JP2003272465A - 直流リレー - Google Patents
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- JP2003272465A JP2003272465A JP2002075024A JP2002075024A JP2003272465A JP 2003272465 A JP2003272465 A JP 2003272465A JP 2002075024 A JP2002075024 A JP 2002075024A JP 2002075024 A JP2002075024 A JP 2002075024A JP 2003272465 A JP2003272465 A JP 2003272465A
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- H01H9/00—Details of switching devices, not covered by groups H01H1/00 - H01H7/00
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- H01H9/44—Means for extinguishing or preventing arc between current-carrying parts using blow-out magnet
- H01H9/443—Means for extinguishing or preventing arc between current-carrying parts using blow-out magnet using permanent magnets
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- Electromagnetism (AREA)
- Arc-Extinguishing Devices That Are Switches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡易な構造で小型化できる直流リレーを提供
する。 【解決手段】 少なくとも一方が可動接点10で、互いに
開閉する一対の接点10、20と、接点間で生じたアーク50
を磁界により接点間の外側に歪曲させる磁石40と、この
歪曲されたアーク50の経路を遮断する遮蔽板30とを具え
る。開閉時に生じるアーク50の経路を遮蔽板30で遮断す
ることにより、アーク50の移動距離をかせいだり、遮蔽
板30の放熱効果を利用することでアーク消弧時間を短縮
する。
する。 【解決手段】 少なくとも一方が可動接点10で、互いに
開閉する一対の接点10、20と、接点間で生じたアーク50
を磁界により接点間の外側に歪曲させる磁石40と、この
歪曲されたアーク50の経路を遮断する遮蔽板30とを具え
る。開閉時に生じるアーク50の経路を遮蔽板30で遮断す
ることにより、アーク50の移動距離をかせいだり、遮蔽
板30の放熱効果を利用することでアーク消弧時間を短縮
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直流電流のリレー
に関するものである。特に、簡易な構造にて確実に直流
電流を遮断できるリレーに関するものである。
に関するものである。特に、簡易な構造にて確実に直流
電流を遮断できるリレーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力用(交流用)リレーとしては、使用
する消弧媒体・消弧方法により分類すると、油リレ
ー、水リレー、磁気リレー、空気リレー、ガス
リレー、真空リレーなどがある。交流の場合、電流ゼ
ロ点が存在するため、このゼロ点を利用して電流を遮断
することが一般に行われている。
する消弧媒体・消弧方法により分類すると、油リレ
ー、水リレー、磁気リレー、空気リレー、ガス
リレー、真空リレーなどがある。交流の場合、電流ゼ
ロ点が存在するため、このゼロ点を利用して電流を遮断
することが一般に行われている。
【0003】一方、直流では電流ゼロ点がないことから
遮断が難しい。一般に、直流アークを消弧することは、
接点間の導電率を急激に変化させることである。理想的
には抵抗値を0から無限大に変化させることが望まれ
る。その具体的手段としては、接点開放距離を広くと
る、接点間開放速度を速くする、磁界によりアーク
を引き伸ばす、冷却ガスや消弧室により冷却して抵抗
を増加させる、などがある。
遮断が難しい。一般に、直流アークを消弧することは、
接点間の導電率を急激に変化させることである。理想的
には抵抗値を0から無限大に変化させることが望まれ
る。その具体的手段としては、接点開放距離を広くと
る、接点間開放速度を速くする、磁界によりアーク
を引き伸ばす、冷却ガスや消弧室により冷却して抵抗
を増加させる、などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の直流リ
レーでは、サイズが大型化せざるを得ず、コスト高にも
つながると言う問題があった。例えば、大気中において
直流アークを遮断するには、接点間距離を大きくとる必
要があり、そのためのスペースが必須となる。また、完
全気密構造におかれた電気接点の開放により切断する場
合は、ガスの密閉構造が必要である。このように、従来
の直流リレーではいずれの構成でも小型化することが難
しかった。
レーでは、サイズが大型化せざるを得ず、コスト高にも
つながると言う問題があった。例えば、大気中において
直流アークを遮断するには、接点間距離を大きくとる必
要があり、そのためのスペースが必須となる。また、完
全気密構造におかれた電気接点の開放により切断する場
合は、ガスの密閉構造が必要である。このように、従来
の直流リレーではいずれの構成でも小型化することが難
しかった。
【0005】従って、本発明の主目的は、簡易な構造で
小型化できる直流リレーを提供することにある。
小型化できる直流リレーを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、接点を開閉す
ると共に、接点間外にアークを引き出して絶縁板でアー
クの経路を遮断することにより上記の目的を達成する。
ると共に、接点間外にアークを引き出して絶縁板でアー
クの経路を遮断することにより上記の目的を達成する。
【0007】すなわち、本発明直流リレーは、少なくと
も一方が可動接点で、互いに開閉する一対の接点と、前
記接点間で生じたアークを磁界により接点間の外側に歪
曲させる磁石と、この歪曲されたアークの経路を遮断す
る遮蔽板とを具えることを特徴とする。
も一方が可動接点で、互いに開閉する一対の接点と、前
記接点間で生じたアークを磁界により接点間の外側に歪
曲させる磁石と、この歪曲されたアークの経路を遮断す
る遮蔽板とを具えることを特徴とする。
【0008】一対の接点の少なくとも一方を駆動して、
接点間を開くことで遮断を行う。両接点間が所定の距離
になった場合、アークが発生するが、このアークの経路
を遮蔽板で遮断することにより、アークの移動距離をか
せいだり、遮蔽板の放熱効果を利用することでアーク消
弧時間を短縮する。また、本発明リレーは気密構造が不
要で、安価に製造することができる。
接点間を開くことで遮断を行う。両接点間が所定の距離
になった場合、アークが発生するが、このアークの経路
を遮蔽板で遮断することにより、アークの移動距離をか
せいだり、遮蔽板の放熱効果を利用することでアーク消
弧時間を短縮する。また、本発明リレーは気密構造が不
要で、安価に製造することができる。
【0009】遮蔽板は予めアークの経路に固定設置して
おいても良いし、アークの経路に駆動機構を用いて挿脱
自在に構成しても良い。遮蔽板を駆動する場合、アーク
は磁気ブローにより接点間の外側に引き出されているた
め、遮蔽板の駆動範囲を接点間外としておけば、接点の
開閉と正確なタイミングをとらなくても遮蔽板が接点に
接触することがない。アークはフレミングの左手の法則
に基づいて力を受けて歪曲されるため、歪曲される方向
は接点周辺に対してかける磁界の方向により調整でき
る。
おいても良いし、アークの経路に駆動機構を用いて挿脱
自在に構成しても良い。遮蔽板を駆動する場合、アーク
は磁気ブローにより接点間の外側に引き出されているた
め、遮蔽板の駆動範囲を接点間外としておけば、接点の
開閉と正確なタイミングをとらなくても遮蔽板が接点に
接触することがない。アークはフレミングの左手の法則
に基づいて力を受けて歪曲されるため、歪曲される方向
は接点周辺に対してかける磁界の方向により調整でき
る。
【0010】ここで、接点の開閉動作、絶縁板の挿脱動
作には、種々の駆動源を利用できる。回転系駆動源では
モータが、直動系駆動源ではソレノイドやシリンダが利
用できる。回転系駆動源では回転運動を往復運動に変換
する変換機構を介して、直動系駆動源では直接接点や絶
縁板に連結して駆動する。
作には、種々の駆動源を利用できる。回転系駆動源では
モータが、直動系駆動源ではソレノイドやシリンダが利
用できる。回転系駆動源では回転運動を往復運動に変換
する変換機構を介して、直動系駆動源では直接接点や絶
縁板に連結して駆動する。
【0011】本発明リレーに用いる接点は、ブロック
状、柱状、棒状などの金属体が好ましい。開閉する一対
の接点のうち、一方を可動接点、他方を固定接点として
も良いし、双方を可動接点として開閉するように構成し
ても良い。
状、柱状、棒状などの金属体が好ましい。開閉する一対
の接点のうち、一方を可動接点、他方を固定接点として
も良いし、双方を可動接点として開閉するように構成し
ても良い。
【0012】また、接点は、直列に配置されて電圧を分
圧する複数の接点を有することが好適である。一つの接
点にかかる電圧を下げることでアークによる接点の損傷
を抑制することができる。
圧する複数の接点を有することが好適である。一つの接
点にかかる電圧を下げることでアークによる接点の損傷
を抑制することができる。
【0013】さらに、接点は、並列に配置されて電流を
分流する複数の接点を有することも好適である。一つの
接点に流れる電流を下げることでアークによる接点の損
傷を抑制することができる。
分流する複数の接点を有することも好適である。一つの
接点に流れる電流を下げることでアークによる接点の損
傷を抑制することができる。
【0014】この遮蔽板には、絶縁板、導電板のいずれ
も利用することができる。絶縁板はアークの移動距離を
引き伸ばし、ある程度の放熱効果を得てアークの消弧時
間を短縮する。導電板は、通常、金属板が利用でき、そ
の高い放熱効果によりアークを冷却して消弧時間を短く
することができる。
も利用することができる。絶縁板はアークの移動距離を
引き伸ばし、ある程度の放熱効果を得てアークの消弧時
間を短縮する。導電板は、通常、金属板が利用でき、そ
の高い放熱効果によりアークを冷却して消弧時間を短く
することができる。
【0015】絶縁板に用いる絶縁材料としては、プラス
チック、セラミックおよびダイヤモンドから選択される
少なくとも一種が好ましい。プラスチックとしては、電
気絶縁材料として一般的なものが利用できる。例えば、
エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、シリコン
樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル
などが好適である。セラミックとしては、周期率表IV
a、Va、VIa族元素、AlおよびSiの炭化物、窒化物、硼化
物、酸化物およびこれらの固溶体から選択される少なく
とも一種が好適である。より具体的には、WC、TiC、Ti
N、TiCN、TiB2、TiBN、ZrC、ZrN、SiN、AlN、VC、TaC、
HfC、Mo2C、SiO、SiO2、Al2O3等がある。その他、石英
ガラス、ソーダ石灰ガラス、ホウケイ酸ガラス、鉛ガラ
ス、結晶化ガラスなどのガラス状物質も利用できる。ダ
イヤモンドは単結晶・多結晶、天然・合成のいずれでも
良い。
チック、セラミックおよびダイヤモンドから選択される
少なくとも一種が好ましい。プラスチックとしては、電
気絶縁材料として一般的なものが利用できる。例えば、
エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂、シリコン
樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル
などが好適である。セラミックとしては、周期率表IV
a、Va、VIa族元素、AlおよびSiの炭化物、窒化物、硼化
物、酸化物およびこれらの固溶体から選択される少なく
とも一種が好適である。より具体的には、WC、TiC、Ti
N、TiCN、TiB2、TiBN、ZrC、ZrN、SiN、AlN、VC、TaC、
HfC、Mo2C、SiO、SiO2、Al2O3等がある。その他、石英
ガラス、ソーダ石灰ガラス、ホウケイ酸ガラス、鉛ガラ
ス、結晶化ガラスなどのガラス状物質も利用できる。ダ
イヤモンドは単結晶・多結晶、天然・合成のいずれでも
良い。
【0016】これらの材料のうち、プラスチックは押し
出しによりシート状に成型したり、基板上に静電塗装、
粉体塗装などの方法によりプラスチックを被覆し、薄膜
状の絶縁板を形成することで得られる。また、セラミッ
クやダイヤモンド薄膜は、気相合成法により形成するこ
とが好適である。例えば、熱フィラメント法、マイクロ
波プラズマ法、高周波プラズマ法、アーク放電プラズマ
ジェット法などのCVD(Chemical vapor deposition)法
によりダイヤモンド膜を形成できる。
出しによりシート状に成型したり、基板上に静電塗装、
粉体塗装などの方法によりプラスチックを被覆し、薄膜
状の絶縁板を形成することで得られる。また、セラミッ
クやダイヤモンド薄膜は、気相合成法により形成するこ
とが好適である。例えば、熱フィラメント法、マイクロ
波プラズマ法、高周波プラズマ法、アーク放電プラズマ
ジェット法などのCVD(Chemical vapor deposition)法
によりダイヤモンド膜を形成できる。
【0017】絶縁板の厚みは、材料にもよるが、所望す
る制御容量が確保できる厚さとする。電気自動車用リレ
ーの定格制御容量の一例としては、150A/400Vが挙げら
れる。
る制御容量が確保できる厚さとする。電気自動車用リレ
ーの定格制御容量の一例としては、150A/400Vが挙げら
れる。
【0018】導電板に用いる材料は、種々の金属が利用
できる。鉄、銅、銀、金、アルミニウムあるいはこれら
の合金が挙げられる。特に、熱伝導率の高い金属を用い
れば放熱効果が高く、よりすばやくアークを消弧するこ
とができる。
できる。鉄、銅、銀、金、アルミニウムあるいはこれら
の合金が挙げられる。特に、熱伝導率の高い金属を用い
れば放熱効果が高く、よりすばやくアークを消弧するこ
とができる。
【0019】中でも、銅などの非磁性材料を用いれば、
周囲の磁界の影響を及ぼすことがないため、アークの歪
曲効果に悪影響を及ぼすことがなく一層好ましい。
周囲の磁界の影響を及ぼすことがないため、アークの歪
曲効果に悪影響を及ぼすことがなく一層好ましい。
【0020】遮蔽板は1枚でも良いが、複数枚用いるこ
とにより、特に絶縁板ではアークの移動距離をかせぎ、
導電板では放熱効果を一層向上でき、アーク消弧時間を
短くすることができる。放熱効果を考慮する場合、遮蔽
板を配置する方向は、アークを遮断する方向であっても
アークに沿った方向であってもいずれでも良い。また、
遮蔽板の形状も平板状に限らない。例えば、平板の両側
に複数のフィン等、突起を形成して遮蔽板の表面積を大
きくした構成でも良い。
とにより、特に絶縁板ではアークの移動距離をかせぎ、
導電板では放熱効果を一層向上でき、アーク消弧時間を
短くすることができる。放熱効果を考慮する場合、遮蔽
板を配置する方向は、アークを遮断する方向であっても
アークに沿った方向であってもいずれでも良い。また、
遮蔽板の形状も平板状に限らない。例えば、平板の両側
に複数のフィン等、突起を形成して遮蔽板の表面積を大
きくした構成でも良い。
【0021】この遮蔽板は、接点間を全周にわたって遮
断することが好ましい。具体的には、可動接点の貫通孔
を設けた遮蔽板を利用すれば、接点間を全周にわたって
遮断でき、アークの歪曲方向に関わらずアーク経路を遮
断することができる。
断することが好ましい。具体的には、可動接点の貫通孔
を設けた遮蔽板を利用すれば、接点間を全周にわたって
遮断でき、アークの歪曲方向に関わらずアーク経路を遮
断することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。 (実施例1)図1は本発明リレーの基本原理を示す説明
図である。このリレーは可動接点10と、固定接点20と、
両接点間の外側に位置する遮蔽板30とを具えている。こ
こでは円筒ブロックの金属体を可動接点10および固定接
点20に用いている。可動接点10は図示しないソレノイド
に連結され、軸方向に進退されることで固定接点30と開
閉される。この可動接点10と固定接点20には電源が直列
に接続され、接点間を開くことで導通を遮断し、接点間
を閉じることで導通をとることができる。
する。 (実施例1)図1は本発明リレーの基本原理を示す説明
図である。このリレーは可動接点10と、固定接点20と、
両接点間の外側に位置する遮蔽板30とを具えている。こ
こでは円筒ブロックの金属体を可動接点10および固定接
点20に用いている。可動接点10は図示しないソレノイド
に連結され、軸方向に進退されることで固定接点30と開
閉される。この可動接点10と固定接点20には電源が直列
に接続され、接点間を開くことで導通を遮断し、接点間
を閉じることで導通をとることができる。
【0023】このような可動接点10と固定接点間に磁石
で磁界をかける。本例では紙面を表面から裏面に向かっ
て貫通する方向に磁界をかけている。また、電流は可動
接点10から固定接点20に向かって流れている。その状態
で可動接点10を開くと、固定接点20との距離が所定間隔
になった際にアーク50が発生する。このアーク50は磁界
より図の下から上に向かう力(白抜き矢印参照)を受け
て接点間の外側に歪曲される。
で磁界をかける。本例では紙面を表面から裏面に向かっ
て貫通する方向に磁界をかけている。また、電流は可動
接点10から固定接点20に向かって流れている。その状態
で可動接点10を開くと、固定接点20との距離が所定間隔
になった際にアーク50が発生する。このアーク50は磁界
より図の下から上に向かう力(白抜き矢印参照)を受け
て接点間の外側に歪曲される。
【0024】一方、遮蔽板30は図示しないソレノイドな
どにより、可動接点10の進退方向と直交する方向に進退
するよう構成されている。本例では1枚の遮蔽板30を用
いているが、複数枚としても良い。それにより、アーク
移動距離をかせぐ効果と放熱効果とを改善することがで
きる。
どにより、可動接点10の進退方向と直交する方向に進退
するよう構成されている。本例では1枚の遮蔽板30を用
いているが、複数枚としても良い。それにより、アーク
移動距離をかせぐ効果と放熱効果とを改善することがで
きる。
【0025】可動接点10を開いてアーク50が発生する
と、アーク50は磁界により図の上側に歪曲されるため、
この歪曲経路に遮蔽板30を挿入すれば、アーク50の移動
距離をかせぐことができ、さらには遮蔽板30により放熱
効果も期待できるため、消弧時間を短くすることができ
る。
と、アーク50は磁界により図の上側に歪曲されるため、
この歪曲経路に遮蔽板30を挿入すれば、アーク50の移動
距離をかせぐことができ、さらには遮蔽板30により放熱
効果も期待できるため、消弧時間を短くすることができ
る。
【0026】遮蔽板30にダイヤモンドやセラミックなど
の絶縁板を用いた場合、アーク50の移動距離をかせぐこ
とができ、さらに若干の放熱効果により消弧時間を短縮
することができる。遮蔽板30に鉄などの導電板を用いた
場合、高い熱伝導性を利用してより一層の放熱効果が期
待でき、さらに消弧時間を短縮することができる。
の絶縁板を用いた場合、アーク50の移動距離をかせぐこ
とができ、さらに若干の放熱効果により消弧時間を短縮
することができる。遮蔽板30に鉄などの導電板を用いた
場合、高い熱伝導性を利用してより一層の放熱効果が期
待でき、さらに消弧時間を短縮することができる。
【0027】さらに、遮蔽板30に銅などの非磁性材を用
いた場合、周囲の磁界の影響を及ぼすことがないため、
アークの歪曲効果に悪影響を及ぼすことがなく一層好ま
しい。
いた場合、周囲の磁界の影響を及ぼすことがないため、
アークの歪曲効果に悪影響を及ぼすことがなく一層好ま
しい。
【0028】(実施例2)実施例1では、歪曲されたア
ークの途中に遮蔽板を差し込む例について説明したが、
遮蔽板30に駆動機構を設けず、図2に示すように、予め
アーク50が歪曲される経路に遮蔽板30を固定しておいて
も良い。接点が可動接点10と固定接点20で構成されてい
る点や、図の下から上に向かう力(白抜き矢印参照)を
受けてアークが接点間の外側に歪曲される点は実施例1
と同様である。
ークの途中に遮蔽板を差し込む例について説明したが、
遮蔽板30に駆動機構を設けず、図2に示すように、予め
アーク50が歪曲される経路に遮蔽板30を固定しておいて
も良い。接点が可動接点10と固定接点20で構成されてい
る点や、図の下から上に向かう力(白抜き矢印参照)を
受けてアークが接点間の外側に歪曲される点は実施例1
と同様である。
【0029】この構成では、発生したアーク50が一方の
接点から他方の接点に到達することを遮蔽板30により遮
断することができる。この遮蔽板30は、実施例1と同様
にアーク50の移動距離をかせぐことと放熱効果により、
短い消弧時間で確実に遮断する機能を有する。特に、本
例では遮蔽板30の駆動機構を用いる必要がなく、より簡
易な構成でコンパクトな直流リレーを構成することがで
きる。
接点から他方の接点に到達することを遮蔽板30により遮
断することができる。この遮蔽板30は、実施例1と同様
にアーク50の移動距離をかせぐことと放熱効果により、
短い消弧時間で確実に遮断する機能を有する。特に、本
例では遮蔽板30の駆動機構を用いる必要がなく、より簡
易な構成でコンパクトな直流リレーを構成することがで
きる。
【0030】(実施例3)さらに、接点間周辺の全周を
遮蔽板30で遮断する具体例について図3に基づいて説明
する。本例は、接点の構成は実施例1と同様である。両
接点の間には予め遮蔽板を介在させておく。この遮蔽板
30は可動接点10の貫通孔31を具え、可動接点10が貫通孔
31に挿脱されることで接点間の開閉を可能にしている。
遮蔽板30で遮断する具体例について図3に基づいて説明
する。本例は、接点の構成は実施例1と同様である。両
接点の間には予め遮蔽板を介在させておく。この遮蔽板
30は可動接点10の貫通孔31を具え、可動接点10が貫通孔
31に挿脱されることで接点間の開閉を可能にしている。
【0031】ここでは、接点の上から下に向けて磁界を
かけるように接点の上部がN極、同下部がS極となるよう
に磁石40を配置した。電流は可動接点10から固定接点20
に流れている。ここで、接点間を開いた際、図の白抜き
矢印方向に力が作用し、接点間に発生したアーク50は白
抜き矢印方向に歪曲され、遮蔽板30にアーク50の経路を
遮断されることになる。
かけるように接点の上部がN極、同下部がS極となるよう
に磁石40を配置した。電流は可動接点10から固定接点20
に流れている。ここで、接点間を開いた際、図の白抜き
矢印方向に力が作用し、接点間に発生したアーク50は白
抜き矢印方向に歪曲され、遮蔽板30にアーク50の経路を
遮断されることになる。
【0032】本例によれば、接点間周辺の全周を遮蔽板
30で遮断しているため、アーク50の屈曲方向に関わら
ず、確実にアーク50の消弧を行うことができる。
30で遮断しているため、アーク50の屈曲方向に関わら
ず、確実にアーク50の消弧を行うことができる。
【0033】(実施例4)さらに、直列された2つの接
点を具える本発明リレーについて説明する。ここでは、
磁石や遮蔽板は省略し、専ら接点の構成について説明す
る。図4は固定接点20を2つの接点とした接点の概略図で
ある。
点を具える本発明リレーについて説明する。ここでは、
磁石や遮蔽板は省略し、専ら接点の構成について説明す
る。図4は固定接点20を2つの接点とした接点の概略図で
ある。
【0034】ここでは、可動接点10にほぼ円盤状のブロ
ックを用い、固定接点20は2つの円筒状ブロック21,22
を用いた。円筒状ブロック21,22は、2つを並べた状態
で可動接点上に余裕をもって乗る程度の大きさとしてい
る。
ックを用い、固定接点20は2つの円筒状ブロック21,22
を用いた。円筒状ブロック21,22は、2つを並べた状態
で可動接点上に余裕をもって乗る程度の大きさとしてい
る。
【0035】このような接点10,20を用いることで、両
接点を導通した場合の電流流路は、一方の固定接点(円
筒状ブロック21)から可動接点10を通り、さらに他方の
固定接点(円筒状ブロック22)を通ることとなる。従っ
て、直列に配置した2つの固定接点20を用いることで電
圧を分圧し、遮断特性の向上と接点の耐久性向上を実現
できる。本例では、固定接点20を2つにし、可動接点10
を一つにしているが、逆に可動接点10を2つにし、固定
接点20を一つとしても良い。
接点を導通した場合の電流流路は、一方の固定接点(円
筒状ブロック21)から可動接点10を通り、さらに他方の
固定接点(円筒状ブロック22)を通ることとなる。従っ
て、直列に配置した2つの固定接点20を用いることで電
圧を分圧し、遮断特性の向上と接点の耐久性向上を実現
できる。本例では、固定接点20を2つにし、可動接点10
を一つにしているが、逆に可動接点10を2つにし、固定
接点20を一つとしても良い。
【0036】(実施例5)次に、並列された2つの接点
を具える本発明リレーについて説明する。図5は可動接
点10と固定接点20の各々に2つの接点を設けた接点の概
略図である。ここでは、ほぼ円盤状のブロックに2つの
円筒状ブロック11,12,21,22を間隔をあけて固定したも
のを可動接点10および固定接点20の各々に用いた。
を具える本発明リレーについて説明する。図5は可動接
点10と固定接点20の各々に2つの接点を設けた接点の概
略図である。ここでは、ほぼ円盤状のブロックに2つの
円筒状ブロック11,12,21,22を間隔をあけて固定したも
のを可動接点10および固定接点20の各々に用いた。
【0037】このような接点を用いることで、両接点を
導通した場合の電流流路は、固定接点20における一方の
円筒状ブロック21から可動接点の一方の円筒状ブロック
11を通る流路と、固定接点における他方の円筒状ブロッ
ク22から可動接点の他方の円筒状ブロック12を通る流路
との2つの流路に分流される。従って、固定接点20およ
び可動接点10の各々に並列に配置した2つの接点を用い
ることで電流を分流し、遮断特性の向上と接点の耐久性
向上を実現できる。
導通した場合の電流流路は、固定接点20における一方の
円筒状ブロック21から可動接点の一方の円筒状ブロック
11を通る流路と、固定接点における他方の円筒状ブロッ
ク22から可動接点の他方の円筒状ブロック12を通る流路
との2つの流路に分流される。従って、固定接点20およ
び可動接点10の各々に並列に配置した2つの接点を用い
ることで電流を分流し、遮断特性の向上と接点の耐久性
向上を実現できる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明直流リレー
によれば、次の効果を奏することができる。
によれば、次の効果を奏することができる。
【0039】磁石による磁気ブローによりアークを吹
き飛ばし、吹き飛んだアークの経路を遮蔽板で遮断する
ことで、アーク移動距離をかせぎ放熱効果を得ることが
できる。その結果、短い消弧時間で確実に直流を遮断で
きる。
き飛ばし、吹き飛んだアークの経路を遮蔽板で遮断する
ことで、アーク移動距離をかせぎ放熱効果を得ることが
できる。その結果、短い消弧時間で確実に直流を遮断で
きる。
【0040】水素を封入・密閉化して冷却効果を得る
必要がなく低コストである。
必要がなく低コストである。
【0041】遮蔽板に熱伝導率の高い金属板を用いる
ことで、更なる放熱効果を得て、アーク消孤時間(遮断
時間)を短くすることができる。
ことで、更なる放熱効果を得て、アーク消孤時間(遮断
時間)を短くすることができる。
【0042】遮蔽板に非磁性材料を用いることで、磁
石によるアークの吹き飛ばし効果を損なうことなく確実
にアークの遮断を行うことができる。
石によるアークの吹き飛ばし効果を損なうことなく確実
にアークの遮断を行うことができる。
【0043】直列に配置される複数接点を接点に持た
せることで、接点部分にかかる電圧を分圧し、遮断性能
の向上とリレーとしての耐久性向上を図ることができ
る。
せることで、接点部分にかかる電圧を分圧し、遮断性能
の向上とリレーとしての耐久性向上を図ることができ
る。
【0044】並列に配置される複数接点を接点に持た
せることで、接点部分にかかる電流を分流し、遮断性能
の向上とリレーとしての耐久性向上を図ることができ
る。
せることで、接点部分にかかる電流を分流し、遮断性能
の向上とリレーとしての耐久性向上を図ることができ
る。
【図1】本発明直流リレーの基本構成を示す概略図であ
る。
る。
【図2】予め遮蔽板を設置した本発明リレーの概略図で
ある。
ある。
【図3】接点の全周を遮断する遮蔽板を用いた本発明リ
レーの概略図である。
レーの概略図である。
【図4】2つの固定接点を用いた実施例を示す概略図で
ある。
ある。
【図5】可動接点と固定接点の各々を2つずつとした実
施例の概略図である。
施例の概略図である。
10 可動接点
11 円筒状ブロック
12 円筒状ブロック
20 固定接点
21 円筒状ブロック
22 円筒状ブロック
30 絶縁板
31 貫通孔
40 磁石
50 アーク
Claims (10)
- 【請求項1】 少なくとも一方が可動接点で、互いに開
閉する一対の接点と、 前記接点間に生じるアークを磁界により接点間の外側に
歪曲させる磁石と、 この歪曲されたアークの経路を遮断する遮蔽板とを具え
ることを特徴とする直流リレー。 - 【請求項2】 前記遮蔽板をアークの経路に挿入する駆
動機構を具えることを特徴とする請求項1に記載の直流
リレー。 - 【請求項3】 前記遮蔽板が予めアークの経路に固定さ
れていることを特徴とする請求項1に記載の直流リレ
ー。 - 【請求項4】 前記遮蔽板が接点間の周囲を全周にわた
って遮断することを特徴とする請求項3に記載の直流リ
レー。 - 【請求項5】 前記遮蔽板が絶縁板であることを特徴と
する請求項1〜4のいずれかに記載の直流リレー。 - 【請求項6】 前記遮蔽板が導電板であることを特徴と
する請求項1〜4のいずれかに記載の直流リレー。 - 【請求項7】 前記遮蔽板が非磁性材であることを特徴
とする請求項6に記載の直流リレー。 - 【請求項8】 前記遮蔽板を複数枚有することを特徴と
する請求項1〜7のいずれかに記載の直流リレー。 - 【請求項9】 前記接点は、直列に配置されて電圧を分
圧する複数から構成されることを特徴とする請求項1〜8
のいずれかに記載の直流リレー。 - 【請求項10】 前記接点は、並列に配置されて電流を
分流する複数から構成されることを特徴とする請求項1
〜8のいずれかに記載の直流リレー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002075024A JP2003272465A (ja) | 2002-03-18 | 2002-03-18 | 直流リレー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002075024A JP2003272465A (ja) | 2002-03-18 | 2002-03-18 | 直流リレー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003272465A true JP2003272465A (ja) | 2003-09-26 |
Family
ID=29204256
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002075024A Pending JP2003272465A (ja) | 2002-03-18 | 2002-03-18 | 直流リレー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003272465A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013186951A1 (ja) * | 2012-06-15 | 2013-12-19 | 合資会社シーエスディ | 火花ギャップアレスタ |
WO2014007180A1 (ja) * | 2012-07-04 | 2014-01-09 | 富士通コンポーネント株式会社 | 電磁継電器 |
JPWO2013186951A1 (ja) * | 2012-06-15 | 2016-02-01 | 合資会社シーエスディ | 火花ギャップアレスタ |
JP2016157603A (ja) * | 2015-02-25 | 2016-09-01 | 不二電機工業株式会社 | 直流コネクタ |
-
2002
- 2002-03-18 JP JP2002075024A patent/JP2003272465A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013186951A1 (ja) * | 2012-06-15 | 2013-12-19 | 合資会社シーエスディ | 火花ギャップアレスタ |
WO2013186909A1 (ja) * | 2012-06-15 | 2013-12-19 | 合資会社シーエスディ | 火花ギャップアレスタ |
JPWO2013186951A1 (ja) * | 2012-06-15 | 2016-02-01 | 合資会社シーエスディ | 火花ギャップアレスタ |
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KR101606514B1 (ko) | 2012-07-04 | 2016-03-25 | 후지쯔 콤포넌트 가부시끼가이샤 | 전자계전기 |
US9653236B2 (en) | 2012-07-04 | 2017-05-16 | Fujitsu Component Limited | Electromagnetic relay |
JP2016157603A (ja) * | 2015-02-25 | 2016-09-01 | 不二電機工業株式会社 | 直流コネクタ |
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Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051111 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051122 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060328 |