JP2003274728A - 乗用芝刈装置 - Google Patents

乗用芝刈装置

Info

Publication number
JP2003274728A
JP2003274728A JP2002083542A JP2002083542A JP2003274728A JP 2003274728 A JP2003274728 A JP 2003274728A JP 2002083542 A JP2002083542 A JP 2002083542A JP 2002083542 A JP2002083542 A JP 2002083542A JP 2003274728 A JP2003274728 A JP 2003274728A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting blade
blade drive
mower deck
mower
grass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002083542A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Matsuki
悟志 松木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Original Assignee
Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Iseki and Co Ltd, Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd filed Critical Iseki and Co Ltd
Priority to JP2002083542A priority Critical patent/JP2003274728A/ja
Publication of JP2003274728A publication Critical patent/JP2003274728A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】2枚の刈刃を互いに逆向きに回転させる伝動機
構を簡潔に構成してモーアの十分な昇降量を確保する。 【解決手段】モアデッキ28内に一対の刈刃駆動軸1
5,15を軸支させ、一方の刈刃駆動軸15を正転、他
方の刈刃駆動軸15を逆転させる伝動機構を設け、刈刃
駆動軸15を逆転させる逆転伝動機構42の入力軸に油
圧モータ57を取り付ける。逆転伝動機構42はギヤ式
伝動機構で構成すると共に、モアデッキ28における刈
刃駆動軸15取付部35を上向き突出状に形成し、この
突出状部の内側に逆転伝動機構42設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、草や芝を刈り取
る乗用芝刈装置に関する。
【0002】
【従来の技術】モアデッキの中に3枚の刈刃を回転自在
に設け、このモアデッキを機体の腹下部に昇降自在に取
り付けて芝や雑草を刈り取るものが知られている。一般
的にこうした芝刈装置は、モアデッキ右側に形成した草
排出口から刈り取った草や芝を吐き出すか、排出口に接
続した筒状のシュータを介して車体後部に装着したコレ
クタに回収するのが普通である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来装置のうち、前者
のように刈り取った草や芝を吐き出す形態にあっては刈
り取った草や芝等が地面に散在しているために刈跡の見
栄えが悪く、しかもこれらが風で飛ばされると周囲の作
業者や民家に降り掛かったりして環境汚染につながる欠
点があり、また、後者のように機体横側部のシュータを
介してコレクタに回収する形態にあってはシュータが大
きく横に突出していることから狭い場所での作業が困難
で旋回操作に支障を来たし、特に樹木周辺の雑草を刈り
取るのに小回り作業ができないといった欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記した問
題点に鑑みて提案するものであり、旋回性に優れ、草刈
作業も円滑に行なえると共に、刈刃駆動軸によって刈り
取った草や芝のモアデッキ内での流れが円滑で排草性に
優れた乗用芝刈装置を得ることを目的とし、このため次
のような技術的手段を講じた。
【0005】即ち、請求項1の発明は、前輪3と後輪4
を備えた走行車体2の腹下部に2枚の刈刃31,31を
覆うモアデッキ28を昇降自在に取り付け、車体後部に
集草用のコレクタ16を装着し、モアデッキ28とコレ
クタ16とをシュータ89を介して連設してなる乗用芝
刈装置において、前記モアデッキ28内に2本の刈刃駆
動軸15,15を回転自在に軸支してこれらの刈刃駆動
軸15,15の下部に刈刃31,31を取り付け、一方
の刈刃駆動軸15にはこの刈刃駆動軸15を逆向きに回
転させる逆転機構42を設けると共にその上部に入力プ
ーリ54を設け、この入力プーリ54と他方の刈刃駆動
軸15に取り付けられたプーリ54との間に無端ベルト
66を巻き回して両刈刃駆動軸15,15が互いに逆方
向に回転すべく構成したことを特徴とする乗用芝刈装置
の構成とした。
【0006】また、請求項2では、前記逆転機構42の
入力軸49に油圧モータ57を直装したことを特徴とす
る請求項1記載の乗用芝刈装置の構成とした。また、請
求項3では、逆転機構42がギヤ式伝動機構で構成され
ていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の乗
用芝刈装置の構成とした。
【0007】請求項4では、モアデッキ28における刈
刃駆動軸15の取付部35が上向き突状に形成され、こ
の突状部内側に前記逆転機構42が設けられていること
を特徴とする請求項1記載の乗用芝刈装置の構成とし
た。前記構成による作用は次の通りである。
【0008】エンジン6の回転動力により油圧ポンプ1
0を駆動してその作動油を油圧モータ57に導くと、一
方の刈刃駆動軸15は逆転機構42を介して駆動され、
他方の刈刃駆動軸15はプーリ54、ベルト66等のベ
ルト伝動機構を介して逆向きに回転駆動される。
【0009】このため、2枚の刈刃31,31は互いに
逆向きに回転することになって、これらの刈刃31,3
1でモアデッキ28内に入り込んだ草や芝を刈り取るこ
とになる。刈り取られた草は、モアデッキ28内の2つ
の排草路29,29を通って中央で合流し、草排出通路
33、シュータ89を介して走行車体2後方のコレクタ
16に回収される。
【0010】ベルト66を駆動する際、油圧モータ57
を逆転機構42の入力軸49に直装すれば、油圧駆動原
から刈刃駆動軸15までにチェンやベルトあるいはギヤ
といった動力伝達部材をわざわざ設ける必要がないから
構成が簡潔であり、部品点数も少なくなって廉価に構成
できる。
【0011】また、逆転機構42をギヤ式伝動機構で構
成すると逆転機構が簡潔となり、部品の調達も容易にな
ってモーアの伝動部を安価に構成することができる。前
記逆転機構42はモアデッキ28上面に形成した上向き
突状部の内側空間部に設けられているので、モアデッキ
28内において草の流れが阻害される恐れがなく、刈り
取った草は速やかにモアデッキ28外へ排出されてコレ
クタ16内に円滑に回収される。
【0012】
【実施の形態】以下、図面に基づいて、この発明の実施
例を説明する。まず、構成から説明すると、1は乗用型
芝刈機で走行車体2の前部と後部に夫々前輪3,3と後
輪4,4を備え、ボンネット5内にはエンジン6を搭載
している。
【0013】走行車体2の一部を構成する左右一対のフ
レーム8,8間には走行用可変油圧ポンプ9と作業用2
連油圧ポンプ10とがこの順で支持されている。エンジ
ン6の出力軸6aはカップリング12を介して走行用油
圧ポンプ9に連結され、さらにその後部の作業用2連油
圧ポンプ10にも動力が伝達され、直列に接続された2
つの油圧ポンプ9,10を常時駆動するように構成して
いる。そして、走行用可変油圧ポンプ9から送り出され
た作動油はリヤアクスル11の左右外側に取り付けられ
た走行用油圧モータ13,13に送られて後輪4,4を
回転駆動する。
【0014】前記作業用2連油圧ポンプ10のうち、前
側の油圧ポンプ10aはモーア14の刈刃駆動軸15を
駆動するために設けられたもので、後側の油圧ポンプ1
0bはパワーステアリング装置、モーア14の昇降、コ
レクタ16の昇降及び回動等に利用される。
【0015】次に図3、図4に基づき乗用芝刈機1の腹
下部に装着されるモーア14のモアデッキ28の単体構
造について説明する。モアデッキ28は2本の刈刃駆動
軸15,15を軸受支持して回転する刈刃31,31の
周囲を覆うものであって、平面から見ると8字を横にし
たような形状になっており、モアデッキ28の左半分2
8Lは右巻きに、右半分28Rは左巻きに渦巻きながら
次第に隆起する排草路29,29が設けられ、これらの
排草路29,29が左右方向の中央部29Sで合流し、
そのまま後方に延設されて1つの草排出通路33が形成
されるように構成している。
【0016】図4に示すようにモアデッキ28の上面で
刈刃駆動軸15,15が取り付けられる部分は上方へ突
出しており、ここに断面が台形状の取付部35,35が
形成される。左側の取付部35には楕円状の孔36が穿
設され、右側の取付部には円形の孔37が穿設されてい
る。
【0017】右側の孔37には正転方向(この実施例で
は反時計方向)に回転する刈刃駆動軸15を支持する軸
受39がボルト40によりモアデッキ28に着脱自在に
固定される(図6参照)。一方、左側の孔36には左側
の刈刃駆動軸15を逆転方向(時計方向)に回転させる
ために逆転ギヤケース42を複数個のボルト43…によ
り取り付けるようにしている。
【0018】逆転ギヤケース42の取付構造について説
明すると、図8に示すように刈刃駆動軸15は上下2つ
のベアリング45,46で回転自在に支持され、刈刃駆
動軸15の長手方向中間部にはギヤ47が一体的に固着
されている。一方、この刈刃駆動軸15の左側横側方に
は入力軸49がベアリング50,51で支持されてい
る。上側のベアリング51は、入力軸49だけでなく入
力プーリ54のボス部54aも同時に軸受支持するもの
であり、入力軸49の上部に入力プーリ54のボス部5
4aを上から嵌合し、そのボス部54aの外側をベアリ
ング51で支持するように構成している。
【0019】この入力プーリ54の中心部には内周にセ
レーション若しくはキー溝を有する縦方向の孔55が形
成されており、この孔55に入力軸49の上部を挿入
し、更に入力プーリ54の孔55の上部には刈刃駆動軸
15を駆動するための油圧モータ57の軸57aが挿入
されている。油圧モータ57の回転動力は、セレーショ
ン又はキー(図示省略)を介して入力プーリ54に伝達
され、逆転ギヤケース42に支持された入力軸49に伝
達される。この入力軸49の上下方向中間部には1枚の
ギヤ59が固着され、このギヤ59と刈刃駆動軸15上
のギヤ47との噛合いにより、入力軸49に対してこの
刈刃駆動軸15が逆向きに回転するように構成してい
る。なお、この実施例では逆転ギヤケース42内の2枚
のギヤ59,47の歯数は同数に設定している。
【0020】また、油圧モータ57を取り付けている基
台60は図8に示すように鉄板を正面から見て矩形状に
折り曲げて形成したものであって、前後2本のボルト6
1,61を締め付けて油圧モータ57を基台60に取り
付けるようにしている。基台60は図8に示すようにモ
アデッキ28に直接取り付けないで、逆転ギヤケース4
2に直接固定するように構成している。このように逆転
ギヤケース42に直接固定する理由は、この逆転ギヤケ
ース42の方が加工精度が良く、特に水平方向の加工精
度が良いために、その上に取り付ける油圧モータ57の
軸57aと逆転ギヤケース42に支持された入力軸49
の芯出しが容易になり、芯合わせが容易になることによ
って振動、騒音の発生も抑えられ、各部に無理な力が作
用せず、破損の恐れも少ない。
【0021】図8において、符号63は円柱状のボス
で、ノックピン62を介して刈刃31と一体的に構成さ
れ、このボス63内周面のスプライン63aと、刈刃駆
動軸15下部に形成したスプライン15aとを対応合致
させて刈刃31と一体のボス63を下から差込んだ後、
ボルト65でこれを刈刃駆動軸15に締着固定するよう
に構成している。
【0022】また、左側刈刃駆動軸15の上部に固着し
た入力プーリ54と右側刈刃駆動軸15に固着した入力
プーリ54、及び入力プーリ54,54と3個のアイド
ルプーリ68,68,68間には1本の無端ベルト66
を巻き掛けている。図5において、3個のアイドルプー
リ68,68,68のうち、中央前部のアイドルプーリ
68はこのアイドルプーリ68を支持している軸67が
長孔69,69の範囲で前後に移動調節できるように構
成され、ベルトの張り調節後にボルト・ナット70,7
1を締め付けて固定する。後2ヵ所のアイドルプーリ6
8,68はモアデッキ28の上面に位置調節不能な状態
で軸73,73に支持される。
【0023】なお、この実施例における入力プーリ5
4,54とアイドルプーリ68,68,68は無端ベル
ト66のスリップをなくすために、外周面に引っ掛かり
用の歯が設けられ、無端ベルト66の歯がこれら入力プ
ーリ54,54と,アイドルプーリ68,68,68の
歯に噛み合って回転するようにしている。
【0024】この実施例では、左右の入力プーリ54,
54の外周に設けた歯の数は同数であり、左と右の刈刃
31,31は互いに逆向きに回転するように構成してお
り、左側の刈刃31は時計左右に回転し、右側の刈刃3
1は反時計方向に回転し、そのときに刈刃31,31は
位相がずれることはなく、常に90度の位相差を保って
回転するようにしている。
【0025】また、図10は入力プーリ54,54の軸
支形態を変更したものであって、逆転ギヤケース42か
ら上方に突出する入力軸49に鍔部75aを有するフラ
ンジ75を上方から嵌合装着し、入力軸49の上端外周
部にはねじ部49aを設け、このねじ部49aにナット
79を締め付けてフランジ75を逆転ギヤケース42に
支持された入力軸49に取り付けるようにしている。
【0026】この状態で入力プーリ54の下面に形成し
た凹部80にフランジ75の外周部を嵌合させ、ボルト
82,82…を入力プーリ54の通孔83,83…に上
方より挿入し、フランジ75に形成したねじ部75b,
75b…にボルト82,82…をねじ込んで入力プーリ
54とフランジ75を一体的に固着している。
【0027】このような構成にすることによってフラン
ジ75から入力プーリ54を外し易くしている。ボルト
82を緩めてこれを外せばフランジ75からプーリ54
が外れ、こうすることによって逆転ギヤケース42の注
油栓44を外すことが容易になる。
【0028】この図10において、前記の場合と構成が
同じものについては同一の符号を付けている。いずれの
場合であっても、左右の刈刃駆動軸15,15に取り付
けられる刈刃31,31は互いに逆方向に回転するよう
に連動構成され、左右の刈刃31,31の回転位相差が
常に90度を維持しながら回転するように刈刃駆動軸1
5,15に刈刃31,31を固定している。従って、油
圧モータ57が駆動されると左側の刈刃31は平面から
見て時計方向に回転し、右側の刈刃31は90度の位相
差を保って反時計方向に回転する。
【0029】図11乃至図13はモアデッキ28上面の
草排出通路33の一部を構成するディスチャージカバー
86の取付構造を開示するものである。このディスチャ
ージカバー86は断面が逆U字状をなし、その前端部は
ヒンジ87により回動自在に枢着され、モアデッキ28
中央の草排出通路33を形成する左右の縦壁部33a,
33aとディスチャージカバー86とによって断面矩形
状の草排出通路33が形成される。
【0030】このディスチャージカバー86は、左右一
対のスプリング88,88により常時上向きに付勢され
ており、その後端は角筒状のシュータ89の内面上部に
常時当接するように構成している。シュータ89はモア
デッキ28の草排出通路33の後端とコレクタ16とを
接続するために介装されるものであって、このシュータ
89は左右の後輪4,4間を通るように構成されてい
る。
【0031】なお、図1、図2において、符号90は左
側フェンダー93の近傍に設けられたPTOコントロー
ルバルブ、91はこのPTOコントロールバルブ90を
入切するPTO操作レバーである。PTO操作レバー9
0を前側に倒すと油圧モータ57が駆動され、刈刃3
1,31が回転を始める。後輪4,4を覆うフェンダー
93,93のうち、右側フェンダー93の近傍にはコレ
クタ16全体を昇降回動させる昇降用バルブ94とコレ
クタ16の底板17を昇降させる底板昇降バルブ95が
設けられ、夫々のバルブ94,95には操作レバー9
6,97が設けられている。
【0032】また、モアデッキ28と走行車体のフレー
ム8,8との間には、前後2本のリンク部材からなるリ
ンク機構100が介在されており、油圧操作レバー10
1を作業機上昇側に操作すると油圧シリンダ102内に
作動油が供給されてモアデッキ28が吊上げられ、下降
側に操作すると油圧シリンダ102内の油が排出されて
モアデッキ28が下降するようにしている。
【0033】次に上例の作用について説明する。アクセ
ルペダルを踏み込んで走行用可変油圧ポンプ9の斜板の
傾倒角度を変えると走行用油圧モータ13に送られる油
の量が調節され走行車体2は走行速度を増す。
【0034】この状態でPTO操作レバー91をクラッ
チ入りの位置にすると、作業用2連油圧ポンプ10から
の油がモアデッキ28に取り付けられた油圧モータ57
に送られ、逆転ギヤケース42に軸支されている入力軸
49が駆動される。入力軸49にはギヤ59が固着さ
れ、このギヤ59は刈刃駆動軸15のギヤ47と常時噛
み合っているために、刈刃駆動軸15は入力軸49とは
逆向きに回転することになる。入力軸49上には入力プ
ーリ54が固着され、この入力プーリ54と右側の入力
プーリ54、及び3個のアイドルプーリ68,68,6
8間には外周に引っ掛かり用の歯を有する無端ベルト6
6が巻き回しされているので、右側の入力プーリ54も
左側と同じ方向にスリップすることなく回転することに
なる。即ち、図5において、無端ベルト66は矢印方向
に回動することになり、左右の刈刃駆動軸15,15は
互いに逆向きに回転する。
【0035】このように、互いに逆向きに回転する刈刃
31,31によって刈り取った草や芝は排草路29,2
9を通って中央部の草排出通路33に至り、更にシュー
タ89を通ってコレクタ16内に回収される。作業中に
刈り高さを変更するような場合、油圧シリンダ102に
作動油を供給、あるいは排出してモアデッキ28全体を
昇降させるが、モアデッキ28が上下に移動したときに
ディスチャージカバー86の後端は常にシュータ89の
天井部に当接する方向に付勢されている。従って、低刈
りの場合はディスチャージカバー86の後端は大きく開
いて放出口を広げ、反対に高刈りの場合は、シュータ8
9の天井部に押されて放出口を狭める方向に回動する。
【0036】いずれの場合もモアデッキ28の上下移動
に連動してディスチャージカバー86の後端が上下方向
に回動することになり、刈り取った草のコレクタ16側
への放擲を邪魔されることがなく、草や芝は円滑にコレ
クタ16内に収容されるものである。
【0037】特にこの実施例で説明したディスチャージ
カバー86はその前端がモアデッキ28上面に枢着さ
れ、その後端は何ら拘束されることなく自由な状態でシ
ュータ89に連設されるものであるから、モーア14を
腹下部から取り外す際に従来のようにディスチャージカ
バー86とシュータ89とを接続しているピンやボルト
等の固定具をいちいち外す必要がなく脱着が容易になっ
て便利である。
【0038】刈り取った草や芝でコレクタ16が満杯状
態になったら一度作業を中断し、底板17上昇レバー9
7を操作してバルブ95を作動させ、底板17を中程ま
で上昇させて草を圧縮させる。この状態で草を収容する
空間を底板17の下方に確保し、再び草刈作業を継続す
る。
【0039】そして、コレクタ16内が刈草で満杯にな
ればコレクタ回動用の油圧シリンダ105を縮小させて
コレクタ16を上昇方向に回動させ、中に詰まっている
刈草を地面上に放出させ、再度油圧シリンダ105を伸
長させてコレクタ16を元の集草姿勢に復帰させるので
ある。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明は、前輪3と後輪4を備
えた走行車体2の腹下部に2枚の刈刃31,31を覆う
モアデッキ28を昇降自在に取り付け、車体後部に集草
用のコレクタ16を装着し、モアデッキ28とコレクタ
16とをシュータを介して連設してなる乗用芝刈装置に
おいて、前記モアデッキ28内に2本の刈刃駆動軸1
5,15を回転自在に軸支してこれらの刈刃駆動軸1
5,15の下部に刈刃31,31を取り付け、一方の刈
刃駆動軸15にはこの刈刃駆動軸15を逆向きに回転さ
せる逆転機構42を設けると共にその上部に入力プーリ
54を設け、この入力プーリ54と他方の刈刃駆動軸1
5に取り付けられたプーリ54との間に無端ベルト66
を巻き回して両刈刃駆動軸15,15が互いに逆方向に
回転すべく構成したものであるから、モアデッキ28内
の2枚の刈刃31,31を互いに逆転させる伝動機構が
簡潔となり、モアデッキ28上面の伝動構成もすっきり
したものになるために、モーア14の昇降量も十分取
れ、非作業時の移動も容易になる。
【0041】また、請求項2の発明は、前記逆転機構4
2の入力軸49に油圧モータ57を直装する構成とした
ので、刈刃駆動軸15,15への動力伝達ロスがなく、
また、駆動源が1ヶ所にまとめられているので刈刃駆動
軸15,15駆動部周辺の点検も容易に行なえる。
【0042】また、請求項3の発明は、逆転機構42が
ギヤ式伝動機構で構成されていることを特徴とする請求
項1又は請求項2記載の乗用芝刈装置としたので、逆転
機構を簡単且つ安価に製造できる特徴がある。請求項4
の発明は、モアデッキ28における刈刃駆動軸15の取
付部35が上向き突状に形成され、この突状部内側に前
記逆転機構42が設けられていることを特徴とする請求
項1記載の乗用芝刈装置としたので、逆転機構42をモ
アデッキ28内に設けても刈った草や芝の流れをこれが
阻害する恐れは全くなく、刈った草はモアデッキ28の
外に良好に排出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】乗用芝刈機の全体側面図である。
【図2】その背面図である。
【図3】モアデッキ単体の平面図である。
【図4】モアデッキ単体の背面図である。
【図5】油圧モータを装着したモアデッキの平面図であ
る。
【図6】油圧モータを装着したモアデッキの背面図であ
る。
【図7】油圧モータを装着したモアデッキの側面図であ
る。
【図8】要部の拡大背面図である。
【図9】要部の拡大平面図である。
【図10】別実施例の拡大背面図である。
【図11】ディスチャージカバー部の側面図である。
【図12】ディスチャージカバー部の平面図である。
【図13】ディスチャージカバー部の背面図である。
【符号の説明】
1 乗用芝刈機 2 走行車体 3 前輪 4 後輪 5 ボンネット 6 エンジン 8 フレーム 9 走行用可変油圧ポンプ 10 作業用2連油圧ポンプ 13 走行用油圧モータ 14 モーア 16 コレクタ 28 モアデッキ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前輪3と後輪4を備えた走行車体2の腹下
    部に2枚の刈刃31,31を覆うモアデッキ28を昇降
    自在に取り付け、車体後部に集草用のコレクタ16を装
    着し、モアデッキ28とコレクタ16とをシュータ89
    を介して連設してなる乗用芝刈装置において、前記モア
    デッキ28内に2本の刈刃駆動軸15,15を回転自在
    に軸支してこれらの刈刃駆動軸15,15の下部に刈刃
    31,31を取り付け、一方の刈刃駆動軸15にはこの
    刈刃駆動軸15を逆向きに回転させる逆転機構42を設
    けると共にその上部に入力プーリ54を設け、この入力
    プーリ54と他方の刈刃駆動軸15に取り付けられたプ
    ーリ54との間に無端ベルト66を巻き回して両刈刃駆
    動軸15,15が互いに逆方向に回転すべく構成したこ
    とを特徴とする乗用芝刈装置。
  2. 【請求項2】前記逆転機構42の入力軸49に油圧モー
    タ57を直装したことを特徴とする請求項1記載の乗用
    芝刈装置。
  3. 【請求項3】逆転機構42がギヤ式伝動機構で構成され
    ていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の乗
    用芝刈装置。
  4. 【請求項4】モアデッキ28における刈刃駆動軸15の
    取付部35が上向き突状に形成され、この突状部内側に
    前記逆転機構42が設けられていることを特徴とする請
    求項1記載の乗用芝刈装置。
JP2002083542A 2002-03-25 2002-03-25 乗用芝刈装置 Pending JP2003274728A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002083542A JP2003274728A (ja) 2002-03-25 2002-03-25 乗用芝刈装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002083542A JP2003274728A (ja) 2002-03-25 2002-03-25 乗用芝刈装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003274728A true JP2003274728A (ja) 2003-09-30

Family

ID=29206893

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002083542A Pending JP2003274728A (ja) 2002-03-25 2002-03-25 乗用芝刈装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003274728A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8051631B2 (en) 2007-05-11 2011-11-08 Kubota Corporation Rear discharge mower
WO2016062129A1 (zh) * 2014-10-23 2016-04-28 常州格力博有限公司 双绝缘式电机与小齿轮装置
KR20210094682A (ko) * 2020-01-21 2021-07-30 변해천 굴삭기용 제초장치

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8051631B2 (en) 2007-05-11 2011-11-08 Kubota Corporation Rear discharge mower
US8056306B2 (en) 2007-05-11 2011-11-15 Kubota Corporation Rear discharge mower
WO2016062129A1 (zh) * 2014-10-23 2016-04-28 常州格力博有限公司 双绝缘式电机与小齿轮装置
KR20210094682A (ko) * 2020-01-21 2021-07-30 변해천 굴삭기용 제초장치
KR102399797B1 (ko) * 2020-01-21 2022-05-19 변해천 굴삭기용 제초장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2019201017B2 (en) All wheel drive, walk behind mower
US10897845B2 (en) Cutter housing assembly for a lawnmower, lawnmower having same, and convertible lawnmower
US2860473A (en) Variable speed rotary mower
JP2003274728A (ja) 乗用芝刈装置
US20110173941A1 (en) Power Transmission for a Lawn Mower and a Lawn Mower Provided with Such a Transmission
AU2012392516B2 (en) Outdoor power equipment hood hinge
JP2003289709A (ja) 草刈装置
JP4266779B2 (ja) 歩行型草刈機
JP5576104B2 (ja) 乗用型草刈機
JP4096701B2 (ja) 草刈装置
JP5060401B2 (ja) 乗用型草刈機
JP2023046857A (ja) 芝草刈機用の刈取装置
JP4014560B2 (ja) 歩行型草刈機
JPH0787823A (ja) モーア
JP4126355B2 (ja) 乗用芝刈機
JP2003158907A (ja) 乗用芝刈装置
JP4166158B2 (ja) 歩行型草刈機
JP2004065114A (ja) 乗用芝刈機
JP4564252B2 (ja) 歩行型草刈機
JP4148877B2 (ja) 作業機の前後進切換え構造
JP4733717B2 (ja) 作業機
JPH05328823A (ja) 乗用芝刈機の安全装置
JP2004024070A (ja) 動力車両
KR200329328Y1 (ko) 예취기
JP2004041059A (ja) モーア