JP2003266773A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003266773A
JP2003266773A JP2002075132A JP2002075132A JP2003266773A JP 2003266773 A JP2003266773 A JP 2003266773A JP 2002075132 A JP2002075132 A JP 2002075132A JP 2002075132 A JP2002075132 A JP 2002075132A JP 2003266773 A JP2003266773 A JP 2003266773A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2本の光ビームの主、副方向の繋ぎ目のずれ
調整を高精度かつ容易に行うこと。 【解決手段】 感光体上に2本の光ビームを繋げて主走
査方向に分割して走査する画像形成装置において、各光
ビ−ムに対応して光ビームの基準位置を検出する同期検
知手段と、同期検知手段から、画像書き出し位置までの
間にドットを点灯させかつドット点灯位置と画像書き出
し位置を移動させる光ビ−ム点灯手段と、点灯されたド
ットの位置を検出する手段と、を有し、一方の光ビーム
画像書き出し位置を特定の位置に決め、他方の光ビーム
画像書き出し位置は2本の光ビームの繋がり状態から点
灯位置を調整し、調整後の値が予め決められた値から外
れている場合は先に決めた光ビーム画像書き出し位置を
後者の光ビームの調整後の位置に関連づけて変更し、再
度後者の光ビームの書き出し位置を光ビームの繋がり状
態から点灯位置を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の光ビームを
用いる画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、特開2000−187
171号公報に開示されている光ビ−ム走査装置は、1
つの偏向手段で2つの書込み系を走査し、繋ぎあわせる
事で、走査幅の広いコンパクトな走査光学系を実現す
る。
【0003】また、特開2000−267027号公報
に開示されている光走査装置及び画像形成装置は、2つ
のビ−ムの繋ぎ目部の副走査方向の位置を検出し、位置
を補正する。この技術では位置検出センサ(含む周辺回
路)の精度で光ビームの調整精度が決まってしまう為、
高精度のセンサを必要とした(しかも副走査方向の
み)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記特開2000−2
67027号公報に記載の技術においては、1つのポリ
ゴンで、2つの書込み系を走査し、画像のほぼ中央部か
ら光ビ−ム走査を開始し、主走査方向に光ビ−ムを繋ぎ
合わせる方式が提案されている。この事により、低コス
トで、コンパクトな広幅対応の書込み系が達成されてい
る。さらに、副走査方向の光ビ−ムの通過位置検出手段
(1個の1次元CCD)を設け、温度変動によって生じ
る、走査線の副走査方向へのずれ(ハウジングやレンズ
系の熱膨張によって光路が微妙に変化する為に生じる)
を検出し、2本の繋ぎ目のずれを補正する事が提案され
ている。繋ぎ目のずれを調整するに当たり、2本の光ビ
ームの位置(書き込み開始位置)を正確に検出し、容易
に調整できることが重要となっている。
【0005】本発明は、以上のような点に鑑みてなされ
たものであり、2本の光ビームの主、副方向の繋ぎ目の
ずれ調整を高精度かつ容易にすることのできる画像形成
装置を提供することを目的とする。
【0006】特に、本発明の請求項1、2の目的は、光
ビ−ムの位置検出をリニアリティーの比較的低いセンサ
を使用しても高精度の位置測定が出来ることである。特
開2000−267027号の技術では位置検出センサ
(含む周辺回路)の精度で光ビームの調整精度が決まっ
てしまう為、高精度のセンサを必要とした(しかも副走
査方向のみ)。
【0007】また、本発明の請求項3の目的は、条件
(制御値)を変えた、2本の光ビ−ムの繋がり具合を複
数一度に表示し、繋がり具合を容易に視認することであ
る。
【0008】また、本発明の請求項4の目的は、2本の
光ビ−ムの繋がり具合が最適な時の条件を容易に見つけ
出し入力できるようにし、繋がり調整の簡易化を行なう
ことである。
【0009】また、請求項5の目的は、2本の光ビ−ム
の繋がり具合が最適な時のビ−ム点灯手段の制御値を一
度決めればその後調整を必要としないことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、感光体上に2本の光ビー
ムを繋げて主走査方向に分割して走査する画像形成装置
において、各光ビ−ムに対応して光ビームの基準位置を
検出する同期検知手段と、同期検知手段から、画像書き
出し位置までの間にドットを点灯させかつドット点灯位
置と画像書き出し位置を移動させる光ビ−ム点灯手段
と、点灯されたドットの位置を検出する手段と、を有
し、一方の光ビーム画像書き出し位置を特定の位置に決
め、他方の光ビーム画像書き出し位置は2本の光ビーム
の繋がり状態から点灯位置を調整し、調整後の値が予め
決められた値から外れている場合は先に決めた光ビーム
画像書き出し位置を後者の光ビームの調整後の位置に関
連づけて変更し、再度後者の光ビームの書き出し位置を
光ビームの繋がり状態から点灯位置を調整することを特
徴としている。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、一方の光ビーム画像書き出し位置を特定の
位置に決めるにあたり、ドットの位置を検出する手段の
受光面のほぼ中央でドットを点灯し、後者の光ビームの
調整後の位置に関連づけて変更する場合は、その調整後
の位置と基準点間距離の半分の距離だけ変更することを
特徴としている。
【0012】請求項3記載の発明は、感光体上に2本の
光ビームを繋げて主走査方向に分割して走査する画像形
成装置において、各光ビ−ムに対応して光ビームの基準
位置を検出する同期検知手段と、同期検知手段から、画
像書き出し位置までの間にドットを点灯させかつドット
点灯位置と画像書き出し位置を移動させる光ビ−ム点灯
手段と、点灯されたドットの位置を検出する手段と、を
有し、光ビ−ム点灯手段により画像書き出し位置を複数
設定し、その各設定値に対応した複数の繋がり部分の画
像を一度に出力することを特徴としている。
【0013】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、複数の繋がり部分の画像に対応して識別記
号又は文字を出力する手段と、その画像の内の一つを特
定する入力手段と、をさらに有することを特徴としてい
る。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、入力された識別記号又は文字すなわち各光
ビームの書き出し位置を決める設定値を記憶する不揮発
性メモリと、請求項3記載の光ビ−ム点灯手段の出力値
と記憶された値を使用して、書き込み時に光ビームの位
置を確定する手段をさらに有することを特徴としてい
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照しながら詳細に説明する。まず、本発明の実
施の形態における画像形成装置について、前提となる基
本構成・動作を述べる。以下で、同一の部位に関しては
同一の記号を付与して区別することにする。
【0016】まず図11以下を参照して、本発明の適用
されるべき「2ビームにより、被走査面上の走査領域を
主走査方向に2分割して走査する光走査装置」について
説明する。この光走査装置は、図11に示すように、第
1書込系と第2書込系とを有する。
【0017】第1書込系について説明すると、「光源」
としての半導体レーザ1−1からは画像信号に応じて強
度変調されたレーザ光のビームが射出する。射出したビ
ームはカップリングレンズ2−1のコリメート作用によ
り平行ビームとされ、シリンダレンズ3−1により副走
査方向にのみ収束傾向を与えられ、「偏向手段」として
のポリゴンミラー4の1の偏向反射面近傍に、主走査方
向に長い線像として結像する。ポリゴンミラー4の回転
により等角速度的に偏向されたビームは「結像手段」と
してのfθレンズを構成するレンズ5−1、6−1を透
過し、ミラー7−1、8−1および折り返しミラー9−
1により順次反射され、光導電性の感光体10の感光面
(被走査面の実体をなす)上にビームスポットを形成
し、感光体10の第1走査領域S1を等速的に走査す
る。
【0018】第2書込系は「第1書込系」を、ポリゴン
ミラー4の回転軸を中心に180度回転させた位置に配
置されている。「光源」としての半導体レーザ1−2か
らは画像信号に応じて強度変調されたレーザ光のビーム
が射出し、カップリングレンズ2−2により平行ビーム
とされ、シリンダレンズ3−2により副走査方向にのみ
収束傾向を与えられてポリゴンミラー4の別の偏向反射
面の近傍に主走査方向に長い線像として結像する。ポリ
ゴンミラー4の回転により等角速度的に偏向されたビー
ムは「結像手段」としてのfθレンズを構成するレンズ
5−2、6−2を透過し、ミラー7−2、8−2および
折り返しミラー9−2により順次反射されて感光体10
の感光面上にビームスポットを形成し、感光体10の第
2走査領域S2を等速的に走査する。
【0019】第1、第2書込系は光学的に等価である。
第1、第2書込系による書き込みは、第1、第2走査領
域S1、S2の接合部、即ち、全走査領域の中央部S0
を起点として、互いに逆方向、即ち、走査領域の両端部
側へ向かって行われる。
【0020】第1、第2書込系はそれぞれ同期検知ユニ
ット11−1、11−2を有する。各同期検知ユニット
11−1、11−2は、各走査ビームの画像領域外に設
けられ、1走査毎に各走査ビームの走査開始のタイミン
グを決定する。図示されない「書込制御回路」は決定さ
れたタイミングに従い、書込開始位置(上述の全走査領
域の中央部S0)から書込を開始する。このように各走
査ビームの書込開始位置S0が互いに共通で、同期検知
ユニット11により良好に制御されるので、各走査ビー
ムの主走査方向の継ぎ目部分を、容易かつ良好に整合さ
せることができる。
【0021】上記第1、第2走査領域S1、S2は、互
いに1本の直線として連結されるべきもので、設計的に
は「装置空間に固定的」に設定される。このように装置
空間に固定的に設定された理想の走査線は、被走査面上
の「2ビームにより同時に走査されるべき線」であり
「被走査面軸」である。即ち、第1、第2走査領域S
1、S2は理想的には「ともに被走査面軸に合致し、中
央部S0で互いに連結しあう」べきものである。
【0022】図12は、図11に示す光走査装置を、ポ
リゴンミラー4の回転軸方向から見た状態を示してい
る。前述の「ビーム偏向面」は、図12において、図面
に平行な面である。図13は、図12の状態を、被走査
面の実体をなす感光体10の軸方向から見た状態を示し
ている。図12に示されていないが、光走査装置は「ほ
こり等の付着」を防止するため光学箱内部に密閉され、
精度良く固定、配置されている。図13において、符号
12−1、12−2は、上記光学箱に形成されたビーム
射出用開口をふさぐ「防塵ガラス」を示している。
【0023】図14に示すように、第1書込系における
ミラー7−1、8−1は、「空間的に副走査方向(図の
上下方向)に重なりあう」ように配備される。ミラー7
−1、8−1の「ビーム偏向面に対する傾き角」を、図
の如く角:α、β(ともにビーム偏向面から計り、時計
回りを「正」、反時計回りを「負」とする)とすると、
傾き角:α、βは関係:|α−β|=90度を満足して
いる。即ち、ミラー7−1、8−1は所謂「ダハミラ
ー」を構成し、ミラー7−1、8−1で順次に反射され
た偏向ビームが掃引する面は「ビーム偏向面と平行」に
なる。第2書込系におけるミラー7−2、8−2も同様
に構成されている。
【0024】第1および第2書込系により共通の走査線
(「被走査面軸」)を等価に走査できるためには、一般
に、第1、第2書込系の光軸が被走査面軸(感光体10
の軸と平行である)に直角に設定され、各書込系の結像
手段の光路長が等しい関係に有る必要がある。このよう
になっていれば、ビームスポット径が均一で良好な走査
を実現でき、良好な画像を得ることが出来る。
【0025】上に説明した例では、結像手段はfθレン
ズで構成される。図12に示すように、レンズ5−1、
6−1で構成されるfθレンズの光軸は、被走査面軸S
に対して傾き角:θ1を有し、レンズ5−2、6−2で
構成されるfθレンズの光軸は、被走査面軸Sに対して
傾き角:θ2を有する。そこで、これら各fθレンズの
光軸を被走査面軸Sに直交させるために、2枚のミラー
(第1書込系においてミラー7−1、8−1、第2書込
系においてミラー7−2、8−2)が設けられている。
【0026】第1書込系において、fθレンズの光軸が
「ミラー7−1に対してビーム偏向面内で」なす角:γ
1と、上記光軸が被走査面軸Sに対してなす角:θ1と
は、|θ1|+2|γ1|=90°を満足する。同様
に、第2書込系において、fθレンズの光軸が「ミラー
7−2に対してビーム偏向面内で」なす角:γ2と、上
記光軸が被走査面軸Sに対してなす角:θ2とは、|θ
1|+2|γ1|=90°を満足する。
【0027】このようにして、各fθレンズの光軸に合
致するビームの主光線は、ミラー8−1あるいはミラー
8−2に反射されたのち(ビーム偏向面に射影すると)
ビーム偏向面に射影された被走査面軸に直交する。ミラ
ー8−1、8−2で反射された各ビームを、折り返しミ
ラー9−1、9−2で副走査方向に折り返して、最終的
に各ビーム被走査面軸Sに直交させる。
【0028】図12に示したのは、図2以下に即して説
明している光学配置に関するものであり、θ1=θ2、
γ1=γ2の場合である。第1、第2書込系の配置は図
12の場合に限らない。図15は別の配置例を示してい
る。図15の光学配置は、θ1≠θ2、γ1≠γ2とし
た例である。この場合、第1書込系と第2書込系の「走
査する長さ」は同一にならない。角:γ1、γ2はそれ
ぞれ、角:θ1、θ2に応じて一義的に定まる。そし
て、角:θ1、角:θ2に応じて第1、第2書込系の走
査長さが定まる。従って、角:θ1、θ2を最適な値に
設定することにより、有効走査幅を最も広く取ることが
出来る。
【0029】上記で説明したように「2ビームにより、
被走査面上の走査領域を主走査方向に2分割して走査す
る光走査装置」では、2つの書込系の走査ビームを精度
良く繋ぎ合せて1つの走査線の走査を行う。即ち、第
1、第2書込系の走査ビームの走査線は理想的には「被
走査面軸に合致すべきもの」である。第1、第2書込系
の光学配置は、組立て後、各書込系の走査ビームが被走
査面軸に合致した状態となるように調整され、使用の初
期には「この状態が保たれている」が、光走査装置を搭
載した画像形成装置の機内温度上昇や偏向手段の発熱等
で、光学系ハウジングの熱膨張やそれに伴うミラーや他
の光学素子の姿勢変化などにより「各書込系の走査ビー
ムの走査位置が、副走査方向にずれる現象」が発生す
る。そこで、このような「走査位置のずれ量」を検出
し、自動的に補正することが必要となってくる。
【0030】以上の基本説明を踏まえて、次に、本発明
に特徴的な構成・動作について説明する。まず、2次元
位置センサの補正が終了し、そのセンサで光ビーム(レ
ーザービーム)位置調整する所を説明し、その後センサ
の補正方法を説明する。
【0031】<光ビーム位置調整>図1に、本発明の実
施例における光走査装置を備える画像形成装置の構成図
を示す。第1書込み系によるレ−ザ−ビ−ムは、ポリゴ
ンミラ−4の回転によって偏向され、まず仮想感光体面
上に配置された同期検知板11−1(前述したした同期
検知ユニット)に入射する。この時、レ−ザ−ビ−ム
は、図3のLD点灯信号(a)に参照される様に、連続
点灯の状態で同期検知に入射する。同期検知に連続点灯
のレ−ザ−ビ−ムが入射すると、レ−ザ−ビ−ムの水平
同期をとるための同期検知信号(b)が発生し、LD点
灯信号は一旦OFFになりLDは消灯する。
【0032】同期検知板11−1内には、同期検知セン
サ11−1−1、同期検知センサ11−1−1から画像
書き出し開始位置までの間に配置された2次元の位置セ
ンサ11−1−2が配置されている。本例では、同一の
基板上に配置されているが、同期検知から、画像書き出
し位置までの間であれば、同一基板上でなくても良い。
【0033】2次元の位置検出素子は、本例では、2次
元PSD(公知技術である。詳細は省略する)を用いる
構成となっている。第2書込系についても、同期検知板
11−2とそれに含まれる同期検知センサ11−2−
1、位置センサ11−2−2が配置されている。
【0034】図2、3は同期検知センサ(11−1−
1、11−2−1)、位置センサ(11−1−2、11
−2−2)、レーザービームのドットと各信号の関係を
示す図である。第1書込系と第2書込系が書かれている
が、片方の説明だけでわかる場合は第1書込系について
説明する。LDが一旦消灯した後、同期検知信号(b)
から所定の画素クロック数(本例ではNoクロック)後
に再度LDが点灯し、位置センサの上で1ドットを生成
する。このことにより、位置センサの上で、レーザービ
−ムは等価的に静止している状態になり、主走査及び副
走査のレーザービ−ム位置を同時に検出する事が可能と
なる。画素クロック(c)は同期検知信号(b)を基準
として発生し、同期検知から所定のクロック数(本例で
はNgクロック)後に画像デ−タに基づいた変調を開始
する。
【0035】位置センサ(11−1−2、11−2−
2)からの信号は制御部を介して、X(主走査)方向位
置、及びY(副走査)方向位置に基づいたX1、Y1電
圧を発生し、図示しない(図10の書き込み制御部内に
有る)ADコンバ−タ−、制御演算部等によって位置情
報に変換される。
【0036】第2書込系においても、走査方向が逆にな
るだけで、第1書込系と動作は同じになり、位置の検出
が行われる。
【0037】次に、図4、5、6に、同期検知の温度上
昇による信号遅延や書込系の温度上昇による主方向、及
び副走査方向にドットがずれた場合の概念図を示す。ま
ず、主走査方向のずれについて説明すると、レーザービ
−ムが同期検知に入射するまで、レーザービ−ムは連続
点灯している。常温の場合は図2、3(図5b)に示し
たように、同期検知に入射したとほぼ同時(実際にはタ
イムラグは0ではない)に同期検知信号が発生したとす
ると、図5において温度上昇した場合、Δt(距離換算
でΔX1)だけ同期検知信号の発生が遅延してしまう現
象が発生するところを示している。また、レンズ系の温
度上昇によって倍率が変化し主走査方向にドットがずれ
てしまう現象も重なってくる。
【0038】同期検知信号が遅延すると、同期検知を基
準として所定のクロック(Ng)後に書き出しを開始す
る為、画像の書き出し位置もΔX1だけのずれが生じ、
位置センサ上のビ−ム位置もΔX1だけずれる事にな
る。光学系の倍率誤差の影響を考慮すると、位置センサ
上のずれ量と、書き出し位置でのずれ量は同一ではなく
なるが、ここでは、簡略化の為に省略する。
【0039】一例として、ΔX1だけ主走査方向にずれ
た場合の補正方法の例を図6に示す。図6(a)は、正
規のずれの無い場合のドット位置である。図6(b)
は、ΔX1だけずれた場合のドット位置を示す。
【0040】ΔX1だけドットが2次元位置検出素子上
でずれたとすると、N*P−ΔX1の距離に相当する画
素クロックの位相を図示していないレーザービーム点灯
制御部により遅らせる。図6(c)ここでNはN*P>
ΔX1になる最小の整数Pはビ−ムのピッチ間隔とす
る。
【0041】このことで、正規のドット位置の4番目の
画素と(c)の1番目の主走査方向のドット位置が同一
になる。次に、図6(d)に示すように、Nドット(本
例では3ドット)を先頭ドットの前に追加して、さらに
画像デ−タ−をNドット前側にずらす処理が行われる。
実際には、同期検知信号から書き出し位置までのクロッ
ク数(Ng)をNg−Nとすることと同じになる。
【0042】以上の処理を第2書込系にも同様に行うこ
とで、主走査方向の繋ぎ目を所定の位置に合わせること
ができる。
【0043】次に、副走査方向の補正について説明す
る。図8において、第1書込系では、副走査方向にΔY
1、第2書込系ではΔY2のずれが、2次元位置検出素
子上で検出される。これに対応して、書き出し位置にお
いてもそれぞれΔY1、ΔY2のずれが発生し、相対的
には、ΔYだけレーザービ−ムが副走査方向に離れてし
まう。
【0044】副走査方向へのずれの発生要因としては、
ハウジングの熱膨張などによって、ミラ−等の光学部品
の位置が微妙に変位してしまうことが主な原因として挙
げられる。
【0045】上記の検出された副走査方向のずれに対応
する量だけ図1のスッテッピングモ−タ14を回転させ
て折り返しミラー(9−1、9−2)の角度を変位さ
せ、副走査方向のずれ補正を行っている。
【0046】<画像書き込み開始位置調整>2本のレー
ザービームを繋げて1本の走査線を構成する際、画像書
き込み書き込み開始点が隣り合っている場合について説
明する。隣り合った開始点の2つのドットは、規定の間
隔をもって書き込みが行われる様に設計されているが、
構造体や構成部品のバラツキによって、所望の間隔にな
らない。600DPIの書き込みの場合、規定の間隔は
42.3μmである。たとえば、所望の間隔を42.3
μm±20μmに決めたとしても実際は間隔が115μ
mとなり所望の間隔にならない場合である。
【0047】ここで調整は2種類必要となる。初期調整
と、初期調整後、温度や経時により書き込み開始位置が
ずれた分を所望の間隔にするための調整である。
【0048】初期調整に付いて説明する。図7(a)
は、第1書込み系のレーザービーム用の位置センサ11
−1−2を含む同期検知板11−1、図7(c)は、第
2書込み系左走査のレーザービーム用の位置センサ11
−2−2を含む同期検知板11−2を示す。
【0049】図8は、第2書込み系の書き込み開始ドッ
ト(第2書込み系側番号1)位置を最初は固定させてお
き、第1書込系の書き込み開始ドット(第1書込系側番
号1)位置を主走査方向に順次移動させてNo1.〜N
o8.の8通り状態をつくり、プリント出力させた調整
用シートである。移動間隔は制御上の可能な最小であ
る。調整シート上の線分に対応した識別記号又は文字の
例として、図8ではNo1.〜No8.を記載してあ
る。図8は解りやすくする為、2本のレーザービームは
副走査(上下)方向にずらして描いてある(実際も副走
査方向調整後もずれは有る)。第2書込系側の1’は、
第1書込系側の書き込み開始ドットの理想位置(位置誤
差が零)を示す。No6.が最適(理想位置に一番近
い)であることが判明する。
【0050】このNo6.を図示していない入力手段
(図10の操作部内に有る)により入力し装置側でNo
6.が最適であることを認識する。No6.での位置セ
ンサ上のドット位置がそれぞれ、となったとする
(図7)。位置センサ11−2−1上のは、後述する
センサの測定精度が高い破線矩形内(中央)にあるが、
位置センサ11−1−2上のは、破線矩形外(中央か
ら主走査方向ΔX1−1)にある。が破線矩形外にあ
るとき再度調整が必要な旨を、操作部内の(図示してい
ない)表示部に表示する。なおこの時点でが破線矩形
内にある場合はこの状態での位置に対応したX1電
圧、位置に対応したX2電圧をデジタル値に変換後、
不揮発メモリ(図10)に記憶させる。
【0051】が破線矩形外にあるとき第2書込系の書
き込み開始位置をΔX1−1の1/2だけずらす。位置
センサ11−2−2上のドット位置がからに移動す
る。なおΔX2≒1/2(ΔX1−1)とする。このよ
うに第2書込系の書き込み位置をずらした状態で再度調
整シートを出力させる。操作部の再度調整が必要との表
示に対応して、後者の調整シート内から繋ぎの状態が最
適なものを入力する。この状態での位置センサ11−1
−2上のドットはほぼ1/2(ΔX1−1)だけ位置セ
ンサ11−1−2の中心に近づき、センサの測定精度が
高い破線矩形内の位置に移動する。
【0052】が破線矩形内にある場合はとに対応
する値をメモリに記憶させたが、が破線矩形外にある
場合はこの状態での位置に対応したX1電圧、(位置
から移動した)位置に対応したX2電圧をデジタル
値に変換後、不揮発メモリに記憶させる。
【0053】図9は、位置センサ11−1−2(位置セ
ンサ11−2−2も同様)の特性を示すものである。中
心からの距離ΔXH まで測定できるが、距離がΔXL
(図7a、bの破線矩形に対応)より大きくなるとセン
サの測定精度(直線性)が悪くなっている。位置をか
らに移動することにより、測定精度を高めることがで
きる(なおセンサの原理と精度については他の公知資料
を参照のこと)。
【0054】温度や経時により書き込み開始位置がずれ
た分を所望の間隔にするための調整は自動で以下のよう
に行われる。書き込み毎に、一度不揮発メモリに記憶さ
れた、(又は、)に対応した値を、呼び出し、
画像書き出し位置までの間にドットを点灯させかつドッ
ト点灯位置と画像書き出し位置を移動させる事ができる
光ビ−ム点灯手段により位置センサの出力が、(又
は、)に対応した値になる様に制御する。
【0055】以上で説明は主に主走査方向について行な
ったが、副走査方向も同様に繋ぎ目調整が出来る。図1
0全体のブロック図である。各ブロック中の番号は文中
の番号と対応したものである。書き込み制御部は複数の
繋がり部分の画像に対応して識別記号又は文字を出力す
る手段を含む。
【0056】以上により本発明の実施の形態について説
明した。なお、上述した実施形態は、本発明の好適な実
施形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定さ
れるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内におい
て、種々変形実施が可能である。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1及び2記載の発明によれば、光ビーム位置を位置セン
サ上の誤差の少ない部分で測定できるので、部分的に位
置精度の悪いセンサでも高精度名な光ビーム位置測定が
出来る。
【0058】また、請求項3記載の発明によれば、条件
(制御値)を変えた、2本の光ビ−ムの繋がり具合を複
数一度に表示しているので、繋がり具合を容易に確認出
来る。
【0059】また、請求項4記載の発明によれば、条件
(制御値)を変えた、2本の光ビ−ムの繋がり具合の例
を識別記号又は文字で識別されている複数一度に表示し
た出力シートを見ながら、最適な繋がり具合のものを選
択し入力することにより調整が出来るので、調整の容易
化が出来る。
【0060】また、請求項5記載の発明によれば、2本
の光ビ−ムの繋がり具合が最適な時のビ−ム点灯手段の
制御値を記憶していて、書き込み時ごとに使用すること
により、常に繋がり具合が最適な状態での書き込みが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における光走査装置を備え
る画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】同期検知センサ(11−1−1、11−2−
1)、位置センサ(11−1−2、11−2−2)、レ
ーザービームのドットの関係を示す図である。
【図3】図2での各信号の関係を示す図である。
【図4】同期検知の温度上昇による信号遅延や書込系の
温度上昇による主方向及び副走査方向にドットがずれた
場合について説明するための、同期検知センサ、位置セ
ンサ、レーザービームのドットの関係を示す図である。
【図5】図4での各信号の関係を示す図である。
【図6】ΔX1だけ主走査方向にずれた場合の補正方法
の例を示す図である。
【図7】初期調整に付いて説明するための、同期検知板
11−1、11−2について示す図である。
【図8】副走査方向の補正について説明するための、調
整用シートについて示す図である。
【図9】位置センサ11−1−2(位置センサ11−2
−2も同様)の特性を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態における光走査装置を備
える画像形成装置の全体構成を示す図である。
【図11】2ビームにより被走査面上の走査領域を主走
査方向に2分割して走査する光走査装置の構成を示す図
である。
【図12】図11の光走査装置をポリゴンミラー4の回
転軸方向から見た構成を示す図である。
【図13】図12の状態を、被走査面の実体をなす感光
体10の軸方向から見た状態を示す図である。
【図14】図11の光走査装置でのミラーの配備を示す
図である。
【図15】図11の光走査装置での第1、第2書込系の
別の配置を示す図である。
【符号の説明】
1−1、1−2 半導体レーザ 2−1、2−2 カップリングレンズ 3−1、3−2 シリンダレンズ 4 ポリゴンモータ 5−1、5−2 レンズ 6−1、6−2 レンズ 7−1、7−2 ミラー 8−1、8−2 ミラー 9−1、9−2 折り返しミラー 10 感光体 11−1、11−2 同期検知ユニット 11−1−1、11−2−1 同期検知センサ 11−1−2、11−2−2 位置センサ 12−1、12−2 防塵ガラス 14 ステッピングモータ S0 走査領域中央部 S1 第1走査領域 S2 第2走査領域 30 制御手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/036 B41J 3/00 D 1/113 H04N 1/04 104A Fターム(参考) 2C362 AA07 AA10 BA49 BA70 BB38 2H045 AA01 BA22 BA36 CA88 CA97 DA02 2H076 AB06 AB12 AB16 AB18 AB66 AB67 EA24 5C051 AA02 CA07 DA02 DB22 DB24 DB30 DE07 5C072 AA03 HA02 HA06 HA10 HA13 HB08 HB13 XA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体上に2本の光ビームを繋げて主走
    査方向に分割して走査する画像形成装置において、 各光ビ−ムに対応して光ビームの基準位置を検出する同
    期検知手段と、 前記同期検知手段から、画像書き出し位置までの間にド
    ットを点灯させかつドット点灯位置と画像書き出し位置
    を移動させる光ビ−ム点灯手段と、 前記点灯されたドットの位置を検出する手段と、を有
    し、 一方の光ビーム画像書き出し位置を特定の位置に決め、
    他方の光ビーム画像書き出し位置は2本の光ビームの繋
    がり状態から点灯位置を調整し、該調整後の値が予め決
    められた値から外れている場合は先に決めた光ビーム画
    像書き出し位置を後者の光ビームの調整後の位置に関連
    づけて変更し、再度後者の光ビームの書き出し位置を光
    ビームの繋がり状態から点灯位置を調整すること、を特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記一方の光ビーム画像書き出し位置を
    特定の位置に決めるにあたり、前記ドットの位置を検出
    する手段の受光面のほぼ中央でドットを点灯し、後者の
    光ビームの調整後の位置に関連づけて変更する場合は、
    その調整後の位置と基準点間距離の半分の距離だけ変更
    することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 感光体上に2本の光ビームを繋げて主走
    査方向に分割して走査する画像形成装置において、 各光ビ−ムに対応して光ビームの基準位置を検出する同
    期検知手段と、 前記同期検知手段から、画像書き出し位置までの間にド
    ットを点灯させかつドット点灯位置と画像書き出し位置
    を移動させる光ビ−ム点灯手段と、 前記点灯されたドットの位置を検出する手段と、を有
    し、 前記光ビ−ム点灯手段により画像書き出し位置を複数設
    定し、その各設定値に対応した複数の繋がり部分の画像
    を一度に出力することを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の繋がり部分の画像に対応して
    識別記号又は文字を出力する手段と、その画像の内の一
    つを特定する入力手段と、をさらに有することを特徴と
    する請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記入力された識別記号又は文字すなわ
    ち各光ビームの書き出し位置を決める設定値を記憶する
    不揮発性メモリと、請求項3記載の光ビ−ム点灯手段の
    出力値と前記記憶された値を使用して、書き込み時に光
    ビームの位置を確定する手段をさらに有することを特徴
    とする請求項4記載の画像形成装置。
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