JP2003267621A - 用紙処理装置及び画像形成システム - Google Patents

用紙処理装置及び画像形成システム

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JP2003267621A JP2002074919A JP2002074919A JP2003267621A JP 2003267621 A JP2003267621 A JP 2003267621A JP 2002074919 A JP2002074919 A JP 2002074919A JP 2002074919 A JP2002074919 A JP 2002074919A JP 2003267621 A JP2003267621 A JP 2003267621A
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浩樹 岡田
Junichi Iida
淳一 飯田
Hideya Nagasako
秀也 永迫
Hiromoto Saito
広元 齊藤
Nobuyasu Suzuki
伸宜 鈴木
Masahiro Tamura
政博 田村
Kenji Yamada
健次 山田
Akito Ando
明人 安藤
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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性の高い画像形成装置に対応することが
可能な穴明け機能を有する用紙処理装置及び画像形成シ
ステムを提供する。 【解決手段】 穿孔手段の種類(パンチ穴の種類)を検
知後、すぐに前記種類に対応した位置へ用紙端部検知手
段を移動させる。その際、用紙後処理装置の電源がON
して(ステップS1)パンチユニットの種類を検出した
(ステップS2)直後に待機位置Aから待機位置Bへ移
動させ(ステップS3)、あるいはCへ移動する(ステ
ップS4)。これにより、センサは、待機位置Bあるい
はCから用紙端部の検知位置まで短い距離を移動するだ
けで済む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、複写
機、ファクシミリなどの画像形成装置に一体もしくは付
設され、あるいは別体に設けられ、画像形成装置から排
出された記録媒体(用紙)に対して所定の処理を施す用
紙処理装置に係り、特に穿孔手段を備えた用紙処理装置
及び当該用紙処理装置を含む画像形成システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置から搬送されてくる用紙に
穴を穿孔する手段として、用紙1枚ずつに穿孔する穿孔
手段が現在、後処理装置で使用されている。この形式の
穿孔手段は搬送されてくる用紙に1枚ずつ穿孔するた
め、穿孔に要する負荷が軽減されるのと生産性の面で有
利となっている。一方、穿孔する際の用紙の姿勢、例え
ば、スキューや横レジズレなどが悪い場合、穿孔された
穴位置がずれて穴の揃え精度が悪化するという不具合が
ある。
【0003】このような不具合を防止するために、用紙
のスキューを修正して、さらに用紙の搬送方向と直交す
る方向の一方の端部を読み取って、その情報に基づいて
ズレを補正して穿孔し、穴位置精度を向上させる方法が
確立されている。その方法は、画像形成装置に認識され
ている用紙の搬送方向の幅情報からその幅の用紙が搬送
されてくる理想的な搬送位置と端部検知手段によって得
られた端部検知情報を比較して、そのギャップを補正す
るようにしている。
【0004】具体的には、例えば、特開平10−279
170号公報に開示された発明では、シート搬送手段に
よって搬送されるシートの搬送方向と平行な端部を検知
するためのシート側端検知手段と、このシート側端検知
手段をシート搬送方向と直交する方向に移動させる第1
の移動手段と、前記シート側端検知手段により検知され
たシートの搬送方向と平行な端部の位置情報に基づいて
穿孔手段をシート搬送方向と直交する方向に移動させる
第2の移動手段とを有するシート穿孔装置において、シ
ート側端検知手段の検知開始位置をシートサイズに対応
したシートの搬送方向と平行な端部位置に設定し、この
シート側端部の位置情報に基づいてシート搬送方向と直
交する方向に穿孔位置を移動させることにより、画像形
成処理速度を低下させることなくシート側端部に対する
穿孔位置を揃えて穿孔できるようにしている。
【0005】なお、この手段によってより高生産性の画
像形成装置へ対応するためには用紙端部の検知を行う第
1の移動手段の移動距離を少なくして時間の短縮を行う
ことが必要であり、その方法としては上記、画像形成装
置に認識されている用紙の搬送方向の幅情報を後処理装
置が認識して用紙を受け取る前に移動手段のホームポジ
ション位置を移動させる方法も知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来例では、穿
孔手段とシート側端検知手段を一体的に移動させ、シー
ト端検知手段がシート端部を検知すると、シート端検知
手段を停止させ、この位置を基準に穿孔手段を移動させ
て穿孔を行うように構成されているが、穿孔位置の基準
がシート端部にあり、位置基準が用紙毎に変化するの
で、制御が複雑となり、その分穿孔位置精度を確保する
のが難しかった。
【0007】また、画像形成装置に認識されていない不
定形サイズの用紙だと用紙の幅がわからないため、理想
的な搬送位置もわからず、用紙の搬送方向と直交する方
向の一方の端部を読み取ることができても、その端部位
置情報と比較する理想的な搬送位置がわからないため
に、用紙中央に穿孔手段を移動させて精度よく穿孔する
こともできなかった。
【0008】本発明はこのような従来技術の実情に鑑み
てなされたもので、その目的は、生産性の高い画像形成
装置に対応することが可能な穴明け機能を有する用紙処
理装置及び画像形成システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、第1の手段は、用紙を搬送する用紙搬送手段と、前
記用紙搬送手段により搬送される用紙に穿孔する穿孔手
段と、穿孔手段の種類(パンチ穴の種類)を検知する手
段と、前記用紙搬送手段により搬送される用紙の搬送方
向と平行な端部を検知する端部検知手段と、前記端部検
知手段を搬送方向と直交する方向に移動する第1の移動
手段と、前記端部検知手段の情報に基づいて前記穿孔手
段を搬送方向と直交する方向に移動する第2の移動手段
とを有するえた用紙処理装置において、穿孔手段の種類
によって、前記端部検知手段の第1の移動手段のホーム
ポジション位置を変更させる制御手段を設けたことを特
徴とする。
【0010】第2の手段は、第1の手段と同様の前提の
用紙処理装置において、前記穿孔手段の種類(パンチ穴
の種類)を検知する手段がパンチ穴の種類を検知後、す
ぐに前記種類に対応した位置へ用紙端部検知手段の第1
の移動手段の移動を行わせる制御手段を設けたことを特
徴とする。
【0011】第3の手段は、第1または第2の手段にお
いて、前記端部検知手段のホームポジションを検出する
検出手段をさらに備えていることを特徴とする。
【0012】第4の手段は、第3の手段において、前記
検出手段は1つのセンサによって構成されていることを
特徴とする。
【0013】第5の手段は、第1または第2の手段にお
いて、前記第1の移動手段をパンチ穴の種類にあった位
置へホームポジション位置を変更させるかどうか選択す
る手段を備えていることを特徴とする。
【0014】第6の手段は、第1ないし第5のいずれか
の手段に係る用紙処理装置と、入力された画像に基づい
て記録媒体に可視画像を形成する画像形成手段とから画
像形成装置システムを構成したことを特徴とする。
【0015】第1の手段によれば、用紙後処理装置に搭
載されたパンチユニットの穴の種類(国内2穴/北米3
穴/欧州4穴等)によって、その後処理装置で使用する
用紙サイズがA/B系列(国内及び欧州)かインチ系列
(北米)かの判断が可能となるため、搬送される用紙の
搬送方向と平行な端部を検知する端部検知手段の第1の
移動手段のホームポジション位置をA/B系列の場合は
用紙後処理装置が受け入れ可能なA/B系列の用紙サイ
ズの中で最大のサイズより少し外側にし、インチ系列の
場合は同様に、受け入れ可能なインチ系列の用紙サイズ
の中で最大のサイズより少し外側で待機するようにする
ことによって、用紙端面を検出するための第1の移動手
段が移動する距離を少なくすることが可能であり、検出
時間を短縮することが可能となるので、より高生産性の
画像形成装置にも対応できる。
【0016】第2の手段によれば、画像形成装置から用
紙を受け取る直前でなくてもパンチユニットの種類の検
出が可能である。例えば装置の電源をONした時にパン
チユニットの種類を認識してすぐに第1の移動手段をあ
らかじめ移動させることによって用紙を受け取る際には
すでにホームポジションへの移動が完了しており、より
検出の際の時間短縮が可能であり、高生産性の画像形成
装置にも対応が可能となる。
【0017】第4の手段によれば、A/B系列及びイン
チ系列のホームポジションの検知手段をそれぞれ個別の
センサをホームポジションの位置に配置させて位置を検
出することは、可能であるが、第1の移動手段は移動距
離を正確に読み取る必要があるためにステッピングモー
タによって駆動することが一般的に知られており、その
場合には一ヶ所にセンサを配置してそれぞれの系列のホ
ームポジション位置はその1つのセンサから一定距離
(一定パルス)移動した位置で待機するように制御する
ことで位置検出用のセンサを1つで制御することが可能
となりコストダウンとなる。
【0018】第5の手段によれば、パンチユニットの種
類によってその後処理装置で使用される用紙がA/B系
列かインチ系列かを判断すると、例えば外資系企業等で
見られるように両方の用紙サイズを使用するユーザーに
対しての対応が困難となる。そこで上記のような手段で
自動でホームポジションを移動するモードとユーザー側
がホームポジション位置を指定するモードを選択可能に
することで、そのようなユーザーに対しての不具合を解
消することができる。
【0019】第6の手段によれば、第1ないし第5の手
段の効果を画像形成手段もしくは画像形成装置を含む画
像形成システムにおいても奏することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0021】図1は、画像形成装置から搬送されてくる
用紙を受け取って穿孔するための穿孔装置を備えた用紙
処理装置としての用紙後処理装置の全体的な構成を示す
概略構成図である。図1は用紙後処理装置内部に穿孔装
置が組み込まれた例である。
【0022】図1において用紙後処理装置FRは、穿孔
ユニット4、水平搬送路H1、上搬送路H2、下搬送路
H3と、スティプル処理トレイ12と、上下2つの排紙
トレイ9a,9bとから基本的に構成されている。水平
搬送路H1には、上搬送路H2に搬送経路を切り換える
ための第1の分岐爪H2tと、下搬送路H3に搬送経路
を切り換えるための第2の分岐爪H3tとが設けられて
いる。下搬送路H2には、スティプル処理トレイ12が
設けられ、ステイプル処理トレイ12の下端部には、ス
ティプラ13が備えられ、スティプル処理トレイ12に
集積され、揃えられた用紙束の後端部にスティプル処理
を行うことができるようになっている。下搬送路H2に
はまた、用紙の待機経路が設けられ、画像形成装置PR
から先に送られてきた用紙を一時待機させ、次に送られ
てきた用紙と重ねてスティプル処理トレイ12側に搬送
することができるようになっている。スティプル処理さ
れた用紙束は、スティプル処理トレイ12から放出爪を
介し、放出ベルトと放出ローラ8によって下排紙トレイ
9bに排紙される。
【0023】上排紙トレイ9aはプルーフトレイとも称
され、何の処理も行わない用紙を排紙するときに使用さ
れる。なお、上排紙トレイ9aには、水平搬送路H1に
設けられた前記第1の分岐爪H2tを下側(図示時計方
向)に回動させ、上搬送路H2側を開放することにより
搬送される。
【0024】下排紙トレイ9bはシフトトレイとしても
機能し、ソートやスタックを行う際に部ごとに区分けす
ることができる。この区分けは、部ごとに下排紙トレイ
9を用紙搬送方向を直交する方向に所定量移動させ、前
の部と後の部が前記所定量ずつずれるように往復動させ
ることにより行われる。この場合には、前記第1および
第2の分岐爪H3tを回動させて水平搬送路H1を下排
紙トレイ9bへの排紙口まで開放する。なお、下排紙ト
レイ9bは用紙あるいは用紙束が排紙され、積載量が増
加するにつれ、下方に移動する。この移動は下排紙トレ
イ9bに積載された最上位の用紙の表面位置を検知する
用紙検知センサの検出出力に基づいて行われる。
【0025】前記水平搬送路H1の最上流側には図3に
示すように用紙後処理装置FRの入口ローラ対として機
能するスキュー補正ローラ対1、入口センサ2、横レジ
スト検知ユニット3、穿孔ユニット4、およびホッパ5
が設けられている。横レジスト検知ユニット3は、穿孔
ユニット4の用紙搬送方向上流側に設けられ、横レジス
ト検知ユニット3のさらに用紙搬送方向上流側には、パ
ンチ下ガイド20、パンチ上ガイド21が設けられ、横
レジスト検知ユニット3には、用紙搬送方向と平行な端
部位置を検出する用紙端部検知センサ14が設けられて
ている。
【0026】穿孔ユニット4は、パンチ刃15、パンチ
刃15の上端部に一体に設けられたホルダ37、ホルダ
37内に挿入され、軸16に偏心して係合しているカム
38、クラッチ17を介して前記パンチ刃15を駆動す
るモータ18、前記パンチ刃15を用紙搬送方向と直交
する方向に移動させる第2のステッピングモータ23、
タイミングベルト24、ギア/プーリ36、ラック19
および固定下ガイド35からなる。なお、図4は前記横
レジスト検知ユニット3の側面図、図5は穿孔ユニット
4の側面図である。
【0027】大略前述のように構成された用紙後処理装
置FRでは、まず、画像形成装置PRから搬送されてき
た用紙の先端は停止しているスキュー補正ローラ対1の
ニップに突き当てられる。一定時間、突き当てられ用紙
が適正量撓んだ後に、スキュー補正ローラ対1を回転さ
せ用紙の搬送を再開させる。スキュー補正ローラ対1の
停止時間と回転開始タイミングは、入口センサ2で行う
用紙先端検知をトリガーにして行う。スキュー補正ロー
ラ1によってスキュー補正された用紙は、次に横レジス
ト検知ユニット3を通過し、その後、穿孔ユニット4を
通過する。
【0028】横レジスト検知ユニット3に搬送されてき
た用紙の搬送方向と平行な端部位置を検知する用紙端部
検知センサ14は搬送方向と直交する方向(図4におい
て図示左方向)に移動可能に構成されている。図4から
分かるように用紙端部検知センサ14は用紙ガイド25
に装着されており、用紙ガイド25はホルダ28に装着
されている。ホルダ28は軸27を摺動しながら用紙搬
送方向と直交する方向(図紙左右方向)に移動する。ホ
ルダ28にはタイミングベルト32が係合しており、タ
イミングベルト32は、第1のステッピングモータ30
の駆動プーリ30aと従動プーリ34間に張架され、第
1のステッピングモータ30の回転によってタイミング
ベルト32が前記両プーリ間30,34を回転移動する
ことによって、ホルダ28、用紙ガイド25および用紙
端部検知センサ14を用紙搬送方向と直交する方向に往
復動させることができる。また、用紙端部検知センサ1
4のホームポジション(待機位置)HPは、ホルダ28
の形状の一部をホームポジションセンサ29によって検
知することにより決定される。用紙端部検知センサ14
はこの待機位置で待機し、第1のステッピングモータ3
0を駆動源として前記タイミングベルト32の回転に応
じて軸27に沿っを摺動し、用紙搬送方向と平行な用紙
端部S1を検知するために図示左方向に移動する。
【0029】図6は用紙搬送方向のズレを検知するとき
の状態を示す説明図である。ここで、第1のステッピン
グモータ30の1パルス当たりの用紙端部検知センサ1
4の移動量をaとする。その時に、例えば、搬送されて
くる用紙に横レジストズレがなく理想的な位置に搬送さ
れてきたとすると、その用紙の搬送方向と平行な端部S
Eを検知するまでの用紙端部検知センサ14の待機位置
HPからの移動量wを10aとする。実際に、搬送され
てきた用紙の搬送方向と平行な端部を検知するまでのセ
ンサ14の移動量が11aとなった場合、 11a−10a=1a ・・・(1) 分の距離の横レジズレが発生していることになる。した
がって、この1a分のズレ量を補正するように穿孔ユニ
ット4を用紙搬送方向と直交する方向(図5矢印左方
向)に移動させる必要がある。
【0030】一方、前述のような各部によって構成され
ている穿孔ユニット4によって穿孔する場合、以下のよ
うにして穿孔動作は行われる。
【0031】まず、穿孔ユニット4のパンチ刃15の上
下動、すなわち、用紙に穿孔するための動作はモータ1
8からの駆動によって行われる。その際、モータ18か
ら1回転クラッチ17を介して軸16を1回転させる。
1回転クラッチ17をONさせるのは、搬送されてきた
用紙後端が入口センサ2を通過して一定時間経過後に行
われる。軸16が回転すると、軸16に偏心して係合し
ているカム38が回転して、ホルダ37を上下動(図5
白矢印方向は下方向に相当))させる。このホルダ37
の上下動によってパンチ刃15が上下動し、この下方向
の移動時に用紙に上パンチ孔を穿孔する。
【0032】なお、この実施形態における穿孔ユニット
4は、用紙の搬送を一旦停止させて、パンチ孔を穿孔す
るプレスパンチ方式について説明しているが、本発明で
は、パンチ刃とダイを回転体に設けて、その回転によっ
てパンチ刃とダイをあわせて用紙を搬送させながらパン
チ孔を穿孔するロータリーパンチにも適用できる。
【0033】このようにして穿孔する場合、穿孔ユニッ
ト4を前述のズレに応じて用紙搬送方向と直交する方向
(図5左右方向)に移動させ、位置決めする必要があ
る。移動は、前述の第2のステッピングモータ23を駆
動源として行われ、第2のステッピングモータ23の駆
動プーリ23aからタイミングベルト24を介してギヤ
/プーリ36に伝達して回転させる。ギヤ/プーリ36
のギヤにはラック19が噛み合っており、ギヤ/プーリ
36の回転によってラック19が図5の左右矢印方向に
移動する。ラック19はパンチ下ガイド板21に装着さ
れており、穿孔するための前記パンチ刃15、パンチ上
ガイド20、軸16、カム38、ホルダ37、クラッチ
17、モータ18等の各構成要素(以下、穿孔構成要素
と称す)は全て前記パンチ下ガイド板21と結合されて
いるので、ラック19の移動によって前記穿孔構成要素
が全て用紙搬送方向と直交する方向に移動する。
【0034】ここで、第2のステッピングモータ23の
1パルス当たりの前記穿孔構成要素の移動量をbとする
と、前述したように横レジスト検知ユニット3の第1の
ステッピングモータ30の1パルスの用紙端部検知セン
サ14の移動量aと上記移動量bとの関係が整数倍(例
えば2倍)に近似していると、 a=2×b ・・・(2) となる。前述の(1)式のように用紙の横レジストが1
a分ずれていたとした場合、センサ14の1パルス分の
移動距離がaなので1パルスの横レジズレが生じている
ことになる。したがって、穿孔構成要素の移動のために
は第2のステッピングモータ23に1a分の距離のパル
スを入力する必要がある。1パルスの移動距離の関係
が、前述の(2)式の関係にあるので、第2のステッピ
ングモータ23に入力するパルス数は用紙端部検知セン
サ14から算出されたズレ量分のパルス数の2倍にな
る。
【0035】すなわち、用紙端部検知センサ14からの
端部位置情報をパルスとして認識し、それを図示しない
制御回路のCPUよって用紙幅サイズ情報と比較し、そ
の用紙の横レジストのズレ量を算出し、その算出結果を
パルスとして第2のステッピングモータ23に入力して
穿孔構成要素を移動させる。その時、第2のステッピン
グモータ23に入力するパルス数が前記(2)式から求
められるので、パルスで移動させる誤差が少なくなり、
穿孔位置精度が向上する。また、ズレ量に関係なく、常
に穿孔する構成ユニットを移動させる第2のステッピン
グモータ23に入力するパルス数は、前記(2)式で式
化されているため、ソフトウェア制御も簡単になる。
【0036】この実施形態では、図4の用紙端部検知セ
ンサ14が図示矢印左方向に移動することによって用紙
搬送方向と平行な用紙端部を検知した後、その検知情報
によって穿孔構成要素が図5において図示矢印左方向に
移動して穿孔するが、その前に用紙端部検知センサ14
は待機位置に戻る。すなわち、用紙端部検知センサ14
が用紙端部を検知した後には、次の用紙の端部差を検知
するために再び待機位置HP(図5矢印右方向)に戻ら
なければならないため、迅速に戻れば戻るほど高生産性
の画像形成装置にも対応できることになる。
【0037】用紙端部検知センサ14の待機位置(ホー
ムポジション)HPは、用紙の搬送を妨げない位置にす
る必要がある。その位置から搬送されてくる用紙の端部
S1を読み取るために図4矢印左方向の移動を開始する
が、用紙の縦横も含めて種々の幅サイズに対応するため
には、ガイド部材に沿って用紙端部検知センサ14で用
紙端部位置を読み取りにいく必要がある。通常、固定さ
れたガイド部材が用紙端部検知センサ14の可動範囲に
存在すると、用紙端部検知センサ14の移動の妨げにな
るので、本実施形態では上ガイド26と下ガイド板31
を用紙端部検知センサ14に装着した状態で一体的に移
動するように構成されている。これにより、用紙のガイ
ドを兼ねて搬送性能を安定させながら、搬送方向と平行
な端部を検知する用紙端部検知センサ14を移動させる
ことができる。さらに、センサ14の図4矢印左方向の
移動に伴って移動する上ガイド26は、固定されている
固定上ガイド33と、また、下ガイド31は、固定され
ている固定下ガイド35とオーバーラップしながら用紙
ガイドを構成している。
【0038】このように用紙の端部位置を検知し、検知
した端部位置に基づいて穿孔ユニット4を移動させて穿
孔することによりパンチ孔の揃え(位置)精度が向上す
る。そして、精度良く穿孔された用紙は、水平搬送路H
1の搬送コロ対7を通過して放出コロ対8によって排紙
トレイ9bに排紙される。その際、シフトモードで排紙
トレイ9bを用紙搬送方向と直交する方向に往復動させ
て用紙もしくは用紙束を分類することもできる。また、
第1および第2の分岐爪H2t,H3tにより用紙を下
搬送路H3に搬入し、搬送コロ対10を経てスティプル
排紙コロ対11からスティプルトレイ12に排紙した
後、整合し、スティプルトレイ12内部で整合された状
態でスタックされた用紙束をスティプラ13で綴じるス
ティプルモードで綴じ処理を行うというように、いろい
ろな後処理が施される。なお、単に排紙する場合には、
第1の分岐爪H2tの切換によって通常上排紙トレイ9
aに用紙は排紙される。また、穿孔された用紙のパンチ
屑は図3及び図5のホッパ5の内部に収容される。
【0039】なお、図2は画像形成装置から用紙後処理
装置に至る経路に、すなわち用紙後処理装置の用紙搬送
方向上流側に穿孔装置を設けた例である。この変形例で
は、図3ないし図5に示した用紙端部検知ユニット3と
穿孔ユニット4が画像形成装置PRと用紙後処理装置F
Rの間に別体に設けられ、1つのシステムを構成してい
る。このシステムは、用紙後処理装置FRの水平搬送路
H1の用紙搬送方向最上流に入口ローラH1aを設けた
点を除けば、全て図1の画像形成装置PRと同一であ
る。
【0040】図7にAB系列のパンチユニットを後処理
装置が認識した際のセンサ14のホームポジション(待
機位置A)とAB系列用のセンサ14のホームポジショ
ン(待機位置B)と搬送されてくる用紙との位置関係を
示す。
【0041】同図に示すようにAB系列用のセンサ14
の待機位置Bはセンサ14の待機位置Aと用紙端面の中
間位置にあるためセンサ14が端部位置情報を読み取る
際に待機位置Aから移動を始めるよりも移動量が少なく
なり時間の短縮となる。インチ系列の場合は図示しない
が用紙端面と待機位置Bの中間位置(待機位置C)に位
置する。
【0042】待機位置A→Bの移動量をXパルス 待機位置A→Cの移動量をYパルス とすると、 X<Y となる。
【0043】なお、パンチユニットの種類を検出する手
段については、図8のブロック図に示すように用紙後処
理装置のメイン制御基板81上にDIPスイッチを設
け、ユニットによってそのスイッチのON/OFF設定
を切り替えたり、パンチユニット100側にコネクタ1
01等を装備させてユニットごとにそのコネクタ101
の結線状態を変えて識別するようにすればよい。
【0044】図9は、前記穿孔手段の種類(パンチ穴の
種類)を検知後、すぐに前記種類に対応した位置へ用紙
端部検知手段を移動させる処理手順を示すフローチャー
トである。すなわち、この処理では、用紙後処理装置の
電源がONして(ステップS1)パンチユニットの種類
を検出した(ステップS2)直後に前記図7に示すよう
に待機位置Aから待機位置Bへ移動し(ステップS
3)、またはCへ移動する(ステップS4)。
【0045】待機位置B及びCについては、それぞれの
位置に位置検出用のセンサを配置して検出することも可
能であるが、図7のように待機位置Aにセンサ29を配
置することで、待機位置BまたはCについてはステッピ
ングモータの駆動により位置Aからそれぞれ一定距離X
パルス及びYパルス移動した位置として認識が可能であ
る。このように構成すると、1つのセンサによって3つ
の待機位置A,B,Cの識別が可能である。
【0046】図10のフローチャートに示すように、用
紙後処理装置の電源がONして(ステップS11)画像
形成装置または後処理機側に装備された選択手段による
選択指示を待つようにソフト上で制御して指示がある場
合(ステップS12,S13)にはユニットの種類に関
係なく指示通りの待機位置へ移動を開始し(ステップS
14,S15,S16)、指示がない場合にはパンチユ
ニットの種類を検出して(ステップS17)、ユニット
に合った位置へ移動する(ステップS18,s19)よ
うに制御することで実施可能である。なお、図9のフロ
ーチャートは、画像形成装置からの指示を待って移動を
行う例である。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、生産性の
高い画像形成装置に対応することが可能な穴明け機能を
有する用紙処理装置及び画像形成システムを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る用紙処理装置としての
用紙後処理装置を全体的に示す概略構成図である。
【図2】本発明の実施形態の変形例に係る用紙処理装置
としての用紙後処理装置の全体的な構成を示す概略構成
図である。
【図3】横レジスト検知ユニットと穿孔ユニットの全体
構成を示す概略構成図である。
【図4】横レジスト検知ユニットによる用紙端部検知動
作を示す説明図である。
【図5】穿孔ユニットの穿孔位置調整および孔あけ動作
を説明である。
【図6】実施形態に係る横レジと検知ユニットの用紙端
部検知動作を示す説明図である。
【図7】AB系列のパンチユニットを後処理装置が認識
した際のセンサ14のホームポジション(待機位置A)
とAB系列用のセンサ14のホームポジション(待機位
置B)と搬送されてくる用紙との位置関係を示す図であ
る。
【図8】パンチユニットの種類を検知する検知回路の一
例を示すブロック図である。
【図9】穿孔手段の種類(パンチ穴の種類)を検知後、
すぐに前記種類に対応した位置へ用紙端部検知手段を移
動させる処理手順を示すフローチャートである。
【図10】画像形成装置からの指示を待って用紙端部検
知手段を移動させる処理手順を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 スキュー補正ローラ対 2 入口センサ 3 横レジスト検知ユニット 4 穿孔ユニット 5 ホッパ 14 用紙端部検知センサ 15 パンチ刃 23 ステッピングモータ(第2の駆動手段) 25 用紙ガイド 27 軸 29 センサ 30 ステッピングモータ(第1の駆動手段) S 用紙 HP,HP1,HP2 待機位置(ホームポジション) S1,S2 用紙端部 FR 用紙後処理装置 PR 画像形成装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永迫 秀也 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 齊藤 広元 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 鈴木 伸宜 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 田村 政博 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 山田 健次 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 安藤 明人 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 3F108 GA02 GA03 GA04 GB07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙を搬送する用紙搬送手段と、 前記用紙搬送手段により搬送される用紙に穿孔する穿孔
    手段と、 パンチ穴の種類に対応する穿孔手段の種類を検知する手
    段と、 前記用紙搬送手段により搬送される用紙の搬送方向と平
    行な端部を検知する端部検知手段と、 前記端部検知手段を搬送方向と直交する方向に移動させ
    る第1の移動手段と、 前記端部検知手段の情報に基づいて前記穿孔手段を搬送
    方向と直交する方向に移動させ第2の移動手段と、を有
    する用紙処理装置において、 穿孔手段の種類によって、前記端部検知手段の第1の移
    動手段のホームポジション位置を変更させる制御手段を
    設けたことを特徴とする用紙処理装置。
  2. 【請求項2】 用紙を搬送する用紙搬送手段と、 前記用紙搬送手段により搬送される用紙に穿孔する穿孔
    手段と、 パンチ穴の種類に対応する穿孔手段の種類を検知する手
    段と、 前記用紙搬送手段により搬送される用紙の搬送方向と平
    行な端部を検知する端部検知手段と、 前記端部検知手段を搬送方向と直交する方向に移動させ
    第1の移動手段と、 前記端部検知手段の情報に基づいて前記穿孔手段を搬送
    方向と直交する方向に移動させ第2の移動手段と、を有
    する用紙処理装置において 前記穿孔手段の種類を検知する手段がパンチ穴の種類を
    検知後、すぐに前記種類に対応した位置へ用紙端部検知
    手段の第1の移動手段の移動を行わせる制御手段を設け
    たことを特徴とする用紙処理装置。
  3. 【請求項3】 前記端部検知手段のホームポジションを
    検出する検出手段をさらに備えていることを特徴とする
    請求項1または2記載の用紙処理装置。
  4. 【請求項4】 前記検出手段は1つのセンサによって構
    成されていることを特徴とする請求項3記載の用紙処理
    装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の移動手段をパンチ穴の種類に
    あった位置へホームポジション位置を変更させるかどう
    か選択する手段を備えていることを特徴とする請求項1
    または2記載の用紙処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項に記載
    の用紙処理装置と、 入力された画像に基づいて記録媒体に可視画像を形成す
    る画像形成手段と、を備えていることを特徴とする画像
    形成装置システム。
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