JP2003269276A - 燃料供給装置 - Google Patents
燃料供給装置Info
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- JP2003269276A JP2003269276A JP2002069495A JP2002069495A JP2003269276A JP 2003269276 A JP2003269276 A JP 2003269276A JP 2002069495 A JP2002069495 A JP 2002069495A JP 2002069495 A JP2002069495 A JP 2002069495A JP 2003269276 A JP2003269276 A JP 2003269276A
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 燃料ポンプユニットに設けられているチャン
バ内に燃料蒸気が浸入したとしても、この燃料蒸気を外
部へ放出することの可能な燃料供給装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 燃料Ｆが貯留された燃料タンク１と、こ
の燃料タンク内に設置された燃料ポンプユニット１０
と、この燃料ポンプユニットの駆動制御を行う制御手段
１１とを備え、前記燃料ポンプユニットの、前記燃料タ
ンクの壁部に取り付けられるアッパーブラケット１２
に、前記制御手段が収納されるチャンバ１３が設けられ
ているとともに、このチャンバの開口を覆う蓋体１４が
設けられてなり、前記チャンバおよび前記蓋体が樹脂に
よって形成されていることを特徴とする。
バ内に燃料蒸気が浸入したとしても、この燃料蒸気を外
部へ放出することの可能な燃料供給装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 燃料Ｆが貯留された燃料タンク１と、こ
の燃料タンク内に設置された燃料ポンプユニット１０
と、この燃料ポンプユニットの駆動制御を行う制御手段
１１とを備え、前記燃料ポンプユニットの、前記燃料タ
ンクの壁部に取り付けられるアッパーブラケット１２
に、前記制御手段が収納されるチャンバ１３が設けられ
ているとともに、このチャンバの開口を覆う蓋体１４が
設けられてなり、前記チャンバおよび前記蓋体が樹脂に
よって形成されていることを特徴とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料供給装置に係
わり、特に、燃料タンク内に設置されて、この燃料タン
ク内の燃料を吸引して供給する燃料ポンプユニットを備
えた燃料供給装置に関するものである。
わり、特に、燃料タンク内に設置されて、この燃料タン
ク内の燃料を吸引して供給する燃料ポンプユニットを備
えた燃料供給装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、駆動源に内燃機関を用いた車輌や
船舶等にあっては、燃料タンクに貯留されている燃料を
前記内燃機関に供給するための燃料供給装置が設けられ
ており、この燃料供給装置として、燃料タンク内に設置
されて、この燃料タンク内の燃料を吸引して供給する燃
料ポンプユニットを備えたものが知られている。
船舶等にあっては、燃料タンクに貯留されている燃料を
前記内燃機関に供給するための燃料供給装置が設けられ
ており、この燃料供給装置として、燃料タンク内に設置
されて、この燃料タンク内の燃料を吸引して供給する燃
料ポンプユニットを備えたものが知られている。
【０００３】図４は、この種の燃料供給装置の一例を示
すもので、燃料タンク１内に設置される燃料ポンプユニ
ット２を備え、この燃料ポンプユニット２によって、前
記燃料タンク１内の燃料Ｆを吸引して、内燃機関３へ供
給するようになっている。
すもので、燃料タンク１内に設置される燃料ポンプユニ
ット２を備え、この燃料ポンプユニット２によって、前
記燃料タンク１内の燃料Ｆを吸引して、内燃機関３へ供
給するようになっている。
【０００４】そして、前記燃料ポンプユニット２は、前
記燃料タンク１の上壁部に取り付けられるアッパーブラ
ケット４を備えているとともに、このアッパーブラケッ
ト４に、前記燃料ポンプユニット２の駆動を制御する電
子回路等からなる制御手段（図示略）が収納されるチャ
ンバ５が設けられ、このチャンバ５は、前記燃料タンク
１の外部へ位置させられているとともに、この燃料タン
ク１の外部において蓋体６によって閉塞されている。
記燃料タンク１の上壁部に取り付けられるアッパーブラ
ケット４を備えているとともに、このアッパーブラケッ
ト４に、前記燃料ポンプユニット２の駆動を制御する電
子回路等からなる制御手段（図示略）が収納されるチャ
ンバ５が設けられ、このチャンバ５は、前記燃料タンク
１の外部へ位置させられているとともに、この燃料タン
ク１の外部において蓋体６によって閉塞されている。
【０００５】また、前記チャンバ５が設けられたアッパ
ーブラケット４は樹脂によって形成され、また、前記蓋
体６は金属によって形成されている。なお、図４におい
て符号７は、前記チャンバ５内の制御手段に接続される
コントロールユニットを示す。
ーブラケット４は樹脂によって形成され、また、前記蓋
体６は金属によって形成されている。なお、図４におい
て符号７は、前記チャンバ５内の制御手段に接続される
コントロールユニットを示す。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の燃料供給装置にあっては、前記燃料ポンプユニッ
ト２の作動に伴って発生する熱の影響により、あるい
は、内燃機関において発生する熱の影響により、前記燃
料タンク１内の温度が上昇するとともに、その内部圧力
も上昇する。
従来の燃料供給装置にあっては、前記燃料ポンプユニッ
ト２の作動に伴って発生する熱の影響により、あるい
は、内燃機関において発生する熱の影響により、前記燃
料タンク１内の温度が上昇するとともに、その内部圧力
も上昇する。
【０００７】このように、前記燃料タンク１内の圧力が
上昇すると、この燃料タンク１内の燃料蒸気が、前記ア
ッパーブラケット４を透過して、金属製の蓋体６によっ
て密封された前記チャンバ５内に浸入して滞留する。こ
のチャンバ５内に浸入した燃料蒸気は、内燃機関３や燃
料ポンプユニット２の停止後において、前記チャンバ５
内の温度が低下した際に結露となり、このチャンバ５内
に収納されている制御手段を構成する電子回路に付着
し、この電子回路の腐食や電気的な短絡を生じさせるこ
とが想定される。
上昇すると、この燃料タンク１内の燃料蒸気が、前記ア
ッパーブラケット４を透過して、金属製の蓋体６によっ
て密封された前記チャンバ５内に浸入して滞留する。こ
のチャンバ５内に浸入した燃料蒸気は、内燃機関３や燃
料ポンプユニット２の停止後において、前記チャンバ５
内の温度が低下した際に結露となり、このチャンバ５内
に収納されている制御手段を構成する電子回路に付着
し、この電子回路の腐食や電気的な短絡を生じさせるこ
とが想定される。
【０００８】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたもので、燃料ポンプユニットに設けられている
チャンバ内に燃料蒸気が浸入したとしても、この燃料蒸
気を外部へ放出することの可能な燃料供給装置を提供す
ることを目的とする。
なされたもので、燃料ポンプユニットに設けられている
チャンバ内に燃料蒸気が浸入したとしても、この燃料蒸
気を外部へ放出することの可能な燃料供給装置を提供す
ることを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に記載
の燃料供給装置は、前述した目的を達成するために、燃
料が貯留された燃料タンクと、この燃料タンク内に設置
された燃料ポンプユニットと、この燃料ポンプユニット
の駆動制御を行う制御手段とを備え、前記燃料ポンプユ
ニットの、前記燃料タンクの壁部に取り付けられるアッ
パーブラケットに、前記制御手段が収納されるチャンバ
が設けられているとともに、このチャンバの開口を覆う
蓋体が設けられてなり、前記チャンバおよび前記蓋体が
樹脂によって形成されていることを特徴とする。本発明
の請求項２に記載の燃料供給装置は、請求項１に記載の
前記蓋体の燃料透過量が、前記チャンバの燃料透過量よ
りも大きく設定されていることを特徴とする。本発明の
請求項３に記載の燃料供給装置は、請求項１または請求
項２に記載の前記アッパーブラケットが、ＰＯＭ、ＰＢ
Ｔ、あるいは、ＰＰＳの内の一つによって形成され、前
記蓋体が、ポリアミド樹脂、ＮＢＲ、ＨＤＰＥ、ＦＥ
Ｐ、ＰＦＡの内の一つによって形成されていることを特
徴とする。
の燃料供給装置は、前述した目的を達成するために、燃
料が貯留された燃料タンクと、この燃料タンク内に設置
された燃料ポンプユニットと、この燃料ポンプユニット
の駆動制御を行う制御手段とを備え、前記燃料ポンプユ
ニットの、前記燃料タンクの壁部に取り付けられるアッ
パーブラケットに、前記制御手段が収納されるチャンバ
が設けられているとともに、このチャンバの開口を覆う
蓋体が設けられてなり、前記チャンバおよび前記蓋体が
樹脂によって形成されていることを特徴とする。本発明
の請求項２に記載の燃料供給装置は、請求項１に記載の
前記蓋体の燃料透過量が、前記チャンバの燃料透過量よ
りも大きく設定されていることを特徴とする。本発明の
請求項３に記載の燃料供給装置は、請求項１または請求
項２に記載の前記アッパーブラケットが、ＰＯＭ、ＰＢ
Ｔ、あるいは、ＰＰＳの内の一つによって形成され、前
記蓋体が、ポリアミド樹脂、ＮＢＲ、ＨＤＰＥ、ＦＥ
Ｐ、ＰＦＡの内の一つによって形成されていることを特
徴とする。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図１ないし図３を参照して説明する。なお、以下の
説明中、図４と共通する部分については同一符号を用い
て説明を簡略化する。
て、図１ないし図３を参照して説明する。なお、以下の
説明中、図４と共通する部分については同一符号を用い
て説明を簡略化する。
【００１１】本実施形態に示す燃料供給装置は、燃料タ
ンク１内に設置される燃料ポンプユニット１０と、この
燃料ポンプユニット１０の駆動制御を行う制御手段１１
とを備え、前記燃料ポンプユニット１０の、前記燃料タ
ンク１の壁部に取り付けられるアッパーブラケット１２
に、前記制御手段１１が収納されるチャンバ１３が設け
られているとともに、このチャンバ１３の開口を覆う蓋
体１４が設けられてなり、前記チャンバ１３および前記
蓋体１４が樹脂によって形成されていることを特徴とし
ている。
ンク１内に設置される燃料ポンプユニット１０と、この
燃料ポンプユニット１０の駆動制御を行う制御手段１１
とを備え、前記燃料ポンプユニット１０の、前記燃料タ
ンク１の壁部に取り付けられるアッパーブラケット１２
に、前記制御手段１１が収納されるチャンバ１３が設け
られているとともに、このチャンバ１３の開口を覆う蓋
体１４が設けられてなり、前記チャンバ１３および前記
蓋体１４が樹脂によって形成されていることを特徴とし
ている。
【００１２】このように構成された本実施形態に係わる
燃料供給装置にあっては、燃料ポンプユニット１０から
の発生熱や内燃機関３からの発生熱を受けて、前記燃料
タンク１内の温度が上昇し、これに伴って内部圧力が上
昇すると、従来と同様に、前記燃料タンク１内の燃料蒸
気が、前記チャンバ１３内に浸入する。
燃料供給装置にあっては、燃料ポンプユニット１０から
の発生熱や内燃機関３からの発生熱を受けて、前記燃料
タンク１内の温度が上昇し、これに伴って内部圧力が上
昇すると、従来と同様に、前記燃料タンク１内の燃料蒸
気が、前記チャンバ１３内に浸入する。
【００１３】ここで、内燃機関３等の運転時や停止時に
おける前記燃料タンク１内の圧力、および、前記チャン
バ１３内の圧力変動を見てみると、図３に示すような変
化となる。すなわち、運転時においては、前記燃料タン
ク１内の圧力に比して、前記チャンバ１３内の圧力が極
めて高い。そして、本実施形態においては、前記蓋体１
４が樹脂によって形成されていることから、前述した固
い圧力によって、前記チャンバ１３内の燃料蒸気が前記
蓋体１４を介して外部へ放出される。
おける前記燃料タンク１内の圧力、および、前記チャン
バ１３内の圧力変動を見てみると、図３に示すような変
化となる。すなわち、運転時においては、前記燃料タン
ク１内の圧力に比して、前記チャンバ１３内の圧力が極
めて高い。そして、本実施形態においては、前記蓋体１
４が樹脂によって形成されていることから、前述した固
い圧力によって、前記チャンバ１３内の燃料蒸気が前記
蓋体１４を介して外部へ放出される。
【００１４】したがって、前記チャンバ１３内における
滞留燃料蒸気量が減少させられて、内燃機関３等の運転
停止後における温度低下に伴う、前記燃料蒸気の結露量
も少なくてすむ。この結果、前記チャンバ１３内に収納
されている前記制御手段１１の損傷を抑制することがで
きる。
滞留燃料蒸気量が減少させられて、内燃機関３等の運転
停止後における温度低下に伴う、前記燃料蒸気の結露量
も少なくてすむ。この結果、前記チャンバ１３内に収納
されている前記制御手段１１の損傷を抑制することがで
きる。
【００１５】ここで、前記蓋体１４の燃料透過量を、前
記チャンバ１３の燃料透過量よりも大きく設定すること
により、前述したようなチャンバ１３内圧力の息付き現
象によって、前記チャンバ１３にポンプ作用を生じさせ
て、このチャンバ１３内からの、燃料蒸気の排出作用を
高めることができる。
記チャンバ１３の燃料透過量よりも大きく設定すること
により、前述したようなチャンバ１３内圧力の息付き現
象によって、前記チャンバ１３にポンプ作用を生じさせ
て、このチャンバ１３内からの、燃料蒸気の排出作用を
高めることができる。
【００１６】すなわち、前記アッパーブラケット１２に
おける燃料蒸気の透過流速をＪｕとし、蓋体１４の燃料
蒸気透過流速をＪｆとした場合、これは、それぞれ次式
で表される。 Ｊｕ＝Ｄｍ×（Ｃ１ｍ−Ｃ２ｍ）／Ｌｕ＝Ｐｍ×（Ｐ１−Ｐ２）／Ｌｕ…１式 但し、 Ｄｍ：アッパーブラケット１２内部の拡散係数 Ｃ１ｍ：アッパーブラケット１２内のモル濃度（タンク
側） Ｃ２ｍ：アッパーブラケット１２内のモル濃度（チャン
バ側） Ｌｕ：アッパーブラケット１２の厚さ Ｐｍ：アッパーブラケット１２の透過係数 Ｐ１：タンク側圧力 Ｐ２：チャンバ側圧力 Ｊｆ＝Ｄｆ×（Ｃ１ｆ−Ｃ２ｆ）／Ｌｆ＝Ｐｆ×（Ｐ２−Ｐ３）／Ｌｆ…２式 但し、 Ｄｆ：蓋体１４の拡散係数 Ｃ１ｆ：蓋体１４内のモル濃度（チャンバ側） Ｃ２ｆ：蓋体１４内のモル濃度（外部側） Ｌｆ：蓋体１４の厚さ Ｐｆ：蓋体１４の透過係数 Ｐ２：チャンバ内圧力 Ｐ３：大気圧力 そして、前記アッパーブラケット１２の透過面積をＳｕ
とし、前記蓋体１４の透過面積をＳｆとすると、 Ｊｕ×Ｓｕ≦Ｊｆ×Ｓｆ …３式 この３式を満足するように、前記アッパーブラケット１
２の燃料透過量と前記蓋体１４の燃料透過量とを設定す
ればよい。
おける燃料蒸気の透過流速をＪｕとし、蓋体１４の燃料
蒸気透過流速をＪｆとした場合、これは、それぞれ次式
で表される。 Ｊｕ＝Ｄｍ×（Ｃ１ｍ−Ｃ２ｍ）／Ｌｕ＝Ｐｍ×（Ｐ１−Ｐ２）／Ｌｕ…１式 但し、 Ｄｍ：アッパーブラケット１２内部の拡散係数 Ｃ１ｍ：アッパーブラケット１２内のモル濃度（タンク
側） Ｃ２ｍ：アッパーブラケット１２内のモル濃度（チャン
バ側） Ｌｕ：アッパーブラケット１２の厚さ Ｐｍ：アッパーブラケット１２の透過係数 Ｐ１：タンク側圧力 Ｐ２：チャンバ側圧力 Ｊｆ＝Ｄｆ×（Ｃ１ｆ−Ｃ２ｆ）／Ｌｆ＝Ｐｆ×（Ｐ２−Ｐ３）／Ｌｆ…２式 但し、 Ｄｆ：蓋体１４の拡散係数 Ｃ１ｆ：蓋体１４内のモル濃度（チャンバ側） Ｃ２ｆ：蓋体１４内のモル濃度（外部側） Ｌｆ：蓋体１４の厚さ Ｐｆ：蓋体１４の透過係数 Ｐ２：チャンバ内圧力 Ｐ３：大気圧力 そして、前記アッパーブラケット１２の透過面積をＳｕ
とし、前記蓋体１４の透過面積をＳｆとすると、 Ｊｕ×Ｓｕ≦Ｊｆ×Ｓｆ …３式 この３式を満足するように、前記アッパーブラケット１
２の燃料透過量と前記蓋体１４の燃料透過量とを設定す
ればよい。
【００１７】このような透過量の関係を得るための具体
的な手段としては、前記アッパーブラケット１２を、Ｐ
ＯＭ（ポリオキシメチレン「ポリアセタール」、ポリホ
ルムアルデヒド）、ＰＢＴ（ポリブチレンレフタレー
ト）、あるいは、ＰＰＳ（ポリフェニレンサルファイド
樹脂）の内の一つによって形成し、前記蓋体を、ＰＡ
（ポリアミド樹脂）、ＮＢＲアクリロニトルブタジエン
ゴム）、ＨＤＰＥ（高密度ポリエチレン）、ＦＥＰ（フ
ッ化エチレンプロピレン・テトラフルオロエチレン−ヘ
キサフルオロプロピレン共重合体）、ＰＦＡ（パーフル
オロアルコキシルアルカン）の内の一つによって形成す
ることが挙げられる。
的な手段としては、前記アッパーブラケット１２を、Ｐ
ＯＭ（ポリオキシメチレン「ポリアセタール」、ポリホ
ルムアルデヒド）、ＰＢＴ（ポリブチレンレフタレー
ト）、あるいは、ＰＰＳ（ポリフェニレンサルファイド
樹脂）の内の一つによって形成し、前記蓋体を、ＰＡ
（ポリアミド樹脂）、ＮＢＲアクリロニトルブタジエン
ゴム）、ＨＤＰＥ（高密度ポリエチレン）、ＦＥＰ（フ
ッ化エチレンプロピレン・テトラフルオロエチレン−ヘ
キサフルオロプロピレン共重合体）、ＰＦＡ（パーフル
オロアルコキシルアルカン）の内の一つによって形成す
ることが挙げられる。
【００１８】なお、前記各実施形態において示した各構
成部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に
基づき種々変更可能である。
成部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に
基づき種々変更可能である。
【００１９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる燃
料供給装置によれば、燃料ポンプユニットに形成された
チャンバおよびこのチャンバを覆って設けられる蓋体を
樹脂によって形成することにより、燃料ポンプの運転お
よび運転停止にともなう温度変化を利用して、前記チャ
ンバ内に息付き現象を生じさせ、これによって、前記チ
ャンバ内に浸入した燃料蒸気を、前記蓋体を介して外部
へ放出することができる。したがって、前記チャンバ内
における滞留燃料蒸気量を極力少なくして、運転停止後
における温度低下に伴う、前記燃料蒸気の結露量も少な
くすることができ、前記チャンバ内に収納されている制
御手段の損傷を抑制することができる。そして、前記蓋
体の燃料透過量を、前記チャンバの燃料透過量よりも大
きく設定することにより、前述したようなチャンバ内圧
力の息付き現象によって、前記チャンバにポンプ作用を
生じさせて、このチャンバからの燃料蒸気の排出作用を
高めることができる。
料供給装置によれば、燃料ポンプユニットに形成された
チャンバおよびこのチャンバを覆って設けられる蓋体を
樹脂によって形成することにより、燃料ポンプの運転お
よび運転停止にともなう温度変化を利用して、前記チャ
ンバ内に息付き現象を生じさせ、これによって、前記チ
ャンバ内に浸入した燃料蒸気を、前記蓋体を介して外部
へ放出することができる。したがって、前記チャンバ内
における滞留燃料蒸気量を極力少なくして、運転停止後
における温度低下に伴う、前記燃料蒸気の結露量も少な
くすることができ、前記チャンバ内に収納されている制
御手段の損傷を抑制することができる。そして、前記蓋
体の燃料透過量を、前記チャンバの燃料透過量よりも大
きく設定することにより、前述したようなチャンバ内圧
力の息付き現象によって、前記チャンバにポンプ作用を
生じさせて、このチャンバからの燃料蒸気の排出作用を
高めることができる。
【図１】本発明の一実施形態を示す要部の平面図であ
る。
る。
【図２】本発明の一実施形態を示す要部の側面図であ
る。
る。
【図３】本発明の作用を説明するための、チャンバ内お
よび燃料タンク内の圧力変化を示す図である。
よび燃料タンク内の圧力変化を示す図である。
【図４】一従来例を示す縦断面図である。
１ 燃料タンク
２ 燃料ポンプユニット
３ 内燃機関
４ アッパーブラケット
５ チャンバ
６ 蓋体
７ コントロールユニット
１０ 燃料ポンプユニット
１１ 制御手段
１２ アッパーブラケット
１３ チャンバ
１４ 蓋体
Ｆ 燃料
Claims (3)
- 【請求項１】 燃料が貯留された燃料タンクと、この燃
料タンク内に設置された燃料ポンプユニットと、この燃
料ポンプユニットの駆動制御を行う制御手段とを備え、
前記燃料ポンプユニットの、前記燃料タンクの壁部に取
り付けられるアッパーブラケットに、前記制御手段が収
納されるチャンバが設けられているとともに、このチャ
ンバの開口を覆う蓋体が設けられてなり、前記チャンバ
および前記蓋体が樹脂によって形成されていることを特
徴とする燃料供給装置。 - 【請求項２】 前記蓋体の燃料透過量が、前記チャンバ
の燃料透過量よりも大きく設定されていることを特徴と
する請求項１に記載の燃料供給装置。 - 【請求項３】 前記アッパーブラケットが、ＰＯＭ、Ｐ
ＢＴ、あるいは、ＰＰＳの内の一つによって形成され、
前記蓋体が、ポリアミド樹脂、ＮＢＲ、ＨＤＰＥ、ＦＥ
Ｐ、ＰＦＡの内の一つによって形成されていることを特
徴とする請求項１または請求項２に記載の燃料供給装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002069495A JP2003269276A (ja) | 2002-03-14 | 2002-03-14 | 燃料供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002069495A JP2003269276A (ja) | 2002-03-14 | 2002-03-14 | 燃料供給装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003269276A true JP2003269276A (ja) | 2003-09-25 |
Family
ID=29200318
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002069495A Pending JP2003269276A (ja) | 2002-03-14 | 2002-03-14 | 燃料供給装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003269276A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015151470A1 (ja) * | 2014-04-01 | 2015-10-08 | 株式会社デンソー | 燃料タンク蓋、および、それを有する燃料ポンプモジュール |
-
2002
- 2002-03-14 JP JP2002069495A patent/JP2003269276A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015151470A1 (ja) * | 2014-04-01 | 2015-10-08 | 株式会社デンソー | 燃料タンク蓋、および、それを有する燃料ポンプモジュール |
| JP2015197070A (ja) * | 2014-04-01 | 2015-11-09 | 株式会社デンソー | 燃料タンク蓋、および、それを有する燃料ポンプモジュール |
| US9821651B2 (en) | 2014-04-01 | 2017-11-21 | Denso Corporation | Fuel tank lid and fuel pump module having the same |
| DE112015001670B4 (de) | 2014-04-01 | 2021-12-30 | Denso Corporation | Kraftstoffbehälterdeckel und Kraftstoffpumpenmodul mit demselben |
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