JP2003267473A - 記録媒体ディスク収納ケース - Google Patents

記録媒体ディスク収納ケース

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JP2003267473A
JP2003267473A JP2002075613A JP2002075613A JP2003267473A JP 2003267473 A JP2003267473 A JP 2003267473A JP 2002075613 A JP2002075613 A JP 2002075613A JP 2002075613 A JP2002075613 A JP 2002075613A JP 2003267473 A JP2003267473 A JP 2003267473A
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disc
recording medium
disk
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storage case
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JP2002075613A
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Shinkichi Kobayashi
伸吉 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】操作性が良くて構造が簡単で済み、ディスクに
無理な力を加えないディスク収納ケースを提供する。 【解決手段】ベースハーフ4の内底面から突出した1つ
の弾性アーム23と、これを半周余り囲うように延びた
ディスク受け段部29と、環状壁11を有し、弾性アー
ム23は、ディスク31の中心孔31aの径より多少小
さい嵌合部24と撓みヒンジ部25cがベースハーフ4
に片持ち式に連続した支持部25と係合爪24bとを有
し、ディスク受け段部29は係合爪24bに対応した位
置では欠落している。ディスク31は、その中央部31
bがディスク受け段部29に乗った状態で中心孔31a
に弾性アーム23の嵌合部24が嵌合され且つ中心孔3
1aの縁に係合爪24bが係合することで保持され、こ
の状態から嵌合部24が押し下げられると係合爪24b
が中心孔31aの縁を弾いてディスク31を撓ませ、こ
の撓みの反力でディスク31が跳ね上がる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録媒体ディスク
収納ケースに係り、特に、コンパクトディスク等、中心
孔を備えた記録媒体ディスクを収納するための記録媒体
ディスク収納ケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばコンパクトディスク等の記録媒体
ディスクは、プラスチック製の収納ケースに収納された
状態で提供されることが多く、この種の収納ケースに
は、収納した記録媒体ディスクが、中でガタついて傷付
いたり収納ケースを開ける際にうっかり落としてしまう
ことの無いように、記録媒体ディスクを着脱自在に保持
するディスク保持機構が設けられている。
【0003】このディスク保持機構の構造には様々ある
が、プラスチック材料の撓み弾性を利用したタイプで
は、環状段部にディスクの外周部を乗せると共に、互い
に向き合う形で又は放射状に配置された形の複数の弾性
アームの先端頭部がディスクの中心孔周縁に係合叉は圧
入することによって当該ディスクを保持し、その複数の
弾性アームを同時に押し下げると当該複数の先端頭部ど
うしが互いに近づくことで総体的な径を縮めてディスク
に対する係合を解除する、といった働きをする構造のも
のが多い。また、ディスクの中心孔の周縁に係合する2
枚の羽を蝶のように開閉させてディスクの保持と解除を
行うようにしたディスク保持機構もある。
【0004】そして、これらディスク保持機構の多く
は、保持の解除と同時に当該ディスクを適度にポップア
ップさせるイジェクト機能を合わせ持っている。例え
ば、前記した弾性アームを備えたものにあっては、ディ
スクの外周部が環状段部に乗った状態で先端頭部が押し
下げられるので、その先端頭部が中心孔から離れるまで
ディスクの中央部が下へ撓まされ、この撓みの反力で当
該ディスクが適度にポップアップする。また、2枚の羽
を開閉させるディスク保持機構にあっては、羽と一体の
イジェクト部を備えていて、ディスクはそのイジェクト
部に乗った状態で羽の係合を受けて保持され、該羽の基
端を押えると羽が斜めに起きてディスクとの係合を解除
し、これと同時にイジェクト部がディスクを押し上げる
という構造になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】記録媒体ディスクにお
いて、記録エリアをより広く確保するためには外周縁ぎ
りぎりまで信号を記録したいのであるが、前記した複数
の弾性アームを備えたタイプのディスク保持機構にあっ
ては、ディスクを着脱する度にディスクの外周部が環状
段部に押し付けられて当該外周部が傷付き易いため、外
周縁ぎりぎりまで信号を記録するのは現実的で無い。ま
た、複数の弾性アームをケース本体と一体に形成するた
めには金型の構造がかなり複雑になってしまうし、弾性
アームを押し下げる際、互いに距離を縮める先端頭部ど
うしの間に指の皮を挟んでしまうこともある。
【0006】この点、蝶の羽様に開閉するタイプのディ
スク保持機構によれば、ディスクのに対する機械的作用
が、記録領域を持たない中央部だけに対して行われるの
で、外周縁ぎりぎりまで信号を記録しても支障は無い。
しかしながら、このディスク保持機構は、構造が複雑で
あるために製造コストが高くなり、しかも、羽がしっか
り起きていない状態ではディスクを装着できないので、
その場合はいちいち羽を起こす作業が必要になって、扱
いが面倒になり易いという問題もあった。
【0007】尚、弾性アームを備えたディスク保持機構
の中には、弾性アームの先端頭部の周囲にリーフバネを
配置しておいて、ディスクはそのリーフバネを常時押え
る形で保持され、先端頭部が中心孔から離れるのと同時
にリーフバネのバネ力でディスクが跳ね上がるようにし
た構造のものもある。この構造でにあってもディスクの
外周縁ぎりぎりまで信号を記録しても支障は生じない
が、ディスクにはリーフバネの弾発力が常時加えられる
ので、経時的にディスクが変形する虞れがある。
【0008】本発明は上記した従来の諸問題に鑑みて為
されたものであり、記録媒体ディスクにその外周縁ぎり
ぎりまで信号を記録しても支障が生じなく、記録媒体デ
ィスクの保持を解除するための動作が常に1動作で済む
と共に、その解除の際に指の皮を挟まれる余地が全く無
く、記録媒体ディスクに常時弾発力を加えることも無い
し、成形用の金型の構造が複雑になることも無い新規な
記録媒体ディスク収納ケースを提供することを目的とす
る。また、本発明は、上記目的に加えて、記録媒体ディ
スクを取り外す際に、ケース本体内に溜まっている埃が
ディスクに付くのをほぼ確実に防止できる新規な記録媒
体ディスク収納ケースを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載した記録媒体ディスク収納ケース
は、ベースハーフと蓋ハーフを有するケース本体と、そ
れぞれ上記ベースハーフの内底面から突出するように位
置した1つの弾性アーム及びディスク受け段部とを備え
ており、上記弾性アームは、最大径が記録媒体ディスク
の中心孔径より多少小さい嵌合部とこの嵌合部から延び
て先端の撓みヒンジ部がベースハーフに連続した支持部
と前記嵌合部の外周のうち上記支持部の上の位置から張
り出した係合爪とを有し、ディスク受け段部は上から見
て上記嵌合部の周囲に位置し、記録媒体ディスクは、そ
の中央部である非記録領域がディスク受け段部に乗った
状態でその中心孔に弾性アームの嵌合部が嵌合され且つ
該中心孔の縁に係合爪が係合することで保持され、この
状態から嵌合部が押し下げられると係合爪が記録媒体デ
ィスクの中心孔の縁を弾いて該記録媒体ディスクを撓ま
せ、この撓みの反力で当該記録媒体ディスクが跳ね上が
ることを特徴とするものである。
【0010】従って、この記録媒体ディスク収納ケース
によれば、ディスクの保持と跳ね上がりのためにディス
クに力が加えられる部分は、記録領域を持たない中央部
だけであるから、ディスクの外周縁ぎりぎりまで信号を
記録しても支障が生じることは無いし、ディスクに弾発
力が常時加えられることも無いので、ディスクを変形さ
せる虞れは無い。また、記録媒体ディスクを取り外すと
きは弾性アームの嵌合部を押し下げるだけで弾性アーム
による保持の解除と跳ね上がりが実行されるので、記録
媒体ディスクに対する保持を解除するための動作が常に
1動作で済む。そして、弾性アームは片持ち式でベース
ハーフに支持された1つだけ備えているので、複数のア
ームを備えたものに較べて成形用の金型の構造が簡単で
済むし、弾性アームの嵌合部を押し下げる際に指の皮を
挟まれたりする余地は全く無い。
【0011】本発明における弾性アームの動きは、ベー
スハーフに連続している位置を中心としたほぼ円弧を描
く形になって、横移動の成分を含むので、当該記録媒体
ディスクの中心孔に対する弾性アーム各部の寸法関係に
よっては、弾性アームが押し下げられるときに、その係
合爪が記録媒体ディスクを横へ引くか叉は嵌合部そのも
の記録媒体ディスクを横へ押すことがある。そこで、請
求項2に記載した記録媒体ディスク収納ケースは、請求
項1に記載した記録媒体ディスク収納ケースにおいて、
ベースハーフの内面に、ディスク受け段部に乗った状態
の記録媒体ディスクの外周面に近接してこれを囲う環状
壁を設けたことを特徴とする。このようにすると、記録
媒体ディスクがディスク受け段部の上で滑ろうとして
も、その滑りは環状壁が確実に阻止するので、係合爪が
確実に中心孔の縁を弾くことを保証できる。
【0012】請求項3に記載した記録媒体ディスク収納
ケースは、請求項1又は2に記載した記録媒体ディスク
収納ケースにおいて、ディスク受け段部は、弾性アーム
の係合爪に対応した位置が欠落したことを特徴とするも
のである。このようにすれば、記録媒体ディスクのうち
係合爪によって弾かれる位置とそこから先の部分は、デ
ィスク受け段部による支持から開放されているので、こ
の部分が係合爪による弾きで無理なく撓まされ、それに
よって、跳ね上がるのに十分な撓みが生じると共に、デ
ィスクに局部的な圧力が掛からないために、ディスクに
与えるダメージが少なくて済む。
【0013】請求項4に記載した記録媒体ディスク収納
ケースは、請求項2に記載した記録媒体ディスク収納ケ
ースにおいて、ベースハーフの内面には、ディスク受け
段部に乗った状態の記録媒体ディスクの外周に下から臨
む埃付き防止段部を設けたことを特徴とするものであ
る。本発明においては、記録媒体ディスクはこれが跳ね
上がる際、通常は何れかの方向へ傾いた姿勢になるが、
請求項4の発明においてはディスクの外周縁が埃付き防
止段部に乗ってベースハーフの内底面には触れない確率
が高まるので、この内底面上に埃が溜まっていてもそれ
がディスクに付くのをほぼ確実に防止することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に従って説明する。図面に示した実施の形態は、本発
明を、外径120mmのビデオディスク31を収納する
ためのディスク収納ケース1に適用したものである。 〔A.構造〕(図1〜図6) このディスク収納ケース1は、ほぼ2つ折りに開閉され
る薄い箱形のケース本体3と、ビデオディスク31の中
央部を着脱自在に保持するディスク保持機構21と、こ
のディスク保持機構21に保持された状態のビデオディ
スク31を外側から囲う環状壁11と、ブックレットや
リーフレット9などを挟み止めるためのクリップ8等で
構成されている。これら各部は、ポリプロピレン等比較
的可撓性に富む種類のプラスチックにより一体に形成さ
れている。
【0015】〔A−1.ケース本体、環状壁等〕(図
1、図2、図5、図6) ケース本体3は、互いに同じ大きさで左右方向(図1に
おける左下方へ向かう方向を左側とする。)に長い長方
形のほぼ平板状をしたベースハーフ4と蓋ハーフ5とが
帯板状の背面壁6を介して連続した形をしており、ベー
スハーフ4と蓋ハーフ5は、薄肉ヒンジ7で背面壁6に
連続すると共に、この薄肉ヒンジ7以外の外周縁に沿っ
て背の低い周壁4a、5aが形成されている。このよう
なケース本体3は、ベースハーフ4と蓋ハーフ5を互い
に平行に対面する形に畳むことで箱形に閉じられ、この
状態は、周壁4a、5aに各別に設けられている凹凸嵌
合式の小さな係合手段どうしを係合させることで保持さ
れる。クリップ8は、蓋ハーフ5の内面のうち反ヒンジ
7側の端部に2つ設けられており、これに当該ビデオデ
ィスク31に関するリーフレットやブックレット9の一
端部を挟み止める。
【0016】環状壁11は、リーフレットやブックレッ
ト9による圧迫からビデオディスク31を保護すると共
に、ビデオディスク31のイジェクトを確実ならしめる
ためのもので、ベースハーフ4の内底面4cから上に突
出して円環形に延びるように形成され、その横断面は中
心角ほぼ90゜の扇形をしており(図5等参照)、内周
面11aは内底面4cに対して垂直である。この内周面
11aの径はビデオディスク31の外径より僅かに大き
い。そして、環状壁11には周方向における等間隔の4
つの位置に側方から見て円弧形を為す切欠き11bが形
成されている。この切欠き11bは、環状壁11内に収
まっているビデオディスク31の外周縁に指先を掛け易
くするためのものである。ベースハーフ4の内底面4c
のうち環状壁11の内周面11aに沿って延びる部分は
その余の部分より多少高い埃付き防止段部4bになって
いる。
【0017】〔A−2.ディスク保持機構〕(図1〜図
6) ディスク保持機構21は、ベースハーフ4の内底面4c
のうち環状壁11で画成された円形凹部の中心部から上
に突出するように位置した1つの弾性アーム23と、こ
の弾性アーム23を囲うように延びたディスク受け段部
29と、弾性アーム23の押し下げを一定の位置で阻止
する安全ストッパー30とで構成されている。
【0018】ベースハーフ4の中央部には、型抜き孔1
5が設けられている。この型抜き孔15は、弾性アーム
23を成形する金型の構造上必要的に設けられるもので
あるが、この実施の形態では、弾性アーム23の押し下
げを行う空間の一部として利用している。型抜き孔15
は、図4を見て分かるように、その左半部を為す真円形
をした孔15aと右半部を為す台形状をした孔15bと
が一部重なって連続した所謂前方後円形になっていて、
前記環状壁11の中心線は真円形をした孔15aの中心
線と一致している。安全ストッパー30は、図4に示す
ように、型抜き孔15の内周面における左端部下端から
三日月形に水平に張り出す形で設けられている。図面で
はこの安全ストッパー30をベースハーフ4と一体に形
成された形で示してあるが、これはベースハーフ4とは
別体のピースで形成してベースハーフ4にビス止め等で
固定するようにしても良い。
【0019】弾性アーム23は、嵌合部24と支持部2
5とから成り、上から見た外形は、型抜き孔15より一
回り程度小さく且つそれと相似の形になっている。嵌合
部24は、下面が開口したほぼ円形深皿状を為し、その
最大外径は、ビデオディスク31の中心孔31aの径よ
り多少小さくなっており、その上面24aは凹球面状に
なっていて、ここに当てた指先が滑り難いようにしてあ
る。この上面24aの右端部はその外周縁側が低くなる
ようにある程度傾斜した斜面になっていて、この斜面の
中間部先端から小さな係合爪24bが鍔様に張り出して
いる。この係合爪24bを含んでの嵌合部24の最大外
径は、ビデオディスク31の中心孔31aの径より僅か
に大きい。
【0020】支持部25は、嵌合部24の外周面におけ
る下端部から概ね右下方へ向けて延び、上から見た形は
ほぼ台形状をしており、嵌合部24寄りの部分は水平な
ディスク乗載部25aになっている。このディスク乗載
部25aから先の部分25bは斜め下方へ延びていて、
この部分25bの下端が、型抜き孔15の開口縁の右端
に比較的薄肉な撓みヒンジ部25cを介して連続してい
る。従って、上記係合爪24bは、支持部25のディス
ク乗載部25aの真上に位置しており、これらディスク
乗載部25aと係合爪24bとの間の間隔は、図5
(A)を見て分かるように、ビデオディスク31の厚み
より僅かに大きい。弾性アーム23が押し下げられてい
ない状態では、嵌合部24は型抜き孔15の真円形をし
た部分15aと同軸でそれより稍上方に位置する。従っ
て、この状態では嵌合部24は環状壁11に対しても同
心である。
【0021】ディスク受け段部29は、上から見た形が
右方に向かって開口したほぼC字形をしており、型抜き
孔15の右端部以外の部分を該型抜き孔15からある程
度離れて囲う位置から立ち上るように設けられていて、
その上面は、ベースハーフ4と平行な平面になってい
る。従って、ディスク受け段部29は係合爪24bに対
応した位置が欠落している。このディスク受け段部29
の外径は、ビデオディスク31の中央部である非記録領
域31bの径より多少小さい。また、ディスク受け段部
29の高さは、ここに乗せたビデオディスク31の上面
が前記環状壁11の頂部とほぼ同じ高さに位置する寸法
になっており、弾性アーム23が押し下げられていない
状態では、そのディスク乗載部25aの上面がディスク
受け段部29の上面と同一平面上に位置する(図5等参
照)。ディスク収納ケース1は以上のように構成されて
いる。
【0022】〔B.ディスクの保持とイジェクト〕(図
5、図6) 次に、ディスク保持機構21によるビデオディスク31
の保持とイジェクト等を説明する。 〔B−1.イジェクト〕先に、イジェクトを説明する。
図5(A)は、ビデオディスク31がディスク保持機構
21に保持された状態を示す。この状態では、ビデオデ
ィスク31は、その非記録領域31bがディスク受け段
部29と弾性アーム23のディスク乗載部25aに乗っ
ていて、中心孔31aに弾性アーム23の嵌合部24が
僅かな余裕を残して嵌合されると共に、該中心孔31a
の縁に係合爪24bが上から係合叉は近接することで嵌
合部24からの外れを阻止されている。また、この状態
において、ビデオディスク31の外周面は環状壁11の
内周面11aの上部に近接しており、それによって、ビ
デオディスク31が殆ど横移動できないようになってい
る。
【0023】この状態から、弾性アーム23の嵌合部2
4をベースハーフ4側へ向けて押し下げると、この弾性
アーム23が、撓みヒンジ部25cを回動支点として、
姿勢を左下がりに傾けながら下やや左側へ回動するの
で、嵌合部24のうち係合爪24bと反対側にある部位
24cが中心孔31aの内周面を左方へ押してビデオデ
ィスク31を環状壁11の内周面11aに押し当てて当
該ビデオディスク31の横移動を止めると共に、爪24
bの先端が、図5(B)に示すようにビデオディスク3
1の中心孔31aの縁に当る。この状態から更に弾性ア
ーム23が安全ストッパー30に当たるまで押し下げら
れると、嵌合部24の上記部位24cが中心孔31aの
内周面に内底面4c側へひきづる力を加えると共に、係
合爪24bが中心孔31aの縁を内底面4c側へ向けて
弾いて左側へ逃げ、ディスク乗載部25aはビデオディ
スク31から下へ離間する。この状態が図5(C)に示
す状態である。
【0024】このようにして嵌合部24が中心孔31a
の内周面を下へ押したり係合爪24bが中心孔31aの
縁を弾いたりすることによって、ビデオディスク31
が、中心孔31aの周辺部や、特に、ディスク受け段部
29が欠落している部分に対応した領域とそこから先の
領域において適度に下へ撓まされる。この撓みの反力に
よってビデオディスク31が図6(D)に示すように跳
ね上がり、中心孔31aが係合爪24bより多少高い位
置に来る。このように跳ね上がったビデオディスク31
はその弾みによって中心孔31aの周辺部が嵌合部24
に乗る。嵌合部24に対する押し下げを解除すれば弾性
アーム23がビデオディスク31を押し上げながら元の
位置に戻る。この状態が図6(E)に示す状態である。
【0025】しかして、弾性アーム23がビデオディス
ク31を保持した状態が解除されると共に、中心孔31
aの周辺部が嵌合部24の上に乗った状態になり、この
ときの姿勢は、通常、その外周縁の一部が前記埃付き防
止段部4bに乗って多少傾いた姿勢になる(図6参
照)。従って、通常は、環状壁11の切欠き11bから
指先を入れるまでも無く、跳ね上がったビデオディスク
31を容易に掴むことができ、また、跳ね上がったビデ
オディスク31の外周がベースハーフ4の内底面4cに
触ることは無いので、この内底面4c上に埃があって
も、それがビデオディスク31に付く虞れは殆ど無い。
【0026】〔B−2.保持〕取り外してあったビデオ
ディスク31をディスク保持機構21に保持させるとき
は、次のようにする。中心孔31aを嵌合部24に位置
合わせしながら、ビデオディスク31をディスク受け段
部29に乗せるべく押し付けると、相対的に嵌合部24
が中心孔31aを通されてその係合爪24bが中心孔3
1aの縁に係合する。これで、図5(A)に示す保持状
態になる。嵌合部24が中心孔31aに入らないとき
は、ビデオディスク31を嵌合部24上で多少前後左右
へ動かせば、嵌合部24と中心孔31aとの位置が揃
う。
【0027】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明の具体的構成がこの実施の形態に限定されるもの
では無く、本発明の要旨から外れない範囲での設計変更
等があっても本発明に含まれる。例えば、実施の形態で
は弾性アームの嵌合部を上から見て円形にしたが、本発
明における嵌合部の形は、係合爪を通る方向に長軸があ
る楕円形でも良いし、場合によっては六角形等であって
も良い。また、実施の形態においては、弾性アームの支
持部を単一構造にしたが、この支持部は互いにほぼ平行
に並ぶ複数の部分に分けた形にしても良いし、ディスク
乗載部は無くても良い。また、この支持部の形状が実施
の形態に示したものに限られることは無い。更に、本発
明におけるディスク受け段部は、連続した壁様に延びる
形状でなくても、ディスクが安定に乗ることができる形
状であれば、例えば、一定間隔の突部を配列した形状な
どであっても良い。
【0028】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、記録媒
体ディスクにその外周縁ぎりぎりまで信号を記録しても
支障が生じることは無いし、記録媒体ディスクに対する
保持を解除するための動作が常に1動作で済むと共に、
その際に指の皮を挟まれる余地は全く無く、記録媒体デ
ィスクに常時弾発力を加えることも無いし、成形用の金
型の構造も比較的簡単で済む。また、請求項4の発明に
よれば、記録媒体ディスクがポップアップした際に、ケ
ース本体内に溜まっている埃がディスクに付くのをほぼ
確実に防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るディスク収納ケース
を、ケース本体が開いた状態で示す全体斜視図である。
【図2】図1に示すディスク収納ケースのベースハーフ
を拡大した平面図である。
【図3】図1に示すディスク収納ケースのディスク保持
機構を拡大した斜視図である。
【図4】図1に示すディスク収納ケースのディスク保持
機構を一部切り欠いた状態で示す要部の拡大斜視図であ
る。
【図5】図1に示すディスク収納ケースによるディスク
のイジェクト動作の一部を(A)から(C)へ順を追っ
て示す、図2のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図6】図5の(C)に続く動作を(D)から(E)へ
順を追って示す、図2のA−A線に沿う拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1…記録媒体ディスク収納ケース 3…ケース本体
4…ベースハーフ 4b…埃付き防止段部 4c…ベースハーフの内底面
5…蓋ハーフ 11…環状壁 23…弾性アーム 24…嵌合部
24b…係合爪 25…支持部 25c…撓みヒンジ部 29…ディ
スク受け段部 31…記録媒体ディスク 31a…中心孔 31b
…非記録領域

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースハーフと蓋ハーフを有するケース本
    体と、それぞれ上記ベースハーフの内底面から突出する
    ように位置した1つの弾性アーム及びディスク受け段部
    とを備えており、上記弾性アームは、最大径が記録媒体
    ディスクの中心孔径より多少小さい嵌合部とこの嵌合部
    から延びて先端の撓みヒンジ部がベースハーフに連続し
    た支持部と前記嵌合部の外周のうち上記支持部の上の位
    置から張り出した係合爪とを有し、ディスク受け段部は
    上から見て上記嵌合部の周囲に位置し、記録媒体ディス
    クは、その中央部である非記録領域がディスク受け段部
    に乗った状態でその中心孔に弾性アームの嵌合部が嵌合
    され且つ該中心孔の縁に係合爪が係合することで保持さ
    れ、この状態から嵌合部が押し下げられると係合爪が記
    録媒体ディスクの中心孔の縁を弾いて該記録媒体ディス
    クを撓ませ、この撓みの反力で当該記録媒体ディスクが
    跳ね上がることを特徴とする記録媒体ディスク収納ケー
    ス。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した記録媒体ディスク収納
    ケースにおいて、ベースハーフの内面に、ディスク受け
    段部に乗った状態の記録媒体ディスクの外周面に近接し
    てこれを囲う環状壁を設けたことを特徴とする記録媒体
    ディスク収納ケース。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載した記録媒体ディス
    ク収納ケースにおいて、ディスク受け段部は、弾性アー
    ムの係合爪に対応した位置が欠落したことを特徴とする
    記録媒体ディスク収納ケース。
  4. 【請求項4】請求項2に記載した記録媒体ディスク収納
    ケースにおいて、ベースハーフの内面には、ディスク受
    け段部に乗った状態の記録媒体ディスクの外周に下から
    臨む埃付き防止段部を設けたことを特徴とする記録媒体
    ディスク収納ケース。
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