JP2003273035A - プラズマ処理装置及びその駆動方法並びにプラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ処理装置及びその駆動方法並びにプラズマ処理方法

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JP2003273035A JP2002344709A JP2002344709A JP2003273035A JP 2003273035 A JP2003273035 A JP 2003273035A JP 2002344709 A JP2002344709 A JP 2002344709A JP 2002344709 A JP2002344709 A JP 2002344709A JP 2003273035 A JP2003273035 A JP 2003273035A
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雅 熊谷
Tomofumi Oba
知文 大場
Tadahiro Omi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマ放電電力の供給開始から、プラズマ
放電後の効率のよいプラズマ放電状態となるまでの時間
を短縮できるプラズマ処理装置を提供する。 【解決手段】 本発明のプラズマ処理装置は、高周波電
源1とプラズマ処理室CNとのインピーダンス整合をとる
整合回路2Aと、プラズマ生成のための放電前に、整合回
路2Aの出力インピーダンスを、放電していない状態のプ
ラズマ処理室CNのインピーダンスに整合させる整合制御
装置31を有し、例えば、プラズマ処理室のプラズマ放電
前のインピーダンスZ0を記憶部32に記憶させ、整合制御
装置31が、高周波電源1からの高周波電力投入時に、記
憶部32から放電前のインピーダンスZ0を呼び出し、整合
回路2Aを構成するロードコンデンサ206及びチューニ
ングコンデンサ205のキャパシタンスを調整することに
より、高周波電力の投入から、放電開始前のプラズマ処
理室CNのインピーダンスへZ0の調整が容易に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造プロセ
スにおける、アッシング,エッチング等のプラズマ処理
に用いられるプラズマ処理装置及びこのプラズマ装置の
駆動方法並びにこの装置を用いたプラズマ処理方法に係
わるものである。
【0002】
【従来の技術】CVD( chemical vapor depositio
n)、スパッタリング、ドライエッチング、アッシング
等のプラズマ処理をおこなうプラズマ処理装置の一例と
しては、従来から、図8に示すような、いわゆる1周波
励起タイプのものが知られている。図8に示すプラズマ
処理装置は、高周波電源1とプラズマ励起電極4との間
に、整合回路2Cが介在されている。整合回路2Cはこ
れら高周波電源1とプラズマ励起電極4との間のインピ
ーダンスの整合を得るための回路として設けられてい
る。
【0003】高周波電源1からの高周波電力は整合回路
2Cを通して給電板3によりプラズマ励起電極4へ供給
される。この整合回路2Cは導電体からなるハウジング
により形成されるマッチングボックス2内に収納されて
おり、プラズマ励起電極4および給電板3は、導体から
なるシャーシ21によって覆われている。プラズマ励起
電極(カソード電極)4の下側には凸部4aが設けられ
るとともに、このプラズマ励起電極4の下には、多数の
孔7が形成されているシャワープレート5が凸部4aに
接して設けられている。これらプラズマ励起電極4とシ
ャワープレート5との間には空間6が形成されている。
この空間6にはガス導入管17が接続されており、導体
からなるガス導入管17の途中には絶縁体17aが挿入
されてプラズマ励起電極4側とガス供給源側とが絶縁さ
れている。
【0004】ガス導入管17から導入されたガスは、シ
ャワープレート5の孔7を介してチャンバ壁10により
形成されたチャンバ室60内に供給される。なお、符号
9はチャンバ壁10とプラズマ励起電極4とを絶縁する
絶縁体である。また、排気系の図示は省略してある。一
方、チャンバ室60内には基板16を載置するウエハサ
セプタ(サセプタ電極)8が設けられており、シャフト
13で支持されている。
【0005】シャフト13の下端部とチャンバ底部10
Aとがベローズ11により密閉接続されている。これ
ら、ウエハサセプタ8およびシャフト13はベローズ1
1により上下動可能となっており、プラズマ励起電極
4,8間の距離の調整ができる。ウエハサセプタ8は直
流的に接地され、チャンバ壁10と直流的に同電位とさ
れている。
【0006】上記のプラズマ処理装置においては、一般
的に40.68MHz程度の周波数の電力を投入して、
両電極4,8の間でプラズマを生成し、このプラズマに
より、CVD( chemical vapor deposition)、スパッ
タリング、ドライエッチング、アッシング等のプラズマ
処理を行うものである。
【0007】しかし、従来、上記のプラズマ処理装置に
おいては、プラズマ処理室CNを含めたプラズマ処理装
置本体が装置メーカにより製作され、整合回路2Cが高
周波電源を作成した電源メーカにより製作されている。
そして、ユーザは、スパッタリング、ドライエッチン
グ、アッシング等のプラズマ処理毎に、これらプラズマ
処理室CNと高周波電源1との間のインピーダンス整合
を上記整合回路2Cにより行う。ここで、プラズマ処理
室のインピーダンス(負荷インピーダンス)としては、
プラズマが発生する前のインピーダンスZ0と、プラズ
マが発生した後のインピーダンスZ1との2種類があ
る。
【0008】インピーダンスZ0は、装置メーカである
程度設計上で決定され、正確な数値が測定されるもので
あるが、機械的寸法誤差等により、完全に同一のプラズ
マ処理装置が製作される訳ではないので、製作されるプ
ラズマ処理室毎に異なった値を有している。また、プラ
ズマが発生すると、インピーダンスZ1は、処理に用い
るガスの流量,プラズマ処理室の真空度,及び両電極
4,8の間隔により変化するため、同一のプラズマ処理
装置においても、処理するプラズマ処理により異なるこ
ととなる。
【0009】例えば、インピーダンスZ1は、ドライエ
ッチング装置の場合、どのような材料で形成されている
薄膜を、どのような条件(エッチング速度、エッチング
形状等)でエッチングするかにより異なったものとな
り、成膜装置の場合も、薄膜をどのようなガスで、どの
ような条件(成膜速度、薄膜構造など)で成膜するかに
より異なったものとなる。そして、ユーザは、プラズマ
処理開始時に、整合回路2Cの出力インピーダンスをイ
ンピーダンスZ0に調整し、プラズマ放電を開始させ、
上記インピーダンスZ1に対応させて、プラズマ放電を
安定化させる。
【0010】整合回路2Cは、プラズマ処理開始時、す
なわちプラズマ放電開始時において、チューニングコン
デンサ及びロードコンデンサがリセット状態(最大値か
最小値)またはプラズマ放電後のインピーダンスZ1に
調整されている。そして、制御回路14は、整合回路2
Cを構成するロードコンデンサCL及びチューニングコ
ンデンサCTの各キャパシタンスを調整し、整合回路2
Cの出力インピーダンスを、プラズマ放電が開始される
インピーダンスZ0に調整する。
【0011】このとき、制御回路14は、反射波測定部
15の測定する反射波の電力値(例えば、スプリアス電
力として検出)が最小となるように、ロードコンデンサ
CL及びチューニングコンデンサCTの各キャパシタンス
を調整する。ここで、反射波測定部50は、マッチング
ボックス2と高周波電源1との間に介挿されている。ロ
ードコンデンサCL及びチューニングコンデンサCTは、
例えば、図示しないモータの回転などにより、各々キャ
パシタンスの値が調整可能な可変コンデンサ(バリアブ
ルコンデンサ)であり、上記制御回路14が図示しない
上記モータにより調整シャフトを駆動することにより、
キャパシタンスの値を調整する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のプラズマ処理装置には、プラズマ処理開始時に
おいて、整合回路2Cの出力インピーダンスがインピー
ダンスZ0でないため、インピーダンスZ0に調整される
まで時間がかかるという欠点がある。また、この従来の
プラズマ処理装置では、インピーダンスZ0の数値がユ
ーザには不明のため、制御回路14が整合回路2Cの出
力インピーダンスをインピーダンスZ0へ調整しきれず
に、すなわち、インピーダンス整合がとれないために、
プラズマ放電が開始されないという問題がある。
【0013】さらに、従来のプラズマ処理装置では、プ
ラズマ放電後において、整合回路2Cの出力インピーダ
ンスのインピーダンスZ1が記憶されていないため、こ
の出力インピーダンスがインピーダンスZ1に調整され
るまで時間がかかるという欠点がある。加えて、プラズ
マ処理室CNにおいてプラズマ放電が開始されると、こ
のプラズマ処理室CNのインピーダンスがインピーダン
スZ0からインピーダンスZ1へ変化するが、従来のプラ
ズマ処理装置では、インピーダンスZ1の数値がユーザ
には不明のため、インピーダンスZ1へ調整しきれず
に、すなわち、インピーダンス整合がとれないために、
効率の良いプラズマ放電が行えないという問題がある。
【0014】本発明はこのような背景の下になされたも
ので、高周波電源回路1からのプラズマ放電のための電
力の供給開始から、プラズマ放電後の効率のよい放電状
態となるまでの時間を短縮できるプラズマ処理装置を提
供する。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のプラズマ処理装
置は、高周波電源(高周波電源1)と、プラズマ処理室
(プラズマ処理室CN)と、前記高周波電源と前記プラ
ズマ処理室とのインピーダンス整合をとる整合回路(整
合回路2A)と、プラズマ生成のための放電前に、前記
整合回路の出力インピーダンスを、放電していない状態
の前記プラズマ処理室のインピーダンスに整合させる整
合回路調整手段を具備しており、例えば、プラズマ処理
室のプラズマ放電前のインピーダンス(インピーダンス
Z0)を記憶部(記憶部32)に記憶させ、整合回路調
整手段(整合制御装置31)が、高周波電源からの高周
波電力投入時に、上記記憶部から放電前のインピーダン
スを呼び出し、整合回路を構成する各素子のパラメータ
を調整することにより、高周波電力の投入から、放電開
始前のプラズマ処理室のインピーダンスへの調整が容易
に行え、放電開始までの時間を短縮でき、プラズマ処理
の生産性を向上させることが可能であり、かつ成膜装置
の場合、成膜初期に発生する厚さ方向の不均質さを小さ
くすることが可能である。
【0016】本発明のプラズマ処理装置は、前記プラズ
マ処理室における放電開始を検出する放電検知手段(反
射波測定器30)を有し、前記整合回路調整手段(整合
制御装置31)が前記放電検出手段の放電の検出に基づ
き、前記整合回路の出力インピーダンスを、放電中の前
記プラズマ処理室のインピーダンスに対して整合させ、
例えば、プラズマ処理室のプラズマ放電後のインピーダ
ンス(インピーダンスZ1)を上記記憶部に記憶させ、
整合回路調整手段が、高周波電源からの高周波電力投入
時に、上記記憶部から放電前のインピーダンスを読み出
し、前記整合回路を構成する各素子のパラメータを調整
することにより、放電開始前のインピーダンス(インピ
ーダンスZ0)とし、放電検知手段がプラズマ放電を検
出した場合、放電開始前のプラズマ処理室のインピーダ
ンスから、放電後の前記プラズマ処理室のインピーダン
ス(インピーダンスZ1)への調整を行うため、整合回
路の出力インピーダンスの調整がプラズマ放電の前後に
おいて容易に行え、放電開始後において効率的な放電状
態へ移行させるまでの時間を短縮でき、プラズマ処理の
生産性を向上させることが可能であり、かつ成膜装置の
場合、成膜初期に発生する厚さ方向の不均質さを小さく
することが可能である。
【0017】本発明のプラズマ処理装置は、前記プラズ
マ処理室に、このプラズマ処理室の放電前のインピーダ
ンスの測定を行う測定端子が設けられているので、放電
前のインピーダンスが、プラズマ処理室の使用時間に対
応して変化した場合であっても、所定の時間毎(または
プラズマ処理の終了時毎)に測定して、上記記憶部の放
電前のインピーダンスの値を更新することにより、常
に、高周波電力の投入から、放電開始前のプラズマ処理
室のインピーダンスへの調整が容易に行え、放電開始ま
での時間を短縮でき、プラズマ処理の生産性を向上させ
ることが可能である。
【0018】本発明のプラズマ処理装置の駆動方法は、
放電前の前記プラズマ処理室のインピーダンスに、整合
回路の出力インピーダンスの整合が行われる第1の整合
回路調整過程と、高周波電力が前記プラズマ処理室に供
給される電力供給過程と、プラズマ処理室内での前記高
周波電力による放電の検出を行う放電検出過程と、放電
中の前記プラズマ処理室のインピーダンスに、前記整合
回路の出力インピーダンスの整合が行われる第2の整合
回路調整過程とからなり、第1及び第2の整合回路検出
過程において、記憶部に格納された、プラズマ処理室の
放電前のインピーダンス(インピーダンスZ0)と、放
電後のインピーダンス(インピーダンスZ1)とを各々
呼び出し、整合回路の調整を行うため、高周波電力の投
入から放電開始まで、さらに放電開始から効率的なプラ
ズマ放電状態までの調整の時間を大幅に短縮することが
でき、プラズマ処理の生産性を向上させることが可能で
ある。
【0019】本発明のプラズマ処理方法は、放電前のプ
ラズマ処理室のインピーダンスに、整合回路の出力イン
ピーダンスの整合が行われる第1の整合回路調整過程
と、高周波電力が前記プラズマ処理室に供給される電力
供給過程と、前記プラズマ処理室内での前記高周波電力
による放電の検出を行う放電検出過程と、放電中の前記
プラズマ処理室のインピーダンスに、前記整合回路の出
力インピーダンスの整合が行われる第2の整合回路調整
過程とからなり、例えば、プラズマ処理室のプラズマ放
電前のインピーダンス(インピーダンスZ0)を記憶し
ておき、第1の整合回路調整過程において、高周波電源
からの高周波電力投入時に、上記記憶部から放電前のイ
ンピーダンスを呼び出し、整合回路を構成する各素子の
パラメータを調整し、放電が開始された後、第2の整合
回路調整過程においてプラズマ放電中のインピーダンス
に調整することにより、高周波電力の投入から、放電開
始前のプラズマ処理室のインピーダンスへの調整が容易
に行え、放電開始までの時間を短縮でき、プラズマ処理
の生産性を向上させることが可能であり、かつ成膜装置
の場合、成膜初期に発生する厚さ方向の不均質さを小さ
くすることが可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。 <第1の実施形態>図1は本発明の第1の実施形態によ
るプラズマ処理装置の概略構成を示す概念図である。従
来例の図8のプラズマ処理装置と同様な構成については
同一の符号を付し、この構成の説明を省略する。本実施
形態のプラズマ処理装置は、CVD( chemical vapor
deposition)、スパッタリング、ドライエッチング、ア
ッシング等のプラズマ処理をおこなう1周波励起タイプ
のプラズマ処理装置とされ、プラズマを励起するための
平行平板型電極4,8を有するプラズマ処理室CNと、
この電極3に接続された高周波電源1と、上記プラズマ
処理室CNと上記高周波電源1(すなわち、同軸ケーブ
ル1Cの特性インピーダンス)とのインピーダンス整合
を得るための整合回路2Aとを具備する構成とされる。
【0021】さらに詳細に説明すると、本実施形態のプ
ラズマ処理装置は、プラズマ処理室CNの上部に高周波
電源1に接続されたプラズマ励起電極(電極)4および
シャワープレート5が設けられ、プラズマ処理室CNの
下部にはシャワープレート5に対向して被処理基板16
を載置するサセプタ電極(電極)8が設けられている。
プラズマ励起電極(電極)4は、給電板(高周波電力配
電体)3および整合回路2Aを介して第1の高周波電源
1と接続されている。これらプラズマ励起電極4および
給電板3は、シャーシ21に覆われるとともに、整合回
路2Aは導電体からなるマッチングボックス2の内部に
収納されている。給電板3としては、幅50〜100m
m、厚さ0.5mm、長さ100〜300mmの形状を
有する銅の表面に銀めっきを施したものが用いられてお
り、この給電板3は、後述する整合回路2Aのチューニ
ングコンデンサ205の出力端子、および、プラズマ励
起電極4にそれぞれネジ止めされている。
【0022】また、プラズマ励起電極(カソード電極)
4の下側には凸部4aが設けられるとともに、このプラ
ズマ励起電極(カソード電極)4の下には、多数の孔7
が形成されているシャワープレート5が凸部4aに接し
て設けられている。これらプラズマ励起電極4とシャワ
ープレート5との間には空間6が形成されている。この
空間6にはガス導入管17が接続されており、導体から
なるガス導入管17の途中には絶縁体17aが挿入され
てプラズマ励起電極4側とガス供給源側とが絶縁されて
いる。
【0023】ガス導入管17から導入されたガスは、シ
ャワープレート5の多数の孔7からチャンバ壁10によ
り形成されたチャンバ室60内に供給される。チャンバ
壁10とプラズマ励起電極(カソード電極)4とは絶縁
体9により互いに絶縁されている。また、排気系の図示
は省略してある。一方、チャンバ室60内には基板16
を載置しプラズマ励起電極ともなるウエハサセプタ(サ
セプタ電極)8が設けられている。
【0024】サセプタ電極(対向電極)8の下部中央に
は、シャフト13が接続され、このシャフト13がチャ
ンバ底部10Aを貫通して設けられるとともに、シャフ
ト13の下端部とチャンバ底部10A中心部とがベロー
ズ11により密閉接続されている。これら、ウエハサセ
プタ8およびシャフト13はベローズ11により上下動
可能となっており、プラズマ励起電極4,8間の距離の
調整ができる。これらサセプタ電極8とシャフト13と
が接続されているため、サセプタ電極8,シャフト1
3,ベローズ11,チャンバ底部10A,チャンバ壁1
0は直流的に同電位となっている。さらに、チャンバ壁
10とシャーシ21は接続されているため、チャンバ壁
10,シャーシ21,マッチングボックス2はいずれも
直流的に同電位となっている。
【0025】ここで、整合回路2Aは、プラズマ処理室
CN内のプラズマ状態等の変化に対応してインピーダン
スを調整するために、その多くは複数の受動素子を具備
する構成とされている。また、整合回路2Aは、複数の
受動素子として、高周波電源1と給電板3との間に、チ
ューニングインダクタ204及びチューニングコンデン
サ205が直列に設けられ、これらチューニングインダ
クタ204とチューニングコンデンサ205とには、並
列にロードコンデンサ206が接続され、このロードコ
ンデンサ206の一端はマッチングボックス2に接続さ
れている。
【0026】ここで、チューニングコンデンサ204は
給電板3を介してプラズマ励起電極4に接続されてい
る。マッチングボックス2は、同軸ケーブル1Cのシー
ルド線に接続されており、このシールド線が直流的にア
ースされている。これにより、サセプタ電極8,シャフ
ト13,ベローズ11,チャンバ底部10A,チャンバ
壁10,シャーシ21,マッチングボックス2は接地電
位に設定されることになり、同時に、ロードコンデンサ
206の一端も直流的にアースされた状態となる。
【0027】また、本実施形態のプラズマ処理装置にお
いては、13.56MHz程度以上の周波数の電力、具
体的には、例えば13.56MHz,27.12MH
z,40.68MHz等の周波数の電力を投入して、両
電極4,8の間でプラズマを生成し、このプラズマによ
り、サセプタ電極8に載置した基板16にCVD( che
mical vapor deposition)、ドライエッチング、アッシ
ング等のプラズマ処理をおこなう。このとき、高周波電
力は、高周波電源1から同軸ケーブル1C,整合回路2
A,給電板3,プラズマ励起電極(カソード電極)4に
供給される。一方、高周波電流の経路を考えた場合、電
流はこれらを介してプラズマ空間(チャンバ室60)を
経由した後、さらにもう一方の電極(サセプタ電極)
8,シャフト13,ベローズ11,チャンバ底部10
A,チャンバ壁10を通る。その後、シャーシ21,マ
ッチングボックス2,同軸ケーブル1Cを通り、高周波
電源1のアースに戻る。
【0028】次に、本発明の主要な構成要素である、マ
ッチングボックス2周辺の反射波測定器30,整合制御
装置31及び記憶部32について詳述する。高周波電源
1は、反射波測定器30及びマッチングボックス2を介
してプラズマ処理室CNに、プラズマ放電のための電力
を供給する。整合回路2Aは、マッチングボックス2内
に格納され、高周波電源1の出力インピーダンスとプラ
ズマ処理室CNの負荷インピーダンスとの整合をとる。
この整合回路2Aは、ロードコンデンサ206,チュー
ニングインダクタ204及びチューニングコンデンサ2
05から構成されている。
【0029】ロードコンデンサ206及びチューニング
コンデンサ205は、図示しないモータが回転され、調
整シャフトが駆動されることにより、各々キャパシタン
スの値が調整可能な可変コンデンサ(バリアブルコンデ
ンサ)である。ここで、整合制御装置31は、上記各モ
ータの回転量及び回転方向を制御させつつ、調整シャフ
トを駆動させることにより、各々の上記バリアブルコン
デンサ(ロードコンデンサ206及びチューニングコン
デンサ205)のキャパシタンス量を調整する。記憶部
32には、予め測定されたインピーダンスZ0とインピ
ーダンスZ1とに調整する数値が記憶されている。
【0030】ここで、Z0は、整合回路2Aをプラズマ
処理室から切り離し、後に説明するインピーダンス測定
具を用いて測定することができる。また、Z1は、プラ
ズマ放電が発生した後に、整合が取れた状態において、
整合回路2Aをプラズマ処理室から切り離し、高周波電
源に変えてダミーロード50Ωを接続し、整合回路2A
の出力端から上記インピーダンス測定具を用いてそのイ
ンピーダンスZ1*を測定する。整合状態ではZ1*とZ1
が複素共役の関係にあることを利用して、Z1を予め測
定することができる。
【0031】上記インピーダンス測定具について、イン
ピーダンスZ0の測定を例に取り以下に説明する。図3
はインピーダンス測定のため、プラズマ処理室CNに接
続するフィクスチャの構成を示す概念図である。フィク
スチャは、それぞれのインピーダンスが一致する複数本
の導線101a〜101hの一端をプローブ取付具10
4に接続して構成されている。プローブ取付具104
は、例えば50mm×10mm×0.5mmの銅板を、
締め付け部106とリング部とができるように成形す
る。リング部はプローブ105の外側にはめ込み可能な
径とする。そして、上記プローブ取付部104に導線1
01a〜101hの一端をハンダ付けなどにより電気的
に接続する。また、導線101a〜101hの他端に
は、測定対象(被測定物)との着脱用の端子(圧着端
子)102a〜102hが取り付けられている。
【0032】このフィクスチャを使用するに際しては、
プローブ取付具104のリング状部104をプローブ1
05にはめ込み、締め付け部106で締め付けを行う。
一方各導線101a〜101hは、略点対称となるよう
に圧着端子102a〜102hにおいて測定対象に、図
4に示すようにねじ114により着脱自在ねじ止めす
る。上記プローブ105は、図5に示すように、導線1
10上に絶縁被覆112を設け、この絶縁被覆112上
に外周導体111を被覆してなるものである。そして、
プローブ105は、同軸ケーブルを通して図示を省略し
たインピーダンス測定装置に接続している。胴体101
a〜101hは、例えばアルミニウム、銅、銀、金によ
り構成すればよく、または、銀、金を50μm以上メッ
キして構成してもよい。
【0033】ここで、フィクスチャとは、プローブ10
5のアース側に取りつけた、測定対象物(ここではプラ
ズマ処理室CN)の大きさや測定する2点間の距離に見
合った長さの導線を示す。そして、上述のように測定さ
れたインピーダンスZ0とインピーダンスZ1とに調整す
る数値は、整合制御装置31がロードコンデンサ206
を調整する変化量、例えば、モータの回転量及び回転方
向を示す変化量データD0(インピーダンスZ0に対
応),D1(インピーダンスZ1に対応)である。ま
た、チューニングコンデンサ205に対しての上記数値
は、整合制御装置31が調整する変化量、例えば、モー
タの回転量及び回転方向を示す変化量データE0(イン
ピーダンスZ0に対応),E1(インピーダンスZ1に対
応)である。
【0034】上記変化量データD0,E0は、ロードコ
ンデンサ206及びチューニングコンデンサ205の基
本位置からの調整量を示している。上記変化量データD
1,E1は、ロードコンデンサ206及びチューニング
コンデンサ205において、変化量データD0,E0に
よる調整位置からの調整量を示している。このため、整
合制御装置31は、プラズマ処理が終了した後、モータ
を回転させ、調整シャフトを駆動させて、ロードコンデ
ンサ206及びチューニングコンデンサ205の調整位
置を基本位置に戻す。
【0035】整合制御装置31は、プラズマ放電前の段
階において、変化量データD0及びE0に基づき、ロー
ドコンデンサ206,チューニングコンデンサ205各
々のモータにより調整シャフトを駆動して、整合回路2
Aの出力インピーダンスをインピーダンスZ0に調整す
る。一方、整合制御装置31は、インピーダンスZ0に
調整後に、反射波測定器30が反射波を検出することに
より、プラズマ放電が発生したことを検知し、変化量デ
ータD1及びE1に基づき、ロードコンデンサ206,
チューニングコンデンサ205各々のモータにより調整
シャフトを駆動して、整合回路2Aの出力インピーダン
スをインピーダンスZ1に調整する。また、整合制御装
置31は、インピーダンスZ0またはインピーダンスZ1
に調整した後、反射波測定器30の検出する反射波の電
力値(例えば、スプリアス電力として検出)が最小とな
るように、整合回路2Aのロードコンデンサ206及び
チューニングコンデンサ205の微調整を行う。
【0036】次に、図1及び図2を参照し、一実施形態
の動作例を説明する。図2は、図1のプラズマ処理装置
の動作例を説明するフローチャートである。ステップS
1において、作業者がプラズマ処理室CN内に被処理基
板16をセットした後、プラズマ処理の開始を示すスイ
ッチをオンとすると、整合制御装置31は、記憶部32
から変化量データD0及びE0を読み出し、この変化量
データD0,E0に基づき、整合回路2Aの出力インピ
ーダンスをインピーダンスZ0に調整する。
【0037】そして、ステップS2において、整合制御
装置31は、整合回路2Aの出力インピーダンスをイン
ピーダンスZ0に調整した後、高周波電源1をオン状態
とし、プラズマ放電を行う高周波電力を、プラズマ処理
室CNへ供給する。次に、ステップS3において、整合
制御装置31は、反射波測定器30から入力される反射
波の強度(反射波電力の大きさ)を示す検出信号が、所
定のしきい強度を超えているか否かの検出を行う。ここ
で、上記所定のしきい強度は、予めプラズマ放電が開始
された場合の反射波の強度を測定しておき、この強度の
例えば90%の値として設定される。このとき、整合制
御装置31は、反射波測定器30から入力される検出信
号の強度が所定のしきい強度を越えた場合、プラズマ放
電が発生したとして、処理をステップS5へ進める。一
方、整合制御装置31は、反射波測定器30から入力さ
れる検出信号の強度が所定のしきい強度を越えない場
合、プラズマ放電が発生ていないとして、処理をステッ
プS4へ進める。
【0038】次に、ステップS4において、整合制御装
置31は、インピーダンスZ0を中心にして、図示しな
いモータを駆動させて、ロードコンデンサ206及びチ
ューニングコンデンサ205の各キャパシタンスを微調
整し、すなわち、インピーダンスZ0の値を中心とし
て、整合回路2Aの出力インピーダンスの数値を上下に
反復させ調整する。このとき、整合制御装置31は、反
復する毎に、インピーダンスZ0の値を中心として上下
にずらす値を順次大きくして、1回数値をずらす毎(こ
こで、上側または下側の一方にずらす場合を1回とす
る)に、プラズマ放電が発生したか否かの判定を行うた
め、処理をステップS3へ戻す。
【0039】次に、ステップS5において、記憶部32
から変化量データD0及びE0を読み出し、この変化量
データD1,E1に基づき、整合回路2Aの出力インピ
ーダンスをインピーダンスZ1に調整し、処理をステッ
プS6へ進める。そして、ステップS6において、整合
制御装置31は、反射波測定器30から入力される反射
波の強度(反射波電力の大きさ)を示す検出信号が、所
定の放電しきい強度以下であるか否かの検出を行う。こ
こで、上記所定の放電しきい強度は、整合回路2Aの出
力インピーダンスがインピーダンスZ1の場合(すなわ
ち整合がとれている場合)において、予めプラズマ放電
が開始された場合の反射波の強度を測定しておき、この
強度の数値が設定される。
【0040】このとき、整合制御装置31は、反射波測
定器30から入力される検出信号の強度が所定の放電し
きい強度以下である場合、反射波が無い状態、すなわち
効率的なプラズマ放電状態であることを検知して、処理
をステップS8へ進める。一方、整合制御装置31は、
反射波測定器30から入力される検出信号の強度が所定
の放電しきい強度を越えている場合、反射波が有る状
態、すなわち効率的なプラズマ放電状態でないことを検
知して、処理をステップS7へ進める。そして、ステッ
プS7において、整合制御装置31は、インピーダンス
Z1を中心にして、図示しないモータを駆動させて、ロ
ードコンデンサ206及びチューニングコンデンサ20
5の各キャパシタンスを微調整し、すなわち、インピー
ダンスZ1の値を中心として、整合回路2Aの出力イン
ピーダンスの数値を上下に反復させ調整する。
【0041】このとき、整合制御装置31は、反復する
毎に、インピーダンスZ1の値を中心として上下にずら
す値を順次大きくして、1回数値をずらす毎(ここで、
上側または下側の一方にずらす場合を1回とする)に、
効率的なプラズマ放電状態であるか否かの判定を行うた
め、処理をステップS6へ戻す。次に、ステップS8に
おいて、整合制御装置31は、所定の時間が経過してプ
ラズマ処理が終了、または作業者がプラズマ処理を終了
させるか否かの検出を行う。このとき、整合制御装置3
1は、プロセス終了を検出した場合、高周波電源1から
の電力の供給を停止してプラズマ処理を終了する。一
方、整合制御装置31は、プロセス終了を検出しない場
合、処理をステップS6へ進める。
【0042】上述した本願発明の第1の実施形態による
プラズマ処理装置は、プラズマ処理室CNのプラズマ放
電前の負荷インピーダンスであるインピーダンスZ0の
数値を記憶部32に記憶させ、整合制御装置31が、高
周波電源1からの高周波電力投入時に、記憶部32から
インピーダンスZ0を読み込み、整合回路2Aを構成す
るロードコンデンサ206及びチューニングコンデンサ
205各々のキャパシタンスを調整することにより、高
周波電力の投入から、インピーダンスZ0への調整が容
易に行え、放電開始までの時間を短縮でき、プラズマ処
理の生産性を向上させることが可能である。
【0043】また、本願発明の第1の実施形態によるプ
ラズマ処理装置は、整合制御装置31が反射波測定器3
0からの検出信号により、プラズマ処理室CNにおける
放電開始を検出し、整合制御装置31がプラズマ放電の
発生を検出すると、整合回路2Aの出力インピーダンス
をインピーダンスZ1に対して整合させ、例えば、プラ
ズマ処理室CNのプラズマ放電前及び後のインピーダン
スZ0,Z1各々を記憶部32に記憶させておき、整合制
御装置31が高周波電源1からの高周波電力投入時に、
記憶部32から放電前のインピーダンスZ0を読み出
し、整合回路2Aのロードコンデンサ206及びチュー
ニングコンデンサ205のキャパシタンスを調整するこ
とにより、放電開始前のインピーダンスZ0に調整し、
プラズマ放電が開始されたことを検出した後、放電後の
インピーダンスZ1へ調整することにより、インピーダ
ンスZ0からインピーダンスZ1への調整が容易に行え、
放電開始前から放電開始後において、効率的なプラズマ
放電状態へ移行させるまでの時間を短縮でき、プラズマ
処理の生産性を向上させることが可能である。
【0044】さらに、本発明の第1の実施形態によるプ
ラズマ処理装置の駆動方法は、放電前のプラズマ処理室
CNのインピーダンスZ0に、整合回路2Aの出力イン
ピーダンスの整合が行われる第1の整合回路調整過程
と、高周波電力が高周波電源1からプラズマ処理室CN
に供給される電力供給過程と、プラズマ処理室CN内で
の高周波電力によるプラズマ放電の検出を行うプラズマ
放電検出過程と、放電中のプラズマ処理室CNのインピ
ーダンスZ1に、整合回路2Aの出力インピーダンスの
整合が行われる第2の整合回路調整過程とからなり、第
1及び第2の整合回路検出過程において、記憶部32に
格納された、プラズマ処理室の放電前のインピーダンス
Z0に調整する変化量データD0,E0と、放電後のイ
ンピーダンスZ1に調整する変化量データD1,E1と
を各々呼び出し、整合回路2Aの出力インピーダンスの
調整を行うため、高周波電力の投入から放電開始まで、
さらに放電開始から効率的なプラズマ放電状態までの調
整の時間を大幅に短縮することができ、プラズマ処理の
生産性を向上させることが可能である。
【0045】<第2の実施形態>図6は本発明の第2の
実施形態によるプラズマ処理装置の概略構成を示す概念
図である。第1の実施形態の図1のプラズマ処理装置と
同様な構成については同一の符号を付し、この構成の説
明を省略する。本願発明の主要な構成要素である、マッ
チングボックス2周辺の反射波測定器30,整合制御装
置33,記憶部34及び演算器35について詳述する。
高周波電源1は、反射波測定器30及びマッチングボッ
クス2を介してプラズマ処理室CNに、プラズマ放電の
ための電力を供給する。整合回路2Aは、マッチングボ
ックス2内に格納され、高周波電源1の出力インピーダ
ンスとプラズマ処理室CNの負荷インピーダンスとの整
合をとる。この整合回路2Aは、ロードコンデンサ20
6,チューニングインダクタ204及びチューニングコ
ンデンサ205から構成されている。
【0046】ロードコンデンサ206及びチューニング
コンデンサ205は、図示しないモータの回転などによ
り、各々キャパシタンスの値が調整可能な可変コンデン
サであり、整合制御装置33が上記モータを各々駆動す
ることにより、キャパシタンスの値が調整される。記憶
部34には、予め測定されたインピーダンスZ0とイン
ピーダンスZ1とに調整する数値が記憶されている。こ
こで、ロードコンデンサ206に対しての上記数値は、
整合制御装置33が調整する変化量、例えば、モータの
回転量及び回転方向を示す変化量データD0(インピー
ダンスZ0に対応),D1(インピーダンスZ1に対応)
である。
【0047】また、チューニングコンデンサ205に対
しての上記数値は、整合制御装置33が調整する変化
量、例えば、モータの回転量及び回転方向を示す変化量
データE0(インピーダンスZ0に対応),E1(イン
ピーダンスZ1に対応)である。上記変化量データD
0,E0は、ロードコンデンサ206及びチューニング
コンデンサ205の基本位置からの調整量を示してい
る。上記変化量データD1,E1は、ロードコンデンサ
206及びチューニングコンデンサ205において、変
化量データD0,E0による調整位置からの調整量を示
している。このため、整合制御装置33は、プラズマ処
理が終了した後、モータを駆動させて、ロードコンデン
サ206及びチューニングコンデンサ205の調整位置
を基本位置に戻す。
【0048】整合制御装置33は、プラズマ放電前の段
階において、変化量データD0及びE0に基づき、ロー
ドコンデンサ206,チューニングコンデンサ205各
々のモータを駆動して、整合回路2Aの出力インピーダ
ンスをインピーダンスZ0に調整する。一方、整合制御
装置33は、インピーダンスZ0に調整後に、反射波測
定器30が反射波を検出することにより、プラズマ放電
が発生したことを検知し、変化量データD1及びE1に
基づき、ロードコンデンサ206,チューニングコンデ
ンサ205各々のモータを駆動して、整合回路2Aの出
力インピーダンスをインピーダンスZ1に調整する。ま
た、整合制御装置33は、インピーダンスZ0またはイ
ンピーダンスZ1に調整した後、反射波測定器30の検
出する反射波の電力値(例えば、スプリアス電力として
検出)が最小となるように、整合回路2Aのロードコン
デンサ206及びチューニングコンデンサ205の微調
整を行う。
【0049】整合制御装置33は、ロードコンデンサ2
06及びチューニングコンデンサ205において、イン
ピーダンスZ0の調整位置からインピーダンスZ1への調
整位置への変化量を、各々新しい変化量データD1,E
1として、記憶部34の変化量データD1,E1へ上書
きして、変化量データの更新を行う。インピーダンス測
定器ANは、プラズマ処理が終了し、高周波電源1が高
周波電力の供給を停止した後、プラズマ処理室CNの放
電前の負荷インピーダンスとしてインピーダンスZ0を
測定する。演算器35は、インピーダンスと、ロードコ
ンデンサ206及びチューニングコンデンサ205の調
整位置との関係を示す関数、またはテーブルに基づき、
上記インピーダンスZ0から変化量データD0,E0の
演算を行う。整合制御装置33は、演算された上記変化
量データD0,E0を各々新しい変化量データD1,E
1として、記憶部34の変化量データD0,E0へ上書
きして、変化量データの更新を行う。
【0050】次に、図6及び図7を参照し、第2の実施
形態の動作例を説明する。図7は、図6のプラズマ処理
装置の動作例を説明するフローチャートである。ステッ
プS11〜ステップ17までの各々の処理は、ステップ
S1〜ステップS7の各々の処理と同様のため、説明を
省略する。上記各ステップにおいて、整合制御装置33
は整合制御装置31と同様な動作を行い、記憶部34は
記憶部32と同様な動作を行う。ステップS18におい
て、整合制御装置33は、所定の時間が経過してプラズ
マ処理が終了、または作業者がプラズマ処理を終了させ
るか否かの検出を行う。このとき、整合制御装置33
は、プロセス終了を検出した場合、高周波電源1からの
電力の供給を停止してプラズマ処理の処理を終了し、処
理をステップS19へ進める。一方整合制御装置33
は、プロセス終了を検出しない場合、処理をステップS
16へ進める。
【0051】次に、ステップS19において、整合制御
装置33は、ロードコンデンサ206及びチューニング
コンデンサ205において、インピーダンスZ0の調整
位置からインピーダンスZ1への調整位置への変化量を
検出して、検出された変化量データを、各々新しい変化
量データD1,E1として、記憶部34の変化量データ
D1,E1へ上書きして、変化量データの更新を行う。
そして、ステップS20において、インピーダンス測定
器ANは、プラズマ処理室CNの負荷インピーダンス、
すなわちプラズマ放電前のインピーダンスZ0の測定を
行う。このとき、インピーダンス測定器ANは、スイッ
チSW1をオフ状態とし、スイッチSW2をオン状態と
して、インピーダンスZ0の測定を行う。インピーダン
ス測定器ANは、通常、すなわちプラズマ処理を行う場
合、スイッチSW1をオン状態とし、スイッチSW2を
オフ状態とする。なお、スイッチSW1〜点B(図6)
までのインピーダンスと、スイッチSW2〜上記点Bま
でのインピーダンスとは、一致するように設計されてい
る。
【0052】次に、ステップS21において、演算器3
5は、測定されたインピーダンスZ0に基づき、変化量
データD0,E0の演算を行う。そして、ステップS2
2において、整合制御装置33は、演算された変化量デ
ータD0,E0各々を、新しい変化量データD0,変化
量データE0として、記憶部34の各々対応する変化量
データD0,E0へ上書きして、変化量データの更新を
行う。そして、インピーダンス測定器ANはスイッチS
W1をオン状態とし、スイッチSW2をオフ状態とし、
プラズマ処理装置はプラズマ処理の処理を終了する。
【0053】本願発明の第2の実施形態のプラズマ処理
装置は、第1の実施形態の効果に加え、プラズマ処理室
CNに、このプラズマ処理室CNの放電前のインピーダ
ンスZ0の測定を行う測定端子61が設けられているの
で、放電前のインピーダンスZ0が、プラズマ処理室C
Nの使用時間に対応して変化した場合であっても、所定
の時間毎(またはプラズマ処理の終了時毎)に測定し
て、記憶部34の放電前のインピーダンスZ0とする変
化量データD0,E0の値を更新することにより、常
に、高周波電力の投入から、各ロードコンデンサ206
及びチューニングコンデンサ205のキャパシタンスを
調整する調整位置を、基本位置から放電開始前のプラズ
マ処理室CNのインピーダンスZ0となる調整位置への
調整が容易に行え、放電開始までの時間を短縮でき、プ
ラズマ処理の生産性を向上させることが可能である。
【0054】以上、本発明の一実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設
計変更等があっても本発明に含まれる。
【0055】
【発明の効果】本発明のプラズマ処理装置によれば、高
周波電源とプラズマ処理室とのインピーダンス整合をと
る整合回路と、プラズマ生成のための放電前に、前記整
合回路の出力インピーダンスを、放電していない状態の
前記プラズマ処理室のインピーダンスに整合させる整合
回路調整手段を具備しており、例えば、プラズマ処理室
のプラズマ放電前のインピーダンスを記憶部に記憶さ
せ、整合回路調整手段が、高周波電源からの高周波電力
投入時に、上記記憶部から放電前のインピーダンスを呼
び出し、整合回路を構成する各素子のパラメータを調整
することにより、高周波電力の投入から、放電開始前の
プラズマ処理室のインピーダンスへの調整が容易に行
え、放電開始までの時間を短縮でき、プラズマ処理の生
産性を向上させることが可能であり、かつ成膜装置の場
合、成膜初期に発生する厚さ方向の不均質さを小さくす
ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明の第1の実施形態によるプラズマ処
理装置におけるプラズマ処理室ユニットの概略構成を示
す断面図である。
【図2】 図1のプラズマ処理装置の整合制御装置31
の動作例を示すフローチャートである。
【図3】 インピーダンス測定具の構成を示す概念図で
ある。
【図4】 図3に示したインピーダンス測定具を用い
て、図1に示したプラズマ処理室CNのインピーダンス
を測定する方法を示す図である。
【図5】 インピーダンス測定具に用いたプローブ10
5の構成を示す概念図である。
【図6】 本願発明の第2の実施形態によるプラズマ処
理装置におけるプラズマ処理室ユニットの概略構成を示
す断面図である。
【図7】 図6のプラズマ処理装置の整合制御装置33
の動作例を示すフローチャートである。
【図8】 従来例によるプラズマ処理装置におけるプラ
ズマ処理室ユニットの概略構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 高周波電源 2 マッチングボックス 2A 整合回路 3 給電板 4 プラズマ励起電極 5 シャワープレート 6 空間 7 孔 8 ウェハサセプタ 9 絶縁体 10 チャンバ壁 11 ベローズ 13 シャフト 16 基板 17 ガス導入管 21 シャーシ 30 反射波測定器 31,33 整合制御装置 32,34 記憶部 35 演算器 60 チャンバ室 204 チューニングインダクタ 205 チューニングコンデンサ 206 ロードコンデンサ AN インピーダンス測定器 CN プラズマ処理室 SW1,SW2 スイッチ
フロントページの続き (72)発明者 熊谷 雅 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 大場 知文 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 (72)発明者 大見 忠弘 宮城県仙台市青葉区米ケ袋2−1−17− 301 Fターム(参考) 4G075 AA30 BC02 BC04 BC06 BC10 DA02 EB42 EC21 EC30 EE02 EE07 FA01 FA08 FA12 4K030 CA04 FA03 KA30 LA15 5F004 AA16 BA04 BB18 BC08 BD01 BD04 BD05 5F045 AA08 BB01 DP03 DQ10 EH01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波電源と、プラズマ処理室と、前記
    高周波電源と前記プラズマ処理室とのインピーダンス整
    合をとる整合回路と、プラズマ生成のための放電前に、
    前記整合回路の出力インピーダンスを、放電していない
    状態の前記プラズマ処理室のインピーダンスに整合させ
    る整合回路調整手段とを具備することを特徴とするプラ
    ズマ処理装置。
  2. 【請求項2】 前記プラズマ処理室における放電開始を
    検出する放電検知手段を有し、前記整合回路調整手段が
    前記放電検出手段の放電の検出に基づき、前記整合回路
    の出力インピーダンスを、放電中の前記プラズマ処理室
    のインピーダンスに対して整合させることを特徴とする
    請求項1記載のプラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】 前記プラズマ処理室に、放電前のこのプ
    ラズマ処理室のインピーダンスの測定を行う測定端子が
    設けられていることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載のプラズマ処理装置。
  4. 【請求項4】 放電前のプラズマ処理室のインピーダン
    スに、整合回路の出力インピーダンスの整合が行われる
    第1の整合回路調整過程と、高周波電力が前記プラズマ
    処理室に供給される電力供給過程と、前記プラズマ処理
    室内での前記高周波電力による放電の検出を行う放電検
    出過程と、放電中の前記プラズマ処理室のインピーダン
    スに、前記整合回路の出力インピーダンスの整合が行わ
    れる第2の整合回路調整過程とを有することを特徴とす
    るプラズマ処理装置の駆動方法。
  5. 【請求項5】 放電前のプラズマ処理室のインピーダン
    スに、整合回路の出力インピーダンスの整合が行われる
    第1の整合回路調整過程と、高周波電力が前記プラズマ
    処理室に供給される電力供給過程と、前記プラズマ処理
    室内での前記高周波電力による放電の検出を行う放電検
    出過程と、放電中の前記プラズマ処理室のインピーダン
    スに、前記整合回路の出力インピーダンスの整合が行わ
    れる第2の整合回路調整過程とを有することを特徴とす
    るプラズマ処理方法。
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