JP2003265912A

JP2003265912A - 簡便に得られる静電気の電気力で空気中の煙、油煙、塵埃、花粉等を吸着し濾過するフィルター

Info

Publication number: JP2003265912A
Application number: JP2002115487A
Authority: JP
Inventors: Ikuya Toda; 郁也戸田
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 2002-03-14
Filing date: 2002-03-14
Publication date: 2003-09-24

Abstract

(57)【要約】【課題】空気中の煙、油煙、塵埃、花粉、有害ガス等を
簡便、且つ効率的に濾過する。【解決手段】フィルター自身に静電気を発生させ、その
電気力で空気中の煙、油煙、塵埃、花粉、有害ガスを吸
着し、濾過する。フィルター素材として静電気が発生し
帯電する材料を用いる。静電気の発生量の多い帯電列の
両極に近い材料を組み合わせて用いることが基本だが、
同一材料でも場合によっては可能である。厨房換気扇、
クーラー、ファンヒーター等の器具の、空気の流れによ
り、フィルター素材が微動を起こし素材同士が摩擦され
静電気が発生する。又マスクに用いる場合などは、人為
的に手で触り容易に静電気を得ることができる。それら
の電気力によって空気中の微小な塵埃等を吸着する。電
気力によるため、フィルター素材の間隔は、従来のもの
に比べて、格段に広くすることが出来、空気流動を妨げ
ない効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は空気中の煙、油煙、
塵埃、花粉、有害ガス等を吸着し濾過するフィルターに
関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のフィルターはメッシュ間隔を小さ
し、又、積層することにより煙、油煙、塵埃、花粉、有
害ガス等を濾過することが基本となっている。そのた
め、煙、油煙、塵埃、花粉、有害ガス等の微粒子はフィ
ルターのメッシュ間隔よりはるかに小さく、十分に濾過
することは不可能であった。又濾過性能を上げるために
メッシュ間隔を小さくし蜜にすることはそれだけ空気の
流動性を悪くし、全体の効率を下げている。

【０００３】

【発明が解決しようとしている課題】従来のフィルター
より濾過性能が高く、器具、装置等のもつ空気流動性能
を妨げないフィルターが要求されている。

【０００４】

【課題を解決しようとする手段】フィルターに静電気を
発生させることにより、その電気力で煙、油煙、塵埃、
花粉、有害ガス等を吸着する。フィルターが帯電する
と、そばを通過しようとする煙、油煙、塵埃、花粉、有
毒ガス等も対極の電荷を帯び、両者はその電気力で強く
引き合う。そのため塵埃等はフィルターに容易に吸着さ
れることとなる。静電気の引きつける力は強く、十分に
帯電していれば、数ミリ離れた塵埃等を瞬時に吸着す
る。そのため従来のフィルターのように、メッシュ間隔
を小さくし、積層することにより、空気の流動性を悪く
するという弊害が無い。静電気を発生させる簡便な方法
として、フィルター自身が空気の流動により、振動等の
動きを起こし、フィルター素材同士が摩擦され、静電気
が発生し、容易に帯電すると言う現象を用いる。フィル
ター素材は、一つの材料で構成しても十分な静電気が発
生し帯電するものであれば、用いることができるし、静
電気の発生量の多い帯電列の両極に近い材料、例えばガ
ラスとポリエチレン等、複数の材料の組み合わせを用い
る。

【０００５】

【発明実施の形態】本発明はフィルター素材として静電
気が発生しやすく帯電性の高い材料を用いる。単一の材
料を用いることもできるが、より高い電気力を得るため
に、帯電列の両極に近い材料、例えば、ガラスとポリエ
チレン等、複数の材料の組み合わせを用いる。

【０００６】フィルター素材の形状は繊維状のもの、針
金状のもの、棒状のもの、帯状のもの等で、それらを格
子状、網状に組み合わせたものが基本となる。フィルタ
ー素材を不規則に配置したもの、例えば不織布のような
配置も可能である。素材同士を糸状により合わせたもの
も場合によって有効である。

【０００７】フィルター素材の交叉する点の接合は、空
気流動によって素材同士で摩擦が起こり、静電気が発生
するように、緊結されたものではなく自由な動きが可能
な接合が望ましい。

【０００８】上記の要領で作られたフィルターを積層し
て用いることにより、より高い効用を得ることができ
る。

【０００９】

【実施例】実施例については図面を参照して説明する。
図１のように格子状にフィルター素材を配置し、縦方
向、横方向のフィルター素材材料として、静電気が発生
し帯電する材料を用いる。帯電列の両極に近い異種材料
の組み合わせが基本だが、同一材料でも可能である。配
置されたフィルター素材の格子間隔（メッシュ間隔）は
用途によって異なるが、数ミリメーター以上と、大きく
とることができる。

【００１０】フィルター素材の配置を図２のように、不
規則に配置することも可能である。

【００１１】図３のようにフィルター素材をより合せ、
それを図１、図２のように配置しフィルターを構成する
ことができる。

【００１２】

【発明の効果】従来のフィルターに比べて、濾過性能が
良いフィルターが得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】フィルター素材の配置例の平面図である。

【図２】フィルター素材の配置例の平面図である。

【図３】フィルター素材の配置例の平面図である。

【符号の説明】

１フィルター素材２フィルター素材１と交叉し接触するフィルター素材３配置されたフィルター素材同士の間隔（メッシュ間
隔）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】フィルター素材として、静電気が発生し帯
電する材料を組み込むことによってなるフィルター。
【請求項２】空気の流れによりフィルター自身が静電気
を帯び、その電気力で煙、油煙、塵埃、花粉等を吸着し
濾過するフィルター。
【請求項３】厨房換気扇、クーラー、ファンヒーター等
の器具自身が起こす空気流動により帯電し、油煙、塵埃
等を吸着し、器具の汚れや劣化を防ぐフィルター。
【請求項４】厨房換気扇、クーラー、ファンヒーター等
のファンの持つ空気流動性能を大きく減じない、目が荒
いが濾過能力を発揮するフィルター。
【請求項５】室内空気の微動の流れにより、フィルター
素材がゆれ、摩擦が生じ静電気を帯電し室内の塵埃等を
吸着し濾過する、クリーンルーム確保に用いることので
きるフィルター。
【請求項６】静電気が発生し帯電する材料を組み込むこ
とによりなる、風邪などの細菌や、有害な花粉を吸着す
るマスク用のフィルター。
【請求項７】摩擦等により静電気が発生し帯電する材料
を組み込むことによってなる、ビル火災避難時の煙対策
用のマスクに用いられるフィルター。
【請求項８】煙突や、自動車の排気管の中を流れる空気
流動により、フィルターが振動し、フィルター素材同士
が摩擦され、フィルター自身に静電気を発生する。その
電気力で有害な物質を吸着濾過する排気ガス用フィルタ
ー。