JP2003269753A - 加湿装置 - Google Patents

加湿装置

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JP2003269753A
JP2003269753A JP2002068328A JP2002068328A JP2003269753A JP 2003269753 A JP2003269753 A JP 2003269753A JP 2002068328 A JP2002068328 A JP 2002068328A JP 2002068328 A JP2002068328 A JP 2002068328A JP 2003269753 A JP2003269753 A JP 2003269753A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】室内の空気中の浮遊細菌を除去し、加湿フィル
タでの細菌の繁殖を防止し、臭気発生が低減できる加湿
装置を提供する。 【解決手段】 水を貯水する貯水タンクと、この貯水タ
ンク内の水を加湿する加湿フィルタ14と、この加湿フ
ィルタ14を通じて送風する送風手段と、プラスイオン
とマイナスイオンを交互に発生するイオン発生装置18
とを備え、加湿運転中に、イオン発生装置18から発生
するプラスイオンとマイナスイオンを含んだ空気を加湿
フィルタ14に送風し、室内から取り込まれる空気に含
まれる浮遊細菌を加湿フィルタ14に入る前に除去し、
加湿フィルタ14での細菌の繁殖を防止して臭気発生を
低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加湿器など、水を
気化させて空気調和を行なう加湿装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、空気調和機としての加湿器は、例
えば実開昭58−148520号公報に記載されている
ように、モータ及びその回転軸に羽根とテーパ形状の吸
水管を取り付け、水槽部の水を吸水管の多数個の穴から
フィルタに向けて飛散させ、この水で濡れたフィルタに
乾燥空気を通過させることにより、加湿効果を得るよう
にしている。
【0003】また、冷風扇では、実開昭63−1343
26号公報に記載されているように、貯水タンク内に貯
水された水を加湿フィルタで吸水し、この加湿フィルタ
を通じて送風を行なうことにより、加湿フィルタの水が
気化し、その際の気化熱により送風空気の温度を下げ、
冷風として送風するようにしている。
【0004】このように、貯水タンク内に水を貯水して
おく構造では、水の腐敗により細菌、かび、藻類などが
発生するとともに、それらの発生に伴って異臭が生じる
ことがある。
【0005】そこで、前記実開昭63−134326号
公報に記載された冷風扇では、加湿フィルタに脱臭剤を
含有させ、貯水タンク内の水や送風空気の脱臭を行なう
ようにしている。
【0006】また、実開昭62−2936号公報に記載
された空気調和機では、貯水タンク内に脱臭および除菌
効果を有する薬剤を入れ、貯水タンクの水や送風空気の
脱臭、除菌を行なうようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、加湿フィルタ
に脱臭剤を含有させる場合には、経年変化による脱臭性
能の持続性が劣るとともに、脱臭性能維持のために加湿
フィルタの交換が必要になってくるなど、メンテナンス
上の問題を有している。
【0008】また、貯水タンクに脱臭、除菌効果を有す
る薬剤を入れる場合には、特別な薬剤を買い求める必要
があり、取扱いにくい問題を有している。
【0009】さらに、加湿器は、基本的に室内の空気を
取り入れて加湿フィルタを通過させた後、室内に吹出す
循環方式であるため、空気中に浮遊する細菌が加湿フィ
ルタに付着して、フィルタに付着する水垢とで、加湿フ
ィルタ内で細菌が繁殖し、臭気発生の源となるといった
問題点があった。
【0010】本発明は、上記課題に鑑みなされたもの
で、室内の空気中の浮遊細菌を除去し、加湿フィルタで
の細菌の繁殖を防止し、臭気発生が低減できる加湿装置
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明においては、イオン、特に、プラスイオンと
マイナスイオンを交互に発生して空気中の浮遊細菌を除
去するイオン発生装置を加湿装置に付設し、加湿運転中
に、イオン発生装置からプラスイオンとマイナスイオン
を発生させ、取り込まれる室内の空気に含まれる浮遊細
菌を加湿フィルタに入る前に除去し、これにより、加湿
フィルタでの細菌の繁殖を防止して臭気発生を低減する
ようにしたものである。
【0012】すなわち、本発明は、水を貯水する貯水タ
ンクと、この貯水タンク内の水を加湿する加湿フィルタ
と、この加湿フィルタを通じて送風する送風手段と、イ
オンを発生するイオン発生装置とを備え、加湿運転中
に、前記イオン発生装置から発生するイオンを含んだ空
気を加湿フィルタに送風するようにした加湿装置を提供
するものである。
【0013】前記イオン発生装置は、マイナスイオンと
プラスイオンのいずれを発生させるものであってもよい
が、特に、プラスイオンとマイナスイオンを交互に発生
するものが好適である。
【0014】また、上記構成に付加して、イオン発生装
置から発生する、特にプラスイオンとマイナスイオンを
含んだ空気を送風手段が駆動しているときに加湿フィル
タに送風するようにするのが好適である。
【0015】さらに、イオン発生装置は、そこから発生
するプラスイオンおよびマイナスイオンを本来的に室内
に放出して室内の空気中の浮遊細菌を除去し、快適な空
気を得るためのものであるため、イオン発生装置から発
生するイオンを含んだ空気を加湿フィルタに送る経路と
装置本体のイオン吹出口に送る経路とを設け、両経路を
切換える切換ダンパーを設けて、運転状態に応じてダン
パーを切換できるようにするのが望ましい。特に、加湿
運転中においては加湿フィルタに室内空気が取り込まれ
るので、加湿運転中は加湿フィルタにイオンを含んだ空
気が流れるのが好ましい。
【0016】そこで、上記構成に付加して、装置本体に
前記イオン発生装置から発生するイオンを含んだ空気
を、前記加湿フィルタに送る経路と装置本体のイオン吹
出口に送る経路とが設けられ、両経路を切換える切換ダ
ンパーが設けられ、加湿運転中に前記イオンを含んだ空
気を前記加湿フィルタに送るように前記切換ダンパーを
切換えるようにした加湿装置も提供することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の加湿装置の実施形
態を図面を参照して説明する。図1は加湿装置の概略構
成図であり、図1において、10は装置本体で、12は
本体より取出し自在の水タンク、13は水タンクの水を
一時的に貯める水受けタンク、14は吸水性のある加湿
フィルタ、15は送水パイプ、16は水受けタンク13
の水を送水パイプ15を介して散水バーに送る送水ポン
プである。17は送水ポンプによって送られた水を加湿
フィルタの上方より散水する散水バー、19は加湿フィ
ルタに空気を送る送風手段としての送風機、20は送風
機への空気を加温する加熱体、18はプラスイオンとマ
イナスイオンとを交互に発生させるイオン発生装置、2
1は送風機の空気を装置本体外より吸い込む吸込口、2
4は加湿フィルタを通過した空気を吹き出す吹出口、2
2はイオン発生装置を通過しプラスイオンとマイナスイ
オンを含んだ空気を吹き出すイオン吹出口である。
【0018】水の流路は、取り外し自在の水タンク12
の水が、水タンク12の弁部27を介して水受けタンク
13に一時的に貯められる。水受けタンク13の上面も
しくは側面に設けられた送水ポンプ16で水受けタンク
13内の水を送水パイプ15を介して散水バー17に送
り、散水バー17に複数に設けられている散水口26
(図2参照)から加湿フィルタ14の上方部に散水さ
れ、加湿フィルタ14の素材に吸水され、空気に含まれ
ずに残った水は、図2に示すように、加湿フィルタ14
の下方部の水受けタンク13に戻される。
【0019】空気の経路は、装置本体10の吸込口21
より空気を吸い込み、吸込んだ空気を加熱体20で加温
して、送風機19に送られる。送風機19に吸込まれた
空気は、加湿フィルタ14に送られ、加湿フィルタ14
に吸込まれている水分を乾燥した空気又は加温した空気
で離脱させて、水分を含んだ空気として装置本体10の
吹出口24より放出される。
【0020】また、送風機19を出た空気の一部は、イ
オン発生装置18に送られ、イオン発生装置18で発生
したプラスイオンとマイナスイオンを含んだ空気となっ
て、加湿フィルタ14側に送られる経路と、イオン吹出
口22より吹き出される経路とに分かれ、その分岐部に
は経路を切換える切換ダンパー23が配設されている。
【0021】送風機19は、装置本体10に回転自在に
支持された円筒形のファンと、このファンを回転させる
ファンモータとから構成されている。そして、ファンの
回転により、装置本体10が設置された室内の空気を吸
込口21から吸込み、加湿フィルタ14を通じて、吹出
口24から送風する。また、送風機19は加湿を多量に
発生させるときに風量を多くしたり、加湿を少なくする
ときは風量を少なくしたりするためにファンの回転数を
上げたり下げたりする制御を行う。
【0022】送風機19の上流側に配設される加熱体2
0は、ニクロム線ヒータや正特性ヒータなどで形成され
ているが、この加熱体20は、加湿の立上がりを早めた
いときや加湿を多量に発生するときに駆動させる。
【0023】水受けタンク13に配設した送水ポンプ1
6は、水受けタンク13内の水を送水ポンプ16の吸込
口15より吸い込み、加湿フィルタ14の上方部の散水
バー17に水を送るためで、設定された湿度に応じて送
水する量を制御する。
【0024】散水バー17は、図2に示すように、送水
ポンプ16から送られてきた水を加湿フィルタ14の上
方から均一に散水するように散水口26の位置、穴径を
配設している。
【0025】装置本体10の下部に配設されている水受
けタンク13には、例えば装置本体10内に着脱できる
運搬式の給水タンク12から落差で水が補給され、水の
量が低減して水位が所定以下に達したことを検知する水
位スイッチ25が設けられ、水位スイッチ25で検出さ
れると、本体表示部に報知する手段を有している。
【0026】図3は給水タンク12及び水受けタンク1
3の部分の拡大断面構造の概略図である。図3に示すよ
うに、給水タンク12は、その給水口43にタンクキャ
ップ27が螺子構造で一体的に取付けられるように構成
されている。このタンクキャップ27を取り外して給水
口から給水タンク12内に水を注ぐことにより、水受け
タンク13に溜めるための水を給水タンク12内に貯え
ることができる。
【0027】また、タンクキャップ27には、弁シャフ
ト28、弁ゴムシート30及び弁スプリング29からな
る弁機構31が設けられている。弁シャフト28の一方
の端に円板状の受け部28aが一体的に形成されてお
り、他方の端(すなわち給水タンク12側)には弁ゴム
シート30が上方向に凸字形に取付けられている。ま
た、弁シャフト28がその長手方向に往復移動しうるよ
うに、弁シャフト28を四方から所定の隙間をあけて支
持するリブ状の座受け部27aがタンクキャップ27の
開口44に形成されている。そして、このタンクキャッ
プ27の開口44が弁ゴムシート30で塞がれる方向
に、弁シャフト28が弁スプリング29で付勢されてい
る。
【0028】このため、水受けタンク13の突状の受け
部13aで給水タンク12の弁機構31を押さない限
り、給水タンク12内は弁機構31によって密閉状態が
保持され、給水タンク12から水が漏れることがない。
【0029】水受けタンク13には、給水タンクの弁機
構に対向する側に受け部13aが形成され、給水タンク
12が取付けられると、弁シャフト28が受け部13a
を押さえ、弁シャフト28は受け部13aにより上方に
上がり、弁機構31の弁スプリング29が縮んだ状態に
なり、弁機構31が開き、給水タンク2内の水が水受け
タンク13内に供給される。そして、水受けタンク13
内の水位がタンクキャップ27の先端位置で一定に保持
される。
【0030】本実施形態では、上記水受けタンク13と
給水タンク12とにより水を貯水する貯水タンクが構成
されるが、これに限らず一つのタンクによって貯水タン
クを構成することもできる。
【0031】また、図1に示すように、装置本体10の
吸込口21から送風機19を通って吹出口24に至る空
気の経路には、送風機19の下流側で加湿フィルタ14
が配設されている。この加湿フィルタ14は、吸水性を
有する不織布からなり、断面形状をハニカム状の直方体
をし、水受けタンク13の上方部に配設し、上方から水
が散水される。
【0032】図1に示すように、装置本体10の内部に
はイオン発生装置18が配設されているとともに、発生
したプラスイオンとマイナスイオンを含んだ空気を加湿
フィルタ14側に送る経路とイオン吹出口22に送る経
路との分岐部に、両経路を切換える切換ダンパー23が
配設されている。
【0033】イオン発生装置18は、図5に示すよう
に、イオン発生素子70と、イオン発生素子を駆動させ
る素子駆動回路を内装したケース71とから構成されて
いる。
【0034】イオン発生素子70は、図6及び図7に示
すように、平板状の誘電体71の表面に設けられた表面
電極73と、該表面電極73に電力を供給するため誘電
体71の表面に設けられる表面電極接点75と、誘電体
71の内部に埋設され且つ前記表面電極73と平行に設
けられた内部電極72と、該内部電極72に電力を供給
するため誘電体71の表面に設けられる内部電極接点7
4とを有している。
【0035】誘電体71は、上部誘電体71a、下部誘
電体71b、表面保護誘電体71c、抵抗接続点76,
77により構成される。
【0036】誘電体71の材料は、有機物としては、耐
酸化性に優れた材料が好適であり、例えば、ポリイミド
又はガラスエポキシ等の樹脂が使用でき、また、無機物
としては、純度の高いアルミナ、結晶化ガラス、フォル
ステライト、ステアタイト等のセラミックを使用するこ
とができるが、耐食性の面を考えれば、無機系のものの
ほうが望ましく、更に、成形性や後述する電極の構成の
容易性を考えれば、セラミックを用いて成形するのが好
適である。また、表面電極73と内部電極72との間の
絶縁抵抗が均一であることが望ましいため、材料内部の
密度ばらつきが少なく、誘電体71の絶縁率が均一であ
る程好適である。
【0037】表面電極73は、導電性を有するもので、
放電によって溶融する等の変形を起こさないものである
ことが条件となる。表面電極73は、誘電体71の表面
にこれと一体に形成し、該表面からの深さ(誘電体の表
面より内部電極72側に表面電極73を設ける場合)あ
るいは厚み(誘電体の表面より突出して表面電極73を
設ける場合)が均一である方が望ましい。
【0038】内部電極72は、導電性を有するもので、
表面電極73との間の絶縁抵抗を均一にするため、誘電
体71の内部であって表面電極73と対向させて平行に
配置し、また、表面電極73の電極投影面積を内部電極
72の電極投影面積より大きくして、表面電極73と内
部電極72との間の放電状態を安定化させ、プラスイオ
ン及びマイナスイオンを好適に発生させることができる
ようにしている。
【0039】内部電極接点74は、内部電極72に導通
する接点であり、また、表面電極接点75は表面電極7
3に導通する接点である。これら接点に銅線、アルミ線
等のリード線を介して高電圧印加手段(図示略)が接続
される。
【0040】表面電極接点75は、リード線との接続の
容易性から誘電体71の表面であれば何れの面に設けて
もよいが、表面電極73と同じ電位となるものであるた
め、内部電極72との距離が電極間距離よりも遠い関係
にあるのが望ましい。内部電極接点74は、リード線と
の接続の容易性から誘電体の表面であれば何れの面に設
けてもよいが、内部電極72と同じ電位となるものであ
るため、表面電極73との距離が電極間距離よりも遠い
関係にあるのが望ましい。
【0041】また、表面電極接点75と内部電極接点7
4との距離についても電極間距離よりも遠く形成するの
が望ましい。さらに、表面電極接点75及び内部電極接
点74を共に表面電極73を設けた面(上面)と相対す
る面(下面)に設けると、プラスイオン及びマイナスイ
オンが発生する表面電極73を設けた面にリード線等の
配線が配置されないため、本実施形態のように、表面電
極73を設けた面に空気を送風する構成とした場合に、
リード線によって空気の流れが乱れるようなことがなく
好適である。
【0042】抵抗接続点76,77は、表面電極側とは
反対側の下部誘電体71bの表面に形成し、内部電極7
2や表面電極73には接続されていない。抵抗接続点7
6,77の大きさは抵抗体と接続線を溶着する面積とす
る。以上のような構成を備えたイオン発生素子10は、
ケース71の表面に嵌め込み、これを一体に保持させる
ことができる。
【0043】図4は加湿装置の制御ブロック図である。
図に示すように、マイクロコンピュータ55は、制御部
57、スイッチ入力回路56、イオン発生装置駆動回路
58、送風機駆動回路59、送水ポンプ駆動回路60、
加熱体駆動回路61、切換ダンパー駆動回路62を備え
ており、その入力側にはスイッチ入力回路56に接続さ
れる操作スイッチ群50と、制御部57に電気的に接続
される湿度センサ63とが設けられている。
【0044】マイクロコンピュータ55の出力側には、
その各駆動回路58〜62により駆動されるイオン発生
装置18、送風機19、送水ポンプ16、加熱体20及
び切換ダンパー23が設けられている。そして、制御部
57では、入力側からの信号を演算処理して各駆動回路
58〜62に信号を出力してイオン発生装置18、送風
機19、加熱体20および切換ダンパー23を制御する
ようになっている。
【0045】操作スイッチ群50は、運転スイッチ5
1、加湿スイッチ52、イオン運転スイッチ53、およ
び湿度設定スイッチ54から構成されている。
【0046】次に、上述の加湿装置の動作を説明する。
まず、装置本体10の蓋11(図1参照)を開けて、給
水タンク12を水受けタンク13にセットする。そし
て、操作部(図示略)の運転スイッチ51を『入』に
し、加湿スイッチ52を押して自動運転モードを選択す
ると、加湿自動運転がスタートする。加湿スイッチ52
を順送り押していくと、『自動』→『強』→『中』→
『弱』→『自動』の加湿運転モードを選択し、選択され
た加湿運転モードで加湿運転される。加湿スイッチ52
がON状態にされると、加湿運転され、イオン発生装置
18も自動的に併用運転をする。
【0047】自動加湿運転は、湿度センサ63により検
出された湿度と、湿度設定スイッチ54により設定した
湿度との差に応じて、あるいは予め記憶設定された湿度
との差に応じて、送水ポンプ16の送水量を制御した
り、送風機19の回転を制御するなどして、加湿量を変
えて自動的に加湿制御される。
【0048】強加湿運転モード、中加湿運転モード、お
よび弱加湿運転モードのときは、予め設定記憶された湿
度(例えば、『強』で60%、『中』で50%、『弱』
で40%)と、湿度センサ63により検出された湿度と
の差に応じて、送水ポンプ16の送水量や加熱体20の
駆動を制御したり、送風機19の回転を制御するなどし
て、加湿量を変えて自動的に加湿制御される。
【0049】上記自動加湿運転、強加湿運転、中加湿運
転、および弱加湿運転のいずれの運転モードにおいて
も、イオン発生装置18が併用運転される。この加湿運
転中は、切換ダンパー23を吹出口24への経路とし、
送風機19を駆動して空気を取り入れ、イオン発生装置
18を通過させ、プラスイオンとマイナスイオンを含ん
だ空気を加湿フィルタ14を通過させ、吹出口24から
室内に放出する。
【0050】このように、加湿運転をしながらイオン発
生装置18を併用運転すると、空気中の湿度は上昇し、
風邪のウィルス菌の生息率を低下させ、更にイオン発生
装置18によりプラスイオンとマイナスイオンを交互に
発生させることにより空気中の浮遊細菌を除去すること
ができ、快適な空気を得ることができる。
【0051】また、プラスイオンとマイナスイオンを含
んだ空気が経路途中で空気中の浮遊細菌を殺菌するため
に、加湿フィルタ14では、細菌の繁殖が防げ、結果的
に細菌の除去につながり、臭気の発生の源が削減され
る。
【0052】さらに、加湿運転中に、送風機19を駆動
して取り入れた空気を加熱体20で加温して、イオン発
生装置18を通過させ、プラスイオンとマイナスイオン
を含んだ空気を加湿フィルタ14に送ることができる。
この場合、プラスイオンとマイナスイオンを含んだ空気
を温度30〜35℃(通常より約10〜15℃上昇)を
上げて加湿フィルタ14に送ると、加湿フィルタ14に
いる細菌を死滅させつつ加湿フィルタ14を乾燥させる
ので、加湿フィルタ14による臭気の発生が大幅に低減
される。
【0053】また、この加湿運転のときに、吸込んだ空
気を加熱体20により加温し、温度が高くなった空気を
加湿フィルタ14へ通過させることにより、加湿フィル
タ14より多量の水分を離脱させることができ、水分の
多く含んだ空気を放出することができる。
【0054】このように、通常、加湿運転のときには加
熱体20は駆動しないが、加湿量の多い運転をするとき
や、短時間に設定した湿度まで達したいときなどには、
加熱体20を駆動させるので、使用勝手が良く、使用性
が向上する。
【0055】また、設定された湿度と検知された湿度と
の差が大きいときには、送水ポンプ16の送水量を多く
し、更に送風機19の回転数を上げて風量を多く加湿フ
ィルタ14に送ることにより、加湿フィルタ14からの
水分の離脱量を多くする加湿運転の制御をする。
【0056】イオン発生装置18を単独で運転するとき
には、イオン運転スイッチ53を順々に押していくと、
『クラスター』→『クリーニング1』→『クリーニング
2』→『切』→『クラスター』の順に順送りされてイオ
ン発生装置18を運転する。
【0057】クラスター運転は、イオン発生装置18の
単独運転で、切換ダンパー23をイオン吹出口22への
経路とし、送風機19を駆動して空気を取り入れ、イオ
ン発生装置18を通過させ、プラスイオンとマイナスイ
オンを含んだ空気をイオン吹出口22より放出させる。
このとき、加湿に関与する送水ポンプ16は停止状態で
ある。
【0058】クリーニング1運転は、イオン発生装置1
8の単独運転で、送水ポンプ16を停止した状態で加湿
フィルタ14周辺をクリーニングするモードである。切
換ダンパー23は加湿フィルタ14への経路とし、送風
機19を駆動して空気を取り入れ、イオン発生装置18
を通過させ、プラスイオンとマイナスイオンを含んだ空
気を加湿フィルタ14を通して吹出口24より放出させ
る。これにより、加湿フィルタ14の周辺に漂っている
細菌を除去する。
【0059】クリーニング2運転は、イオン発生装置1
8と加熱体20を駆動し、送水ポンプ16を停止した状
態で加湿フィルタ14周辺をクリーニングするモードで
ある。切換ダンパー23は加湿フィルタ14への経路と
し、送風機19を駆動して取り入れた空気を加温する一
方、イオン発生装置18を通過させ、プラスイオンとマ
イナスイオンを含んだ空気を加湿フィルタ14を通して
吹出口24より放出させる。これにより、加湿フィルタ
14を乾燥させながら、その周辺に漂っている細菌を除
去して吹出口より放出することになるため、加湿フィル
タ14に付着した水垢などの臭いの発生を低減できる。
【0060】また、加湿運転時にイオン発生装置18が
不要なときには、イオン運転スイッチの『切』を選択す
ることで、その駆動を停止することができ、加湿運転だ
けでも使用することができるので、使用幅が広くなる。
この場合、切換ダンパー23は加湿フィルタ14を通り
吹出口24へ至る経路に切換えられる。
【0061】本発明者らが加湿フィルタからの臭気の発
生具合について、本実施形態のように、加湿運転中にプ
ラスイオンとマイナスイオンを含んだ空気を加湿フィル
タに送風した場合の実施例と、そうでない場合の比較例
とについて実験して官能評価した結果、両者を対比する
と、比較例の場合には臭気の発生が認められたのに対
し、実施例の場合にはほとんど臭気の発生が認められな
かった。
【0062】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、本発明の範囲内で修正・変更を加えるこ
とができるのは勿論である。例えば、上記実施形態で
は、イオン発生装置としてプラスイオンとマイナスイオ
ンとを交互に発生する装置を例示したが、プラスイオン
またはマイナスイオンのいずれか、あるいは、空気中の
浮遊細菌を積極的に除去する機能を有するプラスイオン
のみを発生する装置であってもよい。
【0063】更に、加湿運転時において、切換ダンパー
23を吹出口24への経路とし、送風機19を駆動して
空気を取り入れ、イオン発生装置18を通過させ、プラ
スイオンとマイナスイオンを含んだ空気を加湿フィルタ
14を通過させ、吹出口24から室内に放出するととも
に、一定時間毎に切換ダンパー23をイオン吹出口22
への経路とし、プラスイオンとマイナスイオンを含んだ
空気をイオン吹出口22より直接室内空間に放出させる
ように切換ダンパー23を制御しても良い。
【0064】または、一定時間毎に一定時間の間、イオ
ン発生装置18でマイナスイオンを発生させる制御を行
い、該制御に合わせて切換ダンパー23をイオン吹出口
22への経路とし、マイナスイオンを含んだ空気をイオ
ン吹出口22より直接室内空間に放出させても良い。
【0065】このように、イオン発生装置18及び切換
ダンパー23を、制御部57で制御することで、加湿運
転中にも、イオン吹出口22より直接室内空間にプラス
イオンとマイナスイオン、あるいはマイナスイオンを放
出することができる。イオン発生装置18で発生するプ
ラスイオンは、水素イオン(H+)の周囲に複数の水分
子が付随したクラスターイオンであり、H+(H2O)m
(mは自然数)として表される。またマイナスイオン
は、酸素イオン(O2 -)の周囲に複数の水分子が付随し
たクラスターイオンであり、O2 -(H2O)n(nは自然
数)として表される。
【0066】これらのプラスイオン及びマイナスイオン
は、放出空間内の浮遊物(粒子、細菌)に凝集して相互
に化学反応し、活性物質としての過酸化水素H22
は水酸化ラジカル・OHとなり、酸化反応により浮遊粒
子を不活性化し、また浮遊細菌を殺菌する作用をなすか
ら、室内空間の臭い物質や浮遊細菌の除去を広範囲に行
い、空気の浄化が行える。また、マイナスイオンのみを
放出する場合には、空気中のマイナスイオンが増えるの
で、滝の周囲や森林などの空気のようなリフレッシュ効
果が得られる。
【0067】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、加湿運転中に、イオン発生装置からプラスイオ
ンとマイナスイオンを発生させて、取り込まれる室内の
空気に含まれる浮遊細菌を加湿フィルタに入る前に除去
するので、加湿フィルタでの細菌の繁殖を防止して臭気
発生を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加湿装置の実施例の概略構成図であ
る。
【図2】図1の加湿フィルタ、散水バーの概略図であ
る。
【図3】(a)は図1の給水タンクの弁部の構造図、
(b)は同図(a)のA−A断面図である。
【図4】図1の制御概略図である。
【図5】図1のイオン発生装置の断面図である。
【図6】図5のイオン発生素子の斜視図である。
【図7】図6の断面図である。
【符号の説明】
10 装置本体 12 給水タンク 13 水受けタンク 14 加湿フィルタ 15 送水ポンプ 17 散水バー 18 イオン発生装置 19 送風機 20 加熱体 21 吸込口 22 イオン吹出口 23 切換ダンパー 24 吹出口 26 散水口
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年11月29日(2002.11.
29)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】また、本発明は、加湿フィルタと、この加
湿フィルタを通じて送風する送風手段と、イオンを発生
するイオン発生装置とを備え、該イオン発生装置を併用
運転する加湿運転モードと、イオン発生装置の単独運転
によって加湿フィルタの周辺をクリーニングするクリー
ニングモードとを実行可能な加湿装置であって、前記ク
リーニングモードで、前記送風手段を駆動して空気を取
り入れイオン発生装置を通過させて該イオン発生装置か
ら発生するイオンを含んだ空気を前記加湿フィルタに送
風するようにしたことを特徴とする。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年4月25日(2003.4.2
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】これらのプラスイオン及びマイナスイオン
は、放出空間内の浮遊物(粒子、細菌)に凝集して相互
に化学反応し、活性物質としての過酸化水素H22又は
水酸化ラジカル・OHとなり、酸化反応により浮遊粒子
を不活化し、また浮遊細菌を殺菌する作用をなすから、
室内空間の臭い物質や浮遊細菌の除去を広範囲に行い空
気の浄化が行える。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を貯水する貯水タンクと、この貯水タ
    ンク内の水を加湿する加湿フィルタと、この加湿フィル
    タを通じて送風する送風手段と、イオンを発生するイオ
    ン発生装置とを備え、加湿運転中に、前記イオン発生装
    置から発生するイオンを含んだ空気を加湿フィルタに送
    風するようにしたことを特徴とする加湿装置。
  2. 【請求項2】 前記イオン発生装置は、プラスイオンと
    マイナスイオンを交互に発生するものである請求項1に
    記載の加湿装置。
  3. 【請求項3】 前記イオン発生装置から発生するイオン
    を含んだ空気を、前記送風手段が駆動しているときに、
    加湿フィルタに送風することを特徴とする請求項1又は
    2に記載の加湿装置。
  4. 【請求項4】 装置本体に前記イオン発生装置から発生
    するイオンを含んだ空気を、前記加湿フィルタに送る経
    路と装置本体のイオン吹出口に送る経路とが設けられ、
    両経路を切換える切換ダンパーが設けられ、加湿運転中
    に前記イオンを含んだ空気を前記加湿フィルタに送るよ
    うに前記切換ダンパーを切換えるようにしたことを特徴
    とする請求項1、2又は3に記載の加湿装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016103724A1 (ja) * 2014-12-26 2016-06-30 ダイキン工業株式会社 加湿装置

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JP2016125739A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 ダイキン工業株式会社 加湿装置
CN107110533A (zh) * 2014-12-26 2017-08-29 大金工业株式会社 加湿装置

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