JP2003267115A - 車両用フロアカーペットの取付構造 - Google Patents

車両用フロアカーペットの取付構造

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JP2003267115A JP2002068414A JP2002068414A JP2003267115A JP 2003267115 A JP2003267115 A JP 2003267115A JP 2002068414 A JP2002068414 A JP 2002068414A JP 2002068414 A JP2002068414 A JP 2002068414A JP 2003267115 A JP2003267115 A JP 2003267115A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を低減しコストダウンを可能とす
る。 【解決手段】 ワイヤハーネスクランプ24がロッカイ
ンナパネル12の上面12Bに形成した取付孔30に固
定されており、ワイヤハーネスクランプ24にフロアカ
ーペットフック22が係着されている。また、フロアカ
ーペットフック22は、フロアカーペット20のロッカ
10への固定と、ワイヤハーネス26の保護を兼ねてい
る。ロッカ上部の溶接フランジ10Aにはオープニング
トリム42が挟着しており、オープニングトリム42の
リップ42Bが、フロアカーペット20における車幅方
向の端末20Aを覆い隠している。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車両用フロアカー
ペットの車幅方向の端末をロッカの室内側上面に取り付
ける場合に好適な車両用フロアカーペットの取付構造に
関する。 【0002】 【従来の技術】従来から車両のフロアカーペットの取付
構造について種々の構成が案出されており、その中でも
ロッカ上面に配設されるワイヤーハーネスを考慮しつつ
フロアカーペットを取り付けるための構造が既に開示さ
れている(一例として、特開平7−13144号公報参
照)。以下、この公報に開示された構造について説明す
る。 【0003】図7に示されるように、この公報に開示さ
れた構造では、ロッカインナパネル100の上壁部10
0AにはTスタッド102が立設されており、このTス
タッド102にフロアカーペット104の端末104A
が仮止めされている。この状態で、クランプ106がT
スタッド102に係止されることにより、フロアカーペ
ット104の端末104Aが、ロッカインナパネル10
0の上壁部100Aにに取り付けられている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この公
報に開示された構造による場合、フロアカーペット10
4の端末104A、ワイヤーハーネス108、クランプ
106等を隠すため、これらをロッカアウタパネル11
0の上壁部110Aに固定したスカッフプレート112
で覆っている。この結果、部品点数が増え、コストアッ
プになっていた。 【0005】本発明は上記事実を考慮し、部品点数を低
減できコストダウンが可能な車両用フロアカーペットの
取付構造を得ることが目的である。 【0006】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、フロアカーペットの車幅方向の端末に固定され、フ
ロアカーペットのロッカへの固定とワイヤハーネスの保
護を兼ねるカーペットフックと、ロッカの室内側上面に
固定され前記カーペットフックが係着するワイヤハーネ
スクランプと、ロッカ上部の溶接フランジに挟着され、
前記フロアカーペットの車幅方向の端末を覆い隠すリッ
プを有するオープニングトリムと、を有することを特徴
とする。 【0007】従って、車両のロッカの室内側上面にワイ
ヤハーネスクランプを固定し、この固定されたワイヤハ
ーネスクランプにカーペットフックを係着する。また、
カーペットフックはフロアカーペットの車幅方向の端末
に固定され、フロアカーペットのロッカへの固定とワイ
ヤハーネスの保護を兼ねており、ロッカ上部の溶接フラ
ンジに挟着されたオープニングトリムのリップが、フロ
アカーペットの車幅方向の端末を覆い隠す。この結果、
フロアカーペットの車幅方向の端末、ワイヤハーネス等
を覆い隠すために従来使用されていたスカッフプレート
をなくすことができる。このため、部品点数を低減でき
コストダウンが可能となる。 【0008】 【実施形態】以下、図1〜図4を用いて、本発明の一実
施形態について説明する。なお、これらの図において、
適宜示される矢印FRは車両前方側を示し、矢印UPは
車両上方側を示し、矢印INは車幅方向内側を示してい
る。 【0009】図1に示される如く、本実施形態のロッカ
10は、車両室内側に配置されるロッカインナパネル1
2と、車両室外側に配置されるロッカアウタパネル14
と、これらのロッカインナパネル12とロッカアウタパ
ネル14との間に配設されるロッカリインホースメント
16とによって閉断面構造となるように構成されてい
る。これらのロッカインナパネル12の上フランジ12
A、ロッカアウタパネル14の上フランジ14A、ロッ
カリインホースメント16の上フランジ16Aは相互に
溶着されており、ロッカ上部の溶接フランジ10Aとな
っている。 【0010】また、フロアカーペット20は図示を省略
したフロアパネル上に敷設されており、その車幅方向側
の端末20Aはロッカインナパネル12の上壁部12B
の上面に載置されている。 【0011】図3に示される如く、フロアカーペット2
0の端末20Aは、樹脂の押出し材から成るフロアカー
ペットフック22にミシン縫いまたはタッカー23によ
って固定されている。また、ワイヤハーネスクランプ2
4には、ワイヤハーネス26がテープ28によって取付
けられている。 【0012】図4に示される如く、ワイヤハーネスクラ
ンプ24の下面側には、取付部27が形成されており、
この取付部27がロッカインナパネル12の上壁部12
Bに形成された取付孔30に固定されている。 【0013】図1に示される如く、ワイヤハーネスクラ
ンプ24のクランプ部32は、前後方向から見た断面形
状が、L字状となっており、車幅方向外側壁部32Aの
上端部における車幅方向外側面には、係合爪部32Bが
形成されている。また、ワイヤハーネスクランプ24の
クランプ部32における下壁部32Cの車幅方向内側端
部には、係合段部32Dが形成されている。更に、ワイ
ヤハーネスクランプ24のクランプ部32における下壁
部32Cには、リップ形状部32Eが形成されており、
ウオッシャーホース34はクランプ部32の車幅方向外
側壁部32Aとリップ形状部32Eとの間に挟持されて
いる。 【0014】フロアカーペットフック22は、前後方向
から見た断面形状が、下方に開口部を向けたコ字状とな
っており、上壁部22Aは、フロアカーペット20の端
末20Aの形状を維持する円弧状となっている。また、
フロアカーペットフック22の車幅方向外側壁部22B
の下端部における車幅方向内側面には、係合爪部22C
が形成されており、この係合爪部22Cとワイヤハーネ
スクランプ24のクランプ部32の係合爪部32Bとが
係合している。また、フロアカーペットフック22の車
幅方向内側壁部22Dの下端部における車幅方向外側面
には、係合段部22Eが形成されており、この係合段部
22Eとワイヤハーネスクランプ24のクランプ部32
の係合段部32Dとが係合している。 【0015】なお、フロアカーペットフック22の車幅
方向内側壁部22Dは、閉断面空間40を有する二重構
造となっており、ワイヤハーネス26を保護するように
なっている。 【0016】図2に示される如く、ロッカ上部の溶接フ
ランジ10Aには、オープニングトリム42が挟着され
ている。 【0017】図1に示される如く、オープニングトリム
42の上壁部42Aからは車幅方向内側へ向かってリッ
プ42Bが形成されており、このリップ42Bが、フロ
アカーペット20の端末20A、特にミシン縫いまたは
タッカー23で止めた部位を覆い隠している。 【0018】なお、図1の符号48は、フロアカーペッ
ト20の裏面に配設されたフェルトを示している。 【0019】以下に、本実施形態の作用を説明する。 【0020】本実施形態では、図3に示される如く、ワ
イヤハーネスクランプ24にワイヤハーネス26をテー
プ28で固定すると共に、フロアカーペットフック22
にフロアカーペット20の端末20Aをミシン縫いまた
はタッカー23で固定する。次に、ワイヤハーネスクラ
ンプ24を、ロッカインナパネル12の上壁部12Bに
形成した取付孔30に固定し、この固定されたワイヤハ
ーネスクランプ24にフロアカーペットフック22を係
着する。次に、図2に示される如く、ロッカ上部の溶接
フランジ10Aにオープニングトリム42を挟着し、組
付状態とする。 【0021】従って、図1及び図2に示す組付状態で
は、フロアカーペット20の端末20Aに固定されたフ
ロアカーペットフック22は、フロアカーペット20の
ロッカ10への固定と、ワイヤハーネス26の保護を兼
ねている。 【0022】また、本実施形態では、ロッカ上部の溶接
フランジ10Aに挟着されたオープニングトリム42の
リップ42Bが、フロアカーペット20における車幅方
向の端末20を覆い隠す。この結果、フロアカーペット
20の車幅方向における端末20A、ワイヤハーネス2
6等を覆い隠すために従来使用されていたスカッフプレ
ートをなくすことができる。このため、本実施形態で
は、部品点数を低減できコストダウンが可能となる。更
に、組付作業性も向上する。 【0023】また、本実施形態では、樹脂で構成された
スカッフプレートを使用せず、フロアカーペット20で
覆うことにより、見栄えに一体感、シンプル感があるた
め、見栄え品質も向上する。 【0024】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。 【0025】例えば、図5に示される如く、図1におけ
るワイヤハーネスクランプ24のクランプ部32の車幅
方向外側壁部32Aを無くすと共に、フロアカーペット
フック22の車幅方向外側壁部22Bの下端部における
車幅方向外側に、ロッカ上部の溶接フランジ10Aに挟
着する断面コ字状の取付部50を形成し、この取付部5
0にオープニングトリム42を挟着させた構成としても
良い。 【0026】また、図6に示される如く、図1における
ワイヤハーネスクランプ24のクランプ部32の車幅方
向外側壁部32Aを無くすと共に、フロアカーペットフ
ック22の車幅方向外側壁部22Bの下端部における車
幅方向外側に、ロッカ上部の溶接フランジ10Aの車幅
方向内側面に沿って立ち上がった縦壁部52を形成し、
この縦壁部52を、ロッカ上部の溶接フランジ10Aと
オープニングトリム42とで挟持した構成としても良
い。 【0027】 【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の本発
明に係る車両用フロアカーペットの取付構造は、フロア
カーペットの車幅方向の端末に固定され、フロアカーペ
ットのロッカへの固定とワイヤハーネスの保護を兼ねる
カーペットフックと、ロッカの室内側上面に固定されカ
ーペットフックが係着するワイヤハーネスクランプと、
ロッカ上部の溶接フランジに挟着され、フロアカーペッ
トの車幅方向の端末を覆い隠すリップを有するオープニ
ングトリムと、を有するので、部品点数を低減できコス
トダウンが可能であるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】 【図1】図2の1−1線に沿った拡大断面図である。 【図2】本発明の一実施形態に係る車両用フロアカーペ
ットの取付構造を示す一部を断面とした車両斜め内側前
方から見た斜視図である。 【図3】本発明の一実施形態に係る車両用フロアカーペ
ットの取付構造を示す一部をアッシーとした車両斜め内
側前方から見た分解斜視図である。 【図4】本発明の一実施形態に係る車両用フロアカーペ
ットの取付構造を示す車両斜め内側前方から見た分解斜
視図である。 【図5】本発明の他の実施形態に係る車両用フロアカー
ペットの取付構造を示す図1に対応する断面図である。 【図6】本発明の他の実施形態に係る車両用フロアカー
ペットの取付構造を示す図1に対応する断面図である。 【図7】従来例の車両用フロアカーペットの取付構造を
示す断面図である。 【符号の説明】 10 ロッカ 10A ロッカの溶接フランジ 12 ロッカインナパネル 12B ロッカインナパネルの上壁部 20 フロアカーペット 20A フロアカーペットの車幅方向の 端末 22 フロアカーペットフック 24 ワイヤハーネスクランプ 26 ワイヤハーネス 30 取付孔 42 オープニングトリム 42B オープニングトリムのリップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 隆治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3B088 GA01 GB01

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 フロアカーペットの車幅方向の端末に固
    定され、フロアカーペットのロッカへの固定とワイヤハ
    ーネスの保護を兼ねるカーペットフックと、 ロッカの室内側上面に固定され前記カーペットフックが
    係着するワイヤハーネスクランプと、 ロッカ上部の溶接フランジに挟着され、前記フロアカー
    ペットの車幅方向の端末を覆い隠すリップを有するオー
    プニングトリムと、 を有することを特徴とする車両用フロアカーペットの取
    付構造。
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