JP2003275100A - 圧力鍋 - Google Patents

圧力鍋

Info

Publication number
JP2003275100A
JP2003275100A JP2002084011A JP2002084011A JP2003275100A JP 2003275100 A JP2003275100 A JP 2003275100A JP 2002084011 A JP2002084011 A JP 2002084011A JP 2002084011 A JP2002084011 A JP 2002084011A JP 2003275100 A JP2003275100 A JP 2003275100A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packing
pressure
peripheral edge
lid
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002084011A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsuneo Kaneko
常夫 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CHUJO KEIGIN SEIZOSHO KK
Original Assignee
CHUJO KEIGIN SEIZOSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CHUJO KEIGIN SEIZOSHO KK filed Critical CHUJO KEIGIN SEIZOSHO KK
Priority to JP2002084011A priority Critical patent/JP2003275100A/ja
Publication of JP2003275100A publication Critical patent/JP2003275100A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器本体と蓋体との間の高い密閉性を確保す
るのに重要なパッキンの耐摩耗性の向上を達成可能とす
る新規な構造からなる圧力鍋を提供しようとするもので
ある。 【解決手段】 容器本体1開口部11に常態で非接触状
態、内外圧差を受けて開口部11に密着状となるように
する可撓性と気密性とを確保し得るようにした圧力変形
用周壁部31を形成し、その先端全周縁部に、開口部1
1に密着、密閉可能とする密着当接用周縁部32を設け
てなる無端状パッキン3を、容器本体1上端開口部11
を閉鎖する蓋体2の周縁部全周に添設した圧力鍋であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、密閉状態にして加熱調理中
の容器内圧力を上昇させることにより、通常の加熱調理
よりも高い温度で短時間の中に調理を完了可能とする圧
力容器に関するものであって、特に、容器本体と蓋体と
の間の高い密閉性を確保するのに重要なパッキンの耐摩
耗性の向上を達成可能とする新規な構造からなる圧力鍋
を提供しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】圧力鍋は、その密閉構造によって容器内
圧力を通常2気圧程度までに上昇可能とし、摂氏120
度前後での加熱調理となるため、一般的な鍋に比較して
約1/3程度の加熱時間で同質もしくはそれ以上の調理
を行うことができ、また、加熱を終えた後でも、容器内
の温度が徐々に低下して摂氏100度以下となるまで調
理を持続させ得ることから、燃料費を大幅に節約可能と
するものであり、しかも、高温による短時間の調理は、
各種ビタミン、ミネラル等の栄養素を効率的に摂取でき
るようにする上、スジ肉やスネ肉、魚の骨等といった素
材でも風味を損ねることなく柔らかく調理できる等々、
多くの利点を有していて広く一般に普及している。
【0003】このように多くの人々に広く利用されてき
ている圧力鍋は、一般的に実公昭56−39469号公
報に開示された圧力鍋の安全装置、あるいは実公昭56
−13853号公報の圧力鍋等に示されるように、蓋体
と容器本体開口部との間に比較的軟質な弾性素材製のパ
ッキンを設け、蓋体を閉鎖するときには、容器本体開口
部の外周壁に形成された複数の係止片に、蓋体の外周縁
に形成された係合片を夫々係合するよう、蓋体を容器本
体に対して周方向に所定角度旋回させる操作が不可欠と
なっているが、蓋体が調理の度毎に開閉操作されると、
その都度パッキンが容器本体開口縁部に圧接状のまま摩
擦されてしまうこととなり、その摩擦によって密閉構造
の確保に重要なパッキンの磨耗を早め、その結果、購入
後5〜6年程度使用すると内部圧力の低下や、パッキン
部分からの吹き溢れ現象等が発生してしまい、圧力鍋本
来の調理機能を充分に発揮できなくなってしまうという
欠点をもつものであった。
【0004】この発明は、以上のように、従前までの圧
力鍋の構造に由来してパッキンの寿命を縮め、良好な密
閉性能を維持して使い続けるには比較的早期の中にパッ
キンの定期的な交換が不可欠となってしまい、一般の鍋
に比較して利用者に経済的な負担だけではなく、維持、
管理上における煩わしさまでをも強いる結果となってし
まっていたという事情に疑問を抱き、パッキンの磨耗を
軽減して長寿化することはできないものかとの判断か
ら、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯
誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、
遂に新規な構造からなる圧力鍋を実現化することに成功
したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表
する実施例と共に、その構成を詳述することとする。
【0005】
【発明の構成】図面に示すこの発明を代表する実施例か
らも明確に理解されるように、この発明に包含される圧
力鍋は、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、上端に開口部を形成した容器本体と、該容器本体
の開口部を閉鎖可能な蓋体とを有し、容器本体の開口周
縁部か、またはこれに対峙する蓋体の周縁部の何れか一
方の全周に渡り、無端状であって、容器本体側に設ける
場合には、対峙する蓋体周縁側に対し、常態で非接触状
態、内外圧差で変形して蓋体周縁側に密着可能とする可
撓性を有するものとなし、または、蓋体に設ける場合に
は、対峙する容器本体開口周縁部に対して常態で非接触
状態、内外圧差で変形し、容器本体開口周縁部に密着可
能とする可撓性を確保すると共に、容器内外圧差を受け
て変形可能とするよう気密性を確保した圧力変形用周壁
部を一体に形成した上、該圧力変形用周壁部の先端全周
縁部には、対峙する蓋体周縁または容器本体の開口周縁
の何れかに当接して密着、密閉状態を確保可能とする密
着当接用周縁部を形成したパッキンを気密状に添設して
なる構成を要旨とする圧力鍋である。
【0006】この基本的な構成からなる圧力鍋を、より
具体的な構成のものとして示すと、中央に向けて突出す
る内向き鈎爪状の係止片が内周壁面上端縁に複数箇所形
成された容器本体と、該容器本体の上端開口部分を閉鎖
可能とする形状を有し、その外周縁部には、周方向への
所定角度の旋回によって前記容器本体の各係止片に夫々
係合可能となる配置で複数個の係合片を点在状に突設
し、同外周縁内側には環状下向き溝形のパッキン装着部
を形成した蓋体とからなり、該蓋体パッキン装着部の全
周に、無端帯状に形成され、対峙する容器本体の内周壁
面上端縁に常態で非接触状態、内外圧差で変形して容器
本体の開口周縁部側に密着可能な弾性素材からなり、容
器内外圧差を受けて変形可能とするよう気密性を確保し
た圧力変形用周壁部を一体に形成し、該圧力変形用周壁
部の先端全周縁部には、対峙する容器本体の開口周縁に
当接して密着、密閉状態を確保可能とする密着当接用周
縁部を形成してなるパッキンが気密状に添設されてなる
ものとした圧力鍋であるということができる。
【0007】また、この発明の圧力鍋を、表現を変えて
示すならば、中央に向けて突出する内向き鈎爪状の係止
片が内周壁面上端縁に複数箇所形成された容器本体と、
該容器本体の上端開口部分を閉鎖可能とする形状を有
し、その外周縁部には、周方向への所定角度の旋回によ
って前記容器本体の各係止片に夫々係合可能となる配置
で複数個の係合片を点在状に突設し、同外周縁内側には
環状下向き溝形のパッキン装着部を形成した蓋体とから
なり、該蓋体パッキン装着部の全周に、無端帯状に形成
され、対峙する容器本体の内周壁面上端縁に常態で非接
触状態、内外圧差で変形して容器本体の開口周縁部側に
密着可能な弾性素材からなり、容器内外圧差を受けて変
形可能とするよう気密性を確保した圧力変形用周壁部を
一体に形成し、該圧力変形用周壁部の先端全周縁部に
は、対峙する容器本体の開口周縁に当接して密着、密閉
状態を確保可能とする密着当接用周縁部を形成してなる
パッキンが気密状に添設されてなるものとし、加熱調理
中の容器本体内圧が外気圧よりも高まると、パッキン圧
力変形用周壁部が内圧によって強制的に変形され、密着
当接用周縁部が開口周縁部に押し当てられて気密状態を
確保する一方、加熱調理を終えて容器本体内圧が低下す
ると、パッキンの圧力変形用周壁部が本来の形状に復帰
し、開口周縁部に非接触状態となるようにした圧力鍋と
いうことができる。
【0008】そして、さらに具体的なものとして示すな
らば、中央に向けて突出する内向き鈎爪状の係止片が内
周壁面上端縁に複数箇所形成され、これら係止片の下側
には蓋受け座面を形成した上端開口部を形成し、同蓋受
け座面直下付近の内周壁面には、全周に渡って環状の、
あるいは全周に沿って複数点在状としたパッキン用凹凸
係止部を形成した容器本体と、当該容器本体の開口部蓋
受け座面に外周縁を接して容器本体開口部を閉鎖可能と
する形状を有し、その外周縁部には、周方向への所定角
度の旋回によって前記容器本体各係止片に夫々係合可能
とする配置で複数個の係合片を点在状に突設し、同外周
縁内側のパッキン用凹凸係止部に対峙する部位には、環
状下向き溝形のパッキン装着部を形成した蓋体とからな
り、前記蓋体パッキン装着部の全周に渡り、逆V字状ま
たは逆U字状断面の無端帯状に形成され、対峙する容器
本体のパッキン用凹凸係止部に、常態で非接触状態に対
峙され、加熱による容器内圧の上昇で変形可能となる可
撓性を有する弾性素材製の圧力変形用周壁部を一体形成
すると共に、該圧力変形用周壁部先端側のパッキン用凹
凸係止部に対峙する部位には、パッキン用凹凸係止部に
密閉状に嵌合可能な係合用凹凸部を有する密着当接用周
縁部を形成したパッキンが気密状に装着されたものとな
し、加熱調理によって容器本体内圧が外気圧よりも高ま
ると、パッキン圧力変形用周壁部が内圧によって強制的
に変形され、その密着当接用周縁部を容器本体開口付近
の内壁面に押し当て、当該係合用凹凸部を容器本体パッ
キン用凹凸係止部に密閉状に嵌合して気密状態を確保す
る一方、放熱あるいは冷却されて容器本体内圧が低くな
ると、パッキン圧力変形用周壁部が本来の形状に復帰
し、容器本体パッキン用凹凸係止部から当該係合用凹凸
部が外れ、密着当接用周縁部が開口部内周壁面に非接触
状態となるように構成した圧力鍋であるということがで
きる。
【0009】圧力鍋は、食品類を密閉状に収容すると共
に、外部からの加熱による内部圧力の上昇によって内部
圧力を外気圧よりも高め、一般の鍋よりも高温且つ短時
間の加熱調理を可能とする機能を果たすものであり、適
所に圧力調整装置を設けて内部圧力が一定圧力以上に上
昇しないよう自動的に調節される構造とされており、比
較的熱伝導率が高く、耐熱および耐圧性能に秀れるステ
ンレスやアルミニウム合金等の単層、多層金属製、ある
いは一部または全体を耐熱ガラス製とした容器本体およ
び蓋体とから形成し、必要に応じて表面フッ素加工等を
施したものとすることが可能である。
【0010】容器本体は、外部加熱を内部に伝えて収容
された食品類を加熱調理する際に、上端開口部を蓋体で
閉鎖、密閉状とすれば、加熱によって高まった内部圧力
の低下を阻止して高温且つ短時間の調理がなし得るよう
にするための調理器具として主体をなす機能を果たして
おり、所定量の食品類を収容して加熱したとき、吹き溢
れのない程度に上部空間を確保した容器形状としなけれ
ばならず、適所に片手または両手持ち用のハンドルある
いは把手等を固着もしくは脱着自在に装着されたものと
して形成され、ステンレスやアルミニウム合金製または
それらを多層状に組み合わせて直火加熱による効率的な
調理を可能とするものや、耐熱ガラス製であって電子レ
ンジによる加熱も可能とするもの、あるいは外壁底部を
平面状の磁性ステンレス製として電磁加熱可能とするよ
うにしたもの等とすることができる。
【0011】開口部は、容器本体に対して収容される食
品類を供給、取出し可能とすると共に、蓋体によって密
閉状に閉鎖可能とする機能を果たすものであり、容器本
体の上端であって、加熱によって高温、高圧となった食
品類が吹き溢れない程度の高さ位置に開口しており、で
きるだけ大きく開口させて容器本体内部の洗浄を容易に
すると共に、蓋体を受ける座面や、パッキンに密着する
壁面部分をできるだけ平滑に仕上げて密閉性を高めたも
のとなし、蓋体を密閉状に閉鎖可能とする閉鎖構造やロ
ック機構等を併設してなるものとすべきである。
【0012】係止片は、蓋体を容器本体の上端開口部に
装着し、周方向に所定角度旋回操作させることにより、
該蓋体の外周縁部に点在状に突設してある複数の係合片
の夫々を係止し、蓋体を密閉状に仮固定可能にする一
方、それとは逆方向に旋回させれば、各係合片を開放し
て蓋体を前記容器本体開口部から離脱可能にしてしまう
機能を果たすものであり、容器本体の上端開口部の周回
りに沿って等間隔を隔てて複数配置、形成され、容器本
体内の内圧に耐え得る充分な強度を有するものとしなけ
ればならず、望ましくは、中央に向けて内向き鈎爪状に
突設されたものとすべきではあるが、蓋体の外周縁を容
器本体開口縁部の外側に覆い被さるように下方内向きに
折曲し、その内向き周縁部に係合片を点在状に突設した
ものとすれば、容器本体開口部の蓋体係合片に対応する
外周縁部各所に外向き鈎爪状に突設されたものとするこ
とも可能である。
【0013】蓋受け座面は、容器本体内の圧力が高まっ
ているか否か、あるいはパッキンが非接触状態にある
か、または接触、密閉状態にあるか等には拘らず、容器
本体の上端開口部に装着された蓋体を、所定の閉鎖位置
に保持可能とする機能を果たすものであり、上端開口部
の等間隔を隔てた3点以上の箇所、または開口周縁部に
沿った4箇所以上の複数適所、あるいは全周に渡って形
成されたものの何れかの構造としなければならず、パッ
キンの密着位置を最適に位置決めできるよう蓋体の取り
付け、閉鎖位置を規制する段差形状を有するものとする
のが望ましい。パッキン用凹凸係止部は、容器本体内圧
の上昇に伴って変形され、容器本体開口部付近の内周壁
面に当接するパッキンの圧力変形用周壁部を係止して、
圧力鍋内が高圧となった場合にも、より確実に密閉状態
を確保できるものとする機能を果たすものであって、内
圧による押し出し力を確実に係止できる充分な大きさの
凹凸形状とし、容器本体開口部内周縁に沿って点在状に
複数形成したものや、あるいは同内周縁の全周に環状に
連続したものとすべきである。
【0014】蓋体は、容器本体の上端開口部を、容器内
圧力の上昇に抗して強固に閉鎖可能であると共に、その
全周縁部がパッキンを介して密閉状態を確保できる状態
に密着可能で、しかも比較的容易に離脱して容器本体上
端開口部を開放可能とするもので、前記した容器本体に
付随する機能を果たすものであり、適所に容器内圧を所
望する圧力に自動調節可能とする何等かの圧力調整装置
を設けたものとしなければならず、耐久性に秀れたステ
ンレスやアルミニウム等の金属製のもので全体を形成す
るようにする外、一部に耐熱ガラスからなる覗き窓を形
成したり、蓋体全体を耐熱ガラス製のものとすることも
可能である。
【0015】係合片は、容器本体の上端開口部付近に形
成された複数の係止片に脱着自在に係合し、蓋体の外周
縁部を容器本体上端開口部に仮固定状とするよう密閉、
閉鎖可能とする一方、比較的簡単な操作によって係止片
から離脱し、容器本体の上端開口部から蓋体を取外し可
能となるようにする機能を果たすものであり、容器本体
の内部圧力の上昇に充分に耐え得るだけの強度を確保し
たものとしなければならず、容器本体内周壁面の上端縁
に中央に向けて突出する内向き鈎爪状に形成された複数
の係止片に対応するよう、蓋体外周縁の複数適所に点在
状に突出させたものとすることができる外、容器本体上
端開口部の外周縁に外向き鈎爪状に突出された複数の係
止片に係合するよう、蓋体外周縁部を下側に向けて折曲
させ、その先端に内向き鈎爪状となるよう突設、形成し
たものとする等、前記した容器本体の係止片の構造に対
応して相互が締め付け、噛合構造を実現可能な適宜構造
のものとすることができる。
【0016】パッキン装着部は、蓋体の容器本体上端開
口部に対峙する外周縁部、または容器本体上端開口部の
蓋体外周縁部に対峙する部位の何れかに、無端状のパッ
キンを脱落させることなく、しかもパッキンとの間で密
閉状態を確保できるようしたパッキンの装着を可能なら
しめる機能を果たすものであって、無端状のパッキンが
不用意にズレ動いたり、脱落してしまうことのないよう
確りと嵌着可能な構造としなければならず、特殊工具等
を使わずにパッキンを脱着、交換できる構造とすべきで
あり、蓋体の外周縁部または容器本体上端開口部に沿っ
た環状溝に形成し、該環状溝内周壁面の適所にパッキン
自体の弾性力によって固定的に装着されるよう凹凸形状
を形成したものとするのが望ましい。
【0017】パッキンは、蓋体外周縁部と容器本体上端
開口部との接合部間に介在して両者間の密閉状態を確保
し、加熱調理の際に容器本体内の圧力上昇を可能とする
よう、常態においては装着した側ではない側に接触せ
ず、一旦加熱、加圧状態においてパッキンとして容器本
体と蓋体との間を密封状にしてしまう機能を果たすもの
であり、食品類の加熱温度に充分に耐えて密着に必要な
弾力性を持続でき、しかも食品衛生上で支障を来すこと
のない素材、例えばシリコンゴムや天然ゴム、その他の
軟質合成樹脂等から形成したものとしなければならず、
蓋体の容器本体上端開口部に対峙する外周縁部、または
容器本体上端開口部の蓋体外周縁部に対峙する部位の何
れかに添設可能な無端帯状に形成されていなければなら
ず、溝型のパッキン装着部に装着したときに、密閉状態
を確保しやすいV字状断面あるいはU字状断面に形成さ
れたものとするのが望ましい。
【0018】圧力変形用周壁部は、上記パッキンの一部
を構成し、特に上記パッキンの機能の中、常態では対峙
する容器本体内周壁面または蓋体外周縁部に非接触状態
となって、蓋体を容器本体に装着または取外しのために
周方向に所定角度旋回操作する際の、周辺部との接触や
これによる摩擦の発生を防止するものとなり、加熱調理
を受けることによって蓋体で閉鎖された容器本体内の圧
力が外部よりも高められたときに、この内部圧力を受け
て外側へ向けて変形され、気密状態を確保して全周縁部
の密着当接用周縁部を、対峙する容器本体内周壁面か、
または蓋体外周縁部に密着状に接合、可能とする機能を
分担するものであり、外部圧力が低下したときには、再
び非接触状態に復帰するよう形成されたものとしなけれ
ばならず、パッキンと一体に弾性素材から形成したもの
とするのが望ましいが、弾性素材からなるパッキンとは
別体のものを、後付けによってパッキンに取り付けて気
密性を確保できるようにしたものとすることも可能であ
り、変形の際にパッキン装着部の角縁部等に干渉してし
まうことのないよう充分に考慮した形状、構造のものに
設定されていなければならない。
【0019】密着当接用周縁部は、蓋体を装着した容器
本体の内部圧力が高まり、上記パッキン圧力変形用周壁
部が、対峙する容器本体内周壁面または蓋体外周縁部に
向けて膨出してきたときに、対峙する容器本体内周壁面
または蓋体外周縁部に直接、密着して気密状態を確保し
得るようにする機能を果たすものであり、容器本体の内
圧の上昇によって変形しても密着していて充分な気密性
を確保できる程度に軟質な素材から形成しなければなら
ず、圧力変形用周壁部の全周縁部に、該圧力変形用周壁
部に使用した素材よりも、さらに柔軟性に富んだ弾性素
材を選択したり、あるいは薄肉部を形成して柔軟に変形
し易い形状のものとするのが望ましいといえるが、接合
面の平滑面の粗さを抑えて高精度に成型し、適度な伸縮
性を確保しながら、比較的硬質で耐摩耗性に秀れた樹脂
素材を選択することも可能である。
【0020】係合用凹凸部は、容器本体内の圧力が上昇
して前記したパッキン圧力変形用周壁部が変形したとき
に、密着当接用周縁部をパッキン用凹凸係止部に確実に
係止する機能を果たすものであり、パッキン用凹凸係止
部に対峙する密着当接用周縁部の側面に、パッキン用凹
凸係止部に対応する凹凸形状であって、内圧を受けて押
し付けられると、圧力変形用周壁部がズレ動かない状態
に仮固定されて高い気密性を確保できるものとしなけれ
ばならず、パッキン密着当接用周縁部の周方向に沿って
点在状に形成したものとすることができる外、全周に渡
って連続する凹凸段差形状となるように形成したものと
することが可能である。以下では、図面に示すこの発明
を代表する実施例と共に、その構造について詳述するこ
ととする。
【0021】
【実施例】図1の非接触状態にあるパッキン要部の断面
図、図2のパッキン全体の斜視図、および図3の密閉状
態となったパッキン要部の断面図に示される事例は、内
周壁面上端縁の複数箇所に内向きに突出する係止片を有
する容器本体と、外周縁部に周方向への所定角度の旋回
によって前記容器本体各係止片に夫々係合可能な係合片
を点在状に突設した蓋体とからなり、該蓋体の外周縁下
側部に形成された環状下向き溝形のパッキン装着部に、
弾性素材製であって略逆V字状断面の無端帯状に形成さ
れたパッキンが、常態で容器本体内周壁面に非接触状態
となるよう装着されるようにする基本的構成からなるこ
の発明の圧力鍋として代表的な一実施例を示してある。
【0022】当該容器本体1は、2.5〜10リットル
程度の容量に設定された有底円筒型のアルミニウム製容
器であって、その内周壁面にフッ素樹脂加工を、外周壁
面にはアルマイト加工を夫々施し、上端に開口部11を
形成し、外周壁面の上側左右対象となる位置の夫々に何
れも図示しない両手型樹脂製持手を設けるか、あるいは
一方に樹脂製の片手ハンドルを設け、それとは反対側と
なる位置に補助持手を取着し、内周壁面13の上端に近
い位置には、全周に渡って環状平面をなす蓋受け座面1
4を形成したものとし、該蓋受け座面14上側の開口部
11上端部分には、周方向に沿って等間隔置きに配置さ
れ、容器本体1中央側に向けて円弧形に突出する内向き
鈎爪状の6〜8個程度の係止片12,12,……を形成
し、該蓋受け座面14の直下付近には、内周壁面13の
全周に渡り、環状の段差凹欠状をなしたパッキン用凹凸
係止部15を形成したものとなっている。
【0023】蓋体2は、容器本体1の開口部11を閉鎖
可能な円盤型であって、内圧の上昇に耐えるよう、中央
部が上方に向けて凸状となる大径球面形に成型されたア
ルミニウム製であり、容器本体1と同様、内壁表面にフ
ッ素樹脂加工が、外壁表面にはアルマイト加工が夫々施
され、中央側適所に、図示しない圧力調整装置を設け、
中央部に一個または外周側適所に夫々二個程度の蓋用樹
脂製持手を設け、容器本体1の係止片12,12,……
に対応する外周縁部には、周方向への5〜15゜程度の
旋回により、各係止片12,12,……の夫々に係合可
能とする配置で6〜8個程度の円弧形の係合片21,2
1,……を点在状に突設し、外周縁部下面の全周を容器
本体1の蓋受け座面14に接合可能とするよう平面状に
仕上げた上、その下面内側の容器本体1パッキン用凹凸
係止部15に対峙する部位付近には、環状下向き溝形の
パッキン装着部22を形成し、その内周壁面に環状の凹
欠溝23を刻設したものとしている。
【0024】パッキン3は、シリコンゴム一体成型品か
らなり、図2中に示すように、断面略逆V字状に形成さ
れた無端帯状であって、該上側折曲断面の外側形状を蓋
体2のパッキン装着部22の溝形状に合致する形状する
と共に、容器本体1パッキン装着部22の内周壁に接合
される内周縁全周に、パッキン装着部22の凹欠溝23
に弾性的に嵌合する係合用絞り縁部34を形成する一
方、外側全周縁には、容器本体1パッキン用凹凸係止部
15に非接触状態に対峙するよう延伸された圧力変形用
周壁部31が、蓋体2の周縁に沿って比較的軟質で可撓
性を有する端円筒状壁面が形成され、該圧力変形用周壁
部31の外周縁下端側には、パッキン用凹凸係止部15
に密閉状に嵌合可能な環状段差凸形状の係合用凹凸部3
3を有する密着当接用周縁部32が一体形成されたもの
となっており、蓋体2のパッキン装着部22に対し、パ
ッキン3の直径を強制的に拡張させながら、断面略逆V
字状の上側折曲断面形部分を最深部まで圧入し、係合用
絞り縁部34をパッキン装着部22の凹欠溝23に嵌合
させ、シリコンゴムの収縮力を利用して気密状態を確保
するよう密着状に確りと装着したものとしている。
【0025】また、この発明の圧力鍋は、図4の負圧に
よる密閉構造を有する圧力鍋の断面図、および図5の負
圧による密閉状態の圧力鍋の断面図に示すように、容器
本体1の内周壁面に、パッキン3の密着当接用周縁部3
2の内側に対峙する負圧密閉型のパッキン用内側係止壁
部16を一体形成し、パッキン3が常態のときには非接
触状態であり、圧力鍋内の圧力が外気圧よりも低くなっ
たときに、その内圧によって圧力変形用周壁部31が吸
引され、密着当接用周縁部32をパッキン用内側係止壁
部16外周壁面に密着状に接合して閉鎖する構造となる
ようにしたものとすることもできる。
【0026】
【作用】以上のとおりの構成からなるこの発明の圧力鍋
は、加熱調理を行う際、容器本体1内に、図示しない食
品類の適量を収容した後、図1中に示したように、係合
片21,21,……が、容器本体1の係止片12,1
2,……に干渉しないよう、蓋体2を容器本体1上端開
口部11上に配置させ、蓋体2の外周縁下面を蓋受け座
面14に接合状とするようにして容器本体1の開口部1
1を閉鎖するものであり、このとき、パッキン3の圧力
変形用周壁部31は、対峙する容器本体1内周壁面の何
れの箇所にも非接触の状態となっているので、蓋体2を
周方向に5〜15゜旋回させて係止片12,12,……
の夫々に係合片21,21,……を係合させる操作を行
う間も、パッキン3が容器本体1に一切摩擦することが
ないものとなる。
【0027】このようにして施蓋、ロックされたこの発
明の圧力鍋をコンロによって直火加熱すると、容器本体
1内に収容された食品類や空気が次第に加熱されて沸騰
および膨脹し、水蒸気を発生するようになって、当該圧
力鍋中の圧力が上昇していくと、図3中に白抜き矢印で
示したように、パッキン3の圧力変形用周壁部31が外
側に押し出されるように変形され、外側に位置する容器
本体1のパッキン用凹凸係止部15に、密着当接用周縁
部32外周壁面の係合用凹凸部33が密着状に嵌合され
て容器本体1開口部11と蓋体2との間の隙間が密閉状
となり、内部圧力がさらに上昇することとなる。そし
て、圧力鍋内部の圧力が2気圧程度にまで上昇すると、
図示しない圧力調整装置が働いて自動的に排気すること
により、それ以上の圧力上昇を規制し、圧力鍋内の温度
が凡そ摂氏120度前後まで上昇することになって、通
常の大気圧中での加熱調理に比較して短時間の中に調理
を完了することが可能となる。
【0028】所定時間の加熱調理を終えてコンロによる
加熱を中止すると、パッキン3の圧力変形用周壁部31
に働く内部圧力が次第に低下し、圧力変形用周壁部31
が自らのもつ弾性復元力によって当初の形状に復帰し、
図1のように、密着当接用周縁部32の係合用凹凸部3
3が、容器本体1のパッキン用凹凸係止部15から離脱
して非接触状態となり、蓋体2を取り外すために周方向
に旋回操作した場合にも、パッキン3が容器本体1の内
周壁面13に接触することがない。
【0029】また、容器本体1の内周壁面13に、図4
中に示したような負圧密閉型のパッキン用内側係止壁部
16を形成したときには、蓋体2の閉鎖および取り外し
操作の際には、常態にあるパッキン3が容器本体1内周
壁面13に一切接触することがなく、加熱調理中には、
前述と同様に圧力鍋内圧力によってパッキン3圧力変形
用周壁部31が膨出、変形され、容器本体1のパッキン
用凹凸係止部15に係合用凹凸部33を密着、嵌合させ
て自動的に密閉状態となり、加熱を中止すると、減圧に
よって常態となったパッキン3が非接触の状態に復帰す
るものであり、さらに、調理を終えた圧力鍋を、蓋体2
を開かずにそのままか、あるいは蓋体2を開かず室温付
近まで徐冷するかした後に、冷凍庫または冷蔵庫内に入
れる等して急冷させれば、冷却によって圧力鍋内の圧力
が急激に低下されるので、外気圧に対して負圧となり、
図5の矢印で示される吸引力を発生してパッキン3圧力
変形用周壁部31が内向きに変形され、容器本体1のパ
ッキン用内側係止壁部16の外周壁面に密着状に当接し
て、長期間に渡る冷凍保存中の圧力鍋を密閉、封鎖状態
に保持するものとなり、圧力鍋内への異物や外気の進入
を阻止するものとなる。
【0030】そして、冷却保存を終えて常温に戻すこと
によって圧力鍋内の負圧が解消されると、パッキン3圧
力変形用周壁部31が非接触状態に復帰するので、蓋体
2を開放する際に、パッキン3が容器本体1の内周壁面
13に接触、摩擦することが防止される。また、冷凍ま
たは冷蔵状態にある圧力鍋をコンロに掛けて加熱すれ
ば、パッキン3は圧力鍋の負圧状態から高圧状態へと移
行する過程において、冷却の工程とは全く逆に、容器本
体1のパッキン用内側係止壁部16から離脱したパッキ
ン3圧力変形用周壁部31が次第に膨出、変形され、容
器本体1パッキン用凹凸係止部15に係合用凹凸部33
を密着、嵌合させて密閉状態となり、効率的な解凍、加
熱調理を行うことが可能となる。
【0031】
【効果】以上のとおり、この発明の圧力鍋によれば、何
よりも先ず、施蓋操作に伴い容器本体に対して蓋体を旋
回する際、常態のパッキンは、蓋体側に設けられた場合
には、対峙する容器本体周縁部に非接触状態にあり、ま
たは、容器本体の上端開口部に設けられた場合には、対
峙する蓋体周縁部に非接触状態となって、周囲との不要
な接触が回避されて摩擦による磨耗や破損を防止するこ
とができる上、加熱調理を行ったときには、圧力鍋内部
の圧力上昇を受けてパッキンの圧力変形用周壁部が外側
に向けて変形し、先端縁部に形成された密着当接用周縁
部が、対峙する容器本体内周壁面か、または対峙する蓋
体周縁部かに密閉状に当接して高い気密性を確保できる
ものとなることから、パッキン寿命を確実に延命化する
ことができ、しかも従前からの圧力鍋と同等の加熱調理
性能を確保することができるという秀れた特徴が得られ
るものである。
【0032】特に、図1ないし図3に示した実施例の圧
力鍋は、上記した特徴に加え、容器本体1の開口部11
付近の内周壁面13にパッキン用凹凸係止部15を形成
し、蓋体2の外周縁部に密閉状に添設されたパッキン3
の密着当接用周縁部32外周壁面に、パッキン用凹凸係
止部15と密閉状に嵌合可能な係合用凹凸部33を一体
形成したことにより、圧力鍋内の圧力上昇によって容器
本体1内周壁面13側に押し付けられたパッキン3の密
着当接用周縁部32を確実に係止、仮固定するものとな
り、変形移動型のパッキンでありながら、高い内圧にも
充分に耐えことができるものとすることができるという
利点が得られるものとなる。
【0033】また、図4および図5に示した圧力鍋で
は、加熱調理中において自動的に密閉状態を確保できる
ばかりでなく、冷却保存する際にも、内部負圧によって
パッキン3の圧力変形用周壁部31を内側に吸引、変形
させて容器本体1内周壁面13に形成されたパッキン用
内側係止壁部16に密着して密閉保存を可能とするもの
となり、加熱調理による殺菌後、開封することなくその
まま冷凍、冷蔵保存ができるものになることから、冷却
後に樹脂容器に移して密閉したり、食器に移して樹脂フ
ィルムで覆う等の従来型の保存に比較して雑菌の進入や
異物の混入を防止し、一般家庭にあっても高い衛生状態
を確保することが可能となり、調理食品をさらに長期に
渡って保存できるようにする効果が期待できるものとな
る。
【0034】叙述の如く、この発明の圧力鍋は、その新
規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするもの
であり、しかも製造工程を従前までのものから殆ど変え
ずにパッキンの寿命を格段に向上させていて、製造コス
トに殆ど影響することなく部品交換の頻度を大幅に減少
させ得るという秀れた経済性を確保することができる
上、加熱調理中には圧力鍋として必要な密閉性を確りと
確保し、加熱時間の短縮や燃料費の削減等といった必要
性能を高い水準に維持できるものとなっていることか
ら、利用者にとっての利便性を大幅に高めることがで
き、消費者から高い評価が得られるものとなるだけでは
なく、経済状況の悪化で、価格帯に影響することなく高
品質、高付加価値の製品が求められる調理器具業界から
も高く評価され、広範に渡って利用、普及していくもの
になると予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の圧力鍋の技術的思想を具現化した代
表的な幾つかの実施例を示すものである。
【図1】常態にあるパッキンの要部を示す断面図であ
る。
【図2】パッキンの全体形状を示す斜視図である。
【図3】加熱されたときのパッキンの動きを示す断面図
である。
【図4】冷却によっても閉鎖されるパッキンの要部を示
す断面図である。
【図5】冷却されたときのパッキンの動きを示す断面図
である。
【符号の説明】
1 容器本体 11 同 開口部 12 同 係止片 13 同 内周壁面 14 同 蓋受け座面 15 同 パッキン用凹凸係止部 16 同 パッキン用内側係止壁部(負圧密閉型) 2 蓋体 21 同 係合片 22 同 パッキン装着部 23 同 凹欠溝 3 パッキン 31 同 圧力変形用周壁部 32 同 密着当接用周縁部 33 同 係合用凹凸部 34 同 係合用絞り縁部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端に開口部を形成した容器本体と、該
    容器本体の開口部を閉鎖可能な蓋体とを有し、容器本体
    の開口周縁部か、またはこれに対峙する蓋体の周縁部の
    何れか一方の全周に渡り、無端状であって、容器本体側
    に設ける場合には、対峙する蓋体周縁側に対し、常態で
    非接触状態、内外圧差で変形して蓋体周縁側に密着可能
    とする可撓性を有するものとなし、または、蓋体に設け
    る場合には、対峙する容器本体開口周縁部に対して常態
    で非接触状態、内外圧差で変形し、容器本体開口周縁部
    に密着可能とする可撓性を確保すると共に、容器内外圧
    差を受けて変形可能とするよう気密性を確保した圧力変
    形用周壁部を一体に形成した上、該圧力変形用周壁部の
    先端全周縁部には、対峙する蓋体周縁または容器本体の
    開口周縁の何れかに当接して密着、密閉状態を確保可能
    とする密着当接用周縁部を形成したパッキンを気密状に
    添設してなるものとしたことを特徴とする圧力鍋。
  2. 【請求項2】 中央に向けて突出する内向き鈎爪状の係
    止片が内周壁面上端縁に複数箇所形成された容器本体
    と、該容器本体の上端開口部分を閉鎖可能とする形状を
    有し、その外周縁部には、周方向への所定角度の旋回に
    よって前記容器本体の各係止片に夫々係合可能となる配
    置で複数個の係合片を点在状に突設し、同外周縁内側に
    は環状下向き溝形のパッキン装着部を形成した蓋体とか
    らなり、該蓋体パッキン装着部の全周に、無端帯状に形
    成され、対峙する容器本体の内周壁面上端縁に常態で非
    接触状態、内外圧差で変形して容器本体の開口周縁部側
    に密着可能な弾性素材からなり、容器内外圧差を受けて
    変形可能とするよう気密性を確保した圧力変形用周壁部
    を一体に形成し、該圧力変形用周壁部の先端全周縁部に
    は、対峙する容器本体の開口周縁に当接して密着、密閉
    状態を確保可能とする密着当接用周縁部を形成してなる
    パッキンが気密状に添設されてなるものとしたことを特
    徴とする圧力鍋。
  3. 【請求項3】 中央に向けて突出する内向き鈎爪状の係
    止片が内周壁面上端縁に複数箇所形成された容器本体
    と、該容器本体の上端開口部分を閉鎖可能とする形状を
    有し、その外周縁部には、周方向への所定角度の旋回に
    よって前記容器本体の各係止片に夫々係合可能となる配
    置で複数個の係合片を点在状に突設し、同外周縁内側に
    は環状下向き溝形のパッキン装着部を形成した蓋体とか
    らなり、該蓋体パッキン装着部の全周に、無端帯状に形
    成され、対峙する容器本体の内周壁面上端縁に常態で非
    接触状態、内外圧差で変形して容器本体の開口周縁部側
    に密着可能な弾性素材からなり、容器内外圧差を受けて
    変形可能とするよう気密性を確保した圧力変形用周壁部
    を一体に形成し、該圧力変形用周壁部の先端全周縁部に
    は、対峙する容器本体の開口周縁に当接して密着、密閉
    状態を確保可能とする密着当接用周縁部を形成してなる
    パッキンが気密状に添設されてなるものとし、加熱調理
    中の容器本体内圧が外気圧よりも高まると、パッキン圧
    力変形用周壁部が内圧によって強制的に変形され、密着
    当接用周縁部が開口周縁部に押し当てられて気密状態を
    確保する一方、加熱調理を終えて容器本体内圧が低下す
    ると、パッキンの圧力変形用周壁部が本来の形状に復帰
    し、開口周縁部に非接触状態となるようにしたことを特
    徴とする圧力鍋。
  4. 【請求項4】 中央に向けて突出する内向き鈎爪状の係
    止片が内周壁面上端縁に複数箇所形成され、これら係止
    片の下側には蓋受け座面を形成した上端開口部を形成
    し、同蓋受け座面直下付近の内周壁面には、全周に渡っ
    て環状の、あるいは全周に沿って複数点在状としたパッ
    キン用凹凸係止部を形成した容器本体と、当該容器本体
    の開口部蓋受け座面に外周縁を接して容器本体開口部を
    閉鎖可能とする形状を有し、その外周縁部には、周方向
    への所定角度の旋回によって前記容器本体各係止片に夫
    々係合可能とする配置で複数個の係合片を点在状に突設
    し、同外周縁内側のパッキン用凹凸係止部に対峙する部
    位には、環状下向き溝形のパッキン装着部を形成した蓋
    体とからなり、前記蓋体パッキン装着部の全周に渡り、
    逆V字状または逆U字状断面の無端帯状に形成され、対
    峙する容器本体のパッキン用凹凸係止部に、常態で非接
    触状態に対峙され、加熱による容器内圧の上昇で変形可
    能となる可撓性を有する弾性素材製の圧力変形用周壁部
    を一体形成すると共に、該圧力変形用周壁部先端側のパ
    ッキン用凹凸係止部に対峙する部位には、パッキン用凹
    凸係止部に密閉状に嵌合可能な係合用凹凸部を有する密
    着当接用周縁部を形成したパッキンが気密状に装着され
    たものとなし、加熱調理によって容器本体内圧が外気圧
    よりも高まると、パッキン圧力変形用周壁部が内圧によ
    って強制的に変形され、その密着当接用周縁部を容器本
    体開口付近の内壁面に押し当て、当該係合用凹凸部を容
    器本体パッキン用凹凸係止部に密閉状に嵌合して気密状
    態を確保する一方、放熱あるいは冷却されて容器本体内
    圧が低くなると、パッキン圧力変形用周壁部が本来の形
    状に復帰し、容器本体パッキン用凹凸係止部から当該係
    合用凹凸部が外れ、密着当接用周縁部が開口部内周壁面
    に非接触状態となるようにしたことを特徴とする圧力
    鍋。
JP2002084011A 2002-03-25 2002-03-25 圧力鍋 Pending JP2003275100A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002084011A JP2003275100A (ja) 2002-03-25 2002-03-25 圧力鍋

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002084011A JP2003275100A (ja) 2002-03-25 2002-03-25 圧力鍋

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003275100A true JP2003275100A (ja) 2003-09-30

Family

ID=29206966

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002084011A Pending JP2003275100A (ja) 2002-03-25 2002-03-25 圧力鍋

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003275100A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008516861A (ja) * 2004-10-22 2008-05-22 フェニックス プロダクト ディベロップメント リミテッド 容器
JP2008289675A (ja) * 2007-05-24 2008-12-04 Shinagawa Kogyosho:Kk 蒸篭昇降装置
JP2015231514A (ja) * 2014-05-12 2015-12-24 株式会社 鋳物屋 圧力鍋及び圧力鍋のパッキン
CN106943040A (zh) * 2017-03-29 2017-07-14 王晓东 负压密封结构及负压密封方法与应用
JP2018033652A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 クリナップ株式会社 開口部構造および微細気泡発生装置
JP2021533046A (ja) * 2018-08-20 2021-12-02 パズルロック インコーポレイテッドPuzzleLock Inc. パッキン構造

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008516861A (ja) * 2004-10-22 2008-05-22 フェニックス プロダクト ディベロップメント リミテッド 容器
JP2008289675A (ja) * 2007-05-24 2008-12-04 Shinagawa Kogyosho:Kk 蒸篭昇降装置
JP2015231514A (ja) * 2014-05-12 2015-12-24 株式会社 鋳物屋 圧力鍋及び圧力鍋のパッキン
JP2018033652A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 クリナップ株式会社 開口部構造および微細気泡発生装置
CN106943040A (zh) * 2017-03-29 2017-07-14 王晓东 负压密封结构及负压密封方法与应用
JP2021533046A (ja) * 2018-08-20 2021-12-02 パズルロック インコーポレイテッドPuzzleLock Inc. パッキン構造
JP7246776B2 (ja) 2018-08-20 2023-03-28 パズルロック インコーポレイテッド パッキン構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI701193B (zh) 食物儲存器和烹飪器皿
AU2010239132B2 (en) Sealable container
US6364152B1 (en) Food storage container
US7922027B2 (en) Food pan having elastomeric heat and scratch resistant protective flange gasket
US20080315534A1 (en) Lip Seal for a Cooking Appliance and a Cooking Appliance Provided with Said Seal
US20120199582A1 (en) Lid for a pan, plate, bowl or the like
KR101272819B1 (ko) 음식 용기용 진공 패킹
KR101296235B1 (ko) 조리기기용 커버 어셈블리
WO2020103494A1 (zh) 蒸笼、加热装置及烹饪器具
KR20110021601A (ko) 조리기기용 커버 어셈블리
JP2003275100A (ja) 圧力鍋
EP1157648B1 (en) Receptacle for cooking food
JP2012192081A (ja) 電子レンジ調理用容器
KR200458533Y1 (ko) 압력조리기구의 패킹재
KR200476549Y1 (ko) 압력밥솥용 진공 패킹
KR102057938B1 (ko) 조리기기용 커버 조립체
JPH072442Y2 (ja) 食品の真空密閉保存容器の逆止弁
US11596258B2 (en) Leak resistant cooking pan
TWI441608B (zh) Built-in universal pressure cooker lid
KR200449342Y1 (ko) 경량화된 압력조리기구
JP2790041B2 (ja) 断熱調理器具
CN217792593U (zh) 一种具有新型密封结构的上开式烹饪器
KR102410436B1 (ko) 용기 덮개용 진공 패킹
KR200286207Y1 (ko) 압력밥솥용 압력패킹
CN117320598A (zh) 在微波烤箱中使用的炊具

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040415

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040615

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050315

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02