JP2003266216A - ボーリングバー - Google Patents

ボーリングバー

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JP2003266216A
JP2003266216A JP2002070364A JP2002070364A JP2003266216A JP 2003266216 A JP2003266216 A JP 2003266216A JP 2002070364 A JP2002070364 A JP 2002070364A JP 2002070364 A JP2002070364 A JP 2002070364A JP 2003266216 A JP2003266216 A JP 2003266216A
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Toshiyoshi Watabe
俊賀 渡部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 穴あけ加工あるいはその後の座ぐり加工や仕
上げ加工を精度良く且つ効率的に行うことができるボー
リングバーを提供する。 【解決手段】 ボーリングバーSは、軸線O回りに回転
する工具本体1と、工具本体1に取り付けられた切刃チ
ップ10と、スライド部材3に取り付けられた第2切刃
チップ4とを備えている。第2切刃チップ4を軸線Oと
交わる方向に移動させる移動機構Kは、ピストン室6内
の第1,第2空間6a,6bのそれぞれに流体を供給可
能な流体供給部12と、流体供給部12による第1,第
2空間6a,6bに対する流体供給動作を切り替える第
2ピストン20と、ピストン8の移動に伴って移動する
棒状部材2と、棒状部材2の移動に伴って軸線Oと交わ
る方向に移動するスライド部材3とによって構成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は工作物に穴あけ加工
などの加工を行うボーリングバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用エンジンなどを製造する際には
様々な工作機械を用いて各種加工が行われるが、そのう
ちの1つに穴あけ加工がある。穴あけ加工では、ドリル
や切刃を有するボーリングバーが用いられる。特にボー
リングバーにおいては、切削油供給装置から高圧で大量
の切削油がボーリングバーを介して切刃に供給されるよ
うになっているため、切削油によって冷却や切りくずの
除去を行いながら深穴加工ができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、穴あけ加工
を施された工作物に対しては、形成された穴の表面を仕
上げるためのリーマ仕上げ加工、中ぐり加工、座ぐり加
工などが更に行われるのが一般的である。従来におい
て、穴あけ加工を行った後にリーマ仕上げ加工や中ぐり
加工、座ぐり加工を行う際には、穴あけ加工で用いた工
作機械とは別の工作機械(リーマ仕上げ用工作機械、座
ぐり用工作機械など)を用いたり、ドリル(切刃)を付
け替えて加工したりしていた。このように、従来におい
ては、使用する工作機械の変更や、ドリル(切刃)の付
け替えをしなければならないため、作業効率が低かっ
た。また、使用する工作機械やドリル(切刃)を変更す
ると、これら複数の工作機械(ドリル、切刃)の穴に対
する同軸性が維持されなくなる場合があり、加工精度が
低下する恐れが生じる。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであって、穴あけ加工、あるいはその後の座ぐり加
工や仕上げ加工を精度良く且つ効率的に行うことができ
るボーリングバーを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載のボーリングバーは、所定の軸線回
りに回転する工具本体と、前記工具本体の外周面に取り
付けられた切刃チップとを備え、前記工具本体を前記軸
線回りに回転することにより前記切刃チップを用いて工
作物を加工するボーリングバーにおいて、前記切刃チッ
プとは別の第2切刃チップと、前記第2切刃チップを前
記軸線と交わる方向に移動させることにより前記第2切
刃チップを前記工具本体の外周面から出没させる移動機
構とを備え、前記移動機構は、前記工具本体の内部に形
成された室内において前記軸線方向に移動可能に設けら
れたピストンと、前記室内のうち前記ピストンの軸線方
向後端側に形成された第1空間及び前記ピストンの軸線
方向先端側に形成された第2空間のそれぞれに流体を供
給可能な流体供給部と、前記流体供給部による前記第1
空間及び前記第2空間のそれぞれに対する流体供給動作
を切り替える切替装置と、前記ピストンに接続し、該ピ
ストンの移動に伴って軸線方向に移動する棒状部材と、
前記棒状部材に対して摺動する位置に設けられ、該棒状
部材の移動に伴って前記軸線と交わる方向に移動するス
ライド部材とを備え、前記第2切刃チップは前記スライ
ド部材に取り付けられていることを特徴とする。
【0006】本発明によれば、穴あけ加工(あるいは仕
上げ加工)を行うための切刃チップとは別に、軸線と交
わる方向に移動することにより工具本体の外周面から出
没する第2切刃チップを設けたことにより、切刃チップ
による加工を行った後、第2切刃チップを工具本体の外
周面から所定量突出させつつ工具本体を回転することに
よって、穴の座ぐり加工や仕上げ加工など別の加工を行
うことができる。このように、1つの工具本体によって
複数の加工を行うことができるので作業性が向上する。
また、これら複数の加工のそれぞれは1つの工具本体に
対して同軸に設けられた切刃チップ及び第2切刃チップ
を用いて行われるので、加工精度は向上する。また、工
具本体内部に形成された室内に軸線方向に移動可能なピ
ストンを設け、室内のうちピストンの後端側に形成され
た第1空間及び先端側に形成された第2空間のそれぞれ
に、切替装置を用いて流体をそれぞれ独立して供給する
ようにしたことにより、これら第1空間及び第2空間の
それぞれに対する流体供給量を調整することによって、
ピストンに接続されている棒状部材を先端側及び後端側
に移動させる際の移動速度や移動量を制御することがで
きる。したがって、棒状部材に対して摺動することによ
り棒状部材の移動に伴って軸線と交わる方向に移動する
第2切刃チップを取り付けられているスライド部材の移
動動作は安定化され、加工効率及び加工精度を向上する
ことができる。
【0007】請求項2に記載のボーリングバーは、請求
項1に記載のボーリングバーにおいて、前記棒状部材の
先端部は、前記軸線と交わる方向の大きさが先端側に向
かって小さくなるようにテーパ状に形成されており、前
記スライド部材は、前記棒状部材を挿通する開口部を有
した略環状に形成され、前記開口部は、前記棒状部材先
端部のテーパ形状に沿ったテーパ形状を有し、前記棒状
部材を軸線方向に移動しつつ前記先端部を前記スライド
部材の開口部に摺動させることにより、前記スライド部
材が前記軸線と交わる方向に移動することを特徴とす
る。
【0008】本発明によれば、棒状部材の先端部をテー
パ状に形成するとともに、略環状に形成されたスライド
部材の開口部を棒状部材の先端部のテーパ形状に沿う形
状にしたことにより、棒状部材の先端部を軸線方向に移
動させて開口部と摺動させるだけで、スライド部材を軸
線と交わる方向に移動することができる。
【0009】請求項3に記載のボーリングバーは、請求
項2に記載のボーリングバーにおいて、前記棒状部材の
先端部と前記スライド部材の開口部とのそれぞれの摺動
面に、摺動方向に沿って形成された溝部を備えることを
特徴とする。
【0010】本発明によれば、棒状部材の先端部とスラ
イド部材の開口部とのそれぞれの摺動面に、摺動方向に
沿って溝部を形成したことにより、棒状部材とスライド
部材との摺動動作は円滑に安定して行われる。
【0011】請求項4に記載のボーリングバーは、請求
項1〜3のいずれかに記載のボーリングバーにおいて、
前記流体供給部の単位時間当たりの流体供給量を制御す
る制御装置を備え、前記切替装置は、前記流体供給部か
らの単位時間当たりの流体供給量に応じて切り替え動作
を行うことを特徴とする。
【0012】本発明によれば、切替装置は、流体供給部
からの単位時間当たりの流体供給量に応じて第1空間又
は第2空間のいずれかに流体供給動作を行うので、制御
装置によって単位時間当たりの流体供給量を制御するだ
けで、第1空間あるいは第2空間の任意の空間に流体を
供給することができる。
【0013】請求項5に記載のボーリングバーは、請求
項1〜4のいずれかに記載のボーリングバーにおいて、
前記流体供給部に接続する主流路と、前記主流路の途中
から分岐し、前記第1空間及び前記第2空間のそれぞれ
に接続する第1流路及び第2流路とを備え、前記切替装
置は、前記分岐部に設けられ、前記主流路からの流体を
前記第1流路及び前記第2流路に対して切り替えて供給
することを特徴とする。
【0014】本発明によれば、切替装置は、主流路から
第1、第2流路のそれぞれに分岐する分岐部に設けられ
ているので、第1空間及び第2空間に対する流体供給の
切り替え動作を簡易な構成で容易に行うことができる。
【0015】請求項6に記載のボーリングバーは、請求
項5に記載のボーリングバーにおいて、前記切替装置
は、前記軸線方向に移動可能に設けられた第2ピストン
を備え、前記第2ピストンが軸線方向先端側に移動した
際、前記主流路と前記第1流路とが接続され、前記第2
ピストンが軸線方向後端側に移動した際、前記主流路と
前記第2流路とが該第2ピストンに形成されている内部
流路を介して接続されることを特徴とする。
【0016】本発明によれば、第2ピストンの内部に内
部流路を形成したことにより、第2ピストンを分岐部に
おいて軸線方向に移動させるだけで、主流路と第1流路
との接続、あるいは主流路と第2流路との接続が、簡易
な構成で容易に行われる。
【0017】請求項7に記載のボーリングバーは、請求
項6に記載のボーリングバーにおいて、前記第2ピスト
ンを軸線方向後端側に向かって付勢する付勢部材を備
え、前記第2ピストンの後端面は前記主流路に面してお
り、前記主流路からの単位時間当たりの流体供給量に応
じて前記第2ピストンが先端側に移動し、前記流体供給
量が所定値以下になったら前記付勢部材によって前記第
2ピストンが後端側に移動することを特徴とする。
【0018】本発明によれば、第2ピストンの後端面が
主流路に面していることにより、主流路から第2ピスト
ンの後端面に対して流体を供給することによって第2ピ
ストンを軸線方向先端側に容易に移動させることができ
る。そして、第2ピストンを後端側に向かって付勢する
付勢部材を設けたことにより、主流路からの第2ピスト
ンの後端面に対する液体供給量を所定値以下にするだけ
で、付勢部材の作用によって第2ピストンを軸線方向後
端側に容易に移動させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明のボーリングバーに
ついて図面を参照しながら説明する。図1は本発明のボ
ーリングバーSの一実施形態を示す断面図である。図1
において、ボーリングバーSは、略円柱状に形成されて
いる工具本体1と、工具本体1の外周面に取り付けられ
た切刃チップ10とを備えており、工作機械に装着され
ることによって軸線Oまわりに回転するようになってい
る。そして、ボーリングバーSは、工具本体1が軸線O
まわりに回転されることにより切刃チップ10を用いて
穴あけ加工(あるいは穴仕上げ加工)する。ここで、以
下の説明において、工作機械に取り付けられる側を後端
B、後端Bと反対側の端部を先端Aとする。
【0020】更に、ボーリングバーSは、工具本体1の
先端A側に設けられた第2切刃チップ4と、この第2切
刃チップ4を軸線Oに対して交わる方向に移動させる移
動機構Kとを備えている。移動機構Kは、第2切刃チッ
プ4を軸線Oと交わる方向に移動させることにより、図
1(a)に示すように工具本体1の外周面1aから突出
させたり、図1(b)に示すように工具本体1の外周面
1aから引き込ませたりする。
【0021】工具本体1の内部にはピストン室6が形成
されており、ピストン室6内には、軸線O方向に往復移
動可能なピストン8が配置されている。なお、ピストン
室6内には不図示のガイドロッドが設けられており、ピ
ストン8はガイドロッドに案内されつつ軸線O方向に往
復移動する。また、ピストン8の周囲にはOリング8a
が設けられている。
【0022】ピストン8の先端A側端面には、軸線Oに
沿う方向を長手方向とする棒状部材(ドローバー)2が
接続されている。ピストン8に接続している棒状部材2
は、ピストン8の軸線方向への往復移動に伴って、軸線
方向に往復移動する。また、棒状部材2の先端部2a
は、軸線Oと交わる方向の大きさが先端A側に向かって
小さくなるようにテーパ状に形成されている。
【0023】工具本体1より先端Aにはキャップ部5が
設けられており、工具本体1とキャップ部5との間に
は、軸線Oと交わる方向に移動可能に設けられたスライ
ド部材3が配置されている。第2切刃チップ4はスライ
ド部材3に取り付けられている。このスライド部材3は
略環状に形成されており、棒状部材2を挿通する開口部
3aを有している。この開口部3aは、棒状部材2の先
端部2aのテーパ形状に沿ったテーパ形状を有してい
る。すなわち、開口部3aも、軸線Oと交わる方向の大
きさが先端A側に向かって小さくなるようにテーパ状に
形成されている。
【0024】スライド部材3は棒状部材2に対して摺動
する位置に設けられている。すなわち、棒状部材2の先
端部2aに形成されているテーパ面とスライド部材3の
開口部3a内側に形成されているテーパ面とが互いに摺
動する摺動面となっている。
【0025】図2は、棒状部材2及びスライド部材3を
先端A側から見た図である。この図に示すように、棒状
部材2の先端部2aとスライド部材3の開口部3aとの
摺動面のそれぞれには摺動方向に沿って溝部m1、m2
が形成されている。棒状部材2とスライド部材3とは、
この溝部m1、m2に沿って案内されつつ摺動する。
【0026】そして、図1(a)に示すように、棒状部
材2が先端A側に移動すると、テーパ状に形成されてい
る棒状部材2の先端部2aとスライド部材3の開口部3
aとが摺動し、この摺動に伴って、スライド部材3が図
中、右方向(矢印y1参照)に移動する。このとき、ス
ライド部材3の右側面には第2切刃チップ4が設けられ
ており、スライド部材3の移動に伴って、第2切刃チッ
プ4が工具本体1の外周面1aから突出するように設定
されている。一方、図1(b)に示すように、棒状部材
2が後端B側に移動すると、テーパ状に形成されている
棒状部材2の先端部2aとスライド部材3の開口部3a
とが摺動し、この摺動に伴って、スライド部材3が図
中、左方向(矢印y2参照)に移動する。このとき、ス
ライド部材3の右側面に設けられている第2切刃チップ
4は、スライド部材3の移動に伴って、工具本体1の外
周面1aから引き込まれるように設定されている。な
お、キャップ部5には、軸線Oに沿って移動する棒状部
材2の先端部2aを収容可能な凹部5aが形成されてい
る。
【0027】このように、棒状部材2を軸線方向に移動
させてスライド部材3の開口部3aに対して先端部2a
を摺動させることにより、スライド部材3はこの摺動に
伴って軸線Oと交わる方向に移動するようになってい
る。つまり、スライド部材3は、棒状部材2の軸線方向
における往復移動に伴って、軸線Oと交わる方向に往復
移動するようになっている。
【0028】図1に示すように、ピストン室6内におい
て往復移動するピストン8の軸線O方向後端側には第1
空間6aが形成され、先端側には第2空間6bが形成さ
れるようになっている。そして、ピストン室6には、こ
のピストン室6の第1空間6a及び第2空間6bのそれ
ぞれに対して流体を供給可能な流体供給部12が接続さ
れている。また、流体供給部12には、この流体供給部
12の動作を制御する制御装置CONTが接続されてい
る。具体的には、制御装置CONTは、流体供給部12
からピストン室6に対して供給される単位時間当たりの
流体供給量を制御する。ここで、本実施形態において、
流体供給部12はピストン室6に対して油を供給するよ
うになっており、ピストン室6は油圧室となっている。
なお、流体供給部12はピストン室6に対して空気等の
気体を供給してもよい。
【0029】流体供給部12には主流路15が接続して
いる。主流路15は工具本体1の後端側において軸線O
に沿って形成されており、流体供給部12から供給され
た流体はまず主流路15を流れるようになっている。主
流路15は、ピストン室6外方後端B側において途中か
ら第1流路15aと第2流路15bとに分岐している。
そして、第1流路15aはピストン室6の第1空間6a
に接続し、第2流路15bはピストン室6の第2空間6
bに接続している。
【0030】主流路15が第1流路15a及び第2流路
15bに分岐する分岐部には、第2ピストン室21が形
成されている。図3の拡大図に示すように、この第2ピ
ストン室21の後端B側は主流路15に接続しており、
第2ピストン室21の図中右側が第1流路15aに接続
しており、第2ピストン室21の図中左側が第2流路1
5bに接続している。すなわち、主流路15、第1流路
15a、第2流路15bのそれぞれは、第2ピストン室
21を介して接続されている。ここで、図3に示すよう
に、第1流路15aと第2ピストン室21との接続口k
1と、第2流路15bと第2ピストン室21との接続口
k2と軸線O方向における位置(高さ)は互いに異なる
ように設定されている。つまり、接続口k1は第2ピス
トン室21の軸線方向後端側位置に形成されているのに
対し、接続口k2は第2ピストン室21の軸線方向中間
位置に形成されている。
【0031】第2ピストン室21には、この第2ピスト
ン室21内部において軸線O方向に往復移動可能に設け
られた第2ピストン(切替装置)20が配置されてい
る。第2ピストン20の後端面20aは、第2ピストン
室21に接続している主流路15に面している。したが
って、主流路15から供給された流体は第2ピストン2
0の後端面20aに当たるようになっている。一方、第
2ピストン20先端側と第2ピストン室21との間には
スプリング(付勢部材)23が設けられている。第2ピ
ストン20の先端A側には断面視下向きコ字状で円柱状
の収納部20b(図3参照)が形成されており、スプリ
ング23はこの収納部20bに支持されつつ収納されて
いる。そして、スプリング23は、先端A側を第2ピス
トン室21の先端A側内壁に支持され、後端B側を第2
ピストン20の収納部20b後端B側に配置されている
調整ピース20cに当接させている。ここで、スプリン
グ23は、第2ピストン20が先端A側に移動している
ときに縮められる。すなわち、第2ピストン20が第2
ピストン室21内において先端A側に移動していると
き、スプリング23は第2ピストン20を後端B側に向
かって付勢する。
【0032】第2ピストン20は内部流路24を有して
いる。内部流路24は、図3に示すように、第2ピスト
ン20の後端面20aから軸線O方向先端側に向かう途
中まで形成されている垂直流路24aと、垂直流路24
aの先端A側端部と接続し第2ピストン20の図中、左
右側面に貫通している水平流路24bとから構成されて
いる。そして、図3(a)に示すように、第2ピストン
20が先端A側に移動した際、主流路15と第1流路1
5aとが第2ピストン室21の後端B側部分を介して接
続されるようになっている。このとき、接続口k1と接
続口k2とは軸線O方向において異なる位置で接続して
いるので、第2ピストン20は、第2流路15bと第2
ピストン室21との接続口k2を塞いだ状態となってお
り、したがって、主流路15と第1流路15aとが接続
状態のとき、主流路15と第2流路15bとは非接続状
態となっている。一方、図3(b)に示すように、第2
ピストン20が後端B側に移動した際、主流路15と第
2流路15bとが、第2ピストン20に形成されている
内部流路24を介して接続されるようになっている。こ
のとき、第2ピストン20は、第1流路15aと第2ピ
ストン室21との接続口k1を塞いだ状態となってお
り、したがって、主流路15と第2流路15bとが接続
状態のとき、主流路15と第1流路15aとは非接続状
態となっている。
【0033】このように、第2ピストン20の往復移動
に応じて、主流路15からの流体は第1流路15a及び
第2流路15bのいずれか一方に供給されるようになっ
ている。つまり、第2ピストン20の往復移動によっ
て、流体供給部12から主流路15を介して供給された
流体の第1空間6a及び第2空間6bのそれぞれに対す
る流体供給動作が切り替えられるようになっている。
【0034】第2ピストン20を先端A側に移動させる
には、流体供給部12から主流路15を介して第2ピス
トン室21に対して流体を所定量供給する。すなわち、
流体供給部12から主流路15を介して第2ピストン2
0の後端面20aと第2ピストン室21後端側部分とで
形成される空間30(図3(a)参照)に流体を単位時
間当たり所定量供給することにより、第2ピストン20
は、供給された流体に基づく空間30内の圧力の作用に
よって先端A側に移動する。このように、第2ピストン
20は主流路15からの単位時間当たりの流体供給量に
応じて先端A側に移動する。ここで、第2ピストン20
を先端A側に移動させるための第2ピストン室21(空
間30)に対する単位時間当たりの流体供給量は、供給
した流体に基づく空間30の圧力がスプリング23によ
る第2ピストン20に対する後端B側への付勢力より大
きくなるように設定されている。このときの流体供給部
12からの単位時間当たりの流体供給量は制御装置CO
NTによって制御される。
【0035】一方、第2ピストン20を後端B側に移動
させるには、流体供給部12から第2ピストン室21
(空間30)に対する単位時間当たりの流体供給量を所
定値以下にする。すなわち、流体供給部12から空間3
0に対する単位時間当たりの流体供給量を所定値以下に
することによって空間30の圧力を低下させる。する
と、後端B側に向かって付勢力を有するスプリング23
の作用によって第2ピストン20は後端B側に移動す
る。ここで、第2ピストン20を後端B側に移動させる
ための空間30に対する単位時間当たりの流体供給量
(所定値)は、供給した流体に基づく空間30の圧力が
スプリング23による第2ピストン20に対する後端B
側への付勢力より小さくなるように設定されている。こ
のときの流体供給部12からの単位時間当たりの流体供
給量は制御装置CONTによって制御される。
【0036】このように、第2ピストン(切替装置)2
0は、流体供給部12から供給される単位時間当たりの
流体供給量に応じて往復移動し切り替え動作を行うよう
になっている。
【0037】次に、上述した構成を備えるボーリングバ
ーSを用いて穴あけ加工する際の動作について図4を参
照しながら説明する。まず、図4に示すように、工作物
(ワーク)Wに対して工具本体1を軸線Oまわりに回転
し、切刃チップ10を用いて穴部100の加工を行う。
ここで、切刃チップ10を用いた加工は、穴部100を
形成するための穴あけ加工、あるいは、別の工具(ドリ
ル)などで予め形成された穴部100に対する仕上げ加
工である。ここで、切刃チップ10を用いた加工中にお
いては、棒状部材2を後端B側に移動させ、図4の実線
で示すように、第2切刃チップ4を工具本体1の外周面
1aから引き込ませておく(すなわち図1(b)の状
態)。このように、第2切刃チップ4を引き込ませてお
くことにより、切刃チップ10を用いた加工を安定して
行うことができる。
【0038】切刃チップ10を用いて穴あけ加工(ある
いは仕上げ加工)をするために第2切刃チップ4を引き
込ませるためには、制御装置CONTは、流体供給部1
2から主流路15(ひいては第2ピストン室21)に対
する単位時間当たりの流体供給量を所定値以下に設定す
る。単位時間当たりの流体供給量が所定値以下に設定さ
れることにより、第2ピストン室21内の第2ピストン
20は、前述したように、スプリング23の作用によっ
て後端B側に移動する。
【0039】第2ピストン20が後端B側に移動するこ
とによって、前述したように主流路15と第2流路15
bとが内部流路24を介して接続される。すると、図1
(b)に示すように、流体供給部12からの流体は主流
路15及び第2流路15bを介してピストン室6のうち
ピストン8の先端A側に形成されている第2空間6bに
供給される。第2空間6bでは供給された流体に基づい
て圧力が上昇する。第2空間6bの圧力が上昇すること
により、ピストン8が後端B側に移動し、このピストン
8の後端B側への移動に伴って、ピストン8に接続され
ている棒状部材2が後端B側に移動する。すると、棒状
部材2の移動に伴って、この棒状部材2に対して摺動す
るスライド部材3が図中、左方向(矢印y2参照)に移
動し、スライド部材3に取り付けられている第2切刃チ
ップ4が工具本体1の外周面1aから引き込まれる。
【0040】ここで、ピストン室6の後端B側にはスト
ッパ部材40が設けられている。ストッパ部材40によ
って、後端B側に移動したピストン8の位置決めが安定
して行われるので、このピストン8に接続している棒状
部材2及びスライド部材3の位置決めも安定して行われ
る。したがって、スライド部材3に取り付けられている
第2切刃チップ4の軸線Oと交わる方向における位置も
確実に維持される。
【0041】なお、ピストン8が先端A側から後端B側
に移動する際に、第1空間6aに流体が満たされている
が、このときの第1空間6aの流体は、第1空間6aと
工具本体1外部とを連通しフィルタを備えた排出口31
(図1参照)から工具本体1外部に排出されるので、ピ
ストン8の移動は妨げられない。このとき、排出口31
の径はピストン8(ピストン室6)の径より十分小さく
設定されている。
【0042】以上のようにして、切刃チップ10を用い
た穴部100に対する加工が終了したら、第2切刃チッ
プ4を用いて座ぐり部200を仕上げ加工する。ここ
で、座ぐり部200は別の工具(ドリル)によって予め
形成されている。第2切刃チップ4を用いて座ぐり部2
00の仕上げ加工を行うために、棒状部材2を先端A側
に移動させ、図4の破線で示すように、第2切刃チップ
4を工具本体1の外周面1aから突出させる(すなわち
図1(a)の状態)。このとき、第2切刃チップ4を、
切刃チップ10より工具本体1の外周面1aに対して突
出させる。このように、第2切刃チップ4を突出させる
ことにより、第2切刃チップ4を用いた座ぐり加工を安
定して行うことができる。
【0043】第2切刃チップ4を用いて座ぐり加工をす
るために第2切刃チップ4を突出させるには、制御装置
CONTは、流体供給部12から主流路15(ひいては
第2ピストン室21)に対する単位時間当たりの流体供
給量を所定量以上に設定する。単位時間当たり所定量以
上の流体を供給された第2ピストン室21内の第2ピス
トン20は、供給された流体に基づく圧力の作用によっ
て先端A側に移動する。
【0044】第2ピストン20が先端A側に移動するこ
とによって、前述したように、主流路15と第1流路1
5aとが接続される。すると、図1(a)に示すよう
に、流体供給部12からの流体は主流路15及び第1流
路15aを介して、ピストン室6のうちピストン8の後
端B側に形成されている第1空間6aに供給される。第
1空間6aでは供給された流体に基づいて圧力が上昇す
る。第1空間6aの圧力が上昇することにより、ピスト
ン8が先端A側に移動し、このピストン8の先端A側へ
の移動に伴って、ピストン8に接続されている棒状部材
2が先端A側に移動する。すると、棒状部材2の移動に
伴って、この棒状部材2に対して摺動するスライド部材
3が図中、右方向(矢印y1参照)に移動し、スライド
部材3に取り付けられている第2切刃チップ4が工具本
体1の外周面1aから突出される。
【0045】ここで、ピストン室6の先端A側にはスト
ッパ壁41が設けられている。ストッパ壁41によっ
て、先端A側に移動したピストン8の位置決めが安定し
て行われるので、このピストン8に接続している棒状部
材2及びスライド部材3の位置決めも安定して行われ
る。したがって、スライド部材3に取り付けられている
第2切刃チップ4の軸線Oと交わる方向における位置も
確実に維持される。
【0046】なお、ここでは、ピストン8及び棒状部材
2が先端A側に移動した際の位置決めは、ピストン8と
ピストン室6内のストッパ壁41との当接によって行わ
れるように説明したが、棒状部材2の先端部2aと、キ
ャップ部5の凹部5aとの当接によって行うようにして
もよい。また、ピストン8が後端B側から先端A側に移
動する際に、第2空間6bに流体が満たされているが、
このときの第2空間6bの流体は、第2空間6bと工具
本体1外部とを連通しフィルタを備えた排出口32(図
1参照)から工具本体1外部に排出されるので、ピスト
ン8の移動は妨げられない。このとき、排出口32の径
はピストン8(ピストン室6)の径より十分小さく設定
されている。
【0047】以上説明したように、穴あけ加工や穴部1
00の仕上げ加工を行うための切刃チップ10とは別
に、工具本体1の外周面1aから出没するように軸線O
と交わる方向に移動する第2切刃チップ4を設けたこと
により、切刃チップ2による加工を行った後、第2切刃
チップ4を工具本体1の外周面1aから所定量突出させ
つつ工具本体1を回転することによって、座ぐり部20
0の座ぐり加工等、他の加工を行うことができる。この
ように、1つのボーリングバーSによって複数の加工を
行うことができるので、作業性が向上するとともに、こ
れら複数の加工を、1つの工具本体1に対して同軸に設
けられた切刃チップ10及び第2切刃チップ4を用いて
精度良く行うことができる。また、工具本体1内部に形
成されたピストン室6内に軸線方向に移動可能なピスト
ン8を設け、ピストン室6内のうちピストン8の後端B
側に形成された第1空間6a及び先端A側に形成された
第2空間6bのそれぞれに、切替装置である第2ピスト
ン20を用いて流体(油)をそれぞれ独立して供給する
ようにしたことにより、これら第1空間6a及び第2空
間6bのそれぞれに対する流体供給量を調整することに
よって、ピストン8に接続されている棒状部材2を先端
A側及び後端B側に移動させる際の移動速度や移動量を
制御することができる。したがって、棒状部材2に対し
て摺動し、棒状部材2の移動に伴って軸線Oと交わる方
向に移動するスライド部材3の移動を素早く安定して行
うことができる。したがって、このスライド部材3に取
り付けられている第2切刃チップ4の位置を精度良く位
置決めすることができるので、穴あけ加工(座ぐり加
工)は高精度で効率良く行われる。
【0048】そして、棒状部材2の先端部2aをテーパ
状に形成するとともに、スライド部材3の開口部3aを
棒状部材2の先端部2aのテーパ形状に沿う形状にした
ことにより、棒状部材2の先端部2aを軸線方向に移動
させるだけで、先端部2aに摺動する位置に設けられた
開口部3aを有するスライド部材3は軸線Oと交わる方
向に容易に安定して移動される。
【0049】そして、棒状部材2とスライド部材3との
それぞれの摺動面に、摺動方向に沿って溝部m1、m2
を形成してセレーション構造としたことにより、棒状部
材2とスライド部材3との摺動動作を円滑に安定して行
うことができる。したがって、第2切刃チップ4の位置
決めを精度良く安定して行うことができ、高精度な座ぐ
り加工を実現することができる。
【0050】切替装置である第2ピストン20は、流体
供給部12からの単位時間当たりの流体供給量に応じて
第1空間6a又は第2空間6bに対する流体供給動作を
切り替えて行うので、制御装置CONTによって単位時
間当たりの流体供給量を制御するだけで、第1空間6a
あるいは第2空間6bの任意の空間に対して流体を供給
することができる。
【0051】第2ピストン20は、主流路15から第1
流路15a及び第2流路15bのそれぞれに分岐する分
岐部に設けられている第2ピストン室21内に配置され
ているので、第1空間6a及び第2空間6bに対する流
体供給の切り替え動作は、第2ピストン20を第2ピス
トン室(分岐部)21において往復移動させるだけで容
易に行うことができる。
【0052】第2ピストン20の内部に内部流路24を
形成したことにより、第2ピストン20を第2ピストン
室21内において軸線O方向に往復移動させるだけで、
主流路15と第1流路15aとの接続、あるいは主流路
15と第2流路15bとの接続を簡易な構成で容易に切
り替えることができる。
【0053】第2ピストン20の後端面20aが主流路
15に面していることにより、主流路15から第2ピス
トン20の後端面20aに対して流体を所定量供給する
ことによって第2ピストン20を先端A側に容易に移動
させることができる。そして、第2ピストン20を後端
B側に向かって付勢するスプリング23を設けたことに
より、主流路15からの第2ピストン20の後端面20
aに対する液体供給量を所定値以下にするだけで、スプ
リング23の作用によって第2ピストン20を後端B側
に容易に移動させることができる。
【0054】
【発明の効果】切刃チップとは別に、工具本体の外周面
から出没するように移動する第2切刃チップを設けたこ
とにより、第2切刃チップを工具本体の外周面から所定
量突出させつつ工具本体を回転することによって穴の座
ぐり加工や仕上げ加工を行うことができる。このよう
に、1つの工具本体に対して切刃チップと第2切刃チッ
プとのそれぞれを同軸に設けたことにより、複数の加工
を精度良く且つ作業性良く行うことができる。そして、
第2切刃チップの移動は、工具本体内部に形成された室
内において軸線方向に移動可能なピストンと、室内のう
ちピストンの後端側に形成された第1空間及び先端側に
形成された第2空間のそれぞれに流体を供給可能な流体
供給部と、流体供給部による第1空間及び第2空間のそ
れぞれに対する流体供給動作を切り替える切替装置とを
備えた移動機構によって行われるので、これら第1空間
及び第2空間のそれぞれに対する流体供給量を調整する
ことによって、ピストンに接続されている棒状部材を先
端側及び後端側に移動させる際の移動速度や移動量を制
御することができる。したがって、棒状部材に対して摺
動し、棒状部材の移動に伴って軸線と交わる方向に移動
するスライド部材の位置を素早く安定して確定すること
ができるので、このスライド部材に取り付けられている
第2切刃チップの位置決めを素早く安定して行うことが
できる。したがって、高精度な加工を効率良く行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボーリングバーの一実施形態を示す断
面図である。
【図2】棒状部材及びスライド部材を先端側から見た図
である。
【図3】切替装置近傍の拡大断面図である。
【図4】本発明のボーリングバーの動作を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1 工具本体 2 棒状部材 2a 先端部 3 スライド部材 3a 開口部 4 第2切刃チップ 6 ピストン室(室) 6a 第1空間 6b 第2空間 8 ピストン 10 切刃チップ 12 流体供給部 15 主流路 15a 第1流路 15b 第2流路 20 第2ピストン(切替装置) 20a (第ピストン)後端面 21 第2ピストン室(分岐部) 23 スプリング(付勢部材) A 先端 B 後端 CONT 制御装置 K 移動機構 m1,m2 溝部 O 軸線 S ボーリングバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 俊賀 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田1528 番地 三菱マテリアル株式会社岐阜製作所 内 Fターム(参考) 3C046 LL07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の軸線回りに回転する工具本体と、 前記工具本体の外周面に取り付けられた切刃チップとを
    備え、 前記工具本体を前記軸線回りに回転することにより前記
    切刃チップを用いて工作物を加工するボーリングバーに
    おいて、 前記切刃チップとは別の第2切刃チップと、 前記第2切刃チップを前記軸線と交わる方向に移動させ
    ることにより前記第2切刃チップを前記工具本体の外周
    面から出没させる移動機構とを備え、 前記移動機構は、前記工具本体の内部に形成された室内
    において前記軸線方向に移動可能に設けられたピストン
    と、 前記室内のうち前記ピストンの軸線方向後端側に形成さ
    れた第1空間及び前記ピストンの軸線方向先端側に形成
    された第2空間のそれぞれに流体を供給可能な流体供給
    部と、 前記流体供給部による前記第1空間及び前記第2空間の
    それぞれに対する流体供給動作を切り替える切替装置
    と、 前記ピストンに接続し、該ピストンの移動に伴って軸線
    方向に移動する棒状部材と、 前記棒状部材に対して摺動する位置に設けられ、該棒状
    部材の移動に伴って前記軸線と交わる方向に移動するス
    ライド部材とを備え、 前記第2切刃チップは前記スライド部材に取り付けられ
    ていることを特徴とするボーリングバー。
  2. 【請求項2】 前記棒状部材の先端部は、前記軸線と交
    わる方向の大きさが先端側に向かって小さくなるように
    テーパ状に形成されており、 前記スライド部材は、前記棒状部材を挿通する開口部を
    有した略環状に形成され、 前記開口部は、前記棒状部材先端部のテーパ形状に沿っ
    たテーパ形状を有し、 前記棒状部材を軸線方向に移動しつつ前記先端部を前記
    スライド部材の開口部に摺動させることにより、前記ス
    ライド部材が前記軸線と交わる方向に移動することを特
    徴とする請求項1に記載のボーリングバー。
  3. 【請求項3】 前記棒状部材の先端部と前記スライド部
    材の開口部とのそれぞれの摺動面に、摺動方向に沿って
    形成された溝部を備えることを特徴とする請求項2に記
    載のボーリングバー。
  4. 【請求項4】 前記流体供給部の単位時間当たりの流体
    供給量を制御する制御装置を備え、 前記切替装置は、前記流体供給部からの単位時間当たり
    の流体供給量に応じて切り替え動作を行うことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載のボーリングバー。
  5. 【請求項5】 前記流体供給部に接続する主流路と、 前記主流路の途中から分岐し、前記第1空間及び前記第
    2空間のそれぞれに接続する第1流路及び第2流路とを
    備え、 前記切替装置は、前記分岐部に設けられ、前記主流路か
    らの流体を前記第1流路及び前記第2流路に対して切り
    替えて供給することを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    かに記載のボーリングバー。
  6. 【請求項6】 前記切替装置は、前記軸線方向に移動可
    能に設けられた第2ピストンを備え、 前記第2ピストンが軸線方向先端側に移動した際、前記
    主流路と前記第1流路とが接続され、 前記第2ピストンが軸線方向後端側に移動した際、前記
    主流路と前記第2流路とが該第2ピストンに形成されて
    いる内部流路を介して接続されることを特徴とする請求
    項5に記載のボーリングバー。
  7. 【請求項7】 前記第2ピストンを軸線方向後端側に向
    かって付勢する付勢部材を備え、 前記第2ピストンの後端面は前記主流路に面しており、 前記主流路からの単位時間当たりの流体供給量に応じて
    前記第2ピストンが先端側に移動し、 前記流体供給量が所定値以下になったら前記付勢部材に
    よって前記第2ピストンが後端側に移動することを特徴
    とする請求項6に記載のボーリングバー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006321040A (ja) * 2005-04-21 2006-11-30 Mitsubishi Materials Corp 切削工具
JP2007283469A (ja) * 2006-04-20 2007-11-01 Mitsubishi Materials Corp 切削工具及び仕上切刃の突出量補正方法

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