JP2003265085A - 害虫防除器 - Google Patents

害虫防除器

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JP2003265085A
JP2003265085A JP2003000896A JP2003000896A JP2003265085A JP 2003265085 A JP2003265085 A JP 2003265085A JP 2003000896 A JP2003000896 A JP 2003000896A JP 2003000896 A JP2003000896 A JP 2003000896A JP 2003265085 A JP2003265085 A JP 2003265085A
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liquid
pest control
holder
distillation temperature
solvent
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JP2003000896A
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English (en)
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Tomonori Iwasaki
智則 岩崎
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 害虫防除能に優れると共に、終点管理が容易
でかつ害虫防除剤の活性成分の減少もしくは終点を確実
に確認することができる害虫防除器を提供する。 【解決手段】 第1および第2の揮散面を有し、第1揮
散面が、常温揮散性の害虫防除成分を大気中に揮散可能
に保持し、第2揮散面が、常温揮散性の液体を保持可能
であり、かつ、該液体を大気中に揮散可能に設けられて
いる揮散性物質保持体と、該揮散性物質保持体における
第2揮散面に常温揮散性の液体を供給する液体供給手
段、該液体供給手段により第2揮散面に供給される常温
揮散性の液体を収容する液体収容手段および、該常温揮
散性の液体としての50%留出温度が160℃〜320
℃の溶剤からなる液体を備え、第1揮散面から揮散する
害虫防除成分の揮散性物質保持体中の残量を該液体収容
手段中の該液体の残量で示すインジケータ手段とを備え
ていることを特徴とする害虫防除器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、害虫防除器に関す
るものである。より詳しくは、常温揮散性を有する殺虫
成分もしくは忌避成分等の害虫防除成分を大気中に揮散
させる、非加熱式の害虫防除器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、加熱式の害虫防除器に代わって、
キャンプ時等、屋外で使用できるように、常温揮散性を
有する殺虫成分や忌避成分を活性成分とする害虫防除剤
を、紙等の保持体に含浸させ、該保持体に向けてファン
で風を送ることにより活性成分を大気中に揮散させて殺
虫作用を発揮させる害虫防除器が開発されている(特許
文献1等参照)。
【0003】また、害虫防除剤を含浸させた保持体自体
を駆動手段により回転させて、活性成分を大気中に揮散
させる害虫防除器も提案されている(特許文献2参
照)。
【0004】このような害虫防除器は、加熱式の害虫防
除器のように、害虫防除剤を加熱するための加熱装置を
必要としない。このため、このような害虫防除器は、消
費エネルギーを低く抑えることができることから、商用
電源に接続する必要がなく、乾電池等を用いてファンを
駆動することができる。このため、このような害虫防除
器は、携帯性に優れ、また、害虫防除器自体あるいは周
囲環境の温度上昇を防止することができ、火傷や火災等
の危険性がなく、安全性に優れている。
【0005】しかしながら、このように害虫防除剤を保
持体に含浸させて使用する場合、揮散する害虫防除剤の
活性成分が目に見えないことから、その残量を確認する
ことができない。このため、このような害虫防除器は、
その薬効切れを判断することができず、大凡の使用可能
時間の目安に頼る他はない。このため、その使用頻度や
使用者の判断により、未だ活性成分が残っているのに使
用不可能と判断されたり、逆に、薬効切れであるにも拘
らず使用続行されている場合がある。
【0006】このため、害虫防除剤の活性成分の減少も
しくは終点(薬効切れ)を確実に確認する手段の開発が
望まれている。
【0007】従来、終点確認の方法としては、例えば、
電池の寿命に害虫防除剤の活性成分量を合わせる方法が
知られている。このような方法においては、電池がなく
なったら紙に染み込ませた害虫防除剤の活性成分がなく
なると判断し、紙を取り替えるようになっている。
【0008】しかしながら、電池の寿命により薬効切れ
を判断する方法は、害虫防除剤の活性成分の減少と電池
の消費とが常に並行して行なわれるわけではないことか
ら、薬効切れと電池の寿命とにズレが生じ易い。また、
害虫防除剤の活性成分の減少が確認できないことから、
この場合にも大凡の使用可能時間の目安しか判らない。
このため、ある日突然、電池の寿命がきて、気が付いた
時には既に薬効切れとなっている場合がある。
【0009】そこで、揮散させる害虫防除剤の活性成分
の減少もしくは終点を目視確認する方法として、可変色
色素を担体に保持し、担体の色の変色によって取り替え
時期であることを示す方法が提案されている。(特許文
献3参照)
【0010】
【特許文献1】特開平7−236399号公報
【特許文献2】特開平5−68459号公報
【特許文献3】特開平8−147号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、害虫防
除剤もしくは保持体を着色する方法は、着色状態を目視
判断することはできるものの、この場合の着色は活性成
分自体の色ではない。この場合の着色は添加した色素の
色であり、上記の方法は、この色が、例えば化学変化等
により時間の経過と共に薄れていくことで、この色がな
くなる時間と害虫防除剤の活性成分がなくなる時間とを
合わせているにすぎない。つまり、害虫防除剤の活性成
分の揮散と色素の色の変化とは物理的に全く異なる現象
である。このため、上記の方法は、害虫防除剤の活性成
分の失効(薬効切れ)と保持体の色の消失とをうまく合
わせることはできず、調節が困難であることから、終点
管理がし難いという問題点を有している。
【0012】また、このように色の消失による終点の判
断には個人差がある。また、色が変わっても斑になって
終点の判別がつきにくかったり、完全に色が消失しない
等の理由により、人によっては取り替え時期であると判
断する人もいれば、まだ大丈夫だと判断する人もいる。
このため、何れも確実に終点が判断できるものではな
い。
【0013】従来、終点管理が容易でかつ害虫防除剤の
活性成分の減少もしくは終点(薬効切れ)を確実に確認
することができる害虫防除器としては、液体蚊取り器の
ように、溶媒に害虫防除剤を溶かした害虫防除液をボト
ルに収容し、該ボトルから害虫防除液を吸い上げてこれ
を加熱し、その活性成分と共に溶媒を揮散させることに
より、害虫防除液の残量を目視確認できる害虫防除器が
知られている。
【0014】しかしながら、上記害虫防除器を用いた方
法は、害虫防除液の加熱を必要とする。このため、常温
揮散性の害虫防除剤を溶媒に溶解させてボトルに収容
し、該ボトルから害虫防除液を吸い上げて風で揮散させ
ようとすると、例えば、溶媒として、エタノールのよう
に低沸点の溶媒を用いると、直ぐに蒸発してなくなって
しまう。このため、ごく短時間しか使用することができ
ず、実用的ではない。逆に高沸点の溶媒を使用した場合
には、害虫防除剤の揮散性が低下し、害虫防除能の低下
に繋がるという問題点がある。
【0015】また、このように害虫防除剤を溶媒に溶解
させてボトルに収容して常温揮散型害虫防除器に使用す
る場合、溶媒に溶解させることにより害虫防除剤の揮散
量が低下し、害虫防除剤の効力が有効に発揮されないと
いう問題が生じる。
【0016】このため、常温揮散性の害虫防除剤を用い
た非加熱式の害虫防除器において、終点管理が容易でか
つ害虫防除剤の活性成分の減少もしくは終点(薬効切
れ)を確実に確認することができる害虫防除器は未だ知
られておらず、害虫防除能に優れ、尚且つ、終点管理が
容易でかつ害虫防除剤の活性成分の減少もしくは終点
(薬効切れ)を確実に確認することができる害虫防除器
が切望されている。
【0017】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的は、害虫防除能に優れると共に、終点
管理が容易でかつ害虫防除剤の活性成分の減少もしくは
終点(薬効切れ)を確実に確認することができる害虫防
除器を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本願発明者らは、鋭意検
討を重ねた結果、常温揮散性の害虫防除成分と該害虫防
除成分の残量を示すインジケータとを切り離し、該害虫
防除成分の残量を、インジケータ部の液体収容手段中の
液体の残量にて示すことにより前述の課題を解決するに
至った。
【0019】すなわち、本発明にかかる害虫防除器は、
上記の課題を解決するために、(1)第1および第2の
揮散面を有し、第1の揮散面が、常温揮散性の害虫防除
成分を大気中に揮散可能に保持し、第2の揮散面が、常
温揮散性の液体を保持可能であり、かつ、該液体を大気
中に揮散可能に設けられている揮散性物質保持体と、
(2)該揮散性物質保持体における上記第2の揮散面に
常温揮散性の液体を供給する液体供給手段、該液体供給
手段により上記第2の揮散面に供給される常温揮散性の
液体を収容する液体収容手段および、該常温揮散性の液
体としての50%留出温度が160℃〜320℃の溶剤
からなる液体を備え、上記第1の揮散面から揮散する害
虫防除成分の揮散性物質保持体中の残量を該液体収容手
段中の50%留出温度が160℃〜320℃の溶剤から
なる液体の残量で示すインジケータ手段とを備えている
ことを特徴としている。
【0020】上記の構成によれば、上記揮散性物質保持
体が、2つの揮散面を備え、上記害虫防除成分と液体と
を別々の揮散面にて保持・揮散させることで、害虫防除
成分の揮散が阻害されることがなく、該害虫防除成分の
害虫防除能を最大限に発揮させることができる。
【0021】また、上記の構成によれば、上記害虫防除
剤とインジケータ機能を担うインジケータ部とが、互い
に相関性は有しているが構成としては切り離され、別々
に存在していることから、害虫防除成分の終点(薬効切
れ)管理並びに揮散量の制御が容易であり、上記液体の
消失点と上記害虫防除成分の失効点とを任意かつ容易に
設定することができる。
【0022】さらに、上記の構成によれば、上記害虫防
除成分の残量(減少)を目視により把握することができ
る。
【0023】したがって、上記の構成によれば、優れた
害虫防除効果が得られると共に、終点管理、制御が容易
であり、しかも害虫防除成分の減少および終点を確実に
確認することができる害虫防除器を提供することができ
る。
【0024】また、上記の構成によれば、例えば上記5
0%留出温度が160℃〜320℃の溶剤からなる液体
に、必要に応じて他の薬剤を含有させることにより、上
記インジケータ部に、インジケータとしての機能と、薬
剤保持部としての2つの機能を持たせることができ、上
記害虫防除成分よりも高揮散性(高揮発性)または低揮
散性(低揮発性)の薬剤あるいは固体の薬剤であって
も、上記害虫防除成分との複合化を図ることができる。
しかも、上記の構成によれば、上記害虫防除成分と上記
薬剤との薬効切れの時間を容易かつ正確に合わせること
ができる。このため、上記害虫防除器に、消臭作用や抗
菌作用、芳香作用等、ユーザのニーズに合わせた種々の
複合機能を付与することができ、また、その活性成分の
失効までの有効期間も、任意に設定することができる。
【0025】また、本発明にかかる害虫防除器は、上記
の課題を解決するために、上記害虫防除成分および50
%留出温度が160℃〜320℃の溶剤からなる液体の
揮散に供する気流を発生させる気流発生手段をさらに備
えていることを特徴としている。
【0026】上記の構成によれば、上記害虫防除成分お
よび50%留出温度が160℃〜320℃の溶剤からな
る液体の揮散に気流を利用することができると共に、上
記気流発生手段が、上記害虫防除成分および液体の揮散
に供する気流を発生させることで、上記害虫防除成分の
揮散と液体の揮散との間の相関性が向上する。このた
め、上記害虫防除成分および液体の終点(消失)管理、
制御を容易に行うことができる。
【0027】さらに、本発明にかかる害虫防除器は、上
記の課題を解決するために、上記第1の揮散面と第2の
揮散面とが同一平面内に配置されていることを特徴とし
ている。
【0028】上記の構成によれば、上記第1の揮散面と
第2の揮散面とが同一平面内に配置されていることで、
両者の相関性を向上させることができる。特に、上記害
虫防除成分および液体の揮散に気流を用いる場合、上記
第1の揮散面と第2の揮散面とが同一平面内に配置され
ていることで、上記第1の揮散面と第2の揮散面とを上
記気流発手段から容易に等距離に形成することができ、
両者の相関性をより一層向上させることができる。
【0029】また、本発明にかかる害虫防除器は、上記
の課題を解決するために、上記液体収容手段が、透明も
しくは半透明の容器であることを特徴としている。
【0030】上記の構成によれば、上記液体収容手段を
直接、インジケータとして利用することができるので、
複雑な機構を必要とせず、上記害虫防除器を安価に製造
することができると共に、上記液体収容手段内の50%
留出温度が160℃〜320℃の溶剤からなる液体の残
量、つまり、害虫防除成分の残量の確認を、極めて容易
に行なうことができる。
【0031】さらに、本発明にかかる害虫防除器は、上
記の課題を解決するために、上記害虫防除成分がピレス
ロイド系化合物であることを特徴としている。
【0032】上記の構成によれば、害虫防除活性、揮散
性に優れた害虫防除器を提供することができる。
【0033】また、本発明にかかる害虫防除器は、上記
の課題を解決するために、上記害虫防除成分が、2,
3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベン
ジル3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシラート、2,3,5,6−テトラフ
ルオロ−4−メチルベンジル 3−(1−プロペニル)
−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、
および2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−
(2,2−ジクロルエテニル)−2,2−ジメチルシク
ロプロパンカルボキシラートから選ばれる少なくとも一
種の化合物であることを特徴としている。
【0034】上記の構成によれば、害虫防除活性、揮散
性により優れた害虫防除器を提供することができる。
【0035】また、本発明にかかる害虫防除器は、上記
の課題を解決するために、50%留出温度が160℃〜
320℃の溶剤が、50%留出温度が160℃〜320
℃の炭化水素であることを特徴としている。
【0036】
【発明の実施の形態】本発明にかかる実施の一形態につ
いて、図1〜図14に基づいて説明すれば、以下の通り
である。
【0037】図1は、本実施の形態にかかる害虫防除器
の構成を示す斜視図であり、図2は、本実施の形態にか
かる害虫防除器の構成を示す断面図である。
【0038】本実施の形態にかかる害虫防除器は、図1
および図2に示すように、害虫防除器本体1と、インジ
ケータ部2(インジケータ手段)とを備えた構成を有し
ている。
【0039】上記害虫防除器本体1は、中空形状を有
し、図2に示すように、通気可能に設けられたチャンバ
20と、電池31を収容する電池収容部30とを備えて
いる。上記電池収容部30には、電池31の電極と接触
する図示しない端子等が設けられ、該端子は、図示しな
い制御回路等を介して、上記チャンバ20内に設けられ
た、後述する気流発生器23(気流発生手段)のモータ
23bに接続されている。
【0040】一方、上記チャンバ20は、受台21と、
取り外し可能に設けられた蓋体22とから構成され、そ
の内部には、上記チャンバ20において気流を発生させ
る気流発生器23と揮散性物質保持体40とが収容され
ている。
【0041】上記気流発生器23は、回転翼23aと、
該回転翼23aを回転駆動するモータ23bと、支持軸
23cとを備え、上記回転翼23aは、上記支持軸23
cにより上記モータ23bに軸止されている。上記モー
タ23bは、モータ支持枠24により上記受台21に固
定され、上記回転翼23aは、上記揮散性物質保持体4
0の揮散性物質揮散面41に対向して設けられている。
図2に示す害虫防除器では、上記回転翼23aは、上記
揮散性物質保持体40上部に設けられ、その上部に設け
られたモータ23bに軸止されている。
【0042】また、図1に示すように、例えば害虫防除
器本体1の周壁12には吸気孔としての通気孔11bが
設けられている。上記蓋体22の天壁22aには、排気
孔としての通気孔11aが設けられている。これによ
り、上記図2に示す害虫防除器では、上記気流発生器2
3の吸い込みにより上記揮散性物質保持体40の揮散性
物質揮散面41から揮散する揮散性物質(揮散性成分)
を、上記通気孔11aから該害虫防除器本体1外部に排
気するようになっている。
【0043】揮散性物質保持体40は、上記受台21に
より、取り外し可能に支持されている。上記受台21
は、図2に示すように、例えば、上記害虫防除器本体1
の周壁12から該害虫防除器本体1の内部に向かって水
平に張り出して設けられた張り出し部21aを有し、上
記揮散性物質保持体40は、図2および図3に示すよう
に、上記張り出し部21a上に載置されるようになって
いる。
【0044】上記揮散性物質保持体40は、図2に示す
ように、例えば、揮散性物質保持材42を、上枠43お
よび下枠44からなる一対の揮散性物質保持材固定部材
で挟持した構成を有している。
【0045】また、上記揮散性物質保持体40は、図3
および図4(a)・図4(b)に示すように、殺虫成分
あるいは害虫忌避成分等の害虫防除成分を保持する害虫
防除成分保持体45(害虫防除成分保持部)と、前記イ
ンジケータ部2から供給される50%留出温度が160
℃〜320℃の溶剤からなる液体5(図1および図2参
照)を保持する液体保持体46(液体保持部)とからな
っている。
【0046】図4(a)・図4(b)に、上記揮散性物
質保持体40の構成をより詳細に示す。図4(a)は、
上記揮散性物質保持体40を構成する害虫防除成分保持
体45および液体保持体46の構成を示す平面図であ
り、図4(b)は、上記害虫防除成分保持体45および
液体保持体46を支持する揮散性物質保持体支持枠47
の構成を示す平面図である。
【0047】上記害虫防除成分保持体45と液体保持体
46とは、互いに独立して設けられ、上記害虫防除成分
保持体45における揮散性物質保持材42である害虫防
除成分保持材45aと、上記液体保持体46における揮
散性物質保持材42である液体保持材46aとは、互い
に接触しないようになっている。つまり、上記害虫防除
成分保持体45の揮散性物質揮散面41である害虫防除
成分揮散面45b(第1の揮散面)と、上記液体保持体
46の揮散性物質揮散面41である液体揮散面46b
(第2の揮散面)とは、互いに接触しないようになって
いる。
【0048】上記害虫防除成分保持材45aと液体保持
材46aとは、上記図4(a)に示すように、例えば、
各々別個に、揮散性物質保持材固定部材、例えば前記上
枠43および下枠44で挟持した構成を有している。
【0049】上記上枠43および下枠44の材料として
は、上記害虫防除成分保持材45a・液体保持材46a
の形状維持が可能でかつ上記害虫防除成分保持材45a
・液体保持材46aにて保持される害虫防除成分や50
%留出温度が160℃〜320℃の溶剤からなる液体5
(図1および図2参照)により変質しない材料であれ
ば、特に限定されるものではない。上記上枠43および
下枠44には、例えばプラスチック等が用いられる。な
お、上記害虫防除成分保持材45aと液体保持材46a
とは、各々、保持する害虫防除成分や50%留出温度が
160℃〜320℃の溶剤からなる液体5の種類に応じ
た、異なる材質の揮散性物質保持材固定部材により固定
されていても構わない。
【0050】上記害虫防除成分保持材45aと液体保持
材46aとは、図4(a)に示すように各々上枠43お
よび下枠44で挟持した状態で、例えば図4(b)に二
点鎖線にて示すように揮散性物質保持体支持枠47上に
載置して用いられ、該揮散性物質保持体支持枠47ご
と、上記受台21の張り出し部21aに載置して用いら
れる。
【0051】上記揮散性物質保持体支持枠47は、害虫
防除成分揮散面45bの形状に合わせた孔47aと、液
体揮散面46bの形状に合わせた孔47bとを有し、こ
れにより、害虫防除成分揮散面45bと液体揮散面46
bとに通風可能になっている。また、上記揮散性物質保
持体支持枠47における上記孔47aと孔47bとを分
かつ境界部分には、上記害虫防除成分保持体45と液体
保持体46とを非接触状態にて分離する仕切り板(仕切
り)としての突出部49(分離帯)が、上記揮散性物質
揮散面41に対して垂直に立設されて設けられている。
なお、図4(b)では、上記突出部49が、上記境界部
分にのみ設けられている構成について図示しているが、
上記突出部49は、上記揮散性物質保持体支持枠47の
端部まで延長して設けられている構成を有していてもよ
い。
【0052】なお、上記揮散性物質保持体40の構成と
しては、これに限定されるものではなく、図5に示すよ
うに、害虫防除成分保持材45aを挟持する下枠44を
水平に突出させるか、あるいは、該下枠44下部から水
平に突出する突出部44aを設けることで、液体保持体
46を支持する構成としてもよい。また、上記害虫防除
成分保持体45に液体保持体46を係合あるいは嵌合さ
せる構成としてもよい。この場合、上記上枠43が、害
虫防除成分揮散面45bと液体揮散面46bとを互いに
非接触に2つに分割する仕切り部(分離帯)として機能
する。
【0053】さらに、揮散性物質保持体支持枠47を使
用する代わりに、受台21の張り出し部21aが、上記
揮散性物質保持体支持枠47と同様の形状を有する構成
としてもよい。
【0054】さらに、上記害虫防除成分保持体45と液
体保持体46とは、必ずしも上述したような揮散性物質
保持材固定部材を必要とせず、害虫防除成分保持材45
aおよび液体保持材46aを、上記害虫防除成分保持体
45と液体保持体46として使用することができる。
【0055】上記害虫防除成分保持体45と液体保持体
46とは、気流発生器23の駆動により発生する気流に
より移動しないように固定することができさえすれば、
前記揮散性物質保持体支持枠47上に直接、上記害虫防
除成分保持材45aおよび液体保持材46aを載置して
も構わない。
【0056】また、上記害虫防除成分保持材45a、液
体保持材46aを異なる素材により形成する場合、その
何れか一方のみが上記揮散性物質保持材固定部材で固定
されている構成としてもよい。
【0057】さらに、上記害虫防除成分保持材45aや
液体保持材46aを、上述した上枠43および下枠44
で挟む場合、上枠43と下枠44とは、図4(a)に二
点鎖線で示すように、螺子48等により螺合されていて
もよく、また、咬合あるいは接合されていてもよい。
【0058】また、上記害虫防除成分保持体45と液体
保持体46とが、上記害虫防除成分保持材45aおよび
液体保持材46aと、これら害虫防除成分保持材45a
および液体保持材46a上にウェイトとして載置され
る、害虫防除成分揮散面45bおよび液体揮散面46b
の形状に合わせた孔を有する上枠とからなる構成として
もよい。
【0059】さらに、上記害虫防除成分で固形のものま
たは後述の害虫防除成分含有のコンポジション(composi
tion) のうちの固体のもの若しくは該コンポジションを
固化したものを使用し、図2に示すように気流発生器2
3における回転翼23aが上記揮散性物質保持体40の
上方(排気孔としての通気孔11a側)に設けられ、該
気流発生器23の吸い込みにより害虫防除成分揮散面4
5bから揮散する害虫防除成分を上記通気孔11aから
該害虫防除器本体1外部に排気する場合、あるいは、自
然蒸散(揮散)型の害虫防除成分を使用する場合のよう
に上記気流発生器23を必要としない場合等、害虫防除
成分保持体45に対し風を貫通(通風)させる必要がな
い場合には、上記揮散性物質保持体40としては、互い
に非接触に設けられた、大気中への揮散成分の揮散が可
能な2つの揮散面を有し、害虫防除成分と50%留出温
度が160℃〜320℃の溶剤からなる液体5とが各々
保持可能に設けられてさえいれば、必ずしも通風可能な
構成を有している必要はない。このような構成として
は、害虫防除成分保持部(害虫防除成分保持体45)と
液体保持部(液体保持体46)との間に仕切りが設けら
れ、害虫防除成分保持部と液体保持部とが共に、あるい
は害虫防除成分保持部のみが、上部が開放されたトレー
からなる構成とすることができる。
【0060】上記害虫防除成分保持体45としては、こ
のように、害虫防除成分を大気中に揮散可能に保持する
ことができるものであればよいが、終点管理が容易でか
つ途中中断可能な構成として、上記害虫防除成分保持体
45が、該害虫防除成分保持体45を通過する気流によ
り、害虫防除成分を適度に揮散させ得るものであること
が好ましい。
【0061】このため、上記害虫防除成分保持体45に
用いられる害虫防除成分保持材45aとしては、該害虫
防除成分保持材45aを通過する気流により、害虫防除
成分を適度に揮散させ得るものであることが好ましい。
【0062】上記害虫防除成分保持体45に用いられる
害虫防除成分保持材45aの具体例としては、例えば、
紙、不織布、布、スポンジ、パルプ、樹脂フィルム、セ
ラミック、多孔質樹脂(発泡ポリプロピレン、発泡ウレ
タン等)、合成繊維(ナイロン、ポリエステル、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン等)、天然繊維(羊毛、絹、
綿、麻等)、無機繊維(グラスファイバー等)、無機質
成型物およびこれらの成型品等などが挙げられるが、特
に限定されるものではない。また、シート状担体を、必
要に応じて、適宜、折り畳んだり、その一部分を貼り合
わせたり、ハニカム状に加工したり、あるいは、その表
面に凹凸を設けたりするなどして、担体の体積に対する
表面積の拡大を図ることもできる。
【0063】上記害虫防除成分保持材45aは、害虫防
除成分揮散面45bを構成するために、体積当たりの表
面積が大きいことが好ましい。また、上記害虫防除成分
保持材45aは、通気性が大きいことが好ましい。この
ため、上記害虫防除成分保持材45aとしては、例え
ば、ネット状、ハニカム状の素材が好適に用いられる。
また、シート状等の素材を、必要に応じて、適宜、折り
畳んだり、その一部分を貼り合わせたり、あるいは、そ
の表面に凹凸を設けたりするなどして、担体の体積、つ
まり、保持(担持)する害虫防除成分に対する表面積の
拡大を図ることが好ましい。また、例えば、ネット状も
しくはハニカム状の素材を積み重ねたり、必要に応じ
て、適宜、折り畳んだり、その一部分を貼り合わせたり
して、液体保持材46aの体積に対する表面積の拡大を
図ることも好ましい。
【0064】上記害虫防除成分保持体45(害虫防除成
分保持材45a)は、その害虫防除成分揮散面45b
に、予め害虫防除成分が保持された状態で用いられる。
【0065】本発明において用いられる害虫防除成分と
しては、害虫防除活性を有し、常温で揮散し得る化合物
であれば、特に限定されるものではないが、害虫防除活
性、揮散性の観点から、ピレスロイド系化合物が好まし
い。
【0066】ピレスロイド系化合物とは、天然のピレト
リンあるいは合成ピレスロイドからなる殺虫剤である。
【0067】本発明において用いられるピレスロイド系
化合物としては、特に限定されるものではないが、具体
的には、例えば、2−メチル−3−アリル−4−オキソ
−2−シクロペンテン−1−イル 3−(2−メチル−
1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカ
ルボキシラート、2−メチル−3−プロパルギル−4−
オキソ−2−シクロペンテン−1−イル 3−(2−メ
チル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロ
パンカルボキシラート、5−プロパルギル−2−フルフ
リル 3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−
ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、5−プロパ
ルギル−2−フルフリル 2,2,3,3−テトラメチ
ルシクロプロパンカルボキシラート、1−エチニル−2
−メチル−2−ペンテニル 3−(2−メチル−1−プ
ロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキ
シラート、1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル
3−(2−クロロ−2−フルオロビニル)−2,2−ジ
メチルシクロプロパン−1−カルボキシラート、2,
3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル3−
(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシ
クロプロパンカルボキシラート、2,3,5,6−テト
ラフルオロ−4−メチルベンジル 3−(2−クロロ−
2−フルオロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパ
ンカルボキシラート、2,3,5,6−テトラフルオロ
ベンジル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−
ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、2,3,
5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 3−
(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパン
カルボキシラート、2,3,5,6−テトラフルオロ−
4−メチルベンジル 3−(2,2−ジクロロビニル)
−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシベンジ
ル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチ
ルシクロプロパンカルボキシラート、2,3,5,6−
テトラフルオロ−4−メトキシベンジル 3−メトキシ
イミノメチル−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボ
キシラート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メ
トキシメチルベンジル 3−(2−メチル−1−プロペ
ニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラ
ート、2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニ
ル)−シクロペント−2−エニル3−(2,2−ジクロ
ロビニル)−2、2−ジメチルシクロプロパンカルボキ
シラート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メト
キシメチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2
−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、2−メチ
ル−3−アリル−4−オキソ−2−シクロペンテン−1
−イル 2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパン
カルボキシラート、天然ピレトリン等が挙げられる。上
記化合物は、一種類のみを用いてもよく、二種類以上を
混合して用いてもよい。
【0068】さらに、その害虫防除活性、揮散性の観点
から、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシ
メチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジ
メチルシクロプロパンカルボキシラート、2,3,5,
6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 3−(1−
プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボ
キシラート、2,3,5,6−テトラフルオロベンジル
3−(2,2−ジクロルエテニル)−2,2−ジメチ
ルシクロプロパンカルボキシラートからなる群より選ば
れる少なくとも一種が好ましく、その害虫防除活性、揮
散性の観点から、2,3,5,6−テトラフルオロ−4
−メトキシメチルベンジル 3−(1−プロペニル)−
2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル
3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプ
ロパンカルボキシラートからなる群より選ばれる少なく
とも一種がより好ましい。
【0069】上記2,3,5,6−テトラフルオロ−4
−メトキシメチルベンジル 3−(1−プロペニル)−
2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラートおよ
び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジ
ル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロ
プロパンカルボキシラートは、害虫防除活性成分とし
て、特開2000−63329号公報に記載の化合物で
あり、該公報に記載の方法に準じて製造することができ
る。
【0070】上記害虫防除成分保持体45に上記害虫防
除成分を保持させる方法としては、上記害虫防除成分保
持材45aに、上記害虫防除成分、または、上記害虫防
除成分および溶剤、色素、共力剤、フェノール系酸化防
止剤、イオウ系酸化防止剤、リン系酸化防止剤等の酸化
防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等を含有する害虫防除
成分含有のコンポジション(composition) を、含浸、塗
布、印刷、混練する方法の他、上記害虫防除成分または
害虫防除成分含有のコンポジションを固化、成形する方
法等、種々の方法を採用することができる。
【0071】上記害虫防除成分保持体45に保持される
害虫防除成分の量は、その用途、使用状況、使用期間等
により変化し得るが、一般的には、0.001g以上、
10g以下、好ましくは0.01以上、5g以下、より
好ましくは0.1g以上、1g以下である。
【0072】上記フェノール系酸化防止剤としては、具
体的には、例えば、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチ
ルフェノール、2,4,6−トリ−t−ブチルフェノー
ル、2,6−ジ−t−ブチルフェノール、2−t−ブチ
ル−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−t−ブ
チル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル
−4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル
−4−イソブチルフェノール、2,6−ジシクロペンチ
ル−4−メチルフェノール、2−(α−メチルシクロヘ
キシル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジオ
クダデシル−4−メチルフェノール、2,4,6−トリ
シクロヘキシルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−
4−メトキシメチルフェノール、2,6−ジ−ノニル−
4−メチルフェノール、2,4−ジメチル−6−(1’
−メチルウンデシル−1’−イル)フェノール、2,4
−ジメチル−6−(1’−メチルヘプタデシル−1’−
イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メ
チルトリデシル−1’−イル)フェノールおよびそれら
の混合物等のアルキル化モノフェノール;2,4−ジオ
クチルチオメチル−6−t−ブチルフェノール、2,4
−ジオクチルチオメチル−6−メチルフェノール、2,
4−ジオクチルチオメチル−6−エチルフェノール、
2,6−ジドデシルチオメチル−4−ノニルフェノール
およびそれらの混合物等のアルキルチオメチルフェノー
ル;2,6−ジ−t−ブチル−4−メトキシフェノー
ル、2,5−ジ−t−ブチルヒドロキノン、2,5−ジ
−t−アミルヒドロキノン、2,6−ジフェニル−4−
オクタデシルオキシフェノール、2,6−ジ−t−ブチ
ルヒドロキノン、2,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシアニソール、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル ステアレート、ビス(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル) アジペートおよび
それらの混合物等のヒドロキノンおよびアルキル化ヒド
ロキノン;α−トコフェロール、β−トコフェロール、
γ−トコフェロール、δ−トコフェロールおよびそれら
の混合物等のトコフェロール;2,2’−チオビス(6
−t−ブチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−
メチル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−チオ
ビス(4−オクチルフェノール)、4,4’−チオビス
(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4’
−チオビス(2−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、4,4’−チオビス(3,6−ジ−t−アミルフ
ェノール)、4,4’−(2,6−ジメチル−4−ヒド
ロキシフェニル)ジスルフィド等のヒドロキシル化チオ
ジフェニルエーテル;2,2’−メチレンビス(4−メ
チル−6−t−ブチルフェノール)、2,2’−メチレ
ンビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)、
2,2’−メチレンビス[4−メチル−6−(α−メチ
ルシクロヘキシル)フェノール]、2,2’−メチレン
ビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、
2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−ノニルフェ
ノール)、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−t−
ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4,
6−ジ−t−ブチルフェノール)、2,2’−エチリデ
ンビス(4−イソブチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、2,2’−メチレンビス[6−(α−メチルベン
ジル)−4−ノニルフェノール]、2,2’−メチレン
ビス[6−(α,α−ジメチルベンジル)−4−ノニル
フェノール]、4,4’−メチレンビス(6−t−ブチ
ル−2−メチルフェノール)、4,4’−メチレンビス
(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,4’−ブ
チリデンビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル)、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロ
ヘキサン、1,1−ビス(5−t−ブチル−4−ヒドロ
キシ−2−メチルフェニル)ブタン、2,6−ビス(3
−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)
−4−メチルフェノール、1,1,3−トリス(5−t
−ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタ
ン、1,1−ビス(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−
2−メチルフェニル)−3−n−ドデシルメルカプトブ
タン、エチレングリコール ビス[3,3−ビス(3’
−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)ブチレー
ト]、ビス(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メ
チルフェニル)ジシクロペンタジエン、ビス[2−
(3’−t−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチル
ベンジル)−6−t−ブチル−4−メチルフェニル]テ
レフタレート、1,1−ビス(3,5−ジメチル−2−
ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(5−t−ブチル−4−ヒドロキシ−2−
メチルフェニル)−4−n−ドデシルメルカプトブタ
ン、1,1,5,5−テトラ(5−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシ−2−メチルフェニル)ペンタン、2−t−ブ
チル−6−(3’−t−ブチル−5’−メチル−2’−
ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェニル アクリレ
ート、2,4−ジ−t−ペンチル−6−[1−(2−ヒ
ドロキシ−3,5−ジ−t−ペンチルフェニル)エチ
ル]フェニル アクリレートおよびそれらの混合物等の
アルキリデンビスフェノールおよびその誘導体;3,
5,3’,5’−テトラ−t−ブチル−4,4’−ジヒ
ドロキシジベンジルエーテル、オクタデシル−4−ヒド
ロキシ−3,5−ジメチルベンジルメルカプトアセテー
ト、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)アミン、ビス(4−t−ブチル−3−ヒドロ
キシ−2,6−ジメチルベンジル)ジチオテレフタレー
ト、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)スルフィド、イソオクチル−3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシベンジルメルカプトアセテート
およびそれらの混合物等のO−ベンジル誘導体、N−ベ
ンジル誘導体およびS−ベンジル誘導体;ジオクタデシ
ル−2,2−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒド
ロキシベンジル)マロネート、ジオクタデシル−2−
(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルベンジ
ル)マロネート、ジドデシルメルカプトエチル−2,2
−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)マロネート、ビス[4−(1,1,3,3−テト
ラメチルブチル)フェニル]−2,2−ビス(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート
およびそれらの混合物等のヒドロキシベンジル化マロネ
ート誘導体;1,3,5−トリメチル−2,4,6−ト
リス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)ベンゼン、1,4−ビス(3,5−ジ−t−ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)−2,3,5,6−テトラ
メチルベンゼン、2,4,6−トリス(3,5−t−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)フェノールおよびそれ
らの混合物等の芳香族ヒドロキシベンジル誘導体;2,
4−ビス(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ
−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−ト
リアジン、2−n−オクチルチオ−4,6−ビス(4−
ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,
3,5−トリアジン、2−n−オクチルチオ−4,6−
ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェノ
キシ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−フェノキシ)−1,
3,5−トリアジン、トリス(4−t−ブチル−3−ヒ
ドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレー
ト、トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)イソシアヌレート、2,4,6−トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルエ
チル)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプ
ロピル)−1,3,5−トリアジン、トリス(3,5−
ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシベンジル)イソシア
ヌレート、トリス[2−(3’,5’−ジ−t−ブチル
−4’−ヒドロキシシンナモイルオキシ)エチル]イソ
シアヌレートおよびそれらの混合物等のトリアジン誘導
体;ジメチル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シベンジルホスホネート、ジエチル−3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオク
タデシル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジルホスホネート、ジオクタデシル−5−t−ブチル
−4−ヒドロキシ−3−メチルベンジルホスホネート、
3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホス
ホン酸モノエステルのカルシウム塩およびそれらの混合
物等のベンジルホスホネート誘導体;4−ヒドロキシラ
ウリル酸アニリド、4−ヒドロキシステアリン酸アニリ
ド、オクチル−N−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)カルバネートおよびそれらの混合物
等のアシルアミノフェノール誘導体;β−(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸
と、例えばメタノール、エタノール、オクタノール、オ
クタデカノール、エチレングリコール、1,3−プロパ
ンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサ
ンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルグ
リコール、ジエチレングリコール、チオエチレングリコ
ール、スピログリコール、トリエチレングリコール、ペ
ンタエリスリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソ
シアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オ
キサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデ
カノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロー
ルプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−
2,6,7−トリオキサビシクロ[2,2,2]オクタ
ンおよびそれらの混合物等の一価アルコールまたは多価
アルコールとのエステル;β−(5−t−ブチル−4−
ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸と、例
えばメタノール、エタノール、オクタノール、オクタデ
カノール、エチレングリコール、1,3−プロパンジオ
ール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、ジエチレングリコール、チオエチレングリコール、
スピログリコール、トリエチレングリコール、ペンタエ
リスリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌ
レート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミ
ド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノー
ル、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロ
パン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,
7−トリオキサビシクロ[2,2,2]オクタンおよび
それらの混合物等の一価アルコールまたは多価アルコー
ルとのエステル;β−(3,5−ジシクロヘキシル−4
−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸と、例えばメタノ
ール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、
エチレングリコール、1,3−プロパンジオール、1,
4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,
9−ノナンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチ
レングリコール、チオエチレングリコール、スピログリ
コール、トリエチレングリコール、ペンタエリスリトー
ル、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、
N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−
チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリ
メチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4
−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリ
オキサビシクロ[2,2,2]オクタンおよびそれらの
混合物等の一価アルコールまたは多価アルコールとのエ
ステル;3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル酢酸と、例えばメタノール、エタノール、オクタノ
ール、オクタデカノール、エチレングリコール、1,3
−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、ジエチレングリコール、チオエチレ
ングリコール、スピログリコール、トリエチレングリコ
ール、ペンタエリスリトール、トリス(ヒドロキシエチ
ル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエ
チル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チア
ペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリ
メチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホス
ファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2,2,2]
オクタンおよびそれらの混合物等の一価アルコールまた
は多価アルコールとのエステル;N,N’−ビス[3−
(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオニル]ヒドラジン、N,N’−ビス[3
−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオニル]ヘキサメチレンジアミン、N,
N’−ビス[3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’
−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]トリメチレンジ
アミンおよびそれらの混合物等のβ−(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のア
ミド;等が挙げられるが、特に限定されるものではな
い。これらフェノール系酸化防止剤はそれぞれ単独で用
いてもよいし、2種以上を適宜混合して用いてもよい。
【0073】また、上記イオウ系酸化防止剤としては、
具体的には、例えば、ジラウリル3,3’−チオジプロ
ピオネート、トリデシル 3,3’−チオジプロピオネ
ート、ジミリスチル 3,3’−チオジプロピオネー
ト、ジステアリル 3,3’−チオジプロピオネート、
ラウリル ステアリル 3,3’−チオジプロピオネー
ト、ネオペンタンテトライルテトラキス(3−ラウリル
チオプロピオネート)等が挙げられるが、特に限定され
るものではない。これらイオウ系酸化防止剤はそれぞれ
単独で用いてもよいし、2種以上を適宜混合して用いて
もよい。
【0074】上記リン系酸化防止剤としては、具体的に
は、例えば、トリフェニルホスファイト、トリス(ノニ
ルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−t−
ブチルフェニル)ホスファイト、トリラウリルホスファ
イト、トリオクタデシルホスファイト、ジステアリル
ペンタエリスリトール ジホスファイト、ジイソデシル
ペンタエリスリトール ジホスファイト、ビス(2,
4−ジ−t−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール
ジホスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチル−6−
メチルフェニル)ペンタエリスリトール ジホスファイ
ト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニ
ル)ペンタエリスリトール ジホスファイト、ビス
(2,4,6−トリ−t−ブチルフェニル)ペンタエリ
スリトールジホスファイト、トリステアリルソルビトー
ルトリホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−t−ブ
チルフェニル)−4,4’−ジフェニレンジホスホナイ
ト、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−t−ブチル
フェニル)−2−エチルヘキシル ホスファイト、2,
2’−エチリデンビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニ
ル) フルオロ ホスファイト、ビス(2,4−ジ−t
−ブチル−6−メチルフェニル) エチル ホスファイ
ト、ビス(2,4−ジ−t−ブチル−6−メチルフェニ
ル) メチル ホスファイト、2−(2,4,6−トリ
−t−ブチルフェニル)−5−エチル−5−ブチル−
1,3,2−オキサホスホリナン、2,2’,2’’−
ニトリロ[トリエチル−トリス(3,3’,5,5’−
テトラ−t−ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’
−ジイル) ホスファイト]およびそれらの混合物等が
挙げられるが、特に限定されるものではない。これらリ
ン系酸化防止剤はそれぞれ単独で用いてもよいし、2種
以上を適宜混合して用いてもよい。
【0075】また、上記紫外線吸収剤としては、具体的
には、例えば、フェニル サリシレート、4−t−ブチ
ルフェニル サリシレート、2,4−ジ−t−ブチルフ
ェニル 3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキ
シベンゾエート、4−t−オクチルフェニル サリシレ
ート、ビス(4−t−ブチルベンゾイル)レゾルシノー
ル、ベンゾイルレゾルシノール、ヘシサデシル 3’,
5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシベンゾエー
ト、オクタデシル 3’,5’−ジ−t−ブチル−4’
−ヒドロキシベンゾエート、2−メチル−4,6−ジ−
t−ブチルフェニル 3’,5’−ジ−t−ブチル−
4’−ヒドロキシベンゾエートおよびそれらの混合物等
のサリシレート誘導体;2,4−ジヒドロキシベンゾフ
ェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、
2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノ
ン、ビス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メト
キシフェニル)メタン、2,2’,4,4’−テトラヒ
ドロキシベンゾフェノンおよびそれらの混合物等の2−
ヒドロキシベンゾフェノン誘導体;2−(2−ヒドロキ
シ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(3’,5’−ジ−t−ブチル−2’−ヒドロキシフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(5’−t−ブチル−
2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(3−t−ブチル−2−ヒドロ
キシ−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリア
ゾール、2−(3’−s−ブチル−2’−ヒドロキシ−
5’−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2’−ヒドロキシ−4’−オクチルオキシフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ−t−アミ
ル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−[2’−ヒドロキシ−3’,5’−ビス(α,α−
ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾ
ール、2−[(3’−t−ブチル−2’−ヒドロキシフ
ェニル)−5’−(2−オクチルオキシカルボニルエチ
ル)フェニル]−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
[3’−t−ブチル−5’−[2−(2−エチルヘキシ
ルオキシ)カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシフェ
ニル]−5−クロロベンゾトリアゾール、2−[3’−
t−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシ
カルボニルエチル)フェニル]−5−クロロベンゾトリ
アゾール、2−[3’−t−ブチル−2’−ヒドロキシ
−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル]
ベンゾトリアゾール、2−[3’−t−ブチル−2’−
ヒドロキシ−5−(2−オクチルオキシカルボニルエチ
ル)フェニル]ベンゾトリアゾール、2−[3’−t−
ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−[2−(2−エチル
ヘキシルオキシ)カルボニルエチル]フェニル]ベンゾ
トリアゾール、2−[2−ヒドロキシ−3−(3,4,
5,6−テトラヒドロフタルイミドメチル)−5−メチ
ルフェニル]ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−
t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベ
ンゾトリアゾール、2−(3’−ドデシル−2’−ヒド
ロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールお
よび2−[3’−t−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’
−(2−イソオクチルオキシカルボニルエチル)フェニ
ル]ベンゾトリアゾールの混合物、2,2’−メチレン
ビス[6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−
4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノー
ル]、2,2’−メチレンビス[4−t−ブチル−6−
(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノー
ル]、ポリ(3〜11)(エチレングリコール)と2−
[3’−t−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−
メトキシカルボニルエチル)フェニル]ベンゾトリアゾ
ールとの縮合物、ポリ(3〜11)(エチレングリコー
ル)とメチル 3−[3−(2H−ベンゾトリアゾール
−2−イル)−5−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル]プロピオネートとの縮合物、2−エチルヘキシル
3−[3−t−ブチル−5−(5−クロロ−2H−ベン
ゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニ
ル]プロピオネート、オクチル 3−[3−t−ブチル
−5−(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−
イル)−4−ヒドロキシフェニル]プロピオネート、メ
チル 3−[3−t−ブチル−5−(5−クロロ−2H
−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフ
ェニル]プロピオネート、3−[3−t−ブチル−5−
(5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)
−4−ヒドロキシフェニル]プロピオン酸およびそれら
の混合物等の2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾ
トリアゾール;等が挙げられるが、特に限定されるもの
ではない。これら紫外線吸収剤はそれぞれ単独で用いて
もよいし、2種以上を適宜混合して用いてもよい。
【0076】さらに、上記光安定剤としては、具体的に
は、例えば、エチル α−シアノ−β,β−ジフェニル
アクリレート、イソオクチル α−シアノ−β,β−ジ
フェニルアクリレート、メチル α−カルボメトキシシ
ンナメート、メチル α−シアノ−β−メチル−p−メ
トキシシンナメート、ブチル α−シアノ−β−メチル
−p−メトキシシンナメート、メチル α−カルボメト
キシ−p−メトキシシンナメートおよびN−(β−カル
ボメトキシ−β−シアノビニル)−2−メチルインドリ
ンおよびそれらの混合物等のアクリレート系光安定剤;
2,2’−チオビス−[4−(1,1,3,3−テトラ
メチルブチル)フェノール]のニッケル錯体、ニッケル
ジブチルジチオカルバメート、モノアルキルエステルの
ニッケル塩、ケトキシムのニッケル錯体およびそれらの
混合物等のニッケル系光安定剤;4,4’−ジオクチル
オキシオキサニリド、2,2’−ジエトキシオキサニリ
ド、2,2’−ジオクチルオキシ−5,5’−ジ−t−
ブチルアニリド、2,2’−ジドデシルオキシ−5,
5’−ジ−t−ブチルアニリド、2−エトキシ−2’−
エチルオキサニリド、N,N’−ビス(3−ジメチルア
ミノプロピル)オキサミド、2−エトキシ−5−t−ブ
チル−2’−エトキシアニリド、2−エトキシ−5,
4’−ジ−t−ブチル−2’−エチルオキサニリドおよ
びそれらの混合物等のオキサミド系光安定剤;2,4,
6−トリス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェ
ニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキ
シ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス
(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−
ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリ
アジン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピル
オキシフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)
−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4
−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(4−メチ
ルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒ
ドロキシ−4−ドデシルオキシフェニル)−4,6−ビ
ス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリア
ジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−
3−ブチルオキシプロポキシ)フェニル]−4,6−ビ
ス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリア
ジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−
3−オクチルオキシプロポキシ)フェニル]−4,6−
ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリ
アジンおよびそれらの混合物等の2−(2−ヒドロキシ
フェニル)−1,3,5−トリアジン系光安定剤;等が
挙げられるが、特に限定されるものではない。
【0077】また、上記液体保持体46としては、上述
したように、インジケータ部2から該液体保持体46に
供給される常温揮散性の液体としての50%留出温度が
160℃〜320℃の溶剤からなる液体5を大気中に揮
散可能に保持することができるものであればよいが、終
点管理が容易でかつ途中中断可能な構成として、上記イ
ンジケータ部2から該液体保持体46に供給される50
%留出温度が160℃〜320℃の溶剤からなる液体5
を吸液できるものであることが好ましく、また、該液体
保持体46を通過する気流により、該液体保持体46に
保持されている50%留出温度が160℃〜320℃の
溶剤からなる液体5を適度に揮散させ得るものであるこ
とが好ましい。
【0078】このため、上記液体保持体46に用いられ
る液体保持材46aとしては、上記インジケータ部2か
ら該液体保持体46に供給される50%留出温度が16
0℃〜320℃の溶剤からなる液体5を吸液でき、該液
体保持材46aを通過する気流により、該液体保持材4
6aに保持されている液体を適度に揮散させ得るもので
あることが好ましい。
【0079】上記液体保持体46に用いられる液体保持
材46aの具体例としては、例えば、フェルト、木綿、
布、パルプ、紙、多孔質樹脂(発泡ポリプロピレン、発
泡ウレタン等)、不織布、石綿、多孔質セラミック、合
成繊維(ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポ
リエチレン等)、天然繊維(羊毛、絹、綿、麻等)、無
機繊維(グラスファイバー等)、無機質成型物、および
これらの成型品等が挙げられるが、特に限定されるもの
ではない。
【0080】上記液体保持材46aは、液体揮散面46
bを構成するために、体積当たりの表面積が大きいこと
が好ましい。また、上記液体保持材46aは、通気性が
大きいことが好ましい。このため、上記液体保持材46
aとしては、例えば、ネット状もしくはハニカム状の素
材を用いることが好ましい。さらに、ネット状もしくは
ハニカム状の素材を積み重ねたり、必要に応じて、適
宜、折り畳んだり、その一部分を貼り合わせたりして、
該液体保持材46aの体積に対する表面積の拡大を図る
こともできる。
【0081】また、上記液体保持体46には、インジケ
ータ部2に延びる突出部46dが設けられ、上記液体保
持材46aは、この突出部46dを形成するように設け
られている。上記図3および図4(a)に示す液体保持
体46においては、揮散性物質保持材固定部材としての
上枠43および下枠44の形状に合わせて液体保持材4
6aが、上記突出部46dにも張架された構成を有して
いる。このように上記液体保持体46に突出部46dが
設けられている場合、前記揮散性物質保持体47には、
図4(b)に二点鎖線で示すように、上記突出部46d
を支持する支持部が設けられていてもよい。なお、該支
持部が上記突出部46dにおける液体保持材46aへの
50%留出温度が160℃〜320℃の溶剤からなる液
体5の供給を妨げない構成を有していることは言うまで
もない。
【0082】また、上記インジケータ部2は、図1およ
び図2に示すように、上記揮散性物質保持体40におけ
る液体保持体46に供給する50%留出温度が160℃
〜320℃の溶剤からなる液体5を収容するためのボト
ル3(液体収容手段、液体収容容器)と、該ボトル3に
収容されている50%留出温度が160℃〜320℃の
溶剤からなる液体5を上記液体保持体46に供給する液
体供給手段(液体供給機構)としての中芯4とを備えて
いる。
【0083】上記インジケータ部2は、該中芯4を、該
中芯4の一部がボトル3の上部に設けられた開口部3a
から突出するように上記ボトル3内に垂下し、該中芯4
を上記液体保持体46の突出部46dにおける液体保持
材46aに接触させることにより、該中芯4を通じて上
記ボトル3に収容されている50%留出温度が160℃
〜320℃の溶剤からなる液体5を上記揮散性物質保持
体40に連続的に供給することで、上記ボトル3内に収
容されている50%留出温度が160℃〜320℃の溶
剤からなる液体5の残量をもって、上記害虫防除器本体
1のチャンバ20内に収容されている揮散性物質保持体
40における害虫防除成分保持体45に保持されている
害虫防除成分(活性成分)の残量を表示するようになっ
ている。
【0084】主には、上記害虫防除成分とその害虫防除
成分量との組み合わせ、並びに、上記ボトル3に収容さ
れる50%留出温度が160℃〜320℃の溶剤からな
る液体5とその使用量との組み合わせのうち少なくとも
一方の組み合わせに応じて、上記害虫防除成分とその害
虫防除成分量、上記ボトル3に収容される50%留出温
度が160℃〜320℃の溶剤からなる液体5とその使
用量、上記害虫防除成分保持体45の害虫防除成分揮散
面45bと液体保持体46の液体揮散面46bとの表面
積の比率、上記害虫防除成分保持体45の材質、上記液
体保持体46の材質の組み合わせが設定(決定)されて
いる。
【0085】該設定は、例えば、上記害虫防除成分の種
類とその害虫防除成分量、上記ボトル3に収容される5
0%留出温度が160℃〜320℃の溶剤からなる液体
5の種類とその使用量、上記害虫防除成分保持体45の
害虫防除成分揮散面45bと液体保持体46の液体揮散
面46bとの表面積の比率、上記害虫防除成分保持体4
5の材質、上記液体保持体46の材質を変動要素とし、
これら変動要素を適宜調節することにより行われる。
【0086】また、上記害虫防除成分保持体45の害虫
防除成分揮散面45bと液体保持体46の液体揮散面4
6bとは、共に、害虫防除器本体1のチャンバ20内に
収容され、同じ空間内にて、同一の気流発生器23で作
られる気流の影響を受ける。つまり、上記害虫防除成分
保持体45の害虫防除成分揮散面45bと液体保持体4
6の液体揮散面46bとは、同じ揮散環境下に置かれて
いる。
【0087】このため、インジケータ機能を担う上記ボ
トル3内に収容されている50%留出温度が160℃〜
320℃の溶剤からなる液体5の揮散と上記揮散性物質
保持体40における害虫防除成分保持体45に保持され
ている害虫防除成分の揮散とは互いに相関関係を有して
いる。そこで、上記ボトル3に収容された50%留出温
度が160℃〜320℃の溶剤からなる液体5を上記揮
散性物質保持体40における液体保持体46に供給する
ことで、上記害虫防除成分保持体45に保持されている
害虫防除成分の残量(減少)を目視により把握すること
が可能である。
【0088】上記インジケータ部2において用いられる
ボトル3は、50%留出温度が160℃〜320℃の溶
剤からなる液体5を収納する空間を備え、収容する50
%留出温度が160℃〜320℃の溶剤からなる液体5
が一定期間、例えば一年以上漏れ出さないものであれば
よく、特に限定されないが、好ましくは、液量が外観か
ら把握できる透明あるいは半透明の材質からなることが
好ましい。これにより、上記ボトル3をインジケータ
(インジケータ手段)として利用することができるの
で、上記害虫防除器を安価に製造することができると共
に、該ボトル3内の50%留出温度が160℃〜320
℃の溶剤からなる液体5の残量、ひいては、害虫防除成
分保持体45に保持されている害虫防除成分の残量の確
認を、極めて容易に行なうことができる。
【0089】このような材質としては、例えば、ポリ塩
化ビニル、ポリエチレンテレフタラート、ポリアクリロ
ニトリル、ポリエチレン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体またはこれらの複合材料等の合成樹脂、ガラス等が
用いられるが、特に限定されるものではない。
【0090】また、上記ボトル3には、中芯4を固定す
ると共に、ボトル3内の50%留出温度が160℃〜3
20℃の溶剤からなる液体5が揮散しないようにボトル
3の開口部3aを塞ぐ芯押さえ6が設けられている。
【0091】上記中芯4としては、上記ボトル3に収容
されている50%留出温度が160℃〜320℃の溶剤
からなる液体5を吸液し、上記液体保持体46の液体揮
散面46bに供給することができるものであれば、その
材質は特に限定されるものではない。
【0092】上記中芯4の具体例としては、例えば、フ
ェルト;木綿;布;パルプ;紙;発泡ポリプロピレンや
発泡ウレタン等の多孔質樹脂;不織布;石綿;多孔質セ
ラミック;合成繊維ナイロン、ポリエステル、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン等の合成繊維;羊毛、絹、綿、麻
等の天然繊維;グラスファイバー等の無機繊維;無機質
成型物;およびこれらの成型品等の吸液体が挙げられ
る。
【0093】本発明において用いられる50%留出温度
が160℃〜320℃の溶剤からなる液体5にインジケ
ータとしての機能のみを付与する場合には、例えば、ナ
フテン、イソパラフィン、ノルマルパラフィン等の炭化
水素、エステル、アルコール、エーテル等の50%留出
温度が160℃〜320℃の溶剤またはその混合物が用
いられ、抗菌作用、抗黴作用、消臭作用、芳香作用等の
複合機能を付与する場合には、50%留出温度が160
℃〜320℃の溶剤に抗菌剤、抗黴剤、消臭剤、香料等
が含有される液体が用いられる。尚、本発明において5
0%流出温度とは、JIS K 2254に記載の方法
により常圧蒸留を行った場合に得られる値である。
【0094】50%留出温度が160℃〜320℃の溶
剤としては、具体的には、例えば、以下のものが挙げら
れる。
【0095】炭化水素としては、例えば、デカン(50
%留出温度 約174℃)、ウンデカン(50%留出温
度 約196℃)、ドデカン(50%留出温度 約21
6℃)、トリデカン(50%留出温度 約235℃)、
テトラデカン(50%留出温度 約253℃)、ペンタ
デカン(50%留出温度 約270℃)等のノルマルパ
ラフィン、N−15H(日鉱石油株式会社、50%留出
温度 約266℃)、N−10(日鉱石油株式会社、5
0%留出温度 約170℃)、N−11(日鉱石油株式
会社、50%留出温度 約191℃)、N−12(日鉱
石油株式会社、50%留出温度 約209℃)、N−1
3(日鉱石油株式会社、50%留出温度約227℃)、
N−14(日鉱石油株式会社、50%留出温度 約24
7℃)、SH−NP(日鉱石油株式会社、50%留出温
度 約255℃)、YH−NP(日鉱石油株式会社、5
0%留出温度 約232℃)、ノルパー12(エクソン
モービル化学有限会社、50%留出温度 約200
℃)、ノルパー13(エクソンモービル化学有限会社、
50%留出温度 約231℃)、ノルパー15(エクソ
ンモービル化学有限会社、50%留出温度 約261
℃)、0号ソルベントL(日本石油化学株式会社、50
%留出温度 約194℃)、0号ソルベントM(日本石
油化学株式会社、50%留出温度 約226℃)、0号
ソルベントH(日本石油化学株式会社、50%留出温度
約250℃)等のノルマルパラフィン系溶剤、IPソ
ルベント1620(出光石油化学株式会社、50%留出
温度 約180℃)、IPソルベント2028(出光石
油化学株式会社、50%留出温度約233℃)、IPソ
ルベント2835(出光石油化学株式会社、50%留出
温度 約316℃)、アイソパーG(エクソンモービル
化学有限会社、50%留出温度 約164℃)、アイソ
パーH(エクソンモービル化学有限会社、50%留出温
度 約182℃)、アイソパーL(エクソンモービル化
学有限会社、50%留出温度 約194℃)、アイソパ
ーM(エクソンモービル化学有限会社、50%留出温度
約234℃)、メルベイユ20(昭和シェル石油株式
会社、50%留出温度 約167℃、メルベイユ30
(昭和シェル石油株式会社、50%留出温度 約187
℃、メルベイユ40(昭和シェル石油株式会社、50%
留出温度約229℃)、ネオチオゾール(中央化成株式
会社、50%留出温度 約220℃)等のイソパラフィ
ン系溶剤、日石アイソゾール300(日本石油化学株式
会社、50%留出温度 約182℃)、日石アイソゾー
ル400(日本石油化学株式会社、50%留出温度 約
235℃)、AFソルベント4(日本石油化学株式会
社、50%留出温度 約252℃)、AFソルベント5
(日本石油化学株式会社、50%留出温度 約289
℃)、AFソルベント6(日本石油化学株式会社、50
%留出温度 約307℃)、AFソルベント7(日本石
油化学株式会社、50%留出温度 約270℃)、日石
ナフテゾールL(日本石油化学株式会社、50%留出温
度 約183℃)、日石ナフテゾールM(日本石油化学
株式会社、50%留出温度 約218℃)、日石ナフテ
ゾールH(日本石油化学株式会社、50%留出温度 約
252℃)、テクリーンN―16(日本石油化学株式会
社、50%留出温度 約177℃)、テクリーンN―2
0(日本石油化学株式会社、50%留出温度 約206
℃)、テクリーンN―22(日本石油化学株式会社、5
0%留出温度 約230℃)、チオテック(中央化成株
式会社、50%留出温度 約289℃)、エクソールD
40(エクソンモービル化学有限会社、50%留出温度
約165℃)、エクソールD80(エクソンモービル
化学有限会社、50%留出温度 約218℃)、エクソ
ールD110(エクソンモービル化学有限会社、50%
留出温度 約252℃)、エクソールD130(エクソ
ンモービル化学有限会社、50%留出温度 約289
℃)等のナフテンおよび他のパラフィンからなる溶剤等
が挙げられる。
【0096】エステルとしては、例えば、エナント酸メ
チル(50%留出温度 約174℃)、カプリル酸メチ
ル(50%留出温度 約193℃)、ペラルゴン酸メチ
ル(50%留出温度 約220℃)、カプロン酸エチル
(50%留出温度 約167℃)エナント酸エチル(5
0%留出温度 約189℃)、カプリル酸エチル(50
%留出温度 約209℃)、ペラルゴン酸エチル(50
%留出温度 約218℃)、酪酸ヘキシル(50%留出
温度 約208℃)、酪酸ヘプチル(50%留出温度
約226℃)等が挙げられる。
【0097】アルコールとしては、例えば、1−ヘプタ
ノール(50%留出温度 約176℃)、1−オクタノ
ール(50%留出温度 約195℃)、2−オクタノー
ル(50%留出温度 約180℃)、2−エチル−1−
ヘキサノール(50%留出温度 約181℃)、1−ノ
ナノール(50%留出温度 約213℃)、2−ノナノ
ール(50%留出温度 約198℃)、3−ノナノール
(50%留出温度 約195、1−デカノール(50%
留出温度 約231℃)、2−デカノール(50%留出
温度 約217℃)、1−ウンデカノール(50%留出
温度 約247℃)、2−ウンデカノール(50%留出
温度 約235℃)、1−ドデカノール(50%留出温
度 約263℃)、2−ドデカノール(50%留出温度
約251℃)、1−トリデカノール(50%留出温度
約278℃)、2−トリデカノール(50%留出温度
約267℃)、1−テトラデカノール(50%留出温
度約292℃)、2−テトラデカノール(50%留出温
度 約282℃)、1−ペンタデカノール(50%留出
温度 約306℃)、2−ペンタデカノール(50%留
出温度 約296℃)、2−ヘキサデカノール(50%
留出温度 約310℃)等の1価アルコール;
【0098】エチレングリコール50%留出温度 約1
98℃)、ジエチレングリコール(50%留出温度 約
244℃)、トリエチレングリコール(50%留出温度
約278℃)、1,3−ブチレングリコール(50%
留出温度 約208℃)、プロピレングリコール(50
%留出温度 約188℃)、ジプロピレングリコール
(50%留出温度 約232℃)、ヘキシレングリコー
ル(50%留出温度 約198℃)等の2価アルコー
ル;
【0099】グリセリン(50%留出温度 約290
℃)等の3価アルコールが挙げられる。
【0100】エーテルとしては、例えば、エチレングリ
コールモノブチルエーテル(50%留出温度 約171
℃)、エチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエ
ーテル(50%留出温度 約228℃)、エチレングリ
コールジブチルエーテル(50%留出温度 約203
℃)、ジエチレングリコールモノメチルエーテル(50
%留出温度 約194℃)、ジエチレングリコールモノ
エチルエーテル(50%留出温度 約202℃)、ジエ
チレングリコールモノブチルエーテル(50%留出温度
約230℃)、ジエチレングリコールジエチルエーテ
ル(50%留出温度 約189℃)、ジエチレングリコ
ールジブチルエーテル(50%留出温度約255℃)、
プロピレングリコールモノブチルエーテル(50%留出
温度 約171℃)、ジプロピレングリコールモノメチ
ルエーテル(50%留出温度 約190℃)、ジプロピ
レングリコールモノエチルエーテル(50%留出温度
約198℃)、ジプロピレングリコールモノブチルエー
テル(50%留出温度 約229℃)、エチレングリコ
ールブチルエーテルアセテート(50%留出温度約19
2℃)、エチレングリコールフェニルエーテルアセテー
ト(50%留出温度 約260℃)、ジエチレングリコ
ールブチルエーテルアセテート(50%留出温度 約2
46℃)等が挙げられる。
【0101】本発明において用いられ得る香料として
は、具体的には、例えば以下のものが挙げられる。
【0102】天然香料としては、じゃ香、霊猫香、竜延
香などの動物性香料;アビエス油、アジョクン油、アル
モンド油、アンゲリカルート油、ページル油、ペルガモ
ット油、パーチ油、ボアバローズ油、カヤブチ油、ガナ
ンガ油、カプシカム油、キャラウエー油、カルダモン
油、カシア油、セロリー油、シンナモン油、シトロネラ
油、コニャック油、コリアンダー油、キュペブ油、クミ
ン油、樟脳油、ジル油、エストゴラン油、ユーカリ油、
フェンネル油、ガーリック油、ジンジャー油、グレープ
フルーツ油、ホップ油、ジュニパーペリー油、ローレル
リーフ油、レモン油、レモングラス油、ロページ油、メ
ース油、ナツメグ油、マンダリン油、タンゼリン油、カ
ラシ油、はつか油、燈花油、玉ねぎ油、こしょう油、オ
レンジ油、セイジ油、スターアニス油、テレピン油、ウ
ォームウッド油、ワニラ豆エキストラクト、アップル
油、ストロベリー油、ローズマリー油、ウイキョウ油、
アニス油、ペパーミント油、ローズ油、パルマローサ
油、クローブ油、パインニードル油、イランイラン油、
サイプレス油、ヒノキ油、タイム油、オレガノ油、ペリ
ラ油、クミン油、パチョリー油、ヒソップ油などの植物
性香料を含む。
【0103】人造香料は合成又は抽出香料であり、それ
らは例えばピネン、リモネンなどの炭化水素類;リナロ
ール、ゲラニオール、シトロネロール、メントール、ボ
ルネオール、ベンジルアルコール、アニスアルコール、
β−フェニルエチルアルコールなどのアルコール類;ア
ネトール、オイゲノールなどのフェノール類;n−ブチ
ルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、ヘキシルアルデ
ヒド、ヘプチルアルデヒド、n−ノニルアルデヒド、ノ
ナジエナール、シトラール、シトロネラール、ベンズア
ルデヒド、シンナミックアルデヒド、ヘリオトロピン、
ワニリンなどのアルデヒド類;メチルアミルケトン、メ
チルノニルケトン、ジアセチル、アセチルプロピオニ
ル、アセチルブチリル、カルボン、メントン、樟脳、ア
セトフェノン、p−メチルアセトフェノン、イオノンな
どのケトン類;アミルブチロラクトン、メチルフェニル
グリシド酸エチル、γ−ノニルラクトン、クマリン、シ
ネオールなどのラクトン又はオキシド類;メチルフォー
メート、イソプロピルフォーメート、リナリールフォー
メート、エチルアセテート、オクチルアセテート、メン
チルアセテート、ベンジルアセテート、シンナミルアセ
テート、プロピオン酸ブチル、酢酸イソアミル、イソ酪
酸イソプロピル、イソ吉草酸グラニル、カプロン酸アリ
ル、ヘプチル酸ブチル、カプリル酸オクチル、ヘプチン
カルボン酸メチル、ペラハゴン酸エチル、オクチンカル
ボン酸メチル、カプリン酸イソアシル、ラウリン酸メチ
ル、ミリスチン酸エチル、安息香酸エチル、安息香酸ベ
ンジル、フェニル酢酸メチル、フェニル酢酸ブチル、桂
皮酸メチル、桂皮酸シンナミル、サルチル酸メチル、ア
ニス酸エチル、アンスラニル酸メチル、エチルピルベー
ト、エチルα−ブチルブチレートなどのエステル類など
を含む。
【0104】本発明において用いられ得る抗菌、抗黴剤
としては、具体的には、例えば以下のものが挙げられ
る。
【0105】抗菌、抗黴剤としては、フェナール、チモ
ール、オイゲノール、イソオイゲノール、ゲラニオー
ル、シトロネロール、リナルール、テルピネオール、メ
ントール、シトラール、シトネラール、シンナミックア
ルデヒド、1−カルヴォン、1,8−シネオール、アネ
トール、サフロール、ローズ油、ジャスミン油、パチョ
ウリオイル、セダウッドオイル。医薬用、アロマテラピ
ール用、アロマセラピール用などに用いられる、精油
(はっか、ユーカリ、レモン、ベルベナ、シトロネラ、
カヤブテ、サルビヤ、タイム、クローブ、ローズマリ
ー、ヒソップ、ベージル、ジャスミン、カモミル、ネロ
リ、ベリラ、マジョラム、ローレル、ジュニパーベリ
ー、ナッツメグ、ジンジャー、ベルガモット、オレン
ジ、ラベンダー、ペパーミント、樟脳、シナモン、メー
ス、せいようにんじんぼく、アルテミジア、カンファ
ー、ラベンダー、クラリセージ、ローズ、ブチグレン
等)、エキス(オニオン、ガーリック等)、蟻酸、酢
酸、蟻酸エチル、蟻酸プロピル、酢酸エステル(エチ
ル、プロピル、ブチル、ヘプチル、ノニル、メンチル、
イソメンチル等)、亜硝酸アミル、トリメチルシクロヘ
キサノール、アリルサルファイド、ノニルアルコール、
デシルアルコール、フェニルエチルアルコール、炭酸メ
チル、炭酸エチル、よもぎ油、ローズマリー油、ユーカ
リ油、ミル油、フェニル酢酸エステル、グアヤコール、
インドール、クレゾール、チオフェノール、p−ジクロ
ロベンゼン、p−メチルキノリン、イソキノリン、ピリ
ジン、有機アミン類、メルカプタン、アンモニア、硫化
水素、カルボン、エストラゴール、エレモール、シネオ
ール、ヒドロキシシトロネラール、ペパーミント油、ア
プシンス油、サンダルウッド油、コスタス油、ラブダナ
ム油、アンバー、ムスク、シトロネラール、ボルネオー
ル、リナロール、ネロール、ロジノール、グルタルアル
デヒド、テトラクロロイソフタロニトリル、パラヒドロ
キシ安息香酸エステル、ソルビン酸、3−ヨード−2−
プロパルギルブチルカーバメート、N−フルオロジクロ
ロメチルチオフタルイミド、ヘキサミン、2−メチル−
4−イソチアゾリン−3−オン、1,2−ベンズイソチ
アゾロン、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチ
ルスルフォニル)ピリジン、塩化ベンザルコニウム、バ
イナジン、アリルイソチアシアネート、N−ジメチル−
N−フェニル−N’−(フルオロジクロロメチル)チオ
スルファミド、チアベンダゾール、デヒドロ酢酸、ソル
ビン酸カリ、ヒノキチオール、ビオゾール、チオスルフ
ァト銀錯体、バイナジン、塩酸クロロヘキシディン等な
どである。
【0106】本発明において用いられ得る消臭剤として
は、具体的には、例えば4−ヒドロキシ−6−メチル−
3−(4−メチル−2−ペンテノイル)−2−ピロン、
4−ヒドロキシ−6−メチル−3−(2−ヘキセノイ
ル)−2−ピロン、4−ヒドロキシ−6−メチル−3−
(4,4,4−トリフルオロ−2−ブテノイル)−2−
ピロン、4−ヒドロキシ−6−メチル−3−(3−メチ
ル−2−ブテノイル)−2−ピロン、4−ヒドロキシ−
6−メチル−3−(2−ペンテノイル)−2−ピロン等
のピロン化合物、デヒドロ酢酸等が挙げられる。
【0107】50%留出温度が160℃〜320℃の溶
剤からなる液体5中に香料が含まれる場合、その量は、
用途、使用状況、使用期間等により変化し得るが、一般
的には0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜3重
量%である。
【0108】50%留出温度が160℃〜320℃の溶
剤からなる液体5中に抗菌、抗黴剤が含まれる場合、そ
の量は、用途、使用状況、使用期間等により変化し得る
が、一般的には0.1〜20重量%、好ましくは0.5
〜10重量%である。
【0109】50%留出温度が160℃〜320℃の溶
剤からなる液体5中に消臭剤が含まれる場合、その量
は、用途、使用状況、使用期間等により変化し得るが、
一般的には0.1〜20重量%、好ましくは0.5〜1
0重量%である。
【0110】また、上記ボトル3を透明もしくは半透明
の材質にて形成することにより上記50%留出温度が1
60℃〜320℃の溶剤からなる液体5の残量を直接目
視確認する場合、上記50%留出温度が160℃〜32
0℃の溶剤からなる液体5に、該液体5に溶解する色素
等を含有させておいても構わない。
【0111】上記50%留出温度が160℃〜320℃
の溶剤からなる液体5に、必要に応じて上述した各種成
分を含有させることにより、上記インジケータ部2に、
インジケータとしての機能と、薬剤保持部としての2つ
の機能を持たせることができ、前記害虫防除成分よりも
高揮散性(高揮発性)または低揮散性(低揮発性)の薬
剤あるいは固体の薬剤であっても、前記害虫防除剤との
複合化を図ることができる。
【0112】この結果、予め香料等の低沸点の薬剤を害
虫防除剤と共に含浸させておいた場合、その沸点の違い
から、害虫防除剤の失効前に薬剤が全て揮散してしまう
という問題点をも克服し、前記害虫防除成分と上記薬剤
との薬効切れの時間を容易かつ正確に合わせることがで
きる。このため、上記害虫防除器に、消臭作用や抗菌作
用、芳香作用等、ユーザのニーズに合わせた種々の複合
機能を付与することができ、また、その活性成分の失効
までの有効期間も、任意に設定することができる。
【0113】上記液体に含有される薬剤としては、上記
害虫防除成分保持体45に保持されている害虫防除成分
より揮散性の高い薬剤を使用することが効率的である
が、前記したように上記害虫防除成分の種類とその害虫
防除成分量、上記ボトル3に収容される50%留出温度
が160℃〜320℃の溶剤からなる液体の種類とその
使用量、上記害虫防除成分保持体45の害虫防除成分揮
散面45bと液体保持体46の液体揮散面46bとの表
面積の比率、上記害虫防除成分保持体45の材質、上記
液体保持体46の材質等を適宜変更することにより、上
記害虫防除成分保持体45に保持されている害虫防除成
分より低揮散性(低揮発性)の薬剤を使用することもで
きる。
【0114】上記ボトル3内に収容される50%留出温
度が160℃〜320℃の溶剤からなる液体5の液量は
任意に設定することができるが、望ましくは、上記害虫
防除成分保持体45に保持されている害虫防除成分の害
虫防除効果が有効でなくなった時点、つまり、薬効切れ
となった時点で、もしくは、薬効切れとなる直前に、上
記ボトル3内の液体が消失するかあるいは極少量になっ
ていることが好ましく、薬効切れとなった時点で上記ボ
トル3内の液体が消失するかあるいは極少量になってい
ることがより好ましい。
【0115】上記害虫防除器を使用すれば、上記ボトル
3内に収容される50%留出温度が160℃〜320℃
の溶剤からなる液体5の揮散量と上記害虫防除成分の揮
散量とが関連するように設定することができ、終点管理
並びに揮散量の制御が容易であることから、上記ボトル
3内に収容される50%留出温度が160℃〜320℃
の溶剤からなる液体5の消失点と上記害虫防除成分の失
効点とを任意に設定することができる。
【0116】上記中芯4により吸液された上記の50%
留出温度が160℃〜320℃の溶剤からなる液体5
は、図2、図3および図6に示すように該中芯4を上記
液体保持体46の突出部46dにおける液体保持材46
aに接触させることにより、該中芯4を通じて上記液体
保持体46の液体揮散面46bに供給される。
【0117】この場合、上記中芯4に軟性の素材を使用
する場合、上記中芯4を上記液体保持材46aに適度に
ねじ込み、歪まないように、図6に示すように、上記中
芯4の周囲、例えば、芯押さえ6に、ストッパー機構と
してリブ7(突起部)を形成し、該リブ7を上記液体保
持体46の下枠44に当接させることにより上記液体保
持体46を支持することが望ましい。上記ボトル3に
は、上記液体保持体46を中芯4との接触部に導くと共
に上記液体保持体46を上記中芯4が上記液体保持材4
6aに当接するように支持する支持壁8および上記液体
保持体46を定位置に支持するストッパー機構としての
固定壁9が設けられている。
【0118】また、上記中芯4を上記液体保持材46a
に接触させる際には、上記液体保持体46における上記
液体保持材46aと中芯4との接触部上に、押さえゴム
10を載置することにより、上記接触部を固定するよう
になっている。
【0119】なお、上記接触部を固定する方法として
は、上記押さえゴム10の載置に限定されるものではな
い。
【0120】また、図2に示す害虫防除器では、上記ボ
トル3を害虫防除器本体1に隣接して設け、該ボトル3
内の液体を、上記液体保持体46に設けられた突出部4
6dに接触させることにより上記液体保持体46の液体
揮散面46bに供給する構成としたが、上記ボトル3内
の液体の供給方法は、これに限定されるものではない。
例えば図7(a)に示すように、液体保持体46を、揮
散性物質保持体40の中央に形成し、該液体保持体46
の裏面側に、ボトル3を配置し、該液体保持体46にお
ける液体保持材46aの裏面側に中芯4を接触させる構
成としてもよい。上記ボトル3を害虫防除器本体1に隣
接して設けることにより、害虫防除器の高さを抑えるこ
とができる。一方、上記ボトル3を液体保持体46の裏
面側に設けることにより、害虫防除器の幅を小さくして
スリム化を図ることができる。上記ボトル3の位置は、
使用用途や使用環境等に応じて適宜設定すればよく、特
に限定されるものではない。
【0121】また、上記揮散性物質保持体40の形状も
特に限定されるものではなく、前記図4(a)、図7
(a)に示すように円形状を有していてもよく、図7
(b)に示すように四角形状を有していてもよい。ま
た、上記揮散性物質保持体40における液体保持体46
の形状も特に限定されるものではなく、図4(a)に示
すように三角形状でもよく、図7(b)に示すように四
角形状でもよく、図7(a)・図7(c)に示すように
円形状でもよい。また、上記突出部46dは、ボトル3
の位置に応じて設ければよく、上記揮散性物質保持体4
0における液体保持体46の位置も、ボトル3の位置に
応じて、図4(a)並びに図7(b)・図7(c)に示
すように上記揮散性物質保持体40端部に設けられてい
てもよく、図7(a)に示すように、上記揮散性物質保
持体40の中央部に設けられていてもよく、これら揮散
性物質保持体40、害虫防除成分保持体45、液体保持
体46の形状やその配置は、特に限定されない。また、
図4(a)、図5および図7(b)・図7(c)では、
上記突出部46dにおける上記中芯4との接触部が膨ら
んでいる構成としたが、該突出部46dは、必ずしも上
記中芯4との接触部が膨らんでいる必要はない。
【0122】また、上記液体保持材46aへの上記50
%留出温度が160℃〜320℃の溶剤からなる液体5
の液体供給機構(液体供給手段)としては、上記ボトル
3内の液体を吸液する吸液体を上記中芯4として用いた
吸液供給機構が、簡素かつ安価でしかも連続して一定の
液体量を上記液体保持体46に供給することができるこ
とから好適に用いられるが、上記液体供給機構として
は、これに限定されるものではなく、上記ボトル3内に
収容されている50%留出温度が160℃〜320℃の
溶剤からなる液体5を上記液体保持体46の液体揮散面
46bに供給することができさえすればよい。
【0123】例えば、図8(a)・図8(b)に示すよ
うに、上記ボトル3が、開口部3aを下側にして保持さ
れ、上記液体供給機構が、ボトル3内に、例えば押圧に
より移動可能に収容され、ボトル3の開口部3aを塞ぐ
蓋材としてのボール51と、上記ボール51を押し上げ
てボトル3の開口部3aを開口させる蓋材移動部材52
と、上記蓋材移動部材52により開口された開口部3a
から排出される50%留出温度が160℃〜320℃の
溶剤からなる液体5を吸液して上記液体保持材46aに
該50%留出温度が160℃〜320℃の溶剤からなる
液体5を供給する吸液体53とを備えた構成としてもよ
い。
【0124】この場合、図8(a)に示すように電源非
投入時において上記開口部3aを塞ぐボール51を、図
8(b)に示すように例えば電源投入に連動して上記蓋
材移動部材52を駆動して押し込むことにより、上記開
口部3aを塞いでいたボール51が持ち上がって、開口
部3aとボール51との間に隙間ができる。そこで、こ
の隙間から重力で下に流れ出る50%留出温度が160
℃〜320℃の溶剤からなる液体5を吸液体53により
集め、該吸液体53を上記液体保持材46aに接触させ
ることにより、上記液体保持材46aに、ボトル3内に
収容されている50%留出温度が160℃〜320℃の
溶剤からなる液体5を供給することができる。この場
合、上記50%留出温度が160℃〜320℃の溶剤か
らなる液体5並びに害虫防除成分が、その揮散に気流発
生器23を必要とする場合、上記電源投入に連動して上
記蓋材移動部材52の駆動と気流発生器23の駆動とが
同期して(例えば同時に)行われる。なお、上記開口部
3aを塞ぐ蓋材としては、上記ボール51に限定される
ものではない。例えば、上記蓋材移動部材52の駆動に
より弁が開閉する構成としてもよい。
【0125】また、上記液体保持材46aへの上記50
%留出温度が160℃〜320℃の溶剤からなる液体5
の液体供給機構(液体供給手段)としては、例えば、図
9(a)・図9(b)に示すように、該液体供給機構
が、上記ボトル3が、開口部3aを下にして保持され、
上記液体供給機構が、ボトル3内に、例えば押圧により
移動可能に収容され、ボトル3の開口部3aを塞ぐ蓋材
としてのボール51と、上記ボトル3を、開口部3aを
下側にして保持すると共に、上記ボトル3を、上記ボー
ル51が上記液体保持材46aに押圧されるように下降
させる、図示しない液体収容手段移動部材とを備えた構
成としてもよい。
【0126】この場合、図9(a)に示すように電源非
投入時において上記開口部3aを塞ぐボール51の先端
を、図9(b)に示すように例えば電源投入に連動して
上記液体収容手段移動部材を駆動して上記ボトル3を駆
動して上記液体保持材46aに押圧させることにより、
該ボール51が僅かに浮き上がり、浮き上がったボール
51と上記開口部3aとの間に生じた隙間から上記ボト
ル3内に収容された50%留出温度が160℃〜320
℃の溶剤からなる液体5が流れ出ることで、上記液体保
持材46aに、ボトル3内に収容されている50%留出
温度が160℃〜320℃の溶剤からなる液体5を供給
することができる。なお、この場合にも、上記50%留
出温度が160℃〜320℃の溶剤からなる液体5並び
に害虫防除成分が、その揮散に気流発生器23を必要と
する場合、上記電源投入に連動して上記液体収容手段移
動部材の駆動と気流発生器23の駆動とが同期して行わ
れる。
【0127】また、上記ボトル3内の50%留出温度が
160℃〜320℃の溶剤からなる液体5の残量を確認
する方法としては、上述したように、ボトル3を透明も
しくは半透明の素材で形成することにより、ボトル3内
の50%留出温度が160℃〜320℃の溶剤からなる
液体5の残量を直接目視確認する方法が最も簡素かつ安
価で確実な方法であるが、その他の確認方法として、例
えば図10(a)・図10(b)に示すように、上記ボ
トル3を、例えば湯沸かしポットのように、不透明な容
器61と、該容器61に沿って立設されると共に、該容
器61の底部に接続された、透明もしくは半透明のパイ
プ62(インジケータ)とが設けられた構成とし、該パ
イプ62の正面から見ると、該パイプ62内の50%留
出温度が160℃〜320℃の溶剤からなる液体5の残
量が目視可能であり、これにより、ボトル3内の50%
留出温度が160℃〜320℃の溶剤からなる液体5の
残量を目視確認する方法を用いてもよい。
【0128】なお、上記ボトル3内に収容された50%
留出温度が160℃〜320℃の溶剤からなる液体5を
液体保持体46に供給する液体供給手段としては、例え
ば、前記した中芯4を使用し、該中芯4の一部が上記容
器61の上部に設けられた図示しない開口部から突出す
るように上記容器61内に垂下し、該中芯4を上記液体
保持材46aに接触させる構成としてもよく、例えば図
示しないポンプを用いて連続的に上記容器61から50
%留出温度が160℃〜320℃の溶剤からなる液体5
を上記液体保持材46aに供給する構成としてもよい。
【0129】また、その他の方法として、例えば自動車
のガソリン残量を示すメータ等のように、上記ボトル3
内の50%留出温度が160℃〜320℃の溶剤からな
る液体5の残量を計量し、メータにて該計量結果を示す
図示しない計量・表示装置(インジケータ手段)を用い
て上記ボトル3内の50%留出温度が160℃〜320
℃の溶剤からなる液体5の残量を目視確認可能とする方
法を用いてもよい。
【0130】さらに、上記ボトル3内に、図示しないセ
ンサを設置し、50%留出温度が160℃〜320℃の
溶剤からなる液体5に浸漬した該センサが50%留出温
度が160℃〜320℃の溶剤からなる液体5の残量に
よって露出し、電気伝導度が変化することで、ランプを
点灯あるいは段階的点灯表示もしくは点滅を行うような
検知・表示機構(インジケータ手段)を設ける構成とし
てもよい。
【0131】上記インジケータ手段としては、上記ボト
ル3内に収容する50%留出温度が160℃〜320℃
の溶剤からなる液体5の含有成分やその他の条件によっ
て、適宜最適な方法を採用することができる。
【0132】また、図2に示す害虫防除器では、揮散性
物質保持体40の設置位置を、気流発生器23の排気
側、つまり、上記害虫防除器本体1に設けられた排気孔
としての通気孔11a側としたが、上記揮散性物質保持
体40の設置位置と気流発生器23の設置位置との関係
は、これに限定されるものではなく、図11に示すよう
に、揮散性物質保持体40を、上記気流発生器23の吸
気側に設置し、上記揮散性物質保持体40に向かって送
風することにより、上記揮散性物質保持体40に風を吹
きつけて通過させる構成としてもよい。
【0133】また、図12に示すように、上記揮散性物
質保持体40に対し、回転翼23aのみを上記気流発生
器23の排気側に配置し、モータ23bは上記気流発生
器23の吸気側に配置する構成としてもよい。逆に、図
示はしないが、上記揮散性物質保持体40に対し、回転
翼23aのみを上記気流発生器23の吸気側に配置し、
モータ23bを上記気流発生器23の排気側に配置する
構成としてもよい。
【0134】つまり、上記気流発生器23の配置として
は、上記揮散性物質保持体40に対し、回転翼23aも
モータ23bも上記気流発生器23の排気側に配置する
か、あるいは、回転翼23aのみを上記気流発生器23
の排気側に配置し、モータ23bは上記気流発生器23
の吸気側に配置することにより、上記揮散性物質保持体
40から揮散される揮散成分を上記気流発生器23によ
り吸い込んで排気するものであってもよく、上記揮散性
物質保持体40に対し、回転翼23aもモータ23bも
上記気流発生器23の吸気側に配置するか、あるいは、
回転翼23aのみを上記気流発生器23の吸気側に配置
し、モータ23bは上記気流発生器23の排気側に配置
することにより、上記揮散性物質保持体40に風を吹き
付けて該揮散性物質保持体40から揮散される揮散成分
を排気するものであってもよい。
【0135】上記揮散性物質保持体40に保持されてい
る揮散性物質、すなわち、害虫防除成分や50%留出温
度が160℃〜320℃の溶剤からなる液体5の揮散効
率の点からは、上記揮散性物質保持体40から揮散され
る揮散成分を上記気流発生器23により吸い込んで排気
する、乱流を発生しない吸気型の配置を行うことがより
好ましい。
【0136】上記回転翼23aとモータ23bとを上記
揮散性物質保持体40を挟んで対向する位置に設置する
場合、上記揮散性物質保持体40の形状としては、例え
ば、図12に示すように、例えばその中央に支持軸23
cが貫通する貫通孔40aを形成し、上記支持軸23c
の上から上記揮散性物質保持体40を差し込み、その上
に、回転翼23aを差し込むことができる形状とすれば
よい。また、上記揮散性物質保持体40に、図示しない
切り込みを設け、該切り込みを上記支持軸23cに差し
込むことができる形状としてもよい。上記揮散性物質保
持体40は、上記貫通孔40aに上記支持軸23cを嵌
合させるか、あるいは、上記支持軸23cに上記揮散性
物質保持体40を係合させることで、任意の位置に設置
することが可能である。
【0137】また、上記揮散性物質保持体40は、上記
図12に示すように、放射状に、複数の領域を形成し、
その任意の複数の領域を害虫防除成分保持部(害虫防除
成分保持体45)として使用し、残る任意の領域を、液
体保持部(液体保持体46)として使用する構成として
もよい。
【0138】本実施の形態において、上記気流発生器2
3によって発生される気流の速度、すなわち、上記揮散
性物質保持体40を通過する気流の速度は、害虫防除成
分保持体45に保持されている害虫防除成分が、十分な
効果を発揮することができる量、揮散するのに十分な速
度であれば特に限定されるものではないが、通常は、害
虫防除成分の種類にもよるが、0.01m/s以上、1
0m/s以下の範囲内、好ましくは0.1m/s以上、
10m/s以下の範囲内である。
【0139】上記害虫防除成分や50%留出温度が16
0℃〜320℃の溶剤からなる液体5の揮散量は、これ
ら害虫防除成分や50%留出温度が160℃〜320℃
の溶剤からなる液体5の種類、害虫防除成分保持体45
における害虫防除成分揮散面45bの面積や材質(すな
わち、害虫防除成分保持材45aの材質)、液体保持体
46における液体揮散面46bの面積や材質(すなわ
ち、液体保持材46aの材質)、気流発生器23の風量
等により、適宜コントロールすることが可能である。
【0140】また、上記図2〜図5、図7(a)〜図7
(c)、図11、図12においては、上記害虫防除成分
保持体45と液体保持体46とが同一平面に配置されて
いる例を示したが、本実施の形態にかかる害虫防除器に
使用される揮散性物質保持体40としては、2種類の揮
散面を有し、一方の揮散面が上記害虫防除成分を保持可
能に設けられ、他方の揮散面が、上記50%留出温度が
160℃〜320℃の溶剤からなる液体5を保持可能に
設けられてさえいればよく、図13に示すように、上記
害虫防除成分保持体45と液体保持体46とが、例えば
上下に分離して設けられている構成としてもよい。
【0141】この場合、風下に上記液体保持体46を配
置すると、害虫防除成分保持体45に保持されている害
虫防除成分がチャンバ20から外部に揮散、排気され難
いことから、風上、すなわち、気流発生器23設置側に
液体保持体46を配置し、風下、すなわち、排気孔とな
る通気孔11a側に、上記害虫防除成分保持体45を配
置することが望ましい。
【0142】図13に示す害虫防除器では、上記液体保
持体46が受台21の張り出し部21a上に配置され、
害虫防除成分保持体45が、蓋体22に設けられた支持
枠22b上に、各々独立して配置された構成について示
したが、上記害虫防除成分保持体45および液体保持体
46の支持機構としては、上記構成に限定されるもので
はなく、例えば、上記液体保持体46と害虫防除成分保
持体45とが、支柱等の支持機構を用いて、互いの揮散
面同士、つまり、液体揮散面46bと害虫防除成分揮散
面45bとが接触しないように接続(一体化)されて支
持されている構成としてもよい。
【0143】また、上記害虫防除成分保持体45と液体
保持体46とを、互いに分離して配置する場合、図14
に示すように、上記害虫防除成分保持体45と液体保持
体46との間に、気流発生器23を配置する構成として
もよい。
【0144】この場合にも、上記害虫防除成分保持体4
5と液体保持体46とは、同じタイミングで気流発生器
23の気流を受けるため、互いに相関関係が生じる。こ
のため、この場合にも、前記した各種条件を調節するこ
とにより、上記害虫防除成分および50%留出温度が1
60℃〜320℃の溶剤からなる液体5の終点(消失)
管理、制御を行うことができ、上記害虫防除成分保持体
45に保持されている害虫防除成分の残量(減少)を、
上記50%留出温度が160℃〜320℃の溶剤からな
る液体5の残量にて目視確認することが可能である。
【0145】また、上記図2並びに図11〜図14で
は、同一のチャンバ20内に害虫防除成分保持体45と
液体保持体46とを収容すると共に、該チャンバ20内
に、該チャンバ20内において気流を発生させる気流発
生器23を設けた構成としたが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、上記害虫防除成分保持体45と液体
保持体46とを各々別々のチャンバ内に収容し、上記害
虫防除成分保持体45に対する通風と上記液体保持体4
6に対する通風とを同じタイミングで行う構成としても
よい。すなわち、上記害虫防除成分保持体45を収容す
るチャンバと上記液体保持体46を収容するチャンバ内
に各々別々に気流発生器を設置し、これら気流発生器の
駆動を同期させる構成としてもよい。この場合にも、上
記害虫防除成分保持体45と液体保持体46とは、同時
に気流発生器23の気流を受けるため、互いに相関関係
が生じる。上記構成を採用すれば、気流発生器を駆動す
るモータへの負担を軽減し、長期使用型の害虫防除器を
提供することができる。
【0146】但し、上記害虫防除成分保持体45と液体
保持体46との相関性を高めるためには、上記害虫防除
成分保持体45と液体保持体46とは、同一のチャンバ
20内に収容されると共に、上記気流発生器23から等
距離に形成されることが好ましく、このためには、上記
害虫防除成分保持体45と液体保持体46とが同一平面
内に形成されていることがより好ましい。また、上記の
構成とすることで、安価かつ簡素な構成とすることがで
きる。
【0147】また、本実施の形態では、例えば図2に示
すように、上記揮散性物質保持体40が、その揮散性物
質揮散面41が水平になるように配置されている構成に
ついて図示したが、上記揮散性物質保持体40の配置
は、これに限定されるものではなく、上記揮散性物質保
持体40が、その揮散性物質揮散面41が、重力方向に
対して平行、すなわち、例えば、上記揮散性物質揮散面
41が、上記害虫防除器本体1の周壁12に平行に配置
されている構成としてもよい。
【0148】また、害虫防除成分保持体45は、図14
に示すように、蓋体22の天壁22aの内壁と例えば前
記した支持枠22bとで支持される構成としてもよく、
この場合、上記害虫防除成分保持体45は、前記したよ
うな揮散性物質保持材固定部材(上枠43、下枠44)
を必ずしも必要としない。なお、図14では、害虫防除
成分保持体45のみが上記蓋体22に設けられた構成と
したが、例えば図14において、揮散性物質保持体40
全体が、蓋体22に設けられた構成としてもよい。
【0149】また、本実施の形態では、上記害虫防除器
の気流発生器23が電池31により駆動される構成につ
いて説明したが、上記電池収容部30として用いられる
空間に、電池31の代わりに、コード類を収容し、商用
電源を用いて気流発生器23等を駆動する構成としても
構わない。なお、電池31を用いることにより、設置場
所の制約を受けることがなく、また、小型化することで
携帯させることも可能であり、利便性を向上させること
ができる。また、電池収容部30は、図2等に示される
ようにチャンバ20の下に設ける必要は必ずしもなく、
その設置位置は、任意に設定することができる。
【0150】また、図1に示す害虫防除器では、排気孔
となる通気孔11aの形状を格子状とし、通気孔11b
をスリット状としたが、これら通気孔11a・11bの
形状はこれに限定されるものではなく、任意の形状とす
ることができる。
【0151】本実施の形態にかかる上記害虫防除器によ
り防除し得る代表的な害虫としては、具体的には、例え
ば、各種の有害昆虫、ダニ類等の節足動物等を挙げるこ
とができる。中でも、飛翔性害虫、例えばアカイエカ、
コガタアカイエカ等のイエカ類、ネッタイシマカ、ヒト
スジシマカ等のヤブカ類、シナハマダラカ等のハマダラ
カ類、ユスリカ類、イエバエ、オオイエバエ、ヒメイエ
バエ等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ショウ
ジョウバエ類、チョウバエ類、ノミバエ類、アブ類、ブ
ユ類、サシバエ類、ヌカカ類等の双し目害虫;及び衣料
害虫ヒメカツオブシムシ、ヒメマルカツオブシムシ、ハ
ラジロカツオブシムシ等のカツオブシムシ類、イガ、コ
イガ等の鱗し目害虫(幼虫)が挙げられる。
【0152】本実施の形態によれば、上記各害虫防除器
を使用することにより、優れた害虫防除効果が得られる
とともに、害虫防除成分の減少および終点を確実に確認
することができる。
【0153】なお、上記害虫防除器は、上記揮散性物質
保持体40に保持されている害虫防除成分の薬効切れに
際し、揮散性物質保持手段としての上記揮散性物質保持
体40あるいは揮散性物質保持材42を交換することに
より、再使用可能な構成とすることができる。
【0154】この場合、例えば、均一規格の揮散性物質
保持体を使用し、上記揮散性物質保持体40に保持され
る害虫防除成分の種類並びに上記揮散性物質保持体40
における害虫防除成分揮散面45bと液体揮散面46b
との比率に応じて、上記ボトル3内に収容される50%
留出温度が160℃〜320℃の溶剤からなる液体5の
液量を、該50%留出温度が160℃〜320℃の溶剤
からなる液体5の成分(沸点、揮散性(揮発性)等)に
基づいて50%留出温度が160℃〜320℃の溶剤か
らなる液体5の成分毎に各々設定することにより、均一
規格の揮散性物質保持体を使用し、消耗品としての揮散
性物質保持体やそれに保持される揮散性物質、および、
液体供給手段(例えば前記中芯4)、50%留出温度が
160℃〜320℃の溶剤からなる液体5が収容された
ボトル3あるいは上記50%留出温度が160℃〜32
0℃の溶剤からなる液体5等を交換すれば、例えば消耗
品の交換の度に、該交換に伴って、例えば別の香気成分
が配合された液体が収容されたボトル3を購入者がその
都度インジケータとして任意に選択することができる
等、種々の使用方法、使用用途があり、しかも、消耗品
を交換しても正確なインジケータ機能を有する害虫防除
器およびそれに用いる揮散性物質保持体を提供すること
ができる。
【0155】以下に、上記ボトル3内に収容される50
%留出温度が160℃〜320℃の溶剤からなる液体5
の液体量を決定する方法の一例を説明するが、上記液体
量を決定する方法は、以下に示す方法に限定されるもの
ではない。
【0156】例えば、まず最初に、ボトル3に印をつけ
る等の方法により、ボトル3内の液面の高さを把握す
る。次に本実施の形態にかかる上記害虫防除器を駆動
し、経時的に害虫防除活性試験または害虫防除成分の単
位時間当たりの揮散量測定試験を行う。そして、害虫防
除活性または害虫防除成分の単位時間当たりの揮散量が
目標とする値よりも低下した時点の、上記ボトル3内の
液面の高さを把握し、最初の液面の高さ、すなわち、上
記害虫防除器駆動前のボトル3内の液面の高さと、害虫
防除活性または害虫防除成分の単位時間当たりの揮散量
低下時の液面の高さとから、消費された液体量を計算
し、この計算された液量を、上記害虫防除活性試験また
は害虫防除成分の単位時間当たりの揮散量測定試験に供
した50%留出温度が160℃〜320℃の溶剤からな
る液体5の液体量とする。該方法によれば、上記ボトル
3内に収容される50%留出温度が160℃〜320℃
の溶剤からなる液体5の液体量を変動値(変数)として
終点制御を行うことができる。
【0157】以下、実施例により、上記液体量を決定す
る方法についてさらに詳細に説明するが、本発明はこれ
により何ら限定されるものではない。
【0158】先ず、図3に示すような揮散性物質保持体
の害虫防除成分保持材45a(直径5.5cm、厚さ
0.2cmのナイロン(商標;ポリアミド系合成高分子
化合物)製メッシュ、株式会社サンワ福岡製)に、2,
3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベン
ジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/
8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラー
ト200mgを塗布して均一に含有させ、試験用の揮散
性物質保持体40を作製した。なお、液体保持材46a
にも上記害虫防除成分保持材45aと同じナイロン製メ
ッシュを使用した。上記害虫防除成分保持材45aに対
する液体保持材46aの表面積の比率は1/5とした。
【0159】さらに、図1および図2に示すようなボト
ル3(高さ5.5cm、直径2.5cmのガラス製)内
に、50%留出温度が160℃〜320℃の溶剤からな
る液体5として、テトラデカン/ペンタデカン=6/4
(50%留出温度 253〜270℃程度)からなる溶
液15mlを入れ、上記試験用の揮散性物質保持体40
とともに、図14と同様の害虫防除器本体1に設置し、
試験用害虫防除器を作製した。ただし、図14に示す害
虫防除器とは異なり、電池31は使用せずに、交流電源
からとった電流を直流に変換して使用した。
【0160】中芯4としては、ポリエチレンおよびポリ
プロピレンからなるフェルト(長さ7.5cm、直径3
mm)を使用し、上記試験用害虫防除器のファン(気流
発生器23)を駆動させ、経時的に、害虫防除活性、並
びに、ボトル3中の底面からの液面の高さを測定した。
【0161】上記害虫防除活性の確認試験は、以下のよ
うに実施した。
【0162】先ず、高さ12cm、内径4cmのガラス
管にアカイエカ(Culex pipiens pallens) 雌成虫10匹
を入れ、両端を16メッシュのナイロン(商標;ポリア
ミド系合成高分子化合物)製のネットで閉じたものを2
本準備した。
【0163】次に、高さ80cm、直径20cmの試験
用シリンダーの上部に、直径方向、中心部分に巾7.8
cmの金属製の、上記ガラス管用の台座を渡した。この
台座には、シリンダーの中心より4cmの位置に、ガラ
ス管の内径と同じ直径4cmの穴が対称に2個開いてい
る。この台座にアカイエカ雌成虫を入れた上記ガラス管
を置き、試験用シリンダーの下からの気流がガラス管内
を通り抜ける状態とした。直径20cm、高さ30cm
の観察用の透明樹脂製円筒を試験用シリンダーの上部
に、両者の外径が重なるように設置した。
【0164】上記試験用シリンダーの底部に駆動中の上
記害虫防除器を設置し、経過時間毎に、ノックダウンし
たアカイエカ雌成虫数をカウントし、供試したアカイエ
カ雌成虫の50%がノックダウンする時間(KT50
値)を求めた。上記ガラス管を取り除き、さらに、ファ
ンの駆動を計測した。最初に発動を開始した時点から5
00時間後、600時間後、700時間後、および80
0時間後に新たなアカイエカを用いて同様の試験を行っ
た。この結果を表1に示す。
【0165】
【表1】
【0166】表1の結果より、試験用害虫防除器の効力
は駆動開始後700〜800時間で切れることがわか
る。また、駆動開始後700時間までに揮散したボトル
3内のテトラデカン/ペンタデカン=6/4からなる溶
液の量は、液面の高さより以下の式により求められる。
【0167】 (3.2−1.6)/3.2×15=7.5〔ml〕 よって、予めボトル3内に入れるテトラデカン/ペンタ
デカン=6/4からなる溶液の量を7.5mlとしてお
けば、試験用害虫防除器の駆動開始後700時間の時点
でボトル3内の液量はゼロになり、効力の終点とほぼ一
致する。
【0168】以上のように、本実施の形態にかかる害虫
防除器は、(1)第1および第2の揮散面を有し、第1
の揮散面が、常温揮散性の害虫防除成分を大気中に揮散
可能に保持し、第2の揮散面が、常温揮散性の液体を保
持可能であり、かつ、該液体を大気中に揮散可能に設け
られている揮散性物質保持体と、(2)上記揮散性物質
保持体における上記第2の揮散面に常温揮散性の液体を
供給する液体供給手段、上記液体供給手段により上記第
2の揮散面に供給される常温揮散性の液体を収容する液
体収容手段および常温揮散性の液体としての50%留出
温度が160℃〜320℃の溶剤からなる液体を備え、
上記第1の揮散面から揮散する害虫防除成分の揮散性物
質保持体中の残量を上記液体収容手段中の50%留出温
度が160℃〜320℃の溶剤からなる液体の残量で示
すインジケータ手段とを備えている構成である。
【0169】より具体的には、本実施の形態にかかる上
記害虫防除器は、(1)常温揮散性の害虫防除成分を大
気中に揮散可能に保持する害虫防除成分保持体と、
(2)常温揮散性の液体である50%留出温度が160
℃〜320℃の溶剤からなる液体を、該液体が大気中に
揮散可能に保持する液体保持体と、(3)上記液体保持
体に50%留出温度が160℃〜320℃の溶剤からな
る液体を供給する液体供給手段、上記液体供給手段によ
り上記液体保持体に供給される50%留出温度が160
℃〜320℃の溶剤からなる液体を収容する液体収容手
段および常温揮散性の液体としての50%留出温度が1
60℃〜320℃の溶剤からなる液体を備え、上記害虫
防除成分保持体から揮散する害虫防除成分の揮散性物質
保持体中の残量を上記液体収容手段中の50%留出温度
が160℃〜320℃の溶剤からなる液体の残量で示す
インジケータ手段とを備えている構成であり、該構成に
よれば、優れた害虫防除効果が得られるとともに、害虫
防除成分の減少および終点を確実に確認することができ
る。
【0170】上記害虫防除器は、上記害虫防除成分保持
体および液体保持体とを収納(収容)し、上記害虫防除
成分保持体および液体保持体より揮散する揮散成分を外
部に排気する害虫防除剤収納容器を備え、上記害虫防除
成分保持体および液体保持体は、上記同一の害虫防除剤
収納容器内に保持されていることが、両者の相関性を高
める上で好ましい。
【0171】また、上記害虫防除器は、好適には、上記
害虫防除成分および50%留出温度が160℃〜320
℃の溶剤からなる液体を揮散させるための気流を発生さ
せる気流発生手段をさらに備え、該気流発生手段が、上
記害虫防除剤収納容器内における上記害虫防除成分保持
体および液体保持体の収容部において気流を発生させる
ことが、上記害虫防除成分保持体と液体保持体との相関
性をさらに向上させる上で好ましい。
【0172】上記害虫防除器が上記害虫防除成分および
50%留出温度が160℃〜320℃の溶剤からなる液
体の揮散に供する気流を発生させる気流発生手段をさら
に備えていることで、上記害虫防除成分および液体の揮
散に気流を利用することができる。そして、上記気流発
生手段が、上記害虫防除成分および50%留出温度が1
60℃〜320℃の溶剤からなる液体の揮散に供する気
流を発生させることで、上記害虫防除成分の揮散と液体
の揮散との間の相関性が向上する。このため、上記害虫
防除成分および液体の終点(消失)管理、制御を容易に
行うことができる。
【0173】さらに、上記害虫防除器は、上記第1の揮
散面と第2の揮散面とが同一平面内に配置されているこ
とが好ましい。
【0174】上記の構成によれば、上記第1の揮散面と
第2の揮散面とが同一平面内に配置されていることで、
両者の相関性を向上させることができる。特に、上記害
虫防除成分および液体の揮散に気流を用いる場合、上記
第1の揮散面と第2の揮散面とが同一平面内に配置され
ていることで、上記第1の揮散面と第2の揮散面とを上
記気流発手段から容易に等距離に形成することができ、
両者の相関性をより一層向上させることができる。
【0175】また、上記害虫防除器は、上記液体収容手
段が、透明もしくは半透明の容器であることが好まし
い。
【0176】上記の構成によれば、上記液体収容手段を
直接、インジケータとして利用することができるので、
複雑な機構を必要とせず、上記害虫防除器を安価に製造
することができると共に、上記液体収容手段内の50%
留出温度が160℃〜320℃の溶剤からなる液体の残
量、つまり、害虫防除成分の残量の確認を、極めて容易
に行なうことができる。
【0177】さらに、上記害虫防除器は、上記害虫防除
成分がピレスロイド系化合物であることが好ましく、
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチル
ベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチル
シクロプロパンカルボキシラート、2,3,5,6−テ
トラフルオロ−4−メチルベンジル 3−(1−プロペ
ニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラ
ート、および2,3,5,6−テトラフルオロベンジル
3−(2,2−ジクロルエテニル)−2,2−ジメチ
ルシクロプロパンカルボキシラートから選ばれる少なく
とも一種の化合物であることがより好ましい。
【0178】上記の構成によれば、害虫防除活性、揮散
性に優れた害虫防除器を提供することができる。
【0179】上記害虫防除器は、上記害虫防除成分とそ
の害虫防除成分量、上記液体収容手段に収容される50
%留出温度が160℃〜320℃の溶剤からなる液体と
その使用量、上記第1の揮散面と第2の揮散面との表面
積の比率、上記第1の揮散面の材質、および上記第2の
揮散面の材質が、上記害虫防除成分の揮散量と上記液体
収容手段に収容される50%留出温度が160℃〜32
0℃の溶剤からなる液体の揮散量とが関連するように設
定されている。
【0180】上記の構成によれば、終点管理、揮散量の
制御が容易であり、正確で微妙な終点制御を行うことが
できる害虫防除器を提供することができる。
【0181】本実施の形態にかかる上記害虫防除器を用
いれば、同じ原理で30日用でも60日用でも、100
日用でも自在に設定することができ、また、微妙な終点
制御が可能であり、正確なインジケータ機能を付与する
ことができる。
【0182】さらに、本実施の形態にかかる揮散性物質
保持体は、上記害虫防除器に用いる揮散性物質保持体で
あって、第1および第2の揮散面を有し、第1の揮散面
が、常温揮散性の害虫防除成分を大気中に揮散可能に保
持し、第2の揮散面が、常温揮散性の液体を保持可能で
あり、かつ、該液体を大気中に揮散可能に設けられてい
る構成であり、上記第1の揮散面と第2の揮散面とが、
非接触状態にて同一平面内に形成されている構成とする
ために、揮散成分(揮散性物質)を揮散する揮散面を、
互いに非接触に2つに分割する仕切り部(分離帯)を備
えた構成を有している。
【0183】上記の構成によれば、害虫防除成分を保持
し、また、上記害虫防除器に、インジケータ機能を付与
し、害虫防除成分の減少および終点を確実に確認するた
めに供給される上記50%留出温度が160℃〜320
℃の溶剤からなる液体を保持することができると共に、
上記害虫防除器に優れた害虫防除効果を与える揮散性物
質保持体を提供することができる。また、上記第1の揮
散面と第2の揮散面とが同一平面内に形成されている構
成とすることで、上記第1の揮散面と第2の揮散面との
相関性、すなわち、上記害虫防除成分保持体と液体保持
体との相関性をさらに向上させることができる。また、
上記の構成によれば、2つの揮散面が各々別々に設けら
れていることで、上記50%留出温度が160℃〜32
0℃の溶剤からなる液体と害虫防除成分とが接触せず、
害虫防除成分の揮散性に優れ、最大限の害虫防除効果を
得ることができる害虫防除器を提供することができる。
【0184】上記揮散性物質保持体は、上記第1の揮散
面に、上述したピレスロイド系化合物を保持しているこ
とが、害虫防除活性、揮散性により優れた害虫防除器を
提供する上で好ましい。
【0185】
【発明の効果】本発明によれば、害虫防除成分の揮散が
阻害されることがなく、該害虫防除成分の害虫防除能を
最大限に発揮させることができると共に、終点管理並び
に揮散量の制御が容易であり、上記液体の消失点と上記
害虫防除成分の失効点とを任意かつ容易に設定すること
ができ、しかも、害虫防除成分の減少および終点を、目
視により容易かつ確実に確認することができる害虫防除
器を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる害虫防除器の構
成を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態にかかる害虫防除器の構
成を示す断面図である。
【図3】上記害虫防除器の要部の構成を示す平面図であ
る。
【図4】(a)は、上記害虫防除器における害虫防除成
分保持体および液体保持体の構成を示す平面図であり、
(b)は、(a)に示す害虫防除成分保持体および液体
保持体を支持する揮散性物質保持体支持枠の構成を示す
平面図である。
【図5】上記害虫防除器における害虫防除成分保持体お
よび液体保持体の他の構成を示す平面図である。
【図6】上記害虫防除器における液体保持体と中芯との
接触部の構成を示す断面図である。
【図7】(a)〜(c)は、上記害虫防除器における揮
散性物質保持体の形状の一例を示す平面図である。
【図8】(a)・(b)は上記害虫防除器における他の
液体供給機構の動作を示す説明図である。
【図9】(a)・(b)は上記害虫防除器におけるさら
に他の液体供給機構の動作を示す説明図である。
【図10】(a)は上記害虫防除器における他のボトル
の構成を示す断面図であり、(b)は(a)に示すボト
ルの構成を示す正面図である。
【図11】上記害虫防除器における気流発生器の他の配
置例を示す説明図である。
【図12】上記害虫防除器における気流発生器のさらに
他の配置例を示す説明図である。
【図13】上記害虫防除器における害虫防除成分保持体
および液体保持体の他の配置例を示す説明図である。
【図14】上記害虫防除器における害虫防除成分保持体
および液体保持体のさらに他の配置例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 害虫防除器本体 2 インジケータ部(インジケータ手段) 3 ボトル(液体収容手段、インジケータ手段) 4 中芯(液体供給手段) 5 50%留出温度が160℃〜320℃の溶剤から
なる液体 20 チャンバ 23 気流発生器(気流発生手段) 23a 回転翼 23b モータ 23c 支持軸 40 揮散性物質保持体 41 揮散性物質揮散面 42 揮散性物質保持材 45 害虫防除成分保持体 45a 害虫防除成分保持材 45b 害虫防除成分揮散面(第1の揮散面) 46 液体保持体 46a 液体保持材 46b 液体揮散面(第2の揮散面) 46d 突出部 47 揮散性物質保持体支持枠 49 突出部 51 ボール(液体供給手段) 52 蓋材移動部材(液体供給手段) 53 吸液体(液体供給手段) 61 容器 62 パイプ(インジケータ手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B121 AA12 AA16 CA02 CA17 CA19 CA22 CA29 CA43 CA44 CA46 CA51 CA59 CA60 CC02 CC03 CC04 CC22 CC31 EA01 EA21 FA01 FA13 4H011 AC02 AC06 BA01 BB15 BC01 BC03 BC06 DA13 DB04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(1)第1および第2の揮散面を有し、第
    1の揮散面が、常温揮散性の害虫防除成分を大気中に揮
    散可能に保持し、第2の揮散面が、常温揮散性の液体を
    保持可能であり、かつ、該液体を大気中に揮散可能に設
    けられている揮散性物質保持体と、 (2)該揮散性物質保持体における上記第2の揮散面に
    常温揮散性の液体を供給する液体供給手段、該液体供給
    手段により上記第2の揮散面に供給される常温揮散性の
    液体を収容する液体収容手段および、該常温揮散性の液
    体としての50%留出温度が160℃〜320℃の溶剤
    からなる液体を備え、上記第1の揮散面から揮散する害
    虫防除成分の揮散性物質保持体中の残量を該液体収容手
    段中の50%留出温度が160℃〜320℃の溶剤から
    なる液体の残量で示すインジケータ手段とを備えている
    ことを特徴とする害虫防除器。
  2. 【請求項2】上記害虫防除成分および50%留出温度が
    160℃〜320℃の溶剤からなる液体の揮散に供する
    気流を発生させる気流発生手段をさらに備えていること
    を特徴とする請求項1記載の害虫防除器。
  3. 【請求項3】上記第1の揮散面と第2の揮散面とが同一
    平面内に配置されていることを特徴とする請求項1また
    は2記載の害虫防除器。
  4. 【請求項4】上記液体収容手段が、透明もしくは半透明
    の容器であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1
    項に記載の害虫防除器。
  5. 【請求項5】上記害虫防除成分がピレスロイド系化合物
    であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記
    載の害虫防除器。
  6. 【請求項6】上記害虫防除成分が、2,3,5,6−テ
    トラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 3−(1
    −プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカル
    ボキシラート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−
    メチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジ
    メチルシクロプロパンカルボキシラート、および2,
    3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2,2−
    ジクロルエテニル)−2,2−ジメチルシクロプロパン
    カルボキシラートから選ばれる少なくとも一種の化合物
    であることを特徴とする請求項5記載の害虫防除器。
  7. 【請求項7】50%留出温度が160℃〜320℃の溶
    剤が、50%留出温度が160℃〜320℃の炭化水素
    であることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記
    載の害虫防除器。
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