JP2003270208A - 試料ホルダ、レーザアブレーション装置、レーザアブレーション方法、試料分析装置、試料分析方法及び試料ホルダ用保持台 - Google Patents

試料ホルダ、レーザアブレーション装置、レーザアブレーション方法、試料分析装置、試料分析方法及び試料ホルダ用保持台

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JP2003270208A
JP2003270208A JP2002069916A JP2002069916A JP2003270208A JP 2003270208 A JP2003270208 A JP 2003270208A JP 2002069916 A JP2002069916 A JP 2002069916A JP 2002069916 A JP2002069916 A JP 2002069916A JP 2003270208 A JP2003270208 A JP 2003270208A
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JP2002069916A
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Masahiro Oishi
昌弘 大石
Keiichi Fukuda
啓一 福田
Tomoo Yoshida
知生 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザアブレーション−ICP質量分析また
はレーザアブレーション−ICP発光分析で粉末試料を
分析する際に少量でも分析することができしかも時間が
かからずに簡単に分析準備ができる試料ホルダを提供す
る。また、レーザアブレーション装置、レーザアブレー
ション方法、試料分析装置、試料分析方法、及び試料ホ
ルダ用保持台を提供する。 【解決手段】 この試料ホルダ10は、試料基台11に
形成された孔12または凹部を覆うようにして粘着テー
プ13を試料基台に貼り、試料1を孔または凹部に対応
した領域内の粘着面13aに付着させて固定できるよう
に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザアブレーシ
ョン−ICP質量分析装置・方法(LA−ICP−M
S)またはレーザアブレーション−ICP発光分析装置
・方法(LA−ICP−AES)に用いて好適な粉末状
等の試料用の試料ホルダに関し、更に、この試料ホルダ
を用いたレーザアブレーション装置、レーザアブレーシ
ョン方法、試料分析装置、試料分析方法及び試料ホルダ
用保持台に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザアブレーション−ICP質量分析
(LA−ICP−MS)及びレーザアブレーション−I
CP発光分析(LA−ICP−AES)は、産業、学術
分野等における固体の無機分析方法として用いられてい
る。レーザアブレーション(LA)とは、分析対象の固
体試料に対しレーザ光を照射することで固体試料を前処
理なしでICP質量分析(ICP−MS)装置、ICP
発光分析(ICP−AES)装置に直接導入するための
ものである。また、ICPとは、高周波誘導結合プラズ
マであり、このプラズマをICP質量分析、ICP発光
分析において発光光源やイオン源としている。
【0003】分析対象の試料の形態としては、バルク試
料や薄膜試料が一般的であり、粉末試料の場合は、粉末
に荷重を加えて成形する方法、または試料粉末をガラス
に融解し円盤状にするガラスビード法を用いるのが一般
的である。
【0004】しかしながら、粉末試料を加圧成形やガラ
スビード化するには試料の量を多量に必要とし、分析対
象の試料が、数粒しかない場合、分析を行うことができ
ないという欠点がある。特に、LA−ICP−MSは、
レーザビーム径を絞って10μm程度の領域においても
分析を行うことができるという特徴があるが、加圧成形
法やガラスビード法では、かかる特徴を生かすことがで
きず、また、特別な装置が必要であり、試料作成に手間
がかかり、分析準備に時間を要していた。また、ガラス
ビード化する場合は融剤を用いるため、融剤も一緒に分
析してしまうという欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述のよう
な従来技術の問題に鑑み、レーザアブレーション−IC
P質量分析またはレーザアブレーション−ICP発光分
析等において粉末試料のような固定の困難な試料を分析
する際に少量でも分析することができ、しかも時間がか
からずに簡単に分析準備ができる試料ホルダ、試料分析
装置、試料分析方法及び試料ホルダ用保持台を提供する
ことを目的とする。
【0006】また、粉末試料のような固定の困難な試料
について分析のためレーザアブレーションを実行でき、
しかも少量でも実行できるレーザアブレーション装置及
びレーザアブレーション方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による試料ホルダは、試料基台に形成された
孔または凹部を覆うようにして粘着テープを前記試料基
台に貼り、試料を前記孔または前記凹部に対応した領域
内で前記粘着テープに付着させて固定できるように構成
したことを特徴とする。
【0008】この試料ホルダによれば、試料形態が粉
末、小薄片、細片等のために固定することが困難な試料
を孔または凹部に対応した領域内の粘着テープに付着さ
せて固定できるので、固定の困難な試料の分析が可能と
なり、また、分析試料が少量であっても分析できる。更
に、粘着テープを試料基台に貼り付け、試料を粘着テー
プに付着させるだけでよいので、時間がかからずに簡単
に分析準備ができる。
【0009】また、前記試料が付着する粘着テープの粘
着面に剥離容易なフィルムまたはシートが貼り付けられ
ていることにより、試料ホルダの使用前において粘着面
を塵埃等のコンタミネーションから保護でき、また、試
料ホルダの取り扱いが容易となる。
【0010】また、前記粘着テープが片面に粘着面を有
し、前記孔を通して露出した前記粘着面に前記試料が付
着するようにできる。また、前記粘着テープが両面に粘
着面を有し、前記粘着面のいずれか一方に前記試料が付
着するようにできる。この場合、粘着テープが孔または
凹部を覆った側の粘着面に試料を付着させたとき、試料
と反対側に孔または凹部が位置するので、レーザビーム
を照射したとき、粘着テープが損傷しても、試料ホルダ
を載せた保持台等から分析を妨害する成分が発生するこ
とを防止できる。なお、保持台等に試料基台の孔に対応
して孔や凹みがあれば、粘着テープが試料基台の裏面側
にあり孔を通して露出した粘着面に試料を付着させたと
きでも、上記妨害成分の発生を防止できる。
【0011】また、前記試料がレーザアブレーション−
ICP質量分析またはレーザアブレーション−ICP発
光分析における分析対象の試料であることが好ましく、
レーザビーム径を絞って微小領域での分析が可能であ
る。
【0012】また、前記粘着テープの構成成分が炭素、
窒素、酸素及び水素のみであることが好ましく、特に、
ICP質量分析およびICP発光分析では、これらの元
素は分析できない元素であるから、粘着テープにレーザ
ビームが照射されても分析の妨害とはならない。
【0013】また、本発明によるレーザアブレーション
装置は、上述の試料ホルダにより固定された試料に対し
レーザビームを照射しレーザアブレーションを行うよう
に構成したことを特徴とする。
【0014】このレーザアブレーション装置によれば、
試料形態が粉末、小薄片、細片等のためレーザアブレー
ションが困難な試料でもレーザアブレーションが可能と
なり、また、分析試料が少量であってもレーザアブレー
ションが可能である。
【0015】また、上述のレーザアブレーション装置に
おいて、前記試料ホルダに固定された試料を前記レーザ
ビームを照射する側から前記試料を観察するようにした
モニタ手段と、前記試料ホルダの表面側に光を照射する
ようにした照射手段と、を備えることが好ましく、これ
により、試料を実体顕微鏡像で観察できる。また、前記
試料ホルダに固定された試料を前記レーザビームを照射
する側から前記試料を観察するようにしたモニタ手段
と、前記試料ホルダの粘着テープの裏面側に光を照射す
るようにした照射手段と、を備えることが好ましく、こ
れにより、試料を透過光像で観察できる。この場合、試
料ホルダの粘着テープは光透過性であることが好まし
い。なお、上述の照射手段は、試料の実体顕微鏡像及び
透過光像の両方を得るために試料ホルダの両面側から照
射するようにしてもよい。
【0016】また、本発明による試料分析装置は、上述
のレーザアブレーション装置から導入された試料を分析
するように構成したことを特徴とする。これにより、試
料形態が粉末、小薄片、細片等のために固定することが
困難な試料の分析が可能となり、また、分析試料が少量
であっても分析できる。また、粘着テープを試料基台に
貼り付け試料を粘着テープに付着させるだけでよいの
で、時間がかからずに簡単に分析準備ができる。このた
め、分析に要する時間を短縮できる。なお、試料分析装
置は、レーザアブレーション−ICP質量分析装置また
はレーザアブレーション−ICP発光分析装置として構
成できる。
【0017】また、本発明によるレーザアブレーション
方法は、試料ホルダにおいて孔または凹部が形成された
試料基台に前記孔または前記凹部を覆うようにして粘着
テープを貼り付ける工程と、固定の困難な試料を前記孔
または前記凹部に対応した領域内で前記粘着テープに付
着させて固定する工程と、前記試料ホルダを試料チャン
バ内にセットする工程と、前記固定された試料に対しレ
ーザビームを照射しレーザアブレーションを行う工程
と、を含むことを特徴とする。
【0018】このレーザアブレーション方法によれば、
試料形態が粉末、小薄片、細片等のためレーザアブレー
ションが困難な試料でもレーザアブレーションが可能と
なり、また、分析試料が少量であってもレーザアブレー
ションが可能である。
【0019】また、本発明による試料分析方法は、上述
のレーザアブレーション方法によりレーザアブレーショ
ンが行われた試料について分析を実行する工程を含むこ
とを特徴とする。
【0020】この試料分析方法によれば、試料形態が粉
末、小薄片、細片等のため分析が困難な試料の分析が可
能となり、また、分析試料が少量であっても分析でき
る。更に、粘着テープを試料基台に貼り付け試料を粘着
テープに付着させるだけでよいので、時間がかからずに
簡単に分析準備ができる。このため、分析に要する時間
を短縮できる。
【0021】なお、上記試料ホルダの粘着テープの表面
側に光を照射しながら、レーザビームを照射する側から
試料を観察することで、試料の実体顕微鏡像を得ること
ができる。また、上記試料ホルダの粘着テープの裏面側
に光を照射しながら、レーザビームを照射する側から試
料を観察することで、試料の透過光像を得ることができ
る。また、試料ホルダの粘着テープの両面に光を照射す
ることで、試料の実体顕微鏡像及び透過光像を得ること
ができる。
【0022】また、前記試料の分析は、ICP質量分析
またはICP発光分析であることが好ましく、レーザビ
ーム径を絞って微小領域での分析が可能である。
【0023】また、本発明による試料ホルダ用保持台
は、上述の試料ホルダを上記試料分析装置に保持するた
めの保持台であって、前記試料ホルダを所定の位置に位
置決めるための位置決め手段を備えることを特徴とす
る。この試料ホルダ用保持台によれば、試料分析装置内
において試料ホルダを同じ位置に保持することができる
ので、常に一定の条件で分析を行うことができる。
【0024】また、前記試料ホルダの試料基台の孔に対
応して形成された貫通孔または凹部を備えることが好ま
しい。貫通孔を備えることで、上述のように粘着テープ
の裏面側から試料に光を照射することができ、試料の透
過光像の観察が可能となる。また、貫通孔または凹部の
存在で、試料にレーザビームを照射したとき、粘着テー
プが損傷しても試料ホルダを保持した保持台から分析を
妨害する成分が発生することを防止できる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明による第1及び第2
の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0026】〈第1の実施の形態〉
【0027】図1は、第1の実施の形態による試料ホル
ダの斜視図(a)、及び側断面図(b)である。図1
(a),(b)に示すように、試料ホルダ10は、孔1
2が形成された矩方形状の試料基台11と、孔12を覆
うようにして試料基台11の裏面11bに貼り付けられ
た粘着テープ13と、を備え、レーザアブレーション−
ICP質量分析またはレーザアブレーション−ICP発
光分析のために粉末試料1を固定するものである。
【0028】試料基台11は、プラスチック材料、金属
材料、ガラス材料等の比較的薄い平板から構成される
が、加工容易性からプラスチック材料が好ましい。ま
た、粘着テープ13は、片面のみに粘着面13aが形成
されているが、両面(13a、13b)に粘着面が形成
されているものでもよい。
【0029】図1(a),(b)のように、試料ホルダ
10では、試料基台11の表面11a側に孔12内で粘
着テープ13の粘着面13aが露出する。この露出した
粘着面13aに分析対象の粉末試料1を付着させること
で試料ホルダ10に粉末試料1を容易に固定できる。
【0030】従って、粉末試料1を一粒や二粒等の粒単
位で簡単に試料ホルダ10に固定できるので、分析対象
の試料がごく少量でもレーザアブレーションが可能であ
り、分析が可能となる。また、粘着テープ13を試料基
台11に貼り付け、粉末試料1を粘着テープ13の粘着
面13aに付着させるだけで試料の分析準備が完了する
ので、従来の成形法やガラスビード法に比べ時間がかか
らずに簡単に分析の準備ができ、その結果、分析に要す
る時間を短縮でき、分析を効率的に実行できる。また、
分析対象の試料1の形態は、粉末に限らず、小薄片、細
片等であってもよく、固定の困難な形態の試料を簡単か
つ確実に固定できる。
【0031】また、粘着テープ13を試料基台11から
引き剥がし取り去ることで試料基台11を繰り返して使
用でき、コストがかからない。また、この引き剥がしの
ため、図のように粘着テープ13の一端13c側を試料
基台11からはみ出すように貼り付けることで、分析完
了後に粘着テープ13を試料基台11から簡単に引き剥
がすことができる。
【0032】なお、図1において試料基台11の表面1
1aとは、レーザアブレーション−ICP質量分析また
はレーザアブレーション−ICP発光分析のために、レ
ーザビームが照射される側をいう。
【0033】次に、図2により図1の変形例の試料ホル
ダを説明する。図2は、本変形例による試料ホルダの斜
視図(a)、及び側断面図(b)である。
【0034】図2(a),(b)に示すように、試料ホ
ルダ20は、孔12が形成された矩方形状の試料基台1
1と、孔12を覆うようにして試料基台11の表面11
aに貼り付けられた粘着テープ23と、を備え、図1と
同様に、レーザアブレーション−ICP質量分析または
レーザアブレーション−ICP発光分析のために粉末試
料1を固定するものである。また、粘着テープ23は両
面に粘着面23a、23bが形成されている。
【0035】図2(a),(b)のように、試料ホルダ
20では、試料基台11の表面11aに粘着テープ13
の粘着面13bを貼り付け、試料基台11の表面11a
側で孔12に対応する領域内の粘着面13aに分析対象
の粉末試料1を付着させることで試料ホルダ20に粉末
試料1を容易に固定することができる。
【0036】従って、粉末試料1を一粒や二粒等の粒単
位で簡単に試料ホルダ20に固定できるので、分析対象
の試料がごく少量でもレーザアブレーションが可能であ
り、分析が可能となる。また、粘着テープ23を試料基
台11に貼り付け試料1を粘着テープ23の粘着面13
aに付着させるだけで試料の分析準備が完了するので、
従来の成形法やガラスビード法に比べ時間がかからずに
簡単に分析の準備ができ、その結果、分析に要する時間
を短縮でき、分析を効率的に実行できる。
【0037】次に、図3により図2の変形例の試料ホル
ダを説明する。図3は、本変形例による試料ホルダの斜
視図(a)、及び側断面図(b)である。
【0038】図3(a),(b)に示すように、試料ホ
ルダ30は、凹部32が形成された矩方体形状の試料基
台31と、凹部32を覆うようにして試料基台31の表
面31aに貼り付けられた粘着テープ23と、を備え、
図1と同様に、レーザアブレーション−ICP質量分析
またはレーザアブレーション−ICP発光分析のために
粉末試料1を固定するものである。また、粘着テープ2
3は両面に粘着面23a、23bが形成されている。ま
た、試料基台31は、図1,図2の試料基台11よりも
厚く構成されており、貫通孔ではなく、底のある凹部3
2が形成されている。
【0039】図3(a),(b)のように、試料ホルダ
30では、試料基台31の表面31aに粘着テープ23
の粘着面23bを貼り付け、試料基台31の表面31a
側で凹部32に対応する領域内の粘着面23aに分析対
象の粉末試料1を付着させることで試料ホルダ30に粉
末試料1を容易に固定することができる。これにより、
図2と同様の効果を得ることができる。なお、試料ホル
ダ30の凹部32が貫通孔に形成されてもよいことは勿
論である。
【0040】図2,図3の試料ホルダ20,30では、
試料1が固定された粘着テープ23の裏面(23b)側
の下方に孔12または凹部32による空間が存在するの
で、レーザビームを試料1に照射したとき、粘着テープ
23が損傷し孔等ができても、試料ホルダを載せた装置
側の保持台等から分析を妨害する成分が発生することは
ない。
【0041】また、図1の試料ホルダ10を直接に装置
側の保持台等に載せて同様の問題が生じるおそれのある
ときは、図4の側断面図に示すように、図1の試料ホル
ダ10を孔19aのある試料台19の上に孔19aが試
料基台11の孔12と対応するように載せた状態で図の
上方からレーザビームを照射することが好ましく、上記
妨害成分の発生を防止できる。この場合、粘着テープ1
3の裏面13b側も粘着面とすることで試料ホルダ10
を試料台19に貼り付けるようにしてもよい。
【0042】また、図1〜図3の試料ホルダ10,2
0,30において試料1を固定する前の粘着面13a,
23aに剥離容易なフィルムを貼り付けておくことが好
ましい。これにより、試料ホルダ10,20,30を分
析に使用する前に粘着面13a、23aにごみやほこり
等が付着することを防止でき、また、試料ホルダの取り
扱いが容易となる。なお、図2の場合は、試料ホルダ2
0の孔12内の粘着面23bにも剥離容易なフィルムを
貼り付けることが好ましい。
【0043】また、粘着テープとは、一般に、セロハ
ン、紙、布、プラスチックフィルム、アルミ箔等からな
る比較的薄い基材に粘着剤を塗布して粘着面を形成し、
この粘着剤からなる粘着面を物体表面に押し付けること
で貼り付け可能であり、比較的簡単に引き剥がし可能な
ものをいうが、本実施の形態では、粘着テープは、炭
素、窒素、酸素、水素のみからなるセロハンテープまた
はアセテートテープ(メンディングテープ)が好まし
い。
【0044】〈第2の実施の形態〉
【0045】次に、第2の実施の形態として、図1乃至
図4の試料ホルダにより固定した試料のレーザアブレー
ション−ICP質量分析(以下、「LA−ICP−M
S」という。)を行うLA−ICP−MS装置を図5乃
至図7により説明する。図5は、第2の実施の形態によ
るLA−ICP−MS装置を概略的に示す図であり、図
6は図5の試料ホルダを保持するための保持台を示す斜
視図であり、図7は図6の保持台の側断面図である。
【0046】図5に示すように、LA−ICP−MS装
置50は、図1の試料ホルダ10に固定された分析対象
の試料1に対しレーザビームを照射しレーザアブレーシ
ョンを行うレーザアブレーション(LA)装置51と、
LA装置51から送られた試料をプラズマに導入して質
量分析を行うICP質量分析装置52と、を備える。
【0047】LA装置51は、図5のように、レーザユ
ニット101から所定の波長で出射したレーザビームが
ミラー102,103で反射し、波長変換素子104で
波長を半減され、波長変換素子105で更に波長を半減
され、ミラー106,107,108で反射し、レンズ
109を通り、ビームスプリッタ110で反射して試料
チャンバ112内の試料ホルダ10の試料1へと向かう
ようになっている。また、CCDカメラ111によりビ
ームスプリッタ110を介して試料チャンバ112内の
試料ホルダ10に固定された試料1を観察できるように
なっている。また、この観察時に光源(図示省略)から
試料ホルダ10の粘着面13a側に光を照射し、試料1
を実体顕微鏡像で観察できる。
【0048】レーザユニット101は、例えば、波長1
064nmのNd−YAGレーザから構成でき、波長1
064nmのレーザビームを波長変換素子104で波長
を532nmとし、更に波長変換素子105で266n
mとし、波長266nmのレーザビームを試料に照射で
きる。
【0049】試料チャンバ112は、試料ホルダ10を
保持するための保持台60を所定位置に収容可能になっ
ている。保持台60は試料チャンバ112内でXYステ
ージ(図示省略)により2次元的にXY方向に微動調整
が可能になっている。
【0050】保持台60は、図6、図7に示すように、
略円盤状に構成され、試料ホルダ10の試料基台11が
はめ込むことができるように凹んで形成された凹状部6
1と、凹状部61に形成された貫通孔62と、試料ホル
ダ10を保持台60の所定位置に位置決めするために凹
状部61にはめ込まれた試料基台11の端面11cが当
接するように突き出た一対の位置決め部63と、を備え
る。
【0051】保持台60の凹状部61に試料ホルダ10
を試料基台11の端面11cが一対の位置決め部63に
当接するようにはめ込むことで、試料ホルダ10を所定
位置に位置決めできる。このとき、試料ホルダ10の孔
12が保持台60の貫通孔62に対応して位置し、試料
ホルダ10に裏面側から光を照射でき、これにより透過
光像を得ることができる。
【0052】なお、保持台60は図2、図3の試料ホル
ダ20,30を保持することもできる。また、貫通孔6
2は底のある凹部であってもよい。また、位置決め部6
3は、図6では凹状部61の側面から突き出ているが、
連続した壁面等に構成してもよい。
【0053】また、試料チャンバ112には、キャリア
ガスとしてのアルゴンガスの導入管113と、導出管1
14とが接続されており、レーザビーム照射により試料
ホルダ10に固定された試料1から分離した試料がキャ
リアガスとともに導出管114を通ってICP質量分析
装置52へと向かう。
【0054】次に、ICP質量分析装置52は、プラズ
マPを形成し上記導出管114からのキャリアガスに含
まれる試料を導入管121を通してプラズマPに導入す
るプラズマトーチ120と、プラズマPの高温により試
料に含まれる測定対象元素がイオン化され、このイオン
を質量分析し検出する質量分析部130と、を備える。
【0055】プラズマトーチ120では、管122から
プラズマ形成のためのアルゴンガスが導入され、管12
3から冷却のためのアルゴンガスが導入され、高周波電
源(図示省略)による高周波コイル124の駆動で先端
側にプラズマPが形成される。
【0056】質量分析部130は、真空ポンプ135,
136で内部が真空にされた筐体内において、プラズマ
からの光とイオンとをイオンレンズ131で分離しイオ
ンのみを透過し、質量多重極部132で特定のイオンの
みを取り出し検出器133で検出するようになってい
る。
【0057】図5のLA−ICP−MS装置50の動作
について図8のフローチャートを参照して説明する。ま
ず、図1の試料ホルダ10の試料基台11に粘着テープ
13を貼り付け(S01)、その粘着面13aに粉末等
の固定の難しい試料1を付着させて固定する(S0
2)。次に、試料ホルダ10をLA装置51の試料チャ
ンバ112内の図6の保持台60に位置決め部63で位
置決めしてセットする(S03)。次に、CCDカメラ
111で観察しながら保持台60をXYステージ(図示
省略)でXY方向に微調整しながら試料1の位置を調整
してから、レーザユニット101からレーザビームを試
料ホルダ10で固定された試料1に照射し、レーザアブ
レーションを行う(S04)。
【0058】上記レーザアブレーションにより試料1か
ら分離した試料はアルゴンガスとともにプラズマトーチ
120に導かれプラズマPに導入され、プラズマPの高
温により試料に含まれる測定対象元素がイオン化されて
質量分析部130で質量分析を行う(S05)。その試
料の分析終了後に、試料ホルダ10を試料チャンバ11
2内から取り出し(S06)、次に別の試料について分
析を行う場合には(S07)、試料ホルダ10から粘着
テープ13を引き剥がしてから(S08)、上述と同様
の工程により次の分析を行う。または、別の試料を固定
した別の試料ホルダ10を予め用意しておき、装置内に
セットする。
【0059】以上のように、LA装置51では、試料形
態が粉末、小薄片、細片等であるためレーザアブレーシ
ョンが従来まで困難であった試料でもレーザアブレーシ
ョンを行うことができ、また、試料が少量であってもよ
い。このため、ICP質量分析装置52では、粉末、小
薄片、細片等のため分析が困難な試料の分析が可能とな
り、また、分析試料が少量であっても分析できる。
【0060】また、粘着テープ13を試料基台11に貼
り付け、試料1を粘着テープ13の粘着面13aに付着
させるだけでよいので、時間がかからずに簡単に分析試
料の準備ができ、従来のガラスビード法や加圧成形法に
比べ分析に要する時間を短縮でき、このため多数の分析
対象の試料を次々と効率的に分析できる。従って、従来
のガラスビード法や加圧成形法によらずに簡単な構成で
試料を分析できるので、コストがかからずに特別な装置
も不要である。また、ガラスビード法のように融剤も一
緒に分析することもない。
【0061】また、粉末、小薄片、細片等の試料を試料
ホルダ10で固定できるので、レーザビーム径を絞って
10μm程度の領域においても分析可能なLA−ICP
−MSにおける利点を充分に生かすことができる。
【0062】また、粘着テープは、水素、炭素、窒素、
酸素というLA−ICP−MSまたはLA−ICP−A
ESでは元々分析できない元素からなるため、レーザビ
ームが粘着テープに当たっても、分析の妨害とならな
い。同様に、分析対象元素ではない元素(ふっ素、塩
素、硫黄、リン)が含有していてもよい。
【0063】また、レーザビームの照射で粘着テープ1
3が損傷し孔等ができても、試料ホルダ10で試料1が
固定された領域の下方は保持台60の貫通孔62による
空間であるので、分析を妨害する成分が発生しない。
【0064】また、図2,図3の試料ホルダ20、30
を用いて上述と同様にして試料1についてレーザアブレ
ーション及び分析を実行でき、図1の試料ホルダ10と
同様の効果を得ることができる。
【0065】なお、図5において、試料チャンバ112
内で、特に保持台60を用いずに、他の試料台等の上に
図1〜図3の試料ホルダ10、20、30を載せるよう
にしてもよく、この場合、特に、試料ホルダ10におい
て上述の分析妨害成分の発生を防ぐために、図4のよう
に孔19aのある試料台19の上に試料ホルダ10を載
せることが好ましい。また、図2,図3の試料ホルダ2
0,30の場合は、試料台19の上に試料ホルダ10を
載せることは不要であるが、試料台19に載せることで
分析妨害成分の発生をより確実に防ぐことができる。
【0066】次に、図5のLA−ICP−MS装置50
のLA装置51についての変形例を図9,図10により
説明する。図9の例は、光源151からの光をミラー1
52を介して図5,図7の試料チャンバ112内の保持
台60の貫通孔62を通して粘着テープ13の裏面13
bに照射するものである。保持台60に保持された試料
1に粘着テープ13の裏面13b側から光を照射するこ
とで試料1をCCDカメラ111で透過光像により観察
することができる。なお、試料1に粘着テープ13の粘
着面13a側からも光を照射し、試料1を実体顕微鏡像
と透過光像との両方で観察できるようにしてもよい。
【0067】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に説明する
が、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
【0068】〈各種テープの適性試験〉
【0069】1.まず、各種粘着テープについて試料ホ
ルダに貼り付け、試料を付けないで測定を行うブランク
測定を行い、実施例に適するか否かを確認した。試料ホ
ルダとしては、3cm×2cmのプラスチック板に1c
m×0.5cmの孔を形成し、この孔を覆うようにして
粘着テープを貼り付け、図1のような試料ホルダを作製
した。この試料ホルダを図6のような保持台上に載せて
次の各種テープについてブランク測定を行った。 (1)セロハンテープ:コクヨ、ニチバン (2)メンディングテープ:スコッチ(3M) (3)透明テープ:NITTO TAPE (4)赤色テープ:カラーテープ(井内盛栄堂取り扱い)
【0070】また、比較のために従来のスライドガラス
上に両面テープを貼り付けて同様のブランク測定を行っ
た。 (5)両面テープ:ヤマト(株)
【0071】さらに、比較のためにガラスビード法によ
り試料を混入しないガラスビードを作製し同様のブラン
ク測定を行った。 (6)ガラスビード作製に用いたビード化試薬:四ホウ酸
リチウム(和光純薬) 四ホウ酸リチウム6gを白金皿で融解し、ガラスビード
を作製した。
【0072】2.測定条件は次のとおりである。
【0073】(1)レーザアブレーション装置 New Wave Research製 UP-266 Nd:YAGレーザ第4高調波(266nm) 1shotのレーザビーム径:5μm〜400μm(今回の
一連の測定では、100μmに設定した。) レーザ周波数:1〜20Hz(今回の一連の測定では、
10Hzに設定した。) レーザパワー:100%(装置上では、0〜100%ま
で可変) レーザパワーが100%の時のレーザビームのエネルギ
ー値を次の表1に示す。
【0074】
【表1】
【0075】(2)ICP−MS分析装置 横河アナリティカル製 Agilent7500s 測定パラメータ RFパワー:1200W(1000〜1500Wまで可
能、好ましくは1100W〜1500W) サンプリング位置:10mm(3〜20mmまで可能、
好ましくは5〜15mm) キャリアガス流量:1.15リットル/分(0.9〜
1.5リットル/分まで可能、好ましくは1.0〜1.
3リットル/分)
【0076】(3)測定結果を次の表2に示す。なお、測
定時のレーザ条件は上記レーザアブレーション装置にお
いて100μm−10Hz−パワー100%に設定し
た。
【0077】
【表2】
【0078】表2において、「-」は、レーザ照射なし
でArガスのみをサンプルガスとして流したときのブラ
ンクレべルを意味する。ブランク強度は、質量数により
異なるが、低ms(7〜60)では数百〜数千cps、
中ms(60〜160)では数百、高ms(160〜2
50)では数10cpsである。
【0079】表2から、セロハンテープ(コクヨ、ニチ
バン)は、レーザ照射による悪影響(分析を妨害する成
分の発生)がないことが分かり、メンディングテープ
(スコッチ(3M))もレーザビーム照射による悪影響
が少ないことが分かる。また、透明テープ(NITTO TAP
E)も比較的悪影響が少なく、発生した成分以外の元素
について分析が可能である。一方、ガラスビードは、用
いたビード化試薬(四ホウ酸リチウム)の成分が発生
し、これらの元素の分析ができないことが分かり、ま
た、スライドガラスに両面テープを貼り付けたものはガ
ラス成分が発生し悪影響が大きく、また、赤テープの場
合も悪影響が大きいことが分かる。
【0080】〈実施例〉
【0081】次に、実施例として高純度Fe粉末
を試料として図1の試料ホルダ(ニチバン製セロハンテ
ープを使用)を用いて分析を行った。また、比較例とし
て従来法であるスライドガラス上の両面テープ法、ガラ
スビード法、粉末プレス法の4種類により同じ試料の分
析を行い比較した。その結果を次の表3に示す。
【0082】実施例の図1の試料ホルダで使用した試料
量は5mg、スライドガラス上の両面テープ法でも同じ
く5mg、ガラスビード法では500mgの試料に対し
四ホウ酸リチウムを6g使用した。粉末プレス法ではお
よそ1000mgの試料を使用した。
【0083】
【表3】
【0084】表3から本実施例によれば、他元素が発生
せずブランクがないため試料の組成や不純物分析が可能
であり、また、粉末プレス法のように試料が多量に必要
ではなく、少量で分析ができる。また、ガラスビード法
では試料の作成に約40分程度かかったのに対し、本実
施例では、試料ホルダによる試料作成に要する時間が極
めて短く、約1分程度で準備が完了し、ガラスビード法
よりもかなり、分析準備時間を短縮できた。
【0085】以上のように本発明を実施の形態により説
明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、
本発明の技術的思想の範囲内で各種の変形が可能であ
る。例えば、図1乃至図3では、試料ホルダの試料基台
の平面形状を矩形状にしたが、円形、長円形、楕円、三
角形、多角形等の各種形状としてもよいことは勿論であ
り、試料基台に形成される孔または凹部の平面形状も、
矩形状以外の円形、長円形等であってもよい。
【0086】
【発明の効果】本発明によれば、レーザアブレーション
−ICP質量分析またはレーザアブレーション−ICP
発光分析等において粉末試料等のような固定の困難な試
料を分析する際に少量でも分析することができしかも時
間がかからずに簡単に分析準備ができる試料ホルダ、及
びこの試料ホルダのための保持台を提供できる。
【0087】また、粉末試料等のような固定の困難な試
料を従来よりも短時間で分析できかつ少量でも分析でき
る試料分析装置及び試料分析方法を提供できる。
【0088】更に、粉末試料等のような固定の困難な試
料について分析のためレーザアブレーションを実行で
き、しかも少量でも実行できるレーザアブレーション装
置及びレーザアブレーション方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による試料ホルダの斜視図
(a)、及び側断面図(b)である。
【図2】図1の変形例による試料ホルダの斜視図
(a)、及び側断面図(b)である。
【図3】図2の変形例による試料ホルダの斜視図
(a)、及び側断面図(b)である。
【図4】図1の試料ホルダを孔のある試料台に載置した
状態を示す側断面図である。
【図5】第2の実施の形態によるLA−ICP−MS装
置を概略的に示す図である。
【図6】図5の試料ホルダを保持するための保持台を示
す斜視図である。
【図7】図6の保持台の側断面図である。
【図8】図5のLA−ICP−MS装置の動作を説明す
るためのフローチャートである。
【図9】図5のLA−ICP−MS装置の変形例を示す
図である。
【符号の説明】
1 試料 10,20,30 試料ホルダ 11,31 試料基台 12 孔 32 凹部 13,23 粘着テープ 13a 粘着面 19 試料台 50 LA−ICP−MS装置 51 レーザアブレーション(L
A)装置 52 ICP質量分析装置 60 保持台 62 貫通孔 63 位置決め部 101 レーザユニット 111 CCDカメラ 112 試料チャンバ 130 質量分析部 151 光源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/62 G01N 27/62 G 1/28 W (72)発明者 吉田 知生 東京都中央区日本橋一丁目13番1号 ティ ーディーケイ株式会社内 Fターム(参考) 2G043 CA06 CA07 DA06 EA08 KA09 2G052 AD32 AD35 AD42 CA04 CA14 DA05 DA33 EB01 GA24 JA04 JA07 2G059 BB09 BB10 DD13 EE06 GG01

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料基台に形成された孔または凹部を覆
    うようにして粘着テープを前記試料基台に貼り、試料を
    前記孔または前記凹部に対応した領域内で前記粘着テー
    プに付着させて固定できるように構成したことを特徴と
    する試料ホルダ。
  2. 【請求項2】 前記試料が付着する粘着テープの粘着面
    に剥離容易なフィルムまたはシートが貼り付けられてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の試料ホルダ。
  3. 【請求項3】 前記粘着テープが片面に粘着面を有し、
    前記孔を通して露出した前記粘着面に前記試料が付着す
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の試料ホル
    ダ。
  4. 【請求項4】 前記粘着テープが両面に粘着面を有し、
    前記粘着面のいずれか一方に前記試料が付着することを
    特徴とする請求項1または2に記載の試料ホルダ。
  5. 【請求項5】 前記試料がレーザアブレーション−IC
    P質量分析またはレーザアブレーション−ICP発光分
    析における分析対象の試料であることを特徴とする請求
    項1乃至4のいずれか1項に記載の試料ホルダ。
  6. 【請求項6】 前記粘着テープの構成成分が炭素、窒
    素、酸素及び水素のみであることを特徴とする請求項1
    乃至5のいずれか1項に記載の試料ホルダ。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の
    試料ホルダにより固定された試料に対しレーザビームを
    照射しレーザアブレーションを行うように構成したこと
    を特徴とするレーザアブレーション装置。
  8. 【請求項8】 前記試料ホルダに固定された試料を前記
    レーザビームを照射する側から前記試料を観察するよう
    にしたモニタ手段と、前記試料ホルダの表面側に光を照
    射するようにした照射手段と、を備えることを特徴とす
    る請求項7に記載のレーザアブレーション装置。
  9. 【請求項9】 前記試料ホルダに固定された試料を前記
    レーザビームを照射する側から前記試料を観察するよう
    にしたモニタ手段と、前記試料ホルダの粘着テープの裏
    面側に光を照射するようにした照射手段と、を備えるこ
    とを特徴とする請求項7または8に記載のレーザアブレ
    ーション装置。
  10. 【請求項10】 請求項7,8または9に記載のレーザ
    アブレーション装置から導入された試料を分析するよう
    に構成したことを特徴とする試料分析装置。
  11. 【請求項11】 試料ホルダにおいて孔または凹部が形
    成された試料基台に前記孔または前記凹部を覆うように
    して粘着テープを貼り付ける工程と、 試料を前記孔または前記凹部に対応した領域内で前記粘
    着テープに付着させて固定する工程と、 前記試料ホルダを試料チャンバ内にセットする工程と、 前記固定された試料に対しレーザビームを照射しレーザ
    アブレーションを行う工程と、を含むことを特徴とする
    レーザアブレーション方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載のレーザアブレーシ
    ョン方法によりレーザアブレーションが行われた試料に
    ついて分析を実行する工程を含むことを特徴とする試料
    分析方法。
  13. 【請求項13】 前記試料の分析は、ICP質量分析ま
    たはICP発光分析であることを特徴とする請求項12
    に記載の試料分析方法。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至6のいずれか1項に記載
    の試料ホルダを請求項7,8または9に記載のレーザア
    ブレーション装置に保持するための保持台であって、前
    記試料ホルダを所定位置に位置決めるための位置決め手
    段を備えることを特徴とする試料ホルダ用保持台。
  15. 【請求項15】 前記試料ホルダの試料基台の孔または
    凹部に対応して形成された貫通孔または凹部を備えるこ
    とを特徴とする請求項14に記載の試料ホルダ用保持
    台。
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