JP2003272280A - 記録装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

記録装置および方法、記録媒体、並びにプログラム

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JP2003272280A
JP2003272280A JP2002069602A JP2002069602A JP2003272280A JP 2003272280 A JP2003272280 A JP 2003272280A JP 2002069602 A JP2002069602 A JP 2002069602A JP 2002069602 A JP2002069602 A JP 2002069602A JP 2003272280 A JP2003272280 A JP 2003272280A
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Chisato Yoshida
千里 吉田
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Signal Processing Not Specific To The Method Of Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズを録音しないようにする。 【解決手段】 ショックが検出されることによりピック
アップがディスク上の所望の位置からずれてしまい、デ
ータの書き込みが行えない状態のとき、その時点で録音
されている音源の大きさ(音源レベルA)と、データの
書き込みを再度行える状態にするための処理(リカバリ
処理)が実行されることにより発生する動作音の大きさ
(動作音レベルB)が比較される。動作音レベルBの方
が音源レベルAより大きいと判断されると、録音レベル
が下げられる処理が実行される。録音レベルが下げられ
た状態で、リカバリ処理が実行される。そして、リカバ
リ処理が終了されると、元の録音レベルに戻される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録装置および方
法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、装置に
過大な振動が加わったときに適切な処理を実行し、確実
にリカバリできるようにするとともに、そのリカバリの
処理のときに発生する雑音を処理し再生時に良好な画像
および音声を提供する装置に用いて好適な記録装置およ
び方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディスク状の記録媒体に撮像され
た画像データや音声データを記録する記録再生装置が普
及しつつある。従来のテープ状の記録媒体と比べるとデ
ィスク状の記録媒体にデータを記録する場合、記録した
データの検索や編集などの処理が簡便に行えるといった
利点があるため、ディスク状の記録媒体を用いた記録再
生装置は、普及しつつある。
【0003】ディスク状の記録媒体を用いた記録再生装
置は、ディスクを回転させ、光学ピックアップを所定の
位置に位置させることにより、ディスク状の所定の位置
にデータを記録する。ディスクに書き込まれるデータ
は、撮像された画像データ(または音声データ)である
が、そのデータは、FIFO(First In First Out)と
いった一時記憶装置に記憶された後に、順次書き込まれ
る。ここで、図1のフローチャートを参照して、ディス
クへのデータの書き込みの際の記録再生装置の動作につ
いて説明する。
【0004】記録再生装置は、ステップS1において、
FIFOにデータが記憶されているか否かを判断し、デ
ータが記憶されていると判断されるまで、ステップS1
の処理を繰り返し行う。ステップS1においてFIFO
にデータが記憶されていると判断された場合、換言すれ
ば、撮像された画像の画像データが記憶されており、デ
ィスク状に記録するデータがあると判断された場合、ス
テップS2に進み、ドライブが起動される。
【0005】ドライブには、ディスク状の記録媒体が予
め装填されている。ドライブが起動されると、ステップ
S3において、FIFOからデータの読み出しが開始さ
れる。データの読み出しが開始されると、ステップS4
において、ディスクへの書き込みが開始される。
【0006】ドライブが起動されることにより、フォー
カスエラー信号やトラッキングエラー信号を生成するこ
とが可能な状態となる。そのフォーカスエラー信号やト
ラッキングエラー信号を用いてステップS5において、
記録再生装置に加えられたショック(振動)の検出が開
始される。
【0007】ステップS6において、ショックが検出さ
れたか否かが判断される。ステップS6において、ショ
ックが検出されたと判断された場合、ステップS7に進
み、割り込み処理が実行される。ショックが検出された
ということは、ディスクにデータを書き込みできない状
態であることを示しているので、ステップS7において
行われる割り込み処理としては、例えば、データの書き
込みをショックが収まるまで中止する、その中止により
書き込むことができなかったデータに対する処理を実行
(リカバリの処理を実行)するなどである。
【0008】一方、ステップS6においてショックは検
出されていないと判断された場合、ステップS8に進み
FIFOから読み出されたデータをディスクに書き込む
処理が継続される。ディスクへのデータの書き込みが継
続される一方で、ステップS9において、FIFOに記
憶されているデータは無いか否かが判断される。ステッ
プS9においてFIFOにはまだデータが記憶されてい
ると判断された場合、ステップS6に戻り、それ以降の
処理が繰り返される。
【0009】一方、ステップS9において、FIFOに
は記憶されているデータが無いと判断された場合、ディ
スクに書き込むデータが無いと言うことなので、図1に
示した書き込みの処理は終了される。
【0010】このように、ディスクへの書き込みが行わ
れる時には、その書き込みが行われている一方で、書き
込みの処理が継続することができないようなショックが
あったか否かが検出され、検出された際には、ショック
が収まった時点で書き込みが再開できるような処理が実
行される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな割り込み処理としてリカバリの処理が実行される場
合、例えば、データを書き込むピックアップが、ショッ
クが加えられたことによりディスク上の書き込み位置か
らずれてしまったような状態であり、ディスクに書き込
みが行えない状態であったために、リカバリの処理が実
行される。
【0012】リカバリの処理として、書き込みの中断位
置の確認のための読み出し動作や、その後の記録再開の
ためにシーク動作が行われると動作音が発生する。その
動作音は、記録再生装置に備えられているマイクロフォ
ンにより取り込まれ、記録されてしまうという問題があ
った。
【0013】例えば、図2Aに示すように、記録再生装
置が録音(記録)している音(音Aとする)のレベルが
大きい状態の場合、区間Aに発生したリカバリ処理のた
めの動作音のレベルは、音Aと同等またはそれ以下のレ
ベルであるので、例え動作音が録音されてしまったとし
ても、音Aにマスキングされてしまい、その音を再生し
たとしてもユーザ側にとって気になるような音にはなら
ないと考えられる。
【0014】しかしながら、図2Bに示したように、記
録再生装置が録音している音Aのレベルが小さい状態の
場合、区間Bに発生したリカバリ処理のための動作音の
レベルは、音A以上のレベルであるので、動作音が録音
されてしまうと、再生時にユーザ側にとっては、音Aよ
りも動作音の方が良く聞こえてしまい、耳障りな音とし
て動作音がとらえられてしまうといった問題があった。
【0015】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、リカバリ処理が発生した場合、その処理に
伴う動作音を録音しないように録音レベルを抑制し、ユ
ーザ側に耳障りな音を提供してしまうようなことを防ぐ
ようにする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の記録装置は、音
声を取り込み、その音声を所定の録音レベルでディスク
状の記録媒体に記録する記録手段と、加えられた振動を
検出する検出手段と、検出手段により振動が検出された
ために記録手段による記録が中断され、リカバリの処理
が実行される場合、記録手段に、録音レベルを下げるよ
うに指示を出す指示手段とを含むことを特徴とする。
【0017】前記記録手段は、前記指示手段により指示
が出された場合、リカバリの処理が実行されている期間
だけ、録音レベルを下げるようにすることができる。
【0018】前記指示手段は、リカバリの処理が実行さ
れることにより発生される動作音のレベルと、その時点
での音声の音量のレベルに基づいて録音レベルの下げ量
を算出し、その算出した値に基づいて指示を出すように
することができる。
【0019】前記ディスク状の記録媒体に音声以外の情
報も同時に記録するようにすることができる。
【0020】本発明の記録方法は、音声の取り込みと、
その音声の所定の録音レベルでのディスク状の記録媒体
への記録を制御する記録制御ステップと、加えられた振
動を検出する検出ステップと、検出ステップの処理で振
動が検出されたために記録制御ステップに基づく記録動
作が中断され、リカバリの処理が実行された場合、記録
制御ステップでの制御に基づく記録動作時において、録
音レベルを下げるように指示を出す指示ステップとを含
むことを特徴とする。
【0021】本発明の記録媒体のプログラムは、音声の
取り込みと、その音声の所定の録音レベルでのディスク
状の記録媒体への記録を制御する記録制御ステップと、
加えられた振動を検出する検出ステップと、検出ステッ
プの処理で振動が検出されたために記録制御ステップに
基づく記録動作が中断され、リカバリの処理が実行され
た場合、記録制御ステップでの制御に基づく記録動作時
において、録音レベルを下げるように指示を出す指示ス
テップとを含むことを特徴とする。
【0022】本発明のプログラムは、音声の取り込み
と、その音声の所定の録音レベルでのディスク状の記録
媒体への記録を制御する記録制御ステップと、加えられ
た振動を検出する検出ステップと、検出ステップの処理
で振動が検出されたために記録制御ステップに基づく記
録動作が中断され、リカバリの処理が実行された場合、
記録制御ステップでの制御に基づく記録動作時におい
て、録音レベルを下げるように指示を出す指示ステップ
とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0023】本発明の記録装置および方法、並びにプロ
グラムにおいては、取り込まれた音声が所定の録音レベ
ルでディスク状の記録媒体に記録され、振動が検出され
たために音声の記録が中断され、リカバリの処理が実行
される場合、録音レベルを下げるように指示が出され
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図3は、本発明の記録装
置を適用した記録再生装置の一実施の形態の構成を示す
図である。以下の説明においては、静止画像を扱う記録
再生装置1に関して説明するが、本発明は静止画像を扱
う記録再生装置1のみに適用が限定されるのではなく、
動画像などを扱う記録再生装置に対しても本発明を適用
できることは言うまでもない。
【0025】また、本発明を音声のみを録音する機器に
適用することも可能である。以下の説明においては、記
録再生装置1に関して説明するが、本発明は、主に記録
に関わるため、記録に関わる部分を中心に説明し、本発
明と関連がない部分に関する部分については、適宜、図
示および説明を省略する。
【0026】図2に示した記録再生装置1は、ディスク
状の記録媒体であるディスク11にデータを記録し、デ
ィスク11に記録されているデータを再生する。光学ピ
ックアップ12は、LD(Laser Diode)を含む光学
系、レーザードライバ、戻り光を検出するフォトディテ
クタ、レンズをフォーカス・トラッキング方向に駆動す
る2軸アクチュエータなどから構成される装置であり、
ディスク11からデータを再生する、または、ディスク
11にデータを記録する。
【0027】また光学ピックアップ12は、スレッドモ
ータにより半径方向に移動され、トラッキングサーボと
スレッドサーボを組み合わせて通常の連続Readや連続Wr
ite時のトレース動作をしたり、目的の地点に移動する
為のシーク動作を行なう。
【0028】アナログフロントエンド回路13は、光学
ピックアップ12からのRF Read信号(A乃至H)を受け
てサーボ回路14の必要とする各信号と、信号処理回路
19へEQRF(EQualized RF)信号を出力する。
【0029】サーボ回路14は、2軸アクチュエータす
なわちフォーカス・トラッキングのサーボ、スレッドサ
ーボ、スピンドルサーボの制御を行う。サーボ回路14
は、アナログフロントエンド回路13から供給されるト
ラッキングエラー(TE)信号を用いてトラッキング方向
(ディスク11に対して半径方向)の制御を行い、フォ
ーカスエラー(FE)信号を用いてフォーカス方向(ディス
ク11に対して垂直方向)の制御を行う。
【0030】またサーボ回路14は、ディスク11のス
パイラル状のトラッキングに沿って光学ピックアップ1
2全体を内周から外周方向に移動するスレッド制御を行
ない、読み出しや書き込み時に、トラッキングエラー信
号が常に所定の範囲になるように制御する。さらにサー
ボ回路14は、アナログフロントエンド回路13から供
給されるATFG(Absolute Time in pre groove Frequency
Generate)信号からディスク11の線速度が一定になる
ようディスク11を回転させるスピンドルモータの制御
を行う。
【0031】ディスク11のグルーブには、シリアル化
されたアドレス情報が、周波数変調されて記録されてい
る(ウォブリング:Wobbling)。この周波数変調された信
号が、ATFG信号であり、この平均周波数が一定になるよ
うにディスクの回転を制御し所定のCLV(Constant Liner
Velocity)モードを実現する。
【0032】ショック検出回路18は、アナログフロン
トエンド回路13から供給されるフォーカスエラー信号
やトラッキングエラー信号を用いて記録再生装置1に対
して加えられたショック(振動)を検出する。ショック
検出回路18におけるショック検出についての詳細は後
述する。
【0033】制御回路28は、記録再生装置1内の各部
を制御する。ROM(Read Only Memory)29には、制
御回路28が各部の制御を行う上で必要となるプログラ
ムなどが記憶されている。FIFO30は、撮像された
画像のデータ、換言すれば、ディスク11に記録される
画像データを一旦記憶する。またFIFO30は、ディ
スク11に記録されている画像データを再生する際の一
時記憶装置として用いられるようにしても良い。
【0034】画像処理回路20は、ディスク11に記録
する撮像された画像の画像データや、ディスク11から
再生された画像データに対して処理を行う。画像処理回
路20により処理された画像データは、必要に応じ、L
CD(Liquid Crystal Display)21に出力される。L
CD21には、撮像した画像、再生されが画像などが表
示される。
【0035】撮像制御回路22は、画像を撮像する際に
撮像に関わる部分を制御する回路である。撮像制御回路
22は、レンズ23を移動させることによりオートフォ
ーカスの制御を行う他、絞りなどの調節も行う。CCD
(Charge Coupled Device)24は、複数の画素を備
え、各画素に結像した光画像を画像信号(電気信号)に
光電変換する。変換された画像信号は、処理回路25に
供給される。処理回路25は、供給された画像信号を所
定のタイミングでサンプリングし、そのサンプリングし
た信号を所定のレベルに増幅する。
【0036】増幅された画像信号は、A/D(Analog/D
igital)変換回路26に供給される。A/D変換回路2
6は、供給された画像信号をデジタル化して画像処理回
路20に供給する。画像処理回路20は、RGBの信号
をYUVの信号に変換したり、ガンマ補正や解像度を変
換するための演算を行ったりする他、JPEG(Joint
Photographic Experts Group)方式に従った圧縮の処理
なども行う。勿論、他の方式に基づく圧縮を行うように
しても良い。
【0037】圧縮された画像データは、FIFO30に
一時的に貯えられた後、信号処理回路19でCIRC(C
ross Interleave Reed-Solomon Code)などのエラー訂正
用エンコード処理が行なわれ、さらに記録用のレーザー
明滅信号に対応した電気信号に変換され、Write信号と
して出力され、光学ピックアップ12に供給され、ディ
スク11に記録される。
【0038】マイクロフォン31に取り込まれた音声信
号は、増幅回路32に供給される。増幅回路32は、後
段の回路が処理できるレベルまで、マイクロフォン31
から供給された音声信号を増幅し、A/D変換回路33
に供給する。A/D変換回路33は、供給された音声信
号をデジタル化して、音声処理回路34に供給する。音
声処理回路34は、入力された音声データに対して、デ
ィスク11に記録させるデータ形式に変換するなどの処
理を施し、バス27を介して光学ピックアップ12に供
給する。
【0039】図4は、ショック検出回路18の内部構成
例とアナログフロントエンド回路13を示す図である。
光学ピックアップ12の出力するRF Read信号(A乃至
H)は受光パターン出力(フォトディテクタ出力)であ
り、アナログフロントエンド13のフォーカス・トラッ
キングエラー信号生成回路42によりフォーカスエラー
信号(FE)とトラッキングエラー信号(TE)が生成
される。
【0040】ここで、フォーカスエラー信号とトラッキ
ングエラー信号について説明する。ここでは、ディスク
11上に3つの光スポットが形成され、それらの3つの
光スポット(A乃至Hの8信号)が受光パターン出力と
してアナログフロントエンド回路13に供給されフォー
カストラッキングエラー信号生成部42に供給される。
図5に示すように、メイン光スポットは、A領域乃至D
領域の4つの領域に分割され、2つのサブ光スポット
は、それぞれE領域とF領域、G領域とH領域の、2つ
の領域に分割されている。A領域から得られる信号を信
号Aと記述し、他の領域から得られる信号も同様に記述
する。
【0041】フォーカストラッキングエラー信号生成部
42は、フォーカスエラー信号(FE信号)を、メイン
光スポットから得られる信号を用い、以下の式により算
出する。 FE信号=(信号A+信号C)―(信号B+信号D)
【0042】フォーカストラッキングエラー信号生成部
42は、トラッキングエラー信号(TE信号)を、メイ
ン光スポットとサブ光スポットからそれぞれ得られる信
号を用い、以下の式により算出する。 TE信号=((信号A+信号D)―(信号B+信号
C))―a((信号F+信号H)―(信号E+信号
G)) サブ光スポットから得られる信号は、メイン光スポット
から得られる信号に対して、構成上から生じるレベル差
があるため、TE信号を算出する際には、係数aを用い
て補正した後演算を行う。
【0043】図4のショック検出回路18の内部構成の
説明に戻り、フォーカストラッキングエラー信号生成部
42により生成されたフォーカスエラー信号とトラッキ
ングエラー信号は、サーボ回路14に供給されるととも
に、ショック検出回路18にも供給される。フォーカス
エラー信号(FE信号)は、ショック検出回路18のF
Eレベル判定部51に、トラッキングエラー信号(TE
信号)は、TEレベル判定部52に、それぞれ供給され
る。
【0044】FEレベル判定部51は、FE信号が、所
定のレベル値以上であった場合、ショックが加えられた
と判断すると設定されたレベル値が記憶されている。F
Eレベル判定部51は、FE信号が、記憶されているレ
ベル値以上であると判断した場合、1を、レベル値以下
であると判断した場合、0を、論理和演算部53に出力
する。
【0045】TEレベル判定部52も、同様に、TE信
号が、所定のレベル以上であった場合、ショックが加え
られたと判断すると設定されたレベル値が記憶されてお
り、TE信号が、記憶されているレベル値以上であると
判断した場合、1を、レベル値以下であると判断した場
合、0を、論理和演算部53に出力する。
【0046】論理和演算部53は、FEレベル判定部5
1からの値とTEレベル判定部52からの値のうち、少
なくとも一方が1であった場合、1を指示出力部54に
出力する。指示出力部54では、論理和演算部53から
の出力があった場合、その結果をホールドしバス27経
由で制御回路28が検出することができる。
【0047】次に、図6のフローチャートを参照し、記
録再生装置1における撮像に関する動作について説明す
る。まず、前提として記録再生装置1は、画像の撮像モ
ード(記録モード)に設定されている状態であるとす
る。ステップS21において、FIFO30の記憶容量
の残量が参照され、新たなデータを記憶する容量が残っ
ているか否かが判断される。
【0048】この撮像モードと同時進行で後述する図7
のフローチャートの書き込み処理が並列に行われる。
【0049】ステップS21において、FIFO30に
新たなデータを記憶する容量が残っていないと判断され
た場合、ステップS21に戻り、それ以降の処理が繰り
返される。FIFO30に新たなデータを記憶するため
の容量が残っていない場合、そのことをユーザに認識さ
せるメッセージなどをLCD21(図3)に表示させる
ようにしても良い。また、FIFO30に空き容量がな
い場合、撮像された画像の画像データを記憶させること
ができないので、レリーズの操作は禁止される。
【0050】一方、ステップS21において、FIFO
30に新たなデータを記憶させるだけの容量が残ってい
ると判断された場合、ステップS22に進み、レリーズ
(不図示)が操作されたか否かが判断される。ステップ
S22においてレリーズが操作されたと判断されるま
で、ステップS22の処理が繰り返され(待機状態)と
され、レリーズが操作されたと判断された場合、ステッ
プS23に進み、画像データの取り込みが行われる。
【0051】この画像データの取り込みは、撮像制御回
路22が、レンズ23、CCD24、処理回路25、A
/D変換部26をそれぞれ制御することにより行われ
る。そして、A/D変換部26においてデジタルデータ
に変換された画像データは、ステップS24において、
画像処理回路20により圧縮処理が施される。圧縮処理
としては、例えば、JPEGなどの方式が用いられて行
われる。
【0052】ステップS24において圧縮処理が施され
た画像データは、ステップS25において、FIFO3
0に書き込まれる。FIFO30への書き込みが終了さ
れると、ステップS26において、別モードへの変更の
指示があったか否かが判断される。別モードとは、例え
ば、ディスク11に記録されているデータを再生する再
生モードなどである。
【0053】ステップS26において、別モードへの変
更の指示はなかったと判断された場合、ステップS21
に戻り、それ以降の処理が繰り返され、別モードへの変
更の指示があったと判断された場合、指示されたモード
に変更され、そのモードにおける処理が開始される。
【0054】このようにして、FIFO30に一旦記憶
されたデータは、ディスク11に書き込まれる。ディス
ク11にデータの書き込みが行われる際、記録再生装置
1にショックが加えられると、光学ピックアップ12
(図3)がデータの書き込みを行なおうとしていたディ
スク11上の所定の位置からずれてしまい、書き込みが
行えない状態が発生することが考えられる。そこで、デ
ィスク11に対してデータが書き込まれる処理が行われ
ている間、ショックを検出し、検出された際には、対応
する処理を実行するようにする。
【0055】まず、図7のフローチャートを参照して、
FIFO30に記憶されたデータがディスク11に書き
込まれる際の記録再生装置1の動作について説明する。
図7のフローチャートの処理が行われている一方で、シ
ョック検出が行われ、検出された際には、割り込み処理
として、所定の処理が実行されるが、その処理について
は、図8のフローチャートを参照して後述する。
【0056】記録再生装置1は、ステップS31におい
て、FIFO30にデータが記憶されているか否かを判
断し、データが記憶されていると判断されるまで、ステ
ップS31の処理を繰り返し行う。ステップS31にお
いてFIFO30にデータが記憶されていると判断され
た場合、換言すれば、撮像された画像の画像データが記
憶されていると判断された場合、ステップS32に進
み、ドライブが起動される(サーボ回路14、スピンド
ルドライブ回路15、フォーカス・トラッキングドライ
ブ回路16、およびスレッドドライブ回路17による処
理が開始される)。
【0057】ドライブの起動が開始されると、ステップ
S33において、FIFO30からデータの読み出しが
開始される。データの読み出しが開始されると、ステッ
プS34において、CIRCエンコード処理を行い更に記録
用のレーザー明滅信号に変換しステップS35において
ディスク11への書き込みが開始される。ディスク11
へのデータの書き込みが行われている一方で、ステップ
S36において、FIFO30に記憶されているデータ
が記録されているかどうかが判断される。ステップS3
6においてFIFO30にはまだデータが記憶されてい
ると判断された場合、ステップS33に戻り、それ以降
の処理が繰り返される。
【0058】一方、ステップS36において、FIFO
30には記憶されているデータが無いと判断された場
合、ディスク11に書き込むデータが無いと言うことな
ので、ステップS37にてドライブを停止し図7に示し
た書き込みに処理は終了される。
【0059】このようなディスク11へのデータの書き
込みの処理が実行されている一方で、図8に示したフロ
ーチャートの処理に基づくショック検出に関わる処理お
よび検出された際の所定の処理も同時進行で実行されて
いる。ステップS41において、ショック検出回路18
によるショック検出が開始され、ショックが検出された
か否かが判断される。
【0060】ステップS41において、ショックが検出
されたと判断されるまで、ショック検出回路18による
ショックの検出処理は継続され、ショックが検出された
と判断されると、ステップS42に進み、音源レベル換
算の処理が実行される。この処理は、例えば、ショック
検出回路18の指示出力部54が、音声処理回路34に
指示を出し、その結果、音声処理回路34が実行するよ
うにしても良いし、制御回路28が行うようにしても良
い。ステップS42において行われる音声レベル換算の
処理は、マイクロフォン31により取り込まれている音
声のレベル(音量)がどの程度であるかを算出する処理
である。
【0061】ここで、ステップS42の処理が行われた
時点でのレベル値が算出されるようにしても良いし、ス
テップS42の処理が行われる時点までの所定の時間に
おけるレベルの平均値が算出されるようにしても良い。
以下の説明においては適宜、ステップS42において算
出された値を音源レベルAとする。
【0062】ステップS43において、音源レベルA
が、リカバリ処理に関わる動作音のレベル(以下、動作
音レベルBと記述する)より小さいか否かが判断され
る。動作音レベルBは、後述するリカバリ処理が実行さ
れるときに発生する音のレベルである。リカバリ処理が
実行される際、ディスク11に書き込みが行えない状態
であり、そのような状態とは、例えば、データを書き込
む光学ピックアップ12が、ショックが加えられたこと
によりディスク11上の書き込み位置からずれてしまっ
たような状態である。
【0063】リカバリの処理として、書き込みの中断位
置の確認のための読み出し動作や、その後の記録再開の
ためにシーク動作が行われると、その動作音が発生す
る。この動作音の音量(動作音レベルB)は、予め測定
しておくことが可能であり、その測定された値が、動作
音レベルBとして記録再生装置1のROM29、また
は、図示されていない音声処理回路34の記憶部に記憶
されている。ステップS43においては、この記憶され
ている動作音レベルBと音源レベルAが比較される。
【0064】ステップS43において音源レベルAが動
作音レベルBより大きいと判断される状況は、例えば、
図2Aに示したような状態のときである。逆に、ステッ
プS43において音源レベルAが動作音レベルBより小
さいと判断される状況は、例えば、図2Bに示したよう
な状態のときである。
【0065】図2Aに示すように、記録再生装置1が録
音(記録)している音源レベルAが動作音レベルBより
大きい状態の場合、区間Aに発生した動作音の動作音レ
ベルBは、音源である音Aと同等またはそれ以下のレベ
ルであるので、例え動作音が録音されてしまったとして
も、音Aにマスキングされてしまいユーザ側にとって気
になるような音ではないと考えられる。
【0066】しかしながら、図2Bに示したように、記
録再生装置1が録音している音源レベルAが動作音レベ
ルBより小さい状態の場合、区間Bに発生した動作音の
動作音レベルBは、音源レベルA以上のレベルであるの
で、動作音が録音されてしまうと、ユーザ側にとって
は、音源レベルAの音Aよりも動作音レベルBの動作音
の方が良く聞こえてしまい、耳障りな音として動作音が
とらえられてしまうといった問題があり、何らかの処理
を実行し、動作音がユーザに提供されないようにする。
【0067】ステップS43において、音源レベルAが
動作音レベルBよりも大きいと判断された場合、すなわ
ち、図2Aに示したような状態であり、動作音が録音す
べき音によりかき消されてしまうような状態である場
合、動作音レベルBを抑制するような処理を実行する必
要がないため、そのような処理を実行せずに、ステップ
S44に進み、リカバリ処理が実行される。
【0068】ここで、ステップS44において行われる
リカバリ処理について説明する。リカバリ処理が実行さ
れる状態は、ショックが加えられたことにより、FIF
O30から読み出されたデータのディスク11への書き
込みが中断された状態である。ドライブが起動されるこ
とにより取得されるFE信号やTE信号によりショック
が加えられていると検出された場合、光学ピックアップ
12がショックのためにデータを書き込むべきディスク
11上の位置からずれてしまうことを意味しており、そ
のような状態での書き込みは行えないため、ディスク1
1への書き込みは中断される。
【0069】ショックが収まるまで、ディスク11上に
データを書き込むことはできないが、書き込みが中断さ
れたデータに対して、ショックが収まった時点で記録中
断したデータを修復する必要がある。そこで、ステップ
S44において、リカバリ処理が行われる。ここで、リ
カバリ処理について説明する。ディスク11上には、例
えば、UDF(Universal Disc Format)に基づきデー
タが記録される。図9に示すように、データは、所定の
単位で記録され、1単位は、リンク部とファイル部から
構成されている。
【0070】リンク部は、最低7ブロックから構成され
ており、この場合、RO(Run Out)ブロック101−
1,101−2、LI(Link)ブロック102―1、お
よび、RI(Run In)ブロック103−1乃至103−
4の7個のブロックから構成されている。ファイル部
は、データの実体であり、複数のFブロック104−1
乃至104−Nから構成されている。1ブロックは、例
えば、2KByteで構成され、ファイル部は、例えば、
2MByte(可変長)で構成される。
【0071】ファイル部のFブロック104−Nの後に
は、UDF管理情報105のブロックとVATICB
(Virtual Allocation Table Information Control Blo
ck)106が付加される。VATICB106は、仮想
アドレスをテーブルで管理する為に設けられており、フ
ァイルのデータの長さ、場所、属性などが記述されてい
る。ショックが検出されなければ(書き込みが中断され
なければ)、FIFO30に記憶されているデータは、
図9に示したようなフォーマット形式で、順次ディスク
11に記録されていく。
【0072】しかしながら、ショックが検出されると、
ディスク11上に、図9に示したような形式で順次記録
されず、記録途中で途切れてしまうことがある。例え
ば、図10Aに示すように、Fブロック104−M付近
のデータをディスク11へ書き込むときにショックが検
出されたとすると、その時点で書き込みが中断される。
【0073】書き込みが中断されると、ショックが検出
されたときに書き込みが行われていた部分(ショック発
生部111)の先の位置(ショック発生部から後の時点
でデータが書き込まれる予定の部分)から手前(既にデ
ータが書き込まれている部分)に向かってリードスキャ
ンが行われ、ショックが検出されることにより、異常終
了された位置が検索される。このリードスキャンは実際
にはDiscの回転を逆にできないので物理的には図10A
と同様方向で読み込み、データの検索を図10Bの順序
で行う。そしてNWA(Next Writable Address)11
2の位置が決定され、次のデータの書き込みの位置が決
定される。
【0074】NWA112の位置が決定され、ショック
が収まった時点で、NWA112の位置から2個のダミ
ーブロック113−1,113−2が記録される。そし
て、続けて2個のROブロック101−3,101−4
と1個のLIブロック102−2が記録される。このよ
うな構成のリカバリパケットが記録されることにより、
書き込みが中断された部分を含むパケットも、正常なパ
ケットとして取り扱うことが可能となる。
【0075】書き込みが中断されたことにより、本来、
ショック発生部111より後の部分に書き込まれるはず
であった、ファイル部のデータが書き込まれずに残って
いる。例えば、1枚の画像の画像データをファイル部に
書き込むと設定してあった場合、ショックが検出され、
書き込みが中断されたために、半分の画像データしかフ
ァイル部に書き込むことができなかったとすると、残り
半分の画像データを書き込み、かつ、既に書き込まれて
いる画像データと、書き込まれていない残り半分の画像
データが関連付けられ、再生のときに、1枚の画像とな
るように再生されるようにする必要がある。
【0076】そこで、図11Aに示すように、まず、シ
ョック発生部111より、既に書き込まれているデータ
のうちの、例えば、16ブロック前の部分よりさらに前
の部分を正常に書き込まれた範囲として決定する。その
範囲をエクステント#1とする。
【0077】次に、図11Bに示すように、本来1パケ
ットとして記録すべきであったデータから、エクステン
ト#1として記録されたデータを除いたデータをエクス
テント#2として、新たに書き込み行う。その書き込み
は、LIブロック102−2を重ね書き、その後に、4
個のRIブロック103−5乃至103−8、エクステ
ント#2のデータのFブロック、UDF管理情報105
−2、VATICB106−2、2個のROブロック1
01−5,105−6、および、LIブロック102−
3が順次書き込まれる。
【0078】このようにして本来1つのパケットとして
書き込まれるはずであった1ファイルが、この場合、2
つのファイルに分割されて書き込まれる。このように物
理的には、複数のファイル(この場合2つのファイル)
に分割されたデータは、図12に示すように、再生され
る際、エクステント#1の部分のデータとエクステント
#2の部分のデータが、論理的に1つのファイルとして
扱われる。
【0079】このような処理が、ステップS44(図
8)のリカバリ処理として行われる。
【0080】一方、ステップS43において、音源レベ
ルAが動作音レベルBよりも小さいと判断された場合、
すなわち、図2Bに示したような状態であり、録音すべ
き音が動作音によりかき消されてしまうような状態(動
作音が耳障りな音としてユーザに提供される可能性があ
る状態)であるので、動作音レベルBを抑制するような
処理を実行する必要がある場合、ステップS45に進
み、動作音レベルBを抑制するような処理が実行され
る。
【0081】まず、ステップS45において、抑制レベ
ルCが決定される。抑制レベルCは、動作音がユーザに
提供されないようにするために、どの程度録音レベルを
落とすかを示す値である。抑制レベルCは、次式により
決定される。 抑制レベルC=動作音レベルB―音源レベルA すなわち、抑制レベルCは、動作音レベルBと音源レベ
ルAの差分を算出することにより決定される。
【0082】ステップS45において決定された抑制レ
ベルCが用いられて、ステップS46で録音レベルが設
定される。録音レベルは、例えば、その時点での録音レ
ベルから抑制レベルCを減算した値に設定される。ステ
ップS45において抑制レベルCが決定され、ステップ
S46において録音レベルが設定される処理について、
図13Aと図13Bを参照して説明する。
【0083】図13Aに示した状態は、区間Aにおいて
発生する動作音の動作音レベルBが音源レベルAよりも
高い状態であり、このような状況が発生すると判断され
た場合、区間Aの部分だけ、録音レベルが下げられるよ
うな処理が行われる。すなわち、図13Bに示したよう
に、録音レベルが、動作音が発生する区間Bの間だけ、
抑制レベルCだけ下げられた値に設定される。
【0084】このように、録音レベルが下げられること
により、図13Bに示したように、動作音が、本来録音
したい音に対して、同等の大きさまたはそれ以下になる
ので、ユーザが、録音された音を再生したときに動作音
のような耳障りの音が提供されてしまうようなことを防
ぐことが可能となる。
【0085】なお、ここでは、どれだけ録音レベル下げ
るかを算出するようにしたが、録音レベルが下げられる
と判断されたときには、状況にかかわらず、所定のレベ
ルに下げられるようにしてもよい。
【0086】録音レベルが下げられるのは、リカバリ処
理が開始されたときから、そのリカバリ処理が終了され
た時点までである。そこで、ステップS46において録
音レベルが設定されると、ステップS47に進み、リカ
バリ処理が実行される。そして、リカバリ処理が終了さ
れると、録音レベルを元に戻す為の処理が、ステップS
48において行われる。
【0087】ステップS47において行われるリカバリ
処理は、ステップS44において行われるリカバリ処理
と同様であり、既に説明したので、その説明は省略す
る。
【0088】このように、リカバリ処理が実行される前
に録音レベルが下げられることにより、リカバリ処理が
実行されることにより発生する動作音が録音されてしま
うようなことを防ぐことが可能となる。
【0089】録音レベルを下げるとは、増幅回路32
(図3)の増幅率を調整することにより行うようにして
も良いし、音声処理回路34が録音する音声のレベルを
調整することにより行われるようにしても良い。
【0090】増幅回路32で録音レベルの調整が行なわ
れる場合、マイクロフォン31により取り込まれた音声
信号は、増幅回路32に供給され増幅されるわけだが、
増幅回路32の増幅率が、設定された録音レベルに対応
する値に設定されることにより録音レベルが調整され
る。
【0091】音声処理回路34で録音レベルの調整が行
われる場合、音声処理回路34に供給されたデジタル信
号である音声データに対して、フィルタをかけるなどの
処理が実行されることにより録音レベルを調整すること
が可能である。
【0092】音声処理回路34でフィルタを用いた処理
を施す場合、上述したように、録音レベルを調整するよ
うにしても良いが、周波数を調整することにより動作音
が録音されないように制御されるようにしても良い。動
作音は、主にシーク音であり、所定の周波数の音である
と考えられる。従って、動作音の周波数を予め測定して
おき、その周波数の音を取り除くようにすれば、動作音
が録音されることを防ぐことが可能となる。
【0093】周波数により動作音が録音されないように
する場合の記録再生装置1の動作について、図14のフ
ローチャートを参照して説明する。ステップS61乃至
S64の各処理は、図8に示したフローチャートのステ
ップS41乃至S44の処理と同等であるので、その説
明は省略する。
【0094】ステップS63において、音源レベルAが
動作音レベルBよりも小さいと判断された場合、ステッ
プS65に進み、音声処理回路34のフィルタによる処
理が開始される。フィルタとは、上述したように、予め
測定された動作音の周波数に対応する音を取り除くよう
なフィルタである。または、ハイパスフィルタやローパ
スフィルタなどのフィルタを用いたものでも良い。どの
ようなフィルタを用いられても良いが、動作音の周波数
帯が除去されるようなフィルタが用いられる。
【0095】また、用いられるフィルタは1つと限定さ
れるわけではなく、複数のフィルタが用いられるように
しても良いし、複数のフィルタが、状況に応じて切り替
えられて用いられるような仕組みを設けても良い。
【0096】フィルタにより処理が開始されると、ステ
ップS66において、リカバリ処理が実行される。この
リカバリ処理については既に説明したので、その説明は
省略する。リカバリ処理が終了されると、ステップS6
7に進み、フィルタにより処理も終了される。
【0097】このようにして、フィルタを用いた処理を
行うことにより、動作音が録音されないように制御され
るようにしても良い。
【0098】このように、リカバリの処理が実行される
ときには、そのリカバリの処理により発生する動作音が
記録されないような処理を行うことにより、ユーザに不
快な耳障りの音が提供されてしまうようなことを防ぐこ
とが可能となる。
【0099】なお、上述した実施の形態においては、デ
ィスク状の記録媒体に映像や音声などを記録させるとし
たが、それら以外の情報を記憶させるようにすることも
勿論可能である。
【0100】上述した一連の処理は、ハードウェアによ
り実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行
させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより
実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプロ
グラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピ
ュータ、または、各種のプログラムをインストールする
ことで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎
用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からイン
ストールされる。
【0101】図15は、汎用のパーソナルコンピュータ
の内部構成例を示す図である。パーソナルコンピュータ
のCPU(Central Processing Unit)211は、RO
M(Read Only Memory)212に記憶されているプログ
ラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random A
ccess Memory)213には、CPU211が各種の処理
を実行する上において必要なデータやプログラムなどが
適宜記憶される。入出力インタフェース215は、キー
ボードやマウスから構成される入力部216が接続さ
れ、入力部216に入力された信号をCPU211に出
力する。また、入出力インタフェース215には、ディ
スプレイやスピーカなどから構成される出力部217も
接続されている。
【0102】さらに、入出力インタフェース215に
は、ハードディスクなどから構成される記憶部218、
および、インターネットなどのネットワークを介して他
の装置とデータの授受を行う通信部219も接続されて
いる。ドライブ220は、磁気ディスク231、光ディ
スク232、光磁気ディスク233、半導体メモリ23
4などの記録媒体からデータを読み出したり、データを
書き込んだりするときに用いられる。
【0103】記録媒体は、図15に示すように、パーソ
ナルコンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供
するために配布される、プログラムが記録されている磁
気ディスク231(フレキシブルディスクを含む)、光
ディスク232(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Mem
ory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁
気ディスク233(MD(Mini-Disc)(登録商標)を含
む)、若しくは半導体メモリ234などよりなるパッケ
ージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュー
タに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プロ
グラムが記憶されているROM212や記憶部218が
含まれるハードディスクなどで構成される。
【0104】なお、本明細書において、媒体により提供
されるプログラムを記述するステップは、記載された順
序に従って、時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも
時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実
行される処理をも含むものである。
【0105】また、本明細書において、システムとは、
複数の装置により構成される装置全体を表すものであ
る。
【0106】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、加えら
れた振動に対応する処理を実行することが可能となる。
【0107】また、本発明によれば、加えられた振動の
ために記録動作が中断してしまい、リカバリの処理が実
行される際、そのリカバリの処理が実行されることによ
り発生する動作音が記録されてしまうようなことを防ぐ
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の記録再生装置においてデータの書き込み
の際に行われる動作について説明するフローチャートで
ある。
【図2】録音レベルと動作音の関係について説明する図
である。
【図3】本発明を適用した記録再生装置1の一実施の形
態の構成を示す図である。
【図4】ショック検出回路18の内部構成例を示す図で
ある。
【図5】スポットについて説明する図である。
【図6】撮像処理について説明するフローチャートであ
る。
【図7】書き込み動作について説明するフローチャート
である。
【図8】ショック検出の動作について説明するフローチ
ャートである。
【図9】正常にデータが記録される際のデータ構造につ
いて説明する図である。
【図10】リカバリ処理について説明するための図であ
る。
【図11】リカバリ処理について説明するための図であ
る。
【図12】物理ファイル構造と論理ファイル構造につい
て説明する図である。
【図13】録音レベルを下げる処理について説明する図
である。
【図14】ショック検出の他の動作について説明するフ
ローチャートである。
【図15】ソフトウエアで実施する場合のシステムを説
明するための図である。
【符号の説明】
1 記録再生装置, 11 ディスク, 12 光学ピ
ックアップ, 13アナログフロントエンド回路, 1
4 サーボ回路, 15 スピンドルドライブ回路,
16 フォーカス・トラッキングドライブ回路, 17
スレッドドライブ回路, 18 ショック検出回路,
19 信号処理回路, 20 画像処理回路, 21
LCD, 22 撮像制御回路, 23 レンズ,
24CCD, 25 処理回路, 26 A/D変換回
路, 27 バス, 28制御回路, 29 ROM,
30 FIFO, 31 マイクロフォン, 32
増幅回路, 33 A/D変換回路, 34 音声処理
回路, 41 S/Hマトリクス回路, 42 フォー
カス・トラッキングエラー信号生成部, 43 RFイ
コライザー回路, 44 ウォッブル信号検出回路,
51 FEレベル判定部, 52 TEレベル判定部,
53 論理和演算部, 54 指示出力部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声を取り込み、その音声を所定の録音
    レベルでディスク状の記録媒体に記録する記録手段と、 加えられた振動を検出する検出手段と、 前記検出手段により振動が検出されたために前記記録手
    段による記録が中断され、リカバリの処理が実行される
    場合、前記記録手段に、前記録音レベルを下げるように
    指示を出す指示手段とを含むことを特徴とする記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記記録手段は、前記指示手段により指
    示が出された場合、前記リカバリの処理が実行されてい
    る期間だけ、前記録音レベルを下げることを特徴とする
    請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記指示手段は、前記リカバリの処理が
    実行されることにより発生される動作音のレベルと、そ
    の時点での前記音声の音量のレベルに基づいて前記録音
    レベルの下げ量を算出し、その算出した値に基づいて前
    記指示を出すことを特徴とする請求項1に記載の記録装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ディスク状の記録媒体に音声以外の
    情報も同時に記録することを特徴とする請求項3に記載
    の記録装置。
  5. 【請求項5】 音声の取り込みと、その音声の所定の録
    音レベルでのディスク状の記録媒体への記録を制御する
    記録制御ステップと、 加えられた振動を検出する検出ステップと、 前記検出ステップの処理で振動が検出されたために前記
    記録制御ステップに基づく記録動作が中断され、リカバ
    リの処理が実行された場合、前記記録制御ステップでの
    制御に基づく記録動作時において、前記録音レベルを下
    げるように指示を出す指示ステップとを含むことを特徴
    とする記録方法。
  6. 【請求項6】 音声の取り込みと、その音声の所定の録
    音レベルでのディスク状の記録媒体への記録を制御する
    記録制御ステップと、 加えられた振動を検出する検出ステップと、 前記検出ステップの処理で振動が検出されたために前記
    記録制御ステップに基づく記録動作が中断され、リカバ
    リの処理が実行された場合、前記記録制御ステップでの
    制御に基づく記録動作時において、前記録音レベルを下
    げるように指示を出す指示ステップとを含むことを特徴
    とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録
    されている記録媒体。
  7. 【請求項7】 音声の取り込みと、その音声の所定の録
    音レベルでのディスク状の記録媒体への記録を制御する
    記録制御ステップと、 加えられた振動を検出する検出ステップと、 前記検出ステップの処理で振動が検出されたために前記
    記録制御ステップに基づく記録動作が中断され、リカバ
    リの処理が実行された場合、前記記録制御ステップでの
    制御に基づく記録動作時において、前記録音レベルを下
    げるように指示を出す指示ステップとをコンピュータに
    実行させるプログラム。
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