JP2003270673A - 表示パネル及び表示パネル用前面板 - Google Patents

表示パネル及び表示パネル用前面板

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JP2003270673A
JP2003270673A JP2002071533A JP2002071533A JP2003270673A JP 2003270673 A JP2003270673 A JP 2003270673A JP 2002071533 A JP2002071533 A JP 2002071533A JP 2002071533 A JP2002071533 A JP 2002071533A JP 2003270673 A JP2003270673 A JP 2003270673A
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Miki Ueda
美希 植田
Koichi Hotta
幸一 堀田
Katsuhiro Suzuki
克弘 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外部環境により汚濁され、微粒子の移動特性が
影響を受けること、あるいは、背面板と貼り合せ表示パ
ネルとしたあと、電極やTFT等が形成されている背面
板からのイオンのコンタミネーションの影響により微粒
子が影響を受けること、または、前面板側からの移行物
が電極やTFTに作用することを防止することができ、
結果として、良好な表示特性を示す表示パネルの構造を
提供する。 【解決手段】第1の基材上に少なくとも電界の印加によ
り移動する粒子を分散媒中に分散させて封入したマイク
ロカプセルからなる表示体及びバリア層を順次積層した
表示パネル用前面板と、第2の基材上に少なくとも電極
が設けられた背面板とを貼り合わせて表示パネルを構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示パネルに係
り、特に、電界の印加により移動する電気泳動粒子を用
いた表示パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、液晶表示パネルに代わる他の表示
パネルとして、帯電した微粒子を電場によって動かす電
気泳動方式を用いた表示パネルが注目を浴びている。
【0003】この表示パネルは、少なくとも一方が透明
な一対の基材間に、電界の印加により移動する微粒子を
分散媒中に配置してなる構造を有する。なお、電界の印
加により移動する微粒子は、マイクロカプセルに封入さ
れている場合(例えば、特許第2551783号)と、
封入されていない場合(例えば、特開平1−22178
8号公報)がある。
【0004】これらの表示パネルは、微粒子がマイクロ
カプセルに封入されている場合、パターニングされた電
極又はTFTが形成された背面板に、マイクロカプセル
を含む塗工液を表示部にロールコータ法等で塗布し、透
明な前面板で貼り合せる方法や、第1の基材上にマイク
ロカプセルを含む塗工液をロールコータ法等で塗布して
前面板を作成し、パターニングされた電極又はTFTが
形成された背面板と貼り合せる方法により製造すること
ができる。
【0005】前記製造方法を対比すると、前者には塗布
時の塗工液の溶媒及び圧力により、背面板の電極やTF
Tの特性が変化する虞があること、更には、ロールコー
タ法を用いた場合に、表示部のパターンのエッジ部分に
盛上りが発生し、表示パネルとした場合に良好な特性が
得られないという欠点があること、他方、後者には良好
に塗布された表示部のみを選択して、背面板に貼り合せ
ることができるという利点があることから、後者の製造
方法が好ましい。
【0006】ところで、後者の製造方法を採用した場
合、作成後、時間が経過した前面板を用いて製造した表
示パネルの表示特性が劣化する場合がある。これは、前
面板を作成したあと、表示層が外部環境により汚濁さ
れ、微粒子の移動特性が影響を受けること、あるいは、
背面板と貼り合せ表示パネルとしたあと、電極やTFT
等が形成されている背面板からのイオンのコンタミネー
ションの影響により微粒子の移動特性が影響を受けるこ
と、または、前面板側からの移行物が電極やTFTに作
用することによるものと思われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情の下になされたものであって、良好な表示特性を示
す表示パネルの構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、第1の基材上に少なくとも電界の印加により移動す
る粒子を分散媒中に分散させて封入したマイクロカプセ
ルからなる表示体及びバリア層を順次積層したことを特
徴とする表示パネル用前面板である。請求項2に記載の
発明は、前記バリア層上に、少なくとも1層の接着層が
設けられていることを特徴とする請求項1に記載の表示
パネル用前面板である。請求項3に記載の発明は、前記
接着層上に、剥離可能な基材を設けたことを特徴とする
請求項2に記載の表示パネル用前面板である。請求項4
に記載の発明は、第1の基材上に少なくとも電界の印加
により移動する粒子を分散媒中に分散させて封入したマ
イクロカプセルからなる表示体及びバリア層を有する剥
離可能な基材を順次積層したことを特徴とする表示パネ
ル用前面板である。請求項5に記載の発明は、前記第1
の基材にバリア層が設けられていることを特徴とする請
求項1〜4のいずれかに記載の表示パネルである。請求
項6に記載の発明は、前記バリア層が少なくとも1種の
無機化合物を含むことを特徴とする請求項1〜5のいず
れかに記載の表示パネル用前面板である。請求項7に記
載の発明は、前記バリア層が少なくとも珪素と酸素の化
合物を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに
記載の表示パネル用前面板である。請求項8に記載の発
明は、少なくとも一方が透明な一対の基材間に、電界の
印加により移動する粒子を分散媒中に分散させて封入し
たマイクロカプセルからなる表示体を配置した表示パネ
ルにおいて、請求項1〜7のいずれかに記載の前面板
と、第2の基材上に少なくとも電極が設けられた背面板
とを貼り合わせてなることを特徴とする表示パネルであ
る。請求項9に記載の発明は、前記第2の基材上にバリ
ア層が設けられていることを特徴とする請求項8に記載
の表示パネルである。請求項10に記載の発明は、前記
バリア層が少なくとも1種の無機化合物を含むことを特
徴とする請求項9に記載の表示パネルである。請求項1
1に記載の発明は、前記バリア層が少なくとも珪素と酸
素の化合物を含むことを特徴とする請求項9〜10のい
ずれかに記載の表示パネルである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に係る表示パネルを詳細に
説明する。本発明に係る前面(観察者側)板とは、請求
項1記載の発明においては、第1の基材上に少なくとも
表示体とバリア層を設けてなる。また、請求項4に記載
の発明においては、第1の基材上に少なくとも表示体及
びバリア層を有する剥離可能な基材を順次積層してな
る。
【0010】ここで第1の基材とは、特に限定されるも
のではないが、後述する第2の基材が不透明である場合
は透明である必要がある。また、ガス及び水蒸気のバリ
ア性の高いものであることが望ましい。具体的に言え
ば、ガラス、ポリエチレンテレフタラート、アクリル、
ポリエステル等の樹脂フィルムがあげられる。なお、第
1の基材のガス及び水蒸気のバリア性を向上させるため
に、後述するバリア層を基材の表及び/又は裏に設けて
も良い。また、ロール・ツウ・ロールでの製造を考慮す
ると、第1の基材は可撓性のある樹脂フィルムであるこ
とが望ましい。
【0011】次に、第1の基材上には、外部書き込み方
式を採用する場合を除き、透明電極を設ける。透明電極
としては、ITO(インジウム・チン・オキサイド)等
の透明導電性物質が挙げられる。なお、第2の基板にT
FT素子を用いる場合は、第1の基板上の電極の形状を
全面ベタ状することができる。第2の基板にTFT素子
を用いない場合は、電極の形状はストライプ状あるいは
セグメント状とすることができる。
【0012】次に、表示体は、電界の印加により移動す
る粒子を分散媒中に分散させて封入したマイクロカプセ
ルからなる。ここで、電界により移動する粒子とは、白
色を呈する酸化チタン、黒色を呈するカーボンブラック
が挙げられる。また、それら粒子の表面を樹脂でコーテ
ィングして、適当な電荷を保持するようにすることが好
ましい。分散媒とは、適度の粘性を有する液体であっ
て、有色であっても、無色であってもよい。マイクロカ
プセルは、前記粒子及び分散媒を芯物質として、例え
ば、異なる電荷を保持する2色の粒子と透明分散媒、電
荷を保持する1色の粒子と有色の分散媒を公知のマイク
ロカプセル化技術により壁で覆うことにより作成する。
そして、マイクロカプセルを第1の基板上に印刷または
アプリケータ等を用いて塗布する。
【0013】次に、請求項1に記載の発明においては、
表示体の上にバリア層を設ける。バリア層とは、電極や
TFT等が形成されている背面板からのイオンのコンタ
ミネーションの影響により微粒子が影響を受けること
や、前面板側からの移行物が電極やTFTに作用するこ
とにより、表示特性が劣化を防止することを目的とする
層である。具体的に言えば、酸化珪素、酸化マグネシウ
ム、酸化アルミニウム等の無機化合物、エチレン酢酸ビ
ニル共重合体ケン化物等の有機化合物が挙げられる。ま
た、形成方法としては、蒸着法、スパッタ法、各種塗布
法等が挙げられる。
【0014】次に、好ましくはバリア層の上に接着層を
設ける(請求項2)。接着層とは、後述する背面板と貼
り合せるために接着剤を塗布して設ける層である。接着
剤としては、エポキシ系、ウレタン系、ゴム系等の接着
剤を使用することができる。なお、前記表示体に熱可塑
性樹脂が含まれることにより接着性を有している場合は
接着層は特に設けなくても良い。
【0015】また、接着層を設けてから、後述する背面
板と貼り合せるまでに時間が経過する場合は、接着層及
び表示層を保護する為、剥離可能な基材を設けておくこ
とが好ましい(請求項3)。また、剥離可能な基材上
に、前記と同様なバリア層を設けておくことが好まし
い。なお、剥離可能な基材上に、バリア層を設けておけ
ば、例え、前面板にバリア層がなくとも、ある程度の外
部環境からの汚濁の影響を防止することができる(請求
項4)。
【0016】本発明に係る背面基板とは、第2の基材上
に少なくとも電極を設けてなる。ここで第2の基材と
は、電極を支持することのできる基材であれば特に限定
されるものではない。具体的に言えば、ガラス、また
は、アクリル、ポリエチレンテレフタラート、ポリエス
テル等の樹脂フィルムがあげられる。なお、第2の基材
のガス及び水蒸気のバリア性を向上させるために、前述
のバリア層を基材の表及び/又は裏に設けても良い。ま
た、ロール・ツウ・ロールでの製造を考慮すると、第2
の基材は可撓性のある樹脂フィルムであることが望まし
い。
【0017】電極とは、TFTのようなアクティブ素子
が設けられている電極であっても、単なるストライプ電
極であっても、セグメント電極であってもよい。
【0018】そして、前記前面板と背面板を位置合わせ
しながら貼り合せて、表示パネルが完成する。このよう
にして得られた表示パネルは電界の印加により、画像を
表示することができる。
【0019】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明について具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。なお、「部」の表記は特に断わりのない限
りいずれも重量部である。
【0020】<実施例1>まず、テトラクロロエチレン
溶媒100部に、溶液中で負に帯電するポリエチレン樹
脂で表面被覆した平均粒径3μmの酸化チタン60部
と、溶液中で正に帯電するアルキルトリメチルアンモニ
ウムクロライドで表面処理した平均粒径4.0μmのカ
ーボンブラック40部とが分散された分散液を作成し
た。
【0021】この分散液40部を、40℃に調整された
水80部にゼラチン10部と乳化剤としてドデシル硫酸
ナトリウム0.1部を配合した水溶液と混合し、液温を
40℃に保ちながらホモジナイザーを用いて攪拌、O/
Wエマルションを得た。
【0022】次いで、得られたO/Wエマルションと、
40℃に調整された水80部にアラビアゴム10部を配
合した水溶液とをディスパーを用い混合し、液温を40
℃に保ちながら、酢酸を用いて溶液のpHを4に調製、
コアセルベーションによりマイクロカプセル壁を形成し
た。
【0023】次に、液温を5℃に調整、37重量%ホル
マリン溶液1.9部を加え、水酸化ナトリウムを用いて
溶液のpHを9に調整した。
【0024】そして、攪拌しながら液温を50℃に調整
することでマイクロカプセル壁を硬化させ、白色及び黒
色の粒子が分散した分散液を封入したマイクロカプセル
を作成した。
【0025】このようにして作成したマイクロカプセル
の径をふるい分けにより、40μmに揃えた。
【0026】得られたマイクロカプセル100部と、ポ
リウレタン樹脂溶液(ニッポラン5037,日本ポリウ
レタン工業社製)100部と硬化剤(コロネートHL,
日本ポリウレタン工業社製)5部とを混合して、マイク
ロカプセル塗工液を作成した。このマイクロカプセル塗
工液を、全面にITOの電極が設けられた透明ガラス基
板上にアプリケーターを用いて塗布し、70℃で30分
間乾燥し、膜厚50μmのマイクロカプセル層を得た。
【0027】次に、このマイクロカプセル層上に真空蒸
着法により、膜厚50nmの酸化珪素被膜からなるバリ
ア層を形成した。
【0028】さらに、このバリア層上に、ポリエステル
樹脂(エリーテルUE−3220,ユニチカ社製)40
部とトルエン60部とを混合して作成した接着剤塗工液
をアプリケーターを用いて塗布し、70℃で20分間乾
燥し、膜厚20μmの接着層を得た。
【0029】このようにして作成した前面板を、透明ガ
ラス基材上にITOによる縦110μm×横110μm
のパターンが20μmの間を空けて繰り返し形成されて
いる画素電極及びマトリクス電極(図示せず)、スイッ
チング素子(図示せず)が形成されている背面板と、8
0℃の熱プレスにより貼り合わせ、表示パネルを得た。
【0030】また、同様に作成した前面板を20℃60
%の環境下で6ヶ月間保存した。その後、同様に背面板
と貼り合わせ、表示パネルを得た。
【0031】得られたそれぞれの表示パネルに±30V
の電圧を印加し、応答速度を評価したところ、20℃6
0%の環境下で6ヶ月間保存した前面板を用いた表示パ
ネルの応答速度は、保存前の前面板を用いた表示パネル
と同じく白表示および黒表示とも1.5秒と変化は認め
られず、表示特性が保持されていることが確認された。
【0032】<実施例2>実施例1と同様のマイクロカ
プセル塗工液を用い、全面にITO電極が設けられた透
明ガラス基板上にアプリケーターを用いて塗布し、70
℃で30分間乾燥し、膜厚50μmのマイクロカプセル
層を得た。
【0033】そして、真空蒸着法により、膜厚50nm
の酸化珪素被膜からなるバリア層を設けた膜厚38μm
のポリエチレンテレフタラート(以下PETと略す)基
材とラミネートにより貼り合わせ、前面板を作成した。
【0034】このようにして得られた前面板を、実施例
1と同様の背面板と、バリア層を設けたPET基材を剥
がした後80℃の熱プレスにより貼り合わせ、表示パネ
ルを得た。
【0035】また、同様に作成した前面板を20℃60
%の環境下で6ヶ月間保存した。その後、同様に背面板
と貼り合わせ、表示パネルを得た。
【0036】得られたそれぞれの表示パネルに±30V
の電圧を印加し、応答速度を評価したところ、20℃6
0%の環境下で6ヶ月間保存した前面板を用いた表示パ
ネルの応答速度は、保存前の前面板を用いた表示パネル
と同じく白表示および黒表示とも1.5秒と変化は認め
られず、表示特性が保持されていることが確認された。
【0037】<実施例3>実施例1と同様のマイクロカ
プセル塗工液を、真空蒸着法により、膜厚50nmの酸
化珪素被膜からなるバリア層及びITO電極が形成され
た膜厚100μmのPET基材上にアプリケーターを用
いて塗布し、70℃で30分間乾燥し、膜厚50μmの
マイクロカプセル層を得た。
【0038】次に、実施例1と同様に、このマイクロカ
プセル層上に真空蒸着法により、膜厚50nmの酸化珪
素被膜からなるバリア層を形成した。
【0039】そして、実施例1と同様の接着剤塗工液を
用い、接着剤層を設けたシリコーン処理された膜厚38
μmのPET基材と80℃の熱ラミネートにより貼り合
わせ、前面板を作成した。
【0040】このようにして得られた前面板を、実施例
1と同様の背面板と、シリコーン処理されたPET基材
のみを剥がしながら、80℃の熱ラミネートにより貼り
合わせ、表示パネルを得た。
【0041】また、同様に作成した前面板を20℃60
%の環境下で6ヶ月間保存した。その後、同様に背面板
と貼り合わせ、表示パネルを得た。
【0042】得られたそれぞれの表示パネルに±30V
の電圧を印加し、応答速度を評価したところ、20℃6
0%の環境下で6ヶ月間保存した前面板を用いた表示パ
ネルの応答速度は、保存前の前面板を用いた表示パネル
と同じく白表示および黒表示とも1.5秒と変化は認め
られず、表示特性が保持されていることが確認された。
【0043】<実施例4>実施例1と同様のマイクロカ
プセル塗工液を、真空蒸着法により、膜厚50nmの酸
化珪素被膜からなるバリア層及びITO電極が形成され
た膜厚100μmのPET基材上にアプリケーターを用
いて塗布し、70℃で30分間乾燥し、膜厚50μmの
マイクロカプセル層を得た。
【0044】次に、実施例1と同様の接着剤塗工液を用
い、バリア層と接着剤層を設けた膜厚38μmのPET
基材と80℃の熱ラミネートにより貼り合わせ、前面板
を作成した。
【0045】このようにして得られた前面板を、1ヶ月
経過後、実施例1と同様の背面板と、PET基材とバリ
ア層のみを剥がしながら、80℃の熱ラミネートにより
貼り合わせ、表示パネルを得た。
【0046】また、同様に作成した前面板を20℃60
%の環境下で6ヶ月間保存した。その後、同様に背面板
と貼り合わせ、表示パネルを得た。
【0047】得られたそれぞれの表示パネルに±30V
の電圧を印加し、応答速度を評価したところ、20℃6
0%の環境下で6ヶ月間保存した前面板を用いた表示パ
ネルの応答速度は、保存前の前面板を用いた表示パネル
と同じく白表示および黒表示とも1.6秒と若干劣化し
たものの、ほぼ表示特性が保持されていることが確認さ
れた。
【0048】<比較例1>実施例1と、マイクロカプセ
ル層上にバリア層が形成されていないことのみが異なる
前面板を作成し、同様に背面板と貼り合わせ、表示パネ
ルを得た。
【0049】また、同様に作成した前面板を20℃60
%の環境下で保存し、同様に背面板と貼り合わせ、表示
パネルを得た。
【0050】得られたそれぞれの表示パネルに±30V
の電圧を印加し、応答速度を評価したところ、
【0051】保存前の前面板を用いた表示パネルの応答
速度は、白表示および黒表示ともに1.5秒であったの
に対し、20℃60%の環境下で1ヶ月間経過した前面
板を用いた表示パネルの応答速度は、白表示および黒表
示ともに2.2秒と遅延傾向が認められ、表示特性の劣
化が認められた。
【0052】<比較例2>実施例2と、PET基材上に
バリア層が形成されていないことのみが異なる前面板を
作成し、同様に背面板と貼り合わせ、表示パネルを得
た。
【0053】また、同様に作成した前面板を20℃60
%の環境下で保存し、同様に背面板と貼り合わせ、表示
パネルを得た。
【0054】得られたそれぞれの表示パネルに±30V
の電圧を印加し、応答速度を評価したところ、
【0055】保存前の前面板を用いた表示パネルの応答
速度は、白表示および黒表示ともに1.5秒であったの
に対し、20℃60%の環境下で1ヶ月間経過した前面
板を用いた表示パネルの応答速度は、白表示および黒表
示ともに2.8秒と遅延傾向が認められ、表示特性の劣
化が認められた。
【0056】<比較例3>実施例3と、マイクロカプセ
ル層上にバリア層が形成されていないことのみが異なる
前面板を作成し、同様に背面板と貼り合わせ、表示パネ
ルを得た。
【0057】また、同様に作成した前面板を20℃60
%の環境下で保存し、同様に背面板と貼り合わせ、表示
パネルを得た。
【0058】得られたそれぞれの表示パネルに±30V
の電圧を印加し、応答速度を評価したところ、
【0059】保存前の前面板を用いた表示パネルの応答
速度は、白表示および黒表示ともに1.5秒であったの
に対し、20℃60%の環境下で1ヶ月間経過した前面
板を用いた表示パネルの応答速度は、白表示および黒表
示ともに1.9秒と遅延傾向が認められ、表示特性の劣
化が認められた。
【0060】
【発明の効果】本発明に係る表示パネル及び表示パネル
用前面板によれば、バリア層により、外部環境により汚
濁され、微粒子の移動特性が影響を受けること、あるい
は、背面板と貼り合せ表示パネルとしたあと、電極やT
FT等が形成されている背面板からのイオンのコンタミ
ネーションの影響により微粒子が影響を受けること、ま
たは、前面板側からの移行物が電極やTFTに作用する
ことを防止することができ、結果として、良好な表示特
性を示す表示パネルの構造を提供することができる。
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施の形態の表示パネルの断
面構成図。
【図2】図2は本発明の一実施の形態の表示パネルの断
面構成図。
【図3】図3は本発明の一実施の形態の表示パネルの断
面構成図。
【符号の説明】
1…透明ガラス基材 2…透明電極 3…マイクロカプセル層 31…黒色粒子と白色粒子を封入したマイクロカプセル 32…白色粒子 33…黒色粒子 34…透明分散媒 35…バインダ材 4…バリア層 5…接着層 6…画素電極 7…透明ガラス基材 8…ポリエチレンテレフタレート基材 9…ポリエチレンテレフタレート基材 10…バリア層 11…シリコーン処理されたポリエチレンテレフタラー
ト基材 100…表示パネル 200…表示パネル 300…表示パネル

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の基材上に少なくとも電界の印加によ
    り移動する粒子を分散媒中に分散させて封入したマイク
    ロカプセルからなる表示体及びバリア層を順次積層した
    ことを特徴とする表示パネル用前面板。
  2. 【請求項2】前記バリア層上に、少なくとも1層の接着
    層が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の
    表示パネル用前面板。
  3. 【請求項3】前記接着層上に、剥離可能な基材を設けた
    ことを特徴とする請求項2に記載の表示パネル用前面
    板。
  4. 【請求項4】第1の基材上に少なくとも電界の印加によ
    り移動する粒子を分散媒中に分散させて封入したマイク
    ロカプセルからなる表示体及びバリア層を有する剥離可
    能な基材を順次積層したことを特徴とする表示パネル用
    前面板。
  5. 【請求項5】前記第1の基材にバリア層が設けられてい
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の表
    示パネル。
  6. 【請求項6】前記バリア層が少なくとも1種の無機化合
    物を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記
    載の表示パネル用前面板。
  7. 【請求項7】前記バリア層が少なくとも珪素と酸素の化
    合物を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに
    記載の表示パネル用前面板。
  8. 【請求項8】少なくとも一方が透明な一対の基材間に、
    電界の印加により移動する粒子を分散媒中に分散させて
    封入したマイクロカプセルからなる表示体を配置した表
    示パネルにおいて、請求項1〜7のいずれかに記載の前
    面板と、第2の基材上に少なくとも電極が設けられた背
    面板とを貼り合わせてなることを特徴とする表示パネ
    ル。
  9. 【請求項9】前記第2の基材上にバリア層が設けられて
    いることを特徴とする請求項8に記載の表示パネル。
  10. 【請求項10】前記バリア層が少なくとも1種の無機化
    合物を含むことを特徴とする請求項9に記載の表示パネ
    ル。
  11. 【請求項11】前記バリア層が少なくとも珪素と酸素の
    化合物を含むことを特徴とする請求項9〜10のいずれ
    かに記載の表示パネル。
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