JP2003272814A - 電磁加熱調理品提供用の補助具並びにそれを用いた電磁加熱調理品提供方法および電磁加熱調理品提供装置 - Google Patents

電磁加熱調理品提供用の補助具並びにそれを用いた電磁加熱調理品提供方法および電磁加熱調理品提供装置

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JP2003272814A
JP2003272814A JP2002066658A JP2002066658A JP2003272814A JP 2003272814 A JP2003272814 A JP 2003272814A JP 2002066658 A JP2002066658 A JP 2002066658A JP 2002066658 A JP2002066658 A JP 2002066658A JP 2003272814 A JP2003272814 A JP 2003272814A
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food
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Shuichi Ii
修一 井伊
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MANNA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な食器を用いて飲食品を電磁加熱により
調理し提供することができる、電磁加熱調理品提供用の
補助具を提供することである。 【解決手段】 電磁加熱調理品提供用の補助具30は、
たとえば陶磁器からなるラーメン用丼20の中のラーメ
ンを電磁加熱により調理し提供する際に用いられるもの
であって、電磁波が印加されることによって発熱する鉄
からなる円板状の発熱部材32を含む。発熱部材32に
は、その端部からのびて帯状の取手部材36が形成され
る。ラーメンを電磁加熱により調理する際には、発熱部
材32がラーメン用丼20の中に入れられるとともに、
取手部材36の先端部分がラーメン用丼20の外に配置
される。ラーメンを提供する際には、発熱部材32が取
手部材36によってラーメン用丼20の中から取り出さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電磁加熱調理品提
供用の補助具並びにそれを用いた電磁加熱調理品提供方
法および電磁加熱調理品提供装置に関し、特にたとえば
ラーメン、うどん、汁粉、スープ、すき焼き、炒め物、
酒など業務用や家庭用の飲食品を主に個食として、たと
えば丼、土鍋、スープカップなどの食器の中で電磁加熱
により調理し提供する際に用いられる電磁加熱調理品提
供用の補助具並びにそれを用いた電磁加熱調理品提供方
法および電磁加熱調理品提供装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通常のラーメン屋などの飲食店では、ラ
ーメンを調理し提供するためには、ガス器具を用いて、
大鍋でラーメンのスープ用の湯を沸かし、別の大鍋でラ
ーメンの麺を湯がくための湯を沸かしている。一方、家
庭では、電磁調理専用の土鍋の中でうどんなどの飲食品
を電磁調理器の電磁加熱により調理し提供している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の飲食店のように
ガス器具を用いて飲食品を調理し提供する場合、炎を用
いるので、厨房の空気などの環境が悪くなるという問題
がある。また、上述の飲食店のように大鍋を用いて飲食
品を調理し提供する場合、エネルギー効率が悪く、しか
も、広いスペースが必要である。近年、ビジネス街など
の飲食店では、安全面で炎を用いないで、エネルギー効
率よく、しかも、手狭な場所で飲食品を調理し提供でき
ることが望まれている。そこで、ビジネス街などの飲食
店では、上述のように家庭で用いられている電磁調理器
を用いて、飲食品を電磁加熱により調理し提供すること
が考えられる。しかしながら、電磁調理器を用いて飲食
品を調理し提供するためには、電磁波を印加することに
よって発熱する電磁調理専用の高価な食器を用いなけれ
ばならない。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、安
価な食器を用いて飲食品を電磁加熱により調理し提供す
ることができる、電磁加熱調理品提供用の補助具並びに
それを用いた電磁加熱調理品提供方法および電磁加熱調
理品提供装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる電磁加
熱調理品提供用の補助具は、食器の中の飲食品を電磁加
熱により調理し提供する際に用いられる電磁加熱調理品
提供用の補助具であって、電磁波が印加されることによ
って発熱する発熱部材と、発熱部材からのびて形成され
る取手部材とを含み、飲食品を電磁加熱により調理する
際に、発熱部材が食器の中に入れられるとともに、取手
部材の一部分が食器の外に配置され、飲食品を提供する
際に、発熱部材が取手部材によって食器の中から取り出
される、電磁加熱調理品提供用の補助具である。この発
明にかかる電磁加熱調理品提供用の補助具には、発熱部
材を食器の中に入れ、取手部材の一部分を食器の外に配
置した際に、取手部材の全体が食器の中に入りにくくす
るために、食器の縁に引っ掛かる引掛け手段が取手部材
に設けられてもよい。また、この発明にかかる電磁加熱
調理品提供用の補助具には、取手部材に断熱材からなる
握部が設けられてもよい。さらに、この発明にかかる電
磁加熱調理品提供用の補助具には、食器の中の飲食品な
どの温度を測定するための温度計が取手部材に設けられ
てもよい。また、この発明にかかる電磁加熱調理品提供
用の補助具には、食器の中の飲食品などの温度を測定し
その温度に応じた電気信号を出力する温度センサが取手
部材に設けられてもよい。この発明にかかる電磁加熱調
理品提供方法は、食器の中の飲食品を電磁加熱により調
理し提供する電磁加熱調理品提供方法であって、この発
明にかかる電磁加熱調理品提供用の補助具の発熱部材お
よび飲食品を食器の中に入れるとともに、電磁加熱調理
品提供用の補助具の取手部材の一部分を食器の外に配置
する工程と、発熱部材に電磁波を印加し発熱部材を発熱
させることによって飲食品を電磁加熱により調理する工
程と、発熱部材を取手部材によって食器の中から取り出
す工程とを含む、電磁加熱調理品提供方法である。この
発明にかかる電磁加熱調理品提供装置は、食器の中の飲
食品を電磁加熱により調理し提供する電磁加熱調理品提
供装置であって、この発明にかかる電磁加熱調理品提供
用の補助具と、電磁加熱調理品提供用の補助具の発熱部
材に電磁波を印加し発熱部材を発熱させるための磁力発
生コイルおよび磁力発生コイルの上に設けられるトップ
プレートを有する電磁調理器とを含み、電磁調理器の磁
力発生コイルおよびトッププレートを、用いられる食器
の高台の内側の底部に対応して上方に突出させた、電磁
加熱調理品提供装置である。
【0006】この発明では、食器の中の飲食品を電磁加
熱により調理する際に、電磁加熱調理品提供用の補助具
の発熱部材が食器の中に入れられるとともに、その補助
具の取手部材の一部分が食器の外に配置される。その状
態で、補助具の発熱部材に電磁調理器の磁力発生コイル
で電磁波を印加し発熱部材を発熱させることによって、
食器の中の飲食品が電磁加熱により調理される。さら
に、この発明では、食器の中の調理された飲食品を提供
する際に、電磁加熱調理品提供用の補助具の発熱部材が
取手部材によって食器の中から取り出される。この場
合、取手部材の一部分が食器の外に配置されているの
で、飲食品に触れることなく、発熱部材を食器の中から
取り出すことができる。したがって、この発明によれ
ば、電磁調理専用の高価な食器を用いることなく、たと
えば陶磁器などからなる安価な食器を用いて、飲食品を
電磁加熱により調理し提供することができる。この発明
にかかる電磁加熱調理品提供用の補助具のように取手部
材に引掛け手段が設けられると、発熱部材を食器の中に
入れ取手部材の一部分を食器の外に配置した際に、引掛
け手段が食器の縁に引っ掛かって取手部材の全体が食器
の中に入りにくくなる。また、この発明にかかる電磁加
熱調理品提供用の補助具のように取手部材に握部が設け
られると、取手部材が熱くなっても握部を握ることによ
って握りやすくなる。さらに、この発明にかかる電磁加
熱調理品提供用の補助具のように取手部材に温度計が設
けられると、食器の中の飲食品などの温度を測定するこ
とができる。また、この発明にかかる電磁加熱調理品提
供用の補助具のように取手部材に温度センサが設けられ
ると、食器の中の飲食品などの温度を測定しその温度に
応じた電気信号を出力することができる。さらに、この
発明にかかる電磁加熱調理品提供装置のように、電磁調
理器の磁力発生コイルおよびトッププレートを、用いら
れる食器の高台の内側の底部に対応して上方に突出させ
ると、そのような高台を有する食器を用いた場合に電磁
加熱の効率がよくなる。
【0007】この発明の上述の目的、その他の目的、特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施
の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0008】
【発明の実施の形態】図1はこの発明にかかる電磁加熱
調理品提供装置の一例を示す図解図である。図1に示す
電磁加熱調理品提供装置10には、食器としてたとえば
陶磁器からなるラーメン用丼20が用いられる。このラ
ーメン用丼20は、上端に円形状の開口を有する略半円
球状の本体22を含む。本体22の底部24は、ほぼ平
らな円板状に形成される。また、底部24の下面には、
円環状の高台26が形成される。
【0009】図1に示す電磁加熱調理品提供装置10
は、電磁加熱調理品提供用の補助具30を含む。補助具
30は、図2に示すように、円板状の発熱部材32を含
む。発明部材32は、電磁波を印加することによって発
熱するたとえば鉄で形成される。また、発熱部材32
は、ラーメン用丼20の底部24の上面より若干小さい
たとえば直径130mmの大きさに形成される。この発
熱部材32の中央およびその周囲には、たとえば直径7
mmの円形状の5つの孔34が形成される。これらの孔
34は、調理し提供する飲食品の液状物を通過させるた
めのものである。
【0010】補助具30の発熱部材32には、その端部
からのびてたとえば長さ130mm、幅13mmの帯状
の取手部材36が一体的に形成される。この場合、取手
部材36は、その主面が発熱部材32の主面とたとえば
60度の角度を有するように形成される。取手部材36
は、調理した飲食品を提供する際に、発熱部材32を食
器の中から取り出すためのものである。
【0011】取手部材36の先端部には、たとえば断面
C字状の引掛け部38が形成される。引掛け部38は、
発熱部材32を食器の中に入れ取手部材36の先端部分
を食器に外に配置した際に、食器の縁に引っ掛かって、
取手部材36の全体が食器の中に入りにくくするための
ものである。
【0012】この補助具30は、たとえば厚さ1mmの
鉄板を所定の形状に打ち抜き曲げることによって形成さ
れる。
【0013】さらに、図1に示す電磁加熱調理品提供装
置10は電磁調理器50を含む。電磁調理器50は筐体
52を含む。筐体52の上側には、磁力発生コイル54
が設けられる。この場合、磁力発生コイル54は、それ
に高周波パルスを印加することによって上下方向に電磁
波が発生するように設けられる。さらに、筐体52およ
び磁力発生コイル54の上には、トッププレート56が
設けられる。磁力発生コイル54およびトッププレート
56は、用いられるラーメン用丼20の高台26の内側
の底部24に対応して、たとえば直径130mmの円板
状の部分が上方に突出する突出部55として形成され
る。
【0014】電磁調理器50の筐体52の中には、磁力
発生コイル54に高周波パルスを印加するための電源回
路58(図3)が設けられる。電源回路58は、図3に
示すように、ブリッジ型の整流回路60、π型の平滑回
路62、コンデンサ64、電源トランス66、整流平滑
回路68、制御回路70、スイッチング素子72などか
らなる。この電源回路58では、制御回路70が高周波
信号を発生し、その高周波信号によってスイッチング素
子72がスイッチングし、それによって、磁力発生コイ
ル54に高周波パルスが印加される。なお、制御回路7
0から発生する高周波信号の周波数は、制御回路70に
設けられた周波数調整用の可変抵抗器70aの抵抗値を
調整することによって調整することができ、その高周波
信号の周波数を調整することによって高周波パルスのデ
ューティー比を調整することができる。また、磁力発生
コイル54に流れる電流を電流センサ(図示せず)で検
出したりトッププレート56近傍の温度を温度センサ
(図示ぜず)で検出することによって、制御回路70か
ら発生する高周波信号が適宜に制御されるように構成さ
れている。
【0015】次に、図1に示す電磁加熱調理品提供装置
10を用いてラーメンを電磁加熱により調理し提供する
方法について説明する。
【0016】まず、図4に示すように、ラーメン用丼2
0が電磁調理器50のトッププレート56の上に配置さ
れる。この場合、ラーメン用丼20の高台26の内側部
分が電磁調理器50の突出部55に対応される。そし
て、ラーメン用丼20の本体22の中に、水または湯と
補助具30とが入れられる。この場合、補助具30の発
熱部材32はラーメン用丼20の底部24の上に配置さ
れ、取手部材36の先端部分および引掛け部38はラー
メン用丼20の本体22の外に配置される。なお、ラー
メン用丼20をトッププレート56上に配置すること
と、ラーメン用丼20に水または湯を入れることと、ラ
ーメン用丼20に補助具30を入れることとは、どの順
で行われてもよい。
【0017】この状態で、電磁調理器50の磁力発生コ
イル54から電磁波を発生し補助具30の発熱部材32
に印加し発熱部材32を発熱させることによって、ラー
メン用丼20の中の水または湯が沸騰される。
【0018】そして、図5に示すように、ラーメン用丼
20の中で沸騰している湯の中にラーメンの麺が入れら
れ、たとえば3分間ゆがかれる。
【0019】それから、電磁調理器50の磁力発生コイ
ル54から発生する電磁波を停止して発熱部材32によ
る加熱を停止し、図6に示すように、ラーメンのスープ
を濃縮したペースト状のスープの素がラーメン用丼20
の中に入れられ、スープの素などが補助具30でよくか
き混ぜられ、スープが作られる。
【0020】そして、図7に示すように、ラーメン用丼
20の中の麺およびスープの上にラーメンの具がのせら
れる。
【0021】それから、図8に示すように、補助具30
がラーメン用丼20の中から取り出され、調理したラー
メンがラーメン用丼20に入れられたまま飲食者に提供
される。なお、補助具30は、ラーメン用丼20の中の
麺およびスープの上にラーメンの具をのせる前にラーメ
ン用丼20の中から取り出されてもよい。
【0022】上述の実施例では、ラーメン用丼20の中
のラーメンを電磁加熱により調理する際に、電磁加熱調
理品提供用の補助具30の発熱部材32がラーメン用丼
20の中に入れられるとともに、その補助具30の取手
部材36の先端部分および引掛け部38がラーメン用丼
20の外に配置される。その状態で、補助具30の発熱
部材32に電磁調理器50の磁力発生コイル54で電磁
波を印加し発熱部材32を発熱させることによって、ラ
ーメン用丼20の中のラーメンが電磁加熱により調理さ
れる。また、上述の実施例では、ラーメン用丼20の中
の調理されたラーメンを提供する際に、電磁加熱調理品
提供用の補助具30の発熱部材32が取手部材36によ
ってラーメン用丼20の中から取り出される。この場
合、取手部材36の先端部分がラーメン用丼20の外に
配置されているので、ラーメンに触れることなく、発熱
部材32をラーメン用丼20の中から取り出すことがで
きる。したがって、上述の実施例によれば、電磁調理専
用の高価な食器を用いることなく、たとえば陶磁器など
からなる安価なラーメン用丼を用いて、ラーメンを電磁
加熱により調理し提供することができる。
【0023】また、上述の実施例では、電磁加熱調理品
提供用の補助具30の取手部材36に引掛け部38が設
けられているので、発熱部材32をラーメン用丼20の
中に入れ取手部材36の先端部分および引掛け部38を
ラーメン用丼20の外に配置した際に、引掛け部38が
ラーメン用丼20の縁に引っ掛かって取手部材36の全
体がラーメン用丼20の中に入りにくい。
【0024】さらに、上述の実施例では、ラーメン用丼
を用いてラーメンを電磁加熱により調理し提供するの
で、たとえばビジネス街などの飲食店で望まれているよ
うに、安全面で炎を用いず、エネルギー効率よく、しか
も、手狭な場所でラーメンを調理し提供することができ
る。
【0025】また、上述の実施例では、電磁調理器50
の磁力発生コイル54およびトッププレート56を、用
いられるラーメン用丼20の高台26の内側の底部24
に対応して上方に突出させているので、そのような高台
26を有するラーメン用丼20を用いても電磁加熱の効
率がよい。また、ラーメン用丼20と電磁調理器50と
が対応するので、ラーメン用丼20の電磁調理器50に
対する位置を確定することができる。
【0026】さらに、上述の実施例では、ラーメンを提
供する際には補助具30がラーメン用丼20の中から取
り出されているので、提供されているラーメンに対して
補助具30が邪魔にならず、補助具30が提供されてい
るラーメンで汚れず、しかも、補助具30を他の調理に
用いることができる。
【0027】また、上述の実施例では、ガス器具や大鍋
を用いてラーメンを調理し提供する場合に比べて、ラー
メンを調理し提供する器具が少ないので、器具を洗浄す
るためのエネルギが少なくなる。
【0028】さらに、上述の実施例では、以下に効果も
奏する。ラーメンを個食で注文を聞いて調理し提供する
ことができるので、注文次第でラーメンを調理にかかり
提供することができる。ラーメンを熱効率のよい電磁調
理器で電磁加熱により調理し提供するので、調理センタ
などで集中調理したラーメンの麺やスープの素を味の変
化の少ない低温で管理したものを用いれば、味の低下を
防くことができる。熱いラーメンをラーメン用丼の中で
直接加熱して調理し提供するので、効率的である。しか
も、調理エネルギを食器の外に出しにくいので、エネル
ギ効率がよく、環境にやさしく経済的である。ラーメン
を移し変える必要がないので、食材の味の変化が極端に
少なく、また、栄養分を含む食材が無駄にならない。食
材が無駄にならないため、排水・残材・厨房の清掃が簡
単で、厨房を美しく保つことができる。このように残材
などの排出物が極端に少ないので、今まで設置しにくか
った環境下でラーメンの調理提供場所を設置することが
できる。
【0029】図9はこの発明にかかる電磁加熱調理品提
供用の補助具の他の例を示す斜視図である。図9に示す
補助具30は、図2に示す補助具30と比べて、取手部
材36の先端部に、引掛け部38が設けられる代わりに
断熱材としてたとえば木からなる円柱状の握部40が設
けられる。
【0030】図9に示す補助具30では、図2に示す補
助具30と比べて、取手部材36の先端部に断熱材から
なる握部40が設けられているので、電磁加熱により取
手部材36が熱くなっても握部40を握ることによって
握りやすくなる。
【0031】さらに、図9に示す補助具30では、握部
40を、食器の縁に引っ掛かる引掛け手段として用いる
こともできる。
【0032】図10はこの発明にかかる電磁加熱調理品
提供用の補助具のさらに他の例を示す斜視図であり、図
11はその補助具の要部を示す図解図である。図10に
示す補助具30では、図2に示す補助具30と比べて、
引掛け部38が形成されず、取手部材36の幅方向にお
ける中央に上端部から発熱部材32の近傍にわたって断
面6角形状のスリット42が形成され、そのスリット4
2に棒状の温度計44が抜き差し可能に挿入されてい
る。
【0033】図10に示す補助具30では、食器の中で
調理している飲食品などの温度を温度計44で測定する
ことができる。この場合、温度計44は、スリット42
から抜き出すことができるので、補助具30全体をわざ
わざ食器の中から取り出す必要がない。
【0034】図12はこの発明にかかる電磁加熱調理品
提供装置の他の例を示す図解図である。図12に示す電
磁加熱調理品提供装置10では、食器としてたとえば高
台のない底が平らなラーメン用丼20が用いられる。
【0035】また、図12に示す電磁加熱調理品提供装
置10では、図1に示す電磁加熱調理品提供装置10と
比べて、取手部材36において発熱部材32の近傍に温
度センサ80が固着されている。温度センサ80は、調
理する飲食品などの温度を測定しその温度に応じた電気
信号を出力するものである。温度センサ80は、送信機
82および受信機84を介して、マイクロコンピュータ
86に接続される。また、マイクロコンピュータ86
は、電磁調理器50の磁力発生コイルに印加する高周波
パルスを制御する制御回路に接続される。なお、この電
磁調理器50は、トッププレート56の表面全体が、高
台のない底が平らなラーメン用丼20に対応して平坦に
形成されている。
【0036】図12に示す電磁加熱調理品提供装置10
では、温度センサ80によって調理している飲食品など
の温度が測定され、その温度に応じた電気信号が送信機
82および受信機84を介してマイクロコンピュータ8
6に送られる。そして、その温度に応じた電気信号やマ
イクロコンピュータ86内で予め管理されている時間な
どに応じて、マイクロコンピュータ86によって電磁調
理器50が制御される。そのため、図12に示す電磁加
熱調理品提供装置10を用いれば、調理に不慣れな人で
も、ラーメンを容易に調理して提供することが可能であ
る。さらに、そのような温度に応じた電気信号などか
ら、調理のでき具合や調理提供者の教育が数値化しやす
くなる。また、図12に示す電磁加熱調理品提供装置1
0において、図1に示すラーメン用丼20および電磁調
理器50を用いれば、ラーメン用丼20の電磁調理器5
0に対する位置を確定することができるので、温度セン
サ80などによる電磁調理の制御がより容易なものとな
る。
【0037】なお、上述の実施例では、ラーメンをラー
メン用丼の中で電磁加熱により調理し提供する場合を例
にして説明したが、この発明は、ラーメン以外にたとえ
ばうどん、汁粉、スープ、すき焼き、炒め物、酒など他
の飲食品を電磁加熱により調理し提供する場合にも適用
され得る。この場合、食器としてラーメン用丼の代わり
にたとえば他の丼、土鍋、スープカップなどの食器が用
いられる。
【0038】また、上述の実施例では、電磁加熱調理品
提供用の補助具30の発熱部材32が鉄で円板状に形成
されているが、発熱部材は、電磁波で発熱する材料なら
他の材料で形成されてもよく、また、その形状も楕円板
状や多角形板状など他の形状に形成されてもよく、さら
に、その大きさも任意に変更されてもよい。また、発熱
部材32には円形状の5つの孔34が形成されている
が、その孔は他の形状に形成されてもよく、また、その
数も任意に変更されてもよい。もっとも、これらの孔3
4は、形成されなくてもよい。
【0039】さらに、補助具30の取手部材36につい
ては棒状など他の形成に形成されてもよく、また、補助
具30の引掛け部38についても断面U字状、断面V字
状、断面L字状など他の形成に形成されてもよい。な
お、取手部材36および引掛け部38は、耐熱性のある
他の材料で形成されてもよい。また、発熱部材32に対
する取手部材36に角度が変更されてもよい。
【0040】また、握部40については、4角柱状など
他の形成に形成されてもよく、また、合成樹脂など他の
断熱材で形成されてもよい。
【0041】さらに、取手部材36に形成されたスリッ
ト42は、温度計44を抜き差し可能に挿入することが
できる円柱状など他の形状に形成されてもよい。また、
そのようなスリット42の代わりに、温度計44を抜き
差し可能に保持するためのたとえば有底円筒状の保持部
材が取手部材に固着されてもよい。また、温度計44の
代わりに、温度で色が変わる感温剤を用いた表示部材が
取手部材に固着されてもよい。
【0042】また、電磁調理器50は上述のもの以外の
ものが用いられてもよい。
【0043】さらに、送信機82および受信機84を用
いる代わりに、温度センサ80が有線でマイクロコンピ
ュータ86に接続されてもよい。
【0044】また、多数の電磁調理器を有する調理台を
製作することで、狭小の調理場でも1度に多種の飲食品
を調理し提供することが可能になる。
【0045】
【発明の効果】この発明によれば、安価な食器を用いて
飲食品を電磁加熱により調理し提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる電磁加熱調理品提供装置の一
例を示す図解図である。
【図2】図1に示す電磁加熱調理品提供装置に用いられ
る電磁加熱調理品提供用の補助具を示す斜視図である。
【図3】図1に示す電磁加熱調理品提供装置を示す回路
図である。
【図4】図1に示す電磁加熱調理品提供装置を用いてラ
ーメンを電磁加熱により調理し提供する方法の一工程を
示す図解図である。
【図5】図1に示す電磁加熱調理品提供装置を用いてラ
ーメンを電磁加熱により調理し提供する方法の他の工程
を示す図解図である。
【図6】図1に示す電磁加熱調理品提供装置を用いてラ
ーメンを電磁加熱により調理し提供する方法のさらに他
の工程を示す図解図である。
【図7】図1に示す電磁加熱調理品提供装置を用いてラ
ーメンを電磁加熱により調理し提供する方法のさらに他
の工程を示す図解図である。
【図8】図1に示す電磁加熱調理品提供装置を用いてラ
ーメンを電磁加熱により調理し提供する方法のさらに他
の工程を示す図解図である。
【図9】この発明にかかる電磁加熱調理品提供用の補助
具の他の例を示す斜視図である。
【図10】この発明にかかる電磁加熱調理品提供用の補
助具のさらに他の例を示す斜視図である。
【図11】図10に示す電磁加熱調理品提供用の補助具
の要部を示す図解図である。
【図12】この発明にかかる電磁加熱調理品提供装置の
他の例を示す図解図である。
【符号の説明】
10 電磁加熱調理品提供装置 20 ラーメン用丼 22 本体 24 底部 26 高台 30 電磁加熱調理品提供用の補助具 32 発熱部材 34 孔 36 取手部材 38 引掛け部 40 握部 42 スリット 44 温度計 50 電磁調理器 52 筐体 54 磁力発生コイル 56 トッププレート 58 電源回路 80 温度センサ 82 送信機 84 受信機 86 マイクロコンピュータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 食器の中の飲食品を電磁加熱により調理
    し提供する際に用いられる電磁加熱調理品提供用の補助
    具であって、 電磁波が印加されることによって発熱する発熱部材、お
    よび 前記発熱部材からのびて形成される取手部材を含み、 前記飲食品を電磁加熱により調理する際に、前記発熱部
    材が前記食器の中に入れられるとともに、前記取手部材
    の一部分が前記食器の外に配置され、 前記飲食品を提供する際に、前記発熱部材が前記取手部
    材によって前記食器の中から取り出される、電磁加熱調
    理品提供用の補助具。
  2. 【請求項2】 前記発熱部材を前記食器の中に入れ、前
    記取手部材の一部分を前記食器の外に配置した際に、前
    記取手部材の全体が前記食器の中に入りにくくするため
    に、前記食器の縁に引っ掛かる引掛け手段が前記取手部
    材に設けられた、請求項1に記載の電磁加熱調理品提供
    用の補助具。
  3. 【請求項3】 前記取手部材に断熱材からなる握部が設
    けられた、請求項1または請求項2に記載の電磁加熱調
    理品提供用の補助具。
  4. 【請求項4】 前記食器の中の飲食品などの温度を測定
    するための温度計が前記取手部材に設けられた、請求項
    1ないし請求項3のいずれかに記載の電磁加熱調理品提
    供用の補助具。
  5. 【請求項5】 前記食器の中の飲食品などの温度を測定
    しその温度に応じた電気信号を出力する温度センサが前
    記取手部材に設けられた、請求項1ないし請求項3のい
    ずれかに記載の電磁加熱調理品提供用の補助具。
  6. 【請求項6】 食器の中の飲食品を電磁加熱により調理
    し提供する電磁加熱調理品提供方法であって、 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電磁加熱調
    理品提供用の補助具の発熱部材および飲食品を食器の中
    に入れるとともに、前記電磁加熱調理品提供用の補助具
    の取手部材の一部分を前記食器の外に配置する工程、 前記発熱部材に電磁波を印加し前記発熱部材を発熱させ
    ることによって前記飲食品を電磁加熱により調理する工
    程、および前記発熱部材を前記取手部材によって前記食
    器の中から取り出す工程を含む、電磁加熱調理品提供方
    法。
  7. 【請求項7】 食器の中の飲食品を電磁加熱により調理
    し提供する電磁加熱調理品提供装置であって、 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電磁加熱調
    理品提供用の補助具、および前記電磁加熱調理品提供用
    の補助具の発熱部材に電磁波を印加し前記発熱部材を発
    熱させるための磁力発生コイルおよび前記磁力発生コイ
    ルの上に設けられるトッププレートを有する電磁調理器
    を含み、 前記電磁調理器の前記磁力発生コイルおよび前記トップ
    プレートを、用いられる食器の高台の内側の底部に対応
    して上方に突出させた、電磁加熱調理品提供装置。
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