JP2003266627A - 枚葉印刷機 - Google Patents

枚葉印刷機

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JP2003266627A
JP2003266627A JP2002072876A JP2002072876A JP2003266627A JP 2003266627 A JP2003266627 A JP 2003266627A JP 2002072876 A JP2002072876 A JP 2002072876A JP 2002072876 A JP2002072876 A JP 2002072876A JP 2003266627 A JP2003266627 A JP 2003266627A
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suction
cylinder
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JP2002072876A
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English (en)
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Hitoshi Hirose
廣瀬  均
Shinya Kobayashi
信也 小林
Kazunao Dejima
一直 出島
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 枚葉印刷機において、裏面印刷部と表面印刷
部との間に設置できる設備数を増加させることができ、
また、作業者が容易にメンテナンス作業を行なえるよう
にする。 【解決手段】 走行中の枚葉紙4の下面に印刷を施す裏
面印刷部1と走行中の枚葉紙1の上面に印刷を施す表面
印刷部2とが枚葉紙4の走行経路に沿って並べられた枚
葉印刷機において、裏面印刷部1と表面印刷部2とが偶
数且つ4つ以上の中間胴3a〜3dにより連結されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、走行中の枚葉紙
の下面に印刷を施す裏面印刷部と走行中の枚葉紙の上面
に印刷を施す表面印刷部とが枚葉紙の走行経路に沿って
並べられた、枚葉印刷機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】表裏両面に印刷を施す両面印刷機として
は、近年種々形式のものが提案、実用化されている。図
10に例示した両面印刷機は、シート4の表裏両面へ各
々1色の印刷を施す形式の印刷装置を例示している。こ
の印刷機は、シート走行経路上流側の下方において1組
の裏面印刷装置1を、該シート走行経路下流側の上方に
おいて1組の表面印刷装置2を配設している。
【0003】その他、シート供給装置19、フィーダボ
ード部20、裏面印刷装置1と表面印刷装置2との中間
に設備され、シートを順次下流へ移送する複数組の中間
胴3a〜3d、および排紙装置21等から構成されてい
る。排紙装置21部は、シート搬送装置22および該シ
ート搬送装置下流端の下側に設けたシート積重装置23
等にて構成されている。
【0004】シート供給装置19は、被印刷物であるシ
ート4を給紙テーブル30上に積重させておき、印刷に
伴う消費速度(機械速度)に対応させて最上段側のシー
ト4から1枚ずつ順次供給する装置である。フィーダボ
ード部20は、シート供給装置19から順次送り出され
たシート4を裏面印刷装置1の導入部に配置した第1中
間胴24まで移送すべく機能している。
【0005】上記シート4は、第1中間胴24から第2
中間胴25、更に裏面印刷装置1の圧胴5aに受け渡さ
れ、印刷される。続いて中間胴3a,3bを順次経由し
搬送された後、下流に位置する表面印刷装置2の圧胴5
bへ受け渡され、表面の印刷が行われる。印刷装置1
(あるいは2)は、印刷装置部の説明図である図11に
示す如くインキ溜め31、インキローラ群32、および
刷版33を巻着させる版胴34、ブランケット胴35、
圧胴5および湿し水装置36等から構成されており、イ
ンキ溜め31に供給したインキ18は、インキローラ群
32を順次転移する過程で適度に練られ、インキ被膜と
して刷版33面へ転移供給された後、更に絵柄として下
流のブランケット胴35外周面に転移される。
【0006】また、同時に湿し水も湿し水装置36から
供給される。其の後、ブランケット胴35と圧胴5の中
間を走行するシート4の表面へ転写されて所定の印刷が
完了する。多色印刷を施すような場合には、シート走行
方向に沿ってインキ色の異なる複数組の印刷装置(1a
〜1n),(2a〜2n)を並設させておき、該印刷装
置群へ順次通紙させることによって目的とする多色印刷
を行うようになっている。なお、本願明細書において上
記のような(1a〜1n)または(2a〜2n)は、裏
面印刷装置または表面印刷装置の印刷ユニット数を表す
もので、たとえば1a〜1dであれば4色の印刷が可能
であることを意味する。この数は任意に選択できる。
【0007】前記により印刷を終了したシート4は、最
終印刷装置2の圧胴5bから排紙装置21のシート搬送
装置22、つまり排紙軸27で駆動されているエンドレ
スチェン28に具備させたチェングリッパにより、シー
ト積重装置23上まで把持搬送され、該シート積重装置
23の排紙テーブル29上に積重される。続いて、所定
量積重されると、外部へ搬出されることになる。
【0008】シート印刷面のインキ18は、裏面印刷後
は、中間胴3bの外周面部において、表面印刷後は、圧
胴5bから排紙軸27を巻回して走行するエンドレスチ
ェン28のグリッパにて把持搬送される途上に、乾燥装
置17にて乾燥される。枚葉印刷機において印刷に供す
るインキは、UV(紫外線)に反応して乾燥、硬化する
インキが使用されることが多く、したがって、紫外線を
照射するUV乾燥装置を設備することが多い。しかし、
種々多様な使用するインキの特性(性質)に対応して乾
燥装置を設備することが望ましい。
【0009】また、シート搬送装置22の上流端下方に
は、真空吸引車61が設置されており、チェングリッパ
により把持されたシート4はこの真空吸引車61により
吸引され、その紙尻の暴れ(バタツキ)が抑制される。
そして、シート搬送装置22の上流端上方にはCCDカ
メラ60が設置されており、真空吸引車61により吸引
されバタツキが抑制された状態においてシート4の表面
が撮像され、この撮像結果に基づき表面印刷の品質検査
が行なわれる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、両面枚葉印
刷機では、裏面印刷装置1と表面印刷装置2との間のシ
ートパス長を長くして、印刷装置1,2間の乾燥装置の
設置台数を増加させて裏面印刷の乾燥性能を向上させた
り、印刷装置1,2間に裏面印刷の品質検査を行なうべ
く印刷装置1,2間にCCDカメラを配設したいという
要望がある。
【0011】また、裏面印刷装置1は、版胴34及びブ
ランケット胴35が圧胴5aよりも下方にあることか
ら、これらの胴34,35のメンテナンス作業(主に刷
版やブランケットの交換)は、作業者が枚葉印刷機下方
のスペースSPに潜り込んで行なうこととなる。このた
め、作業者が作業し易いように、印刷装置1の各胴5
a,34,35の位置を高く設定してこのスペースSP
を高くしたいという要望がある。
【0012】これに対し、表面印刷装置2は、版胴34
及びブランケット胴35が圧胴5bよりも上方にあるこ
とから、作業者が、枚葉印刷機の上方の足場に上って版
胴34及びブランケット胴35のメンテナンス作業を行
なうこととなる。このため、表面印刷装置2について
は、作業者が作業し易いように、背をできるだけ低くし
たいという要望がある。
【0013】本発明は、このような要望に応えるべく創
案されたもので、裏面印刷部と表面印刷部との間に設置
できる設備数を増加させることができ、また、作業者が
容易にメンテナンス作業を行なえるようにした、枚葉印
刷機を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の請求
項1記載の枚葉印刷機は、走行中の枚葉紙の下面に印刷
を施す裏面印刷部と該走行中の枚葉紙の上面に印刷を施
す表面印刷部とが該枚葉紙の走行経路に沿って並べられ
た枚葉印刷機において、該裏面印刷部と該表面印刷部と
が偶数且つ4つ以上の中間胴により連結されていること
を特徴としている。
【0015】この場合、該裏面印刷部よりも下流側にお
いて、該枚葉紙の走行経路の下方に裏面印刷の品質を検
査すべく該裏面を撮像する撮像手段がそなえられている
ことが好ましい(請求項2)。さらに、該裏面印刷部と
該表面印刷部とがこの順に該枚葉紙の走行方向上流側か
ら並べられ、該中間胴が、該裏面印刷部から該表面印刷
部に向けて下降傾斜するように並べられていることが好
ましい(請求項3)。
【0016】また、該中間胴の少なくとも1つが、周面
に該枚葉紙を吸着する吸着手段をそなえた吸着式中間胴
として構成され、該撮像手段が、該吸着式中間胴の下方
に配設されていることが好ましい(請求項4)。さら
に、該中間胴に受け渡された枚葉紙を胴周面に沿って延
ばすように、該胴周面に向けてエアを噴射するエア噴射
手段がそなえられていることが好ましい(請求項5)。
【発明の実施の形態】
【0017】以下に、本願発明の実施の形態を図を使用
して説明する。従来技術で先述した部分と同一の部分に
ついては同一の符号を付してある。なお、これらの図お
よび説明は本願発明を例示するものであり、本願発明の
範囲を制限するものではない。本願発明の趣旨に合致す
る限り他の実施の形態も本願発明の範疇に属し得ること
は言うまでもない。
【0018】本願発明に係る枚葉両面印刷機の印刷機と
しての基本的構成は前記した従来技術における枚葉両面
印刷機と同様であるため、重複した説明は割愛してあ
る。 (A)第1実施形態 図1は、本願発明の第1実施形態の枚葉印刷機の全体構
成をモデル的に図示するものである。
【0019】本実施形態は、上述した従来技術に対し、
裏面印刷装置(裏面印刷部)1と表面印刷装置(表面印
刷部)2との中間に4つの中間胴3a〜3dを設けたも
のであり、これらの中間胴3a〜3dは下流側に(つま
り裏面印刷装置1から表面印刷装置2に向けて)下降傾
斜するように並べられている。また、シート4の裏面印
刷品質を検出するための撮像手段としてのイメージセン
サ(ここではCCDカメラ)60を中間胴3d下方に設
けたものである。
【0020】このCCDカメラ60及び排紙装置21の
下方のCCDカメラ60は、装置幅方向(図1において
紙面と垂直な方向)に沿ってそれぞれ複数設けられてお
り、シート4の幅方向に沿った領域を撮像するようにな
っている。各CCDカメラ60により取得された撮像情
報は図示しない解析装置へと送られ、この解析装置によ
り上記撮像情報に基づいて印刷品質の検査が行なわれる
ようになっている。
【0021】このような構成により、裏面印刷装置1と
表面印刷装置2との間に2つの中間胴を配設した従来枚
葉印刷機に較べ、裏面印刷装置1と表面印刷装置2との
間のシートパスを長くできる。したがって、図示するよ
うに、印刷装置1,2間に、乾燥装置17に加え、CC
Dカメラ60を設置でき このCCDカメラ60を使用
してシート4の裏面の印刷品質を順次検査することがで
き、裏面印刷品質の安定化を図れる。
【0022】また、裏面印刷装置1と表面印刷装置2と
の高低差が増大され、裏面印刷装置1用のメンテナンス
スペースSPの高さを確保しつつ表面印刷装置2の背を
低くすることができ、作業者がメンテナンス作業を容易
に行なえるようになる。また、作業者が表面印刷装置2
の上部に行くための足場を簡素化できる。なお、中間胴
3dの下方に、(例えばCCDカメラ60よりも下流側
に)さらに乾燥装置17を増設することもできる。これ
により、裏面印刷面を十分に乾燥して印刷品質を安定さ
せることができる。 (B)第2実施形態 図2及び図3は、本願発明の第2実施形態をモデル的に
図示するものである。
【0023】図2はその横断面図、図3はその軸方向断
面図である。本実施形態では、図1に示す上記第1実施
形態の枚葉印刷機に対し、裏面印刷装置1と表面印刷装
置2との中間に設備した中間胴3b,3dを外周面に吸
引機能を持たせたサクションドラムとして形成し、走行
するシート4を該中間胴3b,3dの外周面に吸着保持
させることにより、安定的に移送させるよう構成してあ
る。以下、中間胴3b,3dの構成を、中間胴3bを例
に取り説明する。
【0024】図2及び図3に例示したサクションドラム
は、制御弁8、吸入管9を介して空気吸入源である吸引
機10へ接続されており、吸引の作動、非作動を任意に
設定することができるようになっている。サクションド
ラム部は、セル11、該セル11を一体的に回転させる
回転軸14および回転せず固定的に保持されている内筒
12、吸引軸13を含んで構成されている。
【0025】本構成では、吸引機10を作動させると、
吸入管9と開口した制御弁8とを通って空気が抜き取ら
れ、これによってセル11内部が負圧になり、セル11
外周面に穿設した複数個の空気吸引孔16を介して外部
の空気を吸入することができる。この空気吸引孔16を
介する外部の空気の吸入により、セル11の外周に接触
するシート4は、吸着された状態となったまま、すなわ
ちシート4の暴れ(バタツキ)がない状態で、乾燥装置
17にて乾燥され、次の中間胴3cへ送り込まれるよう
になる。
【0026】内筒12は仕切の機能があり、シート4が
中間胴3aから3bに移送され、3bから3cに移送さ
れる前迄の範囲のみ吸引されるようになっている。ただ
し、このような仕切は必ずしも設ける必要はない。たと
えば、内筒12を廃止し吸引軸13とセル11を一体化
し、吸引管9と吸引軸13の接続部に回転ジョイントを
取り付ける構成とし、全面吸引とすることも考えられ
る。
【0027】また、仕切機能を持たせる場合は、実際に
どの範囲を仕切るべきかを試行錯誤で定めることが有用
である。あまり広い範囲とすると無駄に空気を吸引する
ことになる一方、あまり狭すぎるとシート4の暴れ(バ
タツキ)防止効果が不足する場合も生じ得る。同時に空
気の吸引量をどの程度にするかも試行錯誤で定めること
ができる。
【0028】このようにして、中間胴3bをサクション
ドラムとするとシート4の暴れ(バタツキ)防止が可能
となる結果、乾燥装置17の効果が安定的に十分に発揮
でき、乾燥ムラ等の乾燥不良を防止でき、印刷面に発生
しやすい汚れや傷入り等を防止できる。また、中間胴3
dをサクションドラムとすると、シート4が中間胴3d
により吸引されバタツキが抑えられた安定した状態で、
CCDカメラ60によりシート4の裏面の撮像が行なわ
れるので、このような撮像情報に基づき正確にシート4
裏面の印刷品質検査を精度良く行なえるようになる。
【0029】なお、サクションドラムの形式としては上
記に限らず、公知のどのような方式も採用することがで
きる。 (C)第3実施形態 図4,図5,図6は、本願発明の第3実施形態をモデル
的に図示するものである。
【0030】図4は、中間胴(吸引胴)部の構造を示す
横断面図、図5は軸方向断面図である。図6は吸引孔配
置の一例を示す。図4,図5は、図1に示す印刷装置1
の後に設備した中間胴3b,3dの本体の外周面の一部
に吸引機能を持たせたサクションボックス15(15
a,15b)を設け、走行するシート4のテールすなわ
ち後方部を該中間胴3b,3dの外周面に吸着保持させ
ることにより、安定的に移送させるよう構成したもので
ある。以下、中間胴3b,3dの構成を、中間胴3bを
例に取り説明する。
【0031】吸着個所すなわちサクションボックス15
は1箇所あるいは複数箇所設置可能で、複数箇所の場合
シート長さにより切替え選択使用することもできる。ま
た、吸着タイミングはシート4のテールが中間胴3aか
ら3bに移送される時点に開始し、3bから3cに移送
される前に吸着解除されるようになっている。
【0032】ただし、このような吸着タイミングやサク
ションボックスの数は必ずしも上記のごとくする必要は
なく、実際にどのようにすべきかを試行錯誤試験により
定めることが有用である。吸着タイミングやサクション
ボックスの数が不適切であるとシート4の暴れ(バタツ
キ)防止効果が不足する場合も生じ得る一方、あまり広
く吸着タイミングを設定したり、サクションボックスの
数をあまり多くすると無駄に空気を吸引することになり
得る。また設備の無駄も多くなる。なお同時に空気の吸
引量をどの程度にするかも試行錯誤で定めることができ
る。
【0033】図4にはサクションボックス2箇所の場合
を例示している。サクションボックス15a,15bは
夫々接続管6a,6bを介して吸引軸13内の吸気孔に
接続され、エアシリンダ37にて軸方向に移動し吸気個
所を切替える切替弁7の吸気孔38aまたは38bを経
由して吸入管9、制御弁8および空気吸入源である吸引
機10へ接続され、吸引機10の運転により空気が抜き
取られ、サクションボックス15内部が負圧になり、外
周面に穿設した空気吸引孔16を介して外部の空気を吸
入することができる。このため、外周面に接触するシー
ト4は、吸着された状態で搬送され次の中間胴3cへ送
り込まれる。
【0034】図6にサクションボックス表面の吸引孔1
6の配置パターンの一例を示す。吸引孔16の穴の数や
形状は、適宜試験等により定めることができる。このよ
うにして、本願発明は、本形態に従い中間胴にサクショ
ンボックスを設けるとシート4の暴れ(バタツキ)防止
が可能となる結果、乾燥装置17の効果が安定的に十分
に発揮でき、乾燥ムラ等の乾燥不良を防止でき、印刷面
に発生しやすい汚れや傷入り等を防止できることが判明
した。また、CCDカメラ60により安定した状態でシ
ート4の裏面を撮像でき、裏面印刷品質を精度よく検出
できる。
【0035】本形態における図4,図5,図6において
は、中間胴サクション部の構造を変え、その本体に2個
のサクションボックスを一体的に取付け、吸引を切替え
可能としているが、吸引切替えはエアシリンダ37の作
動により、切替弁7を位置移動することにより行なわれ
る。図5に示すA位置時は吸引口38aのみ連通し、1
5aのサクションボックスのみ吸引され、B位置時は吸
引口38bが連通し15bのサクションボックスのみと
なる。
【0036】切替弁7の位置移動切替方法は、図示して
いないが、エアシリンダに限らず電動機によりねじ軸を
駆動する方法等多種多様な方法が可能である。吸引開始
および解除タイミングは、図4における吸引口角度θと
その位置により決定される。位置は切替弁7を回転調整
可能に保持することにより変更設定することもできる。
【0037】なお、最初の形態では、吸引面積中シート
の被覆されていない開口孔の割合はシートの移動位置に
より変化する、すなわちシートの吸着状態が変化する
が、本形態の場合は、常にシートのテール部を吸着する
ため一定でシート長に対しても吸着位置の切替えにより
開口孔割合の大きな変化は発生しない。このため、移動
中の紙の状態がより一層安定になる可能性が大きい。
【0038】そして、上記機能により、さらに下記の作
用および効果が得られる。 (1)最初の形態における内筒12が不要となる他、セ
ル11全面に吸引孔16を設ける必要性が無くなり、そ
の構造が簡素になると共に、清掃を含む保守点検が非常
に簡単となる。 (2)吸引面積が最小に限定されるため、吸引機10を
含め小型化および低価格化が可能。
【0039】(3)シート吸着部の開口孔の割合が低く
かつ一定のため、シート吸着状態が安定しており、印刷
品質がさらに向上する他、乾燥効率も向上しエネルギ節
減に寄与する。なお、サクションボックスの形式として
は上記に限らず、公知のどのような方式も採用すること
ができる。 (D)第4実施形態 図7〜図9は、本発明の第4実施形態の枚葉印刷機をモ
デル的に図示するものである。
【0040】図7は側面視からの模式的な断面図、図8
はその中間胴及びエアー噴射手段を抜き出して示す模式
的な斜視図、図9はエアシャワー50噴射方向を好まし
い範囲を説明するための中間胴の模式的な側面図であ
る。本実施形態の枚葉印刷機は、図7に示すように、上
記第2実施形態の枚葉印刷機に対し、エアシャワー(エ
アー噴射手段)50が追加された構成のものである。
【0041】エアシャワー50は、中間胴3b,3dに
エア噴射口50aを向けてそれぞれ設けられており、中
間胴3bには乾燥装置17がシート4の走行ラインを挟
んで対向して設けられている。各エアシャワー50に
は、図8に示すように、上記エア噴射口50aが中間胴
3b,3dの軸方向に沿って複数設けられ、また、各エ
アシャワー50はエア配管51を介して外部のエアブロ
ワ53にそれぞれ接続されており、エアブロワ53を作
動させることによりエア噴射口50aから中間胴3b,
3dの略全幅にわたって連続的にエアを噴射できるよう
になっている。勿論、シート4がエアシャワー50のエ
ア噴射領域に位置するときだけ、エアシャワー50によ
りエアを噴射するようにしても良い。また、エア噴射口
50aは、中間胴3bの軸方向、即ちシート4の幅方向
位置によってエア噴射口50aの相互間隔や噴射口径を
変更して、エアの強さが、中間胴3bの軸方向中央から
軸方向端部に向かって弱くなるようにしてあり、シート
流れ方向のみならずシート幅方向に沿ってシート4を延
ばすことができるようになっている。
【0042】なお、エア配管51には圧力調節弁52が
介装されており、エアブロワ53のエア噴射圧はこの圧
力調節弁52により、紙種等に応じて設定される所定圧
力の調圧されるようになっている。また、図8中の符号
70は中間胴3bにより搬送されるシート4を案内する
棒状のシートガイドである。このような構成により、図
9に示すように、中間胴3b,3dにより搬送されるシ
ート4の紙尻が中間胴3b,3dの周面にそって延ばさ
れる(これを紙延ばし効果という)ようになっている
(図9では便宜的にシート4と中間胴3bとを隔離して
示している)。これにより、シート4が撓んだ状態で中
間胴3に吸着されてしまうようなことを防止でき、この
撓みが乾燥装置17やCCDカメラ60に接触してシー
ト4が傷ついてしまうことを防止できるようにしてい
る。
【0043】また、エアシャワー50からの噴射エアを
受けてシート4が中間胴3bに確実に密着するようにな
るので、中間胴3bによりシート4を安定して吸着させ
ることができるようになっている。ここで、エアシャワ
ー50は、上記効果を顕著なものとすべく、上記中間胴
の周面に対し、所定領域R内にエアを噴射する事が好ま
しい。この所定領域Rを図9を参照して中間胴3bを例
に取り説明すると、領域Rは、中間胴3bのシート受け
取り部(中間胴3a,3bが近接し中間胴3bが中間胴
3aからシート4を受け取る個所)Aから中間胴3bの
回転軸C0を中心とした角度で下方側に45度の範囲内
にある領域である。
【0044】本発明の第4実施形態としての枚葉印刷機
は上述したように構成されており、中間胴3b,3dに
よりシート4が確実に吸着されたバタツキが抑制され、
さらに、シート4が中間胴3b,3dに沿って延ばされ
るようになるので、乾燥装置17によるシート4の乾燥
や、CCDカメラ60によるシート裏面の撮像を一層安
定した状態で行なえるという利点がある。
【0045】なお、上記実施形態では、中間胴3b,3
dを上記第1実施形態と同様としたが(サクションドラ
ムとして構成したが)、上記第2実施形態と同様にサク
ションボックス15a,15bをそなえた構成としても
良い。或いは、中間胴3b,3dを吸引機構のない通常
の構成としても良い。この場合でも、エアシャワー50
からの噴射エアによりシート4の紙尻が中間胴3bに押
圧されシート4のバタツキが抑制される。 (F)その他 なお、本発明は、上記実施形態にのみ限定されるもので
はなく、本願発明の要旨を逸脱しない範囲において種々
変更を加え得るものである。
【0046】例えば、上記各実施形態では、裏面印刷装
置1及び表面印刷装置2をシート4の走行方向上流側か
らこの順で並べた構成としたが、順番を逆にして、表面
印刷装置2,裏面印刷装置1の順にシート4の走行方向
上流側から並べても良い。また、シート4の裏面の印刷
品質を検査するためのCCDカメラ(撮像手段)60を
シート搬送方向で1個所だけに設置しているが、シート
搬送方向で複数個所に設置するようにしても良い。
【0047】また、上記各実施形態では、裏面印刷装置
1と表面印刷装置2との間に4個の中間胴を配設した
が、印刷装置1,2間の中間胴の個数は、上段の印刷装
置と後段の印刷装置とで、シート4が互いに異なる面を
外周面、即ち印刷面として圧胴に巻着される個数であれ
ば良く、偶数個であれば良く、また、印刷装置1,2間
の距離や高低差を増大できることから4つ以上あれば良
い。つまり、印刷装置1,2間の中間胴の個数は、偶数
個且つ4個以上であれば限定されない。
【0048】また、上記各実施形態では、印刷装置1,
2間の中間胴3a〜3dを、傾斜方向に並べて配置した
が、必ず傾斜させて並べる必用はなく、例えば水平方向
に並べても良い。この場合でも、印刷装置1,2の距離
を長く取れ、印刷装置1,2間に配置する乾燥装置17
を従来よりも増加させたりCCDカメラ40を設置した
りすることが可能となる。
【0049】また、上記各実施形態の枚葉印刷機は、裏
面印刷装置及び表面印刷装置を1つずつ設ける構成(つ
まり各面1色刷りの両面枚葉印刷機)としたが、裏面印
刷装置及び/又は表面印刷装置を2つ以上そなえ、両面
又は片面が多色刷りの両面枚葉印刷機として構成しても
良い。この場合、複数の印刷装置から、本発明の表面印
刷部や裏面印刷部が構成される。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の枚葉印刷
機によれば、裏面印刷部と表面印刷部との間に4個以上
の中間胴が配設されるので、印刷部間の距離を増大で
き、この印刷部間に設置できる設備数を増加できるとい
う利点がある。また、印刷部間の高低差を大きく取るこ
とができ、裏面印刷部のメンテナンススペースの確保と
表面印刷部の背を低くすることを両立でき、作業者が容
易にメンテナンス作業を行なえるようになるという利点
がある。
【0051】また、撮像手段により枚葉紙の裏面を撮像
することで、裏面に施された印刷の品質検査を行なうこ
とができ、印刷品質を向上させることができるという利
点がある。特に、裏面印刷装置と表面印刷装置とがこの
順に枚葉紙の走行方向上流側から並べらる場合には、裏
面印刷装置と表面印刷装置との間の中間胴を周面に該枚
葉紙を吸着する吸着手段をそなえた吸着式中間胴として
構成したり、該中間胴に枚葉紙を胴周面に沿って延ばす
ように、該胴周面に向けてエアを噴射するエア噴射手段
をそなえたりすることにより、該中間胴の下方に配置さ
れた撮像手段による枚葉紙の裏面の撮像を安定して行な
えるようになるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施形態の枚葉両面印刷機の概
略構成を示す図である。
【図2】本願発明の第2実施形態をモデル的に表した中
間胴の横断面図である。
【図3】本願発明の第2実施形態をモデル的に表した軸
方向断面図である。
【図4】本願発明の第3実施形態をモデル的に表した中
間胴の横断面図(図5のX−X断面図)である。
【図5】本願発明の第3実施形態をモデル的に表した中
間胴の軸方向断面図である。
【図6】図4および5に示した中間胴の吸引孔配置の一
例を示す図(図4のY矢視図)である。
【図7】本発明の第4実施形態の枚葉印刷機をモデル的
に図示するものであり、その側面視からの模式的な断面
図である。
【図8】本発明の第4実施形態の枚葉印刷機をモデル的
に図示するものであり、その中間胴及びエアー噴射手段
を抜き出して示す模式的な斜視図である。
【図9】本発明の第4実施形態の枚葉印刷機にかかるエ
アシャワーをモデル的に図示するものであり、その作用
及びエア噴射方向の好ましい範囲を説明するための模式
的な側面図である。
【図10】従来の枚葉両面印刷機の概略構成を示す説明
図である。
【図11】印刷装置部の説明図である。
【符号の説明】
1 裏面印刷装置 2 表面印刷装置 3(3a,3b,3c,3d) 中間胴 4 シート 5(5a,5b) 圧胴 6(6a,6b) 接続管 7 切替弁 8 制御弁 9 吸入管 10 吸引機 11 セル 12 内筒 13 吸引軸 14 回転軸 15(15a,15b) サクションボックス 16 空気吸引孔 17 乾燥装置 18 インキ 19 シート供給装置 20 フィーダボード部 21 排紙装置 22 シート搬送装置 23 シート積重装置 24 第1中間胴 25 第2中間胴 26 爪装置 27 排紙軸 28 エンドレスチェン 29 排紙テーブル 30 給紙テーブル 31 インキ溜め 32 インキローラ群 33 刷版 34 版胴 35 ブランケット胴 36 湿し水装置 37 エアシリンダ 38(38a,38b) 吸引口 50 エアシャワー(エアー噴射手段) 50a エア噴射口 51 エア配管 52 圧力調節弁 53 エアブロワ 60 CCDカメラ(撮像手段) 70 シートガイド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 出島 一直 広島県三原市糸崎町5007番地 三菱重工業 株式会社紙・印刷機械事業部内 Fターム(参考) 2C034 AA12 AA43 2C250 EB39 3F101 CA12 CA14 CB08 CC08 CC27 CE29

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行中の枚葉紙の下面に印刷を施す裏面
    印刷部と該走行中の枚葉紙の上面に印刷を施す表面印刷
    部とが該枚葉紙の走行経路に沿って並べられた枚葉印刷
    機において、 該裏面印刷部と該表面印刷部とが偶数且つ4つ以上の中
    間胴により連結されていることを特徴とする、枚葉印刷
    機。
  2. 【請求項2】 該裏面印刷部よりも下流側において、該
    枚葉紙の走行経路の下方に裏面印刷の品質を検査すべく
    該裏面を撮像する撮像手段がそなえられていることを特
    徴とする、請求項1記載の枚葉印刷機。
  3. 【請求項3】 該裏面印刷部と該表面印刷部とがこの順
    に該枚葉紙の走行方向上流側から並べられ、該中間胴
    が、該裏面印刷部から該表面印刷部に向けて下降傾斜す
    るように並べられていることを特徴とする、請求項1又
    は2記載の枚葉印刷機。
  4. 【請求項4】 該中間胴の少なくとも1つが、周面に該
    枚葉紙を吸着する吸着手段をそなえた吸着式中間胴とし
    て構成され、 該撮像手段が、該吸着式中間胴の下方に配設されている
    ことを特徴とする、請求項3記載の枚葉印刷機。
  5. 【請求項5】 該中間胴に受け渡された枚葉紙を胴周面
    に沿って延ばすように、該胴周面に向けてエアを噴射す
    るエア噴射手段がそなえられていることを特徴とする、
    請求項1〜4の何れかの項に記載の枚葉印刷機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010126269A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Duplo Seiko Corp 印刷装置
US7776402B2 (en) 2004-12-28 2010-08-17 Grapac Japan Co., Inc. Method for pattern formation and apparatus for pattern formation
WO2014065108A1 (ja) * 2012-10-22 2014-05-01 株式会社小森コーポレーション 組合せ印刷機

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