漬膜6,
7によって処理すべき汚泥中の夾雑物を破砕するための
破砕機12が設けられている。具体的には、好気性消化
槽5内の汚泥をオゾン反応塔10に送るために好気性消
化槽5とオゾン反応塔10との間に設けられた通路上に
破砕機12が配置されている。そのため、汚泥中の夾雑
物が集まって好気性消化槽5内の浸漬膜6,7にからみ
ついてしまうのを抑制することができる。その結果、汚
泥中の夾雑物が集まって好気性消化槽5内の浸漬膜6,
7にからみつくのに伴い、浸漬膜6,7の膜面が切れた
り膜面が覆われてしまうのを抑制することができる。
【0027】また、第一の実施形態では、好気性消化槽
5内の汚泥をオゾン反応塔10に送るために好気性消化
槽5とオゾン反応塔10との間に設けられた通路上に、
好気性消化槽5内の汚泥をオゾン反応塔10に送るため
のポンプ11が配置され、破砕機12がそのポンプ11
の下流側に配置されている。つまり、好気性消化槽5内
の汚泥はポンプ11によってオゾン反応塔10まで送ら
れ、好気性消化槽5からオゾン反応塔10に送られてい
る汚泥が破砕機12によって破砕される。そのため、破
砕機12によって好気性消化槽5内の汚泥に含まれる夾
雑物を破砕するために、破砕機12によって好気性消化
槽5内の汚泥を揚程する必要性を排除することができ
る。
【0028】更に、第一の実施形態では、破砕機12に
よって破砕された夾雑物が廃棄処理することなく戻され
る。具体的には、破砕機12によって破砕された夾雑物
がオゾン反応塔10に戻される。そのため、スクリーン
等によって夾雑物が汚泥から除去されて廃棄される場合
よりも、廃棄物の発生量を抑制することができる。
【0029】実施例 実証試験 処理水量 流入下水量 20m/d 処理方式 水処理 OD法 汚泥処理 好気性消化槽 汚泥減量法 オゾン処理 余剰汚泥量 0.3m/d,2.4kgDS/日 好気性消化槽容量 SRT 20日 5.5m 破砕機能力 11.5lit/h 乾物余剰汚泥量(2.4kg×3.4/(汚泥濃度(3
%)×24))細断能力 5mm以下に破砕する この条件で連続運転の結果、浸漬膜を引き上げ洗浄する
ことなく1年間の実績が得られた。
【0030】以下、本発明の生物処理装置の第二の実施
形態について説明する。図2は本発明の生物処理装置の
第二の実施形態の概略構成図である。図2において、図
1に示した参照番号と同一の参照番号は図1に示した部
品又は部分と同一の部品又は部分を示しており、112
は好気性消化槽5内に配置された浸漬膜6,7によって
処理すべき汚泥中の夾雑物を破砕するための破砕機であ
る。
【0031】図2に示すように、第一の実施形態とは異
なり、第二の実施形態では、最終沈殿池3で分離された
汚泥のうちの余剰汚泥が好気性消化槽5に送られると
き、余剰汚泥に含まれる夾雑物が破砕機112によって
破砕される。
【0032】つまり、第二の実施形態では、好気性消化
槽5内に配置される浸漬膜6,7として中空糸タイプの
ものが用いられる場合には、汚泥中の非常に細かい夾雑
物(例えば、繊維くず、髪の毛、草、紙切れなど)が集
まって浸漬膜6,7にからみつき、その結果、浸漬膜
6,7の膜面が切れたり、膜面が覆われてしまうおそれ
がある点に鑑み、好気性消化槽5内に配置された浸漬膜
6,7によって処理すべき汚泥中の夾雑物を破砕するた
めの破砕機112が設けられている。具体的には、最終
沈殿池3で分離された汚泥を好気性消化槽5に送るため
に最終沈殿池3と好気性消化槽5との間に設けられた通
路上に破砕機112が配置されている。そのため、汚泥
中の夾雑物が集まって好気性消化槽5内の浸漬膜6,7
にからみついてしまうのを抑制することができる。その
結果、汚泥中の夾雑物が集まって好気性消化槽5内の浸
漬膜6,7にからみつくのに伴い、浸漬膜6,7の膜面
が切れたり膜面が覆われてしまうのを抑制することがで
きる。
【0033】また、第二の実施形態では、破砕機112
によって破砕された夾雑物が廃棄処理することなく戻さ
れる。具体的には、破砕機112によって破砕された夾
雑物が好気性消化槽5に戻される。そのため、スクリー
ン等によって夾雑物が汚泥から除去されて廃棄される場
合よりも、廃棄物の発生量を抑制することができる。
【0034】以下、本発明の生物処理装置の第三の実施
形態について説明する。図3は本発明の生物処理装置の
第三の実施形態の概略構成図である。図3において、図
1に示した参照番号と同一の参照番号は図1に示した部
品又は部分と同一の部品又は部分を示しており、212
は好気性消化槽5内に配置された浸漬膜6,7によって
処理すべき汚泥中の夾雑物を破砕するための破砕機であ
る。
【0035】図3に示すように、第一の実施形態とは異
なり、第三の実施形態では、オゾン反応塔10で改質さ
れた汚泥が泡分離槽16に送られるとき、汚泥に含まれ
る夾雑物が破砕機212によって破砕される。
【0036】つまり、第三の実施形態では、好気性消化
槽5内に配置される浸漬膜6,7として中空糸タイプの
ものが用いられる場合には、汚泥中の非常に細かい夾雑
物(例えば、繊維くず、髪の毛、草、紙切れなど)が集
まって浸漬膜6,7にからみつき、その結果、浸漬膜
6,7の膜面が切れたり、膜面が覆われてしまうおそれ
がある点に鑑み、好気性消化槽5内に配置された浸漬膜
6,7によって処理すべき汚泥中の夾雑物を破砕するた
めの破砕機212が設けられている。具体的には、オゾ
ン反応塔10で改質された汚泥を好気性消化槽5に送る
ためにオゾン反応塔10と好気性消化槽5との間に設け
られた通路上に破砕機212が配置されている。そのた
め、汚泥中の夾雑物が集まって好気性消化槽5内の浸漬
膜6,7にからみついてしまうのを抑制することができ
る。その結果、汚泥中の夾雑物が集まって好気性消化槽
5内の浸漬膜6,7にからみつくのに伴い、浸漬膜6,
7の膜面が切れたり膜面が覆われてしまうのを抑制する
ことができる。
【0037】また、第三の実施形態では、破砕機212
によって破砕された夾雑物が廃棄処理することなく戻さ
れる。具体的には、破砕機212によって破砕された夾
雑物が好気性消化槽5に戻される。そのため、スクリー
ン等によって夾雑物が汚泥から除去されて廃棄される場
合よりも、廃棄物の発生量を抑制することができる。
【0038】
【発明の効果】請求項1,2,4,5に記載の発明によ
れば、従来の生物処理装置のように好気性消化槽内の浸
漬膜を引き上げて薬品洗浄する必要なく、汚泥中の夾雑
物が集まって好気性消化槽内の浸漬膜にからみついてし
まうのを抑制することができる。その結果、汚泥中の夾
雑物が集まって好気性消化槽内の浸漬膜にからみつくの
に伴い、浸漬膜の膜面が切れたり膜面が覆われてしまう
のを抑制することができる。
【0039】請求項3に記載の発明によれば、破砕機に
よって好気性消化槽内の汚泥に含まれる夾雑物を破砕す
るために、破砕機によって好気性消化槽内の汚泥を揚程
する必要性を排除することができる。
【0040】請求項6に記載の発明によれば、スクリー
ン等によって夾雑物が汚泥から除去されて廃棄される場
合よりも、廃棄物の発生量を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生物処理装置の第一の実施形態の概略
構成図である。
【図2】本発明の生物処理装置の第二の実施形態の概略
構成図である。
【図3】本発明の生物処理装置の第三の実施形態の概略
構成図である。
【符号の説明】
1 OD槽 3 最終沈殿池 5 好気性消化槽 6 第一段浸漬膜 7 第二段浸漬膜 10 オゾン反応塔 12 破砕機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増井 孝明 東京都新宿区西新宿三丁目4番7号 栗田 工業株式会社内 Fターム(参考) 4D006 GA02 HA01 HA93 JA70Z KA31 KA52 KA54 KB22 PB20 PC62 4D028 BC01 BC17 BD11 BD17 BE01 BE08 4D059 AA05 BA01 BE02 BE42 BK11 BK12 BK15 CA28 DA43

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下水を生物処理するための曝気槽と、前
    記曝気槽で生物処理された処理液を分離する分離装置
    と、前記分離装置で分離された汚泥をオゾン処理して改
    質するためのオゾン反応塔と、前記オゾン反応塔で改質
    された汚泥を生物処理するために前記曝気槽とは別個に
    設けられた好気性消化槽とを具備する生物処理装置にお
    いて、前記好気性消化槽内に配置された浸漬膜によって
    処理すべき汚泥中の夾雑物を破砕するための破砕機を設
    けたことを特徴とする生物処理装置。
  2. 【請求項2】 前記好気性消化槽内の汚泥を前記オゾン
    反応塔に送るために前記好気性消化槽と前記オゾン反応
    塔との間に設けられた通路上に前記破砕機を配置したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の生物処理装置。
  3. 【請求項3】 前記好気性消化槽内の汚泥を前記オゾン
    反応塔に送るためのポンプを前記通路上に配置し、前記
    破砕機を前記ポンプの下流側に配置したことを特徴とす
    る請求項2に記載の生物処理装置。
  4. 【請求項4】 前記分離装置で分離された汚泥を前記好
    気性消化槽に送るために前記分離装置と前記好気性消化
    槽との間に設けられた通路上に前記破砕機を配置したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の生物処理装置。
  5. 【請求項5】 前記オゾン反応塔で改質された汚泥を前
    記好気性消化槽に送るために前記オゾン反応塔と前記好
    気性消化槽との間に設けられた通路上に前記破砕機を配
    置したことを特徴とする請求項1に記載の生物処理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記破砕機によって破砕された夾雑物を
    廃棄処理することなく戻すことを特徴とする請求項1〜
    5のいずれか一項に記載の生物処理装置。
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