JP2003272488A - キースイッチ - Google Patents

キースイッチ

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JP2003272488A
JP2003272488A JP2002068580A JP2002068580A JP2003272488A JP 2003272488 A JP2003272488 A JP 2003272488A JP 2002068580 A JP2002068580 A JP 2002068580A JP 2002068580 A JP2002068580 A JP 2002068580A JP 2003272488 A JP2003272488 A JP 2003272488A
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cam
key
lock
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lock member
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JP2002068580A
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English (en)
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Tetsuhiko Miyoshi
哲彦 三好
Sueaki Honda
末明 本多
Minoru Yoshii
実 吉井
Kazuki Kawada
一樹 川田
Takashi Niwa
孝志 丹羽
Hiroyuki Moriyama
裕幸 森山
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】操作キーの挿抜に応じて操作カムを正逆に回動
させてスイッチ機構を切り換え作動させるよう構成する
とともに、キー抜き出し状態における操作カムの回動を
阻止する回動ロック機構を備えたキースイッチにおい
て、回動ロック機構の改良によってスイッチ全体の薄型
化を図る。 【解決手段】回動ロック機構20には、操作カム4の回
動軸心pと直交する面に対して平行な方向に変位可能な
ロック部材22と、このロック部材22をロック位置に
向けて付勢するバネ23とを備え、操作カム4とは別
に、操作キー6の挿抜に応じて正逆に回動される誤操作
防止カム25を備え、操作キー6の挿入によって誤操作
防止カム25が操作カム4に対して先行して回動され
て、ロック部材22がバネ23に抗してロック解除位置
に変位されるよう構成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、扉の安全
スイッチ等として用いられるキースイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】扉の安全スイッチは、様々な工作機械、
産業機械装置において、不用意な操作や偶発的な操作に
よる事故を未然に防止するために機械装置の安全扉や保
護フェンスの扉などに装着される。
【0003】この種の安全スイッチにおいては、専用の
キー以外の工具(例えばドライバーなど)で操作できな
いようにしておく必要があり、キーが抜き出された初期
状態に内部装置をロックしておくよう構成されており、
その一例が図11および図12に示されている。
【0004】このキースイッチは、スイッチケース10
1に形成されたキー挿入口102へのキー103の挿抜
に応じてカム板104を回動させ、カム板104の外周
カム面に当接作用するプランジャ105を、カム板10
4の回動に連動して変位させて図示しないスイッチ機構
を切り換え作動させるよう構成したものであり、キー1
03を抜き出した初期状態における前記カム板104の
回動を阻止する回動ロック機構106を備えている。
【0005】この回動ロック機構106は、カム板10
4の外周部近くにおいてカム板104の回動軸心q方向
に進退可能に配備された前後一対のロック部材107
と、これらをカム板104に向けて押圧するバネ108
とからなり、ロック部材107に突設したロックピン1
09を、カム板104の外周に形成した係合凹部に11
0付勢係入することで、カム板104を初期状態に固定
するよう構成されている。
【0006】そして、各ロック部材107には、キー挿
入口102に向かうロック解除用カム斜面111が形成
されており、図11に示すように、キー挿入口102に
挿入したキー103の先端部で各ロック部材107のロ
ック解除用カム斜面111を押圧して、各ロック部材1
07をバネ108に抗して後退変位させることでロック
を解除し、引き続くキー103の挿入操作でカム板10
4を回動させるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の回動ロック
機構105によると、ロック部材107がカム板104
の回動軸心q方向に進退可能に配備される関係で、これ
らロック部材107およびロック付勢用バネ108の配
置スペースが、カム板104の回動軸心q方向に大きい
ものとなり、スイッチ全体の前後方向厚さが大きくなら
ざるを得ないものとなっていた。
【0008】また、規格上、ロック部材107をカム板
104の前後に一対配備するために、一層、回動ロック
機構106の前後方向スペースが大きくなって、キース
イッチの大型化を招くものとなっていた。
【0009】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであって、回動ロック機構の改良によって、スイ
ッチ全体の薄型化を図ることを主たる目的とするもので
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次のように構成している。
【0011】すなわち、本発明のキースイッチは、キー
挿入口への操作キーの挿抜に応じて操作カムを正逆に回
動させ、操作カムのカム面に当接作用するプランジャ
を、操作カムの回動に連動して変位させてスイッチ機構
を切り換え作動させるよう構成するとともに、キー抜き
出し状態における前記操作カムの回動を阻止する回動ロ
ック機構を備えたキースイッチであって、前記回動ロッ
ク機構には、前記操作カムを第1の操作カムとして該第
1の操作カムの回動軸心と直交する面に対して平行な方
向に変位可能なロック部材と、このロック部材を前記第
1の操作カムに係合するロック位置に向けて付勢するバ
ネとを備え、前記第1の操作カムとは別に、前記操作キ
ーの挿抜に応じて正逆に回動される第2の操作カムを備
え、操作キーの挿入によって第2の操作カムが第1の操
作カムに対して先行して回動されて、ロック部材がバネ
に抗してロック作用位置からロック解除位置に変位され
るものである。
【0012】本発明によると、操作キーをキー挿入口に
挿入すると、先ず、第2の操作カムが第1の操作カムに
対して先行して回動されて、ロック部材はバネに抗して
ロック作用位置からロック解除位置に後退変位される。
更に操作キーを挿入することによって第1の操作カムが
所定の方向に回動され、プランジャが変位されてスイッ
チ機構の接点切り換えが行われる。この際、ロック部材
は、第1の操作カムの回動軸心と直交する面と平行な方
向に変位し、第1の操作カムの回動軸心方向、つまり、
スイッチ前後方向へは変位しないので、回動ロック機構
の前後方向スペースは部品の変位を見越したスペースを
含めておく必要はない。
【0013】本発明の一つの実施態様においては、前記
第2の操作カムを、前記第1の操作カムの側部に同心状
に配備している。
【0014】本発明によると、第1の操作カムと第2の
操作カムを共通の支軸で支持することができ、構造の簡
素化を図ることができる。
【0015】本発明の他の実施態様においては、直交す
る方向に開口した2つのキー挿入口を備え、いずれのキ
ー挿入口への操作キーの挿入によっても前記第1および
第2の操作カムが同方向に回動されるものである。
【0016】本発明によると、キー挿入口が広くて操作
キーの挿入姿勢が多少変化することがあっても、操作カ
ムが逆向きに回動操作されることはなく、正しくロック
解除作動する。
【0017】本発明の更に他の実施態様においては、前
記第2の操作カムを、2つのキー挿入口に対応して各別
に配備し、両第2の操作カムを共通のロック部材に作用
させている。
【0018】本発明によると、使用されるキー挿入口に
よって回動操作される第2の操作カムは異なるが、ロッ
ク部材は共通のものが変位操作され、また、異なったキ
ー挿入口それぞれに対して別の第2の操作カムを配備す
るので、各第2の操作カムは、決められた一定の方向か
ら挿抜される操作キーに対応する形状であればよく、異
なったキー挿入口に対して単一の第2の操作カムを作動
させる場合に比してカム形状は単純なものですむ。
【0019】本発明の好ましい実施態様においては、前
記回動ロック機構を前記第1の操作カムの両側部にそれ
ぞれ配備している。
【0020】本発明によると、第1の操作カムの両側面
に回動ロック機構が作用して確実なロックがかかるとと
もに、片方の回動ロック機構が解除されただけでは第1
の操作カムを回動させることはできず、適正な操作キー
でないと操作不能となり、ロック機能の信頼性を高いも
のにすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の態様のいく
つかを図面に基づいて説明する。
【0022】(実施の形態1)図1ないし図5に、本発
明に係るキースイッチの実施の形態1が示されており、
図1はキースイッチの全体を示す縦断正面図、図2はに
その横断平面図、また、図3は要部の斜視図である。
【0023】このキースイッチのケース1は、本体ケー
ス1Aとその上端に連結されたヘッドケース1Bとから
なり、本体ケース1Aには、スイッチ機構2とこれを切
り換え操作するプランジャ3が収容されるとともに、ヘ
ッドケース1Bには、プランジャ3の上端に作用する第
1の操作カムとしての操作カム4が前後向きの軸心p周
りに回動自在に収容され、ヘッドケース1Bの上部横側
面と上面に形成した2つのキー挿入口5a,5bのいず
れかへ操作キー6を挿抜し、操作カム4を回動させてそ
の外周カム面に当接作用するプランジャ3を上下変位さ
せることで、スイッチ機構2の接点切り換え操作を行う
よう構成されている。
【0024】本体ケース1Aの内部には、ホルダ7が組
み込まれており、このホルダ7にスイッチ機構2が装備
されるとともに、その中心に可動片8が上下スライド可
能に支持され、この可動片8の上端に連結したプランジ
ャ3が本体ケース1A上面の中心から出退するようにな
っている。
【0025】前記スイッチ機構2は、ホルダ7に打ち込
み装着固定された3組の固定端子9,10,11と、可
動片8に弾性変位可能に組付けられた3組の可動端子1
2,13,14とからなり、各固定端子9,10,11
には、外部配線用の端子ネジ9a,10a,11aが装
着されている。そして、操作キー6が抜き出された初期
状態では、図1に示すように、プランジャ3および可動
片8が復帰バネ15に抗して押し込み変位されており、
この初期状態では、可動端子12,13が固定端子9,
10から離反されて、各固定端子9,10間の導通が遮
断されるとともに、可動端子14が固定端子11に接触
されて、固定端子11間が導通されている。つまり、こ
の場合、固定端子9,10はそれぞれ常開端子として利
用され、また、固定端子11は常閉端子として利用され
る。なお、本体ケース1Aの下端には配線用開口16が
形成されており、配線用開口16からケース内に挿入し
たリード線を各固定端子9,10,11にネジ接続する
よう構成されている。
【0026】前記ヘッドケース1Bに組込まれる操作カ
ム4は、ブラケット17に架設した支軸18を介して、
ヘッドケース1Bの前後中央部位において前後に向かう
軸心p周りに回動自在に支承されている。この操作カム
4の外周面はプランジャ3の上端に当接作用するカム面
となっており、プランジャ押込み用の大径部a、押込み
解除用の凹入部bが形成されるとともに、操作用突起部
c,d,eが形成されている。
【0027】そして、操作キー6が抜き出された初期状
態では、操作カム4の大径部aが下方に向かうことで、
プランジャ3が復帰バネ15に抗して押込み変位された
状態で安定保持され、操作カム4が図中時計方向に回動
されて凹入部bが下方に向かう状態になると、プランジ
ャ3が復帰バネ15によって上方に突出作動してスイッ
チ機構2が切り換え操作される。
【0028】上記のように構成されたキースイッチにお
いては、操作キー6が抜き出された上記初期状態におい
て、キー挿入口5a、5bに専用のキー以外のものが挿
入されて操作カム4が回動されることを防止するため
に、上記初期状態の操作カム4を回動不能にするため、
ヘッドケース1B内に、以下のように構成された回動ロ
ック機構20が装備されている。
【0029】この回動ロック機構20は、操作カム4に
おける前後両側部にそれぞれ配備されており、操作カム
4の前後の側面に突設したロックピン21に係合作用す
るロック部材22と、このロック部材22を係合ロック
方向に付勢するバネ23とで構成されている。
【0030】ロック部材22は、ブラケット17に形成
した案内部としての斜めのガイド溝24に係入され、操
作カム4の回動軸心pに直交する面に対して平行な方向
である斜め上下方向にのみ平面的にスライド変位可能に
支持されるとともに、バネ23によって上方にスライド
付勢されている。また、ロック部材22の上端側には上
向きに開放された係合溝22aが形成されており、この
係合溝22aに操作カム4の支軸18が挿通されて、ガ
イド溝24と支軸18との両者によって案内されてい
る。そして、ロック部材22が上方に付勢変位される
と、係合溝22aの先端部が操作カム4のロックピン2
1に係合することで操作カム4の回動を阻止するロック
状態がもたらされ、ロック部材22がバネ23に抗して
下方に後退変位されると、係合溝22aの先端部がロッ
クピン21から離脱することで操作カム4の回動を許容
するロック解除状態がもたらされるようになっている。
【0031】上記構成の回動ロック機構20は、操作キ
ー6の挿入によって解除操作され、操作キー6の抜き出
しによってロック作動するものであり、その操作構造を
以下に説明する。
【0032】操作カム4の前後両側には、操作カム4の
支軸18を共通支軸として前後方向軸心p周りに回動自
在に第2の操作カムとしての誤操作防止カム25が配備
されている。この誤操作防止カム25は、その外周カム
面が、前記ロック部材22から突設した突起22bに上
方から対向するよう配備されていて、ロック部材押込み
用の大径部f、押込み解除用の凹入部g、操作用突起部
h,i,jが形成されている。
【0033】そして、操作キー6が抜き出された初期状
態では、図1示すように、誤操作防止カム25の凹入部
gがロック部材22の突起22bに対向する位相にあ
り、ロック部材22の上方移動が許容されて、バネ23
によって上方のロック作用位置に移動する。この初期状
態から誤操作防止カム25が図中時計方向に回動される
と、その大径部fが突起22bに作用し、ロック部材2
2はバネ23に抗して下方のロック解除位置まで押し下
げられるようになっている。
【0034】そして、この誤操作防止カム25は、操作
キー6の挿抜によって正逆に回動操作されるようになっ
ており、次にその作動について説明する。
【0035】図1の初期状態で、側面のキー挿入口5a
にキー6が挿入されると、図4(a)に示すように、先
ず、操作キー6に二股状に形成された先端部が6aが誤
操作防止カム25の操作用突起部hに当接作用し、誤操
作防止カム25は時計方向に回動され、上記のようにロ
ック部材22は操作カム4のロックピン21から離脱す
るロック解除位置まで押し下げられる。この間、操作カ
ム4には回動力は作用せず、初期状態に維持されてい
る。
【0036】更に操作キー6を押し込むと、操作キー6
の押込み方向中間部に形成されたブリッジ部6bが操作
カム4の操作用突起部cを押圧して、ロック解除状態の
操作カム4が時計方向に回動され、図4(b)に示すよ
うに、キー挿入完了状態では、プランジャ3への押込み
が解除されてスイッチ機構2が切換え作動する。
【0037】上記のようにして操作キー6が挿入された
状態では、図4(b)に示すように、操作キー6のブリ
ッジ部6bが操作カム4の操作用突起部dの背部に入り
込んでおり、この状態から操作キー6を抜き出すと、ブ
リッジ部6bが操作用突起部dを押圧して操作カム4を
反時計方向に回動させ、プランジャ3は押し込み変位さ
れてスイッチ機構2が初期状態に切換え復帰される。
【0038】更に操作キー6を抜き出すと、図4(a)
に示すように、操作キー6における先端部6aの段部6
cがロック解除位置にある誤操作防止カム25の操作用
突起部iを背面から押圧することになり、誤操作防止カ
ム25が反時計方向に回動されて図1の初期状態に復元
し、操作カム4に回動ロックがかけられる。
【0039】図5は、上方のキー挿入口5bを利用した
場合の作動を示すものであり、操作キー6の挿抜によっ
て操作カム4および誤操作防止カム25が先例と同様に
作動する。
【0040】つまり、上面のキー挿入口5bにキー6が
挿入されると、図5(a)に示すように、先ず、操作キ
ー6の先端部が6aが誤操作防止カム25の他方の操作
用突起部jに上方から当接作用し、誤操作防止カム25
は時計方向に回動され、上記のようにロック部材22は
操作カム4のロックピン21から離脱するロック解除位
置まで押し下げられる。この間、操作カム4には回動力
は作用せず、初期状態に維持されている。
【0041】更に操作キー6を押し込むと、操作キー6
のブリッジ部6bが操作カム4の他方の操作用突起部e
を下方に押圧して、ロック解除状態の操作カム4が時計
方向に回動され、図5(b)に示すように、キー挿入完
了状態では、プランジャ3への押込みが解除されてスイ
ッチ機構2が切換え作動する。
【0042】上記のようにして操作キー6が挿入された
状態では、操作キー6のブリッジ部6bが操作キー4の
操作用突起部cの背面に入り込んだ位置にあり、この状
態から操作キー6を上方に抜き出すと、ブリッジ部6b
が操作用突起部cを下方から押圧して、操作カム4が反
時計方向に回動され、プランジャ3は押し込み変位され
てスイッチ機構2が初期状態に切換え復帰される。
【0043】更に操作キー6を抜き出すと、操作キー6
の段部6cがロック解除位置にある誤操作防止カム25
の操作用突起部hを下方から押圧することになり、誤操
作防止カム25が反時計方向に回動されて図1の初期状
態に復元し、操作カム4に回動ロックがかけられる。
【0044】(実施の形態2)図6〜図10に、異なっ
た仕様の回動ロック機構20を備えた第2例のキースイ
ッチの要部が示されており、上述の実施形態における部
品と同一の部品、および、同一の機能を有する構成およ
び部位には上述の実施の形態の符号と同一の符号を付し
て、その詳細な説明は省略する。
【0045】この実施の形態における回動ロック機構2
0も、操作カム4の前後両側にそれぞれ配備されてお
り、ロック部材22を上下変位させて操作カム4の側面
に係脱することでロック状態とロック解除状態をもたら
すよう構成されている。
【0046】この例において、ロック部材22は前後方
向から見て十字形に形成されており、下向きに延出され
た脚部22cがブラケット17の案内孔31に挿入され
て、操作カム4の回動軸心pと直交する面に対して平行
な方向である上下方向にのみ平面的にスライド変位可能
に支持されるとともに、ロック部材22の上端には操作
カム4の側面に向かう係合ピン32が突設されている。
そして、ロック部材22は案内孔31に組込んだバネ2
3によって上方にスライド付勢されている。
【0047】他方、操作カム4の前後の側面には、回動
軸心pを中心とする円弧状溝33が形成されるととも
に、この円弧状溝33の上辺中央にロック用の係合凹部
34が連設されており、ロック部材322上方に付勢変
位されて係合ピン32が係合凹部34に係合することで
操作カム4の回動を阻止するロック状態がもたらされ、
ロック部材22バネ23に抗して下方に後退変位される
と、係合ピン32が係合凹部34ら離脱して円弧状溝3
3に移行することで操作カム4の回動を許容するロック
解除状態がもたらされるようになっているのである。
【0048】また、この実施の形態では、ロック部材2
2を上下移動させる手段として、前後それぞれの回動ロ
ック機構20ごとに2個の誤操作防止カム25a,25
bが利用されている。この誤操作防止カム25a,25
bは同一径の円形偏芯カムで構成されており、ブラケッ
ト17にそれぞれ異なった前後方向軸心q,r周りに異
なった回動位相で回動自在に軸支され、一方の誤操作防
止カム25aは側面のキー挿入口5aに対向して配備さ
れるとともに、他方の誤操作防止カム25bは上面のキ
ー挿入口5bに対向して配備されている。
【0049】そして、操作キー6が抜き出された初期状
態では、図6示すように、各誤操作防止カム25a,2
5bは、その小径部位がロック部材22に対向されてお
り、これによってロック部材22の上方移動が許容され
て、バネ23によって上方のロック作用位置に移動す
る。この初期状態から誤操作防止カム25a,25bの
少なくともいずれか一方が図中時計方向に回動される
と、その大径部が下方に移動してロック部材22がバネ
23に抗して下方のロック解除位置まで押し下げられる
ようになっている。
【0050】そして、この誤操作防止カム25a,25
bは、操作キー6をいずれかのキー挿入口5a,5bに
挿抜することによって正逆に回動操作されるようになっ
ており、次にその作動について説明する。
【0051】図6の初期状態で、側面のキー挿入口5a
にキー6が挿入されると、図10(a)に示すように、
先ず、操作キー6に二股状に形成された先端部が6aが
誤操作防止カム25a,25bに当接作用し、誤操作防
止カム25a,25bは時計方向に回動され、上記のよ
うにロック部材22はその係合ピン32が操作カム4の
係合凹部34から離脱するロック解除位置まで押し下げ
られる。この間、操作カム4には回動力は作用せず、初
期状態に維持されている。
【0052】更に操作キー6を押し込むと、操作キー6
の押込み方向中間部に形成されたブリッジ部6bが操作
カム4の操作用突起部cを押圧して、ロック解除状態の
操作カム4が時計方向に回動され、図10(b)に示す
ように、キー挿入完了状態では、プランジャ3への押込
みが解除されてスイッチ機構2が切換え作動する。
【0053】上記のようにして操作キー6が挿入された
状態では、図10(b)に示すように、操作キー6のブ
リッジ部6bが操作カム4の操作用突起部dの背面に入
り込んだ位置にあり、この状態から操作キー6を抜き出
すと、ブリッジ部6bが操作用突起部dを背面から押圧
して、操作カム4が反時計方向に回動され、プランジャ
3は押し込み変位されてスイッチ機構2が初期状態に切
換え復帰される。
【0054】操作キー6が完全に抜き出されるまでは、
誤操作防止カム25a,25bは操作キー6の下面に当
接して復帰回動が阻止されており、ロック解除状態が維
持される。そして、操作キー6をキー挿入口5aから抜
き出すと、ロック部材22による上方突き上げ作用で誤
操作防止カム25a,25bは反時計方向に復帰回動さ
れ、図1の初期状態に復元して操作カム4に回動ロック
がかけられる。
【0055】なお、上面のキー挿入口5bに操作キー6
が挿抜される場合には、図10中の仮想線で示すよう
に、片方の誤操作防止カム25bだけが操作キー6の挿
抜によって上記と同様に回動され、ロック部材22がロ
ック作用位置とロック解除位置とに亘って変位すること
になる。
【0056】本発明は、以下のような形態で実施するこ
ともできる。
【0057】(1)実施の形態1における前記支軸18
は上記実施形態のように両カムと別体とするもよく、操
作カム4あるいは誤操作防止カム25のいずれかに一体
形成しておくもよい。
【0058】(2)実施の形態1の回動ロック機構20
のロック部材を支軸18に係合させることなく、ガイド
溝(案内部)24のみで係合案内することもできる。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ロック部
材を第1の操作カムの回動軸心方向に移動させない構成
としたので、回動ロック機構をスイッチ前後方向スペー
スが小さくなり、スイッチ全体としての薄型化が可能と
なる。
【0060】また、いずれのキー挿入口に操作キーを挿
入しても操作カムを一定の方向に回動させるようにした
ので、キー挿入口を広くしてキー挿入を容易にしながら
も、操作カムを逆回転させて回動ロック機構を損傷する
ようなおそれがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1のキースイッチの全体を示す縦断
正面図である。
【図2】実施の形態1のキースイッチの要部を示す横断
平面図である。
【図3】ロック機構と操作キーを示す斜視図である。
【図4】(a)側方から操作キーを挿入した場合のロッ
ク解除状態を示す縦断正面図である。 (b)キー挿入完了状態を示す縦断正面図である。
【図5】(a)上方から操作キーを挿入した場合のロッ
ク解除状態を示す縦断正面図である。 (b)キー挿入完了状態を示す縦断正面図である。
【図6】実施の形態2のキースイッチの要部を示す縦断
正面図である。
【図7】実施の形態2のキースイッチの要部を示す縦断
側面図である。
【図8】実施の形態2のキースイッチの要部と操作キー
を示す横断平面図である。
【図9】ロック機構の斜視図である。
【図10】(a)側方から操作キーを挿入した場合のロ
ック解除状態を示す縦断正面図である。 (b)キー挿入完了状態を示す縦断正面図である。
【図11】(a)従来例における初期状態を示す要部の
平面図である。 (b)その側面図である。
【図12】(a)従来例におけるキー挿入完了状態を示
す要部の平面図である。 (b)その側面図である。
【符号の説明】
2 スイッチ機構 3 プランジャ 4 操作カム(第1の操作カム) 5a,5b キー挿入口 6 操作キー 20 回動ロック機構 22 ロック部材 23 バネ 24 案内部 25 誤操作防止カム(第2の操作カム) 25a,25b 誤操作防止カム(第2の操作カム) p 操作カムの回動軸心
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉井 実 京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不 動堂町801番地 オムロン株式会社内 (72)発明者 川田 一樹 京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不 動堂町801番地 オムロン株式会社内 (72)発明者 丹羽 孝志 京都府京都市下京区塩小路通堀川東入南不 動堂町801番地 オムロン株式会社内 (72)発明者 森山 裕幸 鳥取県倉吉市巌城1005番地 オムロン倉吉 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キー挿入口への操作キーの挿抜に応じて
    操作カムを正逆に回動させ、操作カムのカム面に当接作
    用するプランジャを、操作カムの回動に連動して変位さ
    せてスイッチ機構を切り換え作動させるよう構成すると
    ともに、キー抜き出し状態における前記操作カムの回動
    を阻止する回動ロック機構を備えたキースイッチであっ
    て、 前記回動ロック機構には、前記操作カムを第1の操作カ
    ムとして該第1の操作カムの回動軸心と直交する面に対
    して平行な方向に変位可能なロック部材と、このロック
    部材を前記第1の操作カムに係合するロック位置に向け
    て付勢するバネとを備え、前記第1の操作カムとは別
    に、前記操作キーの挿抜に応じて正逆に回動される第2
    の操作カムを備え、操作キーの挿入によって第2の操作
    カムが第1の操作カムに対して先行して回動されて、ロ
    ック部材がバネに抗してロック作用位置からロック解除
    位置に変位されることを特徴とするキースイッチ。
  2. 【請求項2】 前記第2の操作カムを、前記第1の操作
    カムの側部に同心状に配備してある請求項1記載のキー
    スイッチ。
  3. 【請求項3】 直交する方向に開口した2つのキー挿入
    口を備え、いずれのキー挿入口への操作キーの挿入によ
    っても前記第1および第2の操作カムが同方向に回動さ
    れる請求項1または2記載のキースイッチ。
  4. 【請求項4】 前記第2の操作カムを、2つのキー挿入
    口に対応して各別に配備し、両第2の操作カムを共通の
    ロック部材に作用させる請求項3記載のキースイッチ。
  5. 【請求項5】 前記回動ロック機構を前記第1の操作カ
    ムの両側部にそれぞれ配備してある請求項1〜4のいず
    れかに記載のキースイッチ。
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