JP2003264804A - データ配信システム、データ配信装置、デジタル受信機、データ配信方法 - Google Patents

データ配信システム、データ配信装置、デジタル受信機、データ配信方法

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JP2003264804A
JP2003264804A JP2002066295A JP2002066295A JP2003264804A JP 2003264804 A JP2003264804 A JP 2003264804A JP 2002066295 A JP2002066295 A JP 2002066295A JP 2002066295 A JP2002066295 A JP 2002066295A JP 2003264804 A JP2003264804 A JP 2003264804A
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Sentaro Komori
仙太郎 小森
Kaoru Konishi
薫 小西
Hiromi Harada
宏美 原田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Television Systems (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】現行のデジタル放送用システムとの接続を容易
にし、なおかつコンテンツの課金制御、権利保護を行う
ためのコンテンツのスクランブル状態での特殊再生を行
うためのデジタル放送用ストリームの蓄積方法、コンテ
ンツの特殊再生方法を提供する。 【解決手段】ストリームの形式をMPEG2−TS形式
に基づいたタイムスタンプ付きTS形式とする。また配
信側でコンテンツのスクランブル前に特殊再生に必要な
情報を生成し、スクランブルされたコンテンツと共に配
信する。 【効果】コンテンツの配信側でMPEG2−TS形式の
デジタル化された映像・音声コンテンツのスクランブル
を行う前に特殊再生に必要な情報を生成し、スクランブ
ルされたコンテンツと共に配信することで受信機負荷が
少なく、コンテンツの課金制御、権利保護を考慮したコ
ンテンツのスクランブル状態での特殊再生が可能なサー
ビスが提供可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送出(配信)側に
おいて映像・音声信号等のコンテンツをデジタルデータ
として生成し、該データを衛星回線(BS、CS)、地
上回線(CATV、インターネット)等の伝送路を介し
て受信側に配信し、受信側においてその配信されたデジ
タルデータのコンテンツを受信、蓄積、再生するための
データ配信システムに関し、特に受信側においてコンテ
ンツの特殊再生、例えば早送り再生、巻き戻し再生、頭
だし再生等を行う上で経済的に優れたデータ配信システ
ム、データ配信装置、デジタル受信機、データ配信方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、放送局からなる送出(配信)側の
装置において、MPEG2で符号化(デジタル化)され
た映像・音声信号等のコンテンツ或いはアナログ映像・
音声信号等のコンテンツをMPEG2にて符号化(デジ
タル化)し、このコンテンツを、コンテンツ配信用情報
等と共に所望のストリーム形式にて伝送路、例えば衛星
回線(BS、CS)、地上回線(CATV、インターネ
ット)等のデジタル回線を用いてデジタル放送用受信機
からなる受信側の装置に配信する。該配信コンテンツを
受けた受信側の装置においては、そのコンテンツを記録
媒体に一旦記録(蓄積)し、しかる後そのコンテンツの
通常再生又は特殊再生を行う。この再生に際しては、行
う放送局から送られてくるコンテンツ配信用情報等を基
に通常再生するための通常再生情報と、この情報とは別
に特殊再生するための特殊再生情報が必要である。そこ
で従来技術では、この特殊再生情報を受信側にて生成
し、この特殊再生情報を使用してコンテンツの特殊再生
を行う方法が提案されている。この種の従来技術とし
て、特開2001―19704号公報、特開2001―
135028号公報が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに受信側装置において、コンテンツの特殊再生に必要
な情報を生成する従来技術にあっては、例えば、送出側
装置において、コンテンツの課金制御や権利保護を行う
目的でコンテンツにスクランブル(暗号)を施してある
と、受信側装置にてそのスクランブルの解除(デスクラ
ンブル)を行わないとコンテンツの特殊再生に必要な情
報を生成することが難しく、スクランブが施されたコン
テンツを配信するシステムには容易に適用できない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、斯かる点に鑑
み、その目的は、受信側に大きなコストの負担を強いる
ことなく、コンテンツの特殊再生が容易に行えるデータ
配信システム、データ配信装置、デジタル受信機、デー
タ配信方法を提供することにある。
【0005】また、本発明の他の目的は、スクランブル
が施されたコンテンツの特殊再生が可能なデータ配信シ
ステム、データ配信装置、デジタル受信機、データ配信
方法を提供することにある。
【0006】さらに、本発明の他の目的は、デジタル放
送用受信機の製造コスト削減や従来の送出(配信)側シ
ステム(リアルタイムPESストリームの配信)を流用
可能なデータ配信システム、データ配信装置、デジタル
受信機、データ配信方法を提供することにある。
【0007】前記目的を達成するために、本発明は、送
出側において、コンテンツの特殊再生に必要な情報を生
成し、該情報をコンテンツと共に配信し、それを受ける
受信側においては、その送出側からのコンテンツの特殊
再生に必要な情報に基づいてコンテンツの特殊再生が可
能となるように構成する。
【0008】このように、コンテンツの特殊再生に必要
な情報を送出側で生成し、コンテンツと共に受信側に配
信することで、受信側ではコンテンツのデスクランブ
ル、データ構築を行わずにコンテンツの特殊再生が可能
となる。
【0009】また、本発明は、コンテンツの符号化形式
をMPEGエンコード形式(ISO/IEC 1381
8−2、ISO/IEC 13818−3、ISO/I
EC13818−7を参照)に統一することにより、部
品の共通化が可能な構成とする。例えば、デジタル放送
用受信機に蓄積するストリーム形式をMPEG2−TS
形式(ISO/IEC 13818−1を参照)とし、
リアルタイムストリームと同様とする。
【0010】このように、MPEG2−TS形式に統一
することで、リアルタイム向けコンテンツについては受
信側でタイムスタンプを付加したタイムスタンプ付きT
S形式とし、蓄積向けコンテンツについては送出側で予
めタイムスタンプを付加したタイムスタンプ付きTS形
式のファイルを生成して配信し、特殊再生に必要な情報
については別途生成して配信することにより、受信機の
負荷の軽減が図れ、スクランブルが施されたコンテンツ
の特殊再生が可能となる。
【0011】また、リアルタイム向けコンテンツの場合
は、送出側から配信されるTS(トランスポート・スト
リーム)から必要となる情報のみを受信側で分離抽出
し、抽出した情報(映像、音声、ヌルパケット、PC
R、その他制御情報PSI等を含むTS)にタイムスタ
ンプを付加してスクランブル状態で記憶装置に蓄積し、
蓄積向けコンテンツの場合は、送出側から配信される予
めタイムスタンプが付加されたファイルを受信側で受信
し、記憶装置に蓄積し、このファイルを再生することで
コンテンツの通常再生は勿論、その特殊再生も容易に行
うことが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について説
明する。具体的には、BS、CS、CATV等のデジタ
ル放送を利用してデジタルデータを配信する方法を例に
説明する。このデジタルデータを生成するシステムとし
て、MPEG2システムがある。
【0013】MPEG2システムは、BS、CS、CA
TV等のデジタル放送やDVD−VideoやD−VH
S等のデジタルAV機器等においてデジタル情報や、映
像、音声情報の伝送および記録方式の規格として広く用
いられている。そして、MPEG2システム(ISO/
IEC 13818−1を参照)には、MPEG2−P
S(プログラム・ストリーム)とMPEG2−TS(ト
ランスポート・ストリーム)の2つの形式が存在する。
【0014】MPEG2−PS形式は、単一のコンテン
ツを伝送ビットエラー率がほぼ0に等しい環境で再生す
ることを前提とした形式になっている。また、MPEG
2−PS形式は、受信側にて、コンテンツを蓄積媒体
(記録媒体)に蓄積(記録)し、しかる後、この記録媒
体に記録されたコンテンツのストリーム再生を目的とし
た形式になっている。またコンテンツを受信する側にお
いては、ストリームの一時停止、早送り再生、巻き戻し
再生などの特殊再生を行うことが可能のように考慮され
ている。また、MPEG2−PS形式は、主にデータの
読み込みの信頼性が高いDVD−Video等の記録媒
体を持っているデジタルAV記録再生機器等で使用され
ている。
【0015】MPEG2−TS形式は、複数の映像・音
声コンテンツを時分割で多重し、伝送ビットエラーによ
り情報が欠落することが前提となって使用され、主に多
チャンネル放送が可能なデジタル放送等において使用さ
れている。配信可能な情報としては、映像、音声コンテ
ンツのほかに放送事業体が任意に配信可能なデジタルデ
ータ(例えば電子プログラムガイド等の付加情報)や配
信中の複数のコンテンツの配列情報等がある。MPEG
2−TS形式で伝送される映像・音声コンテンツに限っ
て言えば、コンテンツをリアルタイムに配信することが
前提となっており、これらのデジタルレベルでの蓄積に
関しては考慮されていない。
【0016】ここで、MPEG2−TS形式で運用され
ているデジタル放送をもって、配信されたストリームを
デジタル放送用受信機側で受信し、該受信機側にて一旦
蓄積してから再生する場合、その蓄積方法として以下の
2通りが考えられる。
【0017】1つは、送出側(放送局)からMPEG2
−TS形式でリアルタイムに配信されてくる映像、音声
(以下PESと呼ぶ)をそのままハードディスク等の蓄
積媒体に記録する方法である。この時に蓄積されるPE
S(PacketizedElementary St
ream)は、MPEG2−TS形式となっている。
【0018】他の1つは、送出側から映像・音声コンテ
ンツをデジタルデータとして配信し、このデジタルデー
タをハードディスク等の蓄積媒体に記録する方法であ
る。このときのデジタルデータは、放送事業体毎にデー
タ形式が任意に設定されている(伝送方式に関してはM
PEG等の規格に準拠する必要があるが、データのフォ
ーマット自体は任意でよい)ため、つまり放送事業体か
らのデータフォーマットが不統一で、MPEG2−TS
形式とMPEG2−PS形式との2通りで配信されてく
る。
【0019】しかしながら、前述した2通りの方法にて
蓄積したストリームを受信側装置にて再生する際にはそ
れぞれ以下の問題がある。
【0020】即ち、前者の記録方法にあっては、蓄積媒
体に蓄積されるストリームの配信形式がTS形式となっ
ているため、早送り再生、巻き戻し再生、頭だし再生等
の特殊再生を行う場合、受信機内でコンテンツの特殊再
生を行うための情報を独自に生成する必要がある。また
ストリームにコンテンツの課金制御、権利保護を行うた
めにスクランブル(暗号)が施されている場合は、スク
ランブルの解除(デスクランブル)を行わないと特殊再
生に必要な情報を受信機内で生成出来ないため、スクラ
ンブルが施されているコンテンツには適していない。
【0021】後者の記録方法にあっては、デジタル放送
用受信機に搭載されているMPEGデコーダはPS形式
を認識できるものが一般的に存在しないため、デジタル
放送用受信機に新たにPS形式のデコーダを搭載する必
要があり、受信機の製造コスト面で好ましくない。また
配信側においては、映像・音声コンテンツを生成する際
にもMPEG2−PSエンコーダの導入が新たに必要と
なり、送出側システム構築の面でも大きなコスト負担と
なる。デジタル放送用受信機の普及を目指す上で、その
製造コストは可能な限り低く抑える必要があるため、受
信機にはそれに見合う性能しか期待できない。また、コ
ンテンツの課金制御、権利保護を実現するため、コンテ
ンツの再生時に、はじめて暗号化されたコンテンツの復
号を行う方式が望ましい。
【0022】本願発明は、斯かる問題を是正するために
なされたものである。以下、本発明の実施例について説
明する。 (サービス概要)まず、本発明におけるサービス概要に
ついて図1のデータ配信システムの概念構成図を用いて
説明する。本発明におけるサービスの基本情報とは、コ
ンテンツを構成するファイルに対しスクランブルを施し
たスクランブルコンテンツと、該コンテンツをユーザー
の受信機で受信し、ユーザーがコンテンツを利用する際
の利用条件に応じたスクランブルコンテンツのデスクラ
ンブルを行うための鍵等が格納された課金制御情報と、
ユーザー毎の契約に関する情報等が格納された個別情報
とを言う。これらのコンテンツ、課金制御情報、個別情
報は、それぞれ送出側5の放送局で生成され、衛星回
線、地上回線又は流通網(DVD等の媒体)を介して受
信側8に配信又は配達され、受信側ではこれらの情報を
受信・蓄積する。つまり送出側は、ユーザーが望むコン
テンツ利用タイミングで、課金制御情報と個別情報を用
いて課金制御を行い、ユーザーにコンテンツを提供する
サービスである。また、本サービスで配信されるコンテ
ンツは、受信側8で蓄積された後、ユーザーの望むタイ
ミングで課金制御を行いコンテンツの提供を行うことを
基本とする。
【0023】さらにコンテンツは、ユーザーの不正利用
を防ぐ等の権利保護の目的上、スクランブル化された状
態で受信側8に蓄積される。ただし、課金制御、コンテ
ンツの権利保護を行わないコンテンツの場合は送出側5
よりスクランブルを施さない状態でのサービス提供も可
能である。
【0024】また、受信側に蓄積されたコンテンツに対
してユーザーが早送り再生、巻き戻し再生等の特殊再生
を行う場合には、コンテンツがスクランブル状態のまま
蓄積されていると、受信側8では特殊再生に必要な情報
の取得に手間がかかり特殊再生が困難となる。
【0025】そこで本発明では、前述のスクランブルコ
ンテンツ、課金制御情報、個別情報に加え、送出側5に
て特殊再生情報を生成し、受信側8に対し配信する。受
信側8では、この特殊再生情報を利用することで、スク
ランブル状態のコンテンツに対してもユーザーの指示に
よって特殊再生を容易に行うことが可能となる。また、
スクランブルが施されていないコンテンツの場合も同様
に特殊再生情報を利用することで特殊再生が容易に行う
ことが可能である。 (システム概要)次に、前述したサービスを実現するた
めに必要とするシステムについて図1を用いて説明す
る。本システムは、大別すると、送出(配信)側装置5
と、受信側装置8と、上記両装置とを結ぶ伝送路6,
7,11とに分けられる。
【0026】送出側装置5とは放送局であり、受信側装
置8とはデジタル放送用受信機であり、伝送路とは衛星
を利用した衛星回線11、地上回線6、流通網7(DV
D等のパッケージメディア)等である。
【0027】送出側装置5は、コンテンツを生成するコ
ンテンツ生成装置1と、課金制御情報を生成する課金制
御情報生成装置2と、放送事業体とユーザーとの契約等
に関する個別情報を生成する個別情報生成装置3と、ス
クランブルコンテンツの早送り/巻き戻しを行う際に必
要となる特殊再生情報を生成する特殊再生情報生成装置
4とから構成される。
【0028】コンテンツ生成装置1は、スクランブルコ
ンテンツ、ノンスクランブルコンテンツ等のコンテンツ
を生成するとともに伝送路上に複数のコンテンツを時分
割で多重する場合に必要となる配列情報、また配信予定
もしくは配信中のコンテンツを受信側装置8のデジタル
放送用受信機9もしくはユーザーに提示するために必要
なコンテンツのタイトル等の番組関連情報であるプログ
ラム・スペシフイック・インフォメーション/サービス
・インフォメーション(PSI:Program Sp
ecific Information/SI:Ser
vice Information)を生成する。課金
制御情報生成装置2は、コンテンツの管理条件や利用条
件などのコンテンツに関する課金制御情報を生成する。
個別情報生成装置3は、放送事業体とユーザーとの契約
等に関する個別情報を生成する。特殊再生情報生成装置
4は、スクランブルが施されたコンテンツの早送り/巻
き戻しを行う際に必要となる特殊再生情報を生成する。
【0029】受信側装置8のデジタル放送用受信機9で
は、送出側5より配信されるコンテンツ、課金制御情
報、個別情報、特殊再生情報を受信・蓄積する。コンテ
ンツにスクランブルが施されている場合は、再生時に課
金制御情報、個別情報を利用してデジタル放送用受信機
9の記憶装置に蓄積したスクランブルコンテンツの復号
を行ってコンテンツを再生し、TV10に出力しユーザ
ーにコンテンツを提供する。スクランブルが施されてい
ないコンテンツの場合は、課金制御情報、個別情報を利
用せずに再生可能である。また、ユーザーがコンテンツ
の特殊再生を要求した場合は、課金制御情報、個別情報
の他に特殊再生情報を利用してコンテンツの提供を行
う。特殊再生要求は、受信側装置8の、例えばデジタル
放送用受信機9の操作部578の特殊再生ボタンにより
特殊再生モード切り替え、もしくはデジタル放送用受信
機9に付属している再生用リモートコントローラ580
から特殊モードに関する信号を受光部579に向け送信
し特殊再生モードに切り替えることが可能である。本シ
ステムでは送出側装置5から受信側装置8に提供するコ
ンテンツは、流通網7を利用したDVD等のパッケージ
メディア、インターネット、CATV等の地上回線6に
よる提供も可能であるが、本発明では衛星回線11を伝
送路として利用する場合について以下説明する。 (送出側)次に、送出側装置5の詳細について図2を用
いて説明する。送出側装置5は、前述のとおりコンテン
ツ生成装置1と、課金制御情報生成装置2と、個別情報
生成装置3と、特殊再生情報生成装置4とから構成され
ている。
【0030】コンテンツ生成装置1は、さらに伝送路上
のデータであるトランスポート・ストリーム(TS)に
時分割多重されたコンテンツ(映像や音声等)の多重化
情報、コンテンツのタイトル等の付加情報を生成する配
信用PSI/SI生成装置30と、実際にユーザーが視
聴する映像・音声データを生成する映像音声コンテンツ
生成装置34と、コンテンツの課金制御、権利保護を行
うためにコンテンツのスクランブルを行うスクランブル
装置31と、配信用PSI/SI生成装置30で生成さ
れるPSI/SIと映像音声コンテンツ生成装置34も
しくはスクランブル装置31で生成されるノンスクラン
ブルコンテンツ、スクランブルコンテンツと課金制御情
報生成装置2と個別情報生成装置3で生成される課金制
御情報、個別情報とを多重化する多重化装置32と、多
重されたデータを伝送路毎に固有な符号化方式で符号化
を行う伝送路符号化装置33とにより構成されている。
【0031】課金制御情報生成装置2とは、コンテンツ
の管理条件やコンテンツの利用条件、コンテンツをスク
ランブルする際の鍵情報等のコンテンツに対する課金を
行う際に必要となる情報を生成する装置であり、配信用
PSI/SIと同様なセクション形式のリアルタイム向
け課金制御情報、ファイル形式の蓄積向け課金制御情報
を生成する。また課金制御情報生成装置2で生成される
課金制御情報は、契約ユーザーのみ復号可能となるよう
に暗号化されている。リアルタイム向け課金制御情報
は、前述のコンテンツ生成システム1内の多重化装置3
2においてコンテンツ、PSI/SI等と多重化され、
蓄積向け課金制御情報は、映像音声コンテンツ生成装置
34において該装置内で生成されるコンテンツ内に多重
化される。
【0032】個別情報生成装置3とは、ユーザーとコン
テンツを配信する放送事業体との間の契約情報であるリ
アルタイム向け個別情報や蓄積向け個別情報、例えば、
スクランブルされたコンテンツを利用する際に必要とな
る課金制御情報復号用鍵、課金制御情報の復号可能な期
間などの個別情報を生成する装置である。個別情報生成
装置3で生成される個別情報は、課金制御情報と同様に
ユーザー毎に割り当てられた鍵により暗号化されてい
る。また個別情報は、リアルタイム向けの課金制御情報
と同様にセクション形式のデータであり、コンテンツ生
成装置1内の多重化装置32でコンテンツ、PSI/S
Iと多重化される。
【0033】特殊再生情報生成装置4は、受信側8でコ
ンテンツの早送り再生、巻き戻し再生、頭だし再生など
の特殊再生を行う際に必要となる情報を生成する装置で
ある。 (コンテンツの生成構成及びその生成手順)次に、図3
〜図7を用いて映像音声コンテンツ生成装置34と特殊
再生情報生成装置4を利用したコンテンツの生成構成と
その手順を説明する。
【0034】映像音声コンテンツ生成装置34では、リ
アルタイム向けコンテンツと蓄積向けコンテンツの生成
を行う。リアルタイム向けコンテンツとは、従来のデジ
タル放送サービスで提供されているコンテンツであり、
送出側装置5のコンテンツ配信と同時にコンテンツの受
信、再生(リアルタイムで通常再生)を行うことが可能
なようにストリーム形式で配信される。蓄積向けコンテ
ンツとは、送出側5より配信されたコンテンツを受信側
8で蓄積後に再生することを目的にしたファイル形式で
配信されるコンテンツである。また、特殊再生情報生成
装置4では前述したリアルタイム向けコンテンツ、蓄積
向けコンテンツの特殊再生時に必要となる特殊再生情報
を生成する。
【0035】図3において、映像音声コンテンツ生成装
置34は、映像音声素材である映像または音声信号を出
力する映像・音声再生部40と、コンテンツ素材である
映像または音声信号をMPEG2規格で規定する符号化
方式を用いてデジタル処理を行う符号化部41と、蓄積
向けコンテンツの再生時に必要となる配列情報、番組関
連情報であるPSI/SIを生成するPSI/SIデー
タ生成部46と、映像に重ねて文字をスーパーするサー
ビスのうち映像内容と関連したサービスとなる字幕の字
幕データを生成する字幕データ生成部47と、映像音声
PSI/SI字幕情報の多重化処理を行い多重化信号で
ある固定ビットレートパーシャルTSを生成する多重化
部42と、多重化部42で生成された多重化信号である
固定ビットレートパーシャルTSにARIB規格に準拠
したタイムスタンプを付加させ固定ビットレートタイム
スタンプ付きTSを生成するタイムスタンプ付加部48
と、固定ビットレートタイムスタンプ付きTSに含まれ
るダミーデータである再生時にはデコードされないヌル
パケット及びそれに対応しているタイムスタンプを除去
し可変ビットレートタイムスタンプ付きTSを生成する
ヌルパケット除去部49と、生成された固定ビットレー
トタイムスタンプ付きTSもしくは可変ビットレートタ
イムスタンプ付きTS、特殊再生情報生成装置4で固定
ビットレートタイムスタンプ付きTSもしくは可変ビッ
トレートタイムスタンプ付きTSを利用することにより
生成される特殊再生情報ファイル239を必要に応じて
スクランブルを施すスクランブル部44、スクランブル
された固定ビットレートタイムスタンプ付きTSまたは
可変ビットレートタイムスタンプ付きTS、特殊再生情
報ファイル239、課金制御情報生成装置2から入力さ
れた蓄積向け課金制御情報からDSM−CC(Digi
tal Storage Media Command
and Control:ISO/IEC 1381
8−6を参照)データカルーセルのセクションを生成す
るDSM−CCデータカルーセル生成部45とから構成
される。
【0036】(蓄積向けコンテンツの生成手順)映像音
声コンテンツ生成装置34では、VHSもしくはLD等
で用意された映像、音声素材を映像・音声再生部40に
より再生し、アナログ信号を符号化部41に供給する。
アナログ出力された映像音声信号は、次に符号化部41
においてMPEG2規格にデジタル化された映像PES
(Packetized Elementary St
ream)、音声PESに符号化される。
【0037】映像PES、音声PESは、図4に示すよ
うにトランスポート・ストリーム・パケット(TSP:
Transport Stream Packet)と
呼ばれるTSパケットに分割され、トランスポート・ス
トリーム(TS)に格納される。TSパケットは多重や
伝送の単位となる188バイトに固定された長さを持つ
データ構造をしており,TSパケットの制御情報を送る
ために使用するTSヘッダ部74とデータを送るために
使用するペイロード部75で構成される。TSヘッダ部
74には、ペイロード部75に納められているデータ
(信号)の内容を区別するための識別子であるパケット
ID(PID:Packet Identifier)
などが含まれる。多重化部42では、図5に示す如く、
符号化部41で生成した映像、音声トランスポート・ス
トリーム(映像TS・音声TS)とPSI/SIデータ
生成部46で生成された蓄積向けコンテンツ用PSI/
SIのトランスポート・ストリーム(PSI/SI T
S)と字幕データ生成部47で生成された蓄積向けコン
テンツ用字幕データのトランスポート・ストリーム(字
幕TS)との多重化処理を行う。また、多重化部42で
は、多重化処理を行う際にデジタル放送用受信機9で各
々が想定する再生レートになるように必要に応じて再生
時にはデコードされないヌルパケット95を、図5に示
す如く、映像、音声、PSI、字幕等の情報に挿入し、
図5に示すような単一のトランスポート・ストリームで
ある固定ビットレートパーシャルTSの生成を行う。そ
して多重化部42は、その出力側の経路1(図6参照)
に生成した固定ビットレートパーシャルTS(図7参
照)を出力し、次段のタイムスタンプ付加部48に対し
入力する。デジタル放送用受信機9内に搭載されるデマ
ルチプレクサには決められた割合でデータを入力しなけ
れば入力データのオーバーフローやアンダーフローが発
生し正常な動作が出来なくなるため、送出側装置5で
は、リアルタイム向けコンテンツを配信する場合はデマ
ルチプレクサに入力するタイミングの制御を行い、決め
られたビットレートとなるようにパケットの多重化を行
っている。蓄積向けコンテンツを再生する時にも同じデ
マルチプレクサを利用するのであればリアルタイム向け
コンテンツと同様に入力データのビットレートの制御を
行う必要があるため、タイムスタンプ付加部48ではデ
マルチプレクサ569に入力するタイミングを記したタ
イミング情報であるタイムスタンプを蓄積向けコンテン
ツである固定ビットレートパーシャルTSに付加し、固
定ビットレートタイムスタンプ付きTSを生成する。タ
イムスタンプ付加部48は、その出力側の経路2(図6
参照)に生成した固定ビットレートタイムスタンプ付T
S(図7の120参照)を出力し、次段のヌルパケット
除去部49に供給する。ヌルパケット除去部49では、
供給された固定ビットレートタイムスタンプ付きTSを
構成しているTSパケットの中から伝送時のデータ量の
削減を目的に再生に不要なヌルパケット95とそれに対
応しているタイムスタンプの除去を行い、固定ビットレ
ートタイムスタンプ付きTSから可変ビットレートタイ
ムスタンプ付きTSを生成する。また、伝送時のデータ
量の削減を目的とした処理を行わない場合は固定ビット
レートタイムスタンプTSにはヌルパケット削除等の処
理は行わない。ヌルパケット除去部49は、その出力側
の経路3(図6参照)に、伝送時のデータ量の削減を目
的とした処理を行い生成した可変ビットレートタイムス
タンプ付きTS、もしくは伝送時のデータ量の削減を目
的とした処理を行わなかった固定ビットレートタイムス
タンプTS(図7の120もしくは121)を出力す
る。これらのTSは、特殊再生を想定する場合には、次
段の特殊再生情報生成装置4に供給され、特殊再生を想
定しない場合には、スクランブル部44に供給される。
【0038】以上の手順により映像音声コンテンツ生成
装置34は、図6における経路2から信号を取り出すこ
とによって、図7で示すような固定ビットレートタイム
スタンプ付きTS120を取得でき、または経路3から
信号を取り出すことによって図7で示すような可変ビッ
トレートタイムスタンプ付きTS121もしくは固定ビ
ットレートタイムスタンプ付きTS120を取得するこ
とが可能である。
【0039】ここで、映像音声コンテンツ生成装置34
で生成した蓄積向けコンテンツの中で特殊再生を想定す
る場合は、特殊再生情報生成装置4により対象となる蓄
積向けコンテンツ用に特殊再生情報の生成を行う。特殊
再生情報を生成するためには、固定ビットレートタイム
スタンプ付きTS120または可変ビットレートタイム
スタンプ付きTS121を特殊再生情報生成装置4に引
き渡す。
【0040】特殊再生情報生成装置4では、引き渡され
た固定ビットレートタイムスタンプ付きTS120また
は可変ビットレートタイムスタンプ付きTS121を解
析し、その解析結果より特殊再生に必要な各シーンの提
示時刻情報、データ位置、先頭からの相対位置を取得
し、必要であれば各シーンに対するシーン名、ダイジェ
ストに使用するシーン等の情報を入力することで、図2
1に示す如く、特殊再生情報要素(図11の250参
照)、プレゼンテーション・タイム(Presenta
tion Time)750、タイムスタンプド・パケ
ット・インデックス(Timestamped Pac
ket Index)751、タイムスタンプド・パケ
ット・ナンバー(Timestamped Packe
t Number)752を含む特殊再生情報ファイル
239を生成する。特殊再生情報生成装置4は、生成し
た特殊再生情報ファイル239と特殊再生情報ファイル
239を生成するのに利用した固定ビットレートタイム
スタンプ付きTS120または可変ビットレートタイム
スタンプ付きTS121をスクランブル部44に引き渡
す。スクランブル部44では、ヌルパケット除去部4
9、特殊再生情報生成装置4から引き渡された固定ビッ
トレートタイムスタンプ付きTSまたは可変ビットレー
トタイムスタンプ付きTSに対し、課金制御、コンテン
ツ保護の有無の観点から必要に応じてスクランブルを施
す。スクランブル部44は必要に応じてスクランブルを
施した固定ビットレートタイムスタンプ付きTSまたは
可変ビットレートタイムスタンプ付きTSと特殊再生情
報ファイル239をDSM−CCデータカルーセル生成
部45に引き渡す。DSM−CCデータカルーセル生成
部45では、特殊再生情報ファイル239、必要に応じ
てスクランブルを施した固定ビットレートタイムスタン
プ付きTSまたは可変ビットレートタイムスタンプ付き
TS、課金制御情報生成装置2から取得した蓄積向け課
金制御情報からDSM−CCデータカルーセルのセクシ
ョンを生成し、該セクションを分割しトランスポート・
ストリームに格納し、トランスポート・ストリームとし
て図2おけるスクランブル装置31に供給する。蓄積向
けコンテンツの生成は、蓄積向けコンテンツをDSM−
CCデータカルーセルのセクションに分割し、分割した
セクションファイルをトランスポート・ストリームに格
納し、格納したトランスポート・ストリームをスクラン
ブルシステム31に引き渡すことで終了となる。
【0041】(リアルタイム向けコンテンツの生成手
順)リアルタイム向けコンテンツは、映像音声コンテン
ツ生成装置34の映像・音声再生部40と、符号化部4
1と、字幕データ生成部47とを用いて生成される。
【0042】VHSもしくはLD等で用意された映像素
材を映像・音声再生部40により再生しアナログ信号を
符号化部41に供給する。アナログ出力された映像音声
信号は、符号化部41によりMPEG2規格にデジタル
化された映像PES、音声PESに符号化される。
【0043】映像PES、音声PESは、図4に示すよ
うなTSパケットと呼ばれるパケットに分割されトラン
スポート・ストリームに格納される。これにより映像ト
ランスポート・ストリーム、音声トランスポート・スト
リームを生成することができる。また、必要に応じて、
字幕データ生成部47を用いて映像に関連する字幕のト
ランスポート・ストリームを生成する。符号化部41で
生成された映像または音声のトランスポート・ストリー
ムと字幕のトランスポート・ストリームは多重化部42
にて多重化される。多重化部42で多重化されたトラン
スポート・ストリームは、タイムスタンプ付加部48、
ヌルパケット除去部49、特殊再生情報生成装置4、ス
クランブル部44、DSM−CCデータカルーセル生成
部45をパスし、図2におけるコンテンツ生成装置1内
のスクランブル装置31に供給する。リアルタイム向け
コンテンツは生成した映像、音声、字幕のトランスポー
ト・ストリームをスクランブル装置31に引き渡すこと
で終了となる。
【0044】上述したように、映像音声コンテンツ生成
装置34において、リアルタイム向けコンテンツ、蓄積
向けコンテンツを構成する映像、音声、字幕のストリー
ムは映像音声コンテンツ生成装置34内の同じ部位から
生成される。そのため、現在、行われているデジタル放
送のリアルタイム向けコンテンツの生成設備に蓄積向け
コンテンツの生成に必要なPSI/SIデータ生成部4
6、多重化部42、タイムスタンプ付加部48、ヌルパ
ケット除去部49、スクランブル部44、DSM−CC
データカルーセル生成部45、特殊再生情報生成4を増
設することにより蓄積向けコンテンツの生成が可能とな
る。ただし、多重化部42、PSI/SIデータ生成部
46については図2における多重化装置32、配信用P
SI/SI生成装置30を流用することが可能である。 (特殊再生情報の必要性)次に、特殊再生情報の必要性
について図8を用いて説明する。一般的な特殊再生は、
最初に、図4に示すように1種類のPIDを持つTSパ
ケットで構成されたトランスポート・ストリームのTS
パケットのペイロード部75をつなぎ合わせることでP
ESパケットを構築させ、さらにこのPESパケットの
ペイロード部分73をつなぎ合わせることでES(Elem
entary Stream)150を構築する。そして図8に示さ
れるように構築したESのデータ部150を構成してい
るGOP(Group of Pictures)15
2内部のIピクチャ153のみを利用し実現されてい
る。例えば、図9に示すような早送り再生の場合は、E
Sのデータ部150を構成している各GOP152内部
のIピクチャを抽出し(図9における181、184、
185)、一定間隔で間引いたIピクチャ(図9におけ
る181、185)をMPEGデコーダ189(再生部
のPMEGデコーダ271)に受け渡し、該デコーダに
おいてデコード処理を行い、Iフレーム186、187
を順次生成する。しかし、コンテンツを構成する映像、
音声トランスポート・ストリーム等の多重化処理を行
い、タイムスタンプを付加したトランスポート・ストリ
ームであるタイムスタンプ付きTSにスクランブルを施
すと、タイムスタンプ付きTSを構成するタイムスタン
プ付きTSパケットのペイロードにはスクランブルされ
たデータが格納されることになり、図10に示されるよ
うなタイムスタンプ付きTS210から特殊再生を行う
ために必要なIピクチャを構成するタイムスタンプ付き
TSパケット212の開始位置と構成数226を検出す
ることが困難となる。タイムスタンプ付きTSパケット
212の開始位置と構成数226を検出するためには、
タイムスタンプ付きTSのデスクランブル(復号)処理
を行い、PES、ES等を構築し、構築したPES、E
Sの解析を行い、その解析結果からIピクチャを取得す
る必要がある。よって、受信機の処理能力を考慮すると
ユーザーからの特殊再生要求に対し、データのデスクラ
ンブル、データの構築、解析を行う必要があり、迅速な
提示は事実上不可能となる。そこで、デジタル放送用受
信機9におけるスクランブルコンテンツの特殊再生を容
易に実現させるためには、コンテンツの復号前にIピク
チャの開始位置225、Iピクチャを構成するパケット
数226等をデジタル放送用受信機9に対し通知する特
殊再生情報が必要となる。 (特殊再生情報のデータ構造)図11は、蓄積向けコン
テンツの特殊再生を容易に実現させる際に必要となる特
殊再生情報ファイル239のデータ構造を示す図であ
る。特殊再生情報ファイル239のデータは、主に1つ
のトランスポート・ストリームの中に複数のコンテンツ
を時分割多重する場合にそのコンテンツを識別するため
のサービスID(service_id)240、1つ
のサービスID240におけるヘッダ(header)
部分と特殊再生情報要素データ長とを足し合わせた総合
的なデータ長を示すオフセット・バイト(Offset
Byte)241、ヘッダ部248を構成するサービ
スID240で示されたコンテンツ内で特殊再生の対象
となる映像、音声、データといったESの識別を示すコ
ンポーネント・タグ(component_tag)2
42、コンポーネント・タグ242で指定された映像、
音声、データの種別であるストリーム形式を示すストリ
ーム・タイプ(stream_type)243、ダイ
ジェスト再生等でユーザーに提示する映像に関するシー
ン名等を格納するプライベートデータ244、特殊再生
情報要素250を構成する特殊再生情報に記述された特
殊再生情報要素の全データ量を示す特殊再生情報要素デ
ータ長249、特殊再生に指定されるタイムスタンプ付
きTSに含まれるTSパケットの通常再生時における先
頭からの相対時刻を示す時刻情報であるプレゼンテーシ
ョン・タイム(presentation_time)
245と映像、音声等が多重化されているタイムスタン
プ付きTSを構成するタイムスタンプ付きTSパケット
の中から1つのIピクチャを格納するPESパケットが
格納されたタイムスタンプ付きTSパケットの先頭位置
を示すタイムスタンプド・パケット・インデックス(t
imestamped_packet_index)2
46と映像、音声等が多重化されているタイムスタンプ
付きTSを構成するTSパケットの中で1つのIピクチ
ャの情報を含むPESパケットを構築できるタイムスタ
ンプ付きTSパケットの先頭から最後までの範囲で図1
0が示すようなIピクチャを構築できるタイムスタンプ
付きTSパケット以外のタイムスタンプ付きTSパケッ
ト213の数を含んだタイムスタンプ付きTSパケット
数226を示すタイムスタンプド・パケット・ナンバー
(timestamped_packet_numbe
r)247から構成されている。
【0045】図11に示すように特殊再生情報ファイル
239は、複数のサービスid240毎に複数のヘッダ
部248を定義でき、尚かつ、複数のヘッダ部248毎
に特殊再生情報要素250を定義できるデータ構造とな
っている。デジタル放送用受信機9における蓄積向けコ
ンテンツの特殊再生はこの特殊再生情報を利用すること
でスクランブルされたデータのデスクランブル、データ
の事前構築等を行わずに効率よく特殊再生が行える。
(特殊再生情報の生成方法及び蓄積向けコンテンツに対
する特殊再生情報)特殊再生情報ファイル239は、特
殊再生情報生成装置4にて生成される。特殊再生情報生
成装置4は、例えば図12に示す如く構成されている。
即ち、図12において、可変ビットレートタイムスタン
プ付きTSまた固定ビットレートタイムスタンプ付きT
Sから映像ストリームを抽出する映像ストリーム抽出部
300と、抽出した映像ストリームからPESパケット
を構築するPES構築部301と、構築したPES群か
らIピクチャが格納されているPESパケットの検出を
行うIピクチャ検出部302と、Iピクチャを格納した
PESパケットを構築できるTSパケット群の先頭を検
出するIピクチャ開始位置取得部303と、特殊再生時
に指定するTSパケット数を算出するタイムスタンプド
・パケット・ナンバー算出部304と、PESヘッダ拡
張部の記述されているPTS情報を取得するPTS取得
部305と、取得したPTSからプレゼンテーション・
タイムを算出するプレゼンテーション・タイム算出部3
06と、特殊再生情報生成装置4内で生成された情報と
特殊再生に必要となる情報により特殊再生情報ファイル
239を生成する特殊再生情報ファイル生成部307
と、映像ストリーム抽出部300、PES構築部30
1、Iピクチャ検出部302、Iピクチャ開始位置取得
部303、タイムスタンプド・パケット・ナンバー算出
部304、PTS取得部305、プレゼンテーション・
タイム算出部306、特殊再生情報ファイル生成部30
7をユーザーの操作を受けて制御する特殊再生情報生成
装置制御部308で構成されている。
【0046】図13は、図12に示す特殊再生情報生成
装置4において、図11に示す特殊再生情報ファイル2
39の作成方法を示すフローチャートである。
【0047】ステップS1において、特殊再生に利用す
る情報である特殊再生情報ファイル239の作成を開始
する。ステップS2において、可変ビットレートタイム
スタンプ付きTSまたは固定ビットレートタイムスタン
プ付きTSを映像ストリーム抽出部300に対し入力す
る。ステップS3において、映像ストリーム抽出部30
0は、入力された可変ビットレートタイムスタンプ付き
TSまたは固定ビットレートタイムスタンプ付きTSか
らコンテンツを構成する映像、音声等の信号を伝送する
TSパケットのPIDを指定するプログラム・マップ・
テーブル(PMT:Program Map Tabl
e)に記述されている映像ストリームのPIDを利用し
て映像ストリームを抽出し、抽出した映像ストリームを
PES構築部301に引き渡す。ステップS4におい
て、PES構築部301では抽出した映像ストリームか
らPESを構築し、構築したPESをIピクチャ検出部
302に引き渡す。ステップS5において、PESを構
成する複数のPESパケットは図8に示すようにシーケ
ンスヘッダ151とIピクチャ153をペイロード部1
60に格納したPESパケット、Bピクチャ154をペ
イロード部に格納したPESパケット、Pピクチャをペ
イロード部に格納したPESパケットの構成単位となっ
ている。そこで、Iピクチャ検出部302ではPESパ
ケットのペイロード部160にシーケンスヘッダ151
が格納されているPESパケットを検出することでIピ
クチャ153がペイロード部160に格納されているP
ESパケットの確認を行いIピクチャ153の有無を確
認したPESパケットをIピクチャ開始位置取得部30
3に引き渡す。ステップ6において、Iピクチャ開始位
置取得部303では、PES構築部301においてPE
Sパケットを構築する際に、図10に示されるように、
タイムスタンプ付きTS210を構成するタイムスタン
プ付きTSパケットの中からIピクチャを格納するPE
Sパケットの構築可能なタイムスタンプ付きTSパケッ
トの開始位置225であるタイムスタンプド・パケット
・インデックス246を取得し、タイムスタンプド・パ
ケット・インデックス246を取得したPESパケット
をタイムスタンプド・パケット・ナンバー算出部304
に引き渡す。ステップS7において、タイムスタンプド
・パケット・ナンバー算出部304では、Iピクチャ1
53を格納するPESパケットの構成するタイムスタン
プ付きTSパケット数を計算し、計算結果と図10が示
すようにタイムスタンプ付きTS210を構成している
TSパケットでIピクチャを構築できるTSパケット2
12の範囲に含まれるIピクチャを構築できるTSパケ
ット以外のTSパケット213のTSパケット数を加算
することにより、タイムスタンプド・パケット・ナンバ
ー247を取得し、タイムスタンプド・パケット・ナン
バー247を取得したPESパケットをPTS取得部3
05に引き渡す。ステップS8において、PTS取得部
305ではIピクチャ153をペイロード部160に含
むPESパケットのPESヘッダ拡張部159に記述さ
れているPTS情報を取得し、取得したPTS情報をプ
レゼンテーション・タイム算出部306に引き渡す。ス
テップS9において、プレゼンテーション・タイム算出
部306では取得したPTS情報から再生に指定される
ストリームに含まれるタイムスタンプ付きTSパケット
の通常再生時における先頭からの相対時刻を示す時刻情
報であるプレゼンテーション・タイム(present
ation_time)245を算出する。ステップS
10において、特殊再生情報ファイル生成部307を用
いて、特殊再生を行うにあたり必要となる、コンテンツ
の識別を示すサービスID240、コンテンツの識別の
対象となる映像ストリームの識別を示すコンポーネント
・タグ242、該タグ242で示される映像ストリーム
の形式を表すストリーム・タイプ(stream_ty
pe)243、特殊再生情報ファイル239のヘッダ部
248と特殊再生情報要素250のデータ長を足し合わ
せたデータ長を示すオフセット・バイト241の情報、
必要に応じてダイジェスト再生等でユーザーに提示する
シーン名等を格納するプライベートデータ244領域に
記述する情報とIピクチャ開始位置取得部303で生成
したタイムスタンプド・パケット・インデックス24
6、タイムスタンプド・パケット・ナンバー算出部30
4で生成されたタイムスタンプド・パケット・ナンバー
247、プレゼンテーション・タイム算出部306で生
成されたプレゼンテーション・タイム245を用いて図
11に示すようなデータ構造を持つ特殊再生情報ファイ
ル239を生成する。 (リアルタイム向けコンテンツに対する特殊再生情報)
図14は、図15に示すリアルタイム向けコンテンツの
蓄積後の特殊再生を行う際に利用する特殊再生制御テー
ブルの作成方法を示すフローチャートである。
【0048】ステップS50において、特殊再生に利用
する特殊再生制御テーブルを構成するIピクチャ開始位
置テーブル、Iピクチャ終了位置テーブルの生成を開始
する。ステップS51において、符号化部41から映像
トランスポート・ストリームを特殊再生情報生成システ
ム43に対し入力する。ステップS52において、映像
トランスポート・ストリームからPESを構築する。ス
テップS53において、PESを構成する複数のPES
パケットは図8に示すようにシーケンスヘッダ151と
Iピクチャ153をペイロード部160に格納したPE
Sパケット、Bピクチャ154をペイロード部に格納し
たPESパケット、Pピクチャ156をペイロード部1
60に格納したPESパケットの構成単位となってい
る。そこで、特殊再生情報生成システム4ではPESパ
ケットのペイロード部160にシーケンスヘッダ151
が格納されているPESパケットを検出することでIピ
クチャ153がペイロード部160に格納されているP
ESパケットの確認を行う。ステップ54において、P
ESパケットを構築する際に、図15に示されるよう
に、映像トランスポート・ストリームを構成するTSパ
ケットの中からIピクチャを格納するPESパケットの
構築可能なTSパケットの開始位置402であるIピク
チャ開始位置情報404とIピクチャを格納するPES
パケットの構築可能なTSパケットの終了位置403で
あるIピクチャ終了位置情報406を取得する。ステッ
プS55において、Iピクチャをペイロード部160に
含むPESパケットのPESヘッダ拡張部159に記述
されているPTS情報を取得する。ステップS56にお
いて、取得したPTS情報から再生に指定されるストリ
ームに含まれるTSパケットの通常再生時における先頭
からの相対時刻を示す時刻情報405を算出する。ステ
ップS57において、取得したIピクチャ開始位置情報
404、Iピクチャ終了位置情報406、時刻情報40
5を用いて、Iピクチャ開始位置情報404と時刻情報
405からIピクチャ開始位置テーブル400(TC
T: Trick play Control Tabl
e)、Iピクチャ終了位置情報406と時刻情報405
からIピクチャ終了位置テーブル401(TCT)を生
成する。ステップS58において、図15に示すよう
に、生成したTCTを映像トランスポート・ストリーム
のIピクチャを含むTSPの先頭にIピクチャ開始位置
テーブル400、末尾にIピクチャ終了位置テーブル4
01を挿入する。ステップ59において、TCTを挿入
した映像トランスポート・ストリームを図2における多
重化システム32に引き渡すことでTCTの生成を終了
する。 (受信側)次に受信側について説明する。図16は、ス
トリームの蓄積を想定したデジタル放送用受信機9の内
部構成を示すブロック図である。この受信機は、リアル
タイムに受信したPESストリームの再生を行う機能、
受信したストリームを記録媒体へ蓄積する機能、記録媒
体に蓄積されたストリームファイルを再生する機能を有
している。図1の送出側装置5から配信されたストリー
ムは、図16の受信アンテナ561で受信される。チュ
ーナ562では配信ストリームのアナログ信号からデジ
タル信号を取り出す。このデジタル信号は、MPEG2
−TSの形式となっており、デジタル放送用受信機9が
必要としている情報以外の情報(受信対象としているチ
ャンネル以外のストリーム等)が多重されているため、
必要な情報のみをデマルチプレクサ563で選択、抽出
する。デマルチプレクサ563で抽出されたストリーム
は、スイッチSW1、スイッチSW2の制御を行うパス
セレクタ564によりリアルタイム再生を行う場合には
デスクランブラ566へ、ストリームの蓄積を行う場合
には記憶装置573へ渡される。パスセレクタ564
は、蓄積用途のストリームとリアルタイムストリームの
信号の経路を制御する機能を持っている。従ってパスセ
レクタ564のスイッチSW1をオン、SW2をB側に
倒すように制御を行うことによってデジタル放送用受信
機9は、ストリームの蓄積と蓄積したストリームの再生
を並行して行うことが可能となる。
【0049】デジタル放送用受信機9におけるリアルタ
イム向けコンテンツの蓄積は、以下のようにして行われ
る。ただし、デジタル放送用受信機9が図17のトラン
スポート・ストリーム620のようなリアルタイムPE
Sストリームを含むTSパケットを受信した場合につい
て説明する。同図において、トランスポート・ストリー
ムのA(1)600、A(2)602、A(3)60
5、A(4)607は蓄積対象としているコンテンツの
TSパケットとし、B(1)601、C(1)603、
B(2)604、C(2)606は他コンテンツのTS
パケットとする。また、A(1)600、A(2)60
2、A(3)605、A(4)607を蓄積対象とする
PESストリームパケットとすると、その他のB(1)
601、C(1)603、B(2)604、C(2)6
06は不要となるのでデマルチプレクサ563によって
破棄される。デジタル放送用受信機9が蓄積対象となる
リアルタイムPESストリームを含むTSパケット到着
時間の保持を行い、TSパケットA(1)600、A
(2)602、A(3)603、A(4)604を受信
した時刻をtA(1)608、tA(2)609、tA
(3)610、tA(4)611とする。そして、この
TSパケットの受信した時刻をタイムスタンプ情報と
し、図17のように受信した蓄積対象となるトランスポ
ート・ストリーム621にタイムスタンプを付加させ、
記憶装置573にタイムスタンプを付加したトランスポ
ート・ストリームを格納することでファイル形式で配信
される蓄積向けコンテンツと同じ蓄積後の再生動作が可
能となる。
【0050】記憶装置573に蓄積されたコンテンツを
再生するときは、パスセレクタ564のスイッチSW2
をB側に倒すように制御を行い、制御を行ったパスセレ
クタ564を経由してデスクランブラ566にコンテン
ツを引き渡す。このバスセレクタ564の制御は、ユー
ザーの操作を受けて動作するホスト574によって制御
される。デスクランブラ566ではスクランブルされた
コンテンツのデスクランブル(復号)処理を行う。デス
クランブル処理に必要なデスクランブルを行う鍵情報は
セキュリティモジュール565に格納されているユーザ
ー毎の鍵情報と送出側装置5から配信された個別情報、
課金制御情報を利用し取得する。セキュリティモジュー
ル565からはストリームの購入などの手続きを行わな
い不正な手段では鍵情報を取り出すことができない仕組
みとなっている。復号されたコンテンツをタイミングコ
ントローラ568に引き渡す。タイミングコントローラ
568は復号されたコンテンツを次段のデマルチプレク
サ569に引き渡すために、コンテンツの再生を行うに
あたりデコード処理されない情報であるタイムスタンプ
の削除、復号されたコンテンツをデマルチプレクサ56
9に引き渡す時の転送速度を調整するための必要に応じ
たヌルパケットの挿入を行い、復号したコンテンツをデ
マルチプレクサ569に引き渡す。デマルチプレクサ5
69はコンテンツから映像・音声を選別し、MPEGデ
コーダ571に選別した映像、音声を引き渡す。引き渡
された映像、音声はデコードされ、TV10へ出力され
る。 (通常再生)図16は、デジタル放送用受信機の機能ブ
ロック図である。同図において、配信、蓄積されたタイ
ムスタンプ付きTSファイル形式のスクランブルコンテ
ンツを蓄積し、再生を想定する場合には、タイムスタン
プ付きTSの再生処理は図18に示すようなフローによ
って処理される。
【0051】即ち、ステップS11において、記憶装置
に蓄積されている再生対象となるコンテンツの再生を開
始する。ステップS12において、再生対象となるコン
テンツを構成している映像、音声、プログラム時刻基準
参照値であるプログラム・クロック・リファレンス(P
CR:Program Clock Referenc
e)等のPIDの取得を行う。この時、蓄積されている
再生対象となるコンテンツを構成する映像、音声等のP
IDが事前にデジタル放送用受信機9で判断出来ない場
合はステップS21に処理が移行する。予めデジタル放
送用受信機9で映像・音声コンテンツ等のPIDが事前
に判断可能な場合は、ステップS21において、再生対
象となるコンテンツを構成している映像、音声等のPI
Dをホスト574がデマルチプレクサ569にセットす
る。このセットにより、デマルチプレクサ569はコン
テンツを構成する映像、音声等のTSパケットの抽出が
可能となる。ステップS14において、ホスト574が
タイミングコントローラにTS転送レートを通知する。
ステップS15において、ホスト574はパスセレクタ
564のスイッチSW2をB側に倒す指示をパスセレク
タ564に与え、記憶装置573に格納されている再生
対象となるスクランブルコンテンツをホストの制御によ
り先頭のタイムスタンプ付きTSパケットから順次デス
クランブラ566にパスセレクタ564を経由させ転送
させる。ステップS16において、デスクランブラ56
6は転送されたスクランブルコンテンツを格納したタイ
ムスタンプ付きTSパケットをセキュリティモジュール
565に格納されているユーザー毎の鍵情報と送出側5
から配信された個別情報、課金制御情報を利用し取得し
た鍵情報をもとにデスクランブル(復号)処理を行い、
タイミングコントローラ568のバッファ(一時記憶領
域)の空き状況に応じてデスクランブル後のコンテンツ
ファイルを格納したTSパケットをタイミングコントロ
ーラ568に転送する。ステップS17において、デス
クランブラ566から転送されたタイムスタンプ付きT
Sパケットからタイムスタンプ値の解析を行い、タイム
スタンプ値が順次インクリメントされていないタイムス
タンプ付きTS、すなわち可変ビットレートタイムスタ
ンプ付きTSである場合は、図19に示すようにタイム
スタンプ値が順次インクリメントされていない部分にヌ
ルパケット707を必要に応じて挿入しタイムスタンプ
700を除去し、TS転送レートに従いTSパケットを
デマルチプレクサ569に転送する。ステップS18に
おいて、デマルチプレクサ569ではホスト574の制
御によりセットされたPIDよりPCR情報を格納して
いるTSパケットを抽出し、PCR情報を格納している
TSパケットをホストに引き渡し、ホスト574はTS
パケットに格納されているPCR情報を解析し、解析で
得られたPCR値と基準同期信号であるシステム・タイ
ム・クロック(STC:System Time Cl
ock)値を比較してSTC値の補正が必要ならばデマ
ルチプレクサ569にSTC値の補正要求を出し、デマ
ルチプレクサ569がPCR値を用いてSTC値を補正
する。ステップS19において、デマルチプレクサ56
9ではホスト574の制御によりセットされたPIDよ
り映像、音声、字幕データが格納されているTSパケッ
トを抽出し、映像、音声データが格納されているTSパ
ケットをMPEGデコーダ571の転送要求に従い映
像、音声データが格納されているTSパケットをMPE
Gデコーダ571に転送する。また、字幕データが格納
されているTSパケットはホスト574に転送する。ス
テップS20において、MPEGデコーダではデマルチ
プレクサ569から転送された映像、音声データが格納
されているTSパケットからそれぞれPESパケットを
構築し、STC、再生出力の時刻管理情報であるプレゼ
ンテーション・タイム・スタンプ(PTS:Prese
ntation TimeStamp)、デコードの時
間管理情報であるデコーディング・タイム・スタンプ
(DTS:Decoding Time Stamp)
を利用し順次デコードする。また、字幕データが格納さ
れているTSパケットはホスト574で解析を行い、該
解析結果により字幕生成データの取得を行い、ホスト5
74が字幕生成データをグラフィック571に転送し、
グラフィック571はSTC、PTSに従い字幕生成デ
ータを用いて字幕の提示を行う。
【0052】コンテンツを構成する映像、音声等のデー
タを格納しているTSパケットのPIDが取得できない
時には、ステップS21において、ホスト574がタイ
ミングコントローラ568にTS転送レートを通知す
る。ステップS22において、記憶装置573に格納さ
れている再生対象となるスクランブルコンテンツをホス
ト574の制御により先頭のタイムスタンプ付きTSパ
ケットから順次デスクランブラ566に転送する。ステ
ップS23において、デスクランブラ566は転送され
たスクランブルコンテンツファイルを格納したタイムス
タンプ付きTSパケットをセキュリティモジュール56
5に格納されているユーザー毎の鍵情報と送出側装置5
から配信された個別情報、課金制御情報を利用すること
により取得した鍵情報を基にデスクランブル(復号)処
理を行い、タイミングコントローラ568のバッファ
(一時記憶領域)の空き状況に応じてデスクランブル後
のコンテンツファイルを格納したTSパケットをタイミ
ングコントローラ568に転送する。ステップS24に
おいて、デスクランブラ566から転送されたタイムス
タンプ付きTSパケットからタイムスタンプ値の解析を
行い、タイムスタンプ値が順次インクリメントされてい
ないタイムスタンプ付きTS、すなわち可変ビットレー
トタイムスタンプ付きTSである時は、図19に示すよ
うにタイムスタンプ値が順次インクリメントされていな
い部分にヌルパケット707を必要に応じて挿入しタイ
ムスタンプ700を除去し、TS転送レートに従いTS
パケットをデマルチプレクサ569に転送する。ステッ
プS25において、デマルチプレクサ569はホスト5
74がセットしたPIDを基準にコンテンツを構成する
映像、音声等のトランスポート・ストリームのPID等
を示すPMTを伝送するTSパケットのPIDを指定す
るプログラム・アソシエーション・テーブル(PAT:
Program Association Tabl
e)データを格納していることを示すPIDを持つTS
パケットを抽出し、PATデータを格納しているTSパ
ケットをホスト574に引き渡し、ホスト574は引き
渡されたTSパケットからPATを生成し解析すること
でPMTのPIDを取得する。ステップS26におい
て、ホスト574が取得したPMTのPIDをデマルチ
プレクサ569にセットする。デマルチプレクサ569
はホスト574がセットしたPIDを基準にPMTデー
タを格納していることを示すPIDを持つTSパケット
を抽出し、PMTデータを格納しているTSパケットを
ホストに引き渡し、ホスト574は引き渡されたTSパ
ケットからPMTを生成し解析することで映像、音声、
字幕、PCRのPIDを取得する。ステップS27にお
いて、ホスト574は取得した映像、音声、字幕、PC
RのPIDをデマルチプレクサ569にセットする。上
記ステップS21〜S27の処理が終了したら、ステッ
プS17に移行する。
【0053】以上の処理方法により記憶装置573に蓄
積したスクランブルコンテンツの再生が可能となる。 (特殊再生)次に、デジタル放送用受信機9に蓄積され
たタイムスタンプ付きTSファイル形式のスクランブル
コンテンツの特殊再生を行う場合の動作について説明す
る。 (早送り/巻き戻し)図20は、図16に示すデジタル
放送用受信機9においてタイムスタンプ付きTSファイ
ル形式で記憶装置573に蓄積したスクランブルコンテ
ンツの特殊再生情報を利用した特殊再生(早送り/巻き
戻し)方法を示すフローチャートである。特殊再生は、
デジタル放送用受信機を、例えばリモコン操作によって
特殊再生モードとすることで実行できる。
【0054】ステップS30において、特殊再生情報を
利用したスクランブルコンテンツの特殊再生を開始す
る。ステップS31において、特殊再生では、STC、
DTS、PTSを使用したMPEGデコーダにおけるデ
コード処理は正常に行えない可能性がある。そのため、
ホスト574はMPEGデコーダ571に対しDTS、
PTSを無視したデコード処理を行うように通知する。
ステップS32において、ホスト574はタイミングコ
ントローラ568に転送されたタイムスタンプ付きTS
からタイムスタンプを除去し、タイムスタンプを除去し
たTSパケットをデマルチプレクサ569に転送のみを
行うようにタイミングコントローラ568にタイムスタ
ンプの解析及びヌルパケットの挿入中止を通知する。ス
テップS33において、ホスト574は特殊再生の対象
となる映像パケットに関する情報が記述されている送出
側装置5で生成した特殊再生情報ファイル239(図2
1参照)を読み込む。ステップS34において、早送り
再生を行う場合には、図22に示すように特殊再生情報
に含まれる特殊再生情報要素の指定を早送り開始位置8
00から例えば特殊再生情報要素(4)801、特殊再
生情報要素(6)802、特殊再生情報要素(8)80
3、特殊再生情報要素(10)804と飛び飛びに再生
時刻に従い特殊再生情報を選択し、選択した特殊再生情
報に記述されている再生時刻を示すプレゼンテーション
・タイム750、特殊再生を開始するTSパケットの先
頭位置を示すタイムスタンプド・パケット・インデック
ス751、特殊再生で使用するTSパケット範囲を示す
タイムスタンプド・パケット・ナンバー752が指定す
るTSパケットをデスクランブラ566にスイッチSW
2をB側に倒された状態となっているパスセレクタ56
4経由で順次転送する。早送り再生速度を変えるには早
送り再生に利用する特殊再生情報要素の選択する間引き
数の増減によって行う。また、巻き戻し再生を行う場合
には、図23に示すように特殊再生情報に含まれる特殊
再生情報要素の指定を再生時刻にさかのぼって順次選択
し、選択した特殊再生情報に記述されている再生時刻を
示すプレゼンテーション・タイム750、特殊再生を開
始するTSパケット開始位置を示すタイムスタンプド・
パケット・インデックス751、特殊再生で使用するT
Sパケット範囲を示すタイムド・パケット・ナンバー7
52が指定するTSパケットをデスクランブラ566に
スイッチSW2をB側に倒された状態となっているパス
セレクタ564経由で順次転送する。巻き戻し再生速度
を変えるには巻き戻し再生に利用する特殊再生情報要素
の選択する間引き数の増減によって行う。ステップS3
5において、デスクランブラ566は転送されたスクラ
ンブルコンテンツを格納したタイムスタンプ付きTSパ
ケットをセキュリティモジュール565に格納されてい
るユーザー毎の鍵情報と送出側5から配信された個別情
報、課金制御情報を利用することにより取得した鍵情報
を基にデスクランブル(復号)処理を行い、タイミング
コントローラ568に転送する。ステップS36におい
て、タイミングコントローラ568は転送されたタイム
スタンプ付きTSパケットからタイムスタンプを除去処
理のみを行い、タイムスタンプを取り除いたTSパケッ
トをデマルチプレクサ569に転送する。ステップS3
7において、デマルチプレクサ569は転送されたTS
パケットの中から映像パケットのみをデコーダ571に
転送し、その他のTSパケットは破棄する。ステップS
38において、MPEGデコーダ571は転送されたT
SパケットからPESパケットを生成し、STC、DT
C、PTSを利用せずに映像パケットのデコード処理を
行いユーザーに向け提示する。 (ダイジェスト再生)図24は、図16に示すデジタル
放送用受信機9においてタイムスタンプ付きTSファイ
ル形式で記憶装置573に蓄積したスクランブルコンテ
ンツの特殊再生情報を利用したダイジェスト再生方法を
示すフローチャートである。
【0055】ステップS40において、特殊再生情報を
利用したスクランブルコンテンツの特殊再生を開始す
る。ステップS41において、ホスト574は送出側5
で想定したダイジェスト再生の対象となるタイムスタン
プ付きTSパケットに関する情報が記述されている特殊
再生情報ファイル239を読み込む。ステップS42に
おいて、ホスト574は図25に示すような特殊再生情
報ファイル239に記述されている特殊再生に利用する
再生時刻を示すプレゼンテーション・タイム850、ダ
イジェスト再生を開始するタイムスタンプ付きTSパケ
ット開始位置を示すタイムスタンプド・パケット・イン
デックス851、ダイジェスト再生で使用するタイムス
タンプ付きTSパケット範囲を示すパケット・ナンバー
852が指定するTSパケットをデスクランブラ566
にパスセレクタ564経由で順次転送する。ステップS
43において、デスクランブラ566は転送されたスク
ランブルコンテンツを格納したタイムスタンプ付きTS
パケットをセキュリティモジュール565に格納されて
いるユーザー毎の鍵情報と送出側5から配信された個別
情報、課金制御情報を利用することにより取得した鍵情
報をもとにデスクランブル(復号)処理を行い、タイミ
ングコントローラ568のバッファ(一時記憶領域)の
空き状況に応じてデスクランブル後のコンテンツファイ
ルを格納したタイムスタンプ付きTSパケットをタイミ
ングコントローラ568に転送する。ステップS44に
おいて、デスクランブラ566から転送されたタイムス
タンプ付きTSパケットからタイムスタンプ値の解析を
行い、タイムスタンプ値が順次インクリメントされてい
ないタイムスタンプ付きTS、すなわち可変ビットレー
トタイムスタンプ付きTSである時は、図19に示すよ
うにタイムスタンプ値が順次インクリメントされていな
い部分にヌルパケットを必要に応じて挿入しタイムスタ
ンプを除去し、TS転送レートに従いTSパケットをデ
マルチプレクサ569に転送する。ステップS45にお
いて、デマルチプレクサ569ではホスト574の制御
によりセットされたPIDよりPCR情報を格納してい
るTSパケットを抽出し、PCR情報を格納しているT
Sパケットをホストに引き渡し、ホスト574はTSパ
ケットに格納されているPCR情報を解析し、解析で得
られたPCR値とSTC値を比較してSTC値の補正が
必要ならばデマルチプレクサ569にSTC値の補正要
求を出し、デマルチプレクサ569がPCR値を用いて
STC値を補正する。ステップS46において、デマル
チプレクサ569ではホスト574の制御によりセット
されたPIDより映像、音声、字幕データが格納されて
いるTSパケットを抽出し、映像、音声データが格納さ
れているTSパケットをMPEGデコーダ571の転送
要求に従い映像、音声データが格納されているTSパケ
ットをMPEGデコーダ571に転送する。また、字幕
データが格納されているTSパケットはホスト574に
転送する。ステップS47において、MPEGデコーダ
571ではデマルチプレクサから転送された映像、音声
データが格納されているTSパケットからそれぞれPE
Sパケットを構築し、STC、PTS、DTSを利用し
順次デコードし提示する。また、字幕データが格納され
ているTSパケットはホスト574で解析を行い、解析
により字幕生成データの取得を行い、ホスト574が字
幕生成データをグラフィック571に転送し、グラフィ
ック571はSTC、PTSに従い字幕生成データを用
いて字幕の提示を行う。ステップS48において、特殊
再生情報ファイル239が指定するダイジェスト再生で
使用するTSパケットの全ての転送が終了したら、ダイ
ジェスト再生の終了を行う。 (TCTを利用した特殊再生)リアルタイム向けコンテ
ンツをデジタル放送用受信機9の記憶装置573に蓄積
したリアルタイム向けコンテンツの特殊再生はリアルタ
イム向けコンテンツのタイムスタンプ付きTSに挿入さ
れているTCT(Trick Play Contro
l Table)を利用して行われる。
【0056】特殊再生を行うためには、まず、図26に
おいて、デジタル放送用受信機9は特殊再生制御テーブ
ルの検索が必要となる。検索処理の高速化のため、蓄積
したリアルタイム向けコンテンツのタイムスタンプ付き
TSから特殊制御テーブル位置情報ファイル900をI
ピクチャ開始位置テーブル901とIピクチャ終了位置
テーブル902から生成する。デジタル放送用受信機9
は生成した特殊再生制御テーブル位置情報ファイル90
0を用いて特殊再生を行いたい時刻を選択し、その時刻
に伴った時刻情報に対応したIピクチャ開始位置テーブ
ル901とIピクチャ終了位置テーブルの間に挿入され
ているTSパケットをデスクランブラに転送しデスクラ
ンブルを行い、デスクランブルを行ったTSパケットを
デマルチプレクサに転送する。デマルチプレクサは転送
されたTSパケットから映像パケットのみを抽出し、抽
出したTSパケットのデコード処理を行い提示する。
【0057】
【発明の効果】本発明は、送出側から受信側にコンテン
ツの特殊再生を可能とする特殊再生情報を生成し配信し
ているので、受信側ではその特殊再生情報を利用するこ
とでコンテンツの特殊再生が可能となり、受信側の受信
機負荷を少なくすることが可能である。また、コンテン
ツの課金制御、権利保護を考慮したコンテンツのスクラ
ンブル状態での特殊再生が可能なサービスを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ストリーム配信システム構成図
【図2】コンテンツ生成装置の構成図
【図3】映像音声コンテンツ生成装置の構成図
【図4】ES、PES、TSの関係を示す図
【図5】固定ビットレートパーシャルTS内部構成を示
す図
【図6】映像音声コンテンツ生成システムの経路におけ
るTSフォーマット
【図7】パーシャルTS内部構成を示す図
【図8】ES、PES、TSの内部データ構成図
【図9】 Iピクチャを用いた特殊再生の実現例
【図10】特殊再生用Iピクチャ検出方法を説明する図
【図11】特殊再生情報ファイルフォーマット
【図12】特殊再生情報生成装置の構成図
【図13】特殊再生情報ファイル生成手順を示す図
【図14】TCT生成手順を示す図
【図15】TCT挿入方法を説明する図
【図16】デジタル放送用受信機の構成図
【図17】タイムスタンプ付きTS内部構成を示す図
【図18】タイムスタンプ付きTS再生手順を示す図
【図19】デマルチプレクサへの転送時におけるTS内
部構成を示す図
【図20】Iピクチャを用いた特殊再生手順を示す図
【図21】特殊再生におけるタイムスタンプ付きTSの
指定範囲を示す図
【図22】早送り再生における特殊再生要素の指定を示
す図
【図23】巻き戻し再生における特殊再生要素の指定を
示す図
【図24】特殊再生情報の指定によるダイジェスト再生
手順を示す図
【図25】ダイジェスト再生におけるタイムスタンプ付
きTSの指定範囲を示す図
【図26】特殊再生制御テーブル位置情報ファイル構成
【符号の説明】
1…コンテンツ生成装置、2…課金制御情報生成装置、
3…個別情報生成装置、4…特殊再生情報生成装置、5
…送出側、6…地上回線、7…流通網、8…受信側、9
…デジタル放送用受信機、10…テレビ、30…配信用
PSI/SI生成装置、31…スクランブル装置、32
…多重化装置、33…伝送路符号化装置、34…映像音
声コンテンツ生成装置、40…映像・音声再生部、41
…符号化部、42…多重化部、44…スクランブル部、
45…DSM−CCデータカルーセル生成部、46…P
SI/SIデータ生成部、47…字幕データ生成部、4
8…タイムスタンプ付加部、150…ESにおけるデー
タ部、71、PESヘッダ部、72…PESヘッダ拡張
部、73…ペイロード部、74…TSヘッダ、75…T
Sパケットにおけるペイロード部、95…ヌルパケッ
ト、120…固定ビットレートタイムスタンプ付きT
S、121…可変ビットレートタイムスタンプ付きT
S、151…シーケンスヘッダ、152…GOP、15
3…Iピクチャ、181…Iピクチャ(1)、182…
Bピクチャ、183…Bピクチャ、184…Iピクチャ
(2)、185…Iピクチャ(3)、186…Iフレー
ム(1)、187…Iフレーム(3)、189…MPE
Gデコーダ、210…タイムスタンプ付きTS、212
…タイムスタンプ付きTSパケット、213…タイムス
タンプ付きTSパケット、225…Iピクチャの開始位
置、226…パケット数、239…特殊再生情報ファイ
ル、240…サービスid、241…オフセット・バイ
ト、242…コンポーネント・タグ、243…ストリー
ム・タイプ、244…プライベートデータ、245…プ
レゼンテーション・タイム、246…タイムスタンプド
・パケット・インデックス、247…タイムスタンプド
・パケット・ナンバー、248…ヘッダ部、249…特
殊再生情報要素データ長、250…特殊再生情報要素、
300…映像ストリーム抽出部、301…PES構築
部、302…Iピクチャ検出部、303…Iピクチャ開
始位置取得部、304…タイムスタンプド・パケット・
ナンバー算出部、305…PTS取得部、306…プレ
ゼンテーション・タイム算出部、307…特殊補助情報
ファイル生成部、400…TCT、401…TCT、4
02…Iピクチャの開始位置、403…Iピクチャの終
了位置、404…Iピクチャ開始位置情報、405…時
刻情報、406…Iピクチャ終了位置情報、561…受
信アンテナ、562…チューナ、563…デマルチプレ
クサ、564…パスセレクタ、565…セキュリティモ
ジュール、566…デスクランブラ、567…STC
(システム・タイム・クロック)、568…タイミング
コントローラ、569…デマルチプレクサ、571…M
PEGデコーダ/グラフィック、572…デジタル出力
I/F、573…記憶装置、574…ホスト、575…
外部デジタル機器、576…受信部、577…再生部、
578…操作部、579…受光部、580…リモートコ
ントローラ、600…TSパケットA(1)、601…
TSパケットB(1)、602…TSパケットA
(2)、603…TSパケットC(1)、604…TS
パケットB(2)、605…TSパケットA(3)、6
06…TSパケットC(2)、607…TSパケットA
(4)、608…TSパケットA(1)の到着時間、6
09…TSパケットA(2)の到着時間、610…TS
パケットA(3)、611…TSパケットA(4)の到
着時間、620…トランスポート・ストリーム、621
…タイムスタンプ付きTS、700…タイムスタンプ、
707…ヌルパケット、750…プレゼンテーション・
タイム、751…タイムスタンプド・パケット・インデ
ックス、752…タイムスタンプド・パケット・ナンバ
ー、800…特殊再生情報要素(2)、801…特殊再
生情報要素(4)、802…特殊再生情報要素(6)、
803…特殊再生情報要素(8)、804…特殊再生情
報要素(10)、850…プレゼンテーション・タイ
ム、851…タイムスタンプド・パケット・インデック
ス、852…タイムスタンプド・パケット・ナンバー、
900…特殊再生制御テーブル位置情報ファイル、90
1…Iピクチャ開始位置テーブル、902…Iピクチャ
終了位置テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/16 (72)発明者 小西 薫 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所放送・通信システム推 進事業部内 (72)発明者 原田 宏美 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所放送・通信システム推 進事業部内 Fターム(参考) 5C053 FA23 GA11 GB05 GB21 GB38 HA21 LA06 LA07 LA14 5C063 AA01 AB03 AB05 AC01 AC05 AC10 CA23 DA07 DA13 5C064 BA01 BB01 BB02 BC01 BC16 BC20 BC23 BD07 BD08 BD09 BD14

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信側からデジタル化したリアルタイム向
    けコンテンツ又は蓄積向けコンテンツを生成し、伝送路
    を介して受信側に配信し、該受信側にて前記デジタルコ
    ンテンツをリアルタイム又は蓄積した後に再生するデー
    タ配信システムにおいて、 前記送出側に、前記受信側にて前記デジタルコンテンツ
    を再生するとき、該コンテンツの特殊再生時に必要とな
    る特殊再生情報を生成し、該生成特殊再生情報を前記コ
    ンテンツとともに前記受信側に前記伝送路を介して配信
    する手段を設け、 前記受信側に、前記特殊再生情報を受信し、該情報に基
    づいて前記コンテンツの特殊再生を可能とする手段を設
    けたことを特徴とするデータ配信システム。
  2. 【請求項2】前記送出側が、デジタル放送局であり、前
    記伝送路が、衛生回線、地上回線、流通網のいずれか、
    又はそれらの組み合せからなり、前記受信側が、デジタ
    ル放送用受信機であり、 前記コンテンツが、デジタル映像・音声信号からなり、 前記特殊再生情報が、トランスポート・ストリームの中
    に複数のコンテンツを時分割多重する場合に、そのコン
    テンツを識別するサービスID、前記サービスIDのヘ
    ッダ、データ長を示すオフセット・バイト、前記サービ
    スIDに対応するコンテンツ内で特殊再生の対象となる
    映像、音声のES識別を示すコンポーネント・タグ、該
    タグで指定された映像、音声の識別であるストリーム形
    式を示すストリーム・タイプ、特殊再生情報要素とから
    なり、前記特殊補助情報要素が、前記コンテンツの再生
    時刻を示すプレゼンテーション・タイム、前記コンテン
    ツの特殊再生を開始する先頭位置を示すタイムスタンプ
    ド・パケット・インデックス、特殊再生範囲を示すタイ
    ムスタンプド・パケット・ナンバーからなり、 前記特殊再生が、前記コンテンツのデジタル映像・音声
    信号を早送り再生、巻き戻し再生、頭だし再生、ダイジ
    ェスト再生のいずれか一つ又はそれらいくつかの組み合
    せである請求項1記載のデータ配信システム。
  3. 【請求項3】前記放送局が、前記コンテンツのデジタル
    映像・音声信号及び該コンテンツのデジタル映像・音声
    信号が複数あって、これらのデジタル映像・音声信号を
    多重化する場合に必要な配列情報、該デジタル映像・音
    声信号の番組関連情報を含む配信用プログラムス・スペ
    シフイック・インフォメーションPSI/サービス・イ
    ンフォメーションSIを生成するコンテンツ生成手段
    と、前記コンテンツに関する課金制御情報を生成する課
    金制御情報生成手段と、前記コンテンツを配信する事業
    者とコンテンツを利用するユーザー毎に関する個別情報
    を生成する個別情報生成手段と、前記コンテンツがスク
    ランブルされている場合、このスクランブルコンテンツ
    の早送り又は巻き戻しの特殊再生を行う際に必要な特殊
    再生情報を生成する特殊再生補助生成手段と、前記コン
    テンツ、前記配信用PSI/SI、前記課金制御情報、
    前記個別情報を多重化し、可変ビットレートタイムスタ
    ンプ付きトランスポート・ストリーム(TS)又は固定
    ビットレートタイムスタンプ付きトランスポート・スト
    リーム(TS)を出力する多重化手段と、該多重化手段
    にて多重化された信号を前記伝送路毎に固有な符号化方
    式で符号化する符号化手段とから構成され、 前記受信機が、前記コンテンツ、特殊再生情報を含む情
    報を受信する受信部と、前記受信部にて受信したコンテ
    ンツ、特殊再生情報及び前記コンテンツの受信時刻を示
    すタイムスタンプ情報とを記憶する記憶装置と、前記コ
    ンテンツから映像・音声を選別するデマルチプレクサ
    と、前記コンテンツの再生に際し、該コンテンツのタイ
    ムスタンプ情報を除去し、かつ前記コンテンツ転送速度
    調整のためのヌルパケットを挿入し、次段のデマルチプ
    レクサに導くタイミングコントローラと、前記受信部に
    て受信した情報のストリームを、リアルタイム再生のと
    きには前記デマルチプレクサに導き、ストリームの蓄積
    再生のときには前記記憶装置に導くパスセレクタと、前
    記デマルチプレクサからのコンテンツを復号化してTV
    又は外部デジタル機器に供給し、前記コンテンツを特殊
    再生するときには、前記特殊再生情報に基づいて該特殊
    再生情報に対応した特殊再生を実行する再生部と、前記
    各部を制御するホストとからなる、請求項2記載のデー
    タ配信システム。
  4. 【請求項4】前記特殊再生情報生成手段が、前記多重化
    手段の可変ビットレートタイムスタンプ付きトランスポ
    ート・ストリーム(TS)又は固定ビットレートタイム
    スタンプ付きトランスポート・ストリーム(TS)から
    前記コンテンツを構成するデジタル映像・音声等の信号
    を伝送するTSパケットから映像ストリームを抽出する
    抽出部と、抽出ストリームからシーケンスヘッダ、Iピ
    クチャ、Bピクチャ、Pピクチャをペイロード部に格納
    したPESパケットを構築する構築部と、前記TSパケ
    ットの中からIピクチャを格納するPESパケットの構
    築可能なTSパケットの開始位置であるタイムスタンプ
    ド・パケット・インデックスを取得する取得部と、前記
    PESパケットからPTS情報を取得する取得部と、前
    記PTS情報から前記TSパケットの通常再生時におけ
    る時刻情報を算出する算出部と、前記TSパケットの数
    を計算し、該計算結果と前記TSパケットからタイムス
    タンプド・パケット・ナンバーを取得する取得部と、前
    記特殊再生に必要とする前記コンテンツの識別を示すサ
    ービスID、映像ストリームの識別を示すコンポーネン
    ト・タグ、映像ストリームの形式を示すストリームタ
    グ、特殊再生情報ファイルのヘッダ部と特殊再生補助要
    素のデータを足したデータ長を示すオフセット・バイト
    の情報に基づいて特殊再生補助ファイルを生成する生成
    部とからなり、前記再生部が、デコーディング・タイム
    ・スタンプ(DTS:Decoding Time S
    tamp)、プレゼンテーション・タイム・スタンプ
    (PTS:Presentation Time St
    amp)を無視したデコート゛処理を行うことが可能なM
    PEGデコーダからなり、 前記ホストが、前記送出側から配信された特殊再生補助
    ファイルを読み込み、早送り再生のとき、特殊再生情報
    の再生時刻を示すプレゼンテーション・タイム、特殊再
    生を開始するTSパケットの先頭位置を示すタイムスタ
    ンプド・パケット・インデックス、特殊再生で使用する
    TSパケット範囲を示すタイムスタンプド・パケット・
    ナンバーが指定するTSパケットを、前記パスセレクタ
    を介して前記タイミングコントローラに順次転送するよ
    うに制御する制御部である請求項3記載のデータ配信シ
    ステム。
  5. 【請求項5】前記特殊再生情報生成手段が、前記符号化
    部41から映像トランスポート・ストリーム(TS)パ
    ケットを前記特殊再生情報生成手段に供給する供給部
    と、前記TSパケットからPESを構築する構築部と、
    前記PESを構成する構成する複数のPESパケットか
    らシーケンスヘッダが格納されているPESパケットを
    検出しIピクチャ153がペイロード部に格納されたP
    ESパケットの確認を行う確認部と、前記TSパケット
    の中からIピクチャ開始位置情報とIピクチャ終了位置
    情報を取得する取得部と、前記PESパケットのプレゼ
    ンテーション・タイム・スタンプ(PTS)を取得する
    取得部と、前記PTS情報から再生ストリームに含まれ
    るTSパケットの通常再生時における先頭からの相対時
    刻を示す時刻情報を算出する算出部と、前記Iピクチャ
    開始位置情報、前記時刻情報からIピクチャ開始位置テ
    ーブルを生成し、前記Iピクチャ終了位置情報と前記時
    刻情報からIピクチャ終了位置テーブルを生成する生成
    部と、TSパケットの先頭に前記Iピクチャ開始位置テ
    ーブル、末尾に前記Iピクチャ終了位置テーブルを挿入
    する挿入部と、前記テーブルを挿入した前記TSを前記
    多重化手段に供給する供給部とからなり、 前記再生部が、デコーディング・タイム・スタンプ(D
    TS)、プレゼンテーション・タイム・スタンプ(PT
    S)を無視したデコート゛処理を行うことが可能なMPE
    Gデコーダからなり、 前記ホストが、前記送出側から配信された特殊再生補助
    ファイルを読み込み、早送り再生のとき、特殊再生情報
    の再生時刻を示すプレゼンテーション・タイム、特殊再
    生を開始するTSパケットの先頭位置を示すタイムスタ
    ンプド・パケット・インデックス、特殊再生で使用する
    TSパケット範囲を示すタイムスタンプド・パケット・
    ナンバーが指定するTSパケットを、前記パスセレクタ
    を介して前記タイミングコントローラに順次転送するよ
    うに制御する制御部である請求項3記載のデータ配信シ
    ステム。
  6. 【請求項6】デジタル化したリアルタイム向けコンテン
    ツ又は蓄積向けコンテンツを生成し伝送路を介して受信
    側に配信するデータ配信装置において、 前記受信側にて前記デジタルコンテンツを再生すると
    き、該コンテンツの特殊再生時に必要となる特殊再生情
    報を生成し、該生成特殊再生情報を前記コンテンツとと
    もに前記受信側に前記伝送路を介して配信する手段を設
    けたことを特徴とするデータ配信装置。
  7. 【請求項7】前記配信手段が、前記コンテンツのデジタ
    ル映像・音声信号及び該コンテンツのデジタル映像・音
    声信号が複数あって、これらのデジタル映像・音声信号
    を多重化する場合に必要な配列情報、該デジタル映像・
    音声信号の番組関連情報を含む配信用プログラムス・ス
    ペシフイック・インフォメーションPSI/サービス・
    インフォメーションSIを生成するコンテンツ生成手段
    と、前記コンテンツに関する課金制御情報を生成する課
    金制御情報生成手段と、前記コンテンツを配信する事業
    者とコンテンツを利用するユーザー毎に関する個別情報
    を生成する個別情報生成手段と、前記コンテンツがスク
    ランブルされている場合、このスクランブルコンテンツ
    の早送り又は巻き戻しの特殊再生を行う際に必要な特殊
    再生情報を生成する特殊再生補助生成手段と、前記コン
    テンツ、前記配用PSI/SI、前記課金制御情報、前
    記個別情報を多重化し、可変ビットレートタイムスタン
    プ付きトランスポート・ストリーム(TS)又は固定ビ
    ットレートタイムスタンプ付きトランスポート・ストリ
    ーム(TS)を出力する多重化手段と、該多重化手段に
    て多重化された信号を前記伝送路毎に固有な符号化方式
    で符号化する符号化手段とから構成された請求項6記載
    のデータ配信装置。
  8. 【請求項8】前記送出側が、デジタル放送局であり、前
    記伝送路が、衛生回線、地上回線、流通網のいずれか、
    又はそれらの組み合せからなり、前記受信側が、デジタ
    ル放送用受信機であり、 前記コンテンツが、デジタル映像・音声信号からなり、 前記特殊再生情報が、トランスポート・ストリームの中
    に複数のコンテンツを時分割多重する場合に、そのコン
    テンツを識別するサービスID、前記サービスIDのヘ
    ッダ、データ長を示すオフセット・バイト、前記サービ
    スIDに対応するコンテンツ内で特殊再生の対象となる
    映像、音声のES識別を示すコンポーネント・タグ、該
    タグで指定された映像、音声の種別であるストリーム形
    式を示すストリーム・タイプ、特殊再生情報要素とから
    なり、前記特殊補助情報要素が、前記コンテンツの再生
    時刻を示すプレゼンテーション・タイム、前記コンテン
    ツの特殊再生を開始する先頭位置を示すタイムスタンプ
    ド・パケット・インデックス、特殊再生範囲を示すタイ
    ムスタンプド・パケット・ナンバーからなる請求項6又
    は7記載のデータ配信装置。
  9. 【請求項9】デジタル化されたリアルタイム向けコンテ
    ンツ又は蓄積向けコンテンツと該コンテンツの特殊再生
    時に必要な特殊再生情報とを受信するデジタル放送用受
    信機であって、 前記特殊再生情報に基づいて前記コンテンツの特殊再生
    を可能とする手段を設けたことを特徴とするデジタル受
    信機。
  10. 【請求項10】前記特殊再生手段を含むデジタル受信機
    が、前記コンテンツ、特殊再生情報を含む情報を受信す
    る受信部6と、前記受信部にて受信したコンテンツ、特
    殊再生情報及び前記コンテンツの受信時刻を示すタイム
    スタンプ情報とを記憶する記憶装置と、前記コンテンツ
    から映像・音声を選別するデマルチプレクサと、前記コ
    ンテンツの再生に際し、該コンテンツのタイムスタンプ
    情報を除去し、かつ前記コンテンツ転送速度調整のため
    のヌルパケットを挿入し、次段のデマルチプレクサに導
    くタイミングコントローラと、前記受信部にて受信した
    情報のストリームを、リアルタイム再生のときには前記
    デマルチプレクサに導き、ストリームの蓄積再生のとき
    には前記記憶装置に導くパスセレクタと、前記デマルチ
    プレクサからのコンテンツを復号化してTV又は外部デ
    ジタル機器に供給し、前記コンテンツを特殊再生すると
    きには、前記特殊再生情報に基づいて該特殊再生情報に
    対応した特殊再生を実行する再生部と、前記各部を制御
    するホストとからなる請求項9記載のデジタル受信機。
  11. 【請求項11】前記コンテンツが、デジタル映像・音声
    信号からなり、 前記特殊再生情報が、トランスポート・ストリームの中
    に複数のコンテンツを時分割多重する場合に、そのコン
    テンツを識別するサービスID、前記サービスIDのヘ
    ッダ、データ長を示すオフセット・バイト、前記サービ
    スIDに対応するコンテンツ内で特殊再生の対象となる
    映像、音声のES識別を示すコンポーネント・タグ、該
    タグで指定された映像、音声の識別であるストリーム形
    式を示すストリーム・タイプ、特殊再生情報要素とから
    なり、前記特殊補助情報要素が、前記コンテンツの再生
    時刻を示すプレゼンテーション・タイム、前記コンテン
    ツの特殊再生を開始する先頭位置を示すタイムスタンプ
    ド・パケット・インデックス、特殊再生範囲を示すタイ
    ムスタンプド・パケット・ナンバーからなる請求項9又
    は10記載のデジタル受信機。
  12. 【請求項12】デジタル化したリアルタイム向けコンテ
    ンツ又は蓄積向けコンテンツを生成する送出側から伝送
    路を介して受信側に配信し、該受信側にて前記デジタル
    コンテンツをリアルタイム又は蓄積した後に再生するデ
    ータ配信方法において、 前記送出側において、前記受信側にて前記デジタルコン
    テンツを再生するとき、該コンテンツの特殊再生時に必
    要となる特殊再生情報を生成し、該生成特殊再生情報を
    前記コンテンツとともに前記受信側に前記伝送路を介し
    て配信し、 前記受信側において、前記特殊再生情報を受信し、該情
    報に基づいて前記コンテンツの特殊再生を実行すること
    を特徴とするデータ配信方法。
  13. 【請求項13】前記送出側が、前記コンテンツのデジタ
    ル映像・音声信号及び該コンテンツのデジタル映像・音
    声信号が複数あって、これらのデジタル映像・音声信号
    を多重化する場合に必要な配列情報、該デジタル映像・
    音声信号の番組関連情報を含む配信用プログラムス・ス
    ペシフイック・インフォメーションPSI/サービス・
    インフォメーションSIを生成するステップと、前記コ
    ンテンツに関する課金制御情報を生成するステップと、
    前記コンテンツを配信する事業者とコンテンツを利用す
    るユーザー毎に関する個別情報を生成するステップと、
    前記コンテンツがスクランブルされている場合、このス
    クランブルコンテンツの早送り又は巻き戻しの特殊再生
    を行なう際に必要な特殊再生情報を生成するステップ
    と、前記コンテンツ、前記配信用PSI/SI、前記課
    金制御情報、前記個別情報を多重化し、可変ビットレー
    トタイムスタンプ付きトランスポート・ストリーム(T
    S)又は固定ビットレートタイムスタンプ付きトランス
    ポート・ストリーム(TS)を出力するステップと、前
    記多重化された信号を前記伝送路毎に固有な符号化方式
    で符号化するステップとから構成され、 前記受信機が、前記コンテンツ、特殊再生情報を含む情
    報を受信するステップと、前記受信部にて受信したコン
    テンツ、特殊再生情報及び前記コンテンツの受信時刻を
    示すタイムスタンプ情報とを記憶するステップと、前記
    コンテンツから映像・音声を選別するステップと、前記
    コンテンツの再生に際し、該コンテンツのタイムスタン
    プ情報を除去し、かつ前記コンテンツ転送速度調整のた
    めのヌルパケットを挿入し、次段のデマルチプレクサに
    導くステップと、前記受信部にて受信した情報のストリ
    ームを、リアルタイム再生のときには前記デマルチプレ
    クサに導き、ストリームの蓄積再生のときには前記記憶
    部に導くステップと、前記デマルチプレクサからのコン
    テンツを復号化してTV又は外部デジタル機器に供給
    し、前記コンテンツを特殊再生するときには、前記特殊
    再生情報に基づいて該特殊再生情報に対応した特殊再生
    を実行するステップとからなる請求項12記載のデータ
    配信方法。
  14. 【請求項14】前記コンテンツが、デジタル映像・音声
    信号からなり、 前記特殊再生情報が、トランスポート・ストリームの中
    に複数のコンテンツを時分割多重する場合に、そのコン
    テンツを識別するサービスID、前記サービスIDのヘ
    ッダ、データ長を示すオフセット・バイト、前記サービ
    スIDに対応するコンテンツ内で特殊再生の対象となる
    映像、音声のES識別を示すコンポーネント・タグ、該
    タグで指定された映像、音声の種別であるストリーム形
    式を示すストリーム・タイプ、特殊再生情報要素とから
    なり、前記特殊補助情報要素が、前記コンテンツの再生
    時刻を示すプレゼンテーション・タイム、前記コンテン
    ツの特殊再生を開始する先頭位置を示すタイムスタンプ
    ド・パケット・インデックス、特殊再生範囲を示すタイ
    ムスタンプド・パケット・ナンバーからなる、 請求項12又は13記載のデータ配信方法。
  15. 【請求項15】送信側からスクランブルされたデジタル
    映像・音声信号又はノンスクランブルのデジタル映像・
    音声信号を含むコンテンツを受信側へ配信し、該コンテ
    ンツを受信側の蓄積装置で蓄積した後にユーザーの視聴
    したいタイミングで前記コンテンツの提示を行うコンテ
    ンツ配信サービスにおいて、 前記コンテンツのデジタル映像・音声信号の早送り再
    生、巻き戻し再生、頭だし再生などの特殊再生に必要と
    なる情報を特殊再生情報として送出側より受信側に配信
    し、該特殊再生情報を利用して該受信側の再生手段で前
    記デジタル映像・音声信号の早送り再生、巻き戻し再
    生、頭だし再生の特殊再生を可能とすることを特徴とす
    るシステム。
  16. 【請求項16】前記デジタル映像・音声信号の各場面の
    シーンをダイジェスト再生するときに使用される情報
    を、前記特殊再生情報とともに特殊再生補助ファイルに
    して前記送出側から前記受信側に配信し、前記受信側で
    前記特殊再生情報のダイジェスト再生用に記述された情
    報を利用して前記デジタル映像・音声信号のダイジェス
    ト再生を可能とした請求項15記載のデータ配信システ
    ム。
  17. 【請求項17】請求項1のシステムにおいて、前記送出
    側より配信するコンテンツのデジタル映像・音声信号と
    して、現在のデジタル放送サービスで利用されるMPEG2-
    TS(トランスポート・ストリーム)形式のストリーム型
    とし、前記受信側で前記コンテンツの受信時にトランス
    ポート・ストリームを構成する最小単位であるTSP(ト
    ランスポート・ストリーム・パケット)に対してタイム
    スタンプを付加して蓄積し、しかるのちに再生する場合
    と、前記MPEG2-TS形式のストリームを前記送出側でファ
    イル化しストリーム型と同様にファイル化されたトラン
    スポート・ストリームを構成するTSP単位にタイムスタ
    ンプを予め付加した上で配信し、前記受信側で予めタイ
    ムスタンプの付加されたトランスポート・ストリームフ
    ァイルを蓄積し再生する場合との両方において、前記送
    出側で前記特殊再生情報を生成配信し、前記送出側で配
    信された前記特殊再生情報を利用することで蓄積された
    デジタル映像・音声信号の特殊再生を可能とすることを
    特徴とするシステム。
  18. 【請求項18】送出側装置からデジタル化したリアルタ
    イム向けコンテンツ及び蓄積向けコンテンツを生成し、
    伝送路を介して受信側装置に配信し、該受信側装置にて
    前記デジタルコンテンツをリアルタイム及び蓄積した後
    に再生するデータ配信システムにおいて、 前記送出側装置に、前記受信側装置にて前記デジタルコ
    ンテンツを再生するとき、該コンテンツの特殊再生時に
    必要となる特殊再生情報を生成し、該生成特殊再生情報
    を前記コンテンツとともに前記受信側装置に前記伝送路
    を介して配信する手段を設け、 前記受信側装置に、前記特殊再生情報を受信し、該情報
    に基づいて前記コンテンツの特殊再生を可能とする手段
    を設け、 前記リアルタイム向けコンテンツについては、前記受信
    側装置でタイムスタンプを付加したタイムスタンプ付き
    TS形式とし、蓄積向けコンテンツについては送出側で
    予めタイムスタンプを付加したタイムスタンプ付きTS
    形式のファイルを生成して配信することを特徴とするデ
    ータ配信システム。
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