JP2003267391A - 包装材及びその製造方法 - Google Patents

包装材及びその製造方法

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JP2003267391A
JP2003267391A JP2002064564A JP2002064564A JP2003267391A JP 2003267391 A JP2003267391 A JP 2003267391A JP 2002064564 A JP2002064564 A JP 2002064564A JP 2002064564 A JP2002064564 A JP 2002064564A JP 2003267391 A JP2003267391 A JP 2003267391A
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Koji Mori
浩司 森
Hiroyuki Ueno
裕之 上野
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Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の収納物を個別に保持して集合包装する
ための包装材として、収納物の確認作業を容易にでき
て、しかも良好な緩衝性や保形強度も併せ持つ包装材を
提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂発泡シートから成形され、
複数の収納物を個別に保持して集合包装するための包装
材Aの天板3において、複数の収納物Bを前後に並列さ
せて保持する仕切用凸部31及び該仕切用凸部間におい
て収納物を受ける受支用凸部32を設け、各収納部の収
納物Bにそれぞれ個々に対応して該収納物を視認できる
ように圧縮脱泡され透明化された透視部5を受支用凸部
32の個所に設け、天板3の上から内部の収納物を視認
できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に液晶モジュー
ル、液晶用バックライトに使用されるガラス基板、パソ
コンに内蔵されるハードディスク、CD−ROMを挿入
するドライブその他の電子機器部品等の物品を輸送する
場合に、複数の収納物を相互に接触させないように支持
して保護するための緩衝性のある中仕切兼用の包装材と
その製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】前記の液
晶モジュールや液晶バックライト用のガラス基板等の電
子機器部品等を輸送する場合、これらの物品は帯電防止
用の包装材またはフィルム材で個々に包装された上で、
段ボール箱等の外装箱に複数固が相互に接触しないよう
に並列して仕切状態に支持されて収納され集合包装され
る。
【0003】従来、このような板状やパネル状の物品を
集合包装する場合、例えば特許第2990330号公報
にみられるように、合成樹脂発泡シートから一体に成形
された緩衝材であって、底板とその両側縁に連設された
折曲起立自在な両側板とからなり、この底板及び両側板
にそれぞれ仕切用凸部と受支用凸部とを並設してなる包
装材(支持枠)を用い、フィルム材等により包装した包
装物品を相互に接触させないように前記仕切用凸部間に
収納して支持し、さらに上面を保護する蓋としての天板
を天部に被せて、段ボール箱等の外装箱に収容して包装
していた。
【0004】前記のような包装形態において、外装箱の
上面を開けただけでは、収納物の上面を保護する蓋とし
ての天板があって、内部の収納物を見ることができない
ため、収納物を確認するためには前記天板を取り外さな
ければならない。すなわち、蓋としての天板を閉じた状
態では、入れ忘れ等による収納物の抜け等を確認するこ
とができない。
【0005】殊に、上記した電子部品等の半完成品の輸
送においては、輸送先で員数確認が行われるのが一般的
であるが、前記のように中仕切兼用の緩衝材として使用
される包装材の天板を開けない限り収納物を確認できな
い包装体では、包装体の数量が多いこともあって、その
員数確認作業に手間取り、多大な時間と労力を必要とす
る。また、収納物が上記の電子部品等の埃や塵を嫌うも
のの場合、クリーンルーム外では員数確認ができないこ
とになり、さらに手数がかかる作業になる。
【0006】なお、特開平2−204022号公報に
は、包装材に使用する発泡シートの製造において、一部
に圧縮脱泡して透明化した透明部を設けることが提案さ
れ、このシートを透明部を有する蓋に使用することが示
されている。しかし、この提案のものでは、発泡シート
の製造段階において前記透明部を形成しておくもので、
前記のような電子部品等を並列して集合包装する場合等
の複雑な形状の包装材には成形加工が難しく、また集合
包装形態に対応した視認性や緩衝性を持たせることがで
きないものである。
【0007】本発明は、上記に鑑みてなしたもので、複
数の収納物を個別に保持して集合包装するための包装材
として、その包装形態に対応した良好な視認性を持ち、
収納物の確認作業を容易にできる包装材を提供するもの
であり、さらには良好な緩衝性や保形強度も併せ持ち、
収納物の保護を良好になす包装材を提供するものであ
る。また、本発明は、複雑な形状のものでも各収納部の
形態に応じた透明部を有する包装材を容易に提供できる
製造方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】上記の課題を解
決する本発明は、熱可塑性樹脂発泡シートから成形さ
れ、複数の収納物を個別に保持して集合包装するための
包装材であって、各収納部の収納物にそれぞれ個々に対
応して該収納物を視認できるように圧縮脱泡され透明化
された透視部が設けられてなることを特徴とする。
【0009】この包装材によれば、内部の複数の収納物
をそれぞれに対応する透視部により個々に視認できる。
また前記透視部が各収納部の収納物それぞれに対応して
いることで、収納部の仕切構造等が複雑な形状をなすも
のでも、内部の収納物を個々に視認できる。
【0010】特に、前記包装材が複数の収納物を包装す
る際に天部を覆う天板であって、該天板の各収納部に対
応して前記透視部が設けられている場合は、段ボール箱
等の外装箱に収容した状態において、外装箱の上面のフ
ラップを開けるだけで、包装材内部の複数の収納物を、
天板に有するそれぞれに対応する透視部より視認でき、
その員数確認作業等を容易に行うことができる。
【0011】前記の天板としては、複数の収納物を前後
に並列させて保持する仕切用凸部及び該仕切用凸部間に
おいて収納物を受ける受支用凸部を有し、各仕切用凸部
間の各収納部毎にそれぞれに対応する前記透視部が形成
されてなるものが好ましい。すなわち、複数の収納物を
前後に並列させて緩衝性よく保持できて、しかも各収納
部毎に対応する透視部により上方から内部の収納物を個
々に視認できる。
【0012】また、前記の包装材として、底板とその左
右の相対向両側縁に起立自在に連設された側板とを有
し、前記底板および両側板に、それぞれ収納物を前後に
並列させて保持する仕切用凸部及び該仕切用凸部間にお
いて収納物を受ける受支用凸部を有してなる本体と、前
記両側板を起立させた前記本体に対してその天部を覆う
天板であって、前記収納物を前後に並列させて保持する
仕切用凸部及び該仕切用凸部間において収納物を受ける
受支用凸部を有してなる天板とからなり、前記天板にお
ける各仕切用凸部間の各収納部毎にそれぞれに対応する
前記透視部が設けられてなるものとすることができる。
【0013】この場合も、液晶モジュールやガラス基板
等の板状の収納物を前後に並列させて緩衝性よく保持で
き、その保護を良好になす上に、外装箱の上面フラップ
を開けるだけで、各収納部毎に対応する透視部により内
部の収納物を個々に容易に視認できる。
【0014】特に、前記透視部が前記受支用凸部の個所
に設けられている場合は、内部の収納物が該透視部に対
接もしくはきわめて近接することになり、前記圧縮脱泡
による透視部の透明性がそれほど良くないものでも、内
部の収納物を容易に視認できることになる。
【0015】前記包装材の天板において、前記仕切用凸
部及び受支用凸部に対して非膨出形状をなして前後方向
に延在する補強用リブが設けられ、前記仕切用凸部及び
受支用凸部が補強用リブを介して非連続状に形成されて
なるものとすることができる。これにより、天板の保形
性や強度が増し、収納物の緩衝保持を良好になすことが
できる。特に、前記補強用リブに、圧縮脱泡され透明化
された補助透明部を設けておくことにより、内部の収納
物を確認する際、この補助透明部からも収納物を視認で
きる上、この部分から内部への採光が増し、視認性が高
められることになる。
【0016】前記の包装材において、前記透視部の内面
が、その周囲の発泡部分の内面と同一面になるように圧
縮形成されてなるものが特に好ましい。この場合、内部
の収納物がこの透視部により近接することになって、透
明性があまりよくない場合や透視部の面積が小さい場合
でも、内部の収納物を確認し易くなる上、収納物が対接
内面側には透視部と発泡部分との間に段差が生じず、収
納物の保護効果に影響しない。
【0017】請求項9の発明の製造方法は、熱可塑性樹
脂発泡シートを、包装材の凹凸形状に対応する雌雄一対
の型により成形する方法において、少なくとも一方の型
の収納部に対応する成形面部に発泡シートの一部を圧縮
する凸部を設けておき、発泡シートを加熱して前記一対
の型により成形すると同時に、各収納部に対応する発泡
シートの一部を前記凸部により圧縮脱泡することにより
透明化し、内部の収納物を視認できる透視部を形成する
ことを特徴とする。
【0018】これにより、各収納部の成形、例えば仕切
用凸部や受支用凸部の成形と同時に、前記圧縮脱泡によ
る透視部を各収納部に対応してその形状に応じた所定の
位置に形成でき、1回の成形加工で透視部を有する包装
材を製造でき、その製造効率を高めることができる。ま
た、複雑な形状をなすものであっても、各収納部毎に対
応する透視部を設けることが問題なく可能になり、上記
包装材の実施を容易にする。
【0019】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
示す1実施例に基づいて説明する。
【0020】図1は本発明の1実施例の包装材の各構成
部分を分離して示す斜視図である。図2は本体の展開状
態の平面図、図3は前図の左半部の拡大平面図、図4は
前図のX4−X4線の断面図、図5は蓋としての天板の
拡大した斜視図、図6は同天板の下面側からの平面図、
図7は前図X7−X7線の断面図である。図8は同包装
材による包装状態の略示断面図である。
【0021】まず、この実施例の包装材(A)の全体構
造について説明する。
【0022】図中の(1)は包装材(A)の本体、
(3)は包装状態の天部を覆う蓋としての天板、(4)
(4)は前後部に配される側板であり、いずれも適度の
剛性と弾性を有し比較的曲げ強度のある熱可塑性樹脂発
泡シートから成形されてなる。
【0023】本体(1)は、前記熱可塑性樹脂発泡シー
トから展開状に一体成形されてなるもので、底板(10)
と、その左右の相対向両側縁に例えばV溝状の加熱押圧
によるヒンジ部(1a)(1a)を介して折曲起立可能に連
設された両側板(20)(20)とを有している。
【0024】前記底板(10)には、前記ヒンジ部(1a)
(1a)の延在方向すなわち前後方向に、液晶モジュール
等の板状をなす包装対象の収納物(B)の厚みに略相当
する間隔をおいて並列するように、発泡シートから表面
(内面)側に周縁部を残存させて膨出形成した仕切用凸
部(11)が並設されている。そして、前後に隣接する各
仕切用凸部(11)(11)間には包装物品(B)を受ける
受支用凸部(12)が前記仕切用凸部(11)と段差をなし
て連続状に膨出形成されている。これらの受支用凸部
(12)を有する各仕切用凸部(11)(11)間がそれぞれ
収納物(B)を保持する収納部となる。
【0025】前記各仕切用凸部(11)及び受支用凸部
(12)は、左右方向に連続状をなすものであってもよい
が、図示する実施例の場合は、左右方向中央部等の1個
所もしくは複数個所に、前記仕切用凸部(11)及び受支
用凸部(12)に対して非膨出形状に残存形成されること
により前後方向に延在する補強用リブ(13)が設けられ
ている。前記補強用リブ(13)は、前後両端部の仕切用
凸部(11)(11)の部分を除いてその内方に形成されて
いる。すなわち、前後両端部以外の仕切用凸部(11)及
び受支用凸部(12)が前記補強用リブ(13)を介して非
連続状に形成されている。これにより、収納物(B)を
左右二つの受支用凸部(12)により安定性よく支えるこ
とができるようになっている。前後両端部の仕切用凸部
(11)についても、前記補強用リブ(13)に連続する非
膨出部を残存させて非連続状に形成しておくことができ
る。
【0026】前記両側板(20)(20)には、ヒンジ部
(1a)(1a)の延在方向に、前記底板(10)と同様に、
それぞれ底板(10)の仕切用凸部(11)と略同列、同間
隔に、内面側に向かって膨出形成した仕切用凸部(21)
が並設されるとともに、各仕切用凸部(21)(21)間に
は、収納物(B)の側面を受ける受支用凸部(22)が前
記仕切用凸部(21)と段差をなして連続状に膨出形成さ
れており、各仕切用凸部(21)(21)間が収納物(B)
を保持する収納部として形成されている。
【0027】この側板(20)(20)の前記仕切用凸部
(21)についても、連続状または非連続状のいずれでも
よく、図の場合、前後方向両端の仕切用凸部(21)(2
1)は連続状に、これより内方の各仕切用凸部(21)及
び受支用凸部(22)は中央部を非膨出状に残存させて非
連続状に形成され、前記非膨出部が前後方向に延在する
補強用リブ(23)として形成されている。
【0028】また、天板(3)は、前記本体(1)と同
様に、前記熱可塑性樹脂発泡シートから成形されてな
り、起立した両側板(12)(12)間の上部を覆えるよう
に形成されている。
【0029】この天板(3)には、前記底板(10)の仕
切用凸部(11)に対応して、各収納部に収納された収納
物(B)の間にはまり込む仕切用凸部(31)が並設され
るとともに、該仕切用凸部(31)(31)間には収納され
る収納物(B)の上面を受ける受支用凸部(32)が前記
仕切用凸部(31)と段差をなして連続状に膨出形成さ
れ、各仕切用凸部(31)(31)間が収納物(B)を保持
する収納部として形成されている。
【0030】この天板(3)の前記仕切用凸部(31)及
び受支用凸部(32)についても、連続状または非連続状
のいずれでもよいが、図示する場合は、前後方向両端の
仕切用凸部(31)は連続状に、これより内方の各仕切用
凸部(31)は左右方向中央部等の1個所もしくは複数個
所を非膨出状に残存させて非連続状に形成されており、
前記非膨出部が前記仕切用凸部(31)及び受支用凸部
(32)に対して非膨出形状をなして前後方向に延在する
補強用リブ(33)として形成されている。これにより、
収納物(B)を左右二つの受支用凸部(24)により安定
性よく支えることができるようになっている。前後両端
部の仕切用凸部(31)についても、前記補強用リブ(3
3)となる非膨出部を残存させて形成しておくことがで
きる。
【0031】なお、図示する実施例の場合、前記の本体
(1)における底板(10)の仕切用凸部(11)及び受支
用凸部(12)の両側端と、両側板(20)(20)の仕切用
凸部(21)及び受支用凸部(22)の両側端と、前記天板
(3)の仕切用凸部(31)及び受支用凸部(32)の両側
端とは、図8のように両側板(20)(20)を折曲起立さ
せ、かつ上部に天板(3)を被せた組立状態において互
いに弾力的に対接するように略45°の傾斜面に形成さ
れている。(14)(14)は底板(10)の傾斜面、(24)
(24)は両側板(20)の傾斜面、(34)(34)は天板
(3)の傾斜面を示す。これにより、折曲起立した両側
板(20)(20)が一定以上内方には傾倒せず、安定性の
良い組立状態を保持でき、かつ稜落下に対しては前記各
傾斜面(14)(24)(34)が落下面に対して略垂直方向
になることで保形強度を確保できるようになっている。
【0032】また、前記各傾斜面(14)(24)(34)に
は、前後両端部以外の各仕切用凸部(11)(21)(31)
に対応する位置にそれぞれ凹状のリブ(15)(25)(3
5)が形成されており、これにより前記稜落下に対する
保形強度がさらに高められている。前記各リブ(15)
(25)(35)は、前記傾斜面(14)(24)(34)におけ
る受支用凸部(12)(22)(32)の位置より下部側(周
縁シート部側)にあって、該傾斜面(14)(24)(34)
の少なくとも一部が前後方向に直線状に残存するように
形成されている。これにより、直線状に残存した傾斜面
(14)(24)(34)の部分で、前後方向の保形強度、つ
まり前面落下に対する強度が確保されるようになってい
る。図11及び図12は、底板(10)と側板(20)の傾
斜面(14)(24)及びリブ(15)(25)の部分を拡大し
て示している。
【0033】前記両側板(20)(20)の前後両端部の仕
切用凸部(21)に対応する傾斜面(24)の個所には、凹
状リブ(26)(26)が形成され、また底板(10)及び天
板(3)の前後両端部の仕切用凸部(11)(31)に対応
する傾斜面(14)(24)(34)の個所には、前記組立状
態において前記凹状リブ(26)(26)に嵌合し得る凸状
リブ(16)(36)がそれぞれ形成されている。これによ
り、角落下等による包装材全体のねじれを防止できるよ
うになっている。図13は底板(10)の凸状リブ(16)
と側板(20)の凹状リブ(26)の部分を拡大して示して
いる。
【0034】さらに、底板(10)、両側板(20)(20)
及び天板(3)の各受支用凸部(12)、(22)及び(3
2)の各受支面は、組立状態において隅角部に相当する
端部で僅かに段落とし形成され、稜落下の際にも収納物
の角部が当接しないようになっている。(17)(27)
(37)はその段落とし部分を示す。(18)(28)(38)
は前記各板の補強用リブ(13)(23)(33)の側面に設
けた補強リブである。
【0035】そして、前記のような構成による包装材
(A)において、その天板(3)には、各収納部におけ
るそれぞれの収納物(B)に個々に対応して、成形加工
と同時に部分的に押圧されて圧縮脱泡されることにより
内部の収納物(B)を視認できるように透明化された透
視部(5)が設けられている。
【0036】この透視部(5)の大きさや形状および数
等は、各収納部の収納物をそれぞれ個々に視認できる範
囲で任意に設定できるが、各収納部に対応して少なくと
も1個所に、好ましくは収納物(B)の端面が対接する
前記受支用凸部(32)の個所に前記透視部(5)が設け
られる。図示する実施例では、各収納部の補強用リブ
(33)により分けられた左右二つの受支用凸部(32)
(32)の双方に設けた場合を示しているが、いずれか一
方のみに前記透視部(5)を設けておくこともできる。
【0037】各収納物(B)を包装材(A)で保持して
段ボール箱等の外装箱(C)に収容した状態において、
外装箱(C)の上面のフラップを開いて内部の収納物
(B)を確認する際、前記透視部(5)が前記のように
左右二つの受支用凸部(32)(32)の双方に設けられて
いると、いずれか一方のフラップを開けるだけで、各透
視部(4)から内部の収納物(B)を視認できる。また
左右二つの受支用凸部(32)(32)の一方にのみ透視部
(5)が設けられている場合には、この透視部(5)が
設けられている側のフラップを開けるだけで収納物を視
認できることになる。
【0038】前記透視部(5)は、図9、図10に拡大
して示すように、その内面(5a)がその周囲の発泡部分
の内面と同一面になるように圧縮脱泡させて形成する場
合と、その外面が周囲の発泡部分の外面と同一面になる
ように圧縮脱泡させて形成しておく場合(図示せず)と
がある。
【0039】前記透視部(5)の内面(5a)が発泡部分
と同一面になるように形成されていると、この透視部
(5)に内部の収納物(B)が近接することになって、
仮に圧縮脱泡による透明性がそれほどよくない場合や透
視部(5)の面積が小さい場合でも、内部の収納物
(B)を確認し易くなる。しかも、この透視部(5)の
内面側には該透視部(5)と発泡部分との間に段差が生
じないため、透視部(5)が圧縮されていても、収納物
に対する緩衝効果には殆ど影響がない。また、透視部
(5)の外面が発泡部分の外面と同一面になっている場
合は、圧縮されている透視部(5)に収納物(B)が接
触することがないので、緩衝効果に影響をあたえること
がない。
【0040】前記透視部(5)は、必ずしも収納物
(B)が対接する個所に設ける必要はなく、収納物
(B)との間に所要の間隔を存して対向する部分に設け
ておくこともできる。例えば、前記受支用凸部(32)が
補強用リブ(33)等の非膨出部分を介して非連続状に形
成されている場合、その非連続部分に各収納部毎にそれ
ぞれの収納物に個々に対応する前記透視部を設けておく
こともできる。
【0041】さらに、図示する実施例のように、天板
(3)の左右方向中央部等に前後方向に延在する補強用
リブ(33)を設ける場合、受支用凸部(32)に設ける透
視部(5)とは別に、圧縮脱泡することにより透明化し
た補助透視部、例えば図5及び図6に二点鎖線で示すよ
うに各収納部に渡る一つの補助透視部(6)を設けるこ
ともできる。これにより、この補助透明部(6)からも
収納物を確認できる上、この部分から内部への採光が増
すことで、前記各透視部(5)からの収納物(B)の確
認が容易になる。
【0042】上記の実施例の場合、底板(10)に両側板
(20)(20)を折曲起立可能に連設してなる本体(1)
と、これとは別体の天部を覆う蓋として天板(3)と、
前後部に配する側板(4)(4)とを組み合わせて、収
納部の全体を包囲する形態の包装材(A)の場合を示し
たが、このほか、包装対象の収納物の種類等によって
は、前後の両側板(4)(4)を含まない包装材につい
ても、また両側板(20)(20)を底板(10)に対して折
曲起立状態に成形し連設した包装材においても、その天
板(3)に上記と同様に透視部(5)を設けて実施でき
る。また、前記透視部(5)を有する天板(3)を、本
体(1)の少なくとも一方の側板(20)に折曲可能に連
接しておくこともできる。
【0043】なお、本体(1)の収納物を保持する仕切
構造や受支構造については、図示する実施例のものには
限らず、各収納部のそれぞれの収納物を視認できる透視
部を設けることができるものであれば、他の種々の構造
による実施が可能である。
【0044】上記の透視部(5)を有する天板(3)等
の包装材は、熱可塑性樹脂発泡シートからの成形加工に
より製造することができる。
【0045】すなわち、素材の熱可塑性樹脂発泡シート
を包装材の凹凸形状に対応する雌雄一対の型により成形
して包装材を製造する際、少なくとも一方の型の各収納
部に対応する成形面部の個所、例えば上記の受支用凸部
(32)を成形する成形面部の所定の個所に、発泡シート
の一部を圧縮する凸部を設けておき、発泡シートを加熱
して前記一対の型により成形すると同時に、各収納部に
対応する発泡シートの一部を前記凸部により圧縮脱泡す
ることにより透明化し、内部の収納物を視認できる透視
部を形成する。
【0046】これに使用する熱可塑性樹脂発泡シートと
しては、圧縮脱泡による透明化の点から、結晶温度と溶
融温度が比較的近い熱可塑性の発泡樹脂シート、例えば
発泡ポリプロピレンや発泡ポリエチレンのシートが好適
に使用される。
【0047】この方法の具体的な実施例を、成形品であ
る包装材を簡略化して示す図14及び図15を参照しな
がら以下に説明する。
【0048】図14は、素材の熱可塑性樹脂発泡シート
として、発泡ポリプロピレンシート(以下、発泡PPシ
ートという)(50)を用いた場合において、上記の透視
部(5)を有する天板等の包装材の成形工程を示す概略
図である。
【0049】図14に示した成形工程は、発泡PPシー
ト(50)を成形可能な状態に加熱軟化する加熱ゾーン
(Z1)と、加熱ゾーン(Z1)で加熱軟化された発泡PP
シート(50)を成形する成形ゾーン(Z2)とを有する。
そして、各ゾーンにおいては、図示していないが、精度
の良い送り機構を用いて誤差なく各ゾーンへ発泡PPシ
ート(50)が送られている。
【0050】加熱ゾーン(Z1)は、原反から繰り出され
た発泡PPシート(50)を加熱するオーブン(60)が備
えられている。このオーブン(60)の形態は、発泡PP
シート(50)の入口と出口を除く密閉形状をしたもので
ある。オーブン(60)内には、発泡PPシート(50)と
非接触状態にされたヒーター(61)が備えられている。
ヒーター(61)は、例えば、遠赤外線ヒーター等が使用
され、発泡PPシート(50)の上下にそれぞれ配置され
ている。発泡PPシート(50)は、このヒーター(61)
からの輻射熱によって成形可能な状態に加熱軟化され
る。このときのヒーター温度としては、発泡PPシート
(50)の加熱を短縮し、また発泡PPシート(50)が溶
融しないように、220〜350℃程度に設定される。
このヒーター(61)の温度は、上下で異なっていてもよ
く、この場合、好ましくは上側のヒーター(61)の温度
を高く設定する。即ち、上側に配置されたヒーター(6
1)の熱は、オーブン(60)内の空気の対流によって上
昇されて発泡PPシート(50)に伝わり難くなるおそれ
があるからである。
【0051】また、オーブン(60)の側面部には、図1
4では一部切欠しているがオーブン(60)全体を覆うカ
バー(62)が取付けられている。このカバー(62)によ
って、オーブン(60)が略閉塞された状態、即ち、入口
と出口とを除いて密閉状にして外気の流入を防止できる
ので、オーブン(60)内の雰囲気温度が調整される。こ
の雰囲気温度としては、前記発泡PPシート(50)の表
面及び内部の温度が溶融温度を超えるように160℃〜
210℃、好ましくは170℃〜190℃の範囲にある
よう設定される。なお、雰囲気温度の測定位置として
は、発泡PPシートの上下100〜200mm辺りの温
度を指す。
【0052】また、発泡PPシート(50)の加熱は、そ
の表面及び内部の温度が165℃〜175℃の範囲にあ
るように、徐々に昇温される。この発泡PPシート(5
0)の表面及び内部の温度が165℃に満たない場合
は、発泡PPシート(50)を成形する際に透明化し透視
部とする箇所では所定の透明性が得られず、また透視部
以外において所定の形状を得ようとする箇所では延びる
割合が異なって成形した形状に亀裂模様が発生するおそ
れがある。逆に175℃を超える場合は、発泡PPシー
ト(50)の表面が荒れるため好ましくない。この加熱ゾ
ーン(Z1)で加熱軟化された発泡PPシート(50)は、
次に成形ゾーン(Z2)に搬送される。
【0053】成形ゾーン(Z2)は、上記加熱ゾーン(Z
1)で加熱軟化された発泡PPシート(50)を所定の形
状に成形し、かつ同時に透視部に相当する個所、すなわ
ち、図15の(b)に示す成形品の透視部に相当する個
所(51)を押圧し透明化するための凸部(73)を有する
成形型(70)が備えられている。
【0054】成形型(70)は、成形対象の天板(3)の
凹凸形状に対応する凸型側の成形面部を有するプラグ型
(71)と凹型側の成形面部を有するキャビティー型(7
2)とを組合せた一対の成形型であり、この成形型は、
コールドプレス用の型であり、型温度は、約40℃から
約80℃以下の範囲内に保たれていればよい。この成形
型(70)は、透明化した透視部以外の所定の形状を得よ
うとする箇所においては、成形時にプラグ型(71)とキ
ャビティー型(72)とが発泡PPシート(50)に接触ま
たは接圧するように、図15の(a)のように加熱後の
発泡PPシート(50)の厚み程度のクリアランスを持つ
マッチモールド型であるが、透視部(5)を設ける箇所
においては、プラグ型(71)もしくはキャビティー型
(72)のどちらか一方の成形面部に、発泡PPシートを
押圧し圧縮脱泡して透明化できるように、加熱後の発泡
PPシート(50)の厚みと略同程度もしくはこれよりご
く僅かに小さい凸部(73)を持つ型である(図15の
a)。
【0055】これらプラグ型(71)及びキャビティー型
(72)は、それぞれ進退自在なシリンダ機構(74)及び
(75)が取付けられた成形プレス盤(76)及び(77)に
固定されている。成形型は、シリンダ機構(74)(75)
を駆動させることで、互い対向するプラグ型(71)とキ
ャビティー型(72)が上下動されて嵌合または離形され
る。なお、キャビティー型(72)には、真空吸引機能を
有しており、真空吸引管(78)が取付けられている。こ
の真空吸引管(78)は、図示していないが真空ポンプと
連結されている。この真空ポンプを作動させることで、
軟化された発泡PPシート(50)はキャビティー型(7
2)に真空吸引されて型窩面に沿って良好に密着され
る。
【0056】この成形型の動作としては、まず、キャビ
ティー型(72)が上昇し、約0.2〜0.5秒後にプラ
グ型(71)が下降する。キャビティー型(72)とプラグ
型(71)が完全に嵌合すると同時に、発泡PPシート
(50)を真空吸引して型窩面に密着させ発泡PPシート
が80℃以下に冷めた後に、プラグ型(71)を上昇さ
せ、その後キャビティー型(72)を下降させて発泡PP
シート(50)を型から離形して成形するようにしてあ
る。成形の際、型の嵌合は透視部に相当する箇所のキャ
ビティー型(72)とプラグ型(71)のクリアランスを、
前記凸部(73)により0〜0.4mmの範囲をなすように
することで、発泡PPシートの気泡が押圧されて脱気
(脱泡)し、透明性が良好な成形品を得ることができ
る。前記の透明化する透視部の位置や形状、大きさ等
は、前記凸部(73)の位置や形状、面積等により任意に
設定できる。
【0057】なお、前記の成形型はアルミニウム製の金
属製の金型が好ましい。他にはセラミックス等の型も利
用できる。
【0058】前記の成形方法を利用することにより、熱
可塑性樹脂発泡シートからの天板などの包装材の成形加
工、例えば図5〜図7に示す天板(3)の各収納部の仕
切用凸部(31)や受支用凸部(32)の成形と同時に、前
記圧縮脱泡により透明化した透視部(5)を各収納部に
対応してその形状に応じた所定の位置に形成でき、1回
の成形加工で透視部を有する包装材を得ることができ
る。また、この成形方法を利用することにより、複雑な
形状をなすものであっても、各収納部毎に対応する透視
部を設けることが問題なく可能になるため、上記包装材
(A)の実施を容易にする。
【0059】そして、前記のようにして得られた天板
(3)を含む包装材(A)を用いて、例えば液晶モジュ
ールやガラス基板またはハードディスク等の板状の部品
を、図8のように仕切用凸部(11)(21)(31)や受支
用凸部(12)(22)(32)により相互に接触させずに保
持し、これを段ボール箱等の外装箱(C)内に収容して
包装する。これにより内部の収納物の緩衝保護を良好に
なすことができる。しかも、例えば輸送先等で内部の収
納物(B)の確認の必要が生じた際は、外装箱(C)の
上面のフラップ(C1)を開くことにより、天板(3)に
有する各収納部に個々に対応する透視部(5)から収納
物(B)を容易に視認できる。すなわち、天板(3)で
上面を蓋したままで収納物の確認作業を行うことがで
き、この確認のために、包装体をクリーンルームに持ち
込む必要がなく、確認作業を能率よく行うことができ
る。
【0060】なお、圧縮脱泡により透明化した透視部
(5)は、包装材の形態や外装箱の形態によっては必ず
しも天板(3)に設けるものには限らず、天板以外の個
所、例えば本体の側板等においても各収納部に対応して
設けて実施することができ、この場合でも、内部の収納
物の確認作業を容易に行える。
【0061】本発明の包装材(A)は、上記したように
液晶モジュール、ガラス基板やハードディスク等に限ら
ず、緩衝性が要求される他の各種物品を集合包装するの
にも使用することができる。
【0062】
【発明の効果】上記したように本発明の包装材によれ
ば、複数の収納物を個別に保持して集合包装する場合に
おいて、良好な緩衝性や保形強度を併せ持ち、収納物の
保護を良好になすとともに、その包装形態に応じて各収
納部に対応するように設けた透視部により、内部の複数
の収納物をそれぞれ個々に対応する透視部により容易に
視認でき、その確認作業を容易に行うことができる。し
かも、前記透視部は発泡シートの一部を圧縮脱泡し透明
化して形成したものであり、透視部を設けるための加工
はきわめて容易なものである。
【0063】特に、本発明の製造方法によれば、発泡シ
ートからの包装材自体の成形と同時に、前記圧縮脱泡に
より透明化した透視部を各収納部の形状に応じた所定の
位置に形成でき、1回の成形加工で透視部を有する包装
材を得ることができ、また複雑な形状をなすものにも容
易に対応でき、その実施が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の包装材の各構成部分を分離
して示す斜視図である。
【図2】同上の本体の展開状態の平面図である。
【図3】前図の左半部の拡大平面図である。
【図4】図2のX4−X4線の断面図である。
【図5】蓋としての天板の拡大した斜視図である。
【図6】同上の天板の下面側からの平面図である。
【図7】前図X7−X7線の断面図である。
【図8】同上の包装材による包装状態の略示断面図であ
る。
【図9】透視部の部分の拡大断面図である。
【図10】前図と直交方向での透視部の部分の拡大断面
図である。
【図11】図2のX11−X11線の拡大断面図である。
【図12】図4のX12の部分の拡大断面図である。
【図13】図2のX13−X13線の拡大断面図である。
【図14】透視部を有する包装材の成形工程を示す概略
図である。
【図15】同上の成形型(a)と成形品(b)の略示断
面図である。
【符号の説明】
(A) 包装材 (1) 本体 (3) 天板 (4) 前後の側板 (5) 透視部 (5a) 透視部の内面 (6) 補助透視部 (10) 底板 (1a) ヒンジ部 (11) 底板の仕切用凸部 (12) 底板の受支用凸部 (13) 底板の補強用リブ (14) 底板の傾斜面 (15) 底板のリブ (16) 底板の凸状リブ (17) 底板の段落とし部分 (20) 側板 (21) 側板の仕切用凸部 (22) 側板の受支用凸部 (23) 側板の補強用リブ (24) 側板の傾斜面 (25) 側板のリブ (26) 側板の凹状リブ (27) 側板の段落とし部分 (30) 天板 (31) 天板の仕切用凸部 (32) 天板の受支用凸部 (33) 天板の補強用リブ (34) 天板の傾斜面 (35) 天板のリブ (36) 天板の凸状リブ (37) 天板の段落とし部分 (50) 発泡PPシート (60) オーブン (61) ヒーター (70) 成形型 (71) プラグ型 (72) キャビティー型 (73) 凸部 (B) 包装物品 (C) 包装箱 (Z1) 加熱ゾーン (Z2) 成形ゾーン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年3月15日(2002.3.1
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図10】
【図1】
【図3】
【図4】
【図6】
【図9】
【図5】
【図7】
【図8】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 85/86 B65D 85/38 R // B29K 105:04 B29C 67/22 Fターム(参考) 3E051 AA04 AB05 AB09 BA02 CB06 CB07 3E062 AB10 AC02 MA07 3E096 AA06 BA20 BB05 CA03 CB03 CC01 DA05 DA23 DB01 DC03 EA03X EA04X FA01 FA12 GA07 GA11 4F204 AG01 AG05 AG20 AH56 FA01 FB01 FG04 FN01 FN04 FQ15 4F212 AA11 AG20 AH54 UA09 UB01 UK02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂発泡シートから成形され、複
    数の収納物を個別に保持して集合包装するための包装材
    であって、 各収納部の収納物にそれぞれ個々に対応して該収納物を
    視認できるように圧縮脱泡され透明化された透視部が設
    けられてなることを特徴とする包装材。
  2. 【請求項2】包装材が複数の収納物を包装する際に天部
    を覆う天板であって、該天板の各収納部に対応して前記
    透視部が設けられている請求項1に記載の包装材。
  3. 【請求項3】前記天板において、複数の収納物を前後に
    並列させて保持する仕切用凸部及び該仕切用凸部間にお
    いて収納物を受ける受支用凸部を有し、各仕切用凸部間
    の各収納部毎にそれぞれに対応する前記透視部が設けら
    れてなる請求項2に記載の包装材。
  4. 【請求項4】底板とその左右の相対向両側縁に起立自在
    に連設された側板とを有し、前記底板および両側板に、
    それぞれ収納物を前後に並列させて保持する仕切用凸部
    及び該仕切用凸部間において収納物を受ける受支用凸部
    を有してなる本体と、 前記両側板を起立させた前記本体に対してその天部を覆
    う天板であって、前記収納物を前後に並列させて保持す
    る仕切用凸部及び該仕切用凸部間において収納物を受け
    る受支用凸部を有してなる天板とからなり、 前記天板における各仕切用凸部間の各収納部毎にそれぞ
    れに対応する前記透視部が設けられてなる請求項1に記
    載の包装材。
  5. 【請求項5】前記透視部が前記受支用凸部の個所に設け
    られてなる請求項3または4に記載の包装材。
  6. 【請求項6】前記天板において、前記仕切用凸部及び受
    支用凸部に対して非膨出形状をなして前後方向に延在す
    る補強用リブが設けられ、前記仕切用凸部及び受支用凸
    部が補強用リブを介して非連続状に形成されてなる請求
    項3〜5のいずれか1項に記載の包装材。
  7. 【請求項7】前記補強用リブに、圧縮脱泡され透明化さ
    れた補助透明部が設けられてなる請求項5に記載の包装
    材。
  8. 【請求項8】前記各透視部の内面が、その周囲の発泡部
    分の内面と同一面に形成されてなる請求項1〜7のいず
    れか1項に記載の包装材。
  9. 【請求項9】熱可塑性樹脂発泡シートを、包装材の凹凸
    形状に対応する雌雄一対の型により成形する方法におい
    て、少なくとも一方の型の収納部に対応する成形面部に
    発泡シートの一部を圧縮する凸部を設けておき、発泡シ
    ートを加熱して前記一対の型により成形すると同時に、
    各収納部に対応する発泡シートの一部を前記凸部により
    圧縮脱泡することにより透明化し、内部の収納物を視認
    できる透視部を形成することを特徴とする包装材の製造
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011016556A (ja) * 2009-07-09 2011-01-27 Sekisui Plastics Co Ltd 包装用支持枠
WO2013159370A1 (zh) * 2012-04-27 2013-10-31 深圳市华星光电技术有限公司 液晶模组的包装装置及支撑装置
JP2018024442A (ja) * 2016-08-08 2018-02-15 積水化成品工業株式会社 包装材、梱包材、梱包材の搬送方法、および、梱包物
JP2022056915A (ja) * 2020-09-30 2022-04-11 株式会社サンプラスト三笠 包装用容器

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