JP2003274373A - デジタル情報信号再生方法およびデジタル情報信号デコーダ - Google Patents

デジタル情報信号再生方法およびデジタル情報信号デコーダ

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JP2003274373A
JP2003274373A JP2002076072A JP2002076072A JP2003274373A JP 2003274373 A JP2003274373 A JP 2003274373A JP 2002076072 A JP2002076072 A JP 2002076072A JP 2002076072 A JP2002076072 A JP 2002076072A JP 2003274373 A JP2003274373 A JP 2003274373A
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timing
signal
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Koji Morooka
孝治 師岡
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N7/00Television systems
    • H04N7/025Systems for the transmission of digital non-picture data, e.g. of text during the active part of a television frame
    • H04N7/035Circuits for the digital non-picture data signal, e.g. for slicing of the data signal, for regeneration of the data-clock signal, for error detection or correction of the data signal

Abstract

(57)【要約】 【課題】 TV信号の帰線期間に重畳して伝送されるデ
ジタル情報信号の再生において、伝送路での信号の位相
歪みの影響を、簡易な方式によって適切に抑制する。 【解決手段】 帰線期間におけるTV信号はA/Dコン
バータ11によって、テレテキスト信号の伝送周波数f
tよりも高い周波数fsでサンプリングされる。CPU
22はROM24に格納されたプログラムを実行し、R
AM21を介してRAM23に格納されたデジタルデー
タについて、スライス値との差分をとり、差分の符号が
反転する第1のアドレスを算出する。そして、理想条件
下でのタイミングを表す第2のアドレスと比較し、この
比較結果に応じて、テレテキスト信号の抜き取りタイミ
ングを定める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、TV信号の帰線期
間に重畳して伝送されるテレテキストやクローズドキャ
プションのようなデジタル情報信号を再生する技術に属
する。
【0002】
【従来の技術】テレテキストやクローズドキャプション
は、テレビジョン信号の垂直帰線期間に文字や図形の情
報を2値のデジタル信号で映像信号に重畳して送出し、
受信側において、受信機に内蔵したデコード回路によっ
てデータを抜き取り、再生して、送出された文字や図形
情報をオンスクリーン表示するサービスである。
【0003】テレテキストの場合には、伝送クロック周
波数Ft(6.9375MHz)で映像信号に重畳して
送出されるため、受信機側ではこの伝送クロック周波数
Ftと同期したクロック周波数Fsでサンプリングする
必要がある。このために、テレテキスト信号にはデータ
の先頭にクロック同期をとるための16クロック分のC
RI(Clock Run-In)信号が付加されている。このCR
I信号から最適なサンプリングクロックの位相を決定
し、決定したクロック位相でもって1水平期間45バイ
ト(CRI信号を含む)のデータをサンプリングする。
クローズドキャプションは、伝送クロック周波数および
1水平期間に重畳される情報量が異なるだけで、データ
をサンプリングする方法はテレテキストと同様である。
【0004】ところが、伝送路において位相歪みの影響
を受けた場合は、CRI信号からサンプリングのクロッ
ク位相を決定したとしても、理想的なサンプリングのク
ロック位相からずれてしまう。このように位相歪みが生
じた場合においても、データ再生を正常に行うための一
手法として、トランスバーサルフィルタ回路が利用され
てきた。
【0005】図12は従来のテレテキストデコーダの一
例の構成図である。位相歪みの影響を受けたテレテキス
ト信号を含むTV信号は、A/Dコンバータ11によっ
てデジタル信号に変換され、RAM52,53を介して
RAM62に読み出される。CPU61は伝播路で発生
した歪みを検出するため、ROM63に記憶された最小
二乗誤差(MSE)法やゼロフォーシング(ZF)法の
ようなアルゴリズムに従って演算を行い、伝播路で発生
した位相歪みを除去するために必要なトランスバーサル
フィルタ51のタップ係数を求めて設定する。トランス
バーサルフィルタ51によって位相歪みが除去された信
号から、CRI抜取り回路58がCRI信号を抜き取
り、クロック選択回路59がCRI信号のアイ開口率が
最大となるサンプリングクロックの位相を決定し、この
クロック位相によってスライス回路56はテレテキスト
信号を2値化し、この2値化データに対してデコード回
路57がデコードを行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来、デジタル信号の
位相歪みを補正する方法としては、トランスバーサル型
のデジタルフィルタを用いるものが一般的であった。し
かしながら、この場合の補正性能は、デジタルフィルタ
のタップ数と演算ビット数とに依存する。そして適切な
補正のためには、通常、数十個(32〜64個程度)の
タップが必要とされている。一方、デジタルフィルタの
タップは乗算器で構成されるため、この結果、デコード
処理をハードウェアで実現する場合には、数十個の乗算
器が必要になり、回路規模が格段に大きくなるという問
題があった。
【0007】また、デジタルフィルタ処理をソフトウェ
アで実現しようとすると、タップ係数を算出するための
最小二乗誤差(MSE)法やゼロフォーシング(ZF)
法のようなアルゴリズムの計算に加えて、デジタルフィ
ルタで実現する積和演算、さらには、デコーダを選局マ
イコンに内蔵する構成では選局処理をも行う必要があ
る。これら一連の処理を、例えばPAL方式の1垂直帰
線期間である20ms内に実行することは、民生機器に
使用するマイコンの処理速度では、到底実現できるもの
ではない。
【0008】前記の問題に鑑み、本発明は、TV信号の
帰線期間に重畳して伝送されるデジタル情報信号の再生
において、伝送路での信号の位相歪みの影響を、デジタ
ルフィルタ処理を用いないで、簡易な方式によって、適
切に抑制することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明が講じた解決手段は、TV信号の
帰線期間に重畳して伝送されたデジタル情報信号を再生
する方法として、帰線期間におけるTV信号を、前記デ
ジタル情報信号の伝送周波数よりも高い周波数でサンプ
リングしてA/D変換する第1のステップと、前記第1
のステップで得られたデジタルデータのうち、前記デジ
タル情報信号の同期データに相当する部分について、ス
ライス値との差分をとる第2のステップと、前記第2の
ステップで得られた差分の符号が反転するときの反転タ
イミングを所定のタイミングと比較し、この比較結果に
応じて、前記デジタルデータから前記デジタル情報信号
を再生するためのデータ抜き取りタイミングを定める第
3のステップとを備えたものである。
【0010】請求項1の発明によると、A/D変換によ
って得られたデジタルデータのうち、再生しようとする
デジタル情報信号の同期データに相当する部分につい
て、スライス値との差分がとられる。そして、この差分
の符号が反転する反転タイミングと所定のタイミングと
が比較され、この比較結果に応じて、デジタル情報信号
を再生するためのデータ抜き取りタイミングが定められ
る。すなわち、例えば伝送路での位相歪みに起因して、
同期データに相当する部分のデジタルデータがスライス
値と交差するタイミングがずれたとき、そのずれが反転
タイミングのずれとして検出されるので、所定のタイミ
ングとの比較結果に応じてデータ抜き取りタイミングを
定めることによって、伝送路での位相歪みの影響を適切
に抑制することができる。
【0011】そして、請求項2の発明では、前記請求項
1の発明の第1のステップにおけるサンプリング周波数
は、前記デジタル情報信号の伝送周波数の整数倍に相当
するものとする。
【0012】また、請求項3の発明では、前記請求項1
の発明の第3のステップにおける所定のタイミングは、
伝送系で歪みが発生せず、かつ、前記第1のステップに
おいて理想的なサンプリングが行われるという仮定の下
で、差分の符号が反転するタイミングに相当するものと
する。
【0013】また、請求項4の発明では、前記請求項1
の発明における第3のステップは、前記比較結果が反転
タイミングが所定のタイミングよりも早いことを示すと
きは、データ抜き取りタイミングを早める一方、前記比
較結果が反転タイミングが所定のタイミングよりも遅い
ことを示すときは、データ抜き取りタイミングを遅くす
るものとする。
【0014】また、請求項5の発明では、前記請求項1
の発明は、前記第3のステップで定めたデータ抜き取り
タイミングに従って、前記デジタルデータからデータを
抜き取り、抜き取ったデータをスライス値に基づいて2
値化する第4のステップを備え、前記第4のステップに
おいて得られた2値化データをデコードし、前記デジタ
ル情報信号を再生するものとする。
【0015】そして、請求項6の発明では、前記請求項
5の発明において、前記第4のステップで得られた2値
化データについてパリティ検出を行う第5のステップを
備え、前記第5のステップにおいてパリティエラーが検
出されたとき、前記第3のステップで定めたデータ抜き
取りタイミングを修正するものとする。
【0016】また、請求項7の発明では、前記請求項5
の発明において、前記第4のステップを互いに異なる複
数のスライス値を用いて実行し、それぞれ得られた2値
化データについてパリティ検出を行い、パリティエラー
が最小となる2値化データをデコードの対象として選択
するものとする。
【0017】また、請求項8の発明では、前記請求項5
の発明において、前記TV信号を再生する装置のチャン
ネル切り替えおよび電源ONに応じて割り込み処理を行
うものとし、前記割り込み処理は、前記第4のステップ
を互いに異なる複数のスライス値を用いて実行し、それ
ぞれ得られた2値化データについてパリティ検出を行
い、パリティエラーが最小となるスライス値を以降の2
値化処理に用いるものとして選択するものとする。
【0018】また、請求項9の発明が講じた解決手段
は、TV信号の帰線期間に重畳して伝送されたデジタル
情報信号を再生するデコーダとして、帰線期間における
TV信号を前記デジタル情報信号の伝送周波数よりも高
い周波数でサンプリングしてA/D変換するA/Dコン
バータと、前記ADコンバータによって生成されたデジ
タルデータのうち前記デジタル情報信号の同期データに
相当する部分について、スライス値との差分をとる差分
手段と、前記差分手段によって得られた差分の符号が反
転するときの反転タイミングを所定のタイミングと比較
し、この比較結果に応じて、前記デジタルデータから前
記デジタル情報信号を再生するためのデータ抜き取りタ
イミングを定めるタイミング設定手段とを備えたもので
ある。
【0019】請求項9の発明によると、A/Dコンバー
タによって得られたデジタルデータのうち、再生しよう
とするデジタル情報信号の同期データに相当する部分に
ついて、差分手段によって、スライス値との差分がとら
れる。そしてタイミング設定手段によって、この差分の
符号が反転する反転タイミングと所定のタイミングとが
比較され、この比較結果に応じて、デジタル情報信号を
再生するためのデータ抜き取りタイミングが定められ
る。すなわち、例えば伝送路での位相歪みに起因して、
同期データに相当する部分のデジタルデータがスライス
値と交差するタイミングがずれたとき、そのずれが反転
タイミングのずれとして検出されるので、所定のタイミ
ングとの比較結果に応じてデータ抜き取りタイミングを
定めることによって、伝送路での位相歪みの影響を適切
に抑制することができる。
【0020】また、請求項10の発明では、前記請求項
9の発明において、前記タイミング設定手段によって定
められたデータ抜き取りタイミングに従って、前記デジ
タルデータからデータを抜き取り、抜き取ったデータを
スライス値に基づいて2値化し、前記デジタル情報信号
として再生するデコード処理部を備えたものとする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0022】なお、ここでは、TV信号の帰線期間にデ
ジタル情報信号を重畳して伝送する方式として、テレテ
キストの場合を例にとって、説明を行う。
【0023】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態に係るデジタル情報信号デコーダとしてのテレ
テキストデコーダの構成を示す図である。図1におい
て、11は帰線期間におけるTV信号をA/D変換する
A/Dコンバータ、12はTV信号から水平同期信号H
SYNCおよび垂直同期信号VSYNCを分離する同期
分離回路、20は選局マイコン処理部である。選局マイ
コン処理部20は、A/Dコンバータ11によって生成
されたデジタルデータを格納するRAM21と、CPU
22、RAM23およびROM24と、デコード処理部
30とを備えている。デコード処理部30はスライス回
路31、デコード回路32、CRI抜取り回路33およ
びクロック選択回路34を備えている。
【0024】ここで、デジタル情報信号としてのテレテ
キスト信号は、伝送クロック周波数ft(=6.937
5MHz)でTV信号に重畳して送出されるため、受信
機側ではこの伝送クロックと同期したクロックSCK
(周波数fs(=N×ft):Nは自然数)でサンプリ
ングする。このため、テレテキスト信号には、データの
先頭にクロック同期をとるための同期データとして16
クロック分のCRI(Clock Run-in)信号が付加されて
いる。このCRI信号から最適なサンプリングクロック
の位相を決定し、決定したクロック位相でもって1水平
期間45バイト(CRI信号を含む)のデータをサンプ
リングする。
【0025】すなわち、TV信号の帰線期間に重畳され
たテレテキスト信号は、A/Dコンバータ11によっ
て、その伝送周波数ftよりも高い周波数fsのサンプ
リングクロックSCKによってサンプリングされて、デ
ジタルデータに変換される。ここで生成されたデジタル
データは、RAM21を介して、RAM23に格納され
る。一方、デコード処理部30において、CRI抜取り
回路33はデジタルデータからテレテキスト信号の同期
データであるCRI信号の部分を抜き取り、クロック選
択回路34は抜き取られたCRI信号の振幅が最大とな
るようなデータ抜き取りタイミングを選択し、スライス
回路31に与える。スライス回路31は、A/Dコンバ
ータ11から出力されたデジタルデータから、クロック
選択回路34によって選択されたデータ抜き取りタイミ
ングDTMでデータを抜き取り、スライス値に基づいて
これを2値化する。2値化されたデータはデコード回路
32によってテレテキスト規格に準じた内容でデコード
される。
【0026】ここで、図1の構成では、トランスバーサ
ルフィルタは設けられていない。本実施形態では、CP
U22が、予めROM24に格納されたプログラムを実
行することによって、クロック選択回路34を制御し
て、データ抜き取りタイミングDTMを最適に制御す
る。これにより、テレテキスト信号が重畳されたTV信
号が、伝送路において位相・周波数歪みの影響を受けた
場合であっても、テレテキスト信号の情報を適切に再生
することができる。
【0027】以下、本実施形態におけるデータ抜き取り
タイミングの最適制御の原理について、説明する。
【0028】図2は理想的な条件下、すなわち伝送路で
位相・周波数歪みが発生しない場合のCRI信号とサン
プリングとの関係を示す概念図である。図2では、サン
プリングクロックSCKの周波数fsはテレテキスト信
号の伝送周波数ftの5倍である(すなわちN=5)も
のとしている。図2において、左側の半径Aの円は1周
がCRI信号の1周期(2/ft)に相当するものであ
り、右側の正弦波はこの円に対応している。すなわち、
CRI信号を振幅2Aの正弦波信号として模式的に表し
ている。そして、‘○’印は伝送された信号データを、
‘×’印はサンプリングクロックSCKによってサンプ
リングされたデータを、‘▲’印はCRI信号が、テレ
テキスト信号を2値化するためのスライス値Aと交差す
るタイミングを、それぞれ表している。
【0029】図2から分かるように、理想的な条件下で
は、CRI信号がスライス値Aと交差するタイミング
は、タイミングc1,d1の間、タイミングc2,d2
の間、およびタイミングc3,d3の間にある。このと
き、タイミングa1,a2,a3において、5サンプル
毎に1サンプルを選択すれば、送信されたテレテキスト
信号を正確に再生することができる。
【0030】図2に対して、図3は理想的なタイミング
から1クロック分サンプリングクロックの位相が進んだ
状態を示している。図3において、‘●’印は1クロッ
ク分ずれたタイミングでサンプリングした場合の抜き取
りデータを示している。図3の場合には、CRI信号が
スライス値Aと交差するタイミングは、タイミングd
1,e1の間、タイミングd2,e2の間、およびタイ
ミングd3,e3の間になっており、図2の理想的な条
件下の場合よりも、1クロック分遅れている。
【0031】また図4は理想的なタイミングから1クロ
ック分サンプリングクロックの位相が遅れた状態を示し
ている。図4の場合には、CRI信号がスライス値Aと
交差するタイミングは、タイミングb1,c1の間、タ
イミングb2,c2の間、およびタイミングb3,c3
の間になっており、図2の理想的な条件下の場合より
も、1クロック分早まっている。
【0032】そこで、本実施形態では、各サンプリング
データとスライス値Aとの差分をとり、この差分の符号
が反転する反転タイミングを、CRI信号がスライス値
Aと交差するタイミングとして求めている。そして図3
に示すように、差分の符号が反転する反転タイミングが
本来のタイミングよりも遅いときは、データ抜き取りタ
イミングを遅くし、また図4に示すように、差分の符号
が反転する反転タイミングが本来のタイミングよりも早
いときは、データ抜き取りタイミングを早くする。これ
により、たとえ伝送路で位相・周波数歪みが発生した場
合であっても、送信されたテレテキスト信号を正確に再
生することができる。
【0033】図5は本実施形態に係るデータ抜き取りタ
イミングの最適制御の機能を概念的に表したブロック図
である。機能40はCPU22がROM24に格納され
たプログラムを実行することによって実現される。図2
〜図4に示すように、テレテキスト信号の1周期T(=
1/ft)に5個のサンプリングデータが得られ、デー
タ選択は5サンプル毎に1回行えばよいので、本実施形
態に係る制御は、5進カウンタ45を利用して容易に実
現できる。第1および第2のアドレス算出手段42,4
3、カウンタ補正手段44およびカウンタ45によっ
て、本発明に係るタイミング設定手段が構成されてい
る。
【0034】図5において、差分手段41はRAM23
から読み出したデジタルデータと2値化のための基準と
なるスライス値との差分を取り、第1のアドレス算出手
段42は差分手段41による差分結果の符号が反転する
アドレスを第1のアドレスとしてカウンタ補正手段44
に出力する。一方、第2のアドレス算出手段43は、図
2で示した理想的な条件下でサンプリングを行った場合
にCRI信号がスライス値Aと交差する(‘▲’)直後
のアドレス(タイミングd1,d2,d3)を第2のア
ドレスとして算出し、第1のアドレス算出手段42と同
様に、カウンタ補正手段44へ出力する。
【0035】カウンタ補正手段44は、第1および第2
のアドレスを比較し、データ抜き取りタイミングを定め
るカウンタ45のカウンタ値を制御する。第1のアドレ
スが第2のアドレスよりも大きい場合、すなわち図3に
示すように反転タイミングが遅れた場合は、データ抜き
取りタイミングが遅くなるように、カウンタ45を制御
する。反対に、第1のアドレスが第2のアドレスよりも
小さい場合、すなわち図4に示すように反転タイミング
が早くなった場合は、データ抜き取りタイミングが早く
なるように、カウンタ45を制御する。クロック選択回
路34はカウンタ45によって定められたデータ抜き取
りタイミングに従って、スライス回路31にデータ抜き
取りを実行させる。
【0036】図6は本実施形態に係る処理を実行するプ
ログラムのフローチャートである。図6において、まず
ステップS100において、5進カウンタ45のカウン
ト値CNTをクリアする。そしてステップS101にお
いて、RAM21を介してCPU22のワーク用RAM
23に取り込まれたデジタルデータのうちCRI信号に
相当する部分の先頭アドレスを、読み出しアドレスAD
DRの初期値ADDR0として設定する。
【0037】次に、初期値ADDR0にカウンタ値CN
Tを加算したアドレスを読み出しアドレスADDRとし
て算出し(S102)、RAM23から読み出しアドレ
スADDRのデータを読み出し(S103)、読み出し
たデータと2値化のための基準値であるスライス値との
差分を取り(S104)、この差分値の符号を検出する
(S105)。
【0038】次にステップS106において、差分値の
符号が変化しているか否かを判断する。そして、符号が
変化していないときは(S106でNO)、CRI信号
はまだスライス値と交差していないと判断し、カウンタ
45をインクリメントする(S111)。そして、カウ
ンタ値CNTが「6」を越えていないときは(S112
でYES)、読み出しアドレスADDRを1つ進めて
(S102)、同様の処理を繰り返す。
【0039】一方、ステップS106で符号が変化した
と判断したときは、次のような処理を行う。すなわち、
その時点におけるカウンタ値CNTが「3」であるとき
(S107でYES)は、理想的な条件でデータ抜き取
りが行われると判断し、ステップS111にすすみ、カ
ウンタ45をインクリメントして、同様の処理を再度実
行する。これに対して、カウンタ値CNTが「3」でな
いとき(S107でNO)は、現時点でのデータ抜き取
りタイミングが正しくないと判断する。そして、カウン
タ値CNTが「3」よりも大きい場合は(S108でY
ES)、図3に示すようにサンプリングクロックの位相
が進んでいると判断して、カウンタ45をデクリメント
し(S109)、これにより同じアドレスのデータが2
度読みされる。一方、カウンタ値CNTが「3」よりも
小さい場合は(S108でNO)、図4に示すようにサ
ンプリングクロックの位相が遅れていると判断して、カ
ウンタ45をインクリメントし(S110)、これによ
り読み出しアドレスが1つ飛ばされる。
【0040】このようにしてカウント値CNTを補正す
ることによって、差分値の符号の変化位置が理想的な条
件下と常に同じになるように制御することができ、した
がって、最適なデータ選択が可能となる。ステップS1
12において、カウント値CNTが「6」を越えたと
き、読み出しアドレスの初期値ADDR0を更新すると
ともに、カウンタ45をクリアして(S113)、処理
を続ける。
【0041】以上のように本実施形態によると、A/D
コンバータ11によって得られたデジタルデータのう
ち、CRI信号に相当する部分について、スライス値と
の差分がとられ、この差分の符号が反転する反転タイミ
ングと理想的な条件下におけるタイミングとが比較さ
れ、この比較結果に応じて、テレテキスト信号を再生す
るためのデータ抜き取りタイミングが定められる。すな
わち、例えば伝送路での位相歪みに起因して、CRI信
号に相当する部分のデジタルデータがスライス値と交差
するタイミングがずれたとき、そのずれが反転タイミン
グのずれとして検出されるので、理想的な条件下におけ
るタイミングとの比較結果に応じてデータ抜き取りタイ
ミングDTMを定めることによって、伝送路での位相歪
みの影響を適切に抑制することができる。
【0042】なお、本実施形態では、サンプリングクロ
ックの周波数がテレテキスト伝送クロック周波数の5倍
である場合を例にとって説明したが、本発明は、この周
波数関係に限定されるものではなく、Nは5以外の値で
あってもかまわない。この場合、ステップS107,S
108における判断基準となるカウンタ値「3」は、N
の値に応じて変更すればよい。
【0043】また、サンプリングクロックとテレテキス
ト伝送クロックとが非同期であっても、本発明は適用で
きる。実際のデコーダの例では、伝送クロック周波数が
6.9375MHzであるのに対して、サンプリング周
波数を35.44MHzに設定するものもあり、このよ
うな周波数関係であっても、本発明が有効であることが
確認できている。言い換えると、本発明を採用すること
によって、サンプリングクロック周波数の自由度が高ま
ることにもなる。
【0044】(第2の実施形態)第1の実施形態による
と、位相歪みが小さい場合には、読み出しアドレスを1
つ飛ばしたり、同じアドレスを2度読みしたりするとい
う1クロック程度の制御によって、最適な抜き取りタイ
ミングを得ることができる。
【0045】ところが実際には、伝播路でのテレビ電波
の反射によって生じるゴースト障害や、テレビ受信機の
検波・復調回路に起因する位相歪みによって、テレテキ
スト信号が大きな位相歪みを伴う場合がある。この場合
には、最適な抜取りタイミングから大きく位相がずれる
ことになり、第1の実施形態に係る制御では、必ずしも
補正し切れない可能性が高い。補正が不十分な場合に
は、誤った2値化データが生成されることになる。
【0046】そこで本発明の第2の実施形態では、2値
化したデータについて、パリティ検出を行うことによっ
て、データ抜き取りタイミングの最適制御が十分である
か否かを判断するものとする。
【0047】ここで、位相歪みのために抜き取りタイミ
ングがずれて2値化を誤れば、そのデータについてはパ
リティエラーとして検出される。そして、最適な抜き取
りタイミングと補正後の抜き取りタイミングとのずれが
大きいほど、パリティエラーの個数は大きくなる。そし
て、これまでの経験上、1水平帰線期間に重畳された4
5バイトのデータの中からCRI信号2バイトとフレー
ミング信号1バイトを除いた42バイトのうち、1バイ
トのエラーは、主観評価上、デコード誤りが目立たない
ことが分かっている。
【0048】したがって本実施形態では、パリティエラ
ー数が「1」を超えたとき、読み出しアドレスが最適で
はないと判断して、さらに補正を大きくするように、読
み出しアドレスの制御量を更新する。このような制御
を、パリティエラー数が「1」以内に収まるように、繰
り返す。具体的には、図1においてスライス回路31が
2値化したテレテキスト信号データについて、デコード
回路32がパリティ検出を行う。そして、パリティ検出
結果が正しくない場合はデコード回路32で誤った処理
が行われないように2値化データをスペース(空白文
字)コードに置き換える。そして、2値化のためのデー
タ抜き取りタイミングが正しくないと判定し、検出結果
をCPU22にフィードバックする。CPU22におい
て、カウンタ補正手段44がデコード回路32からのフ
ィードバックを受けてカウンタ45の補正量を制御す
る。
【0049】このようにパリティエラーを検出し、その
検出結果によってデータ抜き取りタイミングを修正する
ことによって、デコード誤りが生じるような位相歪みを
伴う場合であっても、主観上デコード誤りが目立たない
ようにすることができる。
【0050】図7および図8は本実施形態に係る処理の
具体的な手順の一例を示すフローチャートである。ここ
では、図6と共通のステップについては説明を省略す
る。
【0051】ステップS200において、CRI信号の
読み出しが終了したときは、位相歪み補正が正しく実行
されたか否かを判定する補正判定処理を実行する。まず
ステップS201においてテレテキスト信号データ45
バイトの2値化を行い、ステップS202において45
バイト分のデータのパリティ検出を行う。そして、パリ
ティエラーが生じていないとき(S203でNO)は、
補正判定処理を終了し、デコード処理に移行する。
【0052】一方、パリティエラーが検出されたとき
(S203でYES)は、位相補正量が不十分であると
して、ステップS204に進む。そして、補正フラグが
0のとき(S204でNO)は、補正フラグをセットし
(S205)、先頭アドレスの初期値ADDR0をイン
クリメントして、位相補正の処理を最初から実行する。
そして、再度補正判定を行い、なおパリティエラーが検
出された場合(S203でYES)には、補正フラグを
クリアし(S207)、今度は先頭アドレスの初期値A
DDR0をデクリメントして、位相補正処理を繰り返
す。さらにパリティエラーが検出される場合(S209
でYES)には、正常な受信条件ではないと判断して、
処理を終了する(S210)。
【0053】以上のように本実施形態によると、位相補
正の結果についてパリティチェックを行い、位相補正処
理にフィードバックをかけることによって、再生処理の
安定性が向上する。また、位相補正の適応範囲を広げる
ことによって、幅広い受信状況に対応することが可能に
なる。さらに、正常な受信ができないと判断する条件を
設定することによって、システムとして破綻することを
未然に防止することができる。
【0054】<第1の変形例>また、デジタルデータの
2値化を、互いに異なる複数のスライス値を用いて実行
し、それぞれ得られた2値化データについてパリティ検
出を行い、パリティエラーが最小になる2値化データ
を、デコードの対象として選択するようにしてもよい。
図9はこの場合の2値化およびパリティ検出の処理の流
れを示すフローチャートである。
【0055】ここでは、複数のスライス値として、CR
I信号の振幅の最大値と最小値とから算出した中間値
と、この中間値を中心にして一定値だけ加算または減算
して算出した上限値および下限値の3つを設定する。な
お、上限値と下限値は、受信されるテレテキスト信号デ
ータの振幅に応じて可変とする。このスライス値の設定
は、図1におけるCRI抜取り回路33によって実行さ
れる。
【0056】図9において、ステップS301〜S30
5において、1ビット毎に第1〜第3のスライス値で2
値化を行い、1バイトの2値化が完了すると(S306
でYES)、ステップS307〜S310において第1
〜第3のスライス値それぞれについてパリティエラー数
を検出する。そして、ステップS311においてパリテ
ィエラー数の大小判定を行い、ステップS312におい
て、パリティエラー数が最小になる1バイトデータを選
択する。この処理を、1水平帰線期間の45バイトデー
タについて繰り返し行う。
【0057】これにより、信号受信状態に応じて適切な
スライス値を設定することができ、パリティ誤りがより
少ないデータ再生を可能にすることができる。
【0058】なおここでは、3種類のスライス値につい
てパリティ検出を行う場合について説明したが、3種類
以外の複数のスライス値を設定した場合についても、同
様に実行でき、同様の効果が得られることはいうまでも
ない。
【0059】(第3の実施形態)本発明の第3の実施形
態では、TV信号を再生する装置のチャンネル切り替え
および電源ONに応じて、パリティチェックを実行し、
最適なスライス値を選択するものである。
【0060】図10および図11は本発明の第3の実施
形態における処理を示すフローチャートである。図10
において、例えばTV信号を再生する装置の電源ONに
応じたリセットスタート時に、まずステップS400に
おいて、TV信号のフィールド毎の回数をカウントする
ためのVカウンタをクリアする。そして、リセットスタ
ート後の初期化時に、スライス値補正処理S401を行
う。その後、ステップS402において、スライス補正
処理S400で選択された最適なスライス値を用いてデ
ータの2値化を行い、ステップS403において、2値
化処理S402で2値化されたデータに対して1バイト
毎にパリティ検出を行い、ステップS404において、
パリティ検出処理S403で得られたデータに対してデ
コード処理を行う。処理S402〜S404を、メイン
処理として繰り返し実行する。
【0061】また、TV信号を再生する装置として例え
ばチューナーから、チャンネル切替信号を受けて、割り
込み処理を実行する。この割り込み処理では、スライス
値補正処理S401を実行する。
【0062】次に、図11を参照して、スライス値補正
S401の具体的な処理について、説明する。
【0063】読み出されたデジタルデータについて(S
411)、Vカウンタに設定されているカウンタ値に応
じて、第1〜第3のスライス値のいずれを選択するか判
定する(S412〜S415)。そして、選択されたス
ライス値によって、読み出したデータの2値化を行い
(S416)、2値化されたデータ1バイトに対してパ
リティエラー数の検出を行う(S417)。
【0064】次に、Vカウンタの値が「1」を越えてい
るか否かを判定し(S418)、越えていないときはス
テップS419に分岐し、Vカウンタをインクリメント
して、同様の動作を繰り返す。一方、Vカウンタの値が
「1」を越えているときは、Vカウンタをクリアし(S
420)、第1〜第3のスライス値それぞれについて求
めたパリティエラー数の大小比較を行う(S421)。
そしてその大小比較の結果から、パリティエラー数が最
小になるスライス値を選択する(S422)。
【0065】ステップS422において選択されたスラ
イス値は、次の割り込み処理まで、固定される。
【0066】以上のように本実施形態によると、TV信
号を再生する装置のチャンネル切替や電源ON時に、デ
ジタル信号の周波数特性が変化して歪みを受けた場合で
も、信号状態に応じたスライス値によってデータを2値
化することができる。これにより、パリティ誤りが少な
いより安定したデータ再生を実行することができる。
【0067】なおここでは、3種類のスライス値につい
てパリティ検出を行う場合について説明したが、3種類
以外の複数のスライス値を設定した場合についても、同
様に実行でき、同様の効果が得られることはいうまでも
ない。
【0068】なお、上述の各実施形態では、デジタル情
報信号としてテレテキスト信号を例にとって説明した
が、TV信号の帰線期間に重畳して伝送される他の信
号、例えばクローズドキャプション信号についても本発
明が適用できる。クローズドキャプション信号では、伝
送クロック周波数および1水平期間に重畳される情報量
が異なるだけであり、データをサンプリングする方法は
同様である。
【0069】
【発明の効果】以上のように本発明によると、例えば伝
送路での位相歪みに起因して、同期データに相当する部
分のデジタルデータがスライス値と交差するタイミング
がずれたとき、そのずれが、差分の符号が反転するタイ
ミングのずれとして検出されるので、所定のタイミング
との比較結果に応じてデータ抜き取りタイミングを定め
ることによって、伝送路での位相歪みを適切に抑制する
ことができる。したがって、ソフトウェア処理による簡
易な方式によって、最適なデータ抜き取りタイミングを
得ることが可能になり、誤りの少ないデータ再生を実現
することができる。さらに、パリティ検出結果や、複数
のスライス値からの選択を併せて用いることでによっ
て、信号受信状況に応じた誤りの少ないデータ再生を容
易に実現可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るデジタル情報信
号デコーダの構成図である。
【図2】理想的な条件下におけるCRI信号とサンプリ
ングとの関係を示す概念図である。
【図3】図2に対してサンプリングクロックの位相が進
んだ状態を示す概念図である。
【図4】図2に対してサンプリングクロックの位相が遅
れた状態を示す概念図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係るデータ抜き取り
タイミングの最適制御の機能を概念的に表したブロック
図である。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る処理を示すフロ
ーチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る処理を示すフロ
ーチャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る処理を示すフロ
ーチャートである。
【図9】本発明の実施形態の第1の変形例に係る2値化
およびパリティ検出の処理を示すフローチャートであ
る。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る処理を示すフ
ローチャートである。
【図11】図10におけるスライス値補正の具体的な処
理を示すフローチャートである。
【図12】従来のテレテキスト信号デコーダの構成図で
ある。
【符号の説明】
11 A/Dコンバータ 22 CPU 23 RAM 24 ROM 30 デコード処理部 41 差分手段 42 第1のアドレス算出手段 43 第2のアドレス算出手段 44 カウンタ補正手段 45 カウンタ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 TV信号の帰線期間に重畳して伝送され
    たデジタル情報信号を再生する方法であって、 帰線期間におけるTV信号を、前記デジタル情報信号の
    伝送周波数よりも高い周波数でサンプリングしてA/D
    変換する第1のステップと、 前記第1のステップで得られたデジタルデータのうち、
    前記デジタル情報信号の同期データに相当する部分につ
    いて、スライス値との差分をとる第2のステップと、 前記第2のステップで得られた差分の符号が反転すると
    きの反転タイミングを所定のタイミングと比較し、この
    比較結果に応じて、前記デジタルデータから前記デジタ
    ル情報信号を再生するためのデータ抜き取りタイミング
    を定める第3のステップとを備えたことを特徴とするデ
    ジタル情報信号再生方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記第1のステップにおけるサンプリング周波数は、前
    記デジタル情報信号の伝送周波数の整数倍に相当するも
    のであることを特徴とするデジタル情報信号再生方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記第3のステップにおける所定のタイミングは、伝送
    系で歪みが発生せず、かつ、前記第1のステップにおい
    て理想的なサンプリングが行われるという仮定の下で、
    差分の符号が反転するタイミングに相当するものである
    ことを特徴とするデジタル情報信号再生方法。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記第3のステップは、 前記比較結果が、反転タイミングが所定のタイミングよ
    りも早いことを示すときは、データ抜き取りタイミング
    を早める一方、前記比較結果が、反転タイミングが所定
    のタイミングよりも遅いことを示すときは、データ抜き
    取りタイミングを遅くするものであることを特徴とする
    デジタル情報信号再生方法。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 前記第3のステップで定めたデータ抜き取りタイミング
    に従って、前記デジタルデータからデータを抜き取り、
    抜き取ったデータを、スライス値に基づいて2値化する
    第4のステップを備え、 前記第4のステップにおいて得られた2値化データをデ
    コードし、前記デジタル情報信号を再生することを特徴
    とするデジタル情報信号再生方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記第4のステップで得られた2値化データについて、
    パリティ検出を行う第5のステップを備え、 前記第5のステップにおいてパリティエラーが検出され
    たとき、前記第3のステップで定めたデータ抜き取りタ
    イミングを修正することを特徴とするデジタル情報信号
    再生方法。
  7. 【請求項7】 請求項5において、 前記第4のステップを、互いに異なる複数のスライス値
    を用いて、実行し、 それぞれ得られた2値化データについて、パリティ検出
    を行い、パリティエラーが最小となる2値化データを、
    デコードの対象として選択することを特徴とするデジタ
    ル情報信号再生方法。
  8. 【請求項8】 請求項5において、 前記TV信号を再生する装置のチャンネル切り替えおよ
    び電源ONに応じて、割り込み処理を行うものであり、 前記割り込み処理は、 前記第4のステップを、互いに異なる複数のスライス値
    を用いて、実行し、 それぞれ得られた2値化データについて、パリティ検出
    を行い、パリティエラーが最小となるスライス値を、以
    降の2値化処理に用いるものとして選択することを特徴
    とするデジタル情報信号再生方法。
  9. 【請求項9】 TV信号の帰線期間に重畳して伝送され
    たデジタル情報信号を再生するデコーダであって、 帰線期間におけるTV信号を、前記デジタル情報信号の
    伝送周波数よりも高い周波数でサンプリングしてA/D
    変換するA/Dコンバータと、 前記ADコンバータによって生成されたデジタルデータ
    のうち、前記デジタル情報信号の同期データに相当する
    部分について、スライス値との差分をとる差分手段と、 前記差分手段によって得られた差分の符号が反転すると
    きの反転タイミングを所定のタイミングと比較し、この
    比較結果に応じて、前記デジタルデータから前記デジタ
    ル情報信号を再生するためのデータ抜き取りタイミング
    を定めるタイミング設定手段とを備えたことを特徴とす
    るデジタル情報信号デコーダ。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 前記タイミング設定手段によって定められたデータ抜き
    取りタイミングに従って、前記デジタルデータからデー
    タを抜き取り、抜き取ったデータをスライス値に基づい
    て2値化し、前記デジタル情報信号として再生するデコ
    ード処理部を備えたことを特徴とするデジタル情報信号
    デコーダ。
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