JP2003267531A - エアパレット - Google Patents

エアパレット

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JP2003267531A
JP2003267531A JP2002074650A JP2002074650A JP2003267531A JP 2003267531 A JP2003267531 A JP 2003267531A JP 2002074650 A JP2002074650 A JP 2002074650A JP 2002074650 A JP2002074650 A JP 2002074650A JP 2003267531 A JP2003267531 A JP 2003267531A
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正晴 南
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善続 猫本
Sunao Shiraishi
直 白石
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床面が悪条件(たとえば、傾斜している場合
や凹凸がある場合)であっても、その床面上を安全に移
動させることのできるエアパレットを提供すること。 【解決手段】 フレーム1の下面に装着され、かつ空気
吹き出し孔2aを有するダイアフラム2内に加圧された
空気を供給して、前記空気吹き出し孔2aから吹き出さ
れた空気により前記ダイアフラム2と床面3との間に空
気膜を形成させて、フレーム1上に載荷された重量物を
フレーム1とともに運搬するエアパレット10におい
て、前記フレーム1の上面1aを水平面と略平行にする
ことのできる傾斜調整手段100が設けられていること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイアフラムと床
面との間に空気膜を形成させることにより摩擦係数を減
少させ、それにより重量物を搬送しようとするエアパレ
ットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8に示すように、従来からフレーム1
の下面に装着され、かつ空気吹き出し孔2aを有するダ
イアフラム2内に加圧された空気を供給して、空気吹き
出し孔2aから吹き出される空気によりダイアフラム2
と床面3との間に空気膜を形成させて、フレーム1上に
載荷された重量物をフレーム1とともに運搬するエアパ
レット5が実用化されている。
【0003】ダイアフラム2内に加圧空気を供給して浮
上させると、摩擦係数は約1/1000程度となり、エ
アパレット5は非常に小さな力で床面3上を自由に移動
させることができるようになる。さらに、床面3への直
接接触が回避されて床面3の損傷もなくなるために、エ
アパレット5は特に重量物の搬送などに数多く適用され
てきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、床面が
傾斜している場合や、地震などにより床面に凹凸が生じ
てしまった場合といった、床面が悪い条件にあるとき
に、エアパレットヲ安全に移動させるための対策は、現
在までほとんど講じられていなかったのが現状である。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、床面が悪条件である場合でも、その床面上を安全
に移動させることのできるエアパレットを提供すること
を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のエアパレットで
は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
すなわち、請求項1記載のエアパレットによれば、フレ
ームの下面に装着され、かつ空気吹き出し孔を有するダ
イアフラム内に加圧された空気を供給して、前記空気吹
き出し孔から吹き出された空気により前記ダイアフラム
と床面との間に空気膜を形成させて、フレーム上に載荷
された重量物をフレームとともに運搬するエアパレット
において、前記フレームの上面を水平面と略平行にする
ことのできる傾斜調整手段が設けられていることを特徴
とする。
【0007】このエアパレットにおいては、傾斜調整手
段によりフレームの上面が常に水平面と略平行になるよ
うに調整されている。すなわち、フレーム上に載荷され
た重量物は傾斜することなく、常に直立した状態に保た
れることとなる。
【0008】請求項2記載のエアパレットによれば、請
求項1に記載のエアパレットにおいて、前記傾斜調整手
段は、少なくとも3つのダイアフラムと、これらダイア
フラム内の圧力をそれぞれ調整することのできる圧力調
整手段とを備えていることを特徴とする。
【0009】このエアパレットにおいては、各ダイアフ
ラムの内圧がそれぞれ調整されることにより、フレーム
の上面が水平面と略平行になるようになっている。
【0010】請求項3記載のエアパレットによれば、請
求項1または2に記載のエアパレットにおいて、前記フ
レームの上面が前記水平面に対して傾斜していることを
検知することのできる傾斜検知手段を備えていることを
特徴とする。
【0011】このエアパレットにおいては、水平面に対
するフレーム上面の傾斜が傾斜検知手段により検知され
る。
【0012】請求項4記載のエアパレットによれば、フ
レームの下面に装着され、かつ空気吹き出し孔を有する
ダイアフラム内に加圧された空気を供給して、前記空気
吹き出し孔から吹き出された空気により前記ダイアフラ
ムと床面との間に空気膜を形成させて、フレーム上に載
荷された重量物をフレームとともに運搬するエアパレッ
トにおいて、前記フレームの上面が前記床面に対して所
定角度以上傾斜した場合に、その場に停止させることの
できる移動防止手段が設けられていることを特徴とす
る。
【0013】このエアパレットにおいては、移動防止手
段によりフレームの上面が床面に対して所定角度以上傾
斜するような場合には、その移動が停止されるようにな
っている。すなわち、フレームの上に載荷された重量物
のバランスなどが崩れて重量物自体が傾斜したような場
合、エアパレットがその場で停止するようになってい
る。
【0014】請求項5記載のエアパレットによれば、請
求項4に記載のエアパレットにおいて、前記移動防止手
段は、前記フレームの少なくとも四隅から前記床面に向
かって所定長さ突出したストッパ部材であることを特徴
とする。
【0015】このエアパレットにおいては、フレーム上
面が所定角度以上傾斜すると、ストッパ部材の下端面が
床面と接触し、このときの摩擦抵抗によりエアパレット
の移動が停止されるようになっている。
【0016】請求項6記載のエアパレットによれば、フ
レームの下面に装着され、かつ空気吹き出し孔を有する
ダイアフラム内に加圧された空気を供給して、前記空気
吹き出し孔から吹き出された空気により前記ダイアフラ
ムと床面との間に空気膜を形成させて、フレーム上に載
荷された重量物をフレームとともに運搬するエアパレッ
トにおいて、前記フレームには、一直線上に配置される
とともに該直線と同じ方向に転がるように構成された少
なくとも2つの車輪が設けられていることを特徴とす
る。
【0017】このエアパレットにおいては、一直線上に
配置されるとともにこの直線と同じ方向に転がるように
構成された少なくとも2つの車輪が設けられており、エ
アパレットはこの直線の方向に移動されることとなる。
たとえば、このエアパレットの移動方向(直線の方向)
に対して直交する方向に床面が傾斜している場合、これ
ら車輪が抵抗となってエアパレットは床面の低い側に流
れることなくその移動方向が保持されるようになる。
【0018】請求項7記載のエアパレットによれば、請
求項6に記載のエアパレットにおいて、前記少なくとも
2つの車輪は、付勢部材を介して常に前記床面に付勢さ
れていることを特徴とする。
【0019】このエアパレットにおいては、付勢部材の
付勢力により車輪が常に床面に対して押しつけられるよ
うにして転がることとなる。すなわち、車輪の接地面と
床面との間の摩擦抵抗が増加されることとなる。
【0020】請求項8記載のエアパレットによれば、請
求項7に記載のエアパレットにおいて、前記少なくとも
2つの車輪の向きを、前記直線に対して90゜回転させ
ることができるように構成されていることを特徴とす
る。
【0021】このエアパレットにおいては、車輪の向き
を90゜回転させることができるように構成されてい
る。すなわち、これら車輪の向きをそれぞれ90゜回転
させることにより、エアパレットを回転あるいは旋回さ
せることなく、その進行方向が90゜変換されることと
なる。
【0022】請求項9記載のエアパレットによれば、フ
レームの下面に装着され、かつ空気吹き出し孔を有する
ダイアフラム内に加圧された空気を供給して、前記空気
吹き出し孔から吹き出された空気により前記ダイアフラ
ムと床面との間に空気膜を形成させて、フレーム上に載
荷された重量物をフレームとともに運搬するエアパレッ
トにおいて、前記フレームには、ジャッキアップ用の突
出部が設けられているとともに、車輪を取り付けること
のできる車軸が設けられていることを特徴とする。
【0023】このエアパレットにおいては、予めフレー
ムにジャッキアップ用の突出部と、車輪を取り付けるこ
とのできる車軸とが設けられている。すなわち、ジャッ
キアップ用の突出部と床面との間に油圧ジャッキなどを
介在させてフレームをジャッキアップした後、車軸に車
輪を取り付けることによってエアパレットを車輪により
移動させることができるようになる。
【0024】請求項10記載のエアパレットによれば、
フレームの下面に装着され、かつ空気吹き出し孔を有す
るダイアフラム内に加圧された空気を供給して、前記空
気吹き出し孔から吹き出された空気により前記ダイアフ
ラムと床面との間に空気膜を形成させて、フレーム上に
載荷された重量物をフレームとともに運搬するエアパレ
ットにおいて、前記フレームには、ジャッキアップ用の
突出部を取り付けることのできる突出部受け、および車
軸を取り付けることのできる車軸受けが設けられている
ことを特徴とする。
【0025】このエアパレットにおいては、フレームに
ジャッキアップ用の突出部を取り付けることのできる突
出部受けと、車軸を取り付けることのできる車軸受けと
が設けられている。すなわち、突出部受けにジャッキア
ップ用の突出部を取り付け、このジャッキアップ用の突
出部と床面との間に油圧ジャッキなどを介在させてフレ
ームをジャッキアップした後、車軸受けに車軸を取り付
け、この車軸に車輪を取り付けることによってエアパレ
ットを車輪により移動させることができるようになる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。なお、図において従
来と同一の部材には同一の符号を付している。図1は本
発明による一実施形態を示す図であって、(a)はエア
パレット10の側断面図、(b)はエアパレット10の
底面図である。図1(a)に示すようにエアパレット1
0は、その上に重量物が載荷されるフレーム1と、この
フレーム1の下面に装着される単数個あるいは複数個
(この実施形態では4個)のダイアフラム2とを主たる
要素として構成されたものである。
【0027】フレーム1内には、たとえば工場や使用済
核燃料の貯蔵施設などに設置されたエアコンプレッサな
どの空気供給源(図示せず)から、ホースなどを介して
送り込まれてきた加圧空気をダイアフラム2に供給する
ためのアキュームレータ(図示せず)が設けられてい
る。
【0028】また、ダイアフラム2はアキュームレータ
から供給される加圧空気により環状に膨張するたとえば
ゴム製のものであり、このダイアフラム2で囲まれる空
間に前述した加圧空気を吹き出す複数個、たとえば8個
の空気吹き出し孔2aを有するものである。すなわち、
前述した空気供給源からアキュームレータを経て供給さ
れた加圧空気によってダイアフラム2を膨張させること
により、ダイアフラム2内の支持圧力がフレーム1上に
載せられた負荷と釣り合って積載物を持ち上げるように
なる。このようにダイアフラム2を膨張させた際には、
図1に示すようにダイアフラム2と床面3との間に、空
気吹き出し孔2aから吹き出される空気が通過(リー
ク)して薄い空気膜を形成するので、摩擦係数が極めて
小さくなり、重量物をわずかな力で運搬することができ
るようになる。
【0029】さて、本発明によるエアパレット10に
は、フレーム1の上面1aを水平面と略平行にすること
のできる傾斜調整手段100が設けられている。この傾
斜調整手段100は、少なくとも3つ以上、たとえば4
つのダイアフラム2と、各ダイアフラム2内に供給され
る加圧空気の圧力をそれぞれ調整できるように配置され
たたとえば4つの圧力調整手段101(たとえば圧力調
整弁など)とを主たる要素として構成されたものであ
る。
【0030】これら圧力調整手段101の下流側は、各
ダイアフラム2と連通するアキュームレータにそれぞれ
接続されており、また上流側は前述した空気供給源と連
通する配管102にそれぞれ接続されている。すなわ
ち、空気供給源から配管102を通って送られてきた加
圧空気は、各ダイアフラム2に対応した圧力調整手段1
01で所望の空気圧力に調整された後、アキュームレー
タを通って各ダイアフラム2に供給されるようになって
いる。
【0031】つぎに、図1(a)に示すように、紙面に
おいて右側が左側よりも低くなるように床面3が傾斜し
ている場合、各ダイアフラム2内に同じ圧力の空気が供
給されるようであれば、フレーム1の上面1aは床面3
に対して平行、すなわち水平面に対して傾斜してしまう
こととなる。そこで、フレーム1の上面1aを水平面と
略平行にする(水平面と一致するようにする)ために、
図1(a)において右側に位置するダイアフラム2、す
なわち図1(b)において右側に位置する2つのダイア
フラム2内の空気圧力を、圧力調整手段101を用いて
高めるようにする。図1(a)において右側に位置する
ダイアフラム2、すなわち図1(b)において右側に位
置する2つのダイアフラム2内の空気圧力が高められる
と、フレーム1の右側の浮上量が増加され、フレーム1
の上面1aが水平面と略平行になる。すなわち、図1
(a)のように床面3が右下に向かって傾斜していたと
しても、フレーム1の上面1aは水平を保つようにな
る。
【0032】したがって、フレーム1の上面1a上に載
荷された重量物は傾斜することなく、常に直立した状態
に保たれることとなるので、重量物の転倒を防止するこ
とができるとともに視覚的に安心感を得ることができ
る。
【0033】また、フレーム1の上面1aが水平面に対
して傾斜していることを検知することのできる傾斜検知
手段(図示せず)をフレーム1あるいはフレーム1の上
面1a上に載荷された重量物(あるいは荷物)の上に設
け、この傾斜検知手段からの信号を制御器で処理して、
この制御器からの信号で各ダイアフラム2への圧力を調
整する圧力調整手段101を制御(コントロール)する
ように構成されていればさらに有利である。すなわち、
フレーム1の上面1aが傾斜したことを傾斜検知手段で
検知し、この結果に基づいてフレーム1の上面1aが水
平面と略平行となるように各ダイアフラム2内の空気圧
力が調整されるようになる。
【0034】このような構成により自動化を図ることが
できて、作業人員を削減することができ、さらに人為的
ミスを減少させることができる。
【0035】なお、傾斜検知手段としては、たとえばレ
ベル計や加速度計などを挙げることができる。
【0036】また、上記の構成は床面3が傾斜している
場合だけでなく、床面3は水平でかつ重量物の重心等が
変化して重量物およびフレーム1の上面1aが傾斜して
しまった場合にも適用され得るものである。すなわち、
水平な床面3上で重量物のバランスが崩れて転倒しそう
になっても、上述した傾斜調整手段100によりフレー
ム1の上面1aが水平に戻されるとともに重量物が直立
になるように調整され、重量物の転倒を防止することが
できる。
【0037】さらに、以上説明してきた構成を用いて以
下のように使用することもできる。すなわち、図2に示
すように、床面3が水平である場合にフレーム1の上面
1aを進行方向側に故意に(積極的に)傾斜させるよう
にすることもできる。言い換えれば、フレーム1の上面
1a上に載荷された、たとえばコンクリートキャスクC
などの重量物を図2において左側に搬送しようとする場
合に、図2において右側に位置するダイアフラム2内の
空気圧力を、左側に位置するダイアフラム2内の空気圧
力よりも高くすることによりフレーム1の上面1aが左
側に傾斜するようにする。
【0038】このようにフレーム1の上面1aを進行方
向の側に傾斜させることにより、コンクリートキャスク
Cも進行方向の側に傾斜するようになる。コンクリート
キャスクCが傾斜するとその傾斜した側(進行方向側)
に力成分が生じることとなり、エアパレットの進行方向
側への移動を容易なものとすることができる。
【0039】図3は本発明による他の実施形態を示す図
であって、(a)はエアパレット30の側断面図、
(b)はエアパレット30の底面図である。図3(a)
に示すようにエアパレット30は、その上に重量物が載
荷されるフレーム1と、このフレーム1の下面に装着さ
れる単数個あるいは複数個(この実施形態では4個)の
ダイアフラム2とを主たる要素として構成されたもので
ある。
【0040】フレーム1内には、たとえば工場や使用済
核燃料の貯蔵施設などに設置されたエアコンプレッサな
どの空気供給源(図示せず)から、ホースなどを介して
送り込まれてきた加圧空気をダイアフラム2に供給する
ためのアキュームレータ(図示せず)が設けられてい
る。
【0041】また、ダイアフラム2はアキュームレータ
から供給される加圧空気により環状に膨張するたとえば
ゴム製のものであり、このダイアフラム2で囲まれる空
間に前述した加圧空気を吹き出す複数個、たとえば8個
の空気吹き出し孔2aを有するものである。すなわち、
前述した空気供給源からアキュームレータを経て供給さ
れた加圧空気によってダイアフラム2を膨張させること
により、ダイアフラム2内の支持圧力がフレーム1上に
載せられた負荷と釣り合って積載物を持ち上げるように
なる。このようにダイアフラム2を膨張させた際には、
図3に示すようにダイアフラム2と床面3との間に、空
気吹き出し孔2aから吹き出される空気が通過(リー
ク)して薄い空気膜を形成するので、摩擦係数が極めて
小さくなり、重量物をわずかな力で運搬することができ
るようになる。
【0042】さて、本発明によるエアパレット30に
は、フレーム1の下面1bに、フレーム1の上面1aが
床面3に対して所定角度以上傾斜した場合に、その場に
停止させることのできる移動防止手段300が設けられ
ている。この移動防止手段300は、フレーム1の少な
くとも四隅(あるいは角部)に設けられたものであり、
床面3に向かってフレーム1の下面1bから所定長さを
有して延在する、たとえばゴム製のストッパ部材であ
る。
【0043】たとえば、図3(a)に示すように、紙面
において右側が左側よりも低くなるように床面3が傾斜
し、かつフレーム1がこの傾斜した床面3に対してさら
に傾斜している場合、図3に示すような移動防止手段3
00が設けられていないエアパレットでは床面3の低い
側(図3において右側)に流れて(滑って)しまうこと
となる。そこで、上述したような移動防止手段300を
設け、傾斜した床面3上でフレーム1の上面1aが所定
角度以上傾斜するような場合に、移動防止手段30と床
面3とが接触するようにしている。すなわち、移動防止
手段300の下端面と床面3とが接触し、これらの間に
生じる摩擦抵抗によってエアパレット30がその場で停
止するようになる。
【0044】したがって、傾斜した床面3上でフレーム
1の上面1aが所定角度以上傾斜するような場合には、
床面の傾斜が低い側にエアパレットが暴走していくのを
防止することができる。
【0045】また、傾斜した床面3上においてフレーム
1の上面1aが所定角度以上傾斜しない場合でも、ダイ
アフラム2内への加圧空気の供給を停止するだけで移動
防止手段300の下端面と床面3とが即刻接触するよう
になってエアパレット30がその場で停止して、エアパ
レット30が床面3の低い側(図3において右側)への
流れて(滑って)しまうことを防止することができる。
【0046】さらに、エアパレット30の使用を終え、
ダイアフラム2内への加圧空気の供給を停止した場合
に、移動防止手段300の下端面と床面3とは接触する
ようになるが、萎んだダイアフラム2の下面と床面3と
は荷重を受けることなく接触するようになるので、ダイ
アフラム2の寿命を延ばすことができる。
【0047】さらにまた、ダイアフラム2の交換頻度が
減少することとなり、コストを削減することができる。
【0048】図4は本発明による別の実施形態を示す図
であって、(a)はエアパレット40の側面図、(b)
はエアパレット40の平面図である。図4(a)に示す
ようにエアパレット40は、その上に重量物が載荷され
るフレーム1と、このフレーム1の下面に装着される単
数個あるいは複数個(この実施形態では1個)のダイア
フラム2とを主たる要素として構成されたものである。
【0049】フレーム1内には、たとえば工場や使用済
核燃料の貯蔵施設などに設置されたエアコンプレッサな
どの空気供給源(図示せず)から、ホースなどを介して
送り込まれてきた加圧空気をダイアフラム2に供給する
ためのアキュームレータ(図示せず)が設けられてい
る。
【0050】また、ダイアフラム2はアキュームレータ
から供給される加圧空気により環状に膨張するたとえば
ゴム製のものであり、このダイアフラム2で囲まれる空
間に前述した加圧空気を吹き出す複数個、たとえば8個
の空気吹き出し孔(図示せず)を有するものである。す
なわち、前述した空気供給源からアキュームレータを経
て供給された加圧空気によってダイアフラム2を膨張さ
せることにより、ダイアフラム2内の支持圧力がフレー
ム1上に載せられた負荷と釣り合って積載物を持ち上げ
るようになる。このようにダイアフラム2を膨張させた
際には、ダイアフラム2と床面3との間に、空気吹き出
し孔から吹き出される空気が通過(リーク)して薄い空
気膜を形成するので、摩擦係数が極めて小さくなり、重
量物をわずかな力で運搬することができるようになる。
【0051】さて、本発明によるエアパレット40に
は、フレーム1に一直線L上に配置されるとともにこの
直線Lと同じ方向に転動するように構成された少なくと
も2つ(この実施形態では2つ)の車輪400が設けら
れている。これら車輪400は、付勢部材(たとえばば
ね)により床面3に対して付勢されるよう(押しつけら
れるよう)に構成されている。すなわち、車輪400の
接地面が床面3と常に接触するようになっている。言い
換えれば、フレーム1の下面1bと、車輪400を回転
自在に支持する支持部材402との間に設けられた付勢
部材401が、図4(a)において上下にひろがろうと
することにより車輪400の接地面が床面3に押しつけ
られて、車輪400の接地面と床面3との間に摩擦抵抗
が生じるようになる。
【0052】これにより、エアパレット40は、車輪4
00の向いている方向(図4において左方向あるいは右
方向)には抵抗なくスムーズに移動されることなり、こ
れ以外の方向(紙面において手前側あるいは奥側)には
移動され難くなる。すなわち、車輪400がいわゆるガ
イドの役目をすることとなって、車輪の向いている方向
にのみエアパレット40を移動させることができるよう
になる。
【0053】したがって、たとえば直線Lに対して直交
する方向(すなわち図4(a)において手前側あるいは
奥側)に床面3が傾斜しているような場合でも、車輪4
00の接地面と床面3との摩擦力によりエアパレット4
0が床面3の低い側に流れていく(滑っていく)ことを
防止することができる。すなわち、傾斜した床面3上を
エアパレット40が移動する場合でも、エアパレット4
0が斜面の下側に向かって流れていくことがないので、
エアパレット40を安全に運搬することができる。
【0054】さらに、これら車輪400が前述した直線
Lに対して90゜回転可能に構成されていれば有利であ
る。すなわち、フレーム1を上下に貫通して上面1aと
下面1bとを連通する十字型溝403内に、前述した支
持部材402と一体に形成された嵌合部404を嵌合さ
せることができるように構成されている。
【0055】図4においては、これら嵌合部404の長
手軸線が前述した直線Lと一致するようになっている。
この状態からこれら嵌合部404と同じ向きに形成され
た把持部405を前述した付勢部材401の抗力に抗し
て上方に引き上げ、左あるいは右に90゜回転させて再
び嵌合部404が十字型溝403内に収容されるように
する。このようにすることにより、これら車輪400は
90゜回転された状態となる。すなわち、図4(b)に
おいてこれら車輪400は直線Lと直交する方向に向い
ていることとなる。
【0056】したがって、たとえば図4において右側か
ら搬送してきたエアパレット40は、これら車輪400
の向きを90゜回転させるだけで進行方向を90゜変換
することができるようになる。すなわち、エアパレット
40の進行方向を直角に変えることができる。
【0057】なお、上述した車輪400は、加圧空気が
供給されることにより車輪の接地面が床面と接触し、こ
の加圧空気の供給が停止された場合にばね力により車輪
が上方に上昇させられて車輪の接地面が床面から離間す
る空気ばね式のものとすることもできる。
【0058】図5は本発明によるさらに別の実施形態を
示す概略図であって、(a)はエアパレット50の側面
図、(b)はエアパレット50の平面図である。図5
(a)に示すようにエアパレット50は、その上に重量
物が載荷されるフレーム1と、このフレーム1の下面に
装着される単数個あるいは複数個(この実施形態では1
個)のダイアフラム2とを主たる要素として構成された
ものである。
【0059】フレーム1内には、たとえば工場や使用済
核燃料の貯蔵施設などに設置されたエアコンプレッサな
どの空気供給源(図示せず)から、ホースなどを介して
送り込まれてきた加圧空気をダイアフラム2に供給する
ためのアキュームレータ(図示せず)が設けられてい
る。
【0060】また、ダイアフラム2はアキュームレータ
から供給される加圧空気により環状に膨張するたとえば
ゴム製のものであり、このダイアフラム2で囲まれる空
間に前述した加圧空気を吹き出す複数個、たとえば8個
の空気吹き出し孔(図示せず)を有するものである。す
なわち、前述した空気供給源からアキュームレータを経
て供給された加圧空気によってダイアフラム2を膨張さ
せることにより、ダイアフラム2内の支持圧力がフレー
ム1上に載せられた負荷と釣り合って積載物を持ち上げ
るようになる。このようにダイアフラム2を膨張させた
際には、ダイアフラム2と床面3との間に、空気吹き出
し孔から吹き出される空気が通過(リーク)して薄い空
気膜を形成するので、摩擦係数が極めて小さくなり、重
量物をわずかな力で運搬することができるようになる。
【0061】さて、本発明によるエアパレット50に
は、フレーム1にジャッキアップ用の突出部500が設
けられているとともに、車輪(図示せず)を取り付ける
ことのできる車軸501が設けられている。ジャッキア
ップ用の突出部500はフレーム1の各辺略中央部にそ
れぞれ1つずつ設けられている。また、車軸501は突
出部500の両側に各1本、すなわちフレーム1の各辺
にそれぞれ2本ずつ設けられている。すなわち、各ジャ
ッキアップ用の突出部500と床面3との間にたとえば
油圧ジャッキなどを介在させて、これら油圧ジャッキに
よりエアパレット50とフレーム1上に載荷された重量
物とを上昇させた後、移動に必要な箇所の車軸501に
車輪を取り付けることができるようになっている。
【0062】これにより、たとえば地震などにより床面
3の平坦度が崩れてしまって、エアパレット50の機能
を十分に発揮させることができず、エアパレット50お
よびフレーム1上に載荷された重量物を移動させること
ができなくなっても、車軸501に取り付けた車輪によ
りエアパレット50およびフレーム1上に載荷された重
量物を移動させることができるようになる。言い換えれ
ば、床面3が平坦でなくなってエアパレット50の機能
を十分に発揮させることができないような場合でも、車
輪を使ってエアパレット50を移動させることができ
る。
【0063】また、このエアパレット50の上に重量物
を載せて貯蔵あるいは保管しているような場合に大きな
地震などが発生しても、これらジャッキアップ用の突出
部500および/または車軸501がつっかえとなり、
エアパレット50が大きく傾くことを防止することがで
きて、重量物が転倒することを防止することもできる。
【0064】図6は本発明によるさらに別の実施形態を
示す概略図であって、(a)はエアパレット60の側面
図、(b)はエアパレット60の平面図である。図6
(a)に示すようにエアパレット60は、その上に重量
物が載荷されるフレーム1と、このフレーム1の下面に
装着される単数個あるいは複数個(この実施形態では1
個)のダイアフラム2とを主たる要素として構成された
ものである。
【0065】フレーム1内には、たとえば工場や使用済
核燃料の貯蔵施設などに設置されたエアコンプレッサな
どの空気供給源(図示せず)から、ホースなどを介して
送り込まれてきた加圧空気をダイアフラム2に供給する
ためのアキュームレータ(図示せず)が設けられてい
る。
【0066】また、ダイアフラム2はアキュームレータ
から供給される加圧空気により環状に膨張するたとえば
ゴム製のものであり、このダイアフラム2で囲まれる空
間に前述した加圧空気を吹き出す複数個、たとえば8個
の空気吹き出し孔(図示せず)を有するものである。す
なわち、前述した空気供給源からアキュームレータを経
て供給された加圧空気によってダイアフラム2を膨張さ
せることにより、ダイアフラム2内の支持圧力がフレー
ム1上に載せられた負荷と釣り合って積載物を持ち上げ
るようになる。このようにダイアフラム2を膨張させた
際には、ダイアフラム2と床面3との間に、空気吹き出
し孔から吹き出される空気が通過(リーク)して薄い空
気膜を形成するので、摩擦係数が極めて小さくなり、重
量物をわずかな力で運搬することができるようになる。
【0067】さて、本発明によるエアパレット60に
は、フレーム1にジャッキアップ用の突出部500(図
5参照)を取り付けることのできる突出部受け600、
および車軸501(図5参照)を取り付けることのでき
る車軸受け601が設けられている。ジャッキアップ用
の突出部500を取り付けるための突出部受け600
は、フレーム1の各辺略中央部にそれぞれ1つずつ設け
られている。また、車軸501を取り付けることのでき
る車軸受け601は、突出部受け600の両側に各1つ
ずつ、すなわちフレーム1の各辺にそれぞれ2つずつ設
けられている。すなわち、各ジャッキアップ用の突出部
500を受け入れることのできる突出部受け600に、
それぞれジャッキアップ用の突出部500を取り付け、
その後これらジャッキアップ用の突出部500と床面3
との間にたとえば油圧ジャッキなどを介在させて、これ
ら油圧ジャッキによりエアパレット50とフレーム1上
に載荷された重量物とを上昇させた後、移動に必要な箇
所の車軸501を車軸受け601に取り付け、これら車
軸501に車輪を取り付けることができるようになって
いる。
【0068】これにより、たとえば地震などにより床面
3の平坦度が崩れてしまって、エアパレット60の機能
を十分に発揮させることができず、エアパレット60お
よびフレーム1上に載荷された重量物を移動させること
ができなくなっても、車軸501に取り付けた車輪によ
りエアパレット60およびフレーム1上に載荷された重
量物を移動させることができるようになる。言い換えれ
ば、床面3が平坦でなくなってエアパレット60の機能
を十分に発揮させることができないような場合でも、車
輪を使ってエアパレット60を移動させることができ
る。
【0069】また、これらジャッキアップ用の突出部5
00および車軸501は、フレーム1に対して着脱可能
とされているので、このエアパレット60の上に重量物
を載せて貯蔵あるいは保管しておく場合に取り外してお
くことにより、1個当たりのエアパレットが貯蔵あるい
は保管のために占める占有面積を小さくすることができ
る。すなわち、所定面積内により多く貯蔵あるいは保管
させることができる。
【0070】なお、図5および図6に示す実施形態のも
のにおいて、油圧ジャッキなどによりエアパレット5
0,60をジャッキアップした後、エアパレット50,
60の下側に車輪の付いた台車などのようなものを入
れ、この台車の上にエアパレット50,60を載せて運
搬するようにすることもできる。
【0071】図7は本発明によるさらに別の実施形態を
示す概略図であって、(a)はエアパレット70の概略
側面図、(b)はエアパレット70の概略底面図であ
る。図7(a)に示すようにエアパレット70は、その
上に重量物が載荷されるフレーム1と、このフレーム1
の下面に装着される単数個あるいは複数個(この実施形
態では6個)のダイアフラム2とを主たる要素として構
成されたものである。
【0072】フレーム1内には、たとえば工場や使用済
核燃料の貯蔵施設などに設置されたエアコンプレッサな
どの空気供給源(図示せず)から、ホースなどを介して
送り込まれてきた加圧空気をダイアフラム2に供給する
ためのアキュームレータ(図示せず)が設けられてい
る。
【0073】また、ダイアフラム2はアキュームレータ
から供給される加圧空気により環状に膨張するたとえば
ゴム製のものであり、このダイアフラム2で囲まれる空
間に前述した加圧空気を吹き出す複数個、たとえば8個
の空気吹き出し孔(図示せず)を有するものである。す
なわち、前述した空気供給源からアキュームレータを経
て供給された加圧空気によってダイアフラム2を膨張さ
せることにより、ダイアフラム2内の支持圧力がフレー
ム1上に載せられた負荷と釣り合って積載物を持ち上げ
るようになる。このようにダイアフラム2を膨張させた
際には、ダイアフラム2と床面3との間に、空気吹き出
し孔から吹き出される空気が通過(リーク)して薄い空
気膜を形成するので、摩擦係数が極めて小さくなり、重
量物をわずかな力で運搬することができるようになる。
【0074】さて、本発明によるエアパレット70に
は、鉛直方向軸線まわりに回転可能とされた1つの可動
輪700と、鉛直方向軸線まわりには回転できないよう
に固定された2つの固定輪701とが設けられている。
これら可動輪700および固定輪701は、たとえば空
気式ばねにより上下可能に構成されており、エアパレッ
ト70が浮上した後に床面3と接地される。
【0075】このような構成により、フレーム1上の重
量物のほとんどがエアパレットにより受け持たれるとと
もに、これら車輪700,701と床面3との摩擦力に
よりエアパレット70のふらつきが防止されて、所望の
軌道を確保することができるようになる。また、可動輪
700が1輪とされており、乗用車などの前輪のように
2輪を可動輪とする場合に比べて構造を簡略化すること
ができるとともに、コストを低減させることができる。
【0076】なお、このような構成を有するエアパレッ
ト70は、駆動源を有する駆動車などを用いて自走させ
ることもできるし、人力により移動させることも可能で
ある。
【0077】
【発明の効果】本発明のエアパレットによれば、以下の
効果を奏する。請求項1に記載のエアパレットによれ
ば、フレーム上に載荷された重量物は傾斜することな
く、常に直立した状態に保たれることとなるので、重量
物の転倒を防止することができるとともに視覚的に安心
感を得ることができるという効果を奏する。
【0078】請求項2に記載のエアパレットによれば、
各ダイアフラムの内圧がそれぞれ調整されることによ
り、フレームの上面が水平面と略平行となるようになっ
ているので、別途特別な装置を設計・製作する必要がな
く、コストを削減することができるという効果を奏す
る。
【0079】請求項3に記載のエアパレットによれば、
水平面に対するフレーム上面の傾斜が傾斜検知手段によ
り検知されることとなるので、自動化を図ることができ
て、作業人員を削減することができ、さらに人為的ミス
を減少させることができるという効果を奏する。
【0080】請求項4に記載のエアパレットによれば、
移動防止手段によりフレームの上面が床面に対して所定
角度以上傾斜するような場合には、その移動が停止され
るようになっているので、転倒のおそれのある危険な状
態での移動を防止することができるという効果を奏す
る。
【0081】請求項5に記載のエアパレットによれば、
フレーム上面が所定角度以上傾斜すると、ストッパ部材
の下端面が床面と接触し、このときの摩擦抵抗によりエ
アパレットの移動が停止されるようになっているので、
構成を簡単なものとすることができるとともに、コスト
を抑制することができるという効果を奏する。
【0082】請求項6に記載のエアパレットによれば、
一直線上に配置されるとともにこの直線と同じ方向に転
がるように構成された少なくとも2つの車輪が設けられ
ており、これら車輪が床面と接触しながら移動すること
となるので、これら車輪がガイドの役目をして、エアパ
レットの移動方向を保持することができるという効果を
奏する。すなわち、傾斜した床面上を移動させるような
場合でも、エアパレットが斜面の低い方に流れていくこ
とを防止することができて、エアパレットを安全に移動
させることができるという効果を奏する。
【0083】請求項7に記載のエアパレットによれば、
付勢部材の付勢力により車輪が常に床面に対して押しつ
けられるようにして転がることとなるので、エアパレッ
トの保針性(すなわち移動していく方向を維持する力)
を向上させることができるという効果を奏する。
【0084】請求項8に記載のエアパレットによれば、
車輪の向きを90゜回転させることができるように構成
されているので、これら車輪の向きをそれぞれ90゜回
転させることにより、エアパレットを回転あるいは旋回
させることなく、その進行方向を90゜変換させること
ができるという効果を奏する。すなわち、エアパレット
を直角に移動させることができて、方向変換のためのス
ペースを最小限のものとすることができるという効果を
奏する。
【0085】請求項9に記載のエアパレットによれば、
予めフレームにジャッキアップ用の突出部と、車輪を取
り付けることのできる車軸とが設けられているので、床
面が平坦でなくなってエアパレットの機能を十分に発揮
させることができないような場合でも、車輪を使ってエ
アパレットを移動させることができるという効果を奏す
る。また、エアパレットの上に重量物を載せて貯蔵ある
いは保管しているような場合に大きな地震などが発生し
ても、ジャッキアップ用の突出部および/または車軸が
つっかえとなり、エアパレットが大きく傾くことを防止
することができて、重量物が転倒することを防止するこ
とができるという効果を奏する。
【0086】請求項10に記載のエアパレットによれ
ば、フレームにジャッキアップ用の突出部を取り付ける
ことのできる突出部受けと、車軸を取り付けることので
きる車軸受けとが設けられているので、床面が平坦でな
くなってエアパレットの機能を十分に発揮させることが
できないような場合でも、車輪を使ってエアパレットを
移動させることができるという効果を奏する。また、ジ
ャッキアップ用の突出部および車軸は、フレームに対し
て着脱可能とされているので、エアパレットの上に重量
物を載せて貯蔵あるいは保管しておく場合に取り外して
おくことにより、1個当たりのエアパレットが貯蔵ある
いは保管のために占める占有面積を小さくすることがで
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるエアパレットの一実施形態を示
す図であって、(a)は側断面図、(b)は底面図であ
る。
【図2】 図1に示すエアパレットを他の方法で使用し
ている状態を示す概念図である。
【図3】 本発明によるエアパレットの他の実施形態を
示す図であって、(a)は側断面図、(b)は底面図で
ある。
【図4】 本発明によるエアパレットの別の実施形態を
示す図であって、(a)は側面図、(b)は平面図であ
る。
【図5】 本発明によるエアパレットのさらに別の実施
形態を示す図であって、(a)は側面図、(b)は平面
図である。
【図6】 本発明によるエアパレットのさらに別の実施
形態を示す図であって、(a)は側面図、(b)は平面
図である。
【図7】 本発明によるエアパレットのさらに別の実施
形態を示す図であって、(a)は側面図、(b)は底面
図である。
【図8】 従来のエアパレットを示す側断面図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 ダイアフラム 2a 空気吹き出し孔 3 床面 5 エアパレット 10 エアパレット 30 エアパレット 40 エアパレット 50 エアパレット 60 エアパレット 70 エアパレット 100 傾斜調整手段 101 圧力調整手段 300 移動防止手段 400 車輪 401 付勢部材 500 突出部 501 車軸 600 突出部受け 601 車軸受け
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南 正晴 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 猫本 善続 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 白石 直 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂研究所内 (72)発明者 西出 淳 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1 号 三菱重工業株式会社神戸造船所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームの下面に装着され、かつ空気吹
    き出し孔を有するダイアフラム内に加圧された空気を供
    給して、前記空気吹き出し孔から吹き出された空気によ
    り前記ダイアフラムと床面との間に空気膜を形成させ
    て、フレーム上に載荷された重量物をフレームとともに
    運搬するエアパレットにおいて、 前記フレームの上面を水平面と略平行にすることのでき
    る傾斜調整手段が設けられていることを特徴とするエア
    パレット。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のエアパレットにおい
    て、 前記傾斜調整手段は、少なくとも3つのダイアフラム
    と、これらダイアフラム内の圧力をそれぞれ調整するこ
    とのできる圧力調整手段とを備えていることを特徴とす
    るエアパレット。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のエアパレット
    において、 前記フレームの上面が前記水平面に対して傾斜している
    ことを検知することのできる傾斜検知手段を備えている
    ことを特徴とするエアパレット。
  4. 【請求項4】 フレームの下面に装着され、かつ空気吹
    き出し孔を有するダイアフラム内に加圧された空気を供
    給して、前記空気吹き出し孔から吹き出された空気によ
    り前記ダイアフラムと床面との間に空気膜を形成させ
    て、フレーム上に載荷された重量物をフレームとともに
    運搬するエアパレットにおいて、 前記フレームの上面が前記床面に対して所定角度以上傾
    斜した場合に、その場に停止させることのできる移動防
    止手段が設けられていることを特徴とするエアパレッ
    ト。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のエアパレットにおい
    て、 前記移動防止手段は、前記フレームの少なくとも四隅か
    ら前記床面に向かって所定長さ突出したストッパ部材で
    あることを特徴とするエアパレット。
  6. 【請求項6】 フレームの下面に装着され、かつ空気吹
    き出し孔を有するダイアフラム内に加圧された空気を供
    給して、前記空気吹き出し孔から吹き出された空気によ
    り前記ダイアフラムと床面との間に空気膜を形成させ
    て、フレーム上に載荷された重量物をフレームとともに
    運搬するエアパレットにおいて、 前記フレームには、一直線上に配置されるとともに該直
    線と同じ方向に転がるように構成された少なくとも2つ
    の車輪が設けられていることを特徴とするエアパレッ
    ト。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のエアパレットにおい
    て、 前記少なくとも2つの車輪は、付勢部材を介して常に前
    記床面に付勢されていることを特徴とするエアパレッ
    ト。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のエアパレットにおい
    て、 前記少なくとも2つの車輪の向きを、前記直線に対して
    90゜回転させることができるように構成されているこ
    とを特徴とするエアパレット。
  9. 【請求項9】 フレームの下面に装着され、かつ空気吹
    き出し孔を有するダイアフラム内に加圧された空気を供
    給して、前記空気吹き出し孔から吹き出された空気によ
    り前記ダイアフラムと床面との間に空気膜を形成させ
    て、フレーム上に載荷された重量物をフレームとともに
    運搬するエアパレットにおいて、 前記フレームには、ジャッキアップ用の突出部が設けら
    れているとともに、車輪を取り付けることのできる車軸
    が設けられていることを特徴とするエアパレット。
  10. 【請求項10】 フレームの下面に装着され、かつ空気
    吹き出し孔を有するダイアフラム内に加圧された空気を
    供給して、前記空気吹き出し孔から吹き出された空気に
    より前記ダイアフラムと床面との間に空気膜を形成させ
    て、フレーム上に載荷された重量物をフレームとともに
    運搬するエアパレットにおいて、 前記フレームには、ジャッキアップ用の突出部を取り付
    けることのできる突出部受け、および車軸を取り付ける
    ことのできる車軸受けが設けられていることを特徴とす
    るエアパレット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114728747A (zh) * 2020-10-30 2022-07-08 东芝三菱电机产业系统株式会社 输送装置

Cited By (3)

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JP2007245751A (ja) * 2006-03-13 2007-09-27 Hitachi Ltd 重量物搬送装置
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