JP2003264952A - 冗長電機、及び、冗長機械装置 - Google Patents

冗長電機、及び、冗長機械装置

Info

Publication number
JP2003264952A
JP2003264952A JP2002062526A JP2002062526A JP2003264952A JP 2003264952 A JP2003264952 A JP 2003264952A JP 2002062526 A JP2002062526 A JP 2002062526A JP 2002062526 A JP2002062526 A JP 2002062526A JP 2003264952 A JP2003264952 A JP 2003264952A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding structure
electric machine
path forming
magnetic path
redundant electric
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002062526A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Kobayashi
真一 小林
Tetsuo Hayama
鉄夫 葉山
Kazuhide Shinoda
和英 篠田
Katsuyuki Kawakami
克之 川上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Tamagawa Seiki Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Tamagawa Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd, Tamagawa Seiki Co Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2002062526A priority Critical patent/JP2003264952A/ja
Publication of JP2003264952A publication Critical patent/JP2003264952A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Windings For Motors And Generators (AREA)
  • Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】冗長性が活用されトルクリプルが少なく、且
つ、両電気系統の間の電気的独立性が高く磁気的絶縁性
が低い電気機械を実現する。 【解決手段】固定子1は、円周方向磁路形成部分6と、
半径方向磁路形成部分7と、半径方向磁路形成部分7に
巻き付く巻線構造と、電気絶縁シートとから形成されて
いる。その巻線構造は、外側巻線構造3と、内側巻線構
造4とから構成されている。冗長電機では、2つの巻線
間の物理的接触ができるだけ排除されることが重要であ
り、外側巻線構造3と半径方向磁路形成部分7との間
と、外側巻線構造3と半径方向磁路形成部分7との間と
の2つの間が、共に積極的に隔離されているので、一方
の間の絶縁性に万一の支障が発生した場合、他方の絶縁
性で保護される巻線構造が正常に動作する確率が増大し
て、冗長性が向上している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冗長電機、及び、
冗長機械装置に関し、特に、巻線構造が半径方向に多重
化される冗長電機、及び、冗長機械装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電動機又は発電機は、土木工事現場のよ
うな劣悪な環境で使用されることがある。劣悪な環境で
使用される電動機は、その故障の発生率が高い。そのよ
うな事態に対処するために、他の電動機が補助的に用意
されている。電動機を制御する制御機器には、インバー
タ、コンバータのようなトランジスタ回路が用いられ
る。そのようなトランジスタは、コンピュータのCPU
を構成する電子回路用トランジスタと異なって、大きい
パワー容量が要求されるパワートランジスタとして市場
に供給されているが、現在のパワートランジスタの容量
は十分に満足できる値に到達していない。電動機又は発
電機は、劣悪な環境には置かれていないが万一の故障が
許されない運転環境で使用されることがある。
【0003】発電機と電動機とは、出力効率、発電効
率、用途対応、使用対応のような現実の利用環境に対応
するために仔細な相違点はあるが、原理的には、パワー
の入出力関係が逆になる電磁気学的対称性を有し、発明
の視点で見れば、両者に明確な区別は存在しないので、
以下、本明細書では、両者はともに、”電機”と言わ
れ、特に、”回転電機”と言われる。
【0004】既述の要請に応える電機として、特表昭6
0−500556号、特開平10−42589号、特開
平7−264822号に開示されるような冗長電機が知
られている。本明細書に添付される図6に示される冗長
電動機は、主としてトルクの相互補助のために用いられ
るいわゆる単一構造化ハイブリッド型電動機であり、2
chの巻線構造101,102が互いに円周方向に異な
る位置に配置されている。2電機系統の巻線構造が互い
に円周方向に異なる位置に配置される冗長電動機は、一
方の巻線構造を含む電気系不具合が発生した場合、特
に、焼損事故が発生して一方の電気系にトルクが発生し
ない場合には、機械角1回転の周期の中で、ユーザーの
要求に応えることができない程度に大きいトルク変動
(トルクリプル)が生じる。
【0005】図7に見られる冗長電動機は、2電気系統
の巻線構造103,104とが半径方向に異なる位置に
配置され、図8に示されるように、2組の3相の巻線の
それぞれは、入力端子105と出力端子106との間で
90度の回転角を持つて引きめぐらされて配線され、内
外の2組の巻線構造はそのトルクリプルを低減させるこ
とができるが、内外の巻線構造103,104が半径方
向に互いに近い距離に配置され、一方の焼損事故の発生
時に電磁誘導又は発熱により他方の巻線に影響を及ぼす
恐れがある。このため、どちらか一方を必ず使用可能状
態におく保証性が弱い。
【0006】図9に見られる冗長電動機は、円周方向に
配置される多数のスロットに2組の3相巻線構造が円周
方向に異なる位置に配置されている。このような巻線構
造の電動機は、1スロットの中で隣り合う2組の巻線の
間の保護の処理が困難であり、更に、各巻線の渡り配線
の処理が困難である。
【0007】このような冗長電動機は、図6〜9に示さ
れるように、固定子又は回転子の一方が共通化され、そ
の他方が冗長化され又は多重化され、2系統の電力が共
通出力軸に同時的に出力されるようにハイブリッド化さ
れ(多重化化され)、又は、一方のみが使用され、故障
のような特殊な場合に切り替えられた他方のみが使用さ
れるように冗長化されている。本明細書で、”冗長”
と”多重”は、特に限定されない限り、ともに、”冗
長”で表現される。
【0008】このような多重性又は冗長性が活用され、
トルクリプルが少なく、且つ、両電気系統の間の独立性
が高いことが求められる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冗長
性が活用されトルクリプルが少なく、且つ、両電気系統
の信頼性が高い冗長電機を提供することにある。本発明
の他の課題は、そのような冗長電機を利用することによ
り産業上の有用性がある冗長機械装置を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】その課題を解決するため
の手段が、下記のように表現される。その表現中に現れ
る技術的事項には、括弧()つきで、番号、記号等が添
記されている。その番号、記号等は、本発明の実施の複
数の形態又は複数の実施例のうちの少なくとも1つの実
施の形態又は複数の実施例を構成する技術的事項、特
に、その実施の形態又は実施例に対応する図面に表現さ
れている技術的事項に付せられている参照番号、参照記
号等に一致している。このような参照番号、参照記号
は、請求項記載の技術的事項と実施の形態又は実施例の
技術的事項との対応・橋渡しを明確にしている。このよ
うな対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実施の
形態又は実施例の技術的事項に限定されて解釈されるこ
とを意味しない。
【0011】本発明による冗長電機は、固定子(2)
と、固定子(2)と同心に配置される回転子(5)とか
ら構成されている。固定子(2)は、磁路形成部分と、
巻線構造部分とから構成されている。その巻線構造部分
は、複数の外側巻線構造(3)と、外側巻線構造(3)
より半径方向内側に配置される複数の内側巻線構造
(4)とから形成されている。複数の外側巻線構造
(3)の間を接続する第1渡り配線(51)は、複数の
内側巻線構造(4)の間を接続する第2渡り配線(5
2)よりも半径方向に外側に配置されている。
【0012】外側巻線構造(3)と内側巻線構造(4)
とが半径方向に完全に分離され、且つ、第1渡り配線
(51)と第2渡り配線(52)とが内外領域に分離さ
れ、冗長電機機械部分の電気的分離性が向上していて、
冗長性の信頼度が大幅に向上し、且つ、渡り配線が簡素
化される。第1渡り配線(51)は3相の外側3相渡り
配線として形成され、第2渡り配線(52)は内側3相
渡り配線として形成される。外側3相渡り配線を固定子
(2)の外側に接続する第1リード線(48)と内側3
相渡り配線を固定子(5)の外側に接続する第2リード
線(49)とは、回転子の回転方向に90度又は90度
以上の角度で離隔している。その90度以上は、180
度又は概ね180度であることが好ましい。第1渡り配
線(51)と第2渡り配線(52)とは、緊縛線(5
3)で緊縛される。
【0013】磁路形成部分が円周方向磁路形成部分
(6)と、円周方向磁路形成部分(6)に結合し半径方
向に伸びる複数の半径方向磁路形成部分(7)と、半径
方向磁路形成部分(7)に巻き付く巻線構造とから構成
されている点は、公知の冗長電機に同じである。耐熱電
気絶縁シートが追加されることが、冗長性の信頼度を更
に向上させることができる点で重要である。その耐熱電
気絶縁シートは、外側巻線構造(3)と半径方向磁路形
成部分(7)の円周方向に対向する円周方向対向面(4
1)との間に介設される第1円周方向介在部位(44)
と、内側巻線構造(4)と半径方向磁路形成部分(7)
の円周方向に対向する円周方向対向面(41)との間に
介設される第2円周方向介在部位(45)とから構成さ
れていて、鉄心(7)を介した電気的短絡が有効に防止
される。冗長電機では、2つの巻線間の電気的影響がで
きるだけ排除されることが重要である。外側巻線構造
(3)と半径方向磁路形成部分7との間と、外側巻線構
造3と半径方向磁路形成部分(7)との間との2つの間
が、共に積極的に絶縁され、一方の間の絶縁性に万一の
支障が発生した場合、他方の絶縁性で保護される巻線構
造が正常に動作する確率が増大して、冗長性の信頼度が
向上している。
【0014】第1円周方向介在部位(44)と第2円周
方向介在部位(45)とはシートとして一体に結合して
いる。第1円周方向介在部位(44)である絶縁シート
と第2円周方向介在部位(45)である絶縁シートと
が、シートで形成されていて、その正常動作確率が更に
増大し、絶縁シートの組立が簡素化される。
【0015】第1円周方向介在部位(44)と第2円周
方向介在部位(45)とは、複数の半径方向磁路形成部
分(7,7,・・・,7)のうちの1つ(7)に巻き付
くシートの部分である。この場合のシートは、環状に形
成され、1つの半径方向磁路形成部分(7)に完全に巻
き付いていて、その絶縁性がより優れている。
【0016】第1円周方向介在部位(44)と第2円周
方向介在部位(45)とは、複数の半径方向磁路形成部
分(7,・・・,7)のうちの隣り合う2つの間に配置
され閉じられているシートの部分である。この場合のシ
ートは、環状に形成され、巻線構造の断面の周囲に巻き
付いていて、その絶縁性がより優れている。
【0017】耐熱電気絶縁シートは、内側巻線構造
(4)と第2円周方向介在部位(45)の円周方向に対
向する円周方向対向面との間に介設される第3円周方向
介在部位(42)を更に含んでいる。第3円周方向介在
部位(42)は、外側巻線構造(3)と内側巻線構造
(4)との間で半径方向磁路形成部分(7)を介する電
機絶縁関係を更に強化し、正常動作確率が更に増大し、
その冗長性が更に向上する。
【0018】第3円周方向介在部位(42)は、複数の
半径方向磁路形成部分(7,・・・,7)のうちの1つ
(7)に巻き付くシートの部分であり、更に冗長性の信
頼度を向上させる。
【0019】第3円周方向介在部位(42)は、複数の
半径方向磁路形成部分(7,・・・,7)のうちの隣り
合う2つの間に配置され閉じられているシートの部分で
あり、更に冗長性の信頼度を向上させる。
【0020】内側巻線構造(4)と外側巻線構造(3)
との間には空気層(47)が介設されている。空気層
(47)は、更に冗長性の信頼度を向上させる。
【0021】内側巻線構造(4)と外側巻線構造(3)
のうちの一方の動作中は、それらのうちの他方は休止中
である。絶縁シートは、一方が2倍のトルクを出力して
いる間の絶縁性を効果的に保証している。内側巻線構造
(3)と外側巻線構造(4)とは同時的に動作する運転
モードで運転され得る。総出力パワーがPzで表され、
内側巻線構造(4)の出力がPxで表され、外側巻線構
造(3)の出力がPyで表され、Px=Kx・Pz,P
y=Ky・Pzで表されれば、Kx+Ky=1であり、
KxとKyは設定定数である。設定定数は可変である。
絶縁性が向上していて、多様なモードの運転が自由に選
択され得る。
【0022】本発明による冗長機械装置は、既述の冗長
電機を用いる冗長装置であり、外側巻線構造(3)を介
して回転子(5)に出力する第1出力を制御する第1制
御器(36)と、内側巻線構造(4)を介して回転子
(5)に出力する第2出力を制御する第2制御器(3
6)とを具えている。2つの制御器によりハイブリッド
化される第1電気系統と第2電気系統の統一的出力制御
が容易に実現される。
【0023】
【発明の実施の形態】図に対応して、本発明による冗長
電機は、固定子が二重巻線構造とともに設けられてい
る。その二重巻線構造1は、固定子2と第1巻線構造3
と第2巻線構造4とから構成されている。回転子5は、
固定子2の内側に回転自在に配置されている。回転子5
の外周面は、固定子2の内周面に近接している。
【0024】固定子2は、円筒状に形成されている単一
の円周方向磁路形成部分6と、円周方向に等角度間隔で
配置される複数の半径方向磁路形成部分7とから形成さ
れている。半径方向磁路形成部分7は、円周方向磁路形
成部分6に一体に構造化されている。固定子2の単一の
内周面(又は内面)は、複数の円周方向磁路形成部分6
の複数の内側面により形成されている。1スロットは、
隣り合う2つの半径方向磁路形成部分7とその2つの半
径方向磁路形成部分7を円周方向に結合する円周方向磁
路形成部分6の一部分とにより形成されている。
【0025】第1環状領域8に配置される第1巻線構造
3は、第1環状領域8より内側にある第2環状領域9に
配置される第2巻線構造4より外側に位置している。1
個の第1巻線部分11と1個の第2巻線部分12とは、
同一の共通の1個の半径方向磁路形成部分7(鉄心)に
巻き付いていて、同じ回転角度位置で位置対応してい
る。隣り合う2つの第1巻線部分11の間には適正な隙
間が与えられ、その隙間は第1環状領域8の一部分に一
致している。隣り合う2つの第2巻線部分12の間には
適正な隙間が与えられ、その隙間は第2環状領域9の一
部分に一致している。
【0026】図2は、第1巻線構造3と第2巻線構造4
の磁気的結合性と電気的独立性を与える二重巻線分離構
造を示している。その二重巻線分離構造は、電気的絶縁
性があるため磁気的絶縁性がない電気的絶縁シートで構
成されている。その電気的絶縁シートは、第1絶縁シー
ト13と第2絶縁シート14とその他の絶縁シートを含
んでいる。
【0027】半径方向磁路形成部分7の表面は、第1絶
縁シート13で覆われている。第1絶縁シート13は、
半径方向磁路形成部分7に多重に巻き付く薄い巻紙(合
成樹脂製)で形成されている。第1巻線部分11は、第
1絶縁シート13の外側表面(例示:近似円筒面)に直
接に接して巻き付いている。
【0028】その二重巻線分離構造は、第2絶縁シート
14を更に形成している。第2絶縁シート14は、第1
絶縁シート13に多重に巻き付く薄い巻紙(合成有機樹
脂)で形成されている。第2絶縁シート14は、第1絶
縁シート13の外側表面に直接に接して巻き付いてい
る。第2巻線部分12と半径方向磁路形成部分7との間
には、第1絶縁シート13と第2絶縁シート14とが環
状に介在している。第2絶縁シート14は、第1巻線部
分11と半径方向磁路形成部分7との間には介在してい
ない。
【0029】その二重巻線分離構造は、第3絶縁シート
15を更に形成している。第3絶縁シート15は、第1
巻線部分11の半径方向内側面16と円周方向側周面1
7とに直接に接して、第1巻線部分11を内側から被覆
し、第1巻線部分11と第2巻線部分12との間に介在
している。第3絶縁シート15の中央穴に第1絶縁シー
ト13が密着的に通されている。第1絶縁シート13と
半径方向内側面16の円状接合部位18には、電気絶縁
塗料が塗布されることが好ましい。
【0030】その二重巻線分離構造は、第4絶縁シート
19を更に形成している。第4絶縁シート19は、第2
巻線部分12の半径方向外側面21と円周方向側周面2
2とに直接に接して、第2巻線部分12を外側から被覆
し、第2巻線部分12と第1巻線部分11との間に介在
している。円状接合部位18の中央穴に第2絶縁シート
14が密着的に通されている。第2絶縁シート14と第
4絶縁シート19の円状接合部位23には、電気絶縁塗
料が塗布されることが好ましい。
【0031】第3絶縁シート15と第4絶縁シート19
との間には、空間24が介在していることが好ましく、
その空間に電気絶縁性物質は介在しないことが好まし
い。第1絶縁シート13と第2絶縁シート14と第3絶
縁シート15と第4絶縁シート19とは、電気絶縁性の
他に耐熱性を有している。
【0032】複数の第1巻線部分11は、図2に示され
るように、1つのスロットで、3相のうちの1相の磁気
力生成成分(有効磁束)25をそれぞれに生成してい
る。磁気力生成成分25は、半径方向磁路形成部分7を
貫通している。複数の第2巻線部分12は、同じ1つの
スロットで、3相のうちの1相の磁気力生成成分(有効
磁束)26をそれぞれに生成している。磁気力生成成分
26は、半径方向磁路形成部分7を貫通している。同じ
スロットに属する第1巻線部分11と第2巻線部分12
とは、磁気力生成成分25と磁気力生成成分26とを足
し加えた値に概ね等しい値の磁気力生成成分27を生成
している。磁気力生成成分27と回転子5の側の永久磁
石の磁気力生成成分とは、互いに相互作用して、回転方
向磁気力成分を生成する。
【0033】磁気力生成成分27の大きさZは、その最
大値が設計定数として規定されて可変であり、又は、そ
の値が定格運転時に最大なる設計定数である。磁気力生
成成分25の大きさがXで表され、磁気力生成成分26
の大きさがYで表され、次の関係が設定される。 Z=X+Y
【0034】配分率がKxとKyで表され、 Z=Kx・Z+Ky・Z =(Kx+Ky)Z 従って、Kx+Ky=1の関係が設定される。運転モー
ドは、下記のように3通りがある。
【0035】常態的多重運転モード:Kx+ky=1で
ある関係が定格運転時に保持され、定常状態では出力1
00%の運転が行われる。第1巻線構造3を含む第1電
気系統と第2巻線構造4を含む第2電気系統は、全出力
のうち自己負担分を出力し、その負担が軽く、その電気
系統は長寿命化する。その分担比率KxとKyが適正に
採択され、全電気系統は最長寿命化する。分担比率Kx
とKyの適正な比は、概ね1である。
【0036】非常態的多重運転モード:出力可変時に
は、第1巻線構造3に対応するトルクがPxで表され、
第2巻線構造4に対応するトルクがPyで表される。出
力PzがPxより小さい場合には、第1巻線構造3が動
作モードに設定され、第2巻線構造4が休止モードに設
定される。又は、出力PzがPyより小さい場合には、
第2巻線構造4が動作モードに設定され、第1巻線構造
3が休止モードに設定される。出力PzがPxより大き
い場合には、初めに第1巻線構造3が動作モードに設定
され、次に、第2巻線構造4が動作モードに設定され
る。出力PzがPyより大きい場合には、初めに第2巻
線構造4が動作モードに設定され、次に、第1巻線構造
3が動作モードに設定される。
【0037】非多重運転モード(冗長運転モード):第
1巻線構造3と第2巻線構造4のうちのいずれか一方が
動作モードに設定され、他方が休止モードに設定され
る。非多重運転モードは、第1巻線構造3を含む電気系
統の故障、又は、第2巻線構造4を含む電気系統の故障
に瞬時的に対処することができる。既述の常態的多重運
転モードは、冗長運転モードを兼ねることができる。
【0038】図3は、本発明による冗長電機のトルク制
御回路を示している。トルク指令31とトルク推定値3
2は、減算器33を介して偏差計算器34に入力する。
トルク指令31とトルク推定値32との偏差35は、偏
差計算器34で計算される。偏差35は、トルク指令3
1とともに、トルク出力分配器36に入力する。トルク
出力分配器36として、トルク出力分配インバータが好
適に例示される。時系列のトルク指令31のうち最新指
令値又は最近指令値はPzで表され、偏差はΔPで表さ
れる。トルク出力分配器36は、既述の配分比率Kx,
Kyで指令値Pzを分配する際に、下記計算を実行す
る。 第1指令値Px=Kx・(Pz+ΔP) 第2指令値Px=Ky・(Py+ΔP)
【0039】トルク出力分配器36は、第1指令値Px
に基づいて第1トルクWxを第1巻線構造3に対して出
力する。トルク出力分配器36は、第2指令値Pyに基
づいて第2トルクWyを第2巻線構造4に対して出力す
る。第1巻線構造3の両端電圧が一定であり、第2巻線
構造4の両端電圧が一定であり、且つ、両方の両端電圧
が同じであれば、第1トルクWxと第2トルクWyのそ
れぞれの同じ大きさの電流パルスの数の合計数は、K
x:Kyに設定される。トルク出力分配器36は、並列
に接続される2つのインバータで構成され得る。
【0040】トルクの検出は、メカ的なトルクセンサに
限られず、第1巻線構造3と第2巻線構造4に流れる電
流の値から計算により推定され得る。
【0041】第1巻線構造3又は第2巻線構造4に周囲
環境から加えられる振動による第1巻線構造3の断線、
巻線の絶縁皮膜の損傷のような焼損、偏差計算器34又
はトルク出力分配器36の故障による過電流の生成によ
る第1巻線構造3又は第2巻線構造4の焼損のような万
一の事故の発生は、第1絶縁シート13と第2絶縁シー
ト14と第3絶縁シート15と第4絶縁シート19とが
なければ、半径方向磁路形成部分7と第2絶縁シート1
4と第1巻線構造3と第2巻線構造4との間の電気的短
絡を惹起する恐れがある。このような恐れは、第1絶縁
シート13の存在により弱まり、第1絶縁シート13と
第2絶縁シート14との存在により更に弱まり、第1絶
縁シート13と第2絶縁シート14と第3絶縁シート1
5の存在により更により弱まり、第1絶縁シート13と
第2絶縁シート14と第3絶縁シート15と第4絶縁シ
ート19の存在により更により弱まる。このような恐れ
の低減は、磁気力生成成分27を高安定に確保すること
により、第1巻線構造3に基づく出力トルクと第2巻線
構造4に基づく出力トルクとが合算された合算出力トル
クの出力の安定性を効果的に確保することができる。
【0042】このような絶縁効果の発現は、具体的には
下記の運転態様に分類される。 (1)第1巻線構造3を含む電気系統又は第2巻線構造
4を含む電気系統のいずれかの一方のみがフルパワーを
出力していてその一方のみに何らかの不具合が生じた場
合、その一方の電気力(例示:漏電力)が半径方向磁路
形成部分7を介して他方の第2巻線構造4に与える影響
を抑制することができる。その一方が第2巻線構造4で
ある場合、第2巻線構造4の電気力が第2絶縁シート1
4と第1絶縁シート13との2層を介して半径方向磁路
形成部分7に伝達されることがそれらの層により有効に
抑制され、且つ、第2巻線構造4の電気力が第4絶縁シ
ート19と空気層と第3絶縁シート15との3層を介し
て半径方向磁路形成部分7に伝達されることがそれらの
層により有効に抑制される。その一方が第1巻線構造3
である場合、第1巻線構造3の電気力が第2絶縁シート
14と第1絶縁シート13との2層を介して半径方向磁
路形成部分7に伝達されることがそれらの層により有効
に抑制され、且つ、第1巻線構造3の電気力が第4絶縁
シート19と空気層と第3絶縁シート15との3層を介
して半径方向磁路形成部分7に伝達されることがそれら
の層により有効に抑制される。既述の冗長運転モード
(非多重運転モード)で有効である。
【0043】(2)第1巻線構造3と第2巻線構造4と
の合算出力が定格最大トルクを出力していて、それらの
うちのいずれかの一方のみに不具合が生じた場合、第1
巻線構造3と第2巻線構造4との間の既述の(1)の絶
縁効果により、他方のみによる運転をより確実に継続す
ることができる。この場合、その他方は、2倍のトルク
で運転される。
【0044】図4は、本発明による冗長電機の実施の他
の形態を示す。実施の本形態は、図6に示される公知の
冗長電動機に対して本発明による改良が加えられてい
る。隣り合う2つの半径方向磁路形成部分7には同位相
(例示:u相、v相、w相のうちの1相)の磁気生成線
が巻かれている。隣り合う他の2つの半径方向磁路形成
部分7には異位相(例示:u相、v相、w相のうちの2
相)の磁気生成線が巻かれている。
【0045】図4に示される二重巻線構造は、図1に示
される二重巻線構造に共通する巻線構造を持ち、第1巻
線構造3と第2巻線構造4の磁気的結合性と電気的独立
性を与える二重巻線分離構造を示している。その二重巻
線分離構造は、電気的絶縁性があるため磁気的絶縁性が
ない電気的絶縁シートで構成されている。その電気的絶
縁シートは、第1絶縁シート13’と第2絶縁シート1
4’とを含んでいる。第1絶縁シート13’と第2絶縁
シート14’は、ともに、隣り合う半径方向磁路形成部
分7の間で閉じた帯状の絶縁シートである。第2絶縁シ
ート14’は、第1絶縁シート13’の内側に配置され
ている。第2巻線構造4が第1巻線構造3に対して半径
方向内側(半径方向中心側)に位置している点は、実施
の既述の形態に同じである。
【0046】第2絶縁シート14’は、隣り合う2つの
半径方向磁路形成部分7が円周方向に対向する2つの半
径方向磁路形成部分7の円周方向対向面41と第2巻線
部分12’の周面部分(円周方向対向面41に対向する
面)との間に円周方向に介在する円周方向介在部位42
と、第1巻線部分11’と第2巻線部分12’との間で
半径方向に介在する半径方向介在部位43を有してい
る。円周方向介在部位42と半径方向介在部位43と
は、閉じた帯状絶縁シートを形成している。第1絶縁シ
ート13’は、円周方向対向面41と第1巻線部分1
1’の周面部分(円周方向対向面41に対向する面)と
の間に円周方向に介在する第1円周方向介在部位44
と、円周方向対向面41と第2巻線部分12’の周面部
分(円周方向対向面41に対向する面)との間に円周方
向に介在する第2円周方向介在部位45と、円周方向磁
路形成部分6の内周面と第1絶縁シート13’の周面部
分との間で半径方向に介在する半径方向介在部位46と
を有している。第1円周方向介在部位44と第2円周方
向介在部位45と半径方向介在部位46とは、閉じた帯
状絶縁シートを形成している。
【0047】実施の既述の2つの形態は、下記する点で
共通した絶縁性能を有している。 (1)半径方向磁路形成部分7と第1巻線構造3との間
に第1円周方向介在部位44と第2円周方向介在部位4
5が円周方向に介在している点 (2)第2巻線部分12’と第2円周方向介在部位45
との間に円周方向介在部位42が円周方向に介在してい
る点 (3)第1巻線部分11’と第2巻線部分12’との間
に半径方向介在部位43が半径方向に介在している点 (4)第1巻線部分11’と第2巻線部分12’との間
に半径方向介在部位43と空気層47とが介在している
【0048】図5は、第1巻線構造3の3相u,v,w
のそれぞれの一連の連続線の渡り配線構造を示してい
る。第1巻線構造3に対応する3相u,v,w線48の
うち複数の第1巻線部分11又は複数の第1巻線部分1
1’の間を電気的に接続する渡り接続部分51(図1に
示されている)は、第1巻線構造3の半径方向外側領域
で円周方向に渡される。第2巻線構造4に対応する3相
u,v,w線49のうち複数の第2巻線部分12又は複
数の第2巻線部分12’の間を電気的に接続する渡り接
続部分52(図1に示されている)は、第2巻線構造4
の半径方向内側領域で円周方向に渡される。このような
渡り配線は、冗長巻線3,4又は多重巻線3,4の半径
方向内外配置の全体の巻線を容易化し、且つ、両渡り配
線が互いに半径方向に離隔していて両渡り配線の短絡を
有効に防止することができる。
【0049】第1巻線部分11又は第1巻線部分11’
と外側渡り配線とから形成される第1巻線構造3と、第
2巻線部分12又は第2巻線部分12’と内側渡り配線
とから形成される第2巻線構造4とは、図4に示される
ように、多重線(複数線)として形成される締め付け線
(縛り線)53により緊縛される。第1巻線構造3と第
2巻線構造4とは、概ね、1つのトーラス体を形成して
いる。緊縛線53は、冗長巻線3,4又は多重巻線3,
4を一体化して二重巻線結合構造1の中で安定化させる
ことができる。
【0050】渡り接続部分51は、第1巻線部分11よ
り完全に外側になければならないことはなく、第1巻線
構造3が属する第1環状領域8より外側で配置され、又
は、第1巻線構造3の円周方向中心線より外側寄りに配
置され得る。渡り接続部分52は、第2巻線部分12よ
り完全に内側になければならないことはなく、第2巻線
構造4が属する第2環状領域9より内側で配置され、又
は、第2巻線構造4の円周方向中心線より内側寄りに配
置され得る。
【0051】渡り接続部分51は、図5に示されるよう
に、3相の外側3相渡り配線として形成され、渡り接続
部分52は図5に示されるように、内側3相渡り配線と
して形成される。外側3相渡り配線を固定子2の外側に
接続する第1リード線54と内側3相渡り配線を固定子
の外側に接続する第2リード線55とは、回転子5の回
転方向に90度又は90度以上の角度で離隔しているこ
とが好ましく、電気的影響度を小さくすることができる
点で、180度に離隔していることがより好ましい。
【0052】本発明による冗長電機は、外側巻線構造を
介して回転子に出力する第1出力を制御する第1制御器
と、内側巻線構造を介して前記回転子に出力する第2出
力を制御する第2制御器とを持つ冗長機械装置として利
用されることによりその産業上の利用性がある。第1制
御器と第2制御器はトランジスタを有することが普通で
あり、本発明による冗長機械装置は、故障が絶対的に嫌
われる航空機の分野で用いられる。
【0053】
【発明の効果】本発明による冗長電機及び冗長機械装置
は、冗長性の信頼度が向上する。特には、その制御状態
で冗長性の信頼度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による冗長電機の実施の形態を
示す正面断面図である。
【図2】図2は、図1の側面断面図である。
【図3】図3は、冗長制御器を示す回路ブロック図であ
る。
【図4】図4は、本発明による冗長電機の実施の他の形
態を示す断面図である。
【図5】図5は、渡り配線を示す正面断面図である。
【図6】図6は、公知の冗長電動機を示す正面図であ
る。
【図7】図7は、公知の他の冗長電動機を示す正面断面
図である。
【図8】図8は、図7の電動機の渡り配線を示す展開正
面図である。
【図9】図9は、公知の他の冗長電動機を示す正面断面
図である。
【符号の説明】
1…固定子 3…外側巻線構造 4…内側巻線構造 5…回転子 6…円周方向磁路形成部分 7…半径方向磁路形成部分 41…円周方向対向面 42…第3円周方向介在部位 44…第1円周方向介在部位 45…第2円周方向介在部位 47…空気層 48…第1リード線 49…第2リード線 51…第1渡り配線 52…第2渡り配線 53…緊縛線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 3/34 H02K 3/34 C D 16/04 16/04 (72)発明者 小林 真一 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 葉山 鉄夫 愛知県名古屋市港区大江町10番地 三菱重 工業株式会社名古屋航空宇宙システム製作 所内 (72)発明者 篠田 和英 愛知県名古屋市港区大江町10番地 三菱重 工業株式会社名古屋航空宇宙システム製作 所内 (72)発明者 川上 克之 長野県飯田市大休1879番地 多摩川精機株 式会社内 Fターム(参考) 5H002 AA09 AE07 5H603 AA10 BB01 BB07 BB12 CA01 CA05 CA10 CB02 CB04 CB17 CC11 CC17 CD02 CD21 CE02 5H604 AA10 BB01 BB08 BB14 CC01 CC05 CC16 DB17 DB26 PB03 PB04 PC03 QA03 QA04

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定子と、 前記固定子と同心に配置される回転子とを具え、 前記固定子は、 磁路形成部分と、 巻線構造部分とを備え、 前記巻線構造部分は、 複数の外側巻線構造と、 前記外側巻線構造より半径方向内側に配置される複数の
    内側巻線構造とを具え、 複数の前記外側巻線構造の間を接続する第1渡り配線
    は、複数の前記内側巻線構造の間を接続する第2渡り配
    線よりも半径方向に外側に配置されている冗長電機。
  2. 【請求項2】前記磁路形成部分は、 円周方向磁路形成部分と、 前記円周方向磁路形成部分に結合し半径方向に伸びる複
    数の半径方向磁路形成部分とを備え、 前記巻線構造部分は、前記半径方向磁路形成部分に巻き
    付き、 前記固定子は、 耐熱電気絶縁シートとを更に備え、 前記耐熱電気絶縁シートは、 前記外側巻線構造と前記半径方向磁路形成部分の円周方
    向に対向する円周方向対向面との間に介設される第1円
    周方向介在部位と、 前記内側巻線構造と前記半径方向磁路形成部分の円周方
    向に対向する円周方向対向面との間に介設される第2円
    周方向介在部位とを具える請求項1の冗長電機。
  3. 【請求項3】前記第1円周方向介在部位と前記第2円周
    方向介在部位とはシートにより一体に結合している請求
    項2の冗長電機。
  4. 【請求項4】前記第1円周方向介在部位と前記第2円周
    方向介在部位とは、前記複数の半径方向磁路形成部分の
    うちの1つに巻き付くシートの部分である請求項3の冗
    長電機。
  5. 【請求項5】前記第1円周方向介在部位と前記第2円周
    方向介在部位とは、前記複数の半径方向磁路形成部分の
    うちの隣り合う2つの間に配置され閉じられている1つ
    のシートの部分である請求項3の冗長電機。
  6. 【請求項6】前記耐熱電気絶縁シートは、 前記内側巻線構造と前記第2円周方向介在部位の円周方
    向に対向する円周方向対向面との間に介設される第3円
    周方向介在部位を更に具える請求項2〜4から選択され
    る1請求項の冗長電機。
  7. 【請求項7】前記第3円周方向介在部位は、前記複数の
    半径方向磁路形成部分のうちの1つに巻き付くシートの
    部分である請求項6の冗長電機。
  8. 【請求項8】前記第3円周方向介在部位は、前記複数の
    半径方向磁路形成部分のうちの隣り合う2つの間に配置
    され閉じられているシートの部分である請求項6の冗長
    電機。
  9. 【請求項9】前記内側巻線構造と前記外側巻線構造との
    間には空気層が介設されている請求項2〜8から選択さ
    れる1請求項の冗長電機。
  10. 【請求項10】前記内側巻線構造と前記外側巻線構造の
    うちの一方の動作中は、それらのうちの他方は休止中で
    ある請求項1〜9から選択される1請求項の冗長電機。
  11. 【請求項11】前記内側巻線構造と前記外側巻線構造と
    は同時的に動作する請求項1〜9から選択される1請求
    項の冗長電機。
  12. 【請求項12】総出力パワーがPzで表され、前記内側
    巻線構造の出力がPxで表され、前記外側巻線構造の出
    力がPyで表され、 Px=Kx・Pz,Py=Ky・Pz で表され、Kx+Ky=1であり、前記Kxと前記Ky
    は設定定数である請求項1〜11から選択される1請求
    項の冗長電機。
  13. 【請求項13】前記設定定数は可変である請求項12の
    冗長電機。
  14. 【請求項14】前記第1渡り配線は、前記内側巻線構造
    よりも半径方向に外側に配置され、前記第2渡り配線は
    前記外側巻線構造よりも半径方向に内側に配置されてい
    る請求項1の冗長電機。
  15. 【請求項15】前記第1渡り配線は、前記外側巻線構造
    よりも外側寄りに配置され、前記第2渡り配線は前記内
    側巻線構造よりも内側寄りに配置されている請求項14
    の冗長電機。
  16. 【請求項16】前記第1渡り配線は3相の外側3相渡り
    配線として形成され、 前記第2渡り配線は内側3相渡り配線として形成され、 前記外側3相渡り配線を前記固定子の外側に接続する第
    1リード線と前記内側3相渡り配線を前記固定子の外側
    に接続する第2リード線とは、前記回転子の回転方向に
    90度又は90度以上の角度で離隔している請求項14
    又は15の冗長電機。
  17. 【請求項17】前記90度以上は180度又は概ね18
    0度である請求項16の冗長電機。
  18. 【請求項18】前記内側巻線構造と前記第1リード線の
    第1組は、前記外側巻線構造と前記第2リード線の第2
    組とは互いに隔離されている請求項16の冗長電機。
  19. 【請求項19】前記第1組と前記第2組は耐熱絶縁シー
    トで隔離されている請求項18の冗長機械装置。
  20. 【請求項20】請求項1〜19から選択される1請求項
    の冗長電機を用いる冗長装置であり、 前記外側巻線構造を介して前記回転子に出力する第1出
    力を制御する第1制御器と、 前記内側巻線構造を介して前記回転子に出力する第2出
    力を制御する第2制御器とを具える冗長機械装置。
JP2002062526A 2002-03-07 2002-03-07 冗長電機、及び、冗長機械装置 Pending JP2003264952A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002062526A JP2003264952A (ja) 2002-03-07 2002-03-07 冗長電機、及び、冗長機械装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002062526A JP2003264952A (ja) 2002-03-07 2002-03-07 冗長電機、及び、冗長機械装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003264952A true JP2003264952A (ja) 2003-09-19

Family

ID=29196258

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002062526A Pending JP2003264952A (ja) 2002-03-07 2002-03-07 冗長電機、及び、冗長機械装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003264952A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1708336A1 (en) * 2005-03-31 2006-10-04 Sanyo Denki Co., Ltd. Multi-winding motor
JP2011109909A (ja) * 2009-11-17 2011-06-02 Johnson Electric Sa モータ及び電気パーキングブレーキシステム
JP2011176982A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Oriental Motor Co Ltd スロットレスモータ
CN102780340A (zh) * 2011-10-05 2012-11-14 Impsa有限公司 同步风力涡轮发电机
CN104184285A (zh) * 2014-04-23 2014-12-03 中国科学院国家天文台南京天文光学技术研究所 用于精密仪器与设备的双余度六相力矩电机及其控制方法
EP3136551A4 (en) * 2014-10-30 2018-01-10 Mitsubishi Electric Corporation Rotating electric machine and electric power steering device using rotating electric machine
WO2018037612A1 (ja) * 2016-08-25 2018-03-01 日立オートモティブシステムズ株式会社 電動ブレーキ装置、および、コントローラ
JP2018535632A (ja) * 2015-10-12 2018-11-29 ホワイロット エスアエス 軸方向磁束電磁モータと、モータのステータへの並列冗長電源供給を備えた、自動車のパワーステアリングシステム
WO2019159579A1 (ja) * 2018-02-15 2019-08-22 日立オートモティブシステムズ株式会社 モータおよびモータ装置

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7554238B2 (en) 2005-03-31 2009-06-30 Sanyo Denki Co., Ltd. Multi-winding motor with reduced impedance unbalance
EP1708336A1 (en) * 2005-03-31 2006-10-04 Sanyo Denki Co., Ltd. Multi-winding motor
JP2011109909A (ja) * 2009-11-17 2011-06-02 Johnson Electric Sa モータ及び電気パーキングブレーキシステム
JP2011176982A (ja) * 2010-02-25 2011-09-08 Oriental Motor Co Ltd スロットレスモータ
CN102780340A (zh) * 2011-10-05 2012-11-14 Impsa有限公司 同步风力涡轮发电机
JP2013013303A (ja) * 2011-10-05 2013-01-17 Industrias Metalurgicas Pescarmona S A I C Y F 同期風力タービン発電機
CN104184285A (zh) * 2014-04-23 2014-12-03 中国科学院国家天文台南京天文光学技术研究所 用于精密仪器与设备的双余度六相力矩电机及其控制方法
EP3136551A4 (en) * 2014-10-30 2018-01-10 Mitsubishi Electric Corporation Rotating electric machine and electric power steering device using rotating electric machine
JP2018535632A (ja) * 2015-10-12 2018-11-29 ホワイロット エスアエス 軸方向磁束電磁モータと、モータのステータへの並列冗長電源供給を備えた、自動車のパワーステアリングシステム
WO2018037612A1 (ja) * 2016-08-25 2018-03-01 日立オートモティブシステムズ株式会社 電動ブレーキ装置、および、コントローラ
JP2018030463A (ja) * 2016-08-25 2018-03-01 日立オートモティブシステムズ株式会社 電動ブレーキ装置、および、コントローラ
WO2019159579A1 (ja) * 2018-02-15 2019-08-22 日立オートモティブシステムズ株式会社 モータおよびモータ装置
CN111699613A (zh) * 2018-02-15 2020-09-22 日立汽车系统株式会社 马达以及马达装置
JPWO2019159579A1 (ja) * 2018-02-15 2020-12-03 日立オートモティブシステムズ株式会社 モータおよびモータ装置
JP7013560B2 (ja) 2018-02-15 2022-01-31 日立Astemo株式会社 モータおよびモータ装置
CN111699613B (zh) * 2018-02-15 2022-07-15 日立安斯泰莫株式会社 马达以及马达装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108778896B (zh) 电动机控制系统及具备电动机控制系统的电动助力转向装置
US11565741B2 (en) Electric power steering device
WO2020039572A1 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2009303298A (ja) 交流モータ装置
JPWO2016063368A1 (ja) 電動パワーステアリング装置
WO2018135375A1 (ja) 電動モータ
JP2002153003A (ja) モータ用ステータ
JP7205104B2 (ja) 制御装置及び車両駆動システム
WO2018192146A1 (zh) 双余度定子及双余度电机
JP2003264952A (ja) 冗長電機、及び、冗長機械装置
JP7188285B2 (ja) 電源システム
WO2019116829A1 (ja) モータ
JP6488923B2 (ja) モータ制御装置
JPH09247881A (ja) 電動機の固定子
KR20150087114A (ko) 반도체 디바이스 및 구동 장치
CN101552504B (zh) 双余度开关磁阻电机
JP2019221113A (ja) ステータおよび回転電機
JP2019126142A (ja) ステータ及びステータの製造方法
JP7013560B2 (ja) モータおよびモータ装置
JP6946992B2 (ja) 回転電機
JP7405055B2 (ja) 回転電機の駆動装置
JP6850267B2 (ja) 回転電機の駆動装置
JP2010246281A (ja) 回転電機制御装置
CN212660022U (zh) 双绕组定子及电机
Peres et al. A novel spilt-winding fault-tolerant approach for a switched reluctance motor

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071126

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080401