JP2003271382A - ソフトウエア開発ツールを用いたアプリケーション開発システム - Google Patents

ソフトウエア開発ツールを用いたアプリケーション開発システム

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JP2003271382A
JP2003271382A JP2002071805A JP2002071805A JP2003271382A JP 2003271382 A JP2003271382 A JP 2003271382A JP 2002071805 A JP2002071805 A JP 2002071805A JP 2002071805 A JP2002071805 A JP 2002071805A JP 2003271382 A JP2003271382 A JP 2003271382A
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JP2002071805A
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Shigemi Kayano
重実 萱野
Jungo Sudo
純吾 須藤
Nobuhiro Oe
信宏 大江
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Mitsubishi Electric Information Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ソフトウエア開発ツールと手作業の両者によ
ってアプリケーション開発を行う場合の効率性の低下を
防止する。 【解決手段】 ソースコード編集処理部5は、CASE
ツールにより自動生成されたソースコードに対して開発
者によりされた編集作業の内容を反映させたソースコー
ドをソースファイル31に出力する。その後、CASE
ツールにより同一アプリケーションに対するソースコー
ドが新たに自動生成されたとき、既存ソース判定部3
は、ソースファイル31の存在を確認すると、ファイル
出力部15に、そのソースコードをテンポラリとしてソ
ースファイル50を生成する。そして、マージ処理部4
は、ソースファイル50に格納されたソースコードに対
して、ソースファイル31に格納されたソースコードに
施された編集内容を反映してソースファイル60を生成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はソフトウエア開発ツ
ールを用いたアプリケーション開発システム、特にソフ
トウエア開発ツールと手作業による編集処理との効率的
な共存を可能にする処理機能に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、ソースを自動生成する従来のC
ASEツールの構成を示した図である。なお、CASE
(Computer Aided Software Engineering Tool )ツー
ルというのは、コンピュータを利用したソフトウエア工
学に基づいてソフトウエアを開発するためのツールであ
り、一般に、アプリケーション開発に必要な各種定義情
報を入力すると、ソースコードを自動生成する機能を持
っている。図7には、開発者によって使用されるCAS
Eツールが搭載されたコンピュータ(以下、「CASE
ツール装置」という)10と、同じく開発者によって使
用される編集装置20が示されている。CASEツール
装置10は、開発者がCASEツールを操作する操作部
11、設計に関する指定を行なう設計部12、設計内容
に基づいてソースコードを自動生成するソース生成部1
3、生成されたソースコードを一時的に保持するメモリ
14、自動生成されたソースをファイルに出力するファ
イル出力部15を有している。一方、編集装置20は、
エディタ部21を有している。
【0003】次に、動作について説明する。開発者が操
作部11より設計、具体的には各種定義情報の入力を行
なうと、その内容が設計部12より設計情報として蓄え
られる。また、開発者がソース生成部13よりソースコ
ード生成の指示を行なうとソースコードが生成され、メ
モリ14上に一時記憶される。ファイル出力部15は、
メモリ14上のソースコードをソースファイル30に出
力する。
【0004】ところで、CASEツールのみによる設計
では、ターゲットソース言語が持つ細かな機能を使いこ
なすことが完全でないために、初期開発においてCAS
Eツールが自動生成したソースコードを手作業で編集す
る場合が少なくない。そこで、開発者は、編集装置20
のエディタ部21を使用して、CASEツールが自動生
成したソースコードを編集する。このようなカスタマイ
ズ作業を行うことで、ソースコードの性能、機能をより
高度なものにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カスタ
マイズした後、機能の改良や追加等のために開発したア
プリケーションをCASEツールで再設計を行い、ソー
スコードを自動生成すると、その生成されたソースコー
ドにはカスタマイズした部分が反映されていないので、
再度カスタマイズ作業を行わなければならず面倒であ
る。
【0006】これを解消するための第一の方法として、
CASEツールでの設計は初期開発のみとし、それ以降
の機能の改良や追加等のための開発は、手作業で行うこ
とが考えられる。しかし、手作業による編集だけでは生
産性が低いという問題がある。
【0007】また、第ニの方法として、手作業による編
集操作は一切行なわずCASEツールのみでの設計が考
えられる。しかしながら、CASEツールのみによる設
計では、前述したようにターゲットソース言語が持つ細
かな機能を使いこなすことができず、性能、機能の点で
不利となる問題がある。
【0008】従来のCASEツールを使用したアプリケ
ーション開発では、以上のような性質があり、カスタマ
イズ開発においてCASEツールの高生産性と手作業編
集による高度な指定(言語にネイティブな指定)とを両
立することができなかった。
【0009】本発明は以上のような問題を解決するため
になされたものであり、その目的は、ソフトウエア開発
ツールと手作業の両者によってアプリケーション開発を
行う場合の効率性の低下を防止しうるソフトウエア開発
ツールを用いたアプリケーション開発システムを提供す
ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために、本発明に係るソフトウエア開発ツールを用
いたアプリケーション開発システムは、開発者により各
種定義情報が入力されることによってソースコードを自
動生成するソフトウエア開発ツールを用いたアプリケー
ション開発システムにおいて、前記ソフトウエア開発ツ
ールが自動生成するソースコードを格納するツール作成
ソース格納手段と、開発者が前記ツール作成ソース格納
手段に格納されたソースコードに対して編集を行うため
に使用されるソースコード編集処理手段と、前記ソース
コード編集処理手段を用いて編集されたソースコードを
格納するカスタマイズソース格納手段と、前記ソフトウ
エア開発ツールによりソースコードが自動生成されたと
きに、その自動生成されたソースコードに対応する、前
記ソースコード編集処理手段を用いて編集されたソース
コードの有無を判定するカスタマイズソース判定手段
と、前記カスタマイズソース判定手段がソースコード有
りと判定したときに、その自動生成されたソースコード
と、その自動生成されたソースコードに対応するカスタ
マイズされたソースコードとをマージするマージ処理手
段とを有するものである。
【0011】また、前記ソースコード編集処理手段は、
開発者により編集された部分に編集内容とその編集操作
種別を示す制御コードを挿入することによって、編集内
容及び編集操作種別を含むソースコードを生成するもの
である。
【0012】更に、前記ソースコード編集処理手段は、
編集対象のソースコードに削除を示す制御コードを挿入
することによって、前記ソフトウエア開発ツールが自動
生成したソースコード部分の削除を一切行わないもので
ある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
好適な実施の形態について説明する。
【0014】図1は、本発明に係るソフトウエア開発ツ
ールを用いたアプリケーション開発システムの一実施の
形態を示した構成図である。図1には、開発者によって
使用されるCASEツールが搭載されたコンピュータ
(CASEツール装置)1と、同じく開発者によって使
用される編集装置2が示されている。CASEツール装
置1は、開発者がCASEツールを操作する操作部1
1、設計に関する指定を行−なう設計部12、設計内容
に基づいてソースコードを自動生成するソース生成部1
3、生成されたソースコードを一時的に保持するメモリ
14、自動生成されたソースをファイルに出力するファ
イル出力部15を有している。CASEツールが持つ上
記構成要素11〜15は、従来例と同じでよい。本実施
の形態におけるCASEツール装置1は、更に既存ソー
ス判定部3とマージ処理部4とを有している。既存ソー
ス判定部3は、CASEツールによりソースコードが自
動生成されたときに、その自動生成されたソースコード
に対応する、編集装置2により生成されたソースファイ
ル31の存在の有無を判定する。マージ処理部4は、C
ASEツールが自動生成したソースコードと、編集装置
2により編集されたソースコードとをマージする。CA
SEツール装置1がもつ各処理機能を実行する各構成要
素3,4,11〜13,15は、アプリケーションによ
り実現される。
【0015】一方、編集装置2は、CASEツールによ
って自動生成されたソースコードに対して開発者が編集
した内容を反映させ、新たなソースコードを生成するた
めのソースコード編集処理部5を有している。編集装置
2は、汎用的なパーソナルコンピュータで実現でき、ソ
ースコード編集処理部5はその上で動作するアプリケー
ションにより実現される。
【0016】次に、本実施の形態における全体の処理の
流れを図2に示したフローチャートを用いて説明する。
【0017】まず、開発者が操作部11を経由して設計
を行なうことにより設計部12が設計情報を保持する
(ST1)。次に開発者が操作部11を経由してソース
生成指示を行ない(ST2)、ソース生成部13がメモ
リ14上にソースコードを生成する(ST3)。ここま
での処理は、従来と同様である。続いて、既存ソース判
定部3は、自動生成したソースコードに対応したソース
コードが既に生成されているかを確認する(ST4)。
自動生成したソースコードに対応したソースコードとい
うのは、自動生成したソースコードを出力することによ
りファイルを生成すると、そのファイルにより上書きさ
れるソースファイルで格納されているソースコードに相
当する。つまり、同じアプリケーションであれば、同じ
ファイル名で保持管理されるのが一般的であるため、例
えば第2版のソースコードが自動生成されたときには初
版のソースコードがこれに該当する。初期開発時であれ
ば、上書きされてしまうソースファイルは存在しない
が、それ以降の開発時には、通常、存在することにな
る。以降の説明では、この存在するソースファイル又は
ソースコードを既存のソースファイル又はソースコード
と称することにする。
【0018】既存ソース判定部3は、自動生成したソー
スコードに対応した既存のソースコードが存在しない場
合は、ファイル出力部15にソースコードをファイル出
力させることでソースファイル50を生成する(ST
9)。なお、ソースコードが存在しないのは初期開発時
のみである。
【0019】その後、編集装置2にてソースファイル5
0が編集されると、その編集内容が反映されたソースフ
ァイル31が生成されるが、ST4において、既存ソー
ス判定部3は、ソースファイル31の存在により既存の
ソースコードが存在すると判定した場合、ファイル出力
部15にソースファイル50をテンポラリファイルとし
て生成させる(ST5)。その後、マージ処理部4は、
既存のソースファイル31とテンポラリファイルとして
一時的に出力されたソースファイル50とをマージし
(ST6)、ソースファイル60を自動生成する(ST
7)。この場合、既存のソースファイル60が存在して
いても上書きしてもよい。最後に、テンポラリのソース
ファイル50を削除して終了する(ST8)。
【0020】次に、本実施の形態の特徴である編集装置
2とマージ処理部4の動作について説明する。まず、編
集装置2について図3により説明する。
【0021】開発者は、操作部41によってソースを編
集し表示することができる。編集部42は、編集部分判
別機能処理部43を有しており、その時点で開発者が編
集している部分が、‘自動生成部分’、‘自動生成コメ
ントアウト部分’、‘新規追加部分’のいずれであるか
を判別する。‘自動生成部分’というのは、開発者によ
り編集対象とされたソースコードのうちCASEツール
によって自動生成された部分である。‘自動生成コメン
トアウト部分’というのは、上記ソースコードのうちソ
ースコード編集処理部5により削除された部分である。
本実施の形態では、ソース実行部分を実際に削除せずに
コメントにする。‘新規追加部分’というのは、上記ソ
ースコードのうちソースコード編集処理部5により新規
追加された部分である。
【0022】また、編集操作は、‘追加’(キー入力に
よって文字列を追加)、‘削除’(Delキーによって文
字列を削除またはコメントアウト)、‘復元’(コメン
トアウトされた自動生成部分を復元)のいずれかに限定
されるが、編集操作判別機能処理部44は、そのうちの
いずれであるかを判別する。これらの処理部43,44
の判別によって、新規部分追加機能処理部45、新規部
分削除機能処理部46、自動生成部分コメントアウト機
能処理部47、自動生成部分コメントイン機能処理部4
8のいずれかによる処理が行なわれる。以下に各場合に
よる処理を示す。
【0023】まず、編集部分判別機能処理部43により
編集部分が‘自動生成部分’と判別されたとき、その編
集部分に対する編集操作が‘追加’であれば新規部分追
加機能処理部45により処理される‘新規追加部分’と
なり、‘削除’であれば自動生成部分コメントアウト機
能処理部47により処理される‘自動生成コメントアウ
ト部分’となる。なお、‘自動生成部分’に対する‘復
元’はあり得ない。
【0024】次に、編集部分判別機能処理部43により
編集部分が‘自動生成コメントアウト部分’と判別され
たとき、その編集部分に対する編集操作が‘追加’であ
れば新規部分追加機能処理部45により処理される‘新
規追加部分’となり、‘削除’であればその部分は既に
削除済み(コメントアウト済み)なので何も変更しな
い。また、編集部分が‘復元’であれば自動生成部分コ
メントイン機能処理部48により‘自動生成部分’に復
元される。
【0025】最後に、編集部分判別機能処理部43によ
り編集部分が‘新規追加部分’と判別されたとき、その
編集部分に対する編集操作が‘追加’であれば新規部分
追加機能処理部45により処理される‘新規追加部分’
となり、‘削除’であれば新規部分削除機能処理部46
により実際に削除される。なお、‘新規追加部分’に対
する‘復元’はあり得ない。
【0026】一方、表示部49は、‘自動生成部分’、
‘自動生成コメントアウト部分’、‘新規追加部分’を
色別で表示する。
【0027】図4は、本実施の形態における編集装置2
のソースコードに対する具体的な処理の内容を示した概
念図である。このうち、図4(a)には、CASEツー
ルのソース生成部13によって自動生成されたテキスト
形式のソースコードであり、上記説明した‘自動生成部
分’に相当する。この‘自動生成部分’を図4では
“A”で示す。図4(b)には、‘自動生成部分’の一
部をDelキーによってコメントアウトしている。Bはそ
のコメントアウトされた‘自動生成コメントアウト部
分’であり、その部分を先頭コードB1と、終端コード
B2とでくくる。図4(c)には、‘自動生成部分’の
一部に文字列を追加している。Cはその追加した文字列
部分に相当する‘新規追加部分’であり、その部分を先
頭コードC1と、終端コードC2とでくくる。図4
(d)には、図4(b)でコメントアウトした‘自動生
成コメントアウト部分’Bの前半を復元している。図4
(d)では、Bの幅を狭くすることで、復元したことを
示している。
【0028】ソースコード編集処理部5は、以上のよう
に開発者の操作に従いソースコードを編集し、最終的に
編集されたソースコードをソースファイル31として出
力する。特に、新規追加部分のみならず自動生成された
ソースコードの削除部分に対しては、ソースコード部分
の削除を一切行わないようにしている。
【0029】次に、本実施の形態におけるマージ処理部
4が行うマージ処理について説明するが、その前におお
よその手順と概念を図5を用いて説明する。図5におい
て、上側は、編集装置2によって編集された既存のソー
スファイル31に格納されているソースコードであり、
下側はCASEツールによって新たに自動生成されたソ
ースファイル50に格納されているソースコードであ
り、また、マージされることによって生成されるソース
ファイル60に格納されるソースコードでもある。
【0030】まず、上側の既存のソースコードのうち太
枠線の部分は、前回自動生成されたソースコード部分で
ある。また、太枠線以外の部分は開発者による編集作業
によって追加された部分であり、上記‘新規追加部分’
と、各制御コードである。マージ処理で行うことは、端
的に言うと、後者部分、すなわち開発者による編集作業
によって追加された部分を、下側の新たなソースコード
のどこかに挿入する(まぶす)ことである。マージする
際にどのようなルールに従いどの位置に追加部分を挿入
するかを決めなければならないが、これは以下のように
して行う。
【0031】まず上側と下側のソースコード(新旧のソ
ースコード)の両者ともに、大きな枠組み(「スケルト
ン」と呼ぶ)に分け、スケルトン内をさらに小さな枠組
み(これ以上分割できない字句単位、「セル」と呼ぶ)
に分ける。次に、上側のスケルトンと下側のスケルトン
をマッチングし(荒い2重点線)、対応するスケルトン
同士のセルをマッチングする(細かい点線)。ここまで
で旧ソースコード(上側)のあらゆる部分が新ソースコ
ード(下側)のどこに対応するかが把握できたことにな
る。その後は、その対応に従って、ユーザ編集によって
追加された部分(上側の黒丸“●”部分)を新ソースコ
ード(下側)に挿入する。B1,B2は当然ながらBの
前後に挿入する。C1,C,C2の組は、その直後、す
なわちB2に続く位置に挿入する。
【0032】上述した処理において問題なのは、ソース
をスケルトンやセルに分割する場合にどのように分割す
ればよいか、および、スケルトン/セル同士をどのよう
にマッチングするか、である。
【0033】まず、スケルトンやセルに分割するため
に、前もってソースの文法を定義しスケルトンやセルが
どんな形であるかを定義しておく。当然このソースの文
法は言語によって異なってくる。ここでは、ファイルの
拡張子が決まればソース言語も決まると仮定して、拡張
子ごとにスケルトンとセルはどういう表記なのかを定義
しておく。例えば、拡張子が“.HTM”のファイルの場合
のスケルトン定義としては、「開始コード:‘<TABLE>
’終端コード:‘</TABLE>’」、「開始コード:‘<IN
PUT>’ 終端コード:次のタグの直前」...などと、
ソース生成され得るすべてのスケルトンの認識ルールを
列挙しておく。また、セル定義としては、「開始コー
ド:<STRONG> 終端コード:</STRONG>」「開始コード:
<EM> 終端コード:</EM>」...などと、ソース生成さ
れ得るすべてのセルの認識ルールを列挙しておく。
【0034】また、スケルトン/セル同士をどのように
マッチングするかであるが、基本的に両者のすべてのス
ケルトン/セルの組合せについてパターンマッチングを
行い、新旧ソースコードの間で最も類似した(実際には
合致した)相手を特定する。例えば、旧ソースコードに
スケルトンA1,A2があり、新ソースコードにスケル
トンB1,B2がある場合は、A1とB1との組、A1
とB2との組、A2とB1との組、A2とB2との組そ
れぞれの相違係数を求めておき、すべての組合せ(この
場合は、パターン1(A1とB1、A2とB2)または
パターン2(A1とB2、A2とB1)の2パターン
のみ)で相違係数の和を求め、最小のものを選ぶ。ここ
で、A1とB1との組の相違係数が0、A2とB2との
組の相違係数が10、A1とB2との組の相違係数が1
00、A2とB1との組の相違係数が120、だとすれ
ば、相違係数の和はパターン1が10、パターン2が2
20となり、パターン1が選ばれる。ここで、相違係数
とはスケルトン/セル同士を比較する場合にどれだけ違
いがあるかを数値化したものであるが、この相違係数を
算出するにもルールが必要である。従って、各スケルト
ン、セルの種別ごとにどのように相違係数を算出するか
を定義しておく。例えば、開始コードが‘<INPUT>’で
あるスケルトンの相違係数算出ルールとして、「type=
〜 が異なれば+100、id=〜 が異なれば+20、nam
e=〜 が異なれば+20」などと定義しておく。
【0035】以上のようにしてパターンマッチングを行
い、新旧ソースコードの対応付けを行うが、本実施の形
態では、ソースコード編集処理部5において開発者によ
る編集作業により削除された自動生成ソースコードの部
分を、実際に削除しないようにしたので、上記パターン
マッチングの精度を低下させずにすむ。
【0036】次に、本実施の形態におけるマージ処理部
4の構成を図6を用いて説明する。マージ処理部4は、
マージ処理に先立って、上述したような定義(スケルト
ン/セル自体の定義、相違係数算出ルール)を行うソー
ス文法定義部51、ソースコードを分割するソース分割
部52が持つスケルトン分割機能処理部53及びセル分
割機能処理部54、分割したソースコードを比較して相
違係数を算出しマッチングするソースマッチング部55
が持つスケルトン比較機能処理部56及びセル比較機能
処理部57、マッチングされた結果を元にユーザ追加部
分を新ソースコードへ挿入する(まぶす)マージ実行部
58、及び前述の編集装置2を呼び出してマージされた
新ソースコードを表示し開発者に確認および修正を促す
編集装置呼出し部59を有している。本実施の形態にお
けるマージ処理は、あくまでソース文法定義部51によ
る定義に基づくマージ処理であるため、開発者の意図し
たとおりのマージ結果が得られるとは限らないので、編
集装置呼出し部59によって呼び出された編集装置2を
使って開発者にソースファイル60を更に編集できる機
能を設けた。
【0037】本実施の形態によれば、以上のようにして
CASEツールが自動生成したソースコードに対して編
集を施すことによりカスタマイズしたとき、その後にC
ASEツールが自動生成したソースコードに対して、直
前の版の自動生成ソースコードに施した編集内容を、新
たに自動生成したソースコードに自動的に反映できるよ
うにしたので、手作業による編集部分が上書きされるこ
となく最新版のソースコードに残すことができる。これ
により、CASEツールを用いたソースコードの自動生
成と手作業によるソースコードへの編集作業との両者に
よる編集部分を相互に上書きすることなく一つのソース
コードに反映させることができる。また、上記処理は、
何度でも繰り返し行うことができ、また、何度繰り返し
行おうとも手作業による編集部分はマージ後も上書きさ
れることなくソースコードに残されていく。
【0038】なお、ソースコード編集処理部5により挿
入された制御コードは、マージ処理部4がマージする際
に必要な情報であり、ソースコードを実際に使用すると
きには不要である。従って、ソースコードを使用する前
に、文字列の追加、削除等の編集内容を編集部分に実際
に反映させて制御コードが含まれていないソースコード
を生成する必要がある。これは、制御コードを解釈して
編集内容をソースコードに反映させるツールを用いるこ
とで容易に行うことができる。
【0039】また、本実施の形態においては、目的の相
違からCASEツール装置1と編集装置2との2台のコ
ンピュータを用いた。また、本実施の形態では、CAS
Eツールに既存ソース判定部3及びマージ処理部4がそ
れぞれに持つ機能を搭載したことを特徴としている。し
かし、システム構成は、これに限定されることなく、1
台のコンピュータで実現してもよく、あるいはマージ処
理部4を別のコンピュータ上で動作させるようにしても
よい。
【0040】また、本実施の形態では、ソフトウエア開
発ツールとしてCASEツールを例にしたが、ソースコ
ードを自動生成するソフトウエア開発ツールであれば、
CASEツール以外でも本発明を適用することができ
る。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、ソフトウエア開発ツー
ルと手作業の双方によってアプリケーション開発を行う
場合に、ソフトウエア開発ツールがソースコードを新た
に自動生成したとき、手作業によって直前の自動生成ソ
ースコードに反映させた編集部分を、その自動生成ソー
スコードによって上書きさせずに、その自動生成ソース
コードに上記編集部分を自動的に反映させることができ
る。つまり、ソフトウエア開発ツールによる編集部分と
手作業による編集部分とを相互に打ち消しあうことなく
一つのソースコードに反映させていくことができる。こ
れにより、ソフトウエア開発ツールと手作業の両者を使
用の順番を意識することなく併用することができ、アプ
リケーションの開発を効率的に行うことができる。
【0042】また、ソースコード編集処理手段において
開発者による編集作業により編集された部分及びその内
容を制御コードを用いて自動生成ソースコードに記すよ
うにしたので、マージ処理手段に開発者の手作業による
編集部分及び編集内容を知らせることができる。
【0043】また、ソースコード編集処理手段において
開発者による編集作業により削除された自動生成ソース
コードの部分を、実際に削除しないようにしたので、新
旧ソースコードのパターンマッチングの際の精度を低下
させずにすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るソフトウエア開発ツールを用い
たアプリケーション開発システムの一実施の形態を示し
た構成図である。
【図2】 本実施の形態における全体の処理の流れを示
したフローチャートである。
【図3】 本実施の形態における編集装置を示したブロ
ック構成図である。
【図4】 本実施の形態における編集装置のソースコー
ドに対する具体的な処理の内容を示した概念図である。
【図5】 本実施の形態におけるマージ処理部が行う具
体的なマージ処理の内容を示した概念図である。
【図6】 本実施の形態におけるマージ処理部を示した
ブロック構成図である。
【図7】 従来のCASEツールを用いたアプリケーシ
ョン開発システムを示した構成図である。
【符号の説明】
1 コンピュータ(CASEツール装置)、2 編集装
置、3 既存ソース判定部、4 マージ処理部、5 ソ
ースコード編集処理部、11,41 操作部、12 設
計部、13 ソース生成部、14 メモリ、15 ファ
イル出力部、31,50,60 ソースファイル、42
編集部、43 編集部分判別機能処理部、44 編集
操作判別機能処理部、45 新規部分追加機能処理部、
46 新規部分削除機能処理部、47 自動生成部分コ
メントアウト機能処理部、48自動生成部分コメントイ
ン機能処理部、49 表示部、51 ソース文法定義
部、52 ソース分割部、53 スケルトン分割機能処
理部、54 セル分割機能処理部、55 ソースマッチ
ング部、56 スケルトン比較機能処理部、57セル比
較機能処理部、58 マージ実行部、59 編集装置呼
出し部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須藤 純吾 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機インフォメーションテクノロジー株 式会社内 (72)発明者 大江 信宏 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機インフォメーションテクノロジー株 式会社内 Fターム(参考) 5B076 DD04 EA06 EA09 EC07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開発者により各種定義情報が入力される
    ことによってソースコードを自動生成するソフトウエア
    開発ツールを用いたアプリケーション開発システムにお
    いて、 前記ソフトウエア開発ツールが自動生成するソースコー
    ドを格納するツール作成ソース格納手段と、 開発者が前記ツール作成ソース格納手段に格納されたソ
    ースコードに対して編集を行うために使用されるソース
    コード編集処理手段と、 前記ソースコード編集処理手段を用いて編集されたソー
    スコードを格納するカスタマイズソース格納手段と、 前記ソフトウエア開発ツールによりソースコードが自動
    生成されたときに、その自動生成されたソースコードに
    対応する、前記ソースコード編集処理手段を用いて編集
    されたソースコードの有無を判定するカスタマイズソー
    ス判定手段と、 前記カスタマイズソース判定手段がソースコード有りと
    判定したときに、その自動生成されたソースコードと、
    その自動生成されたソースコードに対応するカスタマイ
    ズされたソースコードとをマージするマージ処理手段
    と、 を有することを特徴とするソフトウエア開発ツールを用
    いたアプリケーション開発システム。
  2. 【請求項2】 前記ソースコード編集処理手段は、開発
    者により編集された部分に編集内容とその編集操作種別
    を示す制御コードを挿入することによって、編集内容及
    び編集操作種別を含むソースコードを生成することを特
    徴とする請求項1に記載のソフトウエア開発ツールを用
    いたアプリケーション開発システム。
  3. 【請求項3】 前記ソースコード編集処理手段は、編集
    対象のソースコードに削除を示す制御コードを挿入する
    ことによって、前記ソフトウエア開発ツールが自動生成
    したソースコード部分の削除を一切行わないことを特徴
    とする請求項2に記載のソフトウエア開発ツールを用い
    たアプリケーション開発システム。
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