JP2003270350A - 放射線検査装置 - Google Patents

放射線検査装置

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JP2003270350A JP2002073676A JP2002073676A JP2003270350A JP 2003270350 A JP2003270350 A JP 2003270350A JP 2002073676 A JP2002073676 A JP 2002073676A JP 2002073676 A JP2002073676 A JP 2002073676A JP 2003270350 A JP2003270350 A JP 2003270350A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】情報の伝送及び処理をより速やかに行うことが
できる放射線検査装置を提供する。 【解決手段】被検体からのγ線の検出信号を出力する複
数の放射線検出器4と、これらに各々対応して設けられ
検出信号を出力した対応の放射線検出器4の位置及び検
出時刻の情報を含む検出データを出力する複数のγ線弁
別装置7と、これらをグループ分けして形成した信号処
理装置7A,7Bから各々出力された検出データを各々
記憶するバッファ10A,10Bと、これらに記憶され
た検出データを基に被検体の断層像データ作成に用いる
情報を出力する演算処理装置19A,19Bと、これら
から出力された情報を基に断層像データを作成する画像
作成装置22と、バッファ10A,10Bに対し設定さ
れた期間内に記憶された各々の検出データを演算処理装
置19A,19Bに対して設定期間毎に切り替えて伝送
する切替スイッチ14A,14Bとを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線を利用した
放射線検査装置、特にポジトロン放出核種を利用した、
陽電子放出型CT(Positron Emission Computed Tomog
raphy,以下PETという)検査装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、X線CT、単光子放出型CT(S
PECT)や、上記PET等のような、被検者体内の状
態を切開せずに検査する放射線検査技術が急速に進歩し
てきている。これらの技術は、被検者体内から放出され
る放射線、又は被検者を透過した放射線を検出し、検出
した放射線のエネルギー、入射方向、入射位置等を基
に、被検者体内の状態を演算し画像化する技術である。
これらの技術は膨大なデータを処理する必要があり、近
年のコンピュータ技術の急速な発達に伴い、高速・高精
細画像を提供できるようになってきた。特にPETにお
いては、X線CT等では困難である被検者の代謝機能を
検出し、画像化することが可能である。
【0003】このPETとは、被検者に投与したPET
用薬剤(放射性薬剤)の分布を計測して画像化する手法
である。PET用薬剤は、例えば18F,15O,11C等と
いったポジトロン(β+)を放出する放射性核種(ポジ
トロン放出核種)を含有しており、放出されたポジトロ
ンは、付近の電子と結合し消滅の際に所定のエネルギー
(では511keV)を持つ1対のγ線(γ線対)を放出
する。このγ線対は、互いにほぼ反対方向(180±
0.6°)に放射されるので、それぞれを検出した放射
線検出器の間で陽電子が放出されたことになる。PET
検査では、こうしたγ線対を多数検出することで、放射
性薬剤が集積した位置を特定する。例えば、PETを癌
検査に適用する場合、癌細胞が糖を多量に代謝すること
から、糖の一種であるフルオロデオキシグルコース(18
FDG)等をPET用薬剤として用い、このPET用薬
剤が高集積する位置を検出することにより、癌病巣位置
を特定することが可能である。こうしたPET検査を行
う装置としては、例えば特開2001−33556号公
報に記載の放射線画像装置等、多数のものが既に提唱さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通常、PET検査装置
においては、検査時、ベッドに横たわる被検者の周囲を
取り囲むよう、放射線を検出する放射線検出器が略リン
グ状に配置されている。そして、放射線検出器から出力
されたγ線の検出信号のうち、同時計数回路等の演算処
理装置により同時判定された検出信号をγ線対の検出信
号と判定し、これらγ線対の検出信号を出力したそれぞ
れの放射線検出器の位置情報を含む同時検出データを元
に放射線の発生頻度の空間分布を表す画像データを作成
し、放射線発生頻度分布画像、即ちPET像を再構成し
て表示する。なお、本願明細書において、「同時」と
は、設定時間(例えば10[nsec])以内であることを
意味し、先の場合、設定時間内に出力された2つの検出
信号を、γ線対の検出信号と判定したことになる。
【0005】ところで、現在、こうしたPET検査装置
を始めとする放射線検査装置は、画像の空間分解能の向
上や被検者への負担軽減への配慮から検査時間短縮を図
るため、放射線検出器の数が著しく増加する傾向にあ
る。その結果、放射線検出器からの信号を伝送する配線
も増加し、これにより、内部配線が複雑かつ長尺とな
り、データの処理応答性の低下を招く可能性がある。
【0006】そこで、上記従来技術においては、演算し
た同時検出データを一時的に記憶する複数の一時記憶部
と、各一時記憶部にそれぞれ接続し各一時記憶部からの
同時検出データを元に、画像データを作成しPET像を
再構成する複数のコンピュータ(画像作成装置)とを設
け、最終的にLANを介して各コンピュータのPET像
をいずれかのコンピュータに取り込み、合成して表示す
る例が開示されている。この従来技術においては、この
ように同時検出データを一時的に記憶し、PET像を再
構成する回路を複数設けることにより、最終的に画像デ
ータを生成しPET像の再構成処理をする部分において
は効率化が図られている。
【0007】しかしながら、上記従来技術では、PET
像を再構成する回路の前段において、各放射線検出器か
らの検出信号を1つの処理装置(信号処理装置)に集約
し、そこで全ての検出信号を同時判定している。こうし
た検出信号の量は、同時判定後の同時検出データ量に比
べて極めて大きく、γ線の被検者体内における通過率や
放射線検出器の感度にもよるが、一般的には、検出信号
の総量は、画像データのおよそ数十〜百倍程度と言われ
ている。加えて、前述のように、PET像の高精度化、
検査時間の短縮等を図るために、今後、放射線検出器の
設置数が更に増加することも十分に考えられる。このこ
とを考慮すると、上記従来技術のように、全検出信号を
1つの信号処理装置に集約させる構成とした場合、信号
処理装置へのデータ伝送能力や信号処理装置の処理能力
が十分に確保されない可能性が生じる。
【0008】本発明の目的は、情報の伝送及び処理をよ
り速やかに行うことができる放射線検査装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明の放射線検査装置は、被検体からのγ
線を検出して検出信号を出力する複数の放射線検出器
と、前記放射線検出器毎に設けられ、前記検出信号を入
力して、少なくとも前記検出信号を出力した前記放射線
検出器の位置情報及び前記検出信号に対する時刻情報を
含む検出データを出力する複数の検出信号処理手段と、
これら複数の検出信号処理手段がグループ分けされて形
成される複数の検出信号処理手段群毎に設けられ、前記
各検出信号処理手段からそれぞれ出力された各々の前記
検出データを前記検出信号処理手段群毎に記憶する複数
の記憶手段と、これら複数の記憶手段に記憶された前記
検出データを基に、前記被検体の断層像データの作成に
用いる情報を出力する複数の演算処理装置と、前記複数
の演算処理装置から出力された前記情報を基に、前記断
層像データを作成する画像作成装置と、前記記憶手段毎
に設けられ、前記複数の記憶手段に設定された期間内に
記憶されたそれぞれの前記検出データを、前記複数の演
算処理装置に対して前記設定期間毎に切り替えて伝送す
る複数の切替手段とを備える。
【0010】本発明においては、複数の記憶装置、複数
の演算処理装置及び複数の切替手段を設けることによっ
て、各検出信号処理手段からそれぞれ出力された各々の
検出データを検出信号処理手段群毎に対応する記憶手段
に記憶させ、複数の記憶手段に設定期間内に記憶された
それぞれの検出データを、複数の切替手段によって設定
期間毎に切り替えて交互に1つの演算処理装置に対して
伝送できる。即ち、ある設定期間内では1つの記憶手段
からある1つの演算処理装置に検出データが伝送され、
次の設定期間内では別の記憶装置から上記のある1つの
演算処理装置に検出データが伝送される。このため、設
定期間内に演算処理装置に伝送される情報量が著しく減
少し、情報を伝送する伝送路として情報伝送容量のより
小さい伝送路を用いることができる。また、複数の検出
信号処理手段群の各検出信号処理手段からそれぞれ出力
された検出データが、実質的に時間分割されて上記のあ
る1つの演算処理装置に伝送されることになるため、情
報伝送容量のより小さい伝送路を用いても、結果的に、
上記のある1つの演算処理装置に伝送される検出データ
の伝送速度を増大できる。上記のある1つの演算処理装
置は、ある設定期間内に複数の記憶手段内に記憶された
各検出データに基づいて、被検体の断層像データの作成
に用いられる情報を短時間に得ることができる。演算処
理装置が複数設けられているため、検出データの処理速
度も増大できる。従って、断層像の作成までに要する時
間も短縮できる。
【0011】このとき、ある設定期間内に複数の記憶手
段に記憶された検出データは、最終的にいずれか1つの
演算処理装置に集約され、その1つの演算処理装置で同
時判定処理を受けるので、本発明をPET検査装置に適
用しても、最終的に作成される上記断層像(PET像)
のデータの信頼性が低下することはない。即ち、本発明
によれば、PET検査装置の放射線検出器数が今後更に
増大した場合でも、演算処理装置に効率的にデータ伝送
を行うことができ、演算処理装置は円滑に同時判定処理
を行うことができる。この結果、画像作成装置に対し
て、断層像の作成に用いる情報を効率的に出力すること
ができ、画像作成装置におけるデータ記憶容量を軽減す
ることもできる。
【0012】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記切替手段を前記設定期間毎に切り替える制御を行う
制御装置を備える。
【0013】(3)上記(1)又は(2)において、ま
た好ましくは、前記各検出信号処理手段に前記時刻情報
を出力する時刻情報発生手段を備える。
【0014】(4)上記(3)において、また好ましく
は、前記制御装置は、前記時刻情報発生手段から出力さ
れた時刻情報に基づいて前記切替手段を前記設定期間毎
に切り替える。
【0015】(5)上記(1)〜(4)のいずれか1つ
において、好ましくは、前記検出信号処理手段は、エネ
ルギーがエネルギー設定値未満である前記検出信号を除
去すると共に、エネルギーが前記エネルギー設定値以上
である前記検出信号に対し、少なくとも前記位置情報、
前記時刻情報を前記検出データとして出力する。
【0016】(6)上記(1)〜(5)のいずれか1つ
において、更に好ましくは、前記複数の放射線検出器
は、略環状に配置され、かつその径方向及び軸方向に多
層に配置されている。
【0017】(7)上記(6)において、好ましくは、
前記略環状に配設された複数の放射線検出器は、それぞ
れの前記検出信号処理手段群に対応する複数の放射線検
出器群に分割されている。
【0018】(8)上記目的を達成するために、また本
発明の放射線検査装置は、被検体からのγ線を検出して
検出信号を出力する複数の放射線検出器と、前記放射線
検出器毎に設けられ、前記検出信号を入力して、少なく
とも前記検出信号を出力した前記放射線検出器の位置情
報及び前記検出信号に対する時刻情報を含む検出データ
を出力する複数の検出信号処理手段と、これら複数の検
出信号処理手段がグループ分けされて形成される複数の
検出信号処理手段群毎に設けられ、前記各検出信号処理
手段からそれぞれ出力された各々の前記検出データを前
記検出信号処理手段群毎に記憶する複数の記憶手段と、
これら複数の記憶手段に記憶された前記検出データを入
力し、これらの前記検出データのうち、前記時刻情報の
差が設定時間以内に入る複数対の前記検出データを用い
て、前記被検体の断層像データの作成に用いる情報を作
成し、作成されたその情報を出力する複数の演算処理装
置と、前記複数の演算処理装置から出力された前記情報
を基に、前記断層像データを作成する画像作成装置と、
前記記憶手段毎に設けられ、前記複数の記憶手段に設定
された期間内に記憶されたそれぞれの前記検出データ
を、前記複数の演算処理装置のうちで前記設定期間毎に
切り替えて伝送する複数の切替手段とを備える。
【0019】(9)上記(1)〜(8)のいずれか1つ
において、また好ましくは、PET検査を行う。
【0020】(10)上記(1)〜(9)のいずれか1
つにおいて、更に好ましくは、X線発生器と、前記放射
線検出器に接続したCT信号処理装置とを更に有し、C
T検査を行う。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明のPET検査装置の
実施の形態を図面を用いて説明する。図1〜図3に示す
ように、この放射線検査装置に備えられた撮像装置2
は、ケーシング3と、放射線を検出する多数(例えば合
計10000個)の放射線検出器4と、この放射線検出
器4を支持する複数の検出器支持板5とを有している。
【0022】図3に示すように、上記の検出器支持板5
は略半割れリング状の部材で、その孔部(内周部)6の
軸方向(図1中でいう左右方向)に複数枚列設され、そ
れぞれケーシング3に固定されている。放射線検出器4
は、これら検出器支持板5の側面に取付けられ、軸方向
に複数列設けられると共に、最も内側に環状配置された
放射線検出器4を基点として、放射状に多層配置(この
例では3層配置)されている。また、図3には特に図示
しないが、こうした放射線検出器4を取付けた複数の検
出器支持板5が、上記孔部6を介し、もう1組上部側に
対向するよう、ケーシング3に固定され図2に示すよう
に放射線検出器4が略環状に設けられている(但し、検
出器支持板5そのものを、リング状に形成しても良
い)。
【0023】このとき、図1に示すように、被検体とな
る被検者30が検査時に横たわるベッド31は、上記孔
部6に挿通されるよう、支持部材32によりスライド可
能に支持されており、孔部6にベッド30が挿入される
と、上記のように配設した多数の放射線検出器4が、被
検者30の周囲を取り囲むようになっている。なお、本
実施の形態においては、これら複数の放射線検出器4を
上記孔部6の軸方向(図1中左右方向)ほぼ中央位置
で、複数(この例では2つ)の放射線検出器群4A,4
Bに区画している。
【0024】ここで、代表的な放射線検出器として、例
えば半導体放射線検出器やシンチレータ等といったもの
があるが、シンチレータは、放射線検出部であるクリス
タル(BGO、NaI等)に光電子増倍管等を配置する
必要があり、多層配置にはあまり適していない。従っ
て、本実施の形態のように多層配置する放射線検出器4
としては、光電子増倍管等が不要な半導体放射線検出器
が好ましい。半導体放射線検出器を用いる場合、放射線
検出器4の検出部は、例えば、カドミウムテルル(Cd
Te)やガリウムヒ素(GaAs)、カドミウムテルル
亜鉛(CZT)等で構成すると良い。そして、放射線検
出器4は、放射線が入射して減衰した場合、その減衰エ
ネルギー分の電荷を放射線の検出信号として出力するよ
うになっている。
【0025】図4は本実施の形態の放射線検査装置にお
ける信号の伝送回路を表す概略図である。この図4に示
すように、上記放射線検出器群4A,4Bは、それぞれ
対応する複数(この例では2つ)の信号処理装置(検出
信号処理手段群)7A,7Bに接続されている。これら
信号処理装置7A,7Bは、各放射線検出器4に対応し
て設けられたそれぞれのγ線弁別装置(検出信号処理手
段)7の集合体である。各放射線検出器4は、入力した
γ線が内部でエネルギー減衰したときに減衰エネルギー
に対応したエネルギーを有する検出信号を出力する。各
放射線検出器4から出力された検出信号は、対応するγ
線弁別装置7に入力され、ここで設定したエネルギーし
きい値に満たない信号は除去され、エネルギーしきい値
以上のもののみが検出データとして出力されるようにな
っている。これらγ線弁別装置7には、タイマ(時刻情
報発生手段)11に接続された制御装置12が接続して
おり、制御装置12はタイマ11から出力された時刻情
報を入力して各γ線弁別装置7に出力する。そして、各
γ線弁別装置7は、入力したγ線の検出信号の上記した
エネルギーの値(エネルギー検出値という)と、その検
出信号を出力した放射線検出器4の位置情報(アドレ
ス)と、時刻情報(例えば、検出信号がγ線弁別装置7
に入力されたときにγ線弁別装置7に入力された時刻情
報)とを含む検出データを後段のバッファ(記憶手段)
10a〜10fのいずれかに出力する。
【0026】信号処理装置7A,7Bからのγ線の検出
データは、それぞれ配線8A,8Bを経て集約され、切
替スイッチ9A,9Bを介しバッファ10a〜10fの
いずれかに入力されて、一時的に記憶される。切替スイ
ッチ9Aは、信号処理装置7Aからの検出データの出力
先をバッファ10a〜10cのいずれかに切替えるもの
で、その切替動作は、制御装置12により制御されるよ
うになっている(詳細は後述)。切替スイッチ9Bは、
信号処理装置7Bからの検出データの出力先をバッファ
10d〜10fのいずれかに切替えるもので、その切替
動作は、同様に、制御装置12により制御されるように
なっている(詳細は後述)。なお、この図4において、
繁雑防止のため、切替スイッチ9Bのみが制御装置12
に接続した状態を示したが、実際には切替スイッチ9A
も制御装置12に接続している。
【0027】バッファ10a〜10cの後段には、切替
スイッチ13A,14Aが、バッファ10d〜10fの
後段には、切替スイッチ13B,14Bが、それぞれ設
けられている。切替スイッチ13A及び14A、切替ス
イッチ13B及び14Bは、それぞれ互いの可動端子が
接続しており、これら4つの可動端子は、上記制御装置
12により、タイマ11から出力される時刻情報(例え
ば、パルス信号)に応じて切替制御されるようになって
いる。また、切替スイッチ14A,14Bの後段には、
配線15a〜15dを介してバス16A,16Bが接続
されている。詳細には、切替スイッチ14Aは、それぞ
れ配線15a,15bを介してバス16A,16Bに接
続しており、切替スイッチ14Bは、それぞれ配線15
c,15dを介してバス16A,16Bに接続してい
る。即ち、バッファ10a〜10fに記憶された検出デ
ータは、制御装置12による切替スイッチ13A,13
B,14A,14Bの適宜の制御(詳細は後述)によ
り、それぞれバス16Aにもバス16Bにも出力可能な
構成となっている。
【0028】バス16Aを経由した検出データは同時計
数装置17Aに、バス16Bを経由した検出データは同
時計数装置17Bにそれぞれ出力される。同時計数装置
17Aは、入力された記憶データを一時的に記憶する補
助メモリ18A(例えばDRAM等)と、この補助メモ
リ18Aの記憶データを基に同時検出データを演算処理
する演算処理装置(CPU)19Aと、この演算処理装
置19Aで得られた同時検出データを記憶する主メモリ
20A(例えばハードディスクドライブ等)とを備えて
いる。また、同時計数装置17Bも、同様に補助メモリ
18Bと、演算処理装置19Bと、主メモリ20Bとを
備えている。なお、演算処理装置19A,19Bでは、
入力された各検出データが、それに含まれる時刻情報を
基に同時判定され、ここで同時判定された検出データ同
士が、体内で1つのポジトロン(陽電子)の消滅によっ
て生じたγ線対のデータとして特定される。そして、演
算処理装置19A,19Bは、こうしたγ線対のデータ
を多数特定し、特定したγ線対の2つのγ線を検出した
各放射線検出器4の位置情報及びこれらの放射線検出器
4が出力した検出信号の個数(計数値)を、PET像の
作成に用いる情報(同時検出データ)として、主メモリ
20A,20Bに出力する。各放射線検出器の位置情報
は、図5に示したようなγ線対が入射した検出器位置の
対を示すファイル形式でそれぞれ主メモリ20A,20
Bに格納するようになっている。
【0029】そして、主メモリ20A,20Bに記憶さ
れた同時検出データは、例えばLAN(Local Area Net
work)等といったネットワーク21を介し、画像作成装
置22に出力される。画像作成装置22は、同時検出デ
ータを元に、放射線の発生頻度の空間分布を表す画像デ
ータ(被検者30に対する断層像データ)を作成し、P
ET像として再構成する。PET像は患部を含む断層像
である。PET像のデータは表示装置23に出力され、
表示される。なお、検出データ量が比較的少ない場合
や、演算処理装置19A,19Bにおける同時判定の処
理速度が特に要求されない場合には、補助メモリ18
A,18Bを設けず、バッファ10a〜10fの記憶デ
ータを直接主メモリ20A,20Bに格納し、演算処理
装置19A,19Bから主メモリ20A,20Bにアク
セスして同時判定を行っても良い。
【0030】ここで、詳細な説明は省略するが、本実施
の形態の放射線検査装置は、PET検査に加え、CT検
査(X線CT検査等)も併せて行うことができるように
なっている。先の図1において、35はX線を放射する
X線発生器で、このX線発生器35は、アーム36先端
に取付けられている。そして、このアーム36は、X線
発生器駆動装置37を介し、上記ケーシング3の側面に
取付けた略リング状(図1ではその断面を図示してい
る)のガイドレール38に対して走行可能に取付けられ
ている。これにより、X線発生器駆動装置37を駆動力
として、ガイドレール38に沿ってアーム36が移動す
ることにより、X線発生器35が、孔部6に挿入された
ベッド31に横たわる被検者30の周囲を周回するよう
になっている。また、X線発生器35から放射されたX
線は、X線発生器35の周回時、被検者30を介してX
線発生器35に対向する最も内側に配置された放射線検
出器4により検出される。
【0031】このとき、X線を検出する放射線検出器4
(最も内側のもの)は、図4に示すように、上記信号処
理装置7A又は7Bへの伝送経路と、X線検出信号処理
装置61への伝送経路とを切替える切替えスイッチ60
に接続している。これにより、最も内側の放射線検出器
4は、X線の検出信号をγ線の検出信号として出力しな
いよう、X線発生器35が被検者30を介して対向位置
に位置する僅かな時間だけ、X線検出信号処理装置(C
T信号処理装置)61に検出信号を出力するようになっ
ている。なお、こうした切替制御は、例えば、上記X線
発生器駆動装置37に内蔵されたエンコーダ(図示せ
ず)の出力信号を基にX線発生器35の位置を演算し、
これに対向する幾つかの放射線検出器4を特定すること
により可能となる。
【0032】そして、X線検出信号処理装置61の演算
結果(X線CT像の画像データ)は、最終的に画像作成
装置22に出力され、X線CT像として再構成されると
共に、上記PET像と合成されるようになっている。X
線CT像は、臓器や骨格等を含めた被検者30の断層像
を撮像したもので、このX線CT像に上記PET像を合
成することにより、被検者30の体内における病巣の位
置を視覚的に特定することができるようになっている。
【0033】以上の構成の本実施の形態の放射線検査装
置のPET検査時における動作を以下に説明する。PE
T検査時には、予め被検者30に検査目的に応じたPE
T用薬剤を投与(例えば注射)した後、PET用薬剤が
被検者30の体内に拡散して患部(例えば癌の患部)に
集積するのを待つ。薬剤が十分拡散した頃、被検者30
の横たわったベッド31を上記孔部6に挿入し、被検者
30の周囲を放射線検出器4で取り囲む。
【0034】例えば癌検査の場合を例に挙げて説明する
と、通常、PET用薬剤として18FDGを用いる。この
場合、被検者30の体内の癌病巣に集積したPET用薬
剤からは511[keV]のエネルギーを持つ無数のγ線
対が放出される。これらγ線は、任意の放射線検出器4
に入射して減衰すると、γ線の入射した放射線検出器4
は、γ線の減衰エネルギーに応じた検出信号を出力し、
各検出信号は、対応するγ線弁別装置7に出力される。
各γ線弁別装置7は、入力した検出信号に対して前述し
た処理を行い、エネルギー検出値、放射線検出器4の位
置情報及び時刻情報を含む検出データを出力される。
【0035】ここで、図6は、上記制御装置12による
信号伝送の経路切替の一例を表すタイムチャートであ
る。本実施の形態においては、制御装置12は、一例と
して以下のように上記切替スイッチ9A,9B,13
A,13B,14A,14Bを切替える。まず、各切換
スイッチ9A,9B,13A,13B,14A,14B
の切替えを指示する指令信号は、T[sec]周期(又は
Tの倍数[sec]周期)のタイミングで制御装置12か
ら出力される。
【0036】信号処理装置7Aの各γ線弁別装置7に入
力された検出信号は、上記のように「検出された時刻・
検出器位置・エネルギー検出値」の情報を有する検出デ
ータに変換されて出力される。このとき、切替スイッチ
9Aは、制御装置12によりT[sec]周期で切替えら
れ、ほぼ同一時間帯における信号処理装置7Aからの検
出データは、T[sec]周期で順次バッファ10a〜1
0cに割り振られる。その結果、図6(a)に示すよう
に、バッファ10aには、時刻0〜Tの間に信号処理装
置7Aからの検出データが記憶され、次のT秒間(時刻
T〜2Tの間)は、信号処理装置7Aからの検出データ
は、バッファ10bに記憶される。そして、その次のT
秒間(時刻2T〜3Tの間)は、信号処理装置7Aから
の検出データは、バッファ10cに記憶され、時刻3T
以降、以上の切替え動作を繰り返す。また、信号処理装
置7Bに関しても、時刻0〜Tの間の検出データはバッ
ファ10dに、時刻T〜2Tの間の検出データはバッフ
ァ10eに、時刻2T〜3Tの間の検出データはバッフ
ァ10fに記憶され、時刻3T以降、この切替え動作を
繰り返す。
【0037】次に、制御装置12の制御による切替スイ
ッチ13A,13B,14A,14Bの切替動作を説明
する。本例では、上記のようにバッファ10a〜10c
に検出データが記憶された後、例えば、時刻T以降、例
として切替スイッチ13Aを、T[sec]周期でバッフ
ァ10a→バッファ10b→バッファ10c→バッファ
10a・・・と繰り返し接続が切替わるよう制御し、同
時に切替スイッチ14Aを、T[sec]周期でバス16
A→バス16B→バス16A・・・と繰り返し接続が切
替わるよう制御する。また、同様に、バッファ10d〜
10fに検出データが記憶された後、例えば、時刻2T
以降、例として切替スイッチ13Bを、T[sec]周期
でバッファ10d→バッファ10e→バッファ10f・
・・と繰り返し接続が切替わるよう制御し、これと同時
に切替スイッチ14Bを、T[sec]周期でバス16A
→16B・・・と繰り返し接続が切替わるよう制御す
る。T[sec]は設定期間であり、切替スイッチ9A,9
B,13A,13B,14A,14Bは、設定毎に関係
する情報の送付先を切り替える。
【0038】即ち、図6(b)に示すように、バス16
Aに入力される検出データは、時刻T〜2Tの間はバッ
ファ10a、時刻2T〜3Tの間はバッファ10d、時
刻3T〜4Tの間はバッファ10c、時刻4T〜5Tの
間はバッファ10f、時刻5T〜6Tの間はバッファ1
0b、時刻6T〜7Tの間はバッファ10eからの検出
データが入力され、時刻7T以降、以上が繰り返され
る。また、バス16Bを見ると、図6(c)に示すよう
に、時刻2T〜3Tの間はバッファ10b、時刻3T〜
4Tの間はバッファ10e、時刻4T〜5Tの間はバッ
ファ10a、時刻5T〜6Tの間はバッファ10d、時
刻6T〜7Tの間はバッファ10cから、時刻7T〜8
Tの間はバッファ10fから、検出データがそれぞれ入
力され、時刻8T以降、以上が繰り返される。
【0039】このとき、図6(a)〜図6(c)に示す
ように、例えば時刻0〜Tの間の検出信号に基づく検出
データに注目すると、その間の検出データは全てバッフ
ァ10a,10dに一時的に記憶され、その後、時刻T
〜3Tの間にバス16Aを介して同時計数装置17Aに
出力される。また、例えば時刻T〜2Tの間の検出信号
に基づく検出データは、全てバッファ10b,10eに
一時記憶され、時刻2T〜4Tの間にバス16Bを介し
て同時計数装置17Bに出力される。即ち、以上の切替
動作により、本実施の形態では、信号処理装置7A,7
Bにおいて、同一時間帯に検出された検出信号に基づく
検出データは、最終的に、それぞれ同一のバスを経由し
て同じ同時計数装置に入力される。
【0040】その後、同時計数装置17A,17B(厳
密には演算処理装置19A,19B)は、同時判定処理
を漏れなく行い、それぞれ高精度なPET像の同時検出
データを作成しネットワーク21を介して断層像作成装
置22に出力する。そして、断層像作成装置22は、入
力した同時検出データを基に放射線の発生頻度の空間分
布を表す画像データを作成し、この画像データを元にP
ET像を再構成し表示装置23に表示出力する。なお、
前述したように、以上のPET像の再構成と共に、本実
施の形態においては、X線CT像も再構成され、最終的
に表示装置23に表示される断層像は、PET像及びX
線CT像の合成画像となる。
【0041】以上のように、本実施の形態においては、
各放射線検出器4から演算処理装置17A,17Bまで
の伝送経路を複数設け、複数の放射線検出器4で同一時
間帯に検出された検出信号に基づく検出データが、複数
の伝送経路を介して演算処理装置17A及び演算処理装
置17Bに設定期間毎に交互に入力されるようにする。
これにより、特別に容量の大きな配線やバスを設けずと
も実質的に演算処理装置までの信号伝送の容量及び速度
を向上させることができる。従って、仮に放射線検出器
4が飛躍的に増加しても、信号の伝送及び処理の速度の
低下を防止し、速やかにPET像を再構成することがで
きる。また、演算処理装置が複数設けられているので、
同時検出データの演算処理速度も向上させることがで
き、画像作成までに要する時間を短縮できる。このと
き、ほぼ同一時間帯に検出された検出データは、最終的
には全て同一の演算処理装置17A又は17Bに集約さ
れ、そこで同時判定処理を受けるので、作成される同時
検出データの信頼性が低下することはない。
【0042】また、本実施の形態によれば、画像作成装
置22に対し同時検出データを効率的に出力することが
でき、画像作成装置22におけるデータ記憶容量を軽減
することもできる。また、画像作成装置22に送信され
る同時検出データは時間帯毎に区切られたパケットとし
て送信されるため、時間毎に区切られた再構成画像を容
易に取得することができる。
【0043】また具体的には、例えば、通常、γ線弁別
装置から出力される検出データは、106〜107イベン
ト/秒程度のオーダーであり、一般的に、バッファへの
伝送速度は、約数十[Mbyte/sec]程度である。この場
合、上記した切替周期Tを、数ミリ秒〜数百ミリ秒程度
とすれば、1回当りに入力される検出データは、一般的
なバッファの容量で十分に記憶できると共に、次に検出
データが入力されるまでに、同時計数装置17A又は1
7Bに出力することが可能となる。
【0044】また、同時計数装置17A,17Bへの検
出データの伝送を、上記のように円滑に繰り返し行うた
めには、各同時計数装置17A,17Bへの検出データ
の伝送能力(バスの転送能力)が、信号処理装置7A,
7Bからバッファ10a〜10fへの伝送速度と同等で
あれば足り、本実施の形態では、例えば汎用のデータ転
送規格であるC−PCIバス等を用いれば十分足りる。
これにより、ほぼ同一の時間帯の時刻情報を有するγ線
検出に関する全データを、複数の伝送経路を経由させて
同一の同時計数装置に転送することができる。従って、
一般的な配線を用いても、実質的に伝送経路の容量を増
大させることができ、特に容量の大きなバッファやメモ
リ等を用いなくとも、今後、放射線検出器の数が更に増
加した場合にも、演算処理装置19A,19Bへのデー
タ伝送容量を十分に確保することができ、PET像の再
構成処理を速やかに行うことができる。本実施の形態に
よれば、従来の一般的なPET検査装置に比べ、同時計
数装置17A,17Bから画像作成装置22へのデータ
転送時間、画像作成装置17A,17Bにおけるデータ
保存容量が、共に著しく軽減された。
【0045】本発明の放射線検査装置の第2の実施の形
態を図7を用いて説明する。図7は、本発明の放射線検
査装置の第2の実施の形態における信号の伝送回路の概
略を表すブロック図である。但し、この図7において先
の各図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
この図7に示すように、本実施の形態と上記題1の実施
の形態との異なる点は、第1の実施の形態においては、
独立した6つのバッファ10a〜10fを設けたのに対
し、独立した2つのバッファ10A,10Bを設け、そ
の保存領域をそれぞれ3つづつに区画し、6つの保存領
域10Aa〜10Ac,10Ba〜10Bcを設けた点
である。また、本実施の形態においては、上記切替スイ
ッチ9A,9B,13A,13Bを省略している。その
他の構成は第1の実施の形態と同様である。
【0046】こうした構成の本実施の形態において、上
記バッファ10Aa〜10Ac,10Ba〜10Bc
は、それぞれ上記第1の実施の形態におけるバッファ1
0a〜10fに対応し、第1の実施の形態と同じ要領
で、例えば図8(a)に示すように、信号処理装置7A
からの検出データは全てバッファ10Aに出力され、時
刻0〜Tの間では保存領域10Aaに、時刻T〜2Tの
間では保存領域10Abに、時刻2T〜3Tの間では保
存領域10Acにそれぞれ記憶され、時刻3T以降、以
上を繰り返す。また、信号処理装置7Bからの検出デー
タは全てバッファ10Bに出力され、時刻0〜Tの間で
は保存領域10Baに、時刻T〜2Tの間では保存領域
10Bbに、時刻2T〜3Tの間では保存領域10Bc
に記憶され、時刻3T以降、これを繰り返す。
【0047】また、こうして各保存領域10Aa〜10
Acに記憶された検出データは、同時計数装置17A又
は17Bに出力される。第1の実施の形態と同様、制御
装置12による切替スイッチ14A,14Bの制御によ
り、例えば図8(b)に示すように、時刻T〜2Tの間
は保存領域10Aa、時刻2T〜3Tの間は保存領域1
0Ba、時刻3T〜4Tの間は保存領域10Ac、時刻
4T〜5Tの間は保存領域10Bc、時刻5T〜6Tの
間は保存領域10Ab、時刻6T〜7Tの間は保存領域
10Bbから、検出データがバス16Aに出力され、同
時計数装置17Aに出力される。時刻7T以降、以上が
繰り返される。また、切替スイッチ14A,14Bの制
御により、図8(c)に示すように、時刻2T〜3Tの
間は保存領域10Ab、時刻3T〜4Tの間は保存領域
10Bb、時刻4T〜5Tの間は保存領域10Aa、時
刻5T〜6Tの間は保存領域10Ba、時刻6T〜7T
の間は保存領域10Ac、時刻7T〜8Tの間は保存領
域10Bcから、それぞれ検出データがバス16Bに出
力され、同時計数装置17Bに出力される。時刻8T以
降、以上が繰り返される。
【0048】このように、第1の実施の形態と同様の伝
送を行う限りにおいては、必ずしも全て独立したバッフ
ァを設けずとも、バッファの保存領域を適宜分割して複
数の保存領域に区画することによって実現できる。ま
た、本実施の形態においては、第1の実施の形態におけ
る切替スイッチ9A,9B,13A,13Bを省略する
ことができる。本実施の形態においても第1の実施の形
態と同様の効果を得ることができる。
【0049】本発明の放射線検査装置の第3の実施の形
態を図9を用いて説明する。図9は、本発明の放射線検
査装置の第3の実施の形態における主記憶装置までの信
号伝送経路の概略を表すブロック図である。この図9に
示すように、本実施の形態と上記第1の実施の形態との
異なる点は、信号処理装置7Aの出力先として独立した
バッファ50a,50bを設け、これらバッファ50
a,50bへの出力切替を行う切替スイッチ40Aを設
けた点である。また、同様に、信号処理装置7Bの出力
先として独立したバッファ50c,50dを設け、これ
らバッファ50c,50dへの出力切替を行う切替スイ
ッチ40Bを設けている。切替スイッチ40A,40B
は、制御装置12により、タイマ11の時刻に基づき制
御されるようになっている。そして、バス16Aには、
配線15a,15cを介し、それぞれバッファ50a,
50cに記憶された検出データが出力され、バス16B
には、配線15b,15dを介し、それぞれバッファ5
0b,50dに記憶された検出データが出力される。そ
の他の構成は、前述の第1の実施の形態と同様である。
【0050】本実施の形態において、切替スイッチ40
A,40Bは、互いに同様の動きをするよう、例えば、
切替周期Tで切替られるようにする。即ち、時刻0〜T
の間では、切替スイッチ40A,40Bは、それぞれバ
ッファ50a,50cに接続して共にバス16Aに出力
される検出データを信号処理装置7A,7Bから伝送す
る。そして、時刻T〜2Tの間でこれらバッファ50
a,50cの検出データが、バス16Aに集約され、同
時計数装置17Aに出力される。また、この時刻T〜2
Tにおいて、切替スイッチ40A,40Bは、それぞれ
バッファ50b,50dに切替えられ、共にバス16B
に出力される検出データを信号処理装置7A,7Bから
伝送する。そして、次の時刻2T〜3Tの間にこれらの
検出データをバス16Bを介して同時計数装置17Bに
出力すると共に、切替スイッチ40A,40Bの切替わ
りにより、時刻3T〜4Tの間に出力されるデータをバ
ッファ50a,50cに伝送する。こうした動作の繰り
返しにより、各バッファ50a〜50dは、周期Tでデ
ータの記憶、出力を繰り返し、ほぼ同一時間帯のデータ
は、全て集約され、最終的に同一の同時計数装置17A
又は17Bに入力されるようになっている。
【0051】本実施の形態においても第1及び第2の実
施の形態と同様の効果を得ることができると共に、予め
バスとバッファとの対応を取っているため、第1及び第
2の実施の形態に比べて同時計数装置17A,17Bま
での伝送経路を簡略化することができる。また、第2の
実施の形態のように、データを受信するバッファ内部の
保存領域を考慮する必要もない。
【0052】本発明の放射線検査装置における放射線検
出器群の分割に関する変形例を図10を用いて説明す
る。図10は、本変形例における放射線検出器群の分割
状態の一例を表す図で、先の図2に対応する図である。
本変形例においては、この図10に示すように、多層の
リング状に配設した各放射線検出器4を、周方向に4等
分して放射線検出器群4a〜4dとし、各々対応する複
数の(この例では4つの)信号処理装置(図示せず)に
接続している(但し、この例では4つに分割する例を示
したが、これに限られず、周方向に複数に分割すれば良
い)。このように、リング状に配設した放射線検出器4
を周方向に分割することにより、互いにほぼ反対方向
(厳密には180±0.6°)に放射されるγ線対が、
同一の放射線検出器群に入射することがなくなる。その
ため、ある1つの放射線検出器群で検出された検出信号
同士が、上記演算処理装置19A,19Bにて同時判定
された場合、その事象として考えられるケースは、以下
の3つである。 被検者30体内の異なる発生源から放射されたγ線
が、偶発的に同時(設定した時間範囲内)に検出された
場合(偶発事象) 被検者30体内での散乱により、進行方向が変わった
γ線が同時(設定した時間範囲内)に検出された場合
(散乱事象) 一つのγ線が、同じ放射線検出器群内の複数の放射線
検出器4で減衰した場合 以上3つのケースにおいて、及びのケースでは、同
時判定されたデータはγ線対の検出結果に基づくもので
はなく、PET像のノイズとなる成分である。それに対
し、のケースは元々一つのγ線の検出結果による事象
なので、真の成分である可能性がある。本変形例のよう
に、リング状に配設した放射線検出器4を、周方向に複
数の放射線検出器群に分割することにより、同一の放射
線検出器群の検出結果が同時判定された場合、その事象
が上記3つケースのいずれかによるものであると判定す
ることができる。
【0053】そこで、各放射線検出器群4a〜4dにそ
れぞれ対応して信号処理装置(図示せず)を複数(この
例では4つ)設け、それら複数の信号処理装置内部で、
予めそれぞれγ線の検出信号を同時判定することによ
り、後段の信号伝送回路に出力するデータ量を軽減する
ことが可能となる。この場合、例えば各信号処理装置の
γ線弁別装置に予めエネルギーしきい値を設定してお
き、同時判定された検出信号のエネルギー検出値の合計
が、しきい値の範囲内であれば上記のケース、しきい
値の範囲外であれば上記又はのケースと判定するこ
とができる。又はのケースと判定された場合、その
信号を信号処理装置内で除去し、のケースと判定され
た場合、その検出データを後段の信号伝送回路に出力す
る。また、のケースと判定した場合、それぞれのエネ
ルギー検出値を基に、初期入射したγ線の検出信号と推
定される検出信号を出力するようにすることもできる。
【0054】なお、以上の各実施の形態及び変形例にお
いて、信号処理装置数、バッファ数、バッファの保存領
域の分割数等は、以上に限られず、例えばバスの集約本
数や検出データの転送速度に応じて適宜変更して構わな
い。例えば、C−PCIバスを用いた場合、配線20本
程度まで集約できるため、信号処理装置数もそれに応じ
て増設可能である。また、以上において、バス16A,
16Bを同時計数装置17A,17Bに対応して備える
構成を説明したが、バスを1つにまとめて構成しても良
い。また、同時計数装置を2つ設けた場合を例に説明し
たが、更に多数設けても良いし、データ量が比較的少な
い場合は、1つ設ける構成としても構わない。要する
に、同時装置までの信号伝送経路を、振り分けてやるこ
とにより、伝送経路の許容値を超えることなく円滑に信
号伝送を行うことができる構成とすれば良い。また、各
切替スイッチの切替制御に関しても、必ずしも図6や図
8に示したパターンに限られる必要はない。なお、以上
の実施例では同時計数装置から断層像の再構成に用いら
れる同時検出データを画像作成装置に出力し、画像作成
装置において同時検出データを基に画像データを作成し
PET像を表示しているが、同時計数装置内部で同時検
出データを作成するだけでなく、同時検出データから画
像データを作成し、その画像データを基本データと見な
して出力する機能を有しても良い。この場合画像作成装
置の機能が軽減される。
【0055】また、以上においては、X線CT像を作成
し、PET像と合成可能な放射線検査装置を例として説
明したが、X線CT像の作成機能は必ずしも必要なく、
言うまでもなく単なるPET装置にも本発明は適用でき
る。勿論、本発明の信号伝送経路に関する思想は、一般
的なX線CT検査装置等、他の種の放射線検査装置にも
適用可能である。また、較正線源を備え、トランスミッ
ション像の撮影を行う構成の放射線検査装置にも適用可
能である。
【0056】更に、上記のPET及びX線検査は、被検
者30の全身に渡って実施する場合もあるし、被検者3
0の患部の位置が予め他の検査によってある程度特定さ
れている場合には、その特定された患部の位置の近傍に
対し実施することもある。更に、検査によっては、事前
に被検者30にPET用薬剤を投与せず、PET用薬剤
をベッド31上に横たわった被検者30に投与すること
もあるし、投与しながら検査を行うこともある。これら
の場合も同様の効果を得る。また、図2に示したよう
に、放射線検出器4を、一番内側のものを基点として半
径方向に直線状に多層配置したが、これにも限られず、
半径方向に千鳥配置する構成としても構わない。また、
放射線検出器4を多層配置とせず、単に単層でリング状
に配置する構成の放射線検査装置にも本発明は、勿論適
用可能である。これらの場合も、同様の効果を得ること
ができる。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、情報伝送容量のより小
さい伝送路を用いても検出データの伝送速度を増大で
き、ある1つの演算処理装置は被検体の断層像データの
作成に用いられる情報を短時間に得ることができる。演
算処理装置が複数設けられているため、検出データの処
理速度も増大できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放射線検査装置の第1の実施の形態の
撮像装置の全体構造を表す概略図である。
【図2】図1中II−II断面による断面図である。
【図3】本発明の放射線検査装置の第1の実施の形態に
おける放射線検出器の支持構造を表す斜視図である。
【図4】本発明の放射線検査装置の第1の実施の形態に
おける信号の伝送回路を表す概略図である。
【図5】本発明の放射線検査装置の第1の実施の形態に
おける、同時検出データの保存形式を概略的に表す概念
図である。
【図6】本発明の放射線検査装置の第1の実施の形態に
おける信号伝送の経路切替のタイムチャートの一例であ
る。
【図7】本発明の放射線検査装置の第2の実施の形態に
おける信号の伝送回路の概略を表すブロック図である。
【図8】本発明の放射線検査装置の第2の実施の形態に
おける信号伝送の経路切替のタイムチャートの一例であ
る。
【図9】本発明の放射線検査装置の第3の実施の形態に
おける主記憶装置までの信号伝送経路の概略を表すブロ
ック図である。
【図10】本発明の放射線検査装置における放射線検出
器群の分割状態の一変形例を表す図で、図2に対応する
図である。
【符号の説明】
4 放射線検出器 4a〜d 放射線検出器群 4A,B 放射線検出器群 7 γ線弁別装置(検出信号処理手段) 7A,B 信号処理装置(検出信号処理手段群) 10a〜f バッファ(記憶手段) 10A,B バッファ(記憶手段) 10Aa〜c 保存領域(記憶手段) 10Ba〜c 保存領域(記憶手段) 11 タイマ(時刻情報発生手段) 12 制御装置 13A,B 切替スイッチ(切替手段) 14A,B 切替スイッチ(切替手段) 19A,B 演算処理装置 22 画像作成装置 35 X線発生器 40A,B 切替スイッチ(切替手段) 50a〜d バッファ(記憶手段) 60 X線発生器 61 X線検出信号処理装置(CT信号処理装
置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 雄一郎 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 北口 博司 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 小嶋 進一 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 (72)発明者 横井 一磨 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発研究所内 Fターム(参考) 2G088 EE02 FF04 KK27

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体からのγ線を検出して検出信号を出
    力する複数の放射線検出器と、 前記放射線検出器毎に設けられ、前記検出信号を入力し
    て、少なくとも前記検出信号を出力した前記放射線検出
    器の位置情報及び前記検出信号に対する時刻情報を含む
    検出データを出力する複数の検出信号処理手段と、 これら複数の検出信号処理手段がグループ分けされて形
    成される複数の検出信号処理手段群毎に設けられ、前記
    各検出信号処理手段からそれぞれ出力された各々の前記
    検出データを前記検出信号処理手段群毎に記憶する複数
    の記憶手段と、これら複数の記憶手段に記憶された前記
    検出データを基に、前記被検体の断層像データの作成に
    用いる情報を出力する複数の演算処理装置と、 前記複数の演算処理装置から出力された前記情報を基
    に、前記断層像データを作成する画像作成装置と、 前記記憶手段毎に設けられ、前記複数の記憶手段に設定
    された期間内に記憶されたそれぞれの前記検出データ
    を、前記複数の演算処理装置に対して前記設定期間毎に
    切り替えて伝送する複数の切替手段とを備えたことを特
    徴とする放射線検査装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の放射線検査装置において、
    前記切替手段を前記設定期間毎に切り替える制御を行う
    制御装置を備えたことを特徴とする放射線検査装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の放射線検査装置にお
    いて、前記各検出信号処理手段に前記時刻情報を出力す
    る時刻情報発生手段を備えたことを特徴とする放射線検
    査装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の放射線検査装置において、
    前記制御装置は、前記時刻情報発生手段から出力された
    時刻情報に基づいて前記切替手段を前記設定期間毎に切
    り替えることを特徴とする放射線検査装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項記載の放射線
    検査装置において、前記検出信号処理手段は、エネルギ
    ーがエネルギー設定値未満である前記検出信号を除去す
    ると共に、エネルギーが前記エネルギー設定値以上であ
    る前記検出信号に対し、少なくとも前記位置情報、前記
    時刻情報を前記検出データとして出力することを特徴と
    する放射線検査装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1項記載の放射線
    検査装置において、前記複数の放射線検出器は、略環状
    に配置され、かつその径方向及び軸方向に多層に配置さ
    れていることを特徴とする放射線検査装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の放射線検査装置において、
    前記略環状に配設された複数の放射線検出器は、それぞ
    れの前記検出信号処理手段群に対応する複数の放射線検
    出器群に分割されていることを特徴とする放射線検査装
    置。
  8. 【請求項8】被検体からのγ線を検出して検出信号を出
    力する複数の放射線検出器と、 前記放射線検出器毎に設けられ、前記検出信号を入力し
    て、少なくとも前記検出信号を出力した前記放射線検出
    器の位置情報及び前記検出信号に対する時刻情報を含む
    検出データを出力する複数の検出信号処理手段と、 これら複数の検出信号処理手段がグループ分けされて形
    成される複数の検出信号処理手段群毎に設けられ、前記
    各検出信号処理手段からそれぞれ出力された各々の前記
    検出データを前記検出信号処理手段群毎に記憶する複数
    の記憶手段と、 これら複数の記憶手段に記憶された前記検出データを入
    力し、これらの前記検出データのうち、前記時刻情報の
    差が設定時間以内に入る複数対の前記検出データを用い
    て、前記被検体の断層像データの作成に用いる情報を作
    成し、作成されたその情報を出力する複数の演算処理装
    置と、 前記複数の演算処理装置から出力された前記情報を基
    に、前記断層像データを作成する画像作成装置と、前記
    記憶手段毎に設けられ、前記複数の記憶手段に設定され
    た期間内に記憶されたそれぞれの前記検出データを、前
    記複数の演算処理装置のうちで前記設定期間毎に切り替
    えて伝送する複数の切替手段とを備えたことを特徴とす
    る放射線検査装置。
  9. 【請求項9】請求項1〜8のいずれか1項記載の放射線
    検査装置において、PET検査を行うことを特徴とする
    放射線検査装置。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれか1項記載の放射
    線検査装置において、X線発生器と、前記放射線検出器
    に接続したCT信号処理装置とを更に有し、CT検査を
    行うことを特徴とする放射線検査装置。
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