JP2003264688A - 画像形成装置および方法 - Google Patents

画像形成装置および方法

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JP2003264688A
JP2003264688A JP2002378990A JP2002378990A JP2003264688A JP 2003264688 A JP2003264688 A JP 2003264688A JP 2002378990 A JP2002378990 A JP 2002378990A JP 2002378990 A JP2002378990 A JP 2002378990A JP 2003264688 A JP2003264688 A JP 2003264688A
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JP2002378990A
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English (en)
Inventor
Hiroo Kazama
宏夫 風間
Nobuyuki Takao
信之 高尾
Takumi Nakamura
拓己 中村
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿画像の出力品質に影響を与えることな
く、常に新しい複数の広告画像を迅速に合成出力でき、
また広告画像の内容に合致する時間帯あるいは複写機の
設置場所で広告画像を合成出力でき、さらに原稿画像の
余白領域に収まらない広告画像をも提供することができ
る。 【解決手段】 複写機Cと広告管理サーバSとはネット
ワークNに接続される。複写機Cは、原稿入力部1から
読み取った原稿画像に広告領域検出部4が余白領域を検
出し、この余白領域の領域形状が付加された広告画像の
要求を通信網を介して広告管理サーバSに対して行う。
広告管理サーバSが複写機Cからの要求を受けると、広
告画像選択部10は、この余白領域の領域形状に最も近
い形状の広告画像を選択し、この選択された広告画像は
複写機Cに転送される。複写機Cは転送された広告画像
を原稿画像の余白領域に合成して出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置およ
び方法に関し、特に、読み取られた原稿画像の余白領域
に広告画像等の付加画像を合成して出力する画像形成装
置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、読み取られた原稿画像に対して、
物理的に配置された広告画像を合成して出力することが
できる複写装置があった。
【0003】例えば、顧客の選択により、プラテンガラ
ス下部に回転可能な広告原稿を配置し、原稿スキャン時
にプラテン上の原稿とプラテン下の広告原稿を同時に読
み込んで合成画像を生成する複写装置がある(例えば、
特許文献1参照。)。
【0004】また、広告画像を予め読み込み、電子デー
タとして保持し、この保持した広告画像を原稿画像に合
成して出力するものがある。例えば、原稿画像を縮小し
て読み込み、予め読み込んで電子データとして保持され
ている広告画像を、原稿画像の縮小によって生じた欄外
の領域に合成して出力するものがある(例えば、特許文
献2参照。)。
【0005】さらに、原稿画像に広告画像を合成して出
力する場合に、広告画像の提供者に対して課金するもの
がある。例えば、表示画面への情報の出力に関するもの
ではあるが、広告画面の提供者を示す情報提供者識別子
を含む情報提供者課金情報を記憶しておき、ユーザによ
る情報の利用(表示画面への表示出力)にかかる情報料
を広告された広告画面の提供者に課金する画像情報検索
システムがある(例えば、特許文献3参照)。
【0006】
【特許文献1】特開昭62−118362号公報
【特許文献2】特開平3−85868号公報
【特許文献3】特開昭63−299453号公報
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特許文献1に示すような複写装置では、物理的に配置
される広告原稿の作成や交換に時間がかかることから、
この広告原稿による広告情報は常に古いものであるとい
う問題点がある。また、複写機が広域に設置されている
場合、広告原稿を作成してから、複写機に該広告原稿を
設置するまでに、該広告原稿を設置する人の物理的な移
動が伴うため、メンテナンス費用がかかるという問題点
があった。さらに、プラテンガラスの広告原稿が白地に
黒で描かれたものである場合、該元の原稿の端の情報が
欠落する可能性があり、また、広告原稿が透明地に黒で
描かれたものである場合、元の原稿の端の情報と重複し
て情報が読み取りにくくなるという問題点があった。
【0007】一方、特許文献2にしめされるような複写
装置では、原稿画像に広い領域の余白領域があっても、
複写出力された原稿画像に対応する画像は縮小されるた
め、複写原稿が示す情報が読み取りにくくなるという問
題点があった。また、この複写装置では、広告画像の読
み込みに手間がかかり、しかも常に同じ内容の広告画像
が合成されることから、多種類の広告画像をタイムリー
に合成出力することができないという問題点があった。
【0008】また、従来の複写装置では、読み取った原
稿画像に合成する広告画像の領域が制限されているた
め、広告の情報量が常に制限され、広告依頼主にとって
は、十分な広告を行うことができず、また複写装置利用
者にとっても十分な情報を得ることができないという問
題点があった。
【0009】さらに、従来の複写装置において提供され
る広告画像は、複写装置利用者のニーズを考慮せずに、
一定の広告画像が提供されていた。例えば、昼間に利用
する主婦層を対象した広告画像、季節に応じた広告画像
等を対応する時間帯あるいは季節に提供することができ
ず、また、複写機が設置される地域性が考慮された広告
画像を提供することができなかった。すなわち、複写機
利用者のニーズにあった広告画像を提供することができ
なかったため、広告画像による広告効果を効率的に発揮
することができないという問題点があった。
【0010】そこで、本発明は、かかる問題点を除去
し、元の複写原稿の原稿画像の出力品質に影響を与える
ことなく、常に新しい複数の付加画像を迅速に合成出力
することができる画像形成装置および方法を提供するこ
とを目的とする。
【0011】また、本発明は、原稿画像の余白領域のみ
では、全ての付加情報を出力できない付加情報量を有す
る付加画像をも提供することが可能な画像形成装置およ
び方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、原稿画像の画像情報に付加情報
を合成した合成画像を形成する画像形成装置において、
前記合成画像における前記付加情報と前記画像情報の内
容との識別を容易にするための識別情報を、該付加情報
に付加する識別情報付加手段と、前記識別情報付加手段
により識別情報が付加された付加情報と前記画像情報と
を合成した合成画像を生成する画像合成手段と、前記画
像合成手段で生成した合成画像を媒体に形成する画像形
成手段とを具備することを特徴とする。
【0013】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
において、前記識別情報付加手段は、前記識別情報とし
て、前記付加情報に枠を設定することを特徴とする。
【0014】また、請求項3の発明は、請求項1の発明
において、前記識別情報付加手段は、前記付加情報が広
告画像である場合、前記識別情報として、該付加情報が
広告であることを示す情報を設定することを特徴とす
る。
【0015】また、請求項4の発明は、原稿画像の画像
情報に付加情報を合成した合成画像を形成する画像形成
方法において、前記合成画像における前記付加情報と前
記画像情報の内容との識別を容易にするための識別情報
を、該付加情報に付加し、前記識別情報が付加された付
加情報と前記画像情報とを合成した合成画像を生成生成
し、該生成した合成画像を媒体に形成することを特徴と
する。
【0016】また、請求項5の発明は、請求項4の発明
において、前記識別情報として、前記付加情報に枠を設
定することを特徴とする。
【0017】また、請求項6の発明は、請求項4の発明
において、前記付加情報が広告画像である場合、前記識
別情報として、該付加情報が広告であることを示す情報
を設定することを特徴とする。
【0018】
【作用】第1の発明では、識別情報付加手段が合成画像
における付加情報と画像情報の内容との識別を容易にす
るための識別情報を付加情報に付加し、画像合成手段が
識別情報付加手段により識別情報が付加された付加情報
と画像情報とを合成した合成画像を生成し、画像形成手
段が画像合成手段で生成した合成画像を媒体に形成す
る。
【0019】第2の発明では、識別情報付加手段が識別
情報として、付加情報に枠を設定する。
【0020】第3の発明では、識別情報付加手段が付加
情報が広告画像である場合、識別情報として、付加情報
が広告であることを示す情報を設定する。
【0021】これにより、読み取られた画像情報の内容
と広告画像とを分離することができ、画像情報の内容と
広告画像との混同を避けることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例について説明する。
【0023】図1は、本発明の第1の実施例である画像
形成システムの構成を示す図である。図1において、画
像形成システムは、複写機Cと広告管理サーバSとがネ
ットワークNに接続されて構成される。
【0024】複写機Cは、画像入力部1、ページメモリ
2、広告機能選択部3を含む選択指示部CP、余白領域
検出部4、画像合成部5、画像出力部6、通常複写カウ
ンタ7a、広告複写カウンタ7b、制御部CT1及び通
信部TR1とを有する。
【0025】画像入力部1は、プラテン上に載置された
複写原稿の画像情報を電子データとして読み取る。ペー
ジメモリ2は、画像入力部1から読み取られた画像情報
をページ単位で保持する。選択指示部CPは各種の選択
指示を行うものであり、液晶ディスプレイ等で構成さ
れ、この選択指示部CP内には、広告機能選択部Cを有
し、広告機能選択部Cは、画像入力部1で読み取った画
像情報の余白領域に広告画像を付加情報として合成出力
するか否かを選択する(広告機能の選択をする)もので
ある。余白領域検出部4は、画像入力部1が読み取った
画像情報から余白領域の位置とサイズ(縦幅と横幅)と
を検出する。画像合成部5は、画像入力部1で読み取っ
た画像情報と広告管理サーバSから獲得する広告画像と
を合成する。画像出力部6は、ページメモリ2に保持さ
れているページ単位の画像情報あるいは画像合成部5で
合成された画像情報を読み取り、紙等の出力媒体に印刷
出力する。通常複写カウンタ7aは、画像出力部6にお
いて広告機能が選択されなかった複写出力枚数を計数す
る。広告複写カウンタ7bは、画像出力部6において広
告機能が選択された複写出力枚数を計数する。通信部T
R1は、ネットワークNを介した通信を行うための通信
制御を行う。制御部CT1は、複写機Cの各構成部全体
を制御する。
【0026】一方、広告管理サーバSは、広告画像保持
部8、広告別画像使用回数カウンタ9、広告画像選択部
10、画像変形部11、制御部CT2、及び通信部TR
2を有している。
【0027】広告画像保持部8は、画像情報に合成出力
される広告画像を保持しているとともに、この広告画像
のサイズの情報を保持している。広告画像選択部10
は、複写機Cから要求されたサイズをもとに求められる
縦横比に最も近い広告画像を選択する。広告別画像使用
回数カウンタ9は、後述する広告依頼主等のカテゴリー
毎に管理されている広告画像セット毎の使用回数を計数
する。画像変形部11は、必要な場合に、広告画像選択
部10が選択した広告画像を要求されたサイズとするた
めに拡大/縮小等の変形処理を行う。通信部TR2は、
ネットワークNを介した通信を行うための通信制御を行
う。制御部CT2は、広告管理サーバSの全体を制御す
る。
【0028】ここで、複写機Cの制御手順を図2のフロ
ーチャートを参照して説明する。図2において、まず選
択指示部CPが、ユーザが指示した指定倍率や指定用紙
サイズ、広告機能の選択指定等の設定とともに複写開始
の指示を受け付けると、制御部CT1は、指定倍率と指
定用紙サイズとから画像情報の読み取りサイズを算出し
(ステップ101)、画像入力部1は、この読み取りサ
イズをもとに図示しないプラテン上に載置された原稿の
画像を画像情報として読み取り、この画像情報をページ
メモリ2に転送する(ステップ102)。その後、制御
部CT1は、広告機能の選択指定が指示されているか否
かを判断する(ステップ103)。広告機能が選択指定
されていない場合、通常複写カウンタ7aの値に「1」
を加え(ステップ113)、ステップ110に移行す
る。一方、広告機能の選択指定されている場合、余白領
域検出部4は、ページメモリ2に転送され保持されてい
る画像情報から、最大の余白領域の検出を行う(ステッ
プ104)。そして、制御部CT1は、ステップ104
において、余白領域検出部4が余白領域を検出できたか
否かを判断し(ステップ105)、余白領域が検出でき
なかった場合は、選択指示部CPの表示画面にエラー表
示を行わせ(ステップ111)、通常複写カウンタの値
に「1」を加えて(ステップ113)、ステップ110
に移行する。一方、ステップ105で余白領域を検出で
きた場合、制御部CT1は、通信部TR1、ネットワー
クNを介して広告管理サーバSに、検出された余白領域
に最適な幅及び高さを有する広告画像を獲得すべく、こ
の検出された余白領域の幅及び高さの情報(横幅及び縦
幅の情報)を通知する(ステップ106)。その後、制
御部CT1は、一定時間内に広告管理サーバSから広告
画像を獲得できたか否かを判断し(ステップ107)、
広告画像を獲得できなかった場合は、選択指示部CPの
表示画面にエラー表示を行わせ(ステップ112)、通
常複写カウンタの値に「1」を加えて(ステップ11
1)、ステップ110に移行する。一方、ステップ10
7で、広告画像を獲得することができた場合、画像合成
部5は、ページメモリ2に保持されている画像情報の余
白領域に獲得した広告画像を合成する(ステップ10
8)。そして、広告複写カウンタ7bの値に「1」を加
え(ステップ109)、画像出力部6は、ページメモリ
2に保持されている画像情報を読み取り、指定用紙サイ
ズの用紙に印刷出力する(ステップ110)。この場合
における画像情報は、合成された広告画像を含む画像情
報である。
【0029】このようにして、複写機Cは、広告機能選
択部3の広告機能の選択指示あるいは余白領域検出部4
による余白領域の検出に応じて、広告管理サーバSから
最適な広告画像を入手し、この入手した広告画像を画像
入力部1が読み取った画像情報に合成して印刷出力す
る。
【0030】また、広告機能の選択指示がない場合、複
写機Cは、通常の複写処理を行い、複写枚数は通常複写
カウンタ7aにより計数される。一方、広告機能の選択
指示がある場合は、広告複写カウンタ7bが、広告画像
が合成されて出力された複写枚数を計数する。なお、単
なる複写枚数の計数のみならず、各種複写処理(カラ
ー、指定用紙サイズ等)を含め、通常複写カウンタ7a
及び広告複写カウンタ7bに対応する料金の計数するよ
うにしてもよい。
【0031】次に、複写機Cの余白領域検出部4におけ
る余白領域検出手順の具体例を図3及び図4を参照して
説明する。
【0032】図3は、指定用紙サイズがA4で解像度が
300dpiの場合における余白領域検出部4の余白領
域検出手順を示すフローチャートであり、図4は、余白
領域検出部4の余白領域検出の位置及びその検出優先順
序を示す図である。
【0033】図3及び図4において、余白領域検出部4
は、ページメモリ2に保持されているA4サイズの画像
情報の下端中央部に縦×横=600(ドット)×240
0(ドット)の余白領域があるか否かを判断し(ステッ
プ201)、この余白領域が存在する場合には、余白サ
イズ=(600×2400),余白位置=(40,60
0)として設定し(ステップ202)、ステップ221
に移行する。
【0034】ステップ201の余白領域が検出されない
場合は、画像情報の上端中央部に縦×横=600×24
00の余白領域があるか否かを判断し(ステップ20
3)、この余白領域が存在する場合には、余白サイズ=
(600×2400),余白位置=(40,3510)
として設定し(ステップ204)、ステップ221に移
行する。
【0035】ステップ203の余白領域が検出されない
場合は、画像情報の左端中央部に縦×横=2400×6
00の余白領域があるか否かを判断し(ステップ20
5)、この余白領域が存在する場合には、余白サイズ=
(2400×600),余白位置=(0,2400)と
して設定し(ステップ206)、ステップ221に移行
する。
【0036】ステップ205の余白領域が検出されない
場合は、画像情報の右端中央部に縦×横=2400×6
00の余白領域があるか否かを判断し(ステップ20
7)、この余白領域が存在する場合には、余白サイズ=
(2400×600),余白位置=(1870,244
0)として設定し(ステップ208)、ステップ221
に移行する。
【0037】ステップ207の余白領域が検出されない
場合は、画像情報の下端中央部に縦×横=1200×1
200の余白領域があるか否かを判断し(ステップ20
9)、この余白領域が存在する場合には、余白サイズ=
(1200×1200),余白位置=(640,60
0)として設定し(ステップ210)、ステップ221
に移行する。
【0038】ステップ209の余白領域が検出されない
場合は、画像情報の上端中央部に縦×横=1200×1
200の余白領域があるか否かを判断し(ステップ21
1)、この余白領域が存在する場合には、余白サイズ=
(1200×1200),余白位置=(640,351
0)として設定し(ステップ212)、ステップ221
に移行する。
【0039】ステップ211の余白領域が検出されない
場合は、画像情報の左端中央部に縦×横=1200×1
200の余白領域があるか否かを判断し(ステップ21
3)、この余白領域が存在する場合には、余白サイズ=
(1200×1200),余白位置=(0,1840)
として設定し(ステップ214)、ステップ221に移
行する。
【0040】ステップ213の余白領域が検出されない
場合は、画像情報の右端中央部に縦×横=1200×1
200の余白領域があるか否かを判断し(ステップ21
5)、この余白領域が存在する場合には、余白サイズ=
(1200×1200),余白位置=(1870,18
40)として設定し(ステップ216)、ステップ22
1に移行する。
【0041】ステップ215の余白領域が検出されない
場合は、画像情報の中央付近に縦×横=1200×12
00の余白領域があるか否かを判断し(ステップ21
7)、この余白領域が存在する場合には、余白サイズ=
(1200×1200),余白位置=(640,210
0)として設定し(ステップ218)、ステップ221
に移行する。
【0042】一方、ステップ217の余白領域が検出さ
れない場合は、余白領域が検出されなかったことを示す
ため、余白サイズ=(0×0),余白位置=(0,0)
に設定し(ステップ219)、ステップ221に移行す
る。
【0043】そして、ステップ221において、設定さ
れた余白サイズと余白位置とを制御部CT1に通知す
る。
【0044】すなわち、余白領域検出部4による余白領
域の検出は、全ての画像情報内の領域を検索するのでは
なく、経験的に余白領域が多く存在する位置とそのサイ
ズとを優先順位をつけて設定しておき、この優先順位の
順序で設定された余白領域が存在するか否かを検出する
ようにしている。これにより、画像情報内の全ての領域
から余白領域を検出するよりも、高速に所望の余白領域
を検出することができる。
【0045】もちろん、余白領域検出部4が余白領域を
高速に検索できる能力を有する場合には、対象の画像情
報内の全て領域を検索して余白領域を検出するようにし
てもよい。
【0046】図5は、選択指示部CPのコントロール・
パネルを示す図であり、選択指示部CPのコントロール
・パネルには、広告機能を選択するボタンB1を有して
いる。この広告機能を選択し、他の所望の設定を行っ
て、スタートボタンBを押下することにより、複写原稿
の画像情報の余白領域に広告画像が合成されて印刷出力
される。
【0047】次に、広告管理サーバSの制御手順につい
て図6のフローチャートを参照して説明する。
【0048】図6において、広告管理サーバSが、複写
機Cから広告画像の要求を受け付けると、広告画像選択
部10は、広告画像保持部8に登録されている複数の広
告画像セットから疑似乱数を用いて任意の広告画像セッ
トを選択する(ステップ301)。この広告画像セット
には、1つ以上の異なるサイズの広告画像が含まれてい
る。ここで、広告画像選択部10は、広告画像セットが
存在するか否かを判断し(ステップ302)、存在しな
い場合は、複写機Cに対して「画像検索エラー」を通知
して(ステップ309)、本処理を終了する。
【0049】一方、広告画像セットが存在する場合は、
選択した広告画像セット内の広告画像の中から、要求さ
れた幅(横幅)及び高さ(縦幅)をもとに、最も近い縦
横比を有する広告画像を選択する(ステップ303)。
そして、画像変形部11は、ステップ303で選択した
広告画像を、要求された幅及び高さ以内で最大となるよ
うに拡大/縮小処理を行う(ステップ304)。その
後、広告元別画像使用回数カウンタ9内における、使用
した広告画像セットの使用回数カウンタの値に「1」を
加え、制御部CT2は、拡大/縮小処理された広告画像
を要求元である複写機CにネットワークNを介して転送
する(ステップ306)。そして、広告元別画像使用回
数カウンタ9を参照して、拡大/縮小処理されて転送さ
れた広告画像のもとになった広告画像を有する広告画像
セットの広告画像使用数が終了予定数か否かを判断し
(ステップ307)、終了予定数である場合は、この広
告画像セットを広告画像保持部8から削除した(ステッ
プ308)後、本処理を終了し、終了予定数でない場合
はそのまま本処理を終了する。
【0050】図7は、広告画像保持部8に保持されてい
る広告画像及び広告元別画像使用回数カウンタ9の構成
を示す図である。
【0051】図7(a)は、広告画像保持部8の広告画
像の保持構成を示しており、広告画像は、複数の広告画
像セット#1〜#Nに分けられて保持されている。各広
告画像セット#1〜#Nには、1以上の画像情報を有し
ており、この画像情報は、ビットマップデータの場合、
縦ドット数と横ドット数、及びビットマップデータその
ものが保持されている。また、画像情報がベクトルデー
タである場合、縦ドット数と横ドット数、及びベクトル
データそのものが保持されている。但し、ベクトルデー
タの場合、縦ドット数と横ドット数とは、単に基準とな
るベクトルデータの座標領域を示しているに過ぎず、実
際には縦横比の情報としての意味を持つ。
【0052】ここで、広告画像選択部10による広告画
像の選択処理(ステップ303)及び画像変形部11に
よる拡大/縮小処理(ステップ304)について説明す
る。
【0053】例えば、複写機Cから要求画像サイズ=
(600×2400)の広告画像の要求があった場合、
広告画像選択部10は、任意の広告画像セット、例えば
図7に示す広告画像セット#2を選択する。この場合、
広告画像セット#2には、画像サイズ=(600×24
00)の画像#1、画像サイズ=(2400×600)
の画像#2、及び画像サイズ=(1200×1200)
の画像#3を有している。従って、広告画像選択部10
は、画像#1〜#3の中から、要求画像サイズの縦横比
=1/4に最も近い画像#1(縦横比=1/4)を選択
する。この場合、画像サイズが一致しているので、画像
変形部11による拡大/縮小処理は行われない。
【0054】一方、選択された広告画像セット内の3つ
の画像の画像サイズが、例えばそれぞれ(2000×5
00)、(500×500)、(500×2000)で
あった場合には、要求画像サイズの縦横比=1/4に最
も近い縦横比=1/4を持つ画像サイズ=(500×2
000)が選択される。この場合、広告画像セット内の
選択された画像サイズは、要求画像サイズの5/6の大
きさであるため、画像変形部11によって、選択された
画像を1.2倍に拡大する処理を行う。
【0055】また、選択された広告画像セット内の3つ
の画像の画像サイズが、例えばそれぞれ(1800×5
00)、(500×500)、(500×1800)で
あった場合には、要求画像サイズの縦横比=1/4に最
も近い縦横比=5/18を持つ画像サイズ=(500×
1800)が選択される。この場合、要求画像サイズを
越えない範囲で拡大処理される。すなわち、選択された
画像を1.2倍した画像サイズ=(600×2160)
を生成し、ビット「0」で埋められたサイズ=(600
×120)の空白情報を、該拡大された画像の左右両端
に配置し、要求画像サイズに一致する画像を生成する。
【0056】なお、図7に示すように、余白領域検出部
4が検出する余白サイズの種類に対応する画像を保持し
ておくことにより、画像変形部11による画像変形処理
の必要はなくなり、複写機Cよる広告画像の獲得を高速
に行うことができる。
【0057】また、ステップ301で疑似乱数を用いて
広告画像セットを均等に選択するようにしているが、選
択しているのは、広告画像セットは通常広告依頼主単位
で設けられており、広告画像による広告を均等に行うた
めである。
【0058】図7(b)は、広告元別画像使用回数カウ
ンタ9の構成を示したものであり、カウンタ9は、広告
画像セット毎に計数処理される。各広告画像セット内に
は、使用回数と最大使用回数とが保持されており、使用
された広告画像セットに対応して、使用回数の値が
「1」加算され、その値が最大使用回数を越える場合、
この広告画像セットに対応する広告画像保持部8内の広
告画像セットが削除される。なお、最大使用回数とは、
広告依頼主が依頼した広告回数の限度を示す値である。
【0059】また、ステップ301では疑似乱数を用い
て広告画像セットを均等に選択するようにしているが、
広告画像セットの使用回数の少ないものを優先的に選択
して、広告画像を公平に配布するようにしてもよい。
【0060】図8は、複写機Cと広告管理サーバSとの
間の通信手順を示す図である。図8に示すように、本画
像形成システムは、通常、イーサネット(登録商標)等
のネットワークNに複数の複写機C1,C2を接続し、
1つの広告管理サーバSを用いるようにして構成され
る。
【0061】複写機C1,C2側から広告管理サーバS
に広告画像を要求する場合、複写機C1,C2は、複写
機C1,C2のネットワーク識別子とともに、余白サイ
ズの情報を広告管理サーバSに送出する。これに対し、
広告管理サーバSは、広告管理サーバSに接続される複
写機の識別子を管理(ネットワーク識別子と同一の識別
子として管理)しており、ネットワーク識別子をもとに
要求元の複写機が正当な複写機か否かを判断し、正当な
場合に、広告管理サーバSは、広告管理サーバSのネッ
トワーク識別子とともに、広告画像のサイズ及びビット
マップデータ(画像情報)を要求元の複写機に送出す
る。そして、要求元の複写機は、ネットワーク識別子を
もとに広告管理サーバが正当なものか否かを判断し、正
当なものである場合に、送出された情報を受け付ける。
【0062】このようにして、複写機C1,C2及び広
告管理サーバSは、ネットワーク識別子を用いて相互の
正当性を確認しつつ広告画像の転送処理を行う。この結
果、広告管理サーバS内のカウンタの不正なカウントア
ップや、複写機内のカウンタの不正なカウントアップを
防止することができる。
【0063】この場合、複写機側は、ビット数をもとに
広告画像のサイズを要求し、広告管理サーバから転送さ
れるデータもビットマップデータであるため、複数の複
写機の解像度が異なっていてもよい。
【0064】なお、第1の実施例においては、ビットマ
ップデータを転送するようにしているが、広告画像のデ
ータ量が大である場合は、該ビットマップデータを圧縮
して転送するようにしてもよいし、ページ記述言語を用
いて表現された画像データとして転送するようにしても
よい。これにより、広告画像の転送にかかる時間が短縮
される。
【0065】次に、第2の実施例について説明する。
【0066】図9は、第2の実施例による画像形成シス
テムの構成を示す図であり、第1の実施例と異なる点
は、複写機C2に広告画像を一時記憶する広告画像一時
記憶部20を有し、広告管理サーバS2が、広告画像の
予約情報を保持する予約情報部21を有していることで
ある。
【0067】この構成により、第2の実施例の複写機C
2は、広告画像を合成する度毎に、該広告画像の要求を
広告管理サーバS2に要求することなく、広告画像一時
記憶部20に一時記憶された広告画像を複写機内で獲得
することができる。この結果、複写機C2は、安全かつ
高速に所望の広告画像を獲得することができ、特に高速
の複写機において、その効果は大きいとともに、ネット
ワークNにかかる負荷が軽減される。
【0068】図10は、第2の実施例における複写機C
2の複写制御手順を示すフローチャートであり、図2に
示す第1の実施例における複写機Cの複写制御手順にお
けるステップ106〜107の処理が異なる。このステ
ップ106〜107の処理手順に対応する手順は、図1
0におけるステップ406〜409であり、以下このス
テップ406〜409の処理について説明する。
【0069】まず、余白領域検出部4が余白領域を検出
できた場合(ステップ405)、この余白サイズに対応
する広告画像を広告画像一時記憶部20から獲得する処
理を行う(ステップ406)。ここで、広告画像を獲得
できないと判断された場合は、選択指示部CPの表示画
面にエラー表示を行い(ステップ414)、通常複写カ
ウンタ7aの値に「1」を加算し(ステップ415)、
画像出力部6はページメモリ2に保持されている画像情
報をそのまま出力する(ステップ412)。
【0070】一方、ステップ407で余白サイズに対応
する広告画像を獲得できると判断された場合、この広告
画像を使用するために、この広告画像に予め設定されて
いる予約番号を広告管理サーバS2に通知し、この広告
画像の使用許可依頼を行う(ステップ408)。その
後、広告管理サーバS2から、使用許可が通知されたか
否かを判断し、使用許可が通知されない場合は、ステッ
プ406に移行して上述した処理を繰り返す。一方、使
用許可が通知された場合は、画像合成部5が、広告画像
一時記憶部20から獲得した広告画像を、ページメモリ
2に保持されている画像情報の余白領域に合成し(ステ
ップ410)、広告複写カウンタ7bの値に「1」を加
算し(ステップ411)、画像出力部6は、合成された
画像情報を出力する(ステップ412)。
【0071】次に、図11を参照して、広告管理サーバ
S2における広告画像要求時の制御手順について説明す
る。この第2の実施例における広告画像要求時の制御手
順には、第1の実施例における、直ちに使用する広告画
像の要求に加えて、複写機C2が広告画像一時記憶部2
0に広告画像を保持するための要求がある点で第1の実
施例と異なる。すなわち、図6のステップ305に対応
する図11のステップ505〜507に示す制御手順が
第1の実施例と異なり、以下、このステップ505〜5
07の制御手順について説明する。
【0072】図11のステップ505において、広告管
理サーバS2の制御部CT2は、複写機C2からの広告
画像の要求が、予約に関するもの、すなわち広告画像一
時記憶部20に保持するための広告画像の要求か否かを
判断する。この判断の結果、予約に関する広告画像の要
求である場合は、予約情報部21に予約番号等の予約に
関する情報を追加し(ステップ506)、要求された広
告画像を要求元である複写機C2に転送する(ステップ
508)。
【0073】一方、ステップ505において、広告画像
の要求が予約に関するものでない場合、第1の実施例に
おけるステップ305と同様に、広告元別画像使用回数
カウンタ9内において、選択された広告画像セットの使
用回数の値を「1」加算し(ステップ507)、この要
求された広告画像を要求元である複写機C2に転送する
(ステップ508)。
【0074】このようにして、広告管理サーバS2が広
告画像一時記憶部20に一時保持するための広告画像の
要求を受け付けた場合、広告元別画像使用回数カウンタ
9の値をカウントアップせずに、予約情報部21に予約
に関する情報のみを追加して、要求された広告情報を複
写機側に転送する。
【0075】そして、広告画像一時記憶部20に一時記
憶された広告画像が複写機側で使用された場合に、広告
元別画像使用回数カウンタ9がカウントアップされるこ
とになる。以下、複写機C2側が広告画像一時記憶部2
0に一時記憶されている広告画像を使用する場合の広告
管理サーバS2の制御手順について説明する。
【0076】まず、図12を参照して、予約情報部21
の構成について説明すると、予約情報部21は、広告画
像一時記憶部20に転送された広告画像の予約番号、転
送された広告画像が存在する広告画像セット番号、広告
画像を予約した複写機の識別子である予約元複写機識別
子、及び予約時刻で構成され、これらの項目によって、
管理される。
【0077】次に、図13に示すフローチャートを参照
して、複写機側から、広告画像一時記憶部20に一時記
憶された広告画像の使用許可通知を受けた場合の広告管
理サーバS2の処理手順を説明する。
【0078】図13において、広告管理サーバS2が、
複写機C2から、使用する広告画像の予約番号と複写機
識別子とを含む使用許可通知を受信すると、制御部CT
2は、この予約番号を予約情報部21から検索し(ステ
ップ601)、使用許可を求めた予約番号が存在するか
否かを判断する(ステップ602)。予約番号が存在し
ない場合は、ステップ608に移行して、要求元である
複写機に対して予約解除を示す「予約解除エラー」を通
知して本処理を終了する。
【0079】一方、ステップ602で予約番号が存在す
る場合は、さらに、通知された複写機識別子が、予約情
報部21内における予約番号に対応する複写機識別子と
一致するか否かを判断し(ステップ603)、一致しな
い場合は、「予約解除エラー」を要求元の複写機に通知
し(ステップ608)、本処理を終了する。
【0080】ステップ603で一致すると判断された場
合、通知された予約番号に対応する広告画像セット番号
を取り出し、この広告画像セット番号に対応する広告元
別画像使用回数カウンタ9の使用回数の値を「1」加算
し(ステップ604)、要求元の複写機に、使用許可を
示す「連絡受信確認」を通知する(ステップ605)。
その後、制御部CT2は、広告元別画像使用回数カウン
タ9から、使用許可した広告画像の広告画像セットの最
大使用回数を越えたか否かを判断し(ステップ60
6)、最大使用回数を越えた場合は、広告画像保持部8
から対応する広告画像セットを削除して(ステップ60
7)、本処理を終了し、最大使用回数を越えない場合
は、そのまま本処理を終了する。
【0081】このようにして、広告管理サーバS2は、
複写機C2が、広告画像一時記憶部20に保持されてい
る広告画像を使用する度に通知される使用許可通知に基
づいて、広告画像の使用を管理する。
【0082】次に、図14を参照して、複写機C2と広
告管理サーバS2との通信手順を複写機の使用者の操作
を含めて説明する。
【0083】すなわち、複写機C2は、複写機使用者の
操作とは無関係に、広告画像一時記憶部20に一時記憶
すべき広告画像の要求を広告管理サーバS2に対して行
い(S1)、広告管理サーバS2から、要求した広告情
報を獲得しておく(S2)。
【0084】その後、複写機C2は、複写機使用者によ
る広告機能を指示した複写指示を受け付ける(S3)
と、複写機C2は、余白領域検出部4により検出した余
白サイズに合致する広告画像を広告画像一時記憶部20
から検索し(S4)、検索した広告画像の予約許可通知
を広告管理サーバS2に通知し(S5)、この広告画像
の合成処理を行っておく(S6)。これに対し、広告管
理サーバS2は、通知された予約番号と複写機識別子と
から、この予約許可通知の正当性を確認し(S7)、正
当である場合、要求された広告画像の使用を許可する
「連絡受信確認」を複写機C2に通知し(S8)、複写
機C2は、合成処理された広告画像を出力する(S
9)。
【0085】また、広告管理サーバS2から「予約解除
エラー」の通知を受けた場合(S20)には、予約サイ
ズに合致する広告画像を再検索した(S21)後、上述
した処理を繰り返す。
【0086】さらに、複写機C2は、広告画像一時記憶
部20に一時記憶する広告画像の獲得を行った後、定期
的に例えば30分毎に、広告管理サーバS2に対し、予
約した広告画像の正当性確認のための問い合わせを行う
(S30)。これに対し、広告管理サーバS2は、問い
合わせを受けた広告画像の正当性の再確認を行い、この
結果を複写機C2に通知する(S31)。
【0087】この広告管理サーバS2における正当性の
再確認とは、通知された予約番号の広告画像セットの属
性、例えば最大使用回数等を調べ、使用回数が最大使用
回数を越えているか否か、あるいは有効期限を過ぎてい
ないか等を再確認する。この再確認の結果、使用回数が
最大使用回数を越えていたり、有効期限を過ぎていた場
合、複写機C2に対して予約解除を通知する。一方、予
約解除を受けた複写機C2は、対応する広告画像を削除
し、新たな広告画像の獲得を行う。なお、広告管理サー
バS2は、複写機C2からの正当性の再確認の問い合わ
せを受けて、正当性を確認できた場合、この問い合わせ
を受けた時刻を予約時刻として更新する。
【0088】一方、広告管理サーバS2自体でも、定期
的に予約情報部21に基づいて、予約の正当性を確認す
る。例えば、全ての予約時刻を確認し、予約時刻が現在
時刻よりも1時間以上も前である場合等には、この予約
番号を欠番にする。そして、広告管理サーバS2は、こ
の欠番になった予約番号に対する複写機C2からの正当
性の再確認の問い合わせ、あるいは予約許可通知を受け
ると、この複写機C2に対して予約解除を通知する。
【0089】このような広告管理サーバS2自体の正当
性再確認により、例えば予約した広告画像を有する複写
機が電源「断」となった場合でも、広告画像の管理を正
しく行うことができる。
【0090】次に、第3の実施例について説明する。
【0091】図15は、第3の実施例である画像形成シ
ステムの構成を示す図であり、第3の実施例において
は、第2の実施例の構成におけるページメモリ2を、こ
のページメモリ2内にさらに出力画像保持部32を含め
た構成のページメモリ2Cとした点が第2の実施例と異
なる。すなわち、ページメモリ2Cは、第2の実施例に
おけるページメモリ2に相当する入力画像保持部30の
他に、複数の出力画像保持部31を有している。
【0092】出力画像保持部31は、画像入力部1から
入力された画像情報を複数部数出力する場合で広告機能
が選択されている場合に、検出された画像情報の余白領
域に異なる広告画像を合成した画像情報を保持するもの
である。
【0093】以下、図16に示すフローチャートを参照
して複写機C3の制御手順について説明する。
【0094】図16において、ステップ701〜704
までは、第2の実施例のステップ401〜404と同様
の処理を行う。そして、ステップ705で、入力画像保
持部30に保持されている画像情報に対する余白領域が
検出されたか否かを判断する。余白領域が検出されない
場合は、選択指示部CPにエラー表示させ(ステップ7
14)、ステップ713に移行し、余白領域が検出され
た場合、ステップ706〜709の処理を指定された複
写部数分繰り返す。
【0095】すなわち、画像合成部5は、広告画像一時
記憶部20に一時記憶され、広告管理サーバS3から使
用許可通知を受けた広告画像を、入力画像保持部30に
保持されている画像情報に合成し、その合成した画像情
報を順次出力画像保持部31に格納する(ステップ70
7)。その後、広告複写カウンタ7bの値に「1」を加
算する処理(ステップ708)を繰り返す。この場合、
入力画像保持部30に保持されている画像情報は1つで
あり、この画像情報の余白領域の位置とサイズも1つに
決定されている。また、出力画像保持部31に格納され
る合成された画像情報は、複写部数分である。従って、
余白領域には、広告画像一時記憶部20に保持されてい
る異なる複数の広告画像が、入力画像保持部30に保持
されている1つの画像情報にそれぞれ複数部数分、合成
され、出力画像保持部31に格納されることになる。
【0096】その後、有効出力画像数を複写部数の数値
に設定し(ステップ710)、ステップ715に移行す
る。
【0097】一方、ステップ703で広告機能が選択さ
れていない場合、入力画像保持部30に保持されている
画像情報をそのまま出力画像保持部31に転送し(ステ
ップ711)、通常複写カウンタ7aの値に「1」を加
算し(ステップ713)、有効出力画像数を「1」に設
定し(ステップ714)、ステップ715に移行する。
【0098】ステップ715〜717までの処理は、ス
テップ710あるいはステップ714で設定された有効
出力画像数分の繰り返し処理が行われる。すなわち、画
像出力部6は、出力画像保持部31に格納された画像情
報を有効出力画像数分、順次取り出して印刷出力する
(ステップ716)。
【0099】これにより、1回の原稿読み取りに対し
て、1回の余白領域検出を行い、複写部数分の広告画像
の使用許可を受けて複数部数分の画像合成を行うように
しているので、効率的に、多くの広告画像を合成出力す
ることができる。
【0100】しかも、第3の実施例においては、第2の
実施例と同様に、広告画像一時記憶部20に予約した広
告画像が格納されており、この格納された複数の広告画
像の使用許可を広告管理サーバS3から受けるのみでよ
いため、複数の広告画像の転送時間が短縮されることか
ら、複数の異なる広告画像を合成した複数部数分の画像
情報を高速に出力することができる。
【0101】ここで、上述した第1の実施例から第3の
実施例に共通する事項について説明する。
【0102】まず、広告管理サーバS,S2,S3に対
する広告画像の登録について説明する。この広告画像の
広告管理サーバへの登録処理は、ネットワークNを介し
た図示しない装置から広告管理サーバに対してアクセス
することによって行われる。この広告管理サーバに対す
るアクセスを行うためには、該装置において、該装置の
ネットワーク識別子とパスワードとを入力する必要があ
る。このネットワーク識別子とパスワードとが正当であ
る場合に、図17、図18に示すような広告画像登録画
面が、広告管理サーバとの通信処理において順次表示さ
れ、登録処理が実行される。
【0103】図17において、広告画像登録画面では、
まず1から3のメニュー番号とその内容が表示される。
メニュー番号1は広告画像の新規登録を示し、メニュー
番号2は、既に登録してある広告画像の変更を示し、メ
ニュー番号3は、広告画像登録処理の終了を示してい
る。
【0104】ここで、メニュー番号1を選択して広告画
像の新規登録を選択すると、登録すべき広告画像の幅、
高さ、画像形式が順次表示される。ここでは、広告画像
の幅=600ドット、高さ=2400ドット、画像形式
=ビットマップと設定し、その後、設定したビットマッ
プデータを広告管理サーバに転送する処理を行ってい
る。この広告画像の転送処理が終了すると、広告画像の
広告枚数を入力し、これに対する広告料金が表示される
とともに、この広告画像の識別子が通知される。ここで
は、広告画像1枚の料金を10円と予め設定しているた
め、広告枚数1000枚に対して10000円の料金が
表示される。そして、登録された広告画像の識別子を
「PBB02274」と通知している。
【0105】この識別子の通知により、新規登録の処理
は終了し、上述した初期メニューが再度表示される。
【0106】図18は、図17において既に登録した広
告画像の変更時の広告画像登録画面を示し、上述したよ
うに、まず初期メニューが表示される。ここでは、登録
した広告画像の変更処理を行うため、メニュー番号2が
選択される。このメニュー番号2が選択されると、既に
広告画像は登録されているため、変更処理すべき広告画
像の識別子の入力を行う。そして、広告管理サーバから
は、この識別子に対応する広告画像に関する情報が通知
され表示される。図18においては、広告枚数の追加設
定を行っている。その後、変更した広告画像に関する情
報が再度表示され、初期メニューが表示される。
【0107】このようにして、広告枚数や、広告画像の
更新を行うことができる。
【0108】次に、広告画像を合成する際の枠設定処理
について説明する。
【0109】この枠設定処理とは、図4で示すように、
読み取られた画像情報から検出される検出領域は、様々
な位置があり、この位置に広告画像を単に合成すると、
読み取られた画像情報の内容と混同してしまう可能性が
あるため、広告画像の領域に枠を設定し、読み取られた
画像情報の内容との分離を図ろうとするものである。特
に、画像情報の中央部分に余白領域を有する場合には、
余白領域の4方向の全てに読み取られた画像情報の内容
が表示出力されるため、混同し易いからである。
【0110】以下、図19から図21を参照して、具体
的な枠設定処理について説明する。
【0111】図19においては、原稿画像の下端中央部
に余白サイズ=600×2400の余白領域が検出され
た場合を示し、この余白サイズに対応する広告画像D1
が選択されて合成画像が生成される。この場合、広告画
像に枠は設定されない。
【0112】図20においては、原稿画像の左端中央部
に余白サイズ=1200×1200の余白領域が検出さ
れた場合を示し、この余白サイズに対応する広告画像D
2が選択されて合成画像が生成される。この場合も、広
告画像に枠は設定されない。
【0113】図21においては、原稿画像の中央下端部
に余白サイズ=1200×1200の余白領域が検出さ
れた場合を示し、この余白サイズに対応する広告画像D
3が選択された合成画像が生成される。この場合、広告
画像に枠が設定される。
【0114】すなわち、余白領域が中央下端部等に設定
される場合は、原稿画像の内容と広告画像の内容との境
界を識別しにくいため、積極的に広告画像である旨、あ
るいは広告画像の領域である旨を示すようにしている。
これに対し、画像情報の端部に余白領域が検出された場
合には、一般的に画像情報と広告画像との識別が容易で
あるため、枠を設定しない。
【0115】もちろん、全ての広告画像に対して枠を設
定するようにしてもよいし、さらに枠の上端部に広告画
像であることを示す「広告」なる文字を表示するように
してもよい。
【0116】次に、第4の実施例について説明する。
【0117】第4の実施例では、読み取った画像情報の
余白領域のサイズには限りあるため、第1から第3の実
施例のように広告画像を直接に合成して出力するのでは
なく、広告すべき情報がある旨を示す簡単な広告画像
(以下、紹介広告画像という)とこの紹介広告画像に関
する詳細情報を示す識別子情報とを該余白領域に合成し
て出力し、その後、この識別子情報を用いて詳細情報を
獲得することができるようにしたものである。
【0118】図22は、第4の実施例である画像形成シ
ステムの構成を示す図であり、複写機C4、広告管理サ
ーバS4、及びクライアント装置CLがネットワークN
に接続されて構成される。
【0119】複写機C4は、画像入力部41、ページメ
モリ42、識別子入力部43、余白領域検出部44、画
像合成部45、画像出力部46、選択指示部CP4、制
御部CT41、及び通信部TR41を有し、画像入力部
41、ページメモリ42、余白領域検出部44、画像出
力部46、選択指示部CP4、制御部CT41、通信部
TR41は、第1の実施例と同様の構成である。
【0120】識別子入力部43は、バーコード・リーダ
であり、紹介広告画像とともに出力されたバーコードが
示す識別子情報を読み取るものである。
【0121】画像合成部45は、バーコード・フォント
45aを有し、紹介広告情報とともに出力する識別子情
報を合成出力する際、バーコード・フォント45aをも
とに、識別子情報をバーコード化する。
【0122】広告管理サーバS4は、広告画像登録部4
7、広告画像検索部48、広告画像保持部49、詳細情
報保持部50、制御部CT42、及び通信部TR42を
有している。
【0123】広告画像保持部49には、紹介広告画像が
格納される。
【0124】詳細情報保持部50には、紹介広告画像の
詳細情報が格納される。
【0125】広告画像登録部47は、紹介広告画像及び
その詳細情報の登録処理を行う。
【0126】広告画像検索部48は、紹介広告画像及び
その詳細情報の読み出しのための検索処理を行う。
【0127】制御部CT42は、広告管理サーバS4全
体の制御を行い、通信部TR42は、広告管理サーバS
4とネットワークNとの間の通信処理を行う。
【0128】ここで、図23〜図25を参照して、クラ
イアント装置CLから紹介広告画像及びその詳細情報を
広告管理サーバS4に登録する処理について説明する。
【0129】図23は、紹介広告画像及びその詳細情報
の登録処理手順を示すフローチャートであり、まず広告
管理サーバS4は、クライアント装置CLから紹介広告
画像及びその属性を受け付け(ステップ801)、制御
部CT42は、クライアント装置CLから詳細情報を登
録要求があるか否かを判断する(ステップ802)。
【0130】詳細情報の登録要求がない場合、広告画像
登録部47は、受け付けた紹介広告画像及びその属性を
広告画像保持部49に格納し(ステップ806)、本登
録処理を終了する。
【0131】一方、ステップ802で詳細情報の登録要
求がある場合、広告画像登録部47は、クライアント装
置CLからの詳細情報及びその属性を受け付け(ステッ
プ803)、詳細情報検索用の識別子を決定する(ステ
ップ804)。その後、この決定された識別子情報とと
もに詳細情報及びその属性を詳細情報保持部50に登録
する(ステップ805)。さらに、紹介広告画像及びそ
の属性を広告画像保持部49に格納し(ステップ80
6)、本登録処理を終了する。
【0132】ここで、図24は、広告画像保持部49内
の属性テーブルの構成を示しており、この属性テーブル
には、格納されている紹介広告画像の属性が保持され
る。
【0133】属性テーブルの属性項目は、一連の登録番
号、データ形式、ページ数、データサイズ、データアド
レス、及び識別子である。一連の登録番号は、登録され
る紹介広告画像を識別するためのものであり、登録する
時点において、登録可能な番号の中で最も小さい番号が
割り当てられる。この場合、番号ではなく、文字列等を
用いて識別してもよい。データ形式は、登録される紹介
広告画像のデータ形式を示し、バイナリ形式のビットマ
ップやテキスト形式のページ記述言語等で示される。ペ
ージ数は、登録される紹介広告画像のページ数を示す。
データサイズは、登録された紹介広告画像のデータサイ
ズをバイト数で示す。データアドレスは、紹介広告画像
が格納される先頭アドレスである。識別子は、詳細情報
を有する場合の該詳細情報の識別子を示す。詳細情報を
有しない場合は「0」と設定される。
【0134】図25は、詳細情報保持部50内の属性テ
ーブルの構成を示しており、この属性テーブルの属性項
目は、識別子、データ形式、ページ数、データサイズ、
出力サイズ、出力方向、及びデータアドレスである。識
別子は、上述したように格納される詳細情報を識別する
ためのものである。データ形式、ページ数、データサイ
ズ、及びデータアドレスは、図24に示す内容と同様の
ものである。出力サイズは、詳細情報を出力する際の出
力サイズ例えばA4サイズ等を示すものである。出力方
向は、詳細情報の出力方向例えば、A4サイズを縦長方
向に出力する場合は「Portrait」と示し、横長
方向に出力する場合は「Landscape」と示す。
【0135】なお、紹介広告画像あるいは詳細情報が削
除されると、これに対応する属性テーブルの内容も削除
される。また、紹介広告画像が削除されると、同時にこ
れに対応する詳細情報も削除される。
【0136】次に、図26のフローチャートを参照し
て、複写機C4の出力処理について説明する。
【0137】図26において、画像入力部41が原稿画
像の画像情報を読み込む(ステップ901)と、この画
像情報はページメモリ42に保持される。そして、選択
指示部CP4から広告機能の選択指示を受け付けると、
余白領域検出部44は余白領域を検出し、制御部CT4
1は、通信部TR41を介して広告管理サーバから紹介
広告画像を獲得する(ステップ902)。そして、獲得
した紹介広告画像とともに詳細情報を示す識別子情報が
含まれているか否かを判断し(ステップ903)、識別
子情報が含まれている場合、画像合成部45は、バーコ
ード・フォント45aを参照して、識別子情報に対応す
るバーコードを生成し、紹介広告画像とバーコードとを
重複しないように合成する(ステップ904)。そし
て、この合成画像を読み込んだ画像情報の余白領域に合
成する(ステップ905)。一方、識別子情報が含まれ
ていない場合、画像合成部45は、紹介広告画像のみ
を、読み込んだ画像情報の余白領域に合成する(ステッ
プ905)。
【0138】その後、画像合成部45により合成された
画像情報は、画像出力部46から出力される(ステップ
906)。
【0139】図28(a)には、紹介広告画像とバーコ
ードとが、読み込んだ画像情報の余白領域に合成された
一例が示されており、余白領域E4には、紹介広告画像
D41とバーコードD42とが重複しないように合成さ
れ、さらに読み込んだ画像情報と合成されている。
【0140】ここで、図28(a)に示すような出力画
像を獲得した複写機C4の利用者が、紹介広告画像D4
1に興味を持った場合、この利用者は、バーコードD4
2を用いて、詳細情報を獲得することになる。この場合
の複写機C4による詳細情報獲得処理について図27の
フローチャートを参照して説明する。
【0141】図27において、利用者が選択指示部CP
4から識別子情報の入力を行う旨の指示を行って、バー
コード・リーダである識別子入力部43がバーコードが
示す識別子情報を読み込む(ステップ1001)と、制
御部CT41は、広告管理サーバS4に対して、この識
別子情報に対応する詳細情報の検索要求を行う。これに
対し、広告管理サーバS4の広告画像検索部48は、要
求された識別子情報に対応する詳細情報を検索し、検索
結果を複写機C4に通知する。
【0142】複写機C4は、要求した詳細情報が存在す
る旨の通知を受けたか否かを判断し(ステップ100
2)、詳細情報が存在しない場合は、その旨のメッセー
ジ出力し(ステップ1007)、本処理を終了する。
【0143】一方、要求した詳細情報が存在する旨の通
知を受けた場合、制御部CT41は、広告管理サーバS
4から該当する詳細情報及びその属性情報を獲得する
(ステップ1003)。そして、属性情報をもとに、詳
細情報の画像を生成し(ステップ1004)、出力サイ
ズの用紙を選択して(ステップ1005)、この選択し
た用紙に印刷出力し(ステップ1006)、本処理を終
了する。
【0144】このようにして印刷出力された詳細情報の
一例は、図28(b)に示すようなものであり、利用者
の希望によって詳細情報を別途獲得することができる。
【0145】なお、複写機C4の利用者が詳細情報を獲
得する場合、複写機C4から詳細情報の獲得要求を行う
のではなく、クライアント装置CRから詳細情報の獲得
要求を行ってもよい。この場合、クライアント装置CR
は、識別子情報を読み込むことができる識別子入力手段
及び詳細情報の出力先を指定する指定手段を具える必要
がある。また、この場合、クライアント装置CRの表示
装置そのものに詳細情報を出力するようにしてもよい。
これによって、利用者は、詳細情報を獲得するために、
利用した複写機C4が設置されている場所まで移動する
必要がなくなる。
【0146】さらに、上述した第4の実施例において
は、識別子情報をバーコード出力するようにし、識別子
入力部43をバーコード・リーダとする構成としたが、
これに限らず、識別子情報を文字列あるいは数字列によ
って表し、キー入力により識別子情報を入力するように
してもよい。これにより、汎用のキーを利用することが
でき、柔軟性が高くなる。但し、バーコード入力を用い
ると、識別子情報の読み込み時間が短縮される。
【0147】次に、第5の実施例について説明する。
【0148】第1〜第4の実施例における広告画像は、
複写機の利用者とは無関係にランダムに選択されるもの
であったが、第5の実施例においては、複写機が利用さ
れる時間帯によって広告すべき広告画像を利用者層に合
わせ、広告依頼主にとって広告効果のある広告画像を合
成出力しようとするものである。
【0149】図29は、第5の実施例である画像形成シ
ステムの構成を示す図である。第5の実施例では、第1
の実施例の広告管理サーバSに分類部51を設けた点が
異なるのみでその他の構成については、第1の実施例と
同様である。
【0150】分類部51は、広告画像保持部8に格納さ
れている広告画像と広告依頼主が希望する広告の時間帯
との関係を保持しており、広告画像選択部10が広告画
像を選択する場合に、分類部51が保持する関係を満足
する広告画像が選択される。
【0151】図30は、分類部51が保持する、広告画
像とこの広告画像が選択される時間帯との対応関係を示
す図である。
【0152】図30において、分類部51は、予め1日
の時間を4つの時間帯#1〜#4(00:00〜06:
00,06:00〜12:00,12:00〜18:0
0,18:00〜24:00)に分割し、この分割した
4つの時間帯に対して、広告画像が1以上の時間帯と結
合する関係を有している。この時間帯との結合関係は、
広告画像登録時に予め広告依頼主から要求された属性に
より決定される。例えば、広告画像#1は、時間帯#1
と時間帯#4とに結合する関係を有している。この広告
画像#1が時間帯#1と時間帯#4とを指定する理由
は、複写機を夜間に利用する利用者に広告したいと希望
するからである。このようにして、広告画像保持部8に
保持されている複数の広告画像は、4つの時間帯に分類
されることになる。ここで、各時間帯#1〜#4には、
インデックス変数(index)を有し、このインデッ
クス変数の値は、各時間帯に結合する広告画像を指し示
す変数値である。すなわち、インデックス変数は、1か
ら、各時間帯に結合する広告画像の最大数までの値であ
り、現インデックス変数に対応する広告画像の選択後に
「1」が加算され、この加算されたインデックス変数に
対応する広告画像が次の広告画像として選択される。
【0153】ここで、広告管理サーバS5による広告画
像選択処理手順について図31のフローチャートを参照
して説明する。
【0154】図31において、まず広告管理サーバS5
が複写機C5からの広告画像の要求を受け付けると、広
告画像選択部10は、現在時刻をもとに分類部51内の
時間帯を判定し(ステップ1101)、この判定された
時間帯に対応する広告画像群を抽出し(ステップ110
2)、この広告画像群の中からインデックス変数の値に
対応する広告画像を選択し(ステップ1103)、選択
された広告画像を広告画像保持部8から取り出す。その
後、分類部51は、選択された時間帯のインデックス変
数の値に「1」を加算する。そして、広告管理サーバS
5は、取り出した広告画像を複写機C5に転送し(ステ
ップ1105)、本処理を終了する。
【0155】なお、インデックス変数の値が、時間帯に
結合される広告画像数の最大値に達したならば、このイ
ンデックス変数の値は「1」にリセットされる。この繰
り返しにより、選択された時間帯の広告画像は平均的に
選択されることになる。
【0156】なお、第5の実施例の時間帯は、1日を4
つの時間帯に分割したものであったが、これに限らず、
土曜・日曜と平日とに分類したり、季節毎に分類した時
間帯としてもよく、これらを組み合わせたものとしても
よい。
【0157】また、分類部51は、時間帯によって広告
画像の分類条件を設定するようにしてるが、これに限ら
ず、各種の分類条件を設定するようにしてもよい。
【0158】次に、第6の実施例について説明する。
【0159】第6の実施例は、第5の実施例と同様の趣
旨で、特に複写機が設置されている地域性を考慮して広
告画像を選択しようとするものである。従って、第6の
実施例においては、複数の複写機がネットワークに接続
されることを条件とし、特に広域のネットワークに適用
される。
【0160】図32は、第6の実施例である画像形成シ
ステムの概要構成を示す図であり、第6の実施例におい
ては、上述したように少なくとも、複数の複写機C6−
1〜C6−Nと広告管理サーバS6とがネットワークN
に接続されて構成される。ここで、複数の複写機C6−
1〜C6−N及び広告管理サーバS6の構成は、第5の
実施例における複写機C5及び広告管理サーバS5とほ
ぼ同様であるが、各複写機C6−1〜C6−Nは後述す
る条件論理式62−1〜62−Nをそれぞれ保持し、広
告管理サーバS6は分類部61を有し、この分類部61
は、広告依頼主、有効地域、及び広告画像との対応関係
を有している点が異なる。
【0161】図33は、分類部61によって分類される
対応関係の具体例を示す図であり、図33において、シ
ステム管理者は、次のような論理式をもって、広告管理
サーバS6に広告画像を登録する。すなわち、 広告画
像#1:広告依頼主(F社) AND有効地域(川崎市) ...(1) 広告画像#2:広告依頼主(X社)AND有効地域(川崎市OR海老名市) …(2) 広告画像#3:広告依頼主(Z社)AND有効地域(海老名市) ...(3) である。
【0162】ここで、登録される各広告画像は、上述し
た論理式によって分類されて、各論理式を満足する広告
画像群を形成する。各広告画像群内の広告画像には、そ
の属性値として、該広告画像の使用回数を示す使用度変
数COUNTを有し、広告画像の使用される度に「1」
増加させられる。
【0163】また、システム管理者は、上述した論理式
(1)〜(3)が示す対応関係から各複写機毎の条件論
理式を作成し、作成した論理式を各複写機に登録する。
例えば、有効地域である川崎市に設置された複写機CK
に対しては、次の条件論理式を登録する。すなわち、
複写機CK:(広告依頼主(F社)OR広告依頼主(X
社))AND有効地域(川崎市) ...(4) である。
【0164】このような登録が広告管理サーバS6及び
各複写機C6−1〜C6−Nに対して行われた場合にお
ける複写機と広告管理サーバとの間の通信手順につい
て、図34を参照して説明する。
【0165】まず、ある複写機において広告機能の選択
指示を伴った複写機の利用が発生すると、この複写機は
広告画像の要求を広告管理サーバに対して行う(S6
2)。ここで、複写機は、広告画像の要求とともに、複
写機識別子及び自複写機に設定されている条件論理式を
通知する。例えば、川崎市に配置された複写機CKは、
自複写機識別子とともに、上述した条件論理式(4)を
付加して、広告画像の要求を広告管理サーバに対して行
う。
【0166】これに対し、広告管理サーバは、受け取っ
た条件論理式をもとに、分類部61の分類条件を満足す
る部分集合、すなわち広告画像群を抽出する(S6
2)。例えば、複写機CKは、通知された条件論理式
(4)をもとに、広告依頼主「F社」に対応する広告画
像群と広告依頼主「X社」に対応する広告画像群との論
理和と、有効地域「川崎市」に対応する広告画像群との
論理積を求める。その後、この抽出された広告画像群の
各広告画像が属性として有する使用度変数COUNTの
値を比較し、使用度変数の値が最も小さい広告画像をラ
ンダムに1つ選択する(S63)。その後、この選択さ
れた広告画像を、要求した複写機に転送する(S6
4)。そして、この広告画像を受け取った複写機は、こ
の広告画像を読み取った画像情報に合成して印刷出力す
る。
【0167】このようにして、広告画像は、広告依頼主
が希望する有効地域のみに設置された複写機から合成さ
れて出力される。従って、広告画像は、複写機が配置さ
れる地域性が考慮されて合成出力されることになる。
【0168】なお、第6の実施例では、各複写機に条件
論理式を登録するようにしたが、この場合、第5の実施
例と同様に広告管理サーバS6の分類部61の分類条件
のみにより、広告画像を選択するようにしてもよい。す
なわち、各複写機は自複写機識別子のみを付加した広告
画像の要求を行い、広告管理サーバS6は複写機識別子
と有効地域との対応関係を有し、複写機識別子から対応
する有効地域を判定して、この判定された有効地域に基
づいて広告画像群を抽出するようにしてもよい。
【0169】なお、上述した第1の実施例から第6の実
施例では、読み取った原稿画像に余白領域がある場合に
のみに広告画像を合成するようにしているが、余白領域
検出部が余白領域を検出できなかった場合、該原稿画像
を強制的に縮小して余白領域を生成し、この生成された
余白領域に広告画像を合成するようにしてもよい。ま
た、この場合、縮小を認める指定を選択指示部に設ける
ようにすれば、複写機利用者に対する不都合は生じな
い。すなわち、「原稿優先」の選択ボタンと「コスト優
先」の選択ボタンとを設けるようにし、「原稿優先」の
選択ボタンが選択された場合には縮小処理をせず、「コ
スト優先」の選択ボタンが選択された場合には縮小処理
を行うようにすればよい。
【0170】また、上述した第1の実施例から第6の実
施例の構成部分を適宜組み合わせた画像形成システムと
することができるのはもちろんである。
【0171】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1の発明
では、識別情報付加手段が合成画像における付加情報と
画像情報の内容との識別を容易にするための識別情報を
付加情報に付加し、画像合成手段が識別情報付加手段に
より識別情報が付加された付加情報と画像情報とを合成
した合成画像を生成し、画像形成手段が画像合成手段で
生成した合成画像を媒体に形成する。
【0172】第2の発明では、識別情報付加手段が識別
情報として、付加情報に枠を設定する。
【0173】第3の発明では、識別情報付加手段が付加
情報が広告画像である場合、識別情報として、付加情報
が広告であることを示す情報を設定する。
【0174】従って、読み取られた画像情報の内容と広
告画像とを分離することができ、画像情報の内容と広告
画像との混同を避けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である画像形成システム
の構成を示す図。
【図2】複写機Cの制御手順を示すフローチャート。
【図3】余白領域検出部4による余白領域検出手順を示
すフローチャート。
【図4】余白領域検出部4による余白領域検出の具体例
を示す図。
【図5】選択指示部CPのコントロール・パネルを示す
図。
【図6】広告管理サーバSの制御手順を示すフローチャ
ート。
【図7】広告画像保持部8及び広告元別画像使用回数カ
ウンタ9の構成を示す図。
【図8】複写機Cと広告管理サーバSとの間の通信手順
を示す図。
【図9】本発明の第2の実施例である画像形成システム
の構成を示す図。
【図10】複写機C2の複写制御手順を示すフローチャ
ート。
【図11】広告管理サーバS2による広告画像要求時の
制御手順を示すフローチャート。
【図12】予約情報部21の構成を示す図。
【図13】広告管理サーバS2が広告画像の使用許可通
知を受けた倍の処理手順を示すフローチャート。
【図14】複写機C2と広告管理サーバS2との通信手
順を示す図。
【図15】本発明の第3の実施例である画像形成システ
ムの構成を示す図。
【図16】複写機C3の制御手順を示すフローチャー
ト。
【図17】広告画像の登録時における画面を示す図。
【図18】広告画像の変更時における画面を示す図。
【図19】原稿画像の下端中央部に広告画像を合成する
合成例を示す図。
【図20】原稿画像の左端中央部に広告画像を合成する
合成例を示す図。
【図21】原稿画像の中央付近に広告画像を合成する合
成例を示す図。
【図22】本発明の第4の実施例である画像形成システ
ムの構成を示す図。
【図23】紹介広告画像及びその詳細情報の登録処理手
順を示すフローチャート。
【図24】広告画像保持部49内の属性テーブルの構成
を示す図。
【図25】詳細情報保持部50内の属性テーブルの構成
を示す図。
【図26】複写機C4の出力処理手順を示すフローチャ
ート。
【図27】複写機C4による詳細情報の獲得処理手順を
示すフローチャート。
【図28】紹介広告画像と識別子情報の合成例及び詳細
情報の出力例を示す図。
【図29】本発明の第5の実施例である画像形成システ
ムの構成を示す図。
【図30】分類部51における広告画像とこの広告画像
が選択される時間帯との対応関係を示す図。
【図31】広告管理サーバS5による広告画像選択処理
手順を示すフローチャート。
【図32】本発明の第6の実施例である画像形成システ
ムの概要構成を示す図。
【図33】分類部61による広告依頼主、有効地域、及
び広告画像との対応関係の一例を示す図。
【図34】複写機C6−1〜C6−Nと広告管理サーバ
S6との間の通信手順を示す図。
【符号の説明】
C…複写機 S…広告管理サーバ N…ネットワーク 1
…画像入力部 2…ページメモリ 3…広告機能選択部 4…余白領域検
出部 5…画像合成部 6…画像出力部 7a…通常複写カウン
タ 7b…広告複写カウンタ 8…広告画像保持部 9…広告元別画像使用回数カウンタ 10…広告画像選
択部 11…画像変形部 CP…選択指示部 CT1,CT2…
制御部 TR1,TR2…通信部
フロントページの続き (72)発明者 高尾 信之 神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目2番1号 KSP R&D ビジネスパークビル 富士ゼロックス株式会社内 (72)発明者 中村 拓己 神奈川県川崎市高津区坂戸3丁目2番1号 KSP R&D ビジネスパークビル 富士ゼロックス株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA32 DA50 DB01 DE04 DE07 DE09 EC06 EE07 EE08 FD03 FD08 FD10 ZA07 5B057 AA11 CA12 CA16 CB12 CB16 CE08 5C062 AA02 AA05 AB17 AB20 AB42 AC24 AF00 BA04 5C076 AA14 AA19 BA06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像の画像情報に付加情報を合成し
    た合成画像を形成する画像形成装置において、 前記合成画像における前記付加情報と前記画像情報の内
    容との識別を容易にするための識別情報を、該付加情報
    に付加する識別情報付加手段と、 前記識別情報付加手段により識別情報が付加された付加
    情報と前記画像情報とを合成した合成画像を生成する画
    像合成手段と、 前記画像合成手段で生成した合成画像を媒体に形成する
    画像形成手段とを具備することを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記識別情報付加手段は、 前記識別情報として、前記付加情報に枠を設定すること
    を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記識別情報付加手段は、 前記付加情報が広告画像である場合、前記識別情報とし
    て、該付加情報が広告であることを示す情報を設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 原稿画像の画像情報に付加情報を合成し
    た合成画像を形成する画像形成方法において、 前記合成画像における前記付加情報と前記画像情報の内
    容との識別を容易にするための識別情報を、該付加情報
    に付加し、 前記識別情報が付加された付加情報と前記画像情報とを
    合成した合成画像を生成生成し、 該生成した合成画像を媒体に形成することを特徴とする
    画像形成方法。
  5. 【請求項5】 前記識別情報として、前記付加情報に枠
    を設定することを特徴とする請求項4記載の画像形成方
    法。
  6. 【請求項6】 前記付加情報が広告画像である場合、前
    記識別情報として、 該付加情報が広告であることを示す情報を設定すること
    を特徴とする請求項4記載の画像形成方法。
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